JP2753809B2 - 防水シート張り付け用繰り出し装置 - Google Patents

防水シート張り付け用繰り出し装置

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JP2753809B2
JP2753809B2 JP30021594A JP30021594A JP2753809B2 JP 2753809 B2 JP2753809 B2 JP 2753809B2 JP 30021594 A JP30021594 A JP 30021594A JP 30021594 A JP30021594 A JP 30021594A JP 2753809 B2 JP2753809 B2 JP 2753809B2
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一清 利倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート製建
築物の屋上などの各種防水対象面に防水シートを溶着に
より張り付けて各種防水対象面を被覆するために用いる
防水シート張り付け用繰り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄筋コンクリート製の建築物の
屋上である防水対象面は防水性を得るために防水シート
で被覆する必要がある。この防水シートには大別する
と、合成アスファルトの表面を砂により被覆したもの
と、塩化ビニールから成るものとがある。
【0003】図6に示すように、前者の防水シートBは
合成アスファルトの裏面を加熱により溶かし、縁部bが
互いに重なり合うようにして溶着する。そして、防水シ
ートBは防水対象面Aに対してはこの防水対象面Aに塗
布したプライマーを介して溶着し、隣り合う防水シート
B上には直接溶着する。この場合、防水シートBの裏面
の全面を溶着する方式と、裏面を部分的に溶着する方式
とがある。
【0004】前者の方式においては、防水シートBの裏
面の全体に合成アスファルトを露出させておく。そし
て、表面側を内側にして巻き取り状態にある防水シート
Bの合成アスファストの裏面を幅方向の全長に亘ってガ
スバーナから噴射する火炎によって溶かしながら繰り出
すとともに、表面側から押圧し、防水対象面Aにのみ対
向させる場合には、この防水対象面Aに、また、防水対
象面Aと、隣り合う防水シートBの縁部bとに対向させ
る場合には、この防水対象面Aと、隣り合う防水シート
Bの縁部bとの両方に同時に溶着する。
【0005】後者の方式においては、防水シートBの裏
面における縁部bの全長に亘って合成アスファルトを露
出させるとともに、その内方の多数箇所に所望の間隔
で、かつ所望の大きさで合成アスファルトを露出させて
おく。そして、まず、裏面側を外側にして巻き取り状態
にある防水シートBの裏面の幅方向に点在する合成アス
ファルトの露出部をガスバーナから噴射する火炎によっ
て溶かしながら繰り出すとともに、表面側から押圧し、
防水対象面Aにのみ溶着する。次に、各縁部bの裏面に
露出する合成アスファルトをガスバーナから噴射する火
炎によって溶かしながら、表面側から押圧して防水対象
面A上に溶着し、若しくは隣り合う防水シートBがある
場合には、この防水シートBの縁部bの表面の合成アス
ファルトを上記溶融時に同時に溶融させ、この縁部b上
に溶着する。
【0006】一方、後者の防水シートはその裏面を熱風
により溶かしながら表面側から押圧し、前者の防水シー
トBの場合と同様に防水対象面Aに、または防水対象面
Aと隣り合う防水シートの縁部との両面に溶着する。
【0007】従来、上記のように防水シートを全面溶着
し、若しくは部分溶着するには作業者が、巻き取ってい
る防水シートの繰り出し方向に対して防水シートの前方
で後ろ向きとなり、一方の手に持ったガスバーナから噴
射する火炎で防水シートの裏面を加熱して溶かしながら
他方の手に持った引棒で防水シートを引き、回転させて
繰り出している。または作業者が、巻き取っている防水
シートの繰り出し方向に対して防水シートの後方で前向
きとなり、一方の手に持ったガスバーナから噴射する火
炎で防水シートの裏面を加熱して溶かしながら他方の手
で防水シートを押し、若しくは足で防水シートを押し、
回転させて繰り出している。
【0008】前者の張り付け方式では、加熱後に繰り出
す防水シートを建物等の際を除いて作業者が踏まないの
で、この点で仕上がりが良くなる。しかしながら、防水
シートを直線状に繰り出す作業は難しく、依然として仕
上がりに劣る。また、ガスバーナから噴射する火炎の位
置が作業者に近いため、火炎によりズボンの裾や靴を燃
やすおそれがあり、危険であるばかりでなく、特に、初
心者に恐怖心を与える。しかも、前傾姿勢で作業を行わ
なければならないため、作業能率に劣る。また、昇り坂
や下り坂での作業に困難を伴う。一方、後者の張り付け
方式では、火炎によりズボンの裾や靴を燃やすおそれが
なく、安全性を向上させることができる。しかしなが
ら、防水シートを直線状に繰り出す作業は難しく、しか
も、加熱後に繰り出す防水シートをほぼ全長に亘って作
業者が踏むため、仕上がりに劣る。また、前傾姿勢で作
業を行わなければならないため、作業能率に劣る。ま
た、昇り坂や下り坂での作業に困難を伴う。
【0009】上記のような手作業による安全性および作
業能率の問題を解消するため、従来、台車に並列したガ
スバーナから噴射する火炎により巻き取っている防水シ
ートの裏面を加熱して溶かしながら台車を引いて防水シ
ートを繰り出すようにした防水シート張り付け装置が提
供されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防水シート張り付け装置では、並列したガスバーナ
から噴射する火炎により防水シートの裏面を加熱して溶
かす際、防水シートの幅方向の全長に亘って均等に溶か
すことができず、ムラが生じるため、防水の確実性に問
題がる。また、建物等の際では台車を引く操作レバーが
邪魔になるため、使用することができず、上記のような
手作業に切り替えなければならず、その作業は煩わし
い。また、上記のように手作業に切替えることができる
ように巻き取り状態の防水シートを簡単に離脱させるこ
とができるように支持しているため、防水シートが台車
の支持軸に緊密に巻かれていない。このため、台車の走
行に際し、防水シートを直線状に繰り出すのが困難であ
り、仕上がりに劣り、昇り坂や下り坂での張り付け作業
には使用することができないなどの問題があった。
【0011】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、比較的楽な姿勢で、しかも、比較的簡
単な操作で防水シートの張り付け作業を行うことがで
き、したがって、作業者の負担を軽減して作業能率を向
上させることができるとともに、初心者でも利用するこ
とができ、しかも、ガスバーナから噴射させる火炎を作
業者から離隔させて安全性を向上させることができ、ま
た、防水シートを簡単に、かつ確実に直線状に繰り出す
ことができ、したがって、仕上がりを向上させることが
でき、しかも、昇り坂、下り坂等の使用の場所的制約を
受けないようにして汎用性を向上させることができ、更
に、作業者が防水シートの加熱状態に合わせて防水シー
トを繰り出すことができ、防水対象面に確実に張り付け
て防水性を向上させることができるようにした防水シー
ト張り付け用繰り出し装置を提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、中空の円筒状で、軸心方向に
沿って係合溝が形成され、両端中央部に軸心方向に突出
する軸を有し、防水対象面に張り付けられる防水シート
の端部を上記係合溝に係合した状態で防水シートを裏面
が外側に位置するように巻き取る巻き取りロールと、こ
の巻き取りロールの両側の軸に回転を許すように係合す
る係合部を有する支持フレームと、この支持フレームに
支持された繰り出し操作部材とを備えたものである。
【0013】上記目的を達成するための本発明の他の技
術的手段は、上記技術的手段において、支持フレームの
側方に防水シートの裏面を加熱するガスバーナからの火
炎が側方へ噴出するのを規制する火除を備えたものであ
る。
【0014】上記目的を達成するための本発明の他の技
術的手段は、上記各技術的手段において、支持フレーム
の側方に、加熱されて巻き取りロールから繰り出され、
隣り合う張り付け済みの防水シートの縁部上に重ねられ
る防水シートの縁部を転圧する転圧ローラを備えたもの
である。
【0015】上記目的を達成するための本発明の更に他
の技術的手段は、上記各技術的手段において、繰り出し
操作部材の先端部に取り外し可能に取り付けられる補助
棒と、この補助棒の下端に支持されたキャスタを有する
補助部材を備えたものである。
【0016】そして、上記各技術的手段において、繰り
出し操作部材を支持フレームの中間部で水平方向に旋回
し得るように支持するのが好ましい。
【0017】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、巻き
取りロールに防水シートの端部を係合溝から挿入して防
水シートをその反撥弾性により係合状態に保持すること
ができるので、この状態で巻き取りロールを転動させる
だけで簡単に、かつ緊密に巻き取ることができ、巻き取
りロールの両側の軸に繰り出し操作部材を支持した支持
フレームの係合部を係合することにより準備を完了す
る。準備完了後、作業者が防水シートの繰り出し方向の
前方で後ろ向きになって繰り出し操作部材を一方の手で
支え、他方の手でガスバーナを持ち、噴射する火炎によ
り防水シートの裏側を溶かしながら繰り出し操作部材を
緩やかに引き、防水シートを転動させ、防水シートにお
ける裏面が加熱されて溶けている部分を繰り出していく
ことにより防水シートの防水対象面に対する張り付け作
業を行うことができる。そして、上記のように繰り出し
操作部材の操作により防水シートを繰り出すので、比較
的楽な姿勢で、しかも、比較的簡単な操作で防水シート
の張り付け作業を行うことができ、しかも、ガスバーナ
から噴射させる火炎を作業者から離隔させることができ
る。また、上記のように巻き取りロールに防水シートを
緊密に巻き取っているので、防水シートおよび巻き取り
ロールを回転させる際に遊びがなく、防水シートを簡単
に、かつ確実に直線状に繰り出すことができる。更に、
作業者が防水シートの加熱状態に合わせて防水シートを
繰り出すことができ、確実に溶かした状態で張り付ける
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。まず、本発明の第1の実施例について
説明する。図1ないし図4は本発明の第1の実施例にお
ける防水シート張り付け用繰り出し装置を示し、図1は
側面図、図2は正面図、図3は巻き取りロールにおける
防水シートの巻き取り状態を示す断面図、図4は火除の
一部破断側面図である。
【0019】図1ないし図3に示すように、巻き取りロ
ール1は金属から成り、中空の円筒状で、軸心方向に沿
って係合溝2が形成され、両端部に固定された端板3の
中央部に軸心方向に沿って軸4が突設され、軸4の外端
部上には係合片5が固定されている。係合溝2は防水シ
ートBを挿入する際の上縁側が中央部から両端部側に至
るに従い、次第に下縁側から離隔するように緩やかに傾
斜され、防水シートBが容易に挿入されるように形成さ
れている。巻き取りロール1は所望箇所に穴6が形成さ
れて軽量化が図られている。そして、裏面を下向きにし
て展開状態の防水シートBの端部上に巻き取りロール1
を載せ、巻き取りロール1内に防水シートBの端部を係
合溝2から挿入することにより、防水シートBをその反
撥弾性により係合状態に保持することができるので、こ
の状態で巻き取りロール1を防水シートB上で転動させ
るだけで巻き取りロール1に防水シートBを簡単に、か
つ緊密に巻き取ることができる。
【0020】支持フレーム7は金属製で、パイプから成
るフレーム本体8の両側部がほぼ平行に曲げられ、各折
り曲げ部に係合片9の基部が固定され、各係合片9に係
合溝10が形成されている。フレーム本体8の中央部に
は両側の折り曲げ部の反対側に突出する支持筒11が連
結部材12により固定されている。この支持フレーム7
は両側の係合片9がその係合溝10により巻き取りロー
ル1の両側の軸4に係合片5の内側で上方から軸4、す
なわち、巻き取りロール1の回転を許すように離脱可能
に係合されるようになっている。
【0021】繰り出し操作レバー13は金属製で、パイ
プから成るレバー本体14の基端に段差部を有するよう
に小径の軸部15が固定され、この軸部15にストッパ
ー16がばね(図示省略)の弾性により側方に突出し、
ばねの弾性に抗して没入し得るように設けられている。
そして、レバー本体14の基部が支持フレーム7の支持
筒11に嵌合される際にはストッパー16が支持筒11
の内面に押されてばねの弾性に抗して軸部15内に納め
られ、嵌合完了状態で軸部15が支持筒11が突出する
と、ストッパー16がばねの弾性により側方に突出さ
れ、支持筒11の端面に係合されて抜け止めされ、水平
方向で旋回可能に支持される。また、ストッパー16が
ばねの弾性に抗して軸部15内に納められた状態でレバ
ー本体14が引かれることにより支持筒11から離脱さ
れるようになっている。
【0022】レバー本体14の先端部にはやや太いパイ
プから成る握り部17の一端が嵌合されて固定され、握
り部17の他端に上下方向に開放された保持筒18が固
定され、保持筒18には軸心と直角方向で止めねじ19
が進退可能に螺合されている。保持筒18にはガス供給
ホース掛け20の基部が挿通され、止めねじ19の先端
がガス供給ホース掛け20に押圧されてガス供給ホース
掛け20が離脱可能に固定されるようになっている。
【0023】繰り出し操作レバー13は全体が所望形状
に曲げられ、基部が上記のように支持筒11に旋回可能
に支持された状態で通常は前方へ突出され、作業者が立
った状態で握り部17を操作するのに適するように設定
されている。
【0024】図1、図2に示すように、支持フレーム7
の側方に巻き取りロール1の前方位置から側方位置に亘
って火除21が備えられる。フレーム本体8における一
側の折り曲げ部の外側には側方に軸22が突設され、軸
22の外端部上には係合片23が固定されている。図
1、図2、図4に示すように、火除21は金属製のパイ
プから成り、後側上部が切除されて残された下側部が幅
方向に少し拡げられ、防水シートB上を移動する際の安
定性の向上が図られ、後端側に至るに従い、次第に緩や
かに上方へ傾斜され、前端部下側が前端側に至るに従
い、次第に緩やかに上方へ傾斜されるように潰され、防
水シートBを移動する際に防水シートBを傷付けないよ
うになっている。
【0025】火除21の中間部上には受板24が固定さ
れ、受板24の中央部にはガイドピン25の基部が固定
され、ガイドピン25の上端部には抜け止め部26が一
体に設けられている。ガイドピン25には可動板27が
上下動可能に、かつ回転可能に支持され、抜け止め部2
6により抜け止めされている。可動板27の端部に形成
されたねじ穴には止めねじ28が螺合され、止めねじ2
8の先端が受板24に当接されている。したがって、止
めねじ28を締め付けることにより、可動板27を受板
24から離隔させ、抜け止め部26に押し付けて固定
し、止めねじ28を緩めることにより、可動板27を抜
け止め部26から離隔させて固定状態を解放することが
できる。
【0026】可動板27上には支持板29が固定され、
この支持板29にはレバー30の一端が連結具31によ
り上下方向に回動可能に連結されている。レバー30の
先端には係合溝32が形成されている。このレバー30
の係合溝32がフレーム本体8と係合片23との間で離
脱可能に係合され、火除21が隣接の張り付け済みの防
水シートB上に載せられるようになっている。
【0027】図1、図2に示すように、支持フレーム7
の側方には巻き取りロール1の後方位置で転圧ローラ3
3が備えられる。フレーム本体8における一側の折り曲
げ部の内側には内方に向かって軸34が突設され、軸3
4の端部上に一対の係合片35が固定されている。一
方、転圧ローラ33の両側にはアーム36の基部が軸3
7により上下方向に回動可能に連結されている。アーム
36の先端部間は連結杆38により連結され、連結杆3
8にはアーム39の基部が連結され、アーム39の先端
に係合片40が固定されている。そして、係合片40が
一対の係合片35の間で軸34に離脱可能に係合され、
転圧ローラ33が防水シートBの縁部b上に載せられる
ようになっている。
【0028】なお、図1において、41はガスバーナ、
42はガスバーナ41の金属製のガス供給パイプ、43
はガス供給パイプ42とガスボンベ(図示省略)とを連
結する可撓性のガス供給ホースである。
【0029】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。あらかじめ、上記のように防水シートB
を裏面が下向きとなるように展開し、この防水シートB
の端部上に巻き取りロール1を載せ、巻き取りロール1
内に防水シートBの端部を係合溝2から挿入し、巻き取
りロール1を防水シートB上で転動させることにより、
巻き取りロール1に防水シートBを緊密に巻き取る。一
方、上記のように繰り出し操作レバー13の保持筒18
にガス供給ホース掛け20の基部を挿通させ、止めねじ
19を締め付けて固定し、支持フレーム7の支持筒11
に繰り出し操作用レバー13の基部を上記のように旋回
可能に支持し、支持フレーム7の係合片9の係合溝10
を巻き取りロール1の両側の軸4に係合片5の内側で係
合する。
【0030】このようにして準備が完了すると、作業者
が防水シートBの繰り出し方向の前方で後ろ向きになっ
て繰り出し操作レバー13の握り部17を一方の手で支
え、他方の手でガスバーナ41のガス供給パイプ41を
手に持つ。このとき、繰り出し操作レバー13は作業者
の身長等により図1の実線と二点鎖線で示すように、軸
4を中心として上下方向に回動させ、握り部17の高さ
を適合させる。そして、ガスバーナ41を防水シートB
の幅方向に緩やかな速度で移動させ、噴射する火災によ
り防水シートBの裏側を均等に溶かしながら繰り出し操
作レバー13を緩やかに引き、防水シートBを転動さ
せ、防水シートBにおける裏面が加熱されて溶けている
部分を図1、図3に示すように繰り出し、防水対象面A
に張り付けていく。このとき、繰り出し操作レバー13
を水平方向で所望角度に旋回させることにより、ガスバ
ーナ41を防水シートBの幅方向に沿って円滑に移動さ
せ、簡単に全体をほぼ均等に加熱することができる。建
物等の際まで張り付け作業が進行すると、図1に一点鎖
線で示すように、繰り出し操作レバー13を支持筒11
を中心として後方へ旋回させ、邪魔にならないようにす
る。そして、この場合には作業者の姿勢が少し前かがみ
となるが、上記と同様にガスバーナ41を防水シートB
の幅方向に緩やかな速度で移動させ、噴射する火炎によ
り防水シートBの裏側を均等に溶かしながら繰り出し操
作レバー13を緩やかに押し、防水シートBを転動さ
せ、防水シートBにおける裏面が加熱されて溶けている
部分を繰り出して防水対象面Aに張り付ける。
【0031】このようにして一枚目の防水シートBの張
り付け作業が終了すると、支持フレーム7の係合片9を
巻き取りロール1の軸4から離脱させ、上記と同様にし
て巻き取りロール1に防水シートBを緊密に巻き取る。
次に、上記のように支持フレーム7の軸22にレバー3
0の係合溝32を係合して火除21を巻き取りロール1
の前方位置から側方位置に亘るように配置する。このと
き、火除21は上記のように止めねじ28を緩め、ガイ
ドピン25を中心として先端側が後部側より少し外側方
へ位置するように設定し、止めねじ28を締め付けて固
定する。また、上記のように支持フレーム7の軸34に
係合片40を係合して転圧ローラ33を支持フレーム7
の側方で巻き取りロール1の後方位置に配置する。
【0032】このようにして準備が完了すると、上記と
同様に防水シートBの張り付け作業を行う。この二枚目
の防水シートBの張り付け作業に際しては、その長手縁
部bを張り付け済みの一枚目の防水シートBの長手縁部
b上に重ね、両者をジョイントする。このとき、火除2
1を隣接する一枚目の防水シートBのジョイント部の内
方上面に沿って移動させ、二枚目の防水シートBの裏面
を加熱するガスバーナ41から噴射される火炎が側方へ
噴出するのを規制し、一枚目の防水シートBの表面が火
炎により焼損されるのを防止することができる。また、
一枚目と二枚目の防水シートBの積み重ねた縁部bであ
るジョイント部を転圧ローラ33により転圧することが
できる。
【0033】防水シートBの張り付け作業を終了した
後、支持フレーム7および繰り出し操作レバー13を巻
き取りロール1から外し、火除21を支持フレーム7か
ら外し、転圧ローラ33を巻き取りロール1から外す。
更に、支持フレーム7から繰り出し操作レバー13を外
し、繰り出し操作レバー13からガス供給ホース掛け2
0を外す。このように分解することにより、次の作業現
場等への持ち運び等を容易に行うことができる。
【0034】上記実施例によれば、比較的楽な立ったま
まの姿勢で、しかも、比較的簡単な操作で防水シートB
の張り付け作業を行うことができる。したがって、作業
者の負担を軽減して作業能率を向上させることができる
とともに、初心者でも利用することができる。しかも、
ガスバーナ41から噴射させる火炎を作業者から離隔さ
せて安全性を向上させることができる。また、防水シー
トBを巻き取りロール1に緊密に巻き取り、遊びがない
ので、簡単に、かつ確実に直線状に繰り出すことがで
き、したがって、仕上がりを向上させることができ、し
かも、昇り坂、下り坂等の場所的制約を受けないように
して汎用性を向上させることができる。また、巻き取り
ロール1、支持フレーム7等を主として防水シートBの
繰り出し方向の前方から引張り、作業者が張り付け直後
の防水シートBを踏まないので、足跡が残らず、更に一
層仕上がりを向上させることができる。また、作業者が
防水シートBの加熱溶融状態で確認しながらそれに合わ
せて防水シートBを繰り出すことができるので、防水シ
ートBの防水対象面Aに対する張り付け作業を確実に行
い、確実に防水することができる。また、繰り出し操作
レバー13を水平方向で旋回させることができるので、
建物の際等でも繰り出し操作レバー13が邪魔になるこ
となく張り付け作業を行うことができ、しかも、ガスバ
ーナ41による防水シートBの加熱作業の邪魔にならな
いようにして加熱作業を円滑に行うことができる。ま
た、小型化、軽量化を図り、しかも、分解可能であるの
で、持ち運び等を容易に行うことができる。更に、構成
の簡素化を図っているので、コストの低価を図ることが
できる。
【0035】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5は本発明の第2の実施例における防水シート
張り付け用繰り出し装置を示す側面図である。本実施例
においては、上記第1の実施例と同一部分については同
一符号を付してその説明を省略し、異なる構成について
説明する。
【0036】本実施例の特徴とするところは、図5に示
すように、繰り出し操作レバー13の先端部に補助部材
44が取り外し可能に備えられて点にある。すなわち、
補助部材44は補助棒45の下端にキャスタ46が回転
可能に支持され、ガス供給ホース掛け20に替えて保持
筒18に補助棒44の上部に挿通され、止めねじ19が
締め付けられて固定されるようになっている。
【0037】本実施例によれば、補助部材44のキャス
タ46により繰り出し操作レバー13の先端側を防水対
象面A上に沿って案内することにより、作業者は繰り出
し操作レバー13を支える必要がなく、作業者の負担を
軽減することができる。また、作業休止時等において、
繰り出し操作レバー13を防水対象面A上等に倒すこと
なく、常に作業開始状態に保持することができる。勿
論、補助部材44は防水シートBの張り付け時には防止
対象面Aから浮かして使用し、休止時等にのみ利用して
もよい。その他の作用効果については上記第1の実施例
と同様である。
【0038】本実施例においては補助部材44の上端部
を保持筒18に下方から挿通しているため、ガス供給ホ
ース掛けを設けていないが、このガス供給ホース掛けは
必要に応じ、補助部材44の上端部に離脱可能に取り付
けるようにしてもよい。
【0039】なお、上記実施例では、防水シートBの裏
面の全体を溶着する場合に限らず、部分的に溶着する場
合にも適用することができる。また、一層張りに限ら
ず、二層張りに使用することができる。このほか、本発
明は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計
変更することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、巻
き取りロールに防水シートの端部を係合溝から挿入して
防水シートをその反撥弾性により係合状態に保持するこ
とができるので、この状態で巻き取りロールを転動させ
るだけで簡単に、かつ緊密に巻き取ることができ、巻き
取りロールの両側の軸に繰り出し操作部材を支持した支
持フレームの係合部を係合することにより準備を完了す
る。準備完了後、作業者が防水シートの繰り出し方向の
前方で後ろ向きになって繰り出し操作部材を一方の手で
支え、他方の手でガスバーナを持ち、噴射する火炎によ
り防水シートの裏側を溶かしながら繰り出し操作部材を
緩やかに引き、防水シートを転動させて防水シートにお
ける裏面が加熱されて溶けている部分を繰り出していく
ことにより、防水シートの防水対象面に対する張り付け
作業を行うことができる。そして、上記のように繰り出
し操作部材の操作により防水シートを繰り出すので、比
較的楽な姿勢で、しかも、比較的簡単な操作で防水シー
トの張り付け作業を行うことがでる。したがって、作業
者の負担を軽減して作業能率を向上させることができる
とともに、初心者でも利用することができる。しかも、
ガスバーナから噴射させる火炎を作業者から離隔させる
ことができるので、安全性を向上させることができる。
また、上記のように巻き取りロールに防水シートを緊密
に巻き取っているので、防水シートおよび巻き取りロー
ルを回転させる際に遊びがなく、防水シートを簡単に、
かつ確実に直線状に繰り出すことができる。したがっ
て、仕上がりを向上させることができ、しかも、上り
坂、下り坂等の場所的制約を受けないようにして汎用性
を向上させることができる。更に、作業者が防水シート
の加熱状態に合わせて防水シートを繰り出すことがで
き、確実に溶かした状態で防水対象面に張り付けること
ができる。したがって、防水の信頼性を向上させること
ができる。
【0041】また、支持フレームの側方に防水シートの
裏面を加熱するガスバーナからの火炎が側方へ噴出する
のを規制する火除を備えることにより、隣接する張り付
け済みの防水シートの表面の焼損を防止することができ
る。
【0042】また、支持フレームの側方に、加熱されて
巻き取りロールから繰り出され、隣り合う張り付け済み
の防水シートの縁部上に重ねられる防水シートの縁部を
転圧する転圧ローラを備えることにより、縁部の転圧の
ための別の作業者を不要とし、省力化を図ることができ
る。
【0043】また、繰り出し操作部材の先端部に取り外
し可能に取り付けられる補助棒と、この補助棒の下端に
支持されたキャスタを有する補助部材を備えることによ
り、作業者の負担を軽減することができる。
【0044】また、繰り出し操作部材を支持フレームの
中間部で水平方向に旋回し得るように支持することによ
り、建物等の際でも防水シートの張り付け作業を円滑に
行うことができ、しかも、ガスバーナによる防水シート
による防水シートの加熱作業を円滑に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における防水シート張り
付け用繰り出し装置を示す側面図である。
【図2】同防水シート張り付け用繰り出し装置を示す正
面図である。
【図3】同防水シート張り付け用繰り出し装置を示し、
巻き取りロールにおける防水シートの巻き取り状態を示
す断面図である。
【図4】同防水シート張り付け用繰り出し装置に用いる
火除の一部破断側面図である。
【図5】本発明の第2の実施例における防水シート張り
付け用繰り出し装置を示す側面図である。
【図6】防水シートを防水対象面に張り付けた状態の説
明用一部断面図である。
【符号の説明】
1 巻き取りロール 2 係合溝 4 軸 7 支持フレーム 8 フレーム本体 9 係合片 11 支持筒 13 繰り出し操作レバー 18 保持筒 21 火除 33 転圧ローラ 41 カスバーナ 44 補助部材 A 防水対象面 B 防水シート

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の円筒状で、軸心方向に沿って係合
    溝が形成され、両端中央部に軸心方向に突出する軸を有
    し、防水対象面に張り付けられる防水シートの端部を上
    記係合溝に係合した状態で防水シートを裏面が外側に位
    置するように巻き取る巻き取りロールと、この巻き取り
    ロールの両側の軸に回転を許すように係合する係合部を
    有する支持フレームと、この支持フレームに支持された
    繰り出し操作部材とを備えた防水シート張り付け用繰り
    出し装置。
  2. 【請求項2】 支持フレームの側方に防水シートの裏面
    を加熱するガスバーナからの火炎が側方へ噴出するのを
    規制する火除を備えた請求項1記載の防水シート張り付
    け用繰り出し装置。
  3. 【請求項3】 支持フレームの側方に、加熱されて巻き
    取りロールから繰り出され、隣り合う張り付け済みの防
    水シートの縁部上に重ねられる防水シートの縁部を転圧
    する転圧ローラを備えた請求項1または2記載の防水シ
    ート張り付け用繰り出し装置。
  4. 【請求項4】 繰り出し操作部材の先端部に取り外し可
    能に取り付けられる補助棒と、この補助棒の下端に支持
    されたキャスタを有する補助部材を備えた請求項1ない
    し3のいずれかに記載の防水シート張り付け用繰り出し
    装置。
  5. 【請求項5】 繰り出し操作部材が支持フレームの中間
    部で水平方向に旋回し得るように支持された請求項1な
    いし4のいずれかに記載の防水シート張り付け用繰り出
    し装置。
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