JP2020125983A - 測距装置及び測距方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物との距離の算出の基礎となるデータを記憶するために大きな記憶容量のメモリーを用意する必要がなく、かつ、確実にノイズ光との干渉を除去することができる測距装置を提供する。【解決手段】コヒーレント光を対象物へ出射する光源と、コヒーレント光の出射間隔を調整する間隔調整部と、対象物からの反射光を受光する受光部と、光源からの出射光の出射時刻から、この出射光に対応する反射光が受光部で受光された受光時刻までの時間差を測定する時間測定器と、時間測定器で測定された時間差を、これに対応するアドレスに変換するアドレス算出部と、アドレス算出部からアドレスが入力されるたびに、該当するアドレスのインデックス値が加算される記憶部と、アドレスごとのインデックス値に基づいて、対象物との距離を算出する演算部とを備え、間隔調整部は、出射時刻の間隔をランダムに設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、コヒーレント光を対象物へ出射し、対象物からの反射光に基づいて対象物との距離を算出する測距装置及び測距方法に関する。
特許文献1は光相関装置に関し、変調された送信信号を送信するとともに、この送信信号が対象物で反射され遅延した受信信号を受信し、さらに、信号の飛行時間を決定するために、送信信号と受信信号との間の相関ピークを識別するように、受信信号を複数の積分サイクル期間に渡って周期的に積分している。これにより光相関装置での干渉の低減を図っている。
特許文献2は、飛行時間測定システムにおける干渉除去方法に関し、周囲の全ての赤外線照明の変調周波数を測定し、測定された変調周波数の持続時間が、予め設定された閾値を超えた場合に、飛行時間測定システムの赤外線照明の変調周波数を調整する。これにより、周囲にある飛行時間測定システムとの間の干渉の除去を図っている。
米国公開特許2008/0175596号公報 米国公開特許2014/0152974号公報
コヒーレント光を対象物へ出射し、その反射光に基づいて対象物との距離を測定する場合に、測定精度を確保するためには、環境光、及び、ほかの装置からのコヒーレント光などのノイズ光による干渉(妨害)を除去することが求められる。従来の装置においては、特許文献1のように、送信信号と受信信号の相関関係を計算したり、特許文献2のように出射光の周波数を変調することによって、干渉の除去を図っていた。しかし、特許文献1の装置において送信信号と受信信号の間の相関関係を計算するためには、長時間に渡って測定した大量のデータを保存する必要があることから、このようなデータを記憶するために大きな記憶容量のメモリーを要していた。また、ほかの装置からのコヒーレント光と区別するために周波数を変調するには、ほかの装置からのコヒーレント光の周波数を測定し、これを解析しなければならないことから、一定の期間に渡る測定データを記憶するために大きな記憶容量のメモリーを必要としていた。
そこで本発明は、対象物との距離の算出の基礎となるデータを記憶するために大きな記憶容量のメモリーを用意する必要がなく、かつ、確実にノイズ光との干渉を除去することができる測距装置を提供することを目的としている。また、本発明の目的は、液晶層を有する光変調ユニットを用いることにより、高速又は高頻度で距離を算出し、これによって、装置を搭載した自動車その他の移動体、又は、対象物の移動速度に拘わらずに、継続的に高精度で距離を測定することにある。
上記課題を解決するために、本発明の測距装置は、コヒーレント光を対象物へ出射する光源と、コヒーレント光の出射間隔を調整する間隔調整部と、対象物からの反射光を受光する受光部と、光源からの出射光の出射時刻から、この出射光に対応する反射光が受光部で受光された受光時刻までの時間差を測定する時間測定器と、時間測定器で測定された時間差を、これに対応するアドレスに変換するアドレス算出部と、アドレス算出部からアドレスが入力されるたびに、該当するアドレスのインデックス値が加算される記憶部と、アドレスごとのインデックス値に基づいて、対象物との距離を算出する演算部とを備え、間隔調整部は、出射時刻の間隔をランダムに設定することを特徴としている。
これにより、測定された時間差に対応するアドレスを算出し、記憶部においてアドレスのインデックス値を順次加算し、そしてアドレスごとのインデックス値に基づいて対象物との距離を算出することができるため、対象物との距離の算出の基礎となるデータを記憶するための記憶容量を小さく抑えることが可能となる。さらに、出射時刻の間隔をランダムに設定することにより、ノイズ光との判別ができ、確実にノイズ光による干渉を避けることが可能となる。
本発明の測距装置において、出射光を変調した変調光を対象物へ出射する光変調ユニットを備えることが好ましく、受光部は対象物で反射された変調光を受光し、時間測定器は、出射光の出射時刻から、この出射光の変調光に対応する反射光が受光部で受光された受光時刻までの時間差を測定することが好ましい。
これにより、光源からの出射間隔を短くすることができるため、記憶部におけるインデックス値の積算数を所定値より大きくすることができる。よって、ノイズ光による干渉をさらに抑えることができ、SN比の高い測定を行うことができる。また、出射間隔が短いため、高速又は高頻度で距離を算出することができることから、装置を搭載した自動車その他の移動体、又は、対象物の移動速度に拘わらずに、継続的に高精度で距離を測定することができる。また、変調光を用いることで太陽光等のノイズ光との区別が容易となる。
本発明の測距装置において、光変調ユニットは、液晶層を有する、液晶パネル又はLCOSであることが好ましい。
これにより、インデックス値の積算数を所定値より大きくとることができるため、ノイズ光による干渉の抑止効果をさらに高めることができ、SN比が高く、測定精度の高い測距装置を実現することができる。これに対して、光変調ユニットを用いない場合では積算数が上記所定値よりも小さくなるため、ノイズ光による干渉の抑止効果が小さくなり、距離の誤検出率が高くなってしまうおそれがある。
本発明の測距装置において、出射時刻の間隔は10ns以上であることが好ましく、出射時刻の間隔の平均値は100μs以下であるとよい。さらに、出射時刻の間隔の平均値は5μs未満であることが好ましい。
これにより、記憶部におけるインデックス値の積算数を所定値より大きくできるため、SN比の高い測距が可能となる。
本発明の測距装置において、記憶部のインデックス値が1sあたりに加算される回数の平均値は500回/s以上であることが好ましい。
これにより、記憶部におけるインデックス値の積算数を所定値より大きくできるため、SN比の高い測距が可能となる。
本発明の測距方法は、コヒーレント光を光源から対象物へ、ランダムな時間間隔で出射し、この出射光の出射時刻を測定する出射ステップと、対象物からの反射光を受光し、その受光時刻を測定する受光ステップと、出射時刻から受光時刻までの時間差を測定し、これに対応するアドレスに変換するアドレス算出ステップと、アドレスを取得するたびに、該当するアドレスのインデックス値が加算されるインデックス値加算ステップと、アドレスごとのインデックス値に基づいて、対象物との距離を算出する距離算出ステップとを備えることを特徴としている。
これにより、時間差に対応するアドレスを算出し、記憶部においてアドレスのインデックス値を順次加算し、そしてアドレスごとのインデックス値に基づいて対象物との距離を算出することができるため、対象物との距離の算出の基礎となるデータを記憶するための記憶容量を小さく抑えることが可能となる。さらに、出射時刻の間隔をランダムに設定することにより、ノイズ光との判別ができ、確実にノイズ光による干渉を避けることが可能となる。
本発明によると、対象物との距離の算出の基礎となるデータを記憶するために大きな記憶容量のメモリーを用意する必要がなく、かつ、確実にノイズ光との干渉を除去することができる測距装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る測距装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る測距装置を用いた測距の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る測距装置及び測距方法について図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、実施形態に係る測距装置の構成を示すブロック図である。図2は、測距装置を用いた測距の手順を示すフローチャートである。
<測距装置>
図1に示すように、本実施形態に係る測距装置は、制御部10と、光源21と、光変調ユニット22と、時間測定器23と、受光部24と、演算部30とを備える。さらに、制御部10は、間隔調整部11と、カウンター部12とを備え、演算部30は、アドレス算出部31と記憶部32とを備える。
光源21は、コヒーレント光を出射する光源であって、例えば、ガウシアンビームを出射するレーザー光源である。また、光源21からの出射光をコリメート光とし、光変調ユニット22へ出射するコリメート光学系を備えることが好ましい。光源21は、出射のタイミングに合わせて、出射通知信号を時間測定器23へ出力する。
なお、上記出射通知信号に代えて、制御部10が光源21へ出射の指示信号を出したときに、同時に時間測定器23へ通知信号を出力するようにしてもよい。
光変調ユニット22は、光源21からの出射光の光路に配置され、入射光を変調して出射する。光変調ユニット22の態様としては、例えば、液晶層を有する、液晶パネル又はLCOSを用いると、出射時刻の間隔を短くすることができる。これによって、光源21からの出射光が対象物Sで反射されて受光部24に受光される、単位時間あたりの回数を大きくすることができる。したがって、光源21からの出射光が対象物Sで反射又は散乱されて受光部24に至る時間差及びこれに対応するアドレスと、測定ごとの時間差(各アドレスに対する頻度(インデックス値))との対応を示すマトリックスデータの取得回数を増やすことができることから、マトリックスデータから算出される対象物Sとの距離の信頼性を高め、高精度の測距を実行することが可能となる。
受光部24は、各種の光センサを用いることができる。受光部24は、対象物Sからの反射光が入射すると、そのタイミングで時間測定器23へ受光通知信号を出力する。ここで、対象物Sからの反射光には、光源21からの出射光が対象物Sの表面で散乱された散乱光を含む。
時間測定器23は、光源21からの出射通知信号を受けた時刻を出射時刻として、時間をゼロにリセットする。さらに、時間測定器23は、受光部24からの受光通知信号を受けた時刻を受光時刻として、出射時刻から受光時刻までの時間を時間差として測定する。測定された時間差は、演算部30へ出力される。
演算部30は、アドレス算出部31と記憶部32とを備える。アドレス算出部31は、時間測定器23から入力された時間差を、これに対応するアドレスに変換する。アドレスのリストは、あらかじめ記憶部32に保存されており、アドレス算出部31がアドレス変換を行うたびに、該当するアドレスの頻度を示すインデックス値が加算される。インデックス値は、カウンター部12におけるカウント値をゼロとした測定開始時に、すべてのアドレスについてリセットされる。上記カウント値は、光源21からの出射ごとに1ずつ加算され、予め定めた規定値に達したところで、測定が終了としたものとしてリセットされる。
演算部30は、上記カウント値が規定値に達して測定が終了したときに、アドレスごとのインデックス値に基づいて、対象物Sとの距離を算出する。光変調ユニット22からの出射光は、出射の時間間隔がランダムに設定され、かつ、変調されている(変調光である)ため、光源21以外からの外光、例えば太陽光、とは容易に区別することができる。一方、ほかの測距装置からの出射光については、光源21からの出射の間隔がランダムに設定されていることや、受光頻度の違いから、インデックス値が高いアドレスを特定すれば、そのインデックス値に対応するアドレスから時間差を特定でき、この時間差と光速から、対象物Sとの距離を算出することができる。
制御部10は、間隔調整部11とカウンター部12とを備える。間隔調整部11は、光源21からのコヒーレント光の出射間隔をランダムに設定する。ランダムな出射間隔の設定は、例えばモンテカルロ法に基づいて行う。ここで、間隔調整部11が設定するランダムな出射間隔には擬似ランダムな出射間隔も含まれる。疑似ランダムな出射間隔の設定は、例えば、準モンテカルロ法に基づいて行う。
制御部10は、間隔調整部11が設定した出射間隔にしたがって、光源21に対して出射の指示信号(トリガー信号)を与える。
カウンター部12は、光源21からの出射のタイミングに合わせて、光源21から信号を受けとりカウント値を1ずつ加算する。カウンター値は制御部10内のメモリー(不図示)に記憶されており、予め定めた規定値に達したところでリセットされる。カウンター部12は、カウンター値が規定値に達したところで、演算部30に対して距離算出指示信号を出力する。この信号を受けた演算部30では、その時点で記憶されている、アドレスごとのインデックス値に基づいて対象物Sとの距離を算出する。
(変形例)
間隔調整部11とカウンター部12は制御部10とは独立した回路等として設けてもよい。アドレス算出部31と記憶部32も、演算部30とは独立した回路等として設けてもよい。
また、間隔調整部11は、光源21の駆動制御回路にその機能を持たせることもできる。時間測定器23は、制御部10又は演算部30にその機能を持たせてもよい。
次に、図2を参照して測距の処理手順について説明する。
間隔調整部11は、光源21に対して出射の指示信号を送出する(ステップS1)。この指示信号は、光源21からのコヒーレント光の出射間隔がランダムになるように、間隔調整部11で生成され、光源21へ出力される。
指示信号を受けた光源21は、コヒーレント光を対象物Sへ出射する(出射ステップ)(ステップS2)。光源21は、出射のタイミングに合わせて、出射通知信号を時間測定器23へ出力する。時間測定器23は、出射通知信号を受けた時刻を出射時刻として、時間をゼロにリセットする(ステップS3)。
光源21は、コヒーレント光出射のたびに、制御部10のカウンター部12に対して通知信号を出力する。カウンター部12は、光源21からの通知信号を受けるたびにカウント値を1ずつ加算する(ステップS4)。
受光部24は、対象物Sからの反射光を受光すると、時間測定器23に対して受光通知信号を送出する。時間測定器23は、受光通知信号を受けた時刻を受光時刻として、出射時刻からの時間差を測定する(受光ステップ)(ステップS5)。
測定された時間差のデータは、演算部30のアドレス算出部31へ出力される。アドレス算出部31は、入力された時間差を、これに対応するアドレスに変換する(アドレス算出ステップ)(ステップS6)。アドレスへの変換は、時間差に基づいて、予め記憶部32に保存されたアドレスのリストを参照することにより実行される。アドレス算出部31は、記憶部32において、算出されたアドレスに対応するレジスターが保持するインデックス値を1ずつ加算する(インデックス値加算ステップ)(ステップS7)。
上記インデックス値の加算(ステップS7)が行われるたびに、制御部10に対して通知信号が送出され、制御部10のカウンター部12は、カウント値が予め定めた規定値に到達したか否かを判別する(ステップS8)。規定値に達していない間(ステップS8でNO)は、上記ステップS1〜S6までの処理を実行する。
一方、規定値に達したとき(ステップS8でYES)は、記憶部32から、アドレスとインデックス値の対応関係を示すデータを読み出し、このデータに基づいて対象物Sとの距離を算出する(距離算出ステップ)(ステップS9)。距離の算出後は、記憶部32においてインデックス値を保持しているレジスターをリセットする(ステップS10)。
(実施例1)
受光部24として、ガイガーモードのアバランシェフォトダイオードを使用した。このダイオードの出力を2値化した値に基づいて、時間差をアドレスに変換し、記憶部32においてアドレスに対応するように格納されているインデックス値に加算する構成とした。光源21からの出射間隔を一定とし、間隔調整部11から光源21へのトリガー信号により出射が開始される測定時間の間隔を2μsとした。時間測定器23の時間分解能を125psとした。この条件で測定できる距離の最大値、距離分解能、及び、時間方向の測定点数はそれぞれ次の通りとなる。
(1)距離の最大値:光速(3×10(m/s))×2×10−6(s)÷2=300(m)
(2)距離分解能:光速(3×10(m/s))×125×10−12(s)÷2≒0.019(m)
(3)測定点数:2×10−6(s)÷125×10−12(s)=16000点
光変調ユニット22として液晶パネルを用い、積算回数(インデックス値が1sあたりに加算される回数)は255回とした。この条件では、時間方向の各測定点の値の最大値は符号なし8bitの整数で表現することができる。よって、記憶部32において必要なメモリーの量は約128kbitとなる。メモリーの使用量をさらに削減するために、トリガー信号発生の平均間隔を3μsとした。この条件で1つの測定点の測定に要する時間は765μsとなる。
記憶部32に必要なメモリーの量は、測定できる距離の最大値や時間分解能に依存する。例えば、測定できる距離の最大値を250m、時間分解能を407psとすると、必要なメモリーの量は約32kbitまで削減することができる。
(比較例1)
受光部24として、ガイガーモードのアバランシェフォトダイオードを使用した。このダイオードの出力を2値化した値に基づいて時間差を算出し、その時間差をそのまま記憶部32に格納する構成とした。時間測定器23の時間分解能は125psとした。1つの測定点の測定に要する時間は、実施例1と同じく765μsとした。この場合に必要なメモリーの量は約5.8Gbitとなった。
(実施例2)
光源21からの出射間隔をランダムとし、その出射間隔はモンテカルロ法で設定した。光源21からの出射光との時間差を距離と光速から算出し、その時間差に対してランダムに複数の妨害光が入射する条件とした。
シミュレーションに用いる装置の構成は以下とした。受光部24として、ガイガーモードのアバランシェフォトダイオードアレイを使用した。そのアレイサイズは10mm×10mmとした。このアレイに含まれるフォトダイオードの性能は全て同一で、量子収率7%、不感時間1.5nsとした。このフォトダイオードの出力を2値化し、記憶部32に格納されているインデックス値に加算する構成とした。加算が行われる記憶部32において設定されたアドレスは、125psの分解能で測定された時間差と1対1で対応するものとした。
光源21は、光出力100W、波長906nmの単色のコヒーレント光とした。光源21の発光の時間プロファイルは、パルス幅5nsの矩形前後に、立ち上がり時間1ns、立ち下がり時間1nsの指数関数に従って強度が変化する成分を付加したものとした。光源21からの出射光の広がりは7°とした。
妨害光(ノイズ光)として、太陽光等に由来する背景光、近傍に存在するLIDARが同一の対象物に照射した光の散乱光、近傍に存在するLIDARの発光が直接受光器へ入射したものの3つを考慮した。ここで、LIDARは、Light Detection and Ranging又はLaser Imaging Detection and Rangingであり、レーザー照射に対する散乱光に基づいて測距等を行う装置である。
上記背景光は、全ての条件で、照度で定義されるエネルギーの0.5%が受光部24へ入射するとした。照度は、約140000lx(真夏晴天時の昼間)、約35000lx(晴天時午後3時程度の明るさ)、約7000lx(曇天時夕方)、約400lx(夜間街灯照明下)の4つの条件とした。
近傍に存在するLIDARが発する光は、いずれも、出力50W、波長906nmの単色光とした。その発光は、パルス幅5nsの矩形前後に、立ち上がり時間1ns、立ち下がり時間1nsの指数関数に従って強度が変化する時間プロファイルを持ち、光の広がりは0.01°とした。
LIDARで認識する対象物は、フォトダイオード1個がカバーする範囲よりも大きいサイズとした。上記対象物の反射率は、全ての光に対して10%とし、この反射光は2πsrの範囲に均一に散乱されることとした。
実施例2の測距装置(以下「自LIDAR」と言う。)が認識する時間差は、一定回数の発光後、1nsあたりの積分値が最大となる時間を採った。この積分値に閾値は設けなかった。この条件で、自LIDARが認識した距離が、実際の対象物との距離と1m以上の誤差が出た場合を測定失敗と定義した。
本シミュレーションの結果を表1と表2にまとめた。
表1は、背景光による照度(背景照度)を変えたときの、対象物までの距離の検出結果(検出距離)を示す表である。表1に示すように、背景光の強度が検出距離に大きな影響を及ぼすことが分かった。
表2は、背景光による照度140000lx(ルクス)、対象物との距離100mとした条件において、積算数を変えた場合の誤検出率の測定結果を示す表である。表2に示すように、対象物が100mにある場合で、255回の積算でほぼ誤検知無く距離の測定ができることが分かった。これに対して積算数が100以下で小さくなるほど誤検出率が高くなっている。よって、記憶部におけるインデックス値の積算数としては255回(所定値)以上であることが好ましく、255回未満ではノイズ光による干渉が増えることが分かった。さらに、記憶部32のインデックス値が1sあたりに加算される回数の平均値は500回/s以上であることが好ましい。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の思想の範囲内において改良又は変更が可能である。
以上のように、本発明に係る測距装置は、対象物との距離の算出の基礎となるデータを記憶するために大きな記憶容量のメモリーを用意する必要がなく、かつ、確実にノイズ光との干渉を除去することができる点で有用である。
10 制御部
11 間隔調整部
12 カウンター部
21 光源
22 光変調ユニット
23 時間測定器
24 受光部
30 演算部
31 アドレス算出部
32 記憶部
S 対象物

Claims (8)

  1. コヒーレント光を対象物へ出射する光源と、
    前記コヒーレント光の出射間隔を調整する間隔調整部と、
    前記対象物からの反射光を受光する受光部と、
    前記光源からの出射光の出射時刻から、この出射光に対応する前記反射光が前記受光部で受光された受光時刻までの時間差を測定する時間測定器と、
    前記時間測定器で測定された前記時間差を、これに対応するアドレスに変換するアドレス算出部と、
    前記アドレス算出部から前記アドレスが入力されるたびに、該当するアドレスのインデックス値が加算される記憶部と、
    前記アドレスごとの前記インデックス値に基づいて、前記対象物との距離を算出する演算部とを備え、
    前記間隔調整部は、前記出射時刻の間隔をランダムに設定することを特徴とする測距装置。
  2. 前記出射光を変調した変調光を前記対象物へ出射する光変調ユニットを備え、
    前記受光部は前記対象物で反射された前記変調光を受光し、
    前記時間測定器は、前記出射光の出射時刻から、この出射光の前記変調光に対応する前記反射光が前記受光部で受光された受光時刻までの時間差を測定する請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記光変調ユニットは、液晶層を有する、液晶パネル又はLCOSである請求項2に記載の測距装置。
  4. 前記出射時刻の間隔は10ns以上である請求項2又は請求項3に記載の測距装置。
  5. 前記出射時刻の間隔の平均値は100μs以下である請求項4に記載の測距装置。
  6. 前記出射時刻の間隔の平均値は5μs未満である請求項5に記載の測距装置。
  7. 前記記憶部の前記インデックス値が1sあたりに加算される回数の平均値は500回/s以上である請求項5又は請求項6に記載の測距装置。
  8. コヒーレント光を光源から対象物へ、ランダムな時間間隔で出射し、この出射光の出射時刻を測定する出射ステップと、
    前記対象物からの反射光を受光し、その受光時刻を測定する受光ステップと、
    前記出射時刻から前記受光時刻までの時間差を測定し、これに対応するアドレスに変換するアドレス算出ステップと、
    前記アドレスを取得するたびに、該当するアドレスのインデックス値が加算されるインデックス値加算ステップと、
    前記アドレスごとの前記インデックス値に基づいて、前記対象物との距離を算出する距離算出ステップとを備えることを特徴とする測距方法。
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