JP6636389B2 - インキ吸入装置 - Google Patents

インキ吸入装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6636389B2
JP6636389B2 JP2016104295A JP2016104295A JP6636389B2 JP 6636389 B2 JP6636389 B2 JP 6636389B2 JP 2016104295 A JP2016104295 A JP 2016104295A JP 2016104295 A JP2016104295 A JP 2016104295A JP 6636389 B2 JP6636389 B2 JP 6636389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
push rod
sleeve
ink storage
storage chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016104295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017209863A (ja
Inventor
知己 守屋
知己 守屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Corp KK
Original Assignee
Pilot Corp KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Corp KK filed Critical Pilot Corp KK
Priority to JP2016104295A priority Critical patent/JP6636389B2/ja
Publication of JP2017209863A publication Critical patent/JP2017209863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6636389B2 publication Critical patent/JP6636389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)

Description

本発明は、万年筆のペン芯の後方に装着してインキの吸入を行うインキ吸入装置に関する。
従来より、万年筆では、ペン芯の後方に装着して使用するインキ吸入装置が利用されている。通常、インキ吸入装置は、操作部を操作することで、インキ収容室に配設した弁を移動させてインキの吸入を行う構造であり、操作方法としては、操作部を回転操作して弁を後退させることでインキを吸入する回転式や、操作部をスライドさせて弁を後退させることでインキを吸入するスライド式や、操作部を押動してスリーブを前後動させることでインキを吸入するプッシュ式などが存在している。
前記操作方法の中でもプッシュ式のインキ吸入装置は、本願出願人が特許文献1(実公平6−15716号公報)で開示しているように、押棒をプッシュすることでスリーブが前進し、押棒を開放することにより弾発体でスリーブが後退され、インキ収容室を負圧にしてインキを吸入する構造であり、繰り返し押棒をプッシュすることで、徐々にインキをインキ収容室へ吸入することが可能となるため、インキ吸入装置の全長を長くすることなく大容量のインキをインキ収容室に吸入できることから、長短様々な万年筆で使用することができ、実際の市場においても当該構造のインキ吸入装置は好評を得ている。
前記プッシュ式のインキ吸入装置においては、前述の通りプッシュを繰り返すことでインキ収容室にインキを吸入する構造であることから、外部から視認できるように、インキ収容室を形成するインキ収容筒の透明性が必要であると同時に、インキ収容筒は、前方部をペンが隣設するペン芯あるいは首に嵌着させる必要があることから、インキ収容筒の柔軟性が必要となる。このようなことから、インキ収容筒の材質の選択が制限されることとなり、インキの種類によっては、インキ収容筒の内面に対するインキの濡れ性が悪くなって、例えばペンを上に向けた状態から筆記のためにペンを下に向けた状態にした時に、インキ収容室の後方に溜まったインキが重力にさからって表面張力でとどまり、ペン芯側へ流れて行き難く、筆記を妨げてしまう場合があった。
ところで、前記回転式のインキ吸入装置では、特許文献2(特許第5744677号公報)で開示されているように、インキ収容室に軸方向に前後動可能な移動駒部材を配置して、インキ収容室の後方に溜まったインキをペン芯側へ流れ易くした万年筆が提案されている。
しかしながら、プッシュ式のインキ吸入装置では、インキの吸入時に、パイプに連結した駒が自重で落下してインキ収容筒に形成した内段に当接する必要があることから、駒と内段との間に特許文献2に記載されているような移動駒部材を配設した場合には、移動駒部材が駒と内段との当接状態を阻害してしまい、インキの吸入が十分に行えなくなる。また、前記プッシュ式のインキ吸入装置では、ペン先を上に向けた状態でスリーブと駒との間に空間があり、インキ収容室内のインキが減少してインキの表面がスリーブと駒との間に位置するようになった際には、ペンを下に向けて筆記を行う時に、駒よりペン芯側にある移動駒部材がインキに触れることなく前方へ移動することとなり、インキの種類によっては、インキの自重のみでペン芯側へ移動することができない場合がある。
実公平6−15716号公報 特許第5744677号公報
本発明はこうした事実に鑑み、ペンが上に向けられた状態から下に向けられた状態へと姿勢変化された際に、インキ収容室の軸方向後方に溜まったインキを軸方向前方へ速やかに移動させて確実にペン芯まで導くことができるプッシュ式のインキ吸入装置を得ることを課題とする。
本発明は、
「前方が開口し内方にインキ収容室を有したインキ収容筒に、前記インキ収容筒の内面に密接して移動するスリーブを前方に設けた押棒が配設され、前記スリーブに形成した孔に、前記インキ収容筒に形成した内段に当接する駒を前方に設けたパイプが挿通され、前記押棒を上方に向けた状態で該押棒を前進させることにより、前記駒を自重で前進させて前記インキ収容室の内段に当接させ、前記インキ収容室の空気を前記パイプを通して前方へ排出した上で前記押棒を後退させることにより、前記インキ収容室にインキを吸入するプッシュ式のインキ吸入装置において、前記インキ収容室に、前記パイプが挿通し、前記スリーブと前記駒との間で前記パイプに摺接しながら前後動し、前記押棒を下方に向けた状態で自重により前記スリーブの前方に設けた前方凹部に収容される移動駒部材を配設したことを特徴とするインキ吸入装置。」である。
パイプが挿通する移動駒部材に形成する孔の内径は、パイプを挿通して該移動駒部材が摺動できる内径寸法に形成すると共に、当該移動駒部材の外径は、スリーブの前方凹部に収容される外径寸法とする。
したがって、移動駒部材とインキ収容筒の内面との間には隙間が形成されることから、筆記によるインキ収容室内のインキの減少に伴いペン芯から入る気泡の後方への移動が妨げられることはなく、移動駒部材が前後動する際にインキ収容筒の内面と接触しないことから、透明なインキ収容筒の内面が傷付くこともない。
移動駒部材は、ペンを上に向けた状態から筆記のためにペンを下に向けた状態にした時に、インキ収容室の後方に溜まったインキをペン芯側へ移動させる重さが必要であり、インキにより腐食されない材質で形成することが好ましい。パイプをステンレスで形成した場合には、移動駒部材もステンレスで形成することで、異種金属接触腐食が防止できる。
また、移動駒部材の外表面に梨地加工やローレット加工を施すことにより、インキの濡れ性がよくなり、さらにインキを移動させ易くなる。
本発明によれば、ペンが上に向けられた状態から下に向けられた状態へと姿勢変化された際に、インキ収容室の軸方向後方に溜まったインキを軸方向前方へ速やかに移動させて確実にペン芯まで導くことができるプッシュ式のインキ吸入装置を得ることができた。
万年筆に本実施例のインキ吸入装置を装着した状態を示す図である。 本実施例のインキ吸入装置を操作した状態であり、押棒をプッシュした状態を示す図である。 図2の押棒をプッシュした状態から、押棒を開放した状態を示す図である。 ペン先を上に向けた状態を示す図である。
以下、図面を参照して本実施例のインキ吸入装置について説明をする。本実施例においてはインキ吸入装置を万年筆に装着した状態について説明を行うが、本実施例のインキ吸入装置は、万年筆だけでなく、水性マーカーなど万年筆インキのように低粘度のインキを使用する筆記具に対して用いることができる。また本実施例では、ペンがある方を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。説明を分かり易くするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ符号を付してある。
図1は、本実施例のインキ吸入装置を万年筆に装着した状態を示す図である。本実施例のインキ吸入装置1は、インキ収容筒2と、インキ収容筒2の後部に螺合した尾筒3と、押棒本体4とスリーブ5とからなる押棒6と、押棒本体4の外面に設けた突部4aとインキ収容筒2の後端部2aとの間に配設したスプリング7と、スリーブ5の前方に設けた前方凹部5aに形成した孔5bに遊嵌させたパイプ8と、パイプ8と嵌着した駒9と、パイプ8に前後動可能に遊嵌した移動駒部材10とを有している。
図1に示すようにインキ吸入装置1は万年筆11に装着してある。万年筆11は、首部材12の内方に内首部材13を挿着してあり、内首部材13の内方にペン芯14とペン15とを挿着してある。インキ吸入装置1は、インキ収容筒2の前方小径部2bを、首部材12と内首部材13との間に挿着しており、インキ収容室2cの内部のインキ(図示せず)をペン芯14に供給してペン15で筆記を行うことができる。
パイプ8は、外方に突出する突出部8aを後方に形成してあり、突出部8aがスリーブ5に形成した孔5bの周縁部5cに係止するようにしてある。パイプ8は、突出部8aの前方に窓孔8bを形成してあり、窓孔8bとパイプ8の前端開口8c及び後端開口8dとが連通するようにしてある。
押棒6は、前記スプリング7によって常時後方へ弾発された状態になっており、押棒本体4は、側面に形成した突部4aを尾筒3の後端開口3aに形成した内鍔3bに当接させて押棒6の後退を規制させ、押棒本体4の後部を尾筒3の後端開口3aから露出させて、押棒6のプッシュ操作を行う操作部4bとしてある。本実施例の押棒6は前述の通り押棒本体4とスリーブ5とからなり、押棒本体4の前方に形成した係止凹部4cに前記スリーブ5の後方に形成した小径部5dを圧入することで一体に形成してある。スリーブ5の前端外周には外鍔5eを形成してあり、外鍔5eがインキ収容筒2の内周面に密着した状態でスリーブ5が前後動することで、インキ収容室2c内の空気を加圧したり負圧にしたりすることができる。
尚、本実施例のパイプ8及び移動駒部材10はステンレスで形成してあり、駒9はフッ素ゴムで形成してある。
次に図2及び図3を用いて、本実施例のインキ吸入装置1によるインキ吸入方法について説明を行う。図2は、押棒6の操作部4bをプッシュした状態を示す図であり、図3は、図2の押棒6をプッシュした状態から、押棒6を開放した状態を示す図である。本実施例のインキ吸入装置1は、押棒6の操作部4bをプッシュすることによって、図2に示すように、駒9とパイプ8及び移動駒部材10が自重で前進し、駒9の前方に形成した傾斜面9aが、インキ収容筒2の前方内面に形成した内段2dに当接してインキ及び空気の移動が規制される構造である。本実施例では、フッ素ゴム製の駒9とステンレス製のパイプ8との重さに加え、ステンレス製の移動駒部材10の重さで駒9が内段2dに当接することから、駒9と内段2dとの当接状態が安定する。
インキ吸入装置1は、駒9が内段2dに当接した状態からさらに押棒6の操作部4bをプッシュすることによって、インキ収容室2c内の空気がスリーブ5により加圧されながら、パイプ8の窓孔8bから前端開口8cを通り、前端開口8cに隣設したペン芯14を通って外部へ抜ける。この状態からペン芯14をインキ16に浸けて押棒6の操作部4bを開放することによって、図3に示すようにスプリング7の弾発力でスリーブ5が後退し、負圧になったインキ収容室2c内にインキ16を吸入することができる。本実施例のインキ吸入装置1は、図2の状態と図3の状態とが交互になるよう操作部4bへのプッシュ操作を繰り返し行うことで、インキ収容室2cにインキ16を充填することができる。
図4は、インキ収容室2c内のインキ16が少なくなった状態でペン15を上に向けた状態を示す図である。図4に示す通り、本実施例のインキ吸入装置1は、ペン15を上に向けた状態で、スリーブ5の前方に設けた前方凹部5aに移動駒部材10が収容されることから、インキ収容室2c内のインキ16が減少しても移動駒部材10の前端10aがインキ16の表面16aより下にあり、この状態から図1に示したようにペン15を下に向けた場合には、重力による移動駒部材10の前進によってインキ16も前進してペン芯14側へ移動することができ、すぐに筆記を行うことができた。
1…インキ吸入装置、
2…インキ収容筒、2a…後端部、2b…前方小径部、2c…インキ収容室、2d…内段、
3…尾筒、3a…後端開口、3b…内鍔、
4…押棒本体、4a…突部、4b…操作部、4c…係止凹部、
5…スリーブ、5a…前方凹部、5b…孔、5c…周縁部、5d…小径部、5e…外鍔、
6…押棒、
7…スプリング、
8…パイプ、8a…突出部、8b…窓孔、8c…前端開口、8d…後端開口、
9…駒、9a…傾斜面、
10…移動駒部材、10a…前端、
11…万年筆、
12…首部材、13…内首部材、14…ペン芯、
15…ペン、
16…インキ、16a…表面。

Claims (1)

  1. 前方が開口し内方にインキ収容室を有したインキ収容筒に、前記インキ収容筒の内面に密接して移動するスリーブを前方に設けた押棒が配設され、前記スリーブに形成した孔に、前記インキ収容筒に形成した内段に当接する駒を前方に設けたパイプが挿通され、前記押棒を上方に向けた状態で該押棒を前進させることにより、前記駒を自重で前進させて前記インキ収容室の内段に当接させ、前記インキ収容室の空気を前記パイプを通して前方へ排出した上で前記押棒を後退させることにより、前記インキ収容室にインキを吸入するプッシュ式のインキ吸入装置において、前記インキ収容室に、前記パイプが挿通し、前記スリーブと前記駒との間で前記パイプに摺接しながら前後動し、前記押棒を下方に向けた状態で自重により前記スリーブの前方に設けた前方凹部に収容される移動駒部材を配設したことを特徴とするインキ吸入装置。
JP2016104295A 2016-05-25 2016-05-25 インキ吸入装置 Active JP6636389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016104295A JP6636389B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 インキ吸入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016104295A JP6636389B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 インキ吸入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017209863A JP2017209863A (ja) 2017-11-30
JP6636389B2 true JP6636389B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=60475879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016104295A Active JP6636389B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 インキ吸入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6636389B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7178896B2 (ja) * 2018-12-26 2022-11-28 株式会社パイロットコーポレーション インキ吸入器
JP7195199B2 (ja) * 2019-03-28 2022-12-23 株式会社パイロットコーポレーション インキ吸入器
JP7208852B2 (ja) * 2019-04-25 2023-01-19 株式会社パイロットコーポレーション インキ吸入器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0615716Y2 (ja) * 1987-05-18 1994-04-27 株式会社パイロット 万年筆のインキ吸入装置
IT1304886B1 (it) * 1998-07-31 2001-04-05 Visconti S R L Penna stilografica a doppio serbatoio con stantuffo di riempimentoa depressione
JP2010099928A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Pilot Corporation インキ吸入式万年筆
JP5744677B2 (ja) * 2011-08-21 2015-07-08 株式会社パイロットコーポレーション インキ吸入具付の万年筆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017209863A (ja) 2017-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2400679A (en) Fountain pen
JP6636389B2 (ja) インキ吸入装置
JP5558908B2 (ja) 加圧式筆記具
JP6132396B2 (ja) エアーブラシ
JP5744677B2 (ja) インキ吸入具付の万年筆
JP2007210202A (ja) ノック式ボールペン
KR20120006495A (ko) 볼펜팁, 볼펜 리필, 볼펜 및 볼펜팁의 제조방법
EP3162586B1 (en) Fountain pen and clean ink refill system
JP2010099928A (ja) インキ吸入式万年筆
JP7178896B2 (ja) インキ吸入器
JP2006103011A (ja) 筆記具
US20200262234A1 (en) Writing Instrument with Simplified Retracting/Extending Mechanism
JP7195199B2 (ja) インキ吸入器
US1449234A (en) Fountain-pen reservoir
JP5375045B2 (ja) 筆記具の弾撥付勢構造及びその製造方法
CN204567007U (zh) 带自锁功能的可伸缩笔
CN207725091U (zh) 防止笔芯回缩的自动铅笔
JP7246410B2 (ja) インキ吸入器
JP4417177B2 (ja) ノック式筆記具
JP7208852B2 (ja) インキ吸入器
RU183008U1 (ru) Шариковый пишущий узел "ВСБ"
US20150132043A1 (en) Writing instrument
KR101653327B1 (ko)
US99635A (en) Improvement in fountain-pens
JP5005575B2 (ja) 繰出式筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6636389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150