JP6628025B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により便器本体を洗浄する水洗大便器に関する。
従来から、例えば、図7に示すような従来の水洗大便器101が、便器本体102の全周に形成されたリム118のリム通水路120の底面にスリット開口134を備えているオープンリム構造を備えたものが知られている。このようなオープンリム構造においては、供給口106から供給された洗浄水が、リム後方導水路110からリム通水路120に供給され、洗浄水がリム通水路120からスリット開口134を通って汚物受け面116に吐水される。このようなオープンリム構造の水洗大便器101は比較的安価に製造できるという利点を有している一方、後述のような問題点を有している。
また、従来から、例えば、特許文献1に示すような従来の水洗大便器のオープンリム構造においては、リム後方の導水路からリム部に流入した直後の洗浄水が到達する部分の棚部の内側端を、汚物受け面の上縁よりも内側まで突出させスリット開口の幅を狭く形成し、一方の洗浄水を棚部上で時計回りに周回させ、他方の洗浄水を棚部上で反時計回りに周回させるようになっている。棚部上で時計回りに周回する洗浄水は主流を形成し、この主流をボウル面の前部からUターンして排水トラップ入口に向かって汚物を押し込むようになっている。棚部上で反時計回りに周回する洗浄水は、リム後方の導水路とリム部の接続部近傍において、ボウル面後部に流下するようになっている。
特許第4062731号公報
しかしながら、このような従来の水洗大便器101において、近年の節水化の要請により、洗浄水量を低減して少ない洗浄水量で洗浄しようとする場合、リム通水路120に供給される洗浄水は、洗浄水量が減ったことによりその勢いが弱く、リム後方導水路110がリム通水路120に合流する合流部分近傍のスリット開口134からその洗浄水のほとんどが水流f1に示すように、汚物受け面116に流下してしまうこととなる。また、水勢を比較的強く有しながら一気に溜水面に向かって流下するため水跳ねを生じるという問題も有している。
一方で、前部側のスリット開口134から吐水される洗浄水の水流f0は、後部側のスリット開口134からは比較的大量の洗浄水が吐水されているので、比較的少量かつ水勢も弱くなっている。
よって、吐水された洗浄水は汚物受け面116上を不均一に流下することとなり、また、汚物受け面116上の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流は形成できていなかった。よって、汚物受け面116の洗浄が不良となる問題が生じていた。
また、特許文献1に示すような従来の水洗大便器においても、リム後方の導水路からリム部に洗浄水が合流する部分の棚部の内側端を、汚物受け面の上縁よりも内側まで突出させスリット開口の幅を狭く形成するのみでは、後部側のスリット開口から比較的大量の洗浄水が吐水され、依然として、リム通水路を旋回しようとする洗浄水の勢いを強めることができず、洗浄水がリム通水路を一周するように十分に旋回することができず、汚物受け面上の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成できず、汚物受け面の洗浄が不良となる問題が生じている。
また、節水化の要請により、洗浄水量を低減して少ない洗浄水量で洗浄しようとする場合には、これらの問題がより顕著になり、汚物受け面の洗浄が不良となるという問題が生じていた。
そこで、本発明の発明者らは、オープンリム構造を備えた水洗大便器において、汚物受け面上の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成できる構造について、さらに研究を行った。
仮に、オープンリム構造を備えた水洗大便器においてスリット開口部の大きさを比較的広範囲にわたって変化させようとする場合、便器本体の形状を変化させる必要が生じる。このとき、便器本体の外観形状が、左右非対称となることで、使用者のイメージを少しでも向上させるため美観が重要とされるトイレ空間において、使用者から見た美観が低下してしまうという問題が生じることが考えられた。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができ、また、便器本体の外観の局部的な変化を抑制し、使用者に左右対称な外観形状の印象を与えることができ、意匠性を良好に保つことができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、洗浄水により便器本体を洗浄する水洗大便器において、便器本体の供給口へ洗浄水を供給する給水装置と、ボウル形状の汚物受け面と、汚物受け面の上縁部の上方において、内部に洗浄水を導くリム通水路を形成するリム部と、を備えているボウル部と、ボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、供給口から前方に延び、下流側のリム通水路に接続する接続導水路が便器本体の前後中央断面に対して左右方向のいずれか一方側の第1の側のリム通水路に向けられて形成されているリム後方導水路と、を有し、リム部は、前後中央断面に対して左右対称に形成されるリム内側壁と、前後中央断面に対して左右非対称に形成される汚物受け面の上縁部と左右対称のリム内側壁との間に形成されるスリット開口部と、を備え、スリット開口部は、リム後方導水路の接続導水路が向けられる第1の側のスリット開口部のスリット間隔が、前後中央断面に対して他方側の第2の側のスリット開口部のスリット間隔よりも小さくなるように形成され、リム部のスリット間隔の異なるスリット開口部から吐水される洗浄水により上記汚物受け面に旋回流を形成する、ことを特徴としている。
このように構成された本発明においては、リム部のスリット開口部は、リム後方導水路の接続導水路が向けられる第1の側のスリット開口部のスリット間隔が、前後中央断面に対して他方側の第2の側のスリット開口部のスリット間隔よりも小さくなるように形成されている。従って、リム後方導水路の接続導水路が向けられる側からリム通水路内を旋回する主流から汚物受け面上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、第1の側のスリット開口部において低減し、第2の側のスリット開口部において増大させるように、スリット間隔の異なるスリット開口部から吐水される洗浄水の水量の調整を行うことで、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。また、第1の側の上流側のスリット開口部から洗浄水がほぼ落下するように汚物受け面に沿って流れ下ることを抑制し、便器外への洗浄水の水跳ねを生じることを抑制することができる。
また、使用者から見えにくい汚物受け面の部分が左右非対称に形成され、使用者から見えやすいリム内側壁が左右対称に形成されているので、便器本体の外観の局部的な変化を抑制し、使用者に左右対称な外観形状の印象を与えることができ、使用者のイメージを少しでも向上させるため美観が重要とされるトイレ空間において、使用者から見た美観を良好に保ち、意匠性を良好に保つことができる。
本発明においては、更に、スリット開口部は、ボウル部を左右に切った左右中央断面において、第1の側のスリット開口部のスリット間隔が、第2の側のスリット開口部のスリット間隔よりも小さくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、左右中央断面部分において、リム通水路内を旋回する主流から汚物受け面上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、第1の側のスリット開口部において低減し、第2の側のスリット開口部において増大させるように、スリット間隔の異なるスリット開口部から吐水される洗浄水の水量の調整を行うことで、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
本発明において、好ましくは、スリット開口部は、自身のスリット間隔の大きさが上流側のスリット間隔の大きさよりも大きく形成され且つ下流側のスリット間隔の大きさよりも大きく形成されたスリット間隔増大部を、便器本体の前側の領域の一部に形成している。
このように構成された本発明においては、リム通水路内を旋回する主流から汚物受け面上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、便器本体の前側に設けられたスリット間隔増大部において増大させるように、スリット間隔の異なるスリット開口部から吐水される洗浄水の水量の調整を行うことができ、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
本発明において、好ましくは、スリット開口部は、リム後方導水路の接続導水路が向けられる第1の側のスリット開口部のスリット間隔が、リム部の後端部から第1側部まで徐々に大きくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、リム後方導水路の接続導水路が向けられる第1の側において、最も水勢が強く且つ水量が多いリム部の後端部においてスリット開口部のスリット間隔が比較的小さく、水勢が徐々に弱まる且つ水量が徐々に減少するにつれて、スリット間隔が、リム部の後端部から第1側部まで徐々に大きくなるように形成されている。従って、リム通水路内を旋回する主流から汚物受け面上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、第1の側のリム部の後端部から第1側部までのスリット開口部において、吐水される洗浄水の水量を徐々に増大させるように調整を行うことで、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
本発明において、好ましくは、スリット開口部は、ボウル部の後部を左右に切った左右後部断面において、第1の側のスリット開口部のスリット間隔が、第2の側のスリット開口部のスリット間隔よりも小さくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、ボウル部の後部を左右に切った左右後部断面において、リム通水路内を旋回する主流から汚物受け面上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、第1の側のスリット開口部において低減し、第2の側のスリット開口部において増大させるように、スリット間隔の異なるスリット開口部から吐水される洗浄水の水量の調整を行うことで、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
本発明において、好ましくは、スリット開口部は、第1の側においてスリット間隔がリム部の後端部から第1側部まで徐々に大きくなるような変化の割合が、第2の側においてスリット間隔がリム部の後端部から第2側部まで徐々に大きくなるような変化の割合よりも小さくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、第1の側において、リム後方導水路からの洗浄水の水勢が比較的強い第1の側においてスリット間隔がリム部の後端部から第1側部まで徐々に大きくなるような変化の割合が比較的小さくなるように形成され、リム通水路内を旋回する主流から汚物受け面上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、水勢が比較的強い第1の側のスリット開口部において増大しにくいように抑制している。一方、主にリム通水路を周回した洗浄水が到達し、水勢が比較的弱くなる第2の側において、スリット間隔がリム部の後端部から第2側部まで徐々に大きくなるような変化の割合が比較的大きくなるように形成されて、リム通水路内を旋回する主流から汚物受け面上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、水勢が比較的弱くなる第2の側のスリット開口部において後端部近傍まで減少しにくくしている。第1の側におけるスリット間隔の大きさの変化の割合と、第2の側におけるスリット間隔の大きさの変化の割合とを異ならせることによりスリット開口部から吐水される洗浄水の水量の大きさの変化の割合の調整を行うことができ、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
本発明において、好ましくは、スリット開口部は、スリット間隔が第1の側においてリム部の後端部から前端部まで徐々に大きくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、第1の側において、最も水勢が強く且つ水量が多いリム通水路の後端部においてスリット開口部のスリット間隔が比較的小さく、下流側において水勢が徐々に弱まり且つ水量が徐々に減少するにつれて、スリット間隔が、リム部の後端部から前端部まで徐々に大きくなるように形成されている。従って、リム通水路内を旋回する主流から汚物受け面上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、徐々に大きくなるスリット間隔により徐々に増大させるように調整することで、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
本発明において、好ましくは、スリット開口部は、汚物受け面の上縁部とリム内側壁との間を接続する接続部を備えている。
このように構成された本発明においては、接続部が汚物受け面の上縁部とリム内側壁との間を接続することにより、汚物受け面の上縁部とリム内側壁との間に形成されるスリット間隔の大きさを規定通りに比較的容易に製造することができる。よって、スリット間隔を形成する場合における、製造時におけるスリット間隔の大きさの検査、調整、修正等の管理コスト、ひいては製造コストの増大を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、リム部は、第1の側のリム部の幅と、第2の側のリム部の幅とが同じになるように形成されている。
このように構成された本発明においては、リム部は、第1の側のリム部の幅と、第2の側のリム部の幅とが同じになるように形成されているので、使用者から見えるリム部の幅が左右対称に形成されているので、便器本体の外観の局部的な変化を抑制し、左右対称な外観形状に形成することができ、意匠性を良好に保つことができる。
本発明の水洗大便器によれば、汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができ、また、便器本体の外観の局部的な変化を抑制し、使用者に左右対称な外観形状の印象を与えることができ、意匠性を良好に保つことができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器を示す側面断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体の平面図である。 図2のIII−III線に沿って見た断面図である。 図2のIV−IV線に沿って見た断面図である。 図2のV−V線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の汚物受け面上の比較的広範囲を洗浄水が比較的均等に旋回しながら流下する様子を示す図である。 従来の水洗大便器の汚物受け面上の後方側から洗浄水の主流が流下する様子を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
図1は本発明の一実施形態による水洗大便器を示す側面断面図であり、図2は本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体の平面図である。以下、本発明の実施形態における説明において、便器本体2を便器本体2を使用する使用者側から見て手前側を前方側とし、使用者から見て奥側を後方側とし、便器本体2を前方から見て右側を右側とし、前方から見て左側を左側として説明している。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、陶器等からなる便器本体2を有する。便器本体2は樹脂と陶器、又は樹脂のみにより形成されてもよい。また、便器本体2の後方側の上方には、洗浄水源である貯水タンク4により示す給水装置が設置されている。さらに、貯水タンク4は上水道等の給水源(図示せず)に接続されている。貯水タンク4に設けられた操作レバー(図示せず)を操作することにより洗浄操作を開始すると、貯水タンク4の排水弁(図示せず)が開き、貯水タンク4から所定の洗浄水量(例えば、6リットル)が便器本体2の中央後方側の上部に開口された供給口6に供給されるようになっている。供給口6は、中央のみならず前後中央断面Cから右側又は左側にずれて形成されていてもよい。
また、本実施形態の水洗大便器1においては、貯水タンク4から供給される洗浄水量が3リットル乃至6リットルの範囲である節水タイプの水洗大便器、好ましくは4.8リットル乃至6リットルの範囲である節水タイプの水洗大便器に使用することができる。
貯水タンク4により示される給水装置は、貯水タンクの他、規定の洗浄水量を供給できるフラッシュバルブ等の他の給水装置であってもよい。
また、便器本体2の前方上部には、ボウル部8が形成され、便器本体2の後方上部には、貯水タンク4の下流側端部が接続される供給口6と後述するリム通水路20との間に形成され、貯水タンク4から供給された洗浄水を供給口6からリム通水路20に導水するリム後方導水路10が形成されている。なお、本実施形態は、ディストリビュータ等の他の構造を用いてリム後方導水路10及びリム通水路20の一部の流路が形成されていてもよい。
さらに、ボウル部8の下方には、溜水部12が形成され、初期水位の溜水面がW0で示されている所定量の溜水が貯留されている。また、この溜水部12の下端には、排水トラップ管路14の入口14aが接続されており、排水トラップ管路14は、その入口14aから後方へと延び、その後端14bが床面に設置された排出管(図示せず)に接続されている。
さらに、ボウル部8は、ボウル形状に形成されている汚物受け面16と、汚物受け面16の上縁部の上方において、内部に洗浄水を導くリム通水路20を形成するリム部18とを備えている。
リム後方導水路10は、供給口6から前方に延び、リム通水路20に接続する接続導水路10aが前後方向中央断面C1に対して左右方向のいずれか一方側の第1の側(本実施形態においては左側)のリム通水路20に向けられるように形成されている。ここで、前後中央断面Cは、ボウル部8を左右方向に二分するように便器本体2を前後に切った断面である。
リム後方導水路10は、便器本体2の前方から見てほぼ中央に配置された供給口6近傍から便器本体2の左右方向のうち一方側(本実施形態においては右側)へと延びる上流側リム後方導水路29と、この上流側リム後方導水路29から左右方向のうち他方側(本実施形態においては左側)へと延びる下流側リム後方導水路31とを備えている。リム後方導水路10は、前後中央断面C1に対して左右非対称の流路を形成している。リム後方導水路10は、上流側リム後方導水路29と下流側リム後方導水路31とにより、「く」の字形状の流路を形成している。それぞれ異なる方向に延びる上流側リム後方導水路29と下流側リム後方導水路31とを接続する屈曲部32は、便器本体2の前後方向の中央断面C1に対して右側領域に偏心して位置決めされている。下流側リム後方導水路31は、上流からその下流側に向かって中央断面C1上に一端戻った後、さらに、徐々に左側領域に向かって偏心するように形成されている。従って、リム後方導水路10は、導水路全体の長さが従来よりも長くなるように形成されている。
上流側リム後方導水路29は、便器本体2の中央断面C1上の供給口6から斜めに右側方向に向かって直線的に延び、中央断面C1に対して非対称の位置に配置され、中央断面Cに対して右側近傍に配置された上流側リム導水路出口部29aまで延びている。上流側リム後方導水路29は、上流から下流側に向かって中央断面C1に対して徐々に右側領域に偏心するように形成されている。上流側リム後方導水路29の中央軸線A1は、中央断面C1に対して前方が右側外向きに傾斜するように配置されている。
下流側リム後方導水路31は、屈曲部32に接続される下流側リム導水路入口部31aから左側へと延び、リム通水路20の左側後部領域20aに接続される下流側リム導水路出口部31b(接続導水路10a)に至る流路を形成している。下流側リム後方導水路31は、下流側リム導水路入口部31aから、下流側リム導水路出口部31bまで、便器本体2の中央断面C1を斜めに横切るような直線的な流路を形成している。
下流側リム後方導水路31の中央軸線A2は、中央断面C1に対して前方が左側外向きに傾斜するように配置されている。上流側リム後方導水路29の中央軸線A1と、下流側リム後方導水路31の中央軸線A2との交点は、中央断面C1に対して右側に位置するのに対し、下流側リム導水路出口部31b(接続導水路10a)は、中央断面C1に対して反対側の左側に位置している。
下流側リム後方導水路31は、比較的長い長さの流路を有しているので、洗浄水が下流側リム後方導水路31中において下流側リム後方導水路31の向きに良好に整流されることができ、洗浄水の指向性が高められ、下流側リム導水路出口部31b(接続導水路10a)からリム通水路20上を周回しようとする向きに整った流れ且つ比較的水勢の強い状態の流れにより吐水される。
また、下流側リム後方導水路31は、その一部が、リム通水路20の合流部分の一部と平行になるように形成されている。下流側リム導水路出口部31b近傍においては、下流側リム後方導水路31の中央軸線A2の向きと、ボウル部8の左側後部領域においてリム通水路20上を周回しようとする洗浄水の流線の向きとがほぼ一致するようになっているので、下流側リム導水路出口部31bから流出する洗浄水が、リム通水路20上をほぼ同じ旋回方向(周回方向)に向かって流れ、水の勢いを保った状態(流量及び流速をほぼ維持した状態)でリム通水路20上を周回しようとする流れを形成することができる。従って、下流側リム後方導水路31からリム通水路20に合流する洗浄水が、リム通水路上の主流Fの方向と逆の旋回方向に向かってリム通水路20上を通り流れること、及び後述するように後部側のスリット開口部34から主流が汚物受け面16に流下してしまうことを抑制できる。
次に、リム部18について詳細に説明する。
図1乃至図5に示すように、リム部18は、ボウル部8の上縁部として全周にわたって環状に形成されている。
図3は図2のIII−III線に沿って見た断面図であり、図4は図2のIV−IV線に沿って見た断面図であり、図5は図2のV−V線に沿って見た断面図である。
リム部18は、リム部18の外周面を形成し且つ便器本体2の外面上を頂部まで立ち上がるように立壁状に形成されているリム外側壁22と、リム部18の頂部の平坦面を形成するリム頂面部24と、リム部18の内周面を形成し且つリム頂面部24からやや内側の下方に向かって垂下するように延び、前後方向に延びる前後中央断面C1に対して左右対称に形成されているリム内側壁26と、リム通水路20の下方においてリム部18の吐水部を形成するように下方に向かって開口するスリット開口部34と、リム部18内において汚物受け面16の上縁部16aから外側に延びる平坦面が形成され且つボウル部8のほぼ全周に亘って環状のほぼ平坦面が形成されるリム通水路底面30と、を備えている。
リム外側壁22は、リム頂面部24の外側端部から下方に延びるように形成されている。リム外側壁22は、上方から見て、楕円形上に形成され、所定高さを有する縦壁を周上に形成している。図2及び図3に示すように、リム外側壁22は、上方から見て、前後方向に延びる前後中央断面C1に対して左右対称に形成され、前後中央断面C11からリム外側右壁22Rまでの距離R1と、前後中央断面C12からリム外側左壁22Lまでの距離L1とが同じ距離に形成されている。例えば、図3に示すような、便器本体2のボウル部8を概ね前後方向に2分するような左右中央断面C2において、前後中央断面C1からリム外側右壁22Rまでの距離R1と、前後中央断面C1からリム外側左壁22Lまでの距離L1とが同じ距離に形成されている。なお、左右中央断面C2は、楕円形上のボウル部8において、ボウル部8が左右方向に最大幅を有している部分、すなわちリム外側壁22が前後中央断面C1から左右方向に最大の距離を有している部分をボウル部8の中央として左右方向に中央断面を切ったものである。
また、リム外側壁22は、前後中央断面C1からリム外側右壁22Rのリム外側右壁下端22rまでの距離と、前後中央断面C1からリム外側左壁22Lのリム外側左壁下端22lまでの距離とが同様に同じ距離に形成されている。また、リム外側壁22は、前後中央断面C1からリム外側右壁22Rの上端までの距離と、前後中央断面C1からリム外側左壁22Lの上端までの距離とが同じ距離に形成されている。
従って、リム外側壁22は、上方から見て、前後中央断面C1に対して左右対称の形状の外観を有し、左右対称の美観の感じられる意匠性を有している。
リム頂面部24は、便器本体2の頂面を形成し、環状の平面を形成している。リム頂面部24は、リム外側壁22の上端からリム内側壁26の上端までほぼ水平に延びる平坦面を形成している。リム頂面部24は、上面視で、前後中央断面C1に対して左右対称に形成されている。すなわち、リム頂面部24は、ボウル部8の後部から前部までのいずれの領域における左右方向においても、前後中央断面C1からリム頂面部外側右端24Rまでの距離R2と、前後中央断面C1からリム頂面部外側左端24Lまでの距離L2とが同じ距離に形成されている。また、リム頂面部24は、ボウル部8の後部から前部までのいずれの領域における左右方向においても、前後中央断面C1からリム頂面部内側右端24rまでの距離R3と、前後中央断面C1からリム頂面部内側左端24lまでの距離L3とが同じ距離に形成されている。従って、上面視で、ボウル部8の後部から前部までのいずれの領域における左右方向においても、リム頂面部24の外形、すなわち、便器本体2の外形は、前後中央断面C1に対して左右対称に形成されている。よって、リム頂面部24は、ボウル部8の後部から前部までのいずれの領域における左右断面においても、リム頂面部24の幅W1は、リム頂面部右側部分の幅と、リム頂面部左側部分の幅とが同じ幅の大きさに形成されている。
リム内側壁26は、リム頂面部24の内側端部から下方に延びるように形成されている。リム内側壁26は、上方から見て、楕円形上に形成され、所定高さを有する縦壁を周上に形成している。リム内側壁26は、その上端から下方へ汚物受け面16近傍まで垂れ下がるように延びてリム部18の内部(便器本体2の中心から見て自身の外側)にリム通水路20を形成するような垂下壁部を形成している。リム内側壁26は、上方から見て、前後中央断面C1に対して左右対称に形成され、前後中央断面C1からリム内側右壁26Rまでの距離と、前後中央断面C1からリム内側左壁26Lまでの距離とが同じ距離に形成されている。例えば、リム内側壁26は、前後中央断面C1からリム内側右壁下端26rまでの距離R4と、前後中央断面C1からリム内側左壁下端26lまでの距離L4とが同じ距離に形成されている。従って、リム内側壁26は、上面視で、前後中央断面C1に対して左右対称の形状の外観を有し、左右対称の美観の感じられる意匠性を有している。なお、説明のため、リム内側壁26の下端(リム内側右壁下端26r及びリム内側左壁下端26lを含む)をまとめて、リム内側壁下端部26aと称する。
リム通水路底面30は、リム部18内部において環状のリム通水路20の環状の底面を形成するようなほぼ平坦面を形成し、洗浄水がリム部18内を一周することができるような比較的平坦な流路を形成している。リム通水路底面30はボウル部8の外側方向から内側方向においては、ほぼ水平方向に延び、例えば、リム外側右壁下端22r及びリム外側左壁下端22lの内部側から内側方向にほぼ水平方向に延びるほぼ平坦面を形成している。
このような構成により、リム後方導水路10から供給された洗浄水が、リム通水路20においてリム通水路底面30上を流れながらボウル部8の上部を一周するような流れを形成することができる。すなわち、本実施形態における水洗大便器1は、オープンリムタイプの構造によるリム通水路20において洗浄水が左右片側から時計回り又は反時計回りに周回するような一方向の流れを形成するタイプの水洗大便器である。
次に、オープンリムタイプのリム部18の下方に形成されるスリット開口部34について詳細に説明する。
図1乃至図4に示すように、スリット開口部34は、前後中央断面C1に対して左右非対称に形成される汚物受け面16の上縁部16aと、左右対称のリム内側壁26との間に形成される開口部である。スリット開口部34は、ボウル部8の前後中央断面C1上の前端領域及び後端領域においても、汚物受け面16の上縁部16aと、リム内側壁26との間に形成されている。リム部18の周方向に沿って形成されたリム通水路20の内側且つ下方が全周にわたって開口されてスリット開口部34を形成している、いわゆる、オープンリムタイプの形態であるオープンリム部となっている。スリット開口部34は、下方へと開口するスリット形状に形成されている。スリット開口部34の大きさは、上縁部16aと、リム内側壁26との間の流路の幅の大きさによって規定されている。例えば、スリット開口部34の大きさは、リム内側壁26から上縁部16aに下ろした垂線の長さによって規定してもよい。スリット開口部34はリム内側壁26と上縁部16aとの間で上方がリム部18によって覆われるように設けられることから、使用者に視認される外観として露出されにくく形成されている。
まず、前後中央断面C1に対して左右非対称に形成される汚物受け面16について説明する。
汚物受け面16は、汚物受け面16の後部から前部までのいずれの領域における左右断面を取っても、汚物受け面16のリム後方導水路10の接続導水路10aが向けられる一方側(本実施形態においては左側)における汚物受け面16の大きさが、前後中央断面C1に対して他方側(本実施形態においては右側)における、汚物受け面16の大きさよりも小さくなるように形成されている。
汚物受け面16は、汚物受け面16の後部から前部までのいずれの領域における左右断面を取っても、リム後方導水路10の接続導水路10aが向けられる一方側(本実施形態においては左側)における、前後中央断面C1から汚物受け面左側上縁部16lまでの距離L5が、前後中央断面C1に対して他方側(本実施形態においては右側)における、前後中央断面C1から汚物受け面右側上縁部16rまでの距離R5よりも小さくなるように形成されている。また、汚物受け面16は、汚物受け面16の後部から前部までのいずれの領域における左右断面を取っても、前記一方側におけるリム内側左壁下端26lと汚物受け面左側上縁部16lとの距離が、対向する前記他方側におけるリム内側右壁下端26rと汚物受け面右側上縁部16rとの距離よりも小さくなるように形成されている。
また、図2に示すように、汚物受け面16は、左右中央断面C2に対しても前後非対称に形成されている。
また、図5に示すように、汚物受け面16は、ボウル部8の右側前部と左側後部とを通るように斜めに切った断面においても、前後中央断面C1と左右中央断面C2との交点に対して非対称に形成されている。
スリット開口部34は、上述のような前後中央断面C1に対して左右非対称に形成される汚物受け面16の上縁部16aと、左右対称のリム内側壁26との間に形成される所定のスリット間隔の隙間を形成する。スリット開口部34の所定のスリット間隔は、所定の領域において変化するように形成されている。
説明のため、ボウル部8において前後中央断面C1と左右中央断面C2とにより4つに区分される4つの区分領域を、第1領域X1、第2領域X2、第3領域X3及び第4領域X4と規定する。
第1領域X1においては、スリット開口部34の後端部34aから左側部34cまでの部分が配置されている。第1領域X1においては、ボウル部8の後端の後端部34aにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a1ミリメートル(mm)に形成されている。ボウル部8の後端の後端部34aにおけるスリット間隔a1は、2〜6ミリメートルの範囲の大きさに形成されている。ボウル部8の左側後部の左側後部34bにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a2ミリメートル(mm)に形成されている。ボウル部8の左側における左側部34cにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a3ミリメートル(mm)に形成されている。各スリット間隔の大きさは、a1<a2<a3の関係を有している。第1領域X1においては、スリット開口部34のスリット間隔は、後端部34aから左側部34cに向かって、a1からa3の大きさまで徐々に大きくなるように形成されている。
第2領域X2においては、スリット開口部34の左側部34cから前端部34eまでの部分が配置されている。第2領域X2においては、ボウル部8の左側部の左側部34cにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a3ミリメートル(mm)に形成されている。ボウル部8の左側前部の左側前部34dにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a4ミリメートル(mm)に形成されている。ボウル部8の前端の前端部34eにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a5ミリメートル(mm)に形成されている。各スリット間隔の大きさは、a3<a4<a5の関係を有している。第2領域X2においては、スリット開口部34のスリット間隔は、ボウル部8の左側部34cから前端部34eに向かって、a3からa5の大きさまで徐々に大きくなるように形成されている。
第3領域X3においては、スリット開口部34の前端部34eから右側部34gまでの領域をいう。第3領域X3においては、ボウル部8の前端の前端部34eにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a5ミリメートル(mm)に形成されている。例えば、ボウル部8の前端部34eにおけるスリット間隔a5は、8〜14ミリメートルの範囲の大きさに形成されている。ボウル部8の右側前部34fにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a6ミリメートル(mm)に形成されている。ボウル部8の右側部34gにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a7ミリメートル(mm)に形成されている。各スリット間隔の大きさは、a5=a6=a7の関係を有している。第3領域X3においては、スリット開口部34のスリット間隔は、ボウル部8の前端部34eから右側部34gに向かって、一定の大きさに形成されている。
第4領域X4においては、スリット開口部34の右側部34gから後端部34aまでの領域をいう。第4領域X4においては、ボウル部8の右側部の右側部34gにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a7ミリメートル(mm)に形成されている。ボウル部8の右側後部の右側後部34hにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a8ミリメートル(mm)に形成されている。ボウル部8の後端の後端部34aにおいて、スリット開口部34のスリット間隔は、a1ミリメートル(mm)に形成されている。各スリット間隔の大きさは、a7>a8>a1の関係を有している。第4領域X4においては、スリット開口部34のスリット間隔は、ボウル部8の右側部の右側部34gから後端部34aに向かって、a7からa1の大きさまで徐々に小さくなるように形成されている。ここで、第4領域X4においては、スリット開口部34のスリット間隔は、a7からa1の大きさまで比較的急激な割合で小さくなるように形成されている。
さらに、領域又は位置におけるスリット開口部34のスリット間隔等の関係について以下に説明する。
スリット開口部34は、左右方向に見て、リム後方導水路10の接続部分である接続導水路10aが向けられる第1の側の第1領域X1のスリット開口部34のスリット間隔が、前後中央断面C1に対して他方側の第2の側の第4領域X4のスリット開口部34のスリット間隔よりも小さくなるように形成されている。
また、スリット開口部34は、左右方向に見て、リム後方導水路10の接続導水路10aが向けられる第1の側の第2領域X2のスリット開口部34のスリット間隔が、前後中央断面C1に対して反対の第2の側の第3領域X3のスリット開口部34のスリット間隔よりも小さくなるように形成されている。
スリット開口部34は、第1の側の第1領域X1のスリット開口部34のスリット間隔a1及びa2等が、他の部分のスリット開口部34のスリット間隔よりも小さくなるように形成され、比較的小さい大きさに形成されている。よって、リム後方導水路10の接続導水路10aの出口近傍のスリット開口部34において、汚物受け面16に吐水される洗浄水量を低減するとともにリム通水路20を旋回しようとする主流Fを形成することができる。
また、スリット開口部34は、第2の側の第4領域X4のスリット開口部34のスリット間隔a8及びa1等が、他の部分(例えば、第3領域)のスリット開口部34のスリット間隔よりも小さくなるように形成され、比較的小さい大きさに形成されている。よって、第4領域X4のうちのリム後方導水路10の接続導水路10aの出口近傍のスリット開口部34において、接続導水路10aから流入する洗浄水が汚物受け面16に吐水されてしまうことを抑制することができ、リム通水路20を旋回しようとする主流Fを形成することができる。
スリット開口部34は、自身のスリット間隔の大きさが上流側の第1領域X1及び第2領域X2のスリット間隔a1〜a4の大きさよりも大きく形成され、且つ下流側の第4領域X4のスリット間隔a8〜a1の大きさよりも大きく形成されたスリット間隔a5〜a7の大きさのスリット間隔増大部34iを、便器本体2の前側の第3領域X3の一部に形成している。スリット間隔増大部34iは、全周に形成されたスリット開口部34のうち最大の幅a5〜a7を有する開口部を形成している。スリット間隔増大部34iは、第3領域X3において、一定のa5ミリメートルのスリット間隔を有している。スリット間隔増大部34iは、第3領域X3の一部領域(便器本体2の前方右側の一部領域)に形成されていてもよい。このように、スリット開口部34は、全周のうち便器本体2の前側の領域の少なくとも一部は、スリット間隔の大きさが増大されるスリット間隔増大部34iを有している。
スリット開口部34は、リム後方導水路10の接続部である接続導水路10aが向けられる第1の側の第1領域X1のスリット開口部34のスリット間隔a1〜a3が、リム部18の後端における後端部34aから第1の側の左側部(第1側部)34cまで徐々に大きくなるように形成されている。
スリット開口部34は、ボウル部8を前後方向に二分するように左右に切った左右中央断面において、第1の側のスリット開口部34のスリット間隔a3が、前後中央断面C1に対して反対の第2の側のスリット開口部34のスリット間隔a7よりも小さくなるように形成されている。
スリット開口部34は、ボウル部8の後部を左右に切った左右後部断面C3において、第1の側の第1領域X1のスリット開口部34のスリット間隔a2が、前後中央断面C1に対して反対の第2の側の第4領域X4のスリット開口部34のスリット間隔a8よりも小さくなるように形成されている。
スリット開口部34は、スリット間隔a1〜a3が第1領域X1において後端部34aから第1の側の左側部34cまで徐々に大きくなる変化の割合が、スリット間隔a1〜a7が第4領域において後端部34aから第2の側の右側部34gまで徐々に大きくなる変化の割合よりも小さくなるように形成されている。
スリット開口部34は、スリット間隔a1〜a5が第1の側の第1領域X1及び第2領域X2において後端部34aから前端部34eまで前方側に向かうにつれて徐々に大きくなるように形成されている。
図1及び図2に示すように、スリット開口部34は、ボウル部8の前後中央断面C1において、第1領域のスリット開口部34のスリット間隔a1が、中心に対して反対の第3領域X3のスリット開口部34eのスリット間隔a5よりも小さくなるように形成されている。
図5に示すように、スリット開口部34は、ボウル部8を上方から見て斜め方向に二分するように切った斜め中央断面において、第1領域X1のスリット開口部34bのスリット間隔a2が、中心に対して反対の第3領域X3のスリット開口部34fのスリット間隔a6よりも小さくなるように形成されている。
スリット開口部34は、全周の内の一部において、汚物受け面16の上縁部16aとリム内側壁26との間の隙間を規定するようにこれらを接続する接続部36を備えている。
接続部36は、汚物受け面16の上縁部16aをリム内側壁26の内側に向かって突出させ突き当てるようにして接続される。接続部36は、柱状の接続部又は他の構造により上縁部16aとリム内側壁26とを接続する接続部であってもよい。汚物受け面16の上縁部16aとリム内側壁26との間に接続部36が設けられることにより、接続部36の周囲の比較的広い領域にわたって汚物受け面16の上縁部16aとリム内側壁26との間の隙間の大きさ、すなわちスリット間隔の大きさを容易に形成及び規定することができる。よって、比較的小さな数ミリ単位の大きさのスリット間隔を形成する場合における、製造時におけるスリット間隔の規定の大きさへの調整、検査、修正等の管理コスト、ひいては製造コストの増大を抑制することができる。よって、スリット開口部34のスリット間隔を上述のように形成しながら、所定の間隔のスリット間隔から吐水される洗浄水の割合を調整して、洗浄水を汚物受け面16上で旋回させる性能を保つことができる所定のスリット開口部34を比較的安価に製造することができる。なお、接続部36は、スリット開口部34からの吐水に影響を与えない程度の比較的短い幅(前後方向の幅)を有している。
リム部18は、上述のように前後中央断面C1に対して左右対称に形成されている。リム部18は、第1領域X1、第2領域X2、第3領域X3及び第4領域X4において、便器本体2の中央部近傍より前方側におけるいずれの領域においてもリム部18の幅W1がほぼ同じになるように形成されている。よって、リム部18は、第1の側の第1領域X1及び第2領域X2のリム部の幅と、第2の側の第4領域X4及び第3領域X3のリム部の幅とが同じ幅W1の大きさに形成されている。
また、リム部18のリム外側右壁22Rとリム外側左壁22Lとが、前後中央断面C1に対して左右対称に形成され、リム内側右壁26Rとリム内側左壁26Lとが前後中央断面C1に対して左右対称に形成されている。一方で、汚物受け面左側上縁部16lと、汚物受け面右側上縁部16rとが前後中央断面C1に対して左右非対称に形成されている。よって、リム通水路20の平坦なリム通水路底面30は、リム外側壁22の内側と汚物受け面16の上縁部16aとの間に形成されることとなり、前後中央断面C1に対して左右非対称に形成されている。より具体的には、リム通水路左側底面30lの幅は、リム通水路右側底面30rの幅よりも大きくなるように形成されている。
リム部18の幅が一定の幅W1に保たれている領域においては、リム通水路左側底面30lの幅の大きさは、スリット開口部34のスリット間隔の大きさと反比例する。
第1の側の第1領域X1のリム通水路左側底面30lの幅は、リム部18のスリット開口部34の後端部34aの近傍位置から第1の側の左側部34cの近傍位置まで徐々に小さくなるように形成されている。また、リム通水路底面30は、ボウル部8の前後中央断面C1において、第1の側のリム通水路左側底面30lの幅が、前後中央断面C1に対して反対の第2の側のリム通水路右側底面30rの幅よりも大きくなるように形成されている。また、図2に示すように、リム通水路底面30は、ボウル部8の後部を左右に切った左右後部断面C3において、第1の側の第1領域X1のリム通水路左側底面30lの幅が、前後中央断面C1に対して反対の第2の側の第4領域X4のリム通水路右側底面30rの幅よりも大きくなるように形成されている。左右後部断面C3は、図4の図2のIV−IV線に沿って見た断面よりもわずかに前方側の位置における断面を示している。リム通水路底面30は、リム通水路底面30の幅が第1領域X1においてリム部18の後端部から第1の側の左側部まで徐々に小さくなる変化の割合が、リム通水路底面30の幅が第4領域X4においてリム部18の後端部から第2の側の右側部まで徐々に小さくなる変化の割合よりも小さくなるように形成されている。さらに、リム通水路底面30は、リム通水路底面30の幅が第1の側の第1領域X1及び第2領域X2においてリム部18の後端部から前端部まで前方側に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されている。
上述のように、使用者から見えにくい汚物受け面16の上縁部16a近傍が左右非対称に形成され、使用者から見えやすいリム内側壁26が左右対称に形成されている。従って、上面視で、便器本体2の外観の局部的な変化を抑制し、使用者に左右対称な外観形状の印象を与えることができ、使用者のイメージを少しでも向上させるため美観が重要とされるトイレ空間において、意匠性を良好に保つことができる。
また、左右非対称に形成される汚物受け面16の上縁部16a近傍の外面の形状は、外観上はリム部の下方側から覗き込むようにしないと視認することができず、使用者には非常に見えにくい部分に形成される。従って、使用者に左右対称な外観形状の印象を与えることができ、意匠性を良好に保つことができる。
なお本実施形態による水洗大便器1においては、リム後方導水路10が供給口6から前後中央断面C1に対して右側に延び、接続導水路10aが前後中央断面C1に対して左側に向けられ、接続導水路10aから流出する洗浄水の主流Fがリム通水路20内を左側(第1の側)から反時計回りに右側(第2の側)に向かって周回する向きに流れるようになっている。これに対し、他の実施形態による水洗大便器において、リム後方導水路10が供給口6から前後中央断面Cに対して左側に延び、接続導水路10aが前後中央断面Cに対して右側に向けられ、接続導水路10aから流出する洗浄水の主流がリム通水路20内を右側(第2の側)から時計回りに左側(第1の側)に向かって周回する向きに流れるようにすることもできる。このような他の実施形態による水洗大便器においても、本実施形態の便器本体2の流路形状と左右逆転したような形状の流路を形成することにより、本実施形態による便器本体2においてと同様に、左右対称のリム内側壁26等に対し、左右非対称の汚物受け面16を構成し、スリット開口部の大きさを所定の大きさに形成し、洗浄水が汚物受け面の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
つぎに、図1〜図6により、本発明の一実施形態による水洗大便器1の作用(動作)を説明する。
図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器の汚物受け面上の比較的広範囲を洗浄水が比較的均等に旋回しながら流下する様子を示す図である。
図6において、汚物受け面16全体を旋回するような流れを形成する水流fを示し、水流fの水量及び水勢を、矢印の太さ及び大きさにより示している。図6における水流fの矢印の太さ及び大きさは、ほぼ同様の太さ及び大きさを有しており、且つ図7(従来の水洗大便器の水流の流れを説明する図)における水流f0の矢印の太さ及び大きさよりも大きな太さ及び大きさを有している。
最初に、便器洗浄のための洗浄操作パネル(図示せず)の操作ボタン(図示せず)を操作すると、貯水タンク4に設けられた排水弁(図示せず)が開き、貯水タンク4から所定の洗浄水量(例えば、6.0リットル)が便器本体2の後方側の供給口6からリム後方導水路10に供給される。
つぎに、リム後方導水路10に流入した洗浄水は、上流側リム後方導水路29内を便器本体2の左右方向のうち右側へと向かって流れる。洗浄水が上流側リム導水路出口部29aに到達すると、洗浄水が屈曲部32において向きを変える。具体的には、洗浄水は、便器本体2の右側向きの流れから左側向きの流れに方向が転換される。
つづいて、洗浄水は、反対側の左側前方に向かって延びる下流側リム後方導水路31に流入する。洗浄水は、直線的に延びる下流側リム後方導水路31に沿って下流側リム導水路入口部31aから下流側リム導水路出口部31bに向かって直線的な流れを形成する。
下流側リム後方導水路31は、従来よりも比較的長く形成されており、洗浄水は、下流側リム導水路入口部31aから前後中央断面C1を越えて比較的長い所定距離にわたって直線的に流れ、水勢を維持しながら流れの方向が比較的均一に整えられる。従って、洗浄水は、下流側リム導水路出口部31bから左右に拡がることが抑制され、中央軸線A2に沿ってリム通水路20に向かって直線的に流れることができる。
下流側リム導水路出口部31bから流出する洗浄水は、リム通水路20上を反時計回りに周回しようとする向きにリム通水路20内に流入する。洗浄水は、リム通水路20を環状に周回するように流れながら全周に形成されたスリット開口部34から汚物受け面16に徐々に流下するようになっている。
リム通水路20内に流入した洗浄水は、前後中央断面C1近傍の中心領域から第1の側(左側)の第1領域X1に向かって流れる。第1領域X1においては、洗浄水が接続導水路10aから流入するので、洗浄水の水勢が最も強く且つ水量も多くなっている。
リム通水路20内に流入した洗浄水は、第1領域X1において、リム通水路20内のリム通水路底面30上を流れている。ここで、スリット開口部34の後端部34aは、スリット間隔a1の大きさに形成され、スリット間隔が非常に小さく形成されているので、接続導水路10aから流入する洗浄水が流下しやすい領域において、洗浄水が後端部34aから汚物受け面16に流下する水流の水量を比較的少量に抑制し、さらに水勢も抑制することができる。よって、第1領域X1の上流側のスリット開口部34から洗浄水がほぼ落下するように汚物受け面16に沿って溜水面に比較的多量に流れ下ることにより便器外への洗浄水の水跳ねを生じてしまうことを抑制することができる。
第1領域X1において、スリット開口部34のスリット間隔の大きさは、後端部34a(スリット間隔a1)から、左側後部34b(スリット間隔a2)、左側部34c(スリット間隔a3)に向かって徐々に大きくなるように形成されている。
よって、スリット開口部34から吐水される洗浄水の水量は、後端部34a(スリット間隔a1)から、左側後部34b(スリット間隔a2)、左側部34c(スリット間隔a3)に向かって徐々に大きくなるように形成されている。
リム通水路20内のリム通水路底面30上を周回するように流れている洗浄水の水量は、下流側に進むにつれてスリット開口部34から流下した水量分が徐々に減っている。
第1領域X1から第2領域X2に流入した洗浄水は、リム通水路20内のリム通水路底面30上を前方に向かって流れる。
第2領域X2において、スリット開口部34のスリット間隔の大きさは、左側部34c(スリット間隔a3)から、左側前部34d(スリット間隔a4)、前端部34e(スリット間隔a5)に向かって徐々に大きくなるように形成されている。よって、スリット開口部34から吐水される洗浄水の水量は、左側部34c(スリット間隔a3)から、左側前部34d(スリット間隔a4)、前端部34e(スリット間隔a5)に向かって徐々に大きくなるように形成されている。
リム通水路20内のリム通水路底面30上を周回するように流れている洗浄水の水量は、下流側に進むにつれてスリット開口部34から流下した水量分が徐々に減っている。
このように、リム通水路20内のリム通水路底面30上を周回するように流れている洗浄水の水量及び水勢は、上流側から下流側に進むにつれて徐々に減少するのに対し、吐水される洗浄水の水量及び水勢が、後端部34a(スリット間隔a1)、左側後部34b(スリット間隔a2)、左側部34c(スリット間隔a3)、左側前部34d(スリット間隔a4)及び前端部34e(スリット間隔a5)の順に徐々に大きくなるように調整されている。よって、便器本体2の第1領域X1から第2領域X2にかけて汚物受け面16に吐水される洗浄水の水量及び水勢は比較的均等な水量及び水勢となっている。
また、洗浄水は、リム通水路底面30上を周回するように流れて、反時計回りに旋回しようとする向きに流れているので、スリット開口部34から吐水された洗浄水が比較的均等な水量及び水勢を有する旋回流を形成して汚物受け面16上を流下することができる。
さらに、第2領域X2から第3領域X3に流入した洗浄水は、リム通水路20内のリム通水路底面30上を右側から後方側に向かって流れる。
第3領域X3において、スリット開口部34のスリット間隔の大きさは、前端部34e(スリット間隔a5)から、右側前部34f(スリット間隔a6)、右側部34g(スリット間隔a7)まで一定で比較的大きな大きさに形成されている。よって、スリット開口部34から吐水される洗浄水の水量は、前端部34e(スリット間隔a5)から、右側前部34f(スリット間隔a6)、右側部34g(スリット間隔a7)まで比較的一定の水量になるように形成されている。
リム通水路20内のリム通水路底面30上を周回するように流れている洗浄水の水量は、ボウル部8の前端部から下流側に進むにつれてスリット開口部34から流下した水量分が徐々に減っている。
このように、第3領域X3においては、吐水される洗浄水の水量が、前端部34e(スリット間隔a5)から、右側前部34f(スリット間隔a6)、右側部34g(スリット間隔a7)までのいずれの領域においても比較的大きく且つ比較的一定の水量になるように調整されている。
よって、本実施形態の水洗大便器のような片側から洗浄水を周回させるオープンリムタイプの水洗大便器において、比較的洗浄水の洗浄力が不足しやすいとされる便器本体2の第3領域X3においても、洗浄水が比較的大きな水量且つ比較的強い水勢で汚物受け面16を洗浄することができる。
また、洗浄水は、リム通水路底面30上を周回するように流れて、反時計回りに旋回しようとする向きに流れているので、スリット開口部34から吐水された洗浄水が比較的均等な水量及び水勢を有する旋回流を形成して汚物受け面16上を流下することができる。
また、左右中央断面C2の部分において、スリット開口部34cはスリット開口部34gよりも小さく形成されているので、リム通水路20内を旋回する主流Fから汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量は、第1の側のスリット開口部34cにおいて低減され、第2の側のスリット開口部34gにおいて増大されるように調整されている。
また、左右後部断面C3の部分において、スリット開口部34bはスリット開口部34hよりも小さく形成されているので、リム通水路20内を旋回する主流Fから汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量は、第1の側のスリット開口部34bにおいては低減され、第2の側のスリット開口部34hにおいては増大されるように調整されている。
第3領域X3から第4領域X4に流入した洗浄水は、リム通水路20内のリム通水路底面30上を後方に向かって流れる。
第4領域X4において、スリット開口部34のスリット間隔の大きさは、右側部34g(スリット間隔a7)から、右側後部34h(スリット間隔a8)、後端部34a(スリット間隔a1)に向かって徐々に小さくなるように形成されている。よって、スリット開口部34から吐水される洗浄水の水量は、右側部34g(スリット間隔a7)から、右側後部34h(スリット間隔a8)、後端部34a(スリット間隔a1)に向かって徐々に小さくなるように形成されている。リム通水路20内のリム通水路底面30上を周回するように流れている洗浄水の水量は、下流側に進むにつれてスリット開口部34から流下した水量分が徐々に減っている。リム通水路20内のリム通水路底面30上を後端部まで一周した洗浄水は、新たに接続導水路10aから流入する洗浄水と合流して、再び第1領域X1から前方側に流れる。
このように、第4領域X4においては、吐水される洗浄水の水量が、右側部34g(スリット間隔a7)から、右側後部34h(スリット間隔a8)、後端部34a(スリット間隔a1)の順に徐々に小さくなるように調整されている。
ここで、第4領域X4においては、スリット開口部34のスリット間隔は、a7からa1の大きさまで比較的急激な割合で小さくなるように形成されている。よって、吐水される洗浄水の水量及び水勢が、右側部34g(スリット間隔a7)から、右側後部34h(スリット間隔a8)においても比較的大きな水量及び水勢に保たれている。
よって、本実施形態の水洗大便器のような片側から洗浄水を周回させるオープンリムタイプの水洗大便器においても、比較的洗浄水の洗浄力が不足しやすいとされる便器本体2の第4領域X4においても、洗浄水が比較的大きな水量且つ比較的強い水勢で汚物受け面16を洗浄することができる。
また、後端部34a(スリット間隔a1)においては、前述のように、スリット間隔が非常に小さく形成されているので、接続導水路10aから流入する洗浄水が流下しやすい領域において、洗浄水が後端部34aから汚物受け面16に流下する量を比較的少量に抑制することができる。よって、第4領域X4においても、汚物受け面16に吐水される洗浄水の水量及び水勢は比較的均等な水量及び水勢となっており、洗浄水が比較的均等な水量及び水勢を有する旋回流を形成して汚物受け面16上を流下することができる。
第1領域X1においてスリット開口部34a、34b、34cのスリット間隔が徐々に大きくなる大きさの変化の割合は、第4領域X4においてスリット開口部34a、34h、34gのスリット間隔が徐々に大きくなる大きさの変化の割合よりも小さくなっている。従って、スリット開口部34から吐水される洗浄水の水量の大きさの変化の割合の調整が行われている。例えば、第1領域X1においてスリット開口部34a、34b、34cのスリット間隔が徐々に大きくなる大きさの変化の割合は比較的小さいので、スリット開口部34からの吐水量がスリット開口部34aのスリット間隔からスリット開口部34cのスリット間隔にかけて増大する割合は、比較的低い割合に抑制されている。一方、例えば、第4領域X4においてスリット開口部34a、34h、34gのスリット間隔が徐々に大きくなる大きさの変化の割合は比較的大きい(すなわち、スリット開口部34g、34h、34aの順に見ればこれらのスリット間隔が徐々に小さくなる大きさの変化の割合は比較的大きい)ので、スリット開口部34からの吐水量がスリット開口部34gのスリット間隔からスリット開口部34aのスリット間隔にかけて減少する割合は、比較的大きい割合となっている。よって、第4領域X4においてスリット間隔34は急激に変化するため、スリット開口部34h、34g近傍からの吐水量が比較的大きく維持されるのに対し、スリット開口部34a近傍からの吐水量が比較的小さくなるように抑制される。このように、第4領域X4においても、汚物受け面16の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成するように吐水量の調整を行うことが出来る。
このように、図6に示すように、汚物受け面16において、第1領域X1、第2領域X2、第3領域X3及び第4領域X4のいずれの領域においても、比較的均等な水量及び水勢を有する洗浄水の水流fが吐水され、且つ比較的均等な水量及び水勢を有する旋回流を形成することができる。図6に示すように、汚物受け面16の全体を比較的広く且つ均一に旋回するような洗浄水の流れfにより汚物受け面16を洗浄することができる。従って、本実施形態の水洗大便器のようなオープンリムタイプの水洗大便器において、汚物受け面16上に比較的均等な水量及び水勢を有する旋回流を形成することができ、汚物受け面16を広範囲に洗浄でき且つ汚物の洗い残しを抑制し、汚物受け面16の洗浄能力を向上させることができる。
このような旋回流れを形成しながら、洗浄水が、ボウル部8の汚物受け面16の全体を洗浄する。ボウル部8を流下した洗浄水は、汚物とともに排水トラップ管路14から排出されて、便器本体2の一連の洗浄動作が終了する。
上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム部18のスリット開口部34は、リム後方導水路10の接続導水路10aが向けられる第1の側のスリット開口部34のスリット間隔が、前後中央断面C1に対して他方側の第2の側のスリット開口部34のスリット間隔よりも小さくなるように形成されている。従って、リム後方導水路10の接続導水路10aが向けられる側からリム通水路20内を旋回する主流から汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、第1の側のスリット開口部34において低減し、第2の側のスリット開口部34において増大させるように、スリット間隔の異なるスリット開口部34から吐水される洗浄水の水量の調整を行うことで、汚物受け面16の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。また、第1の側の上流側のスリット開口部34から洗浄水がほぼ落下するように汚物受け面16に沿って流れ下ることを抑制し、便器外への洗浄水の水跳ねを生じることを抑制することができる。
また、使用者から見えにくい汚物受け面16の部分が左右非対称に形成され、使用者から見えやすいリム内側壁26が左右対称に形成されているので、便器本体2の外観の局部的な変化を抑制し、使用者に左右対称な外観形状の印象を与えることができ、意匠性を良好に保つことができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、リム通水路20内を旋回する主流Fから汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、便器本体2の前側に設けられたスリット間隔増大部34iにおいて増大させるように、スリット間隔の異なるスリット開口部34から吐水される洗浄水の水量の調整を行うことができ、汚物受け面16の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、リム後方導水路10の接続導水路10aが向けられる第1の側において、最も水勢が強く且つ水量が多いリム部18の後端部34aにおいてスリット開口部34のスリット間隔が比較的小さく、水勢が徐々に弱まる且つ水量が徐々に減少するにつれて、スリット間隔が、リム部18の後端部34aから第1側部34cまで徐々に大きくなるように形成されている。従って、リム通水路20内を旋回する主流から汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、第1の側のリム部18の後端部から第1側部までのスリット開口部34において、吐水される洗浄水の水量を徐々に増大させるように調整を行うことで、汚物受け面16の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、左右中央断面C2の部分において、リム通水路20内を旋回する主流Fから汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、第1の側のスリット開口部34cにおいて低減し、第2の側のスリット開口部34gにおいて増大させるように、スリット間隔の異なるスリット開口部34から吐水される洗浄水の水量の調整を行うことで、汚物受け面16の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、ボウル部8の後部を左右に切った左右後部断面C3において、リム通水路20内を旋回する主流Fから汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、第1の側のスリット開口部34bにおいて低減し、第2の側のスリット開口部34hにおいて増大させるように、スリット間隔の異なるスリット開口部34から吐水される洗浄水の水量の調整を行うことで、汚物受け面16の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、第1の側において、リム後方導水路10からの洗浄水の水勢が比較的強い第1の側においてスリット間隔がリム部18の後端部34aから第1側部34cまで徐々に大きくなるような変化の割合が比較的小さくなるように形成され、リム通水路20内を旋回する主流Fから汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、水勢が比較的強い第1の側のスリット開口部34において増大しにくいように抑制している。
一方、主にリム通水路20を周回した洗浄水が到達し、水勢が比較的弱くなる第2の側において、スリット間隔がリム部18の後端部34aから第2側部34gまで徐々に大きくなるような変化の割合が比較的大きくなるように形成されて、リム通水路20内を旋回する主流から汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、水勢が比較的弱くなる第2の側のスリット開口部34において後端部近傍まで減少しにくくしている。
第1の側におけるスリット間隔の大きさの変化の割合と、第2の側におけるスリット間隔の大きさの変化の割合とを異ならせることによりスリット開口部34から吐水される洗浄水の水量の大きさの変化の割合の調整を行うことができ、汚物受け面16の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、第1の側において、最も水勢が強く且つ水量が多いリム通水路20の後端部34aにおいてスリット開口部34のスリット間隔が比較的小さく、下流側において水勢が徐々に弱まり且つ水量が徐々に減少するにつれて、スリット間隔が、リム部18の後端部34aから前端部34eまで徐々に大きくなるように形成されている。従って、リム通水路20内を旋回する主流Fから汚物受け面16上に吐水される洗浄水の旋回流の水量を、徐々に大きくなるスリット間隔により徐々に増大させるように調整することで、汚物受け面16の全体を比較的均一に旋回しながら洗浄するような旋回流を形成することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、接続部36が汚物受け面16の上縁部16aとリム内側壁26との間を接続することにより、汚物受け面16の上縁部16aとリム内側壁26との間に形成されるスリット間隔の大きさを規定通りに比較的容易に製造することができる。接続部36を配置することで周囲のスリット間隔の大きさを想定通りに形成しやすくなる。よって、スリット間隔を形成する場合における、製造時におけるスリット間隔の大きさの検査、調整、修正等の管理コスト、ひいては製造コストの増大を抑制することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、リム部18は、第1の側のリム部18の幅W1と、第2の側のリム部18の幅W1とが同じになるように形成されているので、使用者から見えるリム部18の幅W1が左右対称に形成されているので、便器本体2の外観の局部的な変化を抑制し、左右対称な外観形状に形成することができ、意匠性を良好に保つことができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 貯水タンク
6 供給口
8 ボウル部
10 リム後方導水路
10a 接続導水路
12 溜水部
14 排水トラップ管路
14a 入口
14b 後端
16 汚物受け面
16a 上縁部
16r 汚物受け面右側上縁部
16l 汚物受け面左側上縁部
18 リム部
20 リム通水路
20a 左側後部領域
22 リム外側壁
22R リム外側右壁
22L リム外側左壁
22r リム外側右壁下端
22l リム外側左壁下端
24 リム頂面部
24R リム頂面部外側右端
24L リム頂面部外側左端
24r リム頂面部内側右端
24l リム頂面部内側左端
26 リム内側壁
26a リム内側壁下端部
26R リム内側右壁
26L リム内側左壁
26r リム内側右壁下端
26l リム内側左壁下端
29 上流側リム後方導水路
29a 上流側リム導水路出口部
30 リム通水路底面
30r リム通水路右側底面
30l リム通水路左側底面
31 下流側リム後方導水路
31a 下流側リム導水路入口部
31b 下流側リム導水路出口部
32 屈曲部
34 スリット開口部
34a 後端部
34b 左側後部
34c 左側部
34d 左側前部
34e 前端部
34f 右側前部
34g 右側部
34h 右側後部
34i スリット間隔増大部
36 接続部
101 水洗大便器
102 便器本体
106 供給口
116 汚物受け面
118 リム部
120 リム通水路
134 スリット開口
a1 リット間隔
a2 スリット間隔
a3 スリット間隔
a4 スリット間隔
a5 スリット間隔
a6 スリット間隔
a7 スリット間隔
a8 スリット間隔
A1 中央軸線
A2 中央軸線
C1 前後中央断面
C2 左右中央断面
C3 左右後部断面
F 主流
f 水流
f0 水流
f1 水流
L1 距離
L2 距離
L3 距離
L4 距離
L5 距離
R1 距離
R2 距離
R3 距離
R4 距離
R5 距離
W1 幅
X1 第1領域
X2 第2領域
X3 第3領域
X4 第4領域

Claims (8)

  1. 洗浄水により便器本体を洗浄する水洗大便器において、
    便器本体の供給口へ洗浄水を供給する給水装置と、
    ボウル形状の汚物受け面と、上記汚物受け面の上縁部の上方において、内部に洗浄水を導くリム通水路を形成するリム部と、を備えているボウル部と、
    上記ボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、
    上記供給口から前方に延び、下流側の上記リム通水路に接続する接続導水路が上記便器本体の前後中央断面に対して左右方向のいずれか一方側の第1の側の上記リム通水路に向けられて形成されているリム後方導水路と、を有し、
    上記リム部は、
    上記前後中央断面に対して左右対称に形成されるリム内側壁と、
    上記前後中央断面に対して左右非対称に形成される上記汚物受け面の上縁部と左右対称の上記リム内側壁との間に形成されるスリット開口部と、を備え、
    上記スリット開口部は、上記リム後方導水路の接続導水路が向けられる第1の側の上記スリット開口部のスリット間隔が、上記前後中央断面に対して他方側の第2の側の上記スリット開口部のスリット間隔よりも小さくなるように形成され、上記リム部のスリット間隔の異なる上記スリット開口部から吐水される洗浄水により上記汚物受け面に旋回流を形成し、
    上記スリット開口部は、上記ボウル部を左右に切った左右中央断面において、上記第1の側の上記スリット開口部のスリット間隔が、上記第2の側の上記スリット開口部のスリット間隔よりも小さくなるように形成されている、ことを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記スリット開口部は、自身のスリット間隔の大きさが上流側のスリット間隔の大きさよりも大きく形成され且つ下流側のスリット間隔の大きさよりも大きく形成されたスリット間隔増大部を、便器本体の前側の領域の一部に形成している、請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記スリット開口部は、上記リム後方導水路の接続導水路が向けられる第1の側の上記スリット開口部のスリット間隔が、上記リム部の後端部から第1側部まで徐々に大きくなるように形成されている、請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記スリット開口部は、上記ボウル部の後部を左右に切った左右後部断面において、上記第1の側の上記スリット開口部のスリット間隔が、上記第2の側の上記スリット開口部のスリット間隔よりも小さくなるように形成されている、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 上記スリット開口部は、上記第1の側において上記スリット間隔が上記リム部の後端部から上記第1側部まで徐々に大きくなるような変化の割合が、上記第2の側において上記スリット間隔が上記リム部の後端部から上記第2側部まで徐々に大きくなるような変化の割合よりも小さくなるように形成されている、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 上記スリット開口部は、上記スリット間隔が上記第1の側において上記リム部の後端部から前端部まで徐々に大きくなるように形成されている、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 上記スリット開口部は、上記汚物受け面の上記上縁部と上記リム内側壁との間を接続する接続部を備えている、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  8. 上記リム部は、上記第1の側の上記リム部の幅と、上記第2の側の上記リム部の幅とが同じになるように形成されている、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
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