JP6637778B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、セルスタックで利用されなかった改質ガス及び酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を蒸発器及び改質器及びセルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムに関する。
特許文献1には、固体酸化物形燃料電池の出力を増加させるときの制御が記載されている。具体的には、固体酸化物形燃料電池の出力を増加させる場合において、水供給量、発電用酸化剤ガス供給量、及び燃料供給量を増加させた後、所定時間遅れて、増加された燃料供給量に対応する電力まで発電電力を増加させる第1遅延制御が記載されている。また、上記第1遅延制御よりも多く水供給量、発電用酸化剤ガス供給量、及び燃料供給量を増加させた後、所定時間遅れて、増加された燃料供給量に対応する電力まで発電電力を増加させる第2遅延制御も記載されている。
加えて、特許文献1に記載の発明では、セルスタックで利用されなかった改質ガス及び酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を、蒸発部及び改質部及びセルスタックの加熱のために利用している。
特許文献1では、このような制御を行うことで、需要電力の増加に対して発電電力を急速に追従させようとしている。加えて、発電電力を需要電力の増加に追従させる際に生じる余剰燃料(即ち、燃焼室内で燃焼される燃料)を減少させて、燃料電池モジュール内の過剰な温度上昇を抑制している。
特許第5800281号
オフガス(セルスタックで利用されなかった改質ガス及び酸素)を燃焼部で燃焼させるような燃料電池システムでは、セルスタックの出力の変化に応じて燃焼部に供給されるオフガスの量も変化する。そのため、燃焼部での燃焼状態が不安定になることがある。そして、燃焼部での燃焼状態が不安定になると、蒸発器及び改質器及びセルスタックが受け取る燃焼熱の量も不安定になり、蒸発器及び改質器及びセルスタックの温度を適正な範囲に維持できなくなる。特に、燃焼部で失火が発生すると、蒸発器及び改質器及びセルスタックなどの温度が低下して、十分な量の水蒸気が発生されないといった問題や、改質反応が十分に行われないといった問題や、発電反応が十分に行われないといった問題が発生し得る。
このような問題の発生を回避しようとするならば、燃焼部で燃焼されるオフガス中の燃料成分(セルスタックで利用されなかった改質ガスの量)を多くする、即ち、燃料成分を濃い状態にする方法が考えられる。ところが、特許文献1では、水供給量、発電用酸化剤ガス供給量、及び燃料供給量の全てを増加させており、燃焼部で燃焼されるオフガス中の燃料成分(セルスタックで利用されなかった改質ガスの量)のみが多くなるような制御は行われていない。そのため、特許文献1に記載のような制御を行った場合、燃焼部での燃焼状態が不安定になる可能性がある。
特に、特許文献1には、発電電力を需要電力の増加に追従させる際に生じる余剰燃料(即ち、燃焼室内で燃焼される燃料)を減少させる旨の記載があることを考慮すると、燃焼部での燃焼状態が不安定になることは考慮されていないと思われる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態を安定させることができる燃料電池システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池システムの特徴構成は、供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングより早い時期に設定され
前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する点にある。
上記特徴構成によれば、セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量を増加変化させるタイミング(特定原燃料変化タイミング)は、基準原燃料変化タイミングより早められる。つまり、改質ガスの生成量が増える期間が設けられることで、その期間中は、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
従って、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態をより安定させることができる。
また、セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、セルスタックで利用される水素及び酸素の量も大幅に変化するため、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの量も大幅に変化し得る。そのため、燃焼部での燃焼状態が不安定になる可能性がある。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
本発明に係る燃料電池システムの別の特徴構成は、供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングより早い時期に設定され、
前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する点にある。
上記特徴構成によれば、セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量を増加変化させるタイミング(特定原燃料変化タイミング)は、基準原燃料変化タイミングより早められる。つまり、改質ガスの生成量が増える期間が設けられることで、その期間中は、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
従って、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態をより安定させることができる。
また、セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、セルスタックで利用される水素及び酸素の量も大幅に変化するため、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの量も大幅に変化し得る。そのため、燃焼部での燃焼状態が不安定になる可能性がある。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
本発明に係る燃料電池システムの更に別の特徴構成は、供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
前記セルスタックの出力に対する前記酸素の供給量を規定する酸素供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記酸素の供給量を前記酸素供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準酸素変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記酸素の供給量を前記酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定酸素変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定酸素変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準酸素変化タイミングよりも遅い時期に設定されている点にある。
上記特徴構成によれば、セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って酸素の供給量を増加変化させるタイミング(特定酸素変化タイミング)は、基準酸素変化タイミングより遅くなる。つまり、酸素の供給量が増加されない期間が設けられることで、その期間中は、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった酸素の割合がより低くなる。その結果、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
従って、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態をより安定させることができる。
本発明に係る燃料電池システムの更に別の特徴構成は、供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性と前記酸素の供給量を規定する酸素供給特性とを記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量及び前記酸素の供給量のそれぞれを前記原燃料供給特性及び前記酸素供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミング及び基準酸素変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量及び前記酸素の供給量のそれぞれを前記原燃料供給特性及び前記酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミング及び特定酸素変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングよりも早い時期に設定され、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定酸素変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準酸素変化タイミングよりも遅い時期に設定されている点にある。
上記特徴構成によれば、セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量を増加変化させるタイミング(特定原燃料変化タイミング)は、基準原燃料変化タイミングより早められ、且つ、セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って酸素の供給量を増加変化させるタイミング(特定酸素変化タイミング)は、基準酸素変化タイミングより遅くなる。つまり、改質ガスの生成量が増える期間が設けられ、且つ、酸素の供給量が増加されない期間が設けられる。その結果、その期間中は、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった酸素の割合がより低くなって、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
従って、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態をより安定させることができる。
本発明に係る燃料電池システムの更に別の特徴構成は、前記記憶部は、前記セルスタックの出力に対する前記蒸発用水の供給量を規定する水供給特性を記憶し、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記蒸発用水の供給量を前記水供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準水変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記蒸発用水の供給量を前記水供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定水変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定水変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準水変化タイミングよりも早い時期に設定されている点にある。
上記特徴構成によれば、セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って蒸発用水の供給量を増加変化させるタイミング(特定水変化タイミング)は、基準水変化タイミングより早められる。つまり、前もって蒸発用水の供給量を増加させることで、水蒸気の生成量が安定するのに要する期間が十分に確保される。その結果、改質ガスの生成量が安定して増加して、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
本発明に係る燃料電池システムの更に別の特徴構成は、前記制御手段は、前記セルスタックの出力を設定値以上増加させる変化であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する点にある。
セルスタックの出力を設定値以上増加させるとき、セルスタックで利用される水素及び酸素の量も大幅に変化するため、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの量も大幅に変化し得る。そのため、燃焼部での燃焼状態が不安定になる可能性がある。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を設定値以上増加させるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
本発明に係る燃料電池システムの更に別の特徴構成は、前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する点にある。
セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、セルスタックで利用される水素及び酸素の量も大幅に変化するため、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの量も大幅に変化し得る。そのため、燃焼部での燃焼状態が不安定になる可能性がある。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
本発明に係る燃料電池システムの更に別の特徴構成は、前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する点にある。
セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、セルスタックで利用される水素及び酸素の量も大幅に変化するため、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの量も大幅に変化し得る。そのため、燃焼部での燃焼状態が不安定になる可能性がある。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
燃料電池システムの構成を示す図である。 セルスタックの出力に対する原燃料供給特性及び酸素供給特性及び水供給特性を説明する図である。 セルスタックの出力を変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを変化させるときの基準変化タイミングを説明する図である。 セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを増加変化させるときの特定変化タイミングを説明する図である。 セルスタックの出力を変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを変化させるときの基準変化タイミングを説明する図である。 セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを増加変化させるときの特定変化タイミングを説明する図である。 セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを増加変化させるときの特定変化タイミングを説明する図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの構成について説明する。
図1は、燃料電池システムの構成を示す図である。図示するように、燃料電池システムは、供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器6と、供給される原燃料ガスを、蒸発器6によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器7と、改質器7によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セル8を有するセルスタック9と、セルスタック9で利用されなかった改質ガス及び酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を蒸発器6及び改質器7及びセルスタック9に与えることができる燃焼部10と、制御手段Cとを備える。
本実施形態では、蒸発器6に対して、原燃料供給路2を通して原燃料ガスが供給される。原燃料ガスは炭化水素を含むガスであり、例えば都市ガスである。原燃料供給路2を通して蒸発器6に供給される原燃料の量は、原燃料供給路2の途中に設けられる弁V1によって調節される。また、蒸発器6に対して、水供給路3を通して蒸発用水が供給される。水供給路3を通して蒸発器6に供給される蒸発用水の量は、水供給路3の途中に設けられる弁V2によって調節される。これら弁V1及び弁V2の動作は制御手段Cが制御する。蒸発器6には、後述する燃焼部10で発生した燃焼熱が伝達され、その熱によって蒸発用水の蒸発が行われる。また、蒸発器6では、生成された水蒸気と原燃料ガスとの混合も行われる。
尚、図1には示していないが、蒸発器6へ供給する前の原燃料ガスに含まれる硫黄成分(例えば、都市ガスが含有している付臭剤など)を除去するための脱硫器を設けてもよい。
改質器7には、蒸発器6で得られた原燃料ガスと水蒸気との混合ガスが供給される。そして、改質器7では、原燃料ガスの水蒸気改質が行われて、改質ガス(水素を主成分とするガス)が生成される。また、改質器7にも、後述する燃焼部10で発生した燃焼熱が伝達され、その熱によって改質反応が促進される。そして、改質器7で生成された改質ガスは、改質ガス供給路11を通ってガスマニホールド12に供給される。ガスマニホールド12には複数の燃料電池セル8が接続されており、ガスマニホールド12に供給された改質ガスが各燃料電池セル8へと分配される。
セルスタック9は、改質器7で生成された改質ガスが通流する燃料通流部(図示せず)と空気(即ち、酸化剤(酸素))が通流する空気通流部(図示せず)とを備えた複数の固体酸化物形の燃料電池セル8を電気的に直列接続した状態で備えて構成されている。図示は省略するが、燃料電池セル8は、燃料極と空気極との間に固体電解質層を備えた固体酸化物形に構成される。各燃料電池セル8では、燃料通流部を改質ガスが上向きに通流することで燃料極の全体に改質ガスが供給され、空気通流部を上向きに空気が通流することで空気極の全体に空気が供給され、それら改質ガス及び空気が発電反応に用いられる。そして、発電反応に供された後の排改質ガスは燃料通流部の上端の排出口から排出され、発電反応に供された後の排空気は空気通流部の上端の排出口から排出される。
セルスタック9の上方には、オフガス(即ち、各燃料電池セル8の燃料通流部から排出される排改質ガスと空気通流部から排出される排空気(即ち、酸素))を燃焼させる燃焼空間(即ち、燃焼部10)が形成される。つまり、セルスタック9により燃焼部10が実現される。加えて、蒸発器6及び改質器7が、燃焼部10として機能するセルスタック9の上方の燃焼空間に隣接して設けられている。その結果、燃焼部10で発生する燃焼熱によって、蒸発器6及び改質器7及びセルスタック9が加熱される。
尚、図示は省略するが、セルスタック9には、電気負荷としてのインバータなどが電気的に接続されている。インバータの動作は制御手段Cが制御する。つまり、制御手段Cは、セルスタック9の出力を変化させることができる。
上述した蒸発器6及び改質器7及びガスマニホールド12及びセルスタック9等は筐体1に収容されている。この筐体1の内部には、酸素供給路4を通して空気(酸素)が供給される。この酸素が、燃料電池セル8での発電反応に用いられ、及び、燃焼部10での排改質ガスの燃焼に用いられる。酸素供給路4を通して筐体1の内部に供給される酸素の量は、酸素供給路4に接続される送風機としてのブロアBによって調節される。ブロアBの動作は制御手段Cが制御する。
また、筐体1には、燃焼部10で発生した燃焼排ガスを外部に排出するための排気路5も接続されている。
このような燃料電池システムで発電された電力を電気負荷に供給するとき、制御手段Cは、セルスタック9の出力(例えば出力電流など)を調節すると共に、適切な量の原燃料ガス及び酸素及び蒸発用水を筐体1の内部へと供給する。つまり、制御手段Cは、セルスタック9で消費される水素及び酸素の量を調節すること、改質器7で生成される水素の量を調節すること、燃焼部10での燃焼に利用される酸素の量を調節することを行う。
燃料電池システムは、セルスタック9の出力に対する、原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性と酸素の供給量を規定する酸素供給特性とを記憶する記憶部Mを備える。加えて、本実施形態では、記憶部Mは、セルスタック9の出力に対する蒸発用水の供給量を規定する水供給特性を記憶する。
図2は、セルスタック9の出力(電流密度)に対する原燃料供給特性及び酸素供給特性及び水供給特性を説明する図である。図2に示すように、制御手段Cは、セルスタック9の出力(電流密度)が大きくなるにつれて、弁V1及び弁V2及びブロアBの夫々を調節して、原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給を多くする。尚、図2は、セルスタック9の出力(電流密度)に対して、原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量が一定の関係で定まることを例示するためのものであり、実際の原燃料供給特性及び酸素供給特性及び水供給特性と同じではない。
制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が、後述する特定の変化条件を満たさない場合、セルスタック9の出力を変化させるのに伴って、原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを、原燃料供給特性及び酸素供給特性及び水供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、セルスタック9の出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミング及び基準酸素変化タイミング及び基準水変化タイミングに変化を開始させる。
図3は、セルスタック9の出力を変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを変化させるときの基準変化タイミングAを説明する図である。図3に示す例では、制御手段Cは、時刻t10でセルスタック9の出力の増加を開始させ、時刻t10から時刻t20の間でセルスタック9の出力をJ2からJ3まで増加させる。原燃料ガスに関して、制御手段Cは、時刻t10で原燃料ガスの供給量の増加を開始させ、時刻t10から時刻t20の間で原燃料ガスの供給量をQr2からQr3まで増加させる。酸素に関して、制御手段Cは、時刻t10で酸素の供給量の増加を開始させ、時刻t10から時刻t20の間で酸素の供給量をQa2からQa3まで増加させる。蒸発用水に関して、制御手段Cは、時刻t10で蒸発用水の供給量の増加を開始させ、時刻t10から時刻t20の間で蒸発用水の供給量をQw2からQw3まで増加させる。
尚、図示は省略するが、セルスタック9の出力をJ2からJ1まで減少させるときも、図3に示した基準変化タイミングAに従って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを減少変化させてよい。
図2及び図3に示すような原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれの調節が行われることで、セルスタック9には所望の出力を発揮するために必要な量の水素及び酸素が供給され、燃焼部10には燃焼状態を安定させるのに必要な量の排改質ガス及び酸素が供給されることになる。
但し、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、上記基準変化タイミングAで定まるタイミングとは別のタイミングで少なくとも原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量のそれぞれの増加変化を開始させる。例えば、制御手段Cは、セルスタック9の出力を設定値以上増加させる変化であるとき、上記特定の変化条件が満たされると判定する。或いは、制御手段Cは、セルスタック9の出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、特定の変化条件が満たされると判定する。また或いは、制御手段Cは、セルスタック9の出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、特定の変化条件が満たされると判定する。何れの場合も、セルスタック9の発電反応で消費される改質ガスの量が特に多くなる場合に該当する。つまり、燃焼部10での燃焼に供される改質ガスの量が大きく減少変化する場合に該当する。
加えて、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、上記基準変化タイミングAで定まるタイミングとは別のタイミングで蒸発用水の供給量の増加変化を開始させる。
図4は、セルスタック9の出力の変化が、上述したような出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを増加変化させるときの特定変化タイミングAを説明する図である。図4に示す例では、制御手段Cは、時刻t8よりも前の時点で、セルスタック9の出力を増加させる必要を認識する。そして、制御手段Cは、時刻t10でセルスタック9の出力の増加を開始させ、時刻t10から時刻t20の間でセルスタック9の出力をJ2からJ3まで増加させる。原燃料ガスに関して、制御手段Cは、時刻t10よりも前の時刻t8で原燃料ガスの供給量の増加を開始させ、時刻t8から、時刻t20よりも前の時刻t18の間で原燃料ガスの供給量をQr2からQr3まで増加させる。酸素に関して、制御手段Cは、時刻t10よりも後の時刻t11で酸素の供給量の増加を開始させ、時刻t11から、時刻t20よりも後の時刻t21の間で酸素の供給量をQa2からQa3まで増加させる。蒸発用水に関して、制御手段Cは、時刻t8で蒸発用水の供給量の増加を開始させ、時刻t8から時刻t18の間で蒸発用水の供給量をQw2からQw3まで増加させる。
このように、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って少なくとも原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量のそれぞれを原燃料供給特性及び酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)を基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミング(t8)及び特定酸素変化タイミング(t11)に増加変化を開始させる。また、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って蒸発用水の供給量を水供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)を基準として予め設定されている特定水変化タイミング(t8)に増加変化を開始させる。更に、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た特定原燃料変化タイミング(t8)は、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た基準原燃料変化タイミング(t10)よりも早い時期に設定されている。セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た特定酸素変化タイミング(t11)は、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た基準酸素変化タイミング(t10)よりも遅い時期に設定されている。セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た特定水増加開始タイミング(t8)は、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た基準水変化タイミング(t10)よりも早い時期に設定されている。
まとめると、以下の表1に示すように、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が上記特定の変化条件を満たす場合は、図4の特定変化タイミングAに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
これに対して、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が特定の変化条件を満たさない場合、即ち、特定の出力増加に該当しない他の通常の出力増加及び出力減少の場合は、図3の基準変化タイミングAに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
Figure 0006637778
以上のように、本実施形態では、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量を増加変化させるタイミング(特定原燃料変化タイミング)は、基準原燃料変化タイミングより早められ、且つ、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って酸素の供給量を増加変化させるタイミング(特定酸素変化タイミング)は、基準酸素変化タイミングより遅くなる。つまり、改質ガスの生成量が増える期間が設けられ、且つ、酸素の供給量が増加されない期間が設けられる。その結果、その期間中は、燃焼部10で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタック9で利用されなかった酸素の割合がより低くなって、燃焼部10で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタック9で利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。従って、出力の変化時に燃焼部10での燃焼状態をより安定させることができる。
加えて、本実施形態では、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って蒸発用水の供給量を増加変化させるタイミング(特定水変化タイミング)は、基準水変化タイミングより早められる。つまり、前もって蒸発用水の供給量を増加させることで、水蒸気の生成量が安定するのに要する期間が十分に確保される。その結果、改質ガスの生成量が安定して増加して、燃焼部10で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタック9で利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
<第2実施形態>
第2実施形態の燃料電池システムは、上述した基準変化タイミングが上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の燃料電池システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
以下の表2に示すように、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が上記特定の変化条件を満たす場合は、図4の特定変化タイミングAに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。上記実施形態と同様に、制御手段Cは、セルスタック9の出力を設定値以上増加させる変化であるとき、上記特定の変化条件が満たされると判定する。或いは、制御手段Cは、セルスタック9の出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、特定の変化条件が満たされると判定する。また或いは、制御手段Cは、セルスタック9の出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、特定の変化条件が満たされると判定する。
これに対して、制御手段Cは、特定の出力増加に該当しない他の通常の出力増加の場合は、図5の基準変化タイミングBに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。また、制御手段Cは、出力減少の場合は、図3の基準変化タイミングAに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
Figure 0006637778
図5は、セルスタック9の出力の変化が出力増加ではあるが、上記特定の変化条件を満たさない場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを増加変化させるときの別の基準変化タイミングBを説明する図である。図5に示す例では、制御手段Cは、時刻t10でセルスタック9の出力の増加を開始させ、時刻t10から時刻t20の間でセルスタック9の出力をJ2からJ3まで増加させる。原燃料ガスに関して、制御手段Cは、時刻t10よりも前の時刻t9で原燃料ガスの供給量の増加を開始させ、時刻t9から、時刻t20よりも前の時刻t19の間で原燃料ガスの供給量をQr2からQr3まで増加させる。酸素に関して、制御手段Cは、時刻t9で酸素の供給量の増加を開始させ、時刻t9から時刻t19の間で酸素の供給量をQa2からQa3まで増加させる。蒸発用水に関して、制御手段Cは、時刻t9で蒸発用水の供給量の増加を開始させ、時刻t9から時刻t19の間で蒸発用水の供給量をQw2からQw3まで増加させる。
尚、制御手段Cは、セルスタック9の出力を減少変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを減少変化させるときは、図3の基準変化タイミングAに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
<第3実施形態>
第3実施形態の燃料電池システムは、上述した特定変化タイミングが上記実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の燃料電池システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
以下の表3に示すように、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が上記特定の変化条件を満たす場合は、図6の特定変化タイミングBに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
これに対して、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が特定の変化条件を満たさない場合、即ち、特定の出力増加に該当しない他の通常の出力増加の場合は、図3の基準変化タイミングA又は図5の基準変化タイミングBに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。また、制御手段Cは、出力減少の場合は、図3の基準変化タイミングAに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
Figure 0006637778
図6は、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを増加変化させるときの特定変化タイミングBを説明する図である。図6に示す例では、制御手段Cは、時刻t10でセルスタック9の出力の増加を開始させ、時刻t10から時刻t20の間でセルスタック9の出力をJ2からJ3まで増加させる。原燃料ガスに関して、制御手段Cは、時刻t10よりも前の時刻t8で原燃料ガスの供給量の増加を開始させ、時刻t8から、時刻t20よりも前の時刻t18の間で原燃料ガスの供給量をQr2からQr3まで増加させる。酸素に関して、制御手段Cは、時刻t10よりも前であるが、時刻t8よりも後の時刻t9で酸素の供給量の増加を開始させ、時刻t9から、時刻t20よりも前の時刻t19の間で酸素の供給量をQa2からQa3まで増加させる。蒸発用水に関して、制御手段Cは、時刻t8で蒸発用水の供給量の増加を開始させ、時刻t8から時刻t18の間で蒸発用水の供給量をQw2からQw3まで増加させる。
このように、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って少なくとも原燃料ガスの供給量を原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)を基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミング(t8)に増加変化を開始させる。更に、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た特定原燃料変化タイミング(t8)は、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た基準原燃料変化タイミング(基準変化タイミングBの場合はt9、基準変化タイミングAの場合はt10)より早い時期に設定されている。
加えて、図6に示す例では、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って蒸発用水の供給量を増加変化させるタイミング(特定水変化タイミング)に対応する時刻t8は、基準水変化タイミングに対応する時刻t10より早められている。
尚、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た特定酸素変化タイミングを、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た基準酸素変化タイミングと同じ時期に設定すればよい。つまり、基準酸素変化タイミングが図5の基準変化タイミングBで示した時刻t9であるならば、図6に示したように特定酸素変化タイミングも時刻t9とすればよい。或いは、基準酸素変化タイミングが図3の基準変化タイミングAで示した時刻t8であるならば、図示はしていないが特定酸素変化タイミングも時刻t8とすればよい。
<第4実施形態>
第4実施形態の燃料電池システムは、上述した特定変化タイミングが上記実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の燃料電池システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
以下の表4に示すように、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が上記特定の変化条件を満たす場合は、図7の特定変化タイミングCに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
これに対して、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が特定の変化条件を満たさない場合、即ち、特定の出力増加に該当しない他の通常の出力増加の場合は、図3の基準変化タイミングA又は図5の基準変化タイミングBに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
Figure 0006637778
図7は、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを増加変化させるときの特定変化タイミングCを説明する図である。図7に示す例では、制御手段Cは、時刻t10でセルスタック9の出力の増加を開始させ、時刻t10から時刻t20の間でセルスタック9の出力をJ2からJ3まで増加させる。原燃料ガスに関して、制御手段Cは、時刻t10よりも前の時刻t9で原燃料ガスの供給量の増加を開始させ、時刻t9から、時刻t20よりも前の時刻t19の間で原燃料ガスの供給量をQr2からQr3まで増加させる。酸素に関して、制御手段Cは、時刻t10よりも後の時刻t11で酸素の供給量の増加を開始させ、時刻t11から、時刻t20よりも後の時刻t21の間で酸素の供給量をQa2からQa3まで増加させる。蒸発用水に関して、制御手段Cは、時刻t9で蒸発用水の供給量の増加を開始させ、時刻t9から時刻t19の間で蒸発用水の供給量をQw2からQw3まで増加させる。
このように、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って少なくとも酸素の供給量を酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)を基準として予め設定されている特定酸素変化タイミング(t11)に増加変化を開始させる。更に、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た特定酸素変化タイミング(t11)は、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た基準酸素変化タイミング(基準変化タイミングBの場合はt9、基準変化タイミングAの場合はt10)よりも遅い時期に設定されている。
尚、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た特定原燃料変化タイミング及び特定水変化タイミングを、セルスタック9の出力の変化開始タイミング(t10)から見た基準原燃料変化タイミング及び基準水変化タイミングと同じ時期に設定すればよい。
つまり、基準原燃料変化タイミングが図5の基準変化タイミングBで示した時刻t9であるならば、図7に示したように特定原燃料変化タイミングも時刻t9とすればよい。或いは、基準原燃料変化タイミングが図3の基準変化タイミングAで示した時刻t8であるならば、図示はしていないが特定原燃料変化タイミングも時刻t8とすればよい。同様に、基準水変化タイミングが図5の基準変化タイミングBで示した時刻t9であるならば、図7に示したように特定水変化タイミングも時刻t9とすればよい。或いは、基準水変化タイミングが図3の基準変化タイミングAで示した時刻t8であるならば、図示はしていないが特定水変化タイミングも時刻t8とすればよい。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の燃料電池システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
<2>
上記実施形態において、上記特定の変化条件の内容を他の内容に変更してもよい。例えば、制御手段Cは、セルスタック9の出力を単に増加させるときに上記特定の変化条件が満たされたと判定してもよい。或いは、セルスタック9のどのような出力増加時に燃焼部10での失火が発生する条件が経験的に導き出せるとき、その条件を「特定の変化条件」としてもよい。
<3>
上記実施形態では、図4及び図6及び図7に示したように、原燃料の供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量の全ての変化開始タイミングが指定された特定変化タイミングを例示したが、例えば、原燃料の供給量の変化開始タイミングのみが指定された特定変化タイミングや、酸素の供給量の変化開始タイミングのみが指定された特定変化タイミングや、原燃料の供給量及び酸素の供給量のみの変化開始タイミングが指定された特定変化タイミングなどを用いてもよい。
<4>
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明の燃料電池システムは、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態を安定させるために利用できる。
6 蒸発器
7 改質器
8 燃料電池セル
9 セルスタック
10 燃焼部
C 制御手段

Claims (8)

  1. 供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
    前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性を記憶する記憶部を備え、
    前記制御手段は、
    前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミングに変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミングに増加変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングより早い時期に設定され
    前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する燃料電池システム。
  2. 供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
    前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性を記憶する記憶部を備え、
    前記制御手段は、
    前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミングに変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミングに増加変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングより早い時期に設定され、
    前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する燃料電池システム。
  3. 供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
    前記セルスタックの出力に対する前記酸素の供給量を規定する酸素供給特性を記憶する記憶部を備え、
    前記制御手段は、
    前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記酸素の供給量を前記酸素供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準酸素変化タイミングに変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記酸素の供給量を前記酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定酸素変化タイミングに増加変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定酸素変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準酸素変化タイミングよりも遅い時期に設定されている燃料電池システム。
  4. 供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
    前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性と前記酸素の供給量を規定する酸素供給特性とを記憶する記憶部を備え、
    前記制御手段は、
    前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量及び前記酸素の供給量のそれぞれを前記原燃料供給特性及び前記酸素供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミング及び基準酸素変化タイミングに変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量及び前記酸素の供給量のそれぞれを前記原燃料供給特性及び前記酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミング及び特定酸素変化タイミングに増加変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングよりも早い時期に設定され、
    前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定酸素変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準酸素変化タイミングよりも遅い時期に設定されている燃料電池システム。
  5. 前記制御手段は、前記セルスタックの出力を設定値以上増加させる変化であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する請求項3又は4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する請求項3又は4に記載の燃料電池システム。
  7. 前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する請求項3又は4に記載の燃料電池システム。
  8. 前記記憶部は、前記セルスタックの出力に対する前記蒸発用水の供給量を規定する水供給特性を記憶し、
    前記制御手段は、
    前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記蒸発用水の供給量を前記水供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準水変化タイミングに変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記蒸発用水の供給量を前記水供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定水変化タイミングに増加変化を開始させ、
    前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定水変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準水変化タイミングよりも早い時期に設定されている請求項1〜7の何れか一項に記載の燃料電池システム。
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