JP6641566B2 - 内装部品及びその製造方法 - Google Patents
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しかしながら、この製法は、上述のように糸を押し込むための工程を要する点においては工数がかかるという問題がある。また、凹凸形状が付与される以前の基体と表皮とを、これらの接合と同時に、凹凸形状まで付与するという、より効率的な製法を採用して製造することが難しいという課題がある。
即ち、表皮のうち、凹凸形状の凸頂や凹底やその周辺部位へ接合される箇所は、より平坦な部位へ接合される箇所より、大きく伸張される。従って、例えば、表皮が模様を有する場合、この表皮を、上述の方法で基体に接合しようとすると、凹凸形状の凸頂や凹底の周辺で、それ以外の箇所より大きく伸張されるという不均一に伸張によって、模様が崩れてしまうという問題がある。また、例えば、縫製によってステッチ模様を付与した表皮を、上述と同様の方法で基体に接合しようとすると、同様な理由から、ステッチ模様を狙い通りの位置に定着させることが難しいという問題がある。
請求項1に記載の内装部品は、互いの界面で接合されるように共に熱可塑性樹脂が含まれた、基体と表皮と、を有し、
前記基体は、凹凸形状が付与された板状をなし、前記表皮は、前記凹凸形状に追従して前記基体の一面に接合されており、
前記基体と前記表皮との層間のうちの一部のみに、耐熱メッシュが介挿されていることを要旨とする。
請求項2に記載の内装部品は、請求項1に記載の内装部品において、前記耐熱メッシュが介挿された位置における前記表皮の意匠面が、模様を有していることを要旨とする。
請求項3に記載の内装部品は、請求項2に記載の内装部品において、前記模様が、糸を用いたステッチ模様であることを要旨とする。
請求項4に記載の内装部品は、請求項3に記載の内装部品において、前記ステッチ模様を構成する糸が、前記表皮と前記耐熱メッシュとを共に縫い込んでことを要旨とする。
請求項5に記載の内装部品は、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の内装部品において、前記耐熱メッシュを構成する繊維が、ガラス繊維であることを要旨とする。
前記表皮となる前駆表皮の非意匠面のうちの一部に、前記耐熱メッシュを接合する耐熱メッシュ接合工程と、
前記凹凸形状が付与される前の前駆基体と、前記耐熱メッシュが接合された前駆表皮と、を加熱する加熱工程と、
加熱された前記前駆基体と、加熱された前記耐熱メッシュが接合された前駆表皮と、を重ね合わせて、前記凹凸形状を付与しながら、前記前駆基体と前記耐熱メッシュと前記前駆表皮とを、一体に接合するプレス工程と、を備えることを要旨とする。
請求項7に記載の内装部品の製造方法は、請求項6に記載の内装部品の製造方法において、前記前駆表皮が、その意匠面に模様を有し、
前記耐熱メッシュ接合工程は、前記模様を有する領域の前記前駆表皮の非意匠面に前記耐熱メッシュを接合する工程であることを要旨とする。
請求項8に記載の内装部品の製造方法は、請求項6に記載の内装部品の製造方法において、前記前駆表皮が、その意匠面に糸を用いたステッチ模様を有し、
前記耐熱メッシュ接合工程は、前記ステッチ模様を施す領域の前記前駆表皮の非意匠面に前記耐熱メッシュを当接させ、縫製によって前記ステッチ模様を形成しながら、前記前駆表皮と前記耐熱メッシュとを縫い合わせて接合する工程であることを要旨とする。
請求項9に記載の内装部品の製造方法は、請求項8に記載の内装部品の製造方法において、前記耐熱メッシュは、前記前駆表皮の端縁部まで延設されており、
前記耐熱メッシュ接合工程は、更に、前記ステッチ模様を形成する縫製以外に、前記端縁部において、前記前駆表皮と前記耐熱メッシュとを縫い合わせて接合する工程であることを要旨とする。
請求項10に記載の内装部品の製造方法は、請求項6乃至9のうちのいずれかに記載の内装 部品の製造方法において、前記耐熱メッシュを構成する繊維が、ガラス繊維であることを要旨とする。
請求項11に記載の内装部品の製造方法は、請求項1に記載の内装部品の製造方法であって、
前記表皮となる前駆表皮の非意匠面のうちの一部に、前記耐熱メッシュを接合する耐熱メッシュ接合工程と、
前記耐熱メッシュが接合された前駆表皮を加熱する加熱工程と、
予め前記凹凸形状が付与された前記基体と、加熱された前記耐熱メッシュが接合された前駆表皮と、を重ね合わせて、前記基体と前記耐熱メッシュと前記前駆表皮とを一体に接合するプレス工程と、を備えることを要旨とする。
このため、基体への凹凸形状付与の際に、耐熱メッシュが表皮の伸張を抑制して、その寸法安定性を向上させて、表皮の意匠が不均一に崩れるのを抑制できる。従って、凹凸形状が付与されていても、見栄えよく基体と表皮とが接合された内装部品とすることができる。また、耐熱メッシュが網状であることにより、基体と表皮との間の接合を阻害することがなく、耐熱メッシュを備えた箇所においても両者がしっかり接合された内装部品とすることができる。
本発明の内装部品において、模様が、糸を用いたステッチ模様である場合には、ステッチ模様の伸張を防いで、表皮の意匠が不均一に崩れるのを抑制し、見栄えよく基体と表皮とが接合された内装部品とすることができる。
本発明の内装部品において、ステッチ模様を構成する糸が、表皮と耐熱メッシュとを共に縫い込んでいる場合には、糸によって、表皮と耐熱メッシュとが密に拘束されるため、表皮のみにステッチ模様を備える場合に比べて、より効果的にステッチ模様の伸張を防ぐことができる。従って、表皮の意匠が不均一に崩れるのが抑制され、見栄えよく基体と表皮とが接合された内装部品とすることができる。
本発明の内装部品において、耐熱メッシュを構成する繊維が、ガラス繊維である場合には、耐熱メッシュが優れた耐熱性と寸法安定性を発揮できるため、より確実に表皮の意匠が崩れるのが抑制され、見栄えよく基体と表皮とが接合された内装部品とすることができる。
このため、加熱工程における表皮の寸法安定性を向上させることができる。加えて、前駆基体と前駆表皮との接合の際には、耐熱メッシュが前駆表皮の接合される箇所の伸張を抑制し、当該箇所の表皮の意匠が不均一に崩れるのを抑制して、見栄えよく基体と表皮とを接合できる。更に、耐熱メッシュがメッシュ状であることにより、基体と表皮との接合を阻害することがなく、耐熱メッシュを備えた箇所でも両者をしっかりと接合できる。
本発明の内装部品の製造方法において、前駆表皮が、その意匠面に模様を有し、耐熱メッシュ接合工程が、模様を有する領域の前駆表皮の非意匠面に耐熱メッシュを接合する工程である場合には、耐熱メッシュが接合された箇所の模様の伸張が顕著に抑制され、表皮の意匠が不均一に崩れるのが抑制されて、見栄えよく基体と表皮とを接合できる。そのため、表皮の意匠が不均一に崩れるのを抑制して見栄えよく基体と表皮とを接合できる。
本発明の内装部品の製造方法において、耐熱メッシュを構成する繊維が、ガラス繊維である場合には、優れた耐熱性と、寸法安定性を発揮させることができる。そのため、表皮の意匠が不均一に崩れるのを抑制して見栄えよく基体と表皮とを接合できる。
このため、加熱工程における表皮の寸法安定性を向上させることができる。加えて、前駆基体と前駆表皮との接合の際には、耐熱メッシュが前駆表皮の接合される箇所の伸張を抑制して、当該箇所の表皮の意匠が不均一に崩れるのを抑制し、見栄えよく基体と表皮とを接合できる。更に、耐熱メッシュがメッシュ状であることにより、基体と表皮との接合を阻害することがなく、耐熱メッシュを備えた箇所でも両者をしっかりと接合できる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
本発明の内装部品(10)(図1参照)は、互いの界面で接合されるように共に熱可塑性樹脂が含まれた、基体(20)と表皮(30)と、を有する。
このうち、基体(20)は、凹凸形状が付与された板状をなしている。また、表皮(30)は、凹凸形状に追従して基体(20)の一面(20a)に接合されている。そして、基体(20)と表皮(30)との層間のうちの一部のみに、耐熱メッシュ(40)が介挿されている。
ここで、図1は、自動車用のドアトリムとしての内装部品10を例示しており、図1(a)は、この内装部品10の、図1(b)のZ−Z’における模式的な断面を示した図であり、図1(b)は、この内装部品10の平面形態を模式的に示した図である。
基体20は、熱可塑性樹脂のみから形成されてもよく、熱可塑性樹脂以外の材料との複合体であってもよい。
熱可塑性樹脂のみから形成された基体20としては、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂を発泡させたオレフィン系発泡材が挙げられる。
また、複合体としては、例えば、無機繊維(ガラス繊維等)や有機繊維(植物性繊維等)の繊維材料を、熱可塑性樹脂によって結着してなる繊維質多孔材が挙げられる。繊維質多孔材は、ガラス繊維、PET繊維、植物性繊維等の硬質繊維を熱可塑性樹脂により結着した材料であり、例えば、硬質繊維と熱可塑性樹脂繊維と、を混合した後、熱可塑性樹脂繊維を溶融させて得られる。その他、表皮30との接合面に熱可塑性樹脂層を配置したポリウレタン系発泡材が挙げられる。
基体20に含まれる熱可塑性樹脂の種類は特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
また、これらの表層やクッション層の非意匠面側の表面そのものを利用して、基体20と接合が困難な場合には、基体20と表皮30との互いを界面で接合できるよう、接合用の熱可塑性樹脂層(例えば、クッション層の非意匠面側に配置される)を備えることができる。
このうち、縫製によって形成されたステッチ模様55とは、糸51を用いて、実際の縫製によって形成された模様である。このステッチ模様55は、ライン状の模様であってもよいし、ステッチラインによって表現された描画(刺繍)であってもよい。更に、このような縫製によって形成されたステッチ模様55を備える場合、ステッチ模様55を形成している糸51は、表皮30のみを縫い込んでいてもよいし、表皮30以外の他層を共に縫い込んでいてもよい。他層を共に縫い込んでいる場合としては、表皮30と耐熱メッシュ40とを共に縫い込んだ形態が挙げられる。
このようなステッチ模様55は、例えば、自動車のドアトリムの各部、具体的には、アームレスト、アッパートリム、加飾パネル、オーナメントパネル、ロアトリム、ポケット(ドアトリムポケット)、クォータートリム等の各種のトリム部品や、サイドガーニッシュ、バックドアトリム等に施した形態が挙げられる。
耐熱メッシュ40が有する耐熱性とは、基体20と表皮30とを、互いの界面で熱可塑性樹脂を利用して接合する際の加熱温度に対する耐熱性を意味する。即ち、この加熱温度で融解及び分解しない耐熱性を有することを意味する。
従って、例えば、基体20と表皮30との互いの界面がオレフィンによって接合されている場合には、オレフィンの軟化温度において、耐熱メッシュ40が、網状の形状を維持できる耐熱性を有することが好ましい。同様に、上述の熱可塑性樹脂が、ポリエステルである場合にはポリエステル、ポリアミドである場合にはポリアミド、の各軟化温度において、耐熱メッシュ40が、網状の形状を維持できる耐熱性を有することが好ましい。
これらのなかでは、ガラス繊維が好ましい。ガラス繊維は耐熱性が高く、また、高温においても伸び難いためである。
これにより、耐熱メッシュ40が介挿された位置における表皮30の意匠面30aの伸張が抑制され、この模様の形崩れを抑制できる。このように、耐熱メッシュ40を用いることによる作用を、より効果的に得るという観点から、内装部品10は、耐熱メッシュ40が介挿された位置の表皮30の意匠面30aが模様を有していることが好ましい。
そして、このステッチ模様55を構成する糸51は、表皮30のみに施されて(表皮30のみに対して縫製されて)いてもよいが、表皮30と耐熱メッシュ40とを共に縫い込んで形成されたステッチ模様55であることが好ましい。糸51が、表皮30と耐熱メッシュ40とを共に縫い込んで形成されたステッチ模様55であることにより、表皮30と耐熱メッシュ40とを強固に一体化させることができ、耐熱メッシュ40による模様の歪みを抑制する作用をとりわけ効果的に得ることができる。
本発明の内装部品の製造方法は、前述の内装部品10の製造方法であり、耐熱メッシュ接合工程(R1)と、加熱工程(R2)と、プレス工程(R3)と、を備える(図2及び図3参照)。
ここで、図2及び図3は、本発明の方法における、各々自動車用のドアトリムとしての内装部品10の製造工程の一例を示している。このうち、図2は内装部品10の各工程における断面(図3のZ−Z’断面)の変化を模式的に示した図であり、図3は内装部品10の各工程における平面形態の変化を模式的に示した図である。
前駆表皮30xは、内装部品10において表皮30となる材料である。通常、前駆表皮30xと表皮30との間の材質変化はなく、前述した表皮30の構成をそのまま、前駆表皮30xとして備える。
耐熱メッシュ40は、先に説明した構成のメッシュ材料である。この耐熱メッシュ40は、前駆基体20xの表面に配置又は接合してもよいが、本方法では、前駆表皮30xの非意匠面30xbの一部に接合する。そして、前駆表皮30xの一部への接合であることにより、前駆表皮30xの他部へは接合しないこととなり、前駆表皮30xの他部に伸びしろを確保できることになる。即ち、前駆表皮30xの伸張の程度を、耐熱メッシュ40の接合箇所によって所望にコントロールすることができる。
このように、ステッチ模様形成糸51を用いて、実際の縫製によって形成されるステッチ模様55を備える場合には、縫製によって前駆表皮30xと耐熱メッシュ40とを接合することが好ましい。これにより、ステッチ模様55と耐熱メッシュ40とを確実に一体化させることができ、ステッチ模様55の意図しない伸張を防止できる。従って、前駆表皮30xにステッチ模様55として施す模様の意匠を、凹凸形状を付与した後の内装部品10において保持することができる。即ち、例えば、ステッチ模様形成糸51によって形成された縫目間隔が、意図せず増減されたりすることを防止できる。
このように、ステッチ模様形成糸51を用いた縫製によって前駆表皮30xと耐熱メッシュ40とを接合してステッチ模様55を形成している場合に、更に、前駆表皮30xの端縁部30xcにおいて、端縁部縫製糸52を用いて、耐熱メッシュ40と前駆表皮30xとを縫製して共縫いした場合、ステッチ模様55の縫目間隔を維持できるとともに、ステッチ模様55の位置ずれをも防止して、所望の位置にステッチ模様55を這わせることが可能となる。これは、耐熱メッシュ40と前駆表皮30xとが接合されながら、ステッチ模様形成糸51と端縁部縫製糸52とで挟まれた領域30xdを形成できるからである。この領域30xdは、ステッチ模様形成糸51と端縁部縫製糸52とで挟まれているため、両者間の間隔が固定された領域となり、より強固に伸びを抑制できる。従って、端縁部30xcからステッチ模様55までの距離を、凹凸形状の付与前から前駆表皮30x上で設定でき、この時に設定した端縁部30xcからのステッチ模様55の位置を凹凸形状の付与後に維持できる。
凹凸形状が付与される前の前駆基体20xは、通常、一様な厚さの板状をなしており、賦形によって凹凸形状が付与されて、基体20となる材料である。
内装部品10は、加熱工程R2を経ず、加熱プレスを行うことによって製造することも可能であるが、本方法では、予熱後に冷間プレスを行うことによって製造される。即ち、加熱工程R2において、前駆基体20x及び前駆表皮30x(耐熱メッシュ40が接合されている)を予熱し、これら前駆基体20x及び前駆表皮30xに含まれる熱可塑性樹脂を軟化させる。この際の加熱条件等は、前駆基体20x及び前駆表皮30xを構成する各々の材料等により適宜設定できる。具体的には、例えば、前駆基体20x及び前駆表皮30xに共通して含まれる熱可塑性樹脂がポリオレフィンである場合には、70℃以上(前駆基体20x及び前駆表皮30xの内部の温度)にまで加熱することが好ましい。この加熱温度は、更に、80℃以上150℃以下とすることが好ましく、85℃以上130℃以下とすることがより好ましく、90℃以上120℃以下とすることが特に好ましい。
ここで、耐熱メッシュ40が利用されない従来方法による内装部品10’の製造について図5及び図6を用いて説明する。図5及び図6は、従来の方法における、各々自動車用のドアトリムとしての内装部品10’の製造工程の一例を示している。このうち、図5は内装部品10’の各工程における断面(図6のZ−Z’断面)の変化を模式的に示した図であり、図6は内装部品10’の各工程における平面形態の変化を模式的に示した図である。
そして、この従来方法では、冷間プレス(図5d及び図6d参照)される際には、凹底62へ前駆表皮30xが引き込まれるため、ステッチ模様55は、その目標位置59よりも凹底62側へ移動されて、ステッチラインが歪む傾向にある。
このようにして、本方法では、1工程で高品質なステッチ入り製品を製造できる。しかも、耐熱メッシュ40は、メッシュ形状であるため、基体20と表皮30とは、耐熱メッシュ40越しに融着でき、別途の接着も要しない。
具体的には、枠体70に、前駆表皮30xを張った状態で固定し、前駆表皮30xを枠体70に固定したままプレス型92へ入れ、但し、枠体70をプレス型92の外に位置させることで、プレス工程R3では、前駆表皮30xのテンションを維持できる。
そして、枠体70に、前駆表皮30xの端縁と共に、耐熱メッシュ40の端縁を固定した場合には、凹凸形状の付与に伴い、耐熱メッシュ40がプレス型92内へ引き込まれることを防止できる。特に、端縁部縫製糸52を用いて、前駆表皮30xに対して耐熱メッシュ40が固定されている場合には、ステッチ模様形成糸と端縁部縫製糸とに挟まれた領域30xdの形状を維持する観点からとりわけ効果的である。更に、枠体70に対して、耐熱メッシュ40を固定する場合には、枠体70に対して、少なくとも耐熱メッシュ40のうちの2辺を固定することが好ましい。
具体的には、自動車のドアトリム、アームレスト、アッパートリム、加飾パネル、オーナメントパネル、ロアトリム、ポケット(ドアトリムポケット)、クォータートリム等のトリム系部品;ピラーガーニッシュ;カウルサイドガーニッシュ(カウルサイドトリム);サイドエアバッグ周辺部品等のシート系部品;センタークラスター、レジスター、センターボックス(ドア)、グラブドア、エアバッグ周辺部品等のインストルメントパネル系部品;センターコンソール;オーバヘッドコンソール;サンバイザー;デッキボード(ラゲージボード)、アンダートレイ;パッケージトレイ;CRSカバー;シートサイドガーニッシュ;アシストグリップ;パッシングライトレバー等が挙げられる。
20;基体、20a;基体の表皮側面、
20x;前駆基体、20xa;前駆基体の前駆表皮と接合される面、
30;表皮、30a;表皮の意匠面、30b;表皮の非意匠面、
30x;前駆表皮、30xa;前駆表皮の意匠面(表皮の意匠面となる面)、30xb;前駆表皮の非意匠面(表皮の非意匠面となる面)、30xc;端縁部、30xd;ステッチ模様形成糸と端縁部縫製糸とに挟まれた領域、
35;前駆表皮と耐熱メッシュとの接合体、
40;耐熱メッシュ、
51;ステッチ模様形成糸、52;端縁部縫製糸、55;ステッチ模様(実際の位置)、59;ステッチ模様の目標位置、
61;部品外形(裁断線)、62;深絞り領域、
70;枠体、
91;加熱ヒータ、92;プレス型、
R1;耐熱メッシュ接合工程、
R2;加熱工程、
R3;プレス工程。
Claims (9)
- 互いの界面で接合されるように共に熱可塑性樹脂が含まれた、基体と表皮と、を有し、
前記基体は、凹凸形状が付与された板状をなし、前記表皮は、前記凹凸形状に追従して前記基体の一面に接合されており、
前記基体と前記表皮との層間のうちの一部のみに、耐熱メッシュが介挿されており、
前記耐熱メッシュが介挿された位置における前記表皮の意匠面がステッチ模様を有し、
前記ステッチ模様を構成する糸が、前記表皮と前記耐熱メッシュとを共に縫い込んでいることを特徴とする内装部品。 - 前記耐熱メッシュを構成する繊維が、ガラス繊維である請求項1に記載の内装部品。
- 前記耐熱メッシュの開口率が、30%以上80%以下である請求項1又は2に記載の内装部品。
- 互いの界面で接合されるように共に熱可塑性樹脂が含まれた、基体と表皮と、を有し、
前記基体は、凹凸形状が付与された板状をなし、前記表皮は、前記凹凸形状に追従して前記基体の一面に接合されており、前記基体と前記表皮との層間のうちの一部のみに、耐熱メッシュが介挿された内装部品の製造方法であって、
前記表皮となる前駆表皮の非意匠面のうちの一部に、前記耐熱メッシュを接合する耐熱メッシュ接合工程と、
前記凹凸形状が付与される前の前駆基体と、前記耐熱メッシュが接合された前駆表皮と、を加熱する加熱工程と、
加熱された前記前駆基体と、加熱された前記耐熱メッシュが接合された前駆表皮と、を重ね合わせて、前記凹凸形状を付与しながら、前記前駆基体と前記耐熱メッシュと前記前駆表皮とを、一体に接合するプレス工程と、を備えることを特徴する内装部品の製造方法。 - 前記前駆表皮が、その意匠面に模様を有し、
前記耐熱メッシュ接合工程は、前記模様を有する領域の前記前駆表皮の非意匠面に前記耐熱メッシュを接合する工程である請求項4に記載の内装部品の製造方法。 - 前記前駆表皮が、その意匠面に糸を用いたステッチ模様を有し、
前記耐熱メッシュ接合工程は、前記ステッチ模様を施す領域の前記前駆表皮の非意匠面に前記耐熱メッシュを当接させ、縫製によって前記ステッチ模様を形成しながら、前記前駆表皮と前記耐熱メッシュとを縫い合わせて接合する工程である請求項4に記載の内装部品の製造方法。 - 前記耐熱メッシュは、前記前駆表皮の端縁部まで延設されており、
前記耐熱メッシュ接合工程は、更に、前記ステッチ模様を形成する縫製以外に、前記端縁部において、前記前駆表皮と前記耐熱メッシュとを縫い合わせて接合する工程である請求項6に記載の内装部品の製造方法。 - 前記耐熱メッシュを構成する繊維が、ガラス繊維である請求項4乃至7のうちのいずれかに記載の内装部品の製造方法。
- 互いの界面で接合されるように共に熱可塑性樹脂が含まれた、基体と表皮と、を有し、
前記基体は、凹凸形状が付与された板状をなし、前記表皮は、前記凹凸形状に追従して前記基体の一面に接合されており、前記基体と前記表皮との層間のうちの一部のみに、耐熱メッシュが介挿された内装部品の製造方法であって、
前記表皮となる前駆表皮の非意匠面のうちの一部に、前記耐熱メッシュを接合する耐熱メッシュ接合工程と、
前記耐熱メッシュが接合された前駆表皮を加熱する加熱工程と、
予め前記凹凸形状が付与された前記基体と、加熱された前記耐熱メッシュが接合された前駆表皮と、を重ね合わせて、前記基体と前記耐熱メッシュと前記前駆表皮とを一体に接合するプレス工程と、を備えることを特徴する内装部品の製造方法。
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