JP6637654B2 - ホログラム表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホログラム表示装置に関する。
ホログラム表示技術として、空間光変調器(Spatial Light Modulator、SLM)を用いて、干渉縞を表示する技術が知られている。この場合、視域角の広さは、表示デバイスであるSLMのピクセルピッチに概ね反比例する。したがって、視域角を広くするためには、SLMのピクセルピッチを小さくする必要がある。また、表示する画面サイズは、SLMの解像度(N×M)に比例する。したがって、画面サイズを大きくするためには、SLMの解像度を増やす必要がある。
ホログラム表示装置では、干渉縞を表示させるために、可視光の波長オーダ(1μmオーダ)のピクセルピッチが要求される。例えば、画面サイズ40インチ、視域角30度を実現するには、(参照光、物体光、再生用の照明光の波長を600nmとした場合)ピクセルピッチ1.2μmで解像度764000×430000のSLMが必要になる。しかしながら、上述した超高精細なSLMは存在しないため、実現するためには複数のSLMを用いる必要があり、現状として実用化するのは難しい。
上述の問題を解決するために、スクリーン走査型のホログラム表示装置が提案されている。当該ホログラム表示装置では、アナモルフィック光学系を用いてSLMからの変調光を水平方向には縮小するとともに、垂直方向には拡大して表示画面上に投影する。このように、水平方向に縮小することによって、水平方向の見かけのピクセルピッチを小さくして水平方向の視域角を広げる。そして、表示画面に投影された変調光を表示画面上に水平方向に走査することによって、大画面化および水平方向の広視域化を図っている(例えば、特許文献1を参照)。
[特許文献1] 特開2010−8822
従来のホログラム表示装置においては、視域角が15度程度であり、視域が小さいことが問題であった。
本発明の一態様におけるホログラム表示装置は、レーザ光を入射しレーザ光をホログラムの再生波面情報に基づき変調する空間光変調器と、空間光変調器によって変調された変調光を拡大して結像させる拡大光学系と、変調光が結像される結像面に配置された走査光学系とを備え、拡大光学系は、空間光変調器上の各点から出射する変調光を結像させた後に、変調光のそれぞれの光束を予め定められた領域で互いに重なり合わせて、三次元的に閉じた視域を形成し、走査光学系は、視域を経時的に変更する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1実施形態に係るホログラム表示装置の構成図である。 第1実施形態に係るホログラム表示装置の光学系の光路図である。 従来例における表示画面上の観察可能領域と第1実施形態における表示画面上の観察可能領域の差異を説明する図である。 第2実施形態に係るホログラム表示装置の構成図である。 本発明の一実施例としてのホログラム表示装置により得られた再生像の写真である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1実施形態に係るホログラム表示装置の構成図である。本実施形態に係るホログラム表示装置100は、光源101、空間光変調器102、拡大光学系103、SSBフィルタ108、スキャンミラー110および制御ユニット130を含む。なお、以下の説明において、一点鎖線で示された光軸OAに沿って、空間光変調器102の側を前側もしくは前方、観察者が再生像を観察する側である領域111aの側を後側もしくは後方と称する。例えば、拡大光学系103においては、空間光変調器102が配置されている側が前側もしくは前方である。また、拡大光学系103においては、スキャンミラー110が配置されている側が後側もしくは後方である。
光源101は、コヒーレント光であるレーザ光を出射する。光源101は、半導体レーザなどが用いられる。空間光変調器102は、ホログラムパターンを表示する電子的なホログラム表示素子である。光源101は、コヒーレント光をホログラムの再生用の照明光として空間光変調器102に出射する。空間光変調器102は、光源101から入射されるレーザ光の強度、または位相をホログラムの再生波面情報に応じて変調させた変調光を出射する。なお、再生波面情報とは、再生像を形成する波面の情報である。光源101より照射されるコヒーレント光の波面は、空間光変調器102上に表示されるホログラムパターンによって変調されて、SSBフィルタ108を通過後に、当該再生波面に変換される。
当該ホログラムパターンは、実際にイメージセンサで撮影して生成することができる。また、当該ホログラムパターンは、コンピュータでのシミュレーションにより生成することができる。空間光変調器102には、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を使用した空間光変調器(MEMS−SLM)やLCOS(Liquid Crystal on Silicon)を使用した空間光変調器(LCOS−SLM)を用いることができる。
図1に示すホログラム表示装置100においては、空間光変調器102の一例として、MEMS−SLMを利用している。MEMS−SLMは反射型表示装置であるので、傾いた微小ミラー面に対して斜め方向から光源101からのコヒーレント光を照射する。なお、透過型の強誘電性液晶を利用する場合には、裏面側からコヒーレント光を照射し、反射型のLCOS−SLMを利用する場合には、表示面の正対位置からコヒーレント光を照射する。
制御ユニット130は、主に光源101、空間光変調器102およびスキャンミラー110の動作を制御する。制御ユニット130は、CPU132と操作パネル134を含む。なお、本実施形態においては、ホログラム表示装置100の近辺でユーザが操作できるように操作パネル134を備えるが、これに限定されるものではなく、例えば有線技術や無線技術を用いて他の端末装置から操作指示を与えるように構成してもよい。CPU132は、操作パネル134を介して指定された表示するホログラムパターン、動作タイミング条件等に従ってホログラム表示装置100の表示制御を実行する。操作パネル134は、タッチパネルなどの入力部を備える表示装置であり、操作者からの入力を受け付けると共に、メニュー項目等の表示を行う。本実施形態において、制御ユニット130は制御部として機能する。制御ユニット130は、空間光変調器102に表示するホログラムパターンおよび表示のタイミングを制御する。
拡大光学系103は、空間光変調器102の後方に配置される。拡大光学系103は、第1レンズ104および第2レンズ106より構成される。拡大光学系103は、空間光変調器102から出射された変調光を拡大して、スキャンミラー110上に拡大結像する。第1レンズ104は、空間光変調器102の後方に配置され、空間光変調器102から入射される変調光を後方へ出射する。第2レンズ106は、第1レンズ104の後方に配置される。第2レンズ106は、第1レンズ104から出射した変調光をスキャンミラー110上に結像する。
SSBフィルタ108は、第1レンズ104と第2レンズ106との間に配置される。より具体的には、SSBフィルタ108は、第1レンズ104の後側焦点面、すなわちフーリエ面上に配置される。SSBフィルタ108は、空間ホログラム画像の表示に不要なゼロ次光および共役像を除去する。
スキャンミラー110は、第2レンズ106の後方に配置される。より具体的には、スキャンミラー110は、拡大光学系103によって変調光が結像される結像面に配置される。スキャンミラー110には、例えば、ガルバノミラーを使用することができる。スキャンミラー110は、入射された変調光を観察者側に偏向する。
また、スキャンミラー110は、再生像を表示する表示画面としても機能する。ガルバノミラーは、比較的大きな反射面を速い走査周波数で揺動させることができる。本実施形態においてスキャンミラー110は、回転軸Aを中心に時計回りおよび反時計回りに回転して、入射する変調光を回転軸Aの周りに回転走査する。以下の説明において、スキャンミラー110の回転軸Aに直交する平面を走査面と称する。
空間光変調器102上の各点から出射した変調光のそれぞれの光束は、拡大光学系103によって、スキャンミラー110上に一旦結像する。その後、これらの光束は、再生像を比較的大きく観察できる距離Lだけ離れた位置において重なり合って、三次元的に閉じた、すなわち局在化した視域を形成する。領域111aは、スキャンミラー110から光軸OAに沿って距離Lだけ離れた位置に局在化した視域の一断面である領域を示す。また、領域111b、111cは、それぞれスキャンミラー110による走査範囲(走査角θ)の両端において局在化した視域の一断面である領域を示す。
本実施形態において、空間光変調器102から出射された変調光は、拡大光学系103によってスキャンミラー110上に拡大結像される。すなわち、スキャンミラー110上における見かけのピクセルピッチが拡大されるため、視域角は狭くなる。しかしながら、ホログラム表示装置100は、スキャンミラー110を回転軸A周りに時計回りおよび反時計回りに回転することによって、視域の局在位置を走査方向SDに沿って経時的に変更する。これによって、拡大された領域114が示す様にホログラム表示装置100の視域は実質的に拡大される。
また、制御ユニット130は、観察位置に応じた違和感の無い再生像を生成するために、ホログラムパターンの生成とスキャンミラー110の走査角とを同期させる。具体的な同期方法として、ホログラムパターンの生成に合わせてスキャンミラー110の走査角を変更するとしてもよい。また、スキャンミラー110の走査角に応じて、ホログラムパターンを生成するとしてもよい。本実施形態において、制御ユニット130は、例えば10kHzのフレームレートで空間光変調器102にホログラムパターンを表示させ、当該ホログラムパターンの表示に同期させてスキャンミラー110の走査角を変更する。したがって、観察者は、拡大された領域114上の任意の位置から観察しても、スキャンミラー110近傍に形成される再生像の全体を違和感なく観察することができる。
図2は、第1実施形態に係るホログラム表示装置の光学系の光路図である。図2は、説明を簡単にするために光軸OAがスキャンミラー110で折り曲げられていない光路図を示す。また、図2では、空間光変調器102上の各点から出射する変調光の内、空間光変調器102の両端から出射する変調光MLu、MLlを示し、その伝播方向を点線で示す。なお、図1で示した部材と同一の部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
第1レンズ104は、空間光変調器102の後方に配置される。変調光MLu、MLlに示すように、空間光変調器102から出射される変調光は、空間光変調器102のピクセルピッチに対応した広がり角をもつ。図2に示す通り、変調光の伝播方向は、光軸OAと略平行である。第1レンズ104は、空間光変調器102から入射する変調光MLu、MLlを後側焦点位置F´に向けて出射する。
第1レンズ104から出射した変調光MLu、MLlは、第1レンズ104のフーリエ面に配置されたSSBフィルタ108によってゼロ次光と共役像が除去され、第2レンズ106へ入射する。第2レンズ106へ入射した変調光MLu、MLlは、第2レンズ106によってスキャンミラー110面上に一旦結像される。
変調光MLu、MLlに代表して示すように、空間光変調器102上の各点から出射したそれぞれの変調光の光束は、スキャンミラー110を介して、光軸に直交する予め定められた面上の領域で、実質的にすべてが互いに重なり合うようにして、三次元的に閉じた視域である局在化した視域112を形成する。
予め定められた面上の領域は、観察者が再生像を観察しやすい位置に定められる。なお、拡大光学系103の残存収差等により、スキャンミラー110上の各点から出射する変調光のそれぞれの光束が重なり合う位置は像高ごとに異なる場合があるが、当該領域において、それぞれの光束すべてが実質的に重なっていればよい。
当該領域の大きさは、ホログラムの再生波面が瞳孔を通して人間の目に入射することを考えると、瞳孔の大きさ程度まで縮小できる。人間の瞳孔径は、周辺環境の明るさによって変化し、平均2〜8mmであると言われている。そこで、本実施形態においては、当該領域が、直径2mm以上の円を内包する大きさを有することで実質的な波面再生を実現できる。
局在化した視域112は、図2に示すように、スキャンミラー110に対して近側であるEP1から徐々に広がり、領域111aを経て徐々に狭まって遠側あるEP2に至る三次元的な閉じた空間領域として表される。観察者は、少なくとも局在化した視域112においては、表示画面であるスキャンミラー110近傍に形成される再生像の全体を観察することができる。
図3は、従来例における表示画面上の観察可能領域と第1実施形態における表示画面上の観察可能領域の差異を説明する図である。特に、図3は表示画面に直交する平面を上から見た図である。
図3(a)は、従来例におけるホログラム表示装置の表示画面上の可視領域を説明する図である。図3(a)では、表示画面310上の各点から出射する変調光のうち、表示画面310の両端から出射する変調光MLu、MLlを示し、その伝播方向を一点鎖線で示す。
従来例におけるホログラム表示装置では、表示画面310上の各点から視域角βで出射される変調光の伝播方向は、変調光MLu、MLlで示した通り互いに平行である。したがって、図3(a)において、観察者は、観察可能領域OAaに示す通り、表示画面310の一部の領域しか観察することができない。なお、観察可能領域OAaの幅は、表示画面310から観察眼Eの瞳孔までの距離をL、観察眼Eの瞳孔径をdとすると、d+Lβである。
図3(b)は、本実施形態におけるホログラム表示装置の表示画面上の可視領域を説明する図である。図3(b)では、スキャンミラー110上の各点から出射する変調光のうち、スキャンミラー110の両端から出射する変調光MLu、MLlを示し、その伝播方向を一点鎖線で示す。
図3(b)では、表示画面であるスキャンミラー110上の各点から距離Lだけ離れた位置にある観察者の観察眼Eの瞳孔に向かって、視域角αで変調光MLu、MLlが出射される。そして、変調光MLu、MLlで代表して示すように、スキャンミラー110上から出射するそれぞれの変調光の光束は、領域111aにおいて、実質的にそのすべてが互いに重なり合って、局在化した視域を形成する。したがって、図3(b)において、観察者は、観察可能領域OAbに示す通り、スキャンミラー110の近傍に形成される再生像の全体を観察することができる。
従来のホログラム表示装置では、表示画面から出射する変調光の伝播方向は、それぞれ平行であり、視域角も等しいため、実質的にそれぞれの変調光の光束のすべてが重なり合う領域は存在し得ない。すなわち、従来のホログラム表示装置は、視域を局在化しない。これに対して、本実施形態におけるホログラム表示装置は、図2で示したような拡大光学系103の構成によって、実質的にそれぞれの変調光の光束のすべてを領域111aで重ね合わせることにより、視域を局在化している。このように本実施形態におけるホログラム表示装置は、視域を局在化することにより、従来のホログラム表示装置と比較して、より表示画面に近い位置において、再生像の全体を観察することができる。
図4は、第2実施形態に係るホログラム表示装置の構成図である。第2実施形態に係るホログラム表示装置200は、第1実施形態に係るホログラム表示装置100を構成する部材に加えて、拡散板210を有する。なお、図1で示した部材と同一の部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
拡散板210は、スキャンミラー110の反射面に接するように配置される。拡散板210は、スキャンミラー110の走査方向SDと直交する方向へ変調光を拡散して、拡散方向へ視域角を拡大する。拡散板210には、多数のシリンドリカルレンズで構成されるレンチキュラシート、ホログラフィックデフューザなどを使用することができる。
領域211は、局在化した視域の一断面である領域を示す。領域211が示す様に、拡散板210の拡散作用により、スキャンミラー110の走査方向SDと直交する方向に局在化した視域が拡大される。また、スキャンミラー110の走査によって、拡大された領域214に示すように実質的に走査方向に視域が拡大される。観察者は、拡大された領域214上の任意の位置から、表示画面であるスキャンミラー110の近傍に形成される再生像の全体を観察することができる。
本実施形態では、局在化した視域の走査を一次元の方向のみとし、当該方向と直交する方向については拡散板210により視域を広げている。これにより、走査方向の視差を確保しつつ、2次元に拡大された視域を実現することができる。
図5は、本発明の一実施例としてのホログラム表示装置により得られた再生像の写真である。本実施例のホログラム表示装置において、空間光変調器には、MEMS−SLMであるDMD(Digital Micromirror Device:Texas Instruments社製のDiscoveryTM3000)を使用した。空間光変調器は、解像度1024×768で、ピクセルピッチは13.68μmである。また、フレームレートは13.333kHzである。また、像再生用の照明光の光源には、発振波長635nmの半導体レーザを使用した。
スキャンミラーには、ガルバノミラー(Cambridge Technology社製のMicro MaxTM series671)を使用した。スキャンミラーは、直径50mmで、走査周波数は60Hz、走査角は±20.0度である。
拡大結像系は、倍率Mを2.86とした。したがって、スキャンミラー上においてピクセルピッチは、39.1μmに拡大される。また、スキャンミラー上における表示画面のサイズは40×30mm(対角2.0インチ)に拡大される。
そして、結像面から600mmの位置に視域を局在化させた。局在化した視域の走査方向の幅は、9.75mmであった。スキャンミラーによる走査により視域全体の幅を437mmに拡大した。
ホログラム表示のフレームレートは60.1Hzであり、1回の走査において表示されるホログラムパターンの数は222である。したがって、局在化した視域間には重なりがある。
図5(a)、図5(b)および図5(c)は、それぞれ異なる物体の再生像を異なる水平角度から撮影した写真である。具体的には、飛行機、城、船の再生像を異なる水平角度−20度、−10度、0度、10度、20度から撮影した写真である。
水平視域が広く、容易に両眼で再生像を観察することができ、頭を左右に大きく動かすことができた。また、再生像は滑らかな運動視差を有していた。
以上で説明したホログラム表示装置は、例えば以下の分野に応用することができる。
[ロボット手術、腹腔鏡手術]
視覚疲労のない高精細な立体表示が実現できるので、ロボット手術や腹腔鏡手術においてのディスプレイとして利用が期待できる。
[自動車用ヘッドアップディスプレイ]
近年、フロントガラス越しに運転支援情報を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)の実用化が進んでいる。HUDに上述の実施形態におけるホログラム表示装置を使用することにより、実物と同じ奥行き位置に運転支援情報を表示できる。
[ヘッドマウントディスプレイ]
Google glassを代表とするヘッドマウントディスプレイ(HMD)が、現実世界にインターネット等のデジタル情報を重畳表示するデバイスとして研究開発されている。上述の実施形態におけるホログラム表示装置は、小型化してHMDに組み込むことも可能である。従来のHMDは、視覚疲労があり、長時間利用できないことが問題である。しかしながら、本発明におけるホログラム表示装置を使用することにより視覚疲労を低減することができる。
以上の説明では、第1レンズ104、第2レンズ106をそれぞれ1枚の凸レンズで代表して説明したが、収差補正の観点等より、複数のレンズから構成されても良い。
以上の説明では、スキャンミラー110を使用して水平方向のみの走査を行うホログラム表示装置について説明したが、垂直方向の拡散板210に代えて、スキャンミラー110の回転軸と直交する回転軸を有するスキャンミラーを別途設けて、垂直方向にも走査を行うとしても良い。これによって、垂直方向の視差も含んだ再生像を観察することができる。
以上の説明では、スキャンミラー110は、拡大光学系103によって変調光が結像される結像面に配置されるとして説明した。しかしながら、スキャンミラー110の反射面は、拡大光学系103の結像面と、部分的にもしくは全体的に一致していなくてもよく、実質的に拡大光学系103の結像面近傍に配置されていればよい。
なお、スキャンミラー110の走査により再生像にディストーションが生じる場合には、空間光変調器102に表示するホログラムパターンを変更することによって、当該ディストーションを補償するとしても良い。また、走査によってスキャンミラー110上から結像点がずれることにより収差が生じる場合にも、空間光変調器102に表示するホログラムパターンを変更することによって、当該収差を補償するとしても良い。
以上の説明では、拡散板210は、スキャンミラー110の反射面に接するように配置されるとして説明した。しかしながら、拡散板210による拡散面は、スキャンミラー110の反射面と、部分的にもしくは全体的に一致していなくてもよく、実質的にスキャンミラー110の反射面近傍に配置されていればよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100、200 ホログラム表示装置、101 光源、102 空間光変調器、103 拡大光学系、104 第1レンズ、106 第2レンズ、108 SSBフィルタ、110 スキャンミラー、111a、111b、111c 領域、112 局在化した視域、114 拡大された領域、130 制御ユニット、132 CPU、134 操作パネル、210 拡散板、211 領域、214 拡大された領域、310 表示画面

Claims (8)

  1. レーザ光を入射し前記レーザ光をホログラムの再生波面情報に基づき変調する空間光変調器と、
    前記空間光変調器によって変調された変調光を拡大して結像させる拡大光学系と、
    前記変調光が結像される結像面に配置された走査光学系と
    を備え、
    前記拡大光学系は、前記空間光変調器上の各点から出射する前記変調光を結像させた後に、前記変調光のそれぞれの光束を予め定められた領域で互いに重なり合わせて、三次元的に閉じた視域を形成し、
    前記走査光学系は、前記視域を経時的に変更し、
    前記拡大光学系は、
    第1のレンズまたは第1のレンズ群、
    前記第1のレンズまたはレンズ群よりも前記走査光学系の側に配された第2のレンズまたは第2のレンズ群、および、
    前記第1のレンズまたは前記第1のレンズ群における前記第2のレンズまたは前記第2のレンズ群の側の焦点面上に配され、前記変調光のゼロ次光と共役像をカットするフィルタを有するホログラム表示装置。
  2. 前記走査光学系は、ガルバノスキャナである請求項1に記載のホログラム表示装置。
  3. 前記空間光変調器は、MEMS型SLMである請求項1または2に記載のホログラム表示装置。
  4. 前記再生波面情報に基づくパターンを前記MEMS型SLMに表示させる制御部を備え、
    前記制御部は、前記パターンの生成と前記走査光学系の走査角とを同期させる請求項3に記載のホログラム表示装置。
  5. 前記走査光学系は、前記視域を一軸方向へ経時的に変更する請求項1から4のいずれか1項に記載のホログラム表示装置。
  6. 前記走査光学系は、前記視域を二軸方向へ経時的に変更する請求項1から4のいずれか1項に記載のホログラム表示装置。
  7. 前記走査光学系が前記視域を経時的に変更する一軸方向とは直交する方向へ前記変調光を拡散する拡散板を備える請求項1から5のいずれか1項に記載のホログラム表示装置。
  8. 前記視域は、少なくとも直径2mm以上の円を内包する大きさを有する請求項1から7のいずれか1項に記載のホログラム表示装置。
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