JP6642561B2 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒および撮像装置に関する。
レンズ鏡筒にモータフレームをねじ止めする構造がある(特許文献1参照)。
[特許文献1] 特開平09−325256号公報
小型レンズ鏡筒では、モータフレームの取り付け部を枠状に形成できない場合がある。このため、取り付けねじの締結により、取り付け部を含む部材が変形することがある。
本発明の一態様においては、開口部を有する筒部材と、第1穴と第2穴とを有し、開口部の少なくとも一部を覆って筒部材に固定される被固定部材と、第1穴に挿通され、筒部材と被固定部材とを固定する固定部材と、を備え、筒部材は第2穴に対して移動可能であるレンズ鏡筒が提供される。
本発明の第二態様においては、上記レンズ鏡筒を備える撮像装置が提供される。
上記発明の概要は、この発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラ100の模式的断面図である。 レンズユニット200の模式的断面図である。 保持筒280を単独で示す斜視図である。 モータ組立体270の取り付け過程を示す斜視図である。 モータ組立体270の取り付け過程を示す斜視図である。 モータ組立体270を取り付けられる保持筒280の部分平面図である。 モータ組立体270を取り付けられた保持筒280の部分平面図である。 モータ組立体270を取り付けられた保持筒280の斜視図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。下記の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。下記の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、光学機器の一例である一眼レフカメラ100の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラボディ300を含む。
なお、記載を簡潔にする目的で、下記の説明においては、カメラボディ300に装着されたレンズユニット200に対して物体側を、一眼レフカメラ100の前側または先側と記載する。また、レンズユニット200に対して物体から遠い側を、一眼レフカメラ100における後側または背面側と記載する。
レンズユニット200は、光軸Xに沿って配置された第一レンズ群210、第二レンズ群220、第三レンズ群230および第四レンズ群240を含む光学系を有する。第一レンズ群210、第二レンズ群220、第三レンズ群230および第四レンズ群240は、それぞれレンズ保持枠212、222、232、242に個別に保持される。
図示のレンズユニット200は、第一レンズ群210、第二レンズ群220、第三レンズ群230および第四レンズ群240が相互に接近した沈胴状態にある。これにより、レンズユニット200の光軸X方向の長さが短縮されて一眼レフカメラ100の携帯性は向上する。ただし、沈胴状態にあるレンズユニット200は、光学装置として使用できない。
レンズユニット200は、固定筒201、ズーム環202、直進筒203、先筒204、カム筒290、案内筒206、先側移動枠207および後側移動枠209を含む鏡筒を有する。固定筒201は、後端にレンズ側マウント部208を有する。レンズ側マウント部208をカメラボディ300前面のボディ側マウント部360と結合させることにより、固定筒201は、カメラボディ300に対して結合される。
レンズ側マウント部208およびボディ側マウント部360の結合は解除できる。よって、カメラボディ300は、規格に適合するレンズ側マウント部208を有する他のレンズユニット200と組み合わせても使用できる。
ズーム環202は、固定筒201の外周面に配され、ユーザの操作により、光学系の光軸Xを回転軸として回転する。レンズユニット200におけるズーム環202は、レンズユニット200を伸筒させて沈胴状態を解除する場合に、ユーザにより回転操作される。また、ズーム環202は、レンズユニット200の光学系を変倍させる場合にも、ユーザにより回転操作される。
レンズユニット200において、第三レンズ群230を保持するレンズ保持枠232は、先側移動枠207に対して移動可能に支持される。レンズ保持枠232は、先側移動枠207に固定されたモータ組立体270により駆動される。
モータ組立体270は、ステッピングモータ272、送りねじ274および固定部材276を有する。固定部材276は、ステッピングモータ272および送りねじ274を一体的に支持する。アクチュエータとしてのステッピングモータ272は、送りねじ274を回転駆動する。送りねじ274は、ラック部材278を介してレンズ保持枠232と係合する。
これにより、モータ組立体270は、レンズ保持枠232に保持された第三レンズ群230を移動させることができる。第三レンズ群230が移動した場合、レンズユニット200の光学系の焦点位置が変化する。よって、カメラボディ300側からの信号に基づいてステッピングモータ272を電気的に制御して、レンズユニット200を合焦させることができる。
カメラボディ300は、ボディ側マウント部360の後方に配されたミラーユニット370を備える。ミラーユニット370の下方には合焦光学系380が配される。ミラーユニット370の上方にはフォーカシングスクリーン352が配される。
フォーカシングスクリーン352の更に上方にはペンタプリズム354が配され、ペンタプリズム354の後方にはファインダ光学系356が配される。ファインダ光学系356の後端は、ファインダ350としてカメラボディ300の背面に露出する。
ミラーユニット370の後方には、シャッタユニット310、ローパスフィルタ332、撮像素子330、基板320および表示部340が順次配される。液晶表示板等により形成される表示部340は、カメラボディ300の背面に表われる。基板320には、制御部322および画像処理部324等が実装される。
ミラーユニット370は、メインミラー371およびサブミラー374を含む。メインミラー371は、メインミラー回動軸373により軸支されたメインミラー保持部372に支持される。
サブミラー374は、サブミラー回動軸376により軸支されたサブミラー保持部375に支持される。サブミラー保持部375は、メインミラー保持部372に対して回動する。よって、メインミラー保持部372が回動した場合、サブミラー保持部375もメインミラー保持部372と共に変位する。
メインミラー保持部372の前端が降下した場合、メインミラー371は、レンズユニット200から入射した入射光束上に斜めに位置する。メインミラー保持部372が上昇した場合、メインミラー371は、入射光束を避けた位置に退避する。
メインミラー371が入射光束上に位置する場合、レンズユニット200を通じて入射した入射光束は、メインミラー371に反射されてフォーカシングスクリーン352に導かれる。フォーカシングスクリーン352は、レンズユニット200の光学系と共役な位置に配されて、レンズユニット200の光学系が形成した像を可視化する。
フォーカシングスクリーン352上の像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ここで、ペンタプリズム354を通じて像を観察することにより、ファインダ350からは正立正像を観察できる。
測光センサ390は、ファインダ光学系356の上方に配され、分岐された入射光束の一部を受光する。測光センサ390は、被写体輝度を検出して、制御部322に撮影条件の一部である露出条件を算出させる。
メインミラー371は、入射光束の一部を透過するハーフミラー領域を有する。サブミラー374は、ハーフミラー領域から入射した入射光束の一部を、合焦光学系380に向かって反射する。合焦光学系380は、入射した入射光束の一部を焦点検出センサ382に導く。これにより、制御部322は、レンズユニット200の光学系を合焦させる場合に移動するレンズの目標位置を決定する。
上記のようなレンズユニット200およびカメラボディ300を備える一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが半押しされると、焦点検出センサ382および測光センサ390が有効になり、被写体像を適切な撮影条件で撮影できる状態になる。
次いで、レリーズボタンが全押しされると、メインミラー371およびサブミラー374が退避位置に移動して、シャッタユニット310が開く。これにより、レンズユニット200から入射した入射光束は、ローパスフィルタ332を通過して、撮像素子330に入射する。こうして、レンズユニット200の光学系により撮像素子330の撮像面に形成された画像が撮像される。
図2は、伸筒状態にあるレンズユニット200の部分的な断面を示す模式図であり、第三レンズ群230および第四レンズ群240とその駆動機構が示される。図を簡潔にする目的で各部の形状を簡素化しているが、図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
レンズユニット200において、先側移動枠207の直進突起部259と後側移動枠209の直進突起部269とは、固定筒201の内面に互いに独立して形成された直進溝に個別に係合する。これにより、レンズユニット200が沈胴状態にある場合、先側移動枠207および後側移動枠209の後端部分は、光軸Xと平行な方向について同じ位置を占め、光軸Xを含む断面において重なることができる。よって、先側移動枠207および後側移動枠209の両方の後端が固定筒201の後面に共に突き当たるまで後退させて、レンズユニット200の光軸X方向の長さを短縮できる。
レンズユニット200においてズーム環202が回転操作されると、連結ピン299によりズーム環202に連結されたカム筒290も、ズーム環202と共に、固定筒201に対して相対的に光軸Xの廻りを回転する。カム筒290の後端近傍に設けられたカムピン292の上端は、固定筒201の内面に形成されたカム溝402に係合しているので、カム筒290が回転すると、カム溝402に案内されたカムピン292に導かれてカム筒290は、固定筒201の内部を光軸X方向に移動する。
カム筒290が光軸Xの廻りを回転した場合、カム筒290に対して固定されてカム筒290と共に回転するカムピン296に対して、カム溝256で係合する先側移動枠207にも駆動力が伝達される。先側移動枠207は、直進突起部259が係合する直進溝401により回転を規制される。よって、カム溝256から駆動力を伝達された場合に、先側移動枠207は回転することなく光軸Xと平行な方向に移動する。
同様に、カム筒290が光軸Xの廻りを回転した場合、カム筒290の内面に形成されたカム溝294もカム筒290と共に回転する。よって、カム溝294に係合するカムピン264を有する後側移動枠209にも駆動力が伝達される。後側移動枠209は、直進突起部269が係合する直進溝404により回転を規制される。よって、カムピン264に駆動力を伝達された場合に、後側移動枠209は、回転することなく光軸Xと平行な方向に移動する。
第四レンズ群240を保持するレンズ保持枠242は、後側移動枠209と一体的に形成される。よって、後側移動枠209が固定筒201に対して光軸X方向に移動した場合、第四レンズ群240も光軸X方向に移動する。
第三レンズ群230を保持するレンズ保持枠232は、ラック部材278に結合される。ラック部材278は、ステッピングモータ272により回転駆動される送りねじ274に噛み合う。モータ組立体270は、ステッピングモータ272および送りねじ274を一体的に支持する固定部材276を有する。固定部材276は、保持筒280に対して固定される。これにより、ステッピングモータ272および送りねじ274が、保持筒280に対して固定される。
保持筒280は、筒部282と、取り付け部284とを有する。固定部材276と、筒部282に対して固定される。取り付け部284は、止めねじ286により先側移動枠207に対して固定される。これにより、モータ組立体270は、先側移動枠207に対して固定され、先側移動枠207と一体的に光軸X方向に移動する。よって、先側移動枠207が固定筒201に対して光軸X方向に移動した場合、第三レンズ群230も光軸X方向に移動する。
このように、レンズユニット200においてズーム環202を操作された場合、カムピン264、292、296およびカム溝294、402、256の一連の作用により、第三レンズ群230および第四レンズ群240の間隔が変化する。これにより、レンズユニット200の光学系の倍率が変化する。
なお、カムピン264、292、296は、レンズユニット200の周方向についてそれぞれ異なる位置に配される。よって、これらの要素が、レンズユニット200の光軸Xを含む単一の断面に同時に現れることはない。しかしながら、図2では、カムピン264、292、296相互の作用を示す目的で、これらの要素をひとつの断面上に併せて示す。
また、レンズユニット200においてステッピングモータ272に駆動電力が供給された場合、送りねじ274が回転駆動され、ラック部材278に駆動力が伝えられる。これにより、第三レンズ群230を保持したレンズ保持枠232は、先側移動枠207および保持筒280に対して光軸X方向に移動する。このように、保持筒280は、第三レンズ群230を保持するレンズ保持枠232を、光軸X方向に移動可能に支持している。
よって、レンズユニット200においては、モータ組立体270のステッピングモータ272を動作させることにより、第三レンズ群230を保持するレンズ保持枠232を、保持筒280および先側移動枠207に対して単独で光軸X方向に移動させる。これにより、レンズユニット200の光学系の焦点位置が変化し、レンズユニット200の光学系により形成される像を撮像素子330の撮像面上に結像させることができる。
図3は、単独の保持筒280を、図1および図2における上方から見下ろした様子を示す斜視図である。保持筒280は、一体的に形成された筒部282および取り付け部284を有する。
保持筒280の筒部282は略円筒状の形状を有するが、周方向の一部を取り除いて形成された開口部288を有する。筒部282の外周面には、筒部282の周方向について開口部288に隣接して平坦な平面をなす一対の平坦領域285、287が形成される。
図中で上側に位置する一方の平坦領域285には、一対のねじ穴283とボス281とが配される。一対のねじ穴283は、平坦領域285に対して直交する方向に形成される。ボス281は、平坦領域285から、筒部282の径方向に突出して形成される。図中で下側に位置する他方の平坦領域287には、治具受け部289が配される。治具受け部289は、平坦領域287に対して直交する丸穴として形成される。
保持筒280の取り付け部284は、筒部282の先側端部から径方向に拡がるフランジ状に形成される。取り付け部284の前面は、筒部282と直交する平坦領域を有し、先側移動枠207の背面に密着する部分を有する。
図4は、保持筒280に対するモータ組立体270の取り付け過程を示す斜視図である。保持筒280にモータ組立体270を取り付ける場合は、まず、モータ組立体270の送りねじ274側を、保持筒280の開口部288に挿入する。
開口部288に挿入されたモータ組立体270の固定部材276先端が取り付け部284の背面に接近すると、板状の固定部材276は、保持筒280の一対の平坦領域285、287にまたがる。これにより、保持筒280の周方向について開口部288の両端に位置する平坦領域285、287が連結され、開口部288の少なくとも一部は固定部材276により覆われる。
開口部288に入り込んだ固定部材276の図中上側においては、固定部材276に設けられた切り込み状の当接部271に、保持筒280のボス281が入り込む。また、固定部材276を貫通して設けられた一対の挿通穴273が、保持筒280のねじ穴283に重なる位置に到達する。ただし、挿通穴273の内径は、ねじ穴283の内径よりも大きいので、ねじ穴283が挿通穴273の内側に見える。
更に、固定部材276の図中下側においては、固定部材276を貫通して設けられた位置決め穴279が、保持枠の治具受け部289の近傍に到達する。位置決め穴279は、治具受け部289の内径および形状と略同じ内径および形状を有する。
このように、モータ組立体270の固定部材276を保持筒280の開口部288にさし込むと、固定部材276の当接部271と保持筒280のボス281とが係合する。しかしながら、この段階の固定部材276は、保持筒280の平坦領域285、287の表面を滑動して、筒部282に対する接線方向に移動できる。
図5は、保持筒280に対するモータ組立体270の取り付け過程の次の段階を示す斜視図である。図5は、図4と同じ視点から描かれており、共通の要素には同じ参照番号を付す。
続いて、開口部288にさし込んだ固定部材276を、保持筒280の周方向に移動させて、保持筒280のボス281を当接部271の奥に当接させる。これにより、固定部材276の保持筒280に対する位置は、保持筒280の周方向についても位置決めされる。このように、ボス281および当接部271は、相互の当接により固定部材276および保持筒280を相互に位置決めする第一の位置決め部を形成する。
なお、上記の例では、円筒状のボス281と、U字形に切り込まれた当接部271とにより第一の位置決め部が形成されている。しかしながら、平坦領域285、287を含む面に沿った固定部材276および保持筒280の相対位置を定め得る形状であれば、他の形状の部材を組み合わせて第一の位置決め部を形成することができる。
例えば、円筒状のボス281に対して、V字形の切り込みにより形成された当接部271を組み合わせてもよい。また、任意の形状で、ボス281および当接部271が相補的な形状を有していてもよい。この場合、例えば、曲げ加工、プレス加工等により固定部材276の一部に立体的な当接部271を形成し、保持筒280側に、当該当接部271と相補的な形状を有する受け部を設けてもよい。
また、第一の位置決め部により、固定部材276の図中上端側が保持筒280に対して位置決めされた場合、固定部材276の図中下端側に設けられた位置決め穴279は、保持筒280の治具受け部289と重なる位置を占める。換言すれば、治具受け部289は、固定部材276の当接部271がボス281に当接した場合の位置決め穴279の位置に対応して設けられる。
更に、上記のように固定部材276が位置決めされた状態を、治具410により固定する。即ち、治具410の先端に設けられた挿通部412を、図中に矢印Aで示すように、固定部材276の位置決め穴279に挿通し、更に、保持筒280の治具受け部289にさし込むことにより、固定部材276は、治具410により平坦領域287に拘束される。これにより、開口部288の図中下側においても、固定部材276は、保持筒280の平坦領域287に対して位置決めされる。このように、位置決め穴279および治具受け部289は、治具410の挿通部412をさし込むことにより固定部材276および保持筒280を相互に位置決めする第二の位置決め部を形成する。
こうして、固定部材276が、保持筒280に対して予め定められた位置で位置決めされると、止めねじ420が固定部材276の挿通穴273に挿通され、更に、保持筒280のねじ穴283にねじ込まれる。これにより、固定部材276が保持筒280に対して位置決めされた状態が固定される。
図6は、止めねじ420を締結する過程を示す部分平面図である。図6は、固定部材276と直交する方向から固定部材276を見下ろした状態を示す。
図示の段階において、固定部材276の当接部271は、保持筒280のボス281に対して、保持筒280の周方向に当接している。また、固定部材276の位置決め穴279は、治具受け部289に先端をさし込んだ治具410の挿通部412により係止されている。よって、固定部材276は、保持筒280の開口部288の両側において、保持筒280に対して結合されている。
上記のような状態で、止めねじ420が保持筒280のねじ穴283にねじ込まれると、やがて、止めねじ420のねじ頭が固定部材276の表面に当接し、固定部材276を保持筒280の外周面に向かって押し付ける。この状態から、止めねじ420を更にねじ込むと、治具410の挿通部412により固定部材276の図中下端に係止された保持筒280の平坦領域287が、開口部288の反対側に向かって引きつけられる。
このため、保持筒280の図中右側が縮径され、図中に符号θにより示すように、保持筒280に撓みが生じる。固定部材276を保持筒280に対して確実に固定するには十分な締めつけトルクで止めねじ420を締結しなければならず、この段階で保持筒280の撓みを回避することは難しい。
図7は、保持筒280に対するモータ組立体270の取り付け過程の次の段階を示す部分平面図である。図6と同じ視点から描かれており、共通の要素には同じ参照番号を付す。
上記のように止めねじ420の締結が完了すると、治具410の把持部414を把持して治具受け部289および位置決め穴279から引き抜くことにより、治具410が取り除かれる。これにより、固定部材276の平坦領域287に対する係止は解除され、保持筒280の平坦領域287は固定部材276から開放される。よって、保持筒280は、それ自体の弾性により撓みを解消する。
このように、保持筒280は、モータ組立体270を取り付ける過程で撓みを生じる。しかしながら、止めねじ420を締結した後に治具410を取り除くことにより保持筒280の撓みは解消される。
なお、治具410の挿通部412の先端は、レンズユニット200の組み立て毎に位置決め穴279および治具受け部289に挿入を繰り返す。よって、先端の縁部を面取りすることにより作業性を向上させることができる。
図8は、モータ組立体270を取り付けた保持筒280の斜視図である。モータ組立体270の固定部材276は、当接部271の奥をボス281に当接させた状態を維持しており、モータ組立体270は、ボス281により規定された位置に位置決めされている。また、固定部材276は、開口部288の一端において十分に締め込まれた一対の止めねじ420により保持筒280に対して締結されているので、位置決めされた状態が継続的に保存される。
更に、開口部288の他端において、保持筒280の平坦領域287は、固定部材276から開放されている。よって、保持筒280は、成形当初の形状を精度よく回復している。
なお、第二の位置決め部を形成する位置決め穴279および治具受け部289と治具410の組み合わせは、上記の例に限定されない。即ち、固定部材276および保持筒280の相対位置を一時的に固定し、更に、止めねじ420を締結後に当該固定を解除できれば、他の形状の組み合わせでもよい。
例えば、治具410の挿通部412が、矩形、楔形、円錐形等の他の形状を有し、位置決め穴279および治具受け部289が挿通部412と相補的な形状であってもよい。また、位置決め穴279および治具受け部289は、固定部材276および保持筒280の後端側縁部に形成された切り込み等であってもよい。また、治具410の挿通部412が僅かな弾性を有し、位置決め穴279および治具受け部289に挿通した場合に、治具410を自己保持できるようにしてもよい。
上記の形態では交換可能なレンズユニット200を備えた一眼レフカメラ100を例にあげて説明したが、クイックリターンミラーを備えていないノンフレックスカメラであっても上記の構造を適用できる。また、レンズユニット200とカメラボディ300とが一体になったカメラの他、カム機構により駆動する光学部材を備えた望遠鏡、測量器、顕微鏡等においても上記の構造を適用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、200 レンズユニット、201 固定筒、202 ズーム環、203 直進筒、204 先筒、206 案内筒、207 先側移動枠、209 後側移動枠、208 レンズ側マウント部、210 第一レンズ群、212、222、232、232、242 レンズ保持枠、220 第二レンズ群、230 第三レンズ群、240 第四レンズ群、256、294、402 カム溝、259、269 直進突起部、264、292、296 カムピン、270 モータ組立体、271 当接部、272 ステッピングモータ、273 挿通穴、274 送りねじ、276 固定部材、278 ラック部材、279 位置決め穴、280 保持筒、281 ボス、282 筒部、283 ねじ穴、284 取り付け部、285、287 平坦領域、286、420 止めねじ、288 開口部、289 治具受け部、290 カム筒、299 連結ピン、300 カメラボディ、310 シャッタユニット、320 基板、322 制御部、324 画像処理部、330 撮像素子、332 ローパスフィルタ、340 表示部、350 ファインダ、352 フォーカシングスクリーン、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディ側マウント部、370 ミラーユニット、371 メインミラー、372 メインミラー保持部、373 メインミラー回動軸、374 サブミラー、375 サブミラー保持部、376 サブミラー回動軸、380 合焦光学系、382 焦点検出センサ、390 測光センサ、410 治具、412 挿通部、414 把持部

Claims (11)

  1. 切欠き部を有する筒部材と、
    前記切欠き部の少なくとも一部を覆って前記筒部材に固定される被固定部材と、
    前記筒部材に設けられた穴部と前記被固定部材に設けられた貫通部とを有する位置決め部と、
    前記切欠き部を挟んで前記位置決め部と対向する位置に設けられ、前記筒部材と前記被固定部材とを固定するねじ部材と、
    を備え、前記筒部材は前記貫通部に対して移動可能であるレンズ鏡筒。
  2. 前記穴部は前記貫通部に対して移動可能である
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記穴部と前記貫通部との位置関係が固定されている場合、前記筒部材には歪みが生じる
    請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記穴部と前記貫通部との位置関係の固定がなくなると、前記筒部材の前記歪みは軽減される
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 道具を介して前記穴部と前記貫通部との位置関係を固定し、
    前記道具を取り外すと前記筒部材の前記歪みが軽減される
    請求項3又は請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記筒部材は第1当接部を有し、
    前記被固定部材は第2当接部を有し、
    前記第1当接部と前記第2当接部が当接することで、前記筒部材の周方向に対する前記被固定部材の位置が決められる
    請求項2から請求項5の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 2つの前記ねじ部材を有し、
    前記第2当接部は、2つの前記ねじ部材の間に配される
    請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記穴部は、前記切欠き部を挟んで前記第1当接部と反対に配される
    請求項6又は請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. レンズを保持するレンズ保持枠と、
    前記被固定部材に支持され、前記レンズ保持枠を光軸方向に駆動するアクチュエータと、を備える
    請求項1から請求項8の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記切欠き部は、前記筒部材の一端を切り欠いた形状である
    請求項1から請求項9までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  11. 請求項1から請求項10までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒を備える撮像装置。
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