JP6638550B2 - 無線装置 - Google Patents

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本発明は、無線装置おいてアンテナの励振電流に起因して生じる誘起電流に関する。
入退室管理システムとして、扉付近にカードリーダが設置され、入退室する者が非接触型ICカードをカードリーダに近づけた際に、カード内のICチップに記憶されているデータがカードリーダにより読み出され、かかるデータに基づき認証や入退室時刻の管理等を行うシステムが知られている(下記特許文献1参照)。このような入退室システムに用いられるカードリーダは、無線装置として構成され、複数の機能モジュールが単一の筐体内に高密度で実装されている。例えば、制御室に設置された上位装置であるコントローラとの間で無線通信を行う無線通信モジュールや、センサーモジュールや、各モジュールを制御する制御モジュールなどが、互いに近接して実装されている。無線通信モジュールは、例えば、モノポールアンテナ、かかるアンテナに電気的に接続され接地されている接地部、および無線通信を制御する通信制御部などを有する。
特開2003−6578号公報
上述のように、無線通信モジュールと他のモジュールとが高密度で実装されている無線装置では、無線信号の送受信のためにアンテナおよび接地部に流れる高周波電流(アンテナ励振電流)に起因して、他のモジュールにおける無線通信モジュールと対向する外縁近傍に、アンテナおよび接地部に流れる電流とは反対向きの誘起電流が生じるおそれがある。このような誘起電流が生じると、アンテナ近傍における電界の変化が抑制されてしまい、アンテナの電波出力レベルが低減するという問題がある。特に、近年では、無線装置の小型化の要請から各モジュール間の距離が短くなり、誘起電流に起因する上述の問題がより深刻化している。このため、無線装置において誘起電流の発生を抑制可能な技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば無線装置が提供される。この無線装置は、高周波電源により無線信号の送信および受信を行うアンテナと;接地され且つ前記アンテナに接続されている接地部と;前記接地部の第1の外縁に対して所定の距離だけ離れて対向する第2の外縁を含む導電部と;前記導電部に一部が囲われ、前記第2の外縁から前記導電部の内側に向かって連続する電気的に絶縁された絶縁領域と;を備え、前記第2の外縁と前記絶縁領域とが交差する2つの交差部間を結ぶ前記導電部内の導通経路のうち、前記絶縁領域と前記導電部との境界の少なくとも一部に沿って最短となる経路の合計経路長は、前記アンテナから出力される無線信号の波長の整数倍に相当する長さとは異なる長さである。
この形態の無線装置によれば、導電部に一部が囲われ、第2の外縁から導電部の内側に向かって連続する絶縁領域を備え、第2の外縁と絶縁領域とが交差する2つの交差部間を結ぶ導電部内の導通経路のうち、絶縁領域と導電部との境界の少なくとも一部に沿って最短となる経路の合計経路長は、アンテナから出力される無線信号の波長の整数倍に相当する長さとは異なる長さである。このため、接地部を流れる電流に起因して導電部において第2の外縁に沿って生じる誘起電流のうちの絶縁領域を挟んだ一方に流れる電流(以下、「一方に流れる誘起電流」と呼ぶ)の位相と、他方を流れてその後最短となる導通経路を通って上述の一方側に流れる電流(以下、「他方から流れてくる誘起電流」と呼ぶ)の位相とを互いにずらすことができる。したがって、これら2種類の電流が合成された場合に、2種類の電流同士を少なくとも一部において互いにキャンセルさせて合成電流の大きさを低減でき、合計経路長が無線信号の波長の整数倍に相当する長さである構成、つまり、上記2種類の電流の位相が互いに一致する構成に比べて、無線装置における誘起電流の発生を抑制できる。
(2)上記形態の無線装置において、前記合計経路長は、前記無線信号の波長の1/2の奇数倍であってもよい。この形態の無線装置によれば、一方に流れる誘起電流と、他方から流れてくる誘起電流との位相を180°ずらすことができ、これら2種類の電流の全体をキャンセルして誘起電流の発生をより確実に抑制できる。
(3)上記形態の無線装置において、前記絶縁領域は、前記第1の外縁から前記第2の外縁に向かう方向と直交する直交方向に沿った前記第2の外縁の中央部から、前記導電部の内側に向かって延びてもよい。この形態の無線装置によれば、絶縁領域は、第1の外縁から第2の外縁に向かう方向と直交する直交方向に沿った第2の外縁の中央部から、導電部の内側に向かって延びているので、一方に流れる誘起電流のエネルギーの大きさと、他方から流れてくる誘起電流のエネルギーの大きさとを、ほぼ一致させることができる。このため、一方に流れる誘起電流と他方から流れてくる誘起電流とをより確実に互いにキャンセルさせることができる。
(4)上記形態の無線装置において、前記導電部は、金属パターンからなる金属層を有し;前記絶縁領域は、前記金属層に形成されたスリットとして構成されていてもよい。この形態の無線装置によれば、絶縁領域は金属層に形成されたスリットとして構成されているので、最短となる導通経路の合計経路長を、スリットの大きさを調整することよって正確に制御できる。
(5)上記形態の無線装置において、前記導電部は、基板と、前記基板上に配置されている複数の電子部品とを有し;前記絶縁領域は、前記基板において、前記複数の電子部品と、前記複数の電子部品のうちの少なくとも2つの電子部品同士を電気的に接続する電気配線と、が配置されていない領域として形成されていてもよい。この形態の無線装置によれば、絶縁領域は、基板において複数の電子部品と電気配線とが配置されていない領域として形成されているので、基板における電子部品の配置や配線経路を調整することによって、最短となる導通経路の合計経路長を制御できる。
(6)上記形態の無線装置において、前記導電部は、金属パターンからなる金属層と、複数の電子部品が配置された外装層と、を含む積層構造を有する基板により構成されており;前記絶縁領域は、前記金属層と前記外装層とにおいてそれぞれ形成されている電気的に絶縁されている領域であって、厚さ方向に見て互いに同じ位置に配置され同じ大きさである領域の集合として形成されていてもよい。この形態の無線装置によれば、金属層と外装層とを含む積層構造を有する基板において、金属層と外装層とにおいてそれぞれ形成されている電気的に絶縁されている領域の集合として形成されているので、いずれか一方の層に電気的に絶縁されている領域が設けられていない構成に比べて、より確実に誘起電流の発生を抑制できる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、無線装置を備えるセキュリティ端末装置、センサ装置、無線装置に用いられる基板、無線装置の製造方法等の形態で実現できる。
本発明の一実施形態としての無線装置を適用したセキュリティ端末装置の概略構成を示すブロック図である。 制御基板の概略構成を模式的に示す断面図である。 制御基板の概略構成を模式的に示す分解斜視図である。 制御基板に生じる誘起電流を説明するための説明図である。 第2の外縁の近傍に生じた誘起電流の波形と、絶縁領域と導電部との境界に沿って流れる誘起電流の伝播の様子とを示す説明図である。 変形例における制御基板の構成を模式的に示す平面図である。
A.実施形態:
A1.装置構成:
図1は、本発明の一実施形態としての無線装置を適用したセキュリティ端末装置の概略構成を示すブロック図である。このセキュリティ端末装置100は、図示しないセンサ部を備え、かかるセンサ部によるセンシング結果を無線通信によりコントローラ300に送信する。
セキュリティ端末装置100は、上述した図示しないセンサ部に加えて、筐体101と、アンテナ部20と、制御基板10と、電池31とを備えている。
筐体101は、略立方体形状を有し、本実施形態では、樹脂により成形されている。筐体101は、制御基板10、アンテナ部20、電池31、および図示しないセンサ部を収容する。なお、図1では、互いに直交する3つのX,Y,Z軸を表している。本実施形態では、Z軸は、筐体101の厚み方向と平行に設定されている。
アンテナ部20は、コントローラ300との間の無線通信に用いられ、無線信号の送信および受信を行う。本実施形態では、セキュリティ端末装置100(アンテナ部20)とコントローラ300との間の無線通信として、サブギガ帯(920MHz帯)無線通信が用いられる。アンテナ部20は、アンテナ21と、接地部23と、切替部24と、高周波制御用IC(RFIC)チップ25とを備えている。
アンテナ21の一端は、接地部23に電気的に接続されている。アンテナ21の延べ長さは、アンテナ21から送信する無線信号の波長λの1/4である。なお、サブギガ帯無線通信での波長λは、空気の比誘電率を考慮すると、およそ8cm(センチメートル)となる。
接地部23は、導電性部材により形成されており、接地されている。本実施形態では、接地部23は、略矩形の平面視形状を有する銅製の薄板部材により形成されている。接地部23における接地部分からアンテナ21との接続部分までの距離は、アンテナ21から送信する無線信号の波長λの1/4である。このような構成により、アンテナ21は、接地部23との接続点を給電点とするモノポールアンテナとして機能する。
切替部24は、接地部23の一方の面上に配置され、アンテナ21と電気的に接続されている。切替部24は、アンテナ21における信号の送信および受信の機能を所定の周期で切り替える。
高周波制御用ICチップ25は、接地部23の一方の面上に配置され、切替部24および制御基板10にそれぞれ電気的に接続されている。なお、図1では、図示の便宜上、高周波制御用ICチップ25と制御基板10とを接続する電気配線は省略されている。高周波制御用ICチップ25は、制御基板10から給電される高周波電源を利用して、高周波信号の変調を行ってアンテナ21から無線信号を出力させる。また、アンテナ21で受信する高周波無線信号を復調して制御基板10に出力する。
制御基板10は、セキュリティ端末装置100の全体を制御する。制御基板10は、接地部23と同様に略矩形の平面視形状を有する。制御基板10は、接地部23の1つの外縁b1(以下、「第1の外縁b1」と呼ぶ)に対して所定の距離だけ離れて対向する外縁b2(以下、「第2の外縁b2」と呼ぶ)を有するように、筐体101内に配置されている。本実施形態において、2つの外縁b1,b2は、互いに略平行である。また、本実施形態において、2つの外縁b1,b2の間の距離は、およそ1cm(センチメートル)である。第1の外縁b1は、接地部23における+X方向の端面に相当する。また、第2の外縁b2は、制御基板10における−X方向の端面に相当する。第1の外縁b1および第2の外縁b2は、図1に示すように、−Z方向に見た場合に線分として表わされる。制御基板10は、電池31から給電される。
図2は、制御基板10の概略構成を模式的に示す断面図である。図3は、制御基板10の概略構成を模式的に示す分解斜視図である。図2および図3に示すように、制御基板10は、Z軸方向に複数の層が積層された積層構造を有する。具体的には、制御基板10は、金属層12と、金属層12を挟んで配置された2つの外装層(第1外装層13および第2外装層14)を備えている。
金属層12は、金属パターンからなる層である。本実施形態では、金属層12は、銅により形成されている。なお、銅に代えて、ステンレスやアルミニウムなど、任意の金属材料により形成されてもよい。また、金属に代えて、カーボンなどの任意の導電材料により形成されてもよい。金属層12は、接地されており、各外装層13,14に対してグランドを供給する。図3に示すように、金属層12には、−X方向の外縁(上述の第2の外縁b2)から内側(+X方向)に連続するスリット121が形成されている。
第1外装層13は、金属層12に対して+Z方向に位置し、金属層12と接している。第1外装層13の露出面、すなわち、金属層12と接している面とは反対側の面には、複数の電子部品17と、電子部品17同士を電気的に接続する配線パターン18とが配置されている。電子部品17としては、例えば、CPU、メモリ、ブザー、LEDランプ等が該当する。CPUは、例えば、電池31からの給電を受けて高周波電源を生成する機能や、図示しないセンサ部が受信する各種情報を一時的に記憶する機能や、ブザーやLEDランプ等を制御する機能を果たす。また、図2に示すように、第1外装層13の内部には、厚さ方向に沿ったビア19が多数形成されている。ビア19は、電子部品17と金属層12とを電気的に接続する。
図3に示すように、第1外装層13には、−X方向の外縁(上述の第2の外縁b2)から内側(+X方向)に連続する電気的に絶縁されている領域131が形成されている。より正確に述べると、電子部品17、配線パターン18、およびビア19がいずれも配置されていない領域が、−X方向の外縁(上述の第2の外縁b2)から内側(+X方向)に連続して形成されている。
第2外装層14の構成は、電子部品17と、配線パターン18と、ビア19の数および配置位置において、上述した第1外装層13と異なり、その他の構成は第1外装層13と同じであるので、その詳細な構成の説明を省略する。第2外装層14には、第1外装層13における電気的に絶縁されている領域131と同様に、−X方向の外縁(上述の第2の外縁b2)から内側(+X方向)に連続する電気的に絶縁されている領域141が形成されている。この領域141は、上述の第1外装層13の領域131と同様に、電子部品17、配線パターン18、およびビア19がいずれも配置されていない領域である。
図3に示すように、上述した電気的に絶縁されている2つの領域131,141と、スリット121とは、−Z方向に見て、互いに同じ位置に配置され、また、互いに同じ大きさである。そして、上述の3つの層12〜14がZ軸方向に積層されると、電気的に絶縁されている2つの領域131,141と、スリット121とが積層され、絶縁領域11が形成されることとなる。この絶縁領域11は、図1に示すように、第2の外縁b2から制御基板10の内側(+X方向)に連続する領域である。また、絶縁領域11は、第2の外縁b2のY軸に沿った中央部(第1の外縁b1から第2の外縁b2に向かう方向と直交する方向に沿った中央部)から、制御基板10の内側(+X方向)に向かって延びている。後述するように、このような絶縁領域11を制御基板10が備えることにより、制御基板10における誘起電流の発生が抑制される。図1に示すように、制御基板10において絶縁領域11を除いた部分は導電部15に該当する。導電部15は、第2の外縁b2を含んでいる。図1に示すように、絶縁領域11は、X軸と平行に延びるスリット状(ミクロ的に見れば長方形状)の平面視形状を有し、−X方向の端部を除いた外縁を導電部15により囲われている。
ここで、上述の「絶縁領域」とは、まったく導通しない領域という意味だけでなく、少なくとも導電部15に比べて導電し難い領域という意味をも含む広い概念を有する。
なお、図1に示すコントローラ300は、サブギガ帯無線通信を行う図示しない無線通信モジュールを備えており、セキュリティ端末装置100との間で無線通信を行う。コントローラ300は、セキュリティ端末装置100から受信したセンシングデータに基づき、例えば、各種管理を実行する。
A2.制御基板10に生じる誘起電流:
図4は、制御基板10に生じる誘起電流を説明するための説明図である。図4では、制御基板10およびアンテナ部20に加えて、アンテナ部20に流れる励振電流I1と、かかる励振電流I1に起因して、制御基板10に生じる誘起電流I2とを示している。なお、図4では、図示の便宜上、アンテナ部20において切替部24および高周波制御用ICチップ25を省略している。
或る時点において、接地部23に接地点からアンテナ21に向かう励振電流が流れていると、図4において白抜きの矢印で示すように、接地部23における第1の外縁b1近傍において+Y方向に励振電流I1が流れる。このとき、制御基板10の導電部15では、第2の外縁b2近傍に励振電流I1とは逆向きの誘起電流I2が流れる。ここで、第2の外縁b2は、絶縁領域11を挟んで+Y方向側に位置する第1外縁部分b21と、−Y方向側に位置する第2外縁部分b22とからなる。第1外縁部分b21は、第2の外縁b2の+Y方向の端部Aと、第2の外縁b2と絶縁領域11とが交差する2つの交差部B,Dのうちの+Y方向側の交差部Bとを結ぶ面に相当する。また、第2外縁部分b22は、第2の外縁b2の−Y方向の端部Eと、上述の交差部Dとを結ぶ面に相当する。なお、図4では制御基板10の平面視形状を表しているため、2つの端部A,Eおよび2つの交差部B,Dは、いずれも点として表わされている。また、第1外縁部分b21および第2外縁部分b22は、いずれも線分として表わされている。上述の誘起電流I2は、第1外縁部分b21に流れる−Y方向の誘起電流I21と、第2外縁部分b22に−Y方向に流れる誘起電流I22とからなる。
第1外縁部分b21を流れる誘起電流I21は、導電部15において絶縁領域11と導電部15との境界に沿って、交差部Bから絶縁領域11の+X方向の端に位置する端部Cを経由して交差部Dへと流れる。かかる導通経路は、導電部15内の導通経路のうち、2つの交差部B,D間の最短となる経路である。端部Cは、絶縁領域11における+X方向の端のうちY軸方向に沿った中央点と導電部15との境界に相当する。なお、Y軸方向に沿った端部Cと端部Aとの間の距離は、Y軸方向に沿った端部Cと端部Eとの間の距離と等しく、アンテナ21が出力する無線信号の波長λの1/8に相当する。端部Cを経由して交差部Dに到達した誘起電流I21は、第2外縁部分b22に沿って交差部Dから端部Eへと流れる。したがって、第2外縁部分b22には、第2外縁部分b22において生じた誘起電流I22と、絶縁領域11と導電部15との境界に沿った最短導通経路を通って流れてきた誘起電流I21とが合成された電流が流れることとなる。
ここで、本実施形態では、絶縁領域11と導電部15との境界のうち、交差部Bから端部Cまでの部分の延べ長さと、端部Cから交差部Dまでの部分の延べ長さとが、いずれもアンテナ21が出力する無線信号の波長λの1/4となるように、絶縁領域11が形成されている。換言すると、絶縁領域11と導電部15との境界に沿った最短導通経路の合計経路長が波長λの1/2となるように、絶縁領域11が形成されている。このため、誘起電流I21において、第1外縁部分b21の位相と、第2外縁部分b22の位相とは、互いに180°ずれることとなる。
図5は、第2の外縁b2の近傍に生じた誘起電流I2の波形と、絶縁領域11と導電部15との境界に沿って流れる誘起電流I21の伝播の様子とを示す説明図である。図5(a)は誘起電流I2の波形を示し、図5(b)は誘起電流I21の伝播の様子を示す。図5(a)および図5(b)において横軸は位置を示し、縦軸は振幅を示す。図5(a)において、実線の波形は誘起電流I2の波形を示し、破線の波形は励振電流I1の波形を示す。図5(b)において、実線の波形は誘起電流I21の波形を示す。図5(a)および図5(b)では、互いに同じ時点での波形を表している。
図5(a)に示すように、誘起電流I2は、端部Aが腹(90°)となり、端部Eが節(180°)となる定在波である。これは、端部Aに対応する接地部23の位置が、接地点から波長λの1/4の距離にあるために励振電流I1の最大振幅位置となり、かかる励振電流I1を打ち消すような誘起電流I2において、端部Aは最大振幅位置となるからである。なお、2つの交差部B,Dとの間には絶縁領域11によるギャップが存在するため、実際には、図5(a)に示す誘起電流I2における誘起電流I21と誘起電流I22との間にはギャップが存在するが、図5(a)では説明の便宜上省略されている。図5(a)に示すように、交差部Dと端部Eとの間を流れる誘起電流I22の位相は、135°から180°までである。
他方、図5(b)に示す誘起電流I21も、図5(a)に示す誘起電流I2と同様に、端部Aが腹(90°)となる定在波である。ここで、誘起電流I21は、絶縁領域11と導電部15との境界に沿って伝播し、また、かかる境界に沿った最短導電経路の合計経路長さは、波長λの1/2である。このため、誘起電流I21は、端部Eが節となる点では図5(a)の誘起電流I22と同じであるが、その位相は180°ずれて0°となっている。また、図5(b)に示すように、交差部Dと端部Eとの間における誘起電流I21の位相は、図5(a)に示す交差部Dから端部Eまでの誘起電流I22の位相に対して波長λの1/2分、つまり180°だけずれている。このため、交差部Dと端部Eとの間を流れる誘起電流I21の位相は、315°から0°(360°)までである。したがって、第2外縁部分b22(交差部D〜端部E)部分を流れる2種類の電流、すなわち、図5(a)に示す誘起電流I22の太線部分と、図5(b)に示す誘起電流I21の太線部分とは互いにキャンセルされ、これら誘起電流I21,I22の合成電流は0(ゼロ)となる。このため、制御基板10(導電部15)における第2外縁部分b22の近傍において誘起電流の発生が抑制される。
以上説明した第1実施形態のセキュリティ端末装置100では、導電部15に一部が囲われ、第2の外縁b2から導電部15の内側に向かって連続する絶縁領域11を備え、第2の外縁b2と絶縁領域11との2つの交差部B,D間を結ぶ導電部15内の導通経路のうち、絶縁領域11と導電部15との境界に沿って最短となる経路の合計経路長は、アンテナ21から出力される無線信号の波長λの1/2である。このため、接地部23を流れる励振電流I1に起因して導電部15の第2の外縁b2に沿って生じる誘起電流I2のうちの第2外縁部分b22を流れる誘起電流I22の位相と、第1外縁部分b21を流れてその後最短導通経路を通って第2外縁部分b22に流れる誘起電流I21の位相とを互いに180°ずらすことができる。したがって、これら2種類の誘起電流I21,I22を互いにキャンセルさせてこれら2種類の電流の合成電流を0(ゼロ)にし、制御基板10(導電部15)における第2外縁部分b22の近傍において誘起電流の発生を抑制できる。これにより、アンテナ21の近傍における電界の変化が抑制されてしまい電波出力レベルが低減することを抑制できる。
また、絶縁領域11は、第2の外縁b2のY軸に沿った中央部を起点として導電部15の内側に向かって延びているので、第1外縁部分b21に生じる誘起電流I21のエネルギーの大きさと、第2外縁部分b22に生じる誘起電流I22のエネルギーの大きさをほぼ一致させることができる。このため、導電部15における第2外縁部分b22近傍において誘起電流I21と誘起電流I22とをより確実に互いにキャンセルさせることができる。
また、絶縁領域11は、金属層12および2つの外装層13,14とからなる積層構造を有する制御基板10において、金属層12に形成されているスリット121と、2つの外装層13,14に形成されている電気的に絶縁されている2つの領域131,141との集合として形成されているので、いずれかの層において電気的に絶縁されている領域が設けられていない構成に比べて、より確実に誘起電流の発生を抑制できる。
B.変形例:
B1.変形例1:
図6は、変形例における制御基板の構成を模式的に示す平面図である。図6(a)は、変形例における第1の態様の制御基板10aを示す。また、図6(b)は変形例における第2の態様の制御基板10bを、図6(c)は変形例における第3の態様の制御基板10cを、それぞれ示す。第1ないし第3の態様の制御基板10a〜10cは、いずれも絶縁領域の平面視形状において上述の実施形態の制御基板10と異なる。なお、図6では、各制御基板10a〜10cから電子部品等を省略した状態での平面視形状を表している。
図6(a)に示すように、変形例における第1の態様の制御基板10aの絶縁領域11aは、上記実施形態の絶縁領域11と同様に、第2の外縁b2から制御基板10aの内側に向かって連続している。但し、絶縁領域11aは、X軸と交差する方向に延びている点において上記実施形態における絶縁領域11と異なる。具体的には、絶縁領域11aは、第2の外縁b2から+X方向且つ+Y方向に延びている。第1の態様の制御基板10aにおける2つの端部A,E、および2つの交差部B,Dの位置は、実施形態の制御基板10における各点の位置と同じである。この変形例における第1の態様において、2つの交差部B,Dを結ぶ導電部15における最短導通経路は、図6(a)において破線で示すように、絶縁領域11aと導電部15との境界に沿った経路である。そして、この最短導通経路の合計経路長は、上記実施形態と同様に、アンテナ21から出力される無線信号の波長λの1/2となるように絶縁領域11aが形成されている。このため、変形例における第1の態様においても、実施形態と同様な効果を奏する。
図6(b)に示すように、変形例における第2の態様の制御基板10bの絶縁領域11bは、上記実施形態の絶縁領域11と同様に、第2の外縁b2から制御基板10bの内側に向かって連続している。但し、絶縁領域11bの外観形状は、実施形態の絶縁領域11の外観形状と大きく異なる。変形例における第2の態様の絶縁領域11は、直線部111と円形部112とを備える。直線部111は、第2の外縁b2から+X方向に直線状に延び、自身の+X方向の端部は円形部112に連なっている。円形部112は、略真円状の平面視形状を有し、−X方向の端側において直線部111と連なる。円形部112の直径は、直線部111の幅(Y軸と平行な方向の長さ)よりも大きい。この変形例における第2の態様において、2つの交差部B,Dを結ぶ導電部15における最短導通経路は、図6(b)において破線で示すように、絶縁領域11bと導電部15との境界に沿った経路である。そして、この最短導通経路の合計経路長は、上記実施形態と同様に、アンテナ21から出力される無線信号の波長λの1/2となるように絶縁領域11bが形成されている。このため、変形例における第2の態様においても、実施形態と同様な効果を奏する。
図6(c)に示すように、変形例における第3の態様の制御基板10cの絶縁領域11cは、上記実施形態の絶縁領域11と同様に、第2の外縁b2から制御基板10cの内側に向かって連続している。但し、絶縁領域11cの外観形状は、実施形態の絶縁領域11の外観形状と大きく異なる。変形例における第3の態様の絶縁領域11は、直線部113と円弧部114とを備える。直線部113は、第2の外縁b2から+X方向に直線状に延び、+X方向の端部は円弧部114に連なっている。円弧部114は、+X方向の端部の一部が欠けた円弧状の平面視形状を有し、−X方向の端側において直線部113と連なる。この変形例における第3の態様において、2つの交差部B,Dを結ぶ導電部15における最短導通経路は、図6(c)において破線で示すように、絶縁領域11cと導電部15との境界のうち、直線部113と導電部15との境界と、円弧部114と導電部15との境界の一部とを繋いだ経路である。すなわち、円弧部114を構成する略同心の2つの円弧状の部分のうちの内側に位置する円弧部分と、導電部15との境界に沿った経路は、最短導通経路からは除外されている。これは、かかる経路が入り組んでおり、その経路を通ることで合計経路長が長くなってしまうからである。そして、変形例における第3の態様においても、最短導通経路の合計経路長は、上記実施形態と同様に、アンテナ21から出力される無線信号の波長λの1/2となるように絶縁領域11bが形成されている。このため、変形例における第3の態様においても、実施形態と同様な効果を奏する。
なお、上記実施形態および変形例の第1ないし第3の態様において、絶縁領域11,11a〜11cのY軸方向に沿った位置を変更してもよい。例えば、上記実施形態において、絶縁領域11の位置(起点位置)を、第2の外縁b2のY軸方向の中央部から+Y方向にずらしてもよい。但し、実施形態において上述したように、第1外縁部分b21に生じる誘起電流I21のエネルギーの大きさと、第2外縁部分b22に生じる誘起電流I22のエネルギーの大きさを略一致させることができるという点で、絶縁領域11,11a〜11cのY軸方向に沿った位置(起点位置)を、第2の外縁b2のY軸方向の中央部とすることが好ましい。
B2.変形例2:
上記実施形態では、第2の外縁b2と絶縁領域11との2つの交差部B,D間を結ぶ導電部15内の導通経路のうち、絶縁領域11と導電部15との境界に沿って最短となる経路の合計経路長は、アンテナ21から出力される無線信号の波長λの1/2であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、かかる波長λの1/2の奇数倍であってもよい。このような構成においても、第1外縁部分b21を流れる誘起電流I21の位相と、第2外縁部分b22を流れる誘起電流I21の位相とを、互いに180°ずらすことができる。また、上記合計経路長を、波長λの1/2の奇数倍および波長λの整数倍とは異なる任意の長さにしてもよい。このような構成においても、上記合計経路長が波長λの整数倍に相当する長さである構成、つまり、誘起電流I21の位相と誘起電流I22の位相とが一致する構成に比べて、これら2種類の誘起電流I21,I22同士を少なくとも一部においてキャンセルでき、合成電流値をより小さくして無線装置における誘起電流の発生を抑制できる。
B3.変形例3:
上記実施形態では、絶縁領域11は、金属層12のスリット121、および2つの外装層13,14の電気的に絶縁されている領域131,141がZ軸に沿って積層された構造を有していたが、本発明はこれに限定されない。制御基板10が金属層12を備えない構成においては、絶縁領域を、両方または一方の外装層における電気的に絶縁されている領域として形成してもよい。かかる構成においては、外装層(基板)における電子部品の配置、配線経路(配線パターン)の配置、およびビアの配置を調整することによって、2つの交差部B,Dを結ぶ最短の通電経路の合計経路長を制御できる。また、例えば、セキュリティ端末装置100において、制御基板10の位置に、制御基板10に代えて、金属層12と同様な薄い金属層(金属板)が配置されている構成においては、絶縁領域を、かかる金属層に形成されたスリットとして形成してもよい。このような金属層(金属板)としては、例えば、筐体101内に設けられた中蓋が該当する。なお、上述の金属層(金属板製の中蓋)に限らず、接地部23の第1の外縁b1に対して所定の距離だけ離れて対向する外縁を含む導電部を有する任意の部材が、制御基板10に代えて配置されている構成を採用してもよい。このような部材としては、例えば、金属製の取り付け金具などが該当する。このような構成においても、実施形態と同様に、かかる部材の導電部に囲われる絶縁領域を設けることで、導電部における誘起電流の発生を抑制できる。
B4.変形例4:
上記実施形態では、金属層12のスリット121と、2つの外装層13,14における電気的に絶縁されている領域131,141とは、−Z方向に見て互いに同じ位置に配置され、また、互いに同じ大きさであったが、本発明はこれに限定されない。−Z方向に見たときの大きさ、平面視形状、配置位置のうちの少なくとも1つが互いに異なってもよい。このような構成においても、−Z方向に見たときに、2つの層12〜14がいずれも重複する部分が存在する場合には、かかる部分と導電部15との境界の少なくとも一部に沿って、2つの交差部B,Dを結ぶ最短導通経路が形成されることとなる。そして、かかる最短導通経路の合計経路長を波長λの1/2とすることにより、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
B5.変形例5:
上記実施形態では、セキュリティ端末装置100に本発明を適用していたが、セキュリティ端末装置100に限らず、無線信号の送信および受信を行う任意の無線装置に本発明を適用してもよい。このような無線装置としては、例えば、上述のコントローラ300、無線基地局装置、車両等の移動体に搭載されている無線装置、携帯無線装置などが該当する。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10a〜10c…制御基板
11,11a〜11c…絶縁領域
12…金属層
13…第1外装層
14…第2外装層
15…導電部
17…電子部品
18…配線パターン
19…ビア
20…アンテナ部
21…アンテナ
23…接地部
24…切替部
25…高周波制御用ICチップ
31…電池
100…セキュリティ端末装置
101…筐体
111…直線部
112…円形部
113…直線部
114…円弧部
121…スリット
131,141…領域(電気的に絶縁された領域)
300…コントローラ
A,C,E…端部
B,D…交差部
I1…励振電流
I2…誘起電流
I21…誘起電流
I22…誘起電流
b1…第1の外縁
b2…第2の外縁
b21…第1外縁部分
b22…第2外縁部分

Claims (6)

  1. 無線装置であって、
    高周波電源により無線信号の送信および受信を行うアンテナと、
    接地され且つ前記アンテナに接続されている接地部と、
    前記接地部の第1の外縁に対して所定の距離だけ離れて対向する第2の外縁を含む導電部と、
    前記導電部に一部が囲われ、前記第2の外縁から前記導電部の内側に向かって連続する電気的に絶縁された絶縁領域と、
    を備え、
    前記第2の外縁と前記絶縁領域とが交差する2つの交差部間を結ぶ前記導電部内の導通経路のうち、前記絶縁領域と前記導電部との境界の少なくとも一部に沿って最短となる経路の合計経路長は、前記アンテナから出力される無線信号の波長の整数倍に相当する長さとは異なる長さである、
    無線装置。
  2. 請求項1に記載の無線装置において、
    前記合計経路長は、前記無線信号の波長の1/2の奇数倍である、
    無線装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線装置において、
    前記絶縁領域は、前記第1の外縁から前記第2の外縁に向かう方向と直交する直交方向に沿った前記第2の外縁の中央部から、前記導電部の内側に向かって延びる、
    無線装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の無線装置において、
    前記導電部は、金属パターンからなる金属層を有し、
    前記絶縁領域は、前記金属層に形成されたスリットとして構成されている、
    無線装置。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の無線装置において、
    前記導電部は、基板と、前記基板上に配置されている複数の電子部品とを有し、
    前記絶縁領域は、前記基板において、前記複数の電子部品と、前記複数の電子部品のうちの少なくとも2つの電子部品同士を電気的に接続する電気配線と、が配置されていない領域として形成されている、
    無線装置。
  6. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の無線装置において、
    前記導電部は、金属パターンからなる金属層と、複数の電子部品が配置された外装層と、を含む積層構造を有する基板により構成されており、
    前記絶縁領域は、前記金属層と前記外装層とにおいてそれぞれ形成されている電気的に絶縁されている領域であって、厚さ方向に見て互いに同じ位置に配置され同じ大きさである領域の集合として形成されている、
    無線装置。
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