JP6627492B2 - 無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム - Google Patents
無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム Download PDFInfo
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Description
このBluetoothによる近距離無線通信においては、無線通信装置(例えば、スマートフォンや時計など)の間の距離や障害物などにより、装置間の接続が切断(いわゆるリンクロス)してしまうことがある。
ここで、特許文献1には、接続の切断が通信相手の電池残量低下に依るのか、通信相手が不明になったことに依るのか、特定してユーザに通知する技術が開示されている。
他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信部と、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定し、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める、
ことを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末と電子時計の外観を示す図である。
携帯端末100は、図2に示すように、表示部11、操作部12、カメラ13、記憶部14、電池15、無線通信部16、スピーカ17、プロセッサ30、を備える。
操作部12は、表示部11の上面に配置され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるタッチパネルや決定入力のためのボタンなどである。
カメラ13は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、オートフォーカスレンズなどの光学系と、を備えた撮像モジュールである。
なお、後述する図3(a)〜(c)と選択テーブル1とは、記憶部14に代えて、携帯端末100が備える別メモリ(例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)など)に記憶してもよい。
無線通信部16は、Bluetoothに基づく近距離無線通信のための回路ブロック(特に、BLE用のチップ)やアンテナなどから構成される無線モジュールである。
特に、この実施形態において無線通信部16は、取得部161として機能する。取得部161(無線通信部16)は、電子時計200から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を取得する。なお、RSSIの取得とは、通信相手である電子時計200が測定したRSSIを取得する場合と、自機の取得部161がRSSIを測定して取得する場合と、を含む。この実施形態においては、取得部161がRSSIを測定して取得する場合を例にとって説明する。
スピーカ17は、音声を外部出力する音声出力部である。
プロセッサ30は、判定部31、推定部32、接続復帰部33、として機能する。
なお、BLEの周波数帯である2.4GHzでは、水により電波が減衰することから、無線通信装置同士(この例では、携帯端末100と電子時計200)が距離的に近くても、水分を含む人体を挟むと図3(a)のような推移となる。
ここで、推定部32により推定された原因が図3(a)の慢性的に悪い通信環境の場合、接続復帰部33は、選択テーブル1を参照して、切断原因(a)を選択する。そして、接続復帰部33は、復帰頻度が高い接続復帰処理を行う。すなわち、接続復帰部33は、アドバタイズメントのパケットの受信間隔(スキャン間隔)を通常間隔より狭め、かつ、そのパケットを受信するための受信期間(スキャン期間)を通常期間より長くする。
原因(c)の場合、通信相手(この例では、電子時計200)と接続できる状況になるまで時間を要する可能性が高い。このため、スキャン間隔を広げてスキャン期間を短くすることで、接続復帰を抑えることができ消費電力を抑えることができる。
図中に示すように、電子時計200は、複数の指針(分針22、秒針23、時針24)と、リューズ25と、ボタン26と、電池27と、無線通信装置300と、を備える。なお、リューズ25とボタン26は、上述したので説明を省略する。
スピーカ28は、音声を外部出力する音声出力部である。例えば、スピーカ28は、モード切替時や接続切断時などに所定のビープ音を報知する。
無線通信装置300は、プロセッサ50、無線通信部60、記憶部70、を備える。
この無線通信装置300は、無線通信(ここではBLEによる無線通信)を行うために必要な機能を備えた装置であって、電子時計200に組み込まれて内蔵されている。
特に、この実施形態において無線通信部60は、取得部61として機能する。取得部61(無線通信部60)は、携帯端末100から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定する。
記憶部70は、不揮発性のフラッシュメモリなどで構成され、原因推定用のRSSIの異なる経時的変化(図3(a)〜(c))と、後述する選択テーブル2と、を記憶する。なお、図3(a)〜(c)と選択テーブル2とは、記憶部70に代えて、電子時計200が備える別メモリ(例えば、ROMやRAMなど)に記憶してもよい。
プロセッサ50は、判定部51、推定部52、接続復帰部53、として機能する。これら各部の機能は、接続復帰部53を除き、上述した携帯端末100の各部(判定部31、推定部32)の機能と同じである。すなわち、接続対象の2つの装置(携帯端末100と電子時計200)は、お互いの電波からRSSIを測定し合い、測定したRSSIから同じ切断原因を推定することになる。
原因(a)及び(b)の場合、切断原因が何れも通信環境が悪いことに起因しているので迅速な復帰が望まれる。上述のように、パケットの送信間隔を狭めることでアドバタイズメントの送信回数を増やし、かつ、電波強度を強めて通信可能エリアを拡大すれば、携帯端末100から接続要求がなされる頻度が高くなる。このため、接続復帰を迅速に行うことができる。
ユーザ介入された側は、それが解除されるまで(例えば、携帯端末100であればユーザがBluetoothの機能をONにするまで、電子時計200であれば通常モードから無線モードになるまで)は接続復帰処理自体行わない。
なお、接続中に取得部161が測定する電波強度の頻度は、コネクション・インターバル(接続中の通信周期)に依る。例えば、コネクション・インターバルが30msの場合、取得部161は、30ms間隔で電子時計200から送信される電波の強度を測定する。
上述した実施形態においては、通信状態を示す指標として電波受信強度(RSSI)を用いたが、これに限られない。RSSIに代えて、送信したパケットの応答時間を、通信状態を示す指標としてもよい。つまり、一方が他方に対して定期的にパケットを送信して、他方からの応答時間を測定することで原因を推定する。この変形例について、図9の携帯端末100’を参照しながら説明する。この変形例に係る携帯端末100’は、取得部161’と推定部32’の機能が携帯端末100の取得部161と推定部32の機能と異なる。また、記憶部14が記憶する原因推定用の図10(a)〜(c)が、図3(a)〜(c)と異なる。以下では、この異なる点について説明する。
なお、タイムアウトする時間を設定しておき、このタイムアウトする時間が過ぎればパケットを再送してもよい。この際、何度か再送しても応答パケットを受信できなければ接続切断と判断する。
この変形例によれば、通信状態を示す指標として電波受信強度に代えて、パケットの応答時間を用いることができる。電波受信強度又はパケットの応答時間を択一的に用いて原因推定を行ってもよいし、重畳的に用いて原因推定の精度を向上してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例1においては、BLEにおいて携帯端末100,100’がセントラル、電子時計200がペリフェラルである場合を例にとって説明したが、これに限られない。ペリフェラルとセントラルの役割は可逆的であって、例えば、携帯端末100,100’をペリフェラル、電子時計200をセントラルにしてもよい。
上述した実施形態及び変形例1においては、BLEを例にとって説明したが、これに限られない。BLEではなくBluetooth Classicの無線通信規格においては、一方がマスター、他方がスレーブという役割で無線通信を行う。以下では、携帯端末100がマスター、電子時計200がスレーブの場合を例にとって説明する。
また、上述した実施形態においては、携帯端末100のプロセッサ30が各部(判定部31、推定部32、接続復帰部33)の機能を実行したが、これに限られない。携帯端末100のプロセッサ30、すなわちスマートフォンであれば本体のメインCPU(Central Processing Unit)が上記各部を実行するのに代えて、無線通信部16のプロセッサ(無線モジュールのチップ内のプロセッサ)が上記各部の機能を実行してもよい。電子時計200についても同様に、プロセッサ50の各部の機能を無線通信部60のプロセッサが行ってもよい。
プロセッサを備えた無線通信装置であって、
前記プロセッサは、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定し、
前記接続が切断されたと判定された場合、該接続が切断された原因を、通信状態を示す指標の経時的変化に基づいて推定し、
前記推定した原因に応じた接続復帰処理を、前記他の無線通信装置との間で行う、
ことを特徴とする無線通信装置。
前記他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信部を備え、
前記プロセッサは、前記接続が切断されるまでに前記無線通信部が取得した電波受信強度の経時的変化に基づいて、前記原因を推定する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
前記プロセッサは、前記電波受信強度の経時的変化に基づいて推定された原因に応じた接続復帰処理として、前記他の無線通信装置と接続するために送信するパケットの送信間隔又は該パケットを送信するための電波強度のうち何れか一方を少なくとも変更する、
ことを特徴とする付記2に記載の無線通信装置。
前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下した場合、前記接続が切断された原因が前記他の無線通信装置に対するユーザ介入であると推定し、
前記推定した原因がユーザ介入の場合、前記パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める、
ことを特徴とする付記3に記載の無線通信装置。
前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が徐々に下がった場合、前記接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定し、
前記推定した原因が通信環境の悪化の場合、前記パケットの送信間隔を通常間隔より狭め、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より強める、
ことを特徴とする付記3に記載の無線通信装置。
前記プロセッサは、前記電波受信強度の経時的変化に基づいて推定された原因に応じた接続復帰処理として、自装置と接続するために前記他の無線通信装置から送信されるパケットの受信間隔又は該パケットの受信期間のうち何れか一方を少なくとも変更する、
ことを特徴とする付記2に記載の無線通信装置。
前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下した場合、前記接続が切断された原因が前記他の無線通信装置に対するユーザ介入であると推定し、
前記推定した原因がユーザ介入の場合、前記パケットの受信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より短くする、
ことを特徴とする付記6に記載の無線通信装置。
前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が徐々に下がった場合、前記接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定し、
前記推定した原因が通信環境の悪化の場合、前記パケットの受信間隔を通常間隔より狭め、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より長くする、
ことを特徴とする付記6に記載の無線通信装置。
前記他の無線通信装置と接続している間に当該無線通信装置から送信されたパケットに対する、該他の無線通信装置の応答時間を測定する無線通信部を備え、
前記プロセッサは、前記接続が切断されるまでに前記測定した応答時間の経時的変化に基づいて、前記原因を推定する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
前記プロセッサは、Bluetooth(登録商標) Low Energyの無線通信規格に基づいて、前記他の無線通信装置と接続する、
ことを特徴とする付記1乃至9の何れか一つに記載の無線通信装置。
付記1乃至10の何れか一つに記載の無線通信装置を備えた電子時計。
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記接続が切断されたと判定された場合、該接続が切断された原因を、通信状態を示す指標の経時的変化に基づいて推定する推定ステップと、
前記推定ステップにより推定した原因に応じた接続復帰処理を、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰ステップと、
を備えたことを特徴とする無線通信方法。
コンピュータを、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定手段、
前記判定手段により前記接続が切断されたと判定された場合、該接続が切断された原因を、通信状態を示す指標の経時的変化に基づいて推定する推定手段、
前記推定手段が推定した原因に応じた接続復帰処理を、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰手段、
として機能させるためのプログラム。
Claims (13)
- 他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信部と、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定し、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める、
ことを特徴とする無線通信装置。 - 他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信部と、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定し、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの受信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より短くする、
ことを特徴とする無線通信装置。 - 前記プロセッサは、
前記接続が切断された原因を、電波受信強度の経時的変化に基づいて推定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下した場合、前記接続が切断された原因が前記他の無線通信装置に対するユーザ介入であると推定する、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の無線通信装置。 - 前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が徐々に下がった場合、前記接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定し、
前記推定した原因が通信環境の悪化の場合、前記パケットの送信間隔を通常間隔より狭め、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より強める、
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。 - 前記プロセッサは、
前記接続が切断された原因を、電波受信強度の経時的変化に基づいて推定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。 - 前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が徐々に下がった場合、前記接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定し、
前記推定した原因が通信環境の悪化の場合、前記パケットの受信間隔を通常間隔より狭め、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より長くする、
ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。 - 前記プロセッサは、Bluetooth(登録商標) Low Energyの無線通信規格に基づいて、前記他の無線通信装置と接続する、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の無線通信装置。 - 請求項1乃至8の何れか一項に記載の無線通信装置を備えた電子時計。
- 他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信ステップと、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定ステップと、
前記無線通信ステップにより取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める接続復帰ステップと、
を備えたことを特徴とする無線通信方法。 - 他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信ステップと、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定ステップと、
前記無線通信ステップにより取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの受信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より短くする接続復帰ステップと、
を備えたことを特徴とする無線通信方法。 - コンピュータを、
他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信手段、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定手段、
前記無線通信手段により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める接続復帰手段、
として機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、
他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信手段、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定手段、
前記無線通信手段により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの受信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より短くする接続復帰手段、
として機能させるためのプログラム。
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