JP6630970B1 - 学習管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】教育を受ける側及び教育する側が効率良く実践を行い、スキルを向上させることができる学習管理システムを提供する。【解決手段】学習管理システムは、各履修項目に対応したシナリオと、各履修項目の実践を記録した録画データ又は録音データを登録するデータ登録部と、実践を録画又は録音する記録部と、記録部による録画中又は録音中に、シナリオの内容を表示するシナリオ表示部を備える。【選択図】なし

Description

本発明は、教育を受ける側が効率良くスキルを向上させることができる学習管理システムに関する。
現在、講義、講演等を録画した動画コンテンツに対して、視聴者が場面毎に評価やコメントを付与することで、講義、講演等を行った本人にフィードバックすることが可能なシステムが知られている。
例えば、特許文献1のコンテンツ評価装置において、評価者は、コンテンツの再生中に音声を聞きながら、評価を行いたいと感じた際に一次評価操作として切り取り開始ボタンをクリックし、評価を行いたい部分が終了したと感じた際に一次評価操作として切り抜き終了ボタンをクリックする。評価者は、このようなクリック操作によって一次評価を行うことができる。
また、時点情報の一次評価入力中に、評価者はWeb画面にて、切り取り開始ボタンがクリックされた直後から二次評価であるコメントの入力が可能となる。つまり、時点情報の一次評価が完了してから二次評価に移るのではなく、一次評価と並行して二次評価を行うことができる。すなわち、コンテンツの一部を一次評価に応じて抽出してコンテンツ片を生成し、その後に当該コンテンツ片を再度詳細に評価することを可能にして、コンテンツについての正確かつ詳細な評価を行うことを可能としている(段落0037,0039、図6)。
特開2016−218658号公報
上記特許文献1のコンテンツ評価装置であっても、ユーザの講義、プレゼンテーション、商談等の質を向上させることが可能であったが、実際に近い状況設定の下でシミュレーションやロールプレイを行えないという課題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、教育を受ける側(トレーニー)及び教育する側(トレーナー)が効率良く実践を行い、スキルを向上させることができる学習管理システムを提供することを目的とする。
本発明の学習管理システムは、トレーニーが履修項目リストに沿って複数のレコードを参照及び登録することにより学習を進め、該トレーニー又はそのトレーナーが学習の進捗を確認することができる学習管理システムであって、各履修項目に対応したシナリオと、当該各履修項目の実践を記録した録画データ又は録音データを登録するデータ登録部と、前記実践を録画又は録音する記録部と、前記記録部による録画中又は録音中に、前記シナリオの内容を表示するシナリオ表示部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の学習管理システムは、トレーニーが履修項目リストに沿ってレコードを参照したり、新たに登録したりして学習を進めることで、トレーニー又はそのトレーナーが学習の進捗を確認することができる。
この学習管理システムでは、各履修項目に対応して設定されたシナリオに基づいてトレーニーが実践を行うと、記録部によりその様子が記録され、データ登録部により録画データ又は録音データが登録される。記録部が前記実践を録画又は録音している期間においては、シナリオ表示部に前記シナリオが表示される。トレーニー及びトレーナーは、このシナリオを確認しながら、ロールプレイ等の実践をすることができるので、効率良く学習を進めて、スキルを向上させることができる。
本発明の学習管理システムにおいて、前記記録部による録画中又は録音中に、前記トレーニー及び前記トレーナーを含む記録者の前記実践に関する評価又はメモの入力を受け付ける入力部を備えていることが好ましい。
この構成によれば、記録者は、記録部による録画中又は録音中にも、シナリオを確認しながら対応役を務めると同時に、入力部によって実践に関する評価やメモを入力することができる。これにより、録画データ又は録音データをより充実させ、スキルの向上に役立てることができる。
また、本発明の学習管理システムにおいて、前記シナリオは、前記トレーナーと前記トレーニーとが共有する第1情報と、少なくとも前記トレーナーが取得可能な第2情報とで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、前記シナリオは、第1情報と第2情報とで構成される。第1情報は、トレーナーとトレーニーとが共有する情報であり、シナリオ表示部に表示されると、トレーニーとトレーナーがその内容を確認して、実践や学習に役立てることができる。また、第2情報は、少なくともトレーナーが取得可能な情報であり、例えば、トレーナーがシナリオ表示部に表示された評価基準を確認して、トレーニーの実践を評価するのに役立てることができる。
また、本発明の学習管理システムにおいて、前記第1情報の表示部は、前記実践の状況設定を入力する状況設定入力欄に対応する表示と、当該実践を開始する言葉又は動作を入力する開始方法入力欄に対応する表示と、当該実践で用いる資料の名称又は当該資料の内容を入力する資料入力欄に対応する表示とに分けられていることが好ましい。
第1情報の状況設定入力欄、開始方法入力欄及び資料入力欄は、トレーナー又は/及びトレーニーによって入力が可能であるが、全ての欄が入力されている必要はない。例えば、開始方法入力欄に実践開始時の言葉を入力しておくことで、トレーニーは、第1情報の表示部に表示された開始方法入力欄を参考にしつつ、効率的に実践を行うことができる。
また、本発明の学習管理システムにおいて、前記第2情報の表示部は、前記トレーニーから質問があった場合に回答する回答情報を入力する回答入力欄に対応する表示と、前記実践の評価基準を入力する評価基準入力欄に対応する表示とに分けられていることが好ましい。
第2情報の回答入力欄及び評価基準入力欄についても、トレーナー又は/及びトレーニーによって入力が可能であるが、全ての欄が入力されている必要はない。例えば、評価基準入力欄に実践の評価基準を入力しておくことで、トレーナーは、第2情報の表示部に表示された評価基準入力欄を参考にしつつ、トレーニーの実践に対して適切な評価をすることができる。
また、本発明の学習管理システムにおいて、前記評価基準入力欄に対応する表示は、前記録画データ又は前記録音データの記録中又は再生中にも前記シナリオ表示部に表示可能であり、前記記録部による録画中もしくは録音中、又は前記録画データもしくは前記録音データの再生中に、前記評価基準入力欄に対応する表示の選択肢から評価が可能であることが好ましい。
この構成によれば、シナリオは、記録部による録画中もしくは録音中や、録画データもしくは録音データの再生中にシナリオ表示部に表示可能となっている。その期間においては、トレーナーは、評価基準入力欄の選択肢からトレーニーの実践を評価することができるので、簡単かつ正確に実践に対して評価をすることができる。
本発明の実施形態である学習管理システムの概略図である。 図1のシステムのサーバの内部構成を示すブロック図である。 図1のシステムの端末の内部構成を示すブロック図である。 ユーザ端末の画面表示(記録モードの記録待機画面)の例。 ユーザ端末の画面表示(レコード一覧画面)の例。 ユーザ端末の画面表示(トレーニー画面)の例。 ユーザ端末の画面表示(トレーナー画面)の例。 ユーザ端末の画面表示(録画データとPDFファイルの二画面同時表示画面)の例。 ユーザ端末の画面表示(一次評価入力画面)の例。 シナリオの構成を説明する図。 録画中にシナリオを表示するウィンドウの例。 ユーザ端末の画面表示(評価一覧表示画面)の例。 ユーザ端末の画面表示(二次評価入力画面)の例。
以下では、本発明の学習管理システムについて、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態の学習管理システム1の概略図を示している。図示するように、学習管理システム1は、主にサーバ10と、履修項目リストに沿って学習を行うユーザ(トレーニー)又はその管理者(トレーナー)が所有するユーザ端末20A〜20Cとで構成される。なお、説明の便宜上、ユーザ端末を3つ表示しているが、このようなユーザ端末は、理論上無限に存在する。
また、サーバ10とユーザ端末20A〜20C(以下、ユーザ端末20という)とは、ネットワークNW(通信路)、例えば、TCP/IP等の通信プロトコルにより相互にデータの送受信が可能となっている。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、専用通信回線(例えば、CATV回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、又はゲートウェイ等により構築されている。
次に、図2に、サーバ10の内部構成図を示す。サーバ10は、システムバス11を介して、大容量記憶装置13と、システム制御部15と、データ通信部17とが協働している装置である。
大容量記憶装置13は、例えば、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)等により構成されており、オペレーティングシステムやサーバ用のソフトウェア等の各種プログラムを記憶している。
また、図示するように、大容量記憶装置13は、識別情報データベース(以下、DB)13aと、コンテンツDB13bと、評価情報及びコンテンツ片DB13cとにより構成されている。
各種プログラムは、他のサーバ等からネットワークNWを介して取得できるようにしてもよいし、各種ドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。すなわち、大容量記憶装置13に記憶される各種プログラムは、ネットワークNWを介して伝送可能であるし、また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して譲渡することができる。
システム制御部15は、CPU(Central Processing Unit)15aと、ROM(Read Only Memory)15bと、RAM(Random Access Memory)15c等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU15aがROM15bや大容量記憶装置13に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現している。
データ通信部17は、上述したネットワークNWに接続されており、種々のデータをユーザ端末20等の他の機器との間で送受信する。
次に、図3にユーザ端末20の内部構成図を示す。ユーザ端末20は、システムバス21を介してカメラ部22と、大容量記憶装置23と、システム制御部25と、入力部27と、出力部29と、データ通信部31とが協働している装置である。
ユーザ端末20の例としては、スマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型PC、フィーチャーフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。学習管理システム1で取り扱うメディア情報(レコード)の例としては、録画した動画コンテンツ(録画データ)が一般的であるため、ユーザ端末20は、動画撮影が可能なカメラ部22(図1参照、本発明の「記録部」)を内蔵している必要がある。また、音声を記録できるボイスレコーダにより、録音データを作成してもよい。
大容量記憶装置23は、例えば、ハードディスク装置、SSD、フラッシュメモリ等により構成されており、オペレーティングシステムやユーザ端末用のソフトウェア等の各種プログラムを記憶している。なお、大容量記憶装置23は、後述する各種レコード(録画データ、録音データを含む)を記憶する。
この各種プログラムについても、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得できるようにしてもよいし、各種ドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。すなわち、大容量記憶装置23に記憶される各種プログラムは、ネットワークNWを介して伝送可能であるし、また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して譲渡することができる。
システム制御部25は、CPU25aと、ROM25bと、RAM25c等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU25aは、ROM25bや大容量記憶装置23に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現している。
入力部27は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル、スタイラスペン、音声入力装置(マイク)、加速度センサ、傾きセンサ等の入力装置である。また、出力部29は、例えば、映像を表示する表示部(後述するディスプレイ40)及び/又は音声を発するスピーカである。なお、表示部は、カメラ部22による録画中又は録音中に、後述するシナリオを表示することができるため、本発明の「シナリオ表示部」に相当する。
データ通信部31は、上述したネットワークNWに接続されており、種々のデータをサーバ10等の他の機器との間で送受信する。
次に、図4〜図7を参照して、学習管理システム1(カリキュラム機能)の概要を説明する。
図4は、ユーザ端末20のディスプレイ40に、学習管理システム1の記録モードの録画待機画面が表示された様子を示している。なお、以下では、ディスプレイ40がタッチパネルであるとして説明する。
録画待機画面は、「評価基準」、「録画中のFB(フィードバック)評価入力」、「機内モードの設定」及び「アドバンス機能」の項目で構成される。なお、これらの項目の背後にはカメラのレンズを通した画像が映し出されており、ユーザは、録画ボタン41をタップすることで録画が可能となる。
「録画中のFB評価入力」は、ユーザのオン/オフボタンで切り替えが可能である。また、「アドバンス機能」の「FBのみ」を選択した場合、ユーザが複数のレコードを統合する際に録画、録音データを含まず、評価データのみに設定することができる。
また、「アドバンス機能」の「レコード複製」を選択した場合、ユーザは、リアルタイムのコンテンツを録画、録音しながら評価を行うのではなく、既存の録画、録音ファイルを再生しながら評価を行うことができる。
「アドバンス機能」の「カリキュラム」は、本発明の学習管理システム1に関する機能である。「カリキュラム」機能では、ユーザが履修項目に沿って学習を進め、トレーナー又はトレーニーが学習の進捗を確認して、そのうえで手本動画の参照や、手本動画や実践動画の登録ができるようになっている。
各カリキュラムは、ユーザのスキル向上、定着を図るため、Formulate(定義)、Input(習得、理解)、Try(実践)、Indicate(指摘)、Notice(気づき)の5つの段階(頭文字をとったFIT-INの階段)で構成され、ユーザが上述の各段階を踏めるようになっている。
Formulateはカリキュラムを作成する段階であり、ユーザがどのような履修項目を、どのような順番で学ぶかを決定する。次いで、Inputの段階で、ユーザは、手本レコードによりe-Learning等の研修を行う。
さらに、Tryの段階で、ユーザは、実際にロールプレイやリハーサルを行って、実践レコードを作成、登録し、Indicateの段階で、他のユーザやトレーナーによって具体的な指摘やフィードバックが行われる。そして、Noticeの段階で、ユーザは、フィードバックがなされた実践レコードを自ら見返して、反省したりや新たな発見をしたりすることができる。
図5は、ユーザ端末20のディスプレイ40にレコード一覧画面が表示された様子を示している。レコード一覧画面には、既存のレコードの全てが表示される(図中のレコードは、全体の一部)。また、ユーザは、画面右上の切替ボタン42をタップすることで、レコード一覧画面と、後述するカリキュラム画面(トレーニー画面、トレーナー画面)とを切り替えることができる。
レコード一覧画面において、ユーザは、検索ウィンドウ43a,43bに条件を入力して目的のレコードを絞り込んで表示させることができる。検索によって、トレーナーが設定する「認定」フラグにより認定を受けたレコード、すなわち、参照する価値があるレコードのみを表示すること等も可能である。
各レコードの表示は、レコード名44aと、オーナー名44bと、チーム名44cと、サムネイル44dと、タグ情報44eとで構成される。レコード名44aは、通常、「2018-04-16 15:10」といったレコードが登録された日時の情報とする。また、オーナー名44bは、「佐藤華子」のようにレコードを登録、追加した人物の名前であり、チーム名44cは、カリキュラムの使用許可を得た複数のユーザ及びユーザグループの名称である。
タグ情報44eは、「講義A」といったレコード(録画データ又は録音データ)の名称であり、ユーザは、サムネイル44dをタップすることで、その録画データ又は録音データを再生することができる。
「タグ」について補足すると、「カリキュラム」機能はタグ機能の拡張オプションであり、カリキュラムの各項目は、タグとしても取り扱われる。また、タグの集まりであるタグセットは、カリキュラムと1対1の関係にある。
カリキュラム項目は、各カリキュラムの管理者(トレーナー)が作成することができる。例えば、管理者は、企業毎のID発行単位であるグループアカウント、各ユーザをグループ化するチーム、又は個別のユーザにカリキュラム及びそれと対応関係にあるタグセットの利用権限を任意に設定することができる。
図6Aは、カリキュラム画面のうち、カリキュラムに参加している通常ユーザ、すなわち、教育を受けるトレーニー用の画面(以下、トレーニー画面という)を示している。
履修項目(Formula)46には、このカリキュラムで履修する項目が表示されている(本発明の「履修項目リスト」)。また、手本/講義(Input)欄47、実践(Try)欄48に、各履修項目に対応した手本レコード、実践レコードがそれぞれ表示されている。
例えば、履修項目「1.基本姿勢(立ち振る舞い、所作)」に対応する手本/講義欄47には、手本レコードとして「講義A」が登録されている(本発明の「データ登録部」)。
実践欄48の各履修項目に対応する表示部Aには3つの数字が示されているが、左側からそれぞれレコードの全記録数、提出中のレコード数、認定合格数を意味している。また、進捗欄49はチームの進捗を示しており、履修項目「1.基本姿勢(立ち振る舞い、所作)」の例では、10人中7人が「認定合格」となっている。
また、履修項目「4.アンケートヒアリング」の例では、手本/講義欄47に手本レコードが登録されていない。実践欄48の表示からは、未だ「認定合格」レコードがないことも分かる。このように、トレーニーは、トレーニー画面において、手本レコード、実践レコードの有無や他のメンバの進捗を確認することができる。
ここで、トレーニーが手本/講義欄47の「+ 未登録」ボタンをタップすると、「候補を撮影」するか、「既存レコードから選択」するかを尋ねられ、トレーニーが何れかを選択することができる。そして、トレーニーが「候補を撮影」を選択したとき、ユーザ端末20のシステム制御部25は、ユーザ端末20のカメラによる記録モードに切り替える。これは、トレーニーが手本レコードを作成し、登録するため、カメラ(図1のカメラ部22)やマイクを起動する機能である。
また、トレーニーが実践欄48の「実践」ボタンをタップすると、「候補を撮影」する機能が実行され、ユーザ端末20のシステム制御部25は、ユーザ端末20のカメラによる記録モードに切り替える。これは、トレーニーが実践レコードを作成し、登録するため、カメラやマイクを起動する機能であり、録画又は録音の終了後には実践レコードを「提出」するか否かを尋ねられる。
図6Bは、カリキュラム画面のうち、トレーニーを教育、管理する立場のトレーナー用の画面(以下、トレーナー画面という)を示している。以下では、トレーニー画面(図6A)との相違点を中心に説明する。
トレーナー画面の実践欄48’では、トレーナーがチームに所属する各メンバ(トレーニー)の進捗を確認することができる。なお、トレーナーは、ページを切り替えることで、所属メンバ全員の進捗を確認することもできる。
また、履修項目「2.お出迎え」では、実践欄48の所属メンバ「牧加奈子」において、「認定合格」レコードが登録されていない。ここで、トレーナーが「提出中」ボタンをタップすると、「提出」した1件の実践レコードの画面にジャンプする。
その後、トレーナーは、提出された実践レコードの認定を行う。そして、トレーナーの認定の操作により、又は「認定合格」が確認された後、自動的にトレーニー画面及びトレーナー画面の実践欄48’が更新される。
このように、カリキュラム画面では、トレーナー及びトレーニーが履修項目毎に手本レコードと、実践レコードとを分けて設定することができる。また、トレーナーは、「チーム」機能により「チーム」を作成可能となるため、「チーム」単位で手本レコードを収集したり、実践レコードの共有、履修状況の進捗確認をしたりすることができる。カリキュラム画面(トレーニー画面、トレーナー画面)に、シナリオ表示欄を設けてもよい。
Inputの段階では、トレーナーは、「チーム」単位で新たにレコードを設定することの他、「チーム」を跨いでカリキュラム単位で共有するレコードを設定することができる。手本レコードは、身近な人が手本となっていたほうが視聴する側にとってもモチベーションが上がり易い。また、手本レコードを見せることを通じて、各組織で育てる文化作りへの取り組みを可能にしている。
上述の例では、各履修項目に対する手本レコードと実践レコードの関係は「手本」と「実践」であり、2つが紐付けられていたが、この関係に限られるものではない。本カリキュラムには、もう1つの手本レコードと実践レコードの関係として、「講義/講話」と「閲覧と所感記載」がある。なお、Inputの段階では、「カリキュラム」機能の仕様に大きな違いはない。
学習管理システム1には、2画面表示の機能(図4の「PDF撮影」機能)が備わっている。この機能の画面では、録画データだけでなく、PDFファイルとその操作情報、すなわち、開始から何分何秒の時点でページ送りやページ戻り、指定ページへのジャンプ操作を行ったかを記録したデータに基づいて、疑似的な動画のようにPDFファイルを動かすことができる。
このため、ユーザ端末20のディスプレイ40では、図7に示すように、PDFファイルを別画面Pで表示しながら、講演者が講話をしている動画(動画表示部50で再生)を手本レコードとすることができる。
「講義/講話」の場合、Tryの段階では、「カリキュラム」機能の仕様が異なっている。「カリキュラム」機能は、Inputの段階で登録されたレコードを含む全てのレコードにおいて、各時点に入力されたフィードバックが開封されたか否かを記録している。これを利用して、一定間隔でフィードバックを入力しておくと、動画が全て再生されたか、どの程度まで再生されたかを管理することができる。
また、トレーニー及びトレーナーは、各レコードに対して、評価表示部51の「全体コメント」を、記録者の名前を明記して書き込むことができる。どの程度録画データを再生したか、コメント欄にどのようなコメントを入力したかについては、カンバン形式のボード上で確認できるようにする。そして、履修の認定権限を有するトレーナーが、履修済みと認定して良いと判断したら、ボタンを押して認定をする。このように、トレーニーはトレーニー画面で自身と他のメンバの進捗を確認することができ、トレーナーはトレーナー画面でチームの所属メンバの進捗を確認することができる。
次に、図8〜図10を参照して、トレーニーの実践を支援するシナリオと、Indicateの段階で行うフィードバックについて説明する。
まず、図8は、ユーザ端末20のディスプレイ40にユーザの簡易かつ直感的、そして逐次的な評価である一次評価が入力される評価入力画面(一次評価入力画面)が表示された様子を示している。
評価入力画面は、カメラ画面部53と評価表示部51とで構成される。カメラ画面部53は、ユーザ端末20に内蔵されているカメラ(図1のカメラ部22)、又はユーザ端末20に接続されているカメラからの映像が表示される領域である。カメラによる録画は、ユーザがトレーニー画面又はトレーナー画面の所定のボタン(図6Aの「実践」ボタン)をタップすることで開始し、カメラ画面部53上方(右側)の終了ボタン52をタップすることで終了する。
また、カメラ画面部53上方(左側)には、インフォボタン60aと、ガイドボタン60bが表示されている。「インフォ(Info)」は、トレーナーとトレーニーが共有する「共有情報」(本発明の「第1情報」)を意味している。詳細は後述するが、ユーザがインフォボタン60aをタップすると、共有情報を表示するウィンドウがカメラ画面部53に表示される。
「ガイド(Guide)」は、少なくともトレーナーが取得することができる「応対ガイド」(本発明の「第2情報」)を意味し、ユーザがガイドボタン60bをタップすると、応対ガイドを表示するウィンドウがカメラ画面部53に表示される。なお、「応対ガイド」は、トレーニーが取得可能な項目が含まれる場合もある。
「共有情報」と「応対ガイド」とをまとめて「シナリオ」と呼ぶが、シナリオは、各履修項目に対応したものが存在する。例えば、図6Aの履修項目「1.基本姿勢(立ち振る舞い、所作)」用のシナリオと、履修項目「2.お出迎え」用のシナリオとがそれぞれ存在し、その内容も異なっている。
しかしながら、シナリオの構成要素は履修項目に依存しない。図9は、各履修項目のシナリオの構成を示す図である。図示するように、共有情報は、「お客様の状況設定」、「開始方法」及び「提示資料」で構成される。共有情報の表示部は、トレーニーの実践の状況設定(シミュレーション環境)を入力する状況設定入力欄に対応する表示部、前記実践を開始する言葉や動作を入力する開始方法入力欄に対応する表示部、及び前記実践で用いられる資料の名称や資料の内容を入力する資料入力欄に対応する表示部に分けられている。なお、各記入欄は全てが記入済である必要はなく、その一部のみが入力されていればよい。
また、応対ガイドは、「投げかける質問」、「評価基準」及び「聞かれたら答える状況設定」で構成される。応対ガイドの表示部は、トレーニーから質問があった場合に回答する回答情報を入力する回答入力欄に対応する表示部、トレーニーの実践の評価基準を入力する評価基準入力欄に対応する表示部、及びクライアント等から質問を投げかけられた場合に回答できるかという状況設定を入力する状況設定入力欄に対応する表示部に分けられている。応対ガイドの各記入欄についても、そのうちの一部の記入欄が入力されていればよい。
共有情報の具体例を1つ挙げると、トレーニーは、開始方法入力欄に住宅販売に関する履修項目「初回の接客」の実践を開始するときのヒントとなるメモを予め入力しておく。そして、この履修項目の実践開始時に、インフォボタン60aを操作(「開始方法」を選択)すると、カメラ画面部53に、開始方法入力欄に入力した言葉及び動作が表示される。
図10は、実践開始時の様子であるが、カメラ画面部53にウィンドウWが表示されている。ウィンドウWにおいて、「今回は、ご夫婦様とお子様1人のご家庭をモデルとした新築物件を幾つかご紹介させて頂きます。はじめに、△△△は、・・・。」といった実践のヒント(シナリオの内容)が表示されるので、トレーニーは、このシナリオを確認しながら、ロールプレイを行うことができる。このように、本発明の学習管理システム1では、効率良く実践、学習を進めて、スキルを向上させることができる。
「開始方法」のウィンドウWは、録画開始と同時に自動表示され、5秒程度経過すると消える設定としてもよい。シナリオの内容は、1つのウィンドウWに収まる文字数とした方が良いが、図示するように、ウィンドウWの右下にページ送りボタンを設けることもできる。また、ウィンドウWはカメラ画面部53のほぼ全体を覆う大きさであるが、背面側が視認できる半透明であることが望ましい。
「共有情報」のウィンドウと、「応対ガイド」のウィンドウとを両方同時に表示することも可能である。また、ユーザは、ウィンドウの表示中であっても、その上から、後述するユーザの評価入力を行うことができる。
次に、評価表示部51は、ユーザによって入力された評価を含む情報が表示される領域である。評価表示部51は、右側に評価段階表示部51a、左側に評価結果表示部51bが配置されている。図示するように、評価段階表示部51aは、上下方向に5つの領域に区切られており、上から2つの領域にとても良いとの評価を示す記号「++」、良いとの評価を示す記号「+」が記されている。
また、下から2つの領域にとても悪いとの評価を示す記号「−−」、悪いとの評価を示す記号「−」が記されている。なお、中段の領域には、評価開始からの経過時間、すなわち、録画開始からの経過時間が表示される。
評価結果表示部51bは、評価段階表示部51aと同様に、上下方向に5つの領域に区切られている。評価結果バーBは、評価段階表示部51aと評価結果表示部51bの境界部から開始し、時間の経過ともに左方に移動するバー表示である。
評価入力画面が表示されている時点で、ユーザが画面にタッチすると、カメラ画面部53の領域内に評価ポップアップ54が表示される。そして、コンテンツを録画又は再生しているユーザは、その時感じた直感的な評価(一次評価)をユーザ端末20のディスプレイ40(カメラ画面部53の領域)をスワイプして入力することができ、このとき、一次評価の操作が受け付けられる。
一次評価の操作としては、例えば、カメラ画面部53の領域を上方に向けて一度スワイプすると良いとの評価「+」が入力され、一定時間内に上方に向けて二度スワイプするととても良いとの評価「++」が入力される。
また、カメラ画面部53の領域を下方に向けて一度スワイプすると悪いとの評価「−」が入力され、一定時間内に下方に向けて二度スワイプするととても悪いとの評価「−−」が入力される。
評価が入力されない間は、経過時間が表示されている評価段階表示部51aの中段の領域と評価結果表示部51bとの境界部から評価結果バーBが出現する。そして、評価が入力されると、評価の入力から一定時間、当該入力された評価を示す記号(例えば、「++」)が記された領域と評価結果表示部51bとの境界から評価結果バーBが出現する。この結果、図示するように、評価入力画面において、評価入力の結果が時系列的に表示される。なお、ユーザが録画録音中に画面をフリックすることで、後述する二次評価入力画面に移行し、録画中又は録音中に二次評価まで行える機能もある。
図11は、ユーザ端末20のディスプレイ40に評価一覧表示画面が表示された様子を示している。二次評価待受け画面では、その上方に動画表示部50、その下方に評価表示部51が配置されている。
動画表示部50は、録画データが再生される表示部である。ユーザは、録画データを再生することで、録画データのどの部分に対して一次評価がなされたのかを確認することができる。また、動画表示部50では、録画データ全体の再生、早送り等ができることに加え、評価表示部51の個別の評価欄を選択すると、当該部分が全画面に拡大して再生される。
動画表示部50の上方(左側)にも、インフォボタン60aと、ガイドボタン60bが表示されている。すなわち、録画データの再生中にも、トレーニー又はトレーナーの操作によりシナリオの内容を表示させることができる。
例えば、トレーニーがガイドボタン60bから「お客様の状況設定」を選択すると、動画表示部50にウィンドウWが出現し、状況設定入力欄に入力した状況設定が表示される。例えば、「経理部門の社員15名を会議室に集めて、新製品(会計ソフト)の特徴を説明する」といった詳しい仮想状況が表示されるため、トレーニーが新製品の営業担当になったつもりでロールプレイを行うことができる。
また、トレーナーがガイドボタン60bから「評価基準」を選択すると、動画表示部50にウィンドウWが出現し、評価基準入力欄に入力した評価基準が表示される。これにより、トレーナーは、評価基準とトレーニーによる実践の様子を同時に確認することができる。
例えば、評価基準は、プラス要素の項目とマイナス要素の項目とがそれぞれ列挙されている。ウィンドウWに表示された評価基準に選択ボタン(選択肢)を設けて、トレーニーの操作で評価が行えるようにしてもよい。
また、評価表示部51には、全体評価欄55と個別評価欄56とが含まれる。例えば、トレーナーは、評価表示部51の全体評価欄55をタップすることで、このレコードに対する全体評価(全体コメント)を入力することができる。
個別評価欄56は、それぞれ一次評価に対応して生成される。図11では、2つの個別評価欄56a,56bが生成されているが、それぞれの個別評価に対応した一次評価の内容、及びその一次評価に紐付けられたコンテンツ片のコンテンツ内での再生時間の情報が含まれる。
ユーザは、二次評価待受け画面の個別評価欄56の領域をタップすることで、選択された個別評価欄56に対応した一次評価について、さらに詳細な二次評価を入力することができる。二次評価は、二次評価待受け画面において、ユーザが個別評価欄56の領域をタップすることで切り替わる。
最後に、図12は、ユーザ端末20のディスプレイ40に一次評価部分再生及び二次評価入力画面が表示された様子を示している。二次評価入力画面は、動画表示部50と評価表示部51とで構成される。動画表示部50においては、選択された個別評価に対応し、かつ一次評価に紐付けられたコンテンツ片が再生される。
また、評価表示部51は二次評価入力画面であり、コメント選択欄61と自由コメント欄62とが含まれる。ユーザは、コメント選択欄61の領域をタップして所定のコメントを選択したり、自由コメント欄62の領域をタップし、文字入力をして二次評価を行うことができる。このようにして、ユーザは、各レコードに対してフィードバックを行うことができる。すなわち、上述の手本レコード及び実践レコードは、一次評価による段階評価と二次評価によるコメントの両方を含むことがある。
これらの評価は、予め用意した評価基準から選択することができる。また、「カリキュラム」機能では、各カリキュラム項目にどの評価基準を用いるかを予め設定することもできる。
学習管理システム1では、ユーザがレコードのオーナーを、例えば、プレゼンテーションの発表者に設定すると、レコードの開始時刻、記録時間及び終了時刻のうち何れか2つから特定される期間情報に加えて、同じオーナーである情報を元にレコードを統合候補として認識される。そして、条件が合致した場合、ユーザは、複数のユーザが行ったフィードバックを1つのレコードに統合することができる。
多くのフィードバックが統合されたレコードは、トレーニーにとって非常に価値が高いものであり、トレーニーがレコードを見返すことにより多くの気づきを得ることができる。
このようにして、トレーニーは、学習管理システム1のNoticeの段階までカリキュラムを進めることができる。Noticeの段階において、トレーニーは指摘された箇所を録画データや録音データで確認することができるので、一連の学習を通してトレーニーの成長が見込まれる。
「シナリオ」の各構成要素は、ユーザが全て初めから作成、入力する必要はない。他のシナリオの文章を複製して、これを編集し、新たなシナリオを作成することもできる。これにより、ユーザは、シナリオをより活用し易くなる。
上述した実施例におけるユーザ端末やサーバの構成、画面表示やフィードバックの入力態様は一例に過ぎず、用途等に応じて適宜変更することができる。例えば、ユーザが行うフィードバックは、具体的なコメントが無い、チェックポイントのような時点情報であってもよい。
1 学習管理システム
10 サーバ
11 システムバス
13 大容量記憶装置
15 システム制御部
17 データ通信部
20 ユーザ端末
21 システムバス
22 カメラ部
23 大容量記憶装置
25 システム制御部
27 入力部
29 出力部
31 データ通信部
40 ディスプレイ
41 録画ボタン
42 切替ボタン
43a,43b 検索ウィンドウ
44a レコード名
44b オーナー名
44c チーム名
44d サムネイル
44e タグ情報
46 履修項目欄
47 手本/講義欄
48,48’ 実践欄
49 進捗欄
50 動画表示部
51 評価表示部
52 終了ボタン
53 カメラ画面部
54 評価ポップアップ
55 全体評価欄
56 個別評価欄
60a インフォボタン
60b ガイドボタン
61 コメント選択欄
62 自由コメント欄

Claims (6)

  1. トレーニーが履修項目リストに沿って複数のレコードを参照及び登録することにより学習を進め、該トレーニー又はそのトレーナーが学習の進捗を確認することができる学習管理システムであって、
    各履修項目に対応したシナリオと、当該各履修項目の実践を記録した録画データ又は録音データを登録するデータ登録部と、
    前記実践を録画又は録音する記録部と、
    前記記録部による録画中又は録音中に、前記シナリオの内容を表示するシナリオ表示部と、
    を備えていることを特徴とする学習管理システム。
  2. 請求項1に記載の学習管理システムにおいて、
    前記記録部による録画中又は録音中に、前記トレーニー及び前記トレーナーを含む記録者の前記実践に関する評価又はメモの入力を受け付ける入力部を備えていることを特徴とする学習管理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の学習管理システムにおいて、
    前記シナリオは、前記トレーナーと前記トレーニーとが共有する第1情報と、少なくとも前記トレーナーが取得可能な第2情報とで構成されていることを特徴とする学習管理システム。
  4. 請求項3に記載の学習管理システムにおいて、
    前記第1情報の表示部は、前記実践の状況設定を入力する状況設定入力欄に対応する表示と、当該実践を開始する言葉又は動作を入力する開始方法入力欄に対応する表示と、当該実践で用いる資料の名称又は当該資料の内容を入力する資料入力欄に対応する表示とに分けられていることを特徴とする学習管理システム。
  5. 請求項3又は4に記載の学習管理システムにおいて、
    前記第2情報の表示部は、前記トレーニーから質問があった場合に回答する回答情報を入力する回答入力欄に対応する表示と、前記実践の評価基準を入力する評価基準入力欄に対応する表示とに分けられていることを特徴とする学習管理システム。
  6. 請求項5に記載の学習管理システムにおいて、
    前記評価基準入力欄に対応する表示は、前記録画データ又は前記録音データの記録中又は再生中にも前記シナリオ表示部に表示が可能であり、
    前記記録部による録画中もしくは録音中、又は前記録画データもしくは前記録音データの再生中に、前記評価基準入力欄に対応する表示の選択肢から評価が可能であることを特徴とする学習管理システム。
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