JP6627492B2 - 無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6627492B2
JP6627492B2 JP2015251828A JP2015251828A JP6627492B2 JP 6627492 B2 JP6627492 B2 JP 6627492B2 JP 2015251828 A JP2015251828 A JP 2015251828A JP 2015251828 A JP2015251828 A JP 2015251828A JP 6627492 B2 JP6627492 B2 JP 6627492B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless communication
connection
radio wave
communication device
packet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015251828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017118325A (ja
Inventor
泰輔 小六
泰輔 小六
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2015251828A priority Critical patent/JP6627492B2/ja
Publication of JP2017118325A publication Critical patent/JP2017118325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6627492B2 publication Critical patent/JP6627492B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

本発明は、無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラムに関する。
現在、Bluetooth(登録商標)による近距離無線通信が広く普及している。
このBluetoothによる近距離無線通信においては、無線通信装置(例えば、スマートフォンや時計など)の間の距離や障害物などにより、装置間の接続が切断(いわゆるリンクロス)してしまうことがある。
ここで、特許文献1には、接続の切断が通信相手の電池残量低下に依るのか、通信相手が不明になったことに依るのか、特定してユーザに通知する技術が開示されている。
特開2012−178663号公報
ところで、接続が切断した際、自動的に接続を復帰するためのリカバリ処理を行うのが一般的である。しかし、このリカバリ処理は標準化された既定のものであり、接続切断時には切断理由の如何を問わず一律に同じリカバリ処理が行われてしまう。加えて、このリカバリ処理は、高頻度で電波を送信することから電池駆動の無線通信装置にとって消費電力の観点から好ましくない。さらに、特許文献1では、切断理由を単にスポット的に特定するに留まり、通信環境の状態を踏まえた原因特定を行っていない。
このようなことから、接続切断時における復帰処理を、原因を踏まえて消費電力の観点から最適化する必要がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、無線通信接続が切断されたときの接続の復帰を最適化する場合に好適な無線通信装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の無線通信装置は、
他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信部と、
プロセッサと、を備え
前記プロセッサは、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定し、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める、
ことを特徴とする。
本発明によれば、無線通信接続が切断されたときの接続の復帰を最適化することができる。
実施形態に係る携帯端末と電子時計の外観を示す図である。 実施形態に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、電波受信強度の異なる経時的変化を示した図である。 選択テーブル1の一例を示す図である。 実施形態に係る電子時計の構成を示すブロック図である。 選択テーブル2の一例を示す図である。 接続復帰処理のフローチャートを示す図である。 携帯端末と電子時計の間の接続復帰に係るシーケンス図である。 変形例1に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、応答時間の異なる経時的変化を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末と電子時計の外観を示す図である。
携帯端末100は、Bluetoothによる近距離無線通信が可能な無線通信装置である。この携帯端末100は、スマートフォンである場合を例にとって説明する。この携帯端末100は、液晶の表示部11と、決定入力を行うボタンである操作部12と、を備える。
一方、電子時計200は、Bluetoothによる近距離無線通信が可能な腕時計である。この電子時計200は、後述する無線通信装置を内蔵する。電子時計200は、文字盤21上に分針22、秒針23、時針24の3つの指針と、手動による時刻合わせに用いるリューズ25と、モード切替用のプッシュ式のボタン26と、を備える。
電子時計200は、モードとして、時刻を表示する通常モードと、Bluetoothで通信相手と無線通信を行う無線モードと、を備える。モード切替の手法は任意だが、例えば、ユーザがボタン26を所定時間(例えば、2秒)押下して、通常モードから無線モードに切り替えればよい。
これら携帯端末100と電子時計200は、Bluetoothにより双方向のデータ通信を行ってユーザに利便性の高い機能を提供する。例えば、携帯端末100は電話やメールの着信があったことをデータ通信により電子時計200に通知したり、電子時計200は正確な時刻情報を携帯端末100から受信して時刻補正をしたりする。
この実施形態においては、携帯端末100と電子時計200とは、低消費電力を目的として策定されたBluetoothの規格であるBLE(Bluetooth Low Energy)により通信するものとする。
以上、携帯端末100と電子時計200の概要について説明したが、以下では具体的な構成について順に説明する。図2は携帯端末100の構成を示すブロック図である。
携帯端末100は、図2に示すように、表示部11、操作部12、カメラ13、記憶部14、電池15、無線通信部16、スピーカ17、プロセッサ30、を備える。
表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどによって構成される端末画面である。
操作部12は、表示部11の上面に配置され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるタッチパネルや決定入力のためのボタンなどである。
カメラ13は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、オートフォーカスレンズなどの光学系と、を備えた撮像モジュールである。
記憶部14は、スマートフォンにおける数ギガバイトの内部ストレージであって、内蔵フラッシュメモリなどで構成される。この記憶部14は、スマートフォンの各種アプリケーションのプログラムや撮影された写真・動画などを記憶する。特に、記憶部14は、通信相手との接続が切断された原因を推定するために用いる電波強度の経時的変化を示す図3(a)〜(c)と、原因に応じた接続復帰処理を行うために参照される選択テーブル1と、を記憶する。これらについては後述する。
なお、後述する図3(a)〜(c)と選択テーブル1とは、記憶部14に代えて、携帯端末100が備える別メモリ(例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)など)に記憶してもよい。
電池15は、内蔵の充電池であって、例えば、リチウムイオン電池である。
無線通信部16は、Bluetoothに基づく近距離無線通信のための回路ブロック(特に、BLE用のチップ)やアンテナなどから構成される無線モジュールである。
特に、この実施形態において無線通信部16は、取得部161として機能する。取得部161(無線通信部16)は、電子時計200から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を取得する。なお、RSSIの取得とは、通信相手である電子時計200が測定したRSSIを取得する場合と、自機の取得部161がRSSIを測定して取得する場合と、を含む。この実施形態においては、取得部161がRSSIを測定して取得する場合を例にとって説明する。
スピーカ17は、音声を外部出力する音声出力部である。
プロセッサ30は、携帯端末100全体を制御するハードウェアである。プロセッサ30は、記憶部14に記憶されたプログラム(例えば、後述する接続復帰処理に係るプログラム)に従って動作し、各部(判定部31、推定部32、接続復帰部33)の機能の実行主体となる。
次に、プロセッサ30の機能について説明する。
プロセッサ30は、判定部31、推定部32、接続復帰部33、として機能する。
判定部31(プロセッサ30)は、接続対象である電子時計200と接続している間、その接続が切断されたか否か判定する。具体的には、判定部31は、電子時計200から送信された電波が受信できたか否かにより、接続が切断されたか否か判定する。
ここで、判定部31による接続切断判定に先立って行われる接続までの流れについて説明する。まず、BLEにおいて電子時計200は、自機の存在を告知するためのアドバタイズメントのパケットを定期的に送信する。このパケットには自機を一意に識別するアドレス(Bluetooth Deviceアドレス)が含まれる。このパケットを受信した携帯端末100は、電子時計200のアドレスを取得して、電子時計200に対して接続要求を行う。この接続要求に基づいて携帯端末100と電子時計200との間で接続が確立する。
つまり、一方(電子時計200)から他方(携帯端末100)に接続のためのパケット(アドバタイズメントのパケット)を送信して、そのパケットの受信に応じて他方が接続要求をパケットの送信元にすることにより、接続が確立する。接続確立後は双方向のデータ通信を行う。なお、BLEにおいて、アドバタイズメントのパケットを送信する方をペリフェラル、アドバタイズメントのパケットを受信する方をセントラル、と呼ぶ。
ここでは、一例として、ペリフェラルが電子時計200、セントラルが携帯端末100である場合を説明する。このため、アドバタイズメントのパケットを送信して接続を待ち受けるのが電子時計200(ペリフェラル)、パケットの受信に応じて接続要求するのが携帯端末100(セントラル)、となる。
このような流れで接続した後、判定部31は、電子時計200と接続している間、受信電波の有無により接続が切断されたか否か判定する。
次に、推定部32(プロセッサ30)は、判定部31により接続が切断されたと判定された場合、その接続が切断された原因を、通信状態を示す指標の経時的変化に基づいて推定する。ここでは通信状態を示す指標の一例として、電波受信強度を用いる。この場合、推定部32は、接続が切断されるまでに取得部161が測定した電波受信強度の経時的変化に基づいて、原因を推定することになる。
ここで、原因推定は予め原因毎の電波受信強度(RSSI)の経時的変化を記憶しておき(図3(a)〜(c))、その記憶したRSSIの経時的変化と、取得部161が切断までに測定したRSSIの経時的変化と、を比較することで行う。
具体的には、推定部32は、取得部161により測定したRSSIが最低受信感度(例えば、−80dBm〜−90dBm)付近で推移した場合(図3(a)参照)、接続が切断された原因が慢性的に悪い通信環境であると推定する。例えば、携帯端末100と電子時計200との間に電波障害となる障害物がある場合(例えば、人が挟むような場合)や、互いの距離がギリギリで電波を受信できる距離だったような場合である。
なお、BLEの周波数帯である2.4GHzでは、水により電波が減衰することから、無線通信装置同士(この例では、携帯端末100と電子時計200)が距離的に近くても、水分を含む人体を挟むと図3(a)のような推移となる。
また、推定部32は、取得部161により測定したRSSIが徐々に下がった場合(図3(b)参照)、接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定する。例えば、携帯端末100と電子時計200との距離が次第に離れていったような場合である。具体的には、携帯端末100がウェアラブルな無線通信装置だった場合に、その無線通信装置の取付位置が徐々にずれて電子時計200との距離が徐々に離れるような場合である。
また、推定部32は、取得部161により測定したRSSIが急降下した場合(図3(c)参照)、接続が切断された原因が電子時計200に対するユーザ介入であると推定する。例えば、ユーザが電子時計200のボタン26を押下して、モードを無線モードから通常モードに切り替えて無線通信を強制終了したような場合やユーザが携帯端末100を置いて、電子時計200を着けたまま足早にその場を去ったような場合である。
図2に戻って、接続復帰部33(プロセッサ30)は、推定部32が推定した原因に応じた接続復帰処理を、電子時計200との間で行う。セントラルである携帯端末100の接続復帰部33は、接続復帰処理として、電子時計200から送信されるアドバタイズメントのパケットの受信間隔(スキャン間隔)又はそのパケットの受信期間(スキャン期間)のうち何れか一方を少なくとも変更する。
アドバタイズメントのパケットを受信するには、そのパケットを受信するためのスキャンを行う必要がある。スキャンを行う間隔であるスキャン間隔がパケットの受信間隔に相当し、スキャンを行う期間であるスキャン期間がパケットの受信期間に相当する。接続復帰部33は、スキャンに係る2つのパラメータ(スキャン間隔とスキャン期間)を変更することで、原因に応じた接続復帰処理を行う。
ここで、接続復帰部33は、推定した原因に応じた復帰処理を選択するために図4の選択テーブル1を参照する。選択テーブル1は、切断原因に応じて、復帰頻度とスキャン間隔とスキャン期間とを対応付けたテーブルである。
ここで、推定部32により推定された原因が図3(a)の慢性的に悪い通信環境の場合、接続復帰部33は、選択テーブル1を参照して、切断原因(a)を選択する。そして、接続復帰部33は、復帰頻度が高い接続復帰処理を行う。すなわち、接続復帰部33は、アドバタイズメントのパケットの受信間隔(スキャン間隔)を通常間隔より狭め、かつ、そのパケットを受信するための受信期間(スキャン期間)を通常期間より長くする。
一方、推定部32により推定された原因が図3(b)の通信環境の悪化の場合、接続復帰部33は、選択テーブル1を参照して、切断原因(b)を選択する。そして、接続復帰部33は、復帰頻度が高い接続復帰処理を行う。すなわち、接続復帰部33は、切断原因(a)の場合と同様に、アドバタイズメントのパケットの受信間隔(スキャン間隔)を通常間隔より狭め、かつ、そのパケットを受信するための受信期間(スキャン期間)を通常期間より長くする。
原因(a)及び(b)の場合、切断原因が何れも通信環境が悪いことに起因しているので迅速な復帰が望まれる。上述のように、スキャン間隔を狭めることでスキャンを絶え間なく行い、かつ、スキャン期間を長くすれば、携帯端末100が接続要求を行う頻度が高くなる。このため、接続復帰を迅速に行うことができる。
一方、推定部32により推定された原因が図3(c)のユーザ介入の場合、接続復帰部33は、選択テーブル1を参照して、切断原因(c)を選択する。そして、接続復帰部33は、復帰頻度が低い接続復帰処理を行う。すなわち、接続復帰部33は、アドバタイズメントのパケットの受信間隔(スキャン間隔)を通常間隔より広げ、かつ、そのパケットを受信するための受信期間(スキャン期間)を通常期間より短くする。
原因(c)の場合、通信相手(この例では、電子時計200)と接続できる状況になるまで時間を要する可能性が高い。このため、スキャン間隔を広げてスキャン期間を短くすることで、接続復帰を抑えることができ消費電力を抑えることができる。
以上、図3及び図4を参照しながら携帯端末100の機能について説明した。次に、電子時計200の構成について図5を参照しながら説明する。
図中に示すように、電子時計200は、複数の指針(分針22、秒針23、時針24)と、リューズ25と、ボタン26と、電池27と、無線通信装置300と、を備える。なお、リューズ25とボタン26は、上述したので説明を省略する。
分針(第1の指針)22は、長針であって、文字盤21上で時間の分を指す指針である。秒針(第2の指針)23は、文字盤21上で時間の秒を指す指針である。時針(第3の指針)24は、短針であって、文字盤21上で何時かを指す指針である。
電池27は、電源供給用のコイン型又はボタン型電池である。
スピーカ28は、音声を外部出力する音声出力部である。例えば、スピーカ28は、モード切替時や接続切断時などに所定のビープ音を報知する。
無線通信装置300は、プロセッサ50、無線通信部60、記憶部70、を備える。
この無線通信装置300は、無線通信(ここではBLEによる無線通信)を行うために必要な機能を備えた装置であって、電子時計200に組み込まれて内蔵されている。
プロセッサ50は、電子時計200全体を制御するハードウェアである。プロセッサ50は、記憶部70に記憶されたプログラム(例えば、後述する接続復帰処理に係るプログラム)に従って動作し、各部(判定部51、推定部52、接続復帰部53)の機能の実行主体となる。
無線通信部60は、Bluetoothに基づく近距離無線通信のための回路ブロック(特に、BLE用のチップ)やアンテナなどから構成される無線モジュールである。
特に、この実施形態において無線通信部60は、取得部61として機能する。取得部61(無線通信部60)は、携帯端末100から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定する。
記憶部70は、不揮発性のフラッシュメモリなどで構成され、原因推定用のRSSIの異なる経時的変化(図3(a)〜(c))と、後述する選択テーブル2と、を記憶する。なお、図3(a)〜(c)と選択テーブル2とは、記憶部70に代えて、電子時計200が備える別メモリ(例えば、ROMやRAMなど)に記憶してもよい。
次に、プロセッサ50の機能について説明する。
プロセッサ50は、判定部51、推定部52、接続復帰部53、として機能する。これら各部の機能は、接続復帰部53を除き、上述した携帯端末100の各部(判定部31、推定部32)の機能と同じである。すなわち、接続対象の2つの装置(携帯端末100と電子時計200)は、お互いの電波からRSSIを測定し合い、測定したRSSIから同じ切断原因を推定することになる。
具体的には、判定部51(プロセッサ50)は、接続対象である携帯端末100と接続している間、その接続が切断されたか否か判定する。次に、推定部52(プロセッサ50)は、接続が切断されるまでに取得部61が測定したRSSIの経時的変化に基づいて、原因を推定する。原因推定の手法は、携帯端末100の推定部32と同様に、図3(a)〜(c)を用いて行う。
次に、接続復帰部53(プロセッサ50)は、推定部52が推定した原因に応じた接続復帰処理を、携帯端末100との間で行う。ペリフェラルである電子時計200の接続復帰部53は、接続復帰処理として、アドバタイズメントのパケットの送信間隔又はそのパケットを送信するための電波強度のうち何れか一方を少なくとも変更する。接続復帰部53は、パケット送信に係る2つのパラメータ(送信間隔と電波強度)を変更することで、原因に応じた接続復帰処理を行う。
ここで、接続復帰部53は、推定した原因に応じた復帰処理を選択するために図6の選択テーブル2を参照する。選択テーブル2は、切断原因に応じて、復帰頻度とパケットの送信間隔とパケットの送信電波強度とを対応付けたテーブルである。
ここで、推定部52により推定された原因が図3(a)の慢性的に悪い通信環境の場合、接続復帰部53は、選択テーブル2を参照して、切断原因(a)を選択する。そして、接続復帰部53は、復帰頻度が高い接続復帰処理を行う。すなわち、接続復帰部53は、アドバタイズメントのパケットの送信間隔を通常間隔より狭め、かつ、そのパケットを送信するための電波強度を通常強度より強める。例えば、通常強度が0dBm(1mW)であれば、電波強度を10dBm(10mW)にする。
一方、推定部52により推定された原因が図3(b)の通信環境の悪化の場合、接続復帰部53は、選択テーブル2を参照して、切断原因(b)を選択する。そして、接続復帰部53は、復帰頻度が高い接続復帰処理を行う。すなわち、接続復帰部53は、切断原因(a)の場合と同様に、アドバタイズメントのパケットの送信間隔を通常間隔より狭め、かつ、そのパケットを送信するための電波強度を通常強度より強める。
原因(a)及び(b)の場合、切断原因が何れも通信環境が悪いことに起因しているので迅速な復帰が望まれる。上述のように、パケットの送信間隔を狭めることでアドバタイズメントの送信回数を増やし、かつ、電波強度を強めて通信可能エリアを拡大すれば、携帯端末100から接続要求がなされる頻度が高くなる。このため、接続復帰を迅速に行うことができる。
一方、推定部52により推定された原因が図3(c)のユーザ介入の場合、接続復帰部53は、選択テーブル2を参照して、切断原因(c)を選択する。そして、接続復帰部53は、復帰頻度が低い接続復帰処理を行う。すなわち、接続復帰部53は、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、そのパケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める。例えば、通常強度が0dBm(1mW)であれば、電波強度を−10dBm(0.1mW)にする。
原因(c)の場合、通信相手(この例では、携帯端末100)と接続できる状況になるまで時間を要する可能性が高い。このため、接続復帰部53は、パケットの送信間隔を通常間隔より広げて、同時に電波強度を通常強度より弱めることで、消費電力を抑えることができる。
なお、選択テーブル2の原因(c)が示す接続復帰処理は、通信相手である携帯端末100に対してユーザ介入があった場合(例えば、ユーザが携帯端末100のBluetoothの機能をOFFして強制終了したような場合)に行う。電子時計200のユーザがモードを無線モードから通常モードに切り替えた場合、すなわち自機が強制終了するような場合は選択テーブル2の原因(c)が示す接続復帰処理は行わない。つまり、選択テーブル1及び2の原因(c)が示す接続復帰処理は、ユーザ介入をされなかった側が行う処理である。
ユーザ介入された側は、それが解除されるまで(例えば、携帯端末100であればユーザがBluetoothの機能をONにするまで、電子時計200であれば通常モードから無線モードになるまで)は接続復帰処理自体行わない。
以上、図5及び図6を参照しながら、電子時計200の構成について説明した。以下では、携帯端末100と電子時計200が行う接続復帰処理について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。この接続復帰処理は、携帯端末100と電子時計200とが行う同じ共通処理であるので、ここでは携帯端末100を例にとって説明する。
まず、携帯端末100の無線通信部16は、電子時計200と接続を確立する(ステップS11)。具体的には、無線通信部16は、電子時計200から送信されたアドバタイズメントのパケットをスキャンして、電子時計200に接続要求を行い、接続を確立する。
次に、取得部161(無線通信部16)は、電波受信強度を測定する(ステップS12)。次に、判定部31(プロセッサ30)は、接続が切断したか否か判定する(ステップS13)。ここで、接続が切断されていない場合(ステップS13;No)、ステップS12に戻る。つまり、接続が切断されない間は電波受信強度を継続して測定する(ステップS12、13のループ)。この接続が切断されていない間はデータ通信を行う。
なお、接続中に取得部161が測定する電波強度の頻度は、コネクション・インターバル(接続中の通信周期)に依る。例えば、コネクション・インターバルが30msの場合、取得部161は、30ms間隔で電子時計200から送信される電波の強度を測定する。
ここで、接続が切断された場合(ステップS13;Yes)、すなわち通信相手から電波を受信できなかった場合、推定部32(プロセッサ30)は、測定した電波受信強度の経時的変化に基づいて、切断された原因を推定する(ステップS14)。具体的には、推定部32は、上述した手法により、記憶部14が記憶する図3(a)〜(c)が示すRSSIの異なる波形を用いて、原因を推定する。
次に、接続復帰部33(プロセッサ30)は、推定した原因に応じた接続復帰処理を実行する(ステップS15)。具体的には、接続復帰部33は、上述した手法により、選択テーブル1を参照して原因(a)〜(c)に応じた接続復帰処理を実行する。
次に、接続復帰部33は、接続復帰が成功したか否か判定する(ステップS16)。具体的には、接続復帰部33は、原因に応じた接続復帰処理により再接続が確立したか否か判定する。接続復帰が成功すれば(ステップS16;Yes)、ステップS12に戻って、接続中の処理である電波受信強度の測定を行う。一方、接続復帰が成功しなければ(ステップS16;No)、接続復帰処理を終了する。なお、接続復帰が成功しない場合、所定回数接続復帰のリトライを行ってもよい。
なお、図7の接続復帰処理は、処理主体が携帯端末100である場合を例にとって説明したが、処理主体が電子時計200の場合は、通信相手が携帯端末100になる点、ステップS11の接続の確立が携帯端末100からの接続要求に基づく点、原因に応じた接続復帰処理がアドバタイズメントのパケットの送信間隔と電波強度になる点、以外は同じである。
以上、接続復帰処理について図7を参照しながら説明したが、以下では図8を参照しながら接続復帰に係るシーケンスについて説明する。図8は、電子時計200と携帯端末100との間の接続の切断が、通信環境の悪化に起因する場面を想定している。また、携帯端末100のBluetoothの機能はONしており、パケットのスキャン機能もONしていることを前提に説明する。
まず、電子時計200は、アドバタイズメントのパケットを通常間隔である送信間隔I1で送信する。一方、携帯端末100は、アドバタイズメントのパケットを通常間隔であるスキャン間隔I1、通常期間であるスキャン期間I1、で受信する。そして、携帯端末100は、スキャン期間I1内にパケットを受信すると接続要求を電子時計200に行う。この接続要求により、電子時計200と携帯端末100との間で接続確立がされる。
ここで、お互いの距離が徐々に離れる等の理由により、RSSIが徐々に下がって(通信環境が悪化して)、接続切断が発生したとする。すると、電子時計200と携帯端末100は、それぞれ破線で示す接続復帰処理を行う。すなわち、電子時計200は、パケットを通常間隔I1より狭い送信間隔I2で送信し、かつ、パケット送信時の電波強度を通常強度よりも強める。例えば、通常強度が0dBmであれば10dBmにして送信する等である。
一方、携帯端末100は、パケットのスキャン期間を通常期間I1より長いスキャン期間I2でスキャンし、かつ、スキャン間隔を通常間隔I1より短いスキャン間隔I2にする。図中の例では、最初の3回分のアドバタイズメントのパケットは、通信環境の悪化により携帯端末100に届いてないが、スキャン間隔を短くしてスキャン期間を長くした結果、5回目のパケットを受信して接続要求を行い、再接続が確立している。
以上のこの実施形態に係る携帯端末100と電子時計200によれば、双方が共に判定部31(51)、取得部161(61)、推定部32(52)、接続復帰部33(53)として機能するプロセッサ30(50)を備えたことにより、通信状態を示す指標である電波受信強度(RSSI)の経時的変化に基づいて原因を推定し、推定した原因に応じた接続復帰処理を行うことができる。
このことにより、接続切断時には切断理由の如何を問わず一律に同じ復帰処理を行うといった事態を避けることができる。加えて、この復帰処理として、一律にアドバタイズメントのパケットの送信間隔を狭くして、単位時間当たりのパケット送信回数を増やすということがないから、消費電力を節約することができる。さらに、RSSIの経時的変化から原因推定を行うので、ある時点における指標からスポット的に原因を特定する場合と比べて、精度よく原因推定を行うことができる。
このようなことから、この実施形態に係る携帯端末100と電子時計200によれば、接続切断時における復帰処理を、原因を踏まえて消費電力の観点から最適化することができる。特に、切断原因がユーザ介入の場合には復帰頻度を低くするので、消費電力を下げることができる。さらに、携帯端末100と電子時計200とが役割(ペリフェラルかセントラルか)を踏まえて互いに接続復帰処理を最適化するので相乗効果を得ることができる。
また、電波受信強度が徐々に下がる場合(図3(b)参照)、原因が通信環境の悪化であるとして、携帯端末100と電子時計200何れも復帰頻度を高くして接続復帰処理を行う。すなわち、携帯端末100は、パケットの受信間隔(スキャン間隔)を狭め受信期間(スキャン期間)を長くする一方で、電子時計200は、パケットの送信間隔を狭めて電波強度を強くする。これにより、通信環境が悪化したとしても迅速に再接続ができるので、ユーザの利便性を向上することができる。
また、電波受信強度が急降下した場合(図3(c)参照)、原因がユーザ介入(例えば、強制終了)であるとして、携帯端末100と電子時計200のうちユーザ介入されなかった側が復帰頻度を低くするように接続復帰処理を行う。すなわち、電子時計200に対してユーザ介入があった場合、携帯端末100はパケットの受信間隔を広げ受信期間を短くする。一方で、携帯端末100に対してユーザ介入があった場合、電子時計200はパケットの送信間隔を広げて電波強度を弱くする。これにより、接続復帰に時間がかかるような場合は復帰頻度を抑えるような接続復帰処理を行うので、消費電力を削減することができる。
以上で実施形態の説明を終了するが、上記実施形態は一例であり、携帯端末100及び電子時計200の具体的な構成や各処理の内容などが上記実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
(変形例1)
上述した実施形態においては、通信状態を示す指標として電波受信強度(RSSI)を用いたが、これに限られない。RSSIに代えて、送信したパケットの応答時間を、通信状態を示す指標としてもよい。つまり、一方が他方に対して定期的にパケットを送信して、他方からの応答時間を測定することで原因を推定する。この変形例について、図9の携帯端末100’を参照しながら説明する。この変形例に係る携帯端末100’は、取得部161’と推定部32’の機能が携帯端末100の取得部161と推定部32の機能と異なる。また、記憶部14が記憶する原因推定用の図10(a)〜(c)が、図3(a)〜(c)と異なる。以下では、この異なる点について説明する。
変形例に係る携帯端末100’の取得部161’(無線通信部16)は、電子時計200と接続している間に当該携帯端末100’から送信されたパケットに対する、その電子時計200の応答時間を測定する。なお、このパケットには応答要求を含めておき、パケットを受信した電子時計200が応答パケットを返せばよい。応答時間とは、パケットを送信してから応答パケットを受信するまでの時間をいう。また、接続中のパケットの送信間隔は、コネクション・インターバルに依り、例えば、30msである。
推定部32’(プロセッサ30)は、接続が切断されるまでに取得部161’が測定した応答時間の経時的変化に基づいて、原因を推定する。この際、推定部32’は、図10の原因推定用の送信時間と応答時間の関係を示す波形を用いる。送信時間はパケットを送信した時間、応答時間はそのパケットを送信した時間に対する応答時間である。図10(a)は、応答時間が常に遅く慢性的に通信環境が悪いことを示す。図10(b)は、応答時間が徐々に遅くなっていき通信環境が悪化したことを示す。図10(c)は、突然応答が遅くなり通信相手が強制終了したことを示す。なお、接続が切断されると当然、応答パケットを受信できないので応答がなく、応答時間が途切れることになる(図中接続切断部分)。
なお、タイムアウトする時間を設定しておき、このタイムアウトする時間が過ぎればパケットを再送してもよい。この際、何度か再送しても応答パケットを受信できなければ接続切断と判断する。
推定部32’は、これら図10(a)〜(c)の経時的変化と、接続切断までの応答時間の経時的変化と、から原因を、(a)慢性的に悪い通信環境、(b)通信環境の悪化、(c)通信相手の強制終了の中から推定する。そして、接続復帰部33は、上述した実施形態と同じ要領で、選択テーブル1を参照して(a)〜(c)の各原因に応じた接続復帰処理を行う。
なお、電子時計200の取得部61と推定部52も携帯端末100’と同様に、測定対象をパケットの応答時間とし、それに基づいて原因推定を行ってもよいことはもちろんである。
この変形例によれば、通信状態を示す指標として電波受信強度に代えて、パケットの応答時間を用いることができる。電波受信強度又はパケットの応答時間を択一的に用いて原因推定を行ってもよいし、重畳的に用いて原因推定の精度を向上してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例1においては、無線通信部16が取得部161,161’として機能することを前提に説明したが、これに限られない。RSSI及びパケットの応答時間の測定は、プロセッサ30が行ってもよい。この場合、プロセッサ30が取得部161,161’として機能する。
また、上述した実施形態及び変形例1においては、BLEにおいて携帯端末100,100’がセントラル、電子時計200がペリフェラルである場合を例にとって説明したが、これに限られない。ペリフェラルとセントラルの役割は可逆的であって、例えば、携帯端末100,100’をペリフェラル、電子時計200をセントラルにしてもよい。
(変形例2)
上述した実施形態及び変形例1においては、BLEを例にとって説明したが、これに限られない。BLEではなくBluetooth Classicの無線通信規格においては、一方がマスター、他方がスレーブという役割で無線通信を行う。以下では、携帯端末100がマスター、電子時計200がスレーブの場合を例にとって説明する。
まず、接続確立までの流れについて説明すると、マスターである携帯端末100が問合せ(Inquiry)を、スレーブである電子時計200に対して行う。次に、電子時計200は、その問合せに応答する。次に、携帯端末100は、問合せに対する応答を受信したら接続要求を電子時計200に行って、両者は接続確立する。なお、接続中にRSSI(又はパケットの応答時間)を測定して経時的変化をモニタリングしておき、切断時に記憶しておいた波形(図3又は図10)を用いて切断理由を推定する点は同じである。
異なる点は、接続復帰処理である。すなわち、スレーブ(電子時計200)は、マスター(携帯端末100)からの問合せをスキャンする間隔と期間を切断原因に応じて変える。つまり、電子時計200は、問合せのスキャン間隔とスキャン期間の2つパラメータを変えることで復帰頻度を変更する。具体的には、スレーブである電子時計200は、選択テーブル1に従って、切断原因が(a)又は(b)であれば復帰頻度を高くし(スキャン間隔を狭くし、かつ、スキャン期間を長くし)、一方で切断原因が(c)であれば復帰頻度を低くする(スキャン間隔を広くし、かつ、スキャン期間を短くする)。
このように、Bluetooth Classicにおいて、スレーブ(電子時計200)の接続復帰処理は、BLEのセントラルと同じになる。つまり、Bluetooth Classic及びBLE何れも、接続復帰処理として、自装置と接続するために他の無線通信装置から送信されるパケットの受信間隔(スキャン間隔)又はそのパケットの受信期間(スキャン期間)のうち何れか一方を少なくとも変更する点は共通する。
一方で、マスター(携帯端末100)の問合せ間隔は、BLEのアドバタイズメントのパケットのように、送信間隔を変更することはできない。このため、復帰頻度を下げるには、プロセッサ30が問合せを行うタイミングを制御するか(適宜ONとOFFを繰り返すか)、Periodic Inquiry Modeにして定期的に問合せを行うようにする。復帰頻度を上げるには、デフォルトの問合せ頻度を高く設定しておけばよい。
このようにすれば、Bluetooth Classic及びBLE何れも、接続復帰処理として、他の無線通信装置と接続するために送信するパケット(アドバタイズメントのパケット又は問合せのパケット)の送信間隔又はそのパケットを送信するための電波強度のうち何れか一方を少なくとも変更する点は共通することになる。
以上、変形例2によれば、Bluetooth Classicにおいても、BLEの場合と同様にRSSIの経時的変化から推定した原因に応じて、接続復帰処理を変えることができる。このため、原因が(a)慢性的に悪い通信環境及び(b)通信環境の悪化の場合は復帰頻度を上げるので迅速に復帰できるし、原因が(c)ユーザ介入の場合は復帰頻度を下げるので消費電力を下げることができる。
また、上述した実施形態においては、無線通信装置の例を、携帯端末100と無線通信装置300を内蔵する電子時計200としたが、これに限られない。無線通信装置として、双方共にスマートフォンなどの携帯端末にしてもいいし、一方がPC(Personal Computer)やタブレット端末で他方がウェアラブル装置でもよい。あるいは、双方ともウェアラブル装置でもよい。要は、双方共にBluetooth(BLEやBluetooth Classic)による無線通信ができる限り、どんな無線通信装置でもよい。
また、上述した実施形態においては、取得部161、161’、61が、RSSIを測定したが、これに限られない。例えば、通信相手である携帯端末100、100’、又は、電子時計200でRSSIが測定され、この測定されたRSSIが情報として通信相手である携帯端末100、100’、又は、電子時計200から送信され、この送信された情報としてのRSSIを、取得部161、161’、61が受信することにより取得してもよい。
また、上述した実施形態においては、携帯端末100のプロセッサ30が各部(判定部31、推定部32、接続復帰部33)の機能を実行したが、これに限られない。携帯端末100のプロセッサ30、すなわちスマートフォンであれば本体のメインCPU(Central Processing Unit)が上記各部を実行するのに代えて、無線通信部16のプロセッサ(無線モジュールのチップ内のプロセッサ)が上記各部の機能を実行してもよい。電子時計200についても同様に、プロセッサ50の各部の機能を無線通信部60のプロセッサが行ってもよい。
また、本発明に係る無線通信装置300は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、無線通信装置300を実現してもよい。無線通信装置300の機能を実現するためのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Video Disc)、HDD(Hard Disk Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
プロセッサを備えた無線通信装置であって、
前記プロセッサは、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定し、
前記接続が切断されたと判定された場合、該接続が切断された原因を、通信状態を示す指標の経時的変化に基づいて推定し、
前記推定した原因に応じた接続復帰処理を、前記他の無線通信装置との間で行う、
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記2)
前記他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信部を備え、
前記プロセッサは、前記接続が切断されるまでに前記無線通信部が取得した電波受信強度の経時的変化に基づいて、前記原因を推定する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記プロセッサは、前記電波受信強度の経時的変化に基づいて推定された原因に応じた接続復帰処理として、前記他の無線通信装置と接続するために送信するパケットの送信間隔又は該パケットを送信するための電波強度のうち何れか一方を少なくとも変更する、
ことを特徴とする付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下した場合、前記接続が切断された原因が前記他の無線通信装置に対するユーザ介入であると推定し、
前記推定した原因がユーザ介入の場合、前記パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める、
ことを特徴とする付記3に記載の無線通信装置。
(付記5)
前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が徐々に下がった場合、前記接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定し、
前記推定した原因が通信環境の悪化の場合、前記パケットの送信間隔を通常間隔より狭め、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より強める、
ことを特徴とする付記3に記載の無線通信装置。
(付記6)
前記プロセッサは、前記電波受信強度の経時的変化に基づいて推定された原因に応じた接続復帰処理として、自装置と接続するために前記他の無線通信装置から送信されるパケットの受信間隔又は該パケットの受信期間のうち何れか一方を少なくとも変更する、
ことを特徴とする付記2に記載の無線通信装置。
(付記7)
前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下した場合、前記接続が切断された原因が前記他の無線通信装置に対するユーザ介入であると推定し、
前記推定した原因がユーザ介入の場合、前記パケットの受信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より短くする、
ことを特徴とする付記6に記載の無線通信装置。
(付記8)
前記プロセッサは、
前記無線通信部により取得した電波受信強度が徐々に下がった場合、前記接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定し、
前記推定した原因が通信環境の悪化の場合、前記パケットの受信間隔を通常間隔より狭め、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より長くする、
ことを特徴とする付記6に記載の無線通信装置。
(付記9)
前記他の無線通信装置と接続している間に当該無線通信装置から送信されたパケットに対する、該他の無線通信装置の応答時間を測定する無線通信部を備え、
前記プロセッサは、前記接続が切断されるまでに前記測定した応答時間の経時的変化に基づいて、前記原因を推定する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記10)
前記プロセッサは、Bluetooth(登録商標) Low Energyの無線通信規格に基づいて、前記他の無線通信装置と接続する、
ことを特徴とする付記1乃至9の何れか一つに記載の無線通信装置。
(付記11)
付記1乃至10の何れか一つに記載の無線通信装置を備えた電子時計。
(付記12)
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記接続が切断されたと判定された場合、該接続が切断された原因を、通信状態を示す指標の経時的変化に基づいて推定する推定ステップと、
前記推定ステップにより推定した原因に応じた接続復帰処理を、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰ステップと、
を備えたことを特徴とする無線通信方法。
(付記13)
コンピュータを、
接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定手段、
前記判定手段により前記接続が切断されたと判定された場合、該接続が切断された原因を、通信状態を示す指標の経時的変化に基づいて推定する推定手段、
前記推定手段が推定した原因に応じた接続復帰処理を、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰手段、
として機能させるためのプログラム。
100,100’…携帯端末、11…表示部、12…操作部、13…カメラ、14,70…記憶部、15,27…電池、16,60…無線通信部、161,161’,61…取得部、17,28…スピーカ、30,50…プロセッサ、31,51…判定部、32,32’,52…推定部、33,53…接続復帰部、200…電子時計、21…文字盤、22…分針、23…秒針、24…時針、25…リューズ、26…ボタン、300…無線通信装置

Claims (13)

  1. 他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信部と、
    プロセッサと、を備え
    前記プロセッサは、
    接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定し、
    前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信部と、
    プロセッサと、を備え、
    前記プロセッサは、
    接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定し、
    前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの受信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より短くする、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 記プロセッサは、
    前記接続が切断された原因を、電波受信強度の経時的変化に基づいて推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記無線通信部により取得した電波受信強度が急降下した場合、前記接続が切断された原因が前記他の無線通信装置に対するユーザ介入であると推定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の無線通信装置。
  5. 前記プロセッサは、
    前記無線通信部により取得した電波受信強度が徐々に下がった場合、前記接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定し、
    前記推定した原因が通信環境の悪化の場合、前記パケットの送信間隔を通常間隔より狭め、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より強める、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  6. 前記プロセッサは、
    前記接続が切断された原因を、電波受信強度の経時的変化に基づいて推定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  7. 前記プロセッサは、
    前記無線通信部により取得した電波受信強度が徐々に下がった場合、前記接続が切断された原因が通信環境の悪化であると推定し、
    前記推定した原因が通信環境の悪化の場合、前記パケットの受信間隔を通常間隔より狭め、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より長くする、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記プロセッサは、Bluetooth(登録商標) Low Energyの無線通信規格に基づいて、前記他の無線通信装置と接続する、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の無線通信装置。
  9. 請求項1乃至の何れか一項に記載の無線通信装置を備えた電子時計。
  10. 他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信ステップと、
    接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定ステップと、
    前記無線通信ステップにより取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める接続復帰ステップと、
    を備えたことを特徴とする無線通信方法。
  11. 他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信ステップと、
    接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定ステップと、
    前記無線通信ステップにより取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの受信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より短くする接続復帰ステップと、
    を備えたことを特徴とする無線通信方法。
  12. コンピュータを、
    他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信手段、
    接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定手段、
    前記無線通信手段により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの送信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを送信するための電波強度を通常強度より弱める接続復帰手段、
    として機能させるためのプログラム。
  13. コンピュータを、
    他の無線通信装置から送信された電波の受信強度を示す電波受信強度を取得する無線通信手段、
    接続対象である他の無線通信装置と接続している間、該接続が切断されたか否か判定する判定手段、
    前記無線通信手段により取得した電波受信強度が急降下し、前記接続が切断されたと判定された場合、前記他の無線通信装置との間で行う接続復帰処理として、パケットの受信間隔を通常間隔より広げ、かつ、該パケットを受信するための受信期間を通常期間より短くする接続復帰手段、
    として機能させるためのプログラム。
JP2015251828A 2015-12-24 2015-12-24 無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム Active JP6627492B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015251828A JP6627492B2 (ja) 2015-12-24 2015-12-24 無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015251828A JP6627492B2 (ja) 2015-12-24 2015-12-24 無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017118325A JP2017118325A (ja) 2017-06-29
JP6627492B2 true JP6627492B2 (ja) 2020-01-08

Family

ID=59230984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015251828A Active JP6627492B2 (ja) 2015-12-24 2015-12-24 無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6627492B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7006102B2 (ja) * 2017-10-02 2022-01-24 カシオ計算機株式会社 無線通信装置、電子時計、無線通信方法、及びプログラム
WO2019093937A1 (en) * 2017-11-13 2019-05-16 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Network node and methods in a mesh network
JP7117121B2 (ja) * 2018-03-28 2022-08-12 日産自動車株式会社 無線通信方法及び無線通信装置
JP7151345B2 (ja) * 2018-10-02 2022-10-12 カシオ計算機株式会社 無線通信装置、時計及び無線通信プログラム
JPWO2022059144A1 (ja) * 2020-09-17 2022-03-24

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4041477B2 (ja) * 2004-06-30 2008-01-30 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 通信システム、通信端末装置及び無線キー装置
US20070249288A1 (en) * 2006-04-14 2007-10-25 Kamran Moallemi Distance-based security
JP2008017302A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Ntt Docomo Inc 近距離無線通信端末及び送信電力制御方法
JP2012178663A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Panasonic Corp 携帯端末装置及び無線通信方法
GB2514816A (en) * 2013-06-05 2014-12-10 Nordic Semiconductor Asa Digital radio communication
JP6315789B2 (ja) * 2014-04-03 2018-04-25 株式会社Nttドコモ 端末装置、電子決済の制御方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017118325A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6627492B2 (ja) 無線通信装置、電子時計、無線通信方法及びプログラム
US20180152840A1 (en) Wearable apparatus, information terminal, communication system, electronic apparatus, and communication control method
US10575340B2 (en) Radio communication apparatus and radio communication method
JP2023082122A (ja) 携帯用通信装置による実行方法及びその装置
US20180324897A1 (en) Method and Apparatus for Communication Between Wearable Device and Mobile Terminal
US20100144273A1 (en) Portable device
KR102496060B1 (ko) 전자 장치 및 그의 전송 제어 프로토콜(transmission control protocol: TCP) 제어 방법
US20110131334A1 (en) Electronic apparatus and communication control method
JP5413291B2 (ja) 無線通信端末及び通信処理制御方法
JP6262699B2 (ja) 無線通信機器及びプロセッサ
US9986533B2 (en) Apparatus and method for providing communication
US9445444B2 (en) Wireless communication apparatus, non-transitory computer-readable medium, wireless communication method, peripheral apparatus, and central apparatus
US20200351860A1 (en) Beam Failure Recovery Method And Terminal
JP6375657B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法
KR20180096622A (ko) 정보 처리 장치, 정보 처리 방법 및 프로그램
WO2024088242A1 (zh) 无线配对方法、装置、设备及存储介质
CN110854949B (zh) 一种充电控制方法、终端及计算机可读存储介质
JP7006102B2 (ja) 無線通信装置、電子時計、無線通信方法、及びプログラム
US11864117B2 (en) Program and electronic device
CN113950028B (zh) 用于终端设备与网络侧设备的通信方法及终端设备
CN115412988A (zh) 终端设备选小区的方法、装置、终端设备及存储介质
JP6528866B2 (ja) 無線通信装置、無線通信方法、及びプログラム
JP2009162676A (ja) 血糖値管理システム及び血糖値管理方法
JP2005167618A (ja) 時刻補正機能付き無線携帯端末機
JP2019126100A (ja) 無線通信装置、無線通信方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6627492

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150