JP6636620B2 - 指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置 - Google Patents

指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置 Download PDF

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Description

本発明は被写体の画像から幅測定用の指標を生成する方法及び装置、並びにそのような指標を用いて被写体の幅を測定する方法に関する。
橋梁、トンネル、道路、及びビル等の構造物にはひび割れ等各種の損傷が発生し、時間と共に進行してゆくため、構造物の安全を確保するには、損傷の状況に応じて補修を行う必要がある。従来、損傷の検査は作業員による目視あるいは器具を用いた検査により行われてきたが、作業時間及びコスト、作業場所の環境等の問題により、近年は画像処理を利用した検査が行われている。
画像処理により損傷を検査する技術としては、長さや幅が既知のマークが表示されたクラックスケール(ひび割れ測定用のスケール)を損傷と共に撮影し、得られた画像を用いて目視計測する技術や、クラックスケールの画像を撮影画像に重畳表示して目視計測できるようにする技術が知られている。またこれら技術のようにクラックスケールを直接用いてひび割れの計測を行うのではなく、クラックスケールを指標化してひび割れの計測を行う技術も知られている。例えば特許文献1には、クラックスケールを撮影して取得した濃淡分布を指標化し、クラック幅の推定に用いることが記載されている。
特開2013−195074号公報
しかしながら上述の特許文献1では、クラックの幅方向に数点程度の濃淡データを取得し、この濃淡データをそのまま直線でつないだ単一の濃淡分布を指標化しているので、得られた指標は濃淡分布を三角形近似した程度の精度しかなく、クラック幅の推定を高精度に行うことができなかった。また1つのスケールに対して設定している切断ライン(濃淡データの取得位置)は1点のみであるため、クラックスケールの測定環境(スケールまでの距離や露出条件、スケール周辺の色や明るさ等)による指標への影響が大きかった。また特許文献1では構造物に生じたクラックの測定についてしか記載されておらず、それ以外の被写体については何ら言及されていなかった。このように、従来の技術では、被写体の幅を指標により正確かつ安定的に測定することは困難であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、被写体の幅を測定するための指標を正確かつ安定的に生成できる指標生成方法及び指標生成装置、並びに被写体の幅を正確かつ安定的に測定できる測定方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る指標生成方法は、線状の被写体を撮像して得られた画像を入力する画像入力工程と、入力した画像から、線状の被写体の幅方向の濃度分布であって、線状の被写体の幅方向と直交する方向に沿った複数の濃度分布を取得する濃度分布取得工程と、取得した複数の濃度分布に対応する確率分布関数を算出する関数算出工程と、算出した確率分布関数に基づいて被写体の幅を示す指標を生成する指標生成工程と、を有する。
第1の態様によれば、複数の濃度分布に対応する確率分布関数に基づいて指標を生成するので、測定環境やノイズの影響を低減して正確かつ安定的に指標を生成することができる。そして、他の方法等により幅が既知の被写体について第1の態様により指標を生成することで、被写体の幅と指標との関係を把握することができる。
第1の態様において、幅が一定の被写体もしくは被写体のうち幅が一定の部分について複数の濃度分布を取得することが好ましい。ここで幅が「一定」とは、幅が完全に一定な場合に限らず、生成する指標の精度に応じて変化していてもよい。また第1の態様において、被写体の幅を示す文字、数字、記号、画像等を指標とすることができる。
第1の態様では、構造物(橋梁、トンネル、道路、ビル等)のひび割れ(クラック)、生体内の血管、河川、樹木、及び電気電子回路に用いられる配線等、線状の被写体に対し指標を生成することができる。なお第1の態様において被写体が「線状」とは、特定方向(走行方向)の長さが、特定方向と直交する方向(幅方向)の長さに対して十分長い状態を言うものとする。
なお、第1の態様では被写体を撮影して画像を入力してもよいし、撮影済みの画像を入力してもよい。
第2の態様に係る指標生成方法は第1の態様において、算出した確率分布関数を積分する積分工程をさらに有し、指標生成工程では積分の結果に基づいて指標を生成する。第2の態様は指標の一態様を規定するものであり、例えば、積分の結果(面積)を示す数値を指標として生成することができる。
第3の態様に係る指標生成方法は第1の態様において、指標生成工程では算出した確率分布関数を示すパラメータを指標として生成する。第3の態様は指標の他の態様を規定するものであり、例えば確率分布関数のグラフの形状を示すパラメータを指標として生成することができる。なお第3の態様において、パラメータは1つでもよいし複数でもよい。
第4の態様に係る指標生成方法は第1の態様において、指標生成工程では算出した確率分布関数を示す2次元画像を指標として生成する。第4の態様は指標の他の態様を規定するものであり、例えば確率分布関数に対応した濃淡のパターンを有する2次元画像を指標として生成することができる。
第5の態様に係る指標生成方法は第1から第4の態様のいずれか1つにおいて、指標生成工程では被写体の幅及び被写体までの距離に応じて指標を生成する。第5の態様では、被写体の幅及び被写体までの距離に応じて指標を生成するので、正確な指標を生成することができる。
第6の態様に係る指標生成方法は第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、生成した指標を被写体に関する情報に基づいて補正する補正工程をさらに有する。第6の態様によれば、生成した指標を被写体に関する情報に基づいて補正するので、測定環境の影響を低減して精度の高い指標を得ることができる。
第7の態様に係る指標生成方法は第6の態様において、情報は被写体までの距離、被写体の周囲の明るさ、及び被写体の周囲の色のうち少なくとも1つを含む。第7の態様は、指標を補正するための情報の具体例を規定するものである。
第8の態様に係る指標生成方法は第1から第7の態様のいずれか1つにおいて、線状の被写体が正面画像の上下方向に配置されるように入力した画像を回転する画像回転工程をさらに有し、濃度分布取得工程では回転された画像の上下方向に沿って複数の濃度分布を取得する。第8の態様のように画像を回転することで、複数の濃度分布を容易に取得することができる。なお正面画像とは、被写体の正面から撮像した画像(撮像方向が撮影面と垂直である画像)を意味する。
第9の態様に係る指標生成方法は第1から第8の態様のいずれか1つにおいて、複数の濃度分布のそれぞれについて濃度分布の幅方向の中心を推定する中心推定工程と、推定した中心に基づいて複数の濃度分布を幅方向に移動して中心を揃える整列工程と、をさらに有し、関数算出工程では中心を揃えた複数の濃度分布に対応する確率分布関数を算出する。第9の態様では中心を揃えた複数の濃度分布に対応する確率分布関数を算出し、この確率分布関数を示す指標を生成するので、確率分布の算出及びこれに基づく指標の生成を精度良く行うことができる。なお濃度分布の中心の推定は、例えば、濃度分布を曲線近似して曲線のピークを中心とすることにより行うことができる。
第10の態様に係る指標生成方法は第1から第9の態様のいずれか1つにおいて、関数算出工程では、複数の濃度分布に対し回帰分析を行うことにより確率分布関数を算出する。第10の態様は、複数の濃度分布から確率分布関数を算出する手法の一態様を規定するものである。
第11の態様に係る指標生成方法は第1から第10の態様のいずれか1つにおいて、線状の被写体を撮像して画像を取得する撮像工程をさらに有し、画像入力工程では撮像工程で取得した画像を入力する。第11の態様は、被写体の画像取得を指標生成方法の構成として規定したものである。
第12の態様に係る指標生成方法は第1から第11の態様のいずれか1つにおいて、被写体は構造物のひび割れである。第12の態様は被写体の具体例を規定するものである。
上述した目的を達成するため、本発明の第13の態様に係る測定方法は、幅が既知である基準被写体について、第1から第12の態様のいずれか1つに係る指標生成方法により指標を生成する基準指標生成工程と、測定対象である対象被写体について、指標と比較するための第2の指標を生成する対象指標生成工程と、対象被写体について生成した第2の指標と基準被写体について生成した指標とを比較して、対象被写体の幅を測定する測定工程と、を有する。
第13の態様によれば、基準被写体について第1から第12の態様のいずれか1つに係る指標生成方法で生成した指標と対象被写体について生成した第2の指標とを比較することにより、被写体の幅を正確に測定することができ、また測定環境による影響も少ない。なお第13の態様において、対象指標生成工程では基準指標生成工程と同様の方法により第2の指標を生成することができるが、第2の指標を生成する際には濃度分布は少なくとも1箇所で取得すれば良い。
なお第13の態様において、基準被写体とは別の方法により幅が測定された、あるいは人為的に作成された等により幅が既知である被写体であるものとし、対象被写体と同種の被写体でもよいし、異なっていてもよい。例えば、対象被写体が構造物のひび割れである場合、実際のひび割れを基準被写体としてもよいし、人為的に作成したひび割れやスケールを基準被写体としてもよい。ここで基準被写体について「幅が既知」とは、必要な指標生成精度及び測定精度に応じて幅に不確定性があってもよい。
第14の態様に係る測定方法は第13の態様において、測定により得られた幅を示す情報を表示する表示工程をさらに有する。第14の態様によれば、幅を示す情報を表示することにより、測定結果を容易に視認することができる。なお「幅を示す情報」は例えば文字、数字、記号、及び色を用いることができ、幅に応じて文字、数字、記号、色等を変えてよい。また「幅を示す情報」を被写体の画像と関連づけて表示してもよい。
上述した態様の指標生成方法及び測定方法に加え、そのような指標生成方法及び測定方法を指標生成装置あるいは測定装置に実行させるプログラム、及びそのようなプログラムのコンピュータ読み取り可能なコードを記録した非一時的記録媒体も、本発明の一態様として挙げることができる。そのような非一時的記録媒体の例としてはCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスク、HD(Hard Disk)等の磁気記録装置、及び各種の半導体記録媒体を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
上述した目的を達成するため、本発明の第15の態様に係る指標生成装置は線状の被写体を撮像して得られた画像を入力する画像入力部と、入力した画像から、線状の被写体の幅方向の濃度分布であって、線状の被写体の幅方向と直交する方向に沿った複数の濃度分布を取得する濃度分布取得部と、取得した複数の濃度分布に対応する確率分布関数を算出する関数算出部と、算出した確率分布関数に基づいて被写体の幅を示す指標を生成する指標生成部と、を有する。第15の態様によれば、第1の態様と同様に被写体を測定するための指標を正確かつ安定的に生成することができる。なお第15の態様において、第2から第14の態様と同様の構成をさらに含めてもよい。
以上説明したように、本発明の指標生成方法及び指標生成装置によれば被写体の幅を測定するための指標を正確かつ安定的に生成することができ、これにより本発明の測定方法によれば被写体の幅を正確かつ安定的に測定することができる。
図1は、本発明の適用対象の例である橋梁を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る測定装置の構成を示すブロック図である。 図3は、処理部の機能構成を示す図である。 図4は、記憶部に記憶される情報を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る指標生成方法の処理を示すフローチャートである。 図6は、基準被写体の例としてのひび割れの画像を示す図である。 図7は、ひび割れの画像を回転した状態を示す図である。 図8は、ひび割れの幅方向と直交する方向に沿って複数の濃度分布を取得する様子を示す図である。 図9は、ひび割れの一部を拡大した様子を示す図である。 図10は、濃度分布(各ピクセル位置での濃度)の例を示す図である。 図11は、濃度分布を曲線近似した様子を示す図である。 図12は、濃度分布をシフトして整列する様子を示す図である。 図13は、従来の方法により濃度分布を求める様子を示す図である。 図14は、ひび割れ幅と指標との関係の例を示す図である。 図15は、ひび割れ幅の測定処理を示すフローチャートである。 図16は、測定対象であるひび割れの画像を示す図である。 図17は、生成した指標を用いて測定対象のひび割れ幅を求める様子を示す図である。 図18は、測定結果の表示例を示す図である。 図19は、測定結果の他の表示例を示す図である。 図20は、測定結果のさらに他の表示例を示す図である。 図21は、測定結果のさらに他の表示例を示す図である。 図22は、2次元の濃度分布を指標として生成した例を示す図である。 図23は、内視鏡システムの構成を示す図である。 図24は、血管強調画像の例を示す図である。 図25は、導電性インクの打滴による配線パターン形成の様子を示す図である。 図26は、導電性インクにより形成された配線パターンを示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置の実施形態について説明する。
<橋梁の構造>
図1は、本発明に係る指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置が適用される構造物の例である橋梁1(構造物、コンクリート構造物)の構造を示す斜視図である。図1に示す橋梁1は主桁3を有し、主桁3は接合部3Aで接合されている。主桁3は橋台及び/または橋脚の間に渡され、床版2上の車輌等の荷重を支える部材である。また主桁3の上部には、車輌等が走行するための床版2が打設されている。床版2は鉄筋コンクリート製のものとする。なお橋梁1は、床版2及び主桁3の他に図示せぬ横桁、対傾構、及び横構等の部材を有する。
<画像の取得>
橋梁1の損傷を検査する場合、検査員はカメラ102(図2参照)を用いて橋梁1を下方から撮像し(図1のD3方向)、検査範囲について画像を取得する。撮像は、橋梁1の延伸方向(図1のD1方向)及びその直交方向(図1のD2方向)に適宜移動しながら行う。なお橋梁1の周辺状況により検査員の移動が困難な場合は、橋梁1に沿って移動可能な移動体にカメラ102を設けて撮像してもよい。このような移動体には、カメラ102の昇降機構及び/またはパン・チルト機構を設けてもよい。なお移動体の例としては車輌、ロボット、及び飛翔体を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また撮像は検査員によるカメラ102への指示入力(例えばレリーズボタンの押し下げ操作)に応じて行ってもよいし、画像取得部110Aがカメラ102を制御して自動的に行ってもよい。
<測定装置の構成>
図2は、本発明の実施形態に係る測定装置10(指標生成装置、測定装置)の構成を示す図である。測定装置10は処理部110と、記憶部120と、表示部130と、操作部140と、を備え、処理部110はカメラ102と無線接続される。カメラ102はデジタルカメラにより構成され、上述したように橋梁1の画像を取得する。なおカメラ102としてステレオ画像が取得可能なデジタルカメラを用い、取得したステレオ画像から被写体までの距離を推定してもよい。
<処理部の構成>
図3は処理部110の主要機能構成を示す図である。処理部110は、画像取得部110Aと、濃度分布取得部110Bと、関数算出部110Cと、指標生成部110Dと、測定部110Eと、表示制御部110Fと、を備える。これらの機能(指標生成方法及び測定方法の各処理)は、CPU(Central Processing Unit)や各種電子回路等のデバイスが、記憶部120に記憶された画像情報、またEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory:非一時的記録媒体)等に記憶されたデータを適宜参照しつつ、ROM(Read Only Memory:非一時的記録媒体)等に記憶されたプログラムを実行することにより行われる。処理の際には、RAM(Random Access Memory)等が一時記憶領域や作業領域として用いられる。なお、図3ではこれらデバイスの図示は省略する。
画像取得部110Aは、カメラ102を制御して橋梁1に生じたひび割れの画像を取得する。カメラ102及び画像取得部110Aは、本発明に係る指標生成装置及び測定装置における画像入力部を構成する。濃度分布取得部110B(濃度分布取得部)は、ひび割れの幅方向の濃度分布を、ひび割れの走行方向(長さ方向;幅方向と直交する方向)に沿って取得する。関数算出部110C(関数算出部)は、濃度分布に対応する確率分布関数を算出する。指標生成部110D(指標生成部)は、確率分布関数に基づいて、被写体の幅を示す指標を生成する。測定部110E(測定部)は、基準となるひび割れについて生成した指標と測定対象のひび割れについて生成した指標とを比較して、測定対象のひび割れの幅を測定する。表示制御部110Fは、取得した画像や生成した指標等の表示部130への表示制御を行う。
<記憶部の構成>
記憶部120はCD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、ハードディスク(Hard Disk)、各種半導体メモリ等の非一時的記録媒体により構成され、図4に示す画像及び情報を互いに関連づけて記憶する。ひび割れ画像120Aは、橋梁1(例えば床版2)に発生したひび割れをカメラ102で撮像し画像取得部110Aで入力した画像である。なお、カメラ102及び画像取得部110Aにより入力した画像だけでなく、ネットワークや記録媒体経由で取得したひび割れの画像を記憶してもよい。基準指標120Bは、幅が既知の基準被写体(ひび割れ、クラックスケール等)について本発明に係る指標生成方法により生成した、ひび割れの幅を示す指標である。対象指標120Cは、対象被写体(測定対象のひび割れ)について本発明に係る指標生成方法により生成した、ひび割れの幅を示す指標(第2の指標)である。測定結果120Dはひび割れの幅を示す情報(数値、閾値との関係等)であり、ひび割れ画像と関連づけて(例えば、どの画像のひび割れの幅であるか)記憶される。
処理部110による処理の際には、処理部110と記憶部120との間で上述した画像や情報の読み込み、書き込みが行われる。
<表示部及び操作部の構成>
表示部130は液晶ディスプレイ等の表示デバイス(不図示)を備えており、入力した画像や記憶部120に記憶された画像及び情報、処理部110が生成した指標等を表示することができる。操作部140はマウス等のポインティングデバイス及びキーボード等の入力デバイス(不図示)を含んでおり、ユーザは表示部130に表示された画像やボタン等を操作部140により操作することができる。
<指標の生成>
次に、上述した構成の測定装置10(指標生成装置、測定装置)による指標生成(指標生成方法)について説明する。ここでは、幅が既知のひび割れを基準被写体として指標を生成する場合について説明する。なお、基準被写体とは別の方法により幅が測定された、あるいは人為的に作成された等により幅が既知である被写体であるものとする。ここで基準被写体について「幅が既知」とは、指標生成精度及び測定精度への要求に応じて幅に不確定性がある場合をも含むものとする。
図5は指標生成の処理手順を示すフローチャートである。まずカメラ102は、検査員の指示入力(例えばレリーズボタンの押し下げ操作)に応じて橋梁1(床版2)に生じているひび割れ(線状の被写体の一例)を撮像して画像を取得する(ステップS102:撮像工程)。画像の取得は、画像取得部110Aの制御により自動的に行ってもよい。図6は、撮像した画像の例を示す図であり、ひび割れC1−1〜C1−4からなるひび割れ群C1が被写体として撮像された画像i1を示している。それぞれのひび割れC1−1〜C1−4は、他の測定方法により幅が知られているものとする。
画像取得部110Aは、撮像して得られた画像(ここでは画像i1)を入力する(ステップS104:画像入力工程)。なお、入力した画像に対し、必要に応じアオリ補正等の処理を行ってもよい。また、入力する画像は1つでも複数でもよく、複数の画像を入力する場合は画像を合成して(つなぎ合わせて)1つの画像を生成してもよい。
処理部110(濃度分布取得部110B)は、ひび割れが正面画像の上下方向に配置されるように、ステップS104で入力した画像を回転する(ステップS106工程:画像回転工程)。ここでは、ひび割れC1−2が上下方向に配置されるように画像i1を回転する。回転して得られた画像(画像i1R)を図7に示す。なおステップS106では、ひび割れC1−2をベクトル化して、ベクトルの方向が上下方向を向くように画像i1を回転することができる。このように画像を回転することで、複数の濃度分布を容易に取得することができる。なお正面画像とは、被写体の正面から撮像した画像(撮像方向が撮影面と垂直である画像)を意味する。
濃度分布取得部110Bは、回転後の画像i1Rについて、ひび割れC1−2の幅方向の濃度分布を、幅方向と直交する方向に沿って複数取得する(ステップS108:濃度分布取得工程)。濃度分布の取得の様子を図8に示す。図8では、ひび割れC1−2の幅方向の濃度分布を、幅方向と直交する方向(矢印D4の方向)に沿って複数取得している。図8中の点線は、濃度分布の取得位置である。
図9はひび割れC1−2のA−A線付近における拡大図であり、各ピクセル位置での濃度を模擬的に示したものである。図9では、図8のA−A線の部分での濃度を取得するものとする。
図9のようにして取得した濃度分布の例を図10に示す。図10の横軸はピクセル位置(整数値)、縦軸は濃度を示す。図10の黒丸は各ピクセル位置での濃度であり、図10の上方向に向かうほど明るく(階調値が大きく)、下方向に向かうほど暗い(階調値が小さい)状態を示す。
図10のような濃度分布に対し、処理部110(関数算出部110C)は、図11のように濃度分布を曲線近似して、中心になるピクセル位置を実数値で推定する(ステップS110:中心推定工程)。近似は、濃度分布の複数の点を通る曲線(2次曲線、3次曲線等)を求めることにより行うことができる。また、中心位置を求めるための曲線近似は、濃度分布の一部の点について行ってよい。図11では点P1〜P4について2次曲線CVで近似した例を示している。この2次曲線CVを微分することでピーク位置を求めることができ、図11の例ではピクセル位置0.4(実数値)で濃度がピークになる(最も暗くなる)ものとする。
ステップS110で濃度分布の中心が推定されたら、関数算出部110Cはピクセル位置ゼロで濃度がピークになるように、濃度分布全体を幅方向にシフトする(ステップS112:整列工程)。図11の例では、濃度分布を−0.4ピクセル分シフトする。シフトした結果の例を図12に示す。
関数算出部110Cは、ステップS108(濃度分布取得工程)で取得した全ての濃度分布についてステップS110(中心推定工程)及びステップS112(整列工程)の処理を繰り返し(ステップS114でNoの間)、全ての濃度分布についてこれらの処理が終了したら(ステップS114でYes)ステップS116へ進む。全ての濃度分布についてステップS110及びステップS112の処理を行うことにより、中心が揃った複数の濃度分布を得ることができ、以下に示す確率分布関数を正確に求めることができる。なお、これに対し従来の手法(例えば、上述した特許文献1を参照)では、図13のように各ピクセル位置での濃度を単純な直線で結んで濃度分布としているので、正確な指標を求めることができない。
ステップS116では、中心が揃った複数の濃度分布に対応する確率分布関数を算出する(関数算出工程)。具体的には、下記の式(1)のような関数F(x)をひび割れのモデルとして濃度データを非線形回帰分析し、パラメータα,λ,及びcを求める。パラメータα,λはガウス関数の形状を示すパラメータであり、パラメータcはひび割れ周囲の明るさを示すパラメータである。
F(x)=α×exp{−(λ×x)/2}+c …(1)
パラメータが算出できたら、処理部110(指標生成部110D)は、上述の式(1)に基づいてひび割れC1−2の幅を示す指標を生成する(ステップS118:指標生成工程)。具体的には、“F(x)−c”を積分(積分工程)した積分値を指標S1とする。この指標S1はひび割れC1−2の幅に対応している。
ステップS118に続いて、指標生成部110Dはひび割れ周囲の明るさ、ひび割れまでの距離、及びひび割れ周囲の色に応じて、生成した指標を補正する(ステップS120:補正工程)。例えば、上述した指標S1に対し以下の式(2)のようにひび割れ周囲の明るさ、ひび割れまでの距離、及びひび割れ周囲の色の関数である補正係数C(=f(c,d,g))を乗じて得られた値を、補正後の指標S2とする。式(2)中、cは上述したひび割れ周囲の明るさを示すパラメータcであり、dはひび割れまでの距離、gはひび割れ周囲の色を示す。
S2=S1×C …(2)
このようにして、ひび割れC1−2の幅と指標S2の値との関係を知ることができる。そして上述したステップS102からステップS120までの処理を幅が既知の他のひび割れ(例えば図6のひび割れC1−1,C1−3,C1−4)について繰り返すことで、ひび割れ幅と指標との関係を把握することができる。得られた関係の例を図14に示す。図14の関係は、ひび割れ周囲の明るさ、ひび割れまでの距離、ひび割れ周囲の色の影響を考慮した関係である。なお、図14中の黒丸はひび割れ幅と指標との関係を示す個々のデータであり、直線は黒丸で示されるデータを近似(例えば最小自乗近似)して得られた直線である。
本実施形態では、このように中心を揃えた複数の濃度分布に対応する確率分布関数に基づいて指標を生成し、生成した指標をひび割れ周囲の明るさ等に基づいて補正するので、測定環境やノイズの影響を低減して正確かつ安定的に指標を生成することができる。そして、幅が既知の被写体(上述の例では、ひび割れC1−2)について指標を生成することで、被写体の幅と指標との関係を把握することができる。
<ひび割れ幅の測定>
次に、生成した指標に基づくひび割れ幅の測定方法について説明する。図15は本実施形態に係るひび割れ幅測定方法の処理を示すフローチャートである。ステップS100は、上述したように処理部110により基準被写体(ここでは、幅が既知のひび割れC1−2)についてステップS102からステップS120までの処理を行い、図14に示すようなひび割れ幅と指標との関係を得る処理である(基準指標生成工程)。なお、基準指標の精度を高めるには、ひび割れ幅が一定、または指標生成及び測定に要求される精度上幅が一定と見なせる部分について濃度分布を取得して指標を生成することが好ましい。
基準指標の生成において、基準被写体であるひび割れC1−2は実際のひび割れ(自然に生じたもの)でもよいし、人為的に生成したものでもよい。また、幅が既知のクラックスケール等を人為的に作成して基準被写体としてもよい。
次に、処理部110は測定対象であるひび割れ(対象被写体)についてステップS102からステップS120までと同様の処理を行い、ひび割れ幅を示す指標(第2の指標)を生成する(ステップS200:対象指標生成工程)。ここでは、対象被写体は図16の例に示すひび割れ群C2(ひび割れC2−1〜C2−4から構成される)であり、ひび割れ群C2について画像i2が取得されたものとする。なお対象被写体(ここではひび割れ群C2)については、少なくとも幅を測定する1箇所について濃度分布を取得すればよいが、測定箇所の近傍で幅が一定と見なせる場合等、測定環境によっては上述のステップS108と同様に複数の濃度分布を取得して確率分布関数に基づく指標を生成し(ステップS110〜S118を参照)、測定精度を向上させるようにしてもよい。
ひび割れ群C2を構成するひび割れ(例えばひび割れC2−2)についてステップS200により対象被写体の幅を示す指標S3(第2の指標)が得られたら、処理部110(測定部110E)は指標S3を基準被写体についてのひび割れ幅と指標との関係(図14参照)と比較して、対象被写体の幅を測定する(ステップS300:測定工程)。このような測定の例を図17に示す。図17の例では、指標S3に対しひび割れ幅が0.45mmと測定される。
このように、本実施形態に係る測定方法では、上述した指標生成方法により生成した指標を用いて被写体の幅を正確に測定することができる。
<測定結果の表示>
ステップS100,S200の処理によりひび割れの幅が測定されたら、処理部110(表示制御部110F)は幅を示す情報を表示部130に表示する(ステップS400:表示工程)。ステップS400における表示は、例えばひび割れの幅を文字、数字、記号、及び色のいずれか、またはそれらの組合せと関連付けることで行うことができる。また、このような幅を示す情報と共に、基準被写体や対象被写体の画像、各測定位置での濃度分布、得られた確率分布関数等(図6〜図17を参照)を合わせて表示してもよい。表示制御部110Fは、記憶部120に記憶された画像や情報(ひび割れ画像120A,基準指標120B,対象指標120C,及び測定結果120D;図4参照)を適宜読み出してこのような表示を行う。
図18〜図21は、ステップS400における表示の例を示す図である。図18はひび割れの画像をひび割れの幅に応じて色づけした画像i2Aを示す図であり、ひび割れC2−1,C2−2,C2−3,及びC2−4がそれぞれ赤,緑,黄,青(最も幅が広いひび割れが赤、以下緑、黄の順で、最も幅が狭いひび割れを青で表示)で示されている。図19はひび割れの画像をひび割れの幅に応じて異なる線種で表示した画像i2Bを示す図であり、最も幅が広いひび割れC2−1を実線、幅が狭いひび割れC2−2,C2−3,C2−4を幅に応じた間隔の点線で表示している。図20は、図19の画像i2Bに対しひび割れの幅を示す数値を吹き出しで表示した画像i2Cを示す図である。図21は、画像i2D中のひび割れC2−2上で指定した点P5における幅を、領域R1に数値で示した例を示す図である。図21の例では、ひび割れの各点における幅を記憶部120(測定結果120D)にあらかじめ記憶しておき、ひび割れ上の点を指定すると(例えば操作部140が有するポインティングデバイスにより、ユーザがひび割れ上の点をクリックする)、表示制御部110Fがその点における幅を領域R1に表示することができる。
本実施形態では、このような表示によりひび割れ幅を容易に把握することができる。
<指標生成及び測定の他の例>
上述した実施形態では、複数の濃度分布に基づいて求めた確率分布関数を積分して指標としているが、本発明の指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置における指標はこのような態様に限定されるものではない。指標生成及び測定の他の例について、以下で説明する。
(他の例1)
本例では、上述した式(1)の関数F(x)を積分せず、関数の形状を示すパラメータα,λ,及びcを指標とする。そして基準被写体について、ひび割れ幅Wthをパラメータα,λ,及びcの関数としてWth=f(α,λ,c)のように表し、パラメータα,λ,及びcとひび割れ幅Wthの関係を求めておく(基準指標生成工程)。同様に対象被写体についてパラメータα,λ,及びcを求め(対象指標生成工程)、基準被写体についてのパラメータと比較してひび割れ幅を測定する(測定工程)。
(他の例2)
本例では、上述した式(1)の関数F(x)に対応する濃淡の2次元パターン(2次元画像)を指標とする。このような2次元パターンは、基準被写体について、ひび割れ幅及びひび割れまでの距離に応じて複数生成しておく(基準指標生成工程)。そして、このような基準被写体についての2次元パターンを対象被写体の画像における測定箇所とマッチングして、最も適合するパターン(指標)からひび割れ幅を測定する(測定工程)。基準被写体について、ひび割れ幅及びひび割れまでの距離に応じた2次元パターンの例を図22に示す。
<ひび割れ以外の被写体への適用例>
上述した実施形態では、コンクリート構造物である橋梁1に生じたひび割れが被写体である場合について説明したが、本発明の指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置は、以下に説明するようにひび割れ以外の線状の被写体についても適用できる。
(適用例1)
本例は、本発明に係る指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置を内視鏡システムで生成した血管画像の測定に適用した例である。本例では、被写体としての血管の太さ(幅)の測定に本発明を適用する。
<内視鏡システムの構成>
図23は、内視鏡システムの主要構成を示す外観図である。図23に示すように、内視鏡システム11は、内視鏡12と、光源装置14と、プロセッサ装置16(指標生成装置、測定装置)と、モニタ18(表示部)と、コンソール19(操作部)とを有する。内視鏡12は、光源装置14と光学的に接続され、かつプロセッサ装置16と電気的に接続される。
光源装置14は、紫色,青色,緑色,及び赤色の狭帯域光を発する4種類のLED(Light Emitting Diode)を備えており、観察目的に応じて1または複数のLEDを発光させることができる。また、全てのLEDを発光させることで白色光(広帯域光)を発光させることもできる。
内視鏡12の先端部12dには図示せぬ照明光学系が設けられており、上述したLEDが発光した照明光が照明光学系を介して観察対象に照射される。また、撮像光学系は図示せぬ対物レンズ、ズームレンズ、及び撮像センサを有しており、照明光を照射して得られた観察対象の像を取得する。
プロセッサ装置16(画像入力部、濃度分布取得部、関数算出部、指標生成部)は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)の他各種の信号処理回路を備え、撮像光学系で取得した観察対象の像から被写体の画像データを生成すると共に、観察目的に応じて色彩強調処理や構造強調処理等の画像処理を行う。
このような構成の内視鏡システム11において、中心波長の異なる2種類の狭帯域光(例えば、紫色光と青色光)を被検体に交互に照射して2つの狭帯域画像(例えば紫色光に対応する第1画像と、青色光に対応する第2画像)を取得し、これら第1画像及び第2画像に対し光量補正や対数変換等の処理を行った後に、第1画像と第2画像との差分画像を生成する差分処理を行う。そして対数変換後の第1画像を輝度チャンネル(Y)に割り当て、差分画像を色差チャンネル(Cr,Cb)に割り当てることで、粘膜下の極表層にある極表層血管が強調された血管強調画像(YCC画像)を生成することができる。生成したYCC画像は、公知の関係式によりRGB画像に変換することができる。得られた血管強調画像の例を図24に示す。血管強調画像は、モニタ18に表示することができる。このような血管強調画像では、極表層血管と表層血管とを色で識別可能であり、血管の観察が容易である。なお、図24では色の図示が困難であるため、極表層血管112を黒色、表層血管114をグレーで表示している。
図24のような血管強調画像において、例えば表層血管114を「線状の被写体」として、上述の手法により幅(太さ)を求めることができ、これにより診断に有益な情報が得られる。例えば、図24中のB−B線における表層血管114の幅を求めることができる。なお、表層血管114についての基準被写体(幅が既知の被写体)は別の手法により幅(太さ)を求めた血管でもよいし、血管を模擬したファントムや光学的シミュレーション結果でもよい。また、このような血管幅の算出は、表層血管だけでなくそれ以外の深さにある血管についても同様に行うことができる。
(適用例2)
本例は、インクジェットプリンタにより形成された配線パターンの測定に本発明を適用した例である。インクジェットプリンタでは導電性インクを基板に打滴して配線パターンを形成するものがあり、このように形成される配線パターンの幅を本発明に係る指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置により測定することができる。
図25は、導電性インクの打滴による配線パターン形成の様子を示す図である。図25では、基板101を搬送方向D5に搬送しながら吐出部50から導電性インクのインク滴50aを打滴し、基板101上にドット113を連続して形成することで配線パターンを形成する。なお形成の際は、吐出部50を矢印D6の方向(搬送方向D5と直交する方向)に適宜移動させる。図26は、このようにして形成された配線L(対象被写体の一例)を示す図である。配線Lの幅Wは、インクジェットプリンタに撮像部及び画像処理部を設けて測定してもよいし、別途撮像して測定装置で行ってもよい。配線Lの撮像及び幅Wの測定は、例えば上述した実施形態の測定装置10により、図5,15に示す手順に従って行うことができる。なおこのような配線パターンの測定において、基準被写体は別の手法により幅を求めた配線でもよいし、ひび割れに対するクラックスケールのように人為的に作成した被写体でもよい。
(その他の適用例)
上述した適用例1,2の他にも、本発明に係る指標生成方法、測定方法、及び指標生成装置は樹木、河川、道路上に描画された白線や黄線などの幅の測定に適用することができる。
以上で本発明の実施形態及び他の例に関して説明してきたが、本発明は上述した実施形態及び他の例に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
1 橋梁
2 床版
3 主桁
3A 接合部
10 測定装置
11 内視鏡システム
12 内視鏡
12d 先端部
14 光源装置
16 プロセッサ装置
18 モニタ
19 コンソール
50 吐出部
50a インク滴
101 基板
102 カメラ
110 処理部
110A 画像取得部
110B 濃度分布取得部
110C 関数算出部
110D 指標生成部
110E 測定部
110F 表示制御部
112 極表層血管
113 ドット
114 表層血管
120 記憶部
120A ひび割れ画像
120B 基準指標
120C 対象指標
120D 測定結果
130 表示部
140 操作部
C1 ひび割れ群
C2 ひび割れ群
CV 2次曲線
D5 搬送方向
F(x) 関数
L 配線
R1 領域
S1 指標
S2 指標
S3 指標
S100〜S120 指標生成方法の各ステップ
S200〜S300 測定方法の各ステップ
α パラメータ
λ パラメータ
c パラメータ
補正係数
i1 画像
i1R 画像
i2 画像
i2A 画像
i2B 画像
i2C 画像
i2D 画像

Claims (15)

  1. 線状の被写体を撮像して得られた画像を入力する画像入力工程と、
    前記入力した画像から、前記線状の被写体の幅方向の濃度分布であって、前記線状の被写体の幅方向と直交する方向に沿った複数の濃度分布を取得する濃度分布取得工程と、
    前記取得した複数の濃度分布に対応する確率分布関数を算出する関数算出工程と、
    前記算出した確率分布関数に基づいて前記被写体の幅を示す指標を生成する指標生成工程と、
    を有する指標生成方法。
  2. 前記算出した確率分布関数を積分する積分工程をさらに有し、前記指標生成工程では前記積分の結果に基づいて前記指標を生成する請求項1に記載の指標生成方法。
  3. 前記指標生成工程では前記算出した確率分布関数を示すパラメータを前記指標として生成する請求項1に記載の指標生成方法。
  4. 前記指標生成工程では前記算出した確率分布関数を示す2次元画像を前記指標として生成する請求項1に記載の指標生成方法。
  5. 前記指標生成工程では前記被写体の幅及び前記被写体までの距離に応じて前記指標を生成する請求項1から4のいずれか1項に記載の指標生成方法。
  6. 前記生成した指標を前記被写体に関する情報に基づいて補正する補正工程をさらに有する請求項1から5のいずれか1項に記載の指標生成方法。
  7. 前記情報は前記被写体までの距離、前記被写体の周囲の明るさ、及び前記被写体の周囲の色のうち少なくとも1つを含む請求項6に記載の指標生成方法。
  8. 前記線状の被写体が正面画像の上下方向に配置されるように前記入力した画像を回転する画像回転工程をさらに有し、
    前記濃度分布取得工程では前記回転された画像の前記上下方向に沿って前記複数の濃度分布を取得する請求項1から7のいずれか1項に記載の指標生成方法。
  9. 前記複数の濃度分布のそれぞれについて濃度分布の幅方向の中心を推定する中心推定工程と、
    前記推定した中心に基づいて前記複数の濃度分布を前記幅方向に移動して中心を揃える整列工程と、
    をさらに有し、前記関数算出工程では前記中心を揃えた前記複数の濃度分布に対応する確率分布関数を算出する請求項1から8のいずれか1項に記載の指標生成方法。
  10. 前記関数算出工程では、前記複数の濃度分布に対し回帰分析を行うことにより前記確率分布関数を算出する請求項1から9のいずれか1項に記載の指標生成方法。
  11. 前記線状の被写体を撮像して画像を取得する撮像工程をさらに有し、前記画像入力工程では前記撮像工程で取得した画像を入力する請求項1から10のいずれか1項に記載の指標生成方法。
  12. 前記被写体は構造物のひび割れである請求項1から11のいずれか1項に記載の指標生成方法。
  13. 幅が既知である基準被写体について、請求項1から12のいずれか1項に記載の指標生成方法により前記指標を生成する基準指標生成工程と、
    測定対象である対象被写体について、前記指標と比較するための第2の指標を生成する対象指標生成工程と、
    前記対象被写体について生成した前記第2の指標と前記基準被写体について生成した前記指標とを比較して、前記対象被写体の幅を測定する測定工程と、
    を有する測定方法。
  14. 前記測定により得られた前記幅を示す情報を表示する表示工程をさらに有する請求項13に記載の測定方法。
  15. 線状の被写体を撮像して得られた画像を入力する画像入力部と、
    前記入力した画像から、前記線状の被写体の幅方向の濃度分布であって、前記線状の被写体の幅方向と直交する方向に沿った複数の濃度分布を取得する濃度分布取得部と、
    前記取得した複数の濃度分布に対応する確率分布関数を算出する関数算出部と、
    前記算出した確率分布関数に基づいて前記被写体の幅を示す指標を生成する指標生成部と、
    を有する指標生成装置。
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