JP6650795B2 - 作業機用エンジン - Google Patents

作業機用エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP6650795B2
JP6650795B2 JP2016046784A JP2016046784A JP6650795B2 JP 6650795 B2 JP6650795 B2 JP 6650795B2 JP 2016046784 A JP2016046784 A JP 2016046784A JP 2016046784 A JP2016046784 A JP 2016046784A JP 6650795 B2 JP6650795 B2 JP 6650795B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bevel gear
crankshaft
timing pulley
engine
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016046784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017160855A (ja
Inventor
昌平 河野
昌平 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2016046784A priority Critical patent/JP6650795B2/ja
Publication of JP2017160855A publication Critical patent/JP2017160855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6650795B2 publication Critical patent/JP6650795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

本発明は、クランクシャフトの回転をカム駆動ベルトを介してカムシャフトに伝える作業機用エンジンに関する。
作業機用エンジンとして、クランクシャフトに駆動タイミングプーリが同軸上に形成され、駆動タイミングプーリおよび従動タイミングプーリにタイミングベルトが掛け渡されるオーバーヘッドカムシャフト(OHC)構造が知られている。
すなわち、クランクシャフトと平行にカムシャフトが設けられ、カムシャフトに従動タイミングプーリが同軸上に形成され、駆動タイミングプーリおよび従動タイミングプーリにタイミングベルトが掛け渡される(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の作業機用エンジンによれば、カムシャフトがクランクシャフトと平行に設けられる。よって、吸気ポートや排気ポートの設置自由度が制限される。よって、吸気ポートに連通される吸気系部品や、排気ポートに連通される排気系部品の配置に制約が与えられる。
このため、吸気系部品や排気系部品を小型にして作業機用エンジンを軽量化することが難しい。さらに、吸気系部品や排気系部品を効率よくまとめて作業機用エンジンをコンパクト化ことが難しい。
特開2003−120222号公報
本発明は、軽量化が図れ、さらに、コンパクト化が図れる作業機用エンジンを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝えるカム駆動ベルトを備える作業機用エンジンにおいて、前記クランクシャフトに同軸に設けられる駆動用の第1ベベルギヤと、該第1ベベルギヤに噛み合い、前記クランクシャフトに対して交差するように支持される従動用の第2ベベルギヤと、該第2ベベルギヤと同軸上に支持される駆動タイミングプーリと、該駆動タイミングプーリの上方に設けられ、前記クランクシャフトに対して交差するように支持される従動タイミングプーリと、を備え、前記駆動タイミングプーリおよび前記従動タイミングプーリに前記カム駆動ベルトが掛け渡される、作業機用エンジンが提供される。
このように、従動用の第2ベベルギヤをクランクシャフトに対して交差させ、第2ベベルギヤと同軸上に駆動タイミングプーリを支持した。また、クランクシャフトに対して交差するように従動タイミングプーリを支持した。さらに、駆動タイミングプーリおよび従動タイミングプーリにカム駆動ベルトを掛け渡した。
ここで、「クランクシャフトに対して交差する」とは、クランクシャフトに対して直交、あるいは、クランクシャフトに対して任意の角度を持つように配置されることをいう。
クランクシャフトに対して交差するように従動タイミングプーリを支持することにより、カムシャフトがクランクシャフトに対して交差するように配置される。よって、吸気バルブ、排気バルブの配置位置を任意に選択できる。すなわち、吸気バルブで開閉する吸気ポートや、排気バルブで開閉する排気ポートの配置位置を任意に選択できる。
これにより、吸気ポートに連通する吸気系部品や、排気ポートに連通する排気系部品の配置位置の自由度を高めることができる。したがって、吸気系部品、排気系部品を小型にすることや、効率よくまとめて配置することが可能になり、作業機用エンジンの軽量化、コンパクト化が図れる。
また、吸気系部品、排気系部品の配置位置の自由度を高めることにより、各系部品を冷却風の導入方向に合わせることが可能になる。よって、エンジンを効率よく冷却できる。これにより、冷却ファンの小型化が図れ、低損失、低騒音を得ることができる。
請求項2に係る発明では、好ましくは、前記第1ベベルギヤおよび前記第2ベベルギヤがクランクケースの内部に収納され、前記第2ベベルギヤは、該第2ベベルギヤの内部にコネクティングロッドの作動軌跡が進入可能に形成される。
このように、第1ベベルギヤおよび第2ベベルギヤをクランクケースの内部に収納した。さらに、第2ベベルギヤのピッチ円の内部にコネクティングロッドの作動軌跡を進入可能とした。よって、第1ベベルギヤおよび第2ベベルギヤをクランクケースの内部にコンパクトに収納できる。これにより、作業機用エンジンの軽量化、コンパクト化を一層良好に図ることができる。
本発明によれば、吸気系部品、排気系部品の配置位置の自由度を高めることにより、各系部品を小型にすることや、効率よくまとめて配置することが可能になる。これにより、作業機用エンジンの軽量化を図ることができる。さらに、コンパクト化を図ることができる。
本発明に係る作業機用エンジンを搭載した発電機を示す断面図である。 図1の作業機用エンジンおよびマフラーを示す分解斜視図である。 図1の作業機用エンジンを示す断面図である。 図2の作業機用エンジンを後方から見た状態を示す斜視図である。 図4の5−5線断面図である。 図5の第2ベベルギヤおよび駆動タイミングプーリを示す断面図である。 図4の第1ベベルギヤと第2ベベルギヤとを示す斜視図である。 図4の動弁機構を示す斜視図である。 本発明に係る作業機用エンジンを搭載した発電機を冷却する例を説明する図である。 本発明に係る作業機用エンジンの第1ベベルギヤおよび第2ベベルギヤの疲労限度や摩耗の進展を抑制する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
なお、図中に示す「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は発電機10の操作盤33側を前(Fr)とする。
ここで、本発明に係る作業機用エンジン20を実施例において発電機10に適用する例について説明するが、作業機用エンジン20を草刈機、除雪機、耕耘機などの他の作業機に適用することも可能である。
また、本発明に係る作業機用エンジン20を「エンジン20」と略記する。
実施例に係る作業機用エンジン20について説明する。
図1、図2に示すように、発電機10は、発電機10の外枠を形成する外装ケース12と、外装ケース12の内部13に収納されるエンジン20と、エンジン20の前側に設けられる発電部(作業部)21と、発電部21の前側に設けられる冷却ファン22と、冷却ファン22の前側に設けられるリコイルスタータ23とを備える。
また、発電機10は、エンジン20の吸気ポート25に連通する吸気系(吸気系部品)26と、エンジン20の排気ポート27に連通する排気系(排気系部品)28と、エンジン20の前方に配置される燃料タンク31と、燃料タンク31の下方に設けられるインバータ32と、外装ケース12の前壁12aに設けられる操作盤33とを備える。
発電機10によれば、リコイルスタータ23を手動で回転することにより、エンジン20が駆動する。エンジン20が駆動することによりクランクシャフト49が回転する。クランクシャフト49に発電部21のロータが連結される。よって、クランクシャフト49が回転することにより発電部21のロータが回転する。
発電部21のロータが回転することにより、ロータとステータとに起電力が発生し、発電部21で発電がおこなわれる。発電部21で発電された直流電力がインバータ32で交流電力に変換され、操作盤33のコネクタ35から外部に給電される。
また、発電部21のロータに冷却ファン22が連結される。よって、発電部21のロータが回転することにより、冷却ファン22が回転する。冷却ファン22が回転することにより、外装ケース12の外部14から内部13に外気を吸い込み、吸い込んだ外気を冷却風としてエンジン20や排気系28(特に、マフラー37)に送風する。これにより、エンジン20や排気系28のマフラー37を冷却風で冷却できる。
マフラー37は排気ポート27にボルト38で連結される。
図3、図4に示すように、エンジン20は、クランクケース42が第1ケース43と第2ケース44とに傾斜状に2分割されるエンジンである。第1ケース43に、シリンダ45、シリンダヘッド46およびベルトケース47が一体に形成される。
さらに、ベルトケース47の左側壁47aの下部に支持部(いわゆる、ボス)48が一体形成される。
支持部48は、クランクシャフト49に交差する方向へ延びる取付孔48a(図5も参照)が形成される。取付孔48aに支持軸69(後述する)の基部69aが差し込まれることにより、支持部48に支持軸69が取り付けられる。この状態において、支持軸69がクランクシャフト49に対して交差するように配置される。
第1ケース43にシリンダ45、シリンダヘッド46、ベルトケース47および支持部48を一体形成し、単体のブロック構造41とすることができる。これにより、エンジン20の軽量化やコンパクト化が図れる。
以下、構成の理解を容易にするために「単体のブロック構造41」を「ユニブロック41」と称す。
また、クランクケース42が第1ケース43と第2ケース44とに傾斜状に2分割される。よって、第1ケース43の第1分割面43aと第2ケース44の第2分割面44aとが合わせられる合わせ面51が傾斜状に形成される。
ここで、第1分割面43aと第2分割面44aとの合わせ面は、ノックピン(図示せず)を用いることにより精度よく位置決めされる。
また、エンジン20は、クランクケース42の内部53に回転自在に支持されるクランクシャフト49と、クランクシャフト49にピストン55を連結するコネクティングロッド(以下、「コンロッド」という)56と、ユニブロック41に支持される動弁機構(動弁構造)60とを備える。
クランクシャフト49の出力軸(一端部側)49aが第1ケース43の取付部43bに回転自在に支持される。また、クランクシャフト49の支持軸(他端部側)49bが第2ケース44の取付部44bに回転自在に支持される。クランクシャフト49のクランクピンにコンロッド56の大端部56aが回転自在に連結される。
また、コンロッド56の小端部56bがピストンピン62を介してピストン55に連結される。
動弁機構60は、クランクシャフト49に設けられる第1ベベルギヤ64と、第1ベベルギヤ64に噛み合う第2ベベルギヤ65と、第2ベベルギヤ65と同軸上に支持される駆動タイミングプーリ66と、駆動タイミングプーリ66の上方に設けられる従動タイミングプーリ67と、駆動タイミングプーリ66および従動タイミングプーリ67に掛け渡されるカム駆動ベルト68とを備える。
また、動弁機構60は、第2ベベルギヤ65および第2ベベルギヤ65を同軸上に支持する支持軸69と、従動タイミングプーリ67を支持するカムシャフト71と、カムシャフト71のカム71a(図5参照)で駆動する吸気バルブ72および排気バルブ73とを備える。
第1ベベルギヤ64は、クランクシャフト49の支持軸49bに対して同軸に設けられ、軸受74とバランスウエイト75との間に配置される。クランクシャフト49が回転することにより、クランクシャフト49と一体に第1ベベルギヤ64が回転する。第1ベベルギヤ64に第2ベベルギヤ65が噛み合わされる。
また、第1ベベルギヤ64および第2ベベルギヤ65が、クランクケース42の内部53に収納される(図5も参照)。
図5、図6に示すように、第2ベベルギヤ65の左側に駆動タイミングプーリ66が同軸上に、かつ、一体に形成される。第2ベベルギヤ65および駆動タイミングプーリ66が支持軸69に複数の軸受77を介して回転自在に支持される。
支持軸69の基部69aが支持部48の取付孔48aに差し込まれることにより、支持部48に支持軸69がクランクシャフト49に対して交差するように取り付けられる。よって、第2ベベルギヤ65および駆動タイミングプーリ66が、複数の軸受77や支持軸69を介して第1ケース43に回転自在に支持される。
また、第2ベベルギヤ65および駆動タイミングプーリ66の軸線79がクランクシャフト49に対して交差するように配置される。
ここで、「クランクシャフト49に対して交差する」とは、クランクシャフト49に対して直交、あるいは、クランクシャフト49に対して任意の角度を持つように配置されることをいう。
このように、支持軸69を第1ケース43を利用して支持することにより、支持軸69を固定する部材を個別に設ける必要がない。これにより、部品数の増加を抑えて、エンジン(すなわち、発電機10)の軽量化が図れる。
この状態において、第1ベベルギヤ64が回転することにより第2ベベルギヤ65が回転する。すなわち、第1ベベルギヤ64は駆動用のギヤ、第2ベベルギヤ65は従動用のギヤである。
ところで、第1ベベルギヤ64と第2ベベルギヤ65とはバックラッシュなどを考慮して、第1ベベルギヤ64に対して第2ベベルギヤ65の軸方向に精度よく位置決めする必要がある。
そこで、第2ベベルギヤ65、駆動タイミングプーリ66を支持軸69で支持し、支持軸69を第1ケース43に取り付けるようにした。この第1ケース43には、クランクシャフト49の出力軸49aが取り付けられる。また、第2ケース44には、クランクシャフト49の支持軸49b(図3参照)が取り付けられる。
図3、図4に戻って、第1ケース43の第1分割面43aと第2ケース44の第2分割面44aとの合わせ面51がノックピンで精度よく位置決めされる。すなわち、第1ケース43に対して第2ケース44が精度よく位置決めされる。
この状態において、クランクシャフト49の出力軸49aが第1ケース43の取付部43bで支持される。また、クランクシャフト49の支持軸49bが第2ケース44の取付部44bで支持される。
よって、第1ケース43の取付部43bと第2ケース44の取付部44bとが精度よく位置決めされる。すなわち、第1ケース43に対してクランクシャフト49が精度よく取り付けられる。
また、第1ケース43に支持軸69が取り付けられる。このように、第1ケース43の単一部材に支持軸69を取り付けることにより、クランクシャフト49に対して支持軸69が精度よく位置決めされる。
よって、第1ベベルギヤ64に対して第2ベベルギヤ65を精度よく位置決めできる。特に、第2ベベルギヤ65を軸方向に対して精度よく位置決めできる。
これにより、第1ベベルギヤ64と第2ベベルギヤ65とのバックラッシュを好適に抑えることができる。したがって、第1ベベルギヤ64、第2ベベルギヤ65の噛み合いによる騒音や振動を抑え、さらに、第1ベベルギヤ64、第2ベベルギヤ65の耐久性を高めることができる。
さらに、第1ベベルギヤ64に対して第2ベベルギヤ65を精度よく位置決めすることにより、管理工数の削減も可能になる。
また、第1ケース43の取付部43bと第2ケース44の取付部44bとが精度よく位置決めされる。よって、第1ケース43と第2ケース44とを一体に組み付けた状態で、第1ケース43の取付部43bと第2ケース44の取付部44bとを同時に加工(すなわち、共加工)する必要がなくなる。これにより、クランクケース42の製造費や管理費を抑えることができる。
図6に示すように、第1ベベルギヤ64および第2ベベルギヤ65は、樹脂材で形成される。また、第1ベベルギヤ64の歯部64aおよび第2ベベルギヤ65の歯部(歯)65aは、歯型がスパイラル形状に形成される。
第1ベベルギヤ64および第2ベベルギヤ65を樹脂材で形成し、各歯部64a,65aの歯型をスパイラル形状に形成する理由について後で説明する。
図6に戻って、第2ベベルギヤ65は、クランクケース42の内部53に収納され、中空の円錐台状に形成される。具体的には、第2ベベルギヤ65は、支持軸69に複数の軸受77を介して支持されるギヤ基部81と、ギヤ基部81から歯部65aに向けて円錐台状に徐々に拡径されるリブ部82と、リブ部82の先端部に形成される環状の歯部65aとを有する。
第2ベベルギヤ65の歯部65aはピッチ円P1(図7参照)に形成される。また、歯部65aのピッチ円P1の直径はPD1である。
ここで、第2ベベルギヤ65のリブ部82をギヤ基部81から歯部65aに向けて円錐台状に徐々に拡径させる理由について説明する。
すなわち、エンジン20の駆動中にクランクシャフト49が回転する。さらに、クランクシャフト49の回転に追従してコンロッド56およびピストン55が作動する。クランクシャフト49の回転に追従してコンロッド56が作動することにより、コンロッド56の大端部56a側がピストンピン62を支点にして左右側に作動する。
コンロッド56の大端部56aが最も左側に位置した作動軌跡84を想像線で示す。コンロッド56の作動軌跡84は、左側の第2ベベルギヤ65に向けて膨らむように作動する。そこで、第2ベベルギヤ65のリブ部82を、ギヤ基部81から歯部65aに向けて円錐台状に徐々に拡径させるようにした。
よって、第2ベベルギヤ65のピッチ円P1の内部(具体的には、第2ベベルギヤ65のリブ部82および歯部65aの内部)85に空間が確保される。以下、「第2ベベルギヤ65のピッチ円P1の内部85」を「第2ベベルギヤ65の内部85」と略記する。
この第2ベベルギヤ65の内部85にコンロッド56の作動軌跡84を進入可能とした。
このように、第1ベベルギヤ64および第2ベベルギヤ65がクランクケース42の内部53に収納される。さらに、第2ベベルギヤ65の内部85にコンロッドの作動軌跡84を進入可能とした。
よって、第1ベベルギヤ64および第2ベベルギヤ65をクランクケース42の内部53にコンパクトに収納できる。これにより、エンジン20の軽量化、コンパクト化を図ることができる。
図8に示すように、第2ベベルギヤ65がクランクシャフト49に対して交差に配置され、第2ベベルギヤ65と同軸上に駆動タイミングプーリ66が支持軸69で支持される。駆動タイミングプーリ66の上方で、かつ、クランクシャフト49に対して交差するように従動タイミングプーリ67が配置される。
また、従動タイミングプーリ67がカムシャフト71に支持される。カムシャフト71はシリンダヘッド46およびベルトケース47(図5参照)に回転自在に支持される。この状態において、駆動タイミングプーリ66および従動タイミングプーリ67にカム駆動ベルト68が掛け渡される。
よって、クランクシャフト49の回転が第1ベベルギヤ64、第2ベベルギヤ65、駆動タイミングプーリ66を経てカム駆動ベルト68に伝えられる。カム駆動ベルト68が回転することにより、従動タイミングプーリ67とともにカムシャフト71が回転する。
カムシャフト71が回転することにより、カムシャフト71のカム71a(図5参照)で吸気バルブ72、排気バルブ73が作動する。吸気バルブ72の作動で吸気ポート25が開閉され、排気バルブ73の作動で排気ポート27が開閉される。
このように、クランクシャフト49に対して交差するように従動タイミングプーリ67が支持されることにより、カムシャフト71がクランクシャフト49に対して交差するように配置される。よって、吸気バルブ72、排気バルブ73の配置位置を任意に選択できる。
すなわち、吸気バルブ72で開閉する吸気ポート25や、排気バルブ73で開閉する排気ポート27の配置位置を任意に選択できる。
具体的には、吸気ポート25がエンジン20の前側に配置され、排気ポート27がエンジン20の後側に配置される。
ここで、図3に示すように、吸気ポート25には、吸気系26の気化器91やエアクリーナ(図示せず)などが連通される。また、排気ポート27には、排気系28の排気マニホールド やマフラー37などが連通される。
よって、吸気ポート25や排気ポート27の配置位置を任意に選択可能とすることにより、吸気系26の気化器91や、排気系28のマフラー37の配置位置を選択する際の自由度を高めることができる。
これにより、吸気系26、排気系28を小型にすることや、効率よくまとめて配置することが可能になり、エンジン20の軽量化、コンパクト化が図れる。
具体的には、吸気ポート25がエンジン20の前側に配置されることにより、吸気系26の気化器91がエンジン20の前側で、かつ、冷却ファン22の後側に配置される。すなわち、エンジン20と冷却ファン22との間に気化器91が配置される。
また、排気ポート27がエンジン20の後側に配置されることにより、排気系28のマフラー37がエンジン20の後側に配置される。
また、図9に示すように、吸気系26(図3参照)や排気系28の配置位置の自由度を高めることにより、吸気系26や排気系28を冷却風の導入方向に合わせて配置することが可能になる。
すなわち、エンジン20と冷却ファン22との間に気化器91が配置され、エンジン20の後側にマフラー37が配置される。
よって、冷却ファン22から発電部21を経て気化器91、エンジン20(特に、シリンダ45など)やマフラー37に冷却風を矢印Aの如く送風できる。
これにより、発電部21やシリンダ45の冷却に加えて、気化器91やマフラー37などを効率よく冷却できる。したがって、冷却ファン22の小型化が図れ、さらに、冷却ファン22の低損失、低騒音を確保できる。
さらに、図8に示すように、駆動タイミングプーリ66と従動タイミングプーリ67とがクランクシャフト49に対して交差するように支持される。よって、カム駆動ベルト68をクランクシャフト49に沿って配置できる。
これにより、冷却ファン22(図9参照)から送風される冷却風の流れをカム駆動ベルト68で遮ることを抑制できる。よって、冷却風によるエンジン20(特に、シリンダ45など)やマフラー37への冷却効果を高めることができる。
したがって、発電部21やエンジン20を少量の冷却風で効率よく冷却でき、冷却ファン22の小型化が図れる。
また、図5に示すように、カム駆動ベルト68をクランクシャフト49に沿って配置することにより、ベルトケース47とシリンダ45との間に空間96を確保できる。空間96は、図9に示すように、冷却風の流れ方向(すなわち、矢印A方向)に沿って形成される。よって、冷却ファン22から矢印Aの如く送風された冷却風を空間96に導くことができる。これにより、シリンダ45を一層効率よく冷却できる。
また、空間96を経た冷却風をマフラー37に導いて、マフラー37を一層効率よく冷却できる。
図10に示すように、吸気バルブ72、排気バルブ73が圧縮ばねにより保持されている。よって、カムシャフト71のカム71a(図5参照)により吸気バルブ72、排気バルブ73が圧縮ばねの付勢力に抗して開閉される。この際に、第2ベベルギヤ65の歯部65aと第1ベベルギヤ64の歯部64aとの噛合部(接触部)98に圧縮ばねの反力が作用する。
また、吸気バルブ72、排気バルブ73の開閉のタイミングはクランクシャフト49の回転と同期する。よって、第1ベベルギヤ64と第2ベベルギヤ65とを同じ歯数とした場合、第1ベベルギヤの特定の歯部65aと第2ベベルギヤ65の特定の歯部65aとに圧縮ばねの反力が作用する。
このため、第1ベベルギヤ64の特定の歯部65a、第2ベベルギヤ65の特定の歯部65aの疲労限度や摩耗の進展などの観点から考慮の余地がある。
そこで、第1ベベルギヤ64の歯数N1、第2ベベルギヤ65の歯数N2、駆動タイミングプーリ66の歯数N3、従動タイミングプーリ67の歯数N4とし、
N1=0.5×(N2/N3)×N4 ……(1)
N1<N2 ………(2)
とした。
これにより、第1ベベルギヤ64の特定の歯部65a、第2ベベルギヤ65の特定の歯部65aに荷重が作用する頻度(以下、「荷重作用頻度」という)は、
荷重作用頻度=2×Nr×(G.C.D)/N2………(3)
となる。
但し、Nr:クランクシャフト49の回転数
G.C.D:歯数N1、歯数N2の最大公約数
一例として、
第1ベベルギヤ64の歯数N1:42
第2ベベルギヤ65の歯数N2:48
駆動タイミングプーリ66の歯数N3:16
従動タイミングプーリ67の歯数N4:28
と設定した場合、歯数N1、歯数N2のG.C.D=6となり、式(3)から荷重作用頻度は、
荷重作用頻度=2×Nr×6/48 ………(4)
となる。
よって、第1ベベルギヤ64の特定の歯部65b、第2ベベルギヤ65の特定の歯部65bに荷重が作用した状態から、クランクシャフト49が2回転(すなわち、エンジン20が1サイクル)する。
この状態において、第1ベベルギヤ64の特定の歯部65bは元の位置に戻る。一方、第2ベベルギヤ65の特定の歯部65bは下方位置に配置される。すなわち、第1ベベルギヤ64の特定の歯部65aに対して第2ベベルギヤ65の特定の歯部65aが噛み合わない位置に配置される。
これにより、荷重作用頻度を少なく抑えることができる。
これに対して、第1ベベルギヤ64の歯数N1と、第2ベベルギヤ65の歯数N2とを同一(すなわち、N1=N2)とした場合、荷重作用頻度が多くなる。
具体的には、
第1ベベルギヤの歯数N5:43
第2ベベルギヤの歯数N6:43
駆動タイミングプーリの歯数N7:16
従動タイミングプーリの歯数N8:32
と設定すると、荷重作用頻度は、
荷重作用頻度=2×Nr
となり、式(4)の荷重作用頻度=2×Nr×6/48より大きくなる。
荷重作用頻度=2×Nrの場合、例えば、第1ベベルギヤ64の特定の歯部65b、第2ベベルギヤ65の特定の歯部65bに荷重が作用した状態から、クランクシャフト49が2回転(すなわち、エンジン20が1サイクル)した後、第1ベベルギヤ64の特定の歯部65bに第2ベベルギヤ65の特定の歯部65bが噛み合わされる。
これにより、荷重作用頻度が多くなる。
よって、式(1)、式(2)を満たすことにより、吸気バルブ72、排気バルブ73を開閉する際に、第1ベベルギヤ64の特定の歯部65bと第2ベベルギヤ65の特定の歯部65bとに圧縮ばねの反力が作用する荷重作用頻度を少なく抑えることができる。
すなわち、第1ベベルギヤ64の任意の歯部65aと第2ベベルギヤ65の任意の歯部65aとに圧縮ばねの反力を分散させることができる。
これにより、第1ベベルギヤ64の歯部64aと第2ベベルギヤ65の歯部65aとの疲労限度や摩耗の進展などを抑制できる。したがって、第1ベベルギヤ64、第2ベベルギヤ65に疲労強度の低い材質を選定することが可能になり、材料費の低減や軽量化が図れる。
また、第1ベベルギヤ64、第2ベベルギヤ65の摩耗の進展を抑えることにより、第1ベベルギヤ64、第2ベベルギヤ65(すなわち、エンジン20)の長寿命化が図れる。
ここで、第2ベベルギヤ65と同軸上に駆動タイミングプーリ66が支持され、かつ、駆動タイミングプーリ66が第2ベベルギヤ65と一体に形成される。よって、第2ベベルギヤ65と駆動タイミングプーリ66との回転数が同一になる。
この状態において、第1ベベルギヤの歯数N1、第2ベベルギヤの歯数N2の関係が
N1<N2
の条件を満たす。
よって、クランクシャフト49の回転数に対して第2ベベルギヤ65(すなわち、駆動タイミングプーリ66)の回転数を減らすことが可能になる。これにより、吸気バルブ72、排気バルブ73の開閉のタイミングをクランクシャフト49の回転と同期させるために、従動タイミングプーリ67の歯数N4を減らすことができる。
よって、従動タイミングプーリ67のピッチ円直径を小さく抑えることができる。これにより、シリンダヘッド46のコンパクト化が図れる。さらに、シリンダヘッド46をコンパクト化することにより冷却性能の向上が図れる。
また、吸気バルブ72、排気バルブ73が圧縮ばねの付勢力に抗して開閉される際に、第2ベベルギヤ65の歯部65aと第1ベベルギヤ64の歯部64aとの噛合部(接触部)98に衝撃荷重(衝撃力)が作用し、騒音が発生することが考えられる。
そこで、第1ベベルギヤ64および第2ベベルギヤ65を樹脂材で形成した。これにより、排気バルブ73、吸気バルブ72を開くときの衝撃荷重(衝撃力)を低減できる。
さらに、図7に示すように、第1ベベルギヤ64の歯部64aおよび第2ベベルギヤ65の歯部65aをスパイラル形状に湾曲形成した。これにより、排気バルブ73、吸気バルブ72を開くときの衝撃荷重(衝撃力)を一層良好に低減できる。
なお、本発明に係る作業機用エンジンは、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例で示した発電機、エンジン、クランクケース、クランクシャフト、コンロッド、第1ベベルギヤ、第2ベベルギヤ、駆動タイミングプーリ、従動タイミングプーリ、カム駆動ベルトおよびカムシャフトなどの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、クランクシャフトの回転を駆動タイミングプーリ、従動タイミングプーリおよびカム駆動ベルトを介してカムシャフトに伝える作業機用エンジンへの適用に好適である。
10 発電機
20 エンジン(作業機用エンジン)
42 クランクケース
49 クランクシャフト
53 クランクケースの内部
56 コンロッド(コネクティングロッド)
64 第1ベベルギヤ
65 第2ベベルギヤ
66 駆動タイミングプーリ
67 従動タイミングプーリ
68 カム駆動ベルト
71 カムシャフト
84 コンロッドの作動軌跡
85 第2ベベルギヤの内部(第2ベベルギヤのピッチ円の内部)
P1 第2ベベルギヤのピッチ円

Claims (1)

  1. クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝えるカム駆動ベルトを備える作業機用エンジンにおいて、
    前記クランクシャフトに同軸に設けられる駆動用の第1ベベルギヤと、
    該第1ベベルギヤに噛み合い、前記クランクシャフトに対して交差するように支持される従動用の第2ベベルギヤと、
    該第2ベベルギヤと同軸上に支持される駆動タイミングプーリと、
    該駆動タイミングプーリの上方に設けられ、前記クランクシャフトに対して交差するように支持される従動タイミングプーリと、を備え、
    前記駆動タイミングプーリおよび前記従動タイミングプーリに前記カム駆動ベルトが掛け渡され
    前記第1ベベルギヤおよび前記第2ベベルギヤがクランクケースの内部に収納され、
    前記第2ベベルギヤは、
    該第2ベベルギヤの内部にコネクティングロッドの作動軌跡が進入可能に形成されることを特徴とする作業機用エンジン。
JP2016046784A 2016-03-10 2016-03-10 作業機用エンジン Active JP6650795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016046784A JP6650795B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 作業機用エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016046784A JP6650795B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 作業機用エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017160855A JP2017160855A (ja) 2017-09-14
JP6650795B2 true JP6650795B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=59857745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016046784A Active JP6650795B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 作業機用エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6650795B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017160855A (ja) 2017-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6813609B2 (ja) 電流ユニット
JP2007064013A (ja) ストローク可変エンジン
JP4979631B2 (ja) リンク式ストローク可変エンジン
JP2009068364A (ja) エンジンのバランサ装置
JP2010275993A (ja) エンジン及びハイブリッド車両用エンジンシステム
JP2017166400A (ja) エンジン駆動作業機
JP6650795B2 (ja) 作業機用エンジン
JP6650796B2 (ja) 作業機用エンジン
JP6654936B2 (ja) 作業機用エンジン
TW509756B (en) Engine for motorcycle
JP2009275552A (ja) リンク式ストローク可変エンジン
EP3726023A1 (en) An internal combustion engine
JP6770078B2 (ja) パワーユニット及び車両
JP2009281458A (ja) バランサ装置を備える内燃機関
JP2019148186A (ja) エンジン
JP4041173B2 (ja) 低振動容積型機械
US20100186584A1 (en) Improved multicylinder free piston machine
JP7127889B2 (ja) パワーユニット
JP2011102602A (ja) 内燃機関におけるバランス装置
JP6270590B2 (ja) 車両用内燃機関
JP2005155715A (ja) エンジンのバランサ装置
JP7257040B2 (ja) 動力作業機
JP5328918B2 (ja) 2気筒エンジン
JP2797074B2 (ja) エンジンのオイルポンプ装置
JP2001090546A (ja) エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160405

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191105

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20191114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20191114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6650795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150