JP6439181B2 - 光通信装置、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、光通信装置、及びプログラムに関する。
従来、光を用いた光通信システムが提案されている。光通信システムにおいて、送信装置は、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の発光素子を備え、強度が変調された光を発光素子によって発することによって情報を送信する。受信装置は、フォトダイオードを備え、送信装置によって発せられた光を受光して復調することによって情報を受信する。受信装置は、例えば、強度変調された光によって構成される搬送波の1周期の間に、フォトダイオードにおける光電変換によって生じた電荷を複数回読み出すことによって、強度変調に応じた復調を行う(従来技術)。
また、特許文献1には、複数の撮像素子に蓄積された電荷を切り替えて読み出すことで、測距を行う測距装置が提案されている。
特開2004−45304号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数の撮像素子を切り替えて使用する場合、撮像素子毎に温度特性を有するため、温度特性の影響を低減するために温度に加えて位相や反射光強度などの複数のパラメータについてもキャリブレーションを行う必要があった。そのためキャリブレーション空間が非常に広くキャリブレーションコストが高いものとなっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、温度特性の影響を低減することができる光通信装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る光通信装置は、他の光通信装置からの送信信号である発光信号を受光する第p(pは1〜mの整数、mは4以上の整数)の受光部と、第1〜第mの前記受光部によって検出された位相差に基づいて、自装置と前記他の光通信装置との距離を算出する演算部と、を備え、第pの前記受光部は、複数の画素が配列され、前記画素それぞれが露光量に応じた電荷を生成する第pの光電変換部と、第pの前記光電変換部によって生成された電荷を蓄積する第の電荷蓄積部と、第pの前記光電変換部と第pの前記電荷蓄積部との間に設けられ、ゲートを開閉することによって第pの前記光電変換部から第pの前記電荷蓄積部へ電荷が入ることを制御する第pの振り分けゲート部と、を備え、第1〜第mの前記受光部は、第1〜第mの前記光電変換部が受光した前記発光信号と、前記自装置が送信した発光信号との前記位相差を検出し、前記演算部は、第1〜第mの前記光電変換部によって検出された位相差に基づいて、前記自装置と前記他の光通信装置との距離を算出し、第2〜第mの前記振り分けゲート部が振り分けるタイミングは、前記他の光通信装置からの発光信号を第2〜第mの前記電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、前記他の光通信装置からの発光信号を第1の前記電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、が異なり、第2〜第mの前記光電変換部が、第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積した前記発光信号から送信情報を検出し、第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングにおいて、第2〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートそれぞれの開閉パターンが同じであり、第2〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートぞれぞれの開閉タイミングが異なり、第1の前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングにおいて、第1〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートそれぞれのゲート開閉パターンが異なり、第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングが異なる。
)また、本発明の一態様に係る光通信装置において、前記発光信号は、自装置が送信
した発光信号に対する応答信号であるようにしてもよい。
)また、本発明の一態様に係る光通信装置において、前記他の光通信装置からの送信信号である前記発光信号は、前記他の光通信装置からの前記送信情報に基づいて生成された情報パルスと、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが前記情報パルスの開始時刻に対して遅延される測距パルスと、を含むようにしてもよい。
)また、本発明の一態様に係る光通信装置において、第2〜第mの前記振り分けゲート部は、各々2π/(m−1)毎にずれて前記ゲートを開閉し、第1の前記振り分けゲート部は、2π/((m−1)n)の周期で(nは自然数)前記ゲートを開閉し第2〜第mの前記振り分けゲート部は、第1の前記振り分けゲート部が開いているとき閉じるようにしてもよい。
)また、本発明の一態様に係る光通信装置において、前記他の光通信装置からの送信信号である前記発光信号は、前記他の光通信装置からの前記送信情報に基づいて生成された情報パルスと、測距パルスとが、重畳され、(2π):(2π/((m−1)n)の周期比率の関係であり、前記測距パルスは、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが前記情報パルスの開始時刻に対して遅延されるようにしてもよい。
)また、本発明の一態様に係る光通信装置において、前記他の光通信装置からの送信信号である前記発光信号は、第1〜第oのo(oは2以上の整数)個の信号ブロックを備え、前記パルスタイミングは、前記信号ブロック毎に、前記信号ブロックの個数に応じて決定された遅延時間分ずつ遅延されるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る光通信装置において、前記送信信号は、送信情報に基づいて生成された情報パルスと、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが遅延される測距パルスと、を備えるようにしてもよい。
)また、本発明の一態様に係る光通信装置において、前記送信信号は、前記情報パルスと、前記測距パルスとが重畳され、(2π):(2π/((m−1)n)(mは4以上の整数、nは1以上の整数)の周期比率の関係であるようにしてもよい。
)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るプログラムは、他の光通信装置からの送信信号である発光信号を受光する第p(pは1〜mの整数、mは4以上の整数)の受光部と、複数の画素が配列され、前記画素それぞれが露光量に応じた電荷を生成する第pの光電変換部と、第pの前記光電変換部から生成された電荷を蓄積する第pの電荷蓄積部と、第pの光電変換部と第pの前記電荷蓄積部との間に設けられ、ゲートを開閉することによって第pの前記光電変換部から第pの前記電荷蓄積部へ電荷が入ることを制御する第pの振り分けゲート部と、を備え、第pの前記受光部は、複数の画素が配列され、前記画素それぞれが露光量に応じた電荷を生成する第pの光電変換部と、第pの前記光電変換部によって生成された電荷を蓄積する第pの電荷蓄積部と、第pの前記光電変換部と第pの前記電荷蓄積部との間に設けられ、ゲートを開閉することによって第pの前記光電変換部から第pの前記電荷蓄積部へ電荷が入ることを制御する第pの振り分けゲート部と、を備える光通信装置のコンピュータに、他の光通信装置からの送信信号である発光信号を受光する受光手順と、第1〜第mの前記受光部によって前記受光手順により検出された位相差に基づいて、自装置と前記他の光通信装置との距離を算出する演算部手順と、第1〜第mの前記受光部は、第1〜第mの前記光電変換部が受光した前記発光信号と、前記自装置が送信した発光信号との前記位相差を検出する検出手順と、第1〜第mの前記光電変換部によって検出された位相差に基づいて、前記自装置と前記他の光通信装置との距離を算出する算出手順と、前記他の光通信装置からの発光信号を第2〜第mの前記電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、前記他の光通信装置からの発光信号を第1の前記電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、が異なるように第2〜第mの前記振り分けゲート部を制御する手順と、第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積した前記発光信号から送信情報を検出するように第2〜第mの前記光電変換部を制御する手順と、第2〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートそれぞれの開閉パターンが同じであり、第2〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートぞれぞれの開閉タイミングが異なるように第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングを制御する手順と、第1〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートそれぞれのゲート開閉パターンが異なり、第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングが異なるように第1の前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングを制御する手順と、を含む。
上述した(1)の構成によれば、検出された位相差に基づいて、精度の良い距離検出を行うことができる。
また、上述した(1)、()、()の構成によれば、複数の電荷蓄積部に基づくキャリブレーションを軽減でき、温度特性の影響を低減することができる。
また、上述した()、()、()、()の構成によれば、送信側で生成された測距パルスのタイミングが遅延されているため、受信側の演算処理を低減することができる。
第1実施形態に係る計測システム1の構成を表すシステム構成図である。 第1実施形態に係る計測システム1Aの構成を表すシステム構成図である。 第1実施形態に係る受光部の構成の概略を表す概略図である。 第1実施形態に係る受光部に用いられる画素の構成を表す構成図である。 図4の画素の等価回路を表す図である。 第1実施形態に係る画素から読み出された3つの電圧レベルに基づいて正弦波である搬送波の振幅及び位相を算出するための概略を表す概略図である。 第1実施形態に係る画素から読み出された3つの電圧レベルに基づいてパルス波である搬送波の振幅及び位相を算出するための概略を表す概略図である。 第1実施形態に係る変調器が行う変調を説明する図である。 第1実施形態に係る送信信号の構成例と符号化を説明する図である。 第1実施形態に係るn毎のTOFブロックTBの例を示す図である。 第1実施形態に係る送信信号の発光パターンと振り分けゲートTxa〜Txcのタイミングチャートである。 図11の発光パターンと振り分けゲートTxaを拡大した図である。 第1実施形態に係る搬送波の位相変化とサンプリングタイミングの一例のタイミングチャートである。 第1実施形態の復調器によって生成される図13のタイミングで読み取りを行った場合の復調テーブルの一例を説明する図である。 第1実施形態に係る信号源の探索の処理手順を表すフローチャートである。 第1実施形態に係るビットの読み取り処理手順を表すフローチャートである。 第1実施形態に係る積分されたn=0〜79における80個の信号を逐次接続した例を表す図である。 図17の領域g490の拡大図である。 第1実施形態に係る積分値の最小値の検出と、真の最小値の推定の処理手順のフローチャートである。 図13と比較して1目盛り分ずれている場合のタイミングチャートである。 第1実施形態の復調器によって生成される図20のタイミングで読み取りを行った場合の復調テーブルの一例を説明する図である。 図13と比較して0.5目盛り分ずれている場合のタイミングチャートである。 第1実施形態の復調器によって生成される図22のタイミングで読み取りを行った場合の復調テーブルの一例を説明する図である。 第1実施形態に係る信号探索における読み出し領域の移動の一例を説明する図である。 第1実施形態に係る信号探索における読み出し領域の移動の他の例を説明する図である。 リーダフレームの読み出し領域とビット読み出し領域の一例を説明する図である。 リーダフレームの読み出し領域とビット読み出しを並列処理する一例を説明する図である。 第1実施形態に係る受光部が3個の端末から識別子を受光したときの状態を説明する図である。 第1実施形態に係る発光部の取り付け位置の例を説明する図である。 第1実施形態に係る受光部の取り付け位置の例を説明する図である。 第2実施形態に係る送信信号の発光パターンと振り分けゲートTxa〜Txcのタイミングチャートである。 第2実施形態に係る送信信号の発光パターンと振り分けゲートTxa〜Txcのタイミングチャートである。 第3実施形態に係る発光パターン、振り分けゲートTxa及びTxdのタイミングチャートである。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る計測システム1の構成を表すシステム構成図である。図1に示すように、計測システム1は、第1端末10−1及び第2端末10−2を備えている。以下の例では、第1端末10−1が第1車両に搭載され、第2端末10−2が第2車両に搭載されているとして説明する。
また、以下の例では、第1端末10−1と第2端末10−2との構成が同じ場合を説明するが、構成は異なっていてもよい。同じ機能を有する構成要素には、同じ符号を用いる。また、以下の説明において、第1端末10−1と第2端末10−2のうち、一方を特定しない場合、単に端末10ともいう。
[第1端末10−1と第2端末10−2との間の通信の概略説明]
ここで、第1端末10−1と第2端末10−2との間の通信についての概略を説明する。
第1端末10−1と第2端末10−2とが光通信を行うことで、それぞれの端末10が搭載されている第1車両と第2車両との間の距離を、第1端末10−1と第2端末10−2それぞれが求める。
例えば、まず、第1端末10−1は、自端末の識別子(ID)、第1車両の移動速度、及び第1車両の進行方向を送信情報として符号化及び変調して光パルス信号として第2端末10−2へ送信する。
次に、第2端末10−2は、第1端末10−1から送信された光パルス信号を受信し、受信した光パルス信号を復調及び復号して送信情報を取得する。続けて、第2端末10−2は、取得した送信情報に、受信した信号の位相情報を載せて送信情報を生成し、生成した送信情報を第1端末10−1に送信する。
なお、送信情報には、例えば、端末の識別情報(ID)、応答ID、車両の運動情報、送信情報を識別するためのカウント値、位相測定をしたときの受信した情報のカウント値などが含まれている。なお、応答IDとは、受信した端末の識別子である。
次に、第1端末10−1は、第2端末10−2から送信された送信信号について、第2端末10−2が第1端末10−1から送信された送信信号を受信した場合の位相情報で補正する。この補正によって、第1端末10−1は、送信信号が第1端末10−1から第2端末10−2まで到達するのに要した時間と第2端末10−2から第1端末10−1まで到達するのに要した時間により発生した位相変化に基づいて、第1車両と第2車両との間の距離を求める。さらに、第1端末10−1は、2次元の面である受光部の位置情報を角度情報に変換してから距離情報も利用して3次元の位置情報に変換して、第1車両と第2車両との間の3次元の相対位置情報を求める。
なお、光パルス信号の生成方法、受信方法等については、後述する。
[端末10の構成]
端末10は、レンズ101、受光部102、発振器103、復調器104、復号器105、演算部106、符号器107、変調器108、投光器109、及び記憶部110を備えている。
レンズ101は、他の端末10から発光された強度変調光及び環境光を含む光束を通過させ、受光部102に結像させる。なお、レンズ101と受光部102との間に、光学的なフィルタを備えるようにしてもよい。
受光部102は、後述するように複数の画素が二次元に配列された構造を有する。受光部102は、画素によって受光した光に応じた電荷を発生させて蓄積し、所定のタイミングで蓄積した電荷を復調器104へ出力する。
発振器103は、復調器104及び変調器108で用いるクロック信号を生成し、生成したクロック信号を復調器104及び変調器108に出力する。
復調器104は、受光部102から入力された受信信号に対して、変調器108で用いる変調方式に応じた復調を行い、復調した受信信号を復号器105に出力する。変調器108で行う変調方式は、例えば、2π/3−DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)等の方式である。また、復調器104は、後述するように、受光部102が有する画素201(図3、図4)を制御する。なお、画素201の制御は、演算部106が行うようにしてもよい。
復号器105は、復調器104によって復調された受信信号を、符号器107で用いる符号化に応じて復号し、復号した受信信号を演算部106に出力する。
演算部106は、復号器105から入力された他の端末10からの送信情報から、識別子、速度、方位を示す各情報、及び搬送波の位相情報を抽出し、抽出した情報を記憶部110に記憶させる。演算部106は、他の端末10から送信情報を受信したことに応じて、受信した搬送波の周波数と同じ周波数の変調光に、受信したときの位相情報、自端末の識別子、自端末の移動速度、及び自端末10の方位を示す情報を載せた応答信号を生成し、生成した応答信号を符号器107に出力する。また、演算部106は、位相情報を記憶部110に逐次記憶させる。
記憶部110には、識別子、速度、方位を示す各情報、及び搬送波の位相情報が関連付けられて記憶される。また、記憶部110には、位相情報が記憶される。
符号器107は、演算部106から入力された車両情報や応答信号を送信情報とし、送信情報を符号化してビット列を生成する。符号器107は、生成したビット列を変調器108に出力する。
変調器108は、符号器107から入力されたビット列を、例えばDBPSK方式に従って、発振器103から入力されたクロック信号を用いて変調して搬送波を生成する。変調器108は、生成した搬送波を投光器109に出力する。
投光器109は、変調器108によって生成された搬送波に基づいて位相変調された光(位相変調光)を発光することで他の端末10へ送信する。投光器109は、例えば高レート(繰り返し周波数)の例えば可視光パルスを送信することのできる発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)又はレーザダイオードを用いて構成される。また、投光器109は、高レートの赤外線パルスを送信する発光ダイオード又はレーザダイオードを用いて構成されてもよい。
なお、投光器109に用いる光源は、例えば赤外線のLED(発光ダイオード)と他の可視光(例えば、青色または緑色)の帯域で発光するLEDである。このように、赤外線のLEDに加えて、他の帯域のLEDを発光させることで、人間が視認できる任意の発光色に見える効果がある。
なお、図1に示した端末10の構成は一例であって、構成はこれに限られない。端末10は、例えば、図2に示すように、GNSS111をさらに備えていてもよい。図2は、本実施形態に係る本実施形態に係る計測システム1Aの構成を表すシステム構成図である。図2に示すように、計測システム1Aは、第1端末10A−1及び第2端末10A−2を備えている。また、第1端末10A−1及び第2端末10A−2それぞれは、第1端末10−1及び第2端末10−2の構成要素に加えて、GNSS111をさらに備えている。
GNSS(Global Navigation Satellite System(s);全地球航法衛星システムまたは汎地球航法衛星システム)111は、衛星(不図示)を用いた測位システムである。GNSS111は、衛生から受信した信号から基準信号を抽出し、抽出した基準信号を発振器103に出力する。
発振器103は、GNSS111から入力された基準信号に応じて、生成したクロック信号を補正し、補正したクロック信号を復調器104及び変調器108に出力する。または、発振器103は、GNSS111から入力された基準信号を用いてクロック信号を生成し、生成したクロック信号を復調器104及び変調器108に出力する。
[受光部102の構成の説明]
次に、受光部102の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る受光部102の構成の概略を表す概略図である。
受光部102は、複数の画素201、垂直走査回路202、水平走査回路203、読み出し回路204を備える。画素201は、二次元マトリックス状に配置され、レンズ101を通過した光を受けて電荷を生成し蓄積する。各画素201に蓄積された電荷に応じた電圧レベルは、垂直走査回路202及び水平走査回路203による制御に応じて、読み出し回路204によって読み出される。読み出された電圧レベルは、読み出し回路204から復調器104(図1または図2)へ出力される。
次に、画素201の構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る受光部102に用いられる画素201の構成を表す構成図である。
受光部102は、図3に示したように複数の画素が配列されている。画素201それぞれは、4つの微小変換部1021a〜1021d(光電変換部)を備える。各微小変換部1021a〜1021dは光電変換素子を用いて構成される。また、画素201は、4つの電荷蓄積領域1022a〜1022d(電荷蓄積部)と、各電荷蓄積領域1022a〜1022dに対応する振り分けゲートTxa〜Txd(振り分けゲート部)を備える。4つの微小変換部1021a〜1021dは、電荷移送領域1023及び振り分けゲートTxa〜Txdを介して、電荷蓄積領域1022a〜1022dに接続される。
微小変換部1021a〜1021d(光電変換部)それぞれは、露光量に応じた電荷を生成する。
電荷蓄積領域1022a〜1022d(電荷蓄積部)それぞれは、微小変換部1021a〜1021dによって生成された電荷を蓄積する。
振り分けゲートTxaは、微小変換部1021a(光電変換部)と電荷蓄積領域1022a(電荷蓄積部)との間に設けられ、ゲートを開閉することによって微小変換部1021aから電荷蓄積領域1022aへ電荷が入ることを制御する。同様に、振り分けゲートTxf(fは、b、、dのいずれか1つ)は、微小変換部1021f(光電変換部)と電荷蓄積領域1022f(電荷蓄積部)との間に設けられ、ゲートを開閉することによって微小変換部1021fから電荷蓄積領域1022fへ電荷が入ることを制御する。なお、本実施形態において、第1の電荷蓄積部とは、例えば電荷蓄積領域1022dであり、第2〜第4の電荷蓄積部とは、電荷蓄積領域1022a〜1022cである。また、第1の振り分けゲート部とは、振り分けゲートTxであり、第2〜第4の振り分けゲート部とは、振り分けゲートTxa〜Txcである。
微小変換部1021a〜1021dにおける光電変換によって生成された電荷は、よりポテンシャルの低い電荷移送領域1023へ移動する。振り分けゲートTxa〜Txdのうちの一つが開かれると、電荷移送領域1023から、開かれたゲートTxa〜Txdに対応する電荷蓄積領域1022a〜1022dの一つに電荷が移動する。そして、各電荷蓄積領域1022a〜1022dに移動した電荷は、各電荷蓄積領域1022a〜1022dによって所定のタイミングまで蓄積される。そして、蓄積された電荷は、所定のタイミングで読み出し電極1024a〜1024dから、読み出し回路204(図3)を介して復調器104(図1または図2)へ読み出される。
また、画素201は、各電荷蓄積領域1022a〜1022dに隣接するリセットゲートRa〜Rd及びリセット電極1025a〜1025dを備える。リセットゲートRa〜Rdが開かれると、リセット電極1025a〜1025dに加えられている電圧Vによって、電荷蓄積領域1022a〜1022dが充電されてリセット状態となる。このリセット処理は、受光部102(図1または図2)の全ての画素201(図3)の電荷蓄積領域1022a〜1022dに対して同時に行われる。
また、画素201(図3)は、ドレインゲートDr、及びドレイン電極Daを備える。ドレインゲートDrが開かれると、電荷移送領域1023に蓄積された電荷のうち、余分な電荷がドレイン端子Daに移動する。余分な電荷とは、例えば、画素201に所定の強度より高い強度の光が入射した場合、蓄積される電荷である。このように所定の強度より高い強度に光が入射した場合、蓄積される電荷が周囲の画素にあふれ出すことを防ぐためにドレインゲートDr及びドレイン端子Daが用いられる。
図5は、図4の画素201の等価回路を表す図である。図5において、微小変換部1021a〜1021dは、フォトダイオードとして表される。振り分けゲートTxa〜Txdにそれぞれ隣接する電荷蓄積領域1022a〜1022dは、コンデンサCa〜Cdとして表される。これらのコンデンサCa〜Cdは、リセットゲートRa〜RdのFET(Field effect transistor;電界効果トランジスタ)がオンになることによって電圧Vで充電される。この動作は、前述したリセット処理であり、電荷蓄積領域1022a〜1022dの状態を、微小変換部1021a〜1021dによって生成される電荷を蓄積する前の状態(初期状態)に戻すための処理である。
電界効果トランジスタLa〜Ldは、レベルシフト・トランジスタである。電界効果トランジスタLa〜Ldは、読み出しゲートSLa〜SLdが開かれると、コンデンサCa〜Cdにホールドされている電荷に応じた電流は、それぞれ読み出し回路204(図3)を介して復調器104(図1または図2)へ送り出される。
なお、4つの微小変換部1021a〜1021d及び電荷移送領域1023は、P型領域(P−well)に埋め込まれた一体的なN型領域によって形成することができる。この一体的なN型領域の上方に遮光幕(遮光マスク)が設けられ、画素201の各構成のうち微小変換部1021a〜1021dだけに光が入るように構成される。
また、図5において、破線210は、搬送波から位相を検出する際に使用する最小の構成要素を表している。後述するように、実施形態では、4つの微小変換部1021a〜1021dのうち、少なくとも1つの微小変換部1021aが受光した信号を用いて、位相を検出する。なお、位相の検出に用いる微小変換部は、微小変換部1021aに限られず、他の微小変換部1021b〜1021dのうちの、いずれか1つであってもよい。すなわち、実施形態では、少なくとも1つの微小変換部と、m+1個(mは3以上)の振り分けを行う構成要素を要していればよい。
[画素201の動作の説明]
次に、図4と図5とを参照して、画素201の動作について説明する。なお、以下の各ゲートの制御は、復調器104が行う。
また、以下の説明において、露光が行われる時間を「露光タイム」と呼び、読み出しが行われる時間を「読み出しタイム」と呼ぶ。
まず、露光が開始される直前に画素201は、リセットゲートRa〜Rdを開くとともに4つの振り分けゲートTxa〜Txdを開いて、電荷移送領域1023及び電荷蓄積領域1022a〜1022dをリセットする(充電する)。露光タイムが開始すると、画素201は、振り分けゲートTxaを開いて、4つの微小変換部1021a〜1021dで生成される電荷を、電荷移送領域1023を介して電荷蓄積領域1022a(コンデンサCa)に蓄える。また、画素201は、後述するように、振り分けゲートTxaが閉じている期間に振り分けゲートTxdを開いて、4つの微小変換部1021a〜1021dで生成される電荷を、電荷移送領域1023を介して電荷蓄積領域1022d(コンデンサCd)に蓄える。さらに、画素201は、後述するように、振り分けゲートTxdが閉じている期間にドレインゲートDrを開いて、余分な電荷をドレイン端子Daに排出する。
次に、画素201は、露光タイムが開始してから1/3周期が経過する前に振り分けゲートTxaを閉じ、1/3周期経過のタイミングで振り分けゲートTxbを開き、4つの微小変換部1021a〜1021dで生成される電荷を、電荷移送領域1023を介して電荷蓄積領域1022b(コンデンサCb)に蓄える。また、画素201は、振り分けゲートTxbが閉じている期間に振り分けゲートTxdを開いて、4つの微小変換部1021a〜1021dで生成される電荷を、電荷移送領域1023を介して電荷蓄積領域1022d(コンデンサCd)に蓄える。さらに、画素201は、振り分けゲートTxdが閉じている期間にドレインゲートDrを開いて、余分な電荷をドレイン端子Daに排出する。
次に、画素201は、露光タイムが開始してから2/3周期が経過するときに振り分けゲートTxbを閉じ、2/3周期経過のタイミングで振り分けゲートTxcを開き、4つの微小変換部1021a〜1021dで生成される電荷を、電荷移送領域1023を介して電荷蓄積領域1022c(コンデンサCc)に蓄える。また、画素201は、振り分けゲートTxbが閉じている期間に振り分けゲートTxdを開いて、4つの微小変換部1021a〜1021dで生成される電荷を、電荷移送領域1023を介して電荷蓄積領域1022d(コンデンサCd)に蓄える。さらに、画素201は、振り分けゲートTxdが閉じている期間にドレインゲートDrを開いて、余分な電荷をドレイン端子Daに排出する。
次に、画素201は、露光タイムが開始してから1周期が経過するときに振り分けゲートTxcを閉じる。
[搬送波の振幅と位相について説明]
次に、搬送波の振幅と位相について説明する。まず、図6を用いて、搬送波が正弦波の例を説明する。
図6は、本実施形態に係る画素201から読み出された3つの電圧レベルに基づいて正弦波である搬送波の振幅及び位相を算出するための概略を表す概略図である。
図6において、C(θ)、C(θ)、C(θ)は、それぞれ画素201の電荷蓄積領域1022a〜1022cから読み出された電圧レベル、すなわち1/3周期毎の搬送波の強度を表す。実施形態では、図6に示すように、1周期の搬送波において、(2/3)π毎に搬送波の振幅R及び搬送波の位相θを復調器104が算出する。
まず、搬送波が正弦波の場合の電圧レベル、搬送波の中心レベルB、搬送波の振幅R、及び搬送波の位相θについて説明する。
電圧レベルC(θ)、C(θ)、C(θ)それぞれは、次式(1)〜次式(3)のように表される。
Figure 0006439181
Figure 0006439181
Figure 0006439181
搬送波の中心レベルB、搬送波の振幅R、及び搬送波の位相θは、次式(4)〜次式(6)のように表される。
Figure 0006439181
Figure 0006439181
Figure 0006439181
復調器104は、全ての画素201毎に振幅Rを算出し、振幅Rが所定の閾値を超えた画素201(輝点画素)及びその周囲の画素201についてのみ、位相θを算出する。以下、輝点画素及びその周囲の画素201をまとめて「処理対象画素」という。一般的な環境光は、強度がほとんど変化しないため、その振幅Rは非常に小さくゼロに近い値となる。これに対し、強度変調光は他の端末である第2端末10−2によって人為的に強度を周期的に変化させて振幅Rが大きな値となるように発光されるため、第1端末10−1と第2端末10−2との距離に応じて減衰はするものの、所定の閾値以上の値になる。そのため、復調器104が上記のように閾値を用いて処理対象画素を検出することによって、強度変調光が受光された画素201に限って位相θを算出し、強度変調光の位相θのみを算出することが可能となる。このとき、復調器104は、複数の処理対象画素から算出された位相の値が異なる場合、各値の平均値や代表値などを算出し、算出された値を位相θとして取り扱う。なお、上記の閾値は、他の端末によって発光される強度変調光の振幅と、想定される第1端末10−1及び第2端末10−2の距離に応じて予め復調器104に設定される。また、復調器104は、処理対象画素が検出されない場合、前回の処理で算出された位相θを出力するように構成されても良いし、光が遮られた等の原因に起因する信号の欠落によるエラーが発生したと判定するように構成されても良いし、ターミナルフレームの代わりに信号の終端として検出するように構成されてもよい。
次に、図7及を用いて、搬送波がパルス波の例を説明する。
図7は、本実施形態に係る画素201から読み出された3つの電圧レベルに基づいてパルス波である搬送波の振幅及び位相を算出するための概略を表す概略図である。図7に表される波形は搬送波を構成する1周期分のパルス波を表す。
図7において、C(θ)、C(θ)、C(θ)は、電圧レベル、すなわち1/3周期毎の搬送波の強度を表す。パルス波においても、復調器104は、(2/3)π毎に搬送波の振幅R及び搬送波の位相θを算出する。
搬送波の中心レベルB、搬送波の振幅R、及び搬送波の位相θそれぞれは、次式(7)〜次式(9)のように表される。
Figure 0006439181
Figure 0006439181
Figure 0006439181
なお、式(8)において、MAX()は、最大値を求める関数であり、ABS()は、絶対値を求める関数である。また、式(9)において、D、D、及びDは、次式(10)〜次式(12)である。
Figure 0006439181
Figure 0006439181
Figure 0006439181
[変調器108が行う変調の説明]
次に、変調器108が行う変調について説明する。
図8は、本実施形態に係る変調器108が行う変調を説明する図である。なお、図8に示す例では、変調方式として位相を(2/3)πずつ移動させていくDBPSK変調(以下、(2/3)π−DBPSK変調という)を例に説明するが、変調器108が行う変調方式は、DBPSK変調方式に限られない。
図8において、符号g100が示す図は、位相変化量のビット(bit)との関係を説明する図である。横軸は実数I(Real)を表し、縦軸は虚数Q(Imaginary)を表す。
符号g100が示す図のように、位相変化量が+(2/3)πの場合のビットを0と定義し、−(2/3)πの場合のビットを1と定義する。すなわち、120度の位相変化で、ビット0と1とを表す。
また、符号g110が示す図は、ビット、位相変化、位相、波形の関係を説明する図である。なお、符号g110が示す図は、ビット列が0、1、1、0、0の例である。また、信号が正弦波の場合、実線g111〜実線g115の波形は、各ビットに対応する波形を表し、破線g116の波形は、位相が0のときの波形を表している。信号がパルス波の場合、実線g117の波形は、各ビットに対応する波形を表し、破線g118の波形は、位相が0のときの波形を表している。
まず、信号が正弦波の場合を説明する。
区間1では、位相が0、波形g111は波形g116との位相差が0の波形である。
区間1から区間2において、波形g112が波形g111に対して位相が+(2/3)π変化し、ビットが0となる。区間2では、位相が+(2/3)π(=0+(2/3)π)である。
区間2から区間3において、波形g113の位相は、波形g112に対して−(2/3)π変化し、ビットが1となる。区間3では、位相が0(=+(2/3)π−(2/3)π)である。
区間3から区間4において、波形g114の位相は、波形g113に対して−(2/3)π変化し、ビットが1となる。区間4では、位相が−(2/3)π(=0−(2/3)π)である。
区間4から区間5において、波形g115の位相は、波形g114に対して+(2/3)π変化し、ビットが0となる。区間5では、位相が0(=−(2/3)π+(2/3)π)である。
次に、信号がパルス波の場合を説明する。
区間1では、位相が0、波形g117は波形g118と一致し、H(ハイ)レベルの期間とL(ロー)レベルとの期間が50%ずつの波形である。
区間1から区間2において、波形g117が波形g118に対して位相が+(2/3)π変化し、ビットが0となる。区間2では、位相が+(2/3)π(=0+(2/3)π)である。
区間2から区間3において、波形g117の位相は、波形g118に対して−(2/3)π変化し、ビットが1となる。区間3では、位相が0(=+(2/3)π−(2/3)π)である。
区間3から区間4において、波形g117の位相は、波形g118に対して−(2/3)π変化し、ビットが1となる。区間4では、位相が−(2/3)π(=0−(2/3)π)である。
区間4から区間5において、波形g117の位相は、波形g118に対して+(2/3)π変化し、ビットが0となる。区間5では、位相が0(=−(2/3)π+(2/3)π)である。
以上のように、変調器108は、符号器107から入力されたビット列を、例えばDBPSK方式に従って変調して搬送波を生成する。
[送信信号と符号化の説明]
次に、送信信号について説明する。
図9は、本実施形態に係る送信信号の構成例と符号化を説明する図である。図9において、横軸は時刻、縦軸は各信号のH(ハイ)レベルとL(ロー)レベルとを表している。
図9に示すように、送信信号g200の1つのシーケンスは、2個のリーダ信号ブロックと、80個(n=0〜79)の信号ブロックと、2個の無信号ブロックとで構成されている。また、送信信号g200の1つのシーケンスの1周期Tは、36.288[msec](=432[μsec]×(2+80+2))である。1秒当たりのシーケンス数を整数とするためにシーケンスの前後に無信号期間を設けてもよい。
リーダ信号ブロックは、信号ブロックの始まりを示す信号のブロックである。
信号ブロックSBは、送信情報が符号化及び変調された信号のブロックである。
無信号ブロックは、信号ブロックの終了を示すブロックであり、無信号状態である。
波形g201は、1つの信号ブロックSBを拡大した波形である。1つの信号ブロックSBは、9個の信号パルスと無信号とで構成される。9個の信号パルスは、図13を用いて後述する3 tickに対応する。すなわち、1 tickは、3個の信号パルスに相当する。
無信号の期間(無信号期間とも言う)は、信号パルス3個分の期間である。1つの信号パルスは36[μsec]である。また、無信号期間は、3個の信号パルス分の期間であるため、1 tickに相当する。このため、信号ブロックの1周期Tは、432[μsec](=36[μsec]×(9+3))である。なお、g201では無信号期間がLレベルとなっているがHレベルでもよい。
波形g202は、1つの信号パルスSPを拡大した波形である。1つの信号パルスSPは、位相を示す期間Tと、9個のTOFブロックと、残りの期間Tw’とで構成される。TOFブロックTBの期間は、ディーティが50%であるため、18[μsec](=2[μsec]×9)である。TOFブロックの1周期Tは、(TP×5)(=1[μsec])×2の期間であり、すなわち、2[μsec]である。また、位相を示す期間Tは、位相が0度の場合に0であり、位相が120度の場合にT×1/3であり、位相が240度の場合にT×2/3である。すなわち、位相を示す期間Tの長さによって、ビット値が決定する。
波形g203は、TOFブロックTBを拡大した波形である。1つのTOFブロックTBは、遅延期間Tと、5個のTOFパルスと、残りの期間Td’とで構成される。ここで、遅延期間Tは、次式(13)のように表される。
Figure 0006439181
式(13)において、Mは信号ブロックの数であり、図9に示す例では80である。
波形g204は、TOFパルスTPを拡大した波形である。TOFパルスTPの1周期は、200[nsec]であり、Lレベルの期間TlowとHレベルの期間Thighそれぞれは、100[nsec]である。
図9に示したシーケンスの1周期T、信号ブロックSBの1周期T、信号パルスSPの1周期T、位相を示す期間T、残りの期間Tw’、TOFブロックTBの1周期T、遅延期間Tと、TOFパルスTPのHレベルの期間Thigh及びLレベルの期間Tlowと、残りの期間Td’との関係は、次式(14)のように表される。式(14)の関係は、直交条件に基づいて決定されたものである。
Figure 0006439181
ここで、TOFブロックTBについて、さらに説明する。
図10は、本実施形態に係るn毎のTOFブロックTBの例を示す図である。図10において、横軸は時刻、縦軸は各信号のHレベルとLレベルとを表している。
波形g202(0)は、n=0のTOFブロックTBである。n=0のとき、TOFパルスTPの遅延期間Td0は0である。すなわち、波形g202(0)は、時刻0から開始される。なお、信号パルスSPにおいて、同じ波形のTOFブロックTBが9個含まれ、さらに、信号ブロックSBには、同じ波形の信号パルスSPが9個含まれている。
次に、波形g202(1)は、n=1のTOFブロックTBである。n=1のとき、TOFパルスTPの遅延期間Td1は25[nsec](=2[μsec]/80)である。すなわち、図10に示すように、n=1のときの波形g202(1)は、n=0のときの波形g202(0)に対して、25[nsec]遅れている。
以下、nが1増加する毎に25[nsec]ずつ遅れていく。そして、n=79のとき、波形g202(79)のように、2000[nsec]の前にTOFパルスTPの最初のLレベルの期間Tlowの1/4(=100[nsec]/25[nsec])だけ現れ、残りの信号は、0[nsec]に折り返す。
[受信側の処理の説明]
次に、送信信号を受信した受信側の端末10の処理について説明する。
図11は、本実施形態に係る送信信号の発光パターンと振り分けゲートTxa〜Txcのタイミングチャートである。図11において、横軸は時刻、縦軸は各信号のH(ハイ)レベルとL(ロー)レベルとを表している。
波形g301は、送信信号の発光パターンである。波形301に示すように、発光期間が50%、消灯期間が50%である。発光期間と消灯期間それぞれは、18[μsec]である。また、発光パターンの1周期は、36[μsec](=2[μsec]×18)である。この2[μsec]は、測定を行う距離範囲によって決定される値である。発光パターンの1周期が2[μsec]の場合、距離範囲の最大値は、例えば600[m]である。
波形g302は、振り分けゲートTxaの制御信号である。波形g302は、時刻t101〜t102の12[μsec]におけるHレベルの期間、振り分けゲートTxaが開かれ、残りの時刻t103〜t107における24[μsec]のLレベルの期間、振り分けゲートTxaが閉じられる。
波形g303は、振り分けゲートTxbの制御信号であり、波形g302がHレベルからLレベルに変化した時刻t103のとき、LレベルからHレベルに切り替わる。
波形g304は、振り分けゲートTxcの制御信号であり、波形g303がHレベルからLレベルに変化した時刻t105とき、LレベルからHレベルに切り替わる。
すなわち、振り分けゲートTxa〜Txcは、12[μsec]ずつゲートを開いていくことで、受信信号の光による電荷を蓄積する。
図12は、図11の発光パターンと振り分けゲートTxaを拡大した図である。図12では、振り分けゲートTxdとドレインゲートDrの波形も示している。
図12に示すように、図11に示した波形g301は、時刻t101〜t104において、Hレベルが継続される正パルス列(例えば時刻t151〜t153)と、Hレベルの期間とLレベルの期間(例えば時刻t153〜t155)とが交互に含まれる負パルス列とを含む。そして、発光パターンの1周期は、2000[nsec]である。また、負パルス列の期間は、900[nsec]である。
波形g312は、振り分けゲートTxaの制御信号であり、Hレベル及びLレベルの期間それぞれが1000[nsec]である。このHレベルの期間(例えば時刻t151〜t153)が通信期間である。
波形g314は、振り分けゲートTxdの制御信号である。振り分けゲートTxdは、振り分けゲートTxaがLレベルの期間(例えば時刻t153〜t155)、すなわち閉じられている期間に、1周期が100[nsec]のパルス信号が5個挿入される。パルス信号が挿入されている期間をTOF時間と定義する。TOF時間は、500[nsec](=100[nsec]×5)である。また、波形g314がHレベルの期間、振り分けゲートTxdが開かれる。
波形g315は、ドレインゲートDrの制御信号である。ドレインゲートDrは、振り分けゲートTxaがLレベルの期間(例えば時刻t153〜t155)に、2個の50[nsec]のHレベルの信号と、4個の1周期が100[nsec]のパルス信号とが挿入される。パルス信号が挿入されている期間は、余分な電荷を排出している時間であるため排出時間と定義する。排出時間は、500[nsec](=50[nsec]×2+100[nsec]×4)である。また、波形g315がHレベルの期間、ドレインゲートDrが開かれる。
なお、図12に示した例では、振り分けゲートTxaの期間のみを例に示したが、振り分けゲートTxb及びTxcにおいても、図12と同様に、振り分けゲートTxb及びTxcが閉じている期間に、振り分けゲートTxdとドレインゲートDrとが復調器104によって制御され、積分が行われる。
図11に示した1周期のサンプリングを3回行うことで図9における信号ブロックを検出する。その後108μ秒あけて次のサンプリングを始めるまでにコンデンサCa、Cb、Ccの積分値を読み出す。振り分けゲートTxa〜Txcの積分時間は、18[μsec](=1000[nsec]×6×3)である。
また、振り分けゲートTxdの積分時間は、9[μsec](=100[nsec]×5×6×3)である。
[搬送波とサンプリングタイミングの説明]
次に、(2/3)π−DBPSK変調された搬送波とサンプリングタイミングの例を説明する。
図13は、本実施形態に係る搬送波の位相変化とサンプリングタイミングの一例のタイミングチャートである。図13において、横軸は経過時間を表し、縦軸は搬送波の各フレームにおける位相を表し、ビット列“0”、“1”、“1”、“0”が送信される。また、図13において、波形g201は搬送波の経過時間に対する位相の変化を表し、符号g402で囲まれた領域の画像は、サンプリングタイミングを表している。また、横軸において、時刻t(n)(nは1以上の整数)からt(n+1)の期間であるΔtを、1目盛り(1 tick)と呼ぶ。そして、図13に示した例では、サンプルタイミングは、この1目盛りの時刻の間と一致している。また、1目盛りは、例えば200μ秒である。図9のタイミングに従うと108μ秒である。
また、サンプリングタイミング1とサンプリングタイミング2との間は、露光タイミングである。すなわち、本実施形態では、例えば200μ秒の期間に露光し、200μ秒の期間に読み出しを行う動作を交互に行う。
なお、図13に示した送信信号は、(2/3)π−DBPSK変調された信号である。リーダフレームは、位相変化がない期間を、例えば8目盛り分(例えば1.6[msec])継続させる。データに応じて、位相変化させ、位相変化させた後は、3目盛り分、同じ位相の信号を継続する。位相変化の間に1目盛り分の無信号期間を設ける。
まず、時刻t〜tの期間(リーダフレームタイムともいう)、3目盛り分の一定の位相(図13に示した例では180度)と無信号と3目盛り分の一定の位相とで構成される搬送波が送信される。このリーダフレームの位相は、変調器108によって初期位相として算出される。また、時刻t〜tの期間において、時刻t〜tの期間と時刻t〜tの期間とにサンプリングが行われる。このように、3目盛り分の信号に対して、2回の計測を行うことで、少なくとも1回、位相が検出される。
次に、時刻t〜tの期間、一定の位相(図13に示した例では180度)で搬送波が送信される。
時刻t〜tの期間の無信号期間、位相が0度から120度(+(2/3)π)に変化する。その後、3目盛り分である時刻t〜t12の期間、第1フレームが一定の位相(図13に示した例では300度)で送信される。リーダフレームと第1フレームとの位相差がビット列を表し、時刻tにおける位相差は+120度(+(2/3)π)である。このため、ビット列は“0”である。
次に、第1フレームのフレームタイムが終了すると、時刻t12〜t13の期間、位相が300度から180度に変化する。その後、時刻t13〜t16の期間、第2フレームが一定の位相(図13に示した例では0度)で送信される。第1フレームと第2フレームとの位相差が次のビット列を表し、時刻t13における位相差は−120度(−(2/3)π)であり“1”を表す。
次に、第2フレームのフレームタイムが終了すると、時刻t16〜t17の期間、位相が0度から−120度に変化する。その後、時刻t17〜t20の期間、第3フレームが一定の位相(図13に示した例では60度)で送信される。第2フレームと第3フレームとの位相差が次のビット列を表し、時刻t17における位相差が−120度(−(2/3)π)であり“1”を表す。
次に、第3フレームのフレームタイムが終了すると、時刻t20〜t21の期間、位相が−120度から0度に変化する。その後、時刻t21〜t24の期間、第4フレームが一定の位相(図13に示した例では180度)で送信される。第3フレームと第4フレームとの位相差が次のビット列を表し、時刻t21における位相差が+120度(+(2/3)π)であり“0”を表す。
なお、無信号期間が、所定の期間継続した場合、信号が終了したことを表す。ここで、所定の期間とは、例えば4目盛り分(例えば0.8[msec])である。
図14は、本実施形態の復調器104によって生成される図13のタイミングで読み取りを行った場合の復調テーブルの一例を説明する図である。図14に示すように、復調テーブルには、index、搬送波の振幅、搬送波の位相、代表位相、位相変化、及びbit値が関連付けられている。なお、indexは、図11におけるサンプリングタイムの値である。また、代表位相とは、搬送波の位相情報がないとき、1サンプルタイム前の位相である。なお、搬送波の位相情報がある場合、代表位相の値は、搬送波の位相の値である。また、bit値は、ビット列である。なお、振幅の値は、例であり、1が最大値であってもよく、同様に0が最小値であってもよい。または、振幅の値は、1が最大値でなくてもよく、同様に0が最小値でなくてもよい。また、振幅の値は、予め定められている複数の閾値を用いて決定された値である。また、図14において、“?”は、位相が不定であることを示している。
indexが2と3では、代表位相が180度のまま変化していない。また、indexが3と4では、代表位相が180度のまま変化していない。これらは、リーダフレームに対応する。
次に、indexが4のとき、振幅が1、位相が180度、代表位相が180度である。
次に、indexが5のとき、振幅が1、位相が300度、代表位相が300度である。indexが4と5では、代表位相が180度から300度に変化し、すなわち位相が120度増えている。上述したように、この位相差はビット列“0”に対応する。なお、ノイズなどの誤差により検出した位相差には誤差があるため、位相差は、120度に対して数度の誤差が発生する。このように、2回のサンプリングタイムともに位相を取得できた場合、復調器104は、2回のサンプリングタイムで取得できたビット値のうち振幅が大きい一方のみをビット値として用いる。また、振幅の大きさが同じ場合は、indexが小さい方を用いる。
次に、indexが6のとき、振幅が1、位相が300度、代表位相が300度である。
次に、indexが7のとき、振幅が1、位相が180度、代表位相が180度である。indexが6と7では、代表位相が300度から180度に変化し、すなわち位相が120度減少している。上述したように、この位相差はビット列“1”に対応する。
このように、復調器104は、生成した復調テーブルを用いて、位相変化の値を算出または推定し、算出または推定した位相変化の値に基づいて、ビット列を算出する。
なお、復調器104は、図12に示した位相の値等の情報を、所定の時間経過後に消去するようにしてもよい。
図11及び図12を用いて説明したように、振り分けゲートTxa〜Txcは、他の光通信装置(第2端末10−2)からの発光信号を、3(=4−1)個の電荷蓄積領域1022a〜1022c(第2〜第4の電荷蓄積部)に振り分けるタイミングと、電荷蓄積領域1022d(第1の電荷蓄積部)に振り分けるタイミングと、が異なっている。そして、3個の電荷蓄積領域1022a〜1022cが蓄積した発光信号から送信情報を検出する。そして3個の電荷蓄積領域1022a〜1022cが蓄積するタイミングは、振り分けゲートTxa〜Txcによるゲートの開閉パターンが同じであり、ゲートを開閉タイミングが異なっている。さらに、電荷蓄積領域1022dが蓄積するタイミングは、振り分けゲートTxa〜Txdによるゲートのゲート開閉パターンが異なり、蓄積するタイミングが異なっている。
また、本実施形態では、図4、図9〜及び図14を用いて説明したように、画素201が備える4つの微小変換部1021a〜1021dのうち3つの微小変換部1021a〜1021cを用いて、送信信号に含まれるビット列を抽出することで、他の端末10が送信した情報を取得する。また、本実施形態では、1つの微小変換部1021dを用いて、位相を検出し、検出した受信信号の位相と、送信信号との位相との位相差を検出し、検出された位相差を用いて、端末10間、例えば端末10が搭載されている車両間の距離を算出している。受信信号と送信信号との位相差を、受光部102が検出する。なお、上述したように、位相差の検出に用いる微小変換部1021dは、これに限られず、4つの微小変換部1021のいずれか1つ、送信信号から情報を検出する3つの微小変換部1021と異なっていればよい。
また、本実施形態では、図9〜及び図14を用いて説明したように、発光信号は、送信情報に基づいて生成された情報パルスと、測距パルスとが、重畳され、(2π):(2π/((m−1)n)の周期比率の関係であり、測距パルスは、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが遅延されている。
[計測システムの処理手順]
次に、計測システム1の処理手順について説明する。
まず、信号源の探索処理について説明する。なお、以下の例では、200μ秒間、露光し、200μ秒間、読み出しを行う例を説明する。
図15は、本実施形態に係る信号源の探索の処理手順を表すフローチャートである。
(ステップS1)受光部102は、200μ秒間、露光を行う。
(ステップS2)復調器104は、受光部102によって受光され、復調器104によって復調、復号器105によって復号された受信信号の位相を検出する。
(ステップS3)復調器104は、受信信号に位相があるか否かを判別する。演算部106は、位相があると判別した場合(ステップS3;YES)、受信信号を受信できたとして信号源の探索処理を終了する。演算部106は、位相がないと判別した場合(ステップS3;NO)、ステップS4に処理を進める。
(ステップS4)復調器104は、続けて2回露光したか否かを判別する。続けて2回露光とは、図13において、サンプリングタイミング(n)(nは1以上の整数)とサンプリングタイミング(n+1)の2回、露光を行ったことを示す。演算部106は、続けて2回露光した場合(ステップS4;YES)、ステップS5に処理を進め、続けて2回露光していない場合(ステップS4;NO)、ステップS1に処理を戻す。
(ステップS5)復調器104は、読み出し領域の移動を行い。ステップS1に処理を戻す。なお、読み出し領域については、後述する。
計測システム1は、以上の信号源の探索処理を、信号源が検出されるまで繰り返す。なお、ステップS3〜ステップS5の処理を演算部106が制御するようにしてもよい。
次に、ビットの読み取り処理手順について説明する。
図16は、本実施形態に係るビットの読み取り処理手順を表すフローチャートである。以下の処理は、図15において、信号源を検出できた後に行う。
(ステップS101)演算部106は、nに0を代入する。
(ステップS102)受光部102は、200μ秒間、露光を行う。
(ステップS103)演算部106は、受光部102によって受光され、復調器104によって復調、復号器105によって復号された受信信号の位相を検出し、検出した位相を記憶部110に記憶させる。
(ステップS104)演算部106は、受信信号に位相があるか否かを判別する。演算部106は、位相があると判別した場合(ステップS104;YES)、ステップS101に処理を戻す。演算部106は、位相がないと判別した場合(ステップS104;NO)、ステップS105に処理を進める。
(ステップS105)演算部106は、nにn+1を代入する。
(ステップS106)演算部106は、信号源を見失ったか否か判別する。なお、演算部106は、例えばnが10未満の場合に、信号源を見失ったと判別する。演算部106は、信号源を見失ったと判別した場合(ステップS106;YES)、ビットの読み取り処理を終了する。演算部106は、信号源を見失っていないと判別した場合(ステップS106;NO)、ステップS102に処理を戻す。
信号源を見失っていない場合、演算部106は、ステップS102〜S106の処理を繰り返し、逐次位相を検出、記憶させる。
[振り分けゲートTxdの制御によって検出されるn=0〜79の積分値の例]
次に、受信側の端末10の受光部102によって受光され、振り分けゲートTxdの制御によって積分されたn=0〜79における80個の信号について説明する。
図17は、本実施形態に係る積分されたn=0〜79における80個の信号を逐次接続した例を表す図である。図17において、縦軸は画素201の出力強度(積分値)、横軸はnの番号であり、遅延時間に対応する。
点g401は、n=0のときの積分値を表し、点g402は、n=1のときの積分値を表し、・・・、点g479は、n=79のときの積分値を表している。
前述したように送信信号において、TOFブロックTBが、nの値に応じて25[nsec]ずつ移動していこことにより、図17に示すような積分値が得られる。
次に、振り分けゲートTxdによる積分値の最小値の検出について、図18及び図19を用いて説明する。
図18は、図17の領域g490の拡大図である。図19は、本実施形態に係る積分値の最小値の検出と、真の最小値の推定の処理手順のフローチャートである。
図18において、縦軸は画素201の出力強度(積分値)、横軸は遅延時間である。また、点g501は(m−1)(mは1〜80のいずれかの整数)番目の積分値であり、点g502はm番目の積分値であり、点g503は(m+1)番目の積分値である。また、線g511は、点g501と点g502とを通る線分であり、線g512は、点g503を通り、線g511の線分の傾きと傾きの極性が逆の線分である。
図18に示すように、点g501は、遅延時間がt200、出力強度がLであり、点g502は、遅延時間がt201、出力強度がLであり、点g503は、遅延時間がt202、出力強度がLである。また、T〜Tは、遅延時間を正規化した値である。
ここで、図18に示す例において、測定された測定値L〜Lを用いて、真の最小値である点g521の位置、すなわち、遅延時間tminを算出する方法を説明する。
図18に示す例では、測定値の大小関係が、L<L<Lである。
遅延時間tを測定値Lが最小となる遅延時間t201を基準として、前後の時間が1となるように正規化すると、Tは、次式(15)のように表される。
Figure 0006439181
式(15)を用いて、線g511と線g512との交点を求めることで、真の最小値の位置を求めることができる。式g511は、次式(16)のように表され、線g512は、次式(17)のように表される。
Figure 0006439181
Figure 0006439181
なお、式(16)において、aは傾きであり、bは切片であり、式(17)において、bは切片である。
また、各遅延時間を用いて、正規化したT〜Tは、次式(18)〜(20)のように表される。
Figure 0006439181
Figure 0006439181
Figure 0006439181
式(16)〜式(20)より、L、L、Lは、次式(21)〜次式(23)のようになる。
Figure 0006439181
Figure 0006439181
Figure 0006439181
式(21)〜式(23)より、正規化された最小の位置Tminは、次式(24)のように表される。
Figure 0006439181
式(24)より、測定値が最小となる遅延時刻tminは、次式(25)のように表される。
Figure 0006439181
(ステップS201)復調器104は、80個(n=0〜79)のうち、最小値の積分値(例えば点g502)を検出する。
(ステップS202)復調器104は、検出した最小値の前後の積分値(例えば点g501と点g503)を検出する。
(ステップS203)復調器104は、連続する2つの積分値(例えば点g501と点g502)を通る線分(例えば線g511)の例えば式(16)に示した直線の式を算出する。続けて、復調器104は、算出した線分における傾きの極性を反転させた傾きを有し、残りの積分値(例えば点g503)を通る線分(例えば線g512)の例えば式(17)に示した直線の式を算出する。続けて、復調器104は、上述したように、算出した2つの直線の交点を、例えば式(25)を用いて真の最小値として推定し、推定した真の最小値に基づいて位相として算出する。
(ステップS204)復調器104は、算出した位相を位相差として用いて、端末10と送信信号を送信した他の端末10との距離を算出する。2つの端末の時計がGNSS111により同期がとれている場合は、1つの位相から距離が算出できる。同期がとれていない場合は、2つの端末の位相の和の2分の1から距離が算出できる。例えば同期がとれている時の位相値が200n秒であれば、距離は60m(=200×0.3)となる。同期がとれていないときの位相値が200n秒と400n秒であれば、距離が90m(=(200+400)/2×0.3)となる。これらの位相値は、回路の遅延時間等により発生する誤差を補正されたものである。
なお、図18及び図19に示した例では、最小値の前後の積分値を用いて、真の最小値を推定する例を説明したが、最小値の推定に用いる積分値の個数は、最小値を含む3個以上であればよい。
また、上述した例では、復調器104が位相差を算出する例を説明したが、これに限られない。受光部102が復調器104の一部を有し、受光部102が、位相差を算出するようにしてもよい。また、上述した例では、復調器104が、位相差に基づいて端末10間の距離を求める例を説明したが、これに限られない。演算部106は、例えば復調器104、復号器105を含んでいてもよい。この場合、演算部106が、受光部102によって検出された位相差を用いて、自端末10と他の端末10との距離を算出するようにしてもよい。
このように、検出された最小値から、真の最小値を推定することで、距離の検出精度は、例えば600[m]の検出範囲に対して約6[m](25[nsec])から、約2[m](±5[m])に向上する。
(1目盛り分、サンプリングタイミングがずれた場合の搬送波とサンプリングタイミングの説明)
次に、サンプリングタイミングが、図13と比較して1目盛り分ずれている場合について説明する。図20は、本実施形態に係る図13と比較して1目盛り分ずれている場合のタイミングチャートである。図21は、本実施形態の復調器104によって生成される図20のタイミングで読み取りを行った場合の復調テーブルの一例を説明する図である。
図20の示す例では、1目盛り分の無信号期間(例えば、時刻t〜時刻t)にサンプリングされた場合の例である。縦軸、横軸、搬送波は、図13と同じである。
図20のサンプリングタイミングで搬送波の位相を取り込んだ場合、復調テーブルは、図21のようになる。
indexが2のとき、振幅が1であり、位相が180度であり、代表位相が180度である。
indexが3のとき、無信号状態であるため振幅が0、位相が?(不明)である。このように、位相が不明な場合、代表位相は、前のindexの位相を引き継ぐ。このため、代表位相の値は、180度となる。
indexが4のとき、振幅が1であり、位相が180度であり、代表位相が180度である。
indexが5のとき、無信号状態であるため振幅が0、位相が?(不明)であるため代表位相が180度である。
indexが6のとき、振幅が1であり、位相が300度であり、代表位相が300度である。indexが5と6では、位相変化が+120度であり、ビット値“0”に対応する。
以下同様に、indexが7と8では、位相変化が−120度であり、ビット値“1”に対応する。
以上のように、サンプリングタイミングが図11のタイミングと1目盛ずれている場合であっても、図14と同様にビット列“0”、“1”、“1”、“0”を得ることができる。
[0.5目盛り分、サンプリングタイミングがずれた場合の搬送波とサンプリングタイミングの説明]
次に、サンプリングタイミングが、図13と比較して0.5目盛り分ずれている場合について説明する。図22は、本実施形態に係る図13と比較して0.5目盛り分ずれている場合のタイミングチャートである。図23は、本実施形態の復調器104によって生成される図22のタイミングで読み取りを行った場合の復調テーブルの一例を説明する図である。
図22の示す例では、1目盛り分の無信号期間(例えば、時刻t〜時刻t)にサンプリングされた場合を含む例である。縦軸、横軸、搬送波は、図13と同様である。
図22のサンプリングタイミングで搬送波の位相を取り込んだ場合、復調テーブルは、図23のようになる。
indexが1のとき、サンプリングタイミングのうち半分が無信号状態であるため振幅が0.5であり、位相が180度であり、代表位相が180度である。
indexが2のとき、振幅が1であり、位相が180度であり、代表位相が180度である。
indexが3のとき、サンプリングタイミングのうち半分が無信号状態であるため振幅が0.5、位相が180度、代表位相が180度である。
indexが4のとき、振幅が1であり、位相が180度であり、代表位相が180度である。indexが3と4では、位相変化が0度である。
indexが5のとき、サンプリングタイミングのうち半分が無信号状態であるため振幅が0.5、位相が300度、代表位相が300度である。indexが4と5では、位相変化が+120度である。
indexが6のとき、振幅が1であり、位相が300度であり、代表位相が300度である。indexが5と6では、前述したように、2回のサンプリングタイムで取得できたビット値のうち振幅が大きい一方のみをビット値として用いるため、位相変化が+120度であり、ビット値“0”に対応する。
indexが7のとき、サンプリングタイミングのうち半分が無信号状態であるため振幅が0.5、位相が180度、代表位相が180度である。indexが6と7では、位相変化が-120度であり、ビット値“0”に対応する。
以上のように、サンプリングタイミングが図13のタイミングと0.5目盛ずれている場合であっても、図14及び図21と同様にビット列“0”、“1”、“1”、“0”を得ることができる。
[読み出し領域、読み出し領域の説明]
次に、読み出し領域と、読み出し領域の移動について図24〜図28を用いて説明する。図24は、本実施形態に係る信号探索における読み出し領域の移動の一例を説明する図である。図25は、本実施形態に係る信号探索における読み出し領域の移動の他の例を説明する図である。また、図24及び図25において、紙面に対して横方向をx軸方向、x軸に対して垂直な方向をy軸方向とする。また、図24及び図25において、符号500で示す領域の画像は、図3で説明した受光部102の全ての画素201をx軸方向及びy軸方向に並べて示した画像である。
図24において、符号511で示す画像は、読み出し領域を示す画像である。図24に示す例では、復調器104は、読み出し領域を、矢印521のように、x軸方向に移動させて、図15に示した処理を繰り返す。矢印521のように移動させ、画像500の右端に達した後、復調器104は、矢印522に示すように、読み出し領域を画像500におけるx軸方向の左に戻す。このとき、復調器104は、読み出し領域をy軸方向にyだけ移動させる。そして、復調器104は、矢印523に示すように、x軸方向に移動させて、図15に示した処理を繰り返す。なお、読み出し領域が右下端に達したら左上端に戻す。
図25において、符号512で示す画像は、読み出し領域を示す画像である。図25に示す例では、復調器104は、読み出し領域を、矢印531のように、y軸方向に移動させて、図15に示した処理を繰り返す。なお、読み出し領域が下端に達したら上端に戻す。
なお、図24及び図25に示した読み出し領域及び読み出し領域の移動は一例であり、これに限られない。例えば、図25において、y軸方向に長い読み出し領域を、x軸方向に移動させるようにしてもよい。
図26は、信号探索の読み出し領域とビット読み出し領域の一例を説明する図である。符号511に示す領域が読みだす画像は、信号を探索している領域を示す画像である。また、符号541及び542に示す領域が読みだす画像は、ビット読み取り領域を示す画像である。信号探索で信号源の候補を検出できた場合、復調器104は、図26に示すようにビット読み取り領域を決定するようにしてもよい。また、このビット読み取り領域は、後述するビット読み取り処理に応じて領域を補正させるようにしてもよい。
また、図25に示した例においても、復調器104は、ビット読み取り領域を決定するようにしてもよい。
図27は、信号探索の読み出し領域とビット読み出しを並列処理する一例を説明する図である。図27に示すように、信号探索の読み出し領域は、図25と同様に、順次、y軸方向に上から下に向かって移動させていく。そして、ビット読み出し領域は、信号源の候補が検出された位置を、読み出し開始位置として、繰り返し読み出すようにしてもよい。これにより、ビット読み出しを全画素走査しなくてよいため、演算量を低減することができる。
次に、端末10が、複数の他の端末からの信号を検出した場合について説明する。なお、この例では、他の端末は3個あり、おのおのの端末には、識別子(ID)が00000001、00000010、00000011として割り当てられているとする。
図28は、本実施形態に係る受光部102が3個の端末から識別子を受光したときの状態を説明する図である。符号551が示す画像は、識別子(ID)が00000001の端末から受光した識別子に基づく画像である。符号552が示す画像は、識別子(ID)が00000010の端末から受光した識別子に基づく画像である。符号553が示す画像は、識別子(ID)が00000011の端末から受光した識別子に基づく画像である。
[受光部の取り付け位置及び発光部の取り付け位置の説明]
次に、端末10を、車両に取り付けるとき、受光部の取り付け位置及び発光部の取り付け位置の例について説明する。
図29は、本実施形態に係る発光部の取り付け位置の例を説明する図である。なお、発光部とは、少なくとも投光器109を備えている。図29の符号701が示す領域の画像のように、ヘッドライト付近に取り付けられていてもよい。または、符号702が示す領域の画像のように、ルーフの周囲に取り付けられていてもよい。あるいは、符号703が示す領域の画像のように、テールライトやブレーキランプ付近に取り付けられていてもよい。さらには、発光部は複数あってもよく、複数の発光部が、図29に示した複数の箇所に取り付けられていてもよい。
図30は、本実施形態に係る受光部102の取り付け位置の例を説明する図である。受光部であるセンサは、少なくともレンズ101及び受光部102を備えている。センサは、図30の符号711が示す領域の画像のように、車両の前方にノーズカメラとして取り付けられていてもよい。ノーズカメラは、交差点において左右の移動体の検出を行う。また、符号712が示す領域の画像のように、サイドミラーの近傍にサイドビューカメラとして取り付けられていてもよい。サイドビューカメラは、後側方の移動体の検出を行う。また、符号713が示す領域の画像のように、車両の後方にリアビューカメラとして取り付けられていてもよい。リアビューカメラは、後方の移動体の検出を行う。さらに、符号714が示す領域の画像のように、例えばルームミラーの脇に全周囲カメラとして取り付けられていてもよい。全周囲カメラは、全周囲(360度)を見渡す。なお、車両内または車両外の左右対称な位置にも全周囲カメラを取り付けるようにしてもよい。これにより、ステレオ視を行いつつ、死角を低減することができる。
[温度特性の影響を低減できる理由の説明]
ここで、変調方式がπ/4 DQPSK変調であり、図3に示した画素201の4つの振り分けゲートTxa〜Txdを用いて位相から距離を検出する場合について説明する。搬送波が正弦波の場合、画素201の電荷蓄積領域1022a〜1022dから読み出された電圧レベルがC(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)であるとする。この各電圧レベルは、(1/2)πごとの値である。位相θは、次式(26)のように表される。
Figure 0006439181
式(26)に示すように、位相θは、4つの電圧レベルC(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)に依存している。例えば、温度が変化したとき、これらの4つの電圧レベルC(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)は、それぞれ温度特性を有するため、求めたい位相θも温度に依存することになる。このような温度特性の影響を低減するためには、4つの電圧レベルC(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)に関する要素に対してキャリブレーションを行う必要がある。このキャリブレーションに求められる精度は、距離範囲を0mから600mとし距離分解能を1mとすると、位相検出性能として0.6度(=360/600)以下となることが求められる。温度が変わっても安定してこの性能を実現することは極めて困難である。
一方、本実施形態では、画素201のうち、3つの振り分けゲートTxa〜Txcを制御して、ビット値を取得し、残りの1つの振り分けゲートTxdを制御して、位相を取得する。
この結果、画素201が温度によって特性が変化した場合であっても、位相を取得しているのは、1つの振り分けゲートTxdである。これにより、本実施形態では、得られる検出値は、例えば図17に示した波形の振幅やオフセットが変化するが、位相は温度によって変化しない。また、図17に示した波形は、仮に受光部102に入射する光の強度が、所定の強度より高い場合、例えば左端及び右端から出力が飽和していくことになる。しかしながら、例えば符号g490に示した領域は、強度が高くなっても残るため、端末10は位相を検出でき、検出した位相に基づいて距離を算出することができる。すなわち、本実施形態によれば、温度特性による位相の変化に対する検出精度を向上させることができる。
以上のように、本実施形態に係る光通信装置(端末10)は、他の光通信装置(例えば第2端末10−2)からの送信信号である発光信号を受光する受光部102と、受光部によって検出された位相差に基づいて、自装置(例えば第1端末10−1)と他の光通信装置との距離を算出する演算部(例えば復調器104、復号器105、演算部106)と、を備え、受光部は、複数の画素201が配列され、画素それぞれが露光量に応じた電荷を生成する光電変換部(例えば微小変換部1021d)と、光電変換部によって生成された電荷を蓄積する第1の電荷蓄積部(例えば電荷蓄積領域1022a〜1022dのうちのいずれか1つ)と、光電変換部と電荷蓄積部との間に設けられ、開閉することによって光電変換部から前記電荷蓄積部へ電荷が入ることを制御するm(mは4以上の整数)個の振り分けゲート部(例えば振り分けゲートTxa〜Txd)と、を備え、受光部は、光電変換部が受光した発光信号と、自装置が送信した発光信号との位相差を検出し、演算部は、光電変換部によって検出された位相差に基づいて、自装置と他の光通信装置との距離を算出する。
この構成によって、本実施形態では、1つの電荷蓄積部を用いて位相差を検出し、検出した位相差に基づいて、自装置と他の光通信装置との距離を算出することができる。従って、本実施形態によれば、1つの電荷蓄積部を用いて位相差を検出するので、温度特性の影響を低減するためにキャリブレーションを行わなくて済む。この結果、本実施形態によれば、温度特性の影響を低減することができる。
また、本実施形態に係る光通信装置(端末10)において、光電変換部(例えば微小変換部1021d)から生成された電荷を蓄積する(m−1)個の第2〜第mの電荷蓄積部(例えば第1の電荷蓄積部以外の電荷蓄積領域1022a〜1022d)、をさらに備え、振り分けゲート(例えば振り分けゲートTxa〜Txd)部は、他の光通信装置からの発光信号を、(m−1)個の第2〜第mの電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、第1の電荷蓄積部(第2〜第mの電荷蓄積部以外の電荷蓄積領域1022a〜1022d)に振り分けるタイミングと、が異なり、(m−1)個の第2〜第mの電荷蓄積部が蓄積した発光信号から送信情報を検出し、(m−1)個の第2〜第mの電荷蓄積部が蓄積するタイミングは、振り分けゲート部によるゲートのゲート開閉パターンが同じであり、ゲートを開閉タイミングが異なり、第1の電荷蓄積部が蓄積するタイミングは、振り分けゲート部によるゲートのゲート開閉パターンが異なり、蓄積するタイミングが異なる。
この構成によって、本実施形態では、例えば4個の光電変換部のうち、3個の光電変換部を用いて送信情報(ビットの値)を検出し、残りの1個の光電変換部を用いて位相を検出する。従って、本実施形態によれば、1つの微小変換部を用いて位相差を検出するので、温度特性の影響を低減するためにキャリブレーションを行わなくて済む。この結果、本実施形態によれば、温度特性の影響を低減することができる。
また、本実施形態では、測定範囲に基づいて、発光パターンにおける1周期(例えば2[μsec])を決定した。
そして、本実施形態では、搬送波において遅延されているTOFブロックのうち、複数の検出値(積分値)に基づいて、積分値が最小となる遅延時間を推定するようにした。この結果、本実施形態では、積分値を用いて検出した位相に基づいて距離を検出する場合と比較して、検出精度を、例えば6[m]から2[m]に向上することができる。すなわち、本実施形態によれば、距離を検出する距離分解能を向上させることができる。
この結果、本実施形態では、検出距離範囲の確保、距離分解能の向上を両立して成立させることができる。
また、本実施形態に係る光通信装置(端末10)において、発光信号(例えば図9の信号ブロックSB)は、送信情報に基づいて生成された情報パルス(例えば、信号パルスSP)と、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが遅延される遅延されている測距パルス(例えば、TOFパルスTP)と、を含む。
この構成によって、本実施形態では、発光パターンにおいて、TOFパルスを発光させる期間を、1周期(例えば36[μsec])のうちの50%に設定したので、振り分けゲートTxa〜Txcの制御によって画素201が受信できる時間を長く確保することができる。この結果、本実施形態によれば、感度を向上させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、検出距離範囲の確保、距離分解能の向上、官殿向上の3つを成立させることができる。
また、本実施形態に係る光通信装置(端末10)において、電荷蓄積部は、光電変換部(微小変換部1021a〜1021d)から生成された電荷を蓄積するm個の電荷蓄積部(電荷蓄積領域1022a〜1022d)と、を備え、電荷転送部(電荷移送領域1023)は、複数の光電変換部と複数の振り分けゲート(振り分けゲートTxa〜Txd)と複数の電荷蓄積部とに接し、光電変換部と電荷転送部とのいずれか一方又は双方は、光電変換部に対応する電荷蓄積部側に、光電変換部によって生成された電荷が移動するような電位ポテンシャルを有し、発光信号(搬送波)は、送信情報に基づいて生成された情報パルスと、測距パルスとが、重畳され、(2π):(2π/((m−1)n)の周期比率の関係であり、測距パルスは、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが遅延される。
また、本実施形態に係る送信信号は、送信情報に基づいて生成された情報パルスと、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが遅延される測距パルスと、を備える。
この構成によって、送信側で生成された測距パルスのタイミングが遅延されているため、受信側の演算処理を低減することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、図11のようにデューティが50%の発光パターンを説明した。本実施形態では、1/3の期間、発光し、2/3の期間、消灯する例を説明する。
なお、端末10の構成は、図1または図2と同様であり、画素201の構成は、図3と同様である。
[送信信号と符号化の説明]
次に、送信信号について説明する。
図31は、本実施形態に係る送信信号の構成例と符号化を説明する図である。図31において、横軸は時刻、縦軸は各信号のHレベルとLレベルとを表している。
図31に示すように、送信信号g200の1つのシーケンスは、2個のリーダ信号ブロックと、80個(n=0〜79)の信号ブロックと、2個の無信号ブロックとで構成されている。また、送信信号g200の1つのシーケンスの1周期Tは、36.288[msec](=432[μsec]×(2+80+2))である。
波形g201は、1つの信号ブロックSBを拡大した波形である。1つの信号ブロックSBは、9個の信号パルスと無信号とで構成される。無信号の期間(無信号期間とも言う)は、信号パルス3個分の期間である。1つの信号パルスは36[μsec]である。このため、信号ブロックの1周期Tは、432[μsec](=36[μsec]×(9+3))である。
波形g202は、1つの信号パルスSPを拡大した波形である。1つの信号パルスSPは、位相を示す期間Tと、6個のTOFブロックと、残りの期間Tw’とで構成される。TOFブロックの1周期Tは、2[μsec]である。TOFブロックTBの期間は、ディーティが1/3であるため、18[μsec](=2[μsec]×8)である。また、位相を示す期間Tは、位相が0度の場合に0であり、位相が120度の場合にT×1/3であり、位相が240度の場合にT×2/3である。
波形g203は、TOFブロックTBを拡大した波形である。1つのTOFブロックTBは、遅延期間Tと、5個のTOFパルスと、残りの期間Td’とで構成される。ここで、遅延期間Tは、式(13)のように表される。
波形g204は、TOFパルスTPを拡大した波形である。TOFパルスTPの1周期は、200[nsec]であり、Lレベルの期間TlowとHレベルの期間Thighそれぞれは、100[nsec]である。
図31に示したシーケンスの1周期T、信号ブロックSBの1周期T、信号パルスSPの1周期T、位相を示す期間T、残りの期間Tw’、TOFブロックTBの1周期T、遅延期間Tと、TOFパルスTPのHレベルの期間Thigh及びLレベルの期間Tlowと、残りの期間Td’との関係は、次式(27)のように表される。
Figure 0006439181
[受信側の処理の説明]
次に、送信信号を受信した受信側の端末10の処理について説明する。
図32は、本実施形態に係る送信信号の発光パターンと振り分けゲートTxa〜Txcのタイミングチャートである。図32において、横軸は時刻、縦軸は各信号のHレベルとLレベルとを表している。
なお、波形g302、波形g303、及び波形g304は、図11と同じである。すなわち、振り分けゲートTxa〜Txcの動作は、第1実施形態と同様である。
波形g301’は、送信信号の発光パターンである。波形301’に示すように、発光期間が約33%、消灯期間が約67%である。発光期間は12[μsec]であり、と消灯期間は24[μsec]である。また、発光パターンの1周期は、36[μsec](=2[μsec]×18)である。この2[μsec]は、第1実施形態と同様に、測定を行う距離範囲によって決定される値である。
なお、発光パターン、振り分けゲートTxa、Txd、及びドレインゲートDrのタイミングは、第1実施形態の図12と同じである。
本実施形態の効果を、図32を用いて説明する。
送信側の端末10と、受信側の端末10とに発振器103同士の周波数ずれが少ない場合、図32に示した発光パターンのうちの発光期間は、振り分けゲートTxaのゲートが開いている間のみに取得される。ここで、仮に画素201が受光する光の強度が、所定の強度より高い場合、振り分けゲートTxaが開いている期間に画素201の電荷蓄積領域1022aから読み出された電圧レベルが飽和する。しかしながら、振り分けゲートTxbとTxcが開いている期間には、発光パルスが存在していないので、この期間に画素201の電荷蓄積領域1022b及び1022bから読み出された電圧レベルは飽和しない。
また、発光パルスと振り分けゲートTxとの関係が、例えば6[μsec]ずれた場合、所定の強度より高い発光パルスは、振り分けゲートTxaとTxbとが開いている期間に受信される。この結果、画素201の電荷蓄積領域1022a及び1022bから読み出された電圧レベルは飽和する。しかしながら、振り分けゲートTxbとTxcが開いている期間には、発光パルスが存在していないので、この期間に電荷蓄積領域1022cから読み出された電圧レベルは飽和しない。
さらに、発光パルスと振り分けゲートTxとの関係が、例えば12[μsec]ずれた場合、所定の強度より高い発光パルスは、振り分けゲートTxbとが開いている期間に受信され、電荷蓄積領域1022aから読み出された電圧レベルのみが飽和する。
以上のように、本実施形態によれば、受光する光の強度が所定の強度より高い場合であっても、1つの電荷蓄積領域1022から読み出された電圧レベルが飽和しないので、強度に対する飽和の影響を低減することができる。
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、画素201が図4に示したように、受信した信号を4つに振り分ける構成を説明したが、これに限られない。振り分ける構成は、4つ以上であり、そのうちの1つを使って位相を検出するようにしてもよい。この場合、送信側において、受光側の受光部102の構成に合わせた変調方式を用いればよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、振り分けゲートTxa〜Txcの3個を用いて送信情報を取得し、振り分けゲートTxdの1個を用いて位相を取得する例を説明したが、各々、用いる振り分けゲートTxは、これに限られない。4個の振り分けゲートTxのうち1個を用いて位相を取得し、残りの3個の振り分けゲートTxを用いて送信情報を取得すればよい。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態では、画素201がドレインゲートDrとドレイン端子Daとを備える例を説明したが、画素201は、ドレインゲートDrとドレイン端子Daとを備えてなくてもよい。
本実施形態では、画素201がドレインゲートDrとドレイン端子Daとを備えていない場合の例を説明する。
画素201は、図3において、ドレインゲートDr及びドレイン端子Da及びDaを備えていない。画素201の他の構成要素は、図3と同様である。
また、端末10の構成は、図1または図2と同様である。
図33は、本実施形態に係る発光パターン、振り分けゲートTxa及びTxdのタイミングチャートである。図33において、横軸は時刻、縦軸は各信号のHレベルとLレベルとを表している。
図33に示すように、Hレベルが継続される正パルス列(例えば時刻t151〜t153)と、Hレベルの期間とLレベルの期間(例えば時刻t153〜t155)とが交互に含まれる負パルス列とを含む。そして、発光パターンの1周期は、2000[nsec]である。また、負パルス列の期間は、900[nsec]である。
図12の波形g312との差異は、時刻t153〜t155の期間の振り分けゲートTxaとTxdの信号パターンである。
波形g312’は、振り分けゲートTxaの制御信号であり、時刻t153〜t155の期間、Lレベルの期間とHレベルの期間とが交互に切り替わる。このHレベルの期間(例えば時刻t151〜t153)が通信期間である。図12の波形g312との差異は、時刻t153〜t155の期間である。この切り替えパルス信号の1周期は100[nsec]、5周期分である。
また、波形g313’は、振り分けゲートTxdの制御信号であり、時刻t151〜t153の期間、Lレベルであり、時刻t153〜t154の期間、Hレベルの期間とLレベルの期間とが交互に切り替わる。
また、図12に示すように、振り分けゲートTxaとTxdの切り替えパルス信号とは、互いにHレベルとLレベルとの関係が逆である。
つまり時刻t151〜t153の期間、振り分けゲートTxaの制御信号はHレベルであり、振り分けゲートTxdの制御信号はLレベルである。
そして、時刻t151から50[nsec]の期間、振り分けゲートTxaの制御信号はLレベルであり、振り分けゲートTxdの制御信号はHレベルである。
図33においても、振り分けゲートTxdは、振り分けゲートTxaが閉じているときに開かれるように制御される。
なお、図33に示した例では、図12と同様に振り分けゲートTxaとTxdの関係のみを図示しているが、振り分けゲートTxbとTxd、および振り分けゲートTxcとTxdについても、同様の動作になるように制御される。
以上のように、本実施形態によれば、画素201がドレインゲートDrとドレイン端子Daを備えていなくても、振り分けゲートTxaまたはTxbまたはTxcと、振り分けゲートTxdを図33のように制御することで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図33に示したように、画素201がドレインゲートDrとドレイン端子Daを備えない構成を、第2実施形態の端末10に適用してもよい。
図31〜図33を用いて説明したように、本実施形態では、振り分けゲートTxa〜Txc(第2〜第4の振り分けゲート部)は、各々2π/(m−1)毎にずれて開閉し、振り分けゲートTxd(第1の振り分けゲート部)は、2π/((m−1)n)の周期で(nは自然数)開閉し、振り分けゲートTxa〜Txc(第2〜第mの振り分けゲート部)は振り分けゲートTxd(第1の振り分けゲート部)が開いているときは閉じる。
以上のように、本実施形態の光通信装置(端子10)において、第2〜第mの振り分けゲート部(例えば振り分けゲートTxa〜Txc)は、各々2π/(m−1)毎にずれて開閉し、第1の振り分けゲート部(例えば振り分けゲートTxd)は、2π/((m−1)n)の周期で(nは自然数)開閉し、第2〜第mの振り分けゲート部は第1の振り分けゲート部が開いているときは閉じる。
この構成によって、本実施形態では、受信側で測距パルスの受信タイミングを遅延させるため、送信側の処理を低減することができる。
10−1、10A−1…第1端末、10−2、10A−2…第2端末、10、10A…端末、101…レンズ、102…受光部、103…発振器、104…復調器、105…復号器、106…演算部、107…符号器、108…変調器、109…投光器、110…記憶部、111…GNSS、SB…信号ブロック、SP…信号パルス、TB…TOFブロック、TP…TOFパルス

Claims (9)

  1. 他の光通信装置からの送信信号である発光信号を受光する第p(pは1〜mの整数、mは4以上の整数)の受光部と、
    第1〜第mの前記受光部によって検出された位相差に基づいて、自装置と前記他の光通信装置との距離を算出する演算部と、
    を備え、
    第pの前記受光部は、
    複数の画素が配列され、前記画素それぞれが露光量に応じた電荷を生成する第pの光電変換部と、
    第pの前記光電変換部によって生成された電荷を蓄積する第の電荷蓄積部と、
    第pの前記光電変換部と第pの前記電荷蓄積部との間に設けられ、ゲートを開閉することによって第pの前記光電変換部から第pの前記電荷蓄積部へ電荷が入ることを制御する第pの振り分けゲート部と、
    を備え、
    第1〜第mの前記受光部は、第1〜第mの前記光電変換部が受光した前記発光信号と、前記自装置が送信した発光信号との前記位相差を検出し、
    前記演算部は、第1〜第mの前記光電変換部によって検出された位相差に基づいて、前記自装置と前記他の光通信装置との距離を算出し、
    第2〜第mの前記振り分けゲート部が振り分けるタイミングは、前記他の光通信装置からの発光信号を第2〜第mの前記電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、前記他の光通信装置からの発光信号を第1の前記電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、が異なり、
    第2〜第mの前記光電変換部が、第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積した前記発光信号から送信情報を検出し、
    第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングにおいて、第2〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートそれぞれの開閉パターンが同じであり、第2〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートぞれぞれの開閉タイミングが異なり、
    第1の前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングにおいて、第1〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートそれぞれのゲート開閉パターンが異なり、第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングが異なる、光通信装置。
  2. 前記発光信号は、
    自装置が送信した発光信号に対する応答信号である請求項1に記載の光通信装置。
  3. 前記他の光通信装置からの送信信号である前記発光信号は、
    前記他の光通信装置からの前記送信情報に基づいて生成された情報パルスと、
    所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが前記情報パルスの開始時刻に対して遅延される測距パルスと、
    を含む請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光通信装置。
  4. 第2〜第mの前記振り分けゲート部は、各々2π/(m−1)毎にずれて前記ゲートを開閉し、
    第1の前記振り分けゲート部は、2π/((m−1)n)の周期で(nは自然数)前記ゲートを開閉し
    第2〜第mの前記振り分けゲート部は、第1の前記振り分けゲート部が開いているとき閉じる請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光通信装置。
  5. 前記他の光通信装置からの送信信号である前記発光信号は、
    前記他の光通信装置からの前記送信情報に基づいて生成された情報パルスと、測距パルスとが、重畳され、(2π):(2π/((m−1)n)の周期比率の関係であり、前記測距パルスは、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが前記情報パルスの開始時刻に対して遅延される請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光通信装置。
  6. 前記他の光通信装置からの送信信号である前記発光信号は、第1〜第oのo(oは2以上の整数)個の信号ブロックを備え、
    前記パルスタイミングは、
    前記信号ブロック毎に、前記信号ブロックの個数に応じて決定された遅延時間分ずつ遅延される請求項に記載の光通信装置。
  7. 前記送信信号は、送信情報に基づいて生成された情報パルスと、所定時間毎に且つ所定回数毎に開始するパルスタイミングが遅延される測距パルスと、を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光通信装置
  8. 前記送信信号は、前記情報パルスと、前記測距パルスとが重畳され、(2π):(2π/((m−1)n)(mは4以上の整数、nは1以上の整数)の周期比率の関係である、請求項に記載の光通信装置
  9. 他の光通信装置からの送信信号である発光信号を受光する第p(pは1〜mの整数、mは4以上の整数)の受光部と、複数の画素が配列され、前記画素それぞれが露光量に応じた電荷を生成する第pの光電変換部と、第pの前記光電変換部から生成された電荷を蓄積する第pの電荷蓄積部と、第pの光電変換部と第pの前記電荷蓄積部との間に設けられ、ゲートを開閉することによって第pの前記光電変換部から第pの前記電荷蓄積部へ電荷が入ることを制御する第pの振り分けゲート部と、を備え、第pの前記受光部は、複数の画素が配列され、前記画素それぞれが露光量に応じた電荷を生成する第pの光電変換部と、第pの前記光電変換部によって生成された電荷を蓄積する第pの電荷蓄積部と、第pの前記光電変換部と第pの前記電荷蓄積部との間に設けられ、ゲートを開閉することによって第pの前記光電変換部から第pの前記電荷蓄積部へ電荷が入ることを制御する第pの振り分けゲート部と、を備える光通信装置のコンピュータに、
    他の光通信装置からの送信信号である発光信号を受光する受光手順と、
    第1〜第mの前記受光部によって前記受光手順により検出された位相差に基づいて、自装置と前記他の光通信装置との距離を算出する演算部手順と、
    第1〜第mの前記受光部は、第1〜第mの前記光電変換部が受光した前記発光信号と、前記自装置が送信した発光信号との前記位相差を検出する検出手順と、
    第1〜第mの前記光電変換部によって検出された位相差に基づいて、前記自装置と前記他の光通信装置との距離を算出する算出手順と、
    前記他の光通信装置からの発光信号を第2〜第mの前記電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、前記他の光通信装置からの発光信号を第1の前記電荷蓄積部に振り分けるタイミングと、が異なるように第2〜第mの前記振り分けゲート部を制御する手順と、
    第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積した前記発光信号から送信情報を検出するように第2〜第mの前記光電変換部を制御する手順と、
    第2〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートそれぞれの開閉パターンが同じであり、第2〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートぞれぞれの開閉タイミングが異なるように第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングを制御する手順と、
    第1〜第mの前記振り分けゲート部による前記ゲートそれぞれのゲート開閉パターンが異なり、第2〜第mの前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングが異なるように第1の前記電荷蓄積部が蓄積するタイミングを制御する手順と、
    を含むプログラム。
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