JP6635738B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に架装された荷受台昇降装置、特に左右一対のポストに沿って荷受台が昇降する荷受台昇降装置に関する。
車両に対して左右一対のポストが設けられた荷受台昇降装置の場合、図5(a)に示すように、荷受台91はポスト92に沿って昇降するように設けられている。荷受台91の昇降は、油圧シリンダ93の伸縮によって行われており、油圧シリンダ93の多くは、ポスト92の間に架設されたクロスメンバ94内に設けられている。なお、クロスメンバ94は、断面コ字状の本体部94aと本体部94aの開口部を覆うカバー94bで構成されており、油圧シリンダ93はその開口部から内方に入れられている。
荷受台91は、ポスト91内を昇降可能なスライダ95に支持されており、スライダ95と油圧シリンダ93はワイヤ(不図示)で接続されている。このワイヤは、ポスト92とクロスメンバ94の内部に設置されたシーブ(不図示)を介して張設されており(例えば特許文献1)、油圧シリンダ93の伸縮力をスライダ95に伝達する。
特許3857282号公報
ところで、上記のシーブには、油圧シリンダ93のロッド先端に設けられてクロスメンバ94の長手方向に沿って移動するものや、クロスメンバ94の両端に固定されたものもあるが、図5(b)のようにポスト92の上部に収納されるシーブ96もある。このシーブ96は、ポストカバー921を外した状態で、ポスト本体部922の上側開口部から入れられて所望位置に設置される。なお、シーブ96の「所望位置」は、図示のように取り回されるワイヤ97を良好に張設できる位置を指している。
ポスト92の上部に設けられるシーブ96は、ポストカバー921の内面に溶着されたブラケット98に軸支される。つまり、シーブ96はポストカバー921に対して相対位置が全く変化しない固定状態となっていることから、ワイヤ97をシーブ96に良好に巻回させることで、ワイヤ97が上下方向に良好に張設された状態となる。
しかし、ワイヤ97にも経年変化によって劣化や撓みが生じる可能性がある。そのため、ワイヤ97の張設状態の再調整やかけ直し等のメンテナンスが必要となるが、図示のとおり、ポスト92からクロスメンバ94にかけて1本のワイヤ97が上下及び左右方向に引っ張られているので、上記のメンテナンス作業は作業者にとって簡単なものではない。
特に、ワイヤ97のメンテナンスは、一般的にクロスメンバ94のカバー94bを外し、車両後方側から作業者が手を入れて行う。クロスメンバ9の内方は狭小なため、こうした作業の煩雑さがさらに増す。
本発明は、これらの点を鑑みてなされており、左右一対のポストと、そのポスト間に架設されたクロスメンバとの両方において張設されたワイヤのメンテナンスの煩雑性を抑制できる荷受台昇降装置の提供を目的とする。
本発明では、以下の手段を用いる。
車両に対して立設された左右一対のポストと、荷受台を支持するとともに前記ポスト内で昇降可能なスライダと、一端が前記スライダに止着されるとともに他端が前記ポストにおける上部に設けられたシーブで折り返されて張設されるワイヤとを備えた荷受台昇降装置を対象とする。
前記シーブは、前記ポストの上面部に対する所望位置を保持可能な保持部を介して設けられており、前記保持部は、前記ポストの内部に設けられて前記所望位置の前記シーブを支持する支持ブラケットと、前記上面部に挿通されて前記ブラケットに係合するピン状部と、前記ポストの外部に設けられて前記ピン状部の少なくとも一部に対して螺合されるナット部とを有する点が特徴となっている。
なお、「所望位置」に関しては、シーブで折り返されたワイヤが良好に張設された状態となる位置を示しており、車両の種類や大きさ等によって適宜変更可能である。
前記支持ブラケットは前記ピン状部を軸中心として回転可能に設けられている構成としても良い。
また、前記ピン状部には、前記所望位置に対応する前記ナット部の第1螺合部位が設けられているとともに、前記所望位置よりも低い位置における前記シーブの保持に対応する前記ナット部の第2螺合部位が設けられている構成としても良い。
上述した構成において、さらに、前記ポストの間に架設されたクロスメンバと、前記左右方向を長手方向として前記クロスメンバに収納された油圧シリンダと、を備えており、前記クロスメンバの端部には、前記折り返されたワイヤが巻回されて当該クロスメンバ内に取り回す端部シーブが設けられ、前記油圧シリンダのロッド先端には、前記取り回されたワイヤが巻回されて前記クロスメンバの長手方向に沿って折り返される先端シーブが設けられている構成とすることもできる。
本発明の荷受台昇降装置によれば、ポスト上部に設置されるシーブはポスト上面部に対して溶接手段による固定ではなく、螺合手段によって固定されており、そのうちのナット部はポストの外部に設けられている。そのため、外部のナット部を操作するだけで、ポストの内方に設置されたシーブの位置を上下に移動させることができる。張設されたワイヤのメンテナンスを行う際には、上記のとおり、シーブを簡易に下降させることができるので、張設状態のワイヤを弛ませ、作業者がワイヤを良好な張設状態にする再調整やかけ直しなどを簡単に行うことができる。特に、ワイヤのメンテナンス作業が狭小なクロスメンバ内で行われることが多い点から、メンテナンス効率の面で有効性が高い。
(a)は本発明の実施形態に係る荷受台昇降装置の斜視図、(b)がポスト内部を示す要部も式側面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る上部シーブに巻回されたワイヤを示す模試側面図、(b)は上部シーブを保持するためのシーブ保持部の側面図、(c)はシーブ保持部の正面図である。 (a)は本発明の実施形態に係るシーブの下降を示すポスト上部の側面図、(b)はシーブ保持部の底面図である。 (a)は本発明の別の実施形態に係るクロスメンバ内の油圧シリンダを示す後面図、(b)はその油圧シリンダのロッド先端部に固定されたシーブの上面図、(c)はそのシーブを支持するブラケットの後面図である。 (a)は従来の実施形態に係る荷受台昇降装置の斜視図、(b)同装置に係るワイヤとポスト上部のシーブを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態の一例について、図面を用いて説明する。
本実施形態の荷受台昇降装置100は、図1(a)に示すように、車両後方に架装されており、左右一対のポスト1と、ポスト1内のサブポスト2と、サブポスト2内のスライダ3と、スライダ3に連結された荷受台4と、荷台床面5の後方で左右のポスト1の間に架設されたクロスメンバ6と、クロスメンバ6内に配設された油圧シリンダ(不図示)とを備えている。なお、クロスメンバ6は、車両後方側が開口した断面コ字状の本体部61とその開口を覆うカバー部62とで構成され、油圧シリンダはその本体部61内において左右方向(Y軸方向)を長手方向として設けられており、荷受台4はポスト1に沿って鉛直方向(Z軸方向)に昇降可能となっている。
ポスト1には、左舷側のポストを車両幅方向外側から見た図1(b)のとおり、上部かつ車両前方側(図中の左側)に寄った位置の上部シーブ11と、ポスト1の上部に設けられて上部シーブ11を保持するシーブ保持部12と、車両後方側(図中の右側)に寄った位置で昇降可能なサブポスト2と、そのサブポスト2の内部で昇降可能なスライダ3とが設けられている。サブポスト2の上面にはポスト1の後方側(図中の右側)内面を転動するサブポスト用第1ローラ13aが固定され、ポスト1の下部にはサブポスト2の前方側(図中の左側)外面をガイドするサブポスト用第2ローラ13bが固定されており、これらの2つのローラ13a、13bによって、サブポスト2が良好にポスト1内で昇降可能となっている。また、スライダ3の上部には、サブポストの後方側(図中の右側)内面を転動するスライダ用第1ローラ14aが固定され、スライダ3の下部には、サブポストの前方側(図中の左側)内面を転動するスライダ用第2ローラ14bが固定されている。これらの2つのローラ14a、14bによって、スライダ3が良好にサブポスト2で昇降可能となっている。なお、クロスメンバ6は、本体部61が図示されているとおり、ポスト1の高さ方向における中間部に位置している。
クロスメンバ6の本体部61には、左右両端部に側部シーブ(図中には左端部のシーブが示されている)15が設けられており、この側部シーブ15に巻回されたワイヤ16が上部シーブ11まで引っ張り上げられている。図面の便宜上、ワイヤ16は側部シートから上部シーブ11に至る領域しか示されていないが、ワイヤ16の一端側は上部シーブ11に巻回されることで下方に折り返されてスライダ3のスライダ3aに止着される。また、ワイヤ16の他端側は、側部シーブ15に巻回されることでクロスメンバ6の長手方向に沿って引き入れられている。引き入れられたワイヤは、後述する油圧シリンダのロッド先端に取り付けられた可動シーブ(図4参照)まで引っ張られ、この可動シーブで折り返されてクロスメンバ6の本体部6aの天面に固設された止着部(不図示)に止着される。反対に、右舷側のポスト1内において張設されるワイヤ(不図示)は、その一端部がクロスメンバ6の本体部6aの床面に固設された止着部(不図示)に止着され、順に可動シーブで折り返されて左舷側のポスト1寄りの側部シーブ17で折り返されて右舷側のポスト1寄りの側部シーブ(不図示)を介して当該ポスト1の上部に引っ張り上げられる。そして、左舷側のポスト1と同様にしてスライダ3に止着される。この構成により、油圧シリンダのロッドが伸長すると、ポスト1内のワイヤがクロスメンバ6内に引き寄せられてスライダ3が上昇する。ロッドが収縮すると、クロスメンバ6内のワイヤがポスト1から繰り出されてスライダ3が下降する。こうしたスライダ3の昇降に伴って荷受台4が昇降される。
上記のワイヤ16は、図2(a)のようにポスト1内の上部シーブ11に対して巻回されている。ポスト1は、立設した筒状部1aと、筒状部1aの上部開口を覆う上面部1bとを有しており、この上面部1bに対してシーブ保持部12が固定されている。
シーブ保持部12は、図2(b)に示すように、ポスト1の内部側(図中では上面部1bの下側)に設置された上部ブラケット121と、上面部1bに挿通状態のボルト部122と、上面部1bの鉛直上側となってポスト1の外部(図中では上面部1bの上側)となる位置でボルト部122に螺合状態のナット部123とを有している。なお、ナット部123は2つのナットが上下に並設された状態となっており、これら2つのナット部123の螺合における相互作用によって、ナット部123がボルト部122に対して相対的に固定された状態となる。このとき、上面部1bに設けられてボルト部122が挿通される第1挿通孔(不図示)と比較して、ナット部123はその内径が十分に大きくなるように設けられており、螺合状態のボルト部122及びナット部123が図示した状態よりも上面部1bの下側(ポスト1の内部)に移動することが規制されている。
また、シーブ保持部12を車両前方側から見た図2(c)に示すように、上部ブラケット121は、略コ字状断面を有するとともに、上面部1bの下側面101bに当接されるブラケット頂部121aと、ブラケット頂部121aから鉛直下方に垂下されるブラケット片部121bとを有する。また、ブラケット頂部121aにはボルト部122が挿通される第2挿通孔(不図示)が設けられている。
ボルト部122は、ボルト頭部122aを下側にした姿勢で、上面部1bの第1挿通孔及びブラケット頂部121aの第2挿通孔に挿入されている。ボルト頭部122aの外径は両挿通孔の開口径よりも十分に大きいため、ボルト頭部122aがブラケット頂部121aに係合された状態になり、ボルト部122が図示する状態よりもさらに上側に移動することが規制される。また、ボルト部122のうち、両挿通孔に挿通されているボルト本体部122bは、その外径が第1挿通孔及び第2挿通孔の開口径よりも小さく、比較的スムーズに挿通可能となっており、その周面のほぼ全体にわたって螺子きりが施されている。本実施形態では、荷受台昇降装置100の使用状態(図1参照)の際には、図2(b)及び図2(c)に示すように、ブラケット頂部121aが上面部1bに当接した状態で、上下に並設された2つのうちの下側のナット部123が上面部1bの上側面102bに当接する位置で、これら2つのナット部123をボルト本体部122bに対して締結する。つまり、上部ブラケット121がポスト1の内部において、最も高位置にある状態とし、本実施形態では当該状態でワイヤ16が良好に張設される上部シーブ11の所望位置としている。なお、図示はしていないが、上部シーブ11は、中央部分に軸穴を有し、当該軸孔と2つのブラケット片121bに設けられた第3挿通孔1210bとに挿通された軸部ピンによって軸支される。
次に、シーブ保持部12の鉛直方向における位置調整について、図3(a)を用いて説明する。
本実施形態における所望位置の上部シーブ11は、上述のとおりシーブ保持部12が螺合されて上面部1bに固定されているので、その螺合を解除することで上面部1bに対する上部シーブ11の相対位置を変更することができる。図示のとおり、2つのナット部123はいずれも上面部1bの上側(ポスト1の外部)にあるので、作業者は簡単に上記螺号の解除に取り掛かることができる。そして、ナット部123による螺合解除によって、ボルト部122を高さH1だけ下降させることができる。このとき、上部ブラケット121は、ボルト頭部122aによって支持されているので、ボルト部122の下降に追従して下降する。つまり、上部シーブ11も高さH1だけ下降する。このとき、高さH1だけ下降した状態のボルト本体部122bに対して再度ナット部123で同様に螺合することができる。このように、上部シーブ11が所望位置となるような螺合部位(第1螺合部位)よりもボルト本体部122bの上側となる螺合部位(第2螺合部位)で螺合することで、その第2螺合部位に係る上部シーブ11の高さ位置を保持できる。
所望状態で良好な張設状態のワイヤ16は、上部シーブ11が高さH1だけ下降することで、わずかに撓んだ状態に変更される。その撓んだ分だけ、作業者はワイヤ16のメンテナンス、例えば各部位に設置されたシーブに対するワイヤ16の巻回状態の調整やかけ直し等の作業が簡易化される。また、ワイヤ16はクロスメンバ6内まで引き入れられている。このクロスメンバ6はカバー部62(図1参照)を本体部61から外すことで、クロスメンバ6内のメンテナンスが可能となる。特に、クロスメンバ6内は狭小で油圧シリンダも設置されており、メンテナンスを行う際に張設状態のワイヤ16を僅かに撓んだ状態に切り替えられることで、作業者がクロスメンバ6内に手を入れて行う作業の煩雑性を緩和することができるので好ましい。
また、シーブ保持部12は、ボルト部122とナット部123との締結力を介して上部シーブ11を保持する構成で、上部ブラケット121はボルト部122に吊下されているので、上面部1bを下から見た図3(b)に示すように、上部ブラケット122は、ボルト部122(ボルト頭部122a)を軸中心として回転可能となっている。つまり、上部ブラケット122は、実線や二点鎖線で示すように、矢印A1のとおり姿勢変更(回転)することができる。
回転可能な上部ブラケット122の回転に伴って上部シーブ11も回転可能となるため、ワイヤ16に過度の張力が生じている場合には、荷受台昇降装置100の使用時、具体的には油圧シリンダの伸縮時において、その張力を適宜緩和するように上部シーブ11が回転して姿勢変更される。したがって、過張力によるワイヤ16の劣化を大きく抑制できる。もちろん、荷受台昇降装置100の不使用時でメンテナンスを行う際にも、上部シーブ11が適宜良好な姿勢を採ることができるので、作業者の煩雑性抑制の面でも大きな効果がある。
特に、本実施形態では、油圧シリンダのロッド先端における可動シーブの固定に関しては図4に示す構成を採っている。
図4(a)に示すように、油圧シリンダ8は、ロッド81が左右方向に沿って伸縮可能に設けられている。なお、当図のクロスメンバ6に関しては、カバー部62は省略し、本体部61のみが示されており、上述したワイヤ、及び油圧シリンダに接続される油圧チューブ等は説明の便宜上、省略している。
油圧シリンダ8のロッド81の先端部には、シーブブラケット18を介して可動シーブ19が取り付けられている。図4(b)は、シーブブラケット18及び可動シーブ19を中心に示した上面図であり、シーブブラケット18は上から見て右舷側(図中の右側)が開口したコ字状に折り曲げられてなる形状を有し、前後方向(図中の上下方向)に対向した2枚のブラケット片18a、18bの間に可動シーブ19が取り付けられている。
ブラケット片18a、18bの左右方向における長さは、同方向における可動シーブ19の長さよりも大きい。また、可動シーブ19は、2つのシーブ19a、19bに対し、それぞれの回転軸となる部分に軸ピン部191が挿通されてなる。なお、軸ピン部191は、その両端部がシーブ19a、19bから突出している。
次に、軸ピン部191が挿通されてなる可動シーブ19とシーブブラケット18の組み付けについて、図4(c)を用いて説明する。なお、本図では2枚のブラケット片18a、18b、及び2つのシーブ19a、19bのうち、手前側となる一方のブラケット片18b及び一方のシーブ19bを中心に説明するが、他方のブラケット片18a及びシーブ19aも同様の構成となっている。
ブラケット片18bには、右舷側(図中の右側)が開口した開口部181bが設けられている。この開口部181bは、図中の左右方向を長手方向としてブラケット片18bの中央部まで直線状に形成された長孔となっている。このブラケット片18bに対して、ワイヤ16が巻回された状態の可動シーブ19を左舷側(図中の左側)に接近させる。このとき、既にワイヤ16には所望する張力又は所望する張力に近い張力が生じている。また、可動シーブ19も既に軸ピン部191が挿通された状態となっている。
可動シーブ19を2枚のブラケット片18a、18bの間で挟まれた状態となるように入れる。このとき、軸ピン部191のうち、シーブ19bから突出した端部(図中の手前側に突出した部分)が開口部181bの開口から長孔部位をガイドとしてブラケット片18bの中央部側に移動される。そして、軸ピン部191が、図示する状態の開口部181bの左舷側(図中の左側)端部まで移動した状態で、可動シーブ19のシーブブラケット18に対する取り付け工程が完了する。
軸ピン部191は、図4(d)に示すように、長手方向中央部寄り(X軸負方向寄り)の軸ピン本体部1911と、長手方向中央部寄り(X軸正方向寄り)で軸本体部1911に隣接された軸ピン端部1912とを有する。軸ピン本体部1911が略円柱形状となっているのに対して、軸ピン端部1912は、軸ピン本体部1911と同様にX軸方向を長手方向とし、その周面が平面部1912aと曲面部1912bとで組み合わされてなる形状となっている。
シーブブラケット18に対する可動シーブ19の組み付けの際には、軸ピン端部1912が開口部181bに挿通される。図示のとおり、軸ピン端部1912は、その高さH1が軸ピン本体部1911の高さH2よりも小さい。また、高さH1は、開口部181bの開口高さH3より僅かに小さい又は略同じ程度となっている。そのため、軸ピン部191が開口部181bに挿通される際には、開口部181bの端面となる上面部1811b及び下面部1812bに対して、軸ピン端部1912の外周面(平面部1912a又は曲面部1912b)が摺動される。つまり、上面部1811bと下面部1812bが軸ピン端部1912に対するガイドとして機能する。
軸ピン部191が開口部181bに挿通されると、軸ピン端部1912の高さH1が開口高さH3より僅かに小さい又は略同じ程度なので、軸ピン部191に長手方向(X軸方向)を軸中心とした回転力が加わっても、平面部1912aが上面部1811bに当接状態となって軸ピン部191の回転を規制する。つまり、平面部1912aはシーブブラケット18、具体的には開口部181bの端面(上面部1811b又は1812b)に係合して軸ピン部191の回転を規制する回転規制部として機能する。そのため、軸ピン部191を確実にシーブブラケット18に固定した状態にできる。したがって、油圧シリンダ8の伸縮時に軸ピン部191はシーブブラケット18に対して相対的に不動状態となって、可動シーブ19を安定して回転させることができ、良好にワイヤ16の繰り出しや引き入れが行われる。
軸ピン部191は、さらに軸ピン本体部1911が軸ピン端部1912よりも高さが大きく(H2>H1)、平面部1912aに対して垂直に交差した壁面部1911aを軸ピン本体部1911の端部に有している。軸ピン本体部1911は、2枚のブラケット片18a、18bの間に入る部位となっており、軸ピン部191が開口部181bに挿通状態の際には、壁面部1911aは、ブラケット片18bのうちのシーブブラケット18の内方面(ブラケット片18bにおいてもう1枚のブラケット片18aと対向する面)182bと近接又は当接した対向状態となる。そのため、壁面部1911aが軸ピン部の長手方向(X軸方向)に移動することを規制する移動規制部となって、可動シーブ19のガタツキも防止する。つまり、上述したような形状の軸ピン本体部1911及び軸ピン端部1912にすることで、軸ピン部191の回転規制だけでなく、長手方向における移動規制もなされ、可動シーブ19のさらなる良好な転動に貢献する。
そして、本実施形態に係る軸ピン部191を有する可動シーブ19と、開口部181bを有するシーブブラケット18とを用いているので、所望の張力が生じているワイヤが巻回されたままでも、狭小なクロスメンバ6の中で可動シーブ19を簡単にシーブブラケット18に組み付けることができる。さらに、上述した形状の軸ピン部191に基づいた軸ピン部191の回転規制や軸ピン部19の長手方向における可動シーブ19の移動規制に加えて、ワイヤ16の張力によって可動シーブ19が油圧シリンダ側(Y軸負方向側)に引っ張られているので、可動シーブ19が開口部181bの開口側(Y軸正方向側)に移動することも防止できる。つまり、シーブブラケット18に組み付けた所望位置とほぼ同位置に可動シーブ191を保持することができるので、軸ピン部191に対して可動シーブ19を固定するための固定部材(ボルト及びナットなど)を設ける必要がない。そのため、作業者がクロスメンバ6の狭小なスペースに手を入れて微小な固定部材の締結作業等を行うことも省略できる。
なお、こうした効果を奏する軸ピン部191としては、軸ピン端部1912に平面部1912aを複数有する形状としても良い。また、軸ピン端部1912の長手方向(X軸方向)において、その一部分だけに平面部1912aが設けられた凹部を有し、シーブブラケット18の内方面だけでなく外方面にも当接する形状の軸ピン端部1912としても良い。また、軸ピン端部1912の高さH1を開口高さH3よりも比較的小さいが、軸ピン部191が回転した際に平面部1912aの縁部が上面部1811b又は下面部1812bに引っ掛かって(係合して)、その回転を規制する形状としても良い。
本実施形態に係る荷受台昇降装置100であれば、上述したワイヤ16のメンテナンス効果の高いシーブ保持部12と、シーブブラケット18を有しているので、メンテナンス時に「ワイヤ16が僅かに撓んだ状態に簡単に切り替えられる」効果と、「簡易に可動シーブ19を取り外すことができる」効果とが相乗的に機能するため、ワイヤ16のメンテナンスの煩雑性を抑制する効果がさらに大きくなる。
本実施形態では、図示はしていないが、クロスメンバ6の外部に設置された油圧駆動装置(パワーユニット)を駆動源として、クロスメンバ6の中に設置された油圧シリンダ8の伸縮が行われる荷受台昇降装置100としたが、油圧駆動装置がクロスメンバ6の中に設置される荷受台昇降装置でも、同様の効果を得ることができるため適用可能である。
上部ブラケット121に関しては、ブラケット頂部121aが上面部1bに当接する状態のときに上部シーブ11の「所望状態」としたが、これに限定されるものではなく、僅かに上面部1bから離れた状態のときに上部シーブ11の「所望状態」としても良い。また、ナット部123の螺合に関しても、ボルト本体部122bのいずれの位置でも螺合可能とするのではなく、予め設定した部位に螺子きりが施された構成にしても良い。
その他、油圧シリンダ8の伸縮力に関して、ワイヤ16を介してスライダ3に伝達する構成としているが、ワイヤ16に限らず、チェーン等の他の索状体を用いた構成としても良い。
本発明は、左右一対のポストが立設され、そのポスト間にクロスメンバが架設されたもので、そのクロスメンバの中に設置された油圧シリンダの伸縮力をワイヤ等の索状体を介して荷受台を支持するスライダに伝達する構成の全ての荷受台昇降装置に対して有用である。
100 荷受台昇降装置
1 ポスト
2 サブポスト
3 スライダ
4 荷受台
5 荷台床面
6 クロスメンバ
11 上部シーブ(シーブ)
12 シーブ保持部(保持部)
15 側部シーブ
16 ワイヤ
18 可動シーブ(先端シーブ)
19 シーブブラケット
181b 開口部
1b 上面部(ポスト)
121 上部ブラケット
122 ボルト部(ピン状部)
123 ナット部
121a ブラケット頂部
121b ブラケット片部
122a ボルト頭部
122b ボルト本体部

Claims (4)

  1. 車両に対して立設された左右一対のポストと、
    当該左右一対のポストに架設されて車両後方側を開放可能なカバー部を有するクロスメンバと、
    当該クロスメンバ内に配設された油圧シリンダと、
    荷受台を支持するとともに前記ポスト内で昇降可能なスライダと、
    前記ポストにおける上部に設けられた上部シーブと、
    前記クロスメンバの端部に設けられた側部シーブと、
    一端が前記スライダに止着されるとともに前記上部シーブ及び前記側部シーブによって折り返されて他端が前記クロスメンバに止着されることで前記ポスト及び前記クロスメンバにおいて張設されるワイヤとを備えた荷受台昇降装置であって、
    前記上部シーブは、前記ポストの上面部に対する所望位置を保持可能な保持部を介して設けられており、
    前記保持部は、前記ポストの内部に設けられて前記所望位置の前記上部シーブを支持する支持ブラケットと、前記上面部に挿通されて前記支持ブラケットに係合するピン状部と、前記ポストの外部に設けられて前記ピン状部の少なくとも一部に対して螺合されるナット部とを有し、前記螺合によって前記支持ブラケットの高さが調整可能となっている
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記油圧シリンダのロッド先端には、前記ワイヤが巻回されて前記クロスメンバの長手方向に沿って折り返される先端シーブが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記支持ブラケットは前記ピン状部を軸中心として回転可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の荷受台昇降装置。
  4. 前記ポストは、筒状部と、当該筒状部の上部開口を覆う上面部とを有し、
    前記保持部が前記上面部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の荷受台昇降装置。
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