JP6646983B2 - 切羽前方探査方法 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係る切羽前方探査装置及び切羽前方探査方法は、孔間弾性波トモグラフィー技術を用いて、切羽前方の地山状況を探査するための技術であり、特に、切羽前方の地山内に水平ボーリング孔を削孔して、当該ボーリング孔を用いて孔間弾性波トモグラフィーにより地山の弾性波速度分布を探査する。本発明の切羽前方探査装置は、図1及び図2に示すように、ボーリング孔10及びこれに充填する充填材20と、弾性波を発振する発振装置30と、弾性波を受振する受振装置40と、発振装置30と受振装置40との距離及び弾性波の伝播時間に基づいて、発振装置30と受振装置40との間における地山の弾性波速度分布を分析する地質分析装置50とを備えている。
ボーリング孔10は、切羽前方に向かって略水平に削孔する。なお、略水平とは、完全な水平状態だけではなく、若干の傾斜を許容する状態である。ボーリング孔10の削孔本数は特に限定されないが、トンネル断面の大きさ、トンネルの屈曲状態、予め分かっている地山の状況等に応じて、適宜の本数を削孔する。ボーリング孔10を形成するには、例えば、図3(a)〜(c)に示すように、中空ロッド60の先端部から水を供給しながら、当該中空ロッド60を地山内に挿入すればよい。なお、ボーリング孔10を削孔する地山の状況に応じて、保孔管を用いる等の削孔方法を採用してもよい。
充填材20は、ボーリング孔10内に充填することにより、発振装置30から発振し受振装置40で受振する弾性波を、確実に地山に伝播するがことできる。なお、充填材20は、少なくとも受振装置40を設置したボーリング孔10内に充填するが、発振装置30の構成によっては、発振装置30を設置したボーリング孔10内にも充填する。また、充填材20は、孔壁保護、受振装置40や発振装置30の挿入時における推進力及び摩擦低減にも寄与する。また、孔壁の自立が困難であり、保孔管を建て込んだ際にも、保孔管外周に併せて充填材20を注入することで、弾性波の伝播が可能となる。また、充填材20は、ゲル状の物質を用いることが好ましい。
発振装置30は弾性波を起振するための装置であり、振動源としては、どのようなものを用いてもよい。例えば、発破、機械的打撃、削孔時に起振する振動等により弾性波を起振させる。発振装置30を設置するボーリング孔10の数は、1つでもよいし、2つ以上であってもよい。
受振装置40は、発振装置30で起振した弾性波を受振するための装置であり、例えば、圧電型加速度計等を用いることができる。特に、受振装置40に到達した弾性波の状態を正確に把握するために、直交3方向成分を受振可能な受振装置40を用いることが好ましい。この受振装置40は、例えば、図2及び図3(f)〜(i)に示すように、塩ビ管からなる支持ロッド42等に所定間隔で配設された複数の受振機41からなり、ボーリング孔10内に支持ロッド42を設置することにより、ボーリング孔10の長さ方向に沿って複数の受振機41を設置することができる。受振装置40を設置するボーリング孔10の位置や数は特に限定されないが、トンネル断面の大きさ、トンネルの屈曲状態、予め分かっている地山の状況等に応じて、適宜のボーリング孔10に受振装置40を設置する。受振装置40(受振機41)を複数設置することにより、発振装置30からの弾性波の伝播経路を複数設定することができ、より一層正確に、切羽前方の地山の弾性波速度分布を探査することができる。
地質分析装置50は、発振装置30で起振した弾性波を受振装置40で受振して、発振装置30と受振装置40との距離及び弾性波の伝播時間に基づいて、発振装置30と受振装置40との間における地山の弾性波速度分布を分析するための装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ及びこれにインストールされたアプリケーションプログラムと、パーソナルコンピュータの付属機器とにより構成することができる。パーソナルコンピュータの付属機器とは、キーボートやマウス等の入力装置、ディスプレイ装置やプリンタ等の出力装置、HDD等の記憶装置等、パーソナルコンピュータとともに稼働する周辺機器のことである。なお、孔間弾性波トモグラフィー技術は、既に確立された技術であり、本実施形態の地質分析装置50は、この孔間弾性波トモグラフィー技術における解析手法を用いて切羽前方の地山の地質を分析する。
本実施形態の切羽前方探査装置及び切羽前方探査方法では、発振装置30から発振された弾性波を直接、受振装置40で受振する孔間弾性波トモグラフィー技術を地質解析の主な要素とするが、これに加えて、発振装置30から発振され、地山内で反射された反射波の受振状況を加味して、切羽前方の地質を分析してもよい。この場合、直接波を利用した高精度の探査結果を固定することにより、反射法による探査精度を高めることができる。
次に、図3を参照して、本発明の切羽前方探査方法の一例について説明する。本発明の切羽前方探査方法では、トンネル掘削に際して、上述した構成からなる切羽前方探査装置を用いて、切羽前方の地山状況(地質)を探査する。
本発明の切羽前方探査装置及び切羽前方探査方法によれば、トンネル施工に最も重要な情報である、トンネル掘削地山およびトンネル周辺の弾性波速度分布を集中的に探査できることから、より具体的な掘削工法や掘削方式の検討、トンネル支保工及び補助工法の設計が可能となる。
20 充填材
30 発振装置
40 受振装置
41 受振機
42 支持ロッド
50 地質分析装置
60 中空ロッド
Claims (1)
- トンネル切羽前方の地山状況を探査するための方法であって、
切羽前方へ向かって略水平方向に発振装置または受振装置を設置するための複数のボーリング孔を削孔し、
少なくとも前記受振装置を設置するボーリング孔内に挿入した削孔用の中空ロッドの先端部からゲル状の充填材を供給しながら当該中空ロッドを引き抜くことにより、当該ボーリング孔内にゲル状の充填材を充填し、
前記ゲル状の充填材を充填したボーリング孔に受振装置を設置し、
前記受振装置を設置したボーリング孔以外のボーリング孔に発振装置を設置し、
前記発振装置で起振した弾性波を前記受振装置で直接受振して、前記発振装置と前記受振装置との距離及び弾性波の伝播時間に基づいて、前記発振装置と前記受振装置との間における地山の弾性波速度分布を分析する、
ことを特徴とする切羽前方探査方法。
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