JP6632442B2 - 潤滑剤及び二材混合型潤滑剤 - Google Patents
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Description
その他の潤滑剤としては、スクアランを配合したものもある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
潤滑剤の温度は、容器に収容されていても、外気温度の影響を受け易く、特に冬などの気温が低い時期は、体温よりも遥かに低くなってしまう。
このため、気温の低い時期において、容器から取り出した潤滑剤が皮膚に接触した瞬間に、使用者はヒヤッと冷たくて不快に感じ、性的感覚を著しく低下させてしまうという問題があった。
[請求項1] 分離された潤滑性水溶液及び発熱物質の使用時における混合により用いられ、人体の皮膚を保護するための潤滑剤であって、
増粘剤が配合された前記潤滑性水溶液と、前記潤滑性水溶液との反応で水和熱が生じる前記発熱物質と、を含み、
前記増粘剤がキサンタンガムであり、前記発熱物質がポリエチレングリコールであることを特徴とする潤滑剤。
[請求項2] 潤滑剤用容器に分離して収容される人体の皮膚を保護するための二材混合型潤滑剤であって、
前記潤滑剤用容器は、増粘剤であるキサンタンガムを配合した潤滑性水溶液が収容される第一貯留部と、
前記潤滑性水溶液との反応で水和熱を生じる発熱物質であるポリエチレングリコールが収容される第二貯留部と、を備え、
前記第一貯留部及び前記第二貯留部は、それぞれ分離して形成され、前記潤滑性水溶液及び前記キサンタンガムと前記ポリエチレングリコールとが混合するように互いに接近して配置される第一吐出口及び第二吐出口を有することを特徴とする二材混合型潤滑剤。
本発明の実施形態に係る潤滑剤Aは、避妊用具や生殖器のマッサージ用具との摩擦又は性交時の摩擦から人体の皮膚を保護するために用いられるものであり、潤滑剤用容器Bに収容される。なお、本発明における「皮膚」とは、人体の表面を指しており、亀頭などの粘膜を含んでいる。
潤滑剤Aの具体例としては、コンドームなどの避妊用具の使用時に用いられるジェルやゼリー、性交時又は射精促進器や女性用マッサージなどの使用時に用いられるローションなどが挙げられる。
詳しく説明すると、本発明の実施形態に係る潤滑剤Aは、潤滑性水溶液1と、増粘剤1aと、潤滑性水溶液1との反応で水和熱が生じる発熱物質2と、を主要な構成要素として備えている。少なくとも潤滑性水溶液1及び発熱物質2は、それぞれ分離して収容され、取り出し時に両者を混合して使用される。
さらに加えて、潤滑剤Aには、湿化剤、保湿剤、ゲル化剤、中和剤、香料、着色剤のような種々の任意成分を添加することが可能である。
また、潤滑剤Aは、簡単に洗い流せる水溶性材料で構成されることが好ましい。
増粘剤1aは、粘性を高めるために混入される添加物であり、後述する発熱物質2との混合反応に伴って水和熱が発生した後も粘度が低下しないように、潤滑性水溶液1又は後述する発熱物質2のいずれか一方か若しくは潤滑性水溶液1及び発熱物質2の両方に配合される。増粘剤1aの配合例としては、潤滑性水溶液1のみに配合することが好ましい。
増粘剤1aの具体例としては、キサンタンガム、メチルビニルエーテル/マレイン酸、カルボキシビニルポリマーなどが挙げられ、これらの中からいずれか一つ又は複数の混合体を用いることが好ましく、特にキサンタンガムを用いることが好ましい。
増粘剤1aの濃度は、増粘剤1aの濃度が低すぎると必要な粘度が得られず、また増粘剤1aの濃度が高すぎると薬品臭がする。このため、増粘剤1aがキサンタンガムである場合には、水が98.5〜99.0重量%に対し、キサンタンガムが1.5〜1.0重量%であることが好ましい。
発熱物質2の具体例としては、ポリオールの中でも、水との反応熱(水和熱)で体温以上にスムーズに温度上昇して温感が得られる各種のグリコール、グリコールの中でも特にポリエチレングリコール(PEG)を用いることが好ましい。
潤滑性水溶液1に対する発熱物質2の配合比(重量%)は、両者の混合開始時における初期温度から最高到達温度までの温度差を大きくしたい。このため、増粘剤1aがキサンタンガムであり、発熱物質2がPEGである場合には、「キサンタンガム:PEG=1:1」に設定することが好ましい。
実験によれば、混合開始時の初期温度から最高到達温度までの温度差は、「キサンタンガム:PEG=1:1」が9.8℃の場合、「キサンタンガム:PEG=1:5」が6.2℃であり、「キサンタンガム:PEG=5:1」が4.8℃であった。
さらに、水に対するキサンタンガム及びPEGの配合比(重量%)を増加させることにより、混合開始時の初期温度から最高到達温度までの温度差も大きくなることも解った。
第一貯留部10及び第二貯留部20は、それぞれ分離して形成され、少なくとも第一貯留部10又は第二貯留部20のいずれか一方か、若しくは第一貯留部10及び第二貯留部20の両方には、増粘剤1aが収容されて、潤滑性水溶液1や発熱物質2に増粘剤1aを配合している。
さらに、第一貯留部10は、第一吐出口11を有し、第二貯留部20は、第二吐出口21を有し、少なくとも使用時において第一吐出口11及び第二吐出口21を互いに接近させて配置することが好ましい。
これにより、皮膚に潤滑剤Aを塗布する使用時には、第一貯留部10内の潤滑性水溶液1と、第二吐出口21内の発熱物質2と、第一貯留部10や第二貯留部20内の増粘剤1aと、を第一吐出口11及び第二吐出口21からそれぞれ同時に取り出すことで、潤滑性水溶液1及び発熱物質2が接して混合される。
また、潤滑剤用容器Bは、第一貯留部10と第二貯留部20が備えられた容器本体B1を有することが好ましい。
容器本体B1の中間を挟んで一方には、第一吐出口11を有する第一貯留部10が袋状に形成され、他方には、第二吐出口21を有する第二貯留部20が袋状に形成されている。
容器本体B1の中間位置には、ミシン目などからなる折り曲げ線30が形成され、折り曲げ線30を挟んで袋状の第一貯留部10及び第二貯留部20と第一吐出口11及び第二吐出口21がそれぞれ線対称に配置されている。
容器本体B1において折り曲げ線30の一端側には、折り曲げ線30と交差する方向に延びる切り込み40が形成される。切り込み40に沿って容器本体B1から端部B2を切り離すことにより、第一吐出口11及び第二吐出口21をそれぞれ開口させる切れ目41が入るように構成されている。
また、その他の例として図示しないが、容器本体B1をシート状以外の形状に形成したり、容器本体B1の内部空間を仕切って複数の貯留部が形成されるように構成したり、切り込み40に沿った切れ目41以外の開口構造を採用したり、硬質材料からなる非使い捨てタイプの容器本体B1を用いるなど、種々の変更も可能である。
また、その他の例として図示しないが、第一貯留部10の内部に潤滑性水溶液1のみを収容したり、第二貯留部20の内部に発熱物質2と増粘剤1aの混合水を収容したり、第一貯留部10及び第二貯留部20の内部に増粘剤1aの配合することも可能である。
皮膚に潤滑剤Aを塗布する使用時は、例えば図示例の場合、容器本体B1を折り曲げ線30に沿って折り曲げることにより、第一貯留部10及び第一吐出口11と第二貯留部20及び第二吐出口21とを重ね合わさせる。
これに続き、切り込み40に沿って容器本体B1から端部B2を切り離して、第一吐出口11及び第二吐出口21をそれぞれ開口させる。
この開口状態で、第一貯留部10及び第二貯留部20を共に加圧するなどして、第一貯留部10内の潤滑性水溶液1と、第二吐出口21内の発熱物質2と、を第一吐出口11及び第二吐出口21からそれぞれ同時に押し出す。
これにより、潤滑性水溶液1及び発熱物質2が混合され、これらを使用者が皮膚に塗ることで、潤滑性水溶液1及び発熱物質2が更によく混合される。これに伴って両者が反応して水和熱を生じ、全体的に温度が上昇する。
したがって、皮膚の表面温度を低下させずに潤滑性を得ることができる。
その結果、気温の低い時期において皮膚と接触した瞬間に冷たさを感じる従来のものに比べ、気温が低い時期において皮膚に塗っても心地よい温感が得られ、性的感覚を低下させずに良好な使用感が得られる。
この場合には、潤滑性水溶液1と発熱物質2との混合反応に伴って、水和熱が発生した後に粘度の低下や粒状の塊(だま)の発生が無いとともに、潤滑性も低下しない。
したがって、水和熱の発生後も粘度が低下せず且つ必要な潤滑性を保持することができる。
この場合には、潤滑性水溶液1と発熱物質2との混合反応に伴って、水和熱が発生した後に粘度の低下や粒状の塊(だま)の発生を確実に防止と、潤滑性の低下防止と、を実験で確認できた。
したがって、水和熱の発生後も粘度の低下及び必要な潤滑性の保持を実証できた。
これにより、潤滑性水溶液1及び発熱物質2が接して混合され、潤滑性水溶液1及び発熱物質2が反応して水和熱を生じ、全体的に温度が上昇する。
これに伴って潤滑性水溶液1及び発熱物質2が反応して水和熱を生じ、全体的に温度が上昇する。このため、使用者は温もりと滑らかさの両方が同時に感じられる。
したがって、簡単な操作で潤滑性水溶液1と発熱物質2を確実に混合させて使用者が皮膚に塗ることことができる。
その結果、皮膚の表面温度を低下させずに潤滑性が得られ、気温が低い時期において皮膚に塗っても心地よい温感を得ることができ、性的感覚を低下させずに良好な使用感が得られる。
さらに、潤滑剤用容器Bが互いに接近して配置される第一吐出口11及び第二吐出口21を有する場合を説明したしたが、これに限定されず、潤滑剤用容器Bが一つ又は三つ以上の吐出口を有してもよい。
例えば、使用に際して潤滑剤用容器Bを加圧するなどの操作により、その内部空間に設けられた分割壁を破壊して、潤滑性水溶液1と発熱物質2とが強制的に混合され、混合状態で一つの吐出口から取り出すように構成してもよい。
また、これ以外の使用時に混合する機能を有する潤滑剤用容器Bを用いてもよい。
1a 増粘剤 2 発熱物質
B 潤滑剤用容器 10 第一貯留部
11 第一吐出口 20 第二貯留部
21 第二吐出口
Claims (2)
- 分離された潤滑性水溶液及び発熱物質の使用時における混合により用いられ、人体の皮膚を保護するための潤滑剤であって、
増粘剤が配合された前記潤滑性水溶液と、前記潤滑性水溶液との反応で水和熱が生じる前記発熱物質と、を含み、
前記増粘剤がキサンタンガムであり、前記発熱物質がポリエチレングリコールであることを特徴とする潤滑剤。 - 潤滑剤用容器に分離して収容される人体の皮膚を保護するための二材混合型潤滑剤であって、
前記潤滑剤用容器は、増粘剤であるキサンタンガムを配合した潤滑性水溶液が収容される第一貯留部と、
前記潤滑性水溶液との反応で水和熱を生じる発熱物質であるポリエチレングリコールが収容される第二貯留部と、を備え、
前記第一貯留部及び前記第二貯留部は、それぞれ分離して形成され、前記潤滑性水溶液及び前記キサンタンガムと前記ポリエチレングリコールとが混合するように互いに接近して配置される第一吐出口及び第二吐出口を有することを特徴とする二材混合型潤滑剤。
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