JP6635164B2 - カッタユニット、ラベル発行装置、および、刃体へのオイル塗布方法 - Google Patents

カッタユニット、ラベル発行装置、および、刃体へのオイル塗布方法 Download PDF

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Description

本発明は、カッタユニット、ラベル発行装置、および、刃体へのオイル塗布方法に関する。
従来の台紙レスラベル発行装置は、正面視略V字形の刃部を備えた刃体と、直線帯状の刃体とからなる切断手段を備え、略V字形の刃体と直線帯状の刃体との間に台紙レスラベルを挿通し、直線帯状の刃体に対して略V字形の刃体を駆動することで、台紙レスラベル用紙を切断するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−190280号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、V字形の刃体に非粘着性のコーティング被膜を設けることで、台紙レスラベル用紙の粘着層の粘着剤(糊)やラベル用紙を切断した際に生じる紙粉などの付着を防止している。しかし、刃体にコーティング処理を施しただけでは充分に粘着剤などの付着を防ぐことができない。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、簡単な構造で、オイルを容易に刃全体に効率よく塗布可能な刃体を備えたカッタユニットを提供すること、カッタユニットを備えたラベル発行装置を提供すること、刃体へのオイル塗布方法を提供すること、などを目的とする。
発明のカッタユニットは、一方面が粘着層のラベル用紙を、一対の刃体によりせん断作用で切断する切断手段を備えるカッタユニットであって、
前記一対の刃体のうち一方の刃体は、他方の刃体と摺接する面に設けられ、且つ、前記他方の刃体に前記ラベル用紙の粘着剤の付着を阻害するオイルを塗布するオイル保持体を有し、
前記オイル保持体は、刃体と略直交する方向に起毛されている繊維部を有し、
前記一方の刃体に対して、前記他方の刃体が摺接するように可動自在に設けられ、
前記一方の刃体は、刃先が上面視で直線状に形成されており、
前記他方の刃体は、刃先が可動方向に対して傾斜した斜め刃であり、且つ上面視で刃幅縁部が前記一方の刃体に向かって湾曲した形状に形成され、
前記他方の刃体が前記一方の刃体に対して可動方向に移動した場合、前記他方の刃体の先端部と前記一方の固定刃の先端部を当接部で当接した状態で、前記当接部が前記一方の刃体の刃先に沿って移動するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のラベル発行装置は、上記発明のカッタユニットを有することを特徴とする。
また、本発明による刃体へのオイル塗布方法は、上記発明のカッタユニットの一対の刃体により、一方面が粘着層のラベル用紙を、せん断作用で切断する切断手段における刃体へのオイル塗布方法であって、
前記切断手段における一方の刃体は、他方の刃体と摺接する面に設けられ、且つ、前記他方の刃体に前記ラベル用紙の粘着剤の付着を阻害するオイルを塗布するオイル保持体を有し、
前記他方の刃体が前記一方の刃体に対して可動方向に移動し、
前記他方の刃体の先端部と前記一方の固定刃の先端部を当接部で当接した状態で、前記当接部が前記一方の刃体の刃先に沿って移動し、
前記他方の刃体が前記一方の刃体の前記面に摺接する場合、前記オイル保持体が前記オイルを前記他方の刃体に塗布することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構造で、オイルを容易に塗布可能な刃体を備えたカッタユニットを提供することができる。
また、本発明によれば、上記カッタユニットを備えたラベル発行装置を提供することができる。
また、本発明によれば、刃体へのオイル塗布方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す斜視図。 本発明の実施形態に係るラベル発行装置の本体部の一例を示す側面図。 カッタユニットのカッタユニット保持部に対向する面側から視認した図。 刃体としての固定刃の一例を示す図、(a)は固定刃および摺接面に設けられたオイル保持体の一例を示す正面図。(b)は(a)のA−A線に沿った固定刃の断面図。 固定刃と可動刃の動作の一例を説明するための図、(a)は固定刃と可動刃が近接した状態の一例を示す側面断面図、(b)は(a)の上面図、(c)は固定刃の摺接面側に設けられたオイル保持体と可動刃の先端部が摺接した状態の一例を示す側面断面図、(d)は(c)の上面図、(e)は固定刃の摺接面側に設けられたオイル保持体と可動刃の先端部および摺接面が摺接した状態の一例を示す側面断面図、(f)は(e)の上面図、(g)は可動刃の軌跡の一例を説明するための図。 固定刃とオイル保持体と可動刃の動作の一例を説明するための図、(a)は固定刃と可動刃が離間した状態の一例を示す図、(b)は固定刃と可動刃が近接した状態の一例を示す図、(c)は固定刃の摺接面に設けられたオイル保持体から可動刃にオイルを塗布した状態の一例を示す図。 本発明の一実施形態に係る刃体としての固定刃の一例を示す図、(a)は固定刃とオイル保持体の一例を示す正面図、(b)は(a)のB−B線に沿った固定刃の断面図。 固定刃と可動刃の動作の一例を示す図。 本発明の一実施形態に係る刃体の一例を示す図、(a)は切断前の可動刃と固定刃の一例を示す図、(b)は切断時の可動刃と固定刃の一例を示す図。 本発明の一実施形態に係る刃体の変形例の一例を示す図、(a)は固定刃の一例を示す図、(b)は静電植毛された固定刃の一例を示す図。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置(プリンタ)を、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。なお、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1は本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の一例を示す斜視図である。
ラベル発行装置1は、ロール状に巻回されたラベル用紙(用紙)を繰り出して枚葉状に切断して媒体(ラベル)を発行する。詳細には、ラベル発行装置1は、本体部1aに印字機構部3やカッタユニット4などを有する。
印字機構部3はラベル用紙(用紙)に印字などを行いラベルを発行する。本体部1aの上部には表示入力部5が設けられている。表示入力部5は、液晶表示器などの表示部9bと、タッチパネル9aと、キーボードなどの操作部7(キー操作部)とを有する。
ラベル発行装置1は、本体部1a内に制御装置(不図示)を有する。制御装置は、CPU、RAM、ROMなどを有し、印字機構部3、表示入力部5、カッタユニット4の可動刃や可動刃を駆動するモータなどを統括的に制御する。
ラベル発行装置1の本体部1aは、例えば、ラベルロール、印字機構部3、カッタユニット4などを収容している。
図2は本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の本体部1aの一例を示す側面図である。ラベル発行装置1の本体部1a内に、カッタユニット4などが収容されている。また、本体部1aには、ラベル用紙としての用紙6をロール状に巻回されたラベルロールが収容されるロール装填部を有する。ロール装填部は、ラベルロールを回転自在に保持している。本実施形態では、用紙6の表面側に印字面が形成され、用紙6の裏面側に粘着剤などからなる粘着層が形成されている。
尚、用紙6は、予め粘着層が形成されているものに限られるものではなく、例えば、加熱前には粘着性をもたず、熱活性により粘着性をもつ層を備えていてもよい。また、用紙6はロール状では粘着層を備えず、用紙繰り出し時、用紙搬送途中で用紙に粘着剤を塗布して粘着層を形成する態様であってもよい。
本体部1aには、用紙6の繰り出し方向の前方位置に、印字機構部3が設けられている。ラベルロールと印字機構部3の間にはラベル支持部2が設けられている。印字機構部3は、用紙6の送出手段としての上下一対のローラ3a,3bと、プラテンローラ3cと、サーマルヘッドなどの印字ヘッド3dと、を有する。
プラテンローラ3cおよび印字ヘッド3dは、ローラ3a,3bの下流側に配置されている。
印字ヘッド3dは用紙6をプラテンローラ3c側に押圧するように構成され、ローラ3bはローラ3a側に押圧するように構成されている。ローラ3a,3b、プラテンローラ3cは、モータにより回転駆動するように構成され、用紙6を安定して送出し得るように構成されている。ローラ3a,プラテンローラ3cの表面には、用紙6に塗着されている粘着剤を付着させないように、剥離剤をコーティングするなどの表面処理を施している。尚、ローラ3a,3b、プラテンローラ3c自体またはローラの最外周部分を易剥離性の部材で構成してもよい。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置1はカッタユニット4を有する。カッタユニット4は、ローラ3a,3bの下流側に配置されている。カッタユニット4は、カッタユニット保持部8に容易に着脱自在に保持される構造となっている。カッタユニット保持部8は、ラベル発行装置1の本体部側、本実施形態では本体部1aに設けられている。
カッタユニット4は、可動刃41、固定刃42を備える。カッタユニット4は、可動刃41、固定刃42により用紙6を所定の長さに断裁するように構成されている。また、本実施形態では、カッタユニット4内にオイルタンク(不図示)が設けられている。オイルタンクは、固定刃42に設けられたオイル保持体にオイルを供給するように構成されている。また、本実施形態では、カッタユニット4は可動刃41を駆動するためのモータなどの駆動機構(不図示)、可動刃41の位置を検出する検出部(不図示)などを有する。
図3はカッタユニット4のカッタユニット保持部8に対向する面側から視認した図である。図4は刃体としての固定刃42の一例を示す図である。図4(a)は固定刃42および摺接面に設けられたオイル保持体48の一例を示す正面図である。図4(b)は図4(a)のA−A線に沿った固定刃42の断面図である。
図5は固定刃42と可動刃41の動作の一例を説明するための図である。詳細には、図5(a)は固定刃42と可動刃41が近接した状態の一例を示す側面断面図、図5(b)は図5(a)の上面図である。図5(c)は固定刃42の摺接面42b側に設けられたオイル保持体48と可動刃41の先端部が摺接した状態の一例を示す側面断面図、図5(d)は図5(c)の上面図である。図5(e)は固定刃42の摺接面42b側に設けられたオイル保持体48と可動刃41の先端部および摺接面42bが摺接した状態の一例を示す側面断面図、図5(f)は図5(e)の上面図である。図5(g)は可動刃41の軌跡の一例を説明するための図である。
尚、図5(a)は図5(b)のB−B線に沿った側面断面図、5(c)は図5(d)のB−B線に沿った側面断面図、5(e)は図5(f)のB−B線に沿った側面断面図である。
固定刃42は略矩形状の刃体であり、可動刃41は斜め刃の刃体となっている。本実施形態の可動刃41は、左右の下端部のうち、下端部41sよりも下端部41tを下方位置とした斜め刃となっている(図3参照)。
尚、可動刃41の刃先の形状は、この形態に限られるものではなく、V字形状、逆V字形状であってもよい。可動刃41,固定刃42は金属材料などの所定の材料で形成されている。
カッタユニット4は、固定刃42と可動刃41の間に用紙(台紙レスラベル用紙)を挿通し、可動刃41を駆動することにより用紙を切断するように構成されている。
本実施形態では、カッタユニット4は、下部に下方に延出した形状の固定刃保持部4gを有する。固定刃保持部4gには固定刃42が着脱自在に設けられている。図3に示した例では、可動刃41と固定刃42の間に、用紙を挿通可能で、切断された用紙を排出する排出口4hが設けられている。
固定刃42は、可動刃41と摺接する面(摺接面42b)にオイル保持体48を有する。オイル保持体48は、可動刃41に用紙(ラベル用紙)の粘着剤を付着させないオイル80を含浸している。
用紙切断時、可動刃41が固定刃42の摺接面42bおよびオイル保持体48に摺接する場合、オイル保持体48がオイル80を可動刃41、詳細には可動刃41の先端部41aおよび摺接面41bに塗布するように構成されている。
本実施形態では、オイル保持体48は、金属製の固定刃42(刃体)の摺接面42bに短繊維を静電植毛して形成された繊維部48aを有する。この繊維部48aは、固定刃42(刃体)と略直交する方向に起毛させて形成されている。詳細には、オイル保持体48の繊維部48aは、例えば、厚み0.1〜0.5mm程度、好ましくは、0.2〜0.3mm程度となるように形成されている。つまり、短繊維の長さは、0.1〜0.5mm程度、好ましくは、0.2〜0.3mm程度である。短繊維が上記長さである場合、オイル保持体48は、毛細管現象により良好なオイル保持性を有し、且つ、オイル保持体48と可動刃41の摩擦抵抗が小さい。
比較例として、例えば、短繊維がこの長さよりも短い場合、オイル保持体48のオイル保持性が低下し、長すぎる場合には、可動刃41とオイル保持体48の摩擦抵抗が大きくなる。
オイル保持体48は、固定刃42の摺接面42bの全部または一部分に形成されている。本実施形態では、図4に示したように、固定刃42の摺接面42bのうち刃先側の僅かな部分(先端部摺接部42c)にはオイル保持体48が形成されておらず、金属面が露出した構成となっている。
尚、上述したオイル保持体48は、固定刃42(刃体)に短繊維を静電植毛して形成された繊維部48aを有していたが、この形態に限られるものではない。例えば、オイル保持体48は、連続気泡発泡体のスポンジなどの弾性体で形成されていてもよい。
オイル保持体48にオイルタンクからオイルが供給されるように構成されていてもよい。詳細には、例えば、オイル保持体の一部分がオイルタンクのオイル溜まりに浸かるように、オイルタンクおよびオイル保持体48が配置されていてもよい。この場合、毛細管現象によりオイルがオイル保持体48の全体に浸透する。
尚、オイルタンクからポンプによりオイルをオイル保持体48に供給してもよい。
オイルタンクは、カッタユニット4内に設けられていてもよいし、カッタユニットの外部、ラベル発行装置の本体部内に設けられていてもよい。
次に、本実施形態の可動刃41,固定刃42の形状を説明する。
本実施形態では、図5に示したように、固定刃42は上面視で直線状に形成されており、可動刃41は上面視で湾曲形状に形成されている。詳細には、可動刃41は、可動刃41の上下移動方向に対して直交する方向に湾曲した形状に形成されている。具体的には、図5に示すように、上面視、可動刃41の下端部41tから下端部41sにかけて、可動刃41の摺接面41b側に湾曲した形状に形成されている。つまり、可動刃41は、上面視で端部側(下端部41s側)が固定刃42側に向かって湾曲した形状に形成されている。
次に、固定刃42、および可動刃41の動作の一例を説明する。
初期状態では、固定刃42に対して可動刃41が上方に位置し、固定刃42と可動刃41とが離間した状態となっている。
モータ駆動などにより可動刃41を下降させ、可動刃41を固定刃42に近づける。詳細には、図5(a),図5(b)に示したように、固定刃42の先端部42aに対して、可動刃41の下端部41t側の先端部41aが近づく。そして、固定刃42の先端部42aに、可動刃41の下端部41t側の先端部41aが当接する(当接部40)。
可動刃41をさらに降下させた場合、斜め刃であり湾曲した形状の可動刃41の先端部41aと固定刃42の先端部42aを当接部40で当接した状態で、当接部40が下端部41s側に移動する(図5(d)参照)。
この場合、可動刃41の下端部41s側の先端部41aは、固定刃42の先端部42aよりも低い位置となり、先端部41aと先端部42aが僅かに離れた状態となる。固定刃42の摺接面42bに設けられたオイル保持体48の繊維部48aに摺接する。その際、オイル保持体48が可動刃41の先端部41aおよび摺接面41bの先端側部分にオイル80を塗布する(図5(c)参照)。
そして、可動刃41をさらに降下させた場合、可動刃41の先端部41aと固定刃42の先端部42aを当接部40で当接した状態で、当接部40がさらに下端部41s側に移動する(図5(f)参照)。
この場合、可動刃41の下端部41s側の先端部41aは、固定刃42の先端部42aよりもさらに低い位置となり、先端部41aと先端部42aがさらに離れた状態となる。可動刃41がオイル保持体48の繊維部48aに摺接する。その際、オイル保持体48が可動刃41の先端部41aおよび摺接面41bにオイル80を塗布する(図5(e)参照)。詳細には、オイル保持体48は可動刃41の先端部41aおよび摺接面41bの先端側部分から内側(刃先と反対側)に向かって所定距離だけオイル80を塗布する。
つまり、可動刃41の摺接面41bにおいて、固定刃42の摺接面42bと重なる部分にオイル保持体48によりオイル80が塗布される。
そして、可動刃41が上方に移動する場合、上述した動作と逆の動作となる。この場合、可動刃41の先端部41aおよび摺接面41bにオイル80に塗布した状態で、可動刃41が上方に移動する。
本実施形態では、用紙切断時、可動刃41が下方に移動した場合、可動刃41の先端部41aは、例えば、図5(g)に示したような軌跡を描く。
上述したように、固定刃42の摺接面42bのうち刃先側の僅かな部分(先端部摺接部42c)にはオイル保持体48が形成されておらず、金属面が露出している。この先端部摺接部42cには可動刃41の先端部41aが直接摺接する。
図6は固定刃42とオイル保持体48と可動刃41の動作の一例を説明するための図である。詳細には、図6(a)は固定刃42と可動刃41が離間した状態の一例を示す図、図6(b)は固定刃42と可動刃41が近接した状態の一例を示す図、図6(c)は固定刃42の摺接面に設けられたオイル保持体48から可動刃41にオイル80を塗布した状態の一例を示す図である。
図6に示した例では、固定刃42の摺接面42bに凹部42dが設けられている。この凹部42dにオイル保持体48が設けられている。オイル保持体48は、凹部42dに、例えば、短繊維を静電植毛などにより形成された繊維部48aを有する。オイル保持体48はオイル80を含浸している。
図6に示した可動刃41の動作に関し、図5の例と同じ動作については説明を省略する。
先ず、可動刃41が下方に移動した場合、可動刃41の先端部41aが固定刃42の先端部42aに当接する。
そして、可動刃41が下方にさらに移動した場合、固定刃42の先端部摺接部42cに可動刃41の先端部41aが直接摺接する。
そして、可動刃41が下方にさらに移動した場合、可動刃41の先端部41aは、固定刃42の先端部42aよりもさらに低い位置となる。可動刃41がオイル保持体48の繊維部48aに摺接する。その際、オイル保持体48が可動刃41の先端部41aおよび摺接面41bにオイル80を塗布する。
図6に示した例では、固定刃42の摺接面42bに形成された凹部42dに、オイル保持体48が設けられているので、オイル保持体48は、比較的多くの量のオイル80を保持することができる。このため、可動刃41の先端部41aおよび摺接面41bに充分にオイル80を塗布することができる。
図7は本発明の一実施形態に係る刃体としての固定刃42Bの一例を示す図である。詳細には、図7(a)は固定刃42Bとオイル保持体の一例を示す正面図、図7(b)は図7(a)のB−B線に沿った固定刃42Bの断面図である。図8は固定刃42Bと可動刃41Bの動作の一例を示す図である。
本実施形態では、可動刃41Bの刃先がV字形状に形成され、固定刃42Bの刃先の先端部42aが平刃となっている。
固定刃42Bには、可動刃41Bに対して摺接する面に、オイル80を保持するオイル保持体48が設けられている。オイル保持体48は、例えば、短繊維を静電植毛して形成された繊維部48aを有する。
このオイル保持体48の形状は、可動刃41Bの刃先の形状に対応した形状に形成されている。詳細には、図7、図8に示した例では、固定刃42Bにはオイル保持体48が、可動刃41Bの刃先のV字形状に対応した形状に形成されている。
このように、切断時、可動刃41Bとオイル保持体48が僅かに接触するように、オイル保持体48が固定刃42Bに設けられているので、可動刃41Bの刃先にオイル80を均一に塗布することができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る刃体の一例を示す図である。詳細には、図9(a)は切断前の可動刃41Cと固定刃42Cの一例を示す図、図9(b)は切断時の可動刃41Cと固定刃42Cの一例を示す図である。
図9に示した例では、可動方向に対して斜めの刃先の可動刃41Cと、平刃の固定刃42Cとを有する。固定刃42Cには、可動刃41Cに対して摺接する面に、可動刃41Cの形状に対応した形状のオイル保持体48が設けられている。オイル保持体48はオイル80を保持する。詳細には、切断時、可動刃41Cとオイル保持体48が僅かに接触するように、オイル保持体48が固定刃42Cに設けられている。このため、可動刃41Cの刃先にオイル80を均一に塗布することができる。
このオイル保持体48は、例えば、短繊維を静電植毛して形成された繊維部48aを有する。
尚、刃体に設けられたオイル保持体48の繊維部48aは、例えば、赤色などの目立つ色(警告色)に着色されていてもよい。こうすることで、ユーザにオイル保持体48を備えた刃体の存在を報知することができる。
また、可動刃の刃先(固定刃の植毛された面に摺接する面)に、サンドブラスト加工などの粗面処理された粗面が形成されていてもよい。
こうすることで、可動刃の刃先に形成された粗面でオイルの保持性が向上する。
尚、図9に示した固定刃42Cは、刃先の端部に固定刃側に向けて突出した突出部42tを有する。可動刃41Cと固定刃42Cとが最大に離間した状態で、固定刃42Cの突出部42tが可動刃41Cの刃先の端部に接触するように構成されている。つまり、可動刃41Cと固定刃42Cとが適切に噛み合うように位置合わせ機構として、固定刃42Cに突出部42tを設けている。このように、簡単な構造で、可動刃41Cと固定刃42Cとを適切に噛み合うように、可動刃41Cを可動させることができる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る刃体は、粘着剤からなる粘着層を備えるラベル用紙(用紙6)を、一対の刃体(可動刃41および固定刃42)によりせん断作用で切断する切断手段における一方の刃体(固定刃42)である。
この一方の刃体である固定刃42は、他方の刃体(可動刃41)と摺接する面(摺接面42b)に設けられ、且つ、他方の刃体(可動刃41)にラベル用紙の粘着剤の付着を阻害するオイル80を塗布するオイル保持体48を有する。
このため、固定刃42に設けられたオイル保持体48により、充分な量のオイル80を容易に効率よく可動刃41の先端部41aおよび摺接面41bに塗布可能な刃体(固定刃42)を提供することができる。また、上述したように、簡単な構成の刃体(固定刃42)を提供することができる。
また、オイル保持体48を備える刃体(固定刃)は、ラベル用紙の粘着層の形成側に配置されている。
また、本発明の実施形態では、オイル保持体48は、金属製の固定刃42にその刃体と略直交する方向に起毛させた繊維部48aを有する。本実施形態では、繊維部48aは短繊維を静電植毛して形成されている。このため、オイル保持体48は、簡単な構成で、良好なオイル保持性を有する。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置は、上記刃体(固定刃42)を有する。このため、台紙レスラベル用紙などの用紙6の粘着層の粘着剤(糊)やラベル用紙を切断した際に生じる紙粉などの付着を容易に防止することができ、刃体の清掃などのメンテナンスの頻度を低減することができる。
また、本発明の実施形態に係る刃体へのオイル塗布方法は、可動刃41が固定刃42の摺接面42bに摺接する場合、オイル保持体48がオイル80を可動刃41に塗布するので、簡単に、可動刃41へオイルを塗布することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
上述した実施形態では、可動刃41が上面視で湾曲形状に形成され、固定刃42が上面視で直線状に形成されていたが、この形態に限られるものではない。例えば、固定刃42が上面視で湾曲形状に形成され、可動刃41が上面視で直線形状に形成されていてもよい。また、可動刃41および固定刃42が上面視で湾曲形状となるように形成されていてもよい。この場合、可動刃41が上面視で端部側が固定刃42側に湾曲した形状に形成され、固定刃42が上面視で端部側が可動刃41側に湾曲した形状に形成される。
また、上述した実施形態では、可動刃が固定刃よりも上方に配置されていたが、この形態に限られるものではない。例えば、可動刃が固定刃よりも下方に配置されていてもよい。
例えば、上述した実施形態では、刃体として斜め刃の可動刃、および平刃の固定刃を説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、可動刃はV字形状、逆V字形状に形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、ラベル発行装置としてプリンタを説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、本発明に係るラベル発行装置をPOSレジスタ、包装装置、情報機器などに適用してもよい。
図10(a)に示した固定刃42Dは、刃先の先端部42a付近の摺接面42bにのみ凹部42dが設けられている。この凹部42dは、所定の幅で刃先に沿って形成されている。この凹部42dである溝は切削加工などにより形成される。この場合、刃先の先端部42a付近の摺接面42bにのみ凹部42dが切削加工などにより形成されているので、製造コストが低い。
また、図10(b)に示したように、固定刃42Dの凹部42dおよび凹部42dの近傍にオイル保持体48として、例えば、短繊維を静電植毛などにより形成された繊維部48aを形成する。固定刃42Dの摺接面42bのうち刃先側の僅かな部分(先端部摺接部42c)にはオイル保持体48が形成されておらず、金属面が露出した構成となっている。このオイル保持体48にはオイル80が含浸されている。このため、ラベル用紙の切断時、可動刃と固定刃42Dとの間に繊維部が挟まることを防止し、且つ、可動刃と固定刃42Dの噛み合わせの低下を防止することができる。
1 ラベル発行装置(プリンタ)
1a 本体部
3 印字機構部
4 カッタユニット
5 表示入力部
6 用紙(ラベル用紙)
8 カッタユニット保持部
41 可動刃(他方の刃体)
41a 刃先
41b 摺接面
42 固定刃(刃体:一方の刃体)
42a 刃先
42b 摺接面
42d 凹部
48 オイル保持体
48a 繊維部
80 オイル

Claims (5)

  1. 一方面が粘着層のラベル用紙を、一対の刃体によりせん断作用で切断する切断手段を備えるカッタユニットであって、
    前記一対の刃体のうち一方の刃体は、他方の刃体と摺接する面に設けられ、且つ、前記他方の刃体に前記ラベル用紙の粘着剤の付着を阻害するオイルを塗布するオイル保持体を有し、
    前記オイル保持体は、刃体と略直交する方向に起毛されている繊維部を有し、
    前記一方の刃体に対して、前記他方の刃体が摺接するように可動自在に設けられ、
    前記一方の刃体は、刃先が上面視で直線状に形成されており、
    前記他方の刃体は、刃先が可動方向に対して傾斜した斜め刃であり、且つ上面視で刃幅縁部が前記一方の刃体に向かって湾曲した形状に形成され、
    前記他方の刃体が前記一方の刃体に対して可動方向に移動した場合、前記他方の刃体の先端部と前記一方の固定刃の先端部を当接部で当接した状態で、前記当接部が前記一方の刃体の刃先に沿って移動するように構成されている
    ことを特徴とするカッタユニット
  2. 前記一方の刃体に対して前記他方の刃体が可動方向に離間するように移動する場合、前記他方の刃体の刃先および摺接面に、前記オイル保持体の前記繊維部の短繊維により前記オイルが塗布されるように構成されていることを特徴とする請求項に記載のカッタユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカッタユニットを有することを特徴とするラベル発行装置。
  4. 請求項または請求項に記載のカッタユニットの一対の刃体により、一方面が粘着層のラベル用紙を、せん断作用で切断する切断手段における刃体へのオイル塗布方法であって、
    前記切断手段における一方の刃体は、他方の刃体と摺接する面に設けられ、且つ、前記他方の刃体に前記ラベル用紙の粘着剤の付着を阻害するオイルを塗布するオイル保持体を有し、
    前記他方の刃体が前記一方の刃体に対して可動方向に移動し、
    前記他方の刃体の先端部と前記一方の固定刃の先端部を当接部で当接した状態で、前記当接部が前記一方の刃体の刃先に沿って移動し、
    前記他方の刃体が前記一方の刃体の前記面に摺接する場合、前記オイル保持体が前記オイルを前記他方の刃体に塗布する
    ことを特徴とする刃体へのオイル塗布方法。
  5. 前記一方の刃体に対して前記他方の刃体が可動方向に離間するように移動する場合、前記他方の刃体の刃先および摺接面に、前記オイル保持体の繊維部の短繊維により前記オイルが塗布される
    ことを特徴とする請求項に記載の刃体へのオイル塗布方法。
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