JP6651424B2 - 中間媒体式気化器 - Google Patents

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Description

本発明は、中間媒体式気化器に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されているように、LNG等の低温液体を気化する装置として、熱源流体に加えて中間媒体を用いる中間媒体式気化器が知られている。特許文献1に開示されている中間媒体式気化器は、図5に示すように、中間媒体蒸発器81と、LNG蒸発器82と、加温器83と、を備えている。また、気化器には、熱源流体としての海水が通る経路として、入口室85、多数本の伝熱管86、中間室87、多数本の伝熱管88及び出口室89が、この順に設けられている。伝熱管86は加温器83内に、また伝熱管88は中間媒体蒸発器81内にそれぞれ配置されている。中間媒体蒸発器81内には、海水の温度よりも沸点の低い中間媒体(例えばプロパン)が収容されている。
LNG蒸発器82は、入口室91及び出口室92と、両室91,92を連通する多数本の伝熱管93とを備えている。各伝熱管93は略U字状をなし、中間媒体蒸発器81内の上部に突き出ている。出口室92は、NG導管94を介して加温器83内に連通している。
このような気化器において、熱源流体である海水は、入口室85、伝熱管86、中間室87及び伝熱管88を通って出口室89に至るが、伝熱管88を通る海水は、中間媒体蒸発器81内の液状中間媒体Mと熱交換して当該中間媒体Mを蒸発させる。
一方、気化対象であるLNGは、入口室91から伝熱管93に導入される。この伝熱管93内のLNGと中間媒体蒸発器81内の蒸発中間媒体との熱交換により、当該中間媒体Mが凝縮するとともに、その凝縮熱を受けてLNGが伝熱管93内で蒸発し、NGとなる。このNGは、出口室92からNG導管94を通じて加温器83内に導入され、この加温器83内の伝熱管86を流れる海水との熱交換によってさらに加熱された後、利用側に供給される。
特開2000−227200号公報
特許文献1に開示された中間媒体式気化器では、加温器83が多数の伝熱管86を有する構成となっている。このため、加温器83を小型化するには限界があり、必然的に中間媒体式気化器自体の小型化にも限界がある。特に、中間媒体式気化器に高圧のLNGが導入される場合には、加温器83内の圧力も高くなるため、伝熱管86およびそれに付帯する管板やシェルにも耐圧性が要求されることになり、それに見合った耐圧性能を実現するには、益々小型化は困難になる。
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加温器を小型化することにより、中間媒体式気化器の小型化を図ることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、第1熱源媒体と液状の中間媒体との間での熱交換によって前記中間媒体の少なくとも一部を蒸発させる中間媒体蒸発部と、6MPaG以上の圧力を有する低温液化ガスが導入される伝熱管を有し、前記中間媒体蒸発部で蒸発した中間媒体を凝縮させることにより、前記伝熱管内の低温液化ガスを気化させてガスを流出させる液化ガス気化部と、前記液化ガス気化部から流出した前記ガスを第2熱源媒体によって加熱する加温器と、を備える中間媒体式気化器である。前記第1熱源媒体は海水又は大気であり、前記第2熱源媒体はスチーム又は温水であり、前記加温器はマイクロチャネル熱交換器によって構成されている。
本発明では、加温器がマイクロチャネル熱交換器によって構成されているため、加温器がシェルアンドチューブタイプの熱交換器によって構成される場合に比べ、加温器の小型化を図ることができる。また、中間媒体式気化器自体の小型化を図ることもできる。特に、液化ガス気化部には、6MPaG(ゲージ圧で6MPa)以上の圧力を有する低温液化ガスが導入される。このような高圧の低温液化ガスを気化させる場合であっても、加温器がマイクロチャネル熱交換器で構成されているため、伝熱管、管板およびシェルの肉厚を厚くして耐圧性能を高めるというような対策を施す必要がない。したがって、高圧の低温液化ガスを気化させる構成でありながら、加温器が大型化するのを防止することができる。また、加温器を小型化することができるのに伴い、加温器の軽量化を図ることもできる。また、第2熱源媒体はスチーム又は温水であるため、第2熱源媒体として海水又は大気が用いられる場合に比べて、加温器でのガスの加熱性能を高くすることができる。また、寒冷地域においても、利用側から要求される温度のガスを得ることができる。
ここで、マイクロチャネル熱交換器とは、伝熱特性に優れる多数の金属板が積層された構造の積層体を備えた熱交換器である。この積層体は、ガスが流れる流路が凹設された金属板と、第2熱源媒体が流れる流路が凹設された金属板とが交互に積層された構成となっている。これら金属板に形成された流路は、例えば、0.2mm〜3mmの流路幅を有している。このため、加温器に高圧のガスが導入される場合であっても、加温器を高耐圧用に設計し直す必要がなく、加温器が大型化するということはない。
以上説明したように、本発明によれば、加温器を小型化することができるため、中間媒体式気化器の小型化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る中間媒体式気化器の構成を概略的に示す図である。 前記中間媒体式気化器に設けられた加温器の構成を、一部破断した状態で概略的に示す図である。 加温器に設けられた積層体を部分的に拡大して示す図である。 本発明の第2実施形態に係る中間媒体式気化器の構成を概略的に示す図である。 従来の中間媒体式気化器の構成を概略的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態に係る中間媒体式気化器(以下、単に気化器と称する)10は、中間媒体Mを介して、第1熱源媒体である海水の熱を低温液化ガスであるLNG(液化天然ガス)に伝え、LNGを気化してガスを得る装置である。なお、気化器10は、液化石油ガス(LPG)、液体窒素(LN2)等、LNG以外の低温液化ガスを気化あるいは加温させる装置として構成されていてもよい。
気化器10は、中間媒体蒸発部である中間媒体蒸発器E1と、液化ガス気化部であるLNG蒸発器E2と、加温器E3と、を備えている。中間媒体蒸発器E1とLNG蒸発器E2は、1つの中空状ケーシング11に設けられている。
ケーシング11は、水平方向に長い形状であって、その下部が中間媒体蒸発器E1のケーシング部(第1ケーシング部)として構成され、上部がLNG蒸発器E2のケーシング部(第2ケーシング部)として構成されている。
第1ケーシング部を構成する一対の側壁のうちの一方には、入口室(水室)14が隣接し、他方には出口室18が隣接している。中間媒体蒸発器E1には、多数の伝熱管20が設けられている。伝熱管20は、ケーシング11内の空間の下部に配置されている。伝熱管20は、第1ケーシング部を構成する互いに対向する一対の側壁のうち、入口室14との仕切壁として機能する第1側壁11aと、出口室18との仕切壁として機能する第2側壁11bとの間に架け渡されている。この伝熱管20は、一方向に直線状に延びる形状を有するが、この形状に限られるものではない。
入口室14には、図略のポンプ等が設けられた導入管22が接続されており、海から汲み上げられた海水が導入管22を通して入口室14内に導入される。すなわち、入口室14に導入される前の海水がNGを加温するのに用いられることはない。
出口室18には、海水を排出する排出管24が接続されている。出口室18内の海水は、排出管24を通して外部に排出される。
ケーシング11内には、海水の温度よりも沸点の低い中間媒体(例えばプロパン)Mが収容されている。中間媒体Mは、全ての伝熱管(海水が流れる伝熱管)20よりも上側に液面が位置する程度に収容されている。
出口室18の上方には、LNGの入口室32と、NGを導出する出口室34とが設けられている。入口室32及び出口室34は、第2側壁11bの上側における外側に隣接している。出口室34は、入口室32の上側に隣接するように形成されている。入口室32には、LNGを導入するための供給管36が接続されている。出口室34には、NGを導出するための導出管38が接続されている。入口室32には、6MPaG(ゲージ圧で6MPa)以上の圧力を有するLNGが導入される。
LNG蒸発器E2は、前記入口室32と、前記出口室34と、入口室32と出口室34とを連通する多数の伝熱管40と、を備えている。各伝熱管40は略U字状をなしており、第1端部が入口室32に繋がり、第2端部が出口室34に繋がっている。そして、伝熱管40は、ケーシング11内における伝熱管20よりも上方、すなわち中間媒体Mの液面よりも上方に配置されている。
導出管38には、加温器E3が接続されている。NGは、導出管38を通して加温器E3に供給され、加温器E3において加熱された後、利用側に供給される。
加温器E3は、図3に示す伝熱特性に優れる多数の金属板43,44が積層された構造の積層体を備えたマイクロチャネル熱交換器によって構成されている。具体的には、図2及び図3に示すように、マイクロチャネル熱交換器では、端板45,45間に金属板43,44の積層体が挟み込まれた構成となっており、この積層体は、NGが流れる多数の流路(第1流路)43aが凹設された第1金属板43と、第2熱源媒体としてのスチームが流れる多数の流路(第2流路)44aが凹設された第2金属板44とが交互に積層された構成となっている。そして、各第1流路43aを流れるNGと各第2流路44aを流れるスチームとの間で熱交換が行われ、NGが加熱される。これら金属板43,44に形成された流路は、例えば、0.2mm〜3mmの流路幅を有している。なお、第2熱源媒体として、スチームに代えて温水が用いられてもよい。
各第1流路43aには、NGが流れ、各第2流路44aには、第2熱源媒体としての水蒸気等のスチームが流れる。なお、第2熱源媒体は、第1熱源媒体(本実施形態では海水)とは異なる熱源媒体であればよく、例えば温水であってもよい。
各第1流路43aには、第1流入ヘッダ47と第1流出ヘッダ48とが連通しており、また、各第2流路44aには、第2流入ヘッダ49と第2流出ヘッダ50とが連通している。導出管38を通して供給されたNGは、第1流入ヘッダ47を通して各第1流路43aに分配され、各第1流路43aを流れたNGは第1流出ヘッダ48で集合し、加温器E3から導出される。第2流入ヘッダ49には、スチームの供給管51が接続されている。この供給管51を通して供給されるスチームは、第2流入ヘッダ49を通して各第2流路44aに分配され、各第2流路44aを流れたスチームは、第2流出ヘッダ50で集合し、加温器E3から導出される。
ここで、第1実施形態に係る気化器10の運転動作について説明する。
ケーシング11内の下部に貯留された液状の中間媒体Mは、入口室14を通して各伝熱管20内に流入した海水によって加熱されて蒸発する。すなわち、加熱媒体蒸発部E1において、中間媒体Mが第1熱源媒体によって加熱されて蒸発する。蒸発した中間媒体Mは、ケーシング11内の上部に位置する伝熱管40を加熱する。供給管36から入口室32を通して伝熱管40内に流入し、伝熱管40内を流れるLNGは、伝熱管40によって加熱されて蒸発してNGとなる。なお、海水は、伝熱管20から流出し、出口室18及び排出管24を通して外部に排出される。
NGは、出口室34を経由して導出管38を流れ、加温器E3に導入される。加温器E3では、NGは、第1流入ヘッダ47を通して各第1流路43aに分流される。各第1流路43aを流れるNGは、各第2流路44aを流れるスチームによって加熱され、第1流出ヘッダ48を通して加温器E3から導出され、利用側に供給される。
以上説明したように、本実施形態では、加温器E3がマイクロチャネル熱交換器によって構成されているため、加温器がシェルアンドチューブタイプの熱交換器によって構成される場合に比べ、加温器E3の小型化を図ることができる。また、気化器10自体の小型化を図ることもできる。特に、LNG蒸発器E2には、6MPaG(ゲージ圧で6MPa)以上の圧力を有するLNGが導入される。このような高圧のLNGを気化させる場合であっても、加温器E3がマイクロチャネル熱交換器で構成されているため、図5に示す従来の中間媒体式気化器のように、加温器E3の伝熱管、管板およびシェルの肉厚を厚くして耐圧性能を高めるというような対策を施す必要がない。したがって、高圧のLNGを気化させる構成でありながら、加温器E3が大型化するのを防止することができる。また、加温器E3を小型化することができるのに伴い、加温器E3の軽量化を図ることもできる。また、加温器E3がマイクロチャネル熱交換器で構成されていて、図5の中間媒体式気化器の加温器E3のように、外殻、缶板を持たず、また伝熱管が外から圧縮する方向の高圧に耐える構成が無いため、加温器E3に高圧のガスが導入される場合であっても、加温器E3が大型化するということはない。なお、図5の構成では、機器が大型且つ大重量になることに加え、海水低温期には所望のNG出口温度の達成が難しい。
また本実施形態では、第2熱源媒体としてスチームが用いられているので、第2熱源媒体として海水又は大気が用いられる場合に比べて、加温器E3でのガスの加熱性能を高くすることができる。また、寒冷地域においても、利用側から要求される温度のガスを得ることができる。
また本実施形態では、運転経費削減の効果もある。この点について、以下、具体的に説明する。本実施形態の構成の場合に必要となる運転経費をAとし、第1熱源媒体もスチームが用いられる全スチーム熱源式気化器の場合に必要となる運転経費をBとして、通年に亘る運転経費の比較を行う。
気化器での全気化熱量(100%)のうち、中間媒体蒸発器E1と加温器E3での熱負荷配分はそれぞれ、一般に約80%と約20%である。本実施形態では、熱負荷80%を安価な自然エネルギー(海水)で賄い、残りの20%を高価なスチームで賄う。一方、全スチーム熱源式気化器では、熱負荷の100%を高価なスチーム(燃料熱効率90%程度)で賄うことになる。
所要のポンプ動力(電力)原単位は、4KWh/t−LNG程度であるため、電力単価を10¥/KWhとすると、40¥/t−LNGつまりLNG−1tonを気化するのに40円を要する。一方、スチーム(燃料費)原単位は、燃料消費量ベースで 約1.5%(熱効率90%とした場合)を自家消費するので、15Kg/t−LNGとなるため、この場合、ガス化コストを含む燃料ガス単価を40,000¥/tとすると、600¥/t−LNGつまりLNG−1tonを気化するのに、600円を要する。
本実施形態に係る気化器10では、中間媒体蒸発器E1:80%、加温器E3:20%の熱負荷配分であるので、運転経費Aは、40×0.8+600×0.2=152¥/t−LNGとなる。一方、全スチーム熱源式気化器での運転経費Bは、100%スチーム熱源となるので、600¥/t−LNGとなる。したがって、運転経費は明確にA<<Bとなる。
加えて、通年で見ると、本実施形態に係る気化器10では、夏場には、海水温度上昇により中間媒体蒸発器E1での熱負荷が大きくなり、加温器E3での熱負荷が小さくなることにより、その結果、運転経費Aが低減する。これに対し、全スチーム熱源式気化器では、中間媒体蒸発器E1での熱負荷が大きくなったとしても、運転経費Bは低減しない。
また、操業上不可避な部分負荷運転が行われた場合においては、本実施形態の気化器10では、中間媒体蒸発器E1での熱負荷が大きく、加温器E3での熱負荷が小さくなる特性があることから、部分負荷率を超えて運転経費Aが低減することがある。これに対し、全スチーム熱源式加温器では、部分負荷率のままで運転経費Bはこれを超えて低減することはない。海水温度変化や部分負荷運転は不可避であるため、通年に亘る実操業においては、上述の相乗効果により、通年に亘る運転経費の差は更に拡大しA<<<Bとなる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る気化器10の構成を概略的に示している。図4に示すように、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、第1熱源媒体として大気が用いられる。なお、ここでは、第1実施形態と異なる構成及び効果についてのみ説明する。
第1実施形態では、中間媒体蒸発器E1とLNG蒸発器E2とが共通のケーシング11内に設けられた構成となっているが、第2実施形態では、中間媒体蒸発器E1とLNG蒸発器E2とが別個に構成されている。
LNG蒸発器E2は、中間媒体Mが封入された筐体55と、この筐体55内に配設され、LNGを気化させる伝熱管40とを備えている。筐体55には、LNGが導入される入口室32と、NGを流出させる出口室34とが設けられている。筐体55の下部には、中間媒体Mを溜める液溜め55aが設けられている。
筐体55には、中間媒体Mの循環路57が接続されている。循環路57の一端部は、筐体55における液溜め55aの下面に接続され、筐体55の外側を延びている。この循環路57の他端部は、筐体55の上面部に接続されている。循環路57にはポンプ58が設けられており、ポンプ58を駆動することにより、液溜め55aに貯留された中間媒体Mが循環路57を流れる。
循環路57の中間部分において、中間媒体蒸発器E1の伝熱管20が接続されている。したがって、循環路57は、伝熱管20に向かって液状の中間媒体Mが流れる液管57aと、伝熱管20で蒸発してLNG蒸発部E2に向かってガス状の中間媒体Mが流れるガス管57bとを含む。
中間媒体蒸発器E1は、大気が導入される熱交換室60に伝熱管20が配設された構成である。熱交換室60の上側には、送風機室61が設けられており、送風機62を駆動することにより、大気は送風機室61を経由して熱交換室60に流入する。本実施形態では、大気が上から下に向かって流れる構成となっているが、大気が下から上に向かって流れる構成となっていてもよい。また、送風機室61を省略して送風機62が熱交換室60に取り付けられ、大気が直接、熱交換室60に導入される構成としてもよい。また、熱交換室60から送風機室61に向かって大気が流れる構成であってもよい。
第2実施形態では、筐体55内の液溜め55aに貯留された液状の中間媒体Mは、ポンプ58が駆動されると、循環路57の液管57aを流れ、中間媒体蒸発器E1の伝熱管20に導入される。伝熱管20において、中間媒体Mは大気によって加熱されて蒸発し、循環路57のガス管57bを流れる。このガス状の中間媒体MはLNG蒸発部E2の筐体55内に導入され、伝熱管40を加熱する。これにより、伝熱管40内のLNGは気化し、NGとなる。NGは導出管38を通して加温器E3に導入され、スチームによって加熱された後、利用側に供給される。
E1 中間媒体蒸発器
E2 LNG蒸発器
E3 加温器
M 中間媒体
10 中間媒体式気化器
11 ケーシング
11a 側壁
11b 側壁
14 入口室
18 出口室
20 伝熱管
22 導入管
24 排出管
32 入口室
34 出口室
36 供給管
38 導出管
40 伝熱管
43 金属板
43a 第1流路
44 金属板
44a 第2流路
45 端板
47 流入ヘッダ
48 流出ヘッダ
49 流入ヘッダ
50 流出ヘッダ
51 供給管
55 筐体
57 循環路
57a 液管
57b ガス管
58 ポンプ
60 熱交換室
61 送風機室
62 送風機

Claims (1)

  1. 第1熱源媒体と液状の中間媒体との間での熱交換によって前記中間媒体の少なくとも一部を蒸発させる中間媒体蒸発部と、
    6MPaG以上の圧力を有する低温液化ガスが導入される伝熱管を有し、前記中間媒体蒸発部で蒸発した中間媒体を凝縮させることにより、前記伝熱管内の低温液化ガスを気化させてガスを流出させる液化ガス気化部と、
    前記液化ガス気化部から流出した前記ガスを第2熱源媒体によって加熱する加温器と、を備え、
    前記第1熱源媒体は海水又は大気であり、前記第2熱源媒体はスチーム又は温水であり、
    前記加温器はマイクロチャネル熱交換器によって構成されている中間媒体式気化器。
JP2016163294A 2015-12-18 2016-08-24 中間媒体式気化器 Active JP6651424B2 (ja)

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