JP6646664B2 - ツールマガジン - Google Patents

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Description

本発明は、工具の折損検知が可能なツールマガジンに関する。
マシニングセンタなどの工作機械には、工具に刃こぼれ等の折損が生じていた場合に加工寸法に狂いなどが生じてしまうため、工具の折損を検知する折損検知装置が設けられている。下記特許文献1には、主軸ヘッドに工具を装着することなく、工具の折損を検知する折損検知装置が開示されている。一般的に工具の折損検知は、機内の所定位置にタッチセンサなどの折損検知部材が設置され、主軸ヘッドに装着された工具をタッチセンサに接触させることによって刃先の状態が検知される。これに対して同文献の折損検知構造は、ツールマガジン内に収納されたままの工具に対して折損検知が可能な構成がとられている。そのツールマガジンは、箱型のマガジン本体内に無端のローラチェーンが回転可能に設置され、そのローラチェーンに固定された複数の収納ポケットに工具が収納されている。そして、ローラチェーンの回転によって周回移動する工具の進路上に光センサが設置され、ツールマガジン内で工具の折損検知が行われるようになっている。
特開昭62−44337号公報
前記従来例の折損検知装置は、ローラチェーンを挟むように一対の支持板が配置され、各々の支持板に折損検知部材として光センサが取り付けられている。すなわち、環状のローラチェーンに対して、その内側と外側とに支持板が配置された構造になっている。このような折損検知装置は、ローラチェーンの内側に光センサを取り付けるためのスペースを確保しなければならないため、ローラチェーンの取り付け状態が円に近い環形状になり、ツールマガジン全体が大きくなってしまう。そして、このようなツールマガジンを搭載するマシニングセンタなども大型なものになり、ツールマガジンが工作機械の小型化の妨げになってしまう。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、マガジン本体の内部で折損検知が可能な小型のツールマガジンを提供することを目的とする。
本発明の一態様におけるツールマガジンは、起立姿勢で保持した複数の工具を長円形の進路に沿って一列に並べて周回移動させる工具変位装置と、前記工具の周回移動のうち移動方向が反転する長円形の長手方向端部を検知位置として前記工具先端の状況を検知するための折損検知部材とを有し、前記折損検知部材は、前記検知位置を挟んで配置された一対の調整部材に対し、一組又は二組以上の投光器と受光器とがそれぞれ位置を調整して取り付けられたものである。
本発明のツールマガジンによれば、複数の工具を長円形の進路に沿って周回移動させることにより所定の工具について割出しが行われ、工具の移動方向が反転する長円形の長手方向端部を検知位置として折損検知が行われる。従って、多くの工具を収納可能でありながら移動進路を長円形としたことによりツールマガジンの幅方向の寸法を抑えることができ、また、長円形の長手方向端部を検知位置としたことにより移動進路の外側に折損検知部材を配置させることができ、ツールマガジンの小型化を妨げない。
複数の工作機械により構成された加工機械ラインを示した斜視図である。 マシニングセンタを構成する加工モジュールを示した斜視図である。 マシニングセンタを構成する加工モジュールを示した斜視図である。 開閉扉が閉じた状態のツールマガジンを上方から示した斜視図である。 開閉扉が開いた状態のツールマガジンを上方から示した斜視図である。 開閉扉が閉じた状態のツールマガジンを下方から示した斜視図である。 開閉扉が開いた状態のツールマガジンを下方から示した斜視図である。 折損検知部材が設けられたマガジン本体の開口部を示した斜視図である。 ツールマガジン内の工具の位置と折損検知位置との関係を概念的に示した平面図である。 折損検知を伴う加工処理の一例を示したフローチャート図である。
次に、本発明に係るツールマガジンの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態のツールマガジンは、マシニングセンタに組み込まれたものを例に挙げて説明する。図1は、マシニングセンタを含む複数の工作機械5からなる加工機械ラインを示した斜視図である。この加工機械ライン1は、ワーク搬入側である図面左側にはワーク投入モジュール6が設置され、基礎となるベース上に7台の工作機械5とワーク排出側である図面右側にはワークストックモジュール7が搭載されている。工作機械5やワーク投入モジュール6およびワークストックモジュール7は、全て外観に統一性があり、外形形状や寸法が揃えられている。
加工機械ライン1は、幅方向に並べられた各々の工作機械5やワーク投入モジュール6及びワークストックモジュール7との間でワークの受渡しを行うワーク搬送装置が設けられ、ワークに対する一連の加工が行われる。工作機械5は、全体が外装カバー3によって覆われており、図面手前側には前カバー4があり、外装カバー3と前カバー4とが一体になっている。外装カバー3の内部には、ワークに対して切削や穴あけ等の加工を行う各種加工モジュールが搭載され、工作機械5毎に閉じた加工室が構成されている。一方、前カバー4は、加工機械ライン1の幅方向に一つの搬送空間を構成し、その内部には各工作機械5の加工室に対してワークを搬送するための搬送装置が設置されている。
加工機械ライン1を構成する7台の工作機械5は旋盤やマシニングセンタなどであり、図2及び図3は、そのうちのマシニングセンタ5xについて、加工モジュール10を示した斜視図である。マシニングセンタ5xは、この加工モジュール10が機体カバーによって覆われ、その内部に加工室が構成されている。加工モジュール10は、ベース8上を前後方向に移動可能なものであり、車輪を備える可動ベッド11上に組み付けられている。なお、本実施形態では、マシニングセンタ5x(加工モジュール10)の機体前後方向がY軸方向、機体幅方向がX軸方向、そして機体上下方向がZ軸方向である。
加工モジュール10は、工具を保持する主軸ヘッド12が前部に設けられている。主軸ヘッド12は、ドリルやエンドミル等の工具を着脱可能に取り付ける主軸チャック13を備え、主軸チャック13に保持された工具を回転させる主軸用モータ14が設けられている。工具を回転させる主軸ヘッド12の回転軸は鉛直方向(Z軸方向)である。そして、主軸ヘッド12の下方には、回転体15に固定されたワークテーブル16が機体前方側に張り出しており、そのワークテーブル16の上面にはワークを保持するクランプ機構が設けられている。
ワークテーブル16は、可動ベッド11上の架台17に対して取り付けられ、主軸ヘッド12は、その架台17上に構成された加工駆動部によって3軸方向に移動可能に取り付けられている。また、架台17と加工駆動部との間、すなわちワークテーブル16と主軸ヘッド12との間の高さには、複数の工具を収納したツールマガジン18が設けられている。更に加工モジュール10には、可動ベッド11の後方に、主軸用モータ14や回転体15の駆動モータのほか、主軸ヘッド12の加工駆動部及びツールマガジン18の駆動部などを駆動制御するための制御装置19が搭載されている。
主軸ヘッド12の加工駆動部は、主軸ヘッド12が保持した工具をZ軸方向に移動させるためのZ軸駆動機構、X軸方向に移動させるためのX軸駆動機構、そしてY軸方向に移動させるためのY軸駆動機構が設けられている。すなわち、加工モジュール10では、3軸方向の各駆動機構が機体前後方向に並べられ、機体の幅寸法が小さくなるように設計されている。具体的にY軸駆動機構は、Y軸スライダ21がマガジン本体26上にY軸方向に移動自在に搭載され、X軸駆動機構は、Y軸スライダ21に対してX軸スライダ22がX軸方向に移動自在に搭載されている。更に、Z軸駆動機構は、X軸スライダ22に対してZ軸スライダ23がZ軸方向に移動自在に搭載され、そのZ軸スライダ23に主軸ヘッド12が搭載されている。




Y軸スライダ21、X軸スライダ22及びZ軸スライダ23は、いずれもガイドレールとガイドブロックとが摺動可能に嵌め合され、各方向に摺動自在に組み付けられている。各駆動機構は、サーボモータの回転軸に連結されたネジ軸に、各スライダに固定されたナットが螺合している。従って、各サーボモータの回転が直線運動に変換され、Y軸スライダ21、X軸スライダ22及びZ軸スライダ23が各方向に所定量移動することなる。これにより、主軸ヘッド12に保持された工具に対して、ワークテーブル16上のワークに対する位置制御が行われることになる。
ところで、図1に示す加工機械ライン1は、このマシニングセンタ5xを含む複数台の工作機械5が幅方向に近接して配置され、全体が非常にコンパクトな設計となっている。このマシニングセンタ5xもそのコンパクト化を達成するため、Y軸スライダ21、X軸スライダ22及びZ軸スライダ23がY軸方向に重なった配置になっており、X軸方向である幅方向の寸法が小さくなっている。そして、こうした加工駆動部の下に配置されたツールマガジン18もコンパクトな設計となっている。
ツールマガジン18は、箱型のマガジン本体26の内部に取り外し可能な状態で収容されており、そのマガジン本体26には、主軸チャック13側の開口部に一対の開閉扉28が設けられている。通常、開閉扉28は図2に示すように閉じられ、ワークの加工によって飛び散るクーラントや切削屑などがマガジン本体26内の工具に付着しないようになっている。そして、工具の交換の際、開閉扉28は図3に示すように開けられ、ツールマガジン18は、開閉扉28の開閉に連動して送り出されるよう構成されている。すなわち、主軸ヘッド12によって工具の交換がマガジン本体26の外側で行われるように、ツールマガジン18の前端部が開口部から飛び出すようになっている。
ここで、図4乃至図7は、開閉扉28とツールマガジン18との関係を示した斜視図である。図4及び図5は、ツールマガジン18を上方から見た斜視図であり、図4は、マガジン本体26内に収納された状態が示され、図5は開いた開閉扉28からツールマガジン18の前端部が飛び出した状態が示されている。一方、図6及び図7は、ツールマガジン18を下方から見た斜視図であり、図4及び図5にそれぞれ対応した状態が示されている。なお、ツールマガジン18には様々な種類の工具Tが収納されるが、図面上、具体的な形状は省略して全て円筒形状で表現している。すなわち、単に複数の工具Tについて配置が分かるようになっている図である。
ツールマガジン18には、工具Tの着脱が可能なツールホルダ32が複数設けられている。そのツールホルダ32は、一対の把持爪によって工具Tの首部を挟み込むようにしたものであり、ツールマガジン18内に収納された工具Tは、その回転軸が鉛直方向を向くように吊下げ姿勢で保持される。ツールマガジン18は、一対のスプロケット33に無端のローラチェーン34が掛け渡されている。よって、ローラチェーン34は長円形をなし、複数のツールホルダ32がそのローラチェーン34に対して一定の間隔で固定されている。複数の工具Tは互いに近接して配置され、長円形の周方向に順番に並んでいる。
また、ツールマガジン18は、一対のスプロケット33のうち、開閉扉28側のスプロケット33に工具変位用モータ35が連結されている。すなわち、工具変位用モータ35は、その回転軸がY軸方向を向くように水平横置きに配置され、その回転軸とスプロケット33の回転軸とが直交し、各回転軸に固定された傘歯車36が噛合している。よって、工具変位用モータ35の駆動によりスプロケット33からローラチェーン34に回転が伝達され、複数の工具Tがローラチェーン34に従って長円形の進路を周回移動することになる。
ツールマガジン18は、前述した工具変位用モータ35、ローラチェーン34、スプロケット33及びツールホルダ32などからなる工具変位装置が可動テーブル38対して組み付けられ、マガジン本体26内を前後方向に移動できるよう構成されている。可動テーブル38は、工具Tの周回移動に対応した長円形で、その内周と外周には低い側壁が形成された受け皿形状になっており、工具Tから落ちるクーラントや切削屑を受け取れるようになっている。そうした形状の可動テーブル38の周内部には、工具変位用モータ35やスプロケット33が配置されている。
可動テーブル38には下面側にガイドブロック41が固定され、マガジン本体26の内部底面にはガイドレール42が敷設されている。そして、ガイドレール42に対してガイドブロック41が摺動可能に嵌め合わされ、可動テーブル38が前後方向(Y軸方向)に移動自在に構成されている。その可動テーブル38にはボールネジを構成するナット43が固定され、そのナット43に移動用モータ46の回転軸に連結されたネジ軸45が螺合している。よって、ツールマガジン18の移動装置は、移動用モータ46がマガジン本体26側に固定され、その移動用モータ46が駆動してネジ軸45が回転することにより、ナット43を介してツールマガジン18が直線移動すなわち前進及び後退するようになっている。
次に、マガジン本体26の開閉扉28は、ツールマガジン18の前進及び後退と連動して開閉するように構成されている。マガジン本体26の前方開口部には左右一対の開閉扉28が設けられ、左右両開きになるようにヒンジ部材51によってマガジン本体26に取り付けられている。そして、左右一対の開閉扉28には、対称的な構成によって開閉機構が組み付けられている。開閉機構は、開閉扉28に固定された扉側ブラケット52と、可動テーブル38側に取り付けられた駆動側ブラケット53が、互いにピン結合したリンクバー55を介して連結されている。
更に、ツールマガジン18には、刃こぼれ等の工具の折損を検知するための折損検知部材が設けられている。ここで、図8は、折損検知部材が設けられたマガジン本体26の開口部を示した斜視図である。本実施形態では、図示するように、工具の折損検知がマガジン本体26の内部、特に開閉扉28が設けられた開口部260付近で行われるように構成されている。そして、図9は、ツールマガジン18における工具Tの位置と折損検知位置との関係を概念的に示した平面図である。
ツールホルダ32に保持された複数の工具Tは、図示するように、長円形の進路を一列になって周方向に移動するように配置されている。ツールマガジン18は、環状のローラチェーン34によって左右両側の直線部と、直線部の両端にある曲線部とから構成されている。ローラチェーン34が例えば反時計方向に回転する場合には、右側直線部では図面上方になるマガジン本体26の開口部260へと移動し、反対に左側直線部は図面下方になるマガジン本体26の後方へと移動することになる。そして、曲線部の中央位置、すなわち長円形の長手方向端部位置で、工具Tの移動方向がY軸方向に見て反転することになる。こうして移動方向が反転する位置を反転位置601,602とする。なお、図9に示す一点鎖線の長円形は、工具Tの回転軸の移動軌跡を示したものであり、反転位置601,602は回転軸の反転位置が示されている。
また、ツールマガジン18では、回転軸が反転位置601に重なった位置が、工具Tの最前位置である。そのため、図5に示すように、ツールマガジン18が前方に送り出された場合、この位置にある交換対象の工具Txが開口部260から飛び出すことになる。そして、その飛び出した位置で主軸ヘッド12との掴み換えが行われる。そこで、工具Tが移動するツールマガジン18内の移動進路のうち、反転位置601に工具Tの回転軸が重なる位置を工具Tの交換準備位置610という。また、図5に示すように、交換準備位置610にあるツールホルダ32や工具Txが飛び出した位置、すなわち主軸チャック13によって工具Tの掴み換えが行われる、マガジン本体26外側の位置を工具交換位置620という。
本実施形態では、マガジン本体26内にあるツールホルダ18おいて、この交換準備位置610に配置された工具Tに対して折損検知が行われる。そこで、マガジン本体26内には、開口部260付近に折損検知部材が設置されている。折損検知部材には透過型ファイバーセンサが使用され、内蔵した光源から光60を投射する投光器61と、その光60を受けて電気信号に変換する受光素子を内蔵した受光器62が設置されている。
投光器61と受光器62とは、開口部260の左右両側に取り付けられ、X軸方向に対向配置されている。特に、図9に示すように平面視では、投射された光60が反転位置601上を通るように投光器61と受光器62とが設置されている。反転位置601であれば、X軸方向に見た場合に工具Txの刃先が他の工具Tと重なることがないからである。そして、このような投光器61及び受光器62の配置は、ツールマガジン18の構造に影響することはないように、いずれも環状のローラチェーン34の外側に位置している。
投光器61及び受光器62間の光60は、反転位置601上を通ってX軸と平行に投射される。しかし、水平に投射される光60は一定の高さを通過するだけであるため、複数ある工具Tの異なる刃先の高さに対応することができない。そこで、本実施形態では、各工具の刃先位置に対応できるように、複数組の透過型ファイバーセンサ(投光器61及び受光器62)が設けられている。
図8に示すように、マガジン本体26の開口部260には、一対の調整プレート65が固定されている。調整プレート65には、Z軸方向にリード溝651が形成され、そのリード溝651に沿って目盛りが表示されている。そして、この調整プレート65に対して、リード溝651に従って上下させることができ、所定の高さでボルト締めにより位置決めができるように、複数組の投光器61及び受光器62が取り付けられる。本実施形態では、3組の投光器61と受光器62が取り付けられ、それぞれ目盛りによって位置合わせが行われ、刃先位置の異なる工具に対応した折損検知が可能になっている。
続いて、本実施形態のマシニングセンタ5xによるワーク加工について説明する。ワーク加工では、ワークテーブル16上にクランプされたワークに対して、例えば主軸ヘッド12に装着されたドリルやエンドミル等の工具による切削加工が行われる。主軸ヘッド12の工具には主軸用モータ14の駆動によって回転が与えられ、回転する工具が、加工駆動部に対する3軸方向の移動制御によりワークに対して移動し、加工のための位置決めが行われる。一方、ワークに対して直接加工を実行する工具は、ワークに対する加工内容に応じて適宜交換が行われる。
工具交換では先ず、マガジン本体26内で割出しが行われる。すなわち、主軸ヘッド12との間で工具Tの掴み換えを行うため、工具Tを保持していない空のホルダ32がツールマガジン18の交換準備位置610へと送られる。このとき、工具変位用モータ35の駆動制御によりスプロケット33を介してローラチェーン34に回転が与えられ、空のツールホルダ32が交換準備位置610へと移される。そして、移動用モータ46の駆動制御により可動テーブル38が摺動してツールマガジン18が前進し、同時に可動テーブル38の移動に連動する開閉扉28が開けられる。
開閉扉28が開いた開口部260からは空のツールホルダ32が飛び出し、工具交換位置620の当該ツールホルダ32に対して主軸ヘッド12から工具Tが受け渡される。その後、ツールマガジン18では、工具変位用モータ35の駆動制御により、交換対象となる工具Txが周回移動し、交換準備位置610(工具交換位置620)へと割出しが行われる。そして、工具Txは主軸チャック13との掴み換えにより主軸ヘッド12側へ受け渡され、ツールマガジン18は、移動用モータ46の駆動制御により後退し、同時に開閉扉28が閉じられる。
ところで、マシニングセンタ5xでは必要に応じて工具の折損検知が行われるが、本実施形態では、ツールマガジン18がマガジン本体26内に収納された状態で行われる。その際、検知対象となる工具Tは交換準備位置610に配置され、複数組の中から対応する高さの投光器61及び受光器62が使用される。折損検知は、投光器61の光源から光60が投射され、受光器62では受光した光60が電気信号に変換され、その検知信号が処理されることで刃先の状態が検知される。工具の刃先が光60を遮断することにより、刃先の形状によって受光器に入射する光量が変化するため、その変化を確認することにより折損状態が検知される。
本実施形態では、こうした折損検知の工程を他の工具による加工工程と並行して行うことができる。図10は、折損検知を伴う加工処理の一例を示したフローチャート図である。ここでは、ワークに対してタップ加工を行う場合について説明する。そこで先ず、タップ加工では、第1加工としてドリルによってワークに下穴が明けられるため、ツールマガジン18から工具T1(ドリル)が主軸チャック13によって保持される(S101)。そして、主軸ヘッド12に対する駆動制御により、回転する工具T1によってワークに対する穴あけ加工が行われる(S102)。
次に、第2加工として下穴に雌ネジ加工が行われることになるが、例えば、下穴加工の際に工具T1の刃先が折れてしまったりしていると、工作物としては不良品になってしまう。そこで、工具T1の第1加工後は、その工具T1について折損検知が行われる。ただし、本実施形態では、折損検知工程を単独で行うのではなく、タップ加工以外の別加工が存在すれば、その別加工と同時並行に行われるようにしている。よって、工具T1による第1加工の終了後は、別加工が有るか否かについて確認が行われ(S103)、別加工(例えばフライス加工)が存在すれば(S103:YES)、その加工に必要な工具T2への交換が行われる(S104)。つまり、主軸チャック13には工具T2が保持され、工具T1はツールマガジン18に戻される。
次に、工具T1について折損検知が必要であるか否かについて確認が行われる(S105)。本例のように下穴加工を行ったドリルには刃先の折損検知が必要であるため(S105:YES)、投光器61と受光器62との間で光60が投射され、前述した折損検知が行われる(S107)。また、こうした工具T1の折損検知はマガジン本体26内で行われるが、この時、マガジン本体26の外では、主軸ヘッド12に装着された工具T2による別加工が行われる(S107)。
工具T1の折損検知(S107)が行われた後は折損の確認が行われ(S108)、工具T1について折損が確認できなければ(S108:NO)、第2加工に必要な工具T3(タップ)への交換が行われる(S109)。しかし、工具T1について折損が確認された場合には(S108:YES)、工具T3の第2加工に移ることなく、折損の発生についてマシニングセンタ5xに備えられているシグナルタワーの点灯などによって作業者に報知される(S110)。一方、タップ加工とは異なり、第1加工に使用した工具の折損検知が必要でない場合は(S105:NO)、工具T2による加工のみが行われる(S106)。そして、工具T2による加工が終了した後は、第2加工に必要な工具T3(タップ)への交換が行われ(S109)、工具T3によるタップ加工が行われる(S116)。
一方、マシニングセンタ5x1による加工がタップ加工だけの場合には(S103:NO)、工具T1による下穴加工(第1加工)の終了後、そのまま下穴に対して雌ネジ加工(第2加工)が行われることになる。すなわち、その加工に必要な工具T3への交換が行われ(S111)、主軸チャック13には工具T3が保持され、工具T1はツールマガジン18に戻される。そして、この場合も工具T1について折損検知が必要であるか否かについて確認が行われ(S112)、必要な場合には(S112:YES)、投光器61と受光器62との間で光60が投射され、前述した折損検知が行われる(S113)。
また、こうした工具T1の折損検知はマガジン本体26内で行われるが、マガジン本体26の外では、主軸ヘッド12に装着された工具T3(タップ)による第2加工の加工準備が同時に行われる(S113)。この場合、工具T1の折損検知の結果が工具T3の加工に影響するため、工具T3は、ワークに対する加工直前まで移動し、その場で待機する加工準備が行われる。工具T1の折損検知(S113)が行われた後は折損の確認が行われ(S114)、工具T1について折損が確認できなければ(S114:NO)、工具T3によるタップ加工が行われる(S116)。しかし、工具T1について折損が確認された場合には(S114:YES)、工具T3の第2加工に移ることなく、折損の発生についてマシニングセンタ5xに備えられているシグナルタワーの点灯などによって作業者に報知される(S115)。一方、工具T1が折損検知を必要としないものである場合は(S112:NO)は、工具T3による加工が行われる(S116)。
以上説明した本実施形態によれば、無端のローラチェーン34によって工具の移動進路を長円形とし、工具の移動方向が反転する反転位置601で刃先の折損検知を行なうように構成されている。よって、ツールマガジン18は、工具の移動進路を長円形とすることにより、多くの工具を収納可能でありながら幅方向(X軸方向)の寸法を抑えることができる。そして、ローラチェーン34の外側に投光器61及び受光器62を配置して工具の折損検知を行なうため、ツールマガジン18の小型化を妨げない構成となっている。また、投光器61及び受光器62を使用した折損検知は、2箇所ある反転位置601,602のいずれで行っても良いが、交換準備位置610でもあるマガジン本体26の開口部260側で行う構成としたことにより、交換を伴う工具に対して行われる折損検知について時間短縮が図られる。
また、ツールマガジン18には、検知高さが異なる複数組の投光器61及び受光器62が設けられているため、収納されたタイプの異なる複数の工具に対応できる。しかも、目盛りが付いた調整プレート65に対してリード溝651に沿って投光器61及び受光器62を上下させ、所定の位置でボルト締めするだけの簡単な取扱いによって調整することができる。そして、マガジン本体26の開口部260側に設けられていることにより取扱いが容易である。更に、マガジン本体26の内部で折損検知を行なうことができるため、他の工具で加工を行っている間に折損検知を同時に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、反転位置601に位置する工具に対して折損検知を行なうようにしたが、同じマガジン本体26内の反転位置602で折損検知を行なうようにしてもよい。
また、前記実施形態では透過型ファイバーセンサを使用した場合を説明したが、例えば折損検知部材として反射型レーザーセンサなどを用いたものであってもよい。
また、前記実施形態では、投光器61や受光器62の高さ調整を手動で行う構成について説明したが、アクチュエータなどを使用して自動で行うようにしてもよい。
1…加工機械ライン 5…工作機械 5x…マシニングセンタ 10…加工モジュール 12…主軸ヘッド 18…ツールマガジン 19…制御装置 26…マガジン本体 28…開閉扉 32…ツールホルダ 33…スプロケット 34…ローラチェーン 35…工具変位用モータ 36…傘歯車 38…可動テーブル 41…ガイドブロック 42…ガイドレール 43…ナット 45…ネジ軸 46…移動用モータ 60…マガジン本体 61…投光器 62…受光器 65…調整プレート 601,602…反転位置 610…交換準備位置 610…工具交換位置


Claims (3)

  1. 起立姿勢で保持した複数の工具を長円形の進路に沿って一列に並べて周回移動させる工具変位装置と、
    前記工具の周回移動のうち移動方向が反転する長円形の長手方向端部を検知位置として前記工具先端の状況を検知するための折損検知部材とを有し、
    前記折損検知部材は、前記検知位置を挟んで配置された一対の調整部材に対し、一組又は二組以上の投光器と受光器とがそれぞれの位置を調整して取り付けられたものであることを特徴とするツールマガジン。
  2. 前記調整部材は、前記工具の起立方向と平行な方向に形成されたリード溝に沿って目盛りが表示され、前記リード溝に従って移動可能な前記投光器および前記受光器をそれぞれ所定の位置で位置決めするものであることを特徴とする請求項1に記載のツールマガジン。
  3. 前記工具変位装置と前記折損検知部材は開閉扉を備えたマガジン本体内部にあり、前記折損検知部材は、前記長円形の長手方向端部のうち、前記開閉扉に近い当該端部を検知位置としたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のツールマガジン。
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