JP6634660B2 - ポリカーボネート樹脂粉体及びその輸送方法 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂粉体及びその輸送方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有するポリカーボネート樹脂粉体及びその輸送方法に関する。
ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体は、高い耐衝撃性、耐薬品性及び難燃性を有しており、電気・電子機器分野や自動車分野等の様々な分野において幅広く利用が期待されている。
ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体は界面重合反応等により製造することができる(特許文献1)。重合後得られたポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体をニーダー等で粉末化/造粒処理することにより粉体とすることができる。この粉体を例えば気力輸送しながら各種工程を経た後に分離機により気体と粉体とに分離し、目的とするポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン粉体を得ることができる。得られた粉体はペレタイザー等を用いてさらにペレット化するなどして各種の成形体とすることができる。気力輸送は機械的輸送と比べて輸送ラインの簡略化、有害粉塵の飛散防止、および被輸送物への異物の混入防止等の利点を有する。
特開平6−65364号公報
本発明者等は研究の過程で、ホモポリカーボネート樹脂粉体と比べて、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有するポリカーボネート樹脂粉体は高い付着性を有するという知見を得た。粉体の付着性が上がると気力輸送された混相流体から粉体を分離する際に用いられるフィルターを有する分離機における分離不良をもたらし、結果輸送ライン中での輸送に必要な風量が確保できない問題が生じる。ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有するポリカーボネート樹脂粉体の粒径が小さい、すなわち微粉が多いと粉体の表面積が増えてさらに付着性が上がり、上記問題が顕著となる。
本発明者等は、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有するポリカーボネート樹脂粉体の微粉量を少なくすることで、付着性を抑えた樹脂粉体を得ることができ、気力輸送時の問題を回避することができることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[13]のポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有するポリカーボネート樹脂粉体及びその輸送方法を提供するものである。
[1]下記一般式(I)で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートブロック(A)及び下記一般式(II)で表される繰り返し単位を含むポリオルガノシロキサンブロック(B)を含むポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有するポリカーボネート樹脂粉体であって、粉体全体中に占める粒径300μm以下の粒子量が60質量%以下である、ポリカーボネート樹脂粉体。

[式中、R及びRは、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。Xは、単結合、炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルキリデン基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、炭素数5〜15のシクロアルキリデン基、フルオレンジイル基、炭素数7〜15のアリールアルキレン基、炭素数7〜15のアリールアルキリデン基、−S−、−SO−、−SO−、−O−又は−CO−を示す。a及びbは、それぞれ独立に、0〜4の整数を示す。
及びRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を示す。nは、ポリオルガノシロキサンブロック中のシロキサン繰り返し単位の合計数を示す。]
[2]前記粉体の安息角が42.5°以下である、上記[1]に記載のポリカーボネート樹脂粉体。
[3]ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体の粘度平均分子量(Mv)が15500〜30000である、上記[1]又は[2]に記載のポリカーボネート樹脂粉体。
[4]面積平均径が0.10mm〜1.00mmである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体。
[5]前記一般式(II)中のnが20〜500である、上記[1]〜[4]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体。
[6]前記ポリカーボネート樹脂粉体中に含まれるポリオルガノシロキサンブロック部分の含有量が1.0〜50質量%である、上記[1]〜[5]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体。
[7]上記[1]〜[6]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体を気力輸送する、ポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
[8]気力輸送時の気体速度が7〜30m/sである、上記[7]に記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
[9]前記気力輸送に用いる気体が窒素である、上記[7]又は[8]に記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
[10]前記気体と前記粉体とを分離する分離機を有し、該分離機がフィルターを有する、上記[7]〜[9]いずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
[11]前記フィルターがバグフィルターである、上記[10]に記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
[12]前記バグフィルターはポリエステル基材にポリテトラフルオロエチレンをコーティングしたろ布を有する、上記[11]に記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
[13]前記ろ布は、厚さが1〜3mm、目付が300〜600g/m、通気度が3〜10cm/sである、上記[12]に記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
本発明によれば、気力輸送される混相流体中から効率よく回収できるポリカーボネート樹脂粉体及びその輸送方法を提供することができる。
<ポリカーボネート樹脂粉体>
本発明のポリカーボネート樹脂粉体は、下記一般式(I)で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートブロック(A)及び下記一般式(II)で表される繰り返し単位を含むポリオルガノシロキサンブロック(B)を含むポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有し、粉体全体中に占める粒径300μm以下の粒子量が60質量%以下である。

[式中、R及びRは、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。Xは、単結合、炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルキリデン基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、炭素数5〜15のシクロアルキリデン基、フルオレンジイル基、炭素数7〜15のアリールアルキレン基、炭素数7〜15のアリールアルキリデン基、−S−、−SO−、−SO−、−O−又は−CO−を示す。a及びbは、それぞれ独立に、0〜4の整数を示す。
及びRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を示す。nは、ポリオルガノシロキサンブロック中のシロキサン繰り返し単位の合計数を示す。]
上記式(II)中における平均繰り返し数nは20〜500が好ましく、より好ましくは30〜450、さらに好ましくは50〜400、さらにより好ましくは70〜300である。nが20以上であれば、優れた耐衝撃特性を得ることができるだけでなく、耐衝撃特性の大幅な回復を達成することができる。nが、500以下であれば、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体(PC−POS)を製造する際のハンドリングに優れる。なお、繰り返し単位数nはH−NMRにより算出できる。
また、ポリカーボネート樹脂粉体中のポリオルガノシロキサンブロック部の含有量は、難燃性付与効果、耐衝撃性付与効果、及び経済性のバランスなどの観点から、好ましくは1.0〜50質量%、より好ましくは1.0〜20質量%、さらに好ましくは3.0〜12質量%である。
粉体の粒径は、JIS−Z−8815に記載の乾式ふるい分け試験に準拠した測定により求められる。
粉体全体中に占める粒径300μm以下の粒子量が60質量%を超えると粉体の表面積が上昇し、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有するポリカーボネート樹脂粉体特有の付着性が高くなりすぎ、後述する気力輸送時の混相流体からの粉体の分離時に使用するフィルターの目詰まりを生じる。粒径300μm以下の粒子量は好ましくは55質量%以下である。
上記ポリカーボネート樹脂粉体の安息角は好ましくは42.5°以下である。安息角は、JIS−R−9301−2−2に準拠して測定する。
上記粉体の安息角が42.5°以下であれば微粉の量が少なくなり、気力輸送時の混相流体からの粉体の分離時に使用するフィルターの目詰まりを回避することができる。安息角はより好ましくは42°以下であり、さらに好ましくは41°以下である。
上記ポリカーボネート樹脂粉体の面積平均径は好ましくは0.10〜1.00mmである。粉体の面積平均径は、JIS−Z−8815に記載の乾式ふるい分け試験に準拠して測定した粒径に基づいて求められる。
上記粉体の面積平均径が0.10mm以上であると、粉体の比表面積が増えて粉体の付着性が高くなるのを回避できる。また、面積平均径が1.00mm以下であると、粉体の乾燥工程で粉体から溶媒を除去する際の効率が低下しない。粉体の面積平均径はより好ましくは0.15〜0.80mmであり、さらに好ましくは0.20〜0.50mmである。
本発明のポリカーボネート樹脂粉体に含有されるポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体の粘度平均分子量(Mv)は15500〜30000であることが好ましい。粘度平均分子量が上記範囲にあると、ポリカーボネート樹脂粉体全体中に占める粒径300μm以下の粒子量を60%質量以下とすることができる。
ポリカーボネート樹脂粉体の粒径を制御する方法の1つとして、ポリカーボネート樹脂粉体中に含有されるポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体の粘度平均分子量を制御することを挙げることができる。ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体のMvが低すぎるとニーダー等を用いた造粒時に微粉が発生しやすくなる。なお、本発明において、粘度平均分子量(Mv)は、ウベローデ型粘度管にて、20℃における塩化メチレン溶液の極限粘度〔η〕を測定し、Schnellの式(〔η〕=1.23×10−5×Mv0.83)より算出した値である。
本発明のポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含むポリカーボネート樹脂粉体は、例えばポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を以下のように調製した後、ニーダー等により粉末化/造粒することにより得ることができる。
<ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体>
本発明のポリカーボネート樹脂に含まれるポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体は、ポリカーボネートオリゴマー、二価フェノールのアルカリ水溶液、ポリオルガノシロキサン及び重合触媒を重縮合反応帯域に導入し、該重縮合反応帯域で重縮合反応させることにより得ることができる。各原料について以下詳述する。
<ポリカーボネートオリゴマー>
ポリカーボネートオリゴマーは二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させることにより調製される。ポリカーボネートオリゴマーの調製方法について特に制限はなく、例えば次に示す方法を好ましく用いることができる。
二価フェノールとカーボネート前駆体との反応は、特に制限されるものではなく、公知の方法を採用でき、有機溶媒の存在下、界面重合法によって実施することが好ましい。必要に応じて、分子量調節剤及び重合触媒の存在下に反応させることもできる。なお、二価フェノールは、二価フェノールをアルカリ化合物の水溶液に溶解させた二価フェノールのアルカリ水溶液として用いる。
<二価フェノール>
二価フェノールとしては、下記一般式(1)で表される二価フェノールを用いることが好ましい。

[式中、RおよびRは、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。Xは単結合、炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルキリデン基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、炭素数5〜15のシクロアルキリデン基、フルオレンジイル基、炭素数7〜15のアリールアルキレン基、炭素数7〜15のアリールアルキリデン基、−S−、−SO−、−SO−、−O−又は−CO−を示す。a及びbは、それぞれ独立に0〜4の整数である。]
上記二価フェノールとしては、例えば、ビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、ビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、ジヒドロキシアリールエーテル類、ジヒドロキシジアリールスルフィド類、ジヒドロキシジアリールスルホキシド類、ジヒドロキシジアリールスルホン類、ジヒドロキシジフェニル類、ジヒドロキシジアリールフルオレン類、ジヒドロキシジアリールアダマンタン類等が挙げられる。これらの二価フェノールは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
ビス(ヒドロキシアリール)アルカン類としては、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノールA]、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン等が挙げられる。
ビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類としては、例えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノルボルナン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン等が挙げられる。ジヒドロキシアリールエーテル類としては、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルエーテル等が挙げられる。
ジヒドロキシジアリールスルフィド類としては、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィド等が挙げられる。ジヒドロキシジアリールスルホキシド類としては、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシド等が挙げられる。ジヒドロキシジアリールスルホン類としては、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホン等が挙げられる。
ジヒドロキシジフェニル類としては、例えば4,4’−ジヒドロキシジフェニル等が挙げられる。ジヒドロキシジアリールフルオレン類としては、例えば9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン等が挙げられる。ジヒドロキシジアリールアダマンタン類としては、例えば1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−5,7−ジメチルアダマンタン等が挙げられる。
上記以外の二価フェノールとしては、例えば4,4’−[1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、10,10−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−9−アントロン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2,3−ジオキサペンタン等が挙げられる。
これらの中でも、ビス(ヒドロキシアリール)アルカン類が二価フェノールとして好ましく、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン類がより好ましく、ビスフェノールAがさらに好ましい。二価フェノールとしてビスフェノールAを用いた場合、上記一般式(1)において、Xがイソプロピリデン基であり、且つa=b=0のポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体となる。
<カーボネート前駆体>
カーボネート前駆体としては、ホスゲン、トリホスゲン、ホスゲンダイマー、ブロモホスゲン、ビスイミダゾールケトン、ビス(p−ニトロフェニル)カーボネート等のホスゲン誘導体を用いることができる。中でもホスゲンまたはブロモホスゲンが好ましく、ホスゲンがより好ましい。
<アルカリ水溶液>
アルカリ水溶液としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物などのアルカリ性無機化合物の水溶液を挙げることができる。これらの中でも、アルカリ金属水酸化物の水溶液が好ましく、水酸化ナトリウムの水溶液がより好ましい。
二価フェノールを溶解させるアルカリ水溶液は、通常そのアルカリ濃度が1〜15質量%のものが好ましく用いられる。二価フェノールのアルカリ水溶液中の二価フェノール量は、通常0.5〜20質量%の範囲で選ばれる。
<有機溶媒>
有機溶媒としては、前記二価フェノール及びポリカーボネートオリゴマーを溶解する溶媒が挙げられる。具体的には、ジクロロメタン(塩化メチレン)、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタン、ジクロロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素溶媒が挙げられ、特にジクロロメタン(塩化メチレン)が好ましい。 有機溶媒の使用量は、通常、有機相と水相との容量比が、好ましくは5/1〜1/7、より好ましくは2/1〜1/4となるように選択される。
ポリカーボネートオリゴマーの調製における反応温度は通常0〜80℃、好ましくは5〜70℃の範囲で選ばれる。
<重合触媒>
重合触媒としては、第三級アミンや第四級アンモニウム塩が挙げられる。第三級アミンとしては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン等が挙げられる。第四級アンモニウム塩としては、例えばトリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等が挙げられる。重合触媒としては、第三級アミンが好ましく、トリエチルアミンがより好ましい。
<分子量調節剤>
オリゴマーを調製する際に、必要に応じて分子量調節剤を添加してもよい。分子量調節剤としては、一価フェノールであれば特に制限は無く、例えば、フェノール、o−n−ブチルフェノール、m−n−ブチルフェノール、p−n−ブチルフェノール、o−イソブチルフェノール、m−イソブチルフェノール、p−イソブチルフェノール、o−t−ブチルフェノール、m−t−ブチルフェノール、p−t−ブチルフェノール、o−n−ペンチルフェノール、m−n−ペンチルフェノール、p−n−ペンチルフェノール、o−n−ヘキシルフェノール、m−n−ヘキシルフェノール、p−n−ヘキシルフェノール、p−t−オクチルフェノール、o−シクロヘキシルフェノール、m−シクロヘキシルフェノール、p−シクロヘキシルフェノール、o−フェニルフェノール、m−フェニルフェノール、p−フェニルフェノール、o−n−ノニルフェノール、m−n−ノニルフェノール、p−n−ノニルフェノール、o−クミルフェノール、m−クミルフェノール、p−クミルフェノール、o−ナフチルフェノール、m−ナフチルフェノール、p−ナフチルフェノール、2,5−ジ−t−ブチルフェノール、2,4−ジ−t−ブチルフェノール、3,5−ジ−t−ブチルフェノール、2,5−ジクミルフェノール、3,5−ジクミルフェノール、p−クレゾール、p−ブロモフェノール、2,4,6−トリブロモフェノール、平均炭素数12〜35の直鎖状又は分岐状のアルキル基をオルト位、メタ位又はパラ位に有するモノアルキルフェノール、3−ペンタデシルフェノール、9−(4−ヒドロキシフェニル)−9−(4−メトキシフェニル)フルオレン、9−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−9−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、4−(1−アダマンチル)フェノールなどが挙げられる。これらの中でも、p−t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、p−フェニルフェノールが好ましく、p−t−ブチルフェノールがより好ましい。
得られた反応混合物は、ポリカーボネートオリゴマーを含む有機相と塩化ナトリウム等の不純物を含む水相とを含む混合物である。そのため、静置分離等を行うことにより得られるポリカーボネートオリゴマーを含む有機相を、共重合体を製造する重縮合工程において用いる。
ポリカーボネートオリゴマーの重量平均分子量(Mw)は、一般に5000未満である。ポリカーボネートオリゴマーの重量平均分子量の下限値は、通常約500程度である。
<ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体>
上記ポリカーボネートオリゴマーと、ポリオルガノシロキサンと、二価フェノールのアルカリ水溶液とを重縮合反応帯域に導入し、必要に応じて重合触媒、分子量調節剤、アルカリ水溶液及び非水溶性有機溶媒を加えて界面重合させてポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を製造する。
重縮合工程の一例を具体的に示すと、ポリカーボネートオリゴマーと、後述するポリオルガノシロキサンと、非水溶性有機溶媒と、アルカリ水溶液とを任意に重合触媒の存在下で混合し、通常0〜50℃、好ましくは20〜40℃の範囲の温度において反応させる。
次に、分子量調節剤と、アルカリ水溶液と、二価フェノールのアルカリ水溶液とを混合し、通常0〜50℃、好ましくは20〜40℃の範囲の温度において重縮合反応を完結させる。
重縮合工程におけるアルカリ水溶液、非水溶性有機溶媒、重合触媒、二価フェノール及び分子量調節剤は、上記したものを挙げることができる。
<ポリオルガノシロキサン>
ポリオルガノシロキサンとしては、以下の一般式(2)、(3)及び/または(4)に示すものを用いることができる。

[式中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を示し、複数のR〜Rは、互いに同一であっても異なっていても良い。Yは−RO−、−RCOO−、−RNH−、−RNR−、−COO−、−S−、−RCOO−R−O−、または−RO−R10−O−を示し、複数のYは、互いに同一であっても異なっていても良い。前記Rは、単結合、直鎖、分岐鎖若しくは環状アルキレン基、アリール置換アルキレン基、置換または無置換のアリーレン基、またはジアリーレン基を示す。Rは、アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはアラルキル基を示す。Rは、ジアリーレン基を示す。R10は、直鎖、分岐鎖もしくは環状アルキレン基、又はジアリーレン基を示す。Zは、水素原子又はハロゲン原子を示し、複数のZは、互いに同一であっても異なっていても良い。βは、ジイソシアネート化合物由来の2価の基、又はジカルボン酸若しくはジカルボン酸のハロゲン化物由来の2価の基を示す。pとqはそれぞれ1以上の整数であり、pとqの和はnであり、nは平均繰り返し数を示す。]
〜Rがそれぞれ独立して示すハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子が挙げられる。R〜Rがそれぞれ独立して示すアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基(「各種」とは、直鎖状及びあらゆる分岐鎖状のものを含むことを示し、以下、同様である。)、各種ペンチル基、及び各種ヘキシル基が挙げられる。R〜Rがそれぞれ独立して示すアルコキシ基としては、アルキル基部位が前記アルキル基である場合が挙げられる。R〜Rがそれぞれ独立して示すアリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
〜Rとしては、いずれも、好ましくは、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基である。
一般式(2)、(3)及び/または(4)で表されるポリオルガノシロキサンとしては、R〜Rがいずれもメチル基であるものが好ましい。
Yが示す−RO−、−RCOO−、−RNH−、−RNR−、−COO−、−S−、−RCOO−R−O−、または−RO−R10−O−におけるRが表す直鎖又は分岐鎖アルキレン基としては、炭素数1〜8、好ましくは炭素数1〜5のアルキレン基が挙げられ、環状アルキレン基としては、炭素数5〜15、好ましくは炭素数5〜10のシクロアルキレン基が挙げられる。
が表すアリール置換アルキレン基としては、芳香環にアルコキシ基、アルキル基のような置換基を有していてもよく、その具体的構造としては、例えば、下記の一般式(5)または(6)の構造を示すことができる。なお、アリール置換アルキレン基を有する場合、アルキレン基がSiに結合している。

(式中cは正の整数を示し、通常1〜6の整数である)
、R及びR10が示すジアリーレン基とは、二つのアリーレン基が直接、又は二価の有機基を介して連結された基のことであり、具体的には−Ar−W−Ar−で表わされる構造を有する基である。ここで、Ar及びArは、アリーレン基を示し、Wは単結合、又は2価の有機基を示す。Wの示す2価の有機基は、例えばイソプロピリデン基、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基である。
、Ar及びArが表すアリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基、アントリレン基などの環形成炭素数6〜14のアリーレン基が挙げられる。これらアリーレン基は、アルコキシ基、アルキル基等の任意の置換基を有していてもよい。
が示すアルキル基としては炭素数1〜8、好ましくは1〜5の直鎖または分岐鎖のものである。アルケニル基としては、炭素数2〜8、好ましくは2〜5の直鎖または分岐鎖のものが挙げられる。アリール基としてはフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。アラルキル基としては、フェニルメチル基、フェニルエチル基等が挙げられる。
10が示す直鎖、分岐鎖もしくは環状アルキレン基は、Rと同様である。
Yとしては、好ましくは−RO−であって、Rが、アリール置換アルキレン基であって、特にアルキル基を有するフェノール系化合物の残基であり、アリルフェノール由来の有機残基やオイゲノール由来の有機残基がより好ましい。
なお、一般式(3)中のp及びqについては、p=q、すなわち、p=n/2、q=n/2であることが好ましい。
平均繰り返し数nは上述した通り20〜500が好ましく、より好ましくは30〜450、さらに好ましくは50〜400、さらにより好ましくは70〜300である。
また、βは、ジイソシアネート化合物由来の2価の基又はジカルボン酸又はジカルボン酸のハロゲン化物由来の2価の基を示し、例えば、以下の一般式(7−1)〜(7−5)で表される2価の基が挙げられる。
一般式(2)で表されるポリオルガノシロキサンとしては、例えば、以下の一般式(2−1)〜(2−11)の化合物が挙げられる。
上記一般式(2−1)〜(2−11)中、R〜R、n及びRは上記の定義の通りであり、好ましいものも同じである。cは正の整数を示し、通常1〜6の整数である。
これらの中でも、重合の容易さの観点においては、上記一般式(2−1)で表されるフェノール変性ポリオルガノシロキサンが好ましい。また、入手の容易さの観点においては、上記一般式(2−2)で表される化合物中の一種であるα,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサン、上記一般式(2−3)で表される化合物中の一種であるα,ω−ビス[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンが好ましい。
詳述しないが、重縮合工程により得られた反応液を、続いて分離、洗浄、濃縮した後、濃縮されたポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含む有機相を粉末化/造粒するために、ニーダー法、温水造粒法、粉体床造粒法等既知の方法を用いることができる。粉末化/造粒を行った後、通常、減圧下に80〜160℃程度で得られた粉末(フレーク)または造粒物を乾燥させることが好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂粉体の粒径を制御する方法としては、上述したように特定の粘度平均分子量とする他に、ニーダー法にて粉末化/造粒させる場合のニーダーの運転状況を変えることにより微粉が発生しないように粒径を制御することができる。
例えば、特許昭53−15889に示すようなニーダーを用いる場合には、回転数を20rpmまで落とすことで、微粉の発生量を落とすことができる。ただし、これ以上の回転数低下は、機内で溶媒を含んだ樹脂粉体の滞留し付着を招くため、実施すると非効率となる。
また、ニーダー法では、ニーダー出口にて得られる粗粉末を粉砕機(クラッシャー)で粉砕して粒径を制御することがあるが、このクラッシャーの回転数を制御することにより微粉が発生しないように粒径を制御することができる。
<ポリカーボネート樹脂の輸送方法>
本発明の輸送方法においては、ニーダー法等により粉末化/造粒されたポリカーボネート樹脂粉体を気力輸送する。気力輸送することにより、輸送ラインの簡略化や、有害粉塵の飛散防止、および被輸送物への異物の混入防止を図ることができる。
気力輸送に用いる気体としては、窒素が好ましい。
気力輸送時における輸送管内の気体速度は、好ましくは7〜30m/sであり、より好ましくは10〜20m/s以上である。7m/s以上であれば、管内に樹脂粉体が滞留し、樹脂粉体の輸送が困難となるおそれがない。一方、気体流速が30m/s以下であれば、窒素の量が適量であり効率的である。
ニーダー法等により粉末化/造粒されたポリカーボネート樹脂粉体は気力輸送され、輸送された混相流体中からフィルターを有する分離機により気体と粉体とを分離する。前記フィルターを有する分離機としてはバグフィルターを好ましくは用いることができる。
本発明のポリカーボネート樹脂粉体はポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含むため、付着性が高く、バグフィルター等により混相流体を分離する際にフィルターの目詰まりを生じやすく、フィルター寿命やバグフィルターの稼動率を著しく低下させるという問題を有していたが、本発明のポリカーボネート樹脂粉体は微粉の量が少ないため、目詰まりの問題を回避することができる。
上記バグフィルターにおいて、例えばポリエステル基材にポリテトラフルオロエチレンをコーティングしたろ布を用いることが好ましい。当該ろ布は、好ましくは厚さ1〜3mm、目付300〜600g/cm、通気度3〜10cm/sであるものを用いることができる。
また、安定した品質の製品を得るため、サイロに貯蔵した粉体を払い出して再度サイロに受けて循環させる、いわゆるブレンド操作を行うことがある。このとき、本発明のポリカーボネート樹脂粉体はバグフィルターで目詰まりの問題が回避できるため、気力輸送での循環及びバグフィルターでの分離が可能であり、効率的に操作可能である。
本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されない。
[評価方法]
(1)粘度平均分子量
ウベローデ型粘度管にて、20℃における塩化メチレン溶液の極限粘度〔η〕を測定し、次の関係式(Schnellの式)より計算した。
〔η〕=1.23×10−5×Mv0.83
(2)粒径300μm以下の粒子量
粒径300μm以下の粒子量は、JIS−Z−8815に準拠した乾式ふるい分け試験に従って測定した。上記乾式ふるい分け試験において目開き300μmのJIS−Z−8801−1に規定される金属製網ふるいを用い、ふるい分けられた粉体の割合を求めた。
(3)面積平均径
面積平均径は、JIS−Z−8815に準拠した乾式ふるい分け試験に従って測定した。上記乾式ふるい分け試験において、目開き5600、2360、1180、600、300、150及び75μmのJIS−Z−8801−1に規定される金属製網ふるいを重ねて振動させることでふるい分け、ふるい分けられた粒子の質量比から面積平均径を計算により求めた。
(4)安息角
安息角は、JIS−R−9301−2−2に準拠した方法で測定した。
実施例1
以下の要領で、粘度平均分子量(Mv)が17000のポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体(繰り返し単位数n=40,ポリオルガノシロキサン部の含有率6質量%)を界面重合法により重合した後、ニーダーで粉末化させ、スチームチューブドライヤーで乾燥し、ポリカーボネート樹脂粉体を得た。
〔ポリカーボネートオリゴマー溶液の製造〕
5.6質量%水酸化ナトリウム水溶液に、後から溶解するビスフェノールAに対して2000質量ppmの亜二チオン酸ナトリウムを加え、これにビスフェノールA濃度が13.5質量%になるようにビスフェノールAを溶解し、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液を調製した。
このビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液40L/hr、塩化メチレン15L/hrの流量で、ホスゲンを4.0kg/hrの流量で、内径6mm、管長30mの管型反応器に連続的に通した。管型反応器はジャケット部分を有しており、ジャケットに冷却水を通して反応液の温度を40℃以下に保った。
管型反応器を出た反応液は、後退翼を備えた内容積40Lのバッフル付き槽型反応器へ連続的に導入され、ここにさらにビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液2.8L/hr、25質量%水酸化ナトリウム水溶液0.07L/hr、水17L/hr、1質量%トリエチルアミン水溶液を0.64L/hrの流量で添加して反応を行った。槽型反応器から溢れ出る反応液を連続的に抜き出し、静置することで水相を分離除去し、塩化メチレン相を採取した。
このようにして得られたポリカーボネートオリゴマー溶液(塩化メチレン溶液)は、濃度318g/L、クロロホルメート基濃度0.75mol/Lであった。また、ポリカーボネートオリゴマーの重量平均分子量(Mw)は、1,190であった。
なお、重量平均分子量(Mw)は、展開溶媒としてTHF(テトラヒドロフラン)を用い、GPC〔カラム:TOSOH TSK−GEL MULTIPORE HXL−M(2本)+Shodex KF801(1本)、温度40℃、流速1.0ml/分、検出器:RI〕にて、標準ポリスチレン換算分子量(重量平均分子量:Mw)として測定した。
〔PC−PDMS樹脂の製造〕
上記ポリカーボネートオリゴマー(PCO)溶液20リットル/hrと、塩化メチレン9.5リットル/hrを混合してから、ジメチルシロキサン単位の繰り返し数(n)が40であるアリルフェノール末端変性ポリジメチルシロキサン(PDMS)の20質量%塩化メチレン溶液を2.6kg/hrで加え、その後、スタティックミキサーでよく混合した後、混合液を熱交換器により19〜22℃に冷却した。
冷却した混合液に、トリエチルアミンの1質量%塩化メチレン溶液を0.5kg/hrを加えて混合した後、8.0質量%水酸化ナトリウム水溶液1.4kg/hrを加えて、直径43mmと直径48mmのタービン翼を有する内容積0.3リットルのT.Kパイプラインホモミキサー2SL型(特殊機化工業製)に供給し、回転数4400rpmの撹拌下で、PCOとPDMSとを反応させた。
続いて、得られた反応液を熱交換器にて17〜20℃まで冷却した。冷却後の反応液に、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液10.2kg/hrと15質量%水酸化ナトリウム水溶液1.5kg/hr、さらにp−t−ブチルフェノールの8質量%塩化メチレン溶液1.3kg/hrを加えた後、直径43mmと直径48mmのタービン翼を有する内容積0.3リットルのT.Kパイプラインホモミキサー2SL型(特殊機化工業製)に供給し、回転数4400rpmの撹拌下で、重合反応を行った。
さらに反応を完結させるため、50リットルパドル翼三段の塔型撹拌槽に供給し、重縮合を行い、重合液を得た。
得られた重合液35Lと塩化メチレン10Lを、邪魔板及びパドル型撹拌翼を備えた50L槽型洗浄槽に仕込み、240rpmで10分間撹拌した後、1時間静置することで、ポリカーボネート−ポリジメチルシロキサン共重合体を含む塩化メチレン相と過剰のビスフェノールA及び水酸化ナトリウムを含む水相に分離した。
こうして得られたポリカーボネート−ポリジメチルシロキサン共重合体(PC−PDMS)を含む塩化メチレン溶液を、該溶液に対して順次、15容積%の0.03mol/L水酸化ナトリウム水溶液、0.2mol/L塩酸で洗浄した。次いで純水で洗浄を繰り返し、洗浄後の水相中の電気伝導度が0.1mS/m以下になるようにした。
洗浄後のPC−PDMSを含む塩化メチレン溶液中のPC−PDMS濃度を測定したところ、10質量%であった。
こうして得られたPC−PDMSを含む塩化メチレン溶液を100kg/hrの流量で、温度70℃、圧力0.2MPaGに保持した容積210Lの濃縮器に導入し、28質量%のPC−PDMS濃縮溶液を得るとともに、該濃縮器から排出された塩化メチレンガスを回収した。その後、上記で得られたPC−PDMS濃縮溶液をニーダーで粉末化させ、スチームチューブドライヤーを用いて120℃の条件で乾燥し、ポリカーボネート樹脂粉体を得た。
上記のようにして得られたポリカーボネート樹脂粉体に含有されるポリカーボネート−ポリジメチルシロキサン共重合体(PC−PDMS)は、ポリジメチルシロキサン部の含有率6質量%、粘度平均分子量(Mv)は17,000、繰り返し単位数n=40であった。
このポリカーボネート樹脂粉体の粒径300μm以下の粒子の割合は55wt%、安息角は41°、面積平均径は0.20mmであった。
得られたポリカーボネート樹脂粉体を窒素を用いて気力輸送し、輸送した混相流体からバグフィルターにより気体と粉体とを分離した。操作には窒素の供給には遠心ブロアーを使用し、バグフィルターのフィルターにはポリエステルの基材にポリテトラフルオロエチレンをコーティングしたろ布(ジャパンゴアテックス株式会社製,GORE−TEX(登録商標)メンブレン帯電防止ポリエステルフェルト,厚さ1.60mm,目付480g/m,通気度6cm/s)を使用し、粉体の供給量は100kg/hr、窒素の供給量は400kg/hr、配管内の風速は10.8m/sで実施した。このとき、バグフィルターの差圧は1.5kPaであり、3時間の操作を実施したが、差圧が変化することなく、安定して輸送を行うことができた。
比較例1
実施例1において、PC−PDMS樹脂を製造する際に用いるp−t−ブチルフェノールの8質量%塩化メチレン溶液を1.7kg/hrとして加えたこと以外は、実施例1と同様の方法でポリカーボネート樹脂粉体を得た。このときのポリカーボネート樹脂粉体に含有されるポリカーボネート−ポリジメチルシロキサン共重合体(PC−PDMS)は、ポリオルガノシロキサン部の含有率6質量%、粘度平均分子量(Mv)が15000、繰り返し単位数n=40であった。
このポリカーボネート樹脂粉体の粒径300μm以下の粒子の割合は65wt%であり、安息角は43°、面積平均径は0.08mmであった。
得られたポリカーボネート樹脂粉体を窒素を用いて気力輸送し、輸送した混相流体からバグフィルターにより気体と粉体とを分離した。操作には、実施例1と同じ遠心ブロアーとバグフィルターを使用した。開始直後、粉体の供給量は100kg/hr、窒素の供給量は250kg/hr、配管内の風速は6.8m/s、バグフィルターの差圧は2.5kPaであったが、その後窒素流量低下、差圧上昇を確認したため、操作を停止し配管内を確認した所、粉体が管内に滞留していたのを確認した。これはバグフィルターが目詰まりを起こし輸送風量が確保できずに輸送できなかったことを示す。
本発明のポリカーボネート樹脂粉体は、粒径300μm以下の粒子量が60質量%以下であるため微粉が少なく、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含むポリカーボネート樹脂粉体の付着性を抑えることができ、気力輸送時の混相流体中から効率よくポリカーボネート樹脂粉体を回収することができる。

Claims (10)

  1. ポリカーボネート樹脂粉体を気力輸送する、ポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法であって、
    前記ポリカーボネート樹脂粉体が、下記一般式(I)で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートブロック(A)及び下記一般式(II)で表される繰り返し単位を含むポリオルガノシロキサンブロック(B)を含むポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体を含有し、粉体全体中に占める粒径300μm以下の粒子量が60質量%以下であ
    気力輸送に用いる気体と前記粉体とを分離する分離機を有し、該分離機がフィルターを有し、
    該フィルターがバグフィルターである、ポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法

    [式中、R及びRは、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。Xは、単結合、炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルキリデン基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、炭素数5〜15のシクロアルキリデン基、フルオレンジイル基、炭素数7〜15のアリールアルキレン基、炭素数7〜15のアリールアルキリデン基、−S−、−SO−、−SO−、−O−又は−CO−を示す。a及びbは、それぞれ独立に、0〜4の整数を示す。
    及びRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を示す。nは、ポリオルガノシロキサンブロック中のシロキサン繰り返し単位の合計数を示す。]
  2. 前記粉体の安息角が42.5°以下である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法
  3. ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体の粘度平均分子量(Mv)が15500〜30000である、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法
  4. 面積平均径が0.10mm〜1.00mmである、請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法
  5. 前記一般式(II)中のnが20〜500である、請求項1〜4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法
  6. 前記ポリカーボネート樹脂粉体中に含まれるポリオルガノシロキサンブロック部分の含有量が1.0〜50質量%である、請求項1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法
  7. 気力輸送時の気体速度が7〜30m/sである、請求項1〜6のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
  8. 前記気力輸送に用いる気体が窒素である、請求項1〜7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
  9. 前記バグフィルターはポリエステル基材にポリテトラフルオロエチレンをコーティングしたろ布を有する、請求項1〜8のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
  10. 前記ろ布は、厚さが1〜3mm、目付が300〜600g/m、通気度が3〜10cm/sである、請求項に記載のポリカーボネート樹脂粉体の輸送方法。
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