以下に、本発明の実施例である評価装置、並びにサーバ装置及び端末装置を含む評価システムについて添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施例である評価システムSYS1を示している。図1に示すように、評価システムSYS1は、サーバ10(「サーバ装置」の一例)と、コンテンツを評価する評価者(例えば、視聴者、聴取者等)が操作する端末20(「端末装置」の一例)と、を含んで構成されている。なお、図1の例では、説明の便宜上、1つの端末20を示しているが、実際には多数の端末20がサーバ10と通信可能となっていてもよい。
サーバ10と端末20とは、ネットワークNW(通信路)を介して、例えば、TCP/IP等の通信プロトコルを用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及び/又はゲートウェイ等により構築されている。
図2にサーバ10の構成を示す。例えば、サーバ10はシステムバス11を介して、大容量記憶装置13と、システム制御部15と、データ通信部17とが協働している装置である。
大容量記憶装置13は、例えば、ハードディスク装置及びSSD(solid state drive)等により構成されており、オペレーティングシステムや、サーバ用のソフトウェア等の各種プログラムを記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されて各種ドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。すなわち、大容量記憶装置13に記憶される各種プログラム(後述する評価収集処理におけるサーバ10側の処理を実行するためのプログラムを含む)は、ネットワークNWを介して伝送可能であるし、また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して譲渡することが可能である。また、大容量記憶装置13内には、識別情報データベース(DB(Database))13a、コンテンツDB13b、並びに評価情報&コンテンツ片DB13cが構築されている。なお、認証情報DB13a、コンテンツDB13b及び評価情報&コンテンツ片DB13cは、大容量記憶装置13内のものに限定されず、それぞれが通信可能状態である離れた所在地に設置されていてもよい。
システム制御部15は、CPU(Central Processing Unit)15a、ROM(Read Only Memory)15b、RAM(Random Access Memory)15c等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU15aが、ROM15bや大容量記憶装置13に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
データ通信部17は、上記したネットワークNWに接続されており、種々のデータを端末20等の他の機器との間で送受信する。
図3に端末20の構成を示す。例えば、端末20はシステムバス21を介して、大容量記憶装置23と、システム制御部25と、入力部27と、出力部29と、データ通信部31とが協働して評価情報提供装置として働く。端末20としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレットPC、フィーチャーフォン、PDA(Personal Digital Assistant)が挙げられる。
大容量記憶装置23は、例えば、ハードディスク装置、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等により構成されており、オペレーティングシステムや、端末用のソフトウェア等の各種プログラムを記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されて各種ドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。すなわち、大容量記憶装置23に記憶される各種プログラム(後述する評価処理における端末20側の処理を実行するためのプログラムを含む)は、ネットワークNWを介して伝送可能であるし、また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して譲渡することが可能である。
システム制御部25は、CPU(Central Processing Unit)25a、ROM(Read Only Memory)25b、RAM(Random Access Memory)25c等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU25aが、ROM25bや大容量記憶装置23に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
入力部27は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル、スタイラスペン、音声入力装置、加速度センサ、傾きセンサ等の入力装置である。出力部29は、例えば、映像を表示するディスプレイ及び/又は音声を発するスピーカである。また、データ通信部31は、上記したネットワークNWに接続されており、種々のデータをサーバ10等の他の機器との間で送受信する。
図4及び図5を参照して、実施例1のコンテンツ評価システムを説明する。図4は、本発明によるコンテンツ評価システムを応用したコールセンタシステム40の一例を示す。コールセンタシステム40はコールセンタにて構築された電話に対応する通信システムの一つである。図5は実施例1のコンテンツ評価システムを実現するための評価ルーチンのフロー図を示す。
コールセンタは、オペレータによる顧客との電話対応業務を専門に行う事業所又は事業部として知られている。コールセンタは顧客からの受付対応(いわゆるインバウンド)のほかに、新規顧客の開拓業務やマーケティング(いわゆるアウトバウンド)にも利用されている。
図4に示すように、コールセンタシステム40は、例えば、それぞれがLAN41に接続された、ゲートウェイ43と、CTIサーバ45と、顧客の電話対応をするオペレータが使用するオペレータ端末47と、通話録音装置49と、を含む。なお、図4では、説明の便宜上、1つのオペレータ端末47を示しているが、実際には多数の端末47がLAN41に接続されている。各端末47は例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、ヘッドセット等を備えたPC、またはシステムに接続された電話装置である。
ゲートウェイ43はPBX(Private Branch eXchange)機能を含み、LAN41において伝送される信号と公衆電話網50において伝送される信号とを相互に変換する。公衆電話網50を介した顧客通信装置(固定電話機、携帯電話機等)51との通話信号がゲートウェイ43により変換され、CTIサーバ45によって、対応可能なペレータ端末47のIP電話、ソフトフォン等にLAN41を介して着信される。オペレータ端末47は、かかる通話の開始や終了、或いは当該通話の転送等の指令信号を生成する機能を有する。通話録音装置49は、LAN41を介して、顧客とオペレータとの通話内容の音声データ(コンテンツ)を取得し、随時、所定形式で録音、保存する。
コールセンタにおける顧客に対するオペレータの応対の品質の向上は重要である。故に、オペレータのリーダやスーパーバイザ(評価者)によるモニタリングやフィードバックはオペレータ業務にはかかせない。通話録音装置49に保存された通話内容(コンテンツ)を評価してオペレータへのフィードバックに利用する目的で、実施例1のコンテンツ評価システムSYS1は、端末20(図1)を図4に示すLAN41に接続し、ネットワークNWを介して上記のサーバ10に接続して、構成される。なお、端末20はキーボード、マウス、ディスプレイ、ヘッドセット等を備える。また、実施例1においては、コールセンタシステム40内の通話録音装置49がコンテンツDB13b(図2)としての機能を果たし、サーバ10から独立して機能している。
[実施例1の評価ルーチン]
図5を参照して、実施例1のシステムにおける評価ルーチンについて説明する。
まず、図5に示す端末20は、リーダやスーパーバイザの識別情報(評価者の情報)及び/又は評価者が評価するコンテンツの情報を含む識別情報を通信路に供給することでサーバ10に送信する(以下、単に送信するという)(ステップS1A)。これに対して、サーバ10は、受信した識別情報を識別情報DB13aに記録し、認証処理を行い、評価システムのWeb画面情報を端末20に送信する(ステップS1B)。受信した画面情報に基づいて、端末20はそのディスプレイにWeb画面を提示する。
一方、サーバ10は、認証処理後、端末20からの一次評価情報(時点情報)が到来するのを待機する(ステップS4B)。
端末20は、Web画面への入力に応じて、評価者が評価する1つのストリームの通話内容(コンテンツ)を通話録音装置49に要求する(ステップS2A)。その後、通話録音装置49からのコンテンツが到来するのを待機する(ステップS3A:NO)。なお、ここでの通話録音装置49は、ライブ映像、ライブ音声等の配信における装置を含むものであり、例えば、リアルタイムモニタリングのストリームコンテンツを端末20に供給できる。
次に、通話録音装置49は、端末20からのコンテンツ要求に基づいてコンテンツを特定し(ステップS2B)、当該特定したコンテンツを読み出して端末20に送信する(ステップS3B)。
端末20がコンテンツを受信すると(ステップS3A:YES)、端末20は、Web画面を提示しつつ当該受信したコンテンツを再生する(ステップS4A)。
当該コンテンツの再生中に、これを聴取した評価者によって端末20のWeb画面を介して、一次評価(例えば、評価者の関心のある再生時点を単純に直感的に記録する評価)を受け付け、その記録が行われる(ステップS5A)。
例えば、図6は、端末20のディスプレイに提示されるWeb画面の一例を示す。このWeb画面には、上から順に、新規フィードバックフィールド(FB)62、コンテンツの再生進行状況表示部63(シークバー63a中の丸形インジケータ63bが再生音の時点位置を示し、左から右へ再生中移動する)及び既存FB64が配置されている。
上述の一次評価は、具体的には、端末20において、図6のWeb画面において、マウスが所定部位(ボタン等)上でクリックされることによって、再生コンテンツの中の評価者が関心のある一部に関する時点情報(一次評価)が入力、受け付けされる(図5のステップS5A)。すなわち、一次評価である時点情報の入力が、評価者の評価操作によってコンテンツの再生と同時進行で逐次(すなわち順次)行われる。
コンテンツの再生中に、新規FB62において、その左側「切り抜き開始(3秒前〜)」のボタン62aと右側「切り抜き終了」のボタン62bを順にクリックすることで、一次評価である時点情報の入力が行われる。すなわち、評価者は音声を聞きながら、評価を行いたいと感じた際に、一次評価操作として切り取り開始ボタン62aをクリックし、評価を行いたい部分が終了したと感じた際に一次評価操作として切り抜き終了ボタン62bをクリックする。評価者は、このようなクリック操作によって一次評価を行う。当該一次評価操作を行った時点を示す時点情報を含む一次評価情報に基づいて、コンテンツの抽出範囲(コンテンツ片)の始点及び終点が、サーバ10での後のステップにて決定される。
なお、一次評価である時点情報の入力中にて該入力自体の無効すなわち切り抜き無しとする場合、一次評価を完了する前に新規FB62の右側下に配されている「切り抜きキャンセル」のボタン62dをクリックする。また、評価入力操作を中断する場合すなわち一次評価の途中の位置を記憶して再度その位置から一次評価を開始する場合はWeb画面右上の「中断」ボタン65を、評価入力操作を完了する場合は「完了」ボタン66をクリックする。このように、一次評価の操作において、少なくとも再生コンテンツの時点情報の入力がなされる。
また、時点情報の一次評価入力中に評価者は、図6のWeb画面にて、後にコンテンツ片として抽出されるだろう部分に対するメモもしくは評価を新規FB62へ入力することができる。すなわち、切り取り開始ボタン62aがクリックされた直後から二次評価であるコメントの入力を可能としてもよい。つまり、時点情報の一次評価が完了してから二次評価に移るのではなく、一次評価と並行して二次評価を行うことができる。当該二次評価は、新規FB62における分類されたコメント欄、すなわち「詳細」欄62eと「指摘の根拠・FB内容」欄62fに例えばキーボード入力される。
また、当該二次評価の参考となるように、評価の選択肢が、例えば「コンプライアンス」と「営業スキル」に分類されて、複数のキーフレーズ一覧62gとして表示されている。評価者は、二次評価を入力するに際して、あらかじめ設定された当該評価選択肢から選択してもよく、また得点などの情報を含む評価を入力することも可能である。ここでコメント欄にキーボード入力するときに、コンテンツの再生進行状況表示部63の左側のポーズ(再生)ボタン63cをクリックして、コンテンツ再生を一時停止することも可能である。
具体的には、端末20は、図6のWeb画面における「切り抜き終了」のボタン62bのクリック操作の検出で、一次評価である時点情報を受け付け(ステップS5A)、端末20は再生されたコンテンツにおける一次評価操作が行われた時点情報を含む一次評価情報を、待機しているサーバ10に送信する(ステップS6A)。
サーバ10が当該一次評価情報(時点情報)を受信すると(ステップS4B:YES)、サーバ10は受信した一次評価情報を評価情報&コンテンツ片DB13cに保存し(ステップS5B)、当該保存した一次評価情報(時点情報)に基づいてコンテンツ片を生成し、当該コンテンツ片を評価情報&コンテンツ片DB13cに保存する(ステップS6B)。
コンテンツ片は、コンテンツのうちの連続した又は断続した一部である。サーバ10におけるコンテンツ片生成においては、一次評価操作が行われた時点情報に基づいて、プログラム側が抽出位置を特定して生成を行う。例えば、図6のWeb画面における「切り抜き開始(3秒前〜)」のボタン62aのクリック時点の3秒前の時点を始点として、「切り抜き終了」のボタン62b(図6)のクリック時点を終点としてコンテンツから抽出することで、コンテンツ片の生成が行われる。
なお、上述のように、当該コンテンツ片の生成を開始と終了の2回のクリック操作の時点情報に基づいて規定する他に、新規FB62の左側「切り抜き開始(3秒前〜)」のボタン62aの下の「過去の10秒固定切り抜き」ボタン62cの一回のクリックによって、一次評価である時点情報の入力が行われてコンテンツ片の生成が行われてもよい。すなわち、予め定められた一つの評価操作に基づいて抽出位置が定められてもよい。
この、「過去の10秒固定切り抜き」ボタン62c(図6)の1回のクリック操作に基づく時点情報を用いる場合には、例えば、クリック時点の10秒前を始点としクリック時点を終点として当該始点から終点までを抽出することで、コンテンツ片の生成が行われてもよい。
これら抽出範囲の始点や終点の規定態様は自由に設定可能である。例えば、2回のクリック操作の時点情報に基づいて抽出を行う場合には、1回目のクリック操作から任意に設定された時間分遡った時点または経過した時点を始点としてもよい。また、同様に2回目のクリック操作から任意に設定された時間分遡った時点または経過した時点を終点としてもよい。なお、1回目のクリック操作及び2回目のクリック操作が行われた時点自体をそれぞれ抽出範囲の始点及び終点としてもよい。
また、1回のクリック操作の時点情報に基づいて抽出を行う場合には、当該クリック操作から任意に設定された時間分遡った時点を始点とし、当該クリック操作から任意に設定された時間分経過した時点を終点としてもよい。
サーバ10は、ステップS6Bの処理後、生成・保存したコンテンツ片を含むコンテンツ片情報を端末20に送信する(ステップS7B)。
また、端末20は、ステップS6Aの処理後、サーバ10からのコンテンツ片情報を受信(ステップS7A)し、当該コンテンツ片の受信に応じて、図7に示すような二次評価画面60aをポップアップ画面として表示して、コンテンツ片を評価者に提示する(ステップS8A)。
なお、図7の二次評価画面60aは、一次評価により抽出されたコンテンツ片を提示し、二次評価を受け付ける画面である。再生進行状況表示部63には、当該抽出されたコンテンツ片の始点から終点までがシークバー63d(シークバー63d中の丸形インジケータ63eが再生音の時点位置を示し、左から右へ再生中移動する)によって表示されている。
画面60aには、指摘内容を入力する「詳細」欄62e及び「指摘の根拠・FB内容」欄62fと、チェック項目を例示する「コンプライアンス」及び「営業スキル」のキーフレーズ一覧62gと、チェック項目に対する評価点の評価欄62hが表示される。評価欄62hの下には、左から、「完了」ボタン66aと、「途中保存」ボタン67と、「削除」ボタン68と、コンテンツ片の再生進行状況表示部63とが配置されている。
再生進行状況表示部63の下には、右から、「切り抜き時間編集」ボタン69と、「完了し同じ個所に別のフィードバック」ボタン66bとが配置されている。「完了」ボタン66は各欄の内容を保存して一次評価の入力画面(図6)に戻るためのボタンである。「途中保存」ボタン67は各欄の内容を保存するためのボタンである。「削除」ボタン68は、現在表示されているコンテンツ片を削除し一次評価の入力画面(図6)に戻るためのボタンである。
「完了し同じ個所に別のフィードバック」ボタン66bは、各欄の内容を保存して、同じ個所に別のフィードバックを行う、すなわち新たな入力画面(図7と同様なブランク画面)を呼び出すためのボタンである。「切り抜き時間編集」ボタン69は抽出範囲の始点及び終点の少なくとも一方の変更を受け付ける、すなわち切り抜き時間を編集するための画面(図示せず)を呼び出すためのボタンである。
「切り抜き時間編集」ボタン69は、コンテンツ片を抽出するプログラムにおいて、抽出範囲の始点及び終点の少なくとも一方の変更を受け付ける抽出範囲変更受付手段の一部のインターフェイスとして機能する。かかる「切り抜き時間編集」ボタン69によれば、一次評価に基づいてコンテンツ片が抽出された後に、当該コンテンツ片の始点と終点を評価者が任意に変更できることになる。これによって、評価者の意図とは偏倚した部分がコンテンツ片に抽出された場合に、当該コンテンツ片の始点と終点を調整することで、評価者が真に評価を希望するコンテンツ片を生成することができる。
図7の二次評価画面60aにおける入力の際には、コンテンツ片の再生進行状況表示部63の再生ボタン63fをクリックすることで、受信したコンテンツ片を再生することができる。すなわち、評価者は二次評価画面60aにおいて、コンテンツ片を聴きながら二次評価を詳細に入力することが可能である。このように評価者へ二次評価の入力を受け付ける(ステップS9A)。
ここで、評価者は、当該二次評価画面60aの「詳細」欄62eと「指摘の根拠・FB内容」欄62fにコメントをキーボードで入力でき、さらに、「コンプライアンス」及び「営業スキル」のキーフレーズ一覧62gから1つずつ選択して、その得点情報を評価欄62hから選択して入力することができる。
ここで、端末20は、「詳細」欄62eと「指摘の根拠・FB内容」欄62fの評価者からのコメント入力が完了したか否かを判別する。この判定は、例えば、完了ボタン66aが評価者によってクリックされたか否かで行われる(ステップS10A)。二次評価の入力が完了していないと判定する場合(ステップS10A:NO)、端末20は、二次評価の入力を受け付け(ステップS9A)を待つこととなる。
二次評価の入力が完了したと判定する場合(ステップS10A:YES)、この時点の二次評価情報をサーバ10に送信する(ステップS11A)。ここにおいて、サーバ10は二次評価情報の到来を待機している(ステップS8B)。
サーバ10は、二次評価情報の到来を待ってこれを受信すると(ステップS8B:YES)、当該受信した二次評価情報を、当該二次評価の対象となったコンテンツ片と関連付けた上で評価情報&コンテンツ片DB13cに保存し(ステップS9B)、その後、端末20からの評価の完了の通知が到来するのを待機する(ステップS10B)。
二次評価情報の送信(ステップS11A)後、端末20は、図6の二次評価画面60を監視して、評価者による評価が完了したか否かを判別する(ステップS12A)。このように、一次評価情報は一次評価操作があった際にサーバ10に逐次送信されたのと同様に、更に二次評価情報は二次評価操作があった際にもサーバ10に逐次送信される。
評価者が画面60a上の完了ボタン66aをクリックして一次評価の入力に戻る場合(ステップS12A:NO)、処理はS4Aに戻り、一次評価を継続することが可能となる。すなわち、端末20が記録しているコンテンツ片の抽出範囲の終点からコンテンツの再生が行われ、評価者による一次評価操作が再び行われる。
端末20は、戻った図6のWeb画面を示す既存FB64に、受信したコンテンツ片をリスト64aとして提示する。
端末20がステップS4AからステップS12A(NO)のループを繰り返し、サーバ10がステップS4B(YES)からステップS10B(NO)のループを繰り返すことにより、評価者は、コンテンツ片への二次評価を行った後既存FB内に表示されたリスト64aをクリックする等して選択することでコンテンツ片を再度聴取しつつ、図7のWeb画面の「詳細」欄62e及び「指摘の根拠・FB内容」欄62fの二次評価を完成させることができる。
ステップS12Aにおいて画面60上の「完了」ボタン66のクリックにより評価が完了したと判定された場合(ステップS12A:YES)、端末20は評価完了の通知をサーバ10に送信(ステップS13A)して全処理を終了する。そして、待機しているサーバ10は評価完了の通知を受信して全処理を終了する。
実施例1の評価装置及び評価システムによれば、コンテンツを聴取しつつ比較的簡単な直感的な関心の有無を示す一次評価(時点情報)を行い、コンテンツの聴取後に当該時点情報に基づいて生成されたコンテンツ片を聴取して、より詳細な二次評価を行うことができる。そして、このコンテンツ片の開始時点及び終了時点が適切に変化させられることにより、最適な評価が可能になる。すなわち、コンテンツの一部を一次評価(時点情報)に応じて抽出してコンテンツ片を生成し、その後に当該コンテンツ片を再度詳細に評価することを可能にすることで、コンテンツについての精確かつ詳細な評価を行うことが可能となる。
認証情報DB13a、コンテンツDB13b及び評価情報&コンテンツ片DB13cに保存された情報は、任意の端末装置によって取得可能であり、例えば評価の対象となったコンテンツに関わるオペレータが当該コンテンツについての二次評価情報を閲覧することが可能である。それにより、例えば、オペレータが評価情報を基にしてオペレータ業務にフィードバックをかけることが可能となる。
なお、上記実施例1においては、図5に示すルーチンにおいて、端末20を介して再生されるコンテンツを視聴または聴取して一次評価を入力する例について説明した。しかし、図5に示すルーチンに先んじて一次評価を行ってその結果を保存し、図5に示すルーチンおいて当該結果を利用することとしてもよい。
例えば、図5に示すルーチンにおいて通話録音装置CSに記録されるコンテンツに関して、当該コンテンツが通話録音装置CSに録音または録画等されて記録されるのと並行して、すなわち生(ライブ)で視聴・聴取して事前に一次評価を行ってもよい。この場合、図5のステップS5Aにおいて受け付けられる一次評価の情報に、当該事前になされた一次評価の情報を加味してコンテンツ片が生成されてもよい。
また、事前の一次評価時に当該事前の一次評価に基づいて、録音または録画されたコンテンツからコンテンツ片を形成することとし、事前の一次評価と並行して事前の二次評価を行ってもよい。
図8及び図9を参照して、実施例2のコンテンツ評価システムを説明する。図8は、クラウド等の外部のコンテンツサーバCSに記録された、音声を評価するコンテンツ評価システムの一例を示す。図9は実施例2のコンテンツ評価システムを実現するための評価ルーチンのフロー図を示す。
実施例2のコンテンツ評価システムは、上記実施例1の説明において図1乃至3を参照して説明したサーバ10及び1または複数の端末20、並びに評価者が評価するコンテンツを保持しているコンテンツサーバCSがネットワークNWを介して互いに接続されてなるシステムである。
[実施例2の評価ルーチン]
図9を参照して、実施例1のシステムにおける評価ルーチンについて説明する。
まず、図9に示す端末20は、評価者が評価すべきコンテンツの情報を含む識別情報を通信路に供給することでサーバ10に送信する(以下、単に送信するという)(ステップS1A)。これに対して、サーバ10は、受信した識別情報を識別情報DB13aに記録し、認証処理を行い、評価システムのWeb画面情報を端末20に送信する(ステップS1B)。受信した画面情報に基づいて、端末20はそのディスプレイにWeb画面を提示する。
サーバ10は、認証処理(ステップS1B)の終了後、端末20から種々の情報が到来するのを待機し(ステップS4B)、情報が到来するとそれらの情報の種類を判定して(ステップS5B、ステップS9B、ステップS11B)情報の種類に応じた処理を行う。
端末20は、Web画面への入力に応じて、評価者が評価する1つのストリームの講演等の音声データ(コンテンツ)をコンテンツサーバCSに要求する(ステップS2A)。その後、コンテンツサーバCSからのコンテンツが到来するのを待機する(ステップS3A:NO)。
次に、コンテンツサーバCSは、端末20からのコンテンツ要求に基づいてコンテンツを特定し(ステップS2B)、当該特定したコンテンツを読み出して端末20に送信する(ステップS3B)。
端末20がコンテンツを受信すると(ステップS3A:YES)、端末20は、Web画面を提示しつつ当該受信したコンテンツを再生する(ステップS4A)。
当該コンテンツの再生中に、端末20のWeb画面を介して、これを聴取した評価者による一次評価(例えば、評価者の関心のある再生時点を単純に直感的に記録する評価)が受け付けられ、その記録が行われる。すなわち、図9に示す端末20は、Web画面70を介して、時点情報の入力すなわち評価者による一次評価操作が行われたか否かを監視する(ステップS5A)。
図10は、図9のステップS3Aにて受信したコンテンツの再生中の端末20のディスプレイに提示された一例のWeb画面70を示す。画面表示中(ステップS5A)に、コンテンツを聴取した評価者は、音声を聞きながら、評価を行いたいと感じた際に、一次評価操作をする。
図10のWeb画面70には、左上から左下と右部分と最下部の順に、時系列で一次評価を示す一次評価表示部71と、一次評価時点入力ボタン群72と、評価コメント入力欄73と、評価コメント表示部74と、コンテンツの再生進行状況表示部75(シークバー75a中の丸形インジケータ75bが再生の時点位置を示し、左から右へ再生中移動する)と、が配置されている。なお、一次評価表示部71及び評価コメント表示部は、コンテンツ片提示手段としてのコンテンツ提示部としても機能する。
一次評価表示部71は一次評価の「とてもポジティブ」、「ややポジティブ」、「ややネガティブ」及び「とてもネガティブ」の4段階のランキングを、それぞれチェックマークと「++」、「+」、「−」及び「−−」や着色や上下位置ラインで表示する部分である。一次評価時点入力ボタン群72は当該一次評価をクリック入力するためのボタンである。
なお、一次評価は、キーボードの上矢印「↑」ボタンまたは下矢印「↓」ボタンを押下することで行われてもよい。例えば、上矢印「↑」を2回押下すると「++」評価を入力したこととなり、1回押下すると「+」評価を入力したこととなる。また、例えば、下矢印「↓」を2回押下すると「−−」評価を入力したこととなり、1回押下すると「−」評価を入力したこととなる。
また、端末20がタッチパネル式の入力装置を備えている場合、一次評価は、例えば評価時点入力ボタン群72の領域等の画面上において、上下方向にフリック操作をすることによって入力されてもよい。
一次評価表示部71と一次評価時点入力ボタン群72は一体的に表示されている。一次評価表示部71と一次評価時点入力ボタン群72は、上から順に「とてもポジティブ」チェックマーク++の横ライン及びボタン72a、「ややポジティブ」チェックマーク+の横ライン及びボタン72b、「ややネガティブ」チェックマーク−の横ライン及びボタン72c、及び「とてもネガティブ」チェックマーク−−の横ライン及びボタン72dで構成されている。また、「ややポジティブ」チェックマーク+の横ライン及びボタン72bと「ややネガティブ」チェックマーク−の横ライン及びボタン72cとの間には、基準ラインRFが再生時間表示と共に配置されている。なお、基準ラインRFを基準ラインボタンとして、「中立」評価を入力できるように構成してもよい。その場合、一次評価表示部71は5段階のランキングを示すことができる。
コンテンツ再生中に、これを聴取した評価者が関心のある再生時点を単純に直感的に評価し、「とてもポジティブ」、「ややポジティブ」、「ややネガティブ」及び「とてもネガティブ」といった良悪の評価を示すボタン72a〜72dのいずれかをクリックすると、当該クリック操作を端末20が受け付ける。この時、図9に示すように、一次評価操作がなされて当該操作が検出された場合には(ステップS5A:YES)、端末20は再生されたコンテンツにおける一次評価操作が行われた時点情報を含む一次評価情報を、待機しているサーバ10に送信する(ステップS6A)。
サーバ10が当該一次評価情報(時点情報)を受信すると、サーバ10は、情報が到来したと判定し(ステップS4B:YES)、さらに、それが一次評価情報であると判定する(ステップS5B:YES)。その後、サーバ10は受信した一次評価情報(時点情報)を評価情報&コンテンツ片DB13cに保存し(ステップS6B)、当該保存した一次評価情報(時点情報)に基づいてコンテンツ片を生成し、当該コンテンツ片を評価情報&コンテンツ片DB13cに保存する(ステップS7B)。
サーバ10におけるコンテンツ片の抽出・生成は、一次評価であるクリック操作が行われた時点から任意の時間分(例えば10秒)遡った時点をコンテンツ片の始点とし、クリック操作が行われた時点から任意の時間分(例えば10秒)経過した時点をコンテンツ片の終点として、コンテンツ片を抽出することで行われてもよい。また、コンテンツ片の抽出には、例えば、「とてもポジティブ」、「ややポジティブ」といった良い評価の場合と「とてもネガティブ」、「ややネガティブ」といった悪い評価の場合で上記任意の時間を変更する等、評価に応じてコンテンツ片の始点及び終点並びに抽出長が変化することとしてもよい。
サーバ10は、ステップS6Bの処理後、生成・保存したコンテンツ片を含むコンテンツ片情報を端末20に送信する(ステップS8B)。
端末20は、サーバ10からのコンテンツ片情報を受信する(ステップS7A)と、図10のWeb画面の一次評価表示部71に受信したコンテンツ片及び当該コンテンツ片に対する評価を含むコンテンツ片情報を順次表示することで提示する(ステップS8)。図10に示すように、保存されたコンテンツ片及び当該コンテンツ片の抽出・生成に用いられた一次評価情報に含まれる良悪の評価は、各チェックマークの横ラインに所定時間長の評価バーBar(4段階の評価レベル)の1つとして表示されることで提示される。
なお、この際、一次評価表示部71のみならず、後述する評価コメント表示部74にも、当該良悪の評価を含む一次評価情報及び抽出されたコンテンツ片開始時間と共にコンテンツ片情報が評価コメントボックス74b−74dとして提示される。
評価コメントボックスは、各評価コメントボックスに対応するコンテンツ片についての一次評価操作が行われた時刻の順に並べられる。例えば、図10では、「とてもネガティブ」チェックマーク−−のボタン72d、「ややポジティブ」チェックマーク+のボタン72b及び「ややネガティブ」チェックマーク−のボタン72cに対応する評価コメントボックス74d、74b及び74cの順に並べられている。
このように、実施例2のコンテンツ評価システムにおいては、評価のボタン72a〜72dのいずれかの一回のクリックで、一次評価である時点情報の入力が行われる。すなわち、一次評価である時点情報の入力が、選択的クリックにより、コンテンツに関する良悪の評価を定める操作と共にコンテンツの再生と同時進行で逐次(すなわち順次)行われる。これにより、一次評価に評価した時点の情報に加えて、コンテンツの一部の実際の良悪の評価情報が含まれることとなる。
端末20は、評価操作が検出されなかったと判定する(ステップS5A:NO)かまたはステップS8Aの終了後、コンテンツの再生が終了したか否かを判定する(ステップS9A)。ステップS9Aにおいてコンテンツの再生が終了していないと判定された場合(ステップS9A:NO)、処理はステップS5Aに戻り、再度、評価操作の検出が行われる。すなわち、コンテンツの再生が継続して行われ、評価者による一次評価操作の受け付けが継続される。
端末20がステップS5AからステップS9A(NO)のループを繰り返すことにより、一次評価が継続的に行われる。例えば、図10に示す一次評価表示部71隣の「とてもネガティブ」チェックマーク−−のボタン72d、「ややポジティブ」チェックマーク+のボタン72b及び「ややネガティブ」チェックマーク−のボタン72cがそれぞれ順次的にクリックされた場合、3本の評価バーBar、すなわち3つのコンテンツ片を示すマーカーは、コンテンツが進むに従って右から左へ移動するように、逐次表示される。
なお、コンテンツの再生が終了して一次評価がコンテンツを通して完了してから二次評価に移るのではなく、一次評価と並行して、すなわちコンテンツを再生しつつ二次評価(コメント入力)を行うことが可能であってもよい。この場合二次評価は、評価コメント入力欄73に例えばキーボード入力される。評価コメント入力欄73の入力コメントは、評価コメント表示部74上から2番目以降の個別コメントボックスへ反映され、入力と同期してクリック時点の時刻とともに表示される。この際、端末20は、当該クリック操作を受け付けた時点及び上記した良悪の評価(評価ランクやコメント)の情報を含む一次評価情報及び二次評価情報をサーバ10に送信してもよい。
このように一次評価と並行して二次評価を行う際、例えば、一次評価操作を行うと、評価コメント欄73がアクティブにされ、コメント欄73への入力が可能となることとしてもよい。また、その後に完了ボタン76及び書きかけボタン79をクリックすることで、一次評価時点入力ボタン群72がアクティブにされ、一次評価の入力が可能となることとしてもよい。この際、書き込まれたコメントは、上述した評価コメントボックス74b−74dに表示される。
なお、例えば、コメント書き込みの後に、完了ボタン76がクリックされると、評価コメントボックスにチェックマークが表示されて(例えば、評価コメントボックス74c、74d右上部に表示)、コンテンツ片に対するコメントの入力が完了したという評価者の意思が示されてもよい。
また、コメント書き込みの後に、書きかけボタン79がクリックされると、評価コメントボックスに三角(△)マークが表示されて(例えば、評価コメントボックス74b右上部に表示)、コンテンツ片に対するコメントが入力途中であるという評価者の意思が示されてもよい。
コンテンツの再生中またはコンテンツの再生終了後に評価コメントの書き込みがあった場合、各コメントボックス内に書き込まれた評価コメントが表示される。なお、各々の評価コメントが一定量以上である場合は、その一部が表示される。
また、コンテンツ再生中において、評価コメントボックス74b−74dをクリックすることで、評価コメント欄73がアクティブになり、クリックされた評価コメントボックスの全部のコメントが評価コメント欄に表示されかつ当該表示されたコメントが編集可能となってもよい。
なお、図10の評価コメント表示部74の最上段は、コンテンツ全体に対する全体コメントを表示する全体コメントボックス74Rである。当該全体コメントボックス74Rをクリックすることで評価コメント欄73がアクティブになり、全体コメントボックスの全部のコメントが評価コメント欄に表示されかつ当該表示されたコメントが編集可能となる。
端末20がコンテンツの再生が終了したと判定すると(ステップS9A:YES)、端末20は、評価者によるコンテンツ片の選択を受け付け、受け付けた選択に基づいてコンテンツ片の送信要求をサーバ10に送信する(ステップS10A)。具体的には、画面70の一次評価表示部71に示される3本の評価バーBar又は評価コメント表示部74の2番目以降の個別コメントボックス74b−74dのいずれかの選択的なクリックを検出して、選択されたコンテンツ片の送信要求をサーバに送信する。
サーバ10は、当該コンテンツ片の送信要求を受信すると、情報が到来したと判定し(ステップS4B:YES)、さらにそれがコンテンツ片の送信要求であると判定する(ステップS5B:NO、ステップS9B:YES)。その後、サーバ10は、当該要求されたコンテンツ片を端末20に送信する(ステップS10B)。
端末20は、サーバ10からコンテンツ片を受信するとそれを再生する(S11A)。ステップS11の終了後、端末20は画面70を介して、当該受信されて再生されているコンテンツ片に対する二次評価の入力を受け付ける(ステップS12)。この際、上述したように、評価バーBarまたは評価コメントボックス74b−74dのクリック操作の後、評価コメント欄73がアクティブにされて、当該再生されているコンテンツ片に関するコメント(二次評価)が評価コメント入力欄73に入力可能とされてもよい。
この状態で、評価者は同欄において、より詳細に評価コメント(二次評価)を加筆したり、これを事前に(一次評価と並行して)入力された評価コメントを編集(二次評価の実行・入力)したりすることができる。
ステップS12Aの終了後、端末20は、受け付けた当該二次評価を含む二次評価情報をサーバ10に送信する(ステップS13A)。サーバ10は、二次評価情報を受信すると、情報が到来したと判定し(ステップS4B:YES)、さらにそれが二次評価情報であると判定する(S5B:NO、S9B:NO、ステップS11B:YES)。その後、当該受信した二次評価情報を、当該二次評価の対象となったコンテンツ片と関連付けた上で評価情報&コンテンツ片DB13cに保存する(ステップS12B)。
サーバ10は、ステップS8B、S10BもしくはS12Bの終了後、またはステップS4Bにおいて情報が到来しなかったと判定した場合(ステップS4:NO)もしくはステップS11Bにおいて、受信した情報が二次評価情報ではない(すなわち、一次評価情報、コンテンツ片送信要求及び二次評価情報のいずれでもない)と判定すると、端末20からの評価完了の通知が到来するのを待機する(ステップS13B)。
ステップS13Bにおいて二次評価の完了の通知が到来していないと判定された場合(ステップS13B:NO)、処理はステップS4Bに戻り、再度、サーバ10は端末20からの情報の到来を待機する。
また、端末20は、ステップS13Aの終了後、評価が終了したか否かを判定する(ステップS14A)。この判定は、例えば、図10に示す画面70内の「終了」ボタン80をクリックしたか否かで実行される。ステップS14Aにおいて評価が終了していないと判定された場合(ステップS14A:NO)、処理はステップS10Aに戻り、再度、コンテンツ片の選択を受け付ける。
端末20がステップS10AからステップS14A(NO)のループを繰り返すことにより、評価者は、コンテンツ片抽出の後にコンテンツ片を選択して再度聴取しつつ、図10のWeb画面の評価コメント入力欄73においてコメントを入力・編集して二次評価を完成させることができる。
終了ボタン80がクリックされ、ステップS14Aにおいて評価が終了したと判定された場合(ステップS14A:YES)、端末20は評価終了の通知をサーバ10に送信(ステップS15A)して全処理を終了する。そして、待機しているサーバ10は評価終了の通知を受信したと判定し(ステップS13B)、全処理を終了する。
なお、評価コメント入力欄73への入力中に、前後ボタン77の前ボタン又は後ボタンをクリックすることで、コンテンツの時間軸において、現在コメントしているコンテンツ片の前後に位置するコンテンツ片に対するコメント入力に遷移することもできる。また、評価者は、評価コメント入力欄73において入力した内容を、「削除」ボタン78をクリックすることで削除することもできる。
実施例2の評価装置及び評価システムによれば、コンテンツを視聴・聴取しつつ比較的簡単な直感的な関心の有無を示す一次評価(時点情報)を行い、コンテンツの視聴・聴取後に当該時点情報に基づいて生成されたコンテンツ片を聴取して、より詳細な二次評価を行うことができる。
そして、このコンテンツ片の開始時点及び終了時点が一次評価に応じて適切に変化させられることにより、最適な評価が可能になる。すなわち、コンテンツの一部を一次評価(時点情報)に応じて抽出してコンテンツ片を生成し、その後に当該コンテンツ片を再度詳細に評価することを可能にすることで、コンテンツについての精確かつ詳細な評価を行うことが可能となる。
また、実施例2の評価装置及び評価システムによれば、コンテンツの再生中にその再生を止めることなく、当該コンテンツの一部に対する良悪の情報を含む評価である一次評価を行うことが可能である。これにより、コンテンツを聴取または視聴しながら、その場で感じた直感的な良悪の評価である一次評価を入力し、当該一次評価情報に基づいて、詳細な二次評価を適切に行うことが可能となる。
なお、上述の実施例2において、上述の実施例1と同様に、抽出されたコンテンツ片の始点及び終点を任意に変更できることとしてもよい。すなわち、一次評価に基づいてコンテンツ片が抽出された後に、当該コンテンツ片の始点と終点を評価者が変更できることとしてもよい。このようにすることで、評価者の意図とはズレた部分がコンテンツ片に抽出された場合に、当該コンテンツ片の始点と終点を調整することで、評価者が真に求めるコンテンツ片を生成することが可能となる。
また、上述の実施例2においては、端末20がコンテンツサーバCSから到来したコンテンツを再生し、評価者が当該再生されたコンテンツを聴取して一次評価を行う場合を例に説明した。しかし、一次評価は、コンテンツサーバCSに記録される講演等のコンテンツがコンテンツサーバCSへ記録されるのと並行して、評価者が生(ライブ)で当該コンテンツを視聴・聴取しつつ行うこととしてもよい。
この場合、図9のルーチンにおいて、ステップS2A−S4Aを省略して処理することとしてもよい。また、ステップS9Aの再生終了の判定は、生(ライブ)で行われている講演の終了をもって、例えば当該講演の録音・録画処理の終了をもって判定することとしてもよい。
また、上述の実施例2においては、端末20がコンテンツ片を再生するにあたり、コンテンツ片の送信をサーバ10に要求し、サーバ10からコンテンツ片を受信する場合を例に説明した。しかし、図10のステップS7Aのコンテンツ片情報の受信等の処理において端末10が予めコンテンツ片を受信し、ステップS10のコンテンツ片の選択を受け付けた際に、当該予め受信したコンテンツ片を再生することとしてもよい。
また、上述の実施例2において、一次評価時点入力ボタン群72とコメント入力欄73を同時にアクティブにすることを不可能にすることとしてもよい。すなわち、例えば、二次評価の入力時には、その入力を完了するまで一次評価をすることができないこととしてもよい。具体的には、コメント欄73への入力時に完了ボタン76または書きかけボタン79がクリックされなければ一次評価時点入力ボタン群72がアクティブにならず、一次評価が入力できないようにすることとしてもよい。
[一次評価及び二次評価の入力方法]
実施例1及び2において、一次評価及び二次評価の入力方法については、一次評価及び二次評価の入力方法は上記例示したものに限られない。また、一次評価の入力において、マウスをクリックすることの他に、マウスのホイールを前後に回転することによって評価を入力することとしてもよい。また、入力装置としてタッチパネルを用いる場合には、タッチパネルをタップ、フリック、スワイプすることによって評価を入力することとしてもよい。また、実施例2において、入力部27がキーボードやテンキーの場合には、例えば上記各評価を数字キーと関連付けておくことで、数字キーを入力することで上記各評価を行うことができることとしてもよい。
また、実施例1及び2において、入力装置として加速度センサを有するコントローラ(例えば、加速度計を内蔵するスマートフォン)を用いる場合には、コントローラを傾けたり、揺らしたり、振ったりすることによって評価を入力することとしてもよい。その場合、一次評価として、当該加速度の情報が用いられ、コントローラを傾けた角度・方向、コントローラを揺らした早さや揺れの大きさ、コントローラを振った回数、早さ又は振り大きさ等に基づいて入力内容に変化をもたらすこととしてもよい。
また、実施例1及び2において、入力装置としてカメラを用いる場合には、実際のジェスチャを画像認識等で読み取るようなモーション入力等を用いてもよい。また、入力装置として音声入力装置を用いる場合には、音声による評価の入力が行われてもよい。この場合、単に入力された音声の大小、高低、音声入力の頻度、具体的な評価の音声認識等によって評価の入力が行われてもよい。
[一次評価の形式]
実施例1及び2において、一次評価の形式は上記例示したものに限られない。例えば、一次評価の形式を単純に点数形式で入力する形式としてもよい。また、一次評価が実施例2の二次評価におけるような選択肢を選択することで行われることとしてもよい。このようにすることで、評価者の二次評価要求等の要望も含めた形で一次評価を受け付けることが可能となる。
[コンテンツ片の生成方法]
実施例1及び2において、コンテンツ片の生成方法は上記例示したものに限られない。例えば、一次評価が複数の端末20間で大きく異なっている部分をコンテンツ片として生成してもよい。また、コンテンツ又は実演において予めコンテンツ作成者又は実演者が、評価者によって端末20に入力される一次評価を予想しておき、当該予想された一次評価と実際に入力された一次評価の差異が大きい(例えば、ポジティブな評価があろうと予想したところにネガティブな評価がなされていた、又は、多くの一次評価の入力があるだろうと予想したところに全く一次評価の入力がなかった等)部分をコンテンツ片としてもよい。
[二次評価の形式]
実施例1及び2において、二次評価の形式は上記例示したものに限られない。例えば、二次評価の形式を、「話が上手」、「説得力がある」等、1又は複数の項目に対する段階式評価の形式にしてもよい。また、模範演技等の模範となる映像等とコンテンツ片を比較表示してコンテンツ片に対する二次評価を行う形式にしてもよい。また、実施例1及び2において、二次評価は一次評価と異なった基準で行われる他に、一次評価と二次評価とが同一の基準で行われることとしてもよい。
また、実施例1及び2において、コンテンツ片をサーバ10で生成する他に、コンテンツ片を端末装置20において生成することとしてもよい。その場合、例えば、一次評価情報は、二次評価情報の受け付け後に端末20によってまとめて、サーバ10に送信されることとしてもよい。
[コンテンツ]
実施例1及び2において、コンテンツは上記例示した音声に限られない。例えば、コンテンツは、演奏、講演、講義、プレゼンテーション又は演劇等の実演等、並びに映画、アニメ、CM等の記録された音声付の動画、又は、ライブ配信された音声付の動画も含む。その場合、音声付の動画等をWeb画面の任意の領域に表示させることとしてもよい。
なお、コンテンツが音声付きの動画等である場合に、コンテンツ片が1もしくは複数の静止画像及び/又は音声のみで構成されることとしてもよい。例えば、サーバ10と端末20との間のネットワーク環境が劣悪である場合、又は端末20に映像再生能力又は映像再生能力が著しく低い場合に、コンテンツ中の音声のみをコンテンツ片として生成・送信することで、二次評価を円滑に行うことが可能となる。
さらに、多人数の評価がまとめてサーバ10に保存されることにより、多人数の評価をまとめて、端末20を介して参照できるようになる。
また、上述の実施例のシステムにおいて、ユーザの操作に応じて、コンテンツ片の一次評価情報及び二次評価情報を含む情報を図表化してもよい。例えば、コンテンツの時間軸に沿って複数のコンテンツ片の一次評価及び二次評価の集計の結果(総得点、ランキング等)を並べて、当該時間軸上のヒストグラムとして表示してもよい。また、1つのコンテンツ内の一次評価及び二次評価の集計の結果を並べて表やグラフとして表示してもよい。
また、上述の実施例において、コンテンツ及びコンテンツ片を倍速で再生することを可能としてもよい。
上述した両実施例における端末もしくはサーバの構成、ルーチン、又は表示もしくは入力の態様等は、例示に過ぎず、用途等に応じて、適宜選択又は変更することができる。例えば、ルーチンにおける各ステップは、上記した例に関わらず1つの端末のみで実行されて、当該1つの端末のみでコンテンツ評価装置として機能してもよい。