しかしながら、前述したような特許文献1に記載の滑走路灯ないし滑走路末端灯における光源を、従来のハロゲンランプ等の電球からLEDに交換する場合には、単に光源を入れ替えれば済むことはなく、次のような問題の発生が予想される。
すなわち、滑走路灯等の灯体は、防水性が必要となるために密閉構造であるが、LEDは高い発熱源となるため、密閉された灯体内においてLED自体や他の関連部品を保護するためにも、より十分な放熱対策を施す必要があった。また、放熱対策のための構造として、部品点数や組立工数が増えてしまうと、コストアップの要因になる虞があった。さらに、灯体内の限られたスペースでは、放熱対策のための構造と干渉しないように、他の関連部品の配置がいっそう重要となる。
さらに、前述した従来の滑走路灯等では、飛行場の現場に設置する時に、その都度、設置箇所や用途に応じて異なる水平角度に配光方向を細かく調整しなければならなかった。このような水平角度の調整作業は、煩わしく時間がかかり、飛行場の運行に支障を来す虞があった。しかも、従来の滑走路灯等では、その設置時に具体的な水平角度を示唆するような工夫もなかった。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、光源を電球からLED等の半導体素子に交換する場合に、部品点数や組立工数を徒に増やすことなく放熱対策を施すことが可能であり、既存の灯体内の限られたスペースを有効活用して、放熱対策のための構造や他の部品との干渉を防ぐことができ、また、現場に設置する時に、配光方向を定める所望の水平角度に容易かつ確実に設定することが可能で、迅速に取り付け作業を行うことができる航空灯を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]飛行場に設置され、光により航空機を導くための航空灯(10)において、
灯体(30)を支える取付台(20)と、前記灯体(30)内に配され半導体素子からなる光源(40)と、該光源(40)が発する熱を放熱するヒートシンク(50)と、を有し、
前記ヒートシンク(50)は、前記取付台(20)上に別体として設けられ、その両側に前記光源(40)を取り付ける板状の側面部(52,53)を備え、両側面部(52,53)の内面間に、前記光源(40)からの熱を放熱する複数のフィン(54)を一体に並設してなり、
前記光源(40)は、少なくとも前記ヒートシンク(50)の両側に支持され、両側方向へ光を照射することを特徴とする航空灯(10)。
[2]前記ヒートシンク(50)は、前記取付台(20)上に他の関連部品を納める収納空間を確保すべく、前記複数のフィン(54)が前記収納空間を回避して配されたことを特徴とする前記[1]に記載の航空灯(10)。
[3]前記ヒートシンク(50)は、その前後に位置する前記各フィン(54)に、前記収納空間に連通する開口部(55)を開設したことを特徴とする前記[2]に記載の航空灯(10)。
[4]前記取付台(20)上の収納空間にて、前記関連部品として、前記光源(40)に対する電源供給用の部品(61)を、取付ブラケット(60)によって上から押さえる状態で前記取付台(20)上に固定したことを特徴とする前記[2]または[3]に記載の航空灯(10)。
[5]前記取付台(20)上の収納空間にて、前記関連部品として、前記光源(40)の点灯制御用の回路基板(62)を、前記取付ブラケット(60)上に取り付けたことを特徴とする前記[4]に記載の航空灯(10)。
[6]前記取付台(20)は、所定の設置箇所に略水平に固定され、
前記取付台(20)上に前記ヒートシンク(50)を組み付ける時に、前記取付台(20)に対する前記ヒートシンク(50)の水平角度を、予め定められた複数のパターンの中から何れか任意に選択した一のパターンに設定する水平角度設定手段を備えることを特徴とする前記[1],[2],[3],[4]または[5]に記載の航空灯(10)。
[7]前記水平角度設定手段は、前記取付台(20)および前記ヒートシンク(50)に設けられ、前記複数のパターンごとに、互いに異なる位置で合致する複数組のネジ(71)およびネジ孔(72,73)からなることを特徴とする前記[6]に記載の航空灯(10)。
[8]前記ネジ孔(72,73)は、
前記取付台(20)に円周方向に沿って複数設けられ、何れか少なくとも2つが、前記複数のパターンごとに対応した組をなす固定側ネジ孔(72)と、
前記ヒートシンク(50)に複数設けられ、何れか少なくとも2つが、前記複数のパターンごとに前記組をなす固定側ネジ孔(72)に対して選択的に合致する取付側ネジ孔(73)とを含み、
前記ネジ(71)は、前記複数のパターンに共通し、前記ヒートシンク(50)の取付側ネジ孔(73)に貫通して、前記取付台(20)の固定側ネジ孔(72)に係合する複数の取付ネジ(71)であることを特徴とする前記[7]に記載の航空灯(10)。
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の航空灯(10)では、取付台(20)によって灯体(30)は支えられ、灯体(30)内に光源(40)が配される。ここで光源(40)を、従来のハロゲンランプ等の電球の代わりに半導体素子を用いたことにより、例えばLEDに代表される半導体素子の特性として、低消費電力、長寿命であり、交換等の手間や電力費を安価に抑えることができる。
その代わり、灯体(30)内においては、高発熱源となる半導体素子を用いた光源(40)の温度上昇をなるべく抑制して、光源(40)自体や他の関連部品を保護するために、十分な放熱対策が必要となる。かかる放熱対策として、本航空灯(10)では、光源(40)が発する熱を放熱するヒートシンク(50)を備える。ここでヒートシンク(50)は、取付台(20)上に別体として設けられる。これにより、取付台(20)上におけるヒートシンク(50)の取付位置や取付向きを変えることができ、何れの仕様にも合致させることが可能となる。
ヒートシンク(50)が、何れかの部位で取付台(20)に接していれば、ヒートシンク(50)が受けた熱は、そのまま取付台(20)にも伝わる。従って、取付台(20)の表裏面も放熱面となり、ヒートシンク(50)のみならず取付台(20)から周囲への放熱有効面積も増え、よりいっそう放熱効率を高めることができる。ここでヒートシンク(50)の形態は、その放熱性能を高めるべく、灯体(30)の内壁間近まで全体的に広がるような大きさないし形状にすると良い。
そして、光源(40)は、ヒートシンク(50)自体を支持体として利用し、ヒートシンク(50)の少なくとも両側に支持すれば、両側方向へ光を照射することができる。すなわち、両側の光源(40)の間にヒートシンク(50)が配され、光源(40)を取り付ける支持体を別部品として用意する必要はない。しかも、両側の光源(40)から発せられた熱は、そのまま直接ヒートシンク(50)に伝わるため、より迅速に放熱することが可能となる。このような航空灯(10)は、そのまま滑走路灯ないし滑走路末端灯として利用することができる。
前記ヒートシンク(50)としては、具体的には例えば、両側に光源(40)を取り付ける板状の側面部(52,53)を備え、各側面部(52,53)の内面間に、前記光源(40)からの熱を放熱する複数のフィン(54)を一体に並設してなるものが適している。ここで両側面部(52,53)の外面側は、それぞれ比較的広い面積を確保できるため、これらの外面側に沿って光源(40)を容易に取り付けることができる。
また、前記灯体(30)内には、他にも関連部品を収める必要があるが、前記[2]に記載した航空灯(10)によれば、取付台(20)上に他の関連部品を納める収納空間を確保すべく、ヒートシンク(50)の複数のフィン(54)を、前記収納空間を回避するように配する。これにより、予め確保された収納空間では、ヒートシンク(50)のフィン(54)等に干渉することなく、関連部品を配置させることができる。
前記ヒートシンク(50)では、その両側の側面部(52,53)の前後に位置する各フィン(54)が、それぞれ前面部と後面部となる。ここで前記[3]に記載したように、前後に位置して前面部と後面部となる各フィン(54)に、それぞれ前記収納空間に連通する開口部(55)を開設すると良い。かかる開口部(55)を通じて、前記収納空間に容易に関連部品を配設することができる。
このような取付台(20)上の収納空間では、前記[4]に記載したように、関連部品として、光源(40)に対する電源供給用の部品(61)を、取付ブラケット(60)によって上から押さえる状態で取付台(20)上に固定すると良い。これにより、電源供給用の部品(61)を確実に固定することができ、しかも、部品(61)が発した熱を取付台(20)へ効率良く伝達させることが可能となる。
また、前記[5]に記載したように、関連部品には光源(40)の点灯制御用の回路基板(62)があるが、この回路基板(62)は、前記取付台(20)上の収納空間にて、前記取付ブラケット(60)上に取り付けると良い。すなわち、電源供給用の部品(61)を固定する取付ブラケット(60)を、回路基板(62)を支持する構造と兼用することができる。
また、前記[6]に記載の航空灯(10)は、所定の設置箇所に取付台(20)を略水平に固定するが、ここで取付台(20)の水平方向における向き(方向性)は、該取付台(20)上に組み付けるヒートシンク(50)の水平角度との関係で、該角度の一律の基準とすべく特定の向きとなるように予め定めておくと良い。
ヒートシンク(50)を介して取付台(20)上に配される光源(40)の配光特性は、航空灯(10)の用途や設置箇所に応じて異なる仕様に合わせる必要がある。この仕様に合わせて、灯体(30)の水平角度を定めることになるが、取付台(20)上にヒートシンク(50)を組み付ける時に、水平角度設定手段により、前もって取付台(20)に対するヒートシンク(50)の水平角度を所望の角度に設定することができる。
すなわち、水平角度設定手段では、例えば前記取付台(20)の特定の向きを基準として、前記仕様に対応するような複数のパターンの水平角度を用意しておき、この中から何れか任意に選択した一のパターンの水平角度でヒートシンク(50)を取付台(20)上に組み付ける。後は、組み上がったユニットを予め定めた特定の向きに単に固定するだけで良く、現場でその都度、細かな角度調整を行う必要はない。
前記水平角度設定手段は、具体的には例えば、前記[7]に記載したように、取付台(20)およびヒートシンク(50)に設けられ、前記複数のパターンごとに、互いに異なる位置で合致する複数組のネジ(71)およびネジ孔(72,73)とすれば良い。このような簡易な構成により、取付台(20)に対してヒートシンク(50)を所望の水平角度に容易かつ確実に設定することができる。
より詳しくは、前記[8]に記載したように、前記ネジ孔(72,73)は、取付台(20)側に円周方向に沿って複数設けた固定側ネジ孔(72)と、ヒートシンク(50)に複数設けた取付側ネジ孔(73)とを組み合わせる。ここで固定側ネジ孔(72)は、円周方向に並ぶ何れか少なくとも2つが、前記複数のパターンごとに対応した組をなす。一方、取付側ネジ孔(73)は、前記複数のパターンごとに、前記組をなす固定側ネジ孔(72)に対して選択的に合致するように配されている。なお、円周方向は同一円周上に限られない。
また、前記ネジ(71)は、前記複数のパターンに共通した複数の取付ネジ(71)である。この取付ネジ(71)を、前記ヒートシンク(50)にある複数の取付側ネジ孔(73)のうち、所望の水平角度に対応した組みをなす取付側ネジ孔(73)に貫通させて、さらに、前記取付台(20)にある複数の固定側ネジ孔(72)のうち、前記組をなす取付側ネジ孔(73)に選択的に合致するものに係合させる。これにより、ヒートシンク(50)を取付台(20)に対して所望の水平角度で容易かつ確実に固定することができる。
本発明に係る航空灯によれば、光源を従来の電球からLED等の半導体素子に交換する場合に、部品点数や組立工数を徒に増やすことなく放熱対策を施すことが可能であり、既存の灯体内の限られたスペースを有効活用して、放熱対策のための構造と他の部品との干渉を防ぐことができる。
また、航空灯を現場に設置する時に、仕様に沿った配光方向を定める所望の水平角度に容易かつ確実に設定することが可能であり、現場において迅速に航空灯の取り付け作業を行うことができる。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図16は本発明の実施の形態を示している。
本実施の形態に係る航空灯は、飛行場に設置され、光により航空機を導くようにして、その航行を視覚的に支援するものであり、その用途に応じて各種タイプが存在するが、以下に、飛行場灯火の一種である滑走路灯10に適用した場合を例に説明する。
滑走路灯10は、滑走路の長手方向に延びる両側に沿って設置され、離陸または着陸しようとする航空機に滑走路の輪郭を示すための灯火である。滑走路灯10は、その両側方向(2方向)へ光を照射するように構成されている。かかる滑走路灯10の2方向への光は、滑走路の両側に沿った設置箇所に応じて、白色光ないし黄色光が組み合わされていた。
すなわち、図17に示すように、滑走路灯10のうち2方向の光が白色光/黄色光の組み合わせは、滑走路1の両端付近に設置され、また、白色光/白色光の組み合わせは、滑走路1の中央付近に設置されていた。ここで各滑走路灯10の2方向への配光は、国土交通省が定める仕様(航空局仕様書)に合った所定の光柱特性を実現するように、各滑走路灯10の水平角度は規定されていた。
また、滑走路灯10とほぼ同一構成の航空灯として、用途や設置箇所が異なる滑走路末端灯がある。滑走路末端灯では、2方向の光が緑色光/赤色光の組み合わせである。かかる滑走路末端灯は、滑走路1の両端に設置され、滑走路1の進入端を示す側では緑色光、滑走路1の終端を示す側では赤色光が、それぞれに所定の光柱特性で配光されるように、同じく前記仕様に従い水平角度が規定されていた。
図1〜図3、図14に示すように、滑走路灯10は、滑走路1の路面上における所定の位置に予め固定される台座11と、該台座11に対して略水平に固定され、灯体30を支える取付台20と、該取付台20上に所定の水平角度で組み付けるヒートシンク50と、該ヒートシンク50を介して取付台20上に配され半導体素子からなる光源40と、を有して成る。
図14に示すように、台座11は、その下部11aが円筒状に形成され、その上部11bは上面が開口した椀状に形成されている。椀状の上部11bの上半部は、下半部に対して全周方向に亘り水平面に対する傾き角度を微調整可能に連結されている。これにより、後述する光源40の仰角(灯光角度)を微調整できる。なお、上半部の可動ないし固定の切り換えは締結ネジ12で行う。
台座11における上部11bの上半部開口側が、取付台20を取り付ける所定の設置箇所となる。台座11は、滑走路1の路面下に埋設される支柱13を介して設置される。支柱13は、過度の力がかかると途中で折れ曲がる強度に設定され、航空機等が滑走路灯10に万一接触した場合に折れ曲がることで、航空機等に損傷を与えることがない。なお、台座11や支柱13は、例えばアルミニウム合金等の金属で形成される。
図2、図6、図12に示すように、取付台20は、前記台座11の上部11bの上端開口面に合致する円盤状に形成されている。取付台20は、前記台座11等と同じくアルミニウム合金等の金属で形成され、後述するヒートシンク50とは別体となっている。図11に示すように、取付台20の略中央には、後述する関連部品から延びる電源線やアース線を下方へ挿通させる連通孔21が開設されている。
図11、図12に示すように、取付台20の外周縁には、段状のフランジ部23が設けられている。このフランジ部23の両端に、それぞれ取付ネジ22を係合させる一対の取付孔24,24が設けられている。すなわち、取付台20は、略水平な状態でフランジ部23の両端が、前記台座11の上半部開口側に対して取付ネジ22で固定される。
取付台20の水平方向における取付向き(方向性)は、該取付台20上に組み付けるヒートシンク50の水平角度との関係で、該水平角度の一律の基準とすべく特定の向きに予め設定される。具体的には例えば、取付台20の両端の取付ネジ22間を結ぶ直径ラインが、滑走路1(図17参照)の長手方向に延びるセンターライン1aに対して、直交する向きに定められている。ここで取付台20にて、図15に示すように、両端の取付ネジ22間を結ぶ直径ラインと直交する直径ライン、すなわちセンターライン1aと平行な直径ラインを水平角度の基準線Lとする。
取付台20上に配される光源40の配光特性は、前述したように設置箇所や用途に応じて異なる仕様に合わせる必要がある。この仕様に合わせて、滑走路灯10の水平角度を定めることになるが、取付台20上にヒートシンク50を組み付ける時に、取付台20に対するヒートシンク50の水平角度を、予め定められた複数のパターンの中から何れか任意に選択した一のパターンに設定する水平角度設定手段を備えている。
ここで「複数のパターン」とは、前記仕様で定められた、滑走路灯ないし滑走路末端灯における主光柱を滑走路1の内側へ傾ける内向き角(水平角度)の種類である。詳しくは図17に示すように、滑走路灯10のうち白色光/黄色光、黄色光/白色光、白色光/白色光は、それぞれ4.5度である。また、滑走路灯10とほぼ同一構成の滑走路末端灯では、緑色光は3.5度、赤色光は0度と定められている。これら具体的な水平角度は、前述した取付台20の基準線Lに対する光源40の光柱の傾きである。なお、赤色光は、他の光色に比べて見え辛いので、センターライン1aと平行な0度に定められている。
このような仕様に対応すべく、本実施の形態では図15、図16に示すように、滑走路灯10のうち白色光/黄色光、黄色光/白色光、白色光/白色光は、それぞれ2.5度(仕様上は4.5度)、滑走路末端灯の緑色光は5度(仕様上は3.5度)、赤色光は0度と定め、これらの水平角度を予め定めた3つのパターンとする。なお、実施の形態における水平角度と、仕様上の内向き角(水平角度)は多少異なるが、これは設計上の理由によるものであり、実際の光源40の配光は、後述するレンズアレイ42の配光制御やLED電流調整によって、仕様上の配光規格に合致するように調整される。
水平角度設定手段は、図15、図16に示すように、取付台20およびヒートシンク50に設けられ、前記複数のパターンごとに、互いに異なる位置で合致する複数組の取付ネジ71およびネジ孔72,73からなる。ここでネジ孔72,73のうち固定側ネジ孔72が取付台20に設けられている。取付台20のフランジ部23には、前記取付孔24を間にして、両側にそれぞれ複数組(本実施の形態では3組)の固定側ネジ孔72が円周方向に沿って設けられている。
図15では、各固定側ネジ孔72の配置を模式的に示したが、このように本来は各固定側ネジ孔72を同一円周上に沿って並べることが好ましい。ところが、同一円周上に並べると、水平角度が僅かしか違わない場合に、ネジ孔同士が重なる虞がある。そのため、図16に示すように、同一円周上では重なり合うほど近い固定側ネジ孔72は、それぞれ中心より異なる半径の円周上に並べて半径方向にずらしている。
このような固定側ネジ孔72は、何れか少なくとも2つが、前記複数のパターンごとに対応した組をなすものである。具体的には、図15に模式的に示した例では、滑走路灯10のうち白色光/黄色光、黄色光/白色光、白色光/白色光に相当するパターン1の水平角度の場合には、図中で取付ネジ71を係合させた4つの固定側ネジ孔72が組みをなす。
また、滑走路末端灯の緑色光(/赤色光)に相当するパターン2の水平角度の場合には、図中で取付ネジ71を係合させた4つの固定側ネジ孔72が組みをなす。さらに、滑走路末端灯の赤色光(/緑色光)に相当するパターン3の水平角度の場合には、図中で取付ネジ71を係合させた4つの固定側ネジ孔72が組みをなす。
一方、水平角度設定手段を構成するネジ孔72,73のうち取付側ネジ孔73は、ヒートシンク50側に設けられている。詳しくは後述するが、取付側ネジ孔73は、何れか少なくとも2つが、前記複数のパターンごとに前記組をなす固定側ネジ孔72に対して選択的に合致するように配置されている。また、取付ネジ71は、前記複数のパターンに共通する4本が用意されているが、その数は任意の設計事項である。
ヒートシンク50は、光源40を支持する構造を兼ねるものであり、後述する灯体30内にちょうど収まる形態に形成され、例えばアルミニウム合金等の金属により前記取付台20とは別体として構成されている。詳しく言えばヒートシンク50は、図1,図12,図13に示すように、両側に光源40を取り付ける板状の側面部52,53を備え、両側面部52,53の内面間に、それぞれ外面側の光源40からの熱を放熱する複数のフィン54を一体に並設してなる。
各側面部52,53は、それぞれ略矩形の板状であり、それぞれ上方へ向かって僅かに内側へ傾斜している。また、両側面部52,53は、互いに平行ではなく、台形状の上面部51を間にして、平面視で互いに平行でない対辺をなすように配置されている。上面部51では、両側面部52,53間に亘る各フィン54の上端縁とその間の隙間が交互に並んでいる。言い換えれば、上面部51より各フィン54は下方へ垂下している。
各フィン54のうち、外側となる前後に位置するフィン54a,54bは、両側面部52,53と共にヒートシンク50の外周をなす。すなわち、前端にあるフィン54aは前面部、後端にあるフィン54bは後面部となる。前後のフィン54a,54bの下端は、両側面部52,53の下端と同じ高さ位置まで延びており、ヒートシンク50の下面側開口として連なる。また、前後に位置するフィン54a,54bには、内部に連通する開口部55が上下2段に開設されている。
各フィン54のうち、前後のフィン54a,54b以外の内側に位置するものは、図13に示すように、何れも下面側開口まで垂下することなく、それぞれ下端が同じ高さ位置に揃えられている。これにより、ヒートシンク50の内部に、前記取付台20上で他の関連部品を納める収納空間が確保される。すなわち、各フィン54は、収納空間を回避するように配されている。
各フィン54は、前後のフィン54a,54bを含め、それぞれの具体的な形状や厚さ、それに数や互いの間隔は、放熱シミュレーションに基づいて図示した最適な形態に設計しているが、これに限るものではなく、適宜定め得る設計事項である。なお、取付台20上の収納空間に配設する他の関連部品については後述する。
ヒートシンク50の両側である両側面部52,53には、それぞれ光源40が設けられており、この両側の光源40の光柱(配光)方向は、それぞれの外面と直交する方向となる。ここで両側面部52,53は、前述したように互いに平行ではなく、台形の平行でない対辺をなす。そのため、ヒートシンク50の両側からの配光方向は、直線上に並ぶ180度反対方向ではなく、ヒートシンク50の中心を間にして180度未満の鈍角で交わる方向となる。かかる角度は、前記仕様に対応させるためである。
このようなヒートシンク50を前記取付台20に組み付ける時に、前記台座11との取付関係で向き(方向性)が一義的に定まる取付台20に対して、ヒートシンク50を前記仕様に合わせた水平角度で取り付けることが重要となる。そして、この水平角度は、前述の水平角度設定手段によって、予め定められた複数のパターンの中から何れか任意に選択した一のパターンに設定される。
ヒートシンク50の下端側開口のうち、前後のフィン54a,54bの下端縁に沿って、それぞれ外側へ折曲する取付片部56が一体に設けられている。両側の取付片部56は、前記取付台20のフランジ部23に対接させて固定する部位であり、各取付片部56には、前記水平角度設定手段を構成する取付側ネジ孔73が設けられている。
ここで取付側ネジ孔73は、図16に示すように、前端のフィン54aにある取付片部56では、その両側にそれぞれ複数組(本実施の形態では2組)が直線上に並ぶように設けられている。また、後端のフィン54bにある取付片部56でも、その両側にそれぞれ複数組(本実施の形態では3組)が直線上に並ぶように設けられている。なお、前端のフィン54aの取付片部56において、その一端側の取付側ネジ孔73aのみ、誤差の調整用に2つのネジ孔が連なるような長孔とされている。
このような取付側ネジ孔73は、何れか少なくとも2つが、前記複数のパターンごとに前記組をなす固定側ネジ孔72に対して、選択的に合致するように配置されている。ここで取付側ネジ孔73の数は少ないほど良いが、前述した取付台20側にある各固定側ネジ孔72と重なり合うように配置させるために、それぞれ異なる位置に複数設ける必要がある。
具体的には、図16において、前記パターン1の水平角度でヒートシンク50を取付台20に組み付ける場合は、図中で取付ネジ71を係合させた4つの取付側ネジ孔73,73aが組みをなす。また、前記パターン2の水平角度で組み付ける場合は、図中で取付ネジ71を係合させた4つの取付側ネジ孔73,73aが組みをなす。さらに、前記パターン3の水平角度で組み付ける場合は、図中で取付ネジ71を係合させた4つの取付側ネジ孔73,73aが組みをなす。
光源40は、半導体発光素子から構成されている。ここで半導体発光素子とは、半導体を用いた発光素子であり、本実施の形態で採用したLEDのほか、有機EL、LD(半導体レーザ)等が該当する。LEDは、具体的には例えば表面実装型のLEDチップであり、その構成は一般的であるので詳細な説明は省略するが、チップ表面と直交する光軸を中心に所定角度の放射範囲(光柱特性)で光を出射する発光素子である。もちろん、発光素子を略砲弾型のモールドに埋め込んだLEDランプとしても良い。
本実施の形態に係る光源40は、4枚のLED基板41A〜41Dを有している。ヒートシンク50の両側である両側面部52,53には、それぞれ多数のLEDを実装したメインのLED基板41A,41Bが取り付けられている。また、ヒートシンク50の前後にあるフィン54a,54bには、それぞれ1つのLEDだけ実装した補助的なLED基板41C,41Dが取り付けられている。個々のLEDは図示省略したが、各LED基板41A〜41D上に実装されている。これらのLED基板41A〜41Dは、それぞれ直列に接続されており、後述の回路基板62によって点灯制御される。
ヒートシンク50の両側のLED基板41A,41Bは、両側面部52,53の外面上に広く拡がる縦長の矩形であり、その表面上に配線回路が形成され、該配線回路上に複数のLEDが実装されている。各LED基板41A,41Bは、それぞれヒートシンク50の両側面部52,53の外面上に直に取り付けられている。なお、光色(例えば白色光)によっては全てのLEDを点灯させる必要はなく、必要な光度を得られる数だけLEDを点灯すれば足りる。
両側のLED基板41A,41BにおけるLEDの発光色は、適宜選択し得る設計事項である。本実施の形態では、滑走路灯ないし滑走路末端灯に関する前記仕様に則り、前述したように白色光ないし黄色光、あるいは緑色光ないし赤色光が組み合わされている。LED基板41A,41Bの表面上における各LEDの具体的なレイアウトも、適宜選択できる設計事項であるが、本実施の形態では、LED基板41の全域に分散するように配置されている。
各LEDは図面中には示されていないが、各LEDの前には、次述するレンズアレイ42の凸レンズ部43が個々に対応するように配置されるため、図1に示すレンズアレイ42の凸レンズ部43の配置が、そのままLED基板41A,41B上のLEDの配置と対応している。ここでレンズアレイ42が、真円形ではなく縦長の楕円形であるのは、後述する灯体30を被せた際に、該灯体30の内周壁と干渉しないように、両側方向の幅を少し狭めたことによる。
一方、レンズアレイ42を、灯体30の内周壁と干渉しない程度の直径の真円形にすると、必然的に表面積が小さくなり、数多のLEDに対応させることができなくなる。かかる場合、光色(例えば赤色光)によっては、必要な光度を得られなくなる。このように、限られたスペース内での広い表面積を確保すべく、縦長の楕円形としたが、もちろん具体的な形象は真円形ないし楕円形に限られるものではない。
レンズアレイ42は、各LEDからの照射光を所定の光柱光度特性になるように配光制御するものであり、各LEDの直ぐ前方を覆う状態に配置されている。レンズアレイ42は、具体的には例えば、薄板状で無色透明なベース板上に、個々のLEDに対応する凸レンズ部43を一体成形したものである。ここで凸レンズ部43が、個々のLEDに対応して、それぞれの照射光を光軸方向に収束させる等して、所定の光柱光度特性になるように配光制御する。
また、ヒートシンク50の前後のLED基板41C,41Dは、空港における航空機の誘導に直接関係するものではなく、前記仕様に応じて設ける必要が生じたものである。これらのLED基板41C,41Dは、横長のブラケット状に形成され、その表面上に1つだけLEDが実装されている。各LED基板41C,41Dは、それぞれヒートシンク50の前後のフィン54a,54bにある開口部55を上下に2分割する境界部分に取り付けられている。
LEDは指向性の強い配光特性があり、電球と異なり光軸より広範囲には光が広がらないため、前述したメインのLED基板41A,41Bを設けていない前後の面は必然的に暗くなる。ところが、前述の仕様では、滑走路灯の全周に亘り所定の光度以上に光らせる必要があることが定められている。このような仕様に反しないために、ヒートシンク50の前後も、補助的にLED基板41C,41Dを設けて光らせる必要があった。
図1に示すように、灯体30は、前記取付台20に対向する下面側が開口したドーム状のグローブとして形成されている。灯体30は、前記取付台20等とは異なり、ガラス等の透明材質によって一体成形される。灯体30は、前記取付台20上のヒートシンク50等を上から包囲する状態で収納する内部空間を備えている。灯体30は、その全周に亘り外部へ光を照射することができるが、実際には光源40が対向する位置から外部へ光を照射することになる。
灯体30の下面側開口が、取付台20上に取り付ける部位となる。ここで灯体30の下面側開口の周縁は、取付台20の外縁上に載置された状態で、該取付台20の下方に重なる前記台座11の上部11bの上半部開口の周縁と共に、それぞれ重なり合う外周を全周に亘って締結する締付バンド33によって固定される。締付バンド33の両端には、互いに着脱自在に係合するクランプ34が備わっている。
また、光源40に対する電源供給用の部品として、取付台20上には、光源40に対する電源供給用のトランス61や、光源40の点灯制御用の回路基板62のほか、手動で操作する切替スイッチ63等も配設されている。ここでトランス61は、外部にある定電流源から給電された所定の大きさの電流を下げてLED基板41に供給するものである。図13に示すように、トランス61は、取付台20上におけるフランジ部23の内側の凹みに嵌った状態で、取付ブラケット60によって上から押さえられた状態で固定されている。なお、取付ブラケット60は、ヒートシンク50の前後のフィン54a,54bにある開口部55を2分割する境界部分の間に架設されている。
また、取付ブラケット60の上面部には、前記回路基板62がスペーサーを介して離隔した状態でネジ止めされている。さらに、取付ブラケット60の上面部の一端側に、切替スイッチ63が、別の取付ブラケット64を介して離隔した状態に配設されている。このように関連部品を取り付けた状態の取付ブラケット60の周囲を囲むように、前記ヒートシンク50のフィン54が延びている。なお、関連部品に接続されたケーブルやコード類は、前記取付台20にある連通孔21を通って下方へ延び、前記台座11の内部を通って、その下端側から外部に延出している。
次に、本実施の形態に係る滑走路灯10の作用について説明する。
滑走路灯10の光源40は、従来のハロゲンランプ等の電球の代わりに、半導体素子であるLEDを用いている。これにより、LEDの特性として、低消費電力、長寿命であり、交換等の手間が少なくなり、消費電力も安価に抑えることができる。ただし、密閉された灯体30内においては、高発熱源となるLEDの温度上昇をなるべく抑制して、LED自体や他の関連部品を保護するために、十分な放熱対策が必要となる。
かかる放熱対策として、本滑走路灯10では、光源40が発する熱を放熱するヒートシンク50を備える。ヒートシンク50が取付台20に一体に組み付けられることで、ヒートシンク50が受けた熱は、そのまま取付台20にも迅速に伝わる。従って、ヒートシンク50からの発熱を放熱するための構造は、ヒートシンク50だけに限られず、取付台20もそのまま活用できる。このように、取付台20の表裏面も放熱面となり、ヒートシンク50のみならず取付台20から周囲への放熱有効面積も増え、よりいっそう放熱効率を高めることができる。
光源40は、ヒートシンク50自体を支持体として利用し、ヒートシンク50の両側に支持されることで両側方向へ光を照射する。すなわち、両側の光源40の主要部をなす2つのLED基板41A,41Bは、それぞれヒートシンク50の両側面部52,53の外面上に直接取り付けられる。従って、光源40を取り付ける支持体を別部品として用意する必要はなく、部品点数や組立工数を削減することができる。しかも、両側の光源40から発せられた熱は、そのまま直接ヒートシンク50に伝わるため、より迅速に放熱することが可能となる。
詳しく言えば、光源40のLEDが点灯中に発生した熱は、ヒートシンク50の両側面部52,53の外面側より内面側に伝わり、内面側の間に並設された各フィン54に伝達されて放熱される。ここで、前後のフィン54a,54bに伝達された熱は、これらのフィン54a,54bから取付台20へ直接伝達される。取付台20は、灯体30を支える円盤状であり、その表面積が大きく特に底面側は取付台20外部に露出するため、ヒートシンク50からフィン54a,54bを介して伝達された熱は速やかに放散される。これにより、いっそう放熱効率を高めることができる。
ヒートシンク50内で各フィン54間の隙間は、ヒートシンク50内で上下方向に連なる通気空間を形成する。これにより、各フィン54の放熱により加熱された空気が上昇する際、その流れが途中で遮られたり滞留することなく円滑に上昇する。さらに、ヒートシンク50の上面部51では、各フィン54の上端縁の間が隙間として開口しているため、ヒートシンク50内に熱がこもることを防止することができる。
また、ヒートシンク50内の収納空間に配された各関連部品の位置関係は、LED基板41A,41Bの大半の部分が、トランス61や回路基板62よりも上方に位置する。従って、密閉された灯体30内で、各フィン54からの放熱により加熱され上昇する空気がトランス61等に向かうことはなく、トランス61等が加熱される事態を防止することができる。
このように、トランス61等の関連部品は、取付台20上にてヒートシンク50の内側に確保された収納空間に納められている。ここでヒートシンク50の各フィン54は、両側のフィン54を除いて、それぞれ下端縁が前記収納空間を回避する高さ位置に揃えられている。このように、予め確保された収納空間には、関連部品をヒートシンク50のフィン54等に干渉しないように配設することができる。
詳しく言えば、関連部品のうちトランス61は、収納空間にて取付台20上に取付ブラケット60で上から押さえられた状態で固定される。これにより、トランス61を確実に固定することができ、しかも、トランス61が発した熱を、取付ブラケット60を介して取付台20へ効率良く伝達させることが可能となる。
また、取付ブラケット60の上面部には、前記回路基板62がスペーサーを介して離隔した状態でネジ止めされている。このように、トランス61を固定する取付ブラケット60を、そのまま回路基板62も支持する構造として兼用することができる。さらに、取付ブラケット60の上面部の一端側には、切替スイッチ63が別の取付ブラケット64で離隔した状態に配設することができる。
次に、滑走路灯10の設置について説明する。
滑走路灯10は、図17に示すように、滑走路1の長手方向に延びる両側に沿って設置される。滑走路1の両側に沿った所定の設置箇所には、予め台座11が固設されており、この台座11に対して取付台20を取り付ける。ここで取付台20の取付向き(方向性)は、その基準線Lが滑走路1のセンターライン1aと平行な向きに定められている。なお、取付台20と台座11の対接部位には、前述の特定の向きでしか対接しない凹凸等を設けると良い。
滑走路灯10の両側方向への配光特性は、その設置箇所や用途(滑走路末端灯)に応じて異なる仕様に合わせる必要がある。この仕様に合わせて、従来の滑走路灯では、異なる水平角度のものが複数用意されていた。本滑走路灯10では、光源40の配光を定めるヒートシンク50を、取付台20とは別体として設けて、後から組み合わせることにより、部品を共通化している。
すなわち、取付台20上に別体のヒートシンク50を組み付ける時に、取付台20に対するヒートシンク50の水平角度を調整できるようにして、何れの仕様にも合致させることが可能となる。従って、従来では仕様に応じて複数用意していた灯体内部の主要構造を、共通化した取付台20とヒートシンク50によって簡単に構成することができる。
取付台20上にヒートシンク50を組み付ける時には、水平角度設定手段により、取付台20に対するヒートシンク50の水平角度を所望の角度に設定することができる。水平角度設定手段では、取付台20の基準線L(特定の向き)を基準として、前記仕様に応じて予め用意した複数のパターンの中から、何れか任意に選択した一のパターンの水平角度に設定することができる。
詳しくは図16に示すように、白色光/白色光等の組み合わせに相当するパターン1の水平角度とする場合は、ヒートシンク50側では図示した組をなす4つの取付側ネジ孔73,73aに取付ネジ71を貫通させる。かかる配置の取付ネジ71を、取付台20側で図示した組をなす4つの固定側ネジ孔72に係合する。
ここで組をなす4つの固定側ネジ孔72が、前記組をなす取付側ネジ孔73,73に選択的に合致し、それ以外には合致しないため、取付ネジ71を間違って係合することはない。他のパターン2,3においても同様に、取付台20に対してヒートシンク50を、それぞれパターンごとの水平角度で容易かつ確実に固定することができる。なお、取付台20やヒートシンク50には、それぞれ組み付け時の便宜のために、方向性を示す印74,75が設けられている。
以上のように、滑走路灯10の配光方向を定める水平角度の調整は、取付台20にヒートシンク50を組み付ける製造時に前もって設定しておくことができる。その結果、滑走路灯10を設置する現場では、前もって組み上がったユニットを、前記台座11に対して一律の向きに単に位置決めして取り付けるだけで良い。これにより、滑走路灯10における水平角度の設定を容易かつ確実に行うことができ、迅速に滑走路灯10の取付作業を行うことができる。もちろん、設置時のみならず、メンテナンスないし交換時における取付作業も、迅速に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述したような実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、前記実施の形態では、航空灯として滑走路灯(滑走路末端灯)を例に説明したが、航空灯の種類は滑走路灯に限らず、他に各種の航空灯にも広く適用することができる。
また、光源40を構成する半導体発光素子はLEDに限定されることはなく、他の半導体発光素子としてLD(半導体レーザ)等を備えた構成であっても良い。
なお、光源40を交換する場合には、取付台20とヒートシンク50ごと交換すれば良く、かかる交換作業は容易にかつ迅速に行うことができる。