JP6644497B2 - シート材癖取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロール状に巻かれたシート材を、下地面上に展開して敷設する際に使用するシート材癖取り装置に関する。
従来、この種のシート材は、工場出荷状態では、ロール状に巻き取ったロール体として構成してあり、例えば、防水シート等のシート材の場合は、現場に搬入されたロール体を、スラブ等の防水下地上に広げ、先に広げた別の防水シートの縁部に重ねて、接着や融着等の手段で接合する方法で広い範囲にわたる防水層を形成している(例えば、特許文献1参照)。
しかし、巻き癖の付き易い素材(例えば、合成樹脂等)で構成されたシート材の場合は、下地上に広げた状態では、巻き癖が残った状態に展開され、例えば、縁部が下地から浮いて波打った状態になることがある。この現象は、シート材の温度が低くて固くなっている場合に生じ易く、寒冷地での施工や、気温の低い季節における施工に多く発生する。
シート材どうしの接合にあたっては、この巻き癖を取り去らないと、シート材の接合面どうしが巻き癖によって充分に当接しなかったり、接合部が波打った形状になったりする等の虞があり、シート材同士の接合性能の低下の原因になりかねない。
このように、展開したシート材の巻き癖は、接合する前に除去する必要があるが、シート材の温度が上昇すれば、それに伴ってシート材が軟らかくなり、巻き癖が自然にとれることが知られている。
従って、気温が上昇して適温になるまで待って、シート材の展開、及び、接合を行う方法が挙げられるが、現場での作業が停滞する虞があるから現実的ではなく、多くの場合、バーナー等の加熱手段を使用し、展開させたシート材の上からシート材の縁部に向けて火炎や熱風を放射して温度上昇を図る方法がとられている。
即ち、従来においては、シート材癖取り装置といったものは無く、バーナー等の加熱手段を転用していたに過ぎなかった。
特開2002−88986号公報(段落番号〔0017〕、図1)
上述した従来のシート材癖取り方法によれば、バーナー等の加熱手段を作業者が手で握って、シート材の上面に火炎や熱風を放射することで加熱しているから、シート材と加熱手段との距離や、加熱時間や、送風量等、人為的な調整項目が多いことから、熟練した作業者でないと適切に加熱できない虞がある。
また、加熱が過ぎると、シート材の表面にてかり(光り)等の加熱痕が残り、美観性が低下する問題点もある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、個人差が少なく安定した状態でシート材を加熱でき、且つ、シート材の表面に加熱痕が残らない状態で癖取りを実施できるシート材癖取り装置を提供するところにある。
本発明の特徴は、ロール状に巻かれたシート材を、下地面上に展開して敷設する際に使用するシート材癖取り装置であって、前記シート材の既展開部と前記下地との間に配置される装置本体と、前記装置本体を前記シート材のロール展開方向に沿って移動可能に支持する走行部と、前記装置本体を走行操作するハンドルと、が備えられ、前記装置本体に、前記シート材の全幅に亘って前記既展開部を載置する載置部と、前記装置本体に載置された前記既展開部を下方から加熱可能な加熱手段と、が備えられ、前記加熱手段は、前記既展開部のうち前記載置部に載置されている部分を前記シート材の全幅に亘って加熱可能なように、前記装置本体に設けられているところにある。
本発明によれば、装置本体を、シート材の既展開部と下地との間に配置して、ハンドルによる走行操作を行うだけの簡単操作によって、走行部で支持された装置本体をシート材のロール展開方向に沿って移動させることができる。
そして、装置本体に備えた加熱手段によって、装置本体の上に位置するシート材部分を、下方から加熱することができる。
また、装置本体をシート材の既展開部と下地との間に配置させるに伴って、その上に載置されているシート材部分を、他の部分より高く持ち上げて、巻き癖とは反対に上方に凸状の逆反り状態に変形させ、巻き癖が矯正されやすい状況をつくることができる。
このように逆反りに変形させた状態のシート材を、加熱手段によって下方から加熱することによって、より効率的に巻き癖の除去を図ることができる。
そして、上述のように、装置本体をシート材のロール展開方向に沿って移動させることで、熟練者でなくても、移動経路に沿ってシート材を均一に加熱して、巻き癖をとることができる。
また、シート材の被加熱面は、従来のような上面ではなく、下面となるから、上面には加熱痕が残らず、シート材の上面の美観性を、良好に保つことができる。
更には、加熱手段による加熱空間が、シート材の既展開部と下地との間の局部空間に絞られるから、放熱ロスが少ない状態で、対象部を効率的に加熱できる。
よって、個人差が少なく安定した状態でシート材を効率よく加熱でき、且つ、シート材の表面に加熱痕が残らない状態で癖取りを実施できる。
本発明においては、ロール状の前記シート材を転がして展開する際に、前記装置本体は、前記シート材のうち、前記ロール展開方向での未展開ロール部の後方に配置され、前記装置本体を前記ロール展開方向に沿って移動させるに伴って、前記シート材を前記ロール展開方向の前方側に押圧して、前記未展開ロール部を展開させる押圧手段が備えられていると好適である。
本構成によれば、シート材の既展開部の前方に未展開ロール部が位置している状態で、シート材の既展開部と下地との間に装置本体を位置させ、装置本体をロール展開方向に沿って移動させるだけで、押圧手段が、シート材をロール展開方向に押圧し、その結果、シート材の未展開ロール部を展開させることができる。
従って、当該シート材癖取り装置によってシート材の癖取りを行いながら、シート材の展開も合わせて実施でき、防水シート1の巻き癖除去や展開等の作業を少ない人員で効率的に実施できる。
本発明においては、前記加熱手段を加熱状態と非加熱状態とに切り替える加熱切替手段と、前記装置本体の前記ロール展開方向に沿った移動状況を検知する検知手段と、前記加熱手段が加熱状態で、前記検知手段の検知情報が前記装置本体の停止情報である場合に、前記加熱手段を非加熱状態に切り替える切替制御機構と、が備えられていると好適である。
本構成によれば、加熱切替手段を加熱状態に切り替えると共に、装置本体をロール展開方向に沿って移動させていると、加熱手段によってシート材を順次加熱しながら癖取りを行うことができる。
また、その状態で、装置本体が停止して検知手段が停止情報を検知すると、切替制御機構によって加熱手段が非加熱状態となるように切り替えられる。
従って、装置本体が停止したまま、シート材の同じ位置を加熱し続けてダメージを与えることを自動的に防止できる。その結果、熟練した作業者でなくても、シート材の過加熱を防止した状態でシート材の癖取りを行うことができる。
本発明においては、前記加熱手段を加熱状態と非加熱状態とに切り替える加熱切替手段と、前記加熱手段によって加熱されている前記シート材の対応部の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知温度が設定温度を超える場合に、前記加熱手段を非加熱状態に切り替える切替制御機構と、が備えられていると好適である。
本構成によれば、加熱切替手段を加熱状態に切り替えると共に、装置本体をロール展開方向に沿って移動させていると、加熱手段によってシート材を順次加熱しながら癖取りを行うことができる。
また、シート材の対応部の温度を、温度検知手段によって検知できるから、何らかの原因によってシート材の対応部の温度が、設定温度を超えるような場合には、切替制御機構によって加熱手段が非加熱状態となるように切り替えられる。
従って、シート材を加熱し過ぎてダメージを与えることを自動的に防止できる。その結果、熟練した作業者でなくても、シート材の過加熱を防止した状態でシート材の癖取りを行うことができる。
防水シート癖取り装置を示す斜視図である。 ロール展開方向の前方から見た防水シート癖取り装置の正面図である。 装置本体の長手方向視による防水シート癖取り装置の側面図である。 防水シート過加熱防止制御を示すフローチャートである。 別実施形態の防水シート過加熱防止制御を示すフローチャートである。 別実施形態の防水シート癖取り装置を示す側面図である。 別実施形態の防水シート癖取り装置を示す側面図である。 別実施形態の防水シート癖取り装置を示す正面図である。 別実施形態の防水シート癖取り装置の要部を示す斜視図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、本発明のシート材癖取り装置の一実施形態品として、防水シート癖取り装置K(シート材癖取り装置)を示している。
防水シート癖取り装置Kは、ロール状に巻かれた防水シート(シート材の一例)1を、屋上スラブ等の防水下地(下地の一例)2の上面に展開して敷設するにあたり、展開された防水シート1に残る巻き癖を除去するのに使用される。
尚、巻き癖除去の対象となる防水シート1は、例えば、塩化ビニル製のものが一例として挙げられる。
防水シート1は、所定幅のロール状に巻かれた状態で設置場所に搬入され、防水下地2上に置いた状態で巻き戻しながら広げ、隣接させる防水シート1の縁部の上に当該防水シート1の縁部を重ねて接着や融着等の方法で連結され、一連の防水層が構成される。
以後の防水シート1の展開についての説明では、展開された防水シート部分を、既展開部1Aといい、まだ展開されていない防水シート部分を、未展開ロール部1Bという。
防水シート癖取り装置Kは、防水シート1の既展開部1Aと防水下地2との間に配置される金属製の装置本体3と、装置本体3を防水シート1のロール展開方向に沿って移動可能に支持する走行輪(走行部の一例)4と、装置本体3を走行操作するハンドル5と、装置本体に載置された防水シート1の既展開部1Aを下方から加熱する加熱手段6と、を備えている。
装置本体3は、平面視形状は、細長形状であり、長さ寸法は、防水シート1の幅寸法より若干長く設定されている。防水シート1に対するセット位置は、長手方向を防水シート1の幅方向に沿う姿勢で、防水シート1のロール展開方向での未展開ロール部1Bの後方に配置される。
横断面の形状は、図1、図3に示すように、横に扁平な長方形における上部両角部分を面取り状に切り欠いた概ね台形形状に形成してあり、全長にわたってほぼ同様の断面形状に構成されている。
よって、装置本体3の上面部分には、幅方向での中央に位置する扁平部3A(載置部)と、扁平部3Aを挟んだ幅方向での両側にそれぞれ下り勾配面として形成された傾斜面部3B(載置部),3C(載置部)とが設けられている。尚、3Bは、ロール展開方向での前側の傾斜面部であり、3Cは、ロール展開方向での後側の傾斜面部である。
装置本体3の下面の四隅部分には、装置本体3の長手方向に沿った回転軸芯周りに回転自在な走行輪4が設けられている。
この走行輪4が回転自在であることで、装置本体は、平面視での幅方向(ロール展開方向)に沿ってスムーズに移動させることができる。
尚、走行輪4は、装置本体3の長手方向に連続したコロ状の形態を採用することもできるが、防水下地2の表面に不陸が見られる場合には、当該実施形態のように、複数個所に分散配置された走行輪4の方が安定した設置姿勢を保つことができる。
装置本体3の両端面のほぼ中央部には、ハンドル5が回転操作自在に取り付けられている。
ハンドル5は、図1、図2に示すように、コ字状に屈曲形成した二つのパイプ材によって一体に構成されている。基端側に位置する基端パイプ材5Aは、装置本体3の全長にわたる長さを有し、両端部が、装置本体3に枢支連結されている。
先端側に位置する先端パイプ材5Bは、基端パイプ材5Aより長さ寸法を短く設定してあり、両端部が、基端パイプ材5Aの中間部にそれぞれ一体に連結されている。
このように、ハンドル5は、長さ寸法の異なる基端パイプ材5Aと先端パイプ材5Bとを使用して先端側のコンパクト化を図っているので、良好な操作性が得られる。
よって、ハンドル5の先端パイプ材5Bを手で握って、押し引きすることで、装置本体3を、ロール展開方向に沿って前後にスムーズに移動させることができる。
更には、上述したハンドル5のコンパクト化の効用としては、例えば、装置本体3の走行範囲の上方に、パラペット2a等の障害物が存在しているような場合でも(図2参照)、パラペット2aの基端部の抉れた部分の奥まで装置本体3を押し込んだ状態で、通常通りのハンドル操作を行うことができるようになる。
因みに、先端パイプ材5Bの握り部分の近傍には、前記加熱手段6を加熱状態と非加熱状態とに切り替えるスイッチ(加熱切替手段に相当)7が設けられている。
加熱手段6は、当該実施形態では電熱線によって形成してあり、装置本体3の扁平部3Aに形成した凹部3Aa内に設置してある。防水シート1の全幅に相当する範囲にわたって設けてあるから、装置本体3の上面に沿って位置する防水シート1(既展開部1A)を、裏面側から全幅にわたって加熱することができる。
また、加熱手段6とその上方の防水シート1との離間距離は、ほぼ一定に保てることから、加熱状況のバラツキを少なくでき、熟練者でなくても防シート1を裏面側から均一に加熱し易い。
防水シート1の巻き癖の除去については、この加熱手段6によって防水シート1を加熱して軟化させることで実現されるが、当該防水シート癖取り装置Kによれば、加熱前の防水シート1(既展開部1A)を、上方に凸状の逆反り状態に変形させることで巻き癖が矯正され易い状況をつくり、加熱手段6による巻き癖の除去作用を、より好適に発揮させることが可能となる。
即ち、防水シート1における未展開ロール部1Bの直ぐ後方に位置する既展開部1A部分は、装置本体3の上に載置状態となるから、装置本体3の前面部3D、前側の傾斜面部3B(載置部)、扁平部3A(載置部)、後側の傾斜面部3C(載置部)に沿って上方に凸状の逆反り状態となる(図3参照)。即ち、扁平部3Aと傾斜面部3Bと傾斜面部3Cとによって防水シート1の全幅に亘って既展開部1Aを載置する載置部が構成されている。
そして、防水シート1は、その逆反り状態のまま加熱手段6によって加熱されるから、防水シート1の巻き癖は、より効率的に除去される。
尚、装置本体3をロール展開方向に沿って移動させるに伴って、既展開部1Aに対する加熱位置もロール展開方向に沿って移動して行くから、最終的に、防水シート1の全長にわたって巻き癖を除去することができる。
また、装置本体3をロール展開方向に沿って移動させると、装置本体3の前面部3D及び前側の傾斜面部3Bが、その上に重なっている防水シート1部分をロール展開方向に押圧するから、それに伴って前方に位置している未展開ロール部1Bを展開方向に押圧することができ、その結果、防水シート1を展開することができる。
前記装置本体3の前面部3Dと傾斜面部3Bとを備えて押圧手段8が構成されている。
また、加熱手段6による過加熱を防止する機構が装置本体3に備えてある。
具体的には、走行輪4の回転の有無を検知する検知センサ(検知手段の一例)9と、検知センサ9とスイッチ7からの情報をもとにして走行輪4が停止状態で加熱手段6が加熱状態の時には加熱手段6を非加熱状態に制御する切替制御機構10を、装置本体に備えてある。
切替制御機構10を使用した防水シート過加熱防止制御は、図4に示す手順で実施される。
[1−1]スイッチ7のON・OFF情報から加熱手段6の加熱状態を検証(#1)する。
加熱状態であれば、次の制御に進む。非加熱状態であれば制御を終了する。
[1−2]検知センサ9の走行輪4の回転情報から装置本体3の停止状態を検証(#2)する。停止状態であれば、次の制御に進む。移動状態であれば[1−1]にもどって制御を続ける。
[1−3]加熱手段6をOFFに切り替えて(#3)制御を終了する。
本実施形態の防水シート癖取り装置Kによれば、装置本体3を所定の位置にセットすると共にスイッチ7をONに操作し、防水シート1のロール展開方向に沿って移動させることで、熟練者でなくても、防水シート1を効率よく安定した状態で加熱でき、その結果、防水シート1の表面に加熱痕が残らない状態で癖取りを実施できる。
更には、装置本体3の移動操作に伴って防水シート1の展開作業も実施でき、防水シート1の巻き癖除去や展開等の作業を少ない人員で効率的に実施できる。
また、装置本体3が停止したまま防水シート1の同じ位置を加熱し続けてダメージを与えることを自動的に防止できる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 シート材癖取り装置は、先の実施形態で説明した防水シートの癖取りに使用されるものに限るものではなく、他のシート材の巻き癖を除去することも可能である。
また、形状や素材の変更も可能である。一例として、加熱手段6は電熱線に限らず、例えばバーナーのように燃焼熱によって加熱するもの等であってもよい。
〈2〉 シート材過加熱防止制御は、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、例えば、装置本体3の移動状況を検知する検知手段(検知センサ9)に替えて、加熱手段6によって加熱されているシート材(防水シート1)の対応部の温度を検知する温度検知手段(不図示)を設け、温度検知手段の検知温度が設定温度を超える場合に、加熱手段6を非加熱状態に切り替える切替制御機構10を設けて実施してもよい。
この実施形態の制御は、図5に示す手順で実施される。
[2−1]スイッチ7のON・OFF情報から加熱手段6の加熱状態を検証(#4)する。
加熱状態であれば、次の制御に進む。非加熱状態であれば制御を終了する。
[2−2]温度検知手段の検知温度と、予め設定されている設定温度との関係を検証(#5)する。検知温度が設定温度を超える場合は、次の制御に進む。超えない場合は[2−1]にもどって制御を続ける。
[2−3]加熱手段6をOFFに切り替えて(#6)制御を終了する。
尚、図4に示す制御と、図5に示す制御との両方の制御を実施できるようにシート材癖取り装置を構成してあってもよい。
〈3〉 押圧手段8は、先の実施形態で説明した装置本体3の前面部3Dと前側の傾斜面部3Bとを備えた構成に限るものではなく、例えば、図6に示すように、装置本体3からロール展開方向の前方側の未展開ロール部1Bに向けて延出させた押圧ローラ11を備えた構成であってもよい。この実施形態の場合は、押圧ローラ11によってシート材(防水シート1)の未展開ロール部1Bを直接に押圧できるので、より確実にシート材(防水シート1)を展開することができる。
また、押圧ローラ11を使用した押圧手段8の別の実施形態としては、図7に示す例も挙げることができる。この実施形態においては、ハンドル5の操作位置が、先の実施形態で説明したように装置本体3のロール展開方向後方側ではなく、ロール展開方向前方側に設定してある。従って、装置本体3をロール展開方向に沿って移動するには、ハンドル5を押すことに替えて引っ張る必要がある。
〈4〉 ハンドル5は、先の実施形態で説明したように、基端パイプ材5Aの両端部が装置本体3に枢支連結されているものに限るものではなく、例えば、図8に示すように、一方の端部のみを装置本体3に枢支連結して、片持ち支持されたものであってもよい。
この実施形態のシート材癖取り装置(防水シート癖取り装置K)によれば、シート材(防水シート1)が予め展開されている状態で装置本体3をセットするような場合に、シート材(防水シート1)の長手方向の途中において、シート材(防水シート1)の幅方向に沿って下に潜り込ませることができ、セット作業をより効率的に実施できる。
〈5〉 装置本体3は、先の実施形態で説明した形状や素材に限るものではなく、適宜変更することが可能である。例えば、装置本体3の横断面の形状は、横に扁平な長方形における上部両角部分を面取り状に切り欠いた概ね台形形状に形成してあるものに限らず、上面が円形や楕円形状に形成してあってもよい。
また、先の実施形態のように概ね台形形状に形成する場合であっても、図9に示すように、扁平部3Aの端部側に、楕円弧形状のシート材ガイド部材12を設けてあってもよい。
この実施形態においては、案内支持するシート材(防水シート1)の既展開部1Aを、より自然な曲面形状の状態で支持することができる。更には、扁平部3Aとシート材ガイド部材12との間に開口部13が形成してあることで、加熱手段6によって高温となった空気を、開口部13を通して外方に逃がすことができ、シート材(防水シート1)の過加熱防止を図ることができる。
尚、シート材ガイド部材12は、装置本体3の端部側にのみ設けることに限らず、装置本体3の長手方向での中間部にも設けてあってもよい。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該シート癖取り装置は、防水シートに替えて他のシート材の巻き癖の除去にも利用することができる。
1 防水シート(シート材の一例)
1A 既展開部
1B 未展開ロール部
2 防水下地(下地の一例)
3 装置本体
3A 扁平部(載置部)
3B 傾斜面部(載置部)
3C 傾斜面部(載置部)
4 走行輪(走行部の一例)
5 ハンドル
6 加熱手段
7 スイッチ(加熱切替手段に相当)
8 押圧手段
9 検知センサ(検知手段の一例)
10 切替制御機構

Claims (4)

  1. ロール状に巻かれたシート材を、下地面上に展開して敷設する際に使用するシート材癖取り装置であって、
    前記シート材の既展開部と前記下地との間に配置される装置本体と、
    前記装置本体を前記シート材のロール展開方向に沿って移動可能に支持する走行部と、
    前記装置本体を走行操作するハンドルと、が備えられ、
    前記装置本体に、前記シート材の全幅に亘って前記既展開部を載置する載置部と、前記装置本体に載置された前記既展開部を下方から加熱可能な加熱手段と、が備えられ
    前記加熱手段は、前記既展開部のうち前記載置部に載置されている部分を前記シート材の全幅に亘って加熱可能なように、前記装置本体に設けられているシート材癖取り装置。
  2. ロール状の前記シート材を転がして展開する際に、前記装置本体は、前記シート材のうち、前記ロール展開方向での未展開ロール部の後方に配置され、
    前記装置本体を前記ロール展開方向に沿って移動させるに伴って、前記シート材を前記ロール展開方向の前方側に押圧して、前記未展開ロール部を展開させる押圧手段が備えられている請求項1に記載のシート材癖取り装置。
  3. 前記加熱手段を加熱状態と非加熱状態とに切り替える加熱切替手段と、
    前記装置本体の前記ロール展開方向に沿った移動状況を検知する検知手段と、
    前記加熱手段が加熱状態で、前記検知手段の検知情報が前記装置本体の停止情報である場合に、前記加熱手段を非加熱状態に切り替える切替制御機構と、が備えられている請求項1又は2に記載のシート材癖取り装置。
  4. 前記加熱手段を加熱状態と非加熱状態とに切り替える加熱切替手段と、
    前記加熱手段によって加熱されている前記シート材の対応部の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の検知温度が設定温度を超える場合に、前記加熱手段を非加熱状態に切り替える切替制御機構と、が備えられている請求項1又は2に記載のシート材癖取り装置。
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