JP6648992B2 - メイキャップシート及び化粧剤 - Google Patents

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本発明は、メイキャップシートに関し、さらに詳しくは、肌への密着性が高く、肌に貼り付けた際にシートを貼り付けていることが判りにくく、シミや皺を隠せるだけではなく、シートを貼るだけで任意の色彩、模様、文字、絵などを手軽に顔や体に表示することができるメイキャップシートに関するものである。
肌に塗布するなどしてシミや皺を隠すための化粧料は種々提案されている。特に近年シート状の化粧材が種々提案されている。
たとえば、特許文献1には、皮膚への貼付が簡単であり貼付後はほとんど透明となりその上から化粧ができ、傷、シミ、シワなどの皮膚の欠点を隠し、上から化粧を施しても化粧用シートを貼っていることが日中の太陽の下でもわからない化粧用シートとして、ナノファイバー不織布からなる化粧用シートが提案されている。
また、特許文献2には、水不溶性高分子化合物のナノファイバーの層と、化粧料成分又は薬効成分を含有する水溶性高分子化合物の層とを有するナノファイバー積層シートからなるメイクアップ用シート状化粧料が提案されている。
また、特許文献3には、肌に貼付したときの肌との外観上の一体感が高く、また、小じわや毛穴等の肌の微細な凹凸を軽減する効果が高く、更に、しみ等の色むらの隠蔽効果が高いシート状化粧料として、着色顔料を含む高分子化合物のナノファイバーのシートからなるメイクアップ用シート状化粧料が提案されている。
特開2013−028552号公報 WO2012/002390号公報 特開2012−012339号公報
しかし、従来提案されている化粧料シートは、いまだ肌への密着性や貼った際に肌の上にシートがあることがすぐにわかってしまうため十分に使用性が悪く、シミや皺の隠ぺい効果に優れるものではなかった。
また、単にシミや皺の隠ぺい効果があるだけではなく、さらに貼付した肌の部位の治療ができ、装飾性に優れ意匠性に富んだメイキャップシートも要望されている。特に貼ったフィルムが目に見えないことが最大の要望であった。
したがって、本発明の目的は、肌への密着性が高く、肌に貼り付けた際にシートを貼り付けていることが判りにくく、シミや皺を隠せるだけではなく、任意の色彩、模様、文字、絵などを手軽に顔や体に表示することができるメイキャップシートを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解消すべく鋭意検討した結果、ナノファイバー不織布シートではなく、フィルム状の極薄膜材料を用いた場合に上記目的を達成しうることを知見し、さらに検討した結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の各発明を提供するものである。
1.薄膜を着色する。あるいは該薄膜上に形成された着色層とを積層してなり、
上記薄膜の厚みが10〜2000nmであることを特徴とするメイキャップシート。
2.厚みが10〜2000nmである薄膜からなり、該薄膜が着色剤を含有してなることを特徴とするメイキャップシート。
3.上記薄膜の形成材料がポリ乳酸、ポリグリコール酸(PGA)、乳酸/カプロラクトン共重合体(LCL)、ポリジオキサノン(PDO)又はグリコール酸/乳酸共重合体(PGLA)であることを特徴とする1又は2記載のメイキャップシート。
4.上記薄膜の厚みが100〜1000nmであることを特徴とする1又は2記載のメイキャップシート。
5.1又は2記載のメイキャップシートと該メイキャップシートに積層された保護シートからなる化粧剤。該保護シートにより薄膜をキズ、汚れ、異物の付着から守ることができる。保護シートは薄膜の上下両面、いずれか一面等、その積層態様は制限されない。
本発明のメイキャップシートは、肌への密着性が高く、肌に貼り付けた際にシートを貼り付けていることが判りにくく、シミや皺を隠せるだけではなく、任意の色彩、模様、文字、絵などを手軽に顔や体に表示することができるものである。また、皮膚に密着させる薄膜の肌当接面に各種薬効成分を塗布しておくことにより、シートを貼るだけで皮膚病が治癒できるという効果を得ることもできる。
図1は、本発明のメイキャップシートを示す斜視図である。 図2は、図1のII-II断面を示す断面図である。 図3は、図1のメイキャップシートを用いてなる化粧材の厚さ方向断面図(図2相当図)である。 図4は、本発明のメイキャップシートの他の実施形態の断面図である。 図5は、図4のメイキャップシートを用いてなる化粧材の厚さ方向断面図(図4相当図)である。
1:メイキャップシート、10:薄膜、20:着色層、100:化粧材、30:保護シート
以下、本発明を、図面を参照してさらに詳細に説明する。
<全体構成>
本実施形態のメイキャップシート1は、図1及び2に示すように、薄膜10と薄膜10の表面に塗工により形成された着色層20とからなる。本実施形態においては、薄膜10は正方形状であり、その一面側全面に着色が施されて着色層20が形成されている。
又は薄膜の中に着色剤を混入して着色する。あるいは印刷による部分着色を施してある。
ここで大きさは特に制限されず、使用態様に応じて任意である。たとえば顔のしわ伸ばし作用を主たる目的とする場合、一辺の長さを5〜20cmとすることができる。
<薄膜>
(形成材料)
上記薄膜の形成材料としては、下記高分子材料等を用いることができる。
ポリビニルアルコール、ポリ乳酸(PLA)、ヒアルロン酸、ポリエーテル、ポリサッカライド、、ポリグリコール酸(PGA)、乳酸/カプロラクトン共重合体(LCL)、ポリジオキサノン(PDO)又はグリコール酸/乳酸共重合体(PGLA)等。 中でも特に、ポリ乳酸、ポリグリコール酸(PGA)、乳酸/カプロラクトン共重合体(LCL)、ポリジオキサノン(PDO)又はグリコール酸/乳酸共重合体(PGLA)が、肌への密着性、安全性の点で好ましく用いられる。もっとも好ましくはポリ乳酸である。
また、薄膜形成に際しては、上記高分子材料にさらに添加剤を添加して形成してもよい。
上記添加剤としては、薄膜層に柔軟性を付与するための可塑剤を挙げることができ、具体的には、グリセリン、ソルビトール、ポリグリセリン等を挙げることができ、使用に際してはそれぞれ単独または2種以上混合して用いることができる。また、市販品を用いることもできる。
上記可塑剤の使用量は、上記形成材料100重量部に対して2〜20重量部とするのが好ましく、5〜10重量部とするのがさらに好ましい。
また、上記薄膜には、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で他の添加剤、たとえば、ポリオキシエチレンソルビタンオレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、大豆由来レシチン等の界面活性剤、「サーフホープ」(ショ糖脂肪酸エステルの商品名、三菱化学フーズ社製)、「M−7D」(ポリグリセリン脂肪酸エステルの市販品、三菱化学フーズ社製)、「サンレシチンA−1」(大豆由来レシチンの市販品、太陽化学社製)等の市販品等の乳化剤、リン酸カリウム等のゲル化促進剤、麦芽還元糖水飴、ショ糖、乳糖、果糖又はサッカリン、アスパルテーム、アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物、スクラロース、ソーマチン、アセスルファムカリウム、ステビア等の甘味料、ペパーミント、ハッカ油、チェリーフレーバー、オレンジ油、ウイキョウ油、エチルマルトール、L−メントール等の香料、安息香酸、安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル等の防腐剤、酸化チタン等の不透明化剤、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄等の着色剤;ビグアナイト系薬剤、ペオニフロリン、ドネぺジル、イブプロフェン、臭化ブチルスコポラミン、コンドロイチン群、イソソルビト等の各種薬効成分等を用いることもできる。
(厚み)
上記薄膜の厚みは、100〜2000nmであり、好ましくは200〜1000nmであり、さらに好ましくは200〜500nmである。100nm未満であると、強度不足で実用性にかけ、2000nmを超えると肌への密着性が悪くなり、目に見えるので顔に貼付することはできない。故に薄膜の厚さは上記範囲内とする必要がある。
<着色層>
着色層20は、下記するインク剤を塗布することにより形成されているのが好ましい。
(インク剤)
上記インク剤は、主成分としてのマトリックス剤と色素との混合物である。
上記マトリックス剤としては、上述の高分子材料を用いることができ、特にポリ乳酸が好ましく用いられる。このように薄膜の形成材料と同じ材料をマトリックス剤として用いることにより、薄膜と着色層との親和性が高くなる他、シートの存在がわかりにくくなる等意匠性が高くなる。
上記色素としては、天然色素可食インクと合成色素可食インクと化粧剤を好ましく用いることができる。このような可食インクを用いることでより安全に使用することができるともに発色も自然な色合いのものを得ることができる。
天然色素可食インクは、天然の添加物色素を使用したインクで、ベニコウジ色素、クチナシ青色素、クチナシ黄色素、イカスミ等の天然色素;食用赤色102号、赤色226号、食用赤色106号、食用青色1号、青色404号、食用黄色4号、黄色205号等の合成色素;二酸化チタン等の顔料などが挙げられる。
各成分の配合割合は、マトリックス剤100重量部に対して色素20〜50重量部とするのが好ましく25〜40重量部とするのがさらに好ましい。また、色素における各色素の配合割合は所望の色合いに応じて任意であるが、光沢を付ける観点から2酸化チタンを色素全体中50〜90重量%含有するのが好ましい。
色を複数種類用意することにより、世界のあらゆる民族の人の肌色に合った色で染み隠しをすることができる。
(ミスト塗工)
また、上記着色層は、いわゆるミスト塗工法と言われる手法により上記インク剤及び化粧剤を塗布して形成されたものが特に好ましい。すなわち、インクジェット等によりインク剤を上記薄膜に塗工する際に、インクの液滴ではなく粒径0.1〜0.3mmのインク剤の微粒子を霧状に発生させて、上記薄膜に定着させることにより上記着色層を形成するものである。換言すると、上記着色層は、ミスト塗工法により形成された、粒径0.1〜0.3mmのインク剤の微粒子を多数定着させて形成されているのが好ましい。
このようにミスト塗工法により形成された着色層は、色を必要最小限に薄くすることができるため、フィルムの縁部が目立たなくなり、その結果フィルムの存在が目立たなくなる。そのためフィルムを張り付けた後、自分の化粧品でメイクすれば簡単にシミ隠しを行うことができる。また適当な大きさにカットして用いる場合でも、どの部分でカットしてもフィルムのぼかし効果が高いためフィルムの存在を隠すことができる。
(厚みなど)
着色層の厚みは、50〜500nmとするのが、肌への密着性や、肌に貼り付けた際にシートを貼り付けていることが判りにくくなる点で好ましく、80〜300nmとするのがさらに好ましい。
着色は、本実施形態においては薄膜の一面前面に上記可食インクを塗工して形成されており、薄膜と同様に正方形状となっている。しかし、この形状に制限されるものではなく、種々形状、または模様や文字などとすることもできる。
着色に印刷技術を活用することができる。例えば不織布上のポリ乳酸の10mm丸の中心に5mmの丸型の色印刷をして、その周りに1〜3mmの同色のぼかし印刷を施す。シミの上に丸く印刷を施した部位を張り付けるとシミが隠れる。ぼかし印刷の着色によってシミが隠れた周りの色がくっきりと見えないので、シミ隠しがぼけて見えるので不自然さがなくなる。印刷方法による着色方法は多面付けなので大量生産の場合はコストが安価になる。不織布の上に積層したポリ乳酸を丸く形にする場合も多面付けのまま抜けば高速に一度の操作で大量生産ができるので安価に作製できる。
<保護シート>
本実施形態のメイキャップシートは、使用に際しては、図3に示すように、その一面に保護シートが貼り付けられており、薄膜を保護するとともに使用時における肌への貼り付けた後、即保護シートは簡単に剥離できるので貼付操作を簡易なものとしている。
保護シートは、繊維不織布により形成されており、この繊維材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、セルロース、ポリエステル繊維などを挙げることができ、中でも、接着性及び剥離性の観点からPETが好ましい。
保護シートの厚みは、特に制限されないが、使用性などの観点から0.1mm〜0.5mmであるのが好ましい。
また、保護シートはその接着面に僅かな粘着性があるのが好ましく、粘着性は公知の剥離可能な粘着剤を塗工することで付与することができる。
また、保護シートの端から5mm位外へはみ出すように突起を形成するか、あるいは保護シートに指で摘まみやすく別途の粘着紙を張り付けた構成としてもよい。この突起シートにより上面の保護シートを簡単に剥離する事ができる。薄膜に貼付した保護シートの不織布部の突起を指で挟み保護シートを剥離させつつ薄膜を肌に貼り、その後外側の保護シートを剥して薄膜を肌に貼り付けると、簡単に本発明のメイキャップシートを綺麗に肌に密着させて貼り付けることができる。
また、所定位置にミシン目を入れてもよい。たとえば10cm〜15cmの大きさのメイキャップシートの場合、保護シートに2cm〜5cm角にミシン刃を入れることにより、保護シートを剥離しやすくして、使用感をより向上させることができる。
<他の層等>
本発明においては、上述の薄膜着色層及び保護シートの他に本発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の層を設けてもよい。
<製造方法>
本発明のメイキャップシートは、上記薄膜を、上記高分子材料を所定の溶剤に溶解させて高分子材料溶液の中に着色剤を混入して調整し、得られた高分子材料溶液を用いて上述の厚さの薄膜を形成する。あるいは該薄膜の一面側に上記インク剤を印刷、コーティング、吹付けなどの方法で塗工し、着色層を形成する。なお、インク剤の塗工に際しては上記薄膜を上記保護シート上に形成した後、塗工するのが好ましい。そしてさらに形成された着色層上に再度高分子材料溶液を塗工して着色層上にもう一つの薄膜を形成することも可能である。
なお、シルク印刷、インクジェット印刷機で印刷する場合は大きなサイズ寸法でなく、40cm角〜60cm角(適当寸法は30cm角)にカットしてから印刷及び塗工をするのが好ましい。
また、通常は上記薄膜の形成を連続的に行うのでロール状に巻き取られることになるが、最終的な薄膜の形成が終了した際に所望の大きさにてミシン目を入れておき、所望の大きさに切り離しやすくすることもできる。
(ミスト塗工法)
また、上記着色層を上記のミスト塗工法により形成する場合には、霧吹き器やスプレイ缶にセットした上記インク剤及び化粧剤を複数回吹き掛けることにより、インク剤を粒径0.1〜0.3mmの大きさの微粒子として、上記薄膜上に定着させることができる。このような塗工法は公知のデジタル印刷技術を用いて行うことができる。また、連続的に塗工を行う場合には、トンネル状の塗工用容器内に薄膜を通過させるに際し、当該塗工用容器の天井部から霧状にしたインク剤を箱の中全体に充満させて、その中を、薄膜を通過させることで薄膜の全面に満遍なく、上述の粒径のインク剤を塗布することが出来る。あるいはトンネル状の塗工用容器を長くして上部天井面に一定の間隔で噴霧器をセットして色の異なる上記インク剤を噴霧して多色吹きつけを行うこともできる。
また、塗工後は塗布したインク剤の層は極薄なので、自然乾燥でも送風機による乾燥でも乾燥させることができる。また、50度〜80度の熱風を掛けて乾燥させれば高速生産することもできる。
<使用法>
本発明のメイキャップシートは、例えばシミ隠しシートである場合、保護シートを剥がしながら気になる顔の部位に不織布の上に貼付した着色ポリ乳酸を貼り付けることで使用することができる。本発明のメイキャップシートは厚みが全体でも好ましくは250〜550nmであるため、顔に貼り付けた状態でも外観上本発明のメイキャップシートが貼り付けてあることがわからないので安心して人前に立つことができ、肌に安全なポリ乳酸フィルムなので貼付したまま生活できる。
さらに貼った上に自分の肌に合ったメイキャップを施すこともでき、これによりさらに染み、ほくろ、痣を見えなくして、シートの存在も完全にわからなくすることができる。
本発明は上述した実施形態に何ら制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
たとえば、上述の実施形態においては着色薄膜、部分着色薄膜を述べたが、着色層と透明ポリ乳酸フィルム(薄膜)の2層構造としても、着色層を上下から挟む3層にしても良く、例えば、図4に示すように、メイキャップシート1’は2枚の薄膜10’と両薄膜10’間に塗工等により形成された着色層20’とからなる、3層構造等にしてもよい。
着色粘着シートを不織布の中ほどに貼って使用する場合、全体の形状を角型ではなく、丸型、ハート型、絵柄型とすることもできる。また、上述したシミ隠しシートの形態も同様に丸型、角型、ハート型、絵柄型にすることができる。
また、本発明のメイキャップシートは、上述の層構造以外に薄膜自体に上記色素を混合して、着色層を設けることなく、着色されたシートとすることもできる。すなわち、本発明のメイキャップシートが薄膜からなり、該薄膜が着色剤(上記のインク剤)を含む1層構造の構成とすることもできる。この場合の着色剤の配合割合は上記薄膜の形成材料である高分子材料100重量部に対して1〜50重量部とするのが好ましい。
また、薄膜の肌当接面にニキビ、切り傷、吹き出物を治療するための薬剤を部分的に又は全面に塗布してメイキャップと共にこれらの疾病等の治療を行うことができる。
なお、本発明のメイキャップシートの大きさを直径又は一辺10mm以下の丸や四角にした場合、貼付するときに指先での取り扱いが困難を伴う。そのため一端にスプリングなどの伸縮装置が配されており、他端が開口となされた円筒状の収納容器に、本発明のメイキャップシートを五十枚〜百枚薄膜面を開口側に向けて積層させて収納して、使用時にはメイキャップシートの薄膜面を肌に充てることにより肌に密着させ貼り付けるように使用する態様としてもよい。薄膜の裏面に保護シートを設けた場合、収納容器の上記開口付近に薄く鋭利な突起を0.5mm〜1mmの長さで開口の中心へ向かって3〜5ヶ所出しておくと、開口部の先端を肌に軽く押し付けるだけで保護シートに貼付された薄膜を一枚ずつ任意のポイントに貼りつけることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら制限されるものではない。
〔実施例1〕
下記表1に示す配合割合にて、図1及び2に示すメイキャップシート及び化粧剤を得た。
なお、製造はPLAを溶剤としての酢酸エチルに溶解してなる溶液(PLA濃度10重量%)を用いて薄膜を調整すると共に、上述の製造法記載のミスト塗工法によりインク剤(固形分濃度5重量%)のミスト(平均粒径0.15mm)を薄膜に塗布することにより製造した。なお、1層目は薄膜(厚さ400nm)であり、2層目は着色層(厚さ20nm)である。
また、保護シートとしては厚さ0.2mmのPET繊維からなる不織布を用いた。
Figure 0006648992
〔実施例2〕
1層目と同様の配合割合の薄膜を3層目として追加し、該3層目の薄膜(1層目の薄膜と厚さなどまったく同条件)を2層目の上に積層した以外は、実施例1と同様にして、図4及び5に示す3層構造のメイキャップシート及び化粧剤を得た。
なお、1層目及び3層目は薄膜であり、2層目は着色層である。また、保護シートとしては厚さ0.2mmのPET繊維からなる不織布を用いた。

Claims (5)

  1. 薄膜と該薄膜上に形成された着色層とを積層してなり、
    上記薄膜の厚みが10〜2000nmであり、
    上記薄膜のうち上記着色層が形成されている側とは反対側の面が肌当接面であり、
    上記薄膜の形成材料が、ポリ乳酸、ポリグリコール酸(PGA)、乳酸/カプロラクトン共重合体(LCL)、ポリジオキサノン(PDO)又はグリコール酸/乳酸共重合体(PGLA)であり、
    上記着色層は、マトリックス剤と色素とを含む混合物を用いて形成されており、
    上記マトリックス剤の材料は、上記薄膜の形成材料と同じであ
    ことを特徴とするメイキャップシート。
  2. 上記薄膜の形成材料が、ポリ乳酸である
    ことを特徴とする請求項記載のメイキャップシート。
  3. 上記薄膜の厚みが100〜1000nmであることを特徴とする請求項1又は2記載のメイキャップシート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のメイキャップシートと該メイキャップシートに積層された保護シートとからなる化粧剤。
  5. メイキャップシートの製造方法であって、
    厚みが10〜2000nmである薄膜上に、マトリックス剤と色素とを含む混合物を霧状に塗工することにより、上記薄膜上に着色層を形成する工程を含み、
    上記薄膜のうち上記着色層が形成されている側とは反対側の面が肌当接面であり、
    上記薄膜の形成材料が、ポリ乳酸、ポリグリコール酸(PGA)、乳酸/カプロラクトン共重合体(LCL)、ポリジオキサノン(PDO)又はグリコール酸/乳酸共重合体(PGLA)であり、
    上記マトリックス剤の材料は、上記薄膜の形成材料と同じである、メイキャップシートの製造方法。
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