JP6647914B2 - ポンプのケーシング構造 - Google Patents

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Description

本発明は、羽根車を有し、この羽根車から吐き出される流れが主軸の中心線を軸とする円すい面内にある斜流ポンプなどのポンプのケーシング構造に関するものである。
斜流ポンプは、吸込水槽内に向けて鉛直方向に延びる揚水管と、この揚水管の上部が水平方向に沿って屈曲するベンド管とを有している。そして、回転軸は、上部から揚水管内に挿通され、下部に羽根車が固定されている。従って、揚水管の下端開口を流体に沈めた状態で、駆動モータにより回転軸を駆動回転すると、羽根車が回転することで流体が揚水管内に流入し、流路内を上方に揚水されてベンド管を通って排出される。
このような斜流ポンプとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載されたポンプは、外筒ケーシングと内筒ハブと吸込ベルマウスと羽根車を備えており、外筒ケーシングと内筒ハブとの間に流路が形成され、この流路に複数のディフューザベーンが設けられたものである。
特開2015−010479号公報
上述したポンプは、羽根車が回転すると、外筒ケーシングと内筒ハブとの間の流路の圧力が上昇することで、流体が吸込ベルマウスからこの流路に吸い込まれる。そして、流路に吸い込まれた流体は、鉛直方向における上方に流れ、ディフューザベーンにより流れが軸方向流れに整流された後、吐出口から吐出される。このとき、流路の圧力が上昇すると、この圧力が外筒ケーシングの内面に作用し、この外筒ケーシングが膨張して外側に変形する。外筒ケーシングは、内面が複数のディフューザベーンにより内筒ハブに接続されていることから、周方向における剛性が異なる。そのため、外筒ケーシングは、各ディフューザベーンとの接続部を起点として変形することとなり、この接続部に繰返し応力が発生してしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、稼働時にケーシングとディフューザベーンとの接続部に作用する応力を低減することで耐久性を向上して寿命の延長を可能とするポンプのケーシング構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のポンプのケーシング構造は、外筒と内筒により円環形状をなす流路が形成されると共に前記流路の長手方向における一方側に吸込口が設けられて他方側に吐出口が設けられるケーシングと、前記ケーシング内の中心軸方向に沿って配置されて前記ケーシングに回転自在に支持される回転軸と、前記回転軸における軸方向の一端部に固定されて前記吸込口側に配置される羽根車と、前記流路に周方向に所定間隔を空けて設けられる複数のディフューザベーンを有して前記ディフューザベーンの一端部が前記外筒に接続されて他端部が前記内筒に接続されるディフューザと、前記外筒における前記複数のディフューザベーンが接続されるベーン接続部に設けられる補強部と、を備えることを特徴とするものである。
従って、回転軸と共に羽根車が回転すると、外筒と内筒との間の流路の圧力が上昇することで、外部の流体が吸込口から流路に吸い込まれ、流路に吸い込まれた流体は、この流路を流れてディフューザにより流れが軸方向流れに整流された後に吐出口から吐出される。このとき、流路の圧力が上昇すると、この圧力により外筒が膨張して外側に変形し、外筒と各ディフューザベーンとのベーン接続部に応力が作用する。ところが、外筒と各ディフューザベーンとのベーン接続部に補強部が設けられていることから、流路の圧力による外筒の変形が抑制され、外筒と各ディフューザベーンとの接続部に作用する応力が低減する。その結果、稼働時にケーシングとディフューザベーンとのベーン接続部に作用する応力を低減することで耐久性を向上して寿命を延長することができる。
本発明のポンプのケーシング構造では、前記補強部は、前記ベーン接続部に対応する前記ケーシングの厚さが、前記ベーン接続部の周辺部における前記ケーシングの厚さより厚く設定されることで構成されることを特徴としている。
従って、ベーン接続部に対応するケーシングの厚さを厚くすることで補強部を構成しており、簡単な構成で容易に補強部を形成することができ、構造の複雑化や製造コストの増大を抑制することができる。
本発明のポンプのケーシング構造では、前記補強部は、前記ケーシングにおける前記ベーン接続部の外面に補強板が固定されることで構成されることを特徴としている。
従って、ケーシングにおけるベーン接続部の外面に補強板を固定して補強部を構成することで、既設のポンプに対するベーン接続部の補強を容易に実施することができる。
本発明のポンプのケーシング構造では、前記補強部は、リング形状をなし、複数の前記ベーン接続部に対応して前記ケーシングの周方向に沿って配置されることを特徴としている。
従って、補強部をリング形状とし、複数のベーン接続部に対応してケーシングの周方向に沿って配置することで、簡単な構成で容易に補強部を形成することができ、構造の複雑化や製造コストの増大を抑制することができる。
本発明のポンプのケーシング構造では、前記補強部は、複数の前記ベーン接続部に対応して前記ケーシングの周方向に所定間隔を空けて配置されることを特徴としている。
従って、補強部を各ベーン接続部に対応してケーシングの周方向に所定間隔を空けて配置することで、ケーシングの全周に配置する必要がなく、材料コストの増大を抑制することができる。
本発明のポンプのケーシング構造では、前記複数のディフューザベーンは、前記流路の長手方向に沿って配置され、前記補強部は、少なくとも前記ベーン接続部における前記流路を流れる流体の下流側の端部に対向して配置されることを特徴としている。
従って、最も圧力が作用するベーン接続部における流体の下流側の端部に対向して補強部を配置することで、ケーシングの変形を効果的に抑制することができる。
本発明のポンプのケーシング構造では、前記ケーシングは、長尺の板材の端部が接合された複数のリング部材を直列に接合して形成されることを特徴としている。
従って、長尺の板材の端部が接合された複数のリング部材を直列に接合してケーシングを形成することで、ケーシングの構造の簡素化及び軽量化を図ることができる。
本発明のポンプのケーシング構造によれば、ケーシングを構成する外筒における複数のディフューザベーンのベーン接続部に補強部を設けるので、稼働時にケーシングとディフューザベーンとの接続部に作用する応力を低減することで耐久性を向上して寿命を延長することができる。
図1は、第1実施形態のポンプのケーシング構造を表す斜流ポンプの縦断面図である。 図2は、斜流ポンプの水平断面図である。 図3は、中部ケーシングを表す断面図である。 図4は、ベーン接続部を表す断面図である。 図5は、図4のV−V断面図である。 図6は、図4のVI−VI断面図である。 図7は、第2実施形態のポンプのケーシング構造を表す斜流ポンプの中部ケーシングにおけるベーン接続部の断面図である。 図8は、図7のVIII−VIII断面図である。 図9は、第3実施形態のポンプのケーシング構造を表す斜流ポンプの中部ケーシングにおけるベーン接続部の水平断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るポンプのケーシング構造の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のポンプのケーシング構造を表す斜流ポンプの縦断面図、図2は、斜流ポンプの水平断面図である。
第1実施形態において、図1及び図2に示すように、斜流ポンプ10は、ケーシング11と、回転軸12と、羽根車13と、ディフューザ14とを備えている。
ケーシング11は、円筒形状をなし、上部ケーシング21と中部ケーシング22と下部ケーシング23とが鉛直方向に沿って直列に配置され、図示しない各フランジ部が締結ボルトにより連結されて構成されている。
下部ケーシング23は、吸込ライナ24と吸込ベルマウス25とにより構成され、溶接により連結され、吸込ベルマウス25により吸込口26が形成されている。吸込ベルマウス25は、吸込側(鉛直方向の下方側)に向けて大径となるベルマウス形状をなしており、上端部が下部ケーシング23の下端部に溶接により連結されている。また、ケーシング11は、上部ケーシング21にエルボ配管部27が固定されることで、側部に吐出口28が形成されている。エルボ配管部27は、上部ケーシング21の長手方向に沿う鉛直方向からほぼ直角に湾曲して水平方向に沿って形成されるものである。そして、エルボ配管部27は、下端部が上部ケーシング21の上端部に締結ボルト(図示略)により連結され、上端部に図示しない排出管が連結されている。なお、ケーシング11は、上端部にエルボ配管部27を覆うように支持台29が設けられている。
中部ケーシング22は、外筒31と内筒32により構成され、この外筒31と内筒32により円環形状をなすと共に鉛直方向に沿う流路33が設けられている。そして、この流路33は、ディフューザ(静翼)14が配置されている。このディフューザ14は、複数のディフューザベーン34を有しており、この複数のディフューザベーン34が流路33に周方向に所定間隔(均等間隔)を空け、放射方向に対して所定角度だけ傾斜して配置されている。各ディフューザベーン34は、一端部が外筒31の内面に接続され、他端部が内筒32の外面に接続されている。
回転軸12は、ケーシング11内に鉛直方向に沿って配置されており、3個の軸受35a,35b,35cによりこのケーシング11に回転自在に支持されている。回転軸12は、鉛直方向の下端部に羽根車13が一体回転可能に固定されている。この羽根車13は、本体36が回転軸12の下端部に固定され、この本体36の外周部に複数の翼37が周方向に所定間隔(等間隔)を空けて固定されている。この場合、ケーシング11と回転軸12と羽根車13は、同心状に配置されている。そして、回転軸12は、鉛直方向の上端部に駆動装置(図示略)が駆動連結されている。
そのため、駆動装置を駆動すると、回転力が回転軸12に伝達され、この回転軸12が回転する。すると、回転軸12の先端部に固定された羽根車13が回転し、ケーシング11内の圧力、つまり、流路33の圧力が上昇することで、流体が吸込口26からケーシング11内に吸い込まれる。そして、ケーシング11内に吸い込まれた流体は、流路33を鉛直方向における上方に流れ、ディフューザ14により流れが軸方向流れに整流された後、エルボ配管部27により案内されることで水平方向に流れ、吐出口28から排出管に吐出される。
ところで、上述した斜流ポンプ10は、羽根車13が回転すると、中部ケーシング22における外筒31と内筒32との間の流路33の圧力が上昇することで、流体が吸込ベルマウス25からこの流路に吸い込まれる。そのため、流路33の圧力が上昇すると、この圧力が外筒31の内面に作用し、この外筒31が膨張して外側に変形する。外筒31は、内面が複数のディフューザベーン34により内筒32に接続されており、外筒31の変形時に、各ディフューザベーン34との接続部を起点として変形し、この接続部に繰返し応力が発生する。
本実施形態は、流路33の圧力が上昇するとき、外筒31の変形を抑制することで、外筒31と各ディフューザベーン34との接続部に作用する応力を低減するものである。以下、この点について詳細に説明する。図3は、中部ケーシングを表す断面図、図4は、ベーン接続部を表す断面図、図5は、図4のV−V断面図、図6は、図4のVI−VI断面図である。
図3に示すように、中部ケーシング22は、外筒31とその内側に配置される内筒32により構成されている。外筒31と内筒32は、円筒形状をなし、同心状に配置されている。外筒31は、内筒32より大径であることから、外筒31の内面と内筒32の外面との間に流路33が形成されている。この流路33は、円環形状をなすと共に鉛直方向に沿って設けられている。この流路33は、ディフューザ14を構成する複数のディフューザベーン34が周方向に所定間隔を空けて配置されている。
各ディフューザベーン34は、矩形状をなし、流路33を流れる流体の流れに平行な中部ケーシング22の軸方向(鉛直方向)に沿う高さが、流路33を流れる流体の流れ方向に交差する中部ケーシング22の径方向(水平方向)に沿う幅より大きな寸法に設定されている。そして、各ディフューザベーン34は、幅方向における一端部34aが外筒31の内面に溶接により接続され、幅方向における他端部34bが内筒32の外面に溶接により接続されている。
中部ケーシング22は、外筒31における各ディフューザベーン34が接続されるベーン接続部41に補強部42が設けられている。
外筒31は、鉛直方向の上方から、それぞれリング形状をなす第1外筒51と、第2外筒52と、第3外筒53と、第4外筒54が直列に接続されて構成されている。各外筒51,52,53,54は、図示しないが、長尺の板材を湾曲形状に加工し、この湾曲した板材の端部同士を溶接により接合することで形成したリング部材である。この場合、このリング部材は、1枚の長尺の板材によりリング部材を形成するものに限定されることはなく、複数枚の長尺の板材を湾曲形状に加工し、この湾曲した各板材の端部を溶接により接合することでリング部材を形成してもよい。
第1外筒51と第2外筒52と第3外筒53と第4外筒54は、所定厚さの板材により形成されるものであるが、第2外筒52の板厚は、第1外筒51と第3外筒53と第4外筒54の板厚より厚いものとなっている。なお、第1外筒51と第3外筒53と第4外筒54は、同じ板厚である。
即ち、補強部42は、ベーン接続部41に対応する外筒31の厚さが、ベーン接続部41の周辺部における外筒31の厚さより厚く設定される。つまり、補強部42は、第2外筒52に該当し、ベーン接続部41が構成される第2外筒52の板材自体の厚さを厚くすることで形成される。この場合、ベーン接続部41は、各ディフューザベーン34に対応して複数設けられており、各ベーン接続部41の厚さ、つまり、第2外筒52の厚さを第1外筒51と第3外筒53と第4外筒54の厚さより厚くしている。
本実施形態にて、補強部42としての第2外筒52は、リング形状をなし、各ベーン接続部41に対応して外筒31の周方向に沿って配置されている。複数のディフューザベーン34は、流路33の長手方向に沿って配置され、補強部42は、ベーン接続部41における流路33を流れる流体の下流側の端部に対向して配置されている。即ち、各ディフューザベーン34は、高さ方向における一端部34cが吸込口26側に位置し、高さ方向における他端部34dが吐出口28側に位置している。そして、補強部42としての第2外筒52は、ディフューザベーン34の他端部34dに対向して配置されている。
なお、補強部42としての第2外筒52を、ディフューザベーン34の他端部34dに対向して配置したが、ディフューザベーン34の一端部34cに対向して配置してもよい、また、補強部42を、ディフューザベーン34の一端部34cと他端部34dの両方に対向して配置してもよく、この場合、2つの補強部を設けたり、一体の補強部を設けたりしてもよい。
この場合、補強部42としての第2外筒52の厚さは、補強部42の周辺に位置する第1外筒51及び第3外筒53の厚さの1.5倍から2.5倍に設定されることが望ましい。
羽根車13が回転し、中部ケーシング22における外筒31と内筒32との間の流路33の圧力が上昇すると、流体が吸込口26から流路33に吸い込まれ、この流路33の圧力が上昇し、外筒31が膨張して外側に変形しようとする。この外筒31は、各ディフューザベーン34とのベーン接続部41に補強部42としての第2外筒52が設けられて剛性が高められている。そのため、流路33の圧力による外筒31(第2外筒52)の変形が抑制され、外筒31と各ディフューザベーン34とのベーン接続部41に作用する応力が低減する。
このように第1実施形態のポンプのケーシング構造にあっては、外筒31と内筒32により円環形状をなす流路33が形成されると共に流路33の上流側に吸込口26が設けられて下流側に吐出口28が設けられるケーシング11と、ケーシング11内の中心軸方向に沿って配置されて回転自在に支持される回転軸12と、回転軸12における軸方向の一端部に固定されて吸込口26側に配置される羽根車13と、流路33に周方向に所定間隔を空けて設けられる複数のディフューザベーン34を有してディフューザベーン34の一端部34aが外筒31に接続されて他端部34bが内筒32に接続されるディフューザ14と、外筒31における複数のディフューザベーン34が接続されるベーン接続部41に設けられる補強部42とを設けている。
従って、外筒31と各ディフューザベーン34とのベーン接続部41に補強部42が設けられて外筒31の剛性が高められていることから、流体が流路33に吸い込まれて圧力が上昇し、この圧力により外筒31が膨張して外側に変形しようとしても、補強部42により外筒31の変形が抑制され、外筒31と各ディフューザベーン34とのベーン接続部41に作用する応力が低減する。その結果、ケーシング11とディフューザベーン34とのベーン接続部41に作用する応力を低減することで耐久性を向上して寿命を延長することができる。
第1実施形態のポンプのケーシング構造では、補強部42は、ベーン接続部41に対応する外筒31の厚さが、ベーン接続部41の周辺部における外筒31の厚さより厚く設定されている。従って、簡単な構成で容易に補強部42を形成することができ、構造の複雑化や製造コストの増大を抑制することができる。
第1実施形態のポンプのケーシング構造では、補強部42をリング形状とし、複数のベーン接続部41に対応して外筒31の周方向に沿って配置している。従って、簡単な構成で容易に補強部42を形成することができ、構造の複雑化や製造コストの増大を抑制することができる。
第1実施形態のポンプのケーシング構造では、複数のディフューザベーン34を流路33の長手方向に沿って配置し、補強部42を少なくともベーン接続部41における流路33の下流側の他端部34dに対向して配置している。従って、最も圧力が作用するベーン接続部41における流体の下流側の他端部34dに対向して補強部42を配置することで、ケーシング11の変形を効果的に抑制することができる。
第1実施形態のポンプのケーシング構造では、長尺の板材の端部が接合された複数のリング部材を直列に接合して中部ケーシング22を形成している。従って、中部ケーシング22の構造の簡素化及び軽量化を図ることができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態のポンプのケーシング構造を表す斜流ポンプの中部ケーシングにおけるベーン接続部の断面図、図8は、図7のVIII−VIII断面図である。なお、本実施形態の斜流ポンプの基本的な構成は、上述した第1実施形態とほぼ同様の構成であり、図3を用いて説明すると共に、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図3に示すように、中部ケーシング22は、外筒31と内筒32により構成され、その間に流路33が形成されており、この流路33にディフューザ14を構成する複数のディフューザベーン34が周方向に所定間隔を空けて配置されている。
図7及び図8に示すように、中部ケーシング22は、外筒31における各ディフューザベーン34が接続されるベーン接続部61に補強部62が設けられている。
外筒31は、鉛直方向の上方から、それぞれリング形状をなす第1外筒51と第3外筒53と第4外筒54(図3参照)が直列に接続されて構成されている。第1外筒51と第3外筒53と第4外筒54は、同じ板厚に設定されている。補強部62は、中部ケーシング22におけるベーン接続部61となる第3外筒53の外面に補強板63が固定されることで構成されている。
即ち、補強部62は、第3外筒53の外面に固定される補強板63により構成され、ベーン接続部61に対応する外筒31の厚さが、ベーン接続部61の周辺部における外筒31の厚さより厚く設定される。つまり、補強部62は、第3外筒53に補強板63が固定されてなり、ベーン接続部61の厚さを厚くすることで形成される。この場合、補強板63は、各外筒51,53,54と同様に、長尺の1枚または複数枚の板材を湾曲形状に加工し、この湾曲した板材の端部を溶接により接合することで形成したリング部材である。ベーン接続部61は、各ディフューザベーン34に対応して複数設けられており、各ベーン接続部61の厚さ、つまり、補強板63が固定された第3外筒53の厚さを第1外筒51と補強板63のない第3外筒53の厚さより厚くしている。
羽根車13が回転し、中部ケーシング22における外筒31と内筒32との間の流路33の圧力が上昇すると、流体が吸込口26から流路33に吸い込まれ、この流路33の圧力が上昇し、外筒31が膨張して外側に変形しようとする。この外筒31は、各ディフューザベーン34とのベーン接続部61における第3外筒53に補強部62としての補強板63が固定されて剛性が高められている。そのため、流路33の圧力による外筒31(第3外筒53)の変形が抑制され、外筒31と各ディフューザベーン34とのベーン接続部61に作用する応力が低減する。
このように第2実施形態のポンプのケーシング構造にあっては、外筒31における複数のディフューザベーン34が接続されるベーン接続部61に補強部62を設け、この補強部62として、外筒31におけるベーン接続部61を構成する第3外筒53の外面に補強板63を固定している。
従って、第3外筒53の外面に補強板63を固定して補強部62を構成することで、既設の斜流ポンプに対するベーン接続部61の補強を容易に実施することができる。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態のポンプのケーシング構造を表す斜流ポンプの中部ケーシングにおけるベーン接続部の水平断面図である。なお、本実施形態の斜流ポンプの基本的な構成は、上述した第1実施形態とほぼ同様の構成であり、図3を用いて説明すると共に、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図3に示すように、中部ケーシング22は、外筒31と内筒32により構成され、その間に流路33が形成されており、この流路33にディフューザ14を構成する複数のディフューザベーン34が周方向に所定間隔を空けて配置されている。
図9に示すように、中部ケーシング22は、外筒31における各ディフューザベーン34が接続されるベーン接続部71に補強部72が設けられている。この補強部72は、中部ケーシング22におけるベーン接続部71の外面に補強板73が固定されることで構成されている。
即ち、補強部72は、外筒31の外面に固定される複数の補強板73により構成され、ベーン接続部71に対応する外筒31の厚さが、ベーン接続部71の周辺部における外筒31の厚さより厚く設定される。つまり、補強部72は、外筒31に複数の補強板73が固定されてなり、ベーン接続部71の厚さを厚くすることで形成される。この場合、複数の補強板73は、複数のディフューザベーン34の端部が外筒31に接続される複数のベーン接続部71に対向して外筒31の周方向に所定間隔を空けて固定されている。ベーン接続部71は、各ディフューザベーン34に対応して複数設けられており、各ベーン接続部71の厚さ、つまり、補強板73が固定された外筒31の厚さを補強板73のない外筒31の厚さより厚くしている。
羽根車13が回転し、中部ケーシング22における外筒31と内筒32との間の流路33の圧力が上昇すると、流体が吸込口26から流路33に吸い込まれ、この流路33の圧力が上昇し、外筒31が膨張して外側に変形しようとする。この外筒31は、各ディフューザベーン34との各ベーン接続部71における外筒31に補強部72としての複数の補強板73がそれぞれ固定されて剛性が高められている。そのため、流路33の圧力による外筒31の変形が抑制され、外筒31と各ディフューザベーン34とのベーン接続部71に作用する応力が低減する。
このように第3実施形態のポンプのケーシング構造にあっては、外筒31における複数のディフューザベーン34が接続されるベーン接続部71に補強部72を設け、この補強部72として、複数のベーン接続部71に対応して外筒31の外面に周方向に所定間隔を空けて補強板73を固定している。
従って、補強部72を各ベーン接続部71に対応する外筒31の外周面だけに補強板73を固定することで、外筒31の全周に配置する必要がなく、材料コストの増大を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、補強部として、外筒の板厚を厚くしたり、外筒の外側に補強板を固定したりしたが、この構成に限定されるものではない。例えば、外筒におけるベーン接続部の外面に肉盛溶接部を設けて補強部を構成してもよい。
10 斜流ポンプ
11 ケーシング
12 回転軸
13 羽根車
14 ディフューザ
21 上部ケーシング
22 中部ケーシング
23 下部ケーシング
24 吸込ライナ
25 吸込ベルマウス
26 吸込口
27 エルボ配管部
28 吐出口
31 外筒
32 内筒
33 流路
34 ディフューザベーン
34a 一端部
34b 他端部
41,61,71 ベーン接続部
42,62,72 補強部
51 第1外筒
52 第2外筒
53 第3外筒
54 第4外筒
63,73 補強板

Claims (6)

  1. 外筒と内筒により円環形状をなす流路が形成されると共に前記流路の長手方向における一方側に吸込口が設けられて他方側に吐出口が設けられるケーシングと、
    前記ケーシング内の中心軸方向に沿って配置されて前記ケーシングに回転自在に支持される回転軸と、
    前記回転軸における軸方向の一端部に固定されて前記吸込口側に配置される羽根車と、
    前記流路に周方向に所定間隔を空けて設けられる複数のディフューザベーンを有して前記ディフューザベーンの一端部が前記外筒に接続されて他端部が前記内筒に接続されるディフューザと、
    前記外筒における前記複数のディフューザベーンが接続されるベーン接続部に設けられる補強部と、
    を備え、
    前記補強部は、前記ベーン接続部に対応する前記ケーシングの厚さが、前記ベーン接続部の周辺部における前記ケーシングの厚さより厚く設定される、
    ことを特徴とするポンプのケーシング構造。
  2. 前記補強部は、前記ケーシングにおける前記ベーン接続部の外面に補強板が固定されることで構成されることを特徴とする請求項1に記載のポンプのケーシング構造。
  3. 前記補強部は、リング形状をなし、複数の前記ベーン接続部に対応して前記ケーシングの周方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポンプのケーシング構造。
  4. 外筒と内筒により円環形状をなす流路が形成されると共に前記流路の長手方向における一方側に吸込口が設けられて他方側に吐出口が設けられるケーシングと、
    前記ケーシング内の中心軸方向に沿って配置されて前記ケーシングに回転自在に支持される回転軸と、
    前記回転軸における軸方向の一端部に固定されて前記吸込口側に配置される羽根車と、
    前記流路に周方向に所定間隔を空けて設けられる複数のディフューザベーンを有して前記ディフューザベーンの一端部が前記外筒に接続されて他端部が前記内筒に接続されるディフューザと、
    前記外筒における前記複数のディフューザベーンが接続されるベーン接続部に設けられる補強部と、
    を備え、
    前記補強部は、複数の前記ベーン接続部に対応して前記ケーシングの周方向に所定間隔を空けて配置される、
    ことを特徴とするポンプのケーシング構造。
  5. 前記複数のディフューザベーンは、前記流路の長手方向に沿って配置され、前記補強部は、少なくとも前記ベーン接続部における前記流路を流れる流体の下流側の端部に対向して配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のポンプのケーシング構造。
  6. 前記ケーシングは、長尺の板材の端部が接合された複数のリング部材を直列に接合して形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のポンプのケーシング構造。
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