以下、本発明の一実施形態に係るリモート操作システムについて図面を参照しながら説明する。
[リモート操作システム1の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るリモート操作システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、リモート操作システム1は、撮影装置10、携帯型情報処理端末20及びWebサーバ30を備えている。本実施形態において、撮影装置10はコンパクトデジタルカメラであり、携帯型情報処理端末20はスマートフォンである。別の実施形態では、撮影装置10は、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、ビデオカメラ、カムコーダなど、別の形態の撮影装置であってもよい。また、携帯型情報処理端末20は、ノートPC、タブレットPC、携帯ゲーム機など、別の形態の携帯型情報処理端末であってもよい。
[撮影装置10の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係る撮影装置10の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、撮影装置10は、システムコントローラ100、操作部102、駆動回路104、撮影レンズ106、絞り108、シャッタ110、固体撮像素子112、信号処理回路114、画像処理エンジン116、バッファメモリ118、LCD(Liquid Crystal Display)120、ROM(Read Only Memory)122、不揮発性メモリ124、カード用インタフェース126及びWi−Fiインタフェース128を備えている。なお、撮影レンズ106は複数枚構成のズームレンズであるが、図1においては便宜上一枚のレンズとして示す。
操作部102には、電源ボタンやレリーズボタン、撮影モードボタンなど、ユーザが撮影装置10を操作するために必要な各種ボタンやダイヤルが含まれる。ユーザにより電源ボタンが操作されると、図示省略されたバッテリから撮影装置10の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。
システムコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)を含む。システムコントローラ100は電源供給後、ROM122にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリア(不図示)にロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、撮影装置10全体の制御を行う。
レリーズボタンが操作されると、システムコントローラ100は、例えば、固体撮像素子112により撮像された画像に基づいて計算された測光値や、撮影装置10に内蔵された露出計(不図示)で測定された測光値に基づき適正露出が得られるように、駆動回路104を介して絞り108及びシャッタ110を駆動制御する。より詳細には、絞り108及びシャッタ110の駆動制御は、プログラムAE(Automatic Exposure)、シャッタ優先AE、絞り優先AEなど、撮影モードボタンにより指定されるAE機能に基づいて行われる。また、システムコントローラ100はAE制御と併せてAF(Autofocus)制御を行う。AF制御には、アクティブ方式、位相差検出方式、コントラスト検出方式等が適用される。また、AFモードには、中央一点の測距エリアを用いた中央一点測距モード、複数の測距エリアを用いた多点測距モード等がある。システムコントローラ100は、AF結果に基づいて駆動回路104を介して撮影レンズ106を駆動制御し、撮影レンズ106の焦点を調整する。なお、この種のAE及びAFの構成及び制御については周知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
被写体からの光束は、撮影レンズ106、絞り108、シャッタ110を通過して固体撮像素子112の受光面にて受光される。固体撮像素子112は、ベイヤ型画素配置を有する単板式カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。固体撮像素子112は、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の画像信号を生成して出力する。なお、固体撮像素子112は、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えられてもよい。固体撮像素子112はまた、補色系フィルタを搭載したものであってもよい。
信号処理回路114は、固体撮像素子112より入力される画像信号に対してクランプ、デモザイク等の所定の信号処理を施して、画像処理エンジン116に出力する。画像処理エンジン116は、信号処理回路114より入力される画像信号に対してマトリクス演算、Y/C分離、ホワイトバランス等の所定の信号処理を施して輝度信号Y、色差信号Cb、Crを生成し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮する。バッファメモリ118は、画像処理エンジン116による処理の実行時、処理データの一時的な保存場所として用いられる。また、撮影画像データの保存形式は、JPEG形式に限らず、最小限の画像処理(例えば黒レベルの補正等)しか施されないRAW形式であってもよい。
カード用インタフェース126のカードスロットには、メモリカード(不図示)が着脱可能に挿し込まれる。
画像処理エンジン116は、カード用インタフェース126を介してメモリカードと通信可能である。画像処理エンジン116は、生成された撮影画像データをメモリカード又は不揮発性メモリ124に保存する。
また、画像処理エンジン116は、生成された輝度信号Y、色差信号Cb、Crをフレームメモリ(不図示)にフレーム単位でバッファリングする。画像処理エンジン116は、バッファリングされた信号を所定のタイミングで各フレームメモリから掃き出して所定のフォーマットのビデオ信号に変換し、LCD120に出力する。LCD120は、画像処理エンジン116より入力される画像信号を基に液晶を変調制御する。これにより、被写体の撮影画像がLCD120の表示画面に表示される。ユーザは、AE制御及びAF制御に基づいて適正な露出及びピントで撮影されたリアルタイムのスルー画(ライブビュー)を、LCD120の表示画面を通じて視認することができる。
画像処理エンジン116は、ユーザにより撮影画像の再生操作が行われると、操作により指定された撮影画像データをメモリカード又は不揮発性メモリ124より読み出して所定のフォーマットの画像信号に変換し、LCD120に出力する。LCD120が画像処理エンジン116より入力される画像信号を基に液晶を変調制御することで、被写体の撮影画像がLCD120の表示画面に表示される。
[携帯型情報処理端末20の構成]
図3は、本発明の一実施形態に係る携帯型情報処理端末20の構成を示すブロック図である。図3に示されるように、携帯型情報処理端末20は、CPU200、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置202、フラッシュメモリ等の補助記憶装置204、キャリア通信インタフェース206、Wi−Fiインタフェース208及びタッチパネル210を備えている。なお、図2及び後述の図3においては、図面を簡略化する便宜上、各ブロックの結線の図示を省略している。
CPU200は、携帯型情報処理端末20の電源投入後、必要なハードウェアにアクセスする。携帯型情報処理端末20の電源投入直後、CPU200は、補助記憶装置204にアクセスしてOS(Operating System)204aを読み出して、主記憶装置202にロードして起動させる。以後、CPU200とOS204aとが協働することにより、携帯型情報処理端末20による各種処理が実行される。例えば、補助記憶装置204には、ブラウザ204bをはじめとする複数種類のアプリケーションがインストールされている。各種アプリケーションは、OS204aによるリソース及びプロセスの管理下で動作する。
ブラウザ204bは、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)等及びこれらの関連仕様を解釈可能なWebブラウザである。ブラウザ204bは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)に準拠したリクエスト・メッセージを生成し、ユーザ操作等により指定されたURI(Uniform Resource Identifier)にアクセスして、Webページ等のコンテンツをダウンロードする。ブラウザ204bは、ダウンロードされたHTMLコンテンツ等の解釈、DOM(Document Object Model)ツリー、レイアウトツリー等の生成を行う。ブラウザ204bは、レイアウトが決定されたコンテンツの各要素を主記憶装置202内のイメージバッファに逐次レンダリングする。イメージバッファにレンダリングされた内容は、図示省略されたVRAM(Video Random Access Memory)に転送される。レンダリング結果がVRAMに転送されることにより、コンテンツがタッチパネル210上に表示される。ユーザは、タッチパネル210上に表示されたコンテンツに対してペンタッチやフィンガタッチによる入力や、フリック操作(画面上を指ではらう操作)による画面スクロール、ピンチ操作(二本の指の間を画面上で拡げる又は縮める操作)によるズームイン/ズームアウト等の各種操作を行うことができる。
[Webサーバ30の構成]
図4は、本発明の一実施形態に係るWebサーバ30の構成を示すブロック図である。図4に示されるように、Webサーバ30は、CPU300、RAM等の主記憶装置302、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置304及び通信インタフェース306を備えている。補助記憶装置304には、WebコンテンツとしてWebアプリケーション304aが保存されている。
Webアプリケーション304aは、撮影装置10をリモート操作するためのアプリケーションであり、例えばJavaScript(登録商標)等のプログラムが埋め込まれたHTMLファイルである。
[Webアプリケーション304aの取得]
携帯型情報処理端末20は、キャリア通信インタフェース206を介して3G(3rd Generation)回線やLTE(Long Term Evolution)回線等のキャリア回線に接続し、Webサーバ30にアクセスすることができる。ブラウザ204bは、Webサーバ30のWebアプリケーション304aのURL(Uniform Resource Locator)が指定されると、GETコマンドによってWebアプリケーション304aをリクエストする。
Webサーバ30は、ブラウザ204bより受け取ったリクエストに従い、補助記憶装置304に保存されているWebアプリケーション304aをブラウザ204bに送信する。ブラウザ204bは、Webサーバ30よりダウンロードされたWebアプリケーション304aをメモリ(例えば不揮発性メモリ124)に保存し、保存されたWebアプリケーション304aに含まれるリソースを解釈等する。これにより、図5に示される画面(Webアプリケーション304aの起動時の画面であり、以下、説明の便宜上、「起動時画面(又はメインコマンド画面)」と記す。)がタッチパネル210上に表示される。
[撮影装置10とWebアプリケーション304aとのペアリング]
図5に示される起動時画面の左上隅には、メインメニューを表示させるためのメインメニューボタン1000が配置されている。メインメニューボタン1000に対するタッチ操作が行われると、図6に示されるメインメニューが画面サイドからスライドして現れる。
図6に示されるように、メインメニューには、「Commander」、「Viewer」、「Presets」、「Utilities」、「Configuration」、「About」、「Power Off」の各ボタンが並べて配置されている。
図6に示されるメインメニューにおいて「Utilities」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図7に示されるユーティリティ画面が表示される。ユーティリティ画面には、撮影装置10に関する情報が表示される。撮影装置10に関する情報には、メモリカード等のストレージに関する情報(Storage)、バッテリ残量(Battery)、現在時刻(Clock)、モデル名(Model)が含まれる。
撮影装置10に関する情報の下方には、「Sync Clock」ボタンが配置されている。「Sync Clock」ボタンの下方には、各種設定画面にリンクされたボタンが並べて配置されている。具体的には「Wi−Fi」、「Security」、「Reset GR」の各ボタンが並べて配置されている。
図7に示されるユーティリティ画面において「Wi−Fi」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図8に示されるWi−Fi設定画面が表示される。Wi−Fi設定画面は、Webアプリケーション304a(ブラウザ204b)と撮影装置10とを連携させるため、撮影装置10をアクセスポイントとして設定するための画面である。Wi−Fi設定画面には、ペアリングに必要な「SSID(Service Set Identifier)」及び「Password」を入力するためのフォームが配置されており、更に、無線チャンネルを設定(自動設定/手動設定)するためのラジオボタン(Auto/Manual)が配置されている。これらの設定が入力され、入力された設定が保存されると、撮影装置10がアクセスポイントとして登録される。
なお、撮影装置10が複数台ある場合、Webアプリケーション304aは、各撮影装置10を別個のアクセスポイントとして登録することができる。
[Webアプリケーション304aと撮影装置10との接続]
図9は、Webアプリケーション304aと撮影装置10との接続シーケンスを示す図である。
[図9のS11(Webアプリケーション304aの取得)]
本処理ステップS11では、Webアプリケーション304aと撮影装置10とを接続するにあたり、図9に示されるように、ブラウザ204bは、Webサーバ30と通信して、最新のWebアプリケーション304aをダウンロードする。ブラウザ204bは、ダウンロードされたWebアプリケーション304aをメモリ(例えば不揮発性メモリ124)に保存し、保存されたWebアプリケーション304aに含まれるリソースを解釈等する。これにより、図5に示される起動時画面がタッチパネル210上に表示される。
本実施形態では、Webアプリケーション304aを起動するにあたり、Webアプリケーション304aが毎回ダウンロードされる。そのため、ユーザは、常に最新のWebアプリケーション304aを利用することができる。なお、ブラウザ204bは、通信エラー等によってWebサーバ30にアクセスできない場合には、不揮発性メモリ124にキャッシュされたWebアプリケーション304aを実行してもよい。
図5に示される起動時画面の右上隅には、リロードボタン1002が配置されており、起動時画面の中央上部の領域には、メインスクリーン1004が配置されている。ここで、ブラウザ204bは、Webサーバ30から、Webアプリケーション304aだけでなくデモプログラムもダウンロードしている。
Webアプリケーション304aには、撮影装置10との非接続時にデモプログラムに含まれる所定のデモ画像(動画又は静止画)をメインスクリーン1004上で再生させるための記述が含まれている。Webアプリケーション304aのダウンロード直後は、Webアプリケーション304aと撮影装置10との接続が確立していない。そのため、メインスクリーン1004には、デモ画像が再生される。
[図9のS12(Webアプリケーション304aと撮影装置10との接続試行)]
本処理ステップS11(Webアプリケーション304aの取得)にてWebアプリケーション304aがダウンロードされると、キャリア通信インタフェース206からWi−Fiインタフェース208への切替が自動的に行われる。次いで、Webアプリケーション304aは、Wi−Fiインタフェース208を介して、図8に示されるWi−Fi設定画面にて設定されたアクセスポイント、すなわち、撮影装置10とのWi−Fi接続を試行する。
なお、Webアプリケーション304aは、アクセスポイントが複数設定されている場合、例えば、予め設定された優先順位に従い、アクセスポイントとのWi−Fi接続を試行してもよい。また、Wi−Fi接続が試行されるアクセスポイントは、ユーザ操作によって任意に指定することができてもよい。
[図9のS13(転送画像の表示)]
本処理ステップS13は、Webアプリケーション304aと撮影装置10とのWi−Fi接続が確立された場合に実行される。
メインスクリーン1004には、固定のIPアドレス(具体的には撮影装置10)へのリンクが貼り付けられており、LCD120の表示画像(典型的にはスルー画)の転送をリクエストする記述が埋め込まれている。
本処理ステップS13では、Webアプリケーション304aは、メインスクリーン1004に貼り付けられたリンクを読み込み、撮影装置10にアクセスして、スルー画の転送をリクエストする。Webアプリケーション304aは、デモプログラムに含まれる所定のデモ画像(動画又は静止画)に代えて、撮影装置10より転送されるスルー画をメインスクリーン1004上で再生させる。
このように、本実施形態では、メインスクリーン1004には、スルー画が再生されるまでの待機時間中、デモプログラムに含まれる所定のデモ画像(動画又は静止画)が再生される。これにより、恰も、スルー画が再生されるまでに待機時間が無かったかのように、ユーザに知覚させることができる。
一方、Webアプリケーション304aと撮影装置10とのWi−Fi接続が失敗した場合を考える。この場合は、引き続き、デモプログラムに含まれる所定のデモ画像(動画又は静止画)がメインスクリーン1004上で再生される。そのため、ユーザは、Wi−Fi接続に失敗した場合であっても、Webアプリケーション304aの動作を楽しむことができる。
典型的には、撮影装置10の電源がオフされている場合や、撮影装置10のWi−Fi接続モードがオフに設定されている場合、撮影装置10と携帯型情報処理端末20との位置がWi−Fiの通信圏外まで離れている場合等に、Wi−Fi接続が失敗する。
Webアプリケーション304aは、撮影装置10との接続のステータスを定期的に確認する。Webアプリケーション304aは、撮影装置10との接続が切断されたことを検知すると、メインスクリーン1004上の表示を撮影装置10より転送されるスルー画からデモプログラムに含まれる所定のデモ画像(動画又は静止画)に切り替える。
典型的には、撮影装置10のバッテリが切れた場合や、撮影装置10と携帯型情報処理端末20とがWi−Fiの通信圏外に離れた場合等に、互いの接続が切断される。
Webアプリケーション304aは、図6に示されるメインメニューの「Power Off」に対するタッチ操作が行われると、撮影装置10に対して電源のオフを指示する。この場合、Webアプリケーション304aは、レスポンスの向上のため、接続のステータスを確認することなく接続が切断されたと即時判断する。
また、Webアプリケーション304aは、撮影装置10に接続されると、撮影装置10との接続を維持するため、撮影装置10のオートパワーオフ機能をオフにする。
また、Webアプリケーション304aは、撮影装置10よりスルー画を転送されている期間中、撮影装置10のスリープへの自動移行を禁止する。
Webアプリケーション304aは、リロードボタン1002に対するタッチ操作が行われると、撮影装置10との接続を再試行する。リロードボタン1002の操作時の接続タイムアウトは、比較的長く設定されており、例えば30秒〜1分程度である。一方、Webアプリケーション304aの起動時の接続タイムアウトは、電力消費を軽減させるため比較的短く設定されており、例えば10秒程度である。接続タイムアウトの時間は、例えば機種毎・ブラウザ毎に個別に設定されていてもよい。
また、Webアプリケーション304aは、撮影装置10とのWi−Fi接続の確立時、撮影装置10に内蔵されている時計を携帯型情報処理端末20に内蔵されている時計に同期させる。同期された時計は、撮影装置10に関する情報として図7に示されるユーティリティ画面の「Clock」の欄に表示される。
また、Webアプリケーション304aと撮影装置10とのWi−Fi接続の確立時に、撮影装置10内の時計と携帯型情報処理端末20内の時計とが所定時間以上ずれている場合、Webアプリケーション304aが前回と異なるアクセスポイント(前回と異なる撮影装置10)に接続された可能性が高い。この場合、Webアプリケーション304aは、現在の設定、具体的には、前回接続されていた撮影装置10に対応する設定をリセットする。
また、通常であれば、Webアプリケーション304aは、撮影装置10内の時計情報(すなわち「Clock」に示される時刻)の精確性を担保するため、撮影装置10とミリセック単位で通信するものと考えられる。しかし、本実施形態では、Webアプリケーション304aは、通信量を削減するため、時計を一旦同期させると、撮影装置10と通信せず、カウントアップを行うことによって「Clock」に示される時刻を更新する。撮影装置10との通信は、同期ずれを防ぐため、例えば数十秒毎に行われてもよい。
また、ユーザは、図7に示されるユーティリティ画面の「Sync Clock」ボタンをタッチ操作することにより、Webアプリケーション304aと撮影装置10の時計を任意のタイミングで同期させることができる。
また、図7に示されるユーティリティ画面において「Security」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図16に示されるセキュリティ設定画面が表示される。セキュリティ設定画面には、クロスドメインアクセスを許可するWebコンテンツのオリジンサーバのドメイン、パスコードを入力するためのフォームが配置されている。本実施形態では、セキュリティ設定画面で設定された情報を用いてクロスドメイン通信が行われることにより、悪意のあるWebアプリケーションの実行が回避される。なお、Webサーバ30のドメインは、デフォルトで許可されている。
また、図7に示されるユーティリティ画面において「Reset GR」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図17に示されるリセット実行画面が表示される。リセット実行画面には、「Reset All Settings」、「Reset Shooting Settings」、「Reset Network Settings」、「Reset Key Custom Options」の各ボタンが並べて配置されている。
図17に示されるリセット実行画面の「Reset All Settings」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10の設定が初期化された上で、撮影装置10が再起動する。なお、Webアプリケーション304aと撮影装置10との再接続をスムーズに行うため、再起動時、撮影装置10のWi-Fi接続モードは自動的にオンされる。
図17に示されるリセット実行画面の「Reset Shooting Settings」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10の撮影条件に関する設定がリセットされた上で、撮影装置10が再起動する。
図17に示されるリセット実行画面の「Reset Network Settings」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10のネットワーク関連の設定がリセットされた上で、撮影装置10が再起動する。
図17に示されるリセット実行画面の「Reset Key Custom Options」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10のカスタム設定がリセットされた上で、撮影装置10が再起動される。例示的には、撮影装置10のカメラボディに設けられたFn(ファンクション)1ボタンやFn2ボタンに登録された機能がリセットされる。
[イベントの最適化処理]
システムコントローラ100は、撮影装置10に対する直接の操作とWebアプリケーション304aによる撮影装置10のリモート操作とを区別することなく処理する。図10に、かかる処理の説明を補助する図を示す。
例えばAEロック操作が行われる場合を考える。撮影装置10では、カメラボディに設けられたAFレバーを介してAEロック操作が行われる。操作部102は、AFレバーの操作状態の変化(AEロックのオン)を検知し、検知された変化をイベントとしてシステムコントローラ100に送信する。システムコントローラ100は、送信されたイベントに応じてAEロックをオンに設定する。
また、Webアプリケーション304aでは、詳しくは後述するが、サブコマンド画面(Left)の「AF Lever」によりAEロック操作が行われる。Wi−Fiインタフェース208は、Webアプリケーション304aより送信されるAEロックオンのコマンドを受信すると、撮影装置10のカメラボディに設けられたAFレバーの操作時と同一のイベントをシステムコントローラ100に送信する。これにより、システムコントローラ100は、撮影装置10に対する直接の操作とWebアプリケーション304aによる撮影装置10のリモート操作とを区別することなく、AEロックをオンに設定することができる。
但し、例えば、撮影装置10側とWebアプリケーション304a側とで同じ操作が同じタイミングで行われる等すると、システムコントローラ100が正常に処理することができないといった不具合が生じる虞がある。そこで、本実施形態では、この種の不具合を避けるため、イベントの最適化が行われる。図10では、説明の便宜上、システムコントローラ100を、イベントの最適化を行うブロック(最適化処理ブロック100a)と、最適化後のイベントに応じて処理を実行するブロック(メインプログラムブロック100b)とに分けて示す。
・最適化例1
最適化処理ブロック100aは、あるイベントについて、最後に受信したものがオンである状態で再度オンを受信(上記の例では、撮影装置10のカメラボディに設けられたAFレバー操作によりAEロックがオンである状態でWebアプリケーション304a上の「AF Lever」によるAEロックオンのイベントを受信)した場合、後に受信したオンのイベントを無視(又は破棄)する。この場合、メインプログラムブロック100bは、撮影装置10側とWebアプリケーション304a側で同じ操作が同じタイミングで行われたことによる影響を何ら受けることがないため、処理を正常に実行することができる。
・最適化例2
本例2では、レリーズボタンが操作される場合を説明する。撮影装置10単体では、レリーズボタンの半押しを省いてレリーズボタンを全押しするという操作を行うことはできない。しかし、Webアプリケーション304a上では、レリーズボタンの半押しに相当する操作を行うことなく、レリーズボタンの全押しに相当する操作を行うことが可能である。
Webアプリケーション304a上でレリーズボタンの半押しに相当する操作が行われることなくレリーズボタンの全押しに相当する操作が行われると、最適化処理ブロック100aは、レリーズボタンの全押しのイベントの直前に半押しのイベントを挿入する。このように、本例2では、最適化処理ブロック100aは、Webアプリケーション304aに対する操作によって発生されたイベントを、撮影装置10を同様に操作したときに発生されるイベントに整合させている。これにより、本例2では、メインプログラムブロック100bは、撮影装置10のレリーズボタンの操作時と同じく、AF制御、撮像処理の順に処理を実行することができる。
・最適化例3
最適化処理ブロック100aは、メインプログラムブロック100bで処理しきれないほど受信イベントの最適化待ちが発生した場合(例示的には、撮影装置10側とWebアプリケーション304a側で同じ操作が繰り返されることにより、最適化待ちのイベントの数が所定の閾値を超えた場合)、最適化待ちイベントの中で最も古いイベント又は最も新しいイベントを破棄する。また、最適化処理ブロック100aは、オフだけ破棄すると、イベントがオンのまま継続する虞があるため、オンとオフのイベントをセットで破棄する。
・最適化例4
本例4でも、レリーズボタンが操作される場合を説明する。なお、最適化処理ブロック100aには、操作部102から、レリーズボタンが押されていないときにはイベントS0が送信され、レリーズボタンが半押しされているときにはイベントS1が送信され、レリーズボタンが全押しされているときにはイベントS2が送信される。
例えば、Webアプリケーション304a上でのタッチAF操作(後述)中、イベントS0が破棄されて、タッチAF操作時のイベントS1が適用(すなわち、メインプログラムブロック100bに処理させるイベントとして採用)される。また、撮影装置10のレリーズボタンの半押し中にWebアプリケーション304a上でのタッチAF操作が行われると、レリーズボタンの半押し時のイベントS1が破棄されて、タッチAF操作時のイベントS1が適用される。又は、レリーズボタンの半押し時のイベントS1が適用されたまま、タッチAF操作時のイベントS1が破棄される。また、Webアプリケーション304a上でのタッチAF操作中、撮影装置10のレリーズボタンが半押しされると、タッチAF操作時のイベントS1が破棄され、レリーズボタンの半押し時のイベントS1が適用される。又は、タッチAF操作時のイベントS1が適用されたまま、レリーズボタンの半押し時のイベントS1が破棄される。
[撮影装置10のリモート操作]
次に、Webアプリケーション304a上で可能な撮影装置10のリモート操作の具体例を説明する。
図5に示される起動時画面において、メインスクリーン1004の下方には、メインコマンドタブ1006、サブコマンドタブ1008及び1010が配置されている。図5に示される起動時画面は、起動時又はメインコマンドタブ1006のタッチ操作時に、タッチパネル210上に表示される。
図5に示される起動時画面のメインコマンドタブ1006等の下方には、「Mode」、「Focus」、「Shutter」、「F」、「SS」、「EV」の各ボタンが並べて配置されており、更にその下方には、「Selftimer」、「Lens Lock」、「Key Lock」の各トグルボタンが並べて配置されている。
図5に示される起動時画面の「Mode」ボタンは、撮影装置10の撮影モードボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「Mode」ボタンに対するタッチ操作に応じて撮影モードの切り替えを行う。
図5に示される起動時画面の「Focus」ボタンは、AF制御を行うためのボタンである。撮影装置10は、「Focus」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えば撮影装置10側で現在設定されているAFモードによるフォーカス制御を行う。
なお、Webアプリケーション304a上でボタンが長押しされている期間中、Webアプリケーション304aから撮影装置10には、ボタンのオン状態が継続する信号が送信されるわけではない。例えば、「Focus」ボタンが長押しされている期間中、Webアプリケーション304aから撮影装置10には、フォーカス制御のオン信号とオフ信号をリピートするパケットが送信される。パケットには、オン、オフの順に並ぶ信号のセットが少なくとも1つ含まれている。Webアプリケーション304aとの通信が切断された場合であっても、最後に受信したパケットの最後の信号がオフであるため、撮影装置10のフォーカス制御は正常にオフされる。
メインスクリーン1004に表示されているスルー画が直接タッチ(タッチAF操作)された場合には、利便性の向上のため、撮影装置10側で設定されているAFモードに拘わらず、タッチされたポイントに対してスポットAFによるフォーカス制御が行われてもよい。
但し、撮影装置10がタッチAF不可のモードに設定されている場合には、撮影装置10からWebアプリケーション304aにエラーが返される。Webアプリケーション304aは、エラーを受信すると、撮影装置10側で現在設定されているAFモードによるフォーカス制御を撮影装置10に改めて指示する。撮影装置10は、Webアプリケーション304aより指示を受け取ると、現在設定されているAFモードでフォーカス制御を行う。これにより、タッチAF操作したにも拘らずフォーカス制御が行われないという不具合が避けられる。
図5に示される起動時画面の「Shutter」ボタンは、撮影装置10のレリーズボタン(全押し)に対応するボタンである。撮影装置10は、「Shutter」ボタンに対するタッチ操作に応じて撮像処理を行う。
図5に示される起動時画面の「F」ボタンは、撮影装置10(絞り108)のF値を設定するためのボタンである。撮影装置10は、「F」ボタンに対するタッチ操作に応じてF値を設定する。なお、撮影装置10単体では、例えば絞り優先AE時にダイヤル操作が行われることにより、F値の設定が変更される。
図5に示される起動時画面の「SS」ボタンは、撮影装置10(シャッタ110)のシャッタスピードを設定するためのボタンである。撮影装置10は、「SS」ボタンに対するタッチ操作に応じてシャッタスピードを設定する。なお、撮影装置10単体では、例えばシャッタ優先AE時にダイヤル操作が行われることにより、シャッタスピードの設定が変更される。
図5に示される起動時画面の「EV」は、撮影装置10のEV値を調整するためのボタンである。撮影装置10は、「EV」ボタンに対するタッチ操作に応じてEV値を調整する。なお、撮影装置10単体では、例えばLCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、EV値が調整される。
図5に示される起動時画面の「Selftimer」ボタンは、セルフタイマ撮影のオン/オフを切り替えるためのボタンである。撮影装置10は、「Selftimer」ボタンに対するタッチ操作に応じて、セルフタイマ撮影(例えば2秒)のオン/オフを切り替える。なお、撮影装置10単体では、例えばカメラボディに設けられたセルフタイマボタンが押されることにより、セルフタイマ撮影(例えば2秒)のオン/オフが切り替えられる。
図5に示される起動時画面の「Lens Lock」ボタンは、撮影装置10のレンズロックのオン/オフを切り替えるためのトグルボタンである。「Lens Lock」ボタンをオンするタッチ操作が行われると、禁止コマンドが撮影装置10に送信されて、レンズロックがオンされる。「Lens Lock」ボタンをオフするタッチ操作が行われると、解除コマンドが撮影装置10に送信されて、レンズロックがオフされる。
例えば、撮影装置10が再生モードに設定されている場合を考える。再生モードとは、カード用インタフェース126に差し込まれているメモリカード等に保存された撮影画像をLCD120上で再生するモードである。再生モード時は、撮影レンズ106の鏡胴が撮影装置10のカメラボディに沈胴され且つレンズバリアが閉じられる。
再生モード時にWi−Fi接続モードがオンされた状態であれば、例えば「Shutter」ボタンがタッチ操作されると、撮影装置10が再生モードから撮影モードに移行してレンズバリアが開放され、撮影レンズ106の鏡胴がカメラボディから繰り出される。また、撮影装置10のレリーズボタンが鞄内やポケット内で圧迫されて押下された場合にも、同様に、撮影装置10が再生モードから撮影モードに移行してレンズバリアが開放され、撮影レンズ106の鏡胴がカメラボディから繰り出される。
例えば撮影装置10が鞄や衣服のポケットの中に入れられているときにレンズバリアが開放されたり撮影レンズ106の鏡胴が繰り出されたりすると、鞄内やポケット内でレンズバリアが引っ掛かったり、鏡胴が圧迫されて鏡胴周りの機構に負荷が掛かったりして、撮影装置10が故障する虞がある。
レンズロックがオンされると、撮影装置10を如何に操作しても撮影モードに移行しないため、レンズバリアが開放されたり撮影レンズ106の鏡胴が繰り出されたりすることがない。レンズロックは、原則、撮影装置10側で解除することができず、Webアプリケーション304a側で「Lens Lock」ボタンをオフに切り替えない限り解除されない。例外的に、撮影装置10を再起動(電源をオフした後に再度オン)した場合には、レンズロックが解除される。
なお、撮影レンズ106の鏡胴が繰り出されている状態でレンズロックがオンされると、撮影装置10が再生モードに移行して、鏡胴がカメラボディに沈胴されると共にレンズバリアが閉じられる。
また、撮影装置10の再生ボタンが長押しされた状態で撮影装置10の電源がオンされると、撮影装置10が自動的にレンズロックされた状態で起動し且つWi−Fi接続モードが自動的にオンされる。
このように、本実施形態によれば、レンズロックをオンすることにより、ユーザの意図に反するレンズバリアの開放や撮影レンズ106の鏡胴の繰り出し動作が防がれるため、撮影装置10の故障が防がれる。
図5に示される起動時画面の「Key Lock」ボタンは、撮影装置10に対するユーザの操作を無効にするためのボタンである。「Key Lock」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10の電源ボタン以外の全ての操作部の機能がロックされる(操作を受け付けない状態に移行する。)。
図5に示される起動時画面においてサブコマンドタブ1008に対するタッチ操作が行われると、図11に示されるサブコマンド画面(Left)が表示される。サブコマンド画面(Left)には、メインコマンドタブ1006等の下方に、「Beep」、「Dial−L」、「Dial−R」、「Shutter+」、「Light」、「ADJ−L」、「ADJ−R」、「ADJ−OK」の各ボタンが並べて配置され、更にその下方には、「AF Lever」、「Display」、「Sounds」の各トグルボタンが並べて配置されている。
図11に示されるサブコマンド画面(Left)の「Beep」ボタンは、所定の音(例えば合焦時の音)を撮影装置10で再生させるためのボタンである。「Beep」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10で音が再生されるため、例えばユーザが撮影装置10を探すときに有用である。
図11に示されるサブコマンド画面(Left)の「Dial−L」、「Dial−R」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたアップダウンダイヤルに対応するボタンである。「Dial−L」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10は、アップダウンダイヤルが左回転操作された時と同じ動作を行う。また、「Dial−R」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10は、アップダウンダイヤルが右回転操作された時と同じ動作を行う。
図11に示されるサブコマンド画面(Left)の「Shutter+」ボタンは、撮影装置10のレリーズボタン(半押し維持)に対応するボタンである。「Shutter+」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10において例えばフォーカスロックやAF追従が行われる。
なお、撮影装置10のフォーカスロック中にWebアプリケーション304aの画面が別の画面に遷移した場合は、フォーカスロックが解除されてもよい。
図11に示されるサブコマンド画面(Left)の「Light」ボタンは、撮影装置10のAF時の補助光のオン/オフを切り替えるためのボタンである。撮影装置10は、「Light」ボタンに対するタッチ操作に応じてAF時の補助光のオン/オフを切り替える。なお、撮影装置10単体では、例えばLCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、AF時の補助光のオン/オフが切り替えられる。
図11に示されるサブコマンド画面(Left)の「ADJ−L」、「ADJ−R」、「ADJ−OK」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられた所定のダイヤル(ADJダイヤル)に対応するボタンである。「ADJ−L」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10は、ADJダイヤルが左回転操作された時と同じ動作を行う。また、「ADJ−R」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10は、ADJダイヤルが右回転操作された時と同じ動作を行う。また、「ADJ−OK」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10は、ADJダイヤルが押し込み操作された時と同じ動作を行う。
図11に示されるサブコマンド画面(Left)の「AF Lever」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたAFレバーに対応するトグルボタンである。撮影装置10は、「AF Lever」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばフォーカスロックやAEロックの設定を行う。
図11に示されるサブコマンド画面(Left)の「Display」ボタンは、LCD120の点灯/消灯を切り替えるためのトグルボタンである。撮影装置10は、「Display」ボタンに対するタッチ操作に応じてLCD120を点灯又は消灯させる。
なお、LCD120が消灯された後も、Webアプリケーション304aへのスルー画の転送は継続される。そのため、メインスクリーン1004上では、スルー画の表示が継続される。これにより、例えば、比較明合成(インターバル合成)撮影など、バッテリの都合上、LCD120を表示させ続けることが難しい程度に時間の掛かる撮影の途中経過を、メインスクリーン1004上でユーザに視認させることができる。
図11に示されるサブコマンド画面(Left)の「Sounds」ボタンは、撮影装置10のスピーカのオン/オフを切り替えるためのトグルボタンである。撮影装置10は、「Sounds」ボタンに対するタッチ操作に応じてスピーカのオン/オフを切り替える。
図5に示される起動時画面においてサブコマンドタブ1010に対するタッチ操作が行われると、図12に示されるサブコマンド画面(Right)が表示される。サブコマンド画面(Right)には、メインコマンドタブ1006等の下方に、「Z−in」、「Z−out」、「AE/AF」、「Macro」、「Play」、「OK」、「Flash」、「Effect」、「Fn1」、「Fn2」、「WB」、「Disp」の各ボタンが並べて配置されている。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「Z−in」、「Z−out」の各ボタンは、それぞれ、撮影装置10のカメラボディに設けられた+ボタン、−ボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「Z−in」ボタンや「Z−out」ボタンに対するタッチ操作に応じて、デジタルズームを変更したりフラッシュ調光の補正値を設定変更したりする。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「AE/AF」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたAE/AFボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「AE/AF」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばAEロックやフォーカスロックを行う。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「Macro」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられた上ボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「Macro」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばマクロ撮影の設定を行ったり、LCD120に表示されるメニュー画面上のフォーカスを上方向に移動させたりする。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「Play」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられた再生ボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「Play」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えば再生モードに移行する。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「OK」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたOKボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「OK」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばLCD120にメニュー画面を表示したり、メニュー画面内でフォーカスされている項目に対する決定を行ったりする。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「Flash」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられた右ボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「Flash」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばフラッシュの設定を行ったり、LCD120に表示されるメニュー画面上のフォーカスを右方向に移動させたりする。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「Effect」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたEffectボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「Effect」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えば撮影画像に対するエフェクトの設定を行う。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「Fn1」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたFn(ファンクション)1ボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「Fn1」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばFn1ボタンに登録された機能を実行したり、LCD120に表示されるメニュー画面上のフォーカスを左方向に移動させたりする。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「Fn2」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたFn(ファンクション)2ボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「Fn2」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばFn2ボタンに登録された機能を実行する。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「WB」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたWBボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「WB」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばホワイトバランスの設定を行ったり、LCD120に表示されるメニュー画面上のフォーカスを下方向に移動させたりする。
図12に示されるサブコマンド画面(Right)の「DISP」ボタンは、撮影装置10のカメラボディに設けられたDISPボタンに対応するボタンである。撮影装置10は、「DISP」ボタンに対するタッチ操作に応じて、例えばLCD120上のスルー画にグリッドガイドや水準器等を重畳表示させる。
図5、図11及び図12に示される各コマンド画面の下部には、「Sync」、「Settings」、「Quickview」のボタンが並べて配置されている。
図5、図11及び図12に示される各コマンド画面の「Sync」ボタンは、Webアプリケーション304a上での撮影装置10の現在の設定を一括して送信するためのボタンである。例えば、Webアプリケーション304a上でF値が設定変更されると、それが撮影装置10に反映、すなわち、撮影装置10(絞り108)のF値が変更される。一方、撮影装置10が操作されてF値が設定変更された場合は、Webアプリケーション304a上ではF値の設定変更が反映されない。そのため、Webアプリケーション304a側の設定と撮影装置10側の設定とが不一致となる。
そこで、本実施形態では、「Sync」ボタンに対するタッチ操作が行われると、Webアプリケーション304a上での撮影装置10の現在の設定が一括して送信されて撮影装置10に反映される。これにより、Webアプリケーション304aと撮影装置10との設定が同期されて、互いの設定の不一致が解消される。
図5、図11及び図12に示される各コマンド画面において「Settings」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図13に示されるアドバンス設定画面が表示される。アドバンス設定画面には、「ISO」、「WB」、「Flash」、「Focus」、「Metering」、「BKT」、「Format」、「Aspect」、「Crop」、「Effect」、「Image」、「DR」、「Transmit」、「Cancel」の各パラメータを設定するための各ボタンが並べて配置されている。
図13に示されるアドバンス設定画面の「ISO」ボタンは、撮影装置10のISO感度を設定するためのボタンである。「ISO」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上でのISO感度の設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えば、LCD120に表示されるメニュー画面や、撮影装置10のカメラボディに設けられたISOボタンに対する操作が行われることにより、ISO感度の設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「WB」ボタンは、撮影装置10のホワイトバランスを設定するためのボタンである。「WB」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上でのホワイトバランスの設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えば、LCD120に表示されるメニュー画面や、撮影装置10のカメラボディに設けられたWBボタンに対する操作が行われることにより、ホワイトバランスの設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Flash」ボタンは、撮影装置10の発光モードを設定するためのボタンである。「Flash」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上での発光モードの設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えばLCD120に表示されるメニュー画面や、撮影装置10のカメラボディに設けられた右ボタンに対する操作が行われることにより、発光モードの設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Focus」ボタンは、撮影装置10のフォーカスモードを設定するためのボタンである。「Focus」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上でのフォーカスモードの設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えばLCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、フォーカスモードの設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Metering」ボタンは、撮影装置10のAFモードを設定するためのボタンである。「Metering」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上でのAFモードの設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えば、LCD120に表示されるメニュー画面や、撮影装置10のカメラボディに設けられたAFレバーに対する操作が行われることにより、AFモードの設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「BKT」ボタンは、撮影装置10のブラケット撮影を設定するためのボタンである。「BKT」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上でのブラケット撮影の設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えばLCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、ブラケット撮影の設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Format」ボタンは、撮影装置10による撮影画像のフォーマットを設定するためのボタンである。「Format」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上での撮影画像のフォーマットの設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えばLCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、撮影画像のフォーマットの設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Aspect」ボタンは、撮影装置10による撮影画像のアスペクト比を設定するためのボタンである。「Aspect」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上での撮影画像のアスペクト比の設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えばLCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、撮影画像のアスペクト比の設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Crop」ボタンは、撮影装置10のクロップモードを設定するためのボタンである。「Crop」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上でのクロップモードの設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えばLCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、クロップモードの設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Effect」ボタンは、撮影装置10による撮影画像に対するエフェクトを設定するためのボタンである。「Effect」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上での撮影画像に対するエフェクトの設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えば、LCD120に表示されるメニュー画面や、撮影装置10のカメラボディに設けられたEffectボタンに対する操作が行われることにより、撮影画像に対するエフェクトの設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Image」ボタンは、撮影装置10による撮影画像の画質等を設定するためのボタンである。「Image」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上での撮影画像の画質等の設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えば、LCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、撮影画像の画質等の設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「DR」ボタンは、撮影装置10による撮影画像のダイナミックレンジ補正を設定するためのボタンである。「DR」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上でのダイナミックレンジ補正の設定が変更される。なお、撮影装置10単体では、例えば、LCD120に表示されるメニュー画面に対する操作が行われることにより、ダイナミックレンジ補正の設定が変更される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Transmit」ボタンは、アドバンス設定画面上の設定を撮影装置10に一括して送信するためのボタンである。「Transmit」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上の設定が撮影装置10に全て反映される。
図13に示されるアドバンス設定画面の「Cancel」ボタンは、アドバンス設定画面上で行われた全ての設定変更を一括してキャンセルするためのボタンである。「Cancel」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、アドバンス設定画面上で行われた設定変更が撮影装置10に反映されることなく一括してキャンセルされる。
図5、図11及び図12に示される各コマンド画面において「Quickview」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図14に示されるクイックビュー画面(Lastest)が表示される。
図14に示されるクイックビュー画面(Lastest)の上部には、「Lastest」、「Recent」タブが配置されている。各コマンド画面の「Quickview」ボタンに対するタッチ操作時や「Lastest」タブに対するタッチ操作時に、図14に示されるクイックビュー画面(Lastest)が表示され、「Recent」タブに対するタッチ操作時に、図15に示されるクイックビュー画面(Recent)が表示される。
ここで、Webアプリケーション304aは、所定のタイミングで(例示的には、撮影装置10とのWi−Fi接続の確立時に)、撮影装置10のメモリカード等に保存されている全ての又は規定フォルダ内の撮影画像(本画像)の縮小画像(例えばEXIF(Exchangeable image file format)内のサムネイル)を撮影装置10にリクエストしてダウンロードし、補助記憶装置204に保存する。
図14に示されるクイックビュー画面(Lastest)への遷移が行われると、補助記憶装置204の中から最新の日時のサムネイルが読み出されて、該画面の中央上部に表示される。また、図15に示されるクイックビュー画面(Recent)への遷移が行われると、補助記憶装置204の中から直近の日時の9枚のサムネイルが読み出されて、該画面の中央上部に並べて表示される。
ここで、撮影画像ファイルの詳細情報には、撮影装置10から取得するのに時間の掛からない情報と、撮影装置10から取得するのに時間の掛かる情報がある。前者の情報には、例えば日時やファイル名があり、後者の情報には、例えば画像の向き(縦向き、横向き)がある。
本実施形態では、Webアプリケーション304aは、撮影画像ファイルの詳細情報をサムネイルの初回ダウンロード時に全てダウンロードして補助記憶装置204に保存し、保存された詳細情報に従ってサムネイルを表示する。そして次回以降、Webアプリケーション304aは、撮影画像ファイルの詳細情報を全てダウンロードするのではなく、取得に時間の掛からない日時やファイル名等の情報だけをダウンロードして補助記憶装置204に保存する。Webアプリケーション304aは、保存された日時及ファイル名をキーとしてサムネイルの向きを取得し、取得された向きの情報に従ってサムネイルを表示する。本実施形態では、このような通信を行うことにより、Webアプリケーション304aと撮影装置10との通信量が削減されると共にサムネイルの表示が高速化される。
図14、図15の各クイックビュー画面の下部には、「Download VGA」、「Download Original」、「Close」の各ボタンが並べて配置されている。
図14に示されるクイックビュー画面(Lastest)において「Download VGA」ボタンに対するタッチ操作が行われると、Webアプリケーション304aは、クイックビュー画面(Lastest)の中央上部に表示されているサムネイルのVGA画像を撮影装置10にリクエストしてダウンロードし、補助記憶装置204に保存する。
また、図14に示されるクイックビュー画面(Lastest)において「Download Original」ボタンに対するタッチ操作が行われると、Webアプリケーション304aは、クイックビュー画面(Lastest)の中央上部に表示されているサムネイルの本画像を撮影装置10にリクエストしてダウンロードし、補助記憶装置204に保存する。
なお、本実施形態において、VGA画像とは、元々は、撮影画像をLCD120上で表示させるために作成された画像であり、サムネイルよりも大きく且つ本画像よりも小さいサイズを持ち、本画像と同じアスペクト比を持つ。
また、図15に示されるクイックビュー画面(Recent)において「Download VGA」ボタンに対するタッチ操作が行われると、Webアプリケーション304aは、クイックビュー画面(Recent)の中央上部に表示されているサムネイル群の中でフォーカスが当てられているサムネイルのVGA画像を撮影装置10にリクエストしてダウンロードし、補助記憶装置204に保存する。
また、図15に示されるクイックビュー画面(Recent)において「Download Original」ボタンに対するタッチ操作が行われると、Webアプリケーション304aは、同じくフォーカスが当てられているサムネイルの本画像を撮影装置10にリクエストしてダウンロードし、補助記憶装置204に保存する。ユーザは、サムネイル群の中の任意のサムネイルを直接タッチすることにより、フォーカスが当てられるサムネイルを変更することができる。
図14、図15の各クイックビュー画面において「Close」ボタンに対するタッチ操作が行われると、Webアプリケーション304aの表示は、従前のコマンド画面に戻る。
図6に示されるメインメニューにおいて「Viewer」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図18に示されるビューア画面が表示される。ビューア画面には、フォルダリストが表示される。フォルダリストには、本日の撮影画像を格納するフォルダ(「Today’s Shots」フォルダ)、前日以前の撮影画像を格納するフォルダ(「100RICOH(「RICOH」は登録商標)」フォルダ、「101RICOH」フォルダ、「102RICOH」フォルダ・・・)が並べて表示される。フォルダリストに表示される各フォルダには、撮影装置10よりダウンロードされた補助記憶装置204内のサムネイルであって、該フォルダ内の任意のサムネイルが表示される。
フォルダリスト内の各フォルダは仮想フォルダである。例えば、図18に示されるビューア画面において「Today’s Shots」フォルダに対するタッチ操作が行われると、補助記憶装置204の中から撮影日時が本日のサムネイルが読み込まれて、図19に示されるように、画面内に並べて表示される。
本日の撮影画像を格納するフォルダ、前日以前の撮影画像を格納するフォルダは、それぞれ、格納すべきサムネイルが100枚を超える毎に分割される。例えば、本日の撮影画像が250枚ある場合、本日の撮影画像を格納するフォルダは3つに分割される。1つのフォルダ内のサムネイル数を制限することにより、例えば図19に示されるギャラリー画面をスクロールしたときのレスポンスの低下が改善される。
図19に示されるギャラリー画面においてサムネイルに対するタッチ操作が行われると、図20に示されるビューア画面が表示される。具体的には、Webアプリケーション304aは、タッチ操作された1枚のサムネイルを中央に拡大表示する画面に切り替えると共に、該サムネイルに対応するVGA画像を撮影装置10にリクエストしてダウンロードする。Webアプリケーション304aは、VGA画像のダウンロードが完了すると、表示中のサムネイルを該VGA画像に置き換えて表示する。
このように、本実施形態では、VGA画像のダウンロード中にサムネイルが代替的に表示されるため、VGA画像のダウンロードに時間が掛かる場合であっても、ユーザがストレスを感じにくい。
なお、サムネイルとVGA画像は、サイズ及びアスペクト比が異なる。図20に示されるビューア画面において、サムネイルがそのまま表示されると、サイズ及びアスペクト比が全く異なるVGA画像に途中で切り替わるため、ユーザに違和感を与える虞がある。
そこで、本実施形態では、図20に示されるビューア画面において、サムネイルは、VGA画像に合わせて拡大及びトリミングされた上で表示される。サムネイルとVGA画像が実質的に同じ領域に同じサイズで表示されるため、ユーザに違和感を与えることなくサムネイルとVGA画像とが切り替わる。
なお、図20に示されるビューア画面では、フリック操作が行われる毎に現在のフォルダ内の次のサムネイル(ダウンロード完了後はVGA画像)が表示される。
また、図20に示されるビューア画面においてダウンロードボタン1012に対するタッチ操作が行われると、Webアプリケーション304aは、現在表示されているVGA画像の本画像を撮影装置10にリクエストしてダウンロードし、補助記憶装置204に保存する。
図6に示されるメインメニューにおいて「Presets」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図21に示されるプリセット画面が表示される。なお、プリセット画面は、画面スクロールを要するサイズであるため、便宜上、図21(a)と図21(b)の2図に分けて示す。
図21に示されるプリセット画面には、各種プリセットボタンが並べて配置されている。具体的には、撮影に関するプリセットボタン、画像の再生に関するプリセットボタン、システムに関するプリセットボタンが並べて配置されている。
撮影に関するプリセットボタンには、「Selftimer」、「Continuous Shooting」、「Interval Shooting」、「Interval Composite」の各ボタンが含まれる。画像の再生に関するプリセットボタンには、「Slideshow」ボタンが含まれる。システムに関するプリセットボタンには、「Sleep」、「Shutdown」、「Restart」の各ボタンが含まれる。
図21に示されるプリセット画面において「Selftimer」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10がセルフタイマ撮影を実行する。
図21に示されるプリセット画面において「Continuous Shooting」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10が連写撮影を実行する。
図21に示されるプリセット画面において「Interval Shooting」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10がインターバル撮影を実行する。
図21に示されるプリセット画面において「Interval Composite」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10が比較明合成(インターバル合成)撮影を実行する。
各プリセットボタンに登録される処理内容は編集可能である。例示的には、「Selftimer」ボタンに対して任意のセルフタイマ時間を登録することができたり、「Continuous Shooting」ボタンに対して任意の連続撮影枚数を登録することができたりする。
なお、撮影装置10によるセルフタイマ撮影や連写撮影、インターバル撮影等の実行中にWebアプリケーション304aの画面が別の画面に遷移した場合、これらの撮影が強制的に停止されてもよい。
図21に示されるプリセット画面において「Slideshow」ボタンに対するタッチ操作が行われると、例えばメモリカードに保存されている撮影画像のスライドショーがLCD120上で開始される。
図21に示されるプリセット画面において「Sleep」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10がスリープモードに移行する。
撮影装置10のスリープ中、Webアプリケーション304aには、スルー画と同様に、スリープ中であることを報知する画面が撮影装置10より転送される。転送された画面は、Webアプリケーション304a上でスルー画と区別されることなく処理されて、メインスクリーン1004上で再生される。
また、撮影装置10がシステム制約上スルー画を生成することができない期間中(例えば動画像の保存中)、Webアプリケーション304aには、スルー画と同様に、動画像の保存中であることを報知する画面が撮影装置10より転送される。転送された画面は、Webアプリケーション304a上でスルー画と区別されることなく処理されて、メインスクリーン1004上で再生される。
このように、本実施形態に係るリモート操作システム1では、撮影装置10のステータスをWebアプリケーション304aに検知させることなく、撮影装置10がスリープ中であることや動画像の保存中であることを、Webアプリケーション304aを通じてユーザに伝えることができる。
図21に示されるプリセット画面において「Shutdown」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10の電源がオフされる。
図21に示されるプリセット画面において「Restart」ボタンに対するタッチ操作が行われると、撮影装置10が再起動する。なお、Webアプリケーション304aと撮影装置10との再接続をスムーズに行うため、再起動時、Wi-Fi接続モードは自動的にオンされる。また、撮影装置10は、再起動時、レンズバリアや撮影レンズ106の鏡胴等の故障を防ぐため、自動的にレンズロックされる。
図6に示されるメインメニューにおいて「Configuration」ボタンに対するタッチ操作が行われると、図22に示されるコンフィグ画面が表示される。なお、コンフィグ画面は、画面スクロールを要するサイズであるため、便宜上、図22(a)と図22(b)の2図に分けて示す。
図22に示されるコンフィグ画面には、メインスクリーン1004上のスルー画を直接タッチしたときの指示内容を設定するラジオボタン(Focus/Capture)、図20に示されるビューア画面上で表示対象となる画像のファイルフォーマットを設定するチェックボックス(JPEG/RAW(DNG)/Movie(MOV))が配置されている。
図22に示されるコンフィグ画面には、Webアプリケーション304aのカラーテーマを設定するためのボタンが配置されている。本実施形態で設定可能はカラーテーマには、白基調である「Light」と黒基調である「Dark」がある。
また、Webアプリケーション304aは、撮影装置10のカメラボディの色の情報を取得し、取得された色に対応するカラーテーマで表示されてもよい。なお、この場合、撮影装置10がカメラボディの色の情報を保持していることが前提となる。
図22に示されるコンフィグ画面には、「Demo Mode」ボタンが配置されている。「Demo Mode」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、Webアプリケーション304a上でデモプログラムが実行される。
図22に示されるコンフィグ画面には、「Reset GR Remote」ボタンが配置されている。「Reset GR Remote」ボタンに対するタッチ操作が行われることにより、Webアプリケーション304a内の情報(例えば撮影装置10より取得された撮影画像のファイルリストや、Webアプリケーション304a内部の管理情報等)がリセットされる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本発明の実施形態に含まれる。