JP6631069B2 - 軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート組成物 - Google Patents
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ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(A)がジフェニルメタンジイソシアネートを65〜90質量%の範囲で含み、かつ該ジフェニルメタンジイソシアネートに含まれる2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの量が該ジフェニルメタンジイソシアネートの総量に対し10〜50質量%であること、
ポリオール(B)がポリオキシエチレンユニットを65質量%以上含み、かつ平均官能基数が1.7〜2.4であること、並びに
変性ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(C)のイソシアネート含量が29〜32質量%であること
を特徴とする軟質ポリウレタンフォーム製造用のポリイソシアネート組成物。
ポリオキシエチレンユニットを65質量%以上含み、かつ平均官能基数が1.7〜2.4であるポリオール(B)とを
イソシアネート含量が29〜32質量%になるように反応させることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の軟質ポリウレタンフォーム製造用のポリイソシアネート組成物の製造方法。
ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(A)がジフェニルメタンジイソシアネートを65〜90質量%の範囲で含み、かつ該ジフェニルメタンジイソシアネートに含まれる2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの量が該ジフェニルメタンジイソシアネートの総量に対し10〜50質量%であること、
ポリオール(B)がポリオキシエチレンユニットを65質量%以上含み、かつ平均官能基数が1.7〜2.4であること、並びに
変性ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(C)のイソシアネート含量が29〜32質量%であること
をその特徴とする。
ポリイソシアネート成分とポリオール成分とは発泡直前で混合することが好ましい。その他の成分は、原料の貯蔵安定性や反応性の経時変化に影響を与えない範囲でポリイソシアネート成分またはポリオール成分と予め混合することが出来る。それら混合物は混合後直ちに使用しても、貯留した後、必要量を適宜使用してもよい。混合部に2成分を超える成分を同時に導入可能な構造を有する発泡装置の場合、ポリオール、発泡剤、ポリイソシアネート、触媒、整泡剤、添加剤等を個別に混合部に導入することもできる。
また、混合方法は発泡機のマシンヘッド混合室内で混合を行うダイナミックミキシング、送液配管内で混合を行うスタティックミキシングの何れでも良く、また両者を併用してもよい。物理発泡剤等のガス状成分と液状成分との混合はスタティックミキシングで、液体として安定に貯留可能な成分同士の混合はダイナミックミキシングで実施される場合が多い。本発明に使用される発泡装置は、混合部の溶剤洗浄が必要のない高圧発泡装置であることが好ましい。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量:1Lの反応器に、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,2’−MDI):1.4%、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4’−MDI):43.4%を含むジフェニルメタンジイソシアネート(MDI):658.1gを仕込み、75℃まで昇温した後、ポリオールB1(平均官能基数2 数平均分子量1,000、エチレンオキサイドユニット含有量 100%、凝固点 37℃、三洋化成工業株式会社製PEG−1000)を25.6g仕込み、温度を維持したまま攪拌羽根で均一に混合しながら2時間ウレタン化反応を行った。続いて、MDI:39%、MDI中の2,2’−MDIと2,4’−MDIの含有率2.5%のポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(Poly−MDI)を316.4g仕込み、30分間攪拌後、室温まで冷却してイソシアネート基末端プレポリマー「I−1」(NCO含量31.6%)を得た。PEG−1000との反応の前に仕込んだMDIと反応後に仕込んだPoly−MDIとを合算したPoly−MDIの組成は、MDI含有率80.2%、MDI中の2,2’−MDIと2,4’−MDIの合計した含有率は、38.1%であった。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量:1Lの反応器に、2,2’−MDI:0.7%、2,4’−MDI:24.2%を含むMDI:660.1gとMDI:39%、MDI中の2,2’−MDIと2,4’−MDIの含有率2.5%のPoly−MDI:317.4gとを仕込み攪拌した。攪拌により均一となったPoly−MDIの組成は、MDI含有率80.2%、MDI中の2,2’−MDIと2,4’−MDIの合計した含有率は、21.2%であった。その後、75℃まで昇温した後、ポリオールB2(平均官能基数2 数平均分子量600、エチレンオキサイドユニット含有量 100%、凝固点 15℃、三洋化成工業株式会社製PEG−600)を22.5g仕込み、温度を維持したまま攪拌羽根で均一に混合しながら2時間ウレタン化反応を行った。その後室温まで冷却し、イソシアネート基末端プレポリマー「I−2」(NCO含量31.7%)を得た。
イソシアネート期末端プレポリマーI−1〜12、R−1〜R−8、R−10を5℃の温度条件下でそれぞれ貯蔵し、2週間以内に目視にて外観に変化が生じるか確認した。濁り、結晶析出、結晶沈殿等により軟質フォームの商業生産上問題が生じると考えられるものを×、変化が無く安定性良好なものを○とした。×のものは、後の発泡試験には供しなかった。
表中に組成、合成法及び、使用した変性用ポリオールの詳細を示す。
攪拌機を備えた容量100Lの混合機に、ポリオール(G)、触媒(H)、発泡剤としての水(I)、及び整泡剤(J)をそれぞれ、表5に記載した量を仕込み、均一に混合した。
ポリオールG−1:重合開始剤平均官能基数=3.0、水酸基価=28(mgKOH/g)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール、三洋化成工業株式会社製サンニックス FA−921
ポリオールG−2:重合開始剤平均官能基数=3.0、水酸基価=34(mgKOH/g)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール、三洋化成工業株式会社製サンニックス FA−703
ポリオールG−3:重合開始剤平均官能基数=4.0、水酸基価=28(mgKOH/g)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール、旭硝子株式会社製 エクセノール 838
ポリオールG−4:重合開始剤平均官能基数=3.0、水酸基価=48(mgKOH/g)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール、三洋化成工業株式会社製 サンニックス FA−103
ポリオールG−5:平均官能基数=3.0、水酸基価=28(mgKOH/g)のポリマーポリオール、三洋化成工業株式会社製 サンニックス FA−728R
<触媒H>
触媒H−1:トリエチレンジアミンの33%ジプロピレングリコール溶液、東ソー株式会社製TEDA−L33
触媒H−2:ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテルの70%ジプロピレングリコール溶液、東ソー株式会社製TOYOCAT−ET
<整泡剤J>
整泡剤J−1:シリコーン系整泡剤、エボニック社製B−8715LF2
整泡剤J−2:シリコーン系整泡剤、エボニック社製B−8724LF2。
[発泡条件]
金型温度:55〜60℃
金型形状:100×300×300mm
金型材質:アルミニウム
キュアー条件:55〜60℃×4分
見掛け密度、引張強さ、伸び、引裂強さ、反発弾性率、湿熱圧縮残留歪は、JIS K6400記載の方法で、圧縮残留歪はJIS K6400記載のA法で、スキン付き試験片フォームの25%圧縮硬さは、JIS K6400記載のB法で、ヒステリシスロス率はJIS K6400記載のB法で測定した。
を超える結果となった。
Claims (6)
- ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(A)が、ポリオール(B)にてウレタン変性されている変性ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(C)からなるポリイソシアネート組成物であって、
ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(A)がジフェニルメタンジイソシアネートを65〜90質量%の範囲で含み、かつ該ジフェニルメタンジイソシアネートに含まれる2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの量が該ジフェニルメタンジイソシアネートの総量に対し10〜50質量%であること、
ポリオール(B)がポリオキシエチレンユニットを65質量%以上含み、かつ平均官能基数が1.7〜2.4であること、並びに
変性ポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(C)のイソシアネート含量が29〜32質量%であること
を特徴とする軟質ポリウレタンフォーム製造用のポリイソシアネート組成物。 - ポリオール(B)の大気圧における凝固点が10〜45℃の範囲にある請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート組成物。
- ジフェニルメタンジイソシアネートを65〜90質量%の範囲で含み、かつ該ジフェニルメタンジイソシアネートに含まれる2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの量が該ジフェニルメタンジイソシアネートの総量に対し10〜50質量%であるポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(A)と、
ポリオキシエチレンユニットを65質量%以上含み、かつ平均官能基数が1.7〜2.4であるポリオール(B)とを
イソシアネート含量が29〜32質量%になるように反応させることを特徴とする請求項1又は2に記載の軟質ポリウレタンフォーム製造用のポリイソシアネート組成物の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の変性ポリイソシアネート組成物(C)、ポリオール(G)、触媒(H)、発泡剤としての水(I)、及び整泡剤(J)の混合液を反応させて発泡することを特徴とする軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
- ポリオール(G)が、水酸基価20〜40mgKOH/g、及び平均官能基数が2〜4のポリエーテルポリオールを含むことを特徴とする請求項4に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
- 得られる軟質ポリウレタンフォームの見掛け密度が55kg/m3未満、スキン付きフォーム試験片の25%圧縮硬さが100〜400N/314cm2、反発弾性率が45〜65%、かつヒステリシスロス率が28%未満であることを特徴とする請求項4又は5に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
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