JP6631593B2 - 耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法 - Google Patents

耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6631593B2
JP6631593B2 JP2017124094A JP2017124094A JP6631593B2 JP 6631593 B2 JP6631593 B2 JP 6631593B2 JP 2017124094 A JP2017124094 A JP 2017124094A JP 2017124094 A JP2017124094 A JP 2017124094A JP 6631593 B2 JP6631593 B2 JP 6631593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion
steel
amount
period
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017124094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019007851A (ja
Inventor
真孝 面田
真孝 面田
水野 大輔
大輔 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2017124094A priority Critical patent/JP6631593B2/ja
Publication of JP2019007851A publication Critical patent/JP2019007851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6631593B2 publication Critical patent/JP6631593B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Description

本発明は、耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法に関する。
社会資本である鋼構造体の1つである橋梁を安全に長期間使用することは極めて重要なことであるが、これらの鋼構造物、鋼構造体には、劣化などの問題がある。劣化の主な原因の1つに腐食があり、長期間使用される橋梁の腐食量を予測することは、保守・保全の観点から重要である。
橋梁の中には、Cu、Ni、Crなどの元素を鋼材に添加することで、橋梁の耐荷重性能の低下が工学的に問題にならない程度(0.01mm/年以下程度の腐食速度)まで腐食を抑制可能な「保護性さび」を形成する耐候性鋼がある。耐候性鋼は2015年度までで、約1,900,000tの橋梁に使用されている。これは、橋梁全体の約9%を占めており、この数字は右肩上がりで増加している。耐候性鋼は、塗装などの防食処理がされず裸で使用されることが多いため、その腐食量を把握し、保守・保全を行うことはより重要となる。
耐候性鋼の腐食予測技術としては、例えば、非特許文献1にワッペン式暴露試験が記載されている。ワッペン式暴露試験では、試験材料を小型の矩形板状に形成したワッペン試験片を用いる。近くに既設橋梁や管理対象橋梁がある場合には、最も腐食性が厳しいと思われる部位に直接ワッペンを貼る実橋ワッペン試験を行い、近くに既設橋梁がない場合や実橋に直接貼れない場合には、暴露容器として百葉箱や円筒形暴露容器を使用し、その内部にワッペンを設置する架台ワッペン試験を行う。実橋ワッペン試験としては、例えば、50mm×50mm×2mmのワッペンサイズの耐候性鋼(以下、ワッペン試験片、と呼ぶ)を橋梁の各部位に設置し、1年ごとに回収して腐食量を測定し、得られた試験開始からの年数とその年毎における腐食量とから将来的な腐食量を予測する。
他の耐候性鋼の腐食予測技術としては、特許文献1、2において、温度、濡れ時間、硫黄酸化物量、飛来塩分量などの環境因子、および耐候性鋼の成分などの材料因子から耐候性鋼の腐食量を予測する技術が記載されている。
特開第3909057号 特開第4143018号
「JSSCテクニカルレポートNo.73 耐候性鋼橋梁の可能性と新しい技術」、社団法人日本鋼構造協会、2006年10月
しかしながら、上述したワッペン試験片による暴露試験結果を用いた耐候性鋼の予測方法では、将来的な腐食量を正確に予測するためには5〜10年にも渡る長期の暴露試験の結果が必要となる。その為、腐食量が予測可能となるまでに長時間を要するという問題がある。回収したワッペンにおける腐食量の測定は、ISO8407で規格化されている酸洗液で除錆後、重量を測定し、初期重量との差から腐食量を算出することにより行われる。このため、暴露試験時間が短く腐食量が少ない場合には、除錆に対し試験者の技量が大きく影響し、算出される腐食量にばらつきが生じて正確性に欠けることが多い。
また、特許文献1、2に記載の予測方法では、橋梁の部位ごとに風の流れや堆積物の溜まり易さが異なるため、腐食量のばらつきが大きくなり、精度よく長期腐食量を予測することは困難であるという問題もある。
本発明は係る問題に鑑み、耐候性鋼の腐食量を短い試験時間で予測できる、耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために鋭意検討して完成されたものであり、以下を要旨とするものである。
[1]JIS G 3106:2015で規定された鋼に対する耐候性鋼の腐食量比から、該腐食量比が一定となる期間を決定し、
前記腐食量比が一定となる期間における前記耐候性鋼の腐食量を用いて腐食予測式を算出し、
前記腐食予測式から前記耐候性鋼の腐食量を予測することを特徴とする耐候性鋼の腐食予測方法。
[2]前記腐食量比が一定となる期間から、前記腐食予測式を算出するために使用する外挿期間を選択することを特徴とする上記[1]に記載の耐候性鋼の腐食予測方法。
[3]前記外挿期間は、180日以上であることを特徴とする上記[2]に記載の耐候性鋼の腐食予測方法。
[4]前記腐食量比が一定となる期間は、前日の前記腐食量比に対して±0.01未満の変化が、連続して30日以上続いた初日からの期間とすることを特徴とする上記[1]または[2]のいずれかに記載の耐候性鋼の腐食予測方法。
[5]上記[1]〜[4]のいずれか1つに記載の耐候性鋼の腐食予測方法を用いて、鋼構造物の腐食量を予測することを特徴とする鋼構造物の腐食予測方法。
本発明によれば、耐候性鋼の将来的な腐食量を短い試験時間で予測可能な、耐候性鋼の腐食予測方法を提供できる。本発明の腐食予測方法は、橋梁等の鋼構造物の将来的な腐食量の予測に好適に用いることができ、工業上有益な効果を奏する。
図1(A)は、電気抵抗式の腐食センサによる耐候性鋼の腐食量のモニタリング結果を示すグラフである。図1(B)は、溶接用構造鋼材に対する耐候性鋼の腐食量比を示すグラフである。 図2(A)は、電気抵抗式の腐食センサの一例を模式的に示す平面図である。図2(B)は、図2(A)のA−A線断面図である。 図3(A)〜(C)は橋梁Aにおいて、腐食量比が一定となる期間を変えて算出された腐食予測式、その予測曲線、電気抵抗式腐食センサによる腐食量および実橋ワッペン試験による腐食量を示したグラフである。 図4は、橋梁Aにおいて、試験時間17年に対する本実施形態に係る予測方法による予測結果と実橋ワッペン試験結果との誤差を示すグラフである。 図5(A)〜(F)は、実施例における算出された腐食予測式とその予測曲線、電気抵抗式腐食センサによる腐食量および実橋ワッペン試験による腐食量を示したグラフである。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
まず、本発明をなすに至った知見について説明する。
鋼構造物(例えば、耐候性鋼を用いた橋梁等)が建設される環境における耐候性鋼の腐食挙動には、保護性さびによる腐食抑制がなく大きな腐食速度で腐食が進行する初期の期間と、保護性さび形成による腐食抑制期間(以下、保護性さび形成期間、と呼ぶ)とが存在する。前述したとおり、耐候性鋼は保護性さびによりその耐食性が発揮される。そのため、耐候性鋼の耐食性の評価としては、初期の腐食速度よりも、保護性さび形成によりどの程度の腐食速度になるのかを把握することが重要である。
図1(A)は、耐候性鋼の暴露試験結果の一例を示すグラフである。横軸には暴露試験開始から経過した時間(年)を示し、縦軸には腐食量(μm)を示す。時間は、試験開始を0年かつa点としている。腐食量は、後述の電気抵抗式の腐食センサ(図2参照)による結果を、腐食深さに換算することで得ている。なお、試験結果はc点までしか記載していないが、実際の試験結果は、点線で示すようにさらに長期まで存在する。図1(A)には、試験開始(a点:時間=0年)から大きな腐食速度で腐食が進行する期間(a〜b期間)と、このa〜b期間に比べてさび層の影響により腐食速度が抑制される期間(b〜c期間)とが存在する。上述した耐候性鋼の腐食挙動から、a〜b期間が初期の期間であり、b〜c期間が保護性さび形成期間であると推定できる。
ここで、本発明者らは、上記の課題を達成するために鋭意検討した結果、以下の新たな知見を得た。
後述するJIS G 3106:2015で規定された鋼(以下、溶接用構造鋼材または普通鋼と呼ぶ)についても、図1(A)の結果を得た暴露試験と同じ環境、同じ時期および同じ腐食センサで腐食モニタリングを行った。そして、普通鋼と耐候性鋼の腐食モニタリング結果から、本発明者らは、普通鋼の腐食量に対する耐候性鋼の腐食量の比に特徴があることを見出した。図1(B)に、試験開始からの時間と、普通鋼の腐食量に対する耐候性鋼の腐食量比との関係の一例を示す。横軸には暴露試験開始から経過した時間(年)を示し、縦軸には普通鋼に対する耐候性鋼の腐食量比を示す。図1(A)との比較を容易にするため、横軸は同一となるように記載してある。
即ち、図1(A)および図1(B)のグラフに示す結果より、保護性さび形成期間と推定される期間と腐食量比が一定となる期間(図1(B)のb〜c期間)とが、ほぼ一致していることが分かった。その後、一定の腐食量比のまま、普通鋼と耐候性鋼の腐食量の差が広がっていくことも分かった。腐食量比が一定となっているのは、耐候性鋼に保護性さびが形成されることにより、耐候性鋼の耐食性が安定化したためと考えられる。したがって、保護性さび形成期間と推定される期間と合致している当該腐食量比が一定になる期間を捉え、当該腐食量比一定期間における耐候性鋼の腐食量と試験開始からの時間とのデータを活用すれば腐食予測の短時間化につながると、発明者らは想い至った。
そこで、本発明では、耐候性鋼と普通鋼に対して腐食試験行い、それぞれの鋼について試験開始からの時間に対する腐食量を得、得られた時間と腐食量のデータから普通鋼の腐食量に対する耐候性鋼の腐食量比が一定になる期間を捉え、この腐食量比が一定になる期間における耐候性鋼の腐食量を用いて腐食予測式を算出し、この腐食予測式から耐候性鋼の腐食量を予想する。これにより、短時間の試験でも耐候性鋼の将来的な、特に長時間経た場合の腐食量を正確に予測することが可能となる。
なお、本発明において「短時間」または「短い試験時間」とは、試験開始から1年未満をいう。一方、「長時間」とは、試験開始から3年以上をいう。
なお、一般的に時間と時間の間を「期間」と呼ぶが、本明細書の場合、試験開始から経過した任意の時間までも「期間」となってしまう。そこで、試験開始から経過した時間までを「時間」または「試験時間」と呼び、試験開始からの経過時間と経過時間とに挟まれたものを「期間」と呼んで、区別することにする。
[耐候性鋼の腐食予測方法]
次に、本発明の耐候性鋼の腐食予測方法について説明する。
まず、試験対象とする材料を用いて腐食試験を行い、腐食試験開始から任意の時間に対する腐食量を得る(図1(A)参照)。腐食量を求めるための試験材料は、少なくとも1種の耐候性鋼、および少なくとも1種のJIS G 3106:2015で規定された鋼(溶接用構造鋼材または普通鋼)、合計2種類を用いる。ここでの耐候性鋼と普通鋼は、例えば、後述する「試験材料」に記載の耐候性鋼および普通鋼を用いることができる。また、ここでの腐食試験は、後述する「腐食試験」に記載のものを用いることができる。
次いで、腐食試験から得られた普通鋼の腐食量と耐候性鋼の腐食量を用いて、普通鋼に対する耐候性鋼の腐食量比を、各時間毎に求める(図1(B)参照)。
次いで、求めた腐食量比の結果から、この腐食量比が一定となる期間を決定する。ここでの腐食量比が一定となる期間は、後述する「腐食量比が一定となる期間」に記載の方法により決定することができる。
次いで、腐食量比が一定となる期間における、耐候性鋼の腐食量Yと腐食試験開始からの時間Xとを用いて、所定の腐食式から腐食予測式を算出する。なお、所定の腐食式と腐食予測式の算出方法については、後述の「所定の腐食式と腐食予測式の算出方法」に記載のものを用いることができる。
次いで、算出した腐食予測式から、任意の時間における耐候性鋼の腐食量を予測する。
以上のように、本発明では、腐食予測として「腐食量」を予測している。一般に、腐食予測には、「腐食量」を予測するものと、「腐食速度」を予測するものがある。「腐食速度」を予測する場合には、腐食量を微分することにより得られる。すなわち、本発明の腐食予測方法でも、腐食速度を予測することは可能である。
<試験材料>
本発明の腐食予測方法の適用対象となる試験材料について説明する。
本発明では、試験材料として、耐候性鋼と普通鋼の2種類の鋼を用いる。試験材料用の耐候性鋼には、腐食予測対象の耐候性鋼と同一組成かつ同一特性とすることが、予測結果を正確に得られることから最も望ましい。例えば、腐食予測対象となる橋梁に用いられている耐候性鋼と同一組成かつ同一特性の耐候性鋼を用いることができる。但し、必要に応じて、腐食予測対象となる耐候性鋼と、組成および/または耐候性能が同等のものを選んでもよい。さらに、場合によっては、腐食予測対象となる耐候性鋼と、組成および/または耐候性能が類似のものを選んでもよい。
耐候性鋼としては、JIS G 3114:2016で規定されている溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材を用いることができる。その中でも、特にSMA490Aに対し、本発明を好適に用いることができる。より具体的には、以下の鋼が耐候性鋼としてより好適である。当該耐候性鋼の組成としては、C:0.18質量%以下、Si:0.15〜0.65質量%、Mn:1.40質量%以下、P:0.035質量%以下、S:0.035質量%以下、Cu:0.30〜0.50質量%、Cr:0.45〜0.75質量%、Ni:0.05〜0.30質量%であり、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。加えて、機械的性質としては、YS:355N/mm以上、TS:490〜610N/mm、El:19%以上とする。但し、耐候性を阻害しない限りにおいて、必要に応じて上記必須元素以外の元素を選択元素として含んでもよい。
一方、普通鋼としては、JIS G 3106:2015で規定されている溶接構造用圧延鋼材を用いることができる。その中でも、特にSM490Aを好適に用いることができる。より具体的には、以下の鋼が普通鋼としてより好適である。
<腐食試験>
本発明では、耐候性鋼および普通鋼に対し、腐食試験を行い、それぞれの鋼材に対して、腐食試験開始からの時間とその時間における腐食量とを測定する。
腐食試験は、腐食予測対象である耐候性鋼と類似または同一の環境での暴露試験とすることが、最も好適である。腐食予測の目的が、屋外環境に設置されている鋼構造物の、長時間経過後における腐食量の把握の場合には、正確な予測が可能となるからである。但し、試験材料の腐食量と試験開始からの時間とのデータが得られるのであれば、他の試験方法でもよい。必要に応じて、他の公知の試験方法(各種腐食促進試験、各種ガス腐食試験、各種耐食性試験および各種耐候性試験等)からも選択できる。
一方、腐食量は、試験開始からの所定時間毎において、電気抵抗式の腐食センサを用いて得ることが、最も好ましい。電気抵抗式の腐食センサは、微量の腐食量の検出が可能であることと、時間間隔が短くても腐食サンプリングが可能であること、から、後述する「腐食量比が一定となる期間」を確実に求めることができるためである。但し、この「腐食量比が一定となる期間」が算出できるのであれば、他の腐食量測定方法を用いてもよい。腐食試験下での試験材料の腐食速度に応じて、公知の腐食量測定方法(ACM型腐食センサ等の各種腐食センサを用いた方法、ワッペン試験等)からも選択できる。いずれの腐食量測定方法を用いる場合でも、本発明である腐食予測方法に適応するためには、試験材料として耐候性鋼と普通鋼の2種類の結果を得る必要がある。
<電気抵抗式の腐食センサ>
本発明では、上述の腐食試験における腐食量の測定に、電気抵抗式の腐食センサを用いることが、最も好ましい。そこで、本発明である腐食予測方法に用いることのできる電気抵抗式の腐食センサの構造とその腐食量の算出方法の一例について、以下に説明する。
図2(A)は、電気抵抗式の腐食センサの一例を模式的に示す平面図である。図2(B)は、図2(A)のA−A線断面図である。電気抵抗式の腐食センサ1は、図2(A)に示すように、任意の環境に暴露されるセンサ部11と、センサ部11が暴露される任意の環境から遮断される参照部21とを有する。センサ部11および参照部21は、図2(B)に示すように、平板状の基板31の一面上に、絶縁シート41を介して、並列配置されている。センサ部11および参照部21の両側面は、絶縁性の樹脂51で覆われ、さらに、参照部21の上面は、絶縁性のカバー61で覆われている。腐食センサ1が特に腐食環境下にある場合には、上面が暴露されたセンサ部11は、その厚さ方向(上面側から下面側に向かう方向)に腐食が進行する。
本発明である腐食予測方法に使用する場合、後述する腐食量比が一定となる期間の決定のため、図2の腐食センサを少なくとも2つ用いる。1つの腐食センサは、耐候性鋼で形成され、もう1つの腐食センサは、普通鋼で形成される。具体的には、1つの腐食センサのセンサ部11を腐食予測対象である耐候性鋼で形成し、もう1つの腐食センサのセンサ部11を普通鋼で形成する。各参照部21を構成する材料としては、各センサ部11を構成する材料と同じ材料であることが好ましい。
センサ部11と参照部21は、例えば、図2(A)に示すように、電流源71が接続され、センサ部11の両端に電圧測定部81が接続され、参照部21の両端に電圧測定部91が接続される。このような腐食センサ1において、電流源71から定電流を流し、電圧測定部81および電圧測定部91で電圧を測定することにより、センサ部11および参照部21の各々の電気抵抗値を求める。
腐食センサ1においては、任意の一定間隔でセンサ部11および参照部21の電気抵抗値を求め、求めた電気抵抗値に基づいてセンサ部11の腐食量(腐食深さ)を測定(換算)する。より詳細には、腐食量の換算式は、次の式(1)で表される。
CD=tinit{(Rref,init/Rsens,init)−(Rref/Rsens)} ・・・式(1)
CD:腐食量(腐食深さ)[μm]
init:センサ部の当初厚さ[μm]
ref,init:参照部の当初の電気抵抗値[Ω]
sens,init:センサ部の当初の電気抵抗値[Ω]
ref:参照部の測定時の電気抵抗値[Ω]
sens:センサ部の測定時の電気抵抗値[Ω]
<所定の腐食式と腐食予測式の算出方法>
腐食予測式は、後述する「腐食量比が一定となる期間」における腐食量Yと腐食試験開始からの時間Xとを用いて、算出される。ここでの腐食量Yと腐食試験開始からの時間Xは、前述の「腐食試験」で測定された腐食量と腐食試験開始からの時間のデータを、そのまま用いることができる。
最も好適な実施形態は、所定の腐食式に外挿することで腐食予測式を算出する方法である。所定の腐食式としては、式(2)に示した腐食量(Y)と試験時間(X)との関係式がよく使われており実績もあるので、最も好ましい。
Y=A・X ・・・式(2)
ただし、Y:腐食量(μm)、X:試験時間(日)、とする。
腐食量(Y)として、腐食量比が一定となる期間における腐食量を、試験時間(X)として、腐食試験開始からの時間を外挿し、上記式(2)のAとBを決定する。これにより、腐食予測式を算出できる。また、所定の腐食式は、上記式(2)以外のものでも、公知・非公知にかかわらず使用することができる。
<腐食量比が一定となる期間>
先に説明した通り、本発明の腐食予測方法においては、普通鋼に対する耐候性鋼の腐食量比が一定となる期間を設定することが重要である。
そのため、本発明においては、この腐食量比が一定となる期間における腐食量と腐食試験開始からの時間のデータを、所定の腐食式へ外挿し腐食予測式とする。さらにより好ましくは、この腐食量比が一定となる期間から、腐食予測式を作成するための外挿期間を選択し、その外挿期間内の腐食量と腐食試験開始からの時間のデータを用いて、所定の腐食式へ外挿し腐食予測式とすることである。この外挿期間の選択について、図2の電気抵抗式の腐食センサを用いた腐食量の測定結果を使用して、説明する。
図3は、後述する実施例の内、橋梁Aにおける暴露試験結果である。横軸に暴露試験開始からの時間(単位は年)、縦軸に腐食深さ(単位はμm)を示す。各グラフ中の式は算出された腐食予測式、点線が算出された腐食予測式をプロットした予測曲線、灰色丸符号が電気抵抗式の腐食センサによる腐食量、菱形符号がワッペン式暴露試験による腐食量となる。腐食予測式は、実施例の図5(A)〜(D)と同じく、電気抵抗式の腐食センサによる腐食量と暴露試験開始からの時間を用いて作成した。
外挿期間の設定は、図1(B)の腐食量比のグラフを作成して腐食量比が一定となる期間(b〜cの期間)を確認し、腐食量比一定期間の起点となるb点を起点として、210日、180日、90日の3種類を選択した。例えば、外挿期間が210日の場合は、b点を起点に210日の期間に含まれる試験時間と当該試験時間に対する腐食量を選択し、この選択した試験時間をXと腐食量をYとして式(2)に外挿し、定数Aと定数Bを決定し腐食予測式とした。得られた腐食予測式は、Y=18.222・X0.3238となった。外挿期間が180日と90日も同様に処理し、得られた結果が図3の腐食予測式となる。
外挿期間(単位は日)は、図3(A)は210日、図3(B)は180日、図3(C)は90日とした。図5(A)〜(D)における予測曲線とワッペン式暴露試験結果を比較すると、腐食量比が一定期間を180日以上とした場合に、非常によく一致することが分かる。図3(C)の90日の場合、予測したい時間が1.5年までならば許容範囲となる。
そこで、外挿期間が変化した場合における、腐食量予測結果の誤差を調査した。調査に用いた腐食量のデータは、後述する実施例の暴露試験の結果を用いた。橋梁Aが対象であり、図3と同じ試験結果を用いたものである。後述する実施例の電気抵抗式の腐食センサ1による腐食量を用いて、図3と同様にして腐食予測式を算出した。この算出した腐食予測式から、17年の場合の予測腐食量を求めた。この予測腐食量からワッペン式暴露試験の17年における腐食量を引き、さらにワッペン式暴露試験の17年における腐食量で割った値を、誤差(単位は%)とした。なお、ワッペン試験片は3片あったため、3片の算術平均値を17年における腐食量とした。外挿期間は、90日、120日、150日、180日、210日、240日、270日、300日と設定した。
その調査結果を図4に示す。図4は、橋梁Aにおいて、試験時間17年に対する本実施形態に係る予測方法による予測結果と実橋ワッペン試験結果との誤差を示すグラフである。横軸には外挿期間(日)を示し、縦軸には誤差(%)を示す。図中の点線は、3片のワッペン試験片のばらつきを示す。図4のグラフに示す結果から、ワッペン試験片のばらつきを考慮しても、時間が17年のような10年以上となる長時間の腐食量を予測する場合は、外挿期間は180日以上とすることが好ましいことが分かる。
以上の結果から、本発明の腐食予測方法では、腐食量比が一定となる期間から、腐食予測式を算出するために使用する外挿期間を選択することが、より長い時間の腐食予測式を得ることが可能となるので好ましい。また、本発明の腐食予測方法では、上述の外挿期間は、180日以上とすることができる。180日未満では、試験時間が短く腐食量が少ないと正確な腐食量の予測をすることが困難な場合がある。したがって、180日以上とすることがより好ましい。
また、上述の腐食量比が一定となる期間は、例えば発明者らの経験上からは、前日(24時間前)の腐食量比(0〜1)に対して±0.01未満の変化が、連続して30日以上続いた初日からの期間とすることが、最も好ましい。なお、腐食量比が一定となる期間は、上述した方法以外で求めることもできる。
[鋼構造物の腐食予測方法]
次に、本発明の鋼構造物の腐食予測方法について説明する。
本発明の鋼構造物の腐食予測方法は、例えば、JIS G 3114:2016で規定された溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材を少なくとも一部に用いた鋼構造物に適用できる。鋼構造物として、鋼で作られた橋梁、建築物、その他の構造物がある。鋼構造物に使われる材料として、例えば、上述の材料に記載の耐候性鋼と普通鋼がある。
本発明の鋼構造物の腐食予測方法では、上述した耐候性鋼の腐食予測方法を用いて、鋼構造物の長期腐食量を予測する。
[実施例]
以下、実施例により本発明の効果を説明するが、本実施例はあくまで本発明を説明する一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
地域の異なる橋梁A、B、Cで、暴露試験を行った。腐食量は、ワッペン式暴露試験と電気抵抗式の腐食センサを用いた腐食量のモニタリングより求めた。
<ワッペン式暴露試験>
上述した実橋ワッペン試験を行った。ワッペン試験片は、試験材料として市販の耐候性鋼SMA490A(JIS G 3114:2016に規定されている鋼)を用い、50mm×50mm×2mmの形状に加工した後、エタノールで洗浄し、橋梁A〜橋梁Cに両面テープを用いて貼り付けた。各試験片は所定の期間で回収し、ISO8407で規格化されている酸洗液で除錆後、重量を測定し、初期重量との差から腐食量を算出した。なお、本実施例では、重量からさらに腐食深さ(単位はμm)に換算して腐食量とした。試験片は各期間で3片を回収している。暴露試験期間は、橋梁Aでは最長17年、橋梁Bでは最長15年、橋梁Cでは最長12年とした。
<電気抵抗式の腐食センサを用いた腐食量のモニタリング>
電気抵抗式の腐食センサは、図2で説明したものを2つ用いた。1つはワッペン式暴露試験と同様のSMA490Aをセンサ部11と参照部21に用い、もう1つは普通鋼SM490A(JIS G 3106:2015に規定されている鋼)をセンサ部11と参照部21に用いた。これらの腐食センサ1は、2つ共ワッペン式暴露試験と同じ場所に設置した。腐食量は、前述の式(1)を用いて腐食深さ(単位はμm)として求めた。得られた腐食量から、普通鋼に対する耐候性鋼の腐食量比が一定となる期間を決定した。普通鋼に対する耐候性鋼の腐食量比が、「一定の腐食量比」であるかの判断は、前日(24時間前)の腐食量比(0〜1)に対して±0.01未満の変化であるか否かで判断する。この変化が、連続して30日以上続いた初日からの期間(例えば図1(A)に示すb〜c期間)を、「腐食量比が一定となる期間」として決定する。決定された腐食量比一定期間内の測定結果から外挿期間を複数期間設定した。暴露試験中におけるモニタリング期間は、橋梁Aでは最長1年、橋梁Bでは最長0.74年、橋梁Cでは最長0.74年とした。一方、サンプリング期間は、大体1分(1.9×10-6年)間隔から60分(1.1×10-4年)間隔の何れかとし、例えばサンプリング期間は10分間隔とした。
<長時間経過後の腐食量に対するワッペン式暴露試験結果との比較>
上記2種類の腐食量測定方法で得られた腐食量(Y)と暴露試験開始からの時間(X)を、式(2)に外挿し、定数Aと定数Bを決定し、腐食予測式を作成し、長時間経過後の腐食量の予測を行った。橋梁Aに対する結果をグラフ化したものを、図5に示す。横軸に暴露試験開始からの時間(単位は年)、縦軸に腐食深さ(単位はμm)を示す。各グラフ中の式は算出された腐食予測式、点線が算出された腐食予測式をプロットした予測曲線、灰色丸符号が電気抵抗式の腐食センサによる腐食量、菱形符号がワッペン式暴露試験による腐食量となる。
図5(A)〜(D)は、電気抵抗式の腐食センサによる腐食量と暴露試験開始からの時間を用いて腐食予測式を作成した場合を示す。外挿期間は、「腐食量比が一定となる期間」に記載した図3作成手順と同じ手順で、複数種類を設定した。外挿期間(単位は日)は、図5(A)は90日、図5(B)は150日、図5(C)は180日、図5(D)は210日とした。図5(A)〜(D)における予測曲線とワッペン式暴露試験結果を比較すると、先に説明した通り、腐食量比が一定期間を180日以上とした場合に、非常によく一致することが分かる。特に長時間、具体的には5年以上、にてその効果が顕著となる。逆に、予測したい時間がそれ程長くない場合、例えば3年経過後の腐食量の予測ならば、腐食量比が一定期間を150日でもその効果が得られる。
図5(E)と(F)は、ワッペン式暴露試験による腐食量と暴露試験開始からの時間を用いて腐食予測式を作成した場合を示した。外挿期間(単位は日)は、図5(E)は1.5年(表1の550日に相当)、図5(F)は3年(表1の1091日に相当)とした。図5(E)と(F)における予測曲線とワッペン式暴露試験結果を比較すると、外挿入期間が3年とした場合に初めて、5年以上の測定結果と一致することが分かる。
橋梁A、B、Cに関して、腐食予測式を決定するための外挿期間と予測結果に対して表1にまとめた。長時間として各橋梁それぞれ最長時間、より短時間として2年、の各試験時間におけるワッペン式暴露試験の腐食量を比較対象とした。算出された腐食予測式を用いた予測結果が、ワッペン式暴露試験片の腐食量と一致しているかの判断は、3片の試験片のばらつきの中に予測曲線が入るかどうかで判断した。入っている場合は記号○、外れている場合は記号×で示す。本発明例として本発明の腐食予測方法により算出された腐食予測式を用いて予測し、比較例として腐食量比が一定となる期間を設定せずに耐候性鋼のワッペン式暴露試験の結果あるいは電気抵抗式の腐食センサを用いた腐食量のモニタリングの結果だけで腐食予測式を算出して予測した。試験時間が長時間(最長時間)の場合に対して、算出した腐食予測式を用いた腐食量予測結果とワッペン式暴露試験片の腐食量との誤差(%)を次の式で算出した。
誤差=(比較時間(Aは17年、Bは15年、Cは12年)における予測式から得られる推定値−比較時間(Aは17年、Bは15年、Cは12年)でのワッペン試験の結果3点の平均値)/比較時間(Aは17年、Bは15年、Cは12年)でのワッペン試験の結果3点の平均値×100(%)
本発明の腐食予測方法による腐食量予測結果は、暴露条件が異なりかつ1年未満の外挿期間にもかかわらず、2年の短時間腐食の場合のワッペン式暴露試験の結果と、非常によく一致することが分かる。また、外挿期間を180日以上にとれば、10年以上の長時間腐食の場合のワッペン式暴露試験の結果とも非常によく一致していることが明らかになった。このことは、算出した腐食予測式を用いた腐食量予測結果とワッペン式暴露試験片の腐食量との誤差が、±3.0%と小さいことからも言える。腐食量比が一定の期間内から外挿期間を選択して腐食予測式を算出する場合、約半年の腐食量比が一定となる期間と保護性さび形成期間までの初期の期間とを合せても1年未満であり、1年未満で正確な腐食量の予測が可能であることが分かる。
一方、腐食量比が一定となる期間を設定せずに、耐候性鋼のワッペン式暴露試験等の結果だけで腐食予測式を算出した比較例の場合、10年以上の長時間を経ての腐食量を正確に予測するには、2年または3年の試験結果が必要であることが分かる。このことは2年または3年の試験結果で誤差が小さくなることからも言える。なお、外挿期間を544日以上にとれば、2年の短時間腐食での試験結果とは比較的一致しているが、逆に言えば、短時間の試験でも実時間の試験結果が必要であると言える。これは、腐食量比が一定となる期間を確認した上でその中から外挿期間を選択していないことと、試験時間が短く腐食量が少ないために、正確な腐食量の予測をすることが難しいためと考えられる。
これらの結果からも、本発明の腐食予測方法により、短期間で腐食量の予測が可能であることが分かる。特に、外挿期間を180日以上とした場合は、10年以上の長時間の腐食予測も可能となることが分かる。
1 腐食センサ
11 センサ部
21 参照部
31 基盤
41 絶縁シート
51 樹脂
61 絶縁性カバー
71 電流源
81 電圧測定部
91 電圧測定部
本発明の腐食予測方法は、大気腐食環境における耐候性鋼の腐食量の経時変化を精度良く計測できる。

Claims (5)

  1. JIS G 3106:2015で規定された鋼に対する耐候性鋼の腐食量比から、該腐食量比が一定となる期間を決定し、
    前記腐食量比が一定となる期間における前記耐候性鋼の腐食量を用いて腐食予測式を算出し、
    前記腐食予測式から前記耐候性鋼の腐食量を予測することを特徴とする耐候性鋼の腐食予測方法。
  2. 前記腐食量比が一定となる期間から、前記腐食予測式を算出するために使用する外挿期間を選択することを特徴とする請求項1に記載の耐候性鋼の腐食予測方法。
  3. 前記外挿期間は、180日以上であることを特徴とする請求項2に記載の耐候性鋼の腐食予測方法。
  4. 前記腐食量比が一定となる期間は、前日の前記腐食量比に対して±0.01未満の変化が、連続して30日以上続いた初日からの期間とすることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の耐候性鋼の腐食予測方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐候性鋼の腐食予測方法を用いて、鋼構造物の腐食量を予測することを特徴とする鋼構造物の腐食予測方法。
JP2017124094A 2017-06-26 2017-06-26 耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法 Active JP6631593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017124094A JP6631593B2 (ja) 2017-06-26 2017-06-26 耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017124094A JP6631593B2 (ja) 2017-06-26 2017-06-26 耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019007851A JP2019007851A (ja) 2019-01-17
JP6631593B2 true JP6631593B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=65026734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017124094A Active JP6631593B2 (ja) 2017-06-26 2017-06-26 耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6631593B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7006718B2 (ja) * 2019-04-22 2022-02-10 Jfeスチール株式会社 腐食量予測方法及び装置ならびにこれを用いた鋼材選定方法
JP7318322B2 (ja) * 2019-06-07 2023-08-01 三菱電機株式会社 劣化検知装置
JP7259815B2 (ja) * 2019-09-19 2023-04-18 Jfeスチール株式会社 腐食量予測方法及び装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000314699A (ja) * 1999-05-06 2000-11-14 Kawasaki Steel Corp 鋼材の耐候性の評価方法
WO2003006957A1 (fr) * 2001-07-12 2003-01-23 Nippon Steel Corporation Procede de prediction du degre de corrosion d'un acier resistant aux intemperies
US20080308285A1 (en) * 2007-01-03 2008-12-18 Fm Global Technologies, Llc Corrosion resistant sprinklers, nozzles, and related fire protection components and systems
JP6299794B2 (ja) * 2015-04-06 2018-03-28 Jfeスチール株式会社 腐食センサの設計方法および腐食センサの製造方法
CN105466843B (zh) * 2015-11-23 2018-07-13 国家电网公司 一种沿海地区输电线路杆塔腐蚀剩余寿命预测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019007851A (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6631593B2 (ja) 耐候性鋼の腐食予測方法および鋼構造物の腐食予測方法
CN109520913B (zh) 一种在役输电线路杆塔及金属构架腐蚀状态的评估方法
Vedalakshmi et al. Reliability of Galvanostatic Pulse Technique in assessing the corrosion rate of rebar in concrete structures: Laboratory vs field studies
JP2007263923A (ja) 送電用架線金具の腐食劣化診断方法
JP6299794B2 (ja) 腐食センサの設計方法および腐食センサの製造方法
JP2009053205A (ja) 移動体の腐食環境計測方法、その設計方法、移動体材料の腐食試験方法およびその選定方法、ならびに表面処理鋼板および耐食鋼材
JP6061393B2 (ja) 劣化状態評価装置、劣化状態評価方法及び劣化状態評価プログラム
JP2014238291A (ja) Acmセンサの使用方法
JP2008292408A (ja) ステンレス鋼のすきま腐食発生の時間的評価方法
JP2007039970A (ja) 無塗装耐候性鋼橋のさびレベルの予測方法
Zajec et al. Corrosion monitoring of steel structure coating degradation
JP6319195B2 (ja) めっき材のめっき厚さ測定方法、めっき材の腐食量測定方法、およびめっき材の腐食センサ
JP6575217B2 (ja) 腐食環境評価方法及び装置
JP6032166B2 (ja) カルシウム添加鋼の耐水素誘起割れ特性の推定方法
JP6621137B2 (ja) 埋設物健全度評価方法
Liao et al. Effect of sulphate on the corrosion behavior of bronze under a chloride‐containing thin electrolyte layer
JP7006718B2 (ja) 腐食量予測方法及び装置ならびにこれを用いた鋼材選定方法
JP3797189B2 (ja) 鋼材の腐食速度推定方法および腐食評価方法
Khaing et al. Study on rust characterization and prediction of atmospheric corrosion rates for structural steels in Yangon (Myanmar)
Lee et al. Embedded sensor system to detect chloride permeation in concrete: an overview
JP2021051068A (ja) 腐食量予測方法及び装置
Budiea et al. Corrosion of API X70 steel due to near shore sediment
Dang et al. Evaluation of applicability of weathering steel by exposure tests in Ho Chi Minh city marine area
Win et al. Comparative Study on Atmospheric Corrosivity of Under Shelter Exposure in Yangon and Mandalay (Myanmar)
Popov et al. New approaches to diagnosing and monitoring the corrosion state of gas pipelines with the use of statistically processed data on their module probe inspection

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180502

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180509

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190124

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6631593

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250