JP6635350B2 - デュアルコネクティビティのための効率的アップリンクスケジューリングメカニズム - Google Patents

デュアルコネクティビティのための効率的アップリンクスケジューリングメカニズム Download PDF

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Description

本開示は、移動局と基地局との間の通信の方法に関する。詳細には、本開示は、移動局(好ましくは、複数のセルに同時に接続する能力を有する移動局)のリソース割当てを管理する改善方法に関する。本開示はまた、本明細書に記載された方法に関与する移動局を提供する。
Long Term Evolution(LTE)
WCDMA(登録商標)無線アクセス技術をベースとする第3世代の移動通信システム(3G)は、世界中で広範な規模で配置されつつある。この技術を機能強化または発展・進化させるうえでの最初のステップとして、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)と、エンハンストアップリンク(HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)とも称する)とが導入され、これにより、極めて競争力の高い無線アクセス技術が提供されている。ユーザからのますます増大する需要に対応し、新しい無線アクセス技術に対する競争力を確保する目的で、3GPPは、LTE(Long Term Evolution)と称される新しい移動通信システムを導入した。LTEは、次の10年への高速データおよびメディアトランスポートならびに高容量音声サポートのキャリアのニーズに応えるために設計された。高いビットレートを提供する能力は、LTEの主要な基準である。LTEに関するwork item(WI)の仕様は、E−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access(UTRA))およびE−UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network(UTRAN))と称され、リリース8(Rel.8 LTE)として合意された。LTEシステムは、パケットベースの効率的な無線アクセスおよび無線アクセスネットワークであり、IPベースの全機能を低遅延かつ低コストで提供する。LTEでは、与えられたスペクトルを用いてフレキシブルなシステム配置を達成するために、スケーラブルな複数の送信帯域幅(例えば、1.4MHz、3.0MHz、5.0MHz、10.0MHz、15.0MHz、および20.0MHz)が規定されている。ダウンリンクには、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)ベースの無線アクセスが採用されている。なぜなら、かかる無線アクセスは、低いシンボルレートのため本質的にマルチパス干渉(MPI:Multipath interference)を受けにくく、また、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)を使用しており、さらに、さまざまな送信帯域幅の構成に対応可能だからである。アップリンクには、SC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)ベースの無線アクセスが採用されている。なぜなら、ユーザ機器(UE:User Equipment)の送信出力が限られていることを考えれば、ピークデータレートを向上させるよりも広いカバレッジエリアを提供することが優先されるからである。Rel.8 LTEでは、数多くの主要なパケット無線アクセス技術(例えば、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)チャネル伝送技術)が採用され、高効率の制御シグナリング構成が達成されている。
LTEアーキテクチャ
図1は、LTEの全体的なアーキテクチャを示し、図2は、E−UTRANのアーキテクチャをより詳細に示している。E−UTRANは、eNBから構成され、eNBは、UE向けの、E−UTRAのユーザプレーン(PDCP/RLC/MAC/PHY)および制御プレーン(RRC)のプロトコルを終端処理する。eNBは、物理(PHY)レイヤ、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、およびPDCP(Packet Data Control Protocol)レイヤ(これらのレイヤはユーザプレーンのヘッダ圧縮および暗号化の機能を含む)をホストする。eNBは、制御プレーンに対応する無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)機能も提供する。eNBは、無線リソース管理、アドミッション制御、スケジューリング、交渉によるUL QoSの実施、セル情報のブロードキャスト、ユーザプレーンデータおよび制御プレーンデータの暗号化/復号、DL/ULのユーザプレーンパケットヘッダの圧縮/復元など、多くの機能を実行する。複数のeNBは、X2インタフェースによって互いに接続されている。また、複数のeNBは、S1インタフェースによってEPC(Evolved Packet Core)に接続されている。より具体的には、複数のeNBは、S1−MMEによってMME(Mobility Management Entity:移動管理エンティティ)、S1−Uによってサービングゲートウェイ(S−GW:Serving Gateway)に接続されている。S1インタフェースは、MME/サービングゲートウェイとeNBとの間の多対多関係をサポートする。SGWは、ユーザデータパケットをルーティングして転送する一方で、eNB間のハンドオーバー時におけるユーザプレーンのモビリティアンカーとして機能し、さらに、LTEと別の3GPP技術との間のモビリティのためのアンカー(S4インタフェースを終端させ、2G/3GシステムとPDN GWとの間でトラフィックを中継する)として機能する。SGWは、アイドル状態のUEに対しては、DLデータ経路を終端させ、そのUEへのDLデータが到着したときにページングをトリガする。SGWは、UEのコンテキスト(例えばIPベアラサービスのパラメータ、ネットワーク内部ルーティング情報)を管理および格納する。さらに、SGWは、合法的傍受(lawful interception)の場合にユーザトラフィックの複製を実行する。
MMEは、LTEのアクセスネットワークの主要な制御ノードである。MMEは、アイドルモードのUEの追跡およびページング手順(再送信を含む)の役割を担う。MMEは、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化プロセスに関与し、さらには、初期のアタッチ時と、コアネットワーク(CN:Core Network)ノードの再配置を伴うLTE内ハンドオーバー時とに、UEのSGWを選択する役割も担う。MMEは、(HSSと対話することによって)ユーザを認証する役割を担う。非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)シグナリングはMMEにおいて終端され、MMEは、一時的なIDを生成してUEに割り当てる役割も担う。MMEは、サービスプロバイダのPLMN(Public Land Mobile Network)に入るためのUEの認証をチェックし、UEのローミング制限を実施する。MMEは、NASシグナリングの暗号化/整合性保護においてネットワーク内の終端点であり、セキュリティキーの管理を行う。シグナリングの合法的傍受も、MMEによってサポートされる。さらに、MMEは、LTEのアクセスネットワークと2G/3Gのアクセスネットワークとの間のモビリティのための制御プレーン機能を提供し、SGSNからのS3インタフェースを終端させる。さらに、MMEは、ローミングするUEのためのホームHSSに向かうS6aインタフェースを終端させる。
LTEにおけるコンポーネントキャリア構成
3GPP LTEシステムのダウンリンクコンポーネントキャリアは、いわゆるサブフレームにおける時間−周波数領域でさらに分割される。3GPP LTEで、各サブフレームは、図3に示すように2つのダウンリンクスロットに分割される。最初のダウンリンクスロット(first downlink slot)は、最初のOFDMシンボル内に制御チャネル領域(PDCCH領域)を備える。各サブフレームは、時間領域内の所定数のOFDMシンボルで構成され(3GPP LTE(Rel.8)では12個または14個のOFDMシンボル)、各OFDMシンボルはコンポーネントキャリアの帯域幅全体に渡っている。したがって、OFDMシンボルの各々は、図4に示すように、NDL RB×NRB sc個のそれぞれのサブキャリアで送信されるいくつかの変調シンボルで構成される。
例えば3GPP LTEにおいて使用されるような、例えばOFDMを使用する、マルチキャリア通信システムを想定すると、スケジューラによって割り当てることができるリソースの最小単位は、1つの「リソースブロック」である。物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)は、図3に例示されるように時間領域におけるNDL symb個の連続するOFDMシンボル(例えば、7つのOFDMシンボル)および周波数領域におけるNRB sc個の連続するサブキャリア(例えば、コンポーネントキャリアの12個のサブキャリア)として定義される。したがって、3GPP LTE(Release 8)では、物理リソースブロックは、時間領域における1つのスロットおよび周波数領域における180kHzに対応する、NDL symb×NRB sc個のリソースエレメント(Resource Element)で構成される(ダウンリンクリソースグリッドについてさらに詳しくは、例えば、3GPPのウェブサイトで入手可能であり、参照により本明細書に組み込まれている、非特許文献1の6.2節を参照)。
1つのサブフレームは、2つのスロットで構成され、「通常の」CP(normal CP)が使用されるときにはサブフレーム内に14個のOFDMシンボルが存在し、「拡張」CP(extended CP)が使用されるときにはサブフレーム内に12個のOFDMシンボルが存在する。専門用語として、以下で、サブフレーム全体に広がる同じNRB sc個の連続するサブキャリアと同等の時間−周波数リソースは、「リソースブロックペア」または同意義の「RBペア」もしくは「PRBペア」と呼ばれる。
「コンポーネントキャリア」という用語は、周波数領域におけるいくつかのリソースブロックの組合せを示す。LTEの将来のリリースでは、「コンポーネントキャリア」という用語は使用されず、その代わりに、その専門用語はダウンリンクおよびアップリンク(任意)のリソースの組合せを示す「セル」に変更される。ダウンリンクリソースのキャリア周波数とアップリンクリソースのキャリア周波数との間の対応付けは、ダウンリンクリソースで送信されるシステム情報において指示される。コンポーネントキャリア構成についての同様の想定が、後のリリースにも適用される。
OSIレイヤの概観
図4は、LTEアーキテクチャのさらなる論考が基づくOSIモデルの概要を示す。
OSI(Open Systems Interconnection)参照モデル(OSIモデル)は、通信およびコンピュータネットワークプロトコル設計のための階層的な抽象記述(layered abstract description)である。OSIモデルは、システムの機能を一連のレイヤに分ける。各レイヤは、下位のレイヤの機能のみを使用し、上位のレイヤにのみ機能をエクスポートするという特性を有する。一連のこれらのレイヤからなるプロトコル動作を実装するシステムは、「プロトコルスタック」または「スタック」として知られる。その主要な特徴は、あるレイヤが別のレイヤとどのように対話するかの仕様を決定づけるレイヤ間の接点にある。これは、ある製造業者によって書かれたレイヤが、別の製造業者からのレイヤで動作し得ることを意味する。本開示を目的として、最初の3つのレイヤのみについて以下でさらに詳しく説明する。
物理レイヤまたはレイヤ1の主な目的は、特定の物理媒体(例えば、同軸ケーブル、ツイストペア、光ファイバ、無線インタフェースなど)を介する情報(ビット)の転送である。それは、通信チャネルを介して送信される信号(またはシンボル)にデータを変換または変調する。
データリンクレイヤ(またはレイヤ2)の目的は、入力データをデータフレームに分割することによって特定の物理レイヤと互換性のある方法で情報フローを形成することである(セグメント化および再組立て(SAR:Segmentation And Re-assembly)機能)。さらに、データリンクレイヤは、破損フレームの再送信を要求することによって、潜在的送信エラーを検出および訂正することができる。データリンクレイヤは、通常は、アドレス指定メカニズムを提供し、データレートを受信器容量と合せるために、フロー制御アルゴリズムを提供することができる。共用媒体が、複数の送信器および受信器によって同時に使用される場合、データリンクレイヤは、通常、物理媒体へのアクセスを調整および制御するためのメカニズムを提供する。
データリンクレイヤによって提供される多数の機能が存在するとき、データリンクレイヤは、しばしば、サブレイヤ(例えば、UMTSにおけるRLCおよびMACサブレイヤ)にさらに分割される。レイヤ2プロトコルの代表例は、固定回線ネットワークのPPP/HDLC、ATM、フレームリレー、および、ワイヤレスシステムのRLC、LLCまたはMACである。レイヤ2のサブレイヤPDCP、RLCおよびMACのさらに詳しい情報は、後で提供する。
ネットワークレイヤまたはレイヤ3は、トランスポートレイヤによって要求されるサービスの品質(Quality of Service)を維持しながら1つまたは複数のネットワークを介して送信元から送信宛に可変長パケットを転送するための機能的および処理的手段を提供する。通常、ネットワークレイヤの主な目的は、特に、ネットワークルーティング、ネットワーク細分化および輻輳制御機能を実行することである。ネットワークレイヤプロトコルの主な例は、IPインターネットプロトコルまたはX.25である。
レイヤ4から7に関して、上位のレイヤ3を操作するアプリケーションおよびサービスはしばしば、OSIモデルの異なるレイヤに起因することになる様々な機能を実装するので、アプリケーションおよびサービスによっては、OSIモデルの特定のレイヤにアプリケーションまたはサービスを帰することは時に困難であることに留意されたい。したがって、特にTCP(UDP)/IPベースのネットワークにおいて、レイヤ4以上は、時に、結合され、いわゆる「アプリケーションレイヤ」を形成する。
レイヤサービスおよびデータ交換
以下に、本明細書で使用されるものとしてのサービスデータユニット(SDU:service data unit)およびプロトコルデータユニット(PDU:protocol data unit)という用語が、図5に関連して定義される。OSIモデルにおけるレイヤ間のパケットの交換を一般的方法で形式的に表すために、SDUおよびPDUエンティティが導入された。SDUは、いわゆるサービスアクセスポイント(SAP)を介するレイヤNに配置されたプロトコルにサービスを要求するレイヤN+1のプロトコルから送信される情報(データ/情報ブロック)の単位である。PDUは、同レイヤNに配置された同プロトコルの送信器および受信器での同位プロセスの間で交換される情報の単位である。
PDUは、一般に、レイヤN特有のヘッダに先行する受信されたSDUの処理されたバージョンからなるペイロード部分によって形成され、トレーラによって任意に終了される。これらの同位プロセス間に直接の物理接続は存在しない(レイヤ1を除く)ので、PDUは、処理のためにレイヤN−1に送られる。したがって、レイヤNのPDUは、レイヤN−1の観点からするとSDUである。
LTEレイヤ2−ユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルスタック
LTEレイヤ2ユーザプレーン/制御プレーンプロトコルスタックは、図6に示すような3つのサブレイヤ、PDCP、RLCおよびMAC、を備える。前述したように、送信側で、各レイヤは、そのレイヤがサービスを提供する上位レイヤからSDUを受信し、下位のレイヤにPDUを出力する。RLCレイヤは、PDCPレイヤからパケットを受信する。これらのパケットは、PDCPの観点からはPDCP PDUと呼ばれ、RLCの観点からはRLC SDUと表す。RLCレイヤは、下位のレイヤ、すなわちMACレイヤ、に提供されるパケットを作成する。RLCによってMACレイヤに提供されるパケットは、RLCの観点からするとRLC PDUであり、MACの観点からするとMAC SDUである。
受信側では、各レイヤがSDUを上位のレイヤに渡し、そこでそれらはPDUとして受信され、プロセスは逆転される。
物理レイヤが、ターボコーディングおよびCRC(Cyclic Redundancy Check)によって保護された、ビットパイプを本質的に提供する一方、リンクレイヤプロトコルは、さらに高い信頼性、セキュリティおよび完全性によって上位レイヤへのサービスを強化する。加えて、リンクレイヤは、複数ユーザの媒体アクセスおよびスケジューリングの役割を担う。LTEリンクレイヤ設計の主要な課題の1つは、それらのさまざまな範囲の異なるサービスおよびデータレートを有するインターネットプロトコル(IP)データフローの要求される信頼性レベルおよび遅延を実現することである。特に、プロトコルオーバヘッドはスケール変更する必要がある。例えば、ボイスオーバIP(VoIP)フローは、約100msの遅延および1パーセントまでのパケットロスに耐えることができると広く想定される。他方で、TCPファイルダウンロードは、低帯域幅遅延製品でリンクを介してよりよく機能することがよく知られている。したがって、非常に高いデータレート(例えば、100Mb/s)でのダウンロードは、さらに少ない遅延を必要とし、加えて、VoIPトラフィックよりIPパケットロスの影響を受ける。
概して、これは、部分的に絡み合わされたLTEリンクレイヤの3つのサブレイヤによって達成される。
PDCP(Packet Data Convergence Protocol)サブレイヤは、IPヘッダ圧縮および暗号化に主に関与する。加えて、PDCPサブレイヤは、eNB間のハンドオーバーの場合に無損失の可動性をサポートし、上位レイヤ制御プロトコルへの完全性保護を実現する。
無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)サブレイヤは、ARQ機能を主として備え、データのセグメント化および連結をサポートする。後者の2つは、データレートにかかわらずプロトコルオーバヘッドを最小限に抑える。
最後に、MAC(Medium Access Control)サブレイヤは、HARQを提供し、スケジューリング動作およびランダムアクセスなどの媒体アクセスに必要とされる機能に関与する。図7は、例示的に、リンクレイヤプロトコルを介する物理レイヤへのIPパケットのデータフローを示す。本図は、各プロトコルサブレイヤがそれ自体のプロトコルヘッダをデータユニットに追加することを示す。
パケットデータ収束プロトコル(PDCP)
PDCPレイヤは、制御プレーンにおける無線リソース制御(RRC)メッセージとユーザプレーンにおけるIPパケットとを処理する。無線ベアラ特性および関連RLCエンティティ(AM、UM、TM)のモードに応じて、PDCPレイヤのPDCPエンティティによって実行される主要機能は:
− ヘッダ圧縮および解凍(例えば、ユーザプレーンデータ(DRB)のロバストヘッダ圧縮(ROHC:Robust Header Compression)を使用)、
− セキュリティ機能:
− ユーザプレーンおよび制御プレーンデータの(SRB(Signaling Radio Bearer)およびDRB(Data Radio Bearer)の)暗号化および復号、
− 制御プレーンデータの(SRBの)完全性保護および検証、
− SRBおよびDRBのPDCPシーケンス番号のメンテナンス、
− ハンドオーバーサポート機能:
− AM DRBのハンドオーバーでの上位のレイヤのPDUのIn-sequence deliveryおよび並べ替え、
− AM DRBの状況報告およびAM DRBの下位レイヤSDUの重複削除を含む、RLC AM(Acknowledged Mode:認知されたモード)にマップされたユーザプレーンデータの無損失のハンドオーバー、
− タイムアウトによるユーザプレーンデータの(SRBおよびDRBの)破棄である。
PDCPレイヤは、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)または個別トランスポートチャネル(DTCH:Dedicated Transport Channel)のいずれかを使用する無線ベアラのみについて、ユーザプレーンにおいて、ならびに制御プレーンにおいて、データストリームを管理する。PDCPレイヤのアーキテクチャは、ユーザプレーンデータおよび制御プレーンデータについてそれぞれ異なる。2つの異なるタイプのPDCP PDU、すなわち、PDCP data PDUおよびPDCP control PDUがLTEにおいて定義される。PDCP data PDUは、制御プレーンおよびユーザプレーンの双方のデータについて使用される。PDCP control PDUは、ヘッダ圧縮、および、ハンドオーバー時に使用されるPDCP状況報告のための、フィードバック情報を移送するためにのみ使用される。したがって、PDCP control PDUはユーザプレーン内でのみ使用される。
バッファ状況報告(Buffer Status Reporting)
バッファ状況報告処理は、UEのULバッファにおける送信可能なデータの量に関する情報をサービングeNBに提供するために使用される。RRCは、periodicBSRタイマ及びretxBSRタイマの2つのタイマを設定すること、および、各論理チャネルについて、LCG(Logical Channel Group)に論理チャネルを割り当てるLogicalChannelGroupを任意にシグナリングすることによって、BSR報告を制御する。
バッファ状況報告処理について、UEは、中断されていないすべての無線ベアラを考慮してもよく、中断された無線ベアラを考慮してもよい。
バッファ状況報告(BSR)は、以下のイベントのうちのいずれかが生じる場合に、トリガされるものとする:
− LCGに属する論理チャネルのためのULデータが、RLCエンティティまたはPDCPエンティティにおいて送信可能になり(どのデータが送信可能と考えられるかの定義は、非特許文献2のa.4.0の5.4節に明記されている)、そのデータが、任意のLCGに属する、データが既に送信可能である論理チャネルの優先順位より高い優先順位を有する論理チャネルに属するか、あるいは、LCGに属するいずれかの論理チャネルの送信可能なデータが存在しない場合。この場合、BSRは「正規BSR(Regular BSR)」と以下で称される。
− ULリソースが割り当てられ、パディングビットの数が、バッファ状況報告MAC制御エレメントにそれのサブヘッダを加えたサイズと等しいまたはそれより大きい場合。この場合、BSRは「パディングBSR(Padding BSR)」と以下で称される。
− retxBSRタイマが満了し、UEがLCGに属するいずれかの論理チャネルの送信可能なデータを有する場合。この場合、BSRは「正規BSR(Regular BSR)」と以下で称される。
− periodicBSRタイマが満了する場合。この場合、BSRは「周期的BSR(Periodic BSR)」と以下で称される。
正規および周期的BSRについて:
− 複数のLCGが、BSRが送信されるTTIにおいて送信可能なデータを有する場合:ロングBSRが報告され、
− そうでない場合、ショートBSRが報告される。
パディングBSRについて:
− パディングビットの数が、ショートBSRにそれのサブヘッダを加えたサイズ以上であり、ロングBSRにそれのサブヘッダを加えたサイズより小さい場合、
− 複数のLCGが、BSRが送信されるTTIにおいて送信可能なデータを有する場合、送信可能なデータを有する最も高い優先順位の論理チャネルを有するLCGの短縮BSRが報告され、
− そうでない場合、ショートBSRが報告される。
− パディングビットの数が、ロングBSRにそれのサブヘッダを加えたサイズ以上である場合:ロングBSRが報告される。
バッファ状況報告処理において、少なくとも1つのBSRがトリガされ、キャンセルされていないと判断された場合:
− UEが、このTTIの新たな送信のために割り当てられたULリソースを有する場合:
− BSR MAC制御エレメントを生成するために多重化およびアセンブリ処理が指示され、
− 生成されたBSRがすべて短縮BSRである場合を除いて、periodicBSRタイマが起動または再起動され、
− retxBSRタイマが起動または再起動される。
− そうではなく、正規BSRがトリガされた場合:
− アップリンクグラントが設定されていない、または、正規BSRが、論理チャネルSRマスキング(logicalChannelSR-Mask)が上位レイヤでセットアップされる論理チャネルの送信可能になったデータに起因してトリガされなかった場合:
− スケジューリング要求がトリガされる。
正規BSRおよび周期的BSRがパディングBSRより優位である場合に、複数のイベントが、BSRが送信され得る時までにBSRをトリガする場合でも、MAC PDUは、最大で1つのMAC BSR制御エレメントを含むものとする。
UEは、任意のUL−SCHでの新しいデータの送信のグラントの指示を受けてretxBSRタイマを再起動する。
このサブフレームにおけるULグラントが、送信可能なすべての保留データを受け入れることができるが、BSR MAC制御エレメントに加えてそれのサブヘッダを追加で受け入れるのには十分でない場合、すべてのトリガされたBSRは、キャンセルされることになる。BSRが送信のためのMAC PDUに含まれるとき、すべてのトリガされたBSRは、キャンセルされるものとする。
UEは、TTIにおいて最大で1つの正規/周期的BSRを送信するものとする。UEがTTIにおいて複数のMAC PDUを送信することを要求される場合、それは、正規/周期的BSRを含まない任意のMAC PDUにおけるパディングBSRを含み得る。
TTIで送信されるすべてのBSRは、常に、すべてのMAC PDUがこのTTIのために構築された後のバッファ状況を反映する。各LCGは、TTIごとに最大で1つのバッファ状況値を報告するものとし、この値は、このLCGのバッファ状況を報告するすべてのBSRで報告されるものとする。
注:パディングBSRが、トリガされた正規/周期的BSRをキャンセルすることは許されない。パディングBSRは、特定のMAC PDUについてのみトリガされ、そのトリガは、このMAC PDUが構築されたときにキャンセルされる。
論理チャネル優先順位付け
新しい送信が実行されるときに、論理チャネル優先順位付け(LCP:Logical Channel Prioritization)処理が適用される。
RRCは、各論理チャネルをシグナリングすることによって、アップリンクデータのスケジューリングを制御する:
− 優先度の高い優先順位ほど、より低い優先順位レベルを示す
− 優先ビットレート(PBR:Prioritized Bit Rate)をセットするPrioritisedBitRate、
− バケットサイズ存続期間(BSD:Bucket Size Duration)をセットするbucketSizeDuration。
UEは、各論理チャネルjの変数Bjを保持するものとする。Bjは、関連する論理チャネルが確立されるときにゼロに初期化されるものとし、積(PBR)×(各TTIのTTI存続期間)によってインクリメントされる。PBRは論理チャネルjの優先ビットレートである。ただし、Bjの値は、バケットサイズを決して超えることはできず、Bjの値が論理チャネルjのバケットサイズより大きい場合、バケットサイズにセットされるものとする。論理チャネルのバケットサイズはPBR×BSDに等しい。但し、PBRおよびBSDは上位レイヤによって設定される。
新たな送信が実行されるとき、UEは、以下の論理チャネル優先順位付け処理を実行するものとする:
− UEは、以下のステップで論理チャネルにリソースを割り当てるものとする:
− ステップ1:Bj>0であるすべての論理チャネルは、優先順位の降順にリソースを割り当てられる。無線ベアラのPBRが「無限(infinity)」にセットされる場合、UEは、より低い優先順位の無線ベアラのPBRに合う前に無線ベアラでの送信可能なすべてのデータに対するリソースを割り当てるものとする。
− ステップ2:UEは、ステップ1において論理チャネルjに供されたMAC SDUの全体のサイズだけBjをディクリメントするものとする。
注:Bjの値は、マイナスでもよい。
− ステップ3:いずれかのリソースが残った場合、どちらが先でも、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが尽きるまで、すべての論理チャネルは厳密に優先順位の降順に供される(Bjの値にかかわらず)。等しい優先順位で構成された論理チャネルは、同等に供されなければならない。
− UEはまた、前述のスケジューリング処理の間、以下のルールに従うものとする:
− SDU全体(または、部分的に送信されたSDUもしくは再送信されたRLC PDU)が残りのリソースに収まる場合、UEは、RLC SDU(または、部分的に送信されたSDUもしくは再送信されたRLC PDU)をセグメント化するべきではない。
− UEが論理チャネルからのRLC SDUをセグメント化する場合、UEは、そのセグメントのサイズをグラントに合うように可能な限り大きくするものとする。
− UEは、データの送信を最大化しなくてはならない。
UEは、中断された無線ベアラに対応する論理チャネルのデータを送信しないものとする(無線ベアラが中断されたとみなされるときの条件は、非特許文献3に定義される)。
論理チャネル優先順位付け処理について、UEは、以下の相対的優先順位を降順に考慮するものとする:
− C−RNTIのMAC制御エレメントまたはUL−CCCHからのデータ、
− パディングのために含まれるBSRを除く、BSRのMAC制御エレメント、
− PHRまたは拡張PHRのMAC制御エレメント、
− UL−CCCHからのデータを除く、任意の論理チャネルからのデータ、
− パディングのために含まれるBSRのMAC制御エレメント。
UEが1つのTTIにおいて複数のMAC PDUを送信することを要求されるとき、ステップ1から3および関連ルールが、独立して各グラントにまたはグラントの能力の総和に適用され得る。また、グラントが処理される順番は、UE実装形態に委ねられる。UEが1つのTTIにおいて複数のMAC PDUを送信するように要求されるとき、どのMAC PDUにMAC制御エレメントが含まれるかの決定は、UE実装形態による。
LTE(LTE−Aおよび3GPP Release12)のさらなる発展
World Radio communication Conference 2007(WRC−07)において、IMT−Advancedの周波数スペクトルが決定された。IMT−Advancedのための全体的な周波数スペクトルは決定されたが、実際に利用可能な周波数帯域幅は、地域や国によって異なる。しかしながら、利用可能な周波数スペクトルのアウトラインの決定に続いて、3GPP(the 3rd Generation Partnership Project)において無線インタフェースの標準化が開始された。3GPP TSG RAN #39 meetingにおいて、「Further Advancements for E-UTRA (LTE-Advanced)」に関する検討項目の記述が3GPPにおいて承認された。この検討項目は、E−UTRAを進化・発展させるうえで(例えば、IMT−Advancedの要求条件を満たすために)考慮すべき技術要素をカバーしている。
さらに、Release12において、LTEについて現在考慮される1つの主要な技術の構成要素を以下に説明する。
スモールセル
移動体データの爆発的需要は、いかに移動体事業者が、より大容量およびユーザ体感品質(QoE:Quality of user experience)の向上の難しい要件に応える必要があるかの変化を促している。現在、LTEを使用する第4世代ワイヤレスアクセスシステムが、3G/3.5Gよりも低いレイテンシおよび高効率でより高速のアクセスを実現するために、多数の事業者によって世界中で配置されている。しかしながら、予想される将来のトラフィック成長は、驚異的であり、特に大量のトラフィックを生成する高トラフィックエリア(ホットスポットエリア)では、容量要件に対処するためのさらなるネットワーク高密度化の必要性が非常に高まっている。ネットワーク高密度化―ネットワークノードの数を増やし、それによりネットワークノードをユーザ端末に物理的により近づけること―は、トラフィック容量を改善し、ワイヤレス通信システムの達成可能なユーザデータレートを高めるための鍵である。マクロ配置の直接的な高密度化に加えて、ネットワーク高密度化は、既存のマクロノードレイヤのカバレッジの下でそれぞれスモールセルの補足的低電力ノードの配置によって達成することができる。そのような異種(heterogeneous)配置では、低電力ノードは、例えば屋内および屋外のホットスポットの場所において、ローカルに非常に高いトラフィック容量および非常に高いユーザスループットを提供する。
その一方で、マクロレイヤは、カバレッジエリア全体に渡りサービスアベイラビリティおよびQoEを確保する。言い換えれば、低電力ノードを含むレイヤはまた、広いエリアをカバーするマクロレイヤとは対照的に、ローカルエリアアクセスを提供すると言うことができる。スモールセルそれぞれの低電力ノードの設置ならびにヘテロジニアス配置は、LTEの第1のリリース以降、可能であった。この関連で、いくつかの解決策が、LTEの最近のリリース(すなわち、リリース10/11)において特定された。より具体的には、これらのリリースは、ヘテロジニアス配置におけるレイヤ間の干渉を処理するために、追加のツールを導入した。パフォーマンスをさらに最適化し、コスト/エネルギー効率の高い動作を実現するために、スモールセルは、さらなる拡張を必要とし、多くの場合、既存のマクロセルと情報をやりとりすること、または既存のマクロセルを補完する必要がある。そのような解決策は、LTEリリース12以降のさらなる進化の間に調査されることになる。特に、低電力ノードおよびヘテロジニアス配置に関連するさらなる拡張が新しいリリース12のSI(Study Item)「E−UTRAおよびE−UTRANのためのスモールセル拡張の研究(Study on Small Cell Enhancements for E-UTRA and E-UTRAN)」の下で検討されることになろう。これらの活動のうちのいくつかは、低電力レイヤおよびデュアルレイヤコネクティビティ(dual-layer connectivity)へのマクロ支援の異なる形を含む、マクロレイヤと低電力レイヤとの間のさらに高度の相互作用の達成に重点的に取り組むことになろう。デュアルコネクティビティは、デバイスがマクロレイヤおよび低電力レイヤの両方への同時接続を有することを暗に示す。
スモールセル拡張SI内の配置シナリオ
このセクションは、スモールセル拡張(Small cell enhancements)のStudy Item(SI)で想定される配置シナリオを説明する。以下のシナリオでは、非特許文献4において理想的ではないバックホールとして分類されるバックホール技術が想定される。遠隔無線ヘッド(RRH)を配置するために使用され得るファイバアクセスは、本研究では想定されていない。HeNBは、除外されないが、HeNBの送信電力がピコeNBの送信電力よりも低くても、配置シナリオおよび課題に関してピコeNBとは区別されない。図8に示す、以下の3つのシナリオが考慮される:
シナリオ#1シナリオ#1は、同一キャリア周波数(周波数内)のマクロセルおよびスモールセルが理想的ではないバックホールを介して接続される配置シナリオである。
シナリオ#2シナリオ#2は、異なるキャリア周波数(周波数間)のマクロセルおよびスモールセルが理想的ではないバックホールを介して接続される配置シナリオである。シナリオ2aおよびシナリオ2bと本明細書で呼ばれる2つの種類のシナリオ#2が本質的に存在し、その差は、シナリオ2bでは屋内のスモールセル配置が考慮されることである。
シナリオ#3シナリオ#3は、1つまたは複数のキャリア周波数のスモールセルのみが理想的ではないバックホールを介して接続される配置シナリオである。
配置シナリオに応じて、異なる課題/問題が存在し、さらなる調査を必要とする。Study itemフェーズの間に、そのような課題が、対応する配置シナリオについて特定され、非特許文献5において捉えられている。それらの課題/問題のさらなる詳細は、そこで見ることができる。
非特許文献5の5節に記載された、特定された課題を解決するために、以下の設計目標が、非特許文献4で特定された要件に加えて、本研究について検討される。
モビリティロバスト性(mobility robustness)に関して、RRC_CONNECTEDにおけるUEについて、スモールセル配置によって達成されるモビリティ特性は、マクロのみのネットワークのそれに匹敵すべきである。
頻繁なハンドオーバーによるシグナリング負荷の増加に関して、いずれの新しい解決策も、CNに向けたシグナリング負荷の過度の増加をもたらしてはならない。しかし、スモールセル拡張によって引き起こされる追加のシグナリングおよびユーザプレーントラフィック負荷もまた、考慮されるべきである。
ユーザごとのスループットおよびシステム容量の改善に関して、理想的バックホール配置に似たユーザごとのスループットおよびシステム容量を達成するために、マクロセルおよびスモールセルにまたがって無線リソースを使用し、一方で、QoS要件が目標とされるべきであることを考慮する。
論理チャネル優先順位付け(LCP:Logical channel prioritization)
有限の無線リソースは、UEおよび無線ベアラの間で慎重に割り当てられ、使用される必要がある。ダウンリンクで、eNBは、それを介してすべてのダウンリンクデータが、各UEに無線インタフェースを介して送信される前に流れる主要なポイントである。したがって、eNBは、どのダウンリンクデータが最初に送信されるべきかに関する一貫した決定を行うことができる。しかし、アップリンクにおいて、各UEは、各自のバッファ内のデータおよび割り当てられた無線リソースにのみ基づいて個々の決定を行う。各UEが、割り当てられた無線リソースの使用に関して、最善のおよび最も一貫した決定を行うことを確保するために、論理チャネル優先順位付け(LCP)処理が導入される。LCP処理は、各論理チャネルからのデータの量とMAC PDUに含まれるべきMAC制御エレメントのタイプを決定することによって、MAC PDU構築のために使用される。LCP処理を使用することによって、UEは、最善のおよび最も予想可能な方法で各無線ベアラのQoSを満たすことができる。
複数の論理チャネルからのデータでのMAC PDUの構築において、最も単純な、最も直観的な方法は、MAC PDUスペースが論理チャネル優先順位の降順に論理チャネルに割り当てられる、絶対優先順位に基づく方法である。すなわち、最も高い優先順位の論理チャネルからのデータが最初にMAC PDUに供され、次に高い優先順位の論理チャネルからのデータがこれに続き、MAC PDUスペースが使い尽くされるまでこれを継続する。絶対優先順位に基づく方法は、UE実装に関して非常に単純であるが、それは低い優先順位の論理チャネルからのデータの枯渇を時に引き起こす。枯渇は、高い優先順位の論理チャネルからのデータがすべてのMAC PDUスペースを占有するため、低い優先順位の論理チャネルからのデータが送信され得ないことを意味する。
LTEにおいて、優先ビットレート(PBR:Prioritized Bit Rate)は、重要性の順番でデータを送信するために、かつ、より低い優先順位を有するデータの枯渇を避けるために、各論理チャネルについて定義される。PBRは、論理チャネルのために保証された最低データレートである。論理チャネルが低い優先順位を有する場合にも、少なくとも少量のMAC PDUスペースが、PBRを保証するために割り当てられる。したがって、枯渇の問題は、PBRを使用することによって回避することができる。
PBRを用いたMAC PDUの構築は、2つのラウンドからなる。第1のラウンドでは、各論理チャネルは、論理チャネル優先順位の降順に供されるが、MAC PDUに含まれる各論理チャネルからのデータの量は、初めに、その論理チャネルの設定されたPBR値に対応する量に制限される。すべての論理チャネルがそれらのPBR値まで供された後に、MAC PDU内に余地が残っていた場合、第2のラウンドが実行される。第2のラウンドでは、各論理チャネルは、再び、優先順位の降順に供される。第1のラウンドと比較した第2のラウンドの主な差異は、より低い優先順位の各論理チャネルは、より高い優先順位のすべての論理チャネルが送信すべきデータをもう有しない場合にのみ、MAC PDUスペースを割り当てられ得るということである。
MAC PDUは、各設定された論理チャネルからのMAC SDUだけではなく、MAC CEもまた含み得る。パディングBSRを除いて、MAC CEは、MAC CEがMACレイヤの動作を制御するので、論理チャネルからのMAC SDUより高い優先順位を有する。したがって、MAC PDUが構成されるとき、MAC CEは、MAC CEが存在する場合、最初に含まれることになり、残りのスペースは論理チャネルからのMAC SDUのために使用される。次いで、追加のスペースが残され、そのスペースがBSRを含むのに十分な大きさである場合、パディングBSRがトリガされ、MAC PDUに含まれる。
以下の表は、MAC PDUを生成するときに考慮される優先度の順位を示す。いくつかのタイプのMAC CEおよび論理チャネルからのデータの中で、C−RNTI MAC CEおよびUL−CCCHからのデータが、最も高い優先順位を有する。C−RNTI MAC CEおよびUL−CCCHからのデータは、同じMAC PDUに決して含まれない。他の論理チャネルからのデータとは異なり、UL−CCCHからのデータは、他のMAC CEよりも高い優先順位を有する。UL−CCCHは、SRB0を使用し、RRCメッセージを伝送するので、UL−CCCHデータは他のデータよりも高い優先順位を有する必要がある。通常は、UL−CCCHからのデータはRA処理の間に伝送され、UL−CCCHからのMAC PDUのサイズは制限される。C−RNTI MAC CEは、その存在がeNBによって知られたUEによって、RA処理の間に使用される。RA処理は衝突にさらされるので、eNBが各UEを識別することができる手段を有することは重要である。したがって、UEは、RA処理の間に可能な限り早期に自身のC−RNTIを識別として含むことを要求される。
Figure 0006635350
以下に、LTE MAC多重化がどのように実行されるかの一例を示す。本例では、以下を想定する:
− 3つのチャネルが存在する:チャネル1は最も高い優先順位であり、チャネル2は中間の優先順位であり、そして、チャネル3は最も低い優先順位である。
− チャネル1、チャネル2、およびチャネル3は、PBR値を割り当てられている。
第1のラウンドで、各チャネルは、優先順位の順に応じてPBRに相当するデータ量まで提供される。この第1のラウンドで、設定されたPBR値を有さないチャネルは提供されない。加えて、そのチャネルのために使用可能なデータの量がPBRの設定された値より少ない場合、そのチャネルは、バッファ内で使用可能なデータ量まで提供される。したがって、各チャネルは、当該チャネルのPBRの設定値までMAC PDUにおいてスペースを割り当てられる。
第2のラウンドで、論理チャネルは、以下の3つの条件が満たされるときにのみ提供される:
− 関係する論理チャネルよりも高い優先順位の論理チャネルが提供された後、
− MAC PDU内にスペースが残っている、
− チャネルのバッファ内に使用可能なデータが存在する。
したがって、PDU内にスペースが残っている場合、チャネル1が最初に提供される。チャネル1のバッファ内の残りのデータはMAC PDU内の残りのスペースより大きいので、MAC PDU内のすべての残りのスペースはチャネル1に割り当てられる。それ以上スペースはないので、チャネル2および3は第2のラウンドで提供されない。
前述の説明は、一般的原理であり、新しいMAC PDUが構成されるたびに実施はされない。各MAC SDUは1つのRLC PDUに対応し、1つのRLC PDUは、少なくとも1バイトのRLC PDUヘッダを含む。各MAC SDUについて、対応する少なくとも1バイトのMACサブヘッダが存在する。したがって、1つの論理チャネルからの少量のデータがMAC PDUに含まれるときにはいつでも、それは少なくとも2バイトのヘッダオーバヘッドを負うことになる。前述の多重化の原理があらゆるMAC PDUで適用された場合、MAC PDU内のあらゆる論理チャネルのMACサブヘッダおよびRLC PDUヘッダに起因する全体のオーバヘッドは莫大になる。したがって、あらゆるサブフレームに前述のPBR要件を適用するのではなくて、長期間のPBR要件を満たす方がよい。オーバヘッドを減らし、過度のセグメント化を防ぐために、PBRを有するトークンバケットモデルが適用される。
トークンバケットモデルでは、各論理チャネルはbucketSizeDurationおよびprioritizedBitRateの2つのパラメータと関連付けられる。このモデルでは、各論理チャネルはあらゆるサブフレームにおいてprioritizedBitRateの量のデータを送信する権利が与えられると想定する。ある特定の論理チャネルが、ある特定のサブフレームにおいてprioritizedBitRateの量のデータを送信する権利を十分に使用しなかった場合、残りの権利は、別のサブフレームで使用することができる。送信する権利は、(prioritizedBitRate×bucketSizeDuration)の量のデータまで蓄積することができる。論理チャネルのいくつかのデータがMAC PDUに含まれるとき、送信する権利は、MAC PDUに含まれるデータの量だけ減らされる。ある特定の論理チャネルが過度の送信する権利を蓄積することを防ぐために、パラメータbucketSizeDurationは、論理チャネルが送信する権利をどこまで蓄積することができるかを設定する。このトークン−バケットモデルを介して、UEは、サブフレームごとではなく、より長い期間平均してPBR原理を満たすことができる。
以下に、論理チャネル優先順位付けの一例が提供される。ここでは、所与の論理チャネルについて、bucketSizeDurationは4ms(サブフレーム)であり、prioritizedBitRateは1Kb/msであると想定する。したがって、論理チャネルは、4Kbの量を超える送信する権利を蓄積することができない。言い換えれば、論理チャネルからのデータが長期間送信されなかった場合でも、その論理チャネルが送信することができるビットの最大数は4Kbである。本例では、論理チャネルは第1のサブフレームから第5のサブフレームでデータを送信しなかった。しかし、トークンバケットのサイズ制限を理由として、第5のサブフレームで論理チャネルによって蓄積される最大トークンは4Kbである。第6のサブフレームで、論理チャネルからの3Kbのデータが送信された。1Kbに値するトークンが第7のサブフレームで蓄積されるので、第7のサブフレームの最後にその論理チャネルについて蓄積されたトークンの合計は2Kbである。したがって、その論理チャネルがデータを送信しなかった場合でも、その論理チャネルは、蓄積されたトークンによって、後で多くの、ただし最大トークン以下の、送信を行うことができる。
デュアルコネクティビティ
3GPP RANのワーキンググループにおいて現在審議中の1つの有望な解決策は、いわゆる「デュアルコネクティビティ」コンセプトである。「デュアルコネクティビティ」という用語は、所与のUEが、理想的ではないバックホールと接続された少なくとも2つの異なるネットワークノードによって提供される無線リソースを消費する、動作を示すために使用される。基本的に、UEは、マクロセル(マクロeNB)およびスモールセル(セカンダリeNB)の両方と接続される。さらに、UEのデュアルコネクティビティに関与する各eNBは、異なる役割を想定することができる。それらの役割は、eNBの電力クラスに必ずしも依存せず、UEの間で異なってもよい。
Study itemは、現在、非常に初期の段階にあるので、デュアルコネクティビティの詳細はまだ決定されていない。例えば、アーキテクチャはまだ合意されていない。したがって、多くの事項/詳細、例えばプロトコル拡張、は、現在、まだ未決定である。図9は、デュアルコネクティビティのためのいくつかの例示的アーキテクチャを示す。図9は、1つの潜在的オプションとしてのみ理解されるべきである。しかし、本開示は、この特定のネットワーク/プロトコルアーキテクチャに限定されず、一般に適用することができる。ここでは、アーキテクチャについて以下のことが想定される:
− 各パケット、C/Uプレーン分離、をどこで提供するかのベアラレベルごとの決定
− 一例として、UE RRCシグナリングおよびVoLTEなどの高QoSのデータはマクロセルによって提供できる一方、ベストエフォートデータはスモールセルにオフロードされる。
− ベアラ間の結合はなく、マクロセルとスモールセルとの間に共通のPDCPまたはRLCは必要とされない。
− RANノード間のルーズな調整(looser coordination)
− SeNBはS−GWへの接続を有さない、すなわち、パケットはMeNBによって送られる。
− スモールセルは、CNに透過的である。
最後の2つの箇条書きに関して、SeNBがS−GWと直接に接続されること、すなわちS1−UがS−GWとSeNBとの間にあることもまた起こり得ることに留意されたい。基本的に、ベアラマッピング/分離に関して3つの異なるオプションが存在する:
− オプション1:S1−UはまたSeNBにおいて終端する。
− オプション2:S1−UはMeNBにおいて終端し、ベアラはRANにおいて分離しない。
− オプション3:S1−UはMeNBにおいて終端し、ベアラはRANにおいて分離する。
図10は、Uプレーンデータのダウンリンク方向を一例として挙げる、これらの3つのオプションを示す。オプション2が本明細書を通して想定され、図にも示される。
ワイヤレス通信システムの共通の問題は、リソースが限定され、これらのリソースに対する潜在的な探求者(seeker)が複数存在するため、すべてのリソースをいつも割り当てることおよび使用することは不可能であるということである。
各UEのベアラの合意されたサービス品質(QoS)を提供するために最低限必要とされるもの(リソース)の観点から、そしてまた、異なるUEは異なる無線チャネルを経験していることがあり、したがって、同様のニーズを満たすためであっても必要とするリソースの量が異なることになるという観点から、限定されたリソースの割当ておよび使用が行われる必要があるため、本要件はより複雑になる。リソース割当ての決定は、LTEについては1msである送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)ごとに行われる。したがって、1msごとに、ネットワークは、送信する何らかのデータが存在する各々のUEに対してどの位のDLリソースを割り当てるかを決定する必要がある。同様に、1msごとに、ネットワークは、送信する情報を有する各々のUEに向けてどの位のULリソースを割り当てるかを決定する必要がある。
しかし、ダウンリンク(DL)は、アップリンク(UL)とは異なる。DLにおいて、eNBは、すべてのUEおよびそれらのベアラの要件の全体像を把握する。すなわち、どの位のデータがそれらのベアラのうちの各ベアラの各UEに送信されるべきか、無線状態はどうであるか(その結果、どのリソースがよい/悪いか)、QoSなど。しかし、ULでは、ネットワークは、UEがそれの各々のULベアラでどの位のデータを送信したかを知らない。したがって、ネットワークは、このUEの各々のULベアラのリソースの正確な量を割り当てることができない。
1つの採り得る解決法は、すべてのULベアラが少なくとも「統計的に」満たされるようにUEに「十分な」量のリソースを割り当てることである。しかし、リソースは限られているため、この方法は、頻繁に、そのようなリソースを無駄にすることを意味し、その場合、いくつかの他のUE/ベアラが欠乏させられることになる。このため、非特許文献2のa40の第5.4.5章に明記されるようなある種の条件が満たされるとき、ネットワークは、UEのUL送信要件に関して何らかの知識を有するように、UEはバッファ状況報告(BSR)を時々送信する。
別の課題は、ネットワークが、ベアラのQoS実現を困難にし得るグラントを絶対に使用するとは限らないことをUE実装が任意で確保する必要があるということである。これを目的として、UEがそのベアラに渡ってグラントをどのように使用するかについてのある種のルールが定義される。これは主に無線ベアラを実現する異なる論理チャネル間の何らかの優先順位の維持に関するので、論理チャネル優先順位付け(LCP)と呼ばれる。バッファ状況報告および論理チャネル優先順位付けの両方が、LTEプロトコルスタックのMACサブレイヤの機能である。
LTEのRel.8/9では、例えば、すべてのベアラにわたりグラントを割り当てる、すなわち各々のRLCエンティティに結果として生じたグラントを知らせるためにLCPを実行するUEごとに1つのみのMACエンティティが存在していた。キャリアアグリゲーションがLTEにおいて導入され、結果として、複数のセルから同時に受信されるグラントが存在した場合でも、単一のMACエンティティがLCPを実行する役割を担い、各RLCエンティティに適用可能なグラントを割り当てた。これは、図11の図表に示される。
スモールセル拡張の導入により、起こり得るアーキテクチャのオプションのうちの1つにおいて、物理リソースが複数のセルによって対応するMACエンティティに割り当てられることが可能である。言い換えれば、ULの属しているセルの数と同じ数のMACエンティティがUE内に存在し得る。図12に示すように、これらのMACスケジューラはそれら自体のLCPを実行すること、またはBSRを報告し、結果として生じたグラントを対応するRLCエンティティの各々に知らせることができるので、これは、LCP/BSR報告の観点から問題ではない。
これは、例えば、図13に示すアーキテクチャオプション2、例えば2C、における状況である。アーキテクチャオプション2Cにおいて、特定のベアラの無線インタフェース送信は特定のセルを完全に介する。図13では、左のベアラ送信はMeNB物理リソースを介し、右のベアラ送信はSeNB物理リソースを介する。プロトコルスタックの対応するUE側の図式が、図14に示される。
問題は、図15および16に示すアーキテクチャオプション3、例えば3C、において生じる。具体的には、オプション3Cにおいて、定義されたルールが今のところ存在しないため、セル1およびセル2内のMACは、共用(破線の)ベアラのためにどの位のグラントを割り当てるべきかを知らない。したがって、今日のように、これらのMACスケジューラがLCPを厳密に実行した場合、これらのMACスケジューラは、ここでグラントを2度受け取ることになる破線のベアラにグラントを過度に割り当てる(例えば、「prioritisedBitRate」に等しい無線ベアラにグラントを各々割り当てる)結果となり得る。他方で、それは、セル2がゲインをオフロードするために使用されるセルであるため、ネットワークが、セル2を介して送信されるように最大限のデータを割り当てることを望み得るため、スモールセル拡張の基本的な目的を無にする。
同様に、バッファ状況が破線のベアラに対応する送信のために使用可能なデータについてどのように報告されることになるかは明確ではない。バッファ状況報告処理は、UEのULバッファにおける送信可能なデータの量に関する情報をサービングeNBに提供するために使用される。送信可能なデータの量は、PDCPにおける送信可能なデータとRLCエンティティにおける送信可能なデータの合計である(詳細は非特許文献6および非特許文献7において公的に入手可能)。さらに、(図16に示すように)PDCPは共通のエンティティであるので、分割破線ベアラの個々のRLCエンティティ(すなわち、MeNBのRLCおよびSeNBのRLC)は、それらのSDUを導く。したがって、本明細書に従い、送信可能なデータは、RLCにまだ提出されていない同一のPDCP SDUとPDCP PDUとを、各MACエンティティまたはセルに対して二重にカウントし得る。
したがって、UEが前述の欠点のうちの少なくともいくつかを回避しながら少なくとも2つのセルと通信することができる設定が好ましい。
前述の欠点は、本独立請求の教示によって克服される。さらに追加の利点が、本従属請求の教示によって達成される。
本開示の1つの非限定的および例示的実施形態は、マスタ基地局及びセカンダリ基地局に渡り分割された分離ベアラを使用することによってマスタ基地局及びセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードの通信方法を提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の分離ベアラについて共用される。本方法で、移動ノードは、分離比率に基づいて、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の移動ノード内のPDCPレイヤの全バッファ占有を、マスタ基地局の第1のPDCPバッファ占有値、及び、セカンダリ基地局の第2のPDCPバッファ占有値に分割する。移動ノードは、第1のPDCPバッファ占有値に基づいてマスタ基地局の第1のバッファ状況報告を生成し、さらにまた、第2のPDCPバッファ占有値に基づいてセカンダリ基地局の第2のバッファ状況報告を生成する。その後に、移動ノードは、第1のバッファ状況報告をマスタ基地局に送信し、第2のバッファ状況報告をセカンダリ基地局に送信する。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、第1のPDCPバッファ占有値および第2のPDCPバッファ占有値のうちの一方が分離ベアラの移動ノード内のPDCPレイヤの全バッファ占有に等しくなるように、及び、第1のPDCPバッファ占有値および第2のPDCPバッファ占有値のうちの他方がゼロに等しくなるように、特定の分離比率が定義される。好ましくは、前記特定の分離比率は、1対0または0対1によって表される。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、特定の分離比率で設定されるとき、移動ノードは、それぞれの基地局に送信されるRLCアップリンクデータを除いて、その特定の分離比率に応じてマスタ基地局またはセカンダリ基地局のいずれかに、PDCPレイヤによって処理されたすべてのアップリンクデータを送信する。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、特定の分離比率で設定されるとき、移動ノードは、その特定の分離比率に応じてマスタ基地局またはセカンダリ基地局のいずれかへの、PDCPレイヤによって処理されたアップリンクデータの分離ベアラを停止する。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、移動ノードは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間で移動ノード内のPDCPレイヤのバッファ占有全体をどのように分割するかに関してマスタ基地局によって通知を受ける。好ましくは、これは、分離ベアラに関連する情報エレメント内のフラグによって行われ得る。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、第1のRLC(Radio Link Control)レイヤは、マスタ基地局への分離ベアラのために移動ノード内に配置され、第2のRLCレイヤはセカンダリ基地局への分離ベアラのために移動ノード内に配置される。移動ノードによって、第1のバッファ状況報告は、移動ノードにおける第1のPDCPバッファ占有値と第1のRLCレイヤのバッファ占有値との合計に基づいて生成される。移動ノードによって、第2のバッファ状況報告は、移動ノードにおける第2のPDCPバッファ占有値と第2のRLCレイヤのバッファ占有値との合計に基づいて生成される。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、第1のPDCPバッファ占有値および第2のPDCPバッファ占有値のうちの一方が分離ベアラの移動ノード内のPDCPレイヤの全バッファ占有に等しくなるように、及び、第1のPDCPバッファ占有値および第2のPDCPバッファ占有値のうちの他方がゼロに等しくなるように、特定の分離比率が定義される。さらに、第1のバッファ状況報告/第2のバッファ状況報告がゼロである場合、第1のバッファ状況報告/第2のバッファ状況報告は送信されない。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、移動ノードは、マスタ基地局に、その移動ノードによって受信されたTCP(Transmission Control Protocol)ダウンリンクデータに関する、TCPレイヤのすべての確認応答を送信する。これは、好ましくは、残りのアップリンクデータがその移動ノードによってマスタ基地局に送信されるか否かとは無関係に行われる。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、移動ノードのPDCPレイヤは、TCP確認応答を検出し、マスタ基地局にチャネルを介して送信するために、検出されたTCP確認応答を下位のレイヤに内部で送る。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、第1のバッファ状況報告の計算は、分離比率に関係なく、マスタ基地局へのTCPレイヤのすべての確認応答の送信を考慮する。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、移動ノードは、第1のバッファ状況報告で報告されたマスタ基地局への分離ベアラのバッファ占有の値に基づいて、マスタ基地局への分離ベアラの第1のLCP(Logical Channel Prioritization)処理を実行する。同様に、移動ノードは、第2のバッファ状況報告で報告されたセカンダリ基地局への分離ベアラのバッファ占有の値に基づいて、セカンダリ基地局への分離ベアラの第2のLCP処理を実行する。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、第1のバッファ状況報告で報告されたバッファ占有の値は、マスタ基地局への分離ベアラの第1のバッファ状況報告で報告されたバッファ占有の値までを最大値としてマスタ基地局への分離ベアラにリソースを供することによって、第1のLCP処理において考慮される。第2のバッファ状況報告で報告されたバッファ占有の値は、セカンダリ基地局への分離ベアラの第2のバッファ状況報告で報告されたバッファ占有の値までを最大値としてセカンダリ基地局への分離ベアラにリソースを供することによって、第2のLCP処理において考慮される。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、第1のMAC(Media Access Control)レイヤは、マスタ基地局への分離ベアラのために移動ノード内に配置され、第2のMACレイヤは、セカンダリ基地局への分離ベアラのために移動ノード内に配置される。バッファ状況報告が分離ベアラのバッファにおけるデータ到達により第1のMACレイヤにおいてトリガされるとき、第1のMACレイヤは、その分離ベアラの第2のMACレイヤにおいてバッファ状況報告をトリガする。バッファ状況報告が、分離ベアラのバッファにおけるデータ到達により第2のMACレイヤにおいてトリガされるとき、第2のMACレイヤが、その分離ベアラの第1のMACレイヤにおけるバッファ状況報告をトリガする。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、第1のバッファ状況報告は、トリガされている時間に第1のMACレイヤによって生成され、第2のバッファ状況報告は、トリガされている時間に第2のMACレイヤによって生成される。代替方法として、第1のバッファ状況報告が第2のバッファ状況報告の前に送信されるようにスケジュールされる場合、第1のバッファ状況報告は、第1のバッファ状況報告がマスタ基地局に送信されるようにスケジュールされた時間に第1のMACレイヤによって生成され、第2のバッファ状況報告は、第1のバッファ状況報告がマスタ基地局に送信されるようにスケジュールされた時間に第2のMACレイヤによって生成される。さらに上記の代替方法として、第1のバッファ状況報告は、第1のバッファ状況報告がマスタ基地局に送信されるようにスケジュールされた時間に第1のMACレイヤによって生成され、第2のバッファ状況報告は、第2のバッファ状況報告がセカンダリ基地局に送信されるようにスケジュールされた時間に第2のMACレイヤによって生成される。さらに、上記のさらなる代替方法として、第1のバッファ状況報告は、第1のバッファ状況報告がマスタ基地局に送信されるようにスケジュールされた時間に、または第1のバッファ状況報告が第1のMACレイヤでトリガされた時間に、第1のMACレイヤによって生成され、第2のバッファ状況報告は、第2のバッファ状況報告がセカンダリ基地局に送信されるようにスケジュールされた時間に第2のMACレイヤによって生成され、そこにおいて、第2のバッファ状況報告は第1のバッファ状況報告によって報告されないデータの値を含む。
上記に加えてまたは代替で使用することができる本開示の実施形態の代替のおよび有利な一変形形態によれば、第1のメディアアクセス制御、MAC、レイヤは、マスタ基地局への分離ベアラのために移動ノード内に配置され、そして、第2のMACレイヤは、セカンダリ基地局への分離ベアラのために移動ノード内に配置される。バッファ状況報告が分離ベアラのバッファにおけるデータ到達により第1のMACレイヤにおいてトリガされる。バッファ状況報告が、分離ベアラのバッファにおけるデータ到達により第2のMACレイヤにおいてトリガされる。
本実施形態はさらに、マスタ基地局およびセカンダリ基地局に渡り分割された分離ベアラを使用することによってマスタ基地局及びセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードを提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の分離ベアラについて共用される。移動ノードのプロセッサは、分離比率に基づいて、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間で移動ノード内のPDCPレイヤの全バッファ占有を、マスタ基地局の第1のPDCPバッファ占有値及びセカンダリ基地局の第2のPDCPバッファ占有値に分割する。プロセッサは、第1のPDCPバッファ占有値に基づいてマスタ基地局の第1のバッファ状況報告を生成し、第2のPDCPバッファ占有値に基づいてセカンダリ基地局の第2のバッファ状況報告を生成する。移動ノードの送信器は、第2のバッファ状況報告をセカンダリ基地局に送信し、第1のバッファ状況報告をマスタ基地局に送信する。
本開示の一実施形態は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードの通信方法を提供する。PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、移動ノード内に配置され、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。移動ノードは、バッファ分離比率に基づいて、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の移動ノード内のPDCPレイヤの全バッファ占有をマスタ基地局の第1のPDCPバッファ占有値およびセカンダリ基地局の第2のPDCPバッファ占有値に分割する。移動ノードは、第1のPDCPバッファ占有値に基づいてマスタ基地局の第1のバッファ状況報告を生成し、第2のPDCPバッファ占有値に基づいてセカンダリ基地局の第2のバッファ状況報告を生成する。移動ノードは、第1のバッファ状況報告をマスタ基地局に送信し、第2のバッファ状況報告をセカンダリ基地局に送信する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、バッファ分離比率は、好ましくは以下のうちの少なくとも1つに基づいて、マスタ基地局によって決定される:セカンダリ基地局によって処理されるロード、オフロード要件、チャネル状態、サービスの品質。決定されたバッファ分離比率は、好ましくはRRC(Radio Resource Control)シグナリング、またはMAC(Media Access Control)シグナリングを使用し、マスタ基地局から移動ノードおよび/またはセカンダリ基地局に送信される。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、バッファ分離比率は、好ましくは以下のうちの少なくとも1つに基づいて、移動ノードによって決定される:移動ノードとマスタおよびセカンダリ基地局それぞれとの間の無線リンクの無線閾値、移動ノードによって受信された過去のリソースグラント。決定されたバッファ分離比率は、好ましくはRRC(Radio Resource Control)シグナリング、またはMAC(Media Access Control)シグナリングを使用し、移動ノードからマスタ基地局および/またはセカンダリ基地局に送信される。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、第1のRLC(Radio Link Control)レイヤは、マスタ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置され、第2のRLCレイヤは、セカンダリ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置される。第1のバッファ状況報告は、その移動ノードにおける第1のPDCPバッファ占有値と第1のRLCレイヤのバッファ占有値との合計に基づいて、その移動ノードによって生成される。第2のバッファ状況報告は、その移動ノードにおける第2のPDCPバッファ占有値と第2のRLCレイヤのバッファ占有値との合計に基づいて、その移動ノードによって生成される。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、移動ノードは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間で共用される複数の論理チャネルを使用することによって、マスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能である。バッファ分離比率は、複数の共用論理チャネルのうちの1つのみのまたは1セットの論理チャネルに適用される、あるいは、バッファ分離比率は、複数の共用論理チャネルのすべてに適用される。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、移動ノード内のPDCPレイヤおよびRLCレイヤの全バッファ占有が所定の閾値を超えるかどうかを決定する。そうである場合、バッファ占有全体を分割し、第1のおよび第2のバッファ状況報告を生成および送信するステップが、実行される。そうでない場合、バッファ占有全体を分割し、第1のおよび第2のバッファ状況報告を生成および送信するステップは実行されず、移動ノードは、それのアップリンクデータバッファ状況報告を生成し、マスタ基地局またはセカンダリ基地局のうちの1つにのみ送信する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、移動ノードは、好ましくは移動局がマスタ基地局から次のいくつかのサブフレームにおいて割り当てられ得るリソースの量をセカンダリ基地局が推定するために、マスタ基地局の第1のバッファ状況報告をセカンダリ基地局に送信する。移動ノードは、好ましくは移動局がセカンダリ基地局からの次のいくつかのサブフレームにおいて割り当てられ得るリソースの量をマスタ基地局が推定するために、セカンダリ基地局の第2のバッファ状況報告をマスタ基地局に送信する。
本開示の一実施形態はさらに、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードを提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。移動ノードのプロセッサは、ベアラバッファ分離比率に基づいて、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の移動ノード内のPDCPレイヤの全バッファ占有をマスタ基地局の第1のPDCPバッファ占有値およびセカンダリ基地局の第2のPDCPバッファ占有値に分割する。移動ノードのプロセッサは、第1のPDCPバッファ占有値に基づいてマスタ基地局の第1のバッファ状況報告を生成し、第2のPDCPバッファ占有値に基づいてセカンダリ基地局の第2のバッファ状況報告を生成する。移動ノードの送信器は、第1のバッファ状況報告をマスタ基地局に送信し、第2のバッファ状況報告をセカンダリ基地局に送信する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、移動ノードの受信器は、好ましくはRRC(Radio Resource Control)シグナリング、またはMAC(Media Access Control)シグナリングを使用し、マスタ基地局によって決定された、バッファ分離比率をマスタ基地局から受信する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、バッファ分離比率は、好ましくは以下のうちの少なくとも1つに基づいて、移動ノードによって決定される:移動ノードとマスタおよびセカンダリ基地局それぞれとの間の無線リンクの無線閾値、移動ノードによって受信された過去のリソースグラント。送信器は、好ましくはRRC(Radio Resource Control)シグナリング、またはMAC(Media Access Control)シグナリングを使用し、マスタ基地局および/またはセカンダリ基地局に決定されたバッファ分離比率を送信する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、第1のRLC(Radio Link Control)レイヤは、マスタ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置され、第2のRLCレイヤは、セカンダリ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置される。プロセッサは、その移動ノードにおける第1のPDCPバッファ占有値と第1のRLCレイヤのバッファ占有値との合計に基づいて第1のバッファ状況報告を生成する。プロセッサは、移動ノードにおける第2のPDCPバッファ占有値と第2のRLCレイヤのバッファ占有値との合計に基づいて第2のバッファ状況報告を生成する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、プロセッサは、移動ノード内のPDCPレイヤおよびRLCレイヤの全バッファ占有が所定の閾値を超えるか否かを決定する。そうである場合、バッファ占有全体を分割し、第1のおよび第2のバッファ状況報告を生成および送信するステップが実行される。そうでない場合、バッファ占有全体を分割し、第1のおよび第2のバッファ状況報告を生成および送信するステップは実行されず、移動ノードは、それのアップリンクデータバッファ状況報告を生成し、マスタ基地局またはセカンダリ基地局のうちの1つにのみ送信する。
本開示の一実施形態はさらに、モバイル通信システムにおいて使用するためのマスタ基地局を提供し、そこにおいて移動ノードは、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによって、マスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続される。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。マスタ基地局のプロセッサは、好ましくは以下のうちの少なくとも1つに基づいて、バッファ分離比率を決定する:セカンダリ基地局によって処理されるロード、オフロード要件、チャネル状態、サービスの品質。バッファ分離比率は、バッファ分離比率に基づいてマスタ基地局とセカンダリ基地局との間の移動ノード内のPDCPレイヤの全バッファ占有をマスタ基地局の第1のPDCPバッファ占有値およびセカンダリ基地局の第2のPDCPバッファ占有値に分割するための移動ノードによる使用を目的とする。送信器は、好ましくはRRC(Radio Resource Control)シグナリング、またはMAC(Media Access Control)シグナリングを使用し、決定されたバッファ分離比率を移動ノードにおよび/またはセカンダリ基地局に送信する。
本開示のさらなる一実施形態は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによるマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードのための方法を提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。第1のRLC(Radio Link Control)レイヤは、マスタ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置され、第2のRLCレイヤは、セカンダリ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置される。移動ノードは、移動ノード内のPDCPレイヤの総バッファ占有値、第1のRLCレイヤのバッファ占有値および第2のRLCレイヤのバッファ占有値をマスタ基地局および/またはセカンダリ基地局に送信する。マスタ基地局またはセカンダリ基地局のいずれかが、移動ノード内のPDCPレイヤの受信された総バッファ占有値、第1のRLCレイヤのバッファ占有値および第2のRLCレイヤのバッファ占有値、に基づいて、分離比率を決定する。決定された分離比率は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局のうちの他方に送信される。PDCPレイヤの受信された総占有値によって示されるものとしてのデータの共用論理チャネルのアップリンクリソース割当てが分離比率に従ってマスタ基地局とセカンダリ基地局との間で分割されるように、マスタ基地局およびセカンダリ基地局は、それぞれ分離比率に基づいて、共用論理チャネルのアップリンクリソース割当てを実行する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、マスタ基地局は、論理チャネルグループ内で唯一になるように共用論理チャネルを設定する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、移動ノードは、好ましくは以下のうちの少なくとも1つに基づいて、移動ノード内のPDCPレイヤの総バッファ占有値、第1のRLCレイヤのバッファ占有値および第2のRLCレイヤのバッファ占有値をどの基地局に送信するかを決定する:
− セカンダリ基地局およびマスタ基地局から受信された過去のリソース割当て、
− 無線リンク閾値、
− バッファ占有の量、
− セカンダリ基地局またはマスタ基地局からの前のリソース割当てが、移動ノードがすべてのデータを送信するのに十分であったか否か。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、移動ノードは、どの基地局に移動ノード内のPDCPレイヤの総バッファ占有値、第1のRLCレイヤのバッファ占有値および第2のRLCレイヤのバッファ占有値を送信するかを決定する。
本開示のさらなる実施形態は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードを提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。第1のRLC(Radio Link Control)レイヤは、マスタ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置され、第2のRLCレイヤは、セカンダリ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置される。PDCPレイヤの受信された総占有値によって示されるものとしてのデータの共用論理チャネルのアップリンクリソース割当てが、分離比率に従ってマスタ基地局とセカンダリ基地局との間で分割されるように、移動ノードの送信器は、それに基づいて共用論理チャネルのアップリンクリソース割当てがマスタおよびセカンダリ基地局によってそれぞれ実行される分離比率をマスタまたはセカンダリ基地局が決定するために、マスタ基地局およびセカンダリ基地局に、移動ノード内のPDCPレイヤの総バッファ占有値、第1のRLCレイヤのバッファ占有値および第2のRLCレイヤのバッファ占有値を送信する。
本開示のさらなる実施形態は、モバイル通信システムにおいて使用するためのマスタ基地局を提供し、そこにおいて移動ノードは、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによって、マスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能である。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。第1のRLC(Radio Link Control)レイヤは、マスタ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置され、第2のRLCレイヤは、セカンダリ基地局への共用論理チャネルのために移動ノード内に配置される。マスタ基地局の受信器は、移動ノードから移動ノード内のPDCPレイヤの総バッファ占有値、第1のRLCレイヤのバッファ占有値および第2のRLCレイヤのバッファ占有値を受信する。マスタ基地局のプロセッサは、移動ノード内のPDCPレイヤの受信された総バッファ占有値、第1のRLCレイヤのバッファ占有値および第2のRLCレイヤのバッファ占有値、に基づいて、分離比率を決定する。マスタ基地局の送信器は、決定された分離比率をセカンダリ基地局に送信する。プロセッサは、PDCPレイヤの受信された総占有値によって示されるものとしてのデータの共用論理チャネルのアップリンクリソース割当てが、分離比率に従ってマスタ基地局とセカンダリ基地局との間で分割されるように、分離比率に基づいて、共用論理チャネルのアップリンクリソース割当てを実行する。
本開示のさらなる一実施形態は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードの通信方法を提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。LCP(Logical Channel Prioritization)処理のために使用される優先ビットレートパラメータは、マスタ基地局への共用論理チャネルのLCP処理の第1の優先ビットレートパラメータに、そして、セカンダリ基地局への共用論理のLCP処理の第2の優先ビットレートパラメータに分割される。移動ノードは、第1の優先ビットレートパラメータに基づいて、マスタ基地局への共用論理チャネルの第1のLCP処理を実行する。移動ノードは、第2の優先ビットレートパラメータに基づいて、セカンダリ基地局への共用論理チャネルの第2のLCP処理を実行する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、第1のLCP処理は、マスタ基地局の役割を担う移動ノード内のメディアアクセス制御、MAC、エンティティによって実行され、LCP処理は、セカンダリ基地局の役割を担う移動ノード内のMACエンティティによって実行される。
本開示のさらなる一実施形態は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードを提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。移動ノードのプロセッサは、LCP(Logical Channel Prioritization)処理のために使用される優先ビットレートパラメータをマスタ基地局への共用論理チャネルのLCP処理のための第1の優先ビットレートパラメータに、そして、セカンダリ基地局への共用論理のLCP処理のための第2の優先ビットレートパラメータに分割する。プロセッサは、第1の優先ビットレートパラメータに基づいて、マスタ基地局への共用論理チャネルの第1のLCP処理を実行し、第2の優先ビットレートパラメータに基づいて、セカンダリ基地局への共用論理チャネルの第2のLCP処理を実行する。
本開示の別の実施形態は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードの通信方法を提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。移動ノードは、第1のLCP処理に基づく移動ノードによる優先ビットレートパラメータの更新を含めて、優先ビットレートパラメータに基づいて、マスタ基地局またはセカンダリ基地局のいずれかへの共用論理チャネルの第1のLCP(Logical Channel Prioritization)処理を実行する。移動ノードによる第1のLCP処理を終了した後、移動ノードは、更新された優先ビットレートパラメータに基づいて、他方の基地局、セカンダリ基地局またはマスタ基地局、への共用論理チャネルの第2のLCP処理を実行する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、移動ノードは、以下のうちの1つに従い、共用論理チャネルの第1のLCP処理がマスタ基地局へまたはセカンダリ基地局へのいずれであるかを決定する:
− 第1のLCP処理が常にセカンダリ基地局への共用論理チャネルのためであり、一方、第2のLCP処理が常にマスタ基地局への共用論理チャネルのためである。
− 第1のLCP処理が常にマスタ基地局への共用論理チャネルのためであり、一方、第2のLCP処理が常にセカンダリ基地局への共用論理チャネルのためである。
− ランダムベースで決定された。
− マスタ基地局およびセカンダリ基地局から受信された前のアップリンクリソース割当てに基づく。
− マスタ基地局への共用論理チャネルのLCP処理の未充足の優先ビットレートの量に基づく、および/または、セカンダリ基地局への共用論理チャネルのLCP処理の未充足の優先ビットレートの量に基づく。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、第1のおよび第2のLCP処理を実行するステップは、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)ごとに移動ノードによって実行される。
この別の実施形態はさらに、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードを提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。移動ノードのプロセッサは、第1のLCP処理に基づく移動ノードによる優先ビットレートパラメータの更新を含めて、優先ビットレートパラメータに基づいて、マスタ基地局またはセカンダリ基地局のいずれかへの共用論理チャネルの第1のLCP(Logical Channel Prioritization)処理を実行する。プロセッサは、第1のLCP処理を終了した後に、更新された優先ビットレートパラメータに基づいて、他方の基地局、セカンダリ基地局またはマスタ基地局、への共用論理チャネルの第2のLCP処理を実行する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、第1のおよび第2のLCP処理を実行するステップは、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)ごとに移動ノードのプロセッサによって実行される。
本開示のさらに別の実施形態は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードの通信方法を提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。移動ノード内の第1のMAC(Media Access Control)エンティティは、マスタ基地局に関するLCP(Logical Channel Prioritization)処理を実行する役割を担う。移動ノード内の第2のMACエンティティは、セカンダリ基地局に関するLCP処理を実行する役割を担う。移動ノード内の第1のMACエンティティまたは第2のMACエンティティのうちの一方は、特定の第1の数の送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)中に、共用論理チャネルの第1のLCP処理を実行する。特定の第1の数の送信時間間隔中に第1のLCP処理を実行した後、移動ノード内の第1のMACエンティティまたは第2のMACエンティティのうちの他方が、特定の第2の数の送信時間間隔中に、共用論理チャネルの第2のLCP処理を実行する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、第1のMACエンティティまたは第2のMACエンティティのうちの他方が、第1の数の送信時間間隔中に、共用論理チャネル以外の論理チャネルの第3のLCP処理を実行する。第1のMACエンティティまたは第2のMACエンティティのうちの一方が、第2の数の送信時間間隔中に、共用論理チャネル以外の論理チャネルの第4のLCP処理を実行する。
本実施形態はさらに、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードを提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。移動ノード内の第1のMAC(Media Access Control)エンティティは、マスタ基地局に関するLCP(Logical Channel Prioritization)処理を実行する役割を担う。移動ノード内の第2のMACエンティティは、セカンダリ基地局に関するLCP処理を実行する役割を担う。移動ノードのプロセッサは、特定の第1の数の送信時間間隔中に、移動ノード内の第1のMACエンティティまたは第2のMACエンティティのうちの一方を介して共用論理チャネルの第1のLCP処理を実行する。プロセッサは、特定の第1の数の送信時間間隔中に第1のLCP処理を実行した後に、特定の第2の数の送信時間間隔中に、第1のMACエンティティまたは第2のMACエンティティのうちの他方を介して、共用論理チャネルの第2のLCP処理を実行する。
上記に加えてまたは代替方法として使用することができる本開示の実施形態の有利な一変形形態によれば、プロセッサは、第1の数の送信時間間隔中に、共用論理チャネル以外の論理チャネルの第3のLCP処理を第1のMACエンティティまたは第2のMACエンティティのうちの他方を介して実行する。プロセッサは、第2の数の送信時間間隔中に、共用論理チャネル以外の論理チャネルの第4のLCP処理を第1のMACエンティティまたは第2のMACエンティティのうちの一方を介して実行する。
本開示のさらなる一実施形態は、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードの通信方法を提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。マスタ基地局は、共用論理チャネルを含み、同じものを移動ノードに送信する、マスタ基地局の複数の論理チャネルに関して移動ノードの第1のリソース割当てを決定する。セカンダリ基地局は、共用論理チャネルを含み、同じものを移動ノードに送信する、セカンダリ基地局の複数の論理チャネルに関して移動ノードの第2のリソース割当てを決定する。移動ノードは、第1のおよび第2のリソース割当てに基づいて、共用論理チャネルを除く、複数の論理チャネルの各論理チャネルの未充足の優先ビットレートのまたは残りのバッファの量を決定する。移動ノードは、最も高い未充足の優先ビットレートを有する論理チャネルが最初である論理チャネル順番で未充足の優先ビットレートまたは残りのバッファを有する論理チャネルに、共用論理チャネルに関する受信された第1のまたは受信された第2のリソース割当てのいずれかからリソースを再度割り当てる。
そのさらなる実施形態はまた、マスタ基地局およびセカンダリ基地局によって共用される論理チャネルを使用することによってマスタ基地局におよびセカンダリ基地局に接続可能な移動ノードを提供する。移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤは、マスタ基地局とセカンダリ基地局との間の共用論理チャネルについて共用される。移動ノードの受信器は、共用論理チャネルを含む、マスタ基地局の複数の論理チャネルに関する移動ノードの第1のリソース割当てをマスタ基地局から受信する。受信器は、共用論理チャネルを含む、セカンダリ基地局の複数の論理チャネルに関する移動ノードの第2のリソース割当てをセカンダリ基地局から受信する。移動ノードのプロセッサは、第1のおよび第2のリソース割当てに基づいて、共用論理チャネルを除く、複数の論理チャネルの各論理チャネルの未充足の優先ビットレートのまたは残りのバッファの量を決定する。プロセッサは、最も高い未充足の優先ビットレートを有する論理チャネルが最初である論理チャネルの順番で、未充足の優先ビットレートまたは残りのバッファを有する論理チャネルに、共用論理チャネルに関する受信された第1のリソース割当てまたは受信された第2のリソース割当てのいずれかからリソースを再度割り当てる。
これらの一般のおよび特定の態様は、システム、方法、およびコンピュータプログラム、ならびに、システム、方法、およびコンピュータプログラムの任意の組合せを使用し、実装することができる。開示される実施形態の追加の利益および利点が、本明細書および図面から明らかとなろう。それらの利益および/または利点は、本明細書および図のさまざまな実施形態および特徴によって個々に提供することができ、同じもののうちの1つまたは複数を得るためにすべてが提供される必要はない。
本開示は、添付の図面を参照してよりよく理解されよう。対応する実施形態は、単に、起こり得る設定であるが、個々の特徴は、前述のように、互いに独立して実装され得るまたは省略され得る。図面に示される同等のエレメントは、同等の引用符号を与えられている。図面に示された同等のエレメントに関する説明の部分は省かれることがある。
3GPP LTEシステムの例示的アーキテクチャを概略的に示す図 3GPP LTEのE−UTRANアーキテクチャ全体の例示的概観を概略的に示す図 3GPP LTE(リリース8/9)について定義されたものとしてのダウンリンクコンポーネントキャリアの例示的サブフレーム境界を概略的に示す図 通信のための異なるレイヤを有するOSIモデルを概略的に示す図 プロトコルデータユニット(PDU)およびサービスデータユニット(SDU)の関係ならびにそのレイヤ間の交換を概略的に示す図 レイヤ2ユーザと3つのサブレイヤ、PDCP、RLCおよびMAC、で構成される制御プレーンプロトコルスタックとを概略的に示す図 PDCP、RLCおよびMACレイヤにおける異なる機能の概要を概略的に示す、ならびに、さまざまなレイヤによるSDU/PDUの処理を例示的に示す図 4つの起こり得るデュアルセルシナリオを概略的に示す図 デュアルコネクティビティの例示的アーキテクチャを概略的に示す図 UプレーンデータのDL方向における様々なオプションを概略的に示す図 複数のセルからグラントを受信する単一のMACエンティティを概略的に示す図 分離ベアラのない2つのセルからグラントを受信する2つのMACセルを概略的に示す図 ネットワーク側、ユーザプレーンアーキテクチャオプション2C、を概略的に示す図 UE側、ユーザプレーンアーキテクチャオプション2C、を概略的に示す図 ネットワーク側、ユーザプレーンアーキテクチャオプション3C、を概略的に示す図 UE側、ユーザプレーンアーキテクチャオプション3C、を概略的に示す図 PDCPが共通のエンティティである、In UPアーキテクチャオプション3Cおよび3Dを概略的に示す図 BSRを導くための比率のアプリケーションの一例を概略的に示す図 本開示の一実施形態によるUE側ユーザプレーンアーキテクチャオプション3Cを概略的に示す図 本開示の一実施形態によるUE側ユーザプレーンアーキテクチャオプション3Cを概略的に示す図
本明細書で、以下の用語が使用される。
「移動局(mobile station)」または「モバイルノード(mobile node)」は、通信ネットワーク内の物理エンティティである。1つのノードは、いくつかの機能エンティティを有することができる。機能エンティティは、ノードまたはネットワークの他の機能エンティティに所定のセットの機能を実装および/または提供するソフトウェアまたはハードウェアモジュールを示す。ノードは、それを介してノードが通信することができる通信施設またはメディアにノードを接続する1つまたは複数のインタフェースを有することができる。同様に、ネットワークエンティティは、それを介してそのネットワークエンティティが他の機能エンティティまたは対応するノードと通信することができる通信施設またはメディアに機能エンティティを接続する論理インタフェースを有することができる。
本特許請求の範囲でおよび本開示の明細書をとおして使用される「マスタ基地局(master base station)」という用語は、3GPP LTE−Aのデュアルコネクティビティの分野で使用されるものとして解釈されるものとする。したがって、他の用語は、マクロ基地局、もしくはマスタ/マクロeNB、または、サービング基地局あるいは3GPPによって後から決定されることになる任意の他の専門用語である。同様に、本特許請求の範囲でおよび本明細書をとおして使用される「セカンダリ基地局(secondary base station)」という用語は、3GPP LTE−Aのデュアルコネクティビティの分野で使用されるものとして解釈されるものとする。したがって、他の用語は、スレーブ基地局、またはセカンダリ/スレーブeNB、あるいは、3GPPによって後で決定されることになる任意の他の専門用語である。
本特許請求の範囲でおよび本開示の明細書をとおして使用される「無線ベアラ(radio bearer)」という用語は、3GPP専門用語に関して解釈されるものとし、2つのエンドポイント、すなわち移動局と基地局、の間のデータのトランスポートのために使用される、それらの2つのエンドポイント間の仮想接続を指し、仮想接続が「ベアラサービス」、すなわち特定のQoS特性を有するトランスポートサービス、を提供するという事実を強調する用語である。また、データ無線ベアラは、ユーザプレーン無線ベアラと呼ばれることがあり、シグナリング無線ベアラは、制御プレーン無線ベアラと呼ばれることがある。無線ベアラは、S1ベアラ、E−RAB、S5/S8ベアラ、EPSベアラなど、3GPPによって定義されるものとしての他の専門用語とは区別されるものとする(参照により本明細書に援用されている、LTE -The UMTS Long Term Evolution FROM THEORY TO PRACTICE, Edited by: Stefania Sesia, Issam Toufik, Matther Baker, Second Edition, ISBN978-0-470-66025-6の図2.8も参照)。
以下で、本開示のいくつかの実施形態を詳細に説明する。例示のみを目的とし、実施形態の多くは、上の背景技術のセクションで部分的に論じた、3GPP LTE(リリース8/9)およびLTE−A(リリース10/11)モバイル通信システムによる無線アクセス方式に関して概要を示される。本開示は、例えば、上の背景技術のセクションで説明された3GPP LTE−A(リリース12)通信システムなどのモバイル通信システムにおいて有利に使用され得ることに留意されたい。これらの実施形態は、3GPP LTEおよび/またはLTE−Aにおいて特定された機能に関連した使用および/またはその拡張の実装形態として説明されている。これに関連して、3GPP LTEおよび/またはLTE−Aの専門用語が、本明細書をとおして使用される。さらに、例示的設定が、本開示の全容を詳述するために検討される。
本説明は、本開示を限定するものとして理解されるべきではなく、本開示をよりよく理解するための本開示の実施形態の単なる例として理解されるべきである。特許請求の範囲で提示される本開示の一般原則は、異なるシナリオに、本明細書に明示的に記載されていない方法で適用され得ることが、当業者には理解されよう。対応して、さまざまな実施形態の説明を目的とすることを前提とする以下のシナリオは、そのようなものとして、本発明を限定しないものとする。
本開示によれば、シリーズ3の代替のうちのいくつか、例えば3Cおよび3D、の欠点のうちのいくつかは、取り除かれることになろう。対応して、本開示は、改善されたバッファ状況報告および論理チャネル優先順位付け処理に関するいくつかの実施形態を提供する。
先行技術について前述したように、キャリアアグリゲーションにおいても、1つのみのMACエンティティが存在する。したがって、たとえ複数のセル/リンクからグラントが受信されても、論理チャネル優先順位付け(LCP)処理は1回のみ適用される。UEが1つのTTIにおいて複数のMAC PDUを送信するように要求されるとき、ステップ1から3、および、標準LCP処理の関連ルールは、各グラントに対して独立して、又はグラントの容量の和に対して適用することができる。ユーザプレーンアーキテクチャオプション3の結果として、UEは、対応するセルから別個のグラントを受信する2つのMACエンティティを有することになるが、LCPがどのように実行されることになるか(例えば、1つずつまたは全体で)は、特に共用ベアラについて、明らかではない。したがって、PBR割当てがそのようなベアラについてどのように動作するかもまた明らかではない。
図15は、MeNBにおける無線ベアラ分離に加えて、MeNBにおいて終端するS1−Uインタフェース、ならびに、分離した無線ベアラの独立したRLCを概略的に示す。図17は、UPアーキテクチャオプション3Cおよび3Dにおいて、PDCPがMeNBおよびSeNBのRLC、MACおよびPHYレイヤの共通のエンティティであることを概略的に示す。
以下で、BSRが最初に考慮されることになる。
3GPPにおいて、特に非特許文献5において、考慮されるユーザプレーンアーキテクチャオプションシリーズ3は、特定のベアラからのパケットがUEから/に同時に複数のセルを介して送信/受信され得るような、ベアラ分離を可能にする。
ネットワークにおいて提供される各UEのすべてのベアラのQoSを満たすために、UEが例えば分離ベアラのBSRが各リンク/セルにどのように報告される必要があるかを理解した後、個々の関係するセルに向けてまたはその逆に、各MACエンティティに対応してこの分離ベアラに対するLCPを実行するために、PBR導出がどのように行われることになるかもUEが導けるように、異なるULアクティビティ(例えばLCP、BSR、PHRおよびその他)が関連付けられる。これは、特定のPHRトリガが、BSR/PBRなど、再導出/再計算、および、対応する新しいトリガを報告することをトリガすることができるように、PHRにさらに関連付けられる。
オプションは、その場合、例えばPBRのようなBSRおよびLCPパラメータを導くために準静的に使用することができる(再導出/再設定されるまで)固定比率を使用することである。その比率は、同じものの新たな導出/シグナリングのときに後で変更されるまで、準静的に固定(以下「固定」と称する)され得る。
その一例は、図18に示される。図から分かるように、1:4の比率では、MeNBにおける論理チャネル2(LC2)−BSRの分割は、LCG1およびLCG2のそれぞれに対する110バイトおよび99バイトについて報告される。さらに、LCG1およびLCG2のそれぞれについて133バイトおよび78バイトがSeNBに報告される。
より具体的には、図18は、UE側の図を概略的に示す。ここでは、それらのチャネルのみに対するBSRが、MeNB−UEまたはSeNB−UEの対応するペアの間で実際に受信/送信されるLCG内部で報告されると想定する。図示するように、本実施形態では、UE内に、論理チャネルのそれらの部分に対応するバッファサイズを算出する2つのMACエンティティ、すなわち、MAC−MeNBおよびMAC−SeNB、が存在する。特に、本例では、2つの論理チャネルグループ、LCG1およびLCG2が存在し、LCG1は論理チャネルLC1およびLC4を有する一方、LCG2は論理チャネルLC2およびLC3を有する。図に示すように、LC2のみが、そのパケットがMeNBおよびSeNBの両方を介して送信/受信される分離ベアラである。バッファ状況報告の計算は、すべての論理チャネルのBO(Buffer Occupancy:バッファ占有)を加える。各論理チャネルのBOは、RLCバッファ+PDCPバッファである。さらに、RLCはeNBごとであるので、RLC BOは、対応するノードにのみ報告される、すなわち、共用ではない。PDCPバッファは、関連する論理チャネルが分離される場合にのみ対応するMACの間で共用/分離され、そうでない場合には共用/分離されない。
したがって、LC1について、一例として、MAC−MeNBによってMeNBに報告されるBSRは、LC1のPDCP BO(100バイト)+LC1のRLC BO(10バイト)の単純な和である。したがって、MAC−MeNBは、論理チャネルLC1に対応するバッファサイズを110バイトとして計算する。MAC−MeNBのLCG1はLC1のみで構成されるので(LCG1に属するLC4はSeNBを示す)、LCG1のMeNBに(MAC−MeNBによって)報告されるバッファ状況は、110バイトである。
分離ベアラのケース、LC2、の例をとると、例示した比率は1:4、すなわち、MeNBに対して1、SeNBに対して4であるので、PDCP BOはこの比率で分割される。すなわち、LC2のMAC−MeNBによってMeNBに報告されるPDCP BOは80*1/5=16バイトである。また、LC3は、LCG2の一部であり、LC3は分離ベアラではないので、LC3のPDCP BOは直接追加される。したがって、MAC−MeNBによってMeNBに報告されるLCG2のPDCP BOは、76バイト、すなわち(16+60)バイトである。加えて、バッファ状況報告はPDCP BO+RLC BOの和であるので、対応するBSRは、この値にRLC BOを加える。したがって、MAC−MeNBは、論理チャネルLCG2に対応するバッファサイズを99バイト、すなわち、(76+11+12)バイトとして計算する。一方で、SeNBへの報告については、LC2のPDCP BOの残りの部分、すなわち、80*4/5=64バイトが使用され、これにRLC BO、本例では別の14バイトが追加され、SeNBへの報告される合計値の78バイトが得られる。
上記の例で、1:4は単に例示的な比率であり、1/5:4/5または0.2:0.8として表すこともできる。別の例として、UEが特定の分離ベアラのULにおいて送信される100バイトのデータを有し、ネットワークによって導出およびシグナリングされる比率が同一ベアラに対してMeNBとSeNBとの間で2:3である場合、UEは、MeNBに対する40バイト、および、SeNBに対する60バイトのバッファ占有を報告するであろう。有利な一実装形態によれば、この比率は、主に、ネットワークがスモールセルにどの位のトラフィックをオフロードしたいか(例えば、10%、50%、99%または100%)に基づく。
例えば、比率が100%である場合、すべてのトラフィックがスモールセルにオフロードされるものとする。0:1に対応する比率、すなわち、MeNBにはゼロでSeNBにすべての場合を考慮し、PDCP BOがそれに応じて分割される。図18のPDCPおよびRLCバッファを想定するとき、これは以下のことをもたらす。論理チャネルLC2について、MAC−MeNBによってMeNBに報告されるPDCP BOは、0バイトである。前述のように、論理チャネルLC3もグループLCG2の一部であり、分離ベアラでないことに完全に起因して、論理チャネルLC3の60バイトのPDCP BOが追加される。したがって、MeNBに報告されるグループLCG2のPDCP BOは、60バイトである。PDCP BOの60バイトに、グループLCG2の対応するRLC BOが追加されることになる。これは、それぞれ論理チャネルLC2およびLC3について別の11バイトおよび12バイトを追加することになる。
一方で、SeNBへのBSR報告について、分離ベアラの全部のPDCPバッファが報告される。具体的には、LC2のPDCPバッファにおける80バイトが、LC2の14バイトのRLC BOに完全に追加される。したがって、完全なBSRは、合計値94バイト(80+14)を報告する。
これは、0%、または1:0、の特別な比率、すなわちトラフィックがスモールセルに少しもオフロードされないケース、に同様に適用される。この場合、分離ベアラLC2の全部のPDCPバッファが、MeNBに報告され(LC3の60バイトと、LC2およびLC3のRLC BOとに加えて)、分離ベアラLC2のPDCPバッファは、SeNBに報告されない(ただし、LC2のRLC BOはゼロではなく、SeNBにまだ報告される)。
1:0および0:1の特定の分離比率は、分離ベアラのケースのBSR処理に関してUEの振る舞いを簡易化する利点を有する。
バッファ状況報告が、BSRの値がゼロではないときにのみ実際に報告される場合、さらに有利である。別の表現をすると、特に、1:0または0:1の特別な分離比率によりPDCP BOが0である前述のケースでは、BSRは、実際に、RLCレイヤのBO(すなわち、ダウンリンクにおける受信されたRLC PDUの状況を反映するRLC BO)をSeNBへ報告する。しかし、データがRLCレイヤ(この場合にはLC2)のバッファ内に無いケースでは、計算されることになる対応するBSRは、値0を有することになる。その結果として、有利な一実施形態によれば、0の値を報告することになるこれらの種類のBSRは、送信されないことになる。
固定比率は、例えば、ネットワークによって導かれ、UEにシグナリングされる。いくつかの実装形態で、MeNBは、例えば同様にSeNBからのSeNBロードファクタなどの入力を考慮して比率の値を定義する役割を担う。一実施形態で、eNBは、RRCシグナリングを使用して(例えば、ベアラを(再)設定しながら)またはMACシグナリングを使用して、UEに比率値をシグナリングすることができる。
この比率は、どの割合のバッファが特定の分離ベアラの各々に関係するセルに、または代替方法としてすべての分離ベアラに、報告される必要があるかをUEに伝えることができる。したがって、この比率は、UEごとに1つのみの比率を使用することによって、実装され得る。
いくつかの実施形態で、例えば次のいくつかのTTIにおいてどの位のULグラントが他方のeNBによってUEに提供されることになるかをeNBが知るだけではないように、ネットワークノードMeNBおよびSeNBは、この割り当てられた比率情報を共有することができる。これは、他方のリンクのリソース/UL電力使用の指示を与えることができ、各リンクは、それに応じてそれのリソース/UL電力使用を行うことができる。
1:0および0:1の特定の比率(すなわちスモールセルにオフロードしない/すべてオフロードする場合)に対して、ネットワークは、以下に説明するように、異なる方法でPDCPレイヤの全バッファ占有をどのように分割するかをシグナリングすることができる。例えば、ネットワークは、上記で説明したように、どのリンクがPDCPデータのBSR報告のために使用されるべきかをベアラ設定において既に指示し得る。これは、例えば無線リソース設定メッセージ、例えば無線リソース制御(RRC)メッセージによって、行うことができる。第1のシグナリング実装形態によれば、フラグが、分離EPSベアラに関連する論理チャネルについて導入され得る。そのフラグは、UEがこの論理チャネルのBSR内でバッファにおけるPDCPデータを報告すべきか否かを指示する。例えば、フラグは、logicalChannelSR-Mask情報エレメント(IE)と同様の方法で、非特許文献3において定義された、logicalChannelConfig情報エレメントに含まれ得る。代替方法として、PDCPデータがBSR報告についてのみ考慮され、フラグがセットされるときに「入手可能になるデータ(data becoming available)」としてトリガするBSRについて任意に考慮されるように、非特許文献7、非特許文献6および非特許文献2における「入手可能になるデータ」の定義は再使用することができる。このフラグは、基本的に、分離ベアラの2つの論理チャネルのうちのどちらがPDCPデータのBSR報告のために使用されるかを指示することになる。それらの2つの論理チャネル、すなわちMeNBに向けた送信のために使用されるもの、またはSeNBに向けた送信のために使用されるもののいずれかの1つが、PDCPデータのBSR報告のために使用可能にされることになり、他方はPDCPデータのBSR報告のために使用不可能にされる(または中断される)ことになる。
第2のシグナリング実装形態によれば、新しい情報エレメントがMAC−MainConfig IEまたはDRB−ToAddMod IE(非特許文献3において既に標準化された)のいずれかにおいて特定され、それにより、分離ベアラのPDCPデータがBSR報告のための特定の無線ベアラまたは論理チャネルによって考慮されるか否かが指示される。
さらに、リンクのうちの何れか1つが分離ベアラのPDCPデータのBSR報告のために使用不可能にまたは中断されるように設定された場合でも、このリンクは、対応するeNBへの分離ベアラのRLCデータ(例えばRLC STATUS PDU)の報告のために使用される。アップリンクで送信されるBSRまたはPHRのようなMAC制御エレメント(MAC CE)は、無線ベアラ特有のデータではなく、したがって、本開示の範囲内にはない。
ネットワーク、例えばMeNB、が比率をどのように導出するかは、関係するセルのセルロード、どの位のトラフィックがSeNBにオフロードされる必要があるかなどのオフロード要件、どのリンクがより優れている/劣っているかなどのUEのULチャネル状態、パケット遅延/ベアラレイテンシ要件などのQoSファクタなどのような何らかの特定の基準に基づき得る。
BSR割当ては、非特許文献7にあるような、PDCPサブレイヤにおけるバッファ占有にのみ適用することができ、例えば「現状維持(as-is)」、すなわちMeNBとSeNBとの間のさらなる分離なしに報告され得るRLCサブレイヤには適用されないことがある。
さらに、上記の比率ベースの分離は、UEに設定され得るまたは特定され得る何らかの「Certain Minimum Traffic/buffer」を条件とすることがある。例えば、ある一定の最小範囲が設定可能である、すなわち、ネットワークがRRC Reconfigurationメッセージを使用してUEにベアラを設定するとき、非特許文献2のa40に記載されたテーブル6.1.3.1−1:Buffer size levels for BSRのインデックス20までは、ある一定の最小範囲より低いものとして考慮される。
結合されたPDCPおよびRLCのバッファ占有がこの最小閾値より少ないとき、UEは、むしろ、そのULデータをリンクのうちの1つにのみで送信することができる。そのリンク自体は、UEの選択に基づいてもよく、または最小トラフィック/バッファ占有とともに予め設定してもよい。この拡張の1つの起こり得る代替として、ベアラタイプ(例えば、ストリーミング、バックグラウンドなどのようなシグナリングまたは特定のデータベアラ)が、UEがこのデータ送信のために特定のリンクのみを使用し得ることを決定する。リンク/ベアラそれ自体の選択は、事前に設定/特定されてもよく、またはUEの実装形態の選択に基づいてもよい。
BSR分離に関する上記および下記の実施形態に加えてまたはその代替方法として使用することができる、さらなる一実施形態によれば、UEにおいて受信されるTCPダウンリンクデータに関するTCPレイヤのいずれの確認応答(Acknowledgements)は、常にMeNBに送信されることになる。これは、TCP ACKがSeNBを介して受信されたデータを示すか否かとは無関係であり、および/または、他のアップリンクデータが移動ノードによってMeNBまたはSeNBに送信されるか否かとは無関係である。
UEにより受信される各TCPダウンリンクデータパケットに対するTCP確認応答がアップリンクにおいて送信される。通常、TCP確認応答は、図7に例示するように処理され、それにより、IPレイヤにおいて、そしてさらにPDCPレイヤによってPDCP PDUとしてカプセル化される。すべてのTCP ACKをMeNBに送信させるために、UEは、これらのTCP ACK(または、少なくとも、別法でSeNBに送信されることになるTCP ACK)を検出し、それらを適切な論理チャネルを介して(SeNBではなく)MeNBに送る必要がある。これは、そのうちのいくつかが以下で説明される異なる実装形態によるUEによって達成することができる。
第1の実装形態によれば、レイヤ間の通知は、TCPおよびPDCPレイヤの間で定義することができる。それによって、PDCPレイヤがTCP ACKを識別し、さらなる処理およびMeNBへの送信のために適切なRLCエンティティにそれらを送ることを可能にする。
代替方法として、PDCPレイヤは、例えば何らかの実装ルールに基づいて、直接に、すなわち上位レイヤからのレイヤ間通知なしに、TCP ACKを検出することができる。例えば、通常は、TCP ACKは固定PDCP PDUサイズを有し、それによって、PDCP PDUと区別することができる。代替方法として、TCP/IPヘッダは、TCP ACKに関連付けるようにデータを識別する。
これらの検出処理は、IPヘッダ圧縮の前にPDCPレイヤによって実行することができる。
いずれのケースでも、UEは、MeNBへの送信のために、すべてのTCP ACKを適切な下位のレイヤに向けることができるものとする。
シミュレーションの結果により証明されたように、TCP特性は、RTT(Round Trip Time)/遅延に直接関連する。したがって、ダウンリンクスループットは、TCP ACKがSeNBとMeNBとの間で付加的X2遅延しないときに最適化/増加されることになり、TCP RTTは低減される。
前述のように、すべてのTCP ACKがMeNBに送信されることになる、この特定の実施形態は、BSRを計算するときに、そしてMeNBおよびSeNBのうちの1つへの分離ベアラのPDCPデータのアップリンク送信を停止(deactivate)させるるときに、分離比率に関する実施形態のいずれかと組み合わせて使用することができる。しかし、これらの特定のケースでは、MeNBへの分離ベアラが停止され(すなわち、すべてのトラフィックがSeNBにオフロードされるものとし)、TCP ACKはオフロードされず、(たとえ、それらがPDCPレイヤによって実際に処理されるとしても)MeNBに送信されるものとする。これは、そのUEにより近いSeNBへのトラフィックのオフロードを可能にすることになるが、すべてのTCP ACKをMeNBに送信することによって、上記で説明したように、同時にTCP特性を向上することになる。
前記の理由で、TCPアップリンクACKは、記載された処理の例外として扱われることになり、バッファ状況報告のために考慮される必要がある。上記の実施形態について説明したように、比率が0:1である(すなわち、すべてのPDCPデータがアップリンクにおいてSeNBに送信され、BSRが、PDCP BOに関して0:1によって分離される)とき、TCP ACKのPDCPバッファ占有は、前述の実施形態の例外として、BSR報告のために実際に考慮されるものとする。特に、PDCPバッファを占有する任意のTCP ACKは、対応するBSRにおいてMeNBに報告されるものとするが、SeNBには報告されないものとする。したがって、TCP ACKは、その分離比率が実際に適用されることになる、PDCPバッファ内の他のデータとは異なって扱われるものとする。言い換えれば、BSR報告のために設定されるときにも、分離比率は、PDCPバッファ内のTCP ACKに適用されないものとする。
ネットワークが比率を決定する実施形態の代替方法として、例えば、以下のうちの1つまたは複数を含むがこれらに限定されない様々な入力パラメータに基づいて、固定比率が、UE自体によって導出され得る:
− 無線閾値/HARQ再送信(例えば、劣悪な無線リンクよりも良好な無線リンクを使用する)
− 履歴:受信された過去のグラント(特定のセルから受信されたより高いグラントが、より高い比率をもたらすことになる)
一般に、UEの比率導出は、例えば、10/100/1000msなどの過去の時間により多くのグラントを与えた、またはより小さいHARQ動作ポイントを有する、より有利なセルがより高いBSR/PBR比率を受けるような、これらのパラメータの関数でもよい。
その比率は、UL RRCまたはMACシグナリングによってネットワークに通知されることができ、どの位のバッファ占有が分離ベアラのために他方のノードに報告されているかをネットワークノードが知ることを可能にする。
加えて、UEと何れか1つのネットワークノードとの間で受信/送信される非分離ベアラ、いわゆる単一接続ベアラについて、これらのバッファ占有が、「他のノード」に報告され得る。言い換えれば、例えば、図18で、110バイトおよび133バイトを他方のノード(それぞれ、SeNBおよびMeNB)に報告することが可能である。これは、UEが他方のノードから高い/低いリソース割当て(例えば>1Mbps)を有することになるかを決定するための指示を提供する。したがって、MeNB/SeNBは、UE送信電力を含み、それに影響を及ぼす無線リソースを割り当てる間に、衝突を最小限に抑えるようにUEをスケジュールすることができる。
バッファ状況は、論理チャネルごとではなく、論理チャネルグループについて、UEによって報告される。論理チャネルグループは、分離ベアラの論理チャネルならびに非分離ベアラの論理チャネルを含み得る。非分離ベアラの論理チャネルのバッファ状況は、対応するeNBにのみ報告され得る(すなわち、MeNBに向けた非分離ベアラのバッファ状況は、MeNBにのみ報告されるべきであり、SeNBについてもまた同様である)。さらなる拡張として、MeNBに向けた非分離ベアラのバッファ状況はまたSeNBにも報告することができ、逆もまた同様である。これは、例えば、次のいくつかのサブフレームでUEがセカンダリ基地局から受信することがどのくらいスケジューリングされるかをマスタ基地局(MeNB)が決定するのを助けることになる。その結果、マスタ基地局は、無線リソースを割り当てる間に、衝突を最小限に抑えるようにUEをスケジュールすることができる。これは、例えば、次のいくつかのサブフレームにおけるUEの総所要送信電力を推定する間に有用であり得る。本拡張は、(UEに向けたネットワークによって)設定すること、および、MeNBおよびSeNBについて1つずつのバッファ状況報告の2つの部分にUEが含むことによって、達成することができる。
分離ベアラの論理チャネルのBSRの報告に関して:分離ベアラの論理チャネルは、別個の論理チャネルグループ、すなわちネットワークによってこのグループ内の非分離ベアラの論理チャネルを含まないもの、として設定されるべきである。LCGへのベアラのマッピングは、ベアラの優先順位に従って行われるべきである。本質的に、同一優先順位のベアラのみが、同一LCGにマッピングされるべきである。したがって、分離ベアラが異なる優先順位を有する場合、それらは、別個のLCGに行きつくと考えられるべきであろう。
したがって、分離ベアラのすべての論理チャネルのバッファ状況は、それらのLCGにおいて共に報告され得る。これは、現在そうである(最大4LCG)ような、4LCGを超えるLCGをネットワークが設定されることを必要とし得る。この場合、ネットワークは、特定された比率でUEを供することを(Xnインタフェースを使用して)内部で決定することができる。
あるいは、代替方法として、分離ベアラの論理チャネルのバッファ状況は、UE全体について(MeNB/SeNBの分離なしで、すなわち、すべてのPDCP BOが報告されるように)計算され、対応するLCG内部のeNBのいずれか/両方に報告され得る。
(例えば、分離ベアラの)BSRを何れか1つのノードにのみ報告する場合、UEは、以下に基づいてノードを選択することができる:
− UEのULチャネル状態およびそのノード内のリソースアベイラビリティに従ってより適切であるリンクを最大限使用するための、HARQ再送信、前回の割当てなどの履歴、
− 以下の状況で、UEがBSR報告のために特定のセルを選択することになるように指示することができるネットワークポリシの一部として、特定のノードが選択されるように設定することができる:
・無線閾値、例えば、DL RSRP、UL HARQ動作ポイントなどが所定の閾値を超える場合、BSR報告のためにセルXを選択する。
・バッファ占有、例えば、BOが所定の値、閾値1より少ない場合、SeNBを選択する。
・D−SR、PUCCHでの専用SRが設定されたBSRを送信するために、セルを選択する。
・何らかのUE実装の方法。
起こり得る拡張として、第1のセル/リンクが、N retxBSRタイマ(Nは1以上の整数)の終了後など、特定された時間内に多くの/任意のグラントを提供しなかった場合、例えば、第1のセルが、UEが要求したグラントの50%未満を提供した場合、UEはBSRを他方のセル/リンクに送信することができる。
さらに別の解決法として、比率値0(0:1)、無限(1:0)などは、完全にリンクのうちの一方のスイッチを切るために使用することができる。例えば、比率0が、MACシグナリングを使用してシグナリングされた場合、UEは、第1のリンク(例えばMeNB)(その比率に応じて対応する分離ベアラまたはすべてのベアラ)の使用を完全に停止することになる。同様に、比率無限がシグナリングされた場合、UEは、第2のリンク(例えばSeNB)の使用を停止することになる。
さらに詳細な一実装形態で、上記で説明したようにBSR計算について既に考慮された、0:1および1:0の分離比率は、アップリンクにおいて共用PDCPエンティティからデータを送信するためのMeNBまたはSeNBのいずれかへの分離ベアラを停止するために、追加でまたは代替方法として使用することができる。例えば、PDCP BOが1:0の分離比率でMeNBに完全に報告されるときにBSR報告に従って、SeNBへのベアラは、停止または中断されることができる。それによって、PDCPレイヤによって処理される、SeNBへのアップリンクデータを送信するためにベアラが使用されない。逆に、PDCP BOが0:1の分離比率でSeNBに完全に報告されるときにBSR報告に従って、MeNBへのベアラは、停止または中断されることができる。それによって、PDCPレイヤによって処理される、MeNBへのアップリンクデータを送信するためにベアラが使用されない。
これは、ベアラ分離がそれにより事実上ダウンリンクでのみ生じるため、UEの振る舞いがそれらの分離ベアラのLCP処理について簡易化されるという利点を有する。すべてのアップリンクデータ(RLCデータを除く)は1つのeNBにのみに行くので、UEは、2つのeNBの間でPDCPバッファ占有をどのように分離するかを決定する必要はない。
図16と同様に、図19は、セル2へのベアラ(SeNB)の停止を例示的に示し、共用PDCPレイヤ(エンティティ)は、セル1のRLCレイヤエンティティにのみ(すなわち、MeNBに向けて)すべてを送る。図20は、MeNBに向けたベアラが停止されるケースを示し、共用PDCPレイヤ(エンティティ)はセル2のRLCレイヤエンティティにのみ(すなわち、SeNBに向けて)すべてを送る。
上記で既に述べたように、リンクのうちの1つが分離ベアラのPDCPデータのアップリンク送信について無効または中断されるように設定された場合でも、このリンクは、対応するeNBに対して、分離ベアラのRLCデータ、例えばRLC STATUS PDUsを送信するために使用される。言い換えれば、RLCエンティティに由来するデータは、分離ベアラの分離比率および停止とは無関係に、対応する基地局に送信されることができる。さらに、アップリンクで同様に送信されるBSRまたはPHRのようなMAC制御エレメント(MAC CE)は、無線ベアラ特有のデータではなく、したがって、本開示の範囲内にはなく、それらは、対応する基地局に送信される。図19から明らかなように、PDCP(RLC、MAC)の下位のレイヤによって生成されたものとしてのデータは、セル2を介してSeNBに送られる。
任意に、さらなる例外は、TCP確認応答、すなわちUEで受信されたTCPダウンリンクデータに対してUE TCPレイヤから送信される確認応答に関する。さらなる実施形態で説明したように、TCP確認応答は、1つの設定されたeNB、すなわちMeNBに常に送信されるものとする。したがって、分離ベアラの場合には、TCP ACKは、MeNBにさらに送るために、PDCPレイヤから対応する下位のレイヤに送られることになる。これは、SeNBから受信されたTCPダウンリンクデータに関するTCP ACKにも、そして、すべてのPDCPデータ(PDCPレイヤによって処理されるTCP ACKを含む)がSeNBに送信されると想定される上記の場合にも当てはまるものとする。
これは、例えば、すべてのTCPアップリンクACKをMeNBに送信させることを少なくとも例外として、すべてのデータがSeNBにオフロードされるシナリオをもたらし得る。任意の別の実施形態によれば、PDCP状況PDUもまた、追加のXn遅延を回避するために、1つの所定のeNB、例えばMeNBに常に送信される。TCP確認応答と同様に、PDCPエンティティは常に、ベアラの分離比率または停止とは無関係にMeNBにさらに送信するために、対応する下位レイヤにPDCP状況報告を送ることになる。これは、例えば、すべてのPDCP状況PDUをMeNBに送信させることを少なくとも例外として、すべてのデータがSeNBにオフロードされるシナリオをもたらし得る。
UEは、分離比率に関して、MeNBによるさまざまな方法でPDCPアップリンクデータについて分離ベアラのどのリンクを停止するかに関して、通知を受けることができる。BSR計算に関して使用される分離比率に関して既に説明したように、ネットワークは、特定のリンクがPDCPアップリンクデータを送信するために使用されるべきか否か、すなわち、特定のリンクがPDCPアップリンクデータの送信に関して停止されるべきか否かをベアラ設定において既に指示し得る。これは、無線リソース制御(RRC)メッセージによって、例えば無線リソース設定メッセージによって行われ得る。
第1のシグナリング実装形態によれば、フラグが、分割EPSベアラに関連する論理チャネルのために導入され得る。フラグは、UEがPDCPアップリンクデータの送信のために特定の論理チャネルを使用すべきか否かを指示する(そして、この論理チャネルのBSRにおいてPDCPデータを報告するか否かを追加で指示することができる)。例えば、フラグは、LogicalChannelSR-Mask情報エレメント(IE)と同様の方法で非特許文献3に定義されている、LogicalChannelConfig情報エレメントに含まれ得る。代替方法として、非特許文献7、非特許文献6および非特許文献2の「入手可能になるデータ」の定義が前記に関して再び使用され得る。
第2のシグナリング実装形態によれば、新しい情報エレメントは、MAC-MainConfigまたはDRB-ToAddMod(非特許文献3において既に標準化された)のいずれかで特定することができる。それにより、UEがPDCPアップリンクデータを送信するために特定の無線ベアラまたはそれぞれに論理チャネルを使用すべきか否かを指示する(そして、この無線ベアラまたは論理チャネルで送信するためのPDCPデータを報告するか否かを追加で指示することができる)。
また、上記のBSR導出比率は、例えば同じものまたは導出された比率を使用してPBR(prioritisedBitRate)を分割することによって、論理チャネル優先順位付け処理を実行するために使用することができる。例えば「kBps128」のPBR、すなわちTTIごとに128バイトのPBRが比率1:3(すなわち、MeNBの各バイトにつき、SeNBが3を得る)で割り当てられた場合、それらのリンクでの有効なPBRは、それぞれ、32および96になる。これらの導出されたPBRで、LCP処理は、非特許文献2の5.4.3.1節に定義される論理チャネル優先順位付けにおいて定義されるように、対応する2つの異なるセル/リンクのために2つの異なるMACサブレイヤで実行され得る。
しかし、固定比率手法が使用される必要がない場合、別の代替は、仮想バケット手法を使用することになろう。本手法では、セル/リンク1に対応するMAC−1は、LCPを通常通り実行し、それに従って、分離ベアラの満足なPBR状況(本明細書に援用される非特許文献2の5.4.3.1節にあるような定義された「Bj」)を更新することができる。セル/リンク2に対応するMAC−2は、通常通りLCPを実行するが、それに従って、MAC−1によって更新された新しい値(非特許文献2の5.4.3.1節にあるような「Bj」)を分離ベアラのためにとることができる。
どのリンクについてどのMACエンティティが最初にLCP処理の実行を開始するべきかに関して、いくつかのメカニズムが存在する。これは、UE実装形態、例えば、何らかのUE実装形態をSeNBで常に開始することができ、他はMeNBで常に開始することができる、に委ねることができ、代替方法として、他のUE実装形態は、ランダムに、またはリンクのうちの1つのために以前に受信されたグラントに基づいて、決定することができる。
起こり得る一例において、ほとんどの、例えば50%を超える、グラントが特定のeNBによって与えられた場合、UEはこのeNBのグラントで開始することができる。さらなるオプションとして、UEは、同様の基準に基づいて第1のMAC(セル/リンク)を切り替えることができる。または、UEは、例えば、送信される、集約されていないデータに関して不適切性を有することが少ないセル(このセルに対応するBO占有)で開始することによって、ネットワークによって設定することもできる。不適切性は、バッファ内のデータの未充足のPBRおよび/または残りの量を集約することによって、計算することができる。さらに、この方法で選択されたMACエンティティで、最も高い優先順位のベアラの不適切性は、先ず、余分のグラントを割り当て、次いで連続してより低い優先順位の不適切なベアラに進むことによって、最小限に抑えることができる。
固定比率手法が使用される必要がないときの代替解決法として、ネットワークは、MACが分離ベアラを考慮するLCPを実行することになるときの、TDM方式などの時分割を設定することができる。他方のMACは、これらの時間スロットのこの分離ベアラを考慮しないが、他の方法で、通常はすべての他のベアラのLCPを実行する。
固定比率手法が使用される必要がないときのさらなる代替解決法として、第1のCPが両方のMACエンティティにおいて通常は実行され、次いで、分離ベアラの、負のBjが単に0に戻るように、最も高い不適切性を有するMACのうちの1つが、分離ベアラへの割当てを取り除くことによって不適切性の低減を試みるような、より多数のステップが、非特許文献2の5.4.3.1節に記載された処理に追加され得る。これらのグラントは、それらのBjがまだ正である場合には、他のベアラに分散され、そうでない場合には(または、グラントがまだ残っている場合には)、余分のグラントを割り当て、次いで連続してより低い優先順位の不適切なベアラに進むことによって、最も高い優先順位のベアラの不適切性が、先ず、最低限に抑えられ得るように、バッファ内に任意のデータをまだ有する最も高い優先順位のベアラから開始し、他の高い優先順位のベアラにグラントを割り当てる。
以下で、さらなる代替手法が開示される。
固定比率手法が使用される必要がないときのさらに別の代替解決法として、すべてのセル/リンクからのグラントが、1つのグラントとして集約可能である。LCP処理は、セル内の論理チャネルへのこれまでに割り当てられたグラントの合計が、そのセルによってもたらされたグラントを超えないように、実行することができる。そして、これが生じたとき、LCP処理は、他方のMACセルの残りの論理チャネルにグラントを割り当てるものとする。
論理チャネル優先順位付けのさらに別の代替方法として、RRCが各論理チャネルのためのシグナリングによってアップリンクデータのスケジューリングを制御するPBR(prioritisedBitRate)または他のパラメータが、RRCがアップリンクデータのスケジューリングを制御する各PBR(prioritisedBitRate)または他のパラメータに対して異なる値を有するように、ネットワーク(RRC)は、UEにおいて2つの異なるセルに対応する、2つの別個の設定として分離ベアラを設定することができる。
その後、UE内の各MACエンティティは、独立してLCPを実行することができる。そのようなパラメータにどのような値が設定され得るかは、上記で説明した「比率」導出と同様の決定でもよい。一実装形態オプションとして、UEはまた、この同様の方式でそれ自体を設定することができる、すなわち、2つの別個の設定として分離ベアラを内部で設定することができる。
さらに、例えば、比率のみではなくトリガを共有するように、異なるULスケジューリング処理をまとめることを行うことができる。これは、例えば、セルのうちの1つが故障する(RLFに合う、または同様の理由で使用することができないような)ときに起こることがある。その場合、他方のリンクがダウンした、および/または、それがUEへのより高いグラント(電力、物理リソース)を提供し、そしてまた例えばハンドオーバー処理を使用し、何らかの他のセルへのUEのモビリティを含むその後の必要な処理を開始する必要がある/ことができることを、受信ネットワークノードに示すように、UEは、不良リンクについて送信を想定しないPHRをBSRに報告し、(BSR、LCPおよび、さらにPHRを実施するために使用される)比率を変更すべきである。このセルでは、電力のような1つの状況(PHR報告)の変更は、BSRのような他の報告をその次にトリガすることができる。また、UL論理チャネルの優先順位付けは、分離ベアラが送信において損害を被らない/被る損害が最小限となるように、これらの変更を把握すべきである。したがって、RLFが生じるときはいつでも、UEは、RLFが生じたというこれらの報告/処理のうちの1つで特別な報告(黙示的または明示的)を使用してシグナリングすることができ、その場合、ネットワークは、何らかの種類の回復メカニズムを起動することができる。
以下では、それに従って論理チャネル優先順位付け処理が分離ベアラを検討する本開示のさらなる実施形態、具体的には、前の実施形態のいずれかで導入されるものとしての分割バッファ状況報告、について説明する。
前の実施形態のうちの1つによれば、分離ベアラのPDCPバッファ(例えば、図18のLC2)は、MeNBへの無線ベアラとSeNBへの無線ベアラとの間で共用される。これは、以下のシナリオで例示するようなLCP処理中のアップリンクグラントの無駄をもたらし得る。
UEは、MeNBにのみマッピングされる、eNB特有のベアラRB1が設定され、がMeNBおよびSeNBの両方にマッピングされる「分離ベアラ」RB2が設定されることを想定する。加えて、分離ベアラRB2のためのBSR報告は、0.4から0.6の比率で設定されるものとする。100バイトの(PDCP)データが同時に両方のベアラに到達すると想定すると、UEは、同様に、MeNBに140バイト(100バイト+0.4*100バイト)で第1のBSR1を送信し、SeNBに60バイト(0.6*100バイト)で第2のBSR2を送信することになろう。
第一に、UEは、MeNBからの140バイトのグラントでスケジュールされる。RB2の論理チャネル優先順位がRB1の優先順位より高いとすると、上記の実施形態で説明したような分離ベアラの共通のLCP処理を実行するとき、UEは、RB2を介してMeNBに向けて100バイトのデータを送信し、RB1を介してMeNBに向けて40バイトのデータを送信する。その後、UEは、SeNBから60バイトの別のグラントを受信する。しかし、SeNB向けにマッピングされたベアラのデータが残っておらず、UEはMeNBに向けたデータのSeNBからのグラントを使用することができない。したがって、UEは、SeNBにパディングバイトを送信し、MeNBに向けたアップリンク送信のまだ済んでいないRB1のデータは、MeNBが、例えば周期的BSRを介して、バッファ状況の新しい情報を受信するまで、UEバッファにおいて待機する。明らかなように、PDCPバッファ占有が分割され、分割されたPDCP BOのみがeNBに報告される実施形態を実装するとき、本LCP処理は非効率的である。
このさらなる実施形態によれば、LCP処理は、PDCP BOの部分のみが2つのeNBに報告されると考えるように適合される。具体的には、LCP処理の少なくとも第1のおよび第3のステップが、以下のような同様の方式で特定されることになる:
ステップ1:Bj>0であるすべての論理チャネルが優先順位の降順にリソースを割り当てられる。無線ベアラのPBRが「無限」にセットされる場合、UEは、基地局に報告されるバッファ占有の最大値までに限り、より低い優先順位の無線ベアラのPBRの前に無線ベアラで送信可能なすべてのデータのリソースを割り当てられるものとする。
ステップ2:リソースが残存する場合、どちらが先でも、その論理チャネルの報告されたデータまたはULグラントのいずれかが尽きるまで、すべての論理チャネルが厳密に優先順位の降順に(Bjの値にかかわらず)提供される。同等の優先順位を有する論理チャネルは、同等に提供されるべきである。
したがって、2つのLPC処理(MeNBおよびSeNBに向けた、分離ベアラの各方向につき1つ)を実行するとき、前述のシナリオで、リソースの無駄は回避される。本例では、MeNBから140バイトの第1のグラントを受信するとき、40バイトのみがRB2に関してBSR1で報告されたので、MeNBにBR2のすべての100バイトのデータを送信するためのリソースを供する代わりに、40バイトのみがUEによってRB2を介してMeNBに送信される。MeNBからのこの第1のグラントの残りの100バイトのうちから、100バイトが、MeNBに向けてRB1を待つ100バイトのデータを送信するために費やされる。次いで、SeNBから60バイトの第2のグラントを受信するとき、RB2を待つ残りの60バイトが、この第2のグラントから対応する量のリソースを使用し、送信される。
分離ベアラの1つの無線ベアラまたは論理チャネルがPDCPデータのUL送信について停止または中断される場合、LCP処理は、この無効/中断された論理チャネルのRLCエンティティ内のデータのみを考慮し、この無効/中断された論理チャネルのPDCPエンティティにおいて使用可能なデータは考慮しないことになる。
さらに別の実施形態によれば、分離ベアラのLCP処理は、分離ベアラがアップリンクで使用している各々のリンク/ベアラの仮想PDCPバッファを考慮する。PDCPエンティティは、図16に示すような分離ベアラの場合には2つのRLC/MACエンティティの間で共用であるので、UEは、2つのMACエンティティでのLCP処理において使用される各セルの仮想PDCPバッファ/エンティティを作成する。仮想PDCPエンティティ/バッファのPDCPバッファ占有は、共用PDCPエンティティのPDCPバッファ占有に、設定された分離比率を乗じることによって計算される。例えば、共用PDCPエンティティのPDCPバッファ占有が1つのタイムインスタンスで100バイトであり、設定された分離比率が0.4対0.6である場合、セル1の仮想PDCPバッファ/エンティティのBO(MeNBに向けた)は40バイトである一方、セルの仮想PDCPバッファ/エンティティのBO(SeNBに向けた)は60バイトである。仮想PDCPバッファ/エンティティの利点は、通常のLCP動作が上記の実施形態で説明したように分離ベアラのために行われ得るということである。
以下で、本開示のさらなる実施形態を説明する。分離ベアラが存在している、すなわちEPSベアラがMeNBおよびSeNBにわたり分割される、と想定する。しかし、MACエンティティによるBSRのトリガがUEによってどのように処理されることになるかはまだ特定されていない。データが分離ベアラのバッファに到達し、BSRがMACエンティティ(MAC−MeNBまたはMAC−SeNBとする)においてトリガされるとき、他方のMACエンティティ(MAC−SeNBまたはMAC−MeNB)はトリガされ得ない。
第1のオプションによれば、分離ベアラのMACエンティティのうちの一方におけるBSRトリガは、実際には、他方のMACエンティティに伝搬されない。正確には、一方のMACエンティティは、それの対応する基地局にBSRを報告し、他方のMACエンティティは、それ自体をトリガしたときに(例えば、データの到達によって、または周期的BSRトリガによって)BSRを報告するものとする。対応する分離比率を、2つのBSRのそれぞれの計算のために考慮することができる。この場合、分離ベアラの2つのMACエンティティによる報告は、完全に独立し、実装を円滑化する。
第2のオプションによれば、MACエンティティのうちの一方(MAC−MeNBまたはMAC−SeNBとする)におけるBSRトリガは、他方のMACエンティティに伝搬され、この他方のMACエンティティは、また内部でBSRをトリガすることになり、事実上、分離ベアラのMACエンティティはBSRを報告するように、常に共にトリガされることになる。それにより、2つのバッファ状況報告が、1つはMeNBに、そして1つはSeNBに、送信されることになる。しかし、BSR報告のアップリンクリソースがどのようにスケジュールされるかに応じて、BSRの2つの送信は、2つのセルにおいて異なる時間に起こると考えられる。したがって、分離ベアラのバッファ占有は、変更される可能性があり、すなわち、新しいデータは、2つの送信タイムインスタンスの間にバッファに到達する可能性があり、特にその後のBSR報告に関して、そのような状況をどのように処理するかの問題を引き起こす。
したがって、本実施形態はまた、2つのBSRが互いに関してどのように計算されるべきかの問題に対処し、異なるオプションが可能であり、そのうちの4つをさらに詳しく説明する。T0は、2つのMACエンティティがBSR報告のためにトリガされる時間であるものとし、T1は、第1のBSR(BSR−MeNB、またはBSR−SeNBとする)が送信されるようにスケジュールされた時間であるものとし、同様に、T2は、第2のBSR(BSR−SeNBまたはBSR−MeNBとする)が送信されるようにスケジュールされた時間であるものとする。
第1の計算オプションによれば、両方のBSRが、T0(すなわち、BSRがトリガされるときの)またはT1(すなわち、第1のBSRが送信されるとき)のいずれかにバッファ占有に基づいて計算される。分離比率は、それぞれ、2つのBSRの計算に適用することができる。UEは、T2にBSRの計算を実行するために、T0またはT1にPDCPバッファ占有を記憶する必要がある。
第2の計算オプションによれば、第1のタイミングのBSRが、T0またはT1のいずれかのバッファ占有で計算され、次いで、T1でスケジュールされたように送信される。次いで、第2のタイミングのBSRは、時間T2でのバッファ占有から第1の時間のBSRによって既に報告されたものを引いて計算される、すなわちBO_T2−reported_BO_T1/0と等しい。したがって、時間T0またはT1で、分離比率はこの第1のタイミングのBSRに適用され得るが、第2のタイミングのBSRの値は、時間T1またはT0での報告されたBOに対するT2でのBOの差を反映するため、第2のタイミングのBSRに対してその分離比率は適用されないものとする。この第2の計算オプションの利点は、全バッファ占有がeNBに報告されるということである。
第3の計算オプションによれば、2つのBSRは、基本的にそれらが送信されるときの対応する時間において互いに独立して計算される。したがって、第1のタイミングのBSRは時間T1のBOに基づいて計算され、一方、第2のタイミングのBSRは時間T2のBOに基づいて計算される。さらに、上記で論じたさまざまな実施形態のうちの1つで説明したように、両方の場合に、分離比率はそれぞれ適用することができる。本オプションは、BSR報告処理が、実装の観点から好ましい2つのMACエンティティにおいて独立して実行することができるという利点を有する。
第4の計算オプションによれば、第1のタイミングのBSR(例えばMeNBの)は、(対応する分離比率を使用して)時間T1のBOに基づいて時間T1において計算される。さらに、時間T1にはまた、他方のBSR(例えばSeNBの)の値が、(対応する分離比率を使用して)時間T1のBOに基づいて計算されるが、これは送信されず、後の使用のために単に記憶される。特に、時間T2において、UEは、新たに到達したデータ(すなわち、T1とT2との間に到達したデータ)に基づいてBSRを計算し(それに応じて分離比率もまた適用し)、これを、時間T1に計算されたものとしてBSR(例えば、SeNBの)の記憶された値に追加する。それにより生じた値は、次いで、スケジュールされたように、T2で報告される。
これらの4つのオプションの差を、以下の例示的シナリオに従って説明する。T0およびT1でのバッファ状況は100バイトであると想定する。200バイトの新しいデータが、T1とT2との間に到達すると想定する。MeNB対SeNBについて0.3対0.7の分離比率が定義される。時間T1に、MeNBのBSRがスケジュールされ、時間T2に、SeNBのBSRがスケジュールされる。
Figure 0006635350
本開示はさらに、UE−SeNBリンクのレイヤ2スケジューリング/トランスポートを使用するMeNBとUE RRCとの間のシグナリング無線ベアラ(RRCシグナリングメッセージ)のトランスポートの態様を検証する。
シグナリング無線ベアラ(RRCシグナリングメッセージ)レイヤ2トランスポートの通常の状況では、RRC−>PDCP−>RLC−M−>MAC−Mのみで十分であり得るが、MeNBがRRCダイバーシティを有したい(すなわち、UEが少なくとも1つのリンクを介してRRCシグナリングメッセージを受信することを確保するために、MeNBおよびSeNBリンクの両方を介してRRCメッセージを送信する)とき、または、無線リンクがeNBのうちの1つに向けて機能しなくなり、UEが報告メッセージを送信して状況(測定結果を含む)をMeNB内のRRCに報告したい可能性がある(使用可能なMeNBまたはSeNBリンクを介して)ときのような何らかの特別な条件では、同SRBについてRRC−>PDCP−>RLC−S−>MAC−Sの他の可能性を有する必要がある。
UEの観点から、DLにおいて、SRBのレイヤ2トランスポートは、UEが同様にSeNBからいくつかのSRBを受信するように設定される必要があることを意味することになる。MAC−Sは常に使用可能である(SeNBに対応する)ので、必要とされる唯一のさらなる設定はRLC−Sについてになる。RLC−S設定がRLC−Mと全く同じになる場合、UE実装形態は、SRBパケットが、例えばMAC−SとRLC−Mとの間にSAP(サービスアクセスポイント)を有することによって、同様にMAC−MおよびMAC−Sの両方によってRRCに配信されることを確保することができる。この拡張された実装形態の態様は、このSAPが常に使用可能であるように機能する。または、代替方法として、ネットワークは、SeNB L2トランスポートを介してDL RRCメッセージを送信しようとするとき、このSAPをアクティベートする(またはRLC−Sを設定/アクティベートする)べきである。UE実装形態は、SRBパケットが、MAC−MエンティティおよびMAC−Sエンティティの間に専用SAPを常に有することによって、MAC−MエンティティおよびMAC−SエンティティのL2によってRRCに配信されることを確保する「ことができる」。しかし、1つのさらなる代替で、ネットワークは、SeNB L2からのSRBがMACまたはRRCレベルシグナリング(それにより、言わば、MAC−MエンティティおよびMAC−Sエンティティの間でこのリンクをアクティベートすること)を手段としていつ配信されることになるかを具体的に制御することができる。
しかし、ULでは、通常の状況で、RRCパケットは不必要に複製されるべきではなく、それによってRRC/PDCPが下位のレイヤにおいてこれをトリガ/アクティベートし、後で1リンクSRB送信に戻ることができるようになる、特別な条件(同じ/異なるRRCトランザクション識別子を使用する)でのみ2つの異なるリンクに渡り送信されるべきである。これは、UE RRCによって、それが以下を必要とするときに行われ得る:
− SeNB L2リンクで受信されたRRCシグナリングメッセージに応答する。
− MeNB L2リンクが無線リンク故障により使用不可能なときに、SeNB L2リンクでRRCシグナリングメッセージを起動する。
− SeNB L2リンクが無線リンク故障により使用不可能なときに、MeNB L2リンクでRRCシグナリングメッセージを起動する。
− 重要情報がアップリンクで送信される必要がある。
L2 SeNBリンクを介するSRB配信に関する上記の拡張について、ネットワークは、UE RRCおよび下位のレイヤにおいて関連パラメータを設定し、必要な場合にはMACシグナリングを可能にする必要があることもある。このネットワーク設定は、L2 SeNBリンクでのRRCメッセージの複製、これを目的とするMAC/RRCシグナリングの使用、を可能にし、この新しいUEのふるまいが必要とされるシナリオを設定することもできる。
本開示のハードウェアおよびソフトウェア実装形態
本開示の別の実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアを使用する上記で説明されたさまざまな実施形態の実装に関する。これに関連して、本開示は、ユーザ機器(モバイル端末)およびeノードB(マスタおよびセカンダリ基地局)を提供する。ユーザ機器は、本開示の方法を実行するようにされている。
本開示のさまざまな実施形態は、コンピューティングデバイス(プロセッサ)を使用して実施または実行され得るものとさらに認識される。コンピューティングデバイスまたはプロセッサは、例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または、その他プログラマブルロジックデバイスなどである。本開示のさまざまな実施形態は、これらのデバイスの組合せによっても実行または具体化され得る。
さらに、本開示のさまざまな実施形態は、ソフトウェアモジュールによっても実施され得る。これらのソフトウェアモジュールは、プロセッサによって実行され、または、ハードウェアにおいて直接実行される。また、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装の組合せも可能である。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ可読記憶媒体、例えば、RAMやEPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVDなどに格納され得る。
さらには、本開示の複数の異なる実施形態の個々の特徴は、個々に、または任意の組合せにおいて、別の本開示の主題とすることができることに留意されたい。
具体的な実施形態に示した本開示には、広義に記載されている本開示の概念または範囲から逸脱することなく、さまざまな変更もしくは修正またはその両方を行うことができることが、当業者には理解されるであろう。したがって、本明細書に示した実施形態は、あらゆる点において例示的であり、本開示を制限するものではないものとみなされる。

Claims (3)

  1. マスタ基地局とセカンダリ基地局との間において分割された分離ベアラを使用することによって前記マスタ基地局及び前記セカンダリ基地局に接続可能な移動ノードを制御する集積回路であって、
    前記移動ノード内に配置されたPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤが、前記マスタ基地局と前記セカンダリ基地局との間の前記分離ベアラについて共用され、
    前記制御は、前記PDCPレイヤの全バッファ占有量が、所定の閾値を越えると判断された場合には、分離比率に基づいて、前記マスタ基地局と前記セカンダリ基地局との間で前記移動ノード内の前記PDCPレイヤの全バッファ占有量を、前記マスタ基地局の第1のPDCPバッファ占有値、及び、前記セカンダリ基地局の第2のPDCPバッファ占有値に分割する処理と、
    前記第1のPDCPバッファ占有値に基づいて前記マスタ基地局の第1のバッファ状況報告を生成し、前記第2のPDCPバッファ占有値に基づいて前記セカンダリ基地局の第2のバッファ状況報告を生成する処理と、
    前記第1のバッファ状況報告を前記マスタ基地局に送信し、前記第2のバッファ状況報告を前記セカンダリ基地局に送信する処理と、を含み、
    前記制御が、前記PDCPレイヤの全バッファ占有量が、前記所定の閾値を下回る場合には、前記第1のPDCPバッファ占有値および前記第2のPDCPバッファ占有値のうちの一方が前記分離ベアラの前記移動ノード内の前記PDCPレイヤの前記全バッファ占有と等しくなるように、及び、前記第1のPDCPバッファ占有値および前記第2のPDCPバッファ占有値のうちの他方がゼロに等しくなるように、前記第1及び第2のPDCPバッファ占有値を決定し、
    前記制御は、前記第1のPDCPバッファ占有値および前記第2のPDCPバッファ占有値のうちの一方が前記分離ベアラの前記移動ノード内の前記PDCPレイヤの前記全バッファ占有と等しくなるように、及び、前記第1のPDCPバッファ占有値および前記第2のPDCPバッファ占有値のうちの他方がゼロに等しくなるように、前記第1及び第2のPDCPバッファ占有値を決定した場合であっても、前記分離ベアラのRLC(Radio Link Control)のアップリンクデータについては対応する前記マスタ基地局または前記セカンダリ基地局に送信し、前記移動ノードにより受信されたTCPダウンリンクデータに対する確認応答のアップリンクデータについては、前記マスタ基地局に送信する処理を含む、
    集積回路。
  2. 第1のRLC(Radio Link Control)レイヤが、前記マスタ基地局への前記分離ベアラのために前記移動ノード内に配置され、第2のRLC(Radio Link Control)レイヤが、前記セカンダリ基地局への前記分離ベアラのために前記移動ノード内に配置され、
    前記制御は、前記第1のバッファ状況報告が、前記第1のPDCPバッファ占有値と、前記移動ノードの前記第1のRLCレイヤのバッファ占有値の合計に基づき生成され、
    前記第2のバッファ状況報告が、前記第2のPDCPバッファ占有値と、前記移動ノードの前記第2のRLCレイヤのバッファ占有値の合計に基づき生成される処理を含む、
    請求項1に記載の集積回路。
  3. 前記制御は、前記第1のPDCPバッファ占有値および前記第2のPDCPバッファ占有値のうちの一方が前記分離ベアラの前記移動ノード内の前記PDCPレイヤの前記全バッファ占有と等しくなるように、及び、前記第1のPDCPバッファ占有値および前記第2のPDCPバッファ占有値のうちの他方がゼロに等しくなるように、前記第1及び第2のPDCPバッファ占有値を決定した場合には、
    前記マスタ基地局または前記セカンダリ基地局のいずれか一方のみに対して前記移動ノードのアップリンクバッファ状況報告を、前記移動ノードにより、生成し、送信する処理を含む、
    請求項1に記載の集積回路。
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