JP6649826B2 - 車両間通信システムおよび車両間通信方法 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る車両間通信システム1の構成を表すシステム構成図である。図1に示すように、車両間通信システム1は、第1端末10−1、第2端末10−2、およびサーバー装置20を備えている。以下の例では、第1車両が第1端末10−1を搭載し、第2車両が第2端末10−2を搭載しているとして説明する。
また、以下の例では、同じ機能を有する構成要素には、同じ符号を用いる。また、以下の説明において、第1端末10−1と第2端末10−2のうち、一方を特定しない場合、単に端末10ともいう。
また、第2端末10−2は、レンズ101、受光部102、発振器104A、復調器105、復号器106、制御部107、符号器108、変調器109、投光器110、記憶部111、および送受信部112を備える。
なお、端末10のレンズ101、受光部102、および投光器110それぞれは、車両の進行方向に対して前後に搭載されている。
レンズ101は、他の端末10が発光した送信信号である位相変調光および環境光を含む光束を通過し、通過した光束を受光部102に結像する。なお、端末10は、レンズ101と受光部102との間に、光学的なフィルタを備えるようにしてもよい。
受光部102は、複数の画素が二次元に配列された構造を有する。受光部102は、画素によって受光した光に応じた電荷を発生させて蓄積し、制御部107の制御に応じて所定のタイミングで蓄積した電荷を受信信号として復調器105へ出力する。
発振器104は、GNSS103から入力された基準信号に応じて、生成した同期信号を補正し、補正した同期信号を復調器105および変調器109に出力する。または、発振器104は、GNSS103が出力した基準信号を用いて同期信号を生成し、生成した同期信号を復調器105および変調器109に出力する。
復号器106は、復調器105が復調した受信信号を、符号器108が用いる符号化に応じて復号し、復号した受信信号を制御部107に出力する。
変調器109は、符号器108が出力するビット列を、例えばDBPSK方式に従って、発振器104が出力する同期信号を用いて変調して搬送波を生成する。変調器109は、生成した搬送波を投光器110に出力する。
送受信部112は、制御部107が出力する自端末10のIDと自端末10が検出した他の端末10の遅れ時間とタイムコードを、無線回線を介して他の端末10またはサーバー装置20へ送信する。送受信部112は、他の端末10またはサーバー装置20が送信した他の端末のIDと他の端末が検出した自端末の遅れ時間とタイムコードを、無線回線を介して受信する。なお、本実施形態では、送信と受信とを合わせて送受信ともいう。
図1に示すように、第2端末10−2は、GNSS103を備えていない。第1端末10−1と第2端末10−2との差異は、発振器104Aである。
発振器104Aは、復調器105および変調器109で用いる同期信号を生成し、生成した同期信号を復調器105および変調器109に出力する。
図2は、本実施形態に係る受光部102の構成の概略を表す概略図である。
受光部102は、複数の画素201、垂直走査回路202、水平走査回路203、読み出し回路204を備える。画素201は、二次元マトリックス状に配置され、レンズ101を通過した光を受光して電荷を生成し蓄積する。読み出し回路204は、各画素201が蓄積した電荷に応じた電圧レベルを、垂直走査回路202および水平走査回路203による制御に応じて読み出す。読み出された電圧レベルは、読み出し回路204から復調器105(図1)へ出力する。
なお、本実施形態では、信号の受信時、露光を行った後に信号の読み出しを行う。
図3は、本実施形態に係る受光部102に用いられる画素201の構成を表す構成図である。
受光部102は、図3に示したように複数の画素が配列されている。画素201それぞれは、4つの微小変換部1021a〜1021d(光電変換部)を備える。各微小変換部1021a〜1021dは、光電変換素子を用いて構成される。また、画素201は、4つの電荷蓄積領域1022a〜1022d(電荷蓄積部)と、各電荷蓄積領域1022a〜1022dに対応する振り分けゲートTxa〜Txd(振り分けゲート部)を備える。4つの微小変換部1021a〜1021dは、電荷移送領域1023及び振り分けゲートTxa〜Txdを介して、電荷蓄積領域1022a〜1022dに接続される。
電荷蓄積領域1022a〜1022d(電荷蓄積部)それぞれは、微小変換部1021a〜1021dによって生成された電荷を蓄積する。
振り分けゲートTxaは、微小変換部1021a(光電変換部)と電荷蓄積領域1022a(電荷蓄積部)との間に設けられ、ゲートを開閉することによって微小変換部1021aから電荷蓄積領域1022aへ電荷が入ることを制御する。同様に、振り分けゲートTxf(fは、b、x、dのいずれか1つ)は、微小変換部1021f(光電変換部)と電荷蓄積領域1022f(電荷蓄積部)との間に設けられ、ゲートを開閉することによって微小変換部1021fから電荷蓄積領域1022fへ電荷が入ることを制御する。なお、本実施形態において、第1の電荷蓄積部とは、例えば電荷蓄積領域1022dであり、第2〜第4の電荷蓄積部とは、電荷蓄積領域1022a〜1022cである。また、第1の振り分けゲート部とは、振り分けゲートTxaであり、第2〜第4の振り分けゲート部とは、振り分けゲートTxa〜Txcである。
制御部107は、発振器104が生成する同期信号に同期した制御信号を用いて、各画素201の動作を制御する。制御部107から各画素201に出力する制御信号は、同図に示すように、信号TX1〜TX4と、出力ゲート信号と、ドレインゲート信号と、リセットゲート信号とを含む。信号TX1〜TX4は、転送ゲートTxa〜Txdのオン状態とオフ状態を切り替える信号である。出力ゲート信号は、電荷蓄積領域1022a〜1022dの電圧を読み出すタイミングを読み出し回路204に指示する信号である。ドレインゲート信号は、ドレインゲートDrのオン状態とオフ状態を切り替える信号である。リセットゲート信号は、リセットゲートRa〜Rdのオン状態とオフ状態を切り替える信号である。投光器制御信号は、投光器110のオン状態とオフ状態を切り替える信号である。
次に、制御部107は、出力ゲート信号をHレベルに変化させて、各画素201が有する電荷蓄積領域1022a〜1022dの電圧(電位)を順に読み出し回路204に読み出させる。制御部107は、読み出し回路204が読み出した各画素201の電荷蓄積領域1022aの電圧に応じて、フレーム1における第1の画像を生成する。同様に、制御部107は、読み出し回路204が読み出した各画素201の電荷蓄積領域1022b〜1022dの電圧に応じて、フレーム1における第2〜第4の画像を生成する。
図5は、本実施形態に係る2つの端末10間の相互通信を示す図である。図5において、縦軸は信号がH(ハイ)レベルであるかL(ロー)レベルであるかを表し、横軸は時刻を表す。また、図5に示す例は、車両12の進行方向に対して車両12の前方を、車両11が走行しているとする。
波形g1は、車両11が発光した送信信号を表す。波形g2は、車両11が発光した送信信号を、車両12が受信した受信信号を表す。波形g3は、車両12が発光した送信信号を表す。波形g4は、車両12が発光した送信信号を、車両11が受信した受信信号を表す。
また、tは、真の遅れ時間を表す。bは、車両12の基準時刻を用いて測定した遅れ時間を表す。dは、同期誤差を表す。なお、本実施形態では、同期誤差を位相誤差ともいう。aは、車両11の基準時刻を用いて測定した遅れ時間を表す。なお、本実施形態では、aとbを見かけの遅れ時間ともいう。
図5に示すように、真の遅れ時間tは、次式(1)、次式(2)のように表される。
図6は、本実施形態に係る2台が互いに光通信可能な状態における3台の車両間の通信例を示す図である。図6は、車両12と車両13が、車両11の対向車であり、車両11の進行方向と逆方向に走行している。車両11の前方に車両12と車両13が走行し、車両12の後方に車両13が走行している例である。
また、図6に示す例では、車両11と車両12が相互に光通信を行える距離に位置し、車両12と車両13が相互に光通信を行える距離に位置している。そして、車両11と車両13は、相互に光通信を行えない距離に位置している。
図7は、本実施形態に係る3台が互いに光通信可能な状態における3台の車両間の通信例を示す図である。図7に示す例では、車両11と車両12と車両13が相互に光通信を行える距離に位置している。また、図7に示す図の状態は、車両11が、すでに車両12と光通信を行い、お互いの見かけの遅れ時間(a、b)を取得し、車両12と車両13との間の同期誤差d’を車両12から受信している。また、図7に示す図の状態は、車両13が、すでに車両12と光通信を行い、お互いの見かけの遅れ時間(a’、b’)を取得し、車両11と車両12との間の同期誤差dを車両12から受信している。
車両13の端末10は、送信信号の送受信に基づいて、車両13における車両11と車両13との間の見かけの遅れ時間b’’を算出する。車両13の端末10は、次式(8)を用いて、真の遅れ時間tを、見かけの遅れ時間b’’に同期誤差d’’を加算することで算出する。
このように、本実施形態によれば、車両11と車両13は、直接光通信可能な範囲に達したとき、IDを光通信で送受信する処理によって、互いに車間距離を求めることができる。
図8は、本実施形態に係る2台が互いに光通信可能な状態における3台の車両11〜13それぞれが車間距離を計測するシーケンス図である。なお、車両11〜13それぞれは、図1に示した端末10を搭載している。なお、以下の説明では、車両11が搭載する端末10を端末1011といい、車両12が搭載する端末10を端末1012といい、車両13が搭載する端末10を端末1013という。なお、IDは、端末10に割り振られていても車両に割り振られていてもよい。なお、端末10は、図4を用いて説明したように、送受信を1フレーム毎に同時に行う。
(ステップS1)端末1011の制御部107は、送信信号を光通信によって車両12へ送信しつつ、端末1012が送信した送信信号を光通信によって受信する。なお、送信信号は、ID、タイムコード、同期精度を示す同期クラスを含む。続けて、端末1011の制御部107は、送信した時刻、受信した時刻、ID、同期クラス、受信したタイムコードを記憶部111に記憶する。
(ステップS21)端末1013の制御部107は、車両13のIDを含む送信信号を光通信によって端末1012へ送信する。続けて、端末1013は、車両12のIDを含む送信信号を光通信によって受信する。続けて、端末1013の制御部107は、送信した時刻、受信した時刻、ID、同期クラス、受信したタイムコードを記憶部111に記憶する。
図9は、本実施形態に係る3台が互いに光通信可能な状態における2台の車両11と車両13とが車間距離を計測するシーケンス図である。なお、車両11と車両13それぞれは、図1に示した端末10を搭載している。また、図9に示す処理では、車両11が、すでに車両12と無線通信を行い、お互いの見かけの遅れ時間(a、b)を受信し、車両12と車両13との間の同期誤差d’を車両12から受信している。また、図9に示す処理では、車両13が、すでに車両12と無線通信を行い、お互いの見かけの遅れ時間(a’、b’)を受信し、車両11と車両12との間の同期誤差dを車両12から受信している。
(ステップS101)車両11が搭載する端末1011は、車両11と車両12との間の同期誤差dと、車両12と車両13との間の同期誤差d’とを用いて、車両11と車両13との間の同期誤差d’’を算出し、算出した車両11と車両13との間の同期誤差d’’を記憶部111に記憶する。続けて、端末1011の制御部107は、車両11のIDを含む送信信号を光通信によって車両13へ送信しつつ、端末1013が送信した車両13のIDを含む送信信号を受信する。
(ステップS111)車両13が搭載する端末1013は、車両11と車両12との間の同期誤差dと、車両12と車両13との間の同期誤差d’とを用いて、車両11と車両13との間の同期誤差d’’を算出し、算出した車両11と車両13との間の同期誤差d’’を記憶部111に記憶する。続けて、端末1013の制御部107は、車両13のIDを含む送信信号を光通信によって車両11へ送信しつつ、端末1011が送信した車両11のIDを含む送信信号を受信する。
図10は、本実施形態に係る同期クラスと周期の例を示す図である。
図10において、同期クラスが0とは、例えば、GNSS103に同期しているレベルの周波数精度である。同期クラスが1とは、例えば、10−10以下の周波数精度である。同期クラスが2とは、例えば、10−10より大きく10−9以下の周波数精度である。同期クラスが3とは、例えば、10−6以上の周波数精度である。
同期クラスが1の場合は、車間距離の誤差範囲が0.3m以内の所定の周期が10秒であり、車間距離の誤差範囲が0.3mより大きく3m以内の所定の周期が100秒であり、車間距離の誤差範囲が3mより大きく30m以内の所定の周期が300秒である。
同期クラスが3の場合は、車間距離の誤差範囲が0.3m以内の所定の周期が毎回であり、車間距離の誤差範囲が0.3mより大きく3m以内の所定の周期が毎回であり、車間距離の誤差範囲が3mより大きく30m以内の所定の周期が毎回である。なお、毎回とは、1フレーム毎であり、1フレームは、後述するように、例えば48.384[ms]である。
例えば、同期クラスが1であり、3mまでの誤差が許容できる場合は、100秒に1回相互通信を行えばよいことを、図10は表している。
なお、図10に示した同期クラス、誤差範囲、所定の周期は一例であり、これに限られない。
上述した例では、車両同士が光通信を行う例を説明したが、これに限られない。例えば、設置されている信号機、歩道橋、陸橋、ガードレール等の光タグ送信装置30(図11)が、送信信号を送受信する機能部を備えていてもよい。
この場合、光タグ送信装置30は、第1端末10−1または第2端末10−2が備える機能部を備える。
光タグ送信装置30は、予め定められた周期毎に、送信信号を光通信によって送信する。なお、送信信号には、少なくとも光タグ送信装置30を識別するための識別子(ID)と同期クラスとタイムコードが含まれる。
また、光タグ送信装置30の制御部は、光タグ送信装置30の基準時刻を用いて光タグ送信装置30における車両11と光タグ送信装置30との間の見かけの遅れ時間b’を測定し、測定した光タグ送信装置30における車両11と光タグ送信装置30との間の見かけの遅れ時間b’を記憶部に記憶する。
光タグ送信装置30の制御部は、光タグ送信装置30における車両11と光タグ送信装置30との間の見かけの遅れ時間b’を端末1011へ送信する。
端末1011の制御部107は、算出した光タグ送信装置30と車両11との真の遅れ時間t’を用いて、光タグ送信装置30と車両11との距離を算出する。
次に、本実施形態の端末10(含む光タグ送信装置30)が用いる送信信号の例を説明する。
図12は、本実施形態に係る送信信号の構成例を示す図である。図12において、横軸は時刻、縦軸は各信号のH(ハイ)レベルとL(ロー)レベルとを表している。
図12に示すように、送信信号g200の1つのシーケンスは、2個のリーダ信号ブロックと、80個(n=0〜79)の信号ブロックと、2個の無信号ブロックとで構成されている。また、送信信号g200の1つのシーケンスの1周期Tsは、48.384[msec](=576[μsec]×(2+80+2))である。なお、1秒当たりのシーケンス数を整数とするためにシーケンスの前後に無信号期間を設けてもよい。
信号ブロックSBは、送信情報が符号化及び変調された信号のブロックである。
無信号ブロックは、信号ブロックの終了を示すブロックであり、無信号状態である。
図13は、本実施形態に係る受信時の端末10の動作例を示す図である。図13において、横軸は時刻、縦軸は各信号のHレベルとLレベルとを表している。
波形g307に示すように、信号TX4は、100[ns]のHレベルの期間を5つ含む。なお、HレベルとHレベルとの間には、100[ns]のLレベルの期間を含む。この5つのHレベルの期間と、間にある4つのLレベルの期間を合わせて、TOF時間ともいう。TOF時間は、900[ns](=100×(5+4))である。
また、波形g308に示すように、ドレインゲート信号は、両側に50[ns]のHレベルの期間と、100[ns]のHレベルの期間を4つ、100[ns]のLレベルの期間を5つ含む。この2つの50[ns]のHレベルに挟まれた期間を排出時間ともいう。排出時間は、1000[ns](=50×2+100(5+4))である。
図14は、本実施形態に係るn毎の信号TX4の例を示す図である。図14において、横軸は時刻、縦軸は各信号のHレベルとLレベルとを表している。なお、図14において、n=0のときの信号をTX4(0)と表し、・・・、n=79のときの信号をTX4(79)と表す。信号TX4は、時刻0から時刻2000[ns]の間、80回、左から右に制御部107の制御に応じて移動する。
なお、図14では省略しているが、TX4信号の移動に合わせて、ドレインゲート信号も左から右に25[nsec]ずつ制御部107の制御に応じて移動する。
次に、遅れ時間の検出方法について説明する。
図15は、本実施形態に係る遅れ時間の検出を説明する図である。
図15において、横軸は時刻、縦軸は各信号のHレベルとLレベルとを表している。また、波形g401は、発光パルスの波形を表す。波形g402は、信号TX4を表す。グラフg403は、信号TX4の遅延時間Tdを変化させたときの積分したn=0〜79における80個の強度出力(積分値)を逐次接続した例を表す。なお、図15に示す例は、1000[ns]の時刻から発光パルスを開始する例である。
図16は、図15の符号g431が示す領域の拡大図である。図16において、縦軸は画素201の出力強度(積分値)、横軸は遅延時間である。また、点g501は(m−1)(mは1〜80のいずれかの整数)番目の積分値であり、点g502はm番目の積分値であり、点g503は(m+1)番目の積分値である。また、線g511は、点g501と点g502とを通る線分であり、線g512は、点g503を通り、線g511の線分の傾きと傾きの極性が逆の線分である。
ここで、図16に示す例において、測定された測定値L0〜L2を用いて、真の最小値である点g521の位置、すなわち、遅延時間tminを算出する方法を説明する。
図16に示す例では、測定値の大小関係が、L1<L2<L0である。
遅延時間tを測定値Lが最小となる遅延時間t201を基準として、前後の時間が1となるように正規化すると、Tは、次式(10)のように表される。
また、各遅延時間を用いて、正規化したT0〜T2は、次式(13)〜(15)のように表される。
={(L2−L0)(t1−t0)/2(L1−L0)}+t201
…(20)
制御部107は、80個(n=0〜79)のうち、最小値の積分値(例えば点g502)を検出する。続けて、制御部107、検出した最小値の前後の積分値(例えば点g501と点g503)を検出する。
続けて、制御部107は、連続する2つの積分値(例えば点g501と点g502)を通る線分(例えば線g511)の例えば式(16)に示した直線の式を算出する。続けて、制御部107は、算出した線分における傾きの極性を反転させた傾きを有し、残りの積分値(例えば点g503)を通る線分(例えば線g512)の例えば式(12)に示した直線の式を算出する。続けて、制御部107は、上述したように、算出した2つの直線の交点を、例えば式(20)を用いて真の最小値として推定し、推定した真の最小値に基づいて位相として算出する。
また、本実施形態によれば、送信信号と遅延時間と同期誤差を異なる通信手段で送信するようにしたので、距離の算出に必要であるため毎回送信が必要な送信信号と、算出できたときに送信すればよい遅延時間と同期誤差を異なるタイミングで送信することができる。これにより、本実施形態によれば、通信量を低減することができる。
これにより、本実施形態によれば、振り分けゲート部のうちの1つのパルスの開始タイミングを所定時間毎に且つ所定回数毎に遅延させることで、遅延時間を測定することができる。
Claims (8)
- 第1の車両が備える第1の端末は、
第2の車両が備える第2の端末が送信する前記第2の車両と第3の車両との間の第1の同期誤差を受信し、受信した前記第1の同期誤差と、前記第1の車両と前記第2の車両との間の第2の同期誤差とに基づいて、前記第1の車両と前記第3の車両の間の第3の同期誤差を算出する第1の制御部と、を備え、
前記第2の端末は、
前記第1の同期誤差を前記第1の車両に送信する第2の制御部、を備え、
前記同期誤差は、2つの前記車両に関して、各車両の同期信号に同期して各車両が光を発光した時刻の差である、
車両間通信システム。 - 前記第N(Nは1から3のうちのいずれかの整数)の端末が備える前記第Nの端末の前記第Nの制御部は、
他の車両へ自車両を識別するための識別子と相対時間を示す情報を含む送信信号の送信を行い、前記他の車両が送信する前記送信信号を受信し、受信した前記送信信号に含まれる他の車両における相対時間を示す情報と、自車両における相対時間を示す情報とに基づいて、前記第Nの車両における前記第Nの車両と前記第M(MはN以外の1から3のうちのいずれかの整数)の車両との間の第Nの遅延時間を計測し、計測した前記第Nの遅延時間を前記第Mの車両へ送信し、前記第Mの車両が送信する前記第Mの車両における前記第Nの車両と前記第Mの車両との間の第Mの遅延時間を受信し、前記第Nの遅延時間と前記第Mの遅延時間を用いて、前記第Nの車両と前記第Mの車両との間の同期誤差とを算出し、算出した前記同期誤差と、計測した前記第Nの遅延時間に基づいて、前記第Nの車両と前記第Mの車両との間の距離を算出する、請求項1に記載の車両間通信システム。 - 前記第O(OはNとM以外の1から3のうちのいずれかの整数)の車両の前記第Oの制御部は、
他の車両へ前記送信信号の送信を行い、前記他の車両が送信する前記送信信号を受信し、受信した前記送信信号に含まれる他の車両における相対時間を示す情報と、自車両における相対時間を示す情報とに基づいて、前記第Oの車両における前記第Mの車両と前記第Oの車両との間の第Oの遅延時間を計測し、計測した前記第Oの遅延時間を前記第Mの車両へ送信し、
前記第Mの車両の前記第Mの制御部は、
受信した前記送信信号に含まれる他の車両における相対時間を示す情報と、自車両における相対時間を示す情報とに基づいて、前記第Mの車両における前記第Mの車両と前記第Oの車両との間の遅延時間を計測し、前記第Mの車両における前記第Oの車両と前記第Oの車両との間の遅延時間と、前記第Oの遅延時間を用いて、前記第Mの車両と前記第Oの車両との間の同期誤差を算出し、算出した前記第Mの車両と前記第Oの車両との間の前記同期誤差を前記第Nの車両へ送信する、請求項2に記載の車両間通信システム。 - 前記第Nの車両の前記第Nの制御部は、
前記第Oの車両が通信可能な距離に存在する場合、前記第Oの車両が送信する前記送信信号を受信し、受信した前記送信信号に含まれる他の車両における相対時間を示す情報と、自車両における相対時間を示す情報とに基づいて、前記第Nの車両における前記第Nの車両と前記第Oの車両との間の遅延時間を計測し、算出した前記第Nの車両と前記第Mの車両との間の同期誤差と、受信した前記第Mの車両と前記第Oの車両との間の前記同期誤差と、計測した前記第Nの車両における前記第Nの車両と前記第Oの車両との間の遅延時間に基づいて、前記第Nの車両と前記第Oの車両との間の距離を算出する、請求項3に記載の車両間通信システム。 - 前記送信信号は、
前記制御部が用いる基準信号の精度を示す同期クラスを含み、
前記制御部は、
自制御部における第1の同期クラスと、他の車両の前記制御部における第2の同期クラスとに基づいて、送信と受信とを行う通信間隔を変更する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の車両間通信システム。 - 前記車両が備える前記端末は、
前記他の車両からの送信信号である発光信号を受光する受光部、を備え、
前記制御部は、
前記受光部によって検出された位相差に基づいて、自車両と前記他の車両との距離を算出し、
前記受光部は、
複数の画素が配列され、前記画素それぞれが露光量に応じた電荷を生成する光電変換部と、
前記光電変換部によって生成された電荷を蓄積する第1の電荷蓄積部と、
前記光電変換部と電荷蓄積部との間に設けられ、開閉することによって前記光電変換部から前記電荷蓄積部へ電荷が入ることを制御するm(mは4以上の整数)個の振り分けゲート部と、
前記光電変換部から生成された電荷を蓄積する(m−1)個の第2〜第mの電荷蓄積部と、
を備え、
前記m個の振り分けゲート部のうちの1つは、
所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが遅延される遅延されているパルスを備える、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の車両間通信システム。 - 前記制御部は、
前記送信信号と前記遅延時間と前記同期誤差を、異なる通信手段で送信する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の車両間通信システム。 - 第1の制御部を備える第1の端末を備える第1の車両と、第2の制御部を備える第2の端末を備える第2の車両と、第3の制御部を備える第3の端末を備える第3の車両とを含む車両間通信システムにおける車両間通信方法であって、
前記第2の制御部が、前記第2の車両と前記第3の車両との間の第1の同期誤差を前記第1の車両に送信する送信手順と、
前記第1の制御部が、前記送信手順によって送信された前記第1の同期誤差を受信する受信手順と、
前記第1の制御部が、前記受信手順によって受信された前記第1の同期誤差と、前記第1の車両と前記第2の車両との間の第2の同期誤差とに基づいて、前記第1の車両と前記第3の車両の間の第3の同期誤差を算出する算出手順と、
を含み、
前記同期誤差は、2つの前記車両に関して、各車両の同期信号に同期して各車両が光を発光した時刻の差である、
車両間通信方法。
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