JP6639850B2 - 機器使用管理システム、機器使用管理方法および機器使用管理プログラム - Google Patents

機器使用管理システム、機器使用管理方法および機器使用管理プログラム Download PDF

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本発明は、機器使用管理システム、機器使用管理方法および機器使用管理プログラムに関する。
勤務者による勤務時間外の機器利用を抑止して勤務時間と機器利用時間の不一致を防止するとともに勤務者の勤怠状況を確認することができるシステムが知られている(特許文献1)。
また、勤務者の在宅勤務時間を判定するシステムが知られている(特許文献2)。当該システムは、勤務者が、出社時に使用する機器の電力使用量と電力使用時間に基づいて、電力使用量基準値および電力使用時間基準値を算出する。そして、当該システムは、在宅時に使用する機器の在宅時電力使用量および在宅時電力使用時間を収集する。その上で、当該システムは、電力使用量基準値と電力使用時間基準値とを用いて、在宅時電力使用時間を在宅勤務時間とするか否かを判定する。
特許第5255615号公報 特開2013−156941号公報
しかしながら、上記のような従来のシステムでは、勤務者の勤務形態の相違を考慮にいれて勤務者の勤務時間を管理することはできなかった。
1つの側面では、勤務者の勤務形態の相違を加味して勤務時間を管理することができる機器使用管理システム、機器使用管理方法および機器使用管理プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、ユーザ各々の勤務形態と、当該ユーザが使用する情報処理端末のログイン中の動作時間と、を記憶する。そして、記憶部に記憶されるユーザの勤務形態に基づき、ユーザが使用する情報処理端末のログイン中の各動作時間を勤務時間または非勤務時間としてカウントすることで、ユーザの勤務時間を算出する。
本発明の1実施形態によれば、勤務者の勤務形態の相違を加味して勤務時間を管理することができる。
図1は、第1の実施形態に係る機器使用管理システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る機器使用管理システムにおける、勤務情報の構成の一例を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る機器使用管理システムにおける、ユーザ情報の構成の一例を説明するための図である。 図4は、第1の実施形態に係る機器使用管理システムにおける、勤務時間情報の構成の一例を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係る機器使用管理システムにおける、ユーザ認証情報の構成の一例を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係る機器使用管理処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、勤務形態と勤務時間の取り扱いの一例について説明するための図である。 図8は、第1の実施形態における各勤務形態における勤務時間の算出手法の一例を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態におけるログイン時の接続制御部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、第1の実施形態における接続監視部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図11は、第1の実施形態における勤務時間算出部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、第1の実施形態における申請受付部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、第1の実施形態における機器使用管理処理の概略的な流れの一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態における機器使用管理処理の流れの他の例を示す図である。 図15は、第1〜2の実施形態に係る機器使用管理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、本願の開示する機器使用管理システム、機器使用管理方法および機器使用管理プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る機器使用管理システムは、各ユーザ(勤務者)の勤務形態に応じて勤務時間を算出し、勤務時間外の機器使用を抑止する。機器使用管理システムは、在宅勤務者による勤務時の情報処理端末の使用状態に応じて所定の基準を用いて勤務状態を判定し、労働時間を算出する。また、機器使用管理システムは、出勤して勤務する勤務者の情報処理端末の使用状態に応じて在宅勤務者とは異なる基準を用いて勤務状態を判定し、労働時間を算出する。このように、第1の実施形態に係る機器使用管理システムは、勤務者の勤務形態に応じて異なる基準を用いて勤務時間を算出するため、実際に労働している時間を正確に算出して機器使用を抑止することができる。
第1の実施形態に係る機器使用管理システムは、たとえば、在宅勤務者の情報処理端末がスリープ状態のときは勤務時間にカウントしない。他方、機器使用管理システムは、出勤勤務者の情報処理端末のスリープ状態は、社内勤務の時は勤務時間としてカウントする。また他方、機器使用管理システムは、出勤勤務者の情報処理端末のスリープ状態は、当該勤務者が在宅勤務のときは勤務時間にカウントしない。このように、勤務形態に応じてスリープ状態のときを勤務時間にカウントするか否かを変化させることで、勤務の実情を適切に反映した勤務時間の算出が可能となる。そして、算出した勤務時間に基づき、機器使用を抑制することができる。
[機器使用管理システムの構成の一例]
図1は、第1の実施形態に係る機器使用管理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、機器使用管理システム1は、機器使用管理サーバ10と、認証サーバ20と、クライアント30,40と、を備える。機器使用管理サーバ10、認証サーバ20、クライアント30,40は、ネットワーク50を介して相互に通信可能に接続される。機器使用管理サーバ10と認証サーバ20とは一つのサーバに統合してもよい。図1には2つのクライアント30,40を示すが、ネットワーク50に接続されるクライアントの数は2つに限定されない。
機器使用管理サーバ10は、クライアント30,40の動作状態を監視してクライアント30,40を使用するユーザの勤務時間を算出し、ユーザによるクライアント30,40の使用を抑止する。機器使用管理サーバ10はたとえば、会社の社内ネットワークに接続され、社内ネットワークを利用するクライアントの動作状態を監視する。また、機器使用管理サーバ10は、会社外のネットワークを介して自宅勤務者が自宅で使用するクライアントと接続される。また、機器使用管理サーバ10は、会社外のネットワークを介して社外で勤務中のユーザのクライアントと接続される。
認証サーバ20は、クライアント30,40の認証処理を実行する。認証サーバ20は、会社の社内ネットワークにアクセスしようとするクライアントの認証を実行する。認証サーバ20による認証に成功したクライアントは、機器使用管理サーバ10と接続される。そして、認証サーバ20による認証に成功したクライアントは、予め定められた社内ネットワークのリソースにアクセスすることができる。
クライアント30,40は、機器使用管理システム1が管理する情報処理端末である。クライアント30,40は、機器使用管理システム1のユーザが勤務時に使用する情報処理端末である。クライアント30,40はたとえば、会社内でユーザが使用するパーソナルコンピュータ(PC)である。また、クライアント30,40はたとえば、在宅勤務のユーザが自宅で使用するパーソナルコンピュータである。クライアント30,40は、ノート型PC、タブレット端末、ポータブルデジタルアシスタント(PDA)等であってもよい。クライアント30,40は、機器使用管理サーバ10に接続することができ、ユーザが使用して業務を実行することができるものであれば特に限定されない。
ネットワーク50は、機器使用管理サーバ10および認証サーバ20と、クライアント30,40とを通信可能に接続する。ネットワーク50は、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、その他任意のネットワークである。ネットワーク50は、無線ネットワークまたは有線ネットワークであってもよく、両者の組み合わせであってもよい。
[機器使用管理サーバの構成の一例]
機器使用管理サーバ10の構成につき、図1を参照して説明する。機器使用管理サーバ10は、記憶部11と制御部12とを有する。
記憶部11は、機器使用管理サーバ10における処理に使用される情報および処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部11はたとえば、半導体メモリ素子や記憶装置である。半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
制御部12は、機器使用管理サーバ10の動作および機能を制御する。制御部12としてたとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部12に含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。制御部12の構成については後述する。
[記憶部に記憶される情報の一例]
記憶部11は、勤務情報記憶部111と、ユーザ情報記憶部112と、勤務時間情報記憶部113と、を有する。
[勤務情報の構成の一例]
勤務情報記憶部111は、勤務情報を記憶する。勤務情報とは、機器使用管理サーバ10が管理する情報処理端末のユーザに対して認められている勤務形態の情報である。
図2を参照して、勤務情報について説明する。図2は、第1の実施形態に係る機器使用管理システム1における、勤務情報の構成の一例を説明するための図である。
図2に示すように、勤務情報記憶部111は、「勤務形態」、「始業時間」、「終業時間」、「労働時間」、「休憩時間」、「備考」を記憶する。「勤務形態」は、ユーザに対して認められている勤務形態の種別を示す。図2の例では、「勤務形態」として「A」、「B」、「C」の3つの形態が記憶されている。「始業時間」とは、勤務を開始することが義務づけられている時間である。「終業時間」とは、勤務を終了することが義務づけられている時間である。図2の例では、「勤務形態、A」について、「始業時間、8:30」、「終業時間、17:30」が記憶されている。これは、「A」の勤務形態で勤務する場合には、8時30分に勤務を開始し、17時30分に勤務を終了することが義務づけられていることを示す。「労働時間」とは、勤務することが義務づけられている時間の長さを示す。「休憩時間」とは、勤務中に休憩をとることが義務づけられている時間帯を示す。図2の例では、「勤務形態、A」について、「労働時間、8」、「休憩時間、11:30〜12:30」が記憶されている。これは、「A」の勤務形態で勤務する場合には、通算で8時間仕事をするべきことを示す。また、「A」の勤務形態で勤務する場合には、11時30分から12時30分の間は休憩をとることが義務づけられていることを示す。
図2に示す例のうち、「勤務形態、C」については、「始業時間」および「終業時間」が記憶されていない。「労働時間」および「休憩時間」が時間帯ではなく、時間数で記憶されている。そして、「備考」として「始業時間および終業時間は8:00〜22:00の間とする」が記憶されている。「備考」は、勤務形態について特別な取り決め等がある場合に記憶される事項である。図2の例において、「勤務形態、C」の勤務形態で勤務する場合は、ユーザは、8時から22時の間の任意の時間帯に合計8時間勤務し1時間の休憩をとればよい。休憩時間を取る時間帯は特に決定されておらず、任意の時間帯にとればよい。
勤務情報は、図2に示す勤務形態に限らず、機器使用管理システム1の管理者が任意に設定して登録することができる。
[ユーザ情報の構成の一例]
ユーザ情報記憶部112は、ユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、機器使用管理システム1が管理する情報処理端末を使用して勤務するユーザに関する情報である。
図3を参照して、ユーザ情報について説明する。図3は、第1の実施形態に係る機器使用管理システム1における、ユーザ情報の構成の一例を説明するための図である。
図3に示す例において、ユーザ情報は、「ユーザID」、「勤務形態」、「時間外勤務」、「社外勤務」を含む。「ユーザID」とは、機器使用管理システム1が管理する情報処理端末を使用して勤務するユーザを一意に特定する識別子(Identifier)である。「勤務形態」とは、ユーザに対して適用されている勤務形態を示す。図3の例では、勤務形態として、勤務情報記憶部111に記憶される勤務形態(図2参照)のいずれか一つが記憶される。図3の例では、ユーザID「USER01」のユーザに対応づけて、「勤務形態、A」が記憶されている。「時間外勤務」とは、勤務形態によって決められている勤務時間を超えて勤務することが、当該ユーザに認められているか否かを示す情報である。図3の例では、「時間外勤務」として、「申請可」、「許可」の2種類の情報が記憶されている。「申請可」とは、ユーザが時間外勤務を申請して上長から承認を得られた場合には時間外勤務が可能であることを示す。「許可」とは、ユーザが時間外勤務を許可されており、申請をすれば承認を得なくても勤務が可能であることを示す。たとえば、上長に勤務時間や勤務内容を管理されているユーザについては、ユーザ情報に「時間外勤務、申請可」が記憶される。他方、他者の承認を必要とせず勤務時間を自分で管理している上長自身については、ユーザ情報に「時間外勤務、許可」が記憶される。また、「時間外勤務、申請可」が記憶されるユーザについては、時間外勤務の承認権を有するユーザの情報が併せて記憶される。たとえば、「ユーザID、USER01」のユーザについて、「時間外勤務、申請可(承認権・USER02)」が記憶される。これは、ユーザID「USER01」のユーザは、時間外勤務を申請可能であるが、ユーザID「USER02」のユーザの承認を得なければ時間外勤務が出来ないことを示す。「社外勤務」は、社外での勤務を認められているか否かを示す情報である。「社外勤務」には、在宅勤務と、外出先たとえば出向先等での勤務が含まれる。図3の例では、「社外勤務」として「不可」または「可」が記憶される。「不可」は、社外勤務が認められていないことを示す。「可」は、社外勤務が認められていることを示す。たとえば、図3の例において、「ユーザID,USER01」のユーザは、「勤務形態、A」である。すなわち、「USER01」で識別されるユーザは、8時30分から17時30分の間、11時30分から12時30分までの休憩時間をはさんで8時間勤務する。そして、「ユーザID、USER01」のユーザは、申請すれば17時30分以降も勤務することができるが、社内でしか勤務することができない。つまり、「ユーザID、USER01」のユーザは、在宅勤務や社外での勤務は認められていない。
[勤務時間情報の構成の一例]
勤務時間情報記憶部113は、勤務時間情報を記憶する。勤務時間情報は、実際にユーザが勤務した労働時間、時間外勤務の申請の有無および申請された時間外勤務の時間帯等の情報である。
図4を参照して、勤務時間情報について説明する。図4は、第1の実施形態に係る機器使用管理システム1における、勤務時間情報の構成の一例を説明するための図である。
図4に示す例において、勤務時間情報は、「ユーザID」、「年月日」、「時間外申請」、「タイムスタンプ」、「対応動作」、「勤務時間」を含む。「ユーザID」は、図3に示す「ユーザID」と同様である。「年月日」は、ユーザが勤務する年月日であって勤務時間が算出される年月日を示す。「時間外申請」は、時間外勤務するための申請に関する情報を示す。たとえば図4の例では、「時間外申請」として、「有無」、「時間帯」、「承認」の3つの情報が記憶されている。「有無」とは、時間外勤務をするための申請があったか否かを示す情報である。「時間外申請、有無、有」と記憶されている場合は、時間外勤務するための申請があったことを示す。「時間外申請、有無、無」と記憶されている場合は、時間外勤務するための申請がなかったことを示す。「時間帯」とは、申請により時間外勤務しようとする時間帯を示す。「時間外申請、時間帯、19:00〜20:00」と記憶されている場合は、19時から20時まで時間外勤務の申請をしたことを示す。「承認」とは、時間外勤務するために上長の承認が必要である場合に、ユーザが承認を得たか否かを示す。「時間外申請、承認、有」と記憶されている場合は、ユーザが時間外勤務の申請をして、上長の承認を得たことを示す。また、「時間外申請、承認、無」と記憶されている場合は、ユーザが時間外勤務の申請をして、上長の承認を得ていないことを示す。
「タイムスタンプ」とは、機器使用管理サーバ10が、ユーザが使用する情報処理端末すなわちクライアント30,40の所定の操作または状態を検知した時間を示す。また、「対応動作」とは、「タイムスタンプ」に対応して検知された所定の操作または状態の内容を示す。たとえば図4の例では、「タイムスタンプ、10:38」に対応づけて、「対応動作、スリープ検知」が記憶されている。これは、10時38分に、当該ユーザのクライアントがスリープ状態にあることが検知されたことを示す。また、「タイムスタンプ、12:45」に対応づけて、「対応動作、スリープ終了検知」が記憶されている。これは、12時45分に、当該ユーザの情報処理端末のスリープ状態が終了していたことが検知されたことを示す。「タイムスタンプ」と「対応動作」とにより、情報処理端末の動作時間が示される。動作時間とは、情報処理端末が所定の動作を実行している時間の長さを意味する。
「勤務時間」は、各日のユーザの勤務時間を示す。図4の例では、ユーザID「USER01」のユーザについて、「年月日、20151001」、「対応動作、ログアウト」に対応づけて「勤務時間、9:15」が記憶されている。これは、ユーザID「USER01」のユーザは、2015年10月1日に、9時間15分勤務したことを示す。また、ユーザID「USER01」のユーザについて、「年月日、20151002」、「タイムスタンプ、13:00」に対応づけて「勤務時間、4:30(未確定)」と記憶されている。これは、ユーザID「USER01」のユーザは、2015年10月2日に、13時の時点で4時間30分勤務したが、最終的な勤務時間はまだ確定していないことを示す。
[制御部の構成の一例]
次に、図1に戻り、機器使用管理サーバ10の構成の説明を続ける。図1に示すように、制御部12は、接続制御部121と、接続監視部122と、勤務時間算出部123と、申請受付部125と、を有する。
接続制御部121は、機器使用管理サーバ10とクライアント30,40との接続を制御する。クライアント30,40は、認証サーバ20による認証に成功し、機器使用管理サーバ10にアクセスするための情報を取得すると、当該情報を用いて機器使用管理サーバ10にアクセスする。接続制御部121は、クライアント30,40から送信される情報と、記憶部11に記憶される情報に基づき、クライアント30,40の接続を許可または拒否する。第1の実施形態では、接続制御部121が、クライアント30,40の接続を許可すると、クライアント30,40がログインしたことが勤務時間情報記憶部113に記憶される。接続を拒否する場合、接続制御部121は、抑止部124(後述)に抑止指示の送信を指示する。
接続監視部122は、機器使用管理サーバ10と接続中のクライアント30,40の動作を監視する。接続監視部122は、定期的にクライアント30,40の動作を検知して、勤務時間情報記憶部113に記憶させる。たとえば、接続監視部122は、クライアント30,40がスリープ状態にあることを検知すると、勤務時間情報記憶部113に、検知した時刻を示すタイムスタンプとともにスリープ状態を検知したことを記憶する。また、接続監視部122は、クライアント30,40がスリープ状態ではなくなったことを検知すると、勤務時間情報記憶部113に、検知した時刻を示すタイムスタンプとともにスリープ状態が終了したことを記憶する。接続監視部122は、予め設定された時間たとえば15分ごとにクライアント30,40の動作を検知する。
勤務時間算出部123は、機器使用管理サーバ10と接続中のクライアント30,40を使用するユーザの勤務時間を算出する。勤務時間算出部123は、記憶部11に記憶される勤務情報、ユーザ情報、勤務時間情報に基づき、各ユーザの勤務時間を算出する。勤務時間算出の詳細については後述する。
勤務時間算出部123はまた、機器使用管理サーバ10と接続中のクライアント30,40のユーザの勤務時間が所定の労働時間に到達するまたは所定の終業時間枠に到達すると判定すると、抑止部124に抑止指示の送信を指示する。勤務時間算出部123は、固定時間枠を勤務時間とするユーザ(たとえば勤務形態A,Bのユーザ)については、予め定められた終業時間枠に到達したと判定すると、抑止指示の送信を指示する。また、勤務時間算出部123は、固定時間枠を勤務時間とするユーザが時間外勤務を申請し承認されている場合は、申請した時間帯が終了すると判定すると、抑止指示の送信を指示する。また、勤務時間算出部123は、固定時間枠を勤務時間としないユーザ(たとえば勤務形態Cのユーザ)については、予め定められた所定の労働時間に到達すると判定すると、抑止指示の送信を指示する。また、勤務時間算出部123は、固定時間枠を勤務時間としないユーザが時間外勤務を申請し承認されている場合は、申請した時間帯が終了すると判定すると、抑止指示の送信を指示する。抑止指示の送信処理については後述する。
抑止部124は、接続制御部121または勤務時間算出部123から抑止指示の送信指示を受信すると、対応するクライアントに抑止指示を送信する。抑止指示を受信したクライアントは、抑止処理を実行する。抑止処理とは、クライアント30,40の勤務時間外の使用を抑制する処理である。抑止処理については後述する。
申請受付部125は、クライアント30,40からの時間外勤務の申請を受け付ける。クライアント30,40から送信される申請には、ユーザを識別するための情報たとえばユーザIDと申請対象となる時間帯とが含まれる。申請受付部125は、申請を受信すると、ユーザ情報記憶部112に記憶される情報を参照する。そして、申請受付部125は、申請を送信したユーザのユーザIDに対応づけて「時間外勤務、申請可」または「時間外勤務、許可」がユーザ情報記憶部112に記憶されているか判定する。申請受付部125は、「申請可」または「許可」が記憶されていると判定した場合、勤務時間情報記憶部113の「時間外申請」の「有無」および「時間帯」に、申請に含まれる情報を記憶する。申請受付部125は、「申請可」または「許可」が記憶されていないと判定した場合、勤務時間情報記憶部113への情報の記憶は実行せず、申請を送信したクライアント30,40に申請不受理の通知を送信する。
申請受付部125は、「申請可」のユーザからの申請を受け付けると、ユーザ情報記憶部112に記憶される承認権をもつユーザのクライアントに、申請があった旨を通知する。そして、申請受付部125は、通知を受信したクライアントから申請の承認を受信する。図1の例では、クライアント30,40のうち、クライアント40のみが時間外勤務の申請処理を実行する機能を有する。承認には、時間外勤務を申請した申請者のユーザを特定する情報と承認者を特定する情報と、承認対象となる申請を特定する情報とが含まれる。申請受付部125は、申請に含まれる情報と記憶部11に記憶されるユーザ情報とにもとづき、申請者と承認者が適切な組み合わせであるか否かを判定する。そして、適切な組み合わせと判定した場合、申請受付部125は、当該申請に対応する、勤務時間情報記憶部113の「時間外申請、承認」に「有」と記憶する。他方、適切な組み合わせではないと判定した場合、申請受付部125は、「時間外申請、承認」に情報を記憶せず、クライアント40に承認不受理の通知を送信する。
申請受付部125は、「時間外勤務、申請可」のユーザについて時間外勤務の申請を受け付けたが申請された時間になっても承認を受信しない場合は、勤務時間情報記憶部113の「時間外申請、承認」に「無」を記憶する。
[認証サーバ20の構成の一例]
次に、図1を参照して、認証サーバ20の構成の一例につき説明する。認証サーバ20は、クライアント30,40の認証を実行することで、機器使用管理サーバ10に対するクライアント30,40のアクセスを制御する。認証サーバ20はたとえば、Active Directoryである。認証サーバ20は、ユーザが業務上使用する、機器使用管理サーバ10以外の他のサーバ(図示せず)に対するクライアント30,40のアクセスも制御するように構成してもよい。
認証サーバ20は、記憶部21と制御部22とを有する。
記憶部21は、認証サーバ20における処理に使用する情報および処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部21には、半導体メモリ素子や記憶装置を採用できる。例えば、半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
記憶部21は、ユーザ認証情報記憶部211を有する。ユーザ認証情報記憶部211は、クライアント30,40のユーザを認証するためのユーザ認証情報を記憶する。図5は、第1の実施形態に係る機器使用管理システムにおける、ユーザ認証情報の構成の一例を説明するための図である。図5に示すように、ユーザ認証情報は、「ユーザID」と「パスワード」とを含む。
制御部22は、認証サーバ20の動作および機能を制御する。制御部22にはたとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部22に含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。
制御部22は、ユーザ認証部221を有する。ユーザ認証部221は、クライアント30,40から送信される認証要求を受信して、認証要求に含まれるユーザIDとパスワードとを抽出する。ユーザ認証部221は、ユーザ認証情報記憶部211に記憶されるユーザ認証情報を参照し、認証要求に含まれるユーザIDとパスワードとが、記憶されるユーザ認証情報と一致すれば認証成功と判定する。ユーザ認証部221は、認証要求に含まれるユーザIDとパスワードとが、ユーザ認証情報記憶部211に記憶されるユーザ認証情報と一致しない場合、認証失敗と判定する。ユーザ認証部221は、認証成功と判定すると、認証要求を送信したクライアントに機器使用管理サーバ10に接続するための接続情報を送信する。クライアントは、接続情報を使用して機器使用管理サーバ10に接続する。ユーザ認証部221は、認証失敗と判定すると、認証要求を送信したクライアントにその旨通知し、クライアントの接続を拒否する。
[クライアントの構成の一例]
さらに図1を参照してクライアント30,40の構成の一例につき説明する。クライアント30,40は概ね同様の構成である。図1の例では、クライアント30は、時間外勤務の申請をすることができるが、上長の承認を必要とするユーザが使用する情報処理端末である。また、クライアント40は、時間外勤務を許可されており、申請すれば承認を得なくても勤務が可能なユーザが使用する情報処理端末である。また、クライアント40は、クライアント30のユーザの時間外勤務の申請を承認する機能を有する。
クライアント30は、記憶部31と制御部32とを有する。
記憶部31は、クライアント30における処理に使用する情報および処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部31には、半導体メモリ素子や記憶装置を採用できる。例えば、半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
制御部32は、クライアント30の動作および機能を制御する。制御部32としてたとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部32に含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。
制御部32は、接続制御、申請処理および抑止処理を制御する。
制御部32は、クライアント30の電源投入時に、表示画面上に認証画面を表示させる。そして、ユーザが認証画面においてユーザIDとパスワードとを入力すると、制御部32は、ユーザIDとパスワードの情報を含む認証要求を認証サーバ20に送信する。制御部32は、認証サーバ20が認証に成功した場合に送信する接続情報を受信し、接続情報に基づき、機器使用管理サーバ10にアクセスする。これによって、機器使用管理サーバ10とクライアント30とが接続される。
制御部32は、クライアント30上でのユーザの所定の入力に応じて、表示画面上に、時間外勤務を申請するための申請画面を表示させる。ユーザは、表示される申請画面に、時間外勤務したい日時を入力する。制御部32は、入力された日時を、機器使用管理サーバ10に送信する。第1の実施形態では、制御部32は、申請が受け付けられた場合は機器使用管理サーバ10から通知されない。制御部32は、申請が受け付けられなかった場合は、機器使用管理サーバ10からその旨の通知を受信する。制御部32は、申請が受け付けられなかった旨の通知を受信すると、クライアント30の表示画面上にその旨を表示する。
制御部32は、機器使用管理サーバ10の抑止部124から抑止指示を受信すると、クライアント30の使用を抑止するための抑止処理を実行する。抑止処理はたとえば、クライアント30のロック、ログオフ、シャットダウン、警告画面のポップアップ等である。抑止指示に応じて、制御部32が抑止処理を実行し、ログアウトすると、機器使用管理サーバ10には、ログアウトを示す通知が送信される。抑止処理として、ロック、ログオフ、シャットダウン、警告画面のポップアップ等のうち、いずれの処理を実行するかは、ユーザが予め設定するよう構成してもよい。また、抑止処理として、時間外勤務を申請するための申請画面を表示するように構成してもよい。
クライアント40の構成はクライアント30と同様である。ただし、クライアント40の制御部42は、申請受理を実行する点がクライアント30と相違する。その他の点は、クライアント40の記憶部41、制御部42は各々、記憶部31、制御部32と同様である。
制御部42は、クライアント40のユーザが管理するユーザが時間外勤務の申請をした場合に、機器使用管理サーバ10から通知を受信する。制御部42は、通知を受信すると、クライアント40の表示部に承認の対象となる申請があることを通知するメッセージを表示する。ユーザがメッセージに応じて、申請を承認する旨を入力すると、制御部42は、申請を承認する旨を示す通知を機器使用管理サーバ10に送信する。機器使用管理サーバ10では、申請受付部125が通知を受信して処理を実行する(上述)。
[第1の実施形態に係る機器使用管理の処理の流れの一例]
図6は、第1の実施形態に係る機器使用管理処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
まず、クライアント30が認証画面に入力されたユーザIDとパスワードとを含む認証要求を認証サーバ20に送信する。認証サーバ20が認証処理を行い、クライアント30が機器使用管理サーバ10にアクセスする(ログイン、ステップS601)。機器使用管理サーバ10とクライアント30とが接続すると、機器使用管理サーバ10の接続監視部122はクライアント30の動作状態の監視を開始する(ステップS602)。また、機器使用管理サーバ10の勤務時間算出部123は、クライアント30のユーザの勤務時間の算出を開始する(ステップS603)。そして、勤務時間算出部123は、算出した勤務時間が所定の労働時間に到達したかまたは現在時刻が所定の終業時間に到達したか否かを判定する(ステップS604)。算出した勤務時間が所定の労働時間に到達していない、または、現在時刻が所定の終業時間に到達していない、と判定した場合(ステップS604、否定)、勤務時間算出部123は、元に戻ってステップS604の判定を繰り返す。他方、算出した勤務時間が所定の労働時間に到達した、または、現在時刻が所定の終業時間に到達したと判定した場合(ステップS604、肯定)、勤務時間算出部123は、抑止部124に抑止指示の送信を指示する。抑止部124は、抑止指示をクライアント30に送信し、クライアント30の制御部32は、抑止処理を実行する(ステップS605)。これで、機器使用管理処理が終了する。
[勤務時間算出の手法の一例]
次に、図7および図8を参照して、勤務形態に応じた勤務時間の算出手法について説明する。図7は、勤務形態と勤務時間の取り扱いの一例について説明するための図である。図8は、第1の実施形態における各勤務形態における勤務時間の算出手法の一例を説明するための図である。
図7の例は、勤務情報記憶部111に記憶される勤務形態「A」、「B」、「C」のそれぞれにおける勤務時間の区分を示している。まず、勤務形態「A」の場合(図7の上のグラフ)、8時30分が始業時間、17時30分が終業時間である。そして、休憩時間は11時30分から12時30分までが割り当てられている。したがって、8時30分から11時30分までと12時30分から17時30分までとは、「時間内勤務」に該当する。また勤務形態「A」の場合に、時間外勤務をする場合、17時30分以降が時間外勤務となる。また、22時から翌朝5時までは深夜勤務に該当する。
次に、勤務形態「B」の場合(図7の中央のグラフ)、9時30分が始業時間、18時30分が終業時間である。そして、休憩時間として12時30分から13時30分までが割り当てられている。したがって、9時30分から12時30分までと13時30分から18時30分までとは、「時間内勤務」に該当する。また、勤務形態「B」の場合に、時間外勤務をする場合、18時30分以降が時間外勤務となる。また、22時から翌朝5時までは深夜勤務に該当する。
次に、勤務形態「C」の場合(図7の下のグラフ)、始業時間および終業時間は8時から22時までの任意の時間で、合計8時間労働すればよく、休憩時間をとるべき時間帯の指定はない。22時から翌朝5時が深夜勤務に該当する点は、勤務形態「A」「B」と同様である。
次に、図8を参照して、それぞれの勤務形態において労働時間をどのように算出するかを説明する。まず、勤務形態「A」のユーザAが時間外勤務する場合(図8の上の図)について説明する。図8の例では、ユーザAは、「時間外勤務、申請可」「社外勤務、不可」のユーザである(たとえば、図3の「ユーザID、USER01」のユーザ)。
ユーザAは、勤務を開始する際に、機器使用管理サーバ10の管理対象となる情報処理端末たとえばクライアント30を用いて機器使用管理システム1にログインする(図8の(1))。クライアント30からの認証要求に応じてクライアント30と認証サーバ20との間で認証が成功し、クライアント30と機器使用管理サーバ10との間で通信が開始する。機器使用管理サーバ10の勤務時間情報記憶部113に、ユーザがログインしたことが記憶される。
クライアント30が機器使用管理サーバ10に接続すると、機器使用管理サーバ10は、クライアント30のIPアドレスを取得する。機器使用管理サーバ10は、クライアント30のIPアドレスによって、当該クライアント30が社内の情報機器であるか社外の情報機器であるかを判別する。図8の例では、クライアント30には、社内の情報機器であることを示すIPアドレス「192.168.1.1」が割り当てられている。
ユーザAの規定の労働時間は8時30分から17時30分であるが、ユーザAは時間外勤務の申請をすることができる。ユーザAは、終業時間の17時30分より前に18時から21時の時間外勤務の申請を行い、承認を受けたことが勤務時間情報記憶部113に記憶される(図8の(2))。機器使用管理サーバ10は、承認済みの時間外勤務の情報が勤務時間情報記憶部113に記憶されている場合、規定の終業時間前になっても抑止指示の送信は行わない。
ユーザAは、時間外勤務を申請した時間帯「18:00〜21:00」の間継続して勤務する。この間、クライアント30は19時から20時50分の間スリープ状態となっている(図8の(3))。ユーザAは21時に勤務を終えてクライアント30をログオフさせる(図8の(4))。
機器使用管理サーバ10は、ユーザが社内勤務をしている場合であって、時間内勤務または承認された時間外勤務中である場合は、クライアントのスリープ状態は労働時間の算出において考慮しない。したがって、図8のユーザAの労働時間は、通常の勤務時間と時間外申請をした勤務時間の合計となる。つまり、時間内勤務時間8時間+休憩時間1時間+時間外勤務時間3時間=12時間が、ユーザAの労働時間として算出される。
次に、図8の中央の図を参照して、時間外勤務および社外勤務が許可されている、勤務形態「B」のユーザBの場合の労働時間の算出手法について説明する。ユーザBは、たとえば図3の「ユーザID、USER02」のユーザである。また、ユーザBは、携帯可能な情報処理端末をクライアント40として使用している。
ユーザBは、始業時間の9時30分に機器使用管理システム1にログインする(図8の(5))。時間内勤務時間である9時30分から18時30分の間、ユーザBは社内勤務する。時間内勤務が終了する前の17時30分に、ユーザBは、19時から22時の時間外勤務を申請する(図8の(6))。社内勤務中、クライアント40にはIPアドレス「192.168.1.3」が割り当てられている。ユーザBは、時間外勤務を申請した後、規定の終業時間18時30分になると、クライアント40を自宅に持ち帰る。クライアント40は、18時から19時30分の間スリープ状態である(図8の(7))。ユーザBは帰宅後、再びクライアント40を使用して勤務を開始する。自宅での勤務中、クライアント40には、IPアドレス「10.0.0.1」が割り当てられる。ユーザBは、時間外勤務を申請した19時から22時のうち、19時30分から22時の間、クライアント40を使用して勤務する。そして、22時にユーザBはクライアント40を機器使用管理システム1からログオフさせる(図8の(8))。
このように、社内勤務を基本とするユーザが、社外で時間外勤務をする場合、クライアントがスリープ状態である時間帯は勤務時間としてカウントしない。つまり、ユーザBの場合、時間内勤務時間8時間+休憩時間1時間+時間外勤務を申請した時間のうちクライアントがスリープ状態でない時間2.5時間=11.5時間が労働時間となる。
次に、図8の下の図を参照して、在宅勤務の勤務形態「C」のユーザCの労働時間の算出手法について説明する。ユーザCは、たとえば、図3の「ユーザID、USER03」のユーザである。ユーザCの使用する情報処理端末も説明の便宜上、クライアント30とする。
ユーザCは、自宅でクライアント30を使用して9時に機器使用管理システム1にログインする(図8の(9))。時間内勤務中の12時40分から13時40分の間、クライアント30はスリープ状態となっている(図8の(10))。ユーザCは、規定の8時間の労働時間に達する前、すなわち、時間内勤務中に19時から22時までの時間外勤務を申請する(図8の(11))。クライアント30は、18時から19時30分の間スリープ状態となっている(図8の(12))。そして、19時30分から22時までの間、ユーザCはクライアント30を使用して勤務する。ユーザCの勤務の間、クライアント30にはIPアドレス「10.0.0.5」が割り当てられている。ユーザCは、22時にクライアント30を機器使用管理システム1からログオフさせる(図8の(13))。
このように、始業時間および終業時間が指定されておらず社外勤務が認められているユーザ、すなわち在宅勤務を基本とするユーザについては、時間内勤務であるか時間外勤務であるかを問わず、クライアントがスリープ状態の間は勤務時間としてカウントしない。また、在宅勤務を基本とするユーザについては、時間内勤務中の休憩時間は勤務時間としてカウントしない。つまり、ユーザCの労働時間は、時間内勤務時間8時間(9時から12時40分、13時40分から18時まで)+時間外勤務申請時間3時間−時間外勤務時間中にスリープ状態の時間30分=10.5時間である。
このように、第1の実施形態の機器使用管理サーバ10は、ユーザが社内勤務のときはクライアントがスリープ状態となっている時間帯も労働時間としてカウントする。そして、ユーザが社外勤務のときは、クライアントがスリープ状態となっている時間帯は労働時間としてカウントしない。機器使用管理サーバ10は、社外勤務中か社内勤務中かを、たとえばクライアントのIPアドレスにもとづいて判定する。
なお、図8の例では、在宅勤務のユーザCの休憩時間を労働時間にカウントしないものとしたが、ユーザCの給料の算出手法に応じて休憩時間1時間を労働時間にカウントするようにしてもよい。
また、ログインやログアウトのタイミングは、始業時間および終業時間の前後に所定の幅を持たせて設定しておき、設定された所定の時間枠であればログインおよびログアウトを受け付けるように設定することができる。
[機器使用管理サーバの処理の一例]
次に、図9〜図12を参照し、機器使用管理サーバ10の各部における処理の流れの一例について説明する。図9は、第1の実施形態におけるログイン時の接続制御部121の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10は、第1の実施形態における接続監視部122の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11は、第1の実施形態における勤務時間算出部123の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12は、第1の実施形態における申請受付部125の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[ログイン時の接続制御部の処理の一例]
図9を参照し、機器使用管理サーバ10の接続制御部121の処理の流れについて説明する。クライアント30,40は、認証要求を認証サーバ20に送信した後認証に成功すると、機器使用管理サーバ10にアクセスする。接続制御部121は、クライアント30,40から送信される情報にもとづき、クライアント30,40が機器使用管理システム1にログインしようとしているか否かを判定する(ステップS901)。ログインではないと判定した場合(ステップS901、否定)、接続制御部121は処理を終了する。ログインであると判定した場合(ステップS901、肯定)、接続制御部121は、クライアント30,40から送信される情報に基づき記憶部11を参照して当該クライアント30,40のユーザを特定する。そして、接続制御部121は、記憶部11を参照して、現在時刻が当該ユーザの勤務時間枠内か否かを判定する(ステップS902)。勤務時間枠は、ユーザが勤務を開始すると予想される時間帯を一定の幅をもたせて予め設定したものである。勤務時間枠については後述する。
勤務時間枠内ではないと判定した場合(ステップS902、否定)、接続制御部121は、抑止部124に抑止指示の送信を指示し、クライアント30,40に抑止処理を実行させる(ステップS903)。抑止処理とは、クライアント30,40を用いた勤務ができないように、機器使用管理システム1にログインした状態でのクライアント30,40の使用を抑制する処理である。たとえば、クライアント30,40のロック、シャットダウン、ログオフ、警告表示などが抑止処理である。接続制御部121は、ユーザが勤務時間外にクライアント30,40を使用しようとした場合に、抑止部124から抑止指示を送信させる。抑止指示を受信したクライアント30,40は、予め記憶された条件に基づき、ロック、シャットダウン、ログオフ、警告表示などの処理を実行する。たとえば、クライアント30,40は、勤務時間外のログインであることを警告する警告表示を表示部に表示する。その後、所定時間内にユーザの入力がなければシャットダウンする。抑止処理の内容は特に限定されず、クライアントの使用を抑制できるものであればよい。
他方、勤務時間枠内であると判定した場合(ステップS902、肯定)、接続制御部121は、クライアント30,40の使用を許可する(ステップS904)。接続制御部121は、クライアント30,40のユーザのログインを勤務時間情報記憶部113に記録する(ステップS905)。そして、接続制御部121は、クライアント30,40と接続して、クライアント30,40に対する接続監視部122、勤務時間算出部123、申請受付部125の処理を実行させる。接続制御部121による処理はこれで終了する。
[クライアント接続中の接続監視部の処理の一例]
次に、図10を参照し、接続監視部122の処理の流れの一例について説明する。接続監視部122は、機器使用管理サーバ10と接続しているクライアント30,40の動作を監視する。接続監視部122は、クライアント30,40が機器使用管理サーバ10と接続してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS1001)。所定時間が経過していないと判定すると(ステップS1001、否定)、接続監視部122はステップS1001の判定を繰り返す。他方、所定時間が経過したと判定すると(ステップS1001、肯定)、接続監視部122は、クライアント30,40において操作が行われたか否かを判定する(ステップS1002)。操作ありと判定すると(ステップS1002、肯定)、接続監視部122は、ステップS1001に戻る。操作なしと判定すると(ステップS1002、否定)、接続監視部122は、所定時間操作がないか否かを判定する(ステップS1003)。所定時間の間になんらかの操作があったと判定すると(ステップS1003,否定)、接続監視部122は、ステップS1001に戻る。他方、所定時間操作がないと判定すると(ステップS1003、肯定)、接続監視部122は、当該クライアントはスリープ状態にあると判定する(ステップS1004)。そして、接続監視部122は、クライアントがスリープ状態と検知した日時とスリープ状態である旨を、勤務時間情報記憶部113に記憶する(ステップS1005)。そして、接続監視部122は、クライアント30,40がログオフしたか否かを判定する(ステップS1006)。ログオフしていないと判定すると(ステップS1006、否定)、接続監視部122は、ステップS1001に戻る。他方、ログオフしたと判定すると(ステップS1006、肯定)、接続監視部122は、処理を終了する。
図10の例では、接続監視部122がクライアントのスリープ状態を判定するものとした。ただし、クライアント30,40側から自機器の状態を定期的に接続監視部122に送信し、接続監視部122は、受信した情報を勤務時間情報記憶部113に適宜記憶していくように構成してもよい。
[勤務時間算出部の処理の流れの一例]
次に、図11を参照し、勤務時間算出部123の処理の流れの一例を説明する。勤務時間算出部123は、勤務時間情報記憶部113に記憶された情報に基づき、各クライアントのユーザの勤務時間を算出する。勤務時間算出部123は、記憶部11に記憶された情報を参照して所定時間ごとに勤務時間の算出処理を実行する。勤務時間算出部123は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS1101)。所定時間経過していないと判定した場合(ステップS1101、否定)、勤務時間算出部123は、ステップS1101を繰り返す。他方、所定時間経過したと判定した場合(ステップS1101、肯定)、勤務時間算出部123は、接続中のクライアントのユーザのその日の勤務時間を算出する(ステップS1102)。勤務時間の算出手法は、図8を参照して先述したとおり、各ユーザの勤務形態に応じて決定される。算出された勤務時間は勤務時間情報記憶部113に記憶される。そして、勤務時間算出部123は、ユーザが在宅勤務(勤務形態C)であるか否かを判定する(ステップS1103)。在宅勤務であると判定した場合(ステップS1103、肯定)、勤務時間算出部123は次に、時間外勤務が申請されているか否かを判定する(ステップS1104)。時間外勤務が申請されていないと判定した場合(ステップS1104、否定)、勤務時間算出部123は、記憶部11に記憶されている所定時間に勤務時間が到達したか否かを判定する(ステップS1105)。そして、勤務時間に到達していなければ(ステップS1105、否定)、勤務時間算出部123は、ステップS1101に戻り処理を続ける。他方、勤務時間に到達したと判定すると(ステップS1105、肯定)、勤務時間算出部123は、抑止処理を実行する(ステップS1107)。抑止処理の内容は、接続制御部121の処理に関連して上述したものと同様である。
在宅勤務ではないと判定した場合(ステップS1103、否定)および時間外勤務の申請があると判定した場合(ステップS1104、肯定)は、勤務時間算出部123は、現在時刻が当該ユーザの終業時間枠内であるか否かを判定する(ステップS1106)。現在時刻が終業時間枠内であると判定すると(ステップS1106、肯定)、勤務時間算出部123は、抑止処理を実行する(ステップS1107)。他方、現在時刻が終業時間枠外であると判定すると(ステップS1106、否定)、勤務時間算出部123は、ステップS1101に戻り処理を続ける。これで勤務時間算出の処理が終了する。
勤務時間枠(図10)とは、ユーザの始業時間および終業時間を基に決定される、ユーザが始業すると予想される時間枠である。当該ユーザが勤務開始する時間帯として適切な時間が勤務時間枠として設定される。たとえば、始業時間が固定されている勤務形態のユーザであれば、始業時間から1時間前から始業時間の1時間後までを勤務時間枠として設定できる。始業時間が固定されていない勤務形態のユーザであれば、たとえば始業可能な時間の1時間前から終業可能な時間までに所定時間の労働を完了できる時間までに設定できる。たとえば、図2の勤務形態「C」であれば、7時から14時までを勤務時間枠として設定できる。
また、終業時間枠(図11)は、ユーザの終業時間をもとに決定される、ユーザが終業すると予想される時間枠である。終業時間枠は、勤務時間枠と同様、ユーザの勤務形態や、労働条件にもとづき設定できる。また、時間外勤務の申請があった場合は時間外勤務が終了する時間をもとに、終業時間枠が決定される。
[申請受付部の処理の流れの一例]
次に、図12を参照して、申請受付部125の処理の流れの一例を説明する。申請受付部125は、クライアント30,40からの時間外勤務の申請と申請に対する承認を受け付ける。申請受付部125は、クライアント30,40から時間外勤務の申請を受信すると(ステップS1201)、申請に含まれる時間外勤務時間を当該ユーザの情報に対応づけて、勤務時間情報記憶部113に記憶する(ステップS1202)。そして、申請受付部125は、クライアント40から時間外勤務の申請の承認を受信すると(ステップS1203)、承認に含まれる情報に基づき、承認を勤務時間情報記憶部113に記憶する(ステップS1204)。これで申請受付の処理が終了する。
[機器管理使用処理の流れの一例]
図13は、第1の実施形態における機器使用管理処理の概略的な流れの一例を示す図である。図13に示すように、クライアント30のユーザは、勤務を開始するとき、まず認証サーバ20に認証要求を送信する(図13の(1))。認証要求を受信した認証サーバ20は、認証要求に含まれるパスワードおよびユーザIDをユーザ認証情報記憶部211に記憶される情報と照合し、一致すれば認証成功と判断する(図13の(2))。認証に成功すると、認証サーバ20は、クライアント30による機器使用管理サーバ10への接続を許可する(図13の(3))。クライアント30は、接続許可によって通知される情報に基づき、機器使用管理サーバ10に接続する(図13の(4))。機器使用管理サーバ10は、クライアント30から送信される情報に基づき、クライアント30のログインの可否を判定する(図13の(5))。機器使用管理サーバ10は、クライアント30のユーザの勤務情報、ユーザ情報および勤務時間情報を参照して、現在時刻が勤務時間枠内か否かを判定する。機器使用管理サーバ10は、勤務時間枠内と判定した場合に、ログイン可と判定して、ユーザによるクライアント30の使用を許可する。そして、ユーザはクライアント30を使用して勤務する。クライアント30の操作状態は順次、機器使用管理サーバ10の接続監視部122が検知し、勤務時間情報記憶部113に記憶される。たとえば、クライアント30がスリープ状態になる(図13の(6))。機器使用管理サーバ10の接続監視部122は、クライアント30の操作が所定時間にわたって検知されないことにより、スリープ状態を検知する(図13の(7))。接続監視部122は検知されたスリープ状態を勤務時間情報記憶部113に記憶する(図13の(7))。ユーザがクライアント30を使用して勤務している間、機器使用管理サーバ10の勤務時間算出部123は、継続的に勤務時間を算出する(図13の(8))。現在時刻が終業時間枠に達したかまたは勤務時間が所定時間に到達したと判定すると、勤務時間算出部123は、抑止指示をクライアント30に送信する(図13の(9))。抑止指示を受信したクライアント30は、予め設定されている内容の抑止処理を実行する(図13の(10))。抑止処理の結果、クライアント30は機器使用管理サーバ10からログアウトする(図13の(11))。機器使用管理サーバ10は、クライアント30のログアウトを勤務時間情報記憶部113に記憶する(図13の(12))。これで、クライアント30を使用したユーザの1日の勤務が終了し、機器使用管理処理が終了する。
[時間外勤務申請を伴う機器使用管理処理の流れの一例]
図14は、第1の実施形態における機器使用管理処理の流れの他の例を示す図である。図14の例では、クライアント30のユーザは、時間外勤務をするためには申請してクライアント40のユーザの承認を得なければならない。
図14の(1)〜(8)の処理は、図13の(1)〜(8)の処理と同様であるため説明を省略する。図14の(8)で、勤務時間算出部123は勤務時間の算出を行う。そして、現在時刻が終業時間枠内であるか、または、勤務時間が所定時間に到達したと判定すると、機器使用管理サーバ10が抑止指示をクライアント30に送信する(図14の(9))。図14の例では、抑止指示が送信されてから一定期間の間に時間外勤務の申請を行うことができる。クライアント30のユーザは、抑止処理によってクライアント30の表示部に表示されるメッセージに従い、時間外勤務の申請を行う(図14の(10))。機器使用管理サーバ10は、クライアント30のユーザ情報を参照し、承認権をもつユーザのクライアント40に申請通知を送信する(図14の(11))。申請通知は、時間外勤務の申請があったこと、申請者を特定する情報、申請された時間外勤務時間帯の情報を含む。クライアント40のユーザは、通知に応じて、申請を承認または拒否できる。クライアント40のユーザが申請を承認する旨を機器使用管理サーバ10に送信する(図14の(12)と、機器使用管理サーバ10はその旨勤務時間情報記憶部113に記憶する(図14の(13))。その後、機器使用管理サーバ10は、図14の(7)(8)の処理を繰り返す(図14の(14))。そして、クライアント30が機器使用管理サーバ10からログアウトする(図14の(15))。機器使用管理サーバ10は、クライアント30のログアウトを勤務時間情報記憶部113に記憶する(図14の(16))。これで機器使用管理処理が終了する。
[第1の実施形態の効果]
このように、第1の実施形態に係る機器使用管理システムは、記憶部と、算出部とを備える。記憶部は、ユーザ各々の勤務形態と、当該ユーザが使用する情報処理端末のログイン中の動作時間と、を記憶する。算出部は、記憶部に記憶されるユーザの勤務形態に基づき、ユーザが使用する情報処理端末のログイン中の各動作時間を勤務時間または非勤務時間としてカウントすることで、ユーザの勤務時間を算出する。
このため、第1の実施形態の機器使用管理システムは、勤務者の勤務形態の相違を考慮して勤務者の勤務時間を管理することができる。たとえば、機器使用管理システムは、ユーザが在宅勤務か社内勤務かに基づいて、情報処理端末が所定の動作をしている時間を勤務時間とするか非勤務時間とするかを変化させる。このため、それぞれの勤務形態の実情に即した勤務時間の算出が可能となる。
また、第1の実施形態に係る機器使用管理システムにおいて、算出部は、定時に出勤して勤務する勤務形態のユーザについて、情報処理端末がログイン中にスリープ状態の動作時間を勤務時間としてカウントする。また、算出部は、在宅勤務の勤務形態のユーザについて、情報処理端末がログイン中にスリープ状態の動作時間を非勤務時間としてカウントする。このため、機器使用管理システムは、会社に出勤して勤務している勤務者については、情報処理端末を操作しない時間があっても勤務時間には反映しないことができる。また、機器使用管理システムは、在宅勤務者については、情報処理端末を操作している時間を勤務時間とみなして勤務時間を算出することができる。また、機器使用管理システムは、在宅勤務者については、情報処理端末の操作がない時間帯は勤務時間外とみなして勤務時間を算出することができる。このため、機器使用管理システムは、勤務形態の相違に応じて勤務状態の実情をよりよく反映した勤務時間を算出することができる。
また、第1の実施形態に係る機器使用管理システムにおいて、算出部は、定時に出勤して勤務する勤務形態のユーザについて、情報処理端末がログイン中にスリープ状態の動作時間を、所定の条件下で非勤務時間としてカウントする。所定の条件とは、情報処理端末が社外にあること、かつ、申請された時間外勤務の時間中であることである。このため、機器使用管理システムは、出勤勤務者であっても、社外での時間外勤務中は、情報処理端末を操作している時間のみを勤務時間とみなして勤務時間を算出することができる。このため、機器使用管理システムは、ユーザが実際には勤務していない可能性のある時間が勤務時間としてカウントされることを防止して、勤務状態の実情をよりよく反映した勤務時間を算出することができる。
また、第1の実施形態に係る機器使用管理システムは抑止部を備える。抑止部は、算出部が算出した勤務時間が所定の長さに達した場合または現在時刻が所定の時刻に達した場合に、情報処理端末の使用を制限するための指示を情報処理端末に送信する。このため、機器使用管理システムは、勤務時間を超えて情報処理端末を使用した勤務が行われることを抑制することができる。
[変形例]
なお、上記実施形態では、クライアントのログインおよびログアウトをそれぞれ、1日の勤務開始と勤務終了に対応づけて機器使用管理処理を実現するものとした。これに限定されず、他の操作がクライアント上で実行された場合に、機器使用管理サーバが勤務開始および勤務終了を検知するように構成してもよい。
また、第1の実施形態では、ログイン、ログアウトおよびスリープ状態以外のクライアント30,40の動作や状態についての検知については記載していない。しかし、接続監視部122を、クライアント30,40の他の動作や状態についても検知するよう構成してもよい。そして、検知した動作や状態に応じてさらに勤務時間を詳細に管理できるように機器使用管理システムを構成してもよい。
また、図1の例では、クライアント40のみが申請受理の機能を有するものとした。かかる機能の実現のための態様としては、各クライアントにインストールするプログラムに申請受理の機能を搭載しておく。そして、機器使用管理サーバ10側から、承認権を有するユーザのクライアントの申請受理の機能のみを有効にすることができるように構成すればよい。
また、抑止処理を実行するタイミングは、抑止処理の内容に応じて調整することができる。たとえば、抑止処理として時間外勤務を申請するための申請画面を表示する場合、終業時間になったタイミングまたは勤務時間が所定時間に到達したタイミングで抑止処理を開始してもよい。そして、申請が完了するまでは、クライアントにおける他の操作を禁止してもよい。
また、抑止処理として申請画面を表示する場合、終業時間または所定時間に到達するよりも前に抑止処理を開始してもよい。この場合、申請画面が表示されても、クライアントにおける他の操作を継続できるように構成してもよい。そして、終業時間または所定時間に到達すると自動的にログオフされるように構成してもよい。
(第2の実施形態)
これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[クラウドコンピューティングによる実装]
開示の機器使用管理プログラムは、クラウドシステムを構成するサーバに実装し、クラウドシステムを介して、様々な場所に存在する在宅勤務者および社内勤務者の勤務時間および情報処理端末の操作状態を管理するために使用することができる。このようにすれば、広範な地域に散らばる会社施設での勤務者の勤務状態および各在宅勤務者の自宅における勤務状態を一括して管理することができ、効率的な労働管理を実現することができる。
[分散および統合]
図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の付加や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[機器使用管理プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをサーバ等のコンピュータからタブレット端末やノート型コンピュータ等のコンピュータに配布し、サーバとコンピュータとが処理を協働して実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図15を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する機器使用管理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図15は、第1〜2の実施形態に係る機器使用管理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図15に示すように、コンピュータ1000は、操作部1100と、ディスプレイ1200と、通信部1300とを有する。さらに、このコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1400と、ROM(Read−Only Memory)1500と、RAM(Random Access Memory)1600と、HDD(Hard Disk Drive)1700とを有する。これら1100〜1700の各部はバス1800を介して接続される。
HDD1700には、図15に示すように、上記の第1の実施形態で示した各部と同様の機能を発揮するモジュールを実装することができる機器使用管理プログラム1700aが予め記憶される。この機器使用管理プログラム1700aについては、図1に示した各々の各構成要素と同様、適宜統合または分離してもよい。すなわち、HDD1700に記憶される各データは、常に全てのデータがHDD1700に記憶される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD1700に記憶されればよい。
そして、CPU1400が、機器使用管理プログラム1700aの各モジュールをHDD1700から読み出してRAM1600に展開する。これによって、図15に示すように、機器使用管理プログラム1700aは、機器使用管理プロセス1600aとして機能する。この機器使用管理プロセス1600aは、HDD1700から読み出した各種データを適宜RAM1600上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、機器使用管理プロセス1600aは、図1に示した各処理部にて実行される処理を含む。また、CPU1400上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU1400上で動作する必要はなく、必要な処理部のみが仮想的に実現されればよい。
なお、上記の機器使用管理プログラム1700aについては、必ずしも最初からHDD1700やROM1500に記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。または、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ1000がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN(Wide Area Network)などを介してコンピュータ1000に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておいてもよい。そして、コンピュータ1000がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
1 機器使用管理システム
10 機器使用管理サーバ
11 記憶部
111 勤務情報記憶部
112 ユーザ情報記憶部
113 勤務時間情報記憶部
12 制御部
121 接続制御部
122 接続監視部
123 勤務時間算出部
124 抑止部
125 申請受付部
20 認証サーバ
21 記憶部
211 ユーザ認証情報記憶部
22 制御部
221 ユーザ認証部
30,40 クライアント
31,41 記憶部
32,42 制御部
50 ネットワーク

Claims (6)

  1. ユーザ各々に対応付けて、勤務形態、勤務時間および社外勤務の可否と、当該ユーザが使用する情報処理端末のログイン中の動作時間と、を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されるユーザの勤務形態、勤務時間および社外勤務の可否に基づき、ユーザが使用する、社外および社内からアクセスする前記情報処理端末のログイン中の前記勤務時間外のスリープ状態の各動作時間を勤務時間または非勤務時間としてカウントすることで、ユーザの勤務時間を算出する算出部と、
    を備えることを特徴とする機器使用管理システム。
  2. 前記算出部は、定時に出勤して勤務する勤務形態のユーザについて、社内からアクセスする前記情報処理端末がログイン中かつ勤務時間外にスリープ状態の動作時間を勤務時間としてカウントし、在宅勤務の勤務形態のユーザについて、社外からアクセスする前記情報処理端末がログイン中かつ勤務時間外にスリープ状態の動作時間を非勤務時間としてカウントすることを特徴とする請求項1に記載の機器使用管理システム。
  3. 前記算出部は、定時に出勤して勤務する勤務形態のユーザについて、前記情報処理端末がログイン中かつ勤務時間外にスリープ状態の動作時間を、当該情報処理端末が社外にあり、かつ、申請された時間外勤務の時間中であることを条件として、非勤務時間としてカウントすることを特徴とする請求項1または2に記載の機器使用管理システム。
  4. 前記算出部が算出した勤務時間が所定の長さに達した場合または現在時刻が所定の時刻に達した場合に、前記情報処理端末の使用を制限するための指示を前記情報処理端末に送信する抑止部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の機器使用管理システム。
  5. コンピュータに、
    ユーザ各々に対応付けて、勤務形態、勤務時間および社外勤務の可否と、当該ユーザが使用する情報処理端末のログイン中の動作時間と、を記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶されるユーザの勤務形態、勤務時間および社外勤務の可否に基づき、ユーザが使用する、社外および社内からアクセスする前記情報処理端末のログイン中の前記勤務時間外のスリープ状態の各動作時間を勤務時間または非勤務時間としてカウントすることで、ユーザの勤務時間を算出する、
    ことを含む各処理を実行させることを特徴とする機器使用管理方法。
  6. ユーザ各々に対応付けて、勤務形態、勤務時間および社外勤務の可否と、当該ユーザが使用する情報処理端末のログイン中の動作時間と、を記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶されるユーザの勤務形態、勤務時間および社外勤務の可否に基づき、ユーザが使用する、社外および社内からアクセスする前記情報処理端末のログイン中の前記勤務時間外のスリープ状態の各動作時間を勤務時間または非勤務時間としてカウントすることで、ユーザの勤務時間を算出する算出手順と、
    を含む処理を、コンピュータに実行させることを特徴とする機器使用管理プログラム。
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