JP6643207B2 - サーマルヘッドおよびサーマルプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、サーマルヘッドおよびサーマルプリンタに関する。
従来、ファクシミリあるいはビデオプリンタ等の印画デバイスとして、種々のサーマルヘッドが提案されている。例えば、基板と、基板上に設けられた発熱部と、基板上に設けられ、発熱部と電気的に接続された電極と、発熱部および電極を覆う保護層とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1には、低窒化チタン(TiN)層と、低窒化チタン層よりも窒化率の高い高窒化チタン(TiN)層とを積層して保護層を形成することが記載されている。
特開2009−126117号公報
本開示のサーマルヘッドは、基板と、前記基板上に設けられた発熱部と、前記基板上に設けられ、前記発熱部と電気的に接続された電極と、前記発熱部および前記電極を覆う保護層と、を備える。また、前記保護層は、第1結晶により構成された第1層と、前記第1層と同じ材料により形成されており、第2結晶により構成された第2層とを有している。また、前記第1結晶の厚み方向の結晶格子の長さが、面方向の結晶格子の長さより長い。また、前記第2結晶の前記厚み方向の結晶格子の長さが、前記面方向の結晶格子の長さより短い。
本開示のサーマルプリンタは、上記に記載のサーマルヘッドと、前記発熱部上に記録媒体を搬送する搬送機構と、前記発熱部上に前記記録媒体を押圧するプラテンローラとを備える。
第1の実施形態に係るサーマルヘッドの概略を示す分解斜視図である。 図1に示すサーマルヘッドの概略を示す平面図である。 図2に示すIII−III線断面図である。 サーマルヘッドの発熱部の近傍を拡大して示す断面図である。 (a)は第1層を形成する第1結晶の結晶構造を示す模式図、(b)は第2層を形成する第2結晶の結晶構造を示す模式図である。 第1の実施形態に係るサーマルプリンタを示す概略図である。 第2の実施形態に係るサーマルヘッドの発熱部の近傍を拡大して示す断面図である。 第3の実施形態に係るサーマルヘッドの発熱部の近傍を拡大して示す断面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。同一の部材を示す複数の図面同士においても、形状等を誇張するために、寸法比率等は互いに一致していないことがある。
第2実施形態以降において、既に説明した実施形態の構成と同一又は類似する構成については、既に説明した実施形態の構成に付した符号を付すことがあり、また、説明を省略することがある。既に説明した実施形態の構成に対応する(類似する)構成について、既に説明した実施形態の構成とは異なる符号を付した場合においても、特に断りがない事項については、既に説明した実施形態の構成と同様である。
<第1の実施形態>
以下、サーマルヘッドX1およびサーマルプリンタZ1について図1〜6を参照して説明する。図1は、サーマルヘッドX1の構成を概略的に示している。図2は、保護層25、被覆層27、および封止部材12を一点鎖線にて示している。また、図4,5には厚み方向D1および面方向D2を図示しており、後述する図7,8においても同様である。
サーマルヘッドX1は、ヘッド基体3と、コネクタ31と、封止部材12と、放熱板1と、接着部材14とを備えている。サーマルヘッドX1は、放熱板1上に接着部材14を介してヘッド基体3が載置されている。ヘッド基体3は、外部からの電圧が印加することにより発熱部9を発熱させ記録媒体P(図6参照)に印画を行っている。コネクタ31は、外部とヘッド基体3とを電気的に接続している。封止部材12は、コネクタ31とヘッド基体3とを接合している。放熱板1は、ヘッド基体3の熱を放熱するために設けられている。接着部材14は、ヘッド基体3と放熱板1とを接着している。
放熱板1は、直方体形状をなしている。放熱板1は、例えば、銅、鉄またはアルミニウム等の金属材料で形成されており、ヘッド基体3の発熱部9で発生した熱のうち、印画に寄与しない熱を放熱する機能を有している。
ヘッド基体3は、図1に示すように、平面視して、長方形状に形成されており、ヘッド基体3の基板7上にサーマルヘッドX1を構成する各部材が設けられている。ヘッド基体3は、外部より供給された電気信号に従い、記録媒体Pに印字を行う機能を有する。
図1〜3を用いて、ヘッド基体3を構成する各部材について説明する。
基板7は、放熱板1上に配置されており、平面視して、矩形状をなしている。そのため、基板7は、第1長辺7aと、第2長辺7bと、第1短辺7cと、第2短辺7dと、側面7eと、第1面7fと、第2面7gとを有している。側面7eはコネクタ31側に設けられている。第1面7f上にヘッド基体3を構成する各部材が設けられている。第2面7gは、放熱板1側に設けられている。基板7は、例えば、アルミナセラミックス等の電気絶縁性材料あるいは単結晶シリコン等の半導体材料等によって形成されている。
基板7の第1面7f上に蓄熱層13が設けられている。蓄熱層13は、基板7の上方へ向けて突出して隆起している。蓄熱層13は、主走査方向に沿って延び、断面が略半楕円形状をなしている。また、蓄熱層13は、印画する記録媒体を、発熱部9上に形成された保護層25に良好に押し当てるように機能している。蓄熱層13は、基板7からの高さが15〜90μmで設けられている。
蓄熱層13は、熱伝導性の低いガラスで形成されており、発熱部9で発生する熱の一部を一時的に蓄積する。そのため、発熱部9の温度を上昇させるのに要する時間を短くすることができ、サーマルヘッドX1の熱応答特性を高めるように機能する。蓄熱層13は、例えば、ガラス粉末に適当な有機溶剤を混合して得た所定のガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷等によって基板7の上面に塗布し、これを焼成することで形成される。
電気抵抗層15は、基板7上、および蓄熱層13上に設けられており、電気抵抗層15
上に、ヘッド基体3を構成する各種電極が設けられている。電気抵抗層15は、ヘッド基体3を構成する各種電極と同形状にパターニングされており、共通電極17と個別電極19との間に電気抵抗層15が露出した露出領域を有する。各露出領域は発熱部9を構成しており、蓄熱層13上に所定の間隔をおいて列状に配置されている。なお、電気抵抗層15は、共通電極17と個別電極19との間にのみに設けられていてもよい。
複数の発熱部9は、説明の便宜上、図2では簡略化して記載しているが、例えば、100dpi〜2400dpi(dot per inch)等の密度で配置される。電気抵抗層15は、例えば、TaN系、TaSiO系、TaSiNO系、TiSiO系、TiSiCO系またはNbSiO系等の電気抵抗値の高い材料によって形成されている。そのため、発熱部9に電圧が印加されたときに、ジュール発熱によって発熱部9が発熱する。
共通電極17は、主配線部17a,17dと、副配線部17bと、リード部17cとを備えている。共通電極17は、複数の発熱部9と、コネクタ31とを電気的に接続している。主配線部17aは、基板7の第1長辺7aに沿って延びている。副配線部17bは、基板7の第1短辺7cおよび第2短辺7dのそれぞれに沿って延びている。リード部17cは、主配線部17aから各発熱部9に向かって個別に延びている。主配線部17dは、基板7の第2長辺7bに沿って延びている。
複数の個別電極19は、発熱部9と駆動IC11との間を電気的に接続している。また、個別電極19は、複数の発熱部9を複数の群に分けており、各群の発熱部9と各群に対応して設けられた駆動IC11とを電気的に接続している。
複数のIC−コネクタ接続電極21は、駆動IC11とコネクタ31との間を電気的に接続している。各駆動IC11に接続された複数のIC−コネクタ接続電極21は、異なる機能を有する複数の配線で構成されている。
グランド電極4は、個別電極19と、IC−コネクタ接続電極21と、共通電極17の主配線部17dとにより取り囲まれるように配置されている。グランド電極4は、0〜1Vのグランド電位に保持されている。
接続端子2は、共通電極17、個別電極19、IC−コネクタ接続電極21およびグランド電極4をコネクタ31に接続するために、基板7の第2長辺7b側に設けられている。接続端子2はコネクタピン8に対応して設けられている。コネクタ31に接続する際は、コネクタピン8がそれぞれ電気的に独立するように、コネクタピン8と接続端子2とが接続されている。
複数のIC−IC接続電極26は、隣り合う駆動IC11を電気的に接続している。複数のIC−IC接続電極26は、それぞれIC−コネクタ接続電極21に対応するように設けられており、各種信号を隣り合う駆動IC11に伝えている。
上記のヘッド基体3を構成する各種電極は、例えば、以下の方法で作製できる。各々を構成する材料層を蓄熱層13上に、例えばスパッタリング法等の薄膜成形技術によって順次積層する。次に、積層体を従来周知のフォトエッチング等を用いて所定のパターンに加工することにより形成される。なお、ヘッド基体3を構成する各種電極は、同じ工程によって同時に形成することができる。
駆動IC11は、図2に示すように、複数の発熱部9の各群に対応して配置されているとともに、個別電極19の他端部とIC−コネクタ接続電極21の一端部とに接続されている。駆動IC11は、各発熱部9の通電状態を制御する機能を有している。駆動IC1
1としては、内部に複数のスイッチング素子を有する切替部材を用いればよい。
駆動IC11は、個別電極19、IC−IC接続電極26およびIC−コネクタ接続電極21に接続された状態で、エポキシ樹脂、あるいはシリコーン樹脂等の樹脂からなるハードコート29によって封止されている。
基板7の第1面7fに設けられた蓄熱層13上には、発熱部9、共通電極17の一部および個別電極19の一部を被覆する保護層25が形成されている。
保護層25は、発熱部9、共通電極17および個別電極19の被覆した領域を、大気中に含まれている水分等の付着による腐食、あるいは印画する記録媒体との接触による摩耗から保護するためのものである。保護層25は、SiN、SiO、SiON、SiC、あるいはダイヤモンドライクカーボン等の無機材料を用いて形成することができる。
保護層25は、スパッタリング法等の薄膜形成技術を用いて作製することができる。
基板7上には、共通電極17、個別電極19およびIC−コネクタ接続電極21を部分的に被覆する被覆層27が設けられている。被覆層27は、共通電極17、個別電極19、IC−IC接続電極26およびIC−コネクタ接続電極21の被覆した領域を、大気との接触による酸化、あるいは大気中に含まれている水分等の付着による腐食から保護するためのものである。被覆層27は、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、あるいはシリコーン系樹脂等の樹脂材料により形成することができる。
コネクタ31とヘッド基体3とは、コネクタピン8、導電部材23、および封止部材12により固定されている。導電部材23は、接続端子2とコネクタピン8との間に配置されており、例えば、はんだ、あるいは異方性導電接着剤等を例示することができる。なお、導電部材23は、必ずしも設けられなくてもよく、接続端子2との間にNi、Au、あるいはPdによるめっき層(不図示)を設けてもよい。
コネクタ31は、複数のコネクタピン8と、複数のコネクタピン8を収納するハウジング10とを有している。複数のコネクタピン8は、一方がハウジング10の外部に露出しており、他方がハウジング10の内部に収容されている。複数のコネクタピン8は、ヘッド基体3の接続端子2に電気的に接続されており、ヘッド基体3の各種電極と電気的に接続されている。
封止部材12は、第1封止部材12aと第2封止部材12bとを有している。第1封止部材12aは基板7の第1面7f上に位置しており、第2封止部材12bは基板7の第2面7g上に位置している。第1封止部材12aは、コネクタピン8と各種電極とを封止するように設けられている。第2封止部材12bは、コネクタピン8と基板7との接触部を封止するように設けられており、コネクタピン8の一部は第2封止部材12bから露出している。
封止部材12は、接続端子2、およびコネクタピン8が外部に露出しないように設けられており、例えば、エポキシ系の熱硬化性の樹脂、紫外線硬化性の樹脂、あるいは可視光硬化性の樹脂により形成することができる。なお、第1封止部材12aと第2封止部材12bとが同じ材料により形成されていてもよく、別の材料により形成されていてもよい。
接着部材14は、放熱板1上に配置されており、基板7の第2面7gと放熱板1とを接合している。接着部材14としては、両面テープ、あるいは樹脂性の接着剤を例示することができる。
図4,5を用いて、保護層25、第1結晶16および第2結晶18について詳細に説明する。なお、図5では、模式的にTi原子およびN原子を黒丸で示しており、第1結晶16および第2結晶18の結晶構造の概略を示している。
保護層25は、第1層25aおよび第2層25bを有している。第2層25bは、発熱部9上と、共通電極17の一部の上と、個別電極19の一部の上とに設けられている。第1層25aは、第2層25b上に設けられている。
第1層25aは、互いにほぼ直交する三軸を有する結晶である第1結晶16により形成されている。第1結晶16の、厚み方向D1の結晶格子の長さを「長さa1」、面方向D2の結晶格子の長さを「長さb1」、奥行き方向の結晶格子の長さを「長さc1」として説明する。なお、厚み方向D1とは、保護層25の厚み方向であり、基板7を平らな場所に載置したときの鉛直方向である。面方向D2とは厚み方向D1に直交する方向であり、基板7を平らな場所に載置したときの水平方向である。
第1結晶16は、直方晶系の結晶構造をなしており、長さa1と長さb1と長さc1とが異なる長さとなっている。より具体的には、第1結晶16は、Na−Cl型の結晶構造をなしている。
第1結晶16は、長さa1が長さb1よりも長くなっており、結晶格子が縦長の構造になっている。長さa1は、少なくとも長さb1よりも長ければよく、長さb1の1.01%以上であることが好ましい。また、長さc1は、長さa1および長さb1よりも短くなっている。
第1層25aは、無機材料により形成されており、例えば、SiN、SiON、SiC,SiO、TiN、あるいはTiCNにより形成することができる。第1層25aは、例えば、スパッタリング法、あるいはイオンプレーティング法により形成することができる。
第2層25bは、第1層25aと同じ材料により形成されている。それにより、第2層25bの物性値を第1層25aの物性値に近づけることができ、第1層25aと第2層25bとの密着性が向上し、第1層25aと第2層25bとが剥離しにくくなる。
また、第2層25bは、互いにほぼ直交する三軸を有する結晶である第2結晶18により形成されている。第2結晶18の、厚み方向D1の結晶格子の長さを「長さa2」、面方向D2の結晶格子の長さを「長さb2」、奥行き方向の結晶格子の長さを「長さc2」として説明する。
第2結晶18は、直方晶系の結晶構造をなしており、長さa2と長さb2と長さc2とが異なる長さとなっている。より具体的には、第2結晶18は、Na−Cl型の結晶構造をなしている。
第2結晶18は、長さa2が長さb2よりも短くなっており、結晶格子が横長の構造になっている。長さa2は、少なくとも長さb2よりも短ければよく、長さb2の98%以下であることが好ましい。また、長さc2は、長さa2および長さb2よりも短くなっている。
第2層25bは、第1層25aと同じ無機材料により形成されており、第1層25aと同様な方法により形成することができる。
第1層25aの厚みは、例えば、2〜5μmとすることができ、第2層25bの厚みは、例えば、2〜5μmとすることができる。
ここで、保護層25は、記録媒体P(図6参照)と接触するために、高硬度を有することが要求される。そのため、例えば、高硬度な材料で保護層25を形成すると保護層25の内部応力が高くなり、保護層25の内部、あるいは保護層25と基板7との界面において、保護層25が剥離する場合がある。
そして、保護層25の内部、あるいは保護層25と基板7との界面に緩衝層を形成すると内部応力は小さくできるものの、組成の異なるものが積層されることとなり、保護層25の密着力が低下する場合がある。
これに対して、保護層25は、長さa1が長さb1よりも長い第1結晶16を有する第1層25aと、第1層25aと同じ材料により形成されており、長さa2が長さb2よりも短い第2結晶18を有する第2層25bとを有している。
そのため、硬度の高い第1層25aにより保護層25の硬度を保持しつつ、硬度の低い第2層25bにより保護層25の密着性を高めることができる。その結果、保護層25の耐摩耗性を向上させるとともに、基板7から剥離しにくい保護層25とすることができる。
すなわち、第1層25aは、第1結晶16により形成されているため、第1層25aの面方向D2に多くの第1結晶16を配置することができる。そのため、第1層25aの表面を緻密にすることができ、第1層25aの硬度を高めることができる。
また、第2層25bは、第2結晶16により形成されているため、第2層25bの面方向D2に配置される第2結晶18を少なくすることができる。そのため、第2層25bの表面にあらわれる第2結晶18が少なくなり、その結果、第2層25bの内部応力が小さくなる。それゆえ、保護層25が基板7から剥離しにくくなる。
そして、第1層25aおよび第2層25bが、同じ材料により形成されていることから、第1層25aおよび第2層25bの密着力が低下しにくくなる。その結果、保護層25の内部から剥離が生じにくくなる。
このように、保護層25の硬度および密着性を保持しつつ、保護層25の内部応力を小さくできることから、保護層25の内部応力による基板7の反りを低減することができる。その結果、サーマルヘッドX1の平坦性を保持することができ、印画ムラが生じにくいサーマルヘッドX1とすることができる。
また、第2層25bの長さa2に対する長さb2の比(b2/a2)が、第1層25aの長さb1に対する長さa1の比(a1/b1)よりも大きい。そのため、第2層25bの内部応力の低減率を、第1層25aの硬度の上昇率よりも大きくすることができる。すなわち、第1層25aの硬度が高くなる影響よりも、第2層25bの内部応力を緩和する影響を大きくすることができる。その結果、保護層25が基板7から剥離しにくくすることができる。
第1結晶16および第2結晶の結晶格子のそれぞれの長さは、例えば、極微電子線回折法(NBD:Nano Beam electron Diffraction)により測定することができる。その際に、電子線入射方位は(001)面とする。
また、保護層25が、窒化チタン(TiN)により形成されている。そのため、保護層25と基板7との密着性を向上させることができる。TiNの内部には引張応力が生じており、圧縮応力が生じると保護層25が剥離しやすくなるが、第2層25bには引張応力が生じているため、圧縮応力を緩和することができ、保護層25と基板7との密着性を向上させることができる。
保護層25は、例えば以下の方法により作製することができる。
パターニングされた基板7を、保護層25を形成する領域以外をマスキングした状態でイオンプレーティング装置に投入する。次に、基板バイアス値を−50V印圧した状態でイオンプレーティング法により第2層25bを成膜する。次に、基板バイアス値を−500Vに下降させてイオンプレーティング法により第1層25aを成膜する。これにより、保護層25を形成することができる。
なお、基板バイアス値を変更して第1層25aおよび第2層25bを作製した例を示したがこれに限定されるものではない。基板電流を変更して保護層25を作製してもよい。例えば、基板電流値を0.1A流した状態で第2層25bを成膜し、基板電流値を0.5Aに上昇させて第1層25aを成膜してもよい。
なお、第1結晶16および第2結晶18が、直方晶系であり、Na−Cl型の結晶構造をなしている例を示したがこれに限定されるものではない。第1結晶16および第2結晶18は他の結晶系でもよく、Na−Cl型の結晶構造をなしていなくてもよい。
例えば、三斜晶系、単斜晶系、正方晶系、あるいは立方晶系であってもよい。いずれの場合であっても、第1結晶16において、長さa1が長さb1よりも長くなっていれば、結晶格子が縦長の構造になるとともに、第2結晶18において、長さa2が長さb2よりも短くなっていれば、結晶格子が横長の構造になる。
その結果、第1層25aの面方向D2の第1結晶16の数を多くすることができるとともに、第2層25bの面方向D2の第2結晶18の数を少なくすることができる。そのため、第1層25aの硬度を高めるとともに、第2層25bの内部応力を緩和することができ、保護層25の剥離を生じにくくすることができる。
次に、サーマルプリンタZ1について、図6を参照しつつ説明する。
本実施形態のサーマルプリンタZ1は、上述のサーマルヘッドX1と、搬送機構40と、プラテンローラ50と、電源装置60と、制御装置70とを備えている。サーマルヘッドX1は、サーマルプリンタZ1の筐体(不図示)に設けられた取付部材80の取付面80aに取り付けられている。なお、サーマルヘッドX1は、後述する記録媒体Pの搬送方向Sに直交する方向である主走査方向に沿うようにして、取付部材80に取り付けられている。
搬送機構40は、駆動部(不図示)と、搬送ローラ43,45,47,49とを有している。搬送機構40は、感熱紙、インクが転写される受像紙等の記録媒体Pを図6の矢印S方向に搬送して、サーマルヘッドX1の複数の発熱部9上に位置する保護層25上に搬送するためのものである。駆動部は、搬送ローラ43,45,47,49を駆動させる機能を有しており、例えば、モータを用いることができる。搬送ローラ43,45,47,49は、例えば、ステンレス等の金属からなる円柱状の軸体43a,45a,47a,49aを、ブタジエンゴム等からなる弾性部材43b,45b,47b,49bにより被覆
して構成することができる。なお、図示しないが、記録媒体Pがインクが転写される受像紙等の場合は、記録媒体PとサーマルヘッドX1の発熱部9との間に、記録媒体Pとともにインクフィルムを搬送する。
プラテンローラ50は、記録媒体PをサーマルヘッドX1の発熱部9上に位置する保護層25上に押圧する機能を有する。プラテンローラ50は、記録媒体Pの搬送方向Sに直交する方向に沿って延びるように配置され、記録媒体Pを発熱部9上に押圧した状態で回転可能となるように両端部が支持固定されている。プラテンローラ50は、例えば、ステンレス等の金属からなる円柱状の軸体50aを、ブタジエンゴム等からなる弾性部材50bにより被覆して構成することができる。
電源装置60は、上記のようにサーマルヘッドX1の発熱部9を発熱させるための電流および駆動IC11を動作させるための電流を供給する機能を有している。制御装置70は、上記のようにサーマルヘッドX1の発熱部9を選択的に発熱させるために、駆動IC11の動作を制御する制御信号を駆動IC11に供給する機能を有している。
サーマルプリンタZ1は、プラテンローラ50によって記録媒体PをサーマルヘッドX1の発熱部9上に押圧しつつ、搬送機構40によって記録媒体Pを発熱部9上に搬送しながら、電源装置60および制御装置70によって発熱部9を選択的に発熱させることにより、記録媒体Pに所定の印画を行う。なお、記録媒体Pが受像紙等の場合は、記録媒体Pとともに搬送されるインクフィルム(不図示)のインクを記録媒体Pに熱転写することによって、記録媒体Pへの印画を行う。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係るサーマルヘッドX2は、図7に示すように、保護層125が複数の層の積層構造体になっている点が、サーマルヘッドX1と異なっている。
保護層125は、複数の第1層125aと、第2層125bとを有している。第2層125bは、サーマルヘッドX1の第2層25b(図4参照)と同様のため説明を省略する。
第1層125aは、基板7上に設けられた第1層125a1と、保護層25の基板7とは反対側に設けられた部分に位置する第1層125a2とを有している。そして、第1層125a1と第1層125a2との間に第2層125bが設けられている。
そのため、第2層125bが、第1層125a1,125a2間の緩衝層として機能することとなり、保護層125の内部に剥離が生じにくくなる。そして、第1層125aと第2層125bとが同じ材料により形成されているため、第1層125aと第2層125bとの物性値を近づけることができ、第1層125aと第2層125bとの密着性が低下しにくくなる。その結果、保護層125の剥離を生じにくくすることができる。
第1層125a2は、保護層125の基板7とは反対側の部分に位置している。言い換えると、第1層125a2が、保護層125の基板7とは反対側の表面を形成している。そのため、硬度の高い第1層125a2が、記録媒体P(図6参照)と接触することとなる。その結果、保護層125の摩耗量を小さくすることができ、耐久性の向上したサーマルヘッドX2とすることができる。
第1層125a2の長さb1に対する長さa1の比が、第1層125a1の長さb1に対する長さa1の比よりも大きいと、第1層125a2の面方向D2に配置される第1結晶16(図5参照)の数を、第1層125a1の面方向D2に配置される第1結晶16の
数よりも多くすることができる。それにより、サーマルヘッドX2の耐久性をさらに向上させることができる。
サーマルヘッドX2は、例えば、以下の方法により形成することができる。
パターニングされた基板7を、保護層125を形成する領域以外をマスキングした状態でイオンプレーティング装置に投入する。次に、基板バイアス値を−500V印圧したイオンプレーティング法により第1層125a1を成膜する。次に、基板バイアス値を−50Vに上昇させた状態でイオンプレーティング法により第2層125bを成膜する。次に、基板バイアス値を−500Vに下降させてイオンプレーティング法により第1層125a2を成膜する。これにより、保護層125を形成することができる。
なお、第1層125a2の基板バイアス値は、第1層125a1の基板バイアス値よりも高くもよい。それにより、表面に設けられた第1層125a2の硬度を向上させることができ、耐摩耗性の向上したサーマルヘッドX2とすることができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係るサーマルヘッドX3は、図8に示すように、絶縁層32を備える点でサーマルヘッドX1と異なっている。
絶縁層32は、比抵抗の大きな材料により形成されており、例えば、SiO、SiN、あるいはSiONにより形成することができる。絶縁層32の厚みは、例えば、0.1〜10μmとすることができる。絶縁層32を設けることにより、主走査方向に複数配列された発熱部9同士を絶縁することができる。
絶縁層32は、例えば、スクリーン印刷法、スパッタリング法、あるいはイオンプレーティング法により形成することができる。イオンプレーティング法により形成する場合は、保護層25と連続して形成することができる。
絶縁層32が、保護層25と基板7との間に設けられている。それにより、保護層25を介して発熱部9同士が短絡する可能性を低減することができる。
また、第2層25bが、絶縁層32上に設けられている。それにより、異種材料からなる絶縁層32と保護層25との密着性を高めることができる。すなわち、第2層25bは、第2結晶18(図5参照)により形成されているため、第1層25aに比べて内部応力が低く、異種材料間により生じる物性値の違いによって生じた応力を緩和することができる。その結果、絶縁層32と保護層25とが剥離しにくくなる。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、第1の実施形態であるサーマルヘッドX1を用いたサーマルプリンタZ1を示したが、これに限定されるものではなく、サーマルヘッドX2〜X3をサーマルプリンタZ1に用いてもよい。また、複数の実施形態であるサーマルヘッドX1〜X3を組み合わせてもよい。
例えば、電気抵抗層15を薄膜形成することにより、発熱部9の薄い薄膜ヘッドを例示して示したが、これに限定されるものではない。各種電極をパターニングした後に、電気抵抗層15を厚膜形成することにより、発熱部9の厚い厚膜ヘッドに本発明を用いてもよい。
また、発熱部9が基板7の第1面7f上に形成された平面ヘッドを例示して説明したが
、発熱部9が基板7の端面に設けられた端面ヘッドに本発明を用いてもよい。
また、蓄熱層13が隆起部13a以外の領域に下地部を形成してもよい。蓄熱層13上に共通電極17および個別電極19を形成し、共通電極17と個別電極19との間の領域のみに電気抵抗層15を形成することにより、発熱部9を形成してもよい。
なお、封止部材12を、駆動IC11を被覆するハードコート29とを同じ材料により形成してもよい。その場合、ハードコート29を印刷する際に、封止部材12が形成される領域にも印刷して、ハードコート29と封止部材12とを同時に形成してもよい。
X1〜X3 サーマルヘッド
Z1 サーマルプリンタ
D1 厚み方向
D2 面方向
1 放熱板
3 ヘッド基体
7 基板
9 発熱部
13 蓄熱層
14 接着部材
16 第1結晶
a1 第1結晶の厚み方向の結晶格子の長さ
b1 第1結晶の面方向の結晶格子の長さ
c1 第1結晶の奥行き方向の結晶格子の長さ
17 共通電極(電極)
18 第2結晶
a2 第2結晶の厚み方向の結晶格子の長さ
b2 第2結晶の面方向の結晶格子の長さ
c2 第2結晶の奥行き方向の結晶格子の長さ
19 個別電極(電極)
25,125 保護層
25a,125a 第1層
25b,125b 第2層
32 絶縁層

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた発熱部と、
    前記基板上に設けられ、前記発熱部と電気的に接続された電極と、
    前記発熱部および前記電極を覆う保護層と、を備え、
    前記保護層は、第1結晶により構成された第1層と、前記第1層と同じ材料により形成されており、第2結晶により構成された第2層とを有しており、
    前記第1結晶の厚み方向の結晶格子の長さが、面方向の結晶格子の長さより長く、
    前記第2結晶の前記厚み方向の結晶格子の長さが、前記面方向の結晶格子の長さより短いことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 前記第2層の前記厚み方向の結晶格子の長さに対する前記面方向の結晶格子の長さの比が、前記第1層の前記面方向の結晶格子の長さに対する前記厚み方向の結晶格子の長さの比よりも大きい、請求項1に記載のサーマルヘッド。
  3. 前記保護層が、窒化チタンにより形成されている、請求項1または2に記載のサーマルヘッド。
  4. 前記保護層は、前記第1層を複数有しており、
    前記第2層が、複数の前記第1層の間に設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  5. 前記第1層が、前記保護層の前記基板とは反対側の部分に位置する、請求項1から4のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  6. 前記基板と前記保護層との間に絶縁層が設けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  7. 前記第2層が、前記絶縁層上に設けられている、請求項6に記載のサーマルヘッド。
  8. 請求項1から7のうちいずれか一項に記載のサーマルヘッドと、
    前記発熱部上に記録媒体を搬送する搬送機構と、
    前記発熱部上に前記記録媒体を押圧するプラテンローラと、を備えることを特徴とするサーマルプリンタ。
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