JP6627697B2 - 乗員検知装置 - Google Patents

乗員検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6627697B2
JP6627697B2 JP2016177853A JP2016177853A JP6627697B2 JP 6627697 B2 JP6627697 B2 JP 6627697B2 JP 2016177853 A JP2016177853 A JP 2016177853A JP 2016177853 A JP2016177853 A JP 2016177853A JP 6627697 B2 JP6627697 B2 JP 6627697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
sensor
detection device
occupant
seat surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016177853A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018043545A (ja
Inventor
正一 山中
山中  正一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016177853A priority Critical patent/JP6627697B2/ja
Priority to PCT/JP2017/027283 priority patent/WO2018047507A1/ja
Priority to CN201780053854.8A priority patent/CN109661324B/zh
Publication of JP2018043545A publication Critical patent/JP2018043545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6627697B2 publication Critical patent/JP6627697B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

本発明は、乗員の在席を検知する乗員検知装置に関するものである。
従来、車両のシートに乗員が在席しているか否かを検知する乗員検知装置が知られている。
特許文献1に記載の乗員検知装置は、シートを構成するパッドの座面に乗員が着座しているか否かを、複数のセンサセルを有する着座センサにより検知する。パッドの座面に乗員が着座した場合、乗員の臀部から広範囲に荷重が印加されるので、複数のセンサセルがオンする。これに対し、パッドの座面に荷物などが傾けて置かれた場合、パッドの座面と荷物との接触箇所に集中して荷重が印加されるので、その接触箇所の直下に位置するセンサセルのみがオンし、その他のセンサセルはオフする。これにより、特許文献1に記載の乗員検知装置は、パッドの座面に乗員が在席していることを、複数のセンサセルがオンしたときに検知し、1個のセンサセルがオンしたときには検知しない。
また、特許文献2に記載の乗員検知装置は、車両のパッドの座面とは反対側に設けられた凹部に嵌め込まれるスラブと称される入れ子状のインナーパッドと、その凹部の座面側の内壁との間に着座センサが設けられている。これにより、特許文献2に記載の乗員検知装置は、車両のパッドの座面に着座センサを設ける構成に比べて、着座センサの凹凸感が乗員の座り心地に与える影響を小さくしている。
特開2010−137804号公報 特開平1−34710号公報
しかしながら、特許文献2に記載の乗員検知装置では、パッドの座面に印加された荷重が、パッドの中を経由して着座センサに伝わる際に分散することが考えられる。そのため、特許文献2に記載の乗員検知装置に対し、特許文献1に記載された乗員の在席の判別機能を有する着座センサを設けた場合、その判別機能の正確性が低下するおそれがある。具体的には、パッドの座面に荷物などが傾けて置かれた場合、パッドの座面と荷物との接触箇所からパッドの中を荷重が分散して伝わり、その接触箇所の直下に位置するセンサセルを含む複数のセンサセルがオンする。その場合、パッドの座面に乗員が在席しているといった誤検知がされてしまう。したがって、特許文献2に記載の乗員検知装置に対し、特許文献1に記載された乗員の在席の判別機能を有する着座センサを設けた場合、パッドの座面に乗員が在席しているか否かを正確に判別することが困難なものとなる。
本発明は上記点に鑑みて、乗員の在席の判別性能を高めることの可能な乗員検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の乗員検知装置は、パッド(2)、インナーパッド(3)、着座センサ(4)および切込部(5)を備える。パッドは、軟質材を含んで形成され、乗員が着座可能な座面(21)を有している。インナーパッドは、パッドの座面とは反対側に設けられた凹部(23)に嵌め込まれている。着座センサは、凹部の座面側の内壁とインナーパッドとの間に設けられ、パッドの座面側から印加される荷重に応じてオンオフする複数のセンサセル(40)、および、複数のセンサセルを電気的に接続する配線(45)を有する。切込部は、パッドの中で複数のセンサセル同士の間に対応する箇所に配置され、凹部の座面側の内壁と座面との間の少なくとも一部を延びるように形成されている。
これによれば、切込部は、パッドの座面に印加された荷重がパッドの中で分散することを抑制する。そのため、パッドの座面に印加された荷重は、その直下にあるセンサセルに作用し、その他のセンサセルに作用することが抑制される。したがって、パッドの座面に荷物等が傾けて置かれた場合、座面と荷物との接触箇所の直下に位置するセンサセルがオンし、その他のセンサセルがオンすることが抑制される。これに対し、パッドの座面に乗員が着座した場合、乗員の臀部からパッドの広範囲に荷重が印加されるので、複数のセンサセルがオンする。したがって、この乗員検知装置は、パッドの座面に乗員が在席しているか否かの判別性能を高めることができる。
ところで、一般に、パッドの座面には、シートカバーを固定するための溝が設けられている。この溝は、車種ごとに位置が異なるものである。そのため、仮にパッドの座面に着座センサを設けた場合、その溝の位置に応じてセンサセルの位置や配線の長さの設計を変えなければならない。これに対し、この乗員検知装置は、パッドの凹部の座面側の内壁とインナーパッドとの間に着座センサを設けているので、複数の車種に対して着座センサの形状を共通化することができる。
さらに、乗員検知装置は、パッドの座面に着座センサを設けていないので、その座面に着座センサによる凹凸が形成されない。したがって、乗員がパッドの座面に着座した際、着座センサの凹凸感が乗員の座り心地に与える影響を抑制することができる。なお、本明細書において乗員とは、運転席、助手席および後部座席に着座するいずれの者も含んでいる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる乗員検知装置の断面構成を示す図である。 図1のII方向の矢視図である。 図1のIII部分の拡大図である。 第1実施形態にかかる乗員検知装置の回路図である。 第1実施形態にかかる乗員検知装置のシートに乗員が着座した状態を説明する説明図である。 第1実施形態にかかる乗員検知装置のシートに荷物が傾けて置かれた状態を説明する説明図である。 図6のVII部分の拡大図である。 比較例の乗員検知装置のシートに荷物などが傾けて置かれた状態を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる乗員検知装置の部分断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる乗員検知装置の部分断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる乗員検知装置の平面図である。 本発明の第5実施形態にかかる乗員検知装置の部分断面図である。 本発明の第6実施形態にかかる乗員検知装置の回路図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である構成には、同一符号を付して説明を行う。なお、図面において、同一もしくは均等である構成が複数箇所に記載されている場合、その一部にのみ符号を付すものとする。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の乗員検知装置は、車両のシートに乗員が在席しているか否かを検知するものである。乗員検知装置により検知される情報は、乗員にシートベルトの着用を促すための警報ランプの制御など、様々な制御に用いられる。なお、本実施形態では、車両の後部座席に取り付けられる乗員検知装置を記載した図面を参照して説明するが、乗員検知装置はそれに限らず、車両の運転席または助手席に取り付けることも可能である。
図1から図3に示すように、乗員検知装置1は、パッド2、インナーパッド3、着座センサ4および切込部5などを備えている。パッド2は、例えばウレタンフォームなどの軟質材を含んで構成され、所定の形状に成形されたものである。パッド2は、乗員が着座可能な座面21を有する。パッド2は、その座面21に、車幅方向および車両前後方向に延びる複数の溝22を有している。なお、この溝22は、車種ごとに異なる位置に設けられるものである。
パッド2の上には、布または革などで形成されたカバー6が被せられている。図1では、カバー6を一点鎖線で示している。カバー6のパッド2側の面には、パッド2の溝22に対応する位置に、金属線61が設けられている。一方、上述したパッド2の溝22の内側にも、図示していないが金属線が設けられている。カバー6のパッド2側の面に設けられた金属線61と、パッド2の溝22の内側に設けられた金属線とは、図示していないフォグリングにより固定されている。これにより、パッド2の上にカバー6が固定される。
パッド2には、座面21とは反対側に凹部23が設けられている。この凹部23の内側に、インナーパッド3が嵌め込まれている。インナーパッド3は、パッド2と同様に例えばウレタンフォームなどの軟質材を含んで構成され、凹部23の形状に対応した形状に成形されたものである。
パッド2の凹部23の座面21側の内壁とインナーパッド3との間には、着座センサ4が設けられている。図2では、パッド2に乗員が着座する際に、乗員の左右の臀部が位置することが想定される箇所を一点鎖線H1、H2で示している。着座センサ4は、その乗員の左右の臀部の間に対応した位置に設けられている。なお、着座センサ4は、乗員の左右の臀部の中央に設けられていてもよく、または、乗員の左右の臀部の中央から数センチ程度ずれた位置に設けられていてもよい。
着座センサ4は、例えば、配線パターンが印刷された複数のフィルムを貼り合わせて構成されたものである。着座センサ4は、そのフィルムに所定の間隔で配置された複数のセンサセル40と、その複数のセンサセル40を電気的に接続する配線45を有している。センサセル40は、スイッチとしての機能を備えるものであり、フィルムの板厚方向に印加される荷重が所定の大きさを超えたときにオンする。すなわち、センサセル40は、パッド2の座面21側から印加される荷重が所定の大きさを超えたときにオンするものである。
本実施形態の着座センサ4は、例えば4個のセンサセル40を有している。図3に示すように、この4個のセンサセル40を、適宜、車両前方から第1センサセル41、第2センサセル42、第3センサセル43および第4センサセル44と称することとする。
図4では、着座センサ4が有する配線45の回路構成一例を示している。この回路構成によると、着座センサ4は、隣り合う2個以上のセンサセル40がオンしたときに導通するように構成されている。具体的には、着座センサ4は、少なくとも、第1センサセル41と第2センサセル42とがオンしたときに導通し、第2センサセル42と第3センサセル43とがオンしたときに導通し、第3センサセル43と第4センサセル44とがオンしたときに導通するように構成されている。なお、第1センサセル41と第4センサセル44とがオンしたときにも導通する。一方、着座センサ4は、1個のセンサセル40がオンしたときには、導通しないように構成されている。
着座センサ4の配線45は、車両の電子制御装置(ECU)7に電気的に接続されている。ECU7は、着座センサ4に電流を供給し、着座センサ4の配線45が導通した状態のときに車両のシートに乗員が在席していると判定する。
図3に示すように、パッド2には、凹部23の座面21側の内壁と座面21との間に、切込部5が形成されている。切込部5は、パッド2の中で複数のセンサセル40とセンサセル40との間に対応する箇所に配置されている。さらに、切込部5は、複数のセンサセル40が並ぶ方向の最前部に位置するセンサセル41より前側にも配置されている。また、切込部5は、複数のセンサセル40が並ぶ方向の最後部に位置するセンサセル44より後側にも配置されている。
切込部5は、パッド2の座面21に印加された荷重がパッド2の中で分散することを抑制するものである。そのため、パッド2の座面21に印加された荷重は、その直下にあるセンサセル40に作用し、その他のセンサセル40に作用することが抑制される。
切込部5は、パッド2の中で凹部23の座面21側の内壁と座面21との間の少なくとも一部を延びるように形成されている。本実施形態の切込部5は、座面21に開口することなく、パッド2の中で凹部23の座面21側の内壁から座面21に向かう途中まで延びている。具体的には、パッド2の中で凹部23の座面21側の内壁と座面21との間を延びる切込部5の深さL1は、凹部23の座面21側の内壁と座面21との距離L2の1/3以上である。
また、切込部5は、複数のセンサセル40が並ぶ方向の一方の側の内壁と他方の側の内壁との間に隙間51を有している。この隙間51の幅S1は、数ミリから数十ミリ程度である。また、図2に示すように、切込部5は、複数のセンサセル40が並ぶ方向に対して交差する方向の幅W1が、センサセル40の幅W2と同一であるか、それより大きく形成されている。
ここで、本実施形態の乗員検知装置1が、パッド2の座面21に乗員が在席していることを検知する機能について説明する。
図5では、パッド2の座面21に乗員8が着座している状態を示している。この場合、矢印F1、F2に示すように、乗員8の臀部からパッド2の広範囲に荷重が印加されるので、少なくとも隣り合う2個のセンサセル40がオンする。これにより、着座センサ4の配線45が導通するので、ECU7は、パッド2の座面21に乗員8が着座していることを判定する。
一方、図6および図7では、パッド2の座面21に荷物9等が傾けて置かれた状態を示している。この場合、座面21と荷物9との接触箇所に集中して荷重が印加される。その荷重は、図7の矢印F3、F4、F5に示すように、パッド2の中を伝わる。このとき、切込部5は、座面21と荷物9との接触箇所の直下に位置するセンサセル40に荷重が伝わることを許容し、その他のセンサセル40に荷重が伝わることを遮断する。したがって、接触箇所の直下に位置するセンサセル40のみがオンし、その他のセンサセル40がオンすることが抑制される。これにより、着座センサ4の配線45は非導通状態が維持される。その結果、本実施形態の乗員検知装置1は、パッド2の座面21に荷物等が傾けて置かれた場合、そこに乗員が在席しているといった誤判定がECU7でされることを防ぐことができる。
なお、図示していないが、パッド2の座面21に荷物等が平置きされた場合、座面21に印加される面圧は、乗員が着座したときの面圧よりも小さいものとなる。そのため、その場合、荷物の荷重によってセンサセル40がオンすることは殆どない。
次に、比較例の乗員検知装置100が乗員の在席を検知する機能について説明する。図8に示すように、比較例の乗員検知装置100は、パッド2に切込部が設けられていないものである。図8では、パッド2の座面21に荷物等が傾けて置かれた状態を示している。この場合、座面21と荷物との接触箇所に集中して印加された荷重は、図8の矢印F6、F7、F8に示すように、パッド2の中を広く分散して伝わる。そのため、座面21と荷物との接触箇所の直下に位置するセンサセル40と、その隣りに位置するセンサセル40がオンする。これにより、比較例の着座センサ4の配線45は導通状態となる。その結果、比較例の乗員検知装置100は、パッド2の座面21に荷物等が傾けて置かれた場合、そこに乗員が在席しているといった誤判定をECU7に生じさせるおそれがある。
比較例の乗員検知装置100に対し、本実施形態の乗員検知装置1は、次の作用効果を奏する。
(1)本実施形態では、切込部5は、パッド2の中で複数のセンサセル40同士の間に対応する箇所に配置され、凹部23の座面21側の内壁と座面21との間の少なくとも一部を延びるように形成されている。これによれば、切込部5は、パッド2の座面21に印加された荷重がパッド2の中で分散することを抑制する。そのため、パッド2の座面21に印加された荷重は、その直下にあるセンサセル40に作用し、その他のセンサセル40に作用することが抑制される。したがって、この乗員検知装置1は、パッド2の座面21に乗員が在席しているか否かの判別性能を高めることができる。
また、本実施形態では、パッド2の凹部23の座面21側の内壁とインナーパッド3との間に着座センサ4が設けられている。そのため、パッド2の座面21に設けられた溝22の位置に関わらず、センサセル40の位置および配線45の長さを共通のものにすることが可能である。したがって、この乗員検知装置1は、複数の車種に対して着座センサ4の形状を共通化することができる。
さらに、本実施形態では、パッド2の座面21に着座センサ4を設けていない。そのため、パッド2の座面21に着座センサ4による凹凸が形成されることがない。したがって、乗員がパッド2の座面21に着座した際、着座センサ4の凹凸感が乗員の座り心地に与える影響を抑制することができる。
(2)本実施形態では、切込部5は、複数のセンサセル40が並ぶ方向の一方の側の内壁と他方の側の内壁との間に隙間51を有する。これによれば、切込部5が有する隙間51は、切込部5の内壁同士の間を荷重が伝わることを抑制する。そのため、パッド2の座面21に印加された荷重は、その直下にあるセンサセル40に作用し、その他のセンサセル40に作用することが抑制される。したがって、この乗員検知装置1は、乗員が在席しているか否かを判別する性能を高めることができる。
(3)本実施形態では、切込部5は、複数のセンサセル40が並ぶ方向に対して交差する方向の幅W1が、センサセル40の幅W2より大きい。これによれば、パッド2の座面21に印加された荷重は、その直下にあるセンサセル40に作用し、切込部5を介してその他のセンサセル40に作用することが抑制される。
(4)本実施形態では、パッド2の中で凹部23の座面21側の内壁と座面21との間を延びる切込部5の深さL1は、凹部23の座面21側の内壁と座面21との距離L2の1/3以上である。そのように切込部5の深さL1を設定することで、パッド2の座面21に印加された荷重がパッド2の中で分散することを抑制できる。
(5)本実施形態では、切込部5は、座面21に開口することなく、パッド2の中で凹部23の座面21側の内壁から座面21に向かう途中まで延びている。これによれば、パッド2の座面21側に切込部5を開口しないことで、乗員がパッド2の座面21に着座した際、切込部5が乗員の座り心地に与える影響を抑制することができる。
(6)本実施形態では、切込部5は、複数のセンサセル40同士の間に対応する箇所に配置されると共に、最前部に位置するセンサセル40より前側にも配置され、最後部に位置するセンサセル40より後側にも配置される。これによれば、パッド2の前方または後方から荷重が印加された場合、その荷重により最前部または最後部に位置するセンサセル40がオンすることを抑制することが可能である。したがって、この乗員検知装置1は、乗員が在席しているか否かを判別する性能を高めることができる。
(7)本実施形態では、着座センサ4が有する配線45は、1個のセンサセル40がオンしたときに導通することなく、複数のセンサセル40がオンしたときに導通するように構成されている。これによれば、着座センサ4は、パッド2の座面21に荷物などが傾けて置かれた場合、1個のセンサセル40がオンしても非導通状態を維持する。一方、パッド2の座面21に乗員が着座した場合、複数のセンサセル40がオンすることで導通状態となる。したがって、この着座センサ4の配線45の回路構成により、乗員検知装置1は、乗員が在席しているか否かを判別する性能を高めることができる。
(8)本実施形態では、着座センサ4および切込部5は、パッド2に設定された乗員の着座位置のうち乗員の左右の臀部の間に対応した位置に設けられる。これによれば、乗員がパッド2の座面21に着座した際、着座センサ4および切込部5が乗員の座り心地に与える影響を抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して切込部の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図9に示すように、第2実施形態の切込部52は、複数のセンサセル40が並ぶ方向の一方の側の内壁と他方の側の内壁との距離が、凹部23の座面21側の内壁から座面21に向かって次第に近づくテーパ状に形成されている。そのため、切込部52が有する隙間51は、座面21側より凹部23側が大きいものとなっている。これにより、切込部52は、パッド2の座面21に印加された荷重がシート内で分散されることを抑制することが可能である。したがって、パッド2の座面21に印加された荷重は、その直下に位置するセンサセル40に伝わり、その他のセンサセル40に伝わることが抑制される。その結果、第2実施形態の乗員検知装置1も、パッド2の座面21に乗員が在席しているか否かの判別性能を高めることができる。
また、第2実施形態では、切込部52がテーパ状に形成されているので、切込部52が有する隙間51は、凹部23側より座面21側が小さいものとなっている。したがって、第2実施形態の乗員検知装置1は、乗員がパッド2の座面21に着座した際、切込部52が乗員の座り心地に与える影響を抑制することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態も、第1実施形態に対して切込部の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図10に示すように、第3実施形態の切込部53は、パッド2の座面21と凹部23の座面21側の内壁とを貫通している。したがって、この切込部53は、パッド2の座面21に開口すると共に、凹部23の座面21側の内壁にも開口している。これにより、切込部53の深さは最も深いものとなる。したがって、切込部53は、パッド2の座面21に印加された荷重がパッド2の中で分散することを確実に抑制することが可能である。したがって、パッド2の座面21に印加された荷重は、その直下に位置するセンサセル40に伝わり、その他のセンサセル40に伝わることが抑制される。その結果、第3実施形態の乗員検知装置1も、パッド2の座面21に乗員が在席しているか否かの判別性能を高めることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態も、第1実施形態に対して切込部の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図11に示すように、第4実施形態の切込部54は、パッド2を凹部23側からみたとき、個々のセンサセル40を囲むように形成されている。この切込部54は、パッド2の前後左右のいずれか方向から荷重が印加された場合に、その荷重が個々のセンサセル40に伝わることを抑制することが可能なものである。これにより、パッド2の座面21に印加された荷重は、その直下に位置するセンサセル40に伝わり、その他のセンサセル40に伝わることが抑制される。したがって、第4実施形態の乗員検知装置1も、パッド2の座面21に乗員が在席しているか否かの判別性能を高めることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態も、第1実施形態に対して切込部の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図12に示すように、第5実施形態の切込部55は、パッド2の座面21に開口すると共に、パッド2の座面21から凹部23の座面21側の内壁に向かう途中まで延びている。なお、パッド2の中を延びる切込部55の深さL1は、パッド2の座面21と凹部23の座面21側の内壁との距離L2の1/3以上となっている。この構成においても、切込部55は、パッド2の座面21に印加された荷重がパッド2の中で分散することを抑制することが可能である。したがって、第5実施形態も、第1−第4実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。第6実施形態は、第1実施形態に対して着座センサ4の回路構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図13に示すように、第6実施形態の着座センサ4の回路構成においても、4個のセンサセル40のうち、2個以上のセンサセル40がオンしたときに導通するように構成されている。具体的には、着座センサ4は、少なくとも、第1センサセル41と第3センサセル43とがオンしたときに導通し、第1センサセル41と第4センサセル44とがオンしたときに導通し、第2センサセル42と第3センサセル43とがオンしたときに導通し、第2センサセル42と第4センサセル44とがオンしたときに導通する。一方、着座センサ4は、1個のセンサセル40がオンしたときには、導通しないように構成されている。すなわち、着座センサ4は、パッド2の座面21に荷物などが傾けて置かれた場合、1個のセンサセル40がオンしても非導通状態を維持する。一方、パッド2の座面21に乗員が着座した場合、複数のセンサセル40がオンすることで導通状態となる。したがって、第6実施形態の回路構成においても、第1−第5実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
上述した実施形態では、切込部5を、直方体状またはテーパ状にした。これに対し、他の実施形態では、切込部5は、例えば椀状または逆三角形状など、種々の形状を採用することが可能である。
上述した実施形態では、切込部5は内側に隙間51を有するものとした。これに対し、他の実施形態では、切込部5の内側に、荷重の伝達が殆どされない程度に弾性力の小さい物体を挿入してもよい。
上述した実施形態では、着座センサ4は、4個のセンサセル40を有するものとした。これに対し、他の実施形態では、着座センサ4は、2個以上のセンサセル40を有するものであればよい。また、着座センサ4の回路構成は、1個のセンサセル40がオンしたときに導通することなく、2個以上のセンサセル40がオンしたときに導通するものであれば、どのような回路構成であってもよい。
上述した実施形態では、パッド2に設定された乗員の着座位置において、着座センサ4は、乗員の左右の臀部の中央、または、中央から数センチ程度ずれた位置に設けられるものとした。これに対し、他の実施形態では、着座センサ4は、パッド2に設定された乗員の着座位置において、乗員の左の臀部または右の臀部の下に設けてもよい。
1 乗員検知装置
2 パッド
3 インナーパッド
4 着座センサ
5、52、53、54、55 切込部
21 座面
23 凹部
40 センサセル
45 配線

Claims (11)

  1. 乗員が着座可能な座面(21)を有し、軟質材を含んで形成されたパッド(2)と、
    前記パッドの前記座面とは反対側に設けられた凹部(23)に嵌め込まれたインナーパッド(3)と、
    前記凹部の前記座面側の内壁と前記インナーパッドとの間に設けられ、前記パッドの前記座面側から印加される荷重に応じてオンオフする複数のセンサセル(40)、および、複数の前記センサセルを電気的に接続する配線(45)を有する着座センサ(4)と、
    前記パッドの中で複数の前記センサセル同士の間に対応する箇所に配置され、前記凹部の前記座面側の内壁と前記座面との間の少なくとも一部を延びるように形成された切込部(5、52、53、54、55)と、を備える乗員検知装置。
  2. 前記切込部は、複数の前記センサセルが並ぶ方向の一方の側の内壁と他方の側の内壁との間に隙間(51)を有する請求項1に記載の乗員検知装置。
  3. 前記切込部は、複数の前記センサセルが並ぶ方向に対して交差する方向の幅(W1)が、前記センサセルの幅(W2)より大きい請求項1または2に記載の乗員検知装置。
  4. 前記切込部(5、52)は、前記座面に開口することなく、前記パッドの中で前記凹部の前記座面側の内壁から前記座面に向かう途中まで延びている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の乗員検知装置。
  5. 前記パッドの中で前記凹部の前記座面側の内壁と前記座面との間を延びる前記切込部(5、52、55)の深さ(L1)は、前記凹部の前記座面側の内壁と前記座面との距離(L2)の1/3以上である請求項1ないし4のいずれか1つに記載の乗員検知装置。
  6. 前記切込部(54)は、前記凹部側からみて、個々の前記センサセルを囲むように前記パッドに形成されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の乗員検知装置。
  7. 前記切込部(53)は、前記凹部の前記座面側の内壁と前記座面とを貫通している請求項1ないし3のいずれか1つに記載の乗員検知装置。
  8. 前記切込部(52)は、複数の前記センサセルが並ぶ方向の一方の側の内壁と他方の側の内壁との距離が前記凹部の前記座面側の内壁から前記座面に向かって次第に近づくテーパ状である請求項1ないし7のいずれか1つに記載の乗員検知装置。
  9. 前記切込部は、前記パッドの中で複数の前記センサセル同士の間に対応する箇所に配置されると共に、複数の前記センサセルが並ぶ方向の最前部に位置する前記センサセルより前側に配置され、複数の前記センサセルが並ぶ方向の最後部に位置する前記センサセルより後側に配置される請求項1ないし8のいずれか1つに記載の乗員検知装置。
  10. 前記着座センサが有する前記配線は、1個の前記センサセルがオンしたときに導通することなく、複数の前記センサセルがオンしたときに導通するように構成されている請求項1ないし9のいずれか1つに記載の乗員検知装置。
  11. 前記着座センサは、前記パッドに設定された前記乗員の着座位置のうち前記乗員の左右の臀部の間に対応した位置に設けられる請求項1ないし10のいずれか1つに記載の乗員検知装置。
JP2016177853A 2016-09-12 2016-09-12 乗員検知装置 Active JP6627697B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177853A JP6627697B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 乗員検知装置
PCT/JP2017/027283 WO2018047507A1 (ja) 2016-09-12 2017-07-27 乗員検知装置
CN201780053854.8A CN109661324B (zh) 2016-09-12 2017-07-27 乘员检测装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177853A JP6627697B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 乗員検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018043545A JP2018043545A (ja) 2018-03-22
JP6627697B2 true JP6627697B2 (ja) 2020-01-08

Family

ID=61562613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016177853A Active JP6627697B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 乗員検知装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6627697B2 (ja)
CN (1) CN109661324B (ja)
WO (1) WO2018047507A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1134710A (ja) * 1997-07-24 1999-02-09 Bridgestone Corp 着座センサ付き座席
JP2008051592A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Denso Corp 乗員検知センサ
JP4614147B2 (ja) * 2008-12-15 2011-01-19 株式会社デンソー 着座検出装置
CN103189234B (zh) * 2010-10-22 2016-10-05 株式会社藤仓 座椅装置及在该座椅装置中使用的就座传感器的配置方法
CN103582438B (zh) * 2011-06-30 2016-05-04 株式会社藤仓 就座传感器以及座椅装置
JP5974757B2 (ja) * 2012-09-14 2016-08-23 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
JP2014172511A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Denso Corp 乗員着座検知用荷重検出装置の取付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN109661324A (zh) 2019-04-19
JP2018043545A (ja) 2018-03-22
CN109661324B (zh) 2021-05-14
WO2018047507A1 (ja) 2018-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4434259B2 (ja) 着座センサ
JP5316527B2 (ja) 静電容量式乗員検知装置
EP1533193A1 (en) Occupant detection system
JP4899693B2 (ja) シフトレバー位置検出装置
US20050194779A1 (en) Seatbelt alarm device for vehicle
EP2329998B1 (en) Seat occupancy detection device
JP5353991B2 (ja) 静電容量式乗員検知装置
JP2006010490A (ja) 静電容量式センサおよび乗員検知システム
JP2008183977A (ja) 車両用シート
WO2013080369A1 (ja) 荷重検知装置
JP2008157914A (ja) 荷重センサ
JP6627697B2 (ja) 乗員検知装置
EP3109092B1 (en) Seat occupancy detection device
JP4721062B2 (ja) 着座センサ
JP4520932B2 (ja) 車両用シート
EP1818208A1 (en) Vehicule seat with pressure activatable sensor
EP3178690A1 (en) Seating detection device
JP6828382B2 (ja) 着座検知装置
JP2024036591A (ja) シートへの圧力センサーの配置構造
US11673488B2 (en) Sitting sensor
US11673489B2 (en) Seating sensor and seat device
JP5499491B2 (ja) 乗員検知センサ及び乗員検知システム
EP3372457B1 (en) Seat occupancy sensor
JP2009220727A (ja) シート着座センサ、着座検出装置、及び車両用シート
JP4065244B2 (ja) 乗員検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6627697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250