JP6639730B2 - アクチュエータアッセンブリおよびクラッチアッセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、クラッチ、特に自動車のパワートレーン用のクラッチを操作するアクチュエータアッセンブリに関する。さらに本発明は、自動車用のこのようなアクチュエータアッセンブリを備えるクラッチアッセンブリに関する。このようなクラッチアッセンブリは、任意選択的に駆動可能なパワートレーンを必要に応じて接続または切断するために設けられており、制御可能なアクチュエータにより操作可能である。
必要に応じて断接可能な駆動車軸を有する駆動コンセプトは、「ハングオン」、「オンデマンド」または「ディスコネクト」システムとも称呼される。特に自動車においては以下の駆動コンセプトが区別される。前車軸が常時駆動され、後車軸が必要に応じて追加的に駆動可能なフロントエンジンを有する自動車が存在する。さらに、後車軸が常時駆動されていて、前車軸が必要に応じて追加的に駆動可能なフロントエンジンを有する自動車が存在する。最後に、後車軸が常時駆動されていて、前車軸がハングオンクラッチにより必要に応じて追加的に駆動されるリヤエンジンを有する自動車が公知である。
独国特許出願公開第102008011910号明細書(DE 10 2008 011 910 A1)において、自動車の伝動機構用のプリロードユニットが公知であり、この公知のプリロードユニットは、自動車のパワートレーン内の摩擦クラッチの操作を可能にする。プリロードユニットは、第1のランプディスクと、周回りに分配され、内部に転動体が収容された複数の軸方向の開口を有するリング形のケージと、周回りに分配された複数のランプ輪郭を有する第2のランプディスクと、スラスト軸受とを有している。ランプディスクとケージとは、形状結合式に軸方向で互いに保持されている。
国際公開第2015120909号(WO 2015 120909 A1)において、自動車のパワートレーン用のクラッチアッセンブリが公知である。クラッチアッセンブリは、第1の軸と第2の軸とを駆動に関して結合したり、遮断したりすることが可能なクラッチと、第2の軸を不動の構成部材に対して制動可能なブレーキと、クラッチが少なくとも部分的に開放されて初めてブレーキが操作されるようにクラッチとブレーキとを操作可能な操作装置とを備えている。操作装置は、電気モータとランプアッセンブリとを有している。
電気モータ式に操作されるランプアッセンブリは公知である。ランプアッセンブリを操作する電気モータの設計は、とりわけランプアッセンブリの内部摩擦力に依存している。
本発明の根底にある課題は、簡単かつコンパクトに構成されていて、特に低摩擦に機能する、クラッチを操作するアクチュエータアッセンブリを提案することである。さらに課題は、低い操作力しか必要としない、このようなアクチュエータアッセンブリを備える制御可能なクラッチアッセンブリを提案することにある。
解決手段は、自動車のパワートレーン内のクラッチを操作するアクチュエータアッセンブリであって:操作力を発生させる駆動ユニットと、駆動ユニットにより駆動可能であり、回転運動を並進運動に変換するように構成されているランプユニットであって、スラスト要素と、第1のレースと、第2のレースとを有するランプユニットと、を備え、第1のレースは、駆動ユニットにより回転軸線回りに回転駆動可能であり、周回りに分配された複数の軸方向の貫通開口を有し、軸方向の貫通開口の各々の内部には、2つのローラが配置されており、ローラは、互いに軸方向で支持され、かつ互いに転がり接触しており、ローラのうち、それぞれ、第1のローラは、スラスト要素に対して軸方向で支持され、第2のローラは、第2のレースに対して軸方向で支持されており、第2のレースは、任意の不動の構成部材内に相対回動不能かつ軸方向で可動に保持されるように構成されており、周回りに分配された複数のランプ輪郭を有し、ランプ輪郭は、それぞれ1つの対応する第2のローラと協働し、ランプ輪郭は、回転駆動可能な第1のレースの、駆動ユニットによる回転駆動が、第1のレースに対して相対的な第2のレースの軸方向の運動を引き起こすように構成されている、アクチュエータアッセンブリにある。
本発明に係るアクチュエータアッセンブリの1つの利点は、第2のレースがローラを介してスラスト要素に軸方向で支持され、これに対して回転可能に支持されていることである。その際、ローラは、スラスト転がり軸受として機能するので、転動接触に基づいて摩擦力は特に小さく、ひいては、アッセンブリの摩擦損失は僅かにすぎない。小さな摩擦力に基づいて、駆動ユニットも、相応に低い定格出力を有するサイズとすることができ、このことは、全体として、必要とされる組み付けスペースと重量とに有利に作用する。第1のレースを軸方向で支持する別体のスラスト軸受は、不要である。第1のレースは、ケージの機能を担っており、ケージ内には、ローラ体が回転可能に収容されている。第1のレースは、軸方向の力伝達には関与せず、駆動源から導入される回転運動をローラ体に伝達するのみである。ランプアッセンブリの操作、すなわち第1のレースの回動時、第1のローラ体は、スラスト要素に沿って転動し、第2のローラ体は、第2のレースのランプに沿って転動し、かつ両ローラは、互いに転動する。スラスト要素は、特に平らな半径方向の支持面を有し、支持面には、第1のローラ体が軸方向で支持されている。スラスト要素は、その際、クラッチハウジングまたは伝動機構ハウジング内に保持された別体のスラストディスクであってもよい。代替的には、クラッチハウジングまたは伝動機構ハウジング自体が、スラスト要素であってもよい、あるいはスラスト要素を形成していてもよい。別体のスラストディスク、例えば鋼素材からなる別体のスラストディスクは、特にクラッチハウジングまたは伝動機構ハウジングがアルミニウム素材から製造されている場合に有利である。
ポケット毎に好ましくはまさに2つのローラ体が設けられており、その結果、第2のレースとスラスト要素とは、回転方向では互いに不動にとどまり、すなわち、互いに相対的に回転運動を実施しない。全体としてアクチュエータアッセンブリは、二重機能、すなわち、スラスト転がり軸受の機能と、回転/並進変換器の機能とを充足すると同時に、アッセンブリは、簡単かつコンパクトな構造を有している。
両レースは、特に軸方向で互いに隣接して配置されている。好ましくは、第2のレースは、周回りに分配された少なくとも3つのランプを有し、ランプには、それぞれ1つのローラ体が軸方向で支持されている。これにより、スラスト要素に対する第2のレースの良好な案内および支持が得られる。少なくとも3つのランプは、それぞれ回転軸線回りに120°未満にわたって延在している。3つより多くのランプ、例えば4つ、5つまたはそれより多くのランプが設けられていてもよい。ローラ体の数が増え、相応にランプの数が増えると、個々の面荷重は減少する。同じく個々のランプの周方向での延在寸法は、短縮する。
一実施の形態によれば、第2のレースのランプは、第2のレースが第1のレースに軸方向で近付けられている第1の終端位置と、第2のレースが第1のレースから軸方向で遠ざけられている第2の終端位置とが規定されているように構成されている。両終端位置の少なくとも一方、すなわち、第1の終端位置および/または第2の終端位置は、ランプ輪郭を相応に構成することにより、例えば、対応する第2のローラ体が所定の位置を占める係止切欠きにより実現され得る。
さらに第2のレースのランプ輪郭は、第1の終端位置と第2の終端位置との間の相対的な回動行程に沿って、第1の終端位置と第2の終端位置との間に位置する中間ポジションが設けられているように構成されており、第2のレースは、中間ポジションでは第1のレースに対して相対的に所定の軸方向の間隔を置いて保持されるようになっていてもよい。このことは、特に駆動ユニットが作動停止されているときも、有効であることが望ましい。利点は、ランプユニットの中間ポジションに、外的な力消費なしに維持され得る特定の機能が割り当て可能であることにある。
好ましくは、第2のレースのランプは、それぞれ、第1の傾きを有する第1の区間と、第2の傾きを有する第2の区間とを有し、特に第1の区間と第2の区間との間には、中間ポジションを規定する凹んだ中間区間が形成されている。第1の区間および第2の区間の傾きは、原理的に自由に選択可能であり、技術的な要求に応じて構成可能である。特に第1の区間の傾きは、第2の区間の傾きより小さくても、大きくても、同じであってもよい。少なくとも一方の区間、すなわち、それぞれのランプの第1および/または第2の区間が、周回りに可変の傾きを有することも可能である。中間区間は、代替的な一構成において、傾きのない真っ直ぐな延びを有していてもよい。これにより、中間ポジションから脱する際に第1のレースを回動させるために必要な力消費は減じられる。特に駆動ユニットと別の要素とが十分な摩擦を有している場合は、車両振動による中間ポジションでの意図しない回動を防止するのに、傾きを有しない中間区間で既に十分な場合もある。
ランプは、第1の終端位置、すなわち、近付けられている位置の領域に、上り勾配の逃げ部を有していてもよい。上り勾配の逃げ部により、終端位置を越える第1のレースに対して相対的な第2のレースのさらなる回動が、限られた範囲で可能となり、その結果、駆動ユニットの回転する全質量は、終端箇所を越えるオーバシュート時、緩衝される。逃げ部の傾きおよび周長は、クラッチを閉鎖方向で付勢するようにアクチュエータを使用した場合に、ボールがこの領域に進入し、両レースが再び互いに軸方向で僅かに離れても、クラッチが閉鎖位置にとどまるように構成されている。
好ましい一実施の形態によれば、第1および第2のローラは、円筒ローラの形態で構成されている。しかし、第1および第2のローラは、クラウニング状に形成されているか、または円錐ローラの形態で構成されていることも可能である。それぞれ2つの円筒ローラは、相俟って1つのペアを形成し、第1のレースの貫通開口の1つに填められている。その際、円筒ローラは、特に軸方向で互いに隣接して1つの共通の長手方向平面内に配置されている。第1のローラは、第1のローラ軸線回りに回転可能であり、第2のローラは、第2のローラ軸線回りに回転可能であり、第1および第2のローラ軸線は、互いに平行にかつそれぞれ第1のレースの回転軸線に対して半径方向で延びている。ローラ体の円筒形状に応じて、ランプは、平らなランプ面の形態で構成されており、ランプ面に第2のローラ体が、それぞれ軸方向で支持され、かつ転動接触していてもよい。
第1の可能性によれば、第1および第2のローラ体は、それぞれ、遊びを有して緩やかに貫通開口内に配置されていてもよい。好ましくは、半径方向の遊びと周方向の遊びとは、望ましくないノイズを回避すべく、できる限り小さく維持することが望ましい。第2の可能性によれば、ペア毎に第1および第2のローラの少なくとも一方が、対応する貫通開口内に軸受によりローラ軸線回りに回転可能に支持されていてもよい。このためにローラ体は、その軸方向の端部に、対応する軸受ジャーナルを有していてもよく、軸受ジャーナルは、第1のレースの対応する半径方向の空所内に回転可能に収容され得る。
一構成によれば、第1のレースは、スラスト要素に面した側に平らな半径方向面を有し、第1のローラは、組み立てられた状態でこの半径方向面から軸方向で突出していてもよい。代替的または補足的には、第1のレースは、第2のレースに面した側に複数の軸方向の隆起部を有し、隆起部内にそれぞれ1つの貫通開口が設けられていてもよい。換言すれば、ローラ体用の収容チャンバが、周回りに分配された対応する支持領域内に形成され、支持領域が、第2のレースに向かって延在していることができる。これらの支持領域は、第1のレースの特に平らな半径方向面から軸方向で突出している。簡単な組み立て可能性のために、ローラ体用の収容室は、軸方向の一方の端部に向かって窄まるようにしてもよく、その結果、ローラ体は、確かに支持領域の軸方向の端部から突出するが、支持領域から脱落し得ない。
第1のレースは、駆動ユニットにより回転軸線回りに回転駆動可能である一方、第2のレースは、回り止めされ、かつ軸方向で移動可能である。回り止めは、例えば内部にランプユニットが組み込まれる不動のハウジングに対して実施可能である。回り止めのために第2のレースは、第2のレースを相対回動不能かつ軸方向で可動に任意の不動の構成部材内に保持すべく、好適な回り止め要素、例えば複数の半径方向の突出部を有していてもよい。
可能な一構成によれば、駆動ユニットは、制御可能な駆動源と、駆動源により発生された力をランプユニットに伝達する力伝達装置とを有している。力伝達装置は、駆動源により回転駆動可能な駆動ピニオンと、第1のレースに堅固に結合された歯列とを有し、歯列に駆動ピニオンが歯列係合している。
駆動ユニットにより発生される軸方向の運動方向とは反対方向に作用する、すなわち、第2のレースを第1のレースに向かって付勢する少なくとも1つのばね要素が設けられている。ばね要素は、その点において戻しばねと称呼してもよい。
可能な一構成によれば、レースの少なくとも一方、すなわち、第1のレースおよび/または第2のレースは、軸方向でアンダカットフリーに構成されていてもよい。軸方向でアンダカットフリーの輪郭は、成形法、例えばプレスプロセス、スタンピングプロセスまたは焼結プロセスによる成形方法を用いたそれぞれのレースの簡単かつ低コストの製造を可能にする。
上記課題の解決手段は、さらに、自動車のパワートレーン用のクラッチアッセンブリであって、パワートレーンを切断する遮断クラッチと、上述の実施の形態の少なくとも1つにしたがって構成されたアクチュエータアッセンブリと、を備えるクラッチアッセンブリにある。遮断クラッチは、少なくとも第1のクラッチ部分と第2のクラッチ部分とを有し、さらに、第1のクラッチ部分と第2のクラッチ部分との間でトルクが伝達可能な閉鎖位置へと遮断クラッチを付勢するばね要素が設けられており、ランプユニットは、遮断クラッチを開放位置へと付勢するように配置されており、第2のレースは、駆動ユニットを操作したときに第1および第2のクラッチ部分を互いに係合解除させるように、第1または第2のクラッチ部分の一方と協働する。
本発明に係るクラッチアッセンブリは、操作のために小さな力しか必要としないので、ランプアッセンブリの駆動ユニットも定格出力に関して相応に小さなサイズとすることができ、このことは、必要とされる組み付けスペースと重量とに有利に作用するという利点を有している。
ランプアッセンブリの軸方向の終端位置は、クラッチの切り換え位置に関して、好ましくは、両レースが互いに近付けられているランプアッセンブリの第1の終端位置が、クラッチの閉鎖位置を規定しているように割り当てられている。相応に、両レースが互いに離間されているランプアッセンブリの第2の終端位置は、遮断クラッチの開放位置を規定している。駆動ユニットにより、回転駆動可能なレースに導入されるトルクは、ばね要素の力に抗してランプユニットを離間動作させ、ばね要素は、相応に位置エネルギを蓄える。軸方向で可動の第2のレースは、駆動ユニットの操作時、第1の軸方向で動かされる一方、ばね手段は、軸方向で可動のレースを、反対方向の第2の軸方向で付勢する。
クラッチは、一実施の形態によれば、形状結合式クラッチとして構成されていてもよい。形状結合式クラッチとは、少なくとも2つのクラッチ部分が互いに形状結合式に係合することによりトルク伝達が実施されるクラッチを意味している。形状結合式のクラッチの例として、ここでは、つめクラッチ、スライドスリーブクラッチまたは歯クラッチが挙げられる。クラッチの閉鎖により、第1のクラッチ部分に結合される駆動部分と、第2のクラッチ部分に結合される被動部分とが、一緒に回転することが達成される一方、開放された状態では、駆動部分と被動部分とは、互いに自由に回転可能である。代替的には、クラッチは、トルク伝達のために、第1のクラッチ部分と第2のクラッチ部分との間で作用する少なくとも1つの摩擦面対を有する摩擦クラッチの形態で構成されていてもよい。摩擦クラッチの例として、ここでは特に、第1のクラッチ部分に相対回動不能かつ軸方向で可動に結合される第1の摩擦薄板と、第2のクラッチ部分に相対回動不能かつ軸方向で可動に結合される第2の摩擦薄板とを有する摩擦薄板積層型の多板クラッチが挙げられる。第1および第2の摩擦薄板から形成される薄板積層体を軸方向で付勢することにより、両クラッチ部分間の回転運動の同化が実施される。摩擦クラッチは、伝達可能なトルクを必要に応じて可変に調整し得ることを可能にする。それというのも、両クラッチ部分が一緒に回転する閉鎖位置と、両クラッチ部分が互いに自由に回転可能な開放位置との間で、任意の中間位置を設定することも可能であるからである。両実施の形態にとって好ましいのは、クラッチが一般に閉鎖位置へと付勢されており、クラッチの遮断が外的な操作により実施されることである。本構成では、クラッチを遮断クラッチと称呼してもよい。しかし、運動学的な反転も可能であること、すなわち、クラッチがランプアッセンブリにより閉鎖方向で付勢されてもよいことは自明である。
一発展形によれば、第1または第2のクラッチ部分に結合されるパワートレーン区間を制動するブレーキユニットが設けられていてもよい。ブレーキユニットは、ランプアッセンブリにより操作、特に第2のレースの第2の傾き区間により操作される。ブレーキユニットは、可動のクラッチ部分に堅固に結合されるブレーキ部分と、不動の構成部材に結合される第2のブレーキ部分とを有していることができる。両ブレーキ部分は、ランプユニットを離間動作させることにより互いに摩擦接触される。場合によっては単数または複数の摩擦ディスクが、ブレーキ部分間に配置されていてもよい。ブレーキ部分間の摩擦結合により、軸方向で可動のクラッチ部分は、停止状態まで減速される。これにより、パワートレーンの、このクラッチ部分に駆動結合されているすべての部分は、停止している。
このクラッチアッセンブリを制御する方法は、以下のステップ、すなわち:駆動ユニットを第1の操作方向で操作することにより形状結合式クラッチを開放し、このとき、軸方向で可動のレースは、少なくとも中間係止ポジションに移動させられ;第1のクラッチ部分と第2のクラッチ部分とが係合解除されているとき、軸方向で可動のレースを、中間係止ポジションを越えて、軸方向で支持されたレースから離れる方向に移動させることにより、第2のクラッチ部分に結合された駆動軸を制動し;駆動ユニットを作動停止し、このとき、軸方向で可動のレースは、中間係止ポジションに、軸方向で支持されたレースに対して相対的に間隔を置いて保持され、その結果、形状結合式クラッチは、開放された状態にとどまり;駆動ユニットを反対方向の第2の操作方向で操作することにより、形状結合式クラッチを閉鎖し、このとき、軸方向で可動のレースは、中間係止ポジションから移動され、戻しばねにより、軸方向で支持されたレースに向かって付勢されるステップを含んでいることができる。
ランプユニットを備える上述のクラッチアッセンブリは、運転時、低い摩擦力しか生じず、低いヒステリシスを有している。これによりクラッチアッセンブリは、相応の軸方向力を提供するために低い駆動モーメントしか必要としない、比較的小型の電気モータによる極めて簡単な動作制御を可能にする。
上述のクラッチアッセンブリは、特に自動車のパワートレーン内で、任意選択的に駆動可能な駆動車軸へのトルク伝達を必要な時に中断すべく、使用され得る(「ディスコネクト」原理)。可能な一実施の形態によれば、クラッチアッセンブリは、被動アッセンブリ(パワーテイクオフユニット、PTU)または分配伝動機構に組み込まれていてもよい。
好ましい実施の形態について、以下に図面を参照しながら説明する。
本発明に係るアクチュエータアッセンブリのA)第1の分解立体図;B)第2の分解立体図;C)第3の分解立体図;である。 図1に示した本発明に係るアクチュエータアッセンブリを備える本発明に係るクラッチアッセンブリのA)分解立体図;B)閉鎖位置における縦断面図;C)開放位置における縦断面図;である。
図1Aないし1Cおよび2Aないし2Cについて以下にまとめて説明する。図1Aないし1Cは、ランプユニット4と、ランプユニット4を制御する、制御可能な駆動ユニット5とを備えるアクチュエータアッセンブリ2を示している。アクチュエータアッセンブリ2は、特に自動車のパワートレーン内のクラッチ3を操作するために用いられ、クラッチ3は、第1のクラッチ部分6と第2のクラッチ部分7とを有し、第1のクラッチ部分6と第2のクラッチ部分7とは、少なくとも閉鎖位置と開放位置とに移行可能である。
ランプユニット4は、スラストディスク8の形態のスラスト要素と、第1のレース9と、第2のレース10とを有している。第1のレース9は、駆動ユニットにより回転軸線A回りに回転駆動可能であり、周回りに分配された複数の軸方向の貫通開口12を有している。軸方向の貫通開口12の各々の内部には、2つのローラ体13,14が収容されており、両ローラ体13,14は、軸方向で互いに支持されており、相俟って1つのペア(対)を形成している。略してローラとも称呼するローラ体13,14は、円筒ローラの形態で構成されている。両ローラは、軸方向で互いに隣接して、図2Bの上半図における図平面に相当する1つの共通の長手方向平面内に配置されている。第1のローラ13は、第1のローラ軸線A13回りに回転可能であり、第2のローラ14は、第2のローラ軸線A14回りに回転可能である。その際、特に図2Bに看取可能であるように、両ローラ軸線A13,A14は、互いに平行にかつ第1のレース9の回転軸線Aに対して半径方向で延びている。
第1のローラ体13は、それぞれ、スラストディスク8に対して軸方向で支持されており、スラストディスク8と転動接触している。具体的には、特にスラストディスク8が、フランジ部分15を有し、フランジ部分15が、好ましくは平らな半径方向の支持面21を形成し、この支持面21に対して第1のローラ体13が、軸方向で支持されている。第1のレース9を回転軸線A回りに回動させると、第1のローラ体13は、スラストディスク8の支持面21上を転動し、それぞれ個々のローラ軸線A13回りに回転する。スラストディスク8は、さらにスリーブ部分16を有していてもよく、スリーブ部分16は、特にスラストディスク8をセンタリングすべく、不動のハウジング31の肩部に係合可能である。スラストディスク8は、耐摩耗性の素材、例えば鋼素材から製造されている。
第2のローラ14は、一方では、第1のローラ13に対して、他方では、第2のレース10に対して軸方向で支持されている。こうして第2のレース10は、間接的にローラ13,14の複数のペアを介してスラストディスク8に対して軸方向で支持されている。第1および第2のローラ体13,14のペアは、それぞれ、遊びを有して緩やかに貫通開口12内に装入されている。その際、半径方向の遊びと周方向の遊びとは、望ましくないノイズを回避すべく、できる限り小さい。
特に第1のレース9は、第1のレース9の、スラストディスク8に面した側に、平らな半径方向面22を有し、第1のローラ13は、組み立てられた状態でこの半径方向面22から軸方向で突出している。第1のレース9は、第1のレース9の、第2のレース10に面した側に複数の軸方向の隆起部23あるいは肉厚化部を有し、隆起部23あるいは肉厚化部内に上述の貫通開口12が形成されている。内部にローラ体13,14が収容されたこれらの肉厚化された支持領域は、第2のレース10に向かっており、第1のレース9の特に平らな半径方向面24から軸方向で突出している。
全体として第1のレース9は、ケージの機能を担っており、内部にローラ体13,14が回転可能に収容されている。その際、第1のレース9は、駆動源から導入される回転運動をローラ体13,14に伝達する。ローラ体13,14は、第1のレース9とともに回転軸線A回りに公転する。第2のレース10とスラストディスク8との間の、ローラ体13,14を介した軸方向の力伝達に、第1のレース9は関与しない。ランプアッセンブリの操作時、すなわち第1のレース9の回動時、第1のローラ体13は、スラストディスク8に接して転動し、第2のローラ体14は、第1のローラ体13に接して転動し、第2のレース10のランプ面は、第2のローラ体14に接して転動する。
第2のレース10は、第1のレース9に対して同軸に配置されており、かつ不動の構成部材、例えばクラッチハウジングあるいは伝動機構ハウジング31内に相対回動不能かつ軸方向で可動に保持されるように構成されている。このために第2のレース10は、対応する回り止め手段を有し、回り止め手段は、ここでは、周回りに分配された複数の半径方向の突出部25の形態で構成されている。半径方向の突出部25は、ハウジング31内に設けられた対応するガイド溝内に係合可能であり、その結果、第2のレース10は、相対回動不能かつ軸方向で可動にハウジング内に保持されている。
第2のレース10は、周回りに分配され、かつ周方向で延在する複数のランプ17を有し、ランプ17は、それぞれ、対応する第2のローラ13と協働する。ランプ17の輪郭は、駆動ユニット5による第1のレース9の回転駆動が、第1のレースに対して相対的な第2のレース10の軸方向の運動を引き起こすように構成されている。具体的には、ランプは、軸方向の傾き成分を有する少なくとも1つの部分区間を有している。軸方向の傾きにより、ローラ体13,14は、第1のレース9に対して相対的な第2のレース10の回動時、ランプ17に沿って転走し、その結果、第2のレース10は、第1のレース9に対して相対的に軸方向で動かされる。
本実施の形態では、まさに3つのランプ17が設けられており、これらのランプ17は、規則的に周回りに分配されており、それぞれ、周方向で120°未満にわたって延在している。第2のレース10が、操作時に第1のレース9に対して常に平行に配置されているように、これらのランプ17は、互いに同じに構成されている。さらにランプ17は、第2のレース10が第1のレース9に近付けられており、その結果、レース9,10が互いに最小の軸方向の間隔を有している第1の終端位置と、第2のレース10が第1のレース9から軸方向で離間されているあるいは両レース9,10が互いに最大の軸方向の間隔を有している第2の終端位置とが規定されているように構成されている。
ランプ17は、第1の終端位置を規定する最も低い箇所から出発して、第1の傾きを有する第1の区間18と、第2の傾きを有する第2の区間19とを有している。第2の区間19の傾きは、第1の区間18の傾きより僅かに小さい。傾きが、技術的な必要性に合わされ、任意にこれとは異なって構成されていてもよいことは、自明である。第1の区間18と第2の区間19との間には、係止ポジションを規定する中間区間20が設けられている。係止ポジションにおいて、すなわち、第2のローラ14が中間区間20内に位置しているとき、両レース9,10は、所定の軸方向の間隔を置いて互いに相対的に保持される。係止を行う中間区間20を有する本構成は、クラッチ3が、完全に閉鎖された閉鎖位置と、完全に開放された開放位置との間で、所定の軸方向の間隔を有する中間位置を占め得ることを可能にする。中間区間20の輪郭は、駆動ユニット5が作動停止されていても、かつ場合によっては、ばねにより第1のレース9に向かって第2のレース10に力が加えられているにもかかわらず、両レース9,10が中間位置で自立保持されるように構成されている。
ランプユニット4用の駆動ユニット5は、第1のレース9を回転駆動するように構成されており、その結果、これは、第2のレース10に対して回動される。駆動ユニット5は、制御可能な駆動源26と、駆動源26により発生された力をランプユニット4に伝達する力伝達装置27とを有している。駆動源26は、電気モータ、特に直流モータの形態で構成されている。電気モータの動作は、電子式の制御ユニット(ECU)により制御可能である(図示せず)。
力伝達装置27は、駆動部分28を有し、駆動部分28は、本実施の形態では、駆動ピニオンとして構成されており、第1のレース9に設けられた外歯列29と、トルク伝達のために歯列係合している。第1のレース9の駆動は、相対回動不能に保持された第2のレース10に対する相対回動を引き起こし、その結果、第2のローラ体14は、ランプ17に沿って高い方の領域へと走行し、第2のレース10は、第1のレース9から離れる方向に軸方向で移動される。第2のレース10を第1のレース9に向かって改めて戻すために、ばね36が設けられており、ばね36は、第2のレース10に対してプリロード力を第1のレース9に向かって及ぼす。
図2Aないし2Cは、クラッチ3と、クラッチ3を操作する本発明に係るランプアッセンブリ4とを備えるクラッチアッセンブリ30を示している。
クラッチ3は、形状結合式クラッチ(Formschlusskupplung)として構成されており、遮断クラッチと称呼してもよい。第1のクラッチ部分6は、一方の端面に第1の係合プロファイル32を有し、第1の係合プロファイル32は、クラッチ3の閉鎖位置で第2のクラッチ部分7の正反対の第2の係合プロファイル33内にトルク伝達のために係合する。第1および第2のクラッチ部分6,7の係合プロファイル32,33は、端面に設けられた歯列の形態で構成されている。図2Bは、クラッチ3を閉鎖位置で示しており、閉鎖位置において第2のクラッチ部分7は、第1のクラッチ部分6に近付けられており、その結果、クラッチ部分の係合プロファイルは、トルク伝達のために互いに係合している。図2Cでは、第2のクラッチ部分7が第1のクラッチ部分6から離れる方向に動かされ、開放位置に存在している。開放位置では、両クラッチ部分6,7間の歯列係合が中断されている。この位置では、第2のクラッチ部分7が第1のクラッチ部分6に対して軸方向で離間移動されており、その結果、クラッチ部分6,7は、互いに相対的に自由に回転可能であり、すなわち、トルク伝達は中断されている。
第1のクラッチ部分6は、相対回動不能かつ軸方向で固定に駆動軸37に結合、例えば軸歯列とシールリングとにより結合されてもよいし、駆動軸と一体に構成されていてもよい。第1のレース9は、第1のレース9のスリーブ形のセンタリング部分11でもって第1のクラッチ部分6の外面にセンタリングされている。第2のクラッチ部分7は、リング形に構成されており、内側の軸歯列34を有し、軸歯列34内には、接続構成部材38がトルク伝達のために係合可能である。
このランプアッセンブリ4は、クラッチ3を開放するように構成されている。しかし、代替的な一実施形態によれば、ランプアッセンブリ4がクラッチを閉鎖するように構成されていてもよいことは、自明である。ランプアッセンブリ4の駆動ユニット5は、相応に、両クラッチ部分6,7を係合位置に向かって軸方向で付勢するばね36とは反対方向に作用する。その際、第1のばね端部は、第2のクラッチ部分7に軸方向で支持されている一方、第2のばね端部は、軸方向で移動不能な構成部材に軸方向で支持され得る。
第2のレース10は、支持面35を有し、支持面35には、第2のクラッチ部分7が当接面39でもって軸方向で支持されている。このために第2のクラッチ部分7は、鍔または半径方向の突出部を有し、鍔または半径方向の突出部には、第2のレース10が軸方向で支持されている。
駆動ユニット5の操作は、クラッチ3の閉鎖位置から出発して、第2のレース10が軸方向でスラストディスク8あるいは第1のレース9から離れる方向に動かされることを引き起こす。相応に第2のレース10は、第2のクラッチ部分7をばね36のプリロード力に抗して第1のクラッチ部分6から離れる方向に付勢し、その結果、クラッチ3は開放される。クラッチ3の再閉鎖は、駆動ユニット5の作動停止により、あるいは中間位置からの反対方向での駆動ユニット5の少なくとも短時間の操作により実施される。その際、クラッチ3は、第2のクラッチ部分7を再び第1のクラッチ部分6に向かって付勢するばね36により閉鎖される。
クラッチ3によりパワートレーンを連結および連結解除する機能に加えて、このクラッチアッセンブリ2は、別の機能、具体的には、特に第2のクラッチ部分7に結合されるパワートレーン区間を制動する機能を有していてもよい。このためにブレーキユニットが設けられていてもよく(図示せず)、ブレーキユニットは、第2のクラッチ部分7に堅固に結合可能な第1のブレーキ部分と、不動のハウジングに堅固に結合可能な第2のブレーキ部分とを有している。第2のクラッチ部分7に結合され、第2のクラッチ部分7とともに回転するブレーキ部分40は、第2のクラッチ部分7を第1のクラッチ部分6から離れる方向に軸方向で付勢することにより、不動のブレーキ部分41に向かって付勢される。ブレーキ部分間の摩擦結合により、第1のブレーキ部分は、停止状態まで減速される。これによりパワートレーンの、ブレーキ部分40に駆動結合されているすべての部分は、停止することになる。
駆動ユニット5の第1の終端ポジションにおいて、第2のローラ体14は、作動輪郭の第1の区間18の最も低い箇所に存在し、その結果、両レース9,10は、軸方向で互いに近付けられている。図2Bに示したこの切り換え状態で、クラッチ3は閉鎖されている(コネクトモード)。第1の回転方向での第1のレース9の相対的な回動により、第2のローラ体14は、第1の傾き区間18に沿って移動し、その結果、第2のレース10は、軸方向で第1のレース9から離れる方向に付勢される。その際、第2のレース10が軸方向で支持された第2のクラッチ部分7は、第1のクラッチ部分6から離れる方向に付勢され、その結果、クラッチ3は開放される。完全に開放された状態は、第2のローラ体14がそれぞれ中間区間20に到達したときに達成されている。図2Cに示したこの状態では、クラッチ3および場合によってはブレーキは、開放されている。この状態は、空転(ディスコネクトモード)と称呼してもよい。第1のレース9が第1の回転方向でこの空転状態を越えてさらに回転することにより、第2のレース10は、第2のクラッチ部分7と、第2のクラッチ部分7に結合された第1のブレーキ部分40とともに第2のブレーキ部分41に向かって付勢される。このことは、第2のローラ体14が第2の傾き区間19内にこれに沿って転走することにより起こる。その際、両ブレーキ部分40,41は、互いに摩擦接触し、その結果、回転するブレーキ部分40は、ここに駆動結合された構成部材とともに、止まっているハウジング34に対して制動される。この制動状態(ブレーキモード)では、第2のクラッチ部分7に結合された接続構成部材38は、停止しており、トルクを伝達しない。ランプアッセンブリ4を上述の形態で構成したことにより、クラッチ3が完全に開放されて初めて、ブレーキ(40,41)が閉鎖されることが保証されている。
2 アクチュエータアッセンブリ
3 クラッチ
4 ランプユニット
5 駆動ユニット
6 第1のクラッチ部分
7 第2のクラッチ部分
8 スラストディスク
9 第1のレース
10 第2のレース
11 センタリング部分
12 貫通開口
13 第1のローラ体
14 第2のローラ体
15 フランジ部分
16 スリーブ部分
17 ランプ
18 第1の区間
19 第2の区間
20 中間区間
21 支持面
22 半径方向面
23 隆起部
24 半径方向面
25 回り止め要素
26 駆動源
27 力伝達装置
28 駆動部分
29 外歯列
30 クラッチアッセンブリ
31 ハウジング
32 係合プロファイル
33 係合プロファイル
34 軸歯列
35 支持面
36 ばね
37 駆動軸
38 接続構成部材
39 当接面
40 第1のブレーキ部分
41 第2のブレーキ部分
A 回転軸線

Claims (16)

  1. 自動車のパワートレーン内のクラッチを操作するアクチュエータアッセンブリであって:
    操作力を発生させる駆動ユニット(5)と、
    前記駆動ユニット(5)により駆動可能であり、スラスト要素(8)と、第1のレース(9)と、第2のレース(10)とを有するランプユニット(4)と、
    を備え、
    前記第1のレース(9)は、前記駆動ユニット(5)により回転軸線(A)回りに回転駆動可能であり、周回りに分配された複数の軸方向の貫通開口(12)を有し、前記軸方向の貫通開口(12)の各々の内部には、2つのローラ(13,14)が配置されており、前記ローラ(13,14)は、互いに軸方向で支持され、かつ互いに転がり接触しており、前記ローラ(13,14)のうち、それぞれ、第1のローラ(13)は、前記スラスト要素(8)に対して軸方向で支持され、第2のローラ(14)は、前記第2のレース(10)に対して軸方向で支持されており、
    前記第2のレース(10)は、任意の不動の構成部材内に相対回動不能かつ軸方向で可動に保持されるように構成されており、周回りに分配された複数のランプ(17)を有し、前記ランプ(17)は、それぞれ1つの対応する第2のローラ(14)と協働し、
    前記ランプ(17)は、回転駆動可能な前記第1のレース(9)の、前記駆動ユニット(5)による回転駆動が、前記第1のレース(9)に対して相対的な前記第2のレース(10)の軸方向の運動を引き起こすように構成されている、
    アクチュエータアッセンブリ。
  2. 前記第2のレース(10)の前記ランプ(17)は、
    前記第2のレース(10)が前記第1のレース(9)に軸方向で近付けられている第1の終端位置と、
    前記第2のレース(10)が前記第1のレース(9)から軸方向で遠ざけられている第2の終端位置と、
    が規定されているように構成されていることを特徴とする、請求項1記載のアクチュエータアッセンブリ。
  3. 前記第2のレース(10)の前記ランプ(17)は、前記第1の終端位置と前記第2の終端位置との間の相対的な回動行程に沿って、前記第1の終端位置と前記第2の終端位置との間に位置する中間ポジションが設けられているように構成されており、前記第2のレース(10)は、前記中間ポジションでは前記第1のレース(9)に対して相対的に所定の軸方向の間隔を置いて保持されるようになっていることを特徴とする、請求項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  4. 前記第2のレース(10)の前記ランプ(17)は、第1の傾きを有する第1の区間(18)と、第2の傾きを有する第2の区間(19)とを有し、前記第1の区間(18)と前記第2の区間(19)との間には、前記中間ポジションを規定する凹んだ中間区間(20)が形成されていることを特徴とする、請求項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  5. 前記第1および第2のローラ(13,14)は、軸方向で互いに隣接するように配置された円筒ローラの形態で構成されており、前記第1のローラ(13)は、第1のローラ軸線(A13)回りに回転可能であり、前記第2のローラ(14)は、第2のローラ軸線(A14)回りに回転可能であり、前記第1および第2のローラ軸線は、互いに平行にかつ前記第1のレース(9)の回転軸線(A)に対して半径方向に延びていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  6. 前記ランプ(17)はランプ面を有し、前記ランプ面に前記第2のローラ(14)は、それぞれ軸方向で支持され、かつ転動接触していることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  7. 前記第1および第2のローラ(13,14)は、それぞれ、遊びを有して緩やかに前記貫通開口(12)内に配置されているか、または
    前記第1および第2のローラ(13,14)の少なくとも一方は、対応する前記貫通開口(12)内に軸受により前記ローラ軸線回りに回転可能に支持されている、
    ことを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  8. 前記第2のレース(10)の前記ランプ(17)は、周方向でそれぞれ120°未満にわたって延在していることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  9. 前記第1のレース(9)は、前記スラスト要素(8)に面した側に平らな半径方向面(22)を有し、前記半径方向面(22)から前記第1のローラ(13)は、組み立てられた状態において軸方向で突出し、かつ
    前記第1のレース(9)は、前記第2のレース(10)に面した側に複数の軸方向の隆起部(23)を有し、前記隆起部(23)内にそれぞれ1つの前記貫通開口(12)が設けられている、
    ことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  10. 前記第2のレース(10)は、前記第2のレース(10)を相対回動不能かつ軸方向で可動に任意の不動の構成部材内に保持すべく、回り止め要素(25)を有することを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  11. 前記駆動ユニット(5)は、制御可能な駆動源(26)と、前記駆動源(26)により発生された力を前記ランプユニット(4)に伝達する力伝達装置(27)とを有し、前記力伝達装置(27)は、前記駆動源(26)により回転駆動可能な駆動ピニオン(28)と、前記第1のレース(9)に堅固に結合された歯列(29)とを有し、前記歯列(29)に前記駆動ピニオンが歯列係合していることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  12. 前記第2のレース(10)を軸方向で前記第1のレース(9)に向かって付勢するばね要素(36)を備えることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ。
  13. 自動車のパワートレーン用のクラッチアッセンブリであって、
    前記パワートレーンを切断する遮断クラッチ(3)と、
    前記遮断クラッチ(3)を操作する、請求項1から12までのいずれか1項記載のアクチュエータアッセンブリ(2)と、
    を備え、
    前記遮断クラッチ(3)は、少なくとも第1のクラッチ部分(6)と第2のクラッチ部分(7)とを有し、さらに、前記第1のクラッチ部分(6)と前記第2のクラッチ部分(7)との間でトルクが伝達可能な閉鎖位置へと前記遮断クラッチ(3)を付勢するばね要素が設けられており、
    前記ランプユニット(4)は、前記遮断クラッチ(3)を開放位置へと付勢するように配置されており、前記第2のレース(10)は、前記駆動ユニット(5)を操作したときに前記第1および第2のクラッチ部分(6,7)を互いに係合解除させるように、前記第1または第2のクラッチ部分(6,7)の一方と協働する、
    クラッチアッセンブリ。
  14. 前記第2のレース(10)の前記ランプ(17)は、
    前記第2のレース(10)が前記第1のレース(9)に軸方向で近付けられている第1の終端位置にあるとき、前記遮断クラッチ(3)が閉鎖位置にあり、かつ
    前記第2のレース(10)が前記第1のレース(9)から軸方向で遠ざけられている第2の終端位置にあるとき、前記遮断クラッチ(3)が開放位置にある、
    ように構成されていることを特徴とする、請求項13記載のクラッチアッセンブリ。
  15. 記第2のクラッチ部分(7)を制動するブレーキ装置を備え、
    前記ブレーキ装置は、前記第2のクラッチ部分(7)に結合された第1のブレーキ部分(40)と、前記パワートレーンの不動の構成部材に結合された第2のブレーキ部分(41)とを有しており、
    前記ブレーキ装置は、前記第2のクラッチ部分(7)が前記第1のクラッチ部分(6)から離れる方向に軸方向で付勢されることにより、前記遮断クラッチ(3)が完全に開放されると、前記第1のブレーキ部分(40)と前記第2のブレーキ部分(41)とが摩擦接触して、前記第1のブレーキ部分(40)を停止状態まで減速させるように構成されている、
    ことを特徴とする、請求項13または14記載のクラッチアッセンブリ。
  16. 前記遮断クラッチ(3)は、形状結合式クラッチの形態で構成されており、前記第1のクラッチ部分(6)と前記第2のクラッチ部分(7)とは、閉鎖位置では、形状結合式に互いに係合しており、開放位置では、互いに連結解除されているので、前記第1のクラッチ部分(6)と前記第2のクラッチ部分(7)とは、互いに相対的に自由に回転可能であり
    前記ランプユニット(4)は、前記第1および第2のクラッチ部分(6,7)が前記駆動ユニット(5)による前記ランプユニット(4)の操作時に互いに離れる方向に動かされるように、前記第1および第2のクラッチ部分(6,7)の一方と相互作用関係にある、
    ことを特徴とする、請求項13から15までのいずれか1項記載のクラッチアッセンブリ。
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