JP6637778B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
加えて、特許文献1に記載の発明では、セルスタックで利用されなかった改質ガス及び酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を、蒸発部及び改質部及びセルスタックの加熱のために利用している。
特に、特許文献1には、発電電力を需要電力の増加に追従させる際に生じる余剰燃料(即ち、燃焼室内で燃焼される燃料)を減少させる旨の記載があることを考慮すると、燃焼部での燃焼状態が不安定になることは考慮されていないと思われる。
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングより早い時期に設定され、
前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する点にある。
上記特徴構成によれば、セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量を増加変化させるタイミング(特定原燃料変化タイミング)は、基準原燃料変化タイミングより早められる。つまり、改質ガスの生成量が増える期間が設けられることで、その期間中は、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
従って、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態をより安定させることができる。
また、セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、セルスタックで利用される水素及び酸素の量も大幅に変化するため、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの量も大幅に変化し得る。そのため、燃焼部での燃焼状態が不安定になる可能性がある。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングより早い時期に設定され、
前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する点にある。
上記特徴構成によれば、セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って原燃料ガスの供給量を増加変化させるタイミング(特定原燃料変化タイミング)は、基準原燃料変化タイミングより早められる。つまり、改質ガスの生成量が増える期間が設けられることで、その期間中は、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
従って、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態をより安定させることができる。
また、セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、セルスタックで利用される水素及び酸素の量も大幅に変化するため、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの量も大幅に変化し得る。そのため、燃焼部での燃焼状態が不安定になる可能性がある。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
前記セルスタックの出力に対する前記酸素の供給量を規定する酸素供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記酸素の供給量を前記酸素供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準酸素変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記酸素の供給量を前記酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定酸素変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定酸素変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準酸素変化タイミングよりも遅い時期に設定されている点にある。
従って、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態をより安定させることができる。
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性と前記酸素の供給量を規定する酸素供給特性とを記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量及び前記酸素の供給量のそれぞれを前記原燃料供給特性及び前記酸素供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミング及び基準酸素変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量及び前記酸素の供給量のそれぞれを前記原燃料供給特性及び前記酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミング及び特定酸素変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングよりも早い時期に設定され、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定酸素変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準酸素変化タイミングよりも遅い時期に設定されている点にある。
従って、出力の変化時に燃焼部での燃焼状態をより安定させることができる。
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記蒸発用水の供給量を前記水供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準水変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記蒸発用水の供給量を前記水供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定水変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定水変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準水変化タイミングよりも早い時期に設定されている点にある。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を設定値以上増加させるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
ところが本特徴構成では、セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、燃焼部で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタックで利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。その結果、燃焼部での燃焼状態を安定させることができる。
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの構成について説明する。
図1は、燃料電池システムの構成を示す図である。図示するように、燃料電池システムは、供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器6と、供給される原燃料ガスを、蒸発器6によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器7と、改質器7によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セル8を有するセルスタック9と、セルスタック9で利用されなかった改質ガス及び酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を蒸発器6及び改質器7及びセルスタック9に与えることができる燃焼部10と、制御手段Cとを備える。
尚、図1には示していないが、蒸発器6へ供給する前の原燃料ガスに含まれる硫黄成分(例えば、都市ガスが含有している付臭剤など)を除去するための脱硫器を設けてもよい。
また、筐体1には、燃焼部10で発生した燃焼排ガスを外部に排出するための排気路5も接続されている。
尚、図示は省略するが、セルスタック9の出力をJ2からJ1まで減少させるときも、図3に示した基準変化タイミングAに従って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを減少変化させてよい。
加えて、本実施形態では、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、上記基準変化タイミングAで定まるタイミングとは別のタイミングで蒸発用水の供給量の増加変化を開始させる。
これに対して、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が特定の変化条件を満たさない場合、即ち、特定の出力増加に該当しない他の通常の出力増加及び出力減少の場合は、図3の基準変化タイミングAに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
加えて、本実施形態では、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って蒸発用水の供給量を増加変化させるタイミング(特定水変化タイミング)は、基準水変化タイミングより早められる。つまり、前もって蒸発用水の供給量を増加させることで、水蒸気の生成量が安定するのに要する期間が十分に確保される。その結果、改質ガスの生成量が安定して増加して、燃焼部10で燃焼されるガス中に含まれる、セルスタック9で利用されなかった改質ガスの割合がより高くなる。
第2実施形態の燃料電池システムは、上述した基準変化タイミングが上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の燃料電池システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第3実施形態の燃料電池システムは、上述した特定変化タイミングが上記実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の燃料電池システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
これに対して、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が特定の変化条件を満たさない場合、即ち、特定の出力増加に該当しない他の通常の出力増加の場合は、図3の基準変化タイミングA又は図5の基準変化タイミングBに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。また、制御手段Cは、出力減少の場合は、図3の基準変化タイミングAに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
加えて、図6に示す例では、セルスタック9の出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たす場合、セルスタック9の出力を増加変化させるのに伴って蒸発用水の供給量を増加変化させるタイミング(特定水変化タイミング)に対応する時刻t8は、基準水変化タイミングに対応する時刻t10より早められている。
第4実施形態の燃料電池システムは、上述した特定変化タイミングが上記実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の燃料電池システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
これに対して、制御手段Cは、セルスタック9の出力の変化が特定の変化条件を満たさない場合、即ち、特定の出力増加に該当しない他の通常の出力増加の場合は、図3の基準変化タイミングA又は図5の基準変化タイミングBに則って原燃料ガスの供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量のそれぞれを制御する。
つまり、基準原燃料変化タイミングが図5の基準変化タイミングBで示した時刻t9であるならば、図7に示したように特定原燃料変化タイミングも時刻t9とすればよい。或いは、基準原燃料変化タイミングが図3の基準変化タイミングAで示した時刻t8であるならば、図示はしていないが特定原燃料変化タイミングも時刻t8とすればよい。同様に、基準水変化タイミングが図5の基準変化タイミングBで示した時刻t9であるならば、図7に示したように特定水変化タイミングも時刻t9とすればよい。或いは、基準水変化タイミングが図3の基準変化タイミングAで示した時刻t8であるならば、図示はしていないが特定水変化タイミングも時刻t8とすればよい。
<1>
上記実施形態では、本発明の燃料電池システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
上記実施形態において、上記特定の変化条件の内容を他の内容に変更してもよい。例えば、制御手段Cは、セルスタック9の出力を単に増加させるときに上記特定の変化条件が満たされたと判定してもよい。或いは、セルスタック9のどのような出力増加時に燃焼部10での失火が発生する条件が経験的に導き出せるとき、その条件を「特定の変化条件」としてもよい。
上記実施形態では、図4及び図6及び図7に示したように、原燃料の供給量及び酸素の供給量及び蒸発用水の供給量の全ての変化開始タイミングが指定された特定変化タイミングを例示したが、例えば、原燃料の供給量の変化開始タイミングのみが指定された特定変化タイミングや、酸素の供給量の変化開始タイミングのみが指定された特定変化タイミングや、原燃料の供給量及び酸素の供給量のみの変化開始タイミングが指定された特定変化タイミングなどを用いてもよい。
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
7 改質器
8 燃料電池セル
9 セルスタック
10 燃焼部
C 制御手段
Claims (8)
- 供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングより早い時期に設定され、
前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する燃料電池システム。 - 供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量を前記原燃料供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングより早い時期に設定され、
前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する燃料電池システム。 - 供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
前記セルスタックの出力に対する前記酸素の供給量を規定する酸素供給特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記酸素の供給量を前記酸素供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準酸素変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記酸素の供給量を前記酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定酸素変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定酸素変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準酸素変化タイミングよりも遅い時期に設定されている燃料電池システム。 - 供給される蒸発用水を加熱して蒸発させる蒸発器と、供給される原燃料ガスを、前記蒸発器によって生成された水蒸気を用いて改質処理して、水素を含む改質ガスを生成する改質器と、前記改質器によって生成された改質ガスと供給される酸素とを利用して発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックで利用されなかった前記改質ガス及び前記酸素を燃焼させることで発生する燃焼熱を前記蒸発器及び前記改質器及び前記セルスタックに与えることができる燃焼部と、制御手段とを備える燃料電池システムであって、
前記セルスタックの出力に対する前記原燃料ガスの供給量を規定する原燃料供給特性と前記酸素の供給量を規定する酸素供給特性とを記憶する記憶部を備え、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が出力増加に該当する特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量及び前記酸素の供給量のそれぞれを前記原燃料供給特性及び前記酸素供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準原燃料変化タイミング及び基準酸素変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記原燃料ガスの供給量及び前記酸素の供給量のそれぞれを前記原燃料供給特性及び前記酸素供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定原燃料変化タイミング及び特定酸素変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定原燃料変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準原燃料変化タイミングよりも早い時期に設定され、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定酸素変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準酸素変化タイミングよりも遅い時期に設定されている燃料電池システム。 - 前記制御手段は、前記セルスタックの出力を設定値以上増加させる変化であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する請求項3又は4に記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させるときの目標出力値が所定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する請求項3又は4に記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記セルスタックの出力を増加させる前の現在の出力が特定値以上であるとき、前記特定の変化条件が満たされると判定する請求項3又は4に記載の燃料電池システム。
- 前記記憶部は、前記セルスタックの出力に対する前記蒸発用水の供給量を規定する水供給特性を記憶し、
前記制御手段は、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たさない場合、前記セルスタックの出力を変化させるのに伴って前記蒸発用水の供給量を前記水供給特性に基づいて決定される値に変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている基準水変化タイミングに変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化が前記特定の変化条件を満たす場合、前記セルスタックの出力を増加変化させるのに伴って前記蒸発用水の供給量を前記水供給特性に基づいて決定される値に増加変化させるとき、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングを基準として予め設定されている特定水変化タイミングに増加変化を開始させ、
前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記特定水変化タイミングは、前記セルスタックの出力の変化開始タイミングから見た前記基準水変化タイミングよりも早い時期に設定されている請求項1〜7の何れか一項に記載の燃料電池システム。
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