JP6643928B2 - インターホンシステム - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明によれば、インターホン子機に、インターホン親機へ送信する映像の画角を段階的に調整する画角調整手段が設けられているとともに、呼出ボタンを所定の操作態様で操作したことをもって移行するモードであって、画角調整手段によって映像の画角が調整される調整モードが設定されており、インターホン子機は、調整モードへの移行後にインターホン親機から所定の信号を受信すると、当該信号を画角調整手段による映像の画角の調整を指令する調整信号であると読み替え、映像の画角を現在の画角から別の画角へ変更し、画角が変更された映像をインターホン親機へ送信する。したがって、インターホン子機へ画角の調整を指令するような画角調整機能を有さないインターホン親機、たとえば既設のインターホン親機や従来のインターホン親機であっても、インターホン親機のモニタに表示する映像を適切に調整することができ、必要以上に広範囲の映像が表示されることのないインターホンシステムを構成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、インターホン子機は、調整モードへの移行後にインターホン親機から逆光補正信号を受信すると、当該逆光補正信号を調整信号であると読み替える。したがって、逆光補正信号の送信といった従来周知の機能しか有さないインターホン親機であっても好適に採用することができる。
請求項3に記載の発明によれば、インターホン子機は、調整モードへの移行後、映像の画角を現在の画角から別の画角へ変更する度に、その都度変更した画角を記憶するため、たとえば調整の終了時に、調整された画角や切り出し範囲に係る調整情報の記憶に十分な時間がないようなインターホンシステムであっても、調整後の画角や切り出し範囲に係る調整情報を確実に記憶することができる。
したがって、インターホン子機へ切り出し範囲を指令するような範囲調整機能を有さないインターホン親機、たとえば既設のインターホン親機や従来のインターホン親機であっても、モニタに表示される映像を適切に調整することができるインターホンシステムを構成することができる。
インターホンシステム1は、玄関の壁面等に設置され、居住者を呼び出すためのインターホン子機2と、室内等に設置され、インターホン子機2からの呼び出しに応答するためのインターホン親機3とを有してなる。そして、インターホン子機2には、呼び出し操作した来訪者や自身が設置されている箇所の周囲等を撮像するためのカメラ11、スピーカ部12aやマイク部12b等からなる通話部12、来訪者が居住者を呼び出す際に操作する呼出ボタン13、点灯/点滅してインターホン親機3との通話状態等を報知する表示灯14(図2に示す)、及び自身の動作を制御する子機CPU15等が備えられている。
インターホン子機2は、インターホン親機3へ送信する映像の画角を90°、120°、150°、及び170°の4段階で調整する画角調整機能を有している。また、カメラ11で撮像した映像を9つの範囲(左上A、上中B、右上C、左中D、中央E、右中F、左下G、下中H、及び右下I)で区切り、各範囲毎に切り出す範囲調整機能をも有している。さらに、インターホン子機2には、インターホン親機3と通話したり、呼出ボタン13の操作を待機したりする通常モードに加え、インターホン親機3へ送信する映像の画角を変更等するための調整モードが設定されている。
インターホン子機2では、待機状態において呼出ボタン13が操作される(S1)と、カメラ11を作動させて撮像を開始するとともに、所定時間以内にインターホン親機3から応答信号を受信したか、それとも呼出ボタン13が再度操作され、且つ、当該操作が長押し操作(たとえば、3秒間にわたる押し込み操作)であったかの何れかを検知したか否かを判断する(S2)。そして、呼出ボタン13の1度目の操作後、所定時間以内にインターホン親機3からの応答信号を受信することもなく、また呼出ボタン13の長押し操作も検知しない(S2でNOと判断する)と、カメラ11による撮像を停止するとともに再び待機状態へ復帰する。また、呼出ボタン13の1度目の操作後、所定時間以内にインターホン親機3で応答ボタンが操作される等して、インターホン親機3から応答信号を受信する(S2で応答信号ありと判断する)と、インターホン親機3との間で通話する通話状態とし(S7)、インターホン親機3で終話ボタンが操作される等して、インターホン親機3からの通話終了信号の受信(S8でYESと判断する)すると、インターホン親機3との間での通話状態を終了し、待機状態へ復帰する。
モニタ21に表示する映像の画角や表示範囲の調整に係り、作業者は、まず玄関等のインターホン子機2の設置場所に赴き、インターホン子機2の呼出ボタン13を1度操作した後、再び呼出ボタン13を操作して(今度は長押し操作して)インターホン子機2のモードを調整モードとする。その後、居室内へ入る等してインターホン親機3の設置場所に赴く。すると、モニタ21に映像が表示されているため、映像を確認しつつ逆光補正のためのボタン23aを操作して、画角や表示範囲が最適となる映像を選択し、当該映像がモニタ21に表示された状態のまま終話操作する。すると、画角や切り出し範囲は調整される度にインターホン子機2に更新記憶され、次回のインターホン子機2からの呼び出しに応じては、画角や表示範囲が最適な映像がモニタ21に表示されることになる。
また、上記実施形態では、インターホン子機において、画角や切り出し範囲を調整する度に記憶部に更新記憶するように構成しているが、調整の終了時に十分な時間があるようなインターホンシステムにあっては、調整終了信号の受信をもって、調整後の画角や切り出し範囲を記憶するように構成しても何ら問題はない。
またさらに、インターホン子機では、調整モードへ移行すると表示灯を点滅させる等して、現在調整モードへ移行している旨を作業者に報知するように構成することも可能である。
Claims (4)
- 玄関等に設置され、来訪者が居住者を呼び出すためのインターホン子機と、居室内等に設置され、前記インターホン子機からの呼び出しに応答するためのインターホン親機とを備え、
前記インターホン子機に、前記インターホン親機を呼び出す際に操作する呼出ボタンと、周囲を撮像するためのカメラとが設けられている一方、前記インターホン親機に、前記カメラにより撮像された映像を表示するモニタが設けられており、
前記インターホン子機において前記呼出ボタンが操作されると、前記インターホン親機が呼び出されるとともに、前記カメラが作動して、前記モニタに映像が表示されるインターホンシステムであって、
前記インターホン子機に、前記インターホン親機へ送信する映像の画角を段階的に調整する画角調整手段が設けられているとともに、前記呼出ボタンを所定の操作態様で操作したことをもって移行するモードであって、前記画角調整手段によって映像の画角が調整される調整モードが設定されており、
前記インターホン子機は、前記調整モードへの移行後に前記インターホン親機から所定の信号を受信すると、当該信号を前記画角調整手段による映像の画角の調整を指令する調整信号であると読み替え、映像の画角を現在の画角から別の画角へ変更し、画角が変更された映像を前記インターホン親機へ送信することを特徴とするインターホンシステム。 - 前記インターホン親機は、前記モニタに表示する映像の逆光補正を指令する逆光補正信号を前記インターホン子機へ送信可能であり、
前記インターホン子機は、前記調整モードへの移行後に前記インターホン親機から前記逆光補正信号を受信すると、当該逆光補正信号を前記調整信号であると読み替えることを特徴とする請求項1に記載のインターホンシステム。 - 前記インターホン子機は、前記調整モードへの移行後、前記インターホン親機から所定の信号を受信し、映像の画角を現在の画角から別の画角へ変更する度に、その都度変更した画角を記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載のインターホンシステム。
- 玄関等に設置され、来訪者が居住者を呼び出すためのインターホン子機と、居室内等に設置され、前記インターホン子機からの呼び出しに応答するためのインターホン親機とを備え、
前記インターホン子機に、前記インターホン親機を呼び出す際に操作する呼出ボタンと、周囲を撮像するためのカメラとが設けられている一方、前記インターホン親機に、前記カメラにより撮像された映像を表示するモニタが設けられており、
前記インターホン子機において前記呼出ボタンが操作されると、前記インターホン親機が呼び出されるとともに、前記カメラが作動して、前記モニタに映像が表示されるインターホンシステムであって、
前記インターホン子機に、前記インターホン親機の前記モニタでズーム表示すべく、前記カメラが撮像する映像のうち一部の範囲のみを切り出すとともに、その切り出し範囲を調整可能な範囲調整手段が設けられているとともに、前記呼出ボタンを所定の操作態様で操作したことをもって移行するモードであって、前記範囲調整手段によって切り出す範囲が調整される調整モードが設定されており、
前記インターホン子機は、前記調整モードへの移行後に前記インターホン親機から所定の信号を受信すると、当該信号を前記範囲調整手段による切り出し範囲の調整を指令する調整信号であると読み替え、切り出す範囲を現在の範囲から別の範囲へ変更し、切り出した範囲が変更された映像を前記インターホン親機へ送信することを特徴とするインターホンシステム。
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