JP6629518B2 - ヒンジ構造およびそれを用いたアームレスト装置 - Google Patents

ヒンジ構造およびそれを用いたアームレスト装置 Download PDF

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本発明は、ヒンジ構造およびそれを用いたアームレスト装置に関し、特に、ゼンマイバネを内蔵したヒンジ構造およびそれを用いたアームレスト装置に関する。
一般なヒンジ構造では、支持部に対して被支持部が回転可能に取り付けられており、ヒンジ構造を使用する使用者の操作により、被支持部が回転可能とされている。このようなヒンジ構造は、例えば、車両に内蔵されるシート等に採用される。
一方、車両に備えられるシートに於いては、走行時に於いて車両から入力される振動により、シート自体が共振することを防止するために、その内部にダイナミックダンパを内蔵させたものがある。
特許文献1を参照すると、振動防止のための質量体を小さくするための発明が記載されている。具体的には、図4を参照して、シート100に、上下のステー103A、103Bを配置している。また、ステー103A、103B同士の間に質量体104を配設し、質量体104の上面と上側ステー103A間、および質量体104の下面と下側ステー103Bに、それぞれゴム体105A〜105Dを設けている。これにより、質量体104とゴム体105A〜105Dとでダイナミックダンパが構成されている。
特許文献2を参照すると、錘の重量等を変更すること無くダイナミックダンパの共振数端数帯域を変更できる、車両用シートのクッション体が記載されている。具体的には、図5を参照して、ヘッドレスト200のクッション材201の内部において、ヘッドレストステー202の一対の連結部203の間に、錘204が設けられている。また、クッション材201の内部にて、錘204と連結部203との間には、クッション材201を連結部203側と錘204側とに分離する溝205が形成されている。これにより、錘204の質量やクッション材201の剛性を変更せずとも、ダイナミックダンパの共振周波数帯域を変更することが出来る。
特開2003−226179号公報 特開2014−125020公報
しかしながら、上記した一般的なヒンジ構造では、被支持部は支持部を回転中心として回転可能に支持されているものの、被支持部は回転動作以外の自由度を有していない。一方、被支持部の自由度を大きくするために、バネ等の弾性体を介して被支持部を支持部に備え付けると、被支持部は恒常的に支持部に対して揺動可能な状態となる。すなわち、必要に応じて、被支持部の可動範囲を調整することが容易でない課題があった。
特許文献1に記載された技術では、質量体104はゴム体105A〜105Dにより支えられており、係る構成により質量体104は変位可能に支持されている。しかしながら、質量体104は常にゴム体105A〜105Dにより支えられているため、重量体104の変位を規制することが容易でない課題があった。
特許文献2では、錘204がクッション材201により支持されることで、ダイナミックダンパが構成されている。よって、シートのリクライニング角度が調整されることにより、ヘッドレスト200の角度が変更されると、錘204とクッション材201とから成るダイナミックダンパが適切に動作しないことが考えられる課題があった。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、必要に応じて被支持部の変位状態を調節することが出来るヒンジ構造およびそれを備えたアームレスト装置を提供することにある。
本発明は、シートバックの側部にアームレスト本体を回転可能に配置したアームレスト装置であり、前記シートバックの側部に配置した支持部材と、前記支持部材により回転可能に支持され、前記アームレスト本体に内蔵された重量体と、巻き中心部が前記支持部材に固定され、外側の端部が前記重量体に固定されたゼンマイバネと、を具備し、前記重量体は、前記ゼンマイバネのみを介して、前記支持部材により支持され、前記アームレスト本体が収納状態であれば、前記ゼンマイバネが緩み状態であることで、前記重量体は前記支持部材により変位可能に支持され、前記アームレスト本体が使用状態であれば、前記ゼンマイバネが締め付け状態であることで、前記重量体の前記支持部材に対する変位が規制されることを特徴とする。
本発明のヒンジ構造によれば、支持部材に対する被支持部材の角度が、所定の第1角度であれば、ゼンマイバネが緩み状態であることで、被支持部材は支持部材により変位可能に支持される。一方、支持部材に対する被支持部材の角度が、第1角度とは異なる第2角度であれば、ゼンマイバネが締め付け状態であることで、被支持部材の支持部材に対する変位が規制される。よって、支持部材と被支持部材との角度を変化させることにより、被支持部材の変位を適宜規制して可動範囲を規制することが可能となる。
更に、本発明のアームレスト装置によれば、アームレスト装置が収納状態の場合に、ゼンマイバネが緩み状態であることで、重量体は支持部材により変位可能に支持される。一方、アームレストが使用状態の場合は、ゼンマイバネが締め付け状態であることで、重量体の支持部材に対する変位が規制される。よって、アームレスト装置が収納状態であるときは重量体がダイナミックダンパとして機能する一方、アームレスト装置が使用状態であるときは重量体の可動範囲が制限されて振動が抑止されている。よって、使用状態のアームレスト装置は振動が抑制されているので、アームレスト装置に接触する搭乗者の腕に、不快な振動が伝わることが抑止されている。
本発明のヒンジ構造を示す図であり、(A)および(B)はヒンジ構造を示す側面図である。 本発明のアームレスト装置を示す図であり、(A)はアームレスト装置を備えるシートを示す斜視図であり、(B)はアームレスト装置を示す斜視図である。 本発明のアームレスト装置を示す図であり、(A)および(B)はアームレスト装置を示す側面図である。 背景技術のシートを示す斜視図である。 背景技術のヘッドレストを示す斜視図である。
以下、図を参照して、本形態のヒンジ構造およびそれを備えたアームレスト装置を説明する。
図1を参照して、本形態のヒンジ構造10を説明する。図1(A)は被支持部材12の可動範囲が制限されていないヒンジ構造10を示す側面図であり、図1(B)は被支持部材12の可動範囲が制限されているヒンジ構造10を示す側面図である。
図1(A)を参照して、本形態のヒンジ構造10は、支持部材16と、支持部材16を取り巻くように配置されたゼンマイバネ14と、ゼンマイバネ14を介して支持部材16により回転可能に支持された被支持部材12と、を有している。
ヒンジ構造10の主な作用は、支持部材16に対する被支持部材12の角度を変化させることで、被支持部材12が変位可能に支持される状態(変位可能状態)と、被支持部材12の変位が規制される状態(変位規制状態)と、を実現することに在る。
支持部材16は、ヒンジ構造10を構成する他の部材(ゼンマイバネ14および被支持部材12)を機械的に支持する役割を有する。被支持部材12の形状は、ゼンマイバネ14がその周囲に巻回されるのを容易とするために、紙面上にて厚み方向に中心軸を有する円筒形状を呈している。被支持部材12の位置は、ゼンマイバネ14の付勢力により回転しないように、固定されている。
ゼンマイバネ14は、支持部材16の周囲を複数回取り巻くように、ゼンマイ状に巻回された長尺の鋼板から構成されている。本形態では、ゼンマイバネ14は、中心部から外側に向かって反時計回りに巻回されている。ゼンマイバネ14の内側の端部は支持部材16に固定され、その外側の端部は被支持部材12に固定されている。ゼンマイバネ14の作用は、支持部材16と被支持部材12とを、状況に応じて変位可能に連結させることにある。
被支持部材12は、中心線18に沿って長手方向を有する略直方体形状の部材である。被支持部材12の下端付近が、ゼンマイバネ14を介して支持部材16に支持されている。被支持部材12の材料としては、例えば金属などの比重が大きいものが採用される。被支持部材12の具体例としては、後述するようなダイナミックバンパの重量体等が挙げられる。
上記した構成のヒンジ構造10は、被支持部材12が変位可能に支持される状態(変位可能状態)と、被支持部材12の変位が規制される状態(変位規制状態)とを有する。これら各状態を以下に説明する。
図1(A)を参照して、被支持部材12が変位可能に支持される変位可能状態を説明する。この状態では、支持部材16の中心点Cから垂直に下方に伸びる線分L1と、中心点Cとゼンマイバネ14と被支持部材12との接続部とを繋ぐ線分L2とで形成される角の角度θ1(第1角度)は、例えば90度である。また、被支持部材12の長手方向に対して平行な中心線18は紙面上にて垂直方向に伸びている。
かかる変位可能状態にあっては、ゼンマイバネ14は緩み状態である。すなわち、半径方向に於いて、ゼンマイバネ14を構成する鋼板同士の間には間隙が存在しており、鋼板同士は実質的に接触していない。この状態では、ゼンマイバネ14は、ゼンマイバネ14が緩む方向(時計回り)に作用する付勢力を、被支持部材12に与えている。更に、ゼンマイバネ14を構成する鋼板同士は接触していないので、ゼンマイバネ14自体が変形可能である。よって、被支持部材12は、支持部材16に対して、所定の可動幅にて(すなわちゼンマイバネ14が変形する範囲内にて)、変位可能に支持されている。具体的には、被支持部材12は、紙面上にて、上下方向に変位可能であるし、左右方向にも変位可能である。この変位可能状態に於いて、矢印で示す方向(反時計回り)に被支持部材12を回転させることにより、ヒンジ構造10の状態は、図1(B)に示す変位規制状態となる。この際、被支持部材12を回転させる使用者は、ゼンマイバネ14の付勢力に抗いつつ、支持部材16の中心点Cを回転中心として、被支持部材12を反時計回りに90度回転させる。この回転に伴い、ゼンマイバネ14は徐々に締め付けられる。
図1(B)を参照して、被支持部材12の変位が規制される変位規制状態を説明する。この状態では、上記した線分L1と線分L2とで形成される角の角度θ2(第2角度)は約180度となっている。すなわち、図1(A)に示す変位可能状態において、被支持部材12を反時計回りに90度回転させることで、図1(B)に示す変位規制状態に移行する。
この図に示す変位規制状態では、ゼンマイバネ14は、締め付け状態となっている。具体的には、ゼンマイバネ14を構成する鋼板が、半径方向に於いて互いに接触し、線間接触が増加している。この図に示すゼンマイバネ14は、これ以上締め付けることが出来ない「底突き」の状態である。換言すると、ゼンマイバネ14の円周方向に於ける支持部材16に対する位置は、図1(A)に示す変位可能状態では変形可能であり、図1(B)に示す変位規制状態の際に「底突き」となるような位置とされる。
ゼンマイバネ14がこのような締め付け状態となることにより、ゼンマイバネ14が実質的に変形することがないので、支持部材16に対する被支持部材12の変位が固定される。すなわち、この変位規制状態では、紙面上に於ける被支持部材12の横方向および縦方向の移動が規制されている。これにより、変位規制状態にてヒンジ構造10に振動が作用したとしても、被支持部材12が揺動することが抑制される。
更に、上記したように、図1(B)に示す変位規制状態では、ゼンマイバネ14は、それ以上回転させて締め付けることが出来ない底突きの状態である。よって、変位規制状態に於けるゼンマイバネ14は、被支持部材12が反時計回りに過度に回転することを抑制する回転防止手段としても機能している。
一般には、ゼンマイバネ14を機械構造に適用させる場合は、その弾性特性を発揮させるために、締め付け状態であってもゼンマイバネ14は底突きしないような構成とされる。一方、本形態では、ゼンマイバネ14を敢えて底突きの状態とすることにより、ゼンマイバネ14自体が変形しない状態を実現させ、被支持部材12の揺動を抑制するという効果を奏している。
また、図1(B)に示す変位規制状態から図1(A)に示す変位可能状態に移行するためには、ヒンジ構造10を使用する使用者が、被支持部材12を時計回りに約90度回転させる。その際に、ゼンマイバネ14が締め付け状態から緩み状態に復元しようとする復元力を用いて、被支持部材12が時計回りに回転することを補助することにより、被支持部材12を回転させるために必要とされる労力を低減させることが出来る。
図2を参照して、上記したヒンジ構造10が組み込まれた車両用のシート20の構成を説明する。図2(A)はシート20を全体的に示す斜視図であり、図2(B)はシート20に備えられるアームレスト装置26の構成を示す斜視図である。
図2(A)を参照して、車両用のシート20は、シートクッション22と、シートクッション22の後方端部に回転可能に取り付けられたシートバック24と、シートバック24の上端に昇降可能に取り付けられたヘッドレスト28と、シートバック24の側面に回転可能に取り付けられたアームレスト装置26と、を主要に備えている。シートクッション22は搭乗者の臀部を下方から支え、シートクッション22は搭乗者の背中を後方から支える。また、ヘッドレスト28は搭乗者の頭部を後方から支え、アームレスト装置26は搭乗者の腕を下方から支える。
図2(B)を参照して、アームレスト装置26は、アームレスト本体30と、アームレスト本体30に内蔵された支持部材32、重量体34およびゼンマイバネ36とを備えている。ここで、支持部材32、重量体34およびゼンマイバネ36は図1(A)に示したヒンジ構造を構成している。すなわち、支持部材32は図1(A)に示す支持部材16に対応し、重量体34は図1(A)に示す被支持部材12に対応し、ゼンマイバネ36は図1(A)に示すゼンマイバネ14に対応している。
アームレスト本体30は、シートバック24の側面に回転可能に配置された筐体であり、重量体34等を収納するための内部空間を備えている。アームレスト装置26を、シートバック24に対して回転させると、アームレスト本体30は、重量体34およびゼンマイバネ36と共に回転する。
支持部材32は、アームレスト本体30、ゼンマイバネ36および重量体34を、シートバック24に対して回転可能に取り付けるための部位であり、シートバック24の側面に対して固定されている。使用状況下では、アームレスト本体30を回転させても支持部材32は回転しない。
ゼンマイバネ36は、支持部材32を取り巻くように巻回された長尺の鋼板から構成され、内側の端部が支持部材32に固定され、外側の端部が重量体34に固定されている。
重量体34は、略直方体形状に成形された金属等から構成され、アームレスト本体30に揺動可能な状態で内蔵されている。これにより、ゼンマイバネ36と重量体34とでダイナミックバンパが構成される。
図3に基いて、上記した図2も参照しつつ、アームレスト本体30の構成を詳述する。図3(A)はアームレスト装置26を図2(A)に示すシート20に対して立てて収納させた収納状態を示す。図3(B)はアームレスト装置26を図2(A)に示すシート20に対して倒して使用する使用状態を示す。
図3(A)を参照して、アームレスト装置26を立てることにより、アームレスト装置26の長手方向は、シートバック24(図2(A))の長手方向と平行となり、アームレスト装置26は収納された状態となる。この状態では、アームレスト装置26の長手方向は、略垂直か上方に向かって後方に傾斜している。
アームレスト装置26が収納されている状態では、ゼンマイバネ36は緩み状態であり、ゼンマイバネ36を構成する鋼板同士は半径方向に於いて離間している。よって、ゼンマイバネ36を介して支持部材32に支持されている重量体34は、ゼンマイバネ36が変形することで、アームレスト本体30の内部にて上下方向および左右方向に変位することが可能な変位可能状態となっている。また、この状態では、線分L1と線分L2とで形成される角の角度θ1(第1角度)は約90度である。また、重量体34の中心線18の伸びる方向は、シートバック24(図2(A))の前面に対して略並行であり、シートクッション22(図2(A))の上面に対して略垂直である。
この状態で、ゼンマイバネ36および重量体34はダイナミックバンパとして機能する。すなわち、車両が走行している状況下にて、車体からシート20に振動が作用したとしても、この振動により重量体34がアームレスト本体30の内部で揺動することにより、シート20自体の振動が減衰される。具体的には、シートクッション22から入力した振動は、シートバック24(図2(A))および支持部材32を経由して、ゼンマイバネ36および重量体34に伝達する。そして、この伝達された振動により重量体34がアームレスト本体30の内部にて揺動する。これにより、シート20の振動が抑制される。換言すると、シート20に車体から入力される振動の周波数帯域が、シート20の共振周波数帯域と略一致したとしても、この周波数帯域にて重量体34が共振状態となることで、シート20の共振振動が抑えられる。
更にまた、この状態では、ゼンマイバネ36は、アームレスト本体30に対して、時計回りの付勢力を与えているので、振動等に起因してアームレスト本体30が反時計回りに不必要に倒れてしまうことが抑止される。
搭乗者がアームレスト装置26を倒して使用する際には、搭乗者は支持部材32を回転中心として、アームレスト装置26を反時計回りに約90度回転させる。これにより、アームレスト装置26は、収納状態から使用状態となる。
図3(B)を参照して、搭乗者の操作によりアームレスト装置26が反時計回りに倒されると、アームレスト本体30に内蔵されている重量体34も同時に反時計回りに約90度回転する。この時、線分L1と線分L2とで形成される角の角度θ2(第2角度)は約180度である。また、重量体34の中心線18は、シートバック24(図2(A))の前面に対して略直角であり、シートクッション22(図2(A))の上面に対して略並行となる。
重量体34の回転に伴い、ゼンマイバネ36は締め付けられる方向に回転され、ゼンマイバネ36を構成する鋼板同士が半径方向に接触する底突き状態となる。ゼンマイバネ36が底突き状態となると、ゼンマイバネ36は容易に変形しないので、重量体34はゼンマイバネ36を介して支持部材32に固定され、変位規制状態となる。
この変位規制状態では、走行中の車体からの振動が支持部材32に伝達したとしても、アームレスト本体30の内部にて重量体34が揺動することはない。よって、アームレスト装置26の上面に、搭乗者の腕が接触していたとしても、重量体34の揺動に起因した振動がその腕に伝達することがないので、搭乗者が不快な振動を腕に感じることが抑止されている。
また、アームレスト装置26が倒される使用状態にて、ゼンマイバネ36が底突きすることにより、ゼンマイバネ36を、アームレスト装置26が過度に倒れることを抑制するストッパーとして用いることができる。
アームレスト装置26を使用状態から収納状態に戻す際には、搭乗者がアームレスト装置26を時計回りに約90度回転させる。その際にゼンマイバネ36の回復力で搭乗者の回転動作を補助することが可能となる。このことにより、アームレスト装置26は図3(A)に示す変位可能状態となり、ゼンマイバネ36および重量体34がダイナミックバンパとして機能することでシート20(図2(A))の走行時における振動を抑制している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で以下の変更が可能である。
図1(A)を参照すると、ゼンマイバネ14は支持部材16の外側に配置されているが、ゼンマイバネ14の少なくとも一部は、支持部材16に内蔵されても良い。このことは、ヒンジ構造10全体としての小型化に寄与する。
10 ヒンジ構造
12 被支持部材
14 ゼンマイバネ
16 支持部材
18 中心線
20 シート
22 シートクッション
24 シートバック
26 アームレスト装置
28 ヘッドレスト
30 アームレスト本体
32 支持部材
34 重量体
36 ゼンマイバネ

Claims (5)

  1. シートバックの側部にアームレスト本体を回転可能に配置したアームレスト装置であり、
    前記シートバックの側部に配置した支持部材と、
    前記支持部材により回転可能に支持され、前記アームレスト本体に内蔵された重量体と、
    巻き中心部が前記支持部材に固定され、外側の端部が前記重量体に固定されたゼンマイバネと、を具備し、
    前記重量体は、前記ゼンマイバネのみを介して、前記支持部材により支持され、
    前記アームレスト本体が収納状態であれば、前記ゼンマイバネが緩み状態であることで、前記重量体は前記支持部材により変位可能に支持され、
    前記アームレスト本体が使用状態であれば、前記ゼンマイバネが締め付け状態であることで、前記重量体の前記支持部材に対する変位が規制されることを特徴とするアームレスト装置。
  2. 前記アームレスト本体を、前記使用状態側に回転させることで、前記ゼンマイバネは締め付けられることを特徴とする請求項に記載のアームレスト装置。
  3. 前記ゼンマイバネの復元力で、前記アームレスト本体の、前記使用状態から前記収納状態への回転を補助することを特徴とする請求項または請求項に記載のアームレスト装置。
  4. 前記アームレスト本体が前記収納状態であれば、前記ゼンマイバネおよび前記重量体が、ダイナミックダンパとして機能することを特徴とする請求項から請求項の何れかに記載のアームレスト装置。
  5. 前記ゼンマイバネが底突する締め付け状態であることで、前記重量体の前記支持部材に対する変位が規制されることを特徴とする請求項から請求項の何れかに記載のアームレスト装置。
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