JP6631204B2 - 光硬化性樹脂組成物、これを用いた画像表示用装置、及び画像表示用装置の製造方法 - Google Patents
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Description
(メタ)アクリレート重合体は、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する(メタ)アクリレート化合物から誘導されるモノマ単位を含む重合体である。
光重合開始剤は、光硬化性樹脂組成物に活性エネルギー線を照射することにより、光硬化性樹脂組成物の硬化反応を進行させるものである。活性エネルギー線とは、紫外線、電子線、α線、β線及びγ線等をいう。光重合開始剤は(メタ)アクリレート重合体を更に高分子量化することができる。
光硬化性樹脂組成物は、(A)成分とは別に、エチレン性不飽和基を有する化合物を含んでもよい。エチレン性不飽和基を有する化合物の具体例としては、(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸アミド;(メタ)アクリロイルモルホリン;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート(n−ラウリル(メタ)アクリレート)、イソミリスチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数1〜18のアルキル(メタ)アクリレート;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオール(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート等のアルカンの炭素数が1〜18のアルカンジオールジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を分子内に3つ以上有する多官能(メタ)アクリレート;グリシジルメタクリレート;3−ブテニル(メタ)アクリレート等のアルケニル基の炭素数が2〜18のアルケニル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香環を有する(メタ)アクリレート;メトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシヘキサエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシオクタエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシノナエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシヘプタプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環式基を有する(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリレート;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド誘導体;2−(2−メタクリロイルオキシエチルオキシ)エチルイソシアネート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート等のイソシアネート基を有する(メタ)アクリレート;テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、オクタプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、オクタプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;イソシアヌル環骨格を有する(メタ)アクリレート;シロキサン骨格を有する(メタ)アクリレート、イソプレン骨格を有するポリイソプレン(メタ)アクリレート、ブタジエン骨格を有するポリブタジエン(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。尚、アルキル基の炭素数1〜18のアルキル(メタ)アクリレート、アルカンの炭素数が1〜18のアルカンジオールジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイル基を分子内に3つ以上有する多官能(メタ)アクリレート、グリシジルメタクリレート、及びアルケニル基の炭素数が2〜18のアルケニル(メタ)アクリレートは、脂肪族系(メタ)アクリレートと総称する場合もある。また、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル環骨格を有する(メタ)アクリレート、シロキサン骨格を有する(メタ)アクリレートをヘテロ原子系(メタ)アクリレートと総称する場合もある。
光硬化性樹脂組成物は、シリコーンオイルを更に含有することができる。シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサン)、メチルフェニルシリコーンオイル(メチルフェニルポリシロキサン)及びメチルハイドロジェンシリコーンオイル(メチルハイドロジェンポリシロキサン)等のストレートシリコーンオイル;アルキル変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、高級脂肪酸エステル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、アミド変性シリコーンオイル、イミド変性シリコーンオイル及びウレタン変性シリコーンオイル等の変性シリコーンオイルが挙げられる。これらのシリコーンオイルは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。光硬化性樹脂組成物がシリコーンオイルを含有することで、光硬化性樹脂組成物の硬化物が低弾性化される。そのため、該光硬化性樹脂組成物の硬化物を樹脂層として有する画像表示用装置の画像の質を良好に保つことができる。
光硬化性樹脂組成物は、可塑剤を更に含有することができる。可塑剤としては、例えば、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、シリコンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴムの液状物;ポリブテン等のポリα−オレフィン、水添ポリブテン等の水添α−オレフィンオリゴマー及びアタクチックポリプロピレン等のポリビニルオリゴマー;ビフェニル及びトリフェニル等の芳香族オリゴマー;水添液状ポリブタジエン等の水添ポリエンオリゴマー;パラフィン油及び塩化パラフィン油等のパラフィンオリゴマー;ナフテン油等のシクロパラフィンオリゴマー;ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジフェニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジ(ヘプチル,ノニル,ウンデシル)フタレート、ベンジルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジノニルフタレート及びジシクロヘキシルフタレート等のフタル酸誘導体;ジメチルイソフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)イソフタレート及びジイソオクチルイソフタレート等のイソフタル酸誘導体;ジ−(2−エチルヘキシル)テトラヒドロフタレート、ジ−n−オクチルテトラヒドロフタレート及びジイソデシルテトラヒドロフタレート等のテトラヒドロフタル酸誘導体;ジ−n−ブチルアジペート、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソデシルアジペート及びジイソノニルアジペート等のアジピン酸誘導体;ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレート、ジイソオクチルアゼレート及びジ−n−ヘキシルアゼレート等のアゼライン酸誘導体;ジ−n−ブチルセバケート及びジ−(2−エチルヘキシル)セバケート等のセバシン酸誘導体;ジ−n−ブチルマレート、ジメチルマレート、ジエチルマレート及びジ−(2−エチルヘキシル)マレート等のマレイン酸誘導体;ジ−n−ブチルフマレート及びジ−(2−エチルヘキシル)フマレート等のフマル酸誘導体;トリ−(2−エチルヘキシル)トリメリテート、トリ−n−オクチルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテート、トリイソオクチルトリメリテート、トリ−n−ヘキシルトリメリテート及びトリイソノニルトリメリテート等のトリメリット酸誘導体;テトラ−(2−エチルヘキシル)ピロメリテート及びテトラ−n−オクチルピロメリテート等のピロメリット酸誘導体;トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート及びアセチルトリ−(2−エチルヘキシル)シトレート等のクエン酸誘導体;モノメチルイタコネート、モノブチルイタコネート、ジメチルイタコネート、ジエチルイタコネート、ジブチルイタコネート及びジ−(2−エチルヘキシル)イタコネート等のイタコン酸誘導体;ブチルオレート、グリセリルモノオレート及びジエチレングリコールモノオレート等のオレイン酸誘導体;メチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシノレート、グリセリルモノリシノレート及びジエチレングリコールモノリシノレート等のリシノール酸誘導体;n−ブチルステアレート、グリセリンモノステアレート及びジエチレングリコールジステアレート等のステアリン酸誘導体;ジエチレングリコールモノラウレート、ジエチレングリコールジペラルゴネート及びペンタエリスリトール脂肪酸エステル等のその他の脂肪酸誘導体;トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート及びトリス(クロロエチル)ホスフェート等のリン酸誘導体;ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−(2−エチルブチレート)、トリエチレングリコールジ−(2−エチルヘキソエート)及びジブチルメチレンビスチオグリコレート等のグリコール誘導体;グリセロールモノアセテート、グリセロールトリアセテート及びグリセロールトリブチレート等のグリセリン誘導体、エポキシ化大豆油、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジイソデシル、エポキシトリグリセライド、エポキシ化オレイン酸オクチル及びエポキシ化オレイン酸デシル等のエポキシ誘導体が挙げられる。これらの化合物は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
光硬化性樹脂組成物は、オイルゲル化剤を更に含有することができる。
本実施形態の光硬化性樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、更にその他の添加剤を含有することができる。
1Lの反応容器中にアクリル酸2−エチルヘキシル(和光純薬工業株式会社製)を224gと、アクリル酸2−ヒドロキシエチル(和光純薬工業株式会社製)を56gと、Irgacure184(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、BASF社製、商品名)を0.028gと、を仕込み、これらをよく撹拌して、反応溶液を調整した。窒素で反応溶液内の溶存酸素を置換した。その後、365nmLEDUV照射装置(SP−9、ウシオ電機社製)を用いて、反応溶液に数分間UVを照射し、アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体と、未重合のアクリル酸2−エチルヘキシル及びアクリル酸2−ヒドロキシエチルを含む混合液を得た。得られた混合液に、Irgacure184を2.772gを加えて良く撹拌し、光硬化性樹脂組成物を得た。
アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸2−ヒドロキシエチルとの混合液に、Irgacure184の代わりに、0.0028gのLucirinTPO(2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、BASF社製、商品名)を加え、アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体を含む混合液に2.7972gのIrgacure184を加えたこと以外は、実施例1と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸2−ヒドロキシエチルとの混合液に、Irgacure184の代わりに0.028gのLucirinTPOを加えたこと以外は、実施例1と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
1Lの反応容器中、窒素雰囲気常圧下でメチルイソブチルケトン140gを合成温度(60℃)まで加熱した。アクリル酸2−エチルヘキシルを112gと、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを28gと、パーブチルL(ラウロイルパーオキシド、日本油脂株式会社製、商品名)を2.8gと、メチルイソブチルケトンを14gと、からなる混合液を、60℃で反応容器内に2時間に亘って滴下した。滴下終了後、更に1時間同一温度で重合反応を行った。重合反応後の溶液を冷却した後、温度90℃、ゲージ圧0.099MPaで、メチルイソブチルケトンを留去した。メチルイソブチルケトンを留去した溶液に、アクリル酸2−エチルヘキシルを448gと、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを112gと、を加えて60℃に加温し、撹拌して、アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体を含む混合液を得た。得られた混合液にIrgacure184を7.000g加えてよく撹拌し、光硬化性樹脂組成物を得た。
アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体を含む混合液に加えたアクリル酸2−エチルヘキシルの量を112gに、アクリル酸2−ヒドロキシエチルの量を28gに変更した以外は、比較例1と同様にして、アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体を含む混合液を得た。得られた混合液にIrgacure184を2.800g加えてよく撹拌し、光硬化性樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして、アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体を含む混合液を得た。得られた混合液を窒素雰囲気下で60℃に加温し、ジラウリン酸ジブチルすず0.1523mgと2−イソシアナトエチルメタクリレート37.4177mgを1時間かけて滴下して、アクリル酸2-エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体の主鎖及びアクリル酸2−ヒドロキシエチルに、ウレタン結合を介して結合されたメタクリレート基を導入し、光硬化性樹脂組成物を得た。
ジラウリン酸ジブチルすずの量を0.3046mgに変更し、2−イソシアナトエチルメタクリレートの量を73.8354mgに変更した以外は、実施例4と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
ジラウリン酸ジブチルすずの量を0.6092mgに変更し、2−イソシアナトエチルメタクリレートの量を149.6709mgに変更した以外は、実施例4と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
実施例1で得られた樹脂組成物に1,6−ヘキサンジオールジアクリレート0.0028gを加えて得られた混合液をよく撹拌し、光硬化性樹脂組成物を得た。
1,6−ヘキサンジオールジアクリレートの配合量を0.028gに変更した以外は、実施例7と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
1,6−ヘキサンジオールジアクリレートの配合量を0.28gに変更した以外は、実施例7と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
比較例1で得られた樹脂組成物に1,6−ヘキサンジオールジアクリレート0.70gを加えて得られた混合液をよく撹拌し、光硬化性樹脂組成物を得た。
1,6−ヘキサンジオールジアクリレートの配合量を7.0gに変更した以外は、比較例3と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
実施例1で得られた樹脂組成物にジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、シリコーンオイル)を280g、Irgacure184を2.800g、及び1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを1.68g加え、これらを良く撹拌し、光硬化性樹脂組成物を得た。
ジメチルシリコーンオイルの量を70g、アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体を含む混合液に加えたIrgacure184の量を0.7g、及び1,6−ヘキサンジオールジアクリレートの量を1.05gに変更した以外は、実施例10と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
ジメチルシリコーンオイルの配合量を28g、アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体を含む混合液に加えたIrgacure184の量を0.28g、及び1,6−ヘキサンジオールジアクリレートの量を0.924gに変更した以外は、実施例10と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
2Lの反応容器を使用したこと以外は、比較例1と同様の手順で得られた樹脂組成物に、ジメチルシリコーンオイルを700gと、Irgacure184を7.000gと、1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを14.0gとを加えて得られた混合液をよく撹拌し、光硬化性樹脂組成物を得た。
実施例及び比較例のアクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体について、以下の機器及び測定条件を用いて、標準ポリスチレン換算で、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)求めた。結果を表1〜4に示す。
使用機器:HLC−8320GPC(東ソー株式会社製、商品名)
カラム:GL−A100、A170−S及びA120−S(日立化成株式会社製、商品名)
溶離液:テトラハイドロフラン
カラム温度:40℃
試料濃度:0.02g/20mL
流量:2mL/分
検出器:RI検出器(東ソー株式会社製、商品名)
各実施例及び比較例について、光硬化性樹脂組成物中の不揮発成分(アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体)の量(Nv)を以下のように求めた。シャーレを用意し、0.001gまで計りとれる電子天秤でシャーレの質量を測定した。別のシャーレに光硬化性樹脂組成物を1g程度計りとり、光硬化性樹脂組成物の入ったシャーレの質量を測定した。光硬化性樹脂組成物の入ったシャーレの質量からシャーレ単体の質量を引き、光硬化性樹脂組成物の質量を求めた。シャーレ及び光硬化性樹脂組成物の入ったシャーレを、200℃の防爆高温乾燥機に2時間静置して高温処理し、揮発成分を除去した。高温処理したシャーレ及び光硬化性樹脂組成物の入ったシャーレの質量を測定した。高温処理後の光硬化性樹脂組成物の入ったシャーレの質量からシャーレ単体の質量を引き、光硬化性樹脂組成物の不揮発成分の質量を求めた。不揮発成分の質量を高温処理前の光硬化性樹脂組成物の質量で割り、不揮発性分量(質量%)を算出した。結果を表1〜4に示す。
各実施例及び比較例で得られた光硬化性樹脂組成物及びその硬化物について、以下に示す試験を行い、各種特性を評価した。結果を表1〜4に示す。表1〜4において、特性評価の結果とともに、(メタ)アクリレート重合体(アクリル酸2−エチルヘキシル−アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体)、アクリル酸2−エチルヘキシル及びアクリル酸2−ヒドロキシエチルの合計質量を100質量部としたときの各成分の含有量(質量部)を示す。
JIS Z 8803に準拠して、各実施例及び比較例で得られた光硬化性樹脂組成物の25℃における粘度(Pa・s)を、E型粘度計(東機産業株式会社製、TPE-100H)を用いて測定した。測定条件及び方法は以下に示す。
測定条件
・ローター名称:3°×R9.7、ローターコード 06
・ずり速度:1(s−1)
測定方法:80℃に加温したサンプルを測定容器にいれて、25℃で30分放置し、測定を開始した。
縦横100mmの寸法のソーダガラス上に、長さ80mm、幅30mmの空間を有する厚さ175μmの枠状のスペーサーを配置し、スペーサーをナイスタック(ニチバン株式会社製)を用いて貼り付けた。スペーサーの枠内に光硬化性樹脂組成物を隙間なく充填した。その上から、スペーサーよりも大きい、長さ200mm、幅100mm、厚さ125μmのポリエステルフィルム(東洋紡株式会社製、商品名:コスモシャインA4300)を貼り合わせた。ポリエステルフィルムを貼り合わせた光硬化性樹脂組成物を、メタルハライドランプを装着した露光機を用いて、照度100mW、露光量3.0×103mJ/cm2で露光し、光硬化性樹脂組成物を硬化させて、ソーダガラス板とポリエステルフィルムとが光硬化性樹脂組成物の硬化物によって貼り合わされた状態の試験用サンプルを得た。サンプルに、ポリエステルフィルムの上からカッターで長さ200mm、幅10mmの長さの切り込みを入れた。引張試験機(オリエンテック社製、商品名:RTC−1210)を用いて、切込みを入れた部分のポリエステルフィルムを掴み、引き剥がし角度180°、引き剥がし速度60mm/分で、ポリエステルフィルムをサンプルの長さ方向に光硬化性樹脂組成物の硬化物から引き剥がした。この時の荷重を測定し、ピール強度(N/25mm)を求めた。
スペーサーを、長さ80mm、幅20mmの空間を有する厚さ175μmの枠状のスペーサーに変更した以外は、ピール強度の測定方法と同様にして、試験用サンプルを得た。引張試験機(RTC−1210)を用いて、引っ張り角度180°、引っ張り速度300mm/分で、サンプルをサンプルの長さ方向に引っ張り、サンプルの伸び率(%)を測定した。
スペーサーを、長さ20mm、幅20mmの空間を有する厚さ175μmの枠状のスペーサーに変更し、ポリエステルフィルムの代わりに長さ100mm幅、30mm、厚み0.7mmの寸法のソーダガラスを貼合わせたこと以外は、ピール強度の測定方法と同様にして、2枚のソーダガラスが光硬化性樹脂組成物の硬化物によって貼り合わされた状態の試験用サンプルを得た。引張試験機(RTC−1210)を用いて、両側のソーダガラスをつかみ、引っ張り速度25mm/分で、1枚のソーダガラスを固定し、もう1枚のガラスをサンプルの長さ方向に沿って引っ張った。光硬化性樹脂組成物の硬化物が破壊される時の荷重を測定し、凝集力(N/cm2)を求めた。
光硬化性樹脂組成物の貯蔵弾性率は、レオメータ(Anton Paar製、MCR302)を用いて、測定した。測定条件及び方法は以下に示す。
測定条件
・ローター名称:パラレルプレート(PP12)
・周波数:1(s−1)
・ひずみ量:1%
測定方法:レオメータのガラスステージに光硬化樹脂組成物をのせ、ギャップコントロールによって、200μmの塗膜を作製した。その後ステージ下部より紫外線照射装置(浜松ホトニクス製、LC−8、キセノンランプ)を用いて、照度計(ウシオ電機製、UIT−250、測定バンド365nm)で照度を200mW/cm2、露光量を2000mJ/cm2に設定して照射し、光硬化させた。さらにガラスプレートを85℃に設定し、その時の貯蔵弾性率を測定した。
Claims (11)
- (メタ)アクリロイルオキシ基を有する(メタ)アクリレート化合物をモノマー単位として含む、(メタ)アクリレート重合体と、
光重合開始剤と、
シリコーンオイルと、を含有し、
前記(メタ)アクリレート重合体の重量平均分子量が50万以上である、
光硬化性樹脂組成物であって、
前記シリコーンオイルの含有量が、当該光硬化性樹脂組成物の総量を基準として、30〜70質量%である、光硬化性樹脂組成物。 - 架橋剤を更に含有する、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
- 前記架橋剤の含有量が、当該光硬化性樹脂組成物の総量を基準として、0.0001〜2.0質量%である、請求項2に記載の光硬化性樹脂組成物。
- 前記(メタ)アクリレート重合体が、前記(メタ)アクリレート化合物をモノマー単位として含む主鎖、該主鎖に結合するウレタン結合、及び該ウレタン結合を介して前記主鎖に結合している(メタ)アクリロイルオキシ基を有する変性(メタ)アクリレート重合体を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物。
- 前記変性(メタ)アクリレート重合体の含有量が、光硬化性樹脂組成物中の前記(メタ)アクリレート重合体の総量を基準として、0.001〜2.0モル%である、請求項4に記載の光硬化性樹脂組成物。
- 可塑剤を更に含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物。
- オイルゲル化剤を更に含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物。
- 前記光重合開始剤の含有量が、当該光硬化性樹脂組成物の総量を基準として、0.1〜10質量%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物の硬化物。
- 画像表示ユニットと、
保護パネルと、
樹脂層と、
を備え、
前記保護パネルが、前記画像表示ユニットの一方の主面側に配置され、
前記樹脂層が、前記画像表示ユニットと前記保護パネルとの間に配置されており、
前記樹脂層が、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物の硬化物である、
画像表示用装置。 - 画像表示ユニットと保護パネルとの間に請求項1〜8のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物を介在させる工程と、
前記光硬化性樹脂組成物を前記保護パネル側からの光照射によって硬化させて樹脂層を形成する工程と、を有する、
画像表示用装置を製造する方法。
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