JP6636888B2 - 環境形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とする環境形成装置に関する。
物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とする環境形成装置が知られている。例えば特許文献1に記載の環境試験装置(環境形成装置)は、複数の区画に区切られた試験室(内部空間)を有し、被試験物(物品)が複数の区画に分かれて配置され、区画毎の試験の進行状況を報知する報知手段をさらに有する。
特許第5456600号公報
特許文献1に記載の環境試験装置(環境形成装置)では、区画毎の試験の進行状況を把握することはできても、各試料に対する試験条件を自動的に設定して運転を行うことは困難である。例えば、内部空間に配置可能な複数の試料(物品)において試験条件(運転条件)が互いに異なるものが存在する場合、運転条件が変わる度にユーザが運転条件を設定する必要が生じ得る。この場合、上記設定作業が必要となることから作業効率が下がる上、運転条件の設定間違い等のヒューマンエラーが生じ得る。当該ヒューマンエラーが生じると、物品に過度なストレスがかかると共に、試験や処理の精度が悪化し、ひいては再試験や再処理を行う必要が生じ得る。
本発明の目的は、内部空間に配置可能な複数の物品において運転条件が互いに異なるものが存在する場合において、作業効率の向上と、運転条件の設定間違い等のヒューマンエラーの防止とを共に実現可能な環境形成装置を提供することである。
本発明の第1観点によると、物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とする環境形成装置において、複数の前記物品それぞれに対する運転条件を記憶する記憶手段と、前記物品に付された当該物品の識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った前記識別情報を受信する識別情報受信手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数の物品それぞれに対する運転条件及び前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報に基づいて決定された運転条件で運転を行う運転制御手段と、を備え、前記読取手段は、運転開始情報を読み取り可能であり、前記運転制御手段は、前記読取手段が前記運転開始情報を読み取ると、前記読取手段が当該運転開始情報を読み取る前の直近に読み取った前記識別情報に対応する物品に対して決定された運転条件で、運転を開始させることを特徴とする環境形成装置が提供される。
本発明の第2観点によると、物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とする環境形成装置において、複数の前記物品それぞれに対する運転条件を記憶する記憶手段と、前記物品に付された当該物品の識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った前記識別情報を受信する識別情報受信手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数の物品それぞれに対する運転条件及び前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報に基づいて決定された運転条件で運転を行う運転制御手段と、を備え、前記読取手段は、運転終了情報を読み取り可能であり、前記読取手段が前記運転終了情報を読み取ると、スタンバイ状態であることを報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする環境形成装置が提供される。
本発明の第3観点によると、物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とする環境形成装置において、複数の前記物品それぞれに対する運転条件を記憶する記憶手段と、前記物品の識別情報を受信する識別情報受信手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数の物品それぞれに対する運転条件及び前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報に基づいて決定された運転条件で運転を行う運転制御手段と、前記識別情報受信手段が運転条件の互いに異なる複数の前記物品の前記識別情報を続けて受信した場合に、前記運転制御手段が運転を行う前に異常を通知する異常通知手段と、を備えたことを特徴とする環境形成装置が提供される。
本発明によれば、内部空間に配置可能な複数の物品において運転条件が互いに異なるものが存在する場合において、運転条件が変わる度にユーザが運転条件を設定する作業が必要ではなく、作業効率が向上する。さらに、運転条件の設定間違い等のヒューマンエラーを防止することができる。
本発明に係る環境形成装置は、前記運転制御手段を有するメインコントローラと、前記記憶手段及び前記識別情報受信手段を有し、前記メインコントローラと通信可能に接続されたサブコントローラと、を備え、前記サブコントローラは、前記記憶手段に記憶された前記複数の物品それぞれに対する運転条件、及び、前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報に基づいて、前記識別情報に対応する物品に対する運転条件を決定する決定手段をさらに有し、前記運転制御手段は、前記決定手段が決定した運転条件を受信し、当該運転条件で運転を行ってよい。この場合、既存の装置に備えられている制御ユニットをメインコントローラとし、サブコントローラをさらに追加的に設けることで、既存の装置においても本発明を容易に実現することができる。
本発明の第1観点及び第2観点に係る環境形成装置は、前記物品に付された当該物品の識別情報を読み取る読取手段を備え、前記識別情報受信手段は、前記読取手段が読み取った前記識別情報を受信する。本発明の第4観点によると、本発明の第3観点に係る環境形成装置は、前記物品に付された当該物品の識別情報を読み取る読取手段をさらに備え、前記識別情報受信手段は、前記読取手段が読み取った前記識別情報を受信する。この場合、識別情報受信手段がキーボード等の入力手段を介して入力された識別情報を受信する場合に比べ、識別情報の入力間違いを抑制することができる。
本発明の第1観点に係る環境形成装置において、前記読取手段は、運転開始情報を読み取り可能であり、前記運転制御手段は、前記読取手段が前記運転開始情報を読み取ると、前記読取手段が当該運転開始情報を読み取る前の直近に読み取った前記識別情報に対応する物品に対して決定された運転条件で、運転を開始させる。本発明の第5観点によると、本発明の第2観点又は第4観点に係る環境形成装置において、前記読取手段は、運転開始情報を読み取り可能であり、前記運転制御手段は、前記読取手段が前記運転開始情報を読み取ると、前記読取手段が当該運転開始情報を読み取る前の直近に読み取った前記識別情報に対応する物品に対して決定された運転条件で、運転を開始させ。この場合、読取手段以外の手段(タブレット型端末、押しボタン等の入力手段)を介して運転開始時点を受信する場合に比べ、構成要素の簡素化、入力作業の省略等が可能となる。
本発明の第2観点に係る環境形成装置において、前記読取手段は、運転終了情報を読み取り可能であり、本発明に係る環境形成装置は、前記読取手段が前記運転終了情報を読み取ると、スタンバイ状態であることを報知する報知手段をさらに備えている。本発明の第6観点によると、本発明の第1観点又は第4観点に係る環境形成装置において、前記読取手段は、運転終了情報を読み取り可能であり、本発明に係る環境形成装置は、前記読取手段が前記運転終了情報を読み取ると、スタンバイ状態であることを報知する報知手段をさらに備えている。この場合、例えば内部空間に配置された全ての物品の試験や処理が終了し、読取手段により運転終了情報が読み取られると、スタンバイ状態であることが報知される。これにより、ユーザは、次の試験や処理を実行可能な状況であることを把握することができ、次の試験や処理の準備をスムーズに進めることができる。
前記報知手段は、動作表示灯を含んでよい。この場合、環境形成装置に一般的に装備されている動作表示灯を報知手段として用いることで、構成要素の簡素化、コスト低減を実現することができる。
本発明の第3観点に係る環境形成装置は、前記識別情報受信手段が運転条件の互いに異なる複数の前記物品の前記識別情報を続けて受信した場合に、前記運転制御手段が運転を行う前に異常を通知する異常通知手段を備えている。本発明の第1観点又は第2観点に係る環境形成装置は、前記識別情報受信手段が運転条件の互いに異なる複数の前記物品の前記識別情報を続けて受信した場合に、前記運転制御手段が運転を行う前に異常を通知する異常通知手段をさらに備えてよい。運転条件の互いに異なる複数の物品について試験や処理を同時に行うと、運転条件が合致していない物品に過度なストレスがかかり、再試験や再処理を行う必要が生じ得る。これに対し、上記構成によれば、ユーザに事前に通知することで、このような事態を回避することができる。
前記異常通知手段は、動作表示灯を含んでよい。この場合、環境形成装置に一般的に装備されている動作表示灯を通知手段として用いることで、構成要素の簡素化、コスト低減を実現することができる。
本発明によれば、内部空間に配置可能な複数の物品において運転条件が互いに異なるものが存在する場合において、運転条件が変わる度にユーザが運転条件を設定する作業が必要ではなく、作業効率が向上する。さらに、運転条件の設定間違い等のヒューマンエラーを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る環境試験装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る環境試験装置におけるサブコントローラのROMに記憶されている記憶内容の一例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る環境試験装置において2つの試料の試験を同時に行う場合にメインコントローラ及びサブコントローラが実行する制御内容の一例を示すフロー図である。
先ず、図1を参照し、本発明の一実施形態に係る環境試験装置1の全体構成について説明する。
環境試験装置1は、例えば製品の品質試験における評価工程、製品の開発試験における開発工程等に用いられる。
環境試験装置1は、試験槽10と、メインコントローラ1cと、サブコントローラ20と、動作表示灯30と、バーコードスキャナ40とを有する。
試験槽10は、複数の試料が配置される内部空間10vを有する。なお、図1には2つの試料Sa,Sbが示されているが、これら以外の試料(例えば試料Sc:図2参照)も内部空間10vに配置可能である。
メインコントローラ1cは、CPU(Central Processing Unit)1c1、ROM(Read Only Memory)1c2、RAM(Random Access Memory)1c3等を含む。
サブコントローラ20は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203等を含む。サブコントローラ20は、本実施形態ではRS−485/LAN変換機で構成され、RS485ケーブル5aを介してメインコントローラ1cと通信可能に接続されている。また、サブコントローラ20は、USBケーブル5bを介して動作表示灯30及びバーコードスキャナ40と通信可能に接続されている。
動作表示灯30は、「スタンバイ」「試験中」「試料の投入(即ち、内部空間10vへの配置)待ち」「試料の取出し(即ち、内部空間10vからの取出し)待ち」「異常通知」の各段階に対応する態様で点灯可能であり、各試料の試験の進行状況の報知や、異常の通知を行う。
バーコードスキャナ40は、各試料Sa〜Scの識別情報を示すバーコード(識別バーコード)、運転開始情報を示すバーコード(開始バーコード)及び運転終了情報を示すバーコード(終了バーコード)を読み取り可能である。識別バーコードは、各試料Sa〜Scに付されている。開始バーコード及び終了バーコードは、環境試験装置1を構成する任意の部材又は環境試験装置1の外部の部材に付されてよい。
サブコントローラ20のROM202は、内部空間10vに配置可能な各試料Sa〜Scに対する試験条件(運転条件)を記憶している。具体的には、ROM202は、図2に示すように、試料Sa,Sbに対する試験条件がI(150℃,3時間)、試料Scに対する試験条件がII(200℃,2時間)等、試料Sa〜Scそれぞれに対する試験条件(即ち、試料と試験条件とを一対一で紐付けた情報)を記憶している。
メインコントローラ1cのROM1c2は、試験条件I,II(各試験条件I,IIにおける温度及び試験時間)を記憶している。
メインコントローラ1cのCPU1c1は、サブコントローラ20からの指令と、ROM1c2に記憶された試験条件とに基づき、加熱器、冷凍機等の空調機器(図示略)を制御することにより、内部空間10vの環境を予め設定された環境とする。
次いで、環境試験装置1において2つの試料の試験を同時に行う場合にメインコントローラ1c及びサブコントローラ20が実行する制御内容について説明する。
図2に示すように、試料Sa,Sbに対する試験条件(温度及び試験時間)は「I」で互いに同じであるが、試料Scに対する試験条件は「II」で試料Sa,Sbに対する試験条件「I」とは異なる。したがって、試料Sa,Sbの試験を同時に行うことはできるが、試料Scの試験を試料Sa,Sbの試験と同時に行うことはできない。
先ず、サブコントローラ20のCPU201は、試料Sa〜Scが投入される前、図3に示すように、動作表示灯30を「スタンバイ」に対応する態様で点灯させ、スタンバイ状態であることを報知する(S1)。
S1の後、バーコードスキャナ40により、1つ目の試料に付された識別バーコードが読み取られる(S2)。バーコードスキャナ40が読み取った当該識別バーコードの情報は、サブコントローラ20のRAM203に受信される。
S2の後、サブコントローラ20のCPU201は、動作表示灯30を「試料の投入待ち」に対応する態様で点灯させ、試料の投入待ちであることを報知する(S3)。
S3の後、1つ目の試料が内部空間10vに配置された後、バーコードスキャナ40により、2つ目の試料に付された識別バーコードが読み取られる(S4)。バーコードスキャナ40が読み取った当該識別バーコードの識別情報は、サブコントローラ20のRAM203に受信される。
S4の後、サブコントローラ20のCPU201は、1つ目の試料に対する試験条件と2つ目の試料に対する試験条件とが互いに同じであるか否かを判断する(S5)。具体的には、CPU201が、ROM202に記憶された各試料Sa〜Scに対する試験条件と、RAM203が受信した1つ目及び2つ目の試料の識別情報とに基づいて、1つ目の試料に対する試験条件と2つ目の試料に対する試験条件とが互いに同じであるか否かを判断する。例えば、1つ目の試料が試料Saで2つ目の試料が試料Sbの場合、又は、1つ目の試料が試料Sbで2つ目の試料が試料Saの場合、1つ目の試料に対する試験条件と2つ目の試料に対する試験条件とが互いに同じであると判断される。1つ目の試料が試料Sa又はSbで2つ目の試料が試料Scの場合、1つ目の試料が試料Scで2つ目の試料が試料Sa又はSbの場合、1つ目の試料に対する試験条件と2つ目の試料に対する試験条件とが互いに異なると判断される。
サブコントローラ20のCPU201により1つ目の試料に対する試験条件と2つ目の試料に対する試験条件とが互いに同じであると判断された場合(S5:YES)、2つ目の試料が内部空間10vに配置された後、バーコードスキャナ40により、開始バーコードが読み取られる(S6)。バーコードスキャナ40が読み取った開始バーコードの情報は、サブコントローラ20に受信され、さらにメインコントローラ1cのRAM1c3に受信される。ここで、RAM1c3は、バーコードスキャナ40が開始バーコードを読み取ったタイミングを、当該2つの試料の試験開始時点として受信する。
S6の後、メインコントローラ1cのCPU1c1は、当該2つの試料の試験時間のカウントを開始すると共に、上記空調機器(図示略)を制御することにより環境試験装置1の運転を開始させる(S7)。具体的には、先ず、サブコントローラ20のCPU201が、ROM202に記憶された各試料Sa〜Scに対する試験条件と、RAM203が受信した1つ目及び2つ目の試料の識別情報とに基づいて、当該2つの試料に対する試験条件を決定する。そして、メインコントローラ1cのCPU1c1は、サブコントローラ20のCPU201が決定した試験条件を受信し、当該試験条件で運転を行う。
S7の後、サブコントローラ20のCPU201は、動作表示灯30を「試験中」に対応する態様で点灯させ、試験中であることを報知する(S8)。
S8の後、メインコントローラ1cのCPU1c1は、当該2つの試料の試験が終了したか否かを判断する(S9)。具体的には、CPU1c1が、ROM1c2に記憶された当該試験条件の中の試験時間と、RAM1c3に記憶されている当該2つの試料の試験開始時点とに基づいて、当該2つの試料の試験が終了したか否か(即ち、当該2つの試料の試験開始時点から当該2つの試料の試験時間が経過したか否か)を判断する。
当該2つの試料の試験が終了していないと判断した場合(S9:NO)、メインコントローラ1cのCPU1c1は、当該判断処理を繰り返す。
メインコントローラ1cのCPU1c1が当該2つの試料の試験が終了したと判断した場合(S9:YES)、メインコントローラ1cのCPU1c1が環境試験装置1の運転を停止させると共に、サブコントローラ20のCPU201は、動作表示灯30を「試料の取出し待ち」に対応する態様で点灯させ、試料の取出し待ちであることを報知する(S10)。
S10の後、当該2つの試料が内部空間10vから取り出された後、バーコードスキャナ40により、終了バーコードが読み取られる(S11)。バーコードスキャナ40が読み取った終了バーコードの情報は、サブコントローラ20に受信され、さらにメインコントローラ1cのRAM1c3に受信される。ここで、RAM1c3は、バーコードスキャナ40が終了バーコードを読み取ったタイミングを、当該2つの試料の試験終了時点として受信する。
S11の後、サブコントローラ20のCPU201が動作表示灯30を「スタンバイ」に対応する態様で点灯させ、スタンバイ状態であることを報知する(S12)。
一方、1つ目の試料に対する試験条件と2つ目の試料に対する試験条件とが互いに異なると判断した場合(S5:NO)、サブコントローラ20のCPU201は、動作表示灯30を「異常通知」に対応する態様で点灯させ、異常を通知する(S13)。S13の後は、S11に移行し、バーコードスキャナ40により終了バーコードが読み取られる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、メインコントローラ1cのCPU1c1(運転制御手段)が、サブコントローラ20のROM202(記憶手段)に記憶された各試料Sa〜Scに対する試験条件(運転条件)及びサブコントローラ20のRAM203(識別情報受信手段)が受信した試料の識別情報に基づいて決定された試験条件で運転を行う(図3のS5〜S7参照)。これにより、内部空間10vに配置可能な複数の試料Sa〜Scにおいて試験条件が互いに異なるものが存在する場合において、試験条件が変わる度にユーザが試験条件を設定する作業が必要ではなく、作業効率が向上する。さらに、試験条件の設定間違い等のヒューマンエラーを防止することができる。
環境試験装置1は、メインコントローラ1c及びサブコントローラ20を有し、サブコントローラ20のCPU201(決定手段)が、ROM202に記憶された各試料Sa〜Scに対する試験条件及びRAM203が受信した試料の識別情報に基づいて、当該識別情報に対応する試料に対する試験条件を決定する。そして、メインコントローラ1cのCPU1c1(運転制御手段)が、サブコントローラ20のCPU201が決定した試験条件を受信し、当該試験条件で運転を行う。この場合、既存の装置に備えられている制御ユニットをメインコントローラとし、サブコントローラをさらに追加的に設けることで、既存の装置においても本発明を容易に実現することができる。
環境試験装置1は、試料Sa〜Scに付された当該試料の識別情報を読み取るバーコードスキャナ40(読取手段)をさらに備え、サブコントローラ20のRAM203(識別情報受信手段)は、バーコードスキャナ40が読み取った識別情報を受信する。この場合、識別情報受信手段がキーボード等の入力手段を介して入力された識別情報を受信する場合に比べ、識別情報の入力間違いを抑制することができる。
バーコードスキャナ40は、開始バーコード(運転開始情報)を読み取り可能であり、メインコントローラ1cのCPU1c1(運転制御手段)は、バーコードスキャナ40が開始バーコードを読み取ると、バーコードスキャナ40が当該開始バーコードを読み取る前の直近に読み取った識別情報に対応する試料に対して決定された試験条件で、運転を開始させる(図3のS6,S7参照)。この場合、読取手段以外の手段(タブレット型端末、押しボタン等の入力手段)を介して試験開始時点(運転開始時点)を受信する場合に比べ、構成要素の簡素化、入力作業の省略等が可能となる。
バーコードスキャナ40は、終了バーコード(運転終了情報)を読み取り可能であり、サブコントローラ20のCPU201(報知手段)は、バーコードスキャナ40が運転終了情報を読み取ると、スタンバイ状態であることを報知する(図3のS11,S12参照)。この場合、例えば内部空間10vに配置された全ての試料の試験が終了し、読取手段により運転終了情報が読み取られると、スタンバイ状態であることが報知される。これにより、ユーザは、次の試験を実行可能な状況であることを把握することができ、次の試験の準備をスムーズに進めることができる。
スタンバイ状態であることを報知する報知手段は、動作表示灯30を含む。この場合、環境試験装置1に一般的に装備されている動作表示灯30を報知手段として用いることで、構成要素の簡素化、コスト低減を実現することができる。
サブコントローラ20のCPU201(異常通知手段)は、サブコントローラ20のRAM(識別情報受信手段)203が試験条件の互いに異なる複数の試料の識別情報を続けて受信した場合に、運転を行う前に異常を通知する(図3のS5,S13参照)。試験条件の互いに異なる複数の試料の試験を同時に行うと、試験条件が合致していない試料に過度なストレスがかかり、再試験を行う必要が生じ得る。これに対し、上記構成によれば、ユーザに事前に通知することで、このような事態を回避することができる。
異常を通知する異常通知手段は、動作表示灯30を含む。この場合、環境試験装置1に一般的に装備されている動作表示灯30を異常通知手段として用いることで、構成要素の簡素化、コスト低減を実現することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・内部空間に配置される物品の数は、特に限定されない。例えば、上述の実施形態では2つの試料を内部空間に配置し、2つの試料の試験を同時に行うが、1つの物品(試料や製品)のみを内部空間に配置して当該1つの物品のみの試験や処理を行ってもよい。
・報知手段及び異常通知手段は、動作表示灯を含むことに限定されず、例えばスピーカ、ディスプレイ等を含んでもよい。また、本発明に係る環境形成装置は、報知手段や異常通知手段を備えなくてもよい。
・識別情報は、バーコードに限定されず、例えば試料や製品の番号であってもよい。
・読取手段は、バーコードスキャナに限定されず、例えば試料や製品の番号のような識別情報を読み取る装置であってもよい。
・識別情報受信手段は、読取手段が読み取った識別情報を受信する他、キーボード等の入力手段を介して入力された識別情報を受信してもよい。
・上述の実施形態では、メインコントローラ1c及びサブコントローラ20が設けられており、サブコントローラ20が記憶手段及び識別情報受信手段を有するが、これに限定されない。例えば、上述の実施形態において、サブコントローラ20を省略し、メインコントローラ1cのROM1c2が記憶手段を構成し、メインコントローラ1cのRAM1c3が識別情報受信手段を構成してもよい。また、この場合において、メインコントローラ1cのCPU1c1が報知手段や異常通知手段を構成してよい。
・本発明は、上述の実施形態で例示した環境試験装置に限定されず、例えば製品の生産ラインにおける熱処理工程に用いられるオーブン(熱処理装置)等、物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とすることが可能な任意の装置に適用可能である。なお、本発明を製品の処理を行う装置(熱処理装置等)に適用する場合は、上述の実施形態における「試料」を「製品」に読み替え、「試験」を「処理」(例えば、「試験条件」を「処理条件」、「試験開始時点」を「処理開始時点」等)に読み替えればよい。
1 環境試験装置(環境形成装置)
1c メインコントローラ
1c1 CPU(運転制御手段)
1c2 ROM
1c3 RAM
10 試験槽
10v 内部空間
20 サブコントローラ
201 CPU(決定手段,報知手段,異常通知手段)
202 ROM(記憶手段)
203 RAM(識別情報受信手段)
30 動作表示灯(報知手段,異常通知手段)
40 バーコードスキャナ(読取手段)
Sa〜Sc 試料(物品)

Claims (10)

  1. 物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とする環境形成装置において、
    複数の前記物品それぞれに対する運転条件を記憶する記憶手段と、
    前記物品に付された当該物品の識別情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段が読み取った前記識別情報を受信する識別情報受信手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の物品それぞれに対する運転条件及び前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報に基づいて決定された運転条件で運転を行う運転制御手段と、
    を備え
    前記読取手段は、運転開始情報を読み取り可能であり、
    前記運転制御手段は、前記読取手段が前記運転開始情報を読み取ると、前記読取手段が当該運転開始情報を読み取る前の直近に読み取った前記識別情報に対応する物品に対して決定された運転条件で、運転を開始させることを特徴とする環境形成装置。
  2. 物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とする環境形成装置において、
    複数の前記物品それぞれに対する運転条件を記憶する記憶手段と、
    前記物品に付された当該物品の識別情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段が読み取った前記識別情報を受信する識別情報受信手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の物品それぞれに対する運転条件及び前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報に基づいて決定された運転条件で運転を行う運転制御手段と、
    を備え
    前記読取手段は、運転終了情報を読み取り可能であり、
    前記読取手段が前記運転終了情報を読み取ると、スタンバイ状態であることを報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする環境形成装置。
  3. 物品が配置される内部空間の環境を予め設定された環境とする環境形成装置において、
    複数の前記物品それぞれに対する運転条件を記憶する記憶手段と、
    前記物品の識別情報を受信する識別情報受信手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の物品それぞれに対する運転条件及び前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報に基づいて決定された運転条件で運転を行う運転制御手段と、
    前記識別情報受信手段が運転条件の互いに異なる複数の前記物品の前記識別情報を続けて受信した場合に、前記運転制御手段が運転を行う前に異常を通知する異常通知手段と、
    を備えたことを特徴とする環境形成装置。
  4. 前記物品に付された当該物品の識別情報を読み取る読取手段をさらに備え、
    前記識別情報受信手段は、前記読取手段が読み取った前記識別情報を受信することを特徴とする請求項に記載の環境形成装置。
  5. 前記読取手段は、運転開始情報を読み取り可能であり、
    前記運転制御手段は、前記読取手段が前記運転開始情報を読み取ると、前記読取手段が当該運転開始情報を読み取る前の直近に読み取った前記識別情報に対応する物品に対して決定された運転条件で、運転を開始させることを特徴とする請求項2又は4に記載の環境形成装置。
  6. 前記読取手段は、運転終了情報を読み取り可能であり、
    前記読取手段が前記運転終了情報を読み取ると、スタンバイ状態であることを報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項又は4に記載の環境形成装置。
  7. 前記報知手段は、動作表示灯を含むことを特徴とする請求項2又は6に記載の環境形成装置。
  8. 前記識別情報受信手段が運転条件の互いに異なる複数の前記物品の前記識別情報を続けて受信した場合に、前記運転制御手段が運転を行う前に異常を通知する異常通知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の環境形成装置。
  9. 前記異常通知手段は、動作表示灯を含むことを特徴とする請求項3又は8に記載の環境形成装置。
  10. 前記運転制御手段を有するメインコントローラと、
    前記記憶手段及び前記識別情報受信手段を有し、前記メインコントローラと通信可能に接続されたサブコントローラと、
    を備え、
    前記サブコントローラは、前記記憶手段に記憶された前記複数の物品それぞれに対する運転条件、及び、前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報に基づいて、前記識別情報に対応する物品に対する運転条件を決定する決定手段をさらに有し、
    前記運転制御手段は、前記決定手段が決定した運転条件を受信し、当該運転条件で運転を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の環境形成装置。
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