JP6627892B2 - 歯科技工物製造装置、方法、及びプログラム - Google Patents

歯科技工物製造装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、歯科技工物製造装置、歯科技工物製造方法、及び歯科技工物製造プログラムに関する。
例えば歯科技工物等の加工物を製造する際には、加工物の元となる素材に対して切削加工等を行う加工機構を備えた製造装置が使用される。例えば、数値制御により、加工ヘッドの位置を直交3軸に沿って制御することで、素材に対する加工が行われる。
上記のような製造装置では、加工時間短縮のため、素材を反転させて両面を加工したり、2組の加工機構を素材を中心に対面で配置して同時に加工したりする方法が採用されている。
また、工作機械を手動操作する際に、作業者がいかなる操作を行っても、工作機械の移動可能範囲内にある干渉物、例えば素材、治具、心押台などとの衝突を回避する数値制御装置が提案されている。この装置では、手動による軸移動操作に応じて工作機械の移動体を軸移動制御するための関数発生を行う。また、移動体の形状データと干渉の可能性のある干渉物の形状データとを記憶しておき、手動による軸移動操作に応じた関数発生を開始する前に移動体の形状データを軸移動操作の移動方向に移動させて干渉物の形状データとの干渉の有無を確認する。そして、干渉する場合、干渉位置から移動方向と逆方向に所望の距離だけ離れた軸移動停止位置を算出し、移動体を移動停止位置に停止するよう関数を発生させる。
特開2006−059187号公報 特開昭63−266505号公報
上述したように、複数の加工機構を使用して同時加工を行う場合には、それぞれの加工機構が干渉しないように制御する必要がある。従来技術のように、加工機構と、その加工機構の移動可能範囲内にある干渉物との干渉を回避する技術は存在するが、この場合、干渉物は静止した物体であるため、移動する加工機構同士の干渉回避には適用することができない。
本発明は、一つの側面として、歯科技工物製造装置の複数の加工機構同士の干渉を抑制することを目的とする。
本発明は、一つの側面として、歯科技工物製造装置において、第1の切削加工手段、第2の切削加工手段と、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段の位置を制御する制御手段と、を備える。制御手段は、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段の切削部を切削対象物に当接させて前記切削対象物の両側から前記切削対象物の切削を実行可能である。また、制御手段は、前記第1の切削加工手段の切削部が前記切削対象物に当接する際に、前記第2の切削加工手段の切削部が干渉位置に移動しないように制御する。
一つの側面として、歯科技工物製造装置の複数の加工機構同士の干渉を抑制することができる、という効果を有する。
第1及び第3実施形態に係る歯科技工物製造装置の概略構成を示すブロック図である。 第1及び第2実施形態における加工機の外観斜視図である。 第1及び第2実施形態におけるNCデータの一例を示す図である。 第1〜第3実施形態に係る歯科技工物製造装置の制御部として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 歯科技工物製造の制御処理の一例を示すフローチャートである。 NCデータの分割を説明するための図である。 干渉回避制御を説明するための図である。 待機の干渉回避制御を説明するための図である。 NCデータの補正の一例を示す図である。 退避の干渉回避制御を説明するための図である。 加減速の干渉回避制御を説明するための図である。 加減速の干渉回避制御を説明するための図である。 加工順変更の干渉回避制御を説明するための図である。 歯科技工物製造の制御処理の他の例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る歯科技工物製造装置の概略構成を示すブロック図である。 調整処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態における加工機の外観斜視図である。 第3実施形態におけるNCデータの一例を示す図である。 切削部のサイズによる干渉の発生を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の一例を詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態に係る歯科技工物製造装置10は、制御部20と、加工機30とを含む。歯科技工物製造装置10には、コンピュータ支援製造 (computer aided manufacturing:CAM)40で作成された数値制御(Numerical Control、NC)データが入力される。制御部20は、入力されたNCデータに基づいて、加工機30を制御する。
図2に示すように、加工機30は、2つの切削加工部31L、31Rを備える。切削加工部31Lと切削加工部31Rとは、切削対象物45(歯科技工物の素材)がセットされる加工ステージ42を中心に対面するように配置されている。また、切削加工部31Lは、加工ステージ42にセットされた切削対象物45に対する切削加工を行うドリル等の切削部32Lと、切削部32Lを移動させるための駆動部33Lとを含む。駆動部33Lは、例えば、切削部32Lの軸方向がZ軸(詳細は後述)と平行になるように切削部32Lを支持すると共に、支持した切削部32Lを、加工機座標系内の指定位置に移動させるアームと、アームを駆動するモータとを含む。同様に、切削加工部31Rは、切削部32Rと、駆動部33Rとを含む。駆動部33L、33Rは、後述するモーションコントローラ35から出力されるパルス信号に応じて駆動される。
なお、加工機座標系は、加工ステージ42の所定位置(例えば、中心位置)を原点とする直交3軸(X軸、Y軸、及びZ軸)の座標系とすることができる。なお、本実施形態では、図2に示すように、垂直方向をY軸、Y軸と直交し、かつ切削加工部31Lと切削加工部31Rとが対面する方向をZ軸、Y軸及びZ軸と直交する水平方向をX軸とする。
また、加工機30は、図1に示すように、モーションコントローラ35を含む。モーションコントローラ35は、後述する制御部20から出力されるNCデータに応じたパルス信号を駆動部33L、33Rに出力する。
制御部20は、CAM40から入力されるNCデータを受け付ける。図3に、NCデータの一例を示す。上述のように、歯科技工物製造装置10の加工機30は、2つの切削加工部31L、31Rを備える。そのため、切削加工部31L用(以下、「L用」という)NCデータ41L、及び切削加工部31R用(以下、「R用」という)NCデータ41Rが、CAM40から入力される。
L用NCデータ41Lは、切削部32Lの所定位置(例えば、先端部分)の移動後の座標値(L−X、L−Y、及びL−Z)と、その移動後の座標値に切削部32Lを移動させる際の移動速度(L−速度)とが組になったデータである。同様に、R用NCデータ41Rは、切削部32Rの所定位置(例えば、先端部分)の移動後の座標値(R−X、R−Y、及びR−Z)と、その移動後の座標値に切削部32Rを移動させる際の移動速度(R−速度)とが組になったデータである。1組の座標値及び移動速度のデータが、NCデータの1区間分のデータ(図3の例では1行分のデータ、以下では、「区間NCデータ」という)である。複数の区間NCデータを含むL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rにより、切削加工部31L、31Rが制御されて、一連の切削加工工程が実現される。
また、図1に示すように、制御部20は、機能的には、予測部21と、補正部22とを含む。
予測部21は、入力されたL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの各々に含まれる区間NCデータを、それぞれ時間軸で並べ、先頭から順番に対応する区間NCデータ同士が示す切削加工の制御時間が同一となるように、区間NCデータを分割し直す。また、予測部21は、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの対応する区間NCデータ同士を比較し、その区間NCデータが示す切削加工時に、切削部32Lと切削部32Rとの干渉が発生するか否かを予測する。
補正部22は、予測部21により切削部32Lと切削部32Rとの干渉が発生すると予測されたL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの少なくとも一方を、干渉を回避するように補正する。補正部22は、補正後のL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rを、モーションコントローラ35に出力する。
歯科技工物製造装置10の制御部20は、例えば図4に示すコンピュータ50で実現することができる。コンピュータ50は、CPU51と、一時記憶領域としてのメモリ52と、不揮発性の記憶部53とを備える。また、コンピュータ50は、入出力装置54と、記憶媒体59に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するread/write(R/W)部55と、通信インターフェース(I/F)56とを備える。CPU51、メモリ52、記憶部53、入出力装置54、R/W部55、及び通信I/F56は、バス57を介して互いに接続される。
記憶部53は、Hard Disk Drive(HDD)、solid state drive(SSD)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部53には、コンピュータ50を歯科技工物製造装置10の制御部20として機能させるための歯科技工物製造の制御プログラム60が記憶される。制御プログラム60は、予測プロセス61と、補正プロセス62とを有する。
CPU51は、制御プログラム60を記憶部53から読み出してメモリ52に展開し、制御プログラム60が有するプロセスを順次実行する。CPU51は、予測プロセス61を実行することで、図1に示す予測部21として動作する。また、CPU51は、補正プロセス62を実行することで、図1に示す補正部22として動作する。これにより、制御プログラム60を実行したコンピュータ50が、歯科技工物製造装置10の制御部20として機能することになる。
なお、制御プログラム60により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはApplication Specific Integrated Circuit(ASIC)等で実現することも可能である。
次に、第1実施形態に係る歯科技工物製造装置10の作用について説明する。
まず、製造する歯科技工物の形状データ(3Dデータ等)を、コンピュータ支援設計(computer aided design:CAD)などで作成し、この形状データに基づいて、CAM40にて、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rを作成する。この段階では、切削部32Lと切削部32Rとの同時加工時の干渉を考慮することなく、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rをそれぞれ作成すればよい。CAM40で作成されたL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rが歯科技工物製造装置10に入力されると、制御部20において、図5に示す歯科技工物製造の制御処理が実行される。
図5に示す歯科技工物製造の制御処理のステップS11で、予測部21が、入力されたL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rを受け付ける。
次に、ステップS12で、予測部21が、入力されたL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの各々に含まれる複数の区間NCデータを時間軸で並べると共に、各区間NCデータに基づく制御時間を算出する。具体的には、予測部21は、前の区間NCデータに含まれる座標値が示す位置と、対象の区間NCデータに含まれる座標値が示す位置との距離を、対象の区間NCデータに含まれる移動速度で割って、対象の区間NCデータの制御時間を算出する。なお、以下では、区間NCデータに含まれる座標値が示す位置を「区間NCデータの指定位置」、区間NCデータに含まれる移動速度を「区間NCデータの指定移動速度」ともいう。
そして、予測部21は、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの各々の先頭から順番に制御時間が同一となる区間NCデータ同士を対応付ける。さらに、予測部21は、区間NCデータ同士が1対1で対応付いていない場合には、区間数が同一となるように、区間NCデータを分割する。
例えば、予測部21が、図6の上段に示すようなL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rを受け付けたとする。L用の区間NCデータAは、R用の区間NCデータB及びCと対応付けられたとする。この場合、L用の区間NCデータと、R用の区間NCデータとが、1対2で対応付いている。そこで、予測部21は、図6の下段に示すように、L用の区間NCデータと、R用の区間NCデータとが、2対2で対応付くように、区間NCデータAを区間NCデータA1及びA2に分割する。より具体的には、予測部21は、区間NCデータAの指定位置に移動するまでの軌跡上の位置であって、区間NCデータAの指定移動速度で、かつ区間NCデータBの制御時間移動した場合に到達する位置を示す座標値を含む区間NCデータA1を作成する。そして、予測部21は、元の区間NCデータAを区間NCデータA2とし、作成した区間NCデータA1を区間NCデータA2の前に挿入する。これにより、区間NCデータA1と区間NCデータB、区間NCデータA2と区間NCデータCとが対応付けられることになる。
次に、ステップS13で、予測部21が、区間を分割し直したL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの各々の先頭から順に区間を1つ選択する。
次に、ステップS14で、予測部21が、選択した区間の区間NCデータの指定位置に切削部32L及び32Rを移動させる間に、切削部32Lと切削部32Rとの干渉が発生するか否かを予測する。例えば、予測部21は、前の区間NCデータの指定位置と、選択した区間NCデータの指定位置との間の切削部32Lの軌跡と切削部32Rの軌跡とが交差する場合に、干渉が発生すると予測することができる。選択した区間において、切削部32Lと切削部32Rとの干渉が発生すると予測された場合には、処理はステップS15へ移行する。
なお、予測部21は、切削部32Lと切削部32Rとの干渉だけでなく、切削加工部31L全体と切削加工部31R全体との干渉の発生を予測してもよい。この場合、予測部21は、例えば、前の区間NCデータの指定位置から選択した区間NCデータの指定位置まで移動する間に切削加工部31Lが占める領域を特定する。そして、予測部21は、切削加工部31Rの一部が、前の区間NCデータの指定位置から選択した区間NCデータの指定位置まで移動する間に、この特定した領域に入る場合に、干渉が発生すると予測することができる。領域の特定は、切削加工部31L、31Rの形状データを予め用意しておき、この形状データと、NCデータによる制御量とに基づいて行うことができる。
ステップS15では、補正部22が、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの少なくとも一方を、干渉を回避するように補正する。本実施形態では、補正部22は、「待機」、「退避」、「加減速」、及び「加工順変更」の何れかの干渉回避制御が行われるように、NCデータを補正する。以下、各干渉回避制御のためのNCデータの補正について、図7を参照して詳述する。なお、図7において、数字を付与した各ブロックは、1つの区間NCデータを表している。また、ここでは、R用NCデータ41Rを補正する場合を例に説明する。
「待機」の干渉回避制御は、切削部32Lとの干渉の発生が予測される位置へ、切削部32Rを移動させないように待機させる制御である。補正部22は、「待機」の干渉回避制御のためのNCデータの補正として、図7のAに示すように、干渉の発生が予測された区間のR用の区間NCデータをブランクとする。これに伴い、補正部22は、以降のR用の区間NCデータを1区間ずつ後段へずらす。
例えば、図8に示すように、切削部32L、32Rの各々が、実線で示す位置から破線で示す位置に移動する場合、干渉の発生が予測される。そこで、この区間のR用の区間NCデータをブランクとすることで、切削部32Lが実線で示す位置から破線で示す位置に移動する間、切削部32Rを、前の区間NCデータの指定位置(実線で示す位置)で待機させる。これにより、切削部32Lと切削部32Rとの干渉が回避される。
具体的なNCデータの補正は、例えば図9に示すように、干渉の発生が予測される区間に、干渉を回避するための区間NCデータを挿入する(図9中の破線部)。図9の例では、ブランクを記号「*」で表している。以降の区間については、L用の各区間NCデータと、補正後のR用の各区間NCデータとを比較して、干渉の発生の有無を判定することになる。補正後のR用NCデータ41Rについては、干渉を回避するためのNCデータが挿入されたため、上記ステップS12で制御時間が同一となるように対応させた区間同士がずれることになる。そこで、予測部21が、以降の区間について、ステップS12の処理を再度実行してもよい。また、上記ステップS12で、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの各々を、予め定めた同一の制御時間を示す区間に分割しておいてもよい。この場合、各区間NCデータの制御時間が全て同一となるため、NCデータを改めて対応付ける必要がない。
「退避」の干渉回避制御は、切削部32Lとの干渉の発生が予測される位置から、切削部32Rを退避させる制御である。補正部22は、「退避」の干渉回避制御のためのNCデータの補正として、図7のBに示すように、干渉の発生が予測される区間以降のR用の区間NCデータを1区間ずつ後段へずらす。また、補正部22は、干渉の発生が予測される区間に、切削部32Rを干渉の発生が予測される位置から退避させる区間NCデータを挿入する。
例えば、図10に示すように、切削部32L、32Rの各々が、実線で示す位置から破線で示す位置に移動する場合、切削部32Rを実線で示す位置に待機させたとしても、干渉の発生が予測される。そこで、補正部22は、切削部32Rを干渉が生じない位置(一点破線で示す位置)まで移動させると共に、切削部32Lの通過後に、切削部32Rを元の位置(実線で示す位置)まで移動させるための区間NCデータを作成する。補正部22は、作成した退避用の区間NCデータを、R用NCデータ41Rの該当箇所に挿入する。
このような「退避」の干渉回避制御を実現するためには、例えば、補正する区間のR用の区間NCデータに、退避位置を示す座標値を追加する。そして、その座標値に対して、適切な移動速度を対応付けると共に、元の座標値に対応付けられた移動速度も補正する。なお、該当の区間の制御時間が、元の制御時間と同一となるように、各座標値に対応付ける移動速度を決定する。また、補正された区間NCデータは、複数の座標値を持つことになるため、それぞれの座標値の部分で区間NCデータを分割してもよい。この場合、対応するL用の区間NCデータも制御時間が同一となるように分割する。
より具体的には、例えば、図7に示す区間3に退避のためのR用の区間NCデータを挿入する場合、退避位置まで移動させる区間NCデータ(3−1)と、退避位置から元の位置まで戻す区間NCデータ(3−2)とを挿入する。これに伴い、L用NCデータ41Lの区間3の区間NCデータも区間NCデータ(3−1)と区間NCデータ(3−2)とに分割する。
なお、切削部32Rを退避位置に退避させた後、元の位置に戻すことなく、次の区間において、その区間の区間NCデータが示す位置に移動させるようにしてもよい。この場合、次の区間における切削部32Rの移動距離が変わるため、次の区間の制御時間に対応させて、次の区間NCデータの指定移動速度を補正する。
「加減速」の干渉回避制御は、切削部32Rの移動速度を加速又は減速させて、切削部32Lとの干渉を回避する制御である。補正部22は、「加減速」の干渉回避制御のためのNCデータの補正として、図7のCに示すように、干渉の発生が予測される区間のR用の区間NCデータの指定移動速度を区間内で異ならせるように補正する。例えば、図11に示すように、切削部32Lが通過するまでは減速して切削部32Rが干渉位置に到達しないようにし、切削部32Lが通過した後で、切削部32Rを加速させて指定位置まで移動させる。また、図12に示すように、切削部32Lが通過するまでに切削部32Rが干渉位置から離れるように加速して移動させ、干渉位置から離れた後は減速して指定位置まで移動させる。このような加減速の干渉回避制御を実現するためには、例えば、補正する区間のR用の区間NCデータに、複数の座標値を持たせる。そして、加速させる箇所に対応する座標値に対しては、元の移動速度より速い移動速度を、減速させる箇所に対応する座標値に対しては元の移動速度より遅い移動速度を対応付ける。なお、該当の区間の制御時間が、元の制御時間と同一となるように、各座標位置に対応付ける移動速度を決定する。
「加工順変更」の干渉回避制御は、切削部32Rによる加工工程の順序を入れ替えることにより、切削部32Lとの干渉を回避する制御である。補正部22は、「加工順変更」の干渉回避制御のためのNCデータの補正として、図7のDに示すように、干渉の発生が予測される区間NCデータと、干渉が発生しない他の区間NCデータとの順序を変更する。
例えば、図13に示すように、切削部32Rを、R用の区間NCデータ2の指定位置(実線で示す位置)から区間NCデータ3の指定位置(破線で示す位置)へ移動させる場合、切削部32Lとの干渉が発生する。一方で、切削部32Rを、R用の区間NCデータ2の指定位置(実線で示す位置)から区間NCデータ4の指定位置(一点破線で示す位置)へ移動させる場合、切削部32Lとの干渉が発生しない。この場合、R用の区間NCデータ3と区間NCデータ4とを入れ替えることにより、干渉を回避する。
入れ替える区間NCデータ同士は制御時間が異なる場合があるため、補正部22は、入れ替え先の区間のL用の区間NCデータの制御時間と同一の制御時間となるように、区間NCデータの指定移動速度を補正する。また、区間の入れ替えを行って加工順を変更した場合、次の区間への移動距離が変わるため、各区間の制御時間にあわせて移動速度を補正する。また、区間の入れ替えを行った後に、上記ステップS12の区間の分割し直しを再度実行してもよい。
なお、上記では、R用NCデータ41Rを補正する場合について説明したが、L用NCデータ41を補正してもよいし、両方のNCデータを補正してもよい。特に「加減速」については、両方のNCデータを補正することで、より柔軟な干渉回避制御を行うことができる。
上記ステップS14で、予測部21が、干渉の発生を予測しなかった場合には、ステップS15の処理はスキップされ、処理はステップS16へ移行する。
次に、ステップS16で、補正部22が、上記ステップS13で、NCデータの全区間が選択されたか否かを判定する。未選択の区間が存在する場合には、処理はステップS13に戻り、予測部21が次の区間を選択して、ステップS14及びS15の処理を繰り返す。全区間の選択が終了している場合には、処理はステップS17へ移行し、補正部22が、補正後のL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rを、モーションコントローラ35に出力し、歯科技工物製造の制御処理は終了する。
補正後のL用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rを受け付けたモーションコントローラ35は、受け付けたL用NCデータ41Lに応じたパルス信号を駆動部33Lに出力し、受け付けたR用NCデータ41Rに応じたパルス信号を駆動部33Rに出力する。そして、駆動部33L、33Rが、パルス信号に応じた量だけ駆動され、切削部32L、32Rが、NCデータにより指定される位置に移動し、加工ステージ42にセットされた切削対象物45に対する切削加工が行われる。
以上説明したように、第1実施形態に係る歯科技工物製造装置10によれば、複数の切削加工部が同時加工する際に、切削加工部同士が干渉する位置に移動しないように、少なくとも一方の切削加工部を制御するためのNCデータを補正する。これにより、複数の加工機構を使用した同時加工時の干渉回避を効率的に行うことができる。
また、第1実施形態に係る歯科技工物製造装置10によれば、L用及びR用NCデータ41L、41Rに含まれる区間NCデータを時間軸で並べ、先頭から順番に対応する区間NCデータ同士が示す切削加工の制御時間が同一となるように、区間を分割し直す。これにより、切削部32Lと切削部32Rとの干渉という、移動する物体同士の干渉の発生の予測が容易になる。また、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの各々の作成時には、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの各々に基づいて制御される切削部32Lと切削部32Rとの干渉を考慮する必要がない。そのため、NCデータ作成のための計算量を抑制できる。また、独立に作成したL用及びR用のNCデータを活用して、効率的に干渉回避の制御を行うことができる。
なお、第1実施形態では、一連の切削加工工程を表す複数の区間NCデータを含むNCデータ41L、41Rの全区間について、干渉の発生の予測、及び干渉が発生する場合のNCデータの補正を行う。そして、その後で、補正後のNCデータに基づく一連の切削加工を行う場合について説明したが、これに限定されない。干渉の発生の予測、及び干渉が発生する場合のNCデータの補正を、切削加工時にリアルタイムで実行するようにしてもよい。
この場合、制御部20は、図14に示す歯科技工物製造の制御処理を実行する。なお、図14に示す歯科技工物製造の制御処理について、図5に示す歯科技工物製造の制御処理と同一の処理については、同一ステップ番号を付して、詳細な説明を省略する。
ステップS11〜S15で、予測部21及び補正部22が、選択した区間について、干渉の発生の予測、及び干渉が発生する場合のNCデータの補正を行う。そして、次のステップS117で、補正部22が、選択した区間の補正後のL用及びR用の区間NCデータをモーションコントローラ35に出力する。
モーションコントローラ35は、受け付けた区間NCデータに応じたパルス信号を駆動部33L、33Rに出力し、駆動部33L、33Rが、パルス信号分駆動して、切削部32L、32Rを、選択された区間NCデータの指定座標位置へ移動させる。なお、モーションコントローラ35は、受け付けたNCデータに応じたパルス信号を即座に駆動部33L、33Rへ出力することができる。また、モーションコントローラ35は、受け付けた区間NCデータを所定区間数分バッファリングし、NCデータの受付からパルス信号の出力までに、所定区間数分のタイムラグを設けるようにしてもよい。
次に、ステップS16で、補正部22が、全区間終了したか否かを判定する。未選択の区間が存在する場合には、処理はステップS13に戻る。これにより、干渉の発生の予測、及び干渉が発生する場合のNCデータの補正を、切削加工時にリアルタイムで実行することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態に係る歯科技工物製造装置において、第1実施形態に係る歯科技工物製造装置10と同様の部分については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図15に示すように、第2実施形態に係る歯科技工物製造装置210は、制御部220と、加工機230とを含む。加工機230は、第1実施形態に係るモーションコントローラ35に替えて、モーションコントローラ35L、35Rを含む。モーションコントローラ35Lは、制御部220から出力されるL用NCデータ41Lに応じたパルス信号を切削加工部31Lの駆動部33Lに出力する。モーションコントローラ35Rは、制御部20から出力されるR用NCデータ41Lに応じたパルス信号を切削加工部31Rの駆動部33Rに出力する。
制御部220は、機能的には、予測部21と、補正部22と、調整部23とを含む。
上述したように、第2実施形態では、切削加工部31L、31Rの各々が、それぞれに対応したモーションコントローラ35L、35Rから出力されるパルス信号に基づいて制御される。そのため、L用NCデータ41LとR用NCデータ41Rとを、制御時間が同一となる区間毎に分割して対応付けたとしても、実際の制御時間にずれが生じる場合がある。
そこで、調整部23は、L用NCデータ41Lに基づく切削加工部31Lの制御の進展度と、R用NCデータ41Rに基づく切削加工部31Rの制御の進展度とを比較し、両制御が同期しているか否かを確認する。また、調整部23は、両制御が同期していない場合には、モーションコントローラ35L及び35Rの少なくとも一方に、制御タイミングを調整するための調整信号を出力する。制御タイミングの調整は、調整部23に限られるものではなく、例えば、モーションコントローラ35L及び35Rが、モーションコントローラ35L及び35Rに共通する標準時間等の基準に対して制御タイミングの調整を行ってもよい。
歯科技工物製造装置210の制御部220は、例えば図4に示すコンピュータ50で実現することができる。コンピュータ50の記憶部53には、コンピュータ50を歯科技工物製造装置210の制御部220として機能させるための歯科技工物製造の制御プログラム260が記憶される。制御プログラム260は、予測プロセス61と、補正プロセス62と、調整プロセス63とを有する。
CPU51は、制御プログラム260を記憶部53から読み出してメモリ52に展開し、制御プログラム260が有するプロセスを順次実行する。CPU51は、調整プロセス63を実行することで、図15に示す調整部23として動作する。他のプロセスについては、第1実施形態に係る制御プログラム60のプロセスと同様である。これにより、制御プログラム260を実行したコンピュータ50が、歯科技工物製造装置210の制御部220として機能することになる。
なお、制御プログラム260により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
次に、第2実施形態に係る歯科技工物製造装置210の作用について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の歯科技工物製造の制御処理(図5)と並行して、図16に示す調整処理が実行される。調整処理は、所定のタイミングで繰り返し実行される。所定のタイミングは、例えば、定期的なタイミング、所定区間分の区切り毎のタイミング、ユーザにより指示されたタイミング等とすることができる。
図16に示す調整処理のステップS21で、調整部23が、L用NCデータ41Lに基づく切削加工部31Lの制御の進展度と、R用NCデータ41Rに基づく切削加工部31Rの制御の進展度と取得する。例えば、調整部23は、モーションコントローラ35L、35Rの各々から、現在出力されているパルス信号が、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rのどの部分に相当するかを、進展度として取得する。
次に、ステップS22で、調整部23が、上記ステップS21で取得したL用の進展度とR用の進展度とを比較し、切削加工部31Lの制御と切削加工部31Rの制御とが同期しているか否かを判定する。同期している場合には、調整処理は終了する。
一方、同期していない場合には、処理はステップS23へ移行し、調整部23が、モーションコントローラ35L及び35Rの少なくとも一方に、制御タイミングを調整するための調整信号を出力する。調整部23は、調整信号として、例えば、次の区間の区間NCデータに応じたパルス信号を出力するタイミングを同期させるための信号を、モーションコントローラ35L、35Rに出力することができる。また、調整部23は、調整信号として、例えば、進展度が速い方の切削加工部31L又は31Rに対応するモーションコントローラ35L又は35Rに、タイミングがずれている時間分、パルス信号の出力を停止させるための信号を出力してもよい。調整部23が調整信号を出力すると、調整処理は終了する。
以上説明したように、第2実施形態に係る歯科技工物製造装置210によれば、切削加工部31L、31Rがそれぞれ異なるモーションコントローラ35L、35Rで駆動される場合でも、切削加工部31Lと切削加工部31Rとの制御が同期するように調整される。これにより、制御時間が同一となるように分割したL用の区間NCデータとR用の区間NCデータとの区間毎との対応付けが適切に保たれる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態に係る歯科技工物製造装置において、第1実施形態に係る歯科技工物製造装置10と同様の部分については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図1に示すように、第3実施形態に係る歯科技工物製造装置310は、制御部320と、加工機330とを含む。
図17に示すように、加工機330は、2つの切削加工部331L、331Rを備える。第3実施形態においても、第1実施形態と同様、切削加工部331Lと切削加工部331Rとは、加工ステージ42を中心に対面するように配置されている。
また、切削加工部331Lは、2つの切削部32L1、32L2と、2つの切削部32L1、32L2を一体として移動させるための駆動部33Lとを含む。切削部32L1と切削部32L2とは、例えば、荒削り用のドリルと仕上げ用のドリルなどのように種類が異なり、ドリル部分の長さ及び直径の少なくとも一方で表されるサイズが異なる。本実施形態では、切削部32L1の方が、切削部32L2よりもサイズが大きいものとする。また、切削部32L1及び切削部32L2は、軸方向がZ軸と平行になるように、一体としてアームに支持される。切削加工部331Rも同様に、2つの切削部32R3、32R4と、駆動部33Lとを含み、切削部32R3の方が、切削部32R4よりもサイズが大きいものとする。
制御部320は、CAM40から入力されるNCデータを受け付ける。図18に、第3実施形態におけるNCデータの一例を示す。L用NCデータ341Lの各区間NCデータは、座標位置及び移動速度と共に、各区間NCデータによる制御の対象となる切削部が切削部32L1か切削部32L2かを識別する情報(L−対象切削部)を含む。同様に、R用NCデータ341Rの各区間NCデータは、座標位置及び移動速度と共に、各区間NCデータによる制御の対象となる切削部が切削部32R3か切削部32R4かを識別する情報(R−対象切削部)を含む。
また、図1に示すように、制御部320は、機能的には、予測部321と、補正部322とを含む。
予測部321は、第1実施形態における予測部21と同様に、制御時間が同一となるように、区間NCデータを分割し直す。また、予測部321は、L用NCデータ41L及びR用NCデータ41Rの対応する区間NCデータ同士を比較し、その区間NCデータが示す切削加工時に、切削部の干渉が発生するか否かを予測する。この際、予測部321は、切削加工を行う切削部同士の干渉だけでなく、切削加工を行わない切削部との干渉の発生についても予測する。予測部321は、干渉の発生予測において、切削加工を行わない切削部の位置を、切削加工を行う切削部についての区間NCデータによる指定位置と、切削部の取り付け位置関係とに基づいて算出する。
例えば、L用の区間NCデータが切削部32L1を対象としており、R用の区間NCデータが切削部32R3を対象としている場合、予測部321は、第1実施形態と同様に、切削部32L1と切削部32R3との干渉が発生するか否かを予測する。加えて、予測部321は、切削部32L1と切削部32R4との干渉、切削部32L2と切削部32R4との干渉についても予測する。
補正部322は、第1実施形態における補正部22と同様に、予測部321により干渉が発生すると予測された場合に、干渉回避制御が行われるように、NCデータを補正する。この際、補正部322は、切削部32L1及び32L2と、切削部32R3及び32R4とのいずれもが干渉しないような干渉回避制御が行われるように、NCデータを補正する。
ここで、図19に示すように、サイズが小さい切削部32L2と切削部32R4との干渉を回避できる場合(図19中の破線部)でも、サイズが大きい切削部32L1と切削部32R3とでは干渉が発生する場合(図19中の一点破線部)がある。そこで、補正部322は、干渉回避制御の際に、サイズが大きい切削部同士が所定距離以上離れるように、NCデータを補正する。
歯科技工物製造装置310の制御部320は、例えば図4に示すコンピュータ50で実現することができる。コンピュータ50の記憶部53には、コンピュータ50を歯科技工物製造装置310の制御部320として機能させるための歯科技工物製造の制御プログラム360が記憶される。制御プログラム360は、予測プロセス361と、補正プロセス362とを有する。
CPU51は、制御プログラム360を記憶部53から読み出してメモリ52に展開し、制御プログラム360が有するプロセスを順次実行する。CPU51は、予測プロセス361を実行することで、図1に示す予測部321として動作する。また、CPU51は、補正プロセス362を実行することで、図1に示す補正部322として動作する。これにより、制御プログラム360を実行したコンピュータ50が、歯科技工物製造装置310の制御部320として機能することになる。
なお、制御プログラム360により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
第3実施形態に係る歯科技工物製造装置310の作用については、図5に示す歯科技工物製造の制御処理のステップS14及びS15で、全ての切削部の干渉を考慮する点が異なるだけであるため、説明を省略する。
以上説明したように、第3実施形態に係る歯科技工物製造装置310によれば、切削加工部31L、31Rがそれぞれ複数の切削部を有する場合でも、同時加工時の干渉回避を効率的に行うことができる。
なお、第3実施形態においても、切削加工部31L、31Rのそれぞれにモーションコントローラ35L、35Rを対応させてもよい。この場合、制御部320に第2実施形態と同様の調整部23を設ける。
また、各実施形態では、切削加工部31Lと切削加工部31Rとが、加工ステージ42を中心に対面して配置されている場合について説明したが、これに限定されない。例えば、加工ステージ42にセットされた切削対象物45に対して、切削加工部31Lは左斜め上から、切削加工部31Rは右斜め上から加工を行うように配置されてもよい。
また、各実施形態では、切削加工部が2つの場合について説明したが、切削加工部は、3つ以上設けられてもよい。この場合、3つ以上の切削加工部のそれぞれに対応した複数のNCデータの各々を、制御時間が同一となる区間毎に分割し、いずれかの区間NCデータ同士の比較により干渉が発生した場合に、その区間のいずれかのNCデータを補正するようにすればよい。
なお、上記各実施形態では、制御プログラム60、260、360が記憶部53に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。本発明に係る制御プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記録媒体に記録された形態で提供することも可能である。
10、210、310 歯科技工物製造装置
20、220、320 制御部
21、321 予測部
22、322 補正部
23 調整部
30、230、330 加工機
31L、31R、331L、331R 切削加工部
32L、32L1、32L2、32R、32R3、32R4 切削部
33L、33R 駆動部
35、35L、35R モーションコントローラ
41L、41R、341L、341R NCデータ
42 加工ステージ
45 切削対象物
50 コンピュータ
51 CPU
52 メモリ
53 記憶部
59 記憶媒体
60、260、360 制御プログラム

Claims (25)

  1. 歯科技工物製造装置において、
    第1の切削加工手段、第2の切削加工手段と、
    前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データに基づいて、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段の位置を制御して、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段の切削部を切削対象物に当接させて前記切削対象物の両側から前記切削対象物の切削を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記制御手段は、
    前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データの各区間データを分割し、
    前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較し、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間の干渉を予測し、
    前記第1の切削加工手段の切削部が前記切削対象物に当接する際に、前記第2の切削加工手段の切削部が干渉位置に移動しないように制御する、
    ことを特徴とする歯科技工物製造装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の切削加工手段の切削部が前記切削対象物に当接する際に、前記第2の切削加工手段の切削部を干渉位置から離れた位置に待機させるか、又は前記第2の切削加工手段の切削部の動作速度を加減させるか、又は前記第2の切削加工手段の切削部の加工順序を変更させるか、のいずれかにより前記干渉位置に移動しないように制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の歯科技工物製造装置。
  3. 歯科技工物製造装置において、
    第1の切削加工手段、第2の切削加工手段と、
    前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段の位置を制御して、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段の切削部を切削対象物に当接させて前記切削対象物の両側から前記切削対象物の切削を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1の切削加工手段に対応する第1の制御データと、前記第2の切削加工手段に対応する第2の制御データとを解析して、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段とが干渉位置に移動する事象の発生を予測すると、前記第1の切削加工手段又は前記第2の切削加工手段のいずれかを待機させて干渉を回避する制御を行い、
    前記第1の制御データ及び前記第2の制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記制御手段は、
    前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の制御データ及び前記第2の制御データの各区間データを分割し、
    前記第1の制御データ及び前記第2の制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較することで、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間の干渉を予測する、
    ことを特徴とする歯科技工物製造装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の制御データに基づいて前記第1の切削加工手段を制御する第1制御部と、前記第2の制御データに基づいて前記第2の切削加工手段を制御する第2制御部と、前記第1制御部による前記第1の制御データに基づく制御プロセスの進展度と前記第2制御部による前記第2の制御データに基づく制御プロセスの進展度との比較に応じて前記第1制御部及び/又は前記第2制御部の制御タイミングを調整するタイミング調整部と、を備えたことを特徴とする請求項3記載の歯科技工物製造装置。
  5. 前記第1の制御データ及び前記第2の制御データは、NCデータである、ことを特徴とする請求項3記載の歯科技工物製造装置。
  6. 歯科技工物製造装置において、
    第1の切削加工手段、第2の切削加工手段と、
    前記第1の切削加工手段の切削部の位置と前記第2の切削加工手段の切削部の位置とが干渉するタイミングが発生しないように、前記第1の切削加工手段の第1の制御データ及び前記第2の切削加工手段の第2の制御データを生成する制御データ生成手段と、
    前記第1の制御データに基づいて前記第1の切削加工手段を制御し、前記第2の制御データに基づいて前記第2の切削加工手段の位置を制御する制御手段と、
    を備え
    前記第1の制御データ及び前記第2の制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記制御データ生成手段は、
    前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の制御データ及び前記第2の制御データの各区間データを分割し、
    前記第1の制御データ及び前記第2の制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間の干渉を予測し、
    前記干渉が発生しないように前記第1の制御データ及び前記第2の制御データの少なくとも一方を補正する
    ことを特徴とする歯科技工物製造装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の制御データに基づいて前記第1の切削加工手段を制御する第1制御部と、前記第2の制御データに基づいて前記第2の切削加工手段を制御する第2制御部と、前記第1制御部による前記第1の制御データに基づく制御プロセスの進展度と前記第2制御部による前記第2の制御データに基づく制御プロセスの進展度との比較に応じて前記第1制御部及び/又は前記第2制御部の制御タイミングを調整するタイミング調整部と、を備えたことを特徴とする請求項6記載の歯科技工物製造装置。
  8. 歯科技工物製造装置において、
    第1及び第2の切削部を備えた第1の切削加工手段と、
    第3及び第4の切削部を備えた第2の切削加工手段と、
    前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データに基づいて、前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段の位置を制御して、前記第1の切削加工手段の前記第1又は前記第2の切削部と前記第2の切削加工手段の前記第3の切削部又は前記第4の切削部とを切削対象物に当接させて前記切削対象物の両側から前記切削対象物の切削を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記制御手段は、
    前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データの各区間データを分割し、
    前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間の干渉を予測することで、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段とが干渉位置に移動しないよう制御し、
    前記制御手段は、更に、前記第1と前記第2の切削部のうちサイズが大きい切削部と前記第3と前記第4の切削部のうちサイズが大きい切削部との間の干渉マージン距離以上離れるように、前記第1の切削加工手段の各切削部と、前記第2の切削加工手段の各切削部間の軸をずらす、
    ことを特徴とする歯科技工物製造装置。
  9. 歯科技工物製造装置において、
    第1及び第2の切削部を備えた第1の切削加工手段と、
    第3及び第4の切削部を備えた第2の切削加工手段と、
    前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データに基づいて、前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段の位置を制御して、前記第1の切削加工手段の前記第1又は前記第2の切削部と前記第2の切削加工手段の前記第3の切削部又は前記第4の切削部とを切削対象物に当接させて前記切削対象物の両側から前記切削対象物の切削を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記制御手段は、
    前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データの各区間データを分割し、
    前記第1の切削加工手段及び前記第2の切削加工手段のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段との間の干渉を予測することで、前記第1の切削加工手段と前記第2の切削加工手段とが干渉位置に移動しないよう制御し、
    前記制御手段は、更に、前記第3の切削部及び前記第4の切削部のいずれについても、前記第1の切削部の干渉位置及び前記第2の切削部の干渉位置のいずれにも移動しないように制御する、
    ことを特徴とする歯科技工物製造装置。
  10. 歯科技工物製造装置において、
    複数の切削加工手段と、
    前記複数の切削加工手段のための制御データに基づいて、前記複数の切削加工手段の位置を制御して、前記複数の切削加工手段を切削対象物に当接させて前記切削対象物を多方向からの切削を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記制御手段は、
    前記複数の切削加工手段の間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記複数の切削加工手段のための制御データの各区間データを分割し、
    前記複数の切削加工手段のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較し、前記複数の切削加工手段の間の干渉を予測し、
    前記複数の切削加工手段のうち一の切削加工手段の切削部が前記切削対象物に当接する際に、前記複数の切削加工手段のうち前記一の切削加工手段と異なる他の複数の切削加工手段の切削部が干渉位置に移動しないように制御する、 ことを特徴とする歯科技工物製造装置。
  11. 歯科技工物製造装置において、
    切削部を備えた第1の切削加工部と、
    切削部を備えた第2の切削加工部と、
    前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データに基づいて、前記第1の切削加工部の切削部及び前記第2の切削加工部の切削部の各々を、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の各々の位置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記制御部は、
    前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データの各区間データを分割し、
    前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部との間の干渉を予測し、
    前記第1の切削加工部の切削部と前記第2の切削加工部の切削部とが干渉する位置へ移動しないように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを特徴とする歯科技工物製造装置。
  12. 前記制御部は、前記干渉回避制御として、前記第1の切削加工部の切削部及び前記第2の切削加工部の切削部のいずれかを、前記干渉する位置から離れた位置に待機させる制御、前記第1の切削加工部の切削部及び前記第2の切削加工部の切削部のいずれかを、前記干渉する位置から退避させる制御、前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部の少なくとも一方の動作速度を加減させる制御、又は前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部の少なくとも一方の前記切削対象物に対する切削の順序を変更する制御のいずれかを行うことを特徴とする請求項11記載の歯科技工物製造装置。
  13. 前記制御データが、前記第1の切削加工部の位置を制御する第1の制御データと、前記第2の切削加工部の位置を制御する第2の制御データと、を含み、
    前記制御部は前記第1の制御データと前記第2の制御データとを解析して、前記第1の切削加工部の切削部と前記第2の切削加工部の切削部との干渉が予測される場合に、前記干渉回避制御を行うことを特徴とする請求項11又は請求項12記載の歯科技工物製造装置。
  14. 前記制御部は前記第1の制御データ及び前記第2の制御データを解析して、前記第1の切削加工部の切削部と前記第2の切削加工部の切削部との干渉が予測される前記第1の制御データ及び前記第2の制御データの少なくとも一方の部分に、前記干渉回避制御を行うための補正を行い、補正後の前記第1の制御データ及び前記第2の制御データに基づいて、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の各々の位置を制御する請求項13記載の歯科技工物製造装置。
  15. 前記制御部は、複数区間に分割された前記第1の制御データ及び前記第2の制御データの各々に基づいて、区間毎に順次、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の各々の位置を制御すると共に、制御を実行中の区間より予め定めた区間数分後の区間の前記第1の制御データ及び前記第2の制御データを解析して、前記第1の切削加工部の切削部と前記第2の切削加工部の切削部との干渉が予測される場合には、解析した区間の前記第1の制御データ及び前記第2の制御データの少なくとも一方に、前記干渉回避制御を行うための補正を行う請求項13記載の歯科技工物製造装置。
  16. 前記制御部は、
    前記第1の制御データに基づいて前記第1の切削加工部を制御する第1制御部と、
    前記第2の制御データに基づいて前記第2の切削加工部を制御する第2制御部と、
    前記第1制御部による前記第1の制御データに基づく制御プロセスの進展度と、前記第2制御部による前記第2の制御データに基づく制御プロセスの進展度との比較に応じて、前記第1制御部及び前記第2制御部の少なくとも一方の制御タイミングを調整する調整部と、
    を備えたことを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれか1項記載の歯科技工物製造装置。
  17. 前記第1の切削加工部は、第1の切削部及び第2の切削部を備え、
    前記第2の切削加工部は、第3の切削部及び第4の切削部を備え、
    前記制御部は、前記第1の切削加工部の前記第1の切削部又は前記第2の切削部のいずれか、及び前記第2の切削加工部の前記第3の切削部又は前記第4の切削部のいずれかを、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の各々の位置を制御すると共に、前記第1の切削部及び前記第2の切削部と、前記第3の切削部及び前記第4の切削部とのいずれもが干渉する位置へ移動しないように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを特徴とする請求項11〜請求項16のいずれか1項記載の歯科技工物製造装置。
  18. 前記制御部は、前記第1の切削部及び前記第2の切削部のうちサイズが大きい切削部と、前記第3の切削部及び前記第4の切削部のうちサイズが大きい切削部との間が所定距離以上離れるように、前記干渉回避制御を行うことを特徴とする請求項17記載の歯科技工物製造装置。
  19. 歯科技工物製造装置において、
    切削部を備えた複数の切削加工部と、
    前記複数の切削加工部のための制御データに基づいて、前記複数の切削加工部の切削部の各々を、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記複数の切削加工部の各々の位置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記制御部は、
    前記複数の切削加工部の間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記複数の切削加工部のための制御データの各区間データを分割し、
    前記複数の切削加工部のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記複数の切削加工部の間の干渉を予測し、
    前記複数の切削加工部のうちの一の切削加工部と、前記一の切削加工部とは異なる他の切削加工部とが干渉する位置へ移動しないように、前記一の切削加工部及び前記他の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを特徴とする歯科技工物製造装置。
  20. コンピュータに、
    第1の切削加工部及び第2の切削加工部のための制御データに基づいて、前記第1の切削加工部の切削部及び前記第2の切削加工部の切削部の各々を、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の各々の位置を制御し、前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データの各区間データを分割し、 前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部との間の干渉を予測し、
    前記第1の切削加工部の切削部と前記第2の切削加工部の切削部とが干渉する位置へ移動しないように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを含む処理を実行させる歯科技工物製造プログラム。
  21. コンピュータに、
    複数の切削加工部のための制御データに基づいて、前記複数の切削加工部の切削部の各々を、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記複数の切削加工部の各々の位置を制御し、前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記複数の切削加工部の間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記複数の切削加工部のための制御データの各区間データを分割し、
    前記複数の切削加工部のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記複数の切削加工部の間の干渉を予測し、
    前記複数の切削加工部のうちの一の切削加工部と、前記一の切削加工部とは異なる他の切削加工部とが干渉する位置へ移動しないように、前記一の切削加工部及び前記他の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを含む処理を実行させる歯科技工物製造プログラム。
  22. コンピュータに、
    第1の切削加工部及び第2の切削加工部のための制御データに基づいて、前記第1の切削加工部の切削部及び前記第2の切削加工部の切削部の各々を、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の各々の位置を制御し、前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データの各区間データを分割し、
    前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部との間の干渉を予測し、
    前記第1の切削加工部の切削部と前記第2の切削加工部の切削部とが干渉する位置へ移動しないように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを含む処理を実行させる歯科技工物製造方法。
  23. コンピュータに、
    複数の切削加工部のための制御データに基づいて、前記複数の切削加工部の切削部の各々を、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記複数の切削加工部の各々の位置を制御し、前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記複数の切削加工部の間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記複数の切削加工部のための制御データの各区間データを分割し、
    前記複数の切削加工部のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記複数の切削加工部の間の干渉を予測し、
    前記複数の切削加工部のうちの一の切削加工部と、前記一の切削加工部とは異なる他の切削加工部とが干渉する位置へ移動しないように、前記一の切削加工部及び前記他の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを含む処理を実行させる歯科技工物製造方法。
  24. コンピュータに、
    第1の切削加工部及び第2の切削加工部のための制御データに基づいて、前記第1の切削加工部の切削部及び前記第2の切削加工部の切削部の各々を、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の各々の位置を制御し、前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部との間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データの各区間データを分割し、
    前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記第1の切削加工部と前記第2の切削加工部との間の干渉を予測し、
    前記第1の切削加工部の切削部と前記第2の切削加工部の切削部とが干渉する位置へ移動しないように、前記第1の切削加工部及び前記第2の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを含む処理を実行させる歯科技工物製造プログラムを記憶した記憶媒体。
  25. コンピュータに、
    複数の切削加工部のための制御データに基づいて、前記複数の切削加工部の切削部の各々を、異なる方向から切削対象物に当接させて前記切削対象物の切削が実行されるように、前記複数の切削加工部の各々の位置を制御し、前記制御データは、各々が一組の座標値及び移動速度データからなる複数の区間データを含み、
    前記複数の切削加工部の間で、対応する区間データの示す制御時間が同一となるよう、前記複数の切削加工部のための制御データの各区間データを分割し、
    前記複数の切削加工部のための制御データの、同一時間に実行される、分割後の区間データを比較して、前記複数の切削加工部の間の干渉を予測し、
    前記複数の切削加工部のうちの一の切削加工部と、前記一の切削加工部とは異なる他の切削加工部とが干渉する位置へ移動しないように、前記一の切削加工部及び前記他の切削加工部の少なくとも一方の干渉回避制御を行う
    ことを含む処理を実行させる歯科技工物製造プログラムを記憶した記憶媒体。
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