JP6642157B2 - ボイラ装置 - Google Patents
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Description
このようなボイラ装置においては、ボイラ内の缶水を長時間に亘り高温で加熱し続けると、発生する蒸気量に比例して缶水の濃縮が進行し、水管をはじめとする缶体内部の腐食、スケール付着、及びキャリーオーバーによる蒸気の乾き度の低下の原因となる。また、蒸気の乾き度が低下してくると、蒸気中に缶水が同伴するようになる。缶水には種々の成分が含まれているため、蒸気に直接触れる機器が腐食したり、蒸気配管において振動や異音が発生したりする状態が生じる。
この濃縮ブローにより、缶体から缶水が排出されるとともに、給水部から缶体内に給水されて、缶水が希釈されるようになっている。
複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能な段階値制御ボイラにおいては、燃焼位置毎に適切な濃縮ブロー量が設定されている。このため、ボイラの燃焼位置に応じて適切な濃縮ブロー量を算定し、インタバル時間経過後に缶水を排出する濃縮ブローが行われている。
このため、例えば、負荷増加に対応するために、燃焼位置を低燃焼位置から高燃焼位置に変更した場合、水位を早く下げる必要がある。逆に、燃焼位置を高燃焼位置から低燃焼位置に変更した場合、水位を早く上げる必要がある。
燃焼位置の変更に伴う缶体内の水位の制御は、給水ポンプの制御によることとしているが、給水ポンプの制御のみでは、必ずしも、水位の変更に対して迅速に追従することができない場合が生じうる。例えば、水位を上げる場合に、濃縮ブロー制御による排水とタイミングが重なる場合、水位を迅速に上げることができない場合が生じる。また、水位を下げる場合に、給水ポンプを停止させるだけでは水位を迅速に下げることができない場合が生じる。
ボイラ装置1は、段階的な複数の燃焼位置で燃焼可能であり、燃焼位置を段階的に変更して燃焼可能な段階値制御ボイラからなる。段階値制御ボイラは、例えば、4つの燃焼位置(燃焼停止位置、低燃焼位置、中燃焼位置、高燃焼位置)で燃焼可能であり、燃焼位置を切り換えることで、燃焼量が段階的に制御可能とされる4位置制御ボイラとする。
ボイラ筐体21は、缶体20の外形を構成する。
下部ヘッダ23は、ボイラ筐体21の下部に配置される。下部ヘッダ23には、複数の水管22の下端部が接続される。
上部ヘッダ24は、ボイラ筐体21の上部に配置される。上部ヘッダ24には、複数の水管22の上端部が接続される。
本実施形態では、各燃焼位置における燃焼部26の燃焼量は、高燃焼位置における燃焼を100%とした場合、中燃焼位置における燃焼が50%、低燃焼位置における燃焼が20%となるように設定されている。
蒸気ヘッダ50は、ボイラ装置1からの蒸気を集合させて、集合した蒸気SM3を負荷機器(不図示)に供給する設備である。
本実施形態のボイラ装置1は、燃焼位置の変更に伴う缶体内の設定水位の変化に対して、迅速に追従するために、缶水を排出する濃縮ブロー制御を利用する。より具体的には、水位を下げる場合には、濃縮ブロー制御により排水部6から所定量を排水する。逆に水位を上げる場合には、濃縮ブローの排出をしている場合であっても、一時的に濃縮ブローの排出を止めることで水位を上げるように制御する。
しかしながら、水位の上げ下げの目的で濃縮ブローを行った場合、本来の濃縮ブロー量との過不足分が生じることとなる。このため、本実施形態のボイラ装置1は、次回の濃縮ブローで、当該濃縮ブロー量の過不足分を調整するように制御する。
ここで、燃焼部26の燃焼位置と缶体20内の設定水位との関係について簡単に説明する。燃焼部26の燃焼位置が高いほど、蒸発が活発になるため、設定水位は低く設定される。したがって、例えば、燃焼部26の燃焼位置がより高い燃焼位置に変化した場合、燃焼位置毎に予め設定されている缶体20内の設定水位は低い方に変化する。逆に、燃焼部26の燃焼位置がより低い燃焼位置に変化した場合、燃焼位置毎に予め設定されている缶体20内の設定水位は高い方に変化する。
例えば、燃焼部26の燃焼位置が低い燃焼位置に変化した場合、燃焼位置毎に予め設定されている缶体20内の設定水位は高い方に変化する。この場合、水位検知部31により検知された水位と変化の検知された燃焼位置(低い燃焼位置)に対応する設定水位とを比較する。
燃焼部26の燃焼位置が高い燃焼位置に変化した場合、燃焼位置毎に予め設定されている缶体20内の設定水位は低い方に変化する。この場合、水位比較部105は、水位検知部31により検知された水位と変化の検知された燃焼位置(高い燃焼位置)に対応する設定水位とを比較する。
例えば、中燃焼位置における燃焼から高燃焼位置における燃焼に移行した場合であって、水位比較部105により缶体20内の水位が高燃焼位置に対応付けられた設定水位より高いと判定された場合、第1水位制御部106は、所定量の水を排水部6により排水するように制御する。そうすることで、速やかに水位を下げることが可能となる。
例えば、第1水位制御部106は、ブロー弁60を所定時間全開とすることで、所定量の水を排出することができる。
例えば、高燃焼位置における燃焼から中燃焼位置における燃焼に移行した場合であって、水位比較部105により缶体20内の水位が中燃焼位置に対応付けられた設定水位より低いと判定された場合、第2水位制御部107は、濃縮ブローの排出をしている場合であっても一時的に濃縮ブローの排出を止めるように制御する。そうすることで、給水ポンプ4の制御による給水制御と合わせて速やかに水位を上げることが可能となる。
これに対して、速やかに水位を下げる水位コントロールのために、インタバル時間中に第1水位制御部106が所定量の水を排水部6により排水させた場合、濃縮ブロー算定部108は、缶水の濃縮された状態を解消するために必要な排出量との過多分を含めて、当該インタバル時間における濃縮ブローの排出量又は排出時間を算定する。
逆に、速やかに水位を上げる水位コントロールのために、インタバル時間中に第2水位制御部107が濃縮ブロー制御部109による濃縮ブローの排出を一時的に止めるように制御した場合であって、濃縮ブローの排水量の不足分が生じる場合には、濃縮ブロー算定部108は、次のインタバル時間における濃縮ブローの排出量又は排出時間を、今回の濃縮ブローの排出量又は排出時間の不足分を含めて、算定する。
こうすることで、本来の濃縮ブローの目的とは異なる水位コントロールのために、第1水位制御部106又は第2水位制御部107が濃縮ブローの排出を制御した場合に、濃縮ブロー算定部108は、缶水の濃縮された状態を解消するために必要な排出量との過多分を含めて、当該インタバル時間における濃縮ブローの排出量又は排出時間を算定することができる。
例えば、濃縮ブロー制御部109は、濃縮ブロー時間の延長を行うことで、不足分を当該濃縮ブローのタイミングで排出するように制御してもよい。
ボイラ装置1の排水動作の説明に際して、ボイラ装置1の濃縮ブロー量等について説明する。
20/100×x+50/100×y+100/100×z=10 (式1)
α=x+y+z (式2)
濃縮ブロー率=濃縮ブロー量/(実際の蒸気蒸発量+濃縮ブロー量) (式3)
本実施形態では、一例として、濃縮ブロー率を10%と設定している。実施形態では、計算を簡単にするため、ボイラ装置1を2.7tボイラとすると、式3から、高燃焼位置(燃焼率100%)で10分間燃焼したときの濃縮ブロー量は、50kgとなることがわかる(300kg/h×10/60=50kg)。
また、燃焼位置が中燃焼位置から高燃焼位置に変更されたことに伴う水位調整は、2分間の水位調整のブロー(20kgに相当)により行うものとする。
第1水位制御部106は、2分間の水位調整のブローを行い、所定量の水(例えば、20kg)を排水部6により排水するように制御する。
濃縮ブロー制御部109は、次のインタバル(「第3インタバル」という)の開始時間T7から予め設定された濃縮ブロー時間の間ブロー弁60を開ける。例えば、10kg/分の排水量に調節されたブロー弁60を5分間開くことで、濃縮ブロー量50kgの排出を開始する。
時間T8において、第2水位制御部107は、濃縮ブロー制御部109による濃縮ブローの排出をしている場合であっても、一時的に濃縮ブローの排出を止めるように制御する。そうすることで、給水ポンプ4の制御による給水制御と合わせて速やかに水位を上げることが可能となる。
逆に、ボイラ装置1は、燃焼位置のより低い燃焼位置への変更に伴う缶体内の設定水位の変化に対して迅速に追従するために、濃縮ブローの排出をしている場合であっても一時的に濃縮ブローの排出を止めるように制御することができる。そうすることで、給水ポンプ4の制御による給水制御と合わせて速やかに水位を上げることが可能となる。
このように構成した場合のボイラ装置1の排水動作について、図4を参照して説明する。
そうすることで、濃縮ブロー制御部109は、第2インタバルの濃縮ブローの排水時間の不足時間1分を補うことができる。
これにより、燃焼位置の変更に伴い、水位を下げる必要が生じた場合に、速やかに水位を下げることが可能となる。
これにより、燃焼位置の変更に伴い、水位を上げる必要が生じた場合に、濃縮ブローの排出をしている場合であっても速やかに水位を上げることが可能となる。
これにより、本実施形態のボイラ装置1は、本来の濃縮ブローの目的とは異なる水位コントロールのために、濃縮ブローを排出した場合に、缶水の濃縮された状態を解消するために必要な排出量又は排出時間との過多分を含めて、次のインタバル時間における濃縮ブローを排出量分、又は排出時間の間、排水を行うことが可能となる。
これにより、本実施形態のボイラ装置1は、本来の濃縮ブローの目的とは異なる水位コントロールのために、インタバル時間中に濃縮ブローの排出を一時的に止めるように制御した場合に、缶水の濃縮された状態を解消するために必要な排出量又は排出時間との不足分を含めて、次のインタバル時間における濃縮ブローを排出量分、又は排出時間の間、排水を行うことが可能となる。
これにより、本実施形態のボイラ装置1は、本来の濃縮ブローの目的とは異なる水位コントロールのために、インタバル時間中に濃縮ブローの排出を一時的に止めるように制御した場合に、次のインタバル時間に缶水の濃縮された状態を解消するために必要な排出量又は排出時間の不足分を排出することが可能となる。
本実施例では、高燃焼位置における燃焼状態に対して設定された設定インタバル時間から濃縮ブローのインタバル時間を算出し、所定時間のブローを行う構成としたが、インタバル時間及び濃縮ブロー量の設定はこれ以外の方法で設定されたものであってもよい。
例えば、濃縮ブロー時間とそれぞれの燃焼位置でのインタバル時間を予め設定し、インタバル毎に燃焼位置によるブロー時間を積算し、その積算値が予め設定された濃縮ブロー時間に達した時にインタバル時間を終了するように構成してもよい。
また、積算ブロー量が予め設定した濃縮ブロー量に達したときにインタバル時間を終了させてもよい。
本実施例では、インタバル時間を可変として、例えば、高燃焼位置における燃焼状態に対して設定された設定インタバル時間に基づいて燃焼状態におけるインタバル時間を算出した。これに対して、濃縮ブロー率及びインタバル時間を固定(例えば10分)とすることを前提として、予め設定された所定の燃焼状態における濃縮ブロー排出量又は排出時間に基づいて、インタバル時間中の燃焼状態に応じた濃縮ブロー排出量又は排出時間を算出し、次のインタバル時間の開始とともに算出された濃縮ブローを行うように構成してもよい。
例えば、インタバル時間を10分に固定し、高燃焼位置(燃焼率100%)で10分間燃焼したときの濃縮ブロー時間を5分と設定した場合、中燃焼位置(燃焼率50%)で10分間燃焼したときの濃縮ブロー時間は2.5分と算出される。また、高燃焼位置で4分間燃焼し、中燃焼位置で6分間燃焼したときの濃縮ブロー時間は3.5分と算出される。ここでは、高燃焼位置で燃焼したときの濃縮ブロー時間を設定したが、高燃焼位置で燃焼したときの濃縮ブロー量を設定し、インタバル時間中の燃焼状態に応じた濃縮ブロー量を算出することもできる。
変形例2においては、第1水位制御部106が、予め設定された固定のインタバル時間中に排水部により所定量の水を排水させた場合、濃縮ブロー量算定部108は、濃縮ブローの排水量又は排出時間の過多分を含めて、インタバル時間経過後に排出される濃縮ブローの排出量又は排出時間を算定する。
同様に、変形例2においては、第2水位制御部107が、予め設定された固定のインタバル時間中に濃縮ブロー制御部109による濃縮ブローの排出を一時的に止めるように制御した場合であって、濃縮ブローの排水量又は排出時間の不足分が生じる場合、濃縮ブロー量算定部108は、インタバル時間経過後に排出される濃縮ブローの排出量又は排出時間を、濃縮ブローの排水量又は排出時間の不足分を含めて、算定する。
また、変形例2において、第2水位制御部107が、予め設定された固定のインタバル時間中に濃縮ブロー制御部109による濃縮ブローの排出を一時的に止めるように制御した場合であって、濃縮ブローの排水量又は排出時間の不足分が生じる場合、インタバル時間中に濃縮ブロー制御部109による濃縮ブローの排出を再開した場合に、濃縮ブローの排水量又は排出時間の不足分を含めて、濃縮ブロー算定部108により算定された濃縮ブローの排出量分、又は排出時間の間、排水を行うようにしてもよい。
例えば、本実施形態のボイラ装置1の排水動作において、濃縮ブロー時のブロー弁60の制御として、ブロー弁60を全開としたが、濃縮ブロー算定部108により算定される濃縮ブローの排出量に応じて、ブロー弁60A及びブロー弁60Bの開閉の制御を行うようにしてもよい。すなわち、濃縮ブロー制御部109は、濃縮ブローの排出量に応じて、ブロー弁60A及びブロー弁60Bをともに開とする制御を行うか、ブロー弁60Aを開としブロー弁60Bを閉とする制御を行うか、又はブロー弁60Aを閉としブロー弁60Bを開とする制御を行うか、を選択するようにしてもよい。
本実施形態において、燃焼位置毎に缶体内の適正水位(以下「設定水位」ともいう)が設定されているとした。これに対して、給水ラインL1を流通する給水W1の温度を測定する温度センサ、及び缶水W2の電気伝導率を測定する電気伝導率センサを設けることで、缶水W2の給水温度及び電気伝導率に基づいて燃焼位置毎の缶体内の適正水位を設定(算定)するようにしてもよい。
本実施形態では、段階値制御ボイラは、4位置制御ボイラとして、各燃焼位置における燃焼部26の燃焼量は、高燃焼位置における燃焼を100%とした場合、中燃焼位置における燃焼が50%、低燃焼位置における燃焼が20%となるように設定したが、燃焼量については、適宜設定してもよい。
また、本実施形態では、段階値制御ボイラを4位置制御ボイラとしたが、これに限定されない。すなわち、本発明の段階値制御ボイラを、燃焼停止位置、低燃焼位置、高燃焼位置を備える3位置制御ボイラとしてもよい。また、本発明の段階値制御ボイラを複数の中燃焼位置を有する5位置制御以上のボイラとしてもよい。
本実施形態では、排水部6を2つのブロー弁60A、60Bを備えることとしたが、ブロー弁の個数はこれに限定されない。例えば、ブロー弁として3個以上備えるようにしてもよい。また、弁の開度が変化可能なブロー弁を1個として、排水量を弁の開度により調節するようにしてもよい。また、ブロー弁60を設ける替わりに、缶体20から水を排水する排水ポンプと、排水ポンプに電気的に接続されるインバータと、を設け、周波数を変化させることにより排水量を調節するようにしてもよい。
20 缶体
30 蒸気圧測定部
31 水位検知部
4 給水ポンプ
5 気水分離部
6 排水部
7 制御装置
100 制御部
101 燃焼制御部
102 給水制御部
103 燃焼位置変化検知部
104 設定水位判定部
105 水位比較部
106 第1水位制御部
107 第2水位制御部
108 濃縮ブロー算定部
109 濃縮ブロー制御部
110 記憶部
Claims (5)
- 段階的な複数の燃焼位置を有し、缶体を加熱する燃焼部と、
缶体内の水位を検知する水位検知部と、
前記缶体からの排水量を調節可能とする排水部と、
燃焼部の燃焼状態に応じて前記缶体内の水位を制御する制御部と、を備えたボイラ装置であって、
前記制御部は、
前記燃焼部の燃焼位置の変化を検知する燃焼位置変化検知部と、
前記燃焼位置変化検知部により前記燃焼部の燃焼位置の変化を検知した場合、前記燃焼位置の変化に伴い、燃焼位置毎に予め設定されている前記缶体内の設定水位の増減の変化を判定する設定水位判定部と、
前記水位検知部により検知された水位と前記燃焼位置に対応する前記設定水位とを比較する水位比較部と、
前記設定水位判定部により前記変化の検知された燃焼位置の設定水位が低い水位側に設定されたと判定され、かつ前記水位比較部により前記缶体内の水位が前記設定水位より高いと判定された場合、前記排水部により所定量の水を排水させる第1水位制御部と、
を備えるボイラ装置であって、
前記制御部は、さらに
予め設定された所定の燃焼状態における設定インタバル時間及び前記燃焼部の燃焼状態に基づいて、インタバル時間を算定する濃縮ブロー算定部と、
前記濃縮ブロー算定部により算定されたインタバル時間経過後に、濃縮ブローの排出量分又は排出時間の間、排水を行う濃縮ブロー制御部と、
前記設定水位判定部により前記変化の検知された燃焼位置の設定水位が高い水位側に設定されたと判定され、かつ前記水位比較部により前記缶体内の水位が前記設定水位より低いと判定された場合、前記濃縮ブロー制御部による濃縮ブローの排出をしている場合にも一時的に前記濃縮ブローの排出を止めるように制御する第2水位制御部と、
を備えるボイラ装置。 - 段階的な複数の燃焼位置を有し、缶体を加熱する燃焼部と、
缶体内の水位を検知する水位検知部と、
前記缶体からの排水量を調節可能とする排水部と、
燃焼部の燃焼状態に応じて前記缶体内の水位を制御する制御部と、を備えたボイラ装置であって、
前記制御部は、
前記燃焼部の燃焼位置の変化を検知する燃焼位置変化検知部と、
前記燃焼位置変化検知部により前記燃焼部の燃焼位置の変化を検知した場合、前記燃焼位置の変化に伴い、燃焼位置毎に予め設定されている前記缶体内の設定水位の増減の変化を判定する設定水位判定部と、
前記水位検知部により検知された水位と前記燃焼位置に対応する前記設定水位とを比較する水位比較部と、
前記設定水位判定部により前記変化の検知された燃焼位置の設定水位が低い水位側に設定されたと判定され、かつ前記水位比較部により前記缶体内の水位が前記設定水位より高いと判定された場合、前記排水部により所定量の水を排水させる第1水位制御部と、
を備えるボイラ装置であって、
前記制御部は、さらに
予め設定された所定の燃焼状態における設定濃縮ブロー排出量又は排出時間に基づいて、前記排水部から排出する濃縮ブローの排出量又は排出時間を算定する濃縮ブロー算定部と、
予め設定された所定のインタバル時間経過後に前記濃縮ブロー算定部により算定された濃縮ブローの排出量分又は排出時間の間、排水を行う濃縮ブロー制御部と、
前記設定水位判定部により前記変化の検知された燃焼位置の設定水位が高い水位側に設定されたと判定され、かつ前記水位比較部により前記缶体内の水位が前記設定水位より低いと判定された場合、前記濃縮ブロー制御部による濃縮ブローの排出をしている場合にも一時的に前記濃縮ブローの排出を止めるように制御する第2水位制御部と、
を備えるボイラ装置。 - 前記濃縮ブロー算定部は、さらに、
前記第1水位制御部が前記インタバル時間中に前記排水部により所定量の水を排水させた場合、前記濃縮ブローの排水量又は排出時間の過多分を含めて、前記インタバル時間経過後に排出される濃縮ブローの排出量又は排出時間を算定する請求項1又は請求項2に記載のボイラ装置。 - 前記濃縮ブロー算定部は、さらに、
前記第2水位制御部が前記インタバル時間中に前記濃縮ブロー制御部による濃縮ブローの排出を一時的に止めるように制御した場合であって、前記濃縮ブローの排水量又は排出時間の不足分が生じる場合、前記インタバル時間経過後に排出される濃縮ブローの排出量又は排出時間を、前記濃縮ブローの排水量又は排出時間の不足分を含めて、算定する請求項1又は請求項2に記載のボイラ装置。 - 前記濃縮ブロー制御部は、さらに、
前記第2水位制御部が前記インタバル時間中に前記濃縮ブロー制御部による濃縮ブローの排出を一時的に止めるように制御した場合であって、前記濃縮ブローの排水量又は排出時間の不足分が生じる場合、前記インタバル時間中に前記濃縮ブロー制御部による濃縮ブローの排出を再開した場合に、前記濃縮ブローの排水量又は排出時間の不足分を含めて、前記濃縮ブロー算定部により算定された濃縮ブローの排出量分、又は排出時間の間、排水を行う請求項1又は請求項2に記載のボイラ装置。
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