JP6629354B2 - シード粒子製品 - Google Patents

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Description

本発明は、菓子製品、特に、シード粒子製品に関する。本発明はさらに、シード粒子製品を得るための方法およびシード粒子製品の使用に関する。
チョコレート製造の通常の工程に関与する多くのプロセスステップの中にテンパリングと呼ばれる最終プロセスがある。カカオバターの制御されない結晶化により、典型的には、サイズの異なる結晶が生じる。これが原因で、チョコレートの表面はまだらで光沢のない外観を呈し、チョコレートは割ったときにパチンと割れるのではなく粉々に崩れてしまう。適切に処理されたチョコレートの均一な光沢とパリパリとした歯ごたえは、テンパリングプロセスによって生成された一貫して小さいカカオバター結晶によるものである。
このようなテンパリングプロセスは、例えばEP1616487号に記載されているような周知のテンパリング装置を用いて得ることができる。
十分にテンパリングされたチョコレートを得る別の方法は、チョコレートをシーディングすることであってもよい。しかしながら、チョコレートのシーディングはまた困難な技術であり、多くの課題の中で、シーディングプロセス自体を効率的かつ工業的規模で行うことは困難であり得る。
本発明は、脂肪相を含んでなるシード粒子製品に関し、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定される。
本発明はさらに、シード粒子製品を製造するための方法に関し、その方法は、
脂肪相を有するシード組成物を準備する工程であって、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなる、工程と、
シード粒子製品を得るために前記シード組成物を粒子化する工程と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定される。
本発明はさらに、チョコレートまたはチョコレート様製品などの菓子製品の製造における、その実施形態のいずれかに記載されているシード粒子製品、または任意のその実施形態に記載されている方法によって製造されたシード粒子製品の使用に関する。
本発明は、さらなる側面では、その実施形態のいずれかに記載されているシード粒子製品を含んでなるチョコレートまたはチョコレート様製品に関する。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、第1の吸熱溶融ピーク位置1EMPP、第2の吸熱溶融ピーク位置2EMPP、および第1の吸熱溶融ピーク位置1EMPPと第2の吸熱溶融ピーク位置2EMPPとの間に位置する中間温度T intを含むある実施形態による異なる関連温度の図を示し、ここで、x軸は温度に関し、y軸は重量あたりの非定量エンタルピーを示す。 図2は、例2によるDSC溶融サーモグラムを示し、この図では、シードフレーク保存品についてのDSC溶融サーモグラムを実線で示し、シアステアリン(Shea stearin)IV 36保存品についてのDSC溶融サーモグラムを破線で示し、ここで、x軸は温度を指し、y軸はワット/グラムで示している。 図3は、例2による積分(累積)DSC溶融サーモグラム強度を示し、ここで、x軸は温度に関し、y軸は累積溶融サーモグラム強度のパーセンテージを指す。
発明の具体的説明
定義
本明細書で使用される場合、用語「脂肪酸」は、トリグリセリド中の遊離脂肪酸および脂肪酸残基を包含する。
本明細書で使用される場合、「食用」は、食物としてまたは乳製品もしくは菓子製品などの食品の一部としての使用に適したものである。従って、食用脂肪は、食物または食品中の脂肪としての使用に好適であり、食用組成物は、食物または乳製品もしくは菓子製品などの食品における使用に好適な組成物である。
本明細書で使用される場合、「%」または「パーセンテージ」は総て、特に断りのない限り、重量パーセンテージ、すなわち、wt.%またはwt.−%に関する。
本明細書で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、特に明確に指示しない限り、複数形の指示対象を含む。
本明細書で使用される場合、「植物油」および「植物性脂肪」は、特に断りのない限り、交換可能に使用される。
本明細書で使用される場合、「少なくとも1つの」は、1以上、すなわち、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10などを意味することを意図している。
本明細書で使用される場合、用語「吸熱溶融ピーク位置」は、溶融ピークの位置を指し得、これは主要な吸熱溶融ピークであり得るかまたはそれはより小さい溶融ピークであり得る。
本明細書で使用される場合、用語「トリグリセリド」は、用語「トリアシルグリセリド」と交換可能に使用され得、グリセロールと3つの脂肪酸に由来するエステルとして理解されるべきである。「トリグリセリド」は、TGまたはTAGと略記され得る。特定の分子式を有する単一のトリグリセリド分子は、植物供給源または非植物供給源のいずれかのものである。例えばStOSt−トリグリセリドのような、いくつかのトリグリセリドは、植物供給源および/または非植物供給源の両方から得られ得る。従って、StOSt−トリグリセリドを含んでなる脂肪相は、植物供給源のみから得られたStOSt−トリグリセリドまたは非植物供給源のみから得られたStOSt−トリグリセリドまたはそれらの組み合わせを含んでなり得る。すなわち、その脂肪相は、植物供給源から得られたいくつかのStOSt−トリグリセリド分子と、非植物供給源から得られたいくつかのStOSt−トリグリセリド分子とを含み得る。
本明細書で使用される場合、用語「植物性」は、その元の化学構造/組成を保持する植物を起源とすることと理解されるものとする。従って、植物性脂肪または植物性トリグリセリドは、それらの脂肪成分またはトリグリセリドの化学構造が変化しない限り、分画などの後に植物性脂肪または植物性トリグリセリドとして依然として理解されるべきである。植物性トリグリセリドが、例えばエステル転移されると、それらはもはや本文脈における植物性トリグリセリドとして理解すべきではない。
同様に、本明細書で使用される場合の「非植物性トリグリセリド」または「非植物性脂肪」に関する「非植物性」という用語は、天然の植物油またはその画分以外の供給源から得られたか、またはエステル転移後に得られたことを意味することを意図している。非植物性トリグリセリドの例は、例えば、限定されるものではないが、単細胞生物、動物性脂肪、および/またはエステル転移から得られたトリグリセリドであり得る。
本明細書で使用される場合、「エステル転移」は、トリグリセリドの脂肪酸部分の1つ以上を別の脂肪酸部分に置き換えること、または1つ以上の脂肪酸部分をあるトリグリセリド分子から別のものに交換することとして理解されるべきである。脂肪酸部分は、遊離脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸無水物、活性化脂肪酸および/または脂肪酸の脂肪アシル部分として理解され得る。本明細書で使用される用語「エステル転移」は、「エステル交換」と交換可能に使用され得る。エステル転移プロセスは、酵素的エステル転移または化学的エステル転移であり得る。化学的エステル転移および酵素的エステル転移は両方とも当技術分野において十分に記載されている。化学的エステル転移および酵素的エステル転移は両方とも標準的な手順によって行い得る。
本明細書で使用される場合、「部分的に溶融された」は、完全には溶融されず、完全には固体または結晶でないことを意味することを意図している。ある特定の温度範囲内では、シード製品は、ポンプ輸送可能なように十分に溶融しなければならず、チョコレートのシーディングが可能なシード結晶が残らない程度に溶融しないことがある。特定の実施形態では、部分的に溶融されたは、例えば、ある特定のパーセンテージは溶融し、ある特定のパーセンテージは溶融しない、すなわち、固体または結晶であることとより狭く理解され得る。これは、例えば、固形脂肪含量(solid fat content)(SFC)によって表され得る。SFCを測定するためのいくつかの方法は当技術分野において知られている。
本明細書で使用される場合「シード」とは、チョコレートのシーディングが可能な少なくとも数個の脂肪結晶を含んでなる組成物を意味することを意図している。
本明細書で使用される場合、用語「スラリー」は、チョコレートのシーディングが可能な少なくとも数個のシード結晶が存在する部分的に溶融された組成物である。従って、「スラリー」はまた、例えば、部分的に溶融された懸濁液、部分的溶融状態の懸濁液またはペーストとして理解され得る。
この文脈において、用語「ブルーム耐性」は、ブルーム形成を阻止するチョコレートの性質を指す。従って、本文脈中のチョコレートにおける増加または改善されたブルーム耐性は、チョコレートが表面のブルーミングに対してより高い耐性を有することを意味する。
本明細書で使用される場合、用語「画分」は、この点について、脂肪の天然供給源の成分の物理的分離後に残っている生成物であると理解される。この生成物は、その後、エステル転移反応に供され得る。
本明細書で使用される場合、第1の温度T1と第2の温度T2との間の溶融サーモグラムの積分強度は、20摂氏度〜65摂氏度の間の溶融サーモグラムの総積分強度に対するT1〜T2の間の溶融サーモグラムの積分強度のパーセンテージである。
本明細書で使用される場合、「チョコレート」は、チョコレートおよび/またはチョコレート様製品として理解されるべきである。あるチョコレートは、カカオバターを、典型的には、かなりの量で含んでなるが、あるチョコレート様製品は、例えば、カカオバターをカカオバター等価物、カカオバター代用品などに置き換えることにより、カカオバターが少なくてもなしでも製造し得る。また、多くのチョコレート製品は、カカオパウダーまたはカカオマスを含んでなるが、例えば、カカオバターからそのチョコレート風味を引き出すことのほか、典型的なホワイトチョコレートなどのいくつかのチョコレート製品はカカオパウダーなしでも製造し得る。国および/または地域によって、チョコレートとしての製品の販売に様々な制約があるかもしれない。チョコレート製品とは、チョコレートとしてまたは例えば、溶融プロフィール、風味などのようなチョコレートと共通の感覚的属性を有する菓子製品として、消費者が少なくとも経験した製品を意味する。
本明細書で使用される場合、「熱安定性チョコレート」は、熱、および熱に関連する影響、特に、ブルームに対する比較的高い耐性を有するチョコレートである。熱安定性チョコレートは、特定の実施形態では、従来のチョコレート製品の場合にそのような安定性が通常失われる温度より高い温度で、この熱安定性、特に、ブルーム安定性を保持する。
本明細書で使用される場合、用語「シード粒子製品」は、例えば、伝統的なテンパリングの使用と組み合わせてまたはこれに代わるものとして、チョコレートまたはチョコレート様製品を製造するためのシード製品を意味することを意図している。シード粒子製品は、粒子、例えば、フレーク、ペレット、顆粒、チップ、または粉末として提供され得る。
本明細書で使用される場合、温度T_中間値は、第1の吸熱溶融ピーク位置より高く第2の吸熱溶融ピーク位置より低い温度である。本発明によれば、温度T_中間値は少なくとも39.5摂氏度である。
略語
Sat=飽和脂肪酸/アシル基
U=不飽和脂肪酸/アシル基
St=ステアリン酸/ステアレート
A=アラキジン酸/アラキデート
B=ベヘン酸/ベヘネート
Lig=リグノセリン酸/リグノセレート
O=オレイン酸/オレエート
DSC=示差走査熱量測定
本発明はさらに、脂肪相を含んでなるシード粒子製品に関し、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定される。
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類が、熱安定性チョコレートの脂肪相中に含まれるトリグリセリド類の総量の一部を形成することは理解されるべきである。
前記脂肪相の60.0〜99.9重量%はトリグリセリド類であるため、前記脂肪相の0.1〜40重量%はトリグリセリド以外の脂肪、例えば、遊離脂肪酸、モノグリセリド、ジグリセリドまたはそれらの任意の組合せであり得る。
さらに、前記トリグリセリド類の40.0〜99.0重量%は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類である。トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するそのようなトリグリセリド類の例は、StOSt、POSt、POP、StOA、StOB、StOLig、AOA、AOB、AOLig、BOB、BOLig、およびLigOLigである。従って、前記脂肪相が、例えば、60%のトリグリセリド類を含んでなる場合、前記60%のトリグリセリド類の40%〜99%は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類であり、これは、この場合、前記脂肪相が、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類24%〜59.4%を含んでなることを意味する。
本発明によるシード粒子製品は、形態安定性それ自体が、例えば、チョコレートのシーディング用のシードとして、シード粒子製品を後に使用するための大きな問題ではない限りでは、シード粒子製品のわずかな溶融も許容され得るという利点を有する。
本発明の1つの利点は、より低い融解温度のトリグリセリド類を有する、すなわち、温度T_中間値以下で、例えば39.5摂氏度より低い、第1の吸熱溶融ピーク位置を示すシード粒子製品を提供することによって、スラリー化可能で、すなわち、加熱することによりスラリーに加工し得、従って、ポンプ輸送可能でかつチョコレート組成物と混合可能な粒子としてシード粒子製品が提供されるということであり得る。さらに重要な利点は、シード粒子製品はスラリーに加工され得るが、スラリーを確立した液体トリグリセリドは最終菓子製品において高融点結晶に変換され得るため、最終菓子製品の融点の低下が回避されるということである。最後に、上記の利点を得ると同時に、温度T_中間値より高い吸熱溶融ピーク位置を有する、すなわち、温度T_中間値、例えば39.5摂氏度で固体であるシード結晶を有するために、比較的高い温度で、従来のチョコレート製品がそれらのテンパリングに失敗する可能性があり、そのため、例えばブルーム形成が起こりやすくなる場合より上ですら、その有利なブルーム耐性を保持し得る熱安定性チョコレートとして最終菓子製品が得られることをシード粒子製品は促進し得る。例えば、チョコレートの融点より高い温度でまたはチョコレートが完全に溶融した時点など。これは、例えば、36摂氏度前後、37摂氏度前後、38摂氏度前後または39摂氏度前後であり得る。
第1の吸熱溶融ピーク位置および第2の吸熱溶融ピーク位置を有するシード粒子製品を提供するという規定によって、シードが粒子であるという事実のために、シーディングに先立って、例えばロジスティクスに関して容易に扱い得るシード製品を提供することが可能になることに注目すべきである。さらに、シード粒子製品が有効なシーディングを容易にするために総ての必要な成分を含むことに留意されたい。分離は回避し得る。別の重要な特徴は、粒子において第1の吸熱溶融ピーク位置および第2の吸熱溶融ピーク位置を得ることであり、それによって、第2の吸熱溶融ピーク位置より低い融点を有する粒子にトリグリセリドを利用し得るシード粒子製品を得て、好ましくは、シーディングされる菓子製品と混合する前に、シード粒子製品が部分的に溶融され得ることを確実にする。このように、シード粒子中での高融点トリグリセリドと低融点トリグリセリドとのこの混合が、今日の当技術分野で知られているものよりも熱安定性の高い製品をもたらすチョコレート菓子のシーディングを容易にすることに注目すべきである。
従って、本発明の1つの重要な利点は、シード粒子製品を使用して、比較的単純で効率的な方法で優れた熱安定性チョコレートを得ることができるということであり得る。
本文脈における熱安定性とは、有利には、比較的高い温度で部分的または全体的に溶融した後にテクスチャーを再生する最終製品の能力を指し得る。例えば、チョコレートの融点より高い温度でまたはチョコレートが完全に溶融した時点など。これは、例えば、36摂氏度前後、37摂氏度前後、38摂氏度前後または39摂氏度前後であり得る。従って、再生は、比較的高い温度よりも低い温度に冷却した後に、例えば周囲温度で行われ、これは、例えば、20〜25摂氏度の間であり得る。
本文脈において、シードとして使用される場合に提供されるシード粒子製品は、シーディングされたチョコレート製品がチョコレートを部分的に溶融する上昇した周囲温度を受け、チョコレートを再び固化させる後の冷却を受ける場合にテクスチャーまたは口当たりをあまり損なわないで得られた最終のシーディングされたチョコレート製品のある特定の程度の変形を可能にし得ることに注目すべきである。
さらに、シード粒子製品の製造現場と遠隔であってよいチョコレート製造現場でその最終シーディング目的のために固体シードが適用しやすい限り、提供されるシード粒子製品は概念上非常に有利であることに注目すべきである。これは、特に有利であり、T_中間値より高い非常に高い第2の吸熱溶融ピーク位置が存在するために可能になる。T_中間値より高いこの第2の吸熱溶融ピーク位置と、sn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類を有するトリグリセリド類をシード粒子製品が多く含むという事実とが組み合わさることにより、シードの製造、取り扱い、配布、適用が可能になる。1つの重要な特徴は、適用された結晶が、T_中間値より低い温度で溶融するものでさえ比較的高融点であるという事実を考慮すると、シード粒子製品それ自体は、輸送中に目詰まりし一緒に溶融する傾向がほとんどないということである。別の重要な特徴は、シード粒子製品は実際には低粘着性になり、中間付着が低く保たれ、それにより、固体ブロックよりもむしろ粒子形態でシード粒子製品を提供することが可能になるということである。提供されたシード粒子製品はまた、シード粒子製品の粒子が流動性であり、手作業をほとんど必要としないポンプまたはコンベアーによって取り扱い得るという事実のために、ロジスティクスのための現存するまたは若干変更された手段によって取り扱い得る。
本発明によれば、前記脂肪相は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類を前記脂肪相の40.0〜99.0重量%の間の量で含んでなる。トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類は、前記脂肪相中のトリグリセリド類の総量のサブセットであり、すなわち、そのトリグリセリド類は前記脂肪相の60.0〜99.9重量%を構成する。
これは、例えば、前記脂肪相中のトリグリセリド含量が前記脂肪相の90重量%であり、かつ、前記脂肪相中の、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の含量が前記脂肪相の70重量%であるある実施形態では、前記脂肪相中に、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類以外のトリグリセリド類は前記脂肪相の20重量%存在するということを意味する。
本発明のある実施形態によれば、前記シード組成物は、砂糖またはカカオパウダーなどの非脂肪成分を実質的に含まない。従って、前記シード組成物は、5重量%未満、例えば1重量%未満、例えば0.1重量%未満の非脂肪含量を有し得る。
ある有利な実施形態によれば、前記溶融サーモグラムは、HUBER TC45浸漬冷却システムを備えたMETTLER TOLEDO DSC 823eによる示差走査熱量測定(DSC)によって得られ、この場合、チョコレート菓子製品10+/−1mgのサンプルを40マイクロリットルアルミパン内に密封し、空のパンを参照として溶融サーモグラムを作成する。
本発明のある実施形態によれば、溶融ピーク位置を画定する前記溶融サーモグラムは、前記シード粒子製品の製造の直後、例えば、製造の1時間後、例えば、製造の2、4、8、または24時間後などに作成される。
本発明のある実施形態によれば、溶融ピーク位置を画定する前記溶融サーモグラムは、前記シード粒子製品の製造の約1時間後に作成される。
前記シード粒子製品は、密度に関する特定の要件を満たすように製造し得る。従って、本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、0.9グラム/立方センチメートル未満、例えば0.8グラム/立方センチメートル未満、例えば0.7グラム/立方センチメートル未満、例えば0.6グラム/立方センチメートル未満、例えば0.5グラム/立方センチメートル未満、例えば0.4グラム/立方センチメートル未満、例えば0.3グラム/立方センチメートル未満、例えば0.2グラム/立方センチメートル未満の密度を有する。
上記実施形態によるシード粒子製品を提供することによる1つの重要な利点は、比較的軽量の製品は、例えば、比較的高い表面積対体積比のために、シードスラリーに加工することがより容易であることがあり得る。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は、0.8グラム/立方センチメートル未満の密度を有する。
本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有する。
上記実施形態によるシード粒子製品を提供することの1つの重要な利点は、比較的軽量の製品は、例えば、比較的高い表面積対体積比のために、シードスラリーに加工することがより容易であり得る一方、シード粒子製品の重量あたりの輸送費が十分に低く維持されるようにその密度は十分に高く維持されるということであり得る。
前記温度T_中間値は、脂肪組成物中のトリグリセリド類の特定の含量およびその中の結晶含量に依存し得る。そのため、本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記温度T_中間値は、少なくとも40摂氏度、例えば少なくとも40.5摂氏度、例えば少なくとも41.0摂氏度、例えば少なくとも41.5摂氏度、例えば少なくとも42.0摂氏度である。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記温度T_中間値は、少なくとも47.0摂氏度、例えば少なくとも51.0摂氏度である。これは、前記シード粒子製品がAOA−トリグリセリド類またはBOB−トリグリセリド類に基づく場合に特に当てはまり得る。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記温度T_中間値は、39.5〜42.0摂氏度の間、例えば40.0摂氏度、または40.5摂氏度、または41.0摂氏度、または41.5摂氏度である。これは、前記脂肪相が比較的高い含量のStOSt−トリグリセリド類を含む場合に特に適用可能である。
前記温度T_中間値は、前記シード粒子製品の特定の組成および結晶含量の影響を受ける。そのため、前記温度T_中間値の最大限度および最小限度の両方がトリグリセリド含量により変化し得る。従って、本発明のさらなる実施形態によれば、前記シード粒子製品が、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す場合、前記温度T_中間値は、少なくとも40.0摂氏度、例えば少なくとも40.5摂氏度、例えば少なくとも41.0摂氏度である。
同様に、前記温度T_中間値の最大限度は、トリグリセリド含量により変化し得る。従って、本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品が、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す場合、前記温度T_中間値は42.0摂氏度より下、例えば41.0摂氏度より下、例えば40.0摂氏度である。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記温度T_中間値は、44.0〜48.0摂氏度の間、例えば45.0〜48.0摂氏度の間、例えば46.0〜48.0摂氏度の間、例えば47.0〜48.0摂氏度の間、例えば46.5摂氏度、例えば46.5摂氏度、例えば47.0摂氏度、または47.5摂氏度、または48.0摂氏度である。これは、前記脂肪相が比較的高い含量のAOA−トリグリセリド類を含む場合に特に適用可能である。
前記温度T_中間値は、前記シード粒子製品の特定の組成および結晶含量の影響を受ける。そのため、前記温度T_中間値の最大限度および最小限度の両方がトリグリセリド含量により変化し得る。従って、本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品が、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表す場合、前記温度T_中間値は、少なくとも44摂氏度、例えば少なくとも45摂氏度、例えば少なくとも46摂氏度、例えば少なくとも47摂氏度、例えば少なくとも47.5摂氏度である。
同様に、前記温度T_中間値の最大限度は、トリグリセリド含量により変化し得る。従って、本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品が、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表す場合、前記温度T_中間値は48摂氏度より下、例えば47.5摂氏度より下である。
本発明のなおさらに有利な実施形態によれば、前記温度T_中間値は、49.0〜53.0摂氏度の間、例えば50.0〜53.0摂氏度の間、例えば51.0〜53.0摂氏度の間、例えば51.5摂氏度、または52.0摂氏度、または52.5摂氏度である。これは、前記脂肪相が比較的高い含量のBOB−トリグリセリド類を含む場合に特に適用可能である。
前記温度T_中間値は、前記シード粒子製品の特定の組成および結晶含量の影響を受ける。そのため、前記温度T_中間値の最大限度および最小限度の両方がトリグリセリド含量により変化し得る。従って、本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品が、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表す場合、前記温度T_中間値は少なくとも49.0摂氏度、例えば少なくとも50.0摂氏度、例えば少なくとも51.0摂氏度、例えば少なくとも51.5摂氏度、例えば少なくとも52.0摂氏度、例えば少なくとも52.5摂氏度である。
同様に、前記温度T_中間値の最大限度は、トリグリセリド含量により変化し得る。従って、本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品が、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表す場合、前記温度T_中間値は53.0摂氏度より下、例えば52.5摂氏度より下、例えば少なくとも52.0摂氏度、例えば少なくとも51.5摂氏度である。
前記第1の吸熱溶融ピーク位置と前記第2の吸熱溶融ピーク位置との間の距離は、例えば、前記脂肪相中の特定のトリグリセリド含量および結晶含量により変化し得る。従って、本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記第1の吸熱溶融ピーク位置よりも少なくとも0.5摂氏度高い、例えば少なくとも1.0摂氏度高い、例えば少なくとも1.5摂氏度高い、例えば少なくとも2.0摂氏度高い、例えば少なくとも2.5摂氏度高い、例えば少なくとも3.0摂氏度高い、例えば少なくとも4.0摂氏度高い。この実施形態の1つの利点は、前記第1の吸熱溶融ピーク位置に相当するより低融点のトリグリセリド類だけの溶融を行うことは実質的により容易であり得るということであり得る。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記第1の吸熱溶融ピーク位置よりも0.5〜6.0摂氏度の間高い、例えば1.0〜5.0摂氏度の間高い、例えば3.0〜5.0摂氏度の間高い、または例えば1.0〜3.0摂氏度の間高い、例えば1.5〜3.0摂氏度の間高い、例えば2.0〜3.0摂氏度の間高い、例えば2.5〜3.0摂氏度の間高い。
上記実施形態の1つの利点は、前記第1の吸熱溶融ピーク位置に相当するより低融点のトリグリセリド類だけの溶融を行うことは実質的により容易であり得るということであり得る。
前記DSCサーモグラムは、大きな第1の吸熱溶融ピークとより小さな第2の吸熱溶融ピーク位置とを有し得る。本発明のある有利な実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの15.0〜99.9%を占める。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの20.0〜99.9%を占める。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの30.0〜99.9%を占める。
本発明のなおさらに有利な実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの40.0〜99.9%を占める。
本発明の一層なおさらに有利な実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの50.0〜99.9%を占める。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの60.0〜99.9%を占める。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの70.0〜99.9%を占める。
上記実施形態の1つの利点は、前記シード粒子製品はより低い粘度を有するスラリーに加工し得るため、ポンプ輸送性および混合性が改善され得るということであり得る。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの少なくとも15%を占める。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの0.1〜85.0%を占める。
本発明のなおさらに有利な実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの1〜85%を占める。
本発明の一層なおさらに有利な実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの5〜85%を占める。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの10〜85%を占める。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの15〜85%を占める。
本発明のなおさらに有利な実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの20〜85%を占める。
上記実施形態の1つの重要な利点は、前記測定中に比較的高い量の吸熱エンタルピーを占める第2の吸熱溶融ピーク位置を有することにより、高い耐熱性と、熱により引き起される欠陥、特に、ブルーム形成に対する耐性とを有する最終チョコレート製品を得ることができるということであり得る。この耐性は、典型的な従来のチョコレート製品がそれらのテンパリング特性を失い、そのため、例えばブルーム形成が起こりやすくなる比較的高い温度でさえ保持され得る。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの少なくとも15%を占める。
本発明のなおさらなる実施形態によれば、前記トリグリセリド類の0.1〜80%、例えば前記トリグリセリド類の1〜80%、例えば前記トリグリセリド類の5〜80%、例えば前記トリグリセリド類の10〜80%、例えば前記トリグリセリド類の15〜80%、例えば前記トリグリセリド類の20〜80%は、前記第2の吸熱溶融ピーク位置を示す。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記第1の吸熱溶融ピーク位置は第1のピーク強度を示し、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は第2のピーク強度を示し、前記第1のピーク強度は前記第2のピーク強度の少なくとも30%である。
本発明のある実施形態によれば、前記第1のピーク強度は、前記第2のピーク強度の30%〜500%の間、例えば30%〜300%の間、例えば50%〜200%の間、例えば75%〜130%の間である。
本発明のなおさらに有利な実施形態によれば、20摂氏度からT_中間値までの前記溶融サーモグラムの積分強度は、少なくとも15%、例えば少なくとも25%、例えば少なくとも35%、例えば少なくとも50%、例えば少なくとも70%である。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、T_中間値から65摂氏度までの前記溶融サーモグラムの積分強度は、少なくとも5%、例えば少なくとも10%、例えば少なくとも15%、例えば少なくとも20%である。
前記シード粒子製品の特定の含量およびトリグリセリド組成は変化し得る。従って、本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、トリグリセリド類を前記シード粒子製品の70.0〜99.9重量%の量で含んでなる。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、トリグリセリド類を前記シード粒子製品の80.0〜99.9重量%の量で含んでなる。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、トリグリセリド類を前記シード粒子製品の90.0〜99.9重量%の量で含んでなる。
本発明の一層なおさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、トリグリセリド類を前記シード粒子製品の95.0〜99.9重量%の量で含んでなる。
上記実施形態の1つの利点は、比較的高いトリグリセリド含量を有する最終チョコレート製品を、前記シード粒子製品を用いて得ることができるということであり得る。
前記脂肪相は、例えばカカオバターと比較して高い融点のトリグリセリド類の量が増加している可能性がある。従って、本発明のある有利な実施形態によれば、前記脂肪相は、
・トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類と、
・トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類と
の間の重量比が、0.40〜0.99の間、例えば0.45〜0.99、例えば0.50〜0.99、例えば0.55〜0.99、例えば0.60〜0.99、例えば0.65〜0.99、例えば0.70〜0.99である。
本文脈において、上記実施形態の重量比はSat(C18−C24)OSat(C18−C24)トリグリセリド類とSat(C16−C24)OSat(C16−C24)トリグリセリド類との間の重量比であり、ここで、前記Sat(C18−C24)OSat(C18−C24)トリグリセリド類は、そのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類であり、前記Sat(C16−C24)OSat(C16−C24)トリグリセリド類は、そのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類であることは理解されるべきである。
例えばStOStなどの、そのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類を有するトリグリセリド類の比較的高い含量を有するという1つの重要な利点は、例えばカカオバターに基づくシード製品と比較したときに、より熱安定性の高いシード製品、それに従って、より熱安定性の高い最終菓子製品、例えば、チョコレートまたはチョコレート様製品であるということであり得る。カカオバターは、典型的には、0.38より小さい対応重量比を有する。そのような熱安定性製品を得る上で重要な1つの要素は、例えば、StOSt−トリグリセリド類、AOA−トリグリセリド類またはBOB−トリグリセリド類などの、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の比較的高い含量のために、より高い吸熱溶融ピーク位置が得られ得るということであり得る。これは、前記シード製品自体がより熱安定性が高いことだけでなく、例えば、StOSt−トリグリセリド類、AOA−トリグリセリド類またはBOB−トリグリセリド類などの、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の高い含量を有するシード結晶が保持されることに起因し得る向上した熱安定性を最終製品が有することも促進する。
そのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類は、SatOSatトリグリセリド類の例である。そのsn−1位およびsn−3位の飽和脂肪酸類は必ずしも同じである必要はないが、場合によっては同じであってもよいことは理解されるべきである。そのようなトリグリセリド類の例としては、StOSt、StOA、StOB、StOLig、AOA、AOB、AOLig、BOB、BOLig、およびLigOLigが挙げられる。
そのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類はまた、トリグリセリド類StOSt、StOA、StOB、StOLig、AOA、AOB、AOLig、BOB、BOLig、およびLigOLigの2種以上の組合せを含んでなり得、この場合、これらのトリグリセリド類は、そのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含まれる。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記脂肪相は、
・トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類と、
・トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類と
の間の重量比が0.40〜0.95の間、例えば0.45〜0.95、例えば0.50〜0.95、例えば0.55〜0.95、例えば0.60〜0.95、例えば0.65〜0.95、例えば0.70〜0.95である。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%を含んでなる。
本発明のなおさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%を含んでなる。
本発明の一層なおさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の50.0〜99.0重量%を含んでなる。
従って、上記実施形態によれば、前記シード粒子製品中のトリグリセリド類の30.0重量%〜99.9重量%の間は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有することを理解するべきである。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記シード粒子製品は、前記トリグリセリド類の50.0〜99.9重量%の、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の、例えば60.0〜99.9重量%、例えば70.0〜99.9重量%、例えば80〜99.9重量%を含んでなる。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記シード粒子製品は、前記トリグリセリド類の40.0〜95.0重量%の、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の、例えば50.0〜95.0重量%、例えば60.0〜95.0%、例えば70.0〜95.0%、または例えば50.0〜90.0%を含んでなる。
従って、上記実施形態によれば、前記シード粒子製品中のトリグリセリド類の40.0重量%〜95.0重量%の間は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有することを理解するべきである。
前記脂肪相は、StOSt−トリグリセリド類の比較的多い量を含み得る。そのため、本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。前記脂肪相中の多量のStOSt−トリグリセリド類は特に有利であり得、それは最高融点のStOSt−トリグリセリド結晶はチョコレートの融点を超える融点を有し、ゆえに、チョコレートがそのチョコレートの融点を超える高温に曝されても、StOSt−トリグリセリド類の高融点結晶多形を含んでなる前記シード粒子製品は、所望の結晶多形へチョコレートを再結晶化させることがなおできるためである。これによりシーディングされるチョコレートのブルーム安定性が増す。
上記実施形態の1つのさらなる利点は、StOSt−トリグリセリド類は天然カカオバター中に見られ、多くのStOStに富む脂肪はカカオバターと比較的高い適合性および混和性を有し、かつまたStOStは比較的豊富な様々な供給源、例えば天然供給源から取得できるということであり得る。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜90.0重量%、例えば50.0〜90.0重量%、例えば50.0〜80.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
前記脂肪相は、AOA−トリグリセリド類の比較的多い量を含み得る。そのため、本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜90.0重量%、例えば50.0〜90.0重量%、例えば50.0〜80.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
前記脂肪相は、BOB−トリグリセリド類の比較的多い量を含み得る。そのため、本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜90.0重量%、例えば50.0〜90.0重量%、例えば50.0〜80.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜90.0重量%、例えば50.0〜90.0重量%、例えば50.0〜80.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は包装されたシード粒子製品である。この実施形態の利点は、包装されたシード粒子製品は貯蔵可能かつ輸送可能な製品として提供され、貯蔵タンクを必要とせずに比較的容易に輸送でき、従って、チョコレートシーディング、すなわち、チョコレートのシーディングに容易に適用でき、同時に、包装されたシード粒子製品はまた高い輸送温度にも比較的強いということである。
本発明のある有利な実施形態によれば、前記包装されたシード粒子製品はシール包装内に提供される。この実施形態の1つの利点は、包装されたシード粒子製品はある保護温度内で提供され得る、または周囲条件の変動、例えば湿度の変動に対して少なくとも部分的に保護されるであろうことである。
前記シード粒子製品は、異なるサイズおよびサイズ分布の粒子を含んでなることにより提供され得る。従って、本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、0.1マイクロメートル〜50000マイクロメートル、例えば1〜10000マイクロメートル、例えば2〜5000マイクロメートル、例えば5マイクロメートル〜1000マイクロメートルの平均直径を有する。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、0.1〜50000マイクロメートル、例えば1〜10000マイクロメートル、例えば5〜5000マイクロメートル、例えば10〜1000マイクロメートルの半値全幅(full width at half maximum)(FWHM)を有するサイズ分布を有する。
前記シード粒子製品は、非粘着性シード粒子製品として提供され得る。そのため、本発明のある有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は非粘着性である。
上記実施形態の1つの重要な利点は、前記シード粒子製品は流動性製品として提供され得、従って、比較的簡単な様式で取り扱えるということであり得る。実際に、いくつかの製品の流動性の欠如に伴う問題は、この文脈において見落とされがちであるが、非粘着性の流動性製品の確保はやはり、個々の粒子が例えば、チョコレートまたはチョコレート様製品などの菓子製品を製造するために処理される場合にこれらの粒子が凝集を形成することなく、十分に簡単な様式で前記シード粒子製品を加工するためには極めて重要であり得る。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は、非粘着性であり、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有する。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性であり、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有する。
本発明のさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、固体シード粒子を含んでなる。
固体である前記シード粒子製品は、前記シード粒子製品の少なくとも50%、例えば少なくとも75%が室温で固体であると理解され得る。これは様々な技術によって確かめることができ、その1つは室温(20摂氏度)での固形脂肪含量(SFC)の測定である。
本発明の一層さらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で固体シード粒子を含んでなる。
固体である前記シード粒子製品は、前記シード粒子製品の少なくとも50%、例えば少なくとも75%が所与の温度で固体であると理解され得る。これは様々な技術によって確かめることができ、その1つは所与の温度での固形脂肪含量(SFC)の測定である。
本発明のなおさらに有利な実施形態によれば、前記シード粒子製品は、少なくとも1つのさらなる吸熱溶融ピーク位置を示す。
本発明のさらなる実施形態によれば、前記脂肪相は、植物供給源から得られるトリグリセリド類を含んでなる。このような植物供給源の例としては、シア、サル、コクム、イリッペ、マンゴー、モーラー、クプアス、アランブラキア、ペンタデスマ、ならびにそれらの任意の画分および任意の組合せから得られる脂肪からなる群から選択される植物性脂肪が挙げられる。
本発明のある実施形態によれば、前記食用脂肪は非植物供給源から得られるトリグリセリド類を含んでなる。例えば、エステル転移により得られるトリグリセリド類などの非植物供給源から得られるトリグリセリド類を食用脂肪に含むことにより、植物供給源だけからトリグリセリド類を得る場合に比べて比較的高い量の特定のトリグリセリド類、例えば、StOSt、AOAまたはBOBを含んでなる食用脂肪を得ることが可能であり得る。従って、食用脂肪中に含まれる、非植物供給源から得られるStOSt−、AOA−またはBOB−トリグリセリド類の量は、例えば、70重量%を超え、例えば80重量%を超え、例えば90重量%を超え得る。
非植物供給源から得られるそのようなトリグリセリド類の一例は、単細胞生物から得られるトリグリセリド類を含んでなる。単細胞生物は、例えば、細菌、藻類または真菌からなる群から選択することができ、ここで、真菌は酵母および糸状菌を含んでなる。
非植物供給源から得られるそのようなトリグリセリド類の別の例は、エステル転移により得られるトリグリセリド類を含んでなる。エステル転移により得られるトリグリセリド類は、1,3特異的エステル転移活性を有する酵素の影響下で食用脂肪および飽和脂肪酸供給源から得られ得る。
エステル転移により得られるトリグリセリド類はまた、酸、塩基または非酵素的触媒またはそれらの任意の組合せの影響下で食用脂肪および飽和脂肪酸供給源から得られ得る。
飽和脂肪酸供給源には、ステアリン酸および/またはステアリン酸エステル、例えばステアリン酸メチルエステルが含まれ得る。それらと組み合わせてまたはそれらの代わりに、飽和脂肪酸供給源は、アラキジン酸および/またはアラキジン酸エステル、例えばアラキジン酸メチルエステルを含み得る。それらと組み合わせてまたはそれらの代わりに、飽和脂肪酸供給源は、ベヘン酸および/またはベヘン酸エステル、例えばベヘン酸メチルエステルを含み得る。それらと組み合わせてまたはそれらの代わりに、飽和脂肪酸供給源は、リグノセリン酸および/またはリグノセリン酸エステル、例えばリグノセリン酸メチルエステルを含み得る。
エステル転移に使用される食用脂肪は、シア、ヒマワリ、ナタネ、サル、ベニバナ、ヤシ、ダイズ、コクム、イリッペ、マンゴー、モーラー、クプアス、ならびにそれらの任意の画分および任意の組合せから得られる植物性脂肪からなる群から選択される脂肪を含んでなり得るか、またはからなり得る。
エステル転移に使用される食用脂肪は、高オレイン酸ヒマワリ油、高オレイン酸ベニバナ油、高オレイン酸ナタネ油、またはそれらの任意の組合せを含んでなり得るか、またはからなり得る。
さらに、エステル転移に使用される食用脂肪は、シアオレインまたはシアオレイン画分を含んでなり得るか、またはからなり得る。
前記脂肪相は、ある特定のレベルのより低融点の油を含んでなり得る。従って、本発明のある実施形態では、前記脂肪相は、25摂氏度より低い融点を有する油を1.0〜42重量%、例えば3.0〜35重量%、例えば3.5〜27%、例えば5〜20重量%の量で含んでなる。
本発明のある実施形態では、前記脂肪相は、ヒマワリ油、高オレイン酸ヒマワリ油、ダイズ油(soybean oil)、ナタネ油、高オレイン酸ナタネ油、ダイズ油(soy oil)、オリーブ油、トウモロコシ油、ラッカセイ油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アーモンド油、コーン油、またはそれらの画分もしくは混合物もしくは任意の組合せからなる群から選択される油を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記温度T_中間値は、39.5〜42.0摂氏度の間、例えば40.0摂氏度、または40.5摂氏度、または41.0摂氏度、または41.5摂氏度である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記温度T_中間値は、46.0〜48.0摂氏度の間、例えば47.0〜48.0摂氏度の間、例えば46.5摂氏度、例えば46.5摂氏度、例えば47.0摂氏度、または47.5摂氏度、または48.0摂氏度である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記温度T_中間値は、51.0〜53.0摂氏度の間で、例えば51.5摂氏度、または52.0摂氏度、または52.5摂氏度である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.9グラム/立方センチメートル未満、例えば0.8グラム/立方センチメートル未満、例えば0.7グラム/立方センチメートル未満、例えば0.6グラム/立方センチメートル未満、例えば0.5グラム/立方センチメートル未満、例えば0.4グラム/立方センチメートル未満、例えば0.3グラム/立方センチメートル未満、例えば0.2グラム/立方センチメートル未満の密度を有する。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.9グラム/立方センチメートル未満、例えば0.8グラム/立方センチメートル未満、例えば0.7グラム/立方センチメートル未満、例えば0.6グラム/立方センチメートル未満、例えば0.5グラム/立方センチメートル未満、例えば0.4グラム/立方センチメートル未満、例えば0.3グラム/立方センチメートル未満、例えば0.2グラム/立方センチメートル未満の密度を有し、
前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.9グラム/立方センチメートル未満、例えば0.8グラム/立方センチメートル未満、例えば0.7グラム/立方センチメートル未満、例えば0.6グラム/立方センチメートル未満、例えば0.5グラム/立方センチメートル未満、例えば0.4グラム/立方センチメートル未満、例えば0.3グラム/立方センチメートル未満、例えば0.2グラム/立方センチメートル未満の密度を有し、
前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.9グラム/立方センチメートル未満、例えば0.8グラム/立方センチメートル未満、例えば0.7グラム/立方センチメートル未満、例えば0.6グラム/立方センチメートル未満、例えば0.5グラム/立方センチメートル未満、例えば0.4グラム/立方センチメートル未満、例えば0.3グラム/立方センチメートル未満、例えば0.2グラム/立方センチメートル未満の密度を有し、
前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.9グラム/立方センチメートル未満、例えば0.8グラム/立方センチメートル未満、例えば0.7グラム/立方センチメートル未満、例えば0.6グラム/立方センチメートル未満、例えば0.5グラム/立方センチメートル未満、例えば0.4グラム/立方センチメートル未満、例えば0.3グラム/立方センチメートル未満、例えば0.2グラム/立方センチメートル未満の密度を有し、
前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.9グラム/立方センチメートル未満、例えば0.8グラム/立方センチメートル未満、例えば0.7グラム/立方センチメートル未満、例えば0.6グラム/立方センチメートル未満、例えば0.5グラム/立方センチメートル未満、例えば0.4グラム/立方センチメートル未満、例えば0.3グラム/立方センチメートル未満、例えば0.2グラム/立方センチメートル未満の密度を有し、
前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有する。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有し、
前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有し、
前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有し、
前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有し、
前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有し、
前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表す。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%を含んでなり、
前記シード粒子製品は、非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%を含んでなり、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性である。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%を含んでなり、
前記シード粒子製品は、固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%を含んでなり、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、StOSt−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Stはステアリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、AOA−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Aはアラキジン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、BOB−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Bはベヘン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で固体シード粒子を含んでなる。
本発明のある実施形態によれば、前記シード粒子製品は脂肪相を含んでなり、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定され、
前記シード粒子製品は、LigOLig−トリグリセリド類を前記トリグリセリド類の30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%、例えば60.0〜99.0重量%、例えば70.0〜99.0重量%の量で含んでなり、ここで、Ligはリグノセリン酸を表し、Oはオレイン酸を表し、
前記シード粒子製品は、0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で固体シード粒子を含んでなる。
さらに、本発明は、シード粒子製品を製造するための方法に関し、その方法は、
脂肪相を有するシード組成物を準備する工程であって、前記脂肪相は、
トリグリセリド類の60.0〜99.9重量%と、
トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類の40.0〜99.0重量%と
を含んでなる、工程と、
シード粒子製品を得るために前記シード組成物を粒子化する工程と
とを含んでなり、
前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定される。
本発明のある実施形態によれば、前記方法は、包装されたシード粒子製品を得るために前記シード粒子製品を包装する工程をさらに含んでなる。
なおさらなる実施形態では、前記包装されたシード粒子製品はシール包装されている。
本発明のある有利な実施形態によれば、その実施形態のいずれかに記載されている方法は、その実施形態のいずれかに記載されているシード粒子製品を得るために使用される。
さらに、本発明は、チョコレートまたはチョコレート様製品などの菓子製品の製造における、その実施形態のいずれかに記載されているシード粒子製品、またはその実施形態のいずれかに記載されている方法によって製造されたシード粒子製品の使用に関する。固体シード粒子の、融点が低い脂肪および結晶多形ほど速く溶融し、最高融点の結晶多形の担体として働き得るので、前記シード粒子製品のチョコレートとの混和性はより速くより均質となり得る。従って、シードがチョコレートと混合された際に、最高融点の結晶多形は部分的に溶融された環境に取り巻かれ、そのシードが塊状化を防ぎ得る。これは特に、チョコレート組成物と混合する前に、固体シード粒子がまずシードスラリーに部分的に溶融される場合であり得るが、シード粒子製品が、まず部分的に溶融されずにチョコレートと混合される場合でもあり得る。後者の部分的溶融は、その後、チョコレート組成物と混合した後のチョコレート混合物中で起こり得る。
さらに、本発明は、その実施形態のいずれかに記載のシード粒子製品を含んでなるチョコレートまたはチョコレート様製品に関する。
本発明によるシード粒子製品は一般に、本発明の規定に従って第1および第2の溶融ピーク位置を有するシード粒子製品を得るという最終目標が遵守される限り、当技術分野で公知の技術および以下の指針に従い、当業者によって製造され得る。所望のシード粒子特性を得る1つの有利な方法は、植物性脂肪に基づき得る脂肪相、すなわち、StOStトリグリセリド類に富むだけでなく、一定量のPOP−および/またはPOSt−トリグリセリド類ならびに所望によりより短鎖のトリグリセリド類も含む脂肪相を提供することである。次に、この組成物には結晶化および/または一連の変換、例えば連続的冷却/加熱工程(それにより、例えばStOSt−トリグリセリド類のより高融点の結晶多形が脂肪相中で成長する)を施すことができる。このプロセスは、高融点結晶多形が、示差走査熱量測定によって測定した場合に脂肪相が少なくとも39.5摂氏度より上に第2の吸熱溶融ピーク位置を示すような量で存在するまで続けられる。所望の第2の吸熱溶融ピーク位置は典型的には、脂肪相組成に応じて、少なくとも40摂氏度より上、例えば少なくとも40.5摂氏度より上、例えば少なくとも41.0摂氏度より上、例えば少なくとも41.5摂氏度より上、例えば少なくとも42.0摂氏度より上にあり得る。例えばより低融点の結晶多形、POP−および/またはPOSt−トリグリセリド類ならびに任意選択の一層短鎖のトリグリセリド類のために、前記シードはまた第1の吸熱溶融ピーク位置も示し、これらは両方とも第2の吸熱溶融ピーク位置よりも低いが、その脂肪相を含んでなるシード粒子製品が、本発明の規定に従う輸送下の典型的な周囲温度条件下で固体シード粒子製品として適用され得ることを保証するになお十分高いものであり得る。
ここで図1を参照すると、本発明のある実施形態による種々の重要な温度が図示されている。シード粒子製品CSPPのサーモグラム曲線は、本発明の実施形態によるシード粒子製品の典型的なDSC溶融サーモグラムを例示する。
まず、シード粒子製品CSPPのDSCサーモグラム曲線は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置1EMPPを示し、従って、そのシード粒子製品はT_中間値で完全には固体でないことを意味する。
さらに、シード粒子製品CSPPのDSCサーモグラム曲線は、温度T_中間値よりも高い第2の吸熱溶融ピーク位置2EMPPを示し、従って、そのシード粒子製品はT_中間値で完全には溶融されないことを意味する。
DSC分析
以下の例では、サンプルを示差走査熱量測定(DSC)により分析した。これはHUBER TC45浸漬冷却システムを備えたMETTLER TOLEDO DSC 823eにより行った。10+/−1mgのサンプルを40マイクロリットルアルミパン内に密封し、空のパンを参照とした。サンプルを−20.0摂氏度から50.0摂氏度に毎分3摂氏度の速度で加熱してDSC溶融サーモグラムを作成した。実験は二反復で行った。
シアステアリンIV 36
トリグリセリド組成物(最多量):
Figure 0006629354
SatOSatの総含量はトリグリセリド含量の約80%であり、ここで、Satは飽和脂肪酸類を表し、Oはオレイン酸を表す。
例1−シードスラリー
シードフレークの形態のシード粒子製品をシアステアリンIV 36から製造した。シアステアリンIV 36を結晶化区域CZに曝し、結晶化区域はかき取り表面熱交換器(Scraped Surface Heat Exchanger)内に設けた。かき取り表面熱交換器は初期供給タンクを備え、そこからシアステアリンIV 36は3つの後続温度区域A1、A2、およびA3を経て供給された。かき取り表面熱交換器のパラメーターおよび設定ならびに測定されたスラリー温度を表2に示す。
Figure 0006629354
かき取り表面熱交換器から得られた製品を変換区域に曝して変換食用脂肪を得た。変換区域は、変換タンク、撹拌機、および温度制御装置を含んだ。変換区域は表3に示されるパラメーターおよび設定に従って作動した。
Figure 0006629354
変換区域製造品から抽出された変換食用脂肪に微粒子化区域で微粒子化を施して、シードフレークの形態のシード粒子製品サンプルを得た。微粒子化区域は、ドラム表面温度が制御できるドラムを含んだ。微粒子化区域は、表4に示されるパラメーターおよび設定に従って作動した。
Figure 0006629354
例2−シードフレークとしてのシード粒子製品
シアステアリンIV 36のサンプルを25kgの箱に押し出し、30日間保存してシアステアリンIV 36サンプル保存品を作製した。
シードフレークとしてのシード粒子製品を例1に従って製造した。シードフレークのサンプルを25kgの箱に入れ、30日間保存してシードフレーク保存品を作製した。
シアステアリンIV 36保存品およびシードフレーク保存品をそれぞれ製造から30日後に回収し、上記のセクション「DSC分析」に従って分析した。DSC分析から得られた溶融吸熱を図2にシードフレーク保存品(実線)およびシアステアリンIV 36保存品(破線)に関して示した。
図2から分かるように、シードフレーク保存品は2つの明瞭なピークを示し、1つは40摂氏度の下(最大39摂氏度前後)、1つは40摂氏度より上(最大42.5摂氏度前後)にあった。これに対し、シアステアリンIV 36保存品は単一のDSCピークのみを示し、40摂氏度より下のDSCピークは無かった。従って、40摂氏度では、40摂氏度より上のDSCピークに相当するトリグリセリド類はなお固体であり、すなわち、固体シード結晶であると思われる。
表5は、図2でシードフレーク保存品(図2の実線)およびシアステアリンIV 36保存品(図2の破線)に関して示されるDSC溶融吸熱から導き出された総強度のパーセンテージにおける積分強度を示す。
Figure 0006629354
図3は、表5の値を示す。図3から、シードフレーク保存品では約73のDSC溶融吸熱強度が40摂氏度を下回ることが見て取れる。
さらに、表5から見て取れるように、40摂氏度でのDSC積分溶融吸熱強度は73%となる。従って、40摂氏度のシードスラリー中にはDSC積分溶融吸熱強度の約27%までに相当する固体シード結晶がなお存在すると思われる。
本発明の実施形態によるシード粒子製品の組成の他の例は、下記の表6により示され得る。
Figure 0006629354
本発明の実施形態によるシード粒子製品の組成の他の例は、下記の表7により示され得る。特に加熱区域の処理温度が適用される機能的トリグリセリドに適合されなければならないことに注目すべきである。下記の表7に示されるように機能的トリグリセリドとして適用されるAOAの場合、その温度は有利には所望のシードスラリーが得られるように上昇させることができる。
Figure 0006629354
本発明の実施形態によるシード粒子製品の組成の他の例は、下記の表8により示され得る。特に加熱区域の処理温度が適用される機能的トリグリセリドに適合されなければならないことに注目すべきである。下記の表8に示されるように機能的トリグリセリドとして適用されるBOBの場合、その温度は有利には所望のシードスラリーが得られるように上昇させることができる。
Figure 0006629354

Claims (24)

  1. 脂肪相を含んでなるシード粒子製品であって、前記脂肪相は、
    前記脂肪相に対して、60.0〜99.9重量%のトリグリセリド類と、
    前記トリグリセリド類に対して、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有する、40.0〜99.0重量%のトリグリセリド類と
    を含んでなり、
    前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
    前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
    前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
    前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定される、シード粒子製品。
  2. 0.9グラム/立方センチメートル未満、例えば0.8グラム/立方センチメートル未満、例えば0.7グラム/立方センチメートル未満、例えば0.6グラム/立方センチメートル未満、例えば0.5グラム/立方センチメートル未満、例えば0.4グラム/立方センチメートル未満、例えば0.3グラム/立方センチメートル未満、例えば0.2グラム/立方センチメートル未満の密度を有する、請求項1に記載のシード粒子製品。
  3. 0.1〜0.8グラム/立方センチメートル、例えば0.2〜0.7グラム/立方センチメートル、例えば0.3〜0.6グラム/立方センチメートルの密度を有する、請求項1または2に記載のシード粒子製品。
  4. 前記温度T_中間値は、少なくとも40摂氏度、例えば少なくとも40.5摂氏度、例えば少なくとも41.0摂氏度、例えば少なくとも41.5摂氏度、例えば少なくとも42.0摂氏度である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  5. 前記温度T_中間値は、39.5〜42.0摂氏度の間、例えば40.0摂氏度、または40.5摂氏度、または41.0摂氏度、または41.5摂氏度である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  6. 前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記第1の吸熱溶融ピーク位置よりも少なくとも0.5摂氏度高い、例えば少なくとも1.0摂氏度高い、例えば少なくとも1.5摂氏度高い、例えば少なくとも2.0摂氏度高い、例えば少なくとも2.5摂氏度高い、例えば少なくとも3.0摂氏度高い、例えば少なくとも4.0摂氏度高い、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  7. 前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記第1の吸熱溶融ピーク位置よりも0.5〜6.0摂氏度の間高い、例えば1.0〜5.0摂氏度の間高い、例えば3.0〜5.0摂氏度の間高い、または例えば1.0〜3.0摂氏度の間高い、例えば1.5〜3.0摂氏度の間高い、例えば2.0〜3.0摂氏度の間高い、例えば2.5〜3.0摂氏度の間高い、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  8. 前記第1の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの、15.0〜99.9%、例えば20.0〜99.9%、例えば30.0〜99.9%、例えば40.0〜99.9%、例えば50.0〜99.9%、例えば60.0〜99.9%、例えば70.0〜99.9%を占める、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  9. 前記第2の吸熱溶融ピーク位置は、前記測定中の吸熱エンタルピーの、0.1〜85.0%、例えば1〜85%、例えば5〜85%、例えば10〜85%、例えば15〜85%、例えば20〜85%を占める、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  10. 前記第1の吸熱溶融ピーク位置は第1のピーク強度を示し、前記第2の吸熱溶融ピーク位置は第2のピーク強度を示し、かつ前記第1のピーク強度は前記第2のピーク強度の少なくとも30%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  11. 20摂氏度からT_中間値までの前記溶融サーモグラムの積分強度は、少なくとも15%、例えば少なくとも25%、例えば少なくとも35%、例えば少なくとも50%、例えば少なくとも70%である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  12. T_中間値から65摂氏度までの前記溶融サーモグラムの積分強度は、少なくとも5%、例えば少なくとも10%、例えば少なくとも15%、例えば少なくとも20%である、請求項1〜11のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  13. 前記脂肪相は、
    ・トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類並びにそのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類と、
    ・トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類並びにそのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類と
    の間の重量比((トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類並びにそのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類)/(トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類並びにそのsn−2位にオレイン酸とを有するトリグリセリド類))が0.40〜0.99の間、例えば0.45〜0.99、例えば0.50〜0.99、例えば0.55〜0.99、例えば0.60〜0.99、例えば0.65〜0.99、例えば0.70〜0.99である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  14. トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC18〜C24飽和脂肪酸類と、そのsn−2位にオレイン酸とを有する、前記トリグリセリド類に対して、30.0〜99.0重量%、例えば40.0〜99.0重量%、例えば50.0〜99.0重量%のトリグリセリド類を含んでなる、請求項1〜13のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  15. 0.1マイクロメートル〜50000マイクロメートル、例えば1〜10000マイクロメートル、例えば2〜5000マイクロメートル、例えば5マイクロメートル〜1000マイクロメートルの平均直径を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  16. 0.1〜50000マイクロメートル、例えば1〜10000マイクロメートル、例えば5〜5000マイクロメートル、例えば10〜1000マイクロメートルの半値全幅(FWHM)を有するサイズ分布を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  17. 0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で非粘着性である、請求項1〜16のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  18. 固体シード粒子を含んでなる、請求項1〜17のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  19. 0.0〜37.0摂氏度、例えば5.0〜35.0摂氏度、例えば10.0〜30.0摂氏度、例えば20.0〜25.0摂氏度の温度範囲内で固体シード粒子を含んでなる、請求項1〜18のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  20. 少なくとも1つのさらなる吸熱溶融ピーク位置を示す、請求項1〜19のいずれか一項に記載のシード粒子製品。
  21. シード粒子製品を製造するための方法であって、
    脂肪相を有するシード組成物を準備する工程であって、前記脂肪相は、
    前記脂肪相に対して、60.0〜99.9重量%のトリグリセリド類と、
    前記トリグリセリド類に対して、トリグリセリドのsn−1位およびsn−3位にC16〜C24飽和脂肪酸類と、トリグリセリドのsn−2位にオレイン酸とを有する、40.0〜99.0重量%のトリグリセリド類と
    を含んでなる、工程と、
    シード粒子製品を得るために前記シード組成物を粒子化する工程と
    を含んでなり、
    前記シード粒子製品は、温度T_中間値より低い第1の吸熱溶融ピーク位置を示し、
    前記シード粒子製品は、前記温度T_中間値より高い第2の吸熱溶融ピーク位置を示し、
    前記温度T_中間値は、少なくとも39.5摂氏度であり、
    前記吸熱溶融ピーク位置は、前記シード粒子製品10+/−1mgのサンプルを3摂氏度/分の速度で20摂氏度から65摂氏度まで加熱して、前記第1および第2の吸熱溶融ピーク位置を画定する溶融サーモグラムを作成することによる示差走査熱量測定によって測定される、方法。
  22. 前記シード粒子製品が、請求項1〜20のいずれか一項に記載されたものである、請求項21に記載の方法。
  23. チョコレートまたはチョコレート様製品などの菓子製品の製造における、請求項1〜20のいずれか一項に記載のシード粒子製品、または請求項21または22に記載の方法によって製造されたシード粒子製品の使用。
  24. 請求項1〜20のいずれか一項に記載のシード粒子製品を含んでなるチョコレートまたはチョコレート様製品。
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