JP6649602B2 - 車両の排気浄化装置 - Google Patents

車両の排気浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6649602B2
JP6649602B2 JP2015200931A JP2015200931A JP6649602B2 JP 6649602 B2 JP6649602 B2 JP 6649602B2 JP 2015200931 A JP2015200931 A JP 2015200931A JP 2015200931 A JP2015200931 A JP 2015200931A JP 6649602 B2 JP6649602 B2 JP 6649602B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
water
ammonia
vehicle
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015200931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017072109A (ja
Inventor
誠人 鳥居
誠人 鳥居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2015200931A priority Critical patent/JP6649602B2/ja
Publication of JP2017072109A publication Critical patent/JP2017072109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6649602B2 publication Critical patent/JP6649602B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

本発明は、車両の排気浄化装置に関する。
エンジンの排ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)を低減するための技術として、尿素水を選択還元触媒よりも排ガス流通方向上流側に添加し加水分解で発生するアンモニアを還元剤として利用し、アンモニアを含有する排ガスを選択還元触媒と接触させることで、排ガス中のNOxを窒素に還元する車両の排気浄化装置が種々開発されている。
ところで、上述の車両の排気浄化装置では、アンモニアを選択還元触媒にて一旦貯蔵し利用するが、選択還元触媒にて貯蔵できる最大量が存在することから、それを超えるとアンモニアがスリップする(放出する)ことがある。アンモニアは特有の刺激臭を持つ物質であることから、アンモニアのスリップを抑制または低減するために、選択還元触媒よりも排ガス流通方向下流側に触媒を設置している場合がある。このように触媒を設置するとその分コスト高となることから、スリップしたアンモニアを水に溶解させ、このアンモニア水を回収して再利用することが提案されている。
例えば、下記特許文献1には、尿素水添加弁により尿素水が添加されたエンジンの排気を選択還元触媒と接触させて当該エンジンの排気ガス中の窒素酸化物を窒素に還元する車両の排気浄化装置であって、尿素水を貯蔵する尿素水タンクと、選択還元触媒の下流側の排気通路と尿素水タンクを接続する第一および第二通路とを備え、第一および第二通路により、排気通路内の排気ガスを当該排気通路から尿素水タンク内に案内して尿素水と接触させ、尿素水と接触した排気ガスを再び排気通路に送り返す車両の排気浄化装置が開示されている。
特開2015−86792号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両の排気浄化装置では、アンモニアのスリップを抑制することができるものの、排気ガスを尿素水タンクに貯蔵される尿素水中を通過させることによる圧力損失が懸念されていた。
以上のことから、本発明は、上述したような課題を解決するために為されたものであって、排ガス中の窒素酸化物を確実に還元除去する一方、装置外へのアンモニアのスリップを抑制すると共に、排ガスを装置外へ円滑に排出することができる車両の排気浄化装置を提供することを目的としている。
前述した課題を解決する第1の発明に係る車両の排気浄化装置は、尿素水タンクに溜められた尿素水を排ガスに添加する添加手段と、前記添加手段で添加された前記尿素水を用いて排ガス中の窒素酸化物を還元除去する選択還元触媒とを有する車両の排気浄化装置であって、前記選択還元触媒に対し排ガス流通方向下流側に設けられ、前記排ガスに水を添加する水添加手段と、前記水添加手段に対し排ガス流通方向下流側に設けられ、前記水添加手段から添加された水に前記排ガス中のアンモニアが吸収されて生成されるアンモニア水を回収するアンモニア水回収手段と、前記水添加手段による前記排ガスへの前記水の添加時期を制御する水添加時期制御手段と、前記選択還元触媒に対し排ガス流通方向下流側に設けられ、前記排ガス中のアンモニアの濃度を検出するアンモニア濃度検出手段と、を備え、前記水添加時期制御手段は、前記アンモニア濃度検出手段で検出された検出値が所定値以上であるときに、前記水添加手段を制御して前記排ガスに前記水を添加することを特徴とする。
前述した課題を解決する第2の発明に係る車両の排気浄化装置は、第1の発明に係る車両の排気浄化装置において、前記排ガスが流通する排気管を有し、前記アンモニア水回収手段は、前記排気管が車両下方側へ傾斜して延設する傾斜部を有することを特徴とする。
前述した課題を解決する第3の発明に係る車両の排気浄化装置は、第2の発明に係る車両の排気浄化装置において、前記傾斜部に隣接して設けられ車両下方側に膨出する凹部を備え、前記凹部は、前記尿素水タンクと接続されることを特徴とする。
前述した課題を解決する第の発明に係る車両の排気浄化装置は、第1又は2の発明に係る車両の排気浄化装置において、前記アンモニア水回収手段で回収された前記アンモニア水を溜めるアンモニア水タンクと前記アンモニア水回収手段とは接続され、前記アンモニア水タンクは、前記添加手段と接続され、前記尿素水タンクと前記添加手段との接続と、前記アンモニア水タンクと前記添加手段との接続とを切り換える切換手段をさらに備えることを特徴とする。
前述した課題を解決する第の発明に係る車両の排気浄化装置は、第の発明に係る車両の排気浄化装置において、前記添加手段に対し排ガス流通方向上流側に配置され、前記排ガスに含まれる微粒子を捕集し、捕集した微粒子を燃焼除去する微粒子捕集手段と、前記微粒子捕集手段で捕集した微粒子を燃焼除去しているときに、前記添加手段から前記排ガスに前記アンモニア水タンク内の前記水を噴射するように、前記切換手段により前記アンモニア水タンクと前記添加手段とを接続するように制御する水噴射制御手段とを備えることを特徴とする。
前述した課題を解決する第の発明に係る車両の排気浄化装置は、第1から第の何れか一つの発明に係る車両の排気浄化装置において、前記水は、吸気中の水分を凝縮水分離器で凝縮させてなる凝縮水であることを特徴とする。
本発明によれば、尿素水より生成したアンモニアが温度変化等によりスリップすることがあるが、選択還元触媒よりも排ガス流通方向下流側にて排ガスに水を添加することにより、当該水に排ガス中のアンモニアが吸収されてアンモニア水となり、アンモニア水が回収される。よって、装置外へのアンモニアのスリップを抑制すると共に、排ガスを装置外へ円滑に排出することができる。
本発明の第一の実施形態に係る車両の排気浄化装置の概略構成図である。 前記車両の排気浄化装置の制御フローを示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る車両の排気浄化装置の概略構成図である。 前記車両の排気浄化装置の制御フローを示す図である。
本発明に係る車両の排気浄化装置の各実施形態について、図面を用いて説明するが、以下に説明する実施形態のみに限定されるものではない。
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態に係る車両の排気浄化装置について、図1および図2を用いて以下に説明する。
本実施形態に係る車両の排気浄化装置100は、図1に示すように、排ガス1中のNOxを還元浄化する装置であって、尿素水インジェクタ113と選択還元触媒(SCR)111とを有する。選択還元触媒111は、排ガス1が流通する排気管101の拡径部101bに収容される。拡径部101bは、この拡径部101bに対し排ガス流通方向上流側で接続する排気管101の上流直管部101aと同軸をなしこの上流側直管部101aよりも径方向に拡がった形状をなしている。上流直管部101aは直線状に延設している。
尿素水インジェクタ113は、排ガス1に尿素水11を添加する機器である。尿素水インジェクタ113は、選択還元触媒111に対し排ガス流通方向上流側に配置される。
尿素水インジェクタ113の基端側は、尿素水供給管114および尿素水ポンプ115を介して尿素水タンク116と接続している。尿素水ポンプ115を駆動すると共に、尿素水インジェクタ113を制御することにより、尿素水タンク116内の尿素水11または尿素水11と詳細につき後述するNH3含有凝縮水13とが尿素水供給管114を流通して、尿素水インジェクタ113から排ガス1に所定量で噴射されることになる。
車両の排気浄化装置100は、さらに、アンモニアセンサ131と、アンモニア排出抑制機120とを有する。アンモニアセンサ131は、選択還元触媒111に対し排ガス流通方向下流側である排気管101の中央直管部101cに配置される。中央直管部101cは、拡径部101bに対し排ガス流通方向下流側で接続し、直線状に延設し、上流側直管部101aと同軸および同径をなしている。アンモニアセンサ131は、アンモニア濃度を検出する機器である。これにより、選択還元触媒111で処理された後の排ガス1aのアンモニア濃度が検出される。
アンモニア排出抑制機120は、凝縮水インジェクタ121とアンモニア水回収器(アンモニア水回収手段)124とを有する。凝縮水インジェクタ121は、アンモニアセンサ131に対し排ガス流通方向下流側である排気管101の傾斜部101dに配置される。傾斜部101dは、中央直管部101cに対し排ガス流通方向下流側で接続している。傾斜部101dは、中央直管部101cと同径であり、中央直管部101cの延設方向に対し車両下方側へ所定の傾斜角で延設する形状をなしている。
凝縮水インジェクタ121の基端側は、凝縮水送給管122を介して凝縮水分離器123と接続している。凝縮水分離器123は、吸気中の水分を凝縮させてなる凝縮水が発生する凝縮水発生機器(例えば、インタークーラ)と接続しており、凝縮水発生機器で発生した凝縮水をガスから分離している。凝縮水インジェクタ121を制御することにより、凝縮水分離器123で分離された凝縮水が凝縮水送給管122を流通して、凝縮水インジェクタ121から排ガス1aに所定量で噴射されることになる。
アンモニア排出抑制機120は、さらに、アンモニア水回収器124を備える。アンモニア水回収器124は、排気管101の傾斜部101dと排気管101の凹部101eとを備える。凹部101eは、傾斜部101dとこの傾斜部101dに対し排ガス流通方向下流側で接続する下流側直管部101fとの間に設けられる。下流側直管部101fは、中央直管部101cと同径をなし、直線状に延設する形状をなしている。凹部101eは、下流側直管部101fよりも車両下方側に膨出した形状をなしている。すなわち、凹部101eは、凝縮水インジェクタ121から噴射された凝縮水12が排ガス1a中のアンモニアを吸収してなるNH3含有凝縮水(アンモニア水)13を尿素水タンク116へ流し込むことが可能な形状をなしている。
アンモニア排出抑制機120は、NH3含有凝縮水送給管125をさらに有する。NH3含有凝縮水送給管125は、基端側が排気管101の凹部101eと接続する一方、尿素水タンク116の側壁部と接続している。これにより、NH3含有凝縮水13は、凹部101eおよびNH3含有凝縮水送給管125を介して尿素水タンク116に送給されることになる。
車両の排気浄化装置100は、尿素水インジェクタ113、尿素水ポンプ115および凝縮水インジェクタ121を制御する制御装置130をさらに備える。制御装置130は、エンジンなどの運転状況に基づき、尿素水ポンプ115および尿素水インジェクタ113による尿素水11の噴射時期や尿素水11の噴射量を調整する。
また、制御装置130は、アンモニアセンサ131で検出された排ガス1a中のアンモニア濃度が所定値を超えたときに、エンジンなどの運転状況に基づき、凝縮水12の噴射時期や凝縮水12の噴射量を調整して、凝縮水インジェクタ121により排ガス1aに所定量で凝縮水12が噴射される。これにより、排ガス1aに含まれるアンモニアが凝縮水12に吸収されてNH3含有凝縮水(アンモニア水)13となる。NH3含有凝縮水13は、凹部101eおよびNH3含有凝縮水送給管125を介して尿素水タンク116に流通し、当該尿素水タンク116で回収されることになる。アンモニアが除去された排ガス2は、排気管101の下流側直管部101fから車両の外側へそのまま排出されることになる。なお、アンモニアセンサ131で検出された排ガス1a中のアンモニア濃度が所定値以下であるときには、排ガス1aは排気管101の下流側直管部101fから車両の外側へそのまま排出されることになる。
さらに、制御装置130は、凝縮水12の噴射量や排ガス1aのアンモニア濃度などからNH3含有凝縮水13のアンモニア濃度、尿素水タンク116内の尿素水11とNH3含有凝縮水13の合計のアンモニア濃度、尿素水タンク116内の尿素水11とNH3含有凝縮水13の合計の液体量(アンモニア含有尿素水量)などを演算し、これらの演算結果に基づき、尿素水インジェクタ113、尿素水ポンプ115および凝縮水インジェクタ121を制御している。
ここで、制御装置130による尿素水インジェクタ113の制御方法について、図1および図2を用いて以下に説明する。
先ず、凝縮水インジェクタ121により排ガス1aに対し凝縮水12を添加したかどうかを判定する(ステップS11)。
凝縮水12を添加していない場合には、ステップS12に進み、このステップS12にて、尿素水ポンプ115および尿素水インジェクタ113を制御して、尿素水11を所定量で排ガス1に添加することになる。この場合、尿素水インジェクタ113で添加された尿素水11を用いて、選択還元触媒111が排ガス1中の窒素酸化物を還元除去することになる。窒素酸化物が除去された排ガス1aは、選択還元触媒111に対して排ガス流通方向下流側に流通することになる。
他方、凝縮水インジェクタ121により凝縮水12を排ガス1aに添加した場合には、ステップS13に進み、このステップS13にて、凝縮水12の添加量(凹部101eで回収されたNH3含有凝縮水13の量)およびNH3含有凝縮水13のアンモニア濃度が算出される。具体的には、凝縮水インジェクタ121による凝縮水の噴射時期およびその噴射量と、アンモニアセンサ131による排ガス1aのアンモニア濃度とから、凹部101eで回収されたNH3含有凝縮水13の量と、排ガス1a中のアンモニアを吸収してなるNH3含有凝縮水13のアンモニア濃度とが算出される。
続いて、ステップS14に進み、このステップS14にて、現在の尿素水タンク116内のNH3含有尿素水のアンモニア濃度が算出される。具体的には、ステップS14に至るまでの、尿素水インジェクタ113および尿素水ポンプ115による尿素水11の噴射量、ステップS13で算出された、凹部101eで回収されたNH3含有凝縮水13の量およびNH3含有凝縮水13のアンモニア濃度に基づき、現在の尿素水タンク116内における、尿素水11とNH3含有凝縮水13との合計のアンモニア濃度が算出される。
続いて、ステップS15に進み、このステップS15にて、NH3含有尿素水11,13の添加量が算出される。具体的には、ステップS14で算出された、尿素水11とNH3含有凝縮水13との合計のアンモニア濃度に基づき、尿素水11およびNH3含有凝縮水13の添加量が算出される。
続いて、ステップS16に進み、このステップS16にて、尿素水ポンプ115および尿素水インジェクタ113を制御して、ステップS15で算出された添加量でNH3含有尿素水11,13を排ガス1に添加することになる。この場合、尿素水インジェクタ113で添加されたNH3含有尿素水11,13を用いて、選択還元触媒111が排ガス1中の窒素酸化物を還元除去することになる。窒素酸化物が除去された排ガス1aは、選択還元触媒111に対し排ガス流通方向下流側に流通することになる。
よって、上述した手順で尿素水タンク116内の液体11,13のアンモニア濃度を算出し、この算出結果に基づき、尿素水インジェクタ113による液体11,13の添加量を調整することができる。これにより、排ガス1中の窒素酸化物を選択還元触媒111で窒素に確実に還元することができ、尿素水11にNH3含有凝縮水13を混合することに起因する排ガス1中の窒素酸化物の除去率の低下が抑制される。
したがって、本実施形態によれば、排ガス1に含まれるアンモニアの排出を抑制するアンモニア排出抑制機120を備え、アンモニア排出抑制機120が、選択還元触媒111で処理された後の排ガス1aに対して凝縮水12を噴射する凝縮水インジェクタ121と、凝縮水インジェクタ121により噴射された凝縮水12が排ガス1a中のアンモニアを吸収してなるNH3含有凝縮水13を回収するアンモニア水回収器124とを有することにより、排ガスの圧力損失の増加を抑制しながらも、車両から排出されるアンモニア量を抑制することができる。
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態に係る車両の排気浄化装置について、図3および図4を用いて以下に説明する。
なお、本実施形態では、上述した図1に示した車両の排気浄化装置とは異なり、尿素水とNH3含有凝縮水(アンモニア水)をそれぞれ尿素水インジェクタへ供給可能とし、微粒子捕集フィルタを追加した構成となっている。これらの機器以外は、図1に示し上述した車両の排気浄化装置と概ね同様であり、同一の機器には、同一の符号を付記し重複する説明を適宜省略する。
本実施形態に係る車両の排気浄化装置200は、図3に示すように、微粒子捕集フィルタ112を備える。微粒子捕集フィルタ112は、選択還元触媒111に対し排ガス流通方向上流側である排気管101の第2拡径部101hに収容される。第2拡径部101hは、この第2拡径部101hに対し排ガス流通方向下流側で接続する排気管101の上流直管部101aと同軸をなしこの上流側直管部101aよりも径方向に拡がった形状をなしている。第2拡径部101hは、この第2拡径部101hに対し排ガス流通方向上流側で最上流直管部101gの先端側と接続している。なお、最上流直管部101gは、上流直管部101aと同様、直線状に延設している。
微粒子捕集フィルタ112は、排ガス1に含まれる微粒子を捕集するフィルタである。微粒子捕集フィルタ112で捕集した微粒子は、微粒子捕集フィルタ112の再生処理により燃焼されて当該微粒子捕集フィルタ112から除去される。なお、微粒子捕集フィルタ112で処理されて排ガス1中の微粒子が除去された排ガス1bは、選択還元触媒113に流通することになる。
車両の排気浄化装置200は、アンモニア排出抑制機220を備える。アンモニア排出抑制機220は、凝縮水インジェクタ121、凝縮水送給管122、凝縮水分離器123およびアンモニア水回収器124を備えると共に、NH3含有凝縮水(アンモニア水)13を溜めるNH3含有凝縮水タンク(アンモニア水タンク)226を備える。NH3含有凝縮水タンク226は、NH3含有凝縮水送給管225を介して排気管101の凹部101eと接続している。これにより、NH3含有凝縮水13は、凹部101eおよびNH3含有凝縮水送給管225を介してNH3含有凝縮水タンク226に送給されることになる。NH3含有凝縮水タンク226は、NH3含有凝縮水ポンプ227、NH3含有凝縮水供給管228および切換弁229を介して尿素水供給管114と接続している。NH3含有凝縮水供給管228が尿素水供給管114を介して尿素水インジェクタ113と接続するように切換弁229を制御し、NH3含有凝縮水ポンプ227を駆動すると共に、尿素水インジェクタ113を制御することにより、NH3含有凝縮水タンク226内のNH3含有凝縮水13が尿素水供給管114を流通して、尿素水インジェクタ113から排ガス1bに所定量で噴射されることになる。
なお、尿素水供給管114が尿素水インジェクタ113と接続するように切換弁229を制御し、尿素水ポンプ115を駆動すると共に、尿素水インジェクタ113を制御することにより、尿素水タンク116内の尿素水11が尿素水供給管114を流通して、尿素水インジェクタ113から排ガス1bに所定量で噴射されることになる。
車両の排気浄化装置200は、尿素水インジェクタ113、尿素水ポンプ115および凝縮水インジェクタ121を制御すると共に、NH3含有凝縮水ポンプ227および切換弁229を制御する制御装置230をさらに備える。制御装置230は、エンジンなどの運転状況に基づき、尿素水ポンプ115および尿素水インジェクタ113による尿素水11の噴射時期や尿素水の噴射量を調整する。
また、制御装置230は、アンモニアセンサ131で検出された排ガス1a中のアンモニア濃度が所定値を超えたときに、エンジンなどの運転状況に基づき、凝縮水12の噴射時期や凝縮水12の噴射量を調整して、凝縮水インジェクタ121により排ガス1aに所定量で凝縮水12が噴射される。これにより、排ガス1aに含まれるアンモニアが凝縮水12に吸収されてNH3含有凝縮水(アンモニア水)13となる。NH3含有凝縮水13は、凹部101eおよびNH3含有凝縮水送給管225を介してNH3含有凝縮水タンク226に流通して回収されることになる。アンモニアが除去された排ガス2は、排気管101の下流側直管部101fから車両の外側へそのまま排出されることになる。なお、アンモニアセンサ131で検出された排ガス1a中のアンモニア濃度が所定値以下であるときには、排ガス1aは排気管101の下流側直管部101fから車両の外側へそのまま排出されることになる。
さらに、制御装置230は、凝縮水12の噴射量や排ガス1aのアンモニア濃度などからNH3含有凝縮水13のアンモニア濃度などを演算し、これらの演算結果に基づき、切換弁229、尿素水インジェクタ113、NH3含有凝縮水ポンプ227を制御している。
ここで、NH3含有凝縮水タンク226内のNH3含有凝縮水13を尿素水インジェクタ113から噴射する場合の制御装置230による制御方法について、図3および図4を用いて以下に説明する。
先ず、微粒子捕集フィルタ112を再生処理中であるかどうかを判定する(ステップS21)。
微粒子捕集フィルタ112を再生処理中ではない場合には、そのまま終了となる。すなわち、尿素水インジェクタ113から排ガス1bにNH3含有凝縮水13を噴射せずに、上述した第一の実施形態の場合と同様、エンジンなどの運転状況に応じて、尿素水タンク116内の尿素水11が尿素水供給管114を介して尿素水インジェクタ113から排ガス1bに噴射されることになる。
他方、微粒子捕集フィルタ112を再生処理中である場合には、ステップS22に進むことになる。ステップS22にて、NH3含有凝縮水供給管228およびNH3含有凝縮水ポンプ227を介してNH3含有凝縮水タンク226と、尿素水供給管114を介して尿素水インジェクタ113とを接続するように、切換弁229が制御される。続いて、ステップS23に進み、このステップS23にて、NH3含有凝縮水タンク226内のNH3含有凝縮水(アンモニア水)13が、NH3含有凝縮水ポンプ227およびNH3含有凝縮水供給管228を介して尿素水インジェクタ113から排ガス1bに所定量で噴射されることになる。これにより、従来、排ガスの温度が高温の場合にアンモニアは窒素酸化物への酸化が促進されるため尿素水の利用効率が低いこと、および尿素水タンク量の制限等により、一般的に微粒子捕集フィルタで捕集した微粒子の燃焼除去中は尿素水を添加せず、多量の窒素酸化物が放出されていたが、回収したNH3含有凝縮水(アンモニア水)13を選択還元触媒111に添加できることから、少なからず排ガス中の窒素酸化物を除去することができる。すなわち、微粒子捕集フィルタ112を再生処理中であっても、排ガス1b中の窒素酸化物を除去することができる。
したがって、本実施形態に係る車両の排気浄化装置200によれば、アンモニアの排出抑制のために用いられ、当該アンモニアを吸収したNH3含有凝縮水13を利用して、微粒子捕集フィルタ112の再生処理時の排ガス中の窒素酸化物を還元除去することができる。これにより、このときに排ガス中の窒素酸化物を還元除去する処理を行っていない従来の車両の排気浄化装置の場合と比べて、排ガス中の窒素酸化物を効率良く除去することができる。
本発明に係る車両の排気浄化装置によれば、選択還元触媒で消費され得なかった尿素水(アンモニア)の装置外側への放出を抑制することができるので、自動車産業などにおいて、極めて有益に利用することができる。
1 排ガス
1a NOx除去済み排ガス
2 アンモニア処理済み排ガス
11 尿素水
12 凝縮水
13 NH3含有凝縮水(アンモニア水)
100 車両の排気浄化装置
101 排気管
101d 傾斜部
101e 凹部
111 選択還元触媒
112 微粒子捕集フィルタ(微粒子捕集手段)
113 尿素水インジェクタ(添加手段)
114 尿素水供給管
115 尿素水ポンプ
116 尿素水タンク
120 アンモニア排出抑制機
121 凝縮水インジェクタ(水添加手段)
122 凝縮水送給管
123 凝縮水分離器
124 アンモニア水回収器(アンモニア水回収手段)
130 制御装置(水添加時期制御手段、添加量制御手段)
131 アンモニアセンサ
200 車両の排気浄化装置
220 アンモニア排出抑制機
226 NH3含有凝縮水タンク(アンモニア水タンク)
227 NH3含有凝縮水ポンプ
228 NH3含有凝縮水供給管
229 切換弁(切換手段)
230 制御装置(水噴射制御手段)

Claims (6)

  1. 尿素水タンクに溜められた尿素水を排ガスに添加する添加手段と、前記添加手段で添加された前記尿素水を用いて排ガス中の窒素酸化物を還元除去する選択還元触媒とを有する車両の排気浄化装置であって、
    前記選択還元触媒に対し排ガス流通方向下流側に設けられ、前記排ガスに水を添加する水添加手段と、
    前記水添加手段に対し排ガス流通方向下流側に設けられ、前記水添加手段から添加された水に前記排ガス中のアンモニアが吸収されて生成されるアンモニア水を回収するアンモニア水回収手段と、
    前記水添加手段による前記排ガスへの前記水の添加時期を制御する水添加時期制御手段と、
    前記選択還元触媒に対し排ガス流通方向下流側に設けられ、前記排ガス中のアンモニアの濃度を検出するアンモニア濃度検出手段と、を備え、
    前記水添加時期制御手段は、前記アンモニア濃度検出手段で検出された検出値が所定値以上であるときに、前記水添加手段を制御して前記排ガスに前記水を添加する
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載された車両の排気浄化装置において、
    前記排ガスが流通する排気管を有し、
    前記アンモニア水回収手段は、前記排気管が車両下方側へ傾斜して延設する傾斜部を有する
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置。
  3. 請求項2に記載された車両の排気浄化装置において、
    前記傾斜部に隣接して設けられ車両下方側に膨出する凹部を備え、
    前記凹部は、前記尿素水タンクと接続される
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置。
  4. 請求項1又は2に記載された車両の排気浄化装置において、
    前記アンモニア水回収手段で回収された前記アンモニア水を溜めるアンモニア水タンクと前記アンモニア水回収手段とは接続され、
    前記アンモニア水タンクは、前記添加手段と接続され、
    前記尿素水タンクと前記添加手段との接続と、前記アンモニア水タンクと前記添加手段との接続とを切り換える切換手段をさらに備える
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置。
  5. 請求項に記載された車両の排気浄化装置において、
    前記添加手段に対し排ガス流通方向上流側に配置され、前記排ガスに含まれる微粒子を捕集し、捕集した微粒子を燃焼除去する微粒子捕集手段と、
    前記微粒子捕集手段で捕集した微粒子を燃焼除去しているときに、前記添加手段から前記排ガスに前記アンモニア水タンク内の前記水を噴射するように、前記切換手段により前記アンモニア水タンクと前記添加手段とを接続するように制御する水噴射制御手段とを備える
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置。
  6. 請求項1から請求項の何れか一項に記載された車両の排気浄化装置において、
    前記水は、吸気中の水分を凝縮水分離器で凝縮させてなる凝縮水である
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置。
JP2015200931A 2015-10-09 2015-10-09 車両の排気浄化装置 Active JP6649602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015200931A JP6649602B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 車両の排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015200931A JP6649602B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 車両の排気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017072109A JP2017072109A (ja) 2017-04-13
JP6649602B2 true JP6649602B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=58537112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015200931A Active JP6649602B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 車両の排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6649602B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6624410B1 (ja) 2019-03-08 2019-12-25 千住金属工業株式会社 フラックス回収装置、はんだ付け装置及びフラックス除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017072109A (ja) 2017-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102241725B1 (ko) Scr 시스템 및 그것의 반응기 재생 제어방법
CN106246301B (zh) 一种排气温度控制系统及控制方法
CN106414933B (zh) 内燃机的排气净化系统
JP5846488B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
CN104379889B (zh) 内燃机的排气净化装置
JP2009097476A (ja) 還元剤の噴射制御装置
WO2012154868A1 (en) SIMULTANEOUS TREATMENT OF FLUE GAS WITH SOx ABSORBENT REAGENT AND NOx REDUCING AGENT
JP5054607B2 (ja) 排気浄化装置
JP2012127214A (ja) 還元剤供給装置及び内燃機関の排気浄化装置
JP5880739B2 (ja) 内燃機関の異常検出装置
JP2007002697A (ja) 排気浄化装置
JP2010038034A (ja) 排気浄化装置の制御方法
JP6649602B2 (ja) 車両の排気浄化装置
JP5338973B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5407288B2 (ja) 排気ガス処理装置及び排気ガス処理方法
US10036293B2 (en) Apparatus for purifying exhaust gas
CN108779695B (zh) 用于优化机动车辆的排气管线中的还原剂消耗的方法
JP5516445B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2008075620A (ja) 排気浄化装置
JP4729990B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4404048B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2007108169A1 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP4765685B2 (ja) 内燃機関の排気浄化システム
JP6446182B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP6398402B2 (ja) 排気浄化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180921

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190529

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190605

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191231

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6649602

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151