JP6375657B2 - 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法に関する。
近距離無線通信規格のBluetooth(登録商標) low energyに基づいて無線通信を行う無線通信機器であるマスターは、通信相手となる他の無線通信機器であるスレーブが定期的に送信するアドバタイズと呼ばれる識別情報を受信し、当該スレーブに対して接続要求を送信してから、当該スレーブとの間でデータの送受信を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−142877号公報
上記のようにBluetooth(登録商標) low energyに基づいて無線通信を行う無線通信機器において、スレーブは、周波数帯域の全40チャンネルのうち、予めアドバタイズ用に割り当てられた3チャネルをアドバタイズに使用する。しかしながら、常にこの3チャネルを使用してアドバタイズをすることは、特定のスレーブとマスターとの間で通信する際には、無駄な消費電力が生じることとなる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、無駄な消費電力を抑えることができる無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る無線通信装置は、
第1無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記第1無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、
を備え
前記所定の条件は、前記第1無線通信装置が、前記無線通信装置との無線通信を必要とする所定のアプリケーションを実行することを含む、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る無線通信装置は、
他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記他の無線通信装置との接続を確立する接続確立部と、
を備え
前記所定の条件は、前記無線通信装置が、前記他の無線通信装置との無線通信を必要とする所定のアプリケーションを実行することを含む、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るスレーブは、
マスターとBluetooth(登録商標) low energyに基づく無線通信を行うスレーブであって、
前記マスターと接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記スレーブと前記マスターとの間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、3個の周波数帯域のうちからM個(Mは3よりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記3個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記マスターにアドバタイズを送信するアドバタイズ送信部と、
を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るマスターは、
スレーブとBluetooth(登録商標) low energyに基づく無線通信を行うマスターであって、
前記スレーブと接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記スレーブと前記マスターとの間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、3個の周波数帯域のうちからM個(Mは3よりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記3個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記スレーブから送信されたアドバタイズを受信し、前記スレーブとの接続を確立する接続確立部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、無駄な消費電力を抑えることができる。
本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 Bluetooth(登録商標) low energyに基づく無線通信における周波数帯域の割り当てを表すテーブルを示す図である。 本発明の実施の形態1に係るマスターの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るスレーブの構成例を示す図である。 図1の無線通信システムの動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るマスターが実行するマスター側スキャン処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るスレーブが実行するスレーブ側アドバタイズ処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るスレーブが実行するスレーブ側アドバタイズ処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るスレーブの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るスレーブが実行するスレーブ側アドバタイズ処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の変形例に係るスレーブが実行するスレーブ側アドバタイズ処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システム1の構成例を表す図である。
図1に示す構成例において、無線通信システム1は、無線通信装置としてのマスター100と、マスター100とは異なる無線通信装置としての複数のスレーブ200(200a〜200c)とを備えている。マスター100とスレーブ200は、Bluetooth(登録商標) low energy(以下、BLEという。)に基づいて、互いに無線通信を行う。BLEとは、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離無線通信規格において、低消費電力を目的として策定された規格(モード)である。マスター100は、スレーブ200から提供されたサービス(例えば、測定されたデータなど)を利用する装置である。また、スレーブ200は、マスター100にサービス(例えば、測定したデータなど)を提供する装置である。
マスター100は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ等の機器であって、BLEに基づく無線通信機能を有する端末である。本実施の形態では、一例として、マスター100はスマートフォンから構成される。マスター100は、各種データをスレーブ200から受信し、受信したデータに基づいて、後述する表示部128に各種情報を表示したり、後述するスピーカ124からアラーム等の音声を鳴らしたりする(図3参照)。
スレーブ200は、自身が保有するサービス概要のマスター100への通知、マスター100からの接続要求を待ち受けるためのアドバタイズの送信を行う。
BLEに基づいて行われる無線通信では、マスター100とスレーブ200との間でデータの送受信を行う前に、スレーブ200がアドバタイズを送信し、マスター100がアドバタイズを受信する。アドバタイズとは、他の無線通信装置を探したり、他の無線通信装置と接続したりしようとするために、他の無線通信装置に対して自分の存在を知らせるための識別情報のことをいう。
本実施の形態1では、スレーブ200はマスター100にアドバタイズを送信する。ここで、スレーブ200が送信するアドバタイズの周波数帯域(チャネル)について説明する。
図2に、BLEにおける周波数帯域とチャネルの割り当てを表すテーブルを示す。図2に示すように、BLEでは、2400MHz〜2483.5MHzの周波数帯を2MHz幅の40個のチャネルに分割して利用する。この40個のチャネルのうち、中間周波数(RF Center Frequency)が2402,2426,2480MHzの3個のアドバタイズ用チャネル(Advertising Channel Indexが37,38,39のチャネル)は、アドバタイズに利用される。それ以外の37個のデータ通信用チャネル(Data Channel Indexが0〜36のチャネル)は、マスター100とスレーブ200との間で接続が確立した後のデータ通信に利用される。
ここで、従来のBLEに基づく無線通信では、スレーブは、上記の3個のチャネルを常に利用してアドバタイズを行う。これに対し、本実施の形態1に係るスレーブ200では、所定のアプリケーションを実行しているマスター100との無線通信を試みる場合、所定の1つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを行い、その他の場合には、3個のアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを行う。ここで、所定のアプリケーションとは、スレーブ200との無線通信を必要とするアプリケーションであって、例えば、スレーブ200から、スレーブ200が備えるセンサ(図示せず)が測定したデータを取得するデータ取得用アプリケーションである。また、所定の1つのアドバタイズ用チャネルは、ユーザ等により予め定められ、マスター100及びスレーブ200に設定されている。
次に、本実施の形態1に係る無線通信システム1のハードウェア構成などについて説明する。
図3は、本実施の形態1に係るマスター100の構成例を概略的に示すブロック図である。図3に示すように、通信端末100は、制御部102、ROM(Read Only Memory)104、RAM(Random Access Memory)106、無線通信処理部110、アンテナ112、スピーカ124、ドライバ126、表示部128及びタッチパネル130を備える。
制御部102は、例えばCPU(Central Processing Unit)によって構成される。制御部102は、ROM104に記憶されたプログラム(例えば、後述する図6に示すマスター100の動作を実現するためのプログラム)に従ってソフトウェア処理を実行することにより、マスター100が具備する各種機能を制御する。
ROM104は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、上述したように制御部102が各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶する。本実施の形態において、ROM104には、例えば、所定のアプリケーションの実行中にスレーブ200からのアドバタイズをスキャンする際に利用する1つのアドバタイズ用チャネルが記録されている。
RAM106は、揮発性メモリから構成され、制御部102が各種処理を行うためにデータを一時的に記憶するための作業領域として用いられる。
無線通信処理部110は、例えば無線周波数(RF:Radio Frequency)回路やベースバンド(BB:Baseband)回路等を用いて構成される。無線通信処理部110は、アンテナ112を介して、BLEに基づく無線信号の送信及び受信を行う。
スピーカ124は、制御部102からの音声データに基づいて、アラーム等の音声を出力する。ドライバ126は、制御部102から出力された画像データに基づく画像信号を表示部128へ出力する。表示部128は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electroluminescence)ディスプレイ等によって構成される。表示部128は、ドライバ126から出力された画像信号に従って画像を表示する。
タッチパネル130は、表示部128の上面に配置され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。タッチパネル130は、例えば図示しない透明電極を内蔵し、ユーザの指等が接触した場合に、電圧が変化した位置を接触位置として検出し、その接触位置の情報を入力指示として制御部102へ出力する。
次に、マスター100の制御部102の機能的構成について説明する。図3に示すように、制御部102は、接続指示取得部151、周波数帯域決定部152、接続確立部153、データ通信部154として機能する。
接続指示取得部151は、マスター100が実行しているアプリケーションから、スレーブ200との接続指示を取得する。例えば、接続判定部151は、データ取得用アプリケーションを立ち上げた後に、ユーザが行うタッチパネル130への所定の操作を、スレーブ200との接続指示として取得する。なお、接続指示は、ユーザの操作によって発生するものに限られず、例えば、アプリケーションが起動した後に、予め定められたタイマー時間が経過したことに基づいて発生するものであってもよい。
周波数帯域決定部152は、接続指示取得部151により取得された接続指示を出力したアプリケーションが、所定のアプリケーションか否かを判定する。そして、接続指示を出力したアプリケーションが所定のアプリケーションであると判定した場合、周波数帯域決定部152は、ROM104等に予め記録された1つのアドバタイズ用チャネルを、スキャンに用いるチャネルとして決定する。また、接続指示を出力したアプリケーションが所定のアプリケーションでないと判定した場合、周波数帯域決定部152は、3つのアドバタイズ用チャネルを、スキャンに用いるチャネルとして決定する。
接続確立部153は、周波数帯域決定部152により決定されたチャネルを利用してスキャンを行う。そして、接続確立部153は、そのチャネルで受信したアドバタイズを送信したスレーブ200に接続要求を送信し、そのスレーブ200との接続を確立する。
データ通信部154は、接続確立部153によりスレーブ200との接続が確立した後、図2に示す37個のデータ通信用チャネルでスレーブ200との間でデータ通信を行う。
図4は、本実施の形態1に係るスレーブ200の構成例を概略的に示すブロック図である。図5に示すように、スレーブ200は、制御部202、ROM204、RAM206、無線通信処理部210、アンテナ212、操作部220、ドライバ226、及び表示部228を備える。
制御部202は、例えばCPUによって構成される。制御部202は、ROM204に記憶されたプログラム(例えば、後述する図7に示すスレーブ200の動作を実現するためのプログラム)に従ってソフトウェア処理を実行することにより、スレーブ200が具備する各種機能を制御する。
ROM204は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、上述したように制御部202が各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶する。本実施の形態において、ROM204には、例えば、所定のアプリケーションを実行しているマスター100へアドバタイズを送信する際に利用する1つのアドバタイズ用チャネルが記録されている。
RAM206は、揮発性メモリから構成され、制御部202が各種処理を行うためにデータを一時的に記憶するための作業領域として用いられる。
無線通信処理部210は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成される。無線通信処理部210は、アンテナ212を介して、BLEに基づく無線信号の送信及び受信を行う。
操作部220は、例えばスイッチ等から構成され、電源のON・OFFなどのユーザの操作内容を入力するために用いられる。
ドライバ226は、制御部202から出力された画像データに基づく画像信号を表示部228へ出力する。表示部228は、例えば、LCD、ELディスプレイ等によって構成される。表示部228は、ドライバ226から出力された画像信号に従って画像を表示する。
次に、スレーブ200の制御部202の機能的構成について説明する。図4に示すように、制御部202は、接続指示取得部251、周波数帯域決定部252、アドバタイズ送信部253、接続確立部254、データ通信部255として機能する。
接続指示取得部251は、アドバタイズの送信を開始する旨の接続指示を取得する。例えば、接続指示取得部251は、現在日時が所定の日時になった場合や、マスター100への通知が必要な場合、アドバタイズの送信を開始する旨の指示を取得する。
周波数帯域決定部252は、接続指示取得部251により取得された接続指示が、所定のアプリケーションを実行しているマスター100との接続指示か否かを判定する。そして、取得された接続指示が所定のアプリケーションを実行しているマスター100との接続指示であると判定した場合、周波数帯域決定部252は、ROM204等に予め記録された1つのアドバタイズ用チャネルを、アドバタイズに用いるチャネルとして決定する。また、取得された接続指示が所定のアプリケーションを実行しているマスターとの接続指示でないと判定した場合、周波数帯域決定部252は、3つのアドバタイズ用チャネルを、に用いるチャネルとして決定する。
アドバタイズ送信部253は、識別情報送信部に相当し、周波数帯域決定部252により決定されたアドバタイズ用チャネルでマスター100へアドバタイズを送信する。
接続確立部254は、アドバタイズ送信部253により送信されたアドバタイズを受信したマスター100から送信された接続要求を受信し、マスター100との間で接続を確立する。
データ通信部255は、接続確立部254によりマスター100との接続が確立した後、図2に示す37個のデータ通信用チャネルでマスター100との間でデータ通信を行う。
次に、本実施の形態における無線通信システム1の動作の一例を図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
スレーブ200は、現在時刻が所定の時刻になったことを、データ取得用アプリケーションを実行しているマスター100への接続指示として取得する(ステップS10)。そしてスレーブ200は、ROM204に記録されている1つのアドバタイズ用チャネルを利用して、マスター100にアドバタイズを時間間隔Tで定期的に送信する(ステップS11)。
マスター100は、例えば、データ取得用アプリケーションの動作中にユーザによるタッチパネル130への操作をスレーブ200への接続指示として受け付け(ステップS12)、スレーブ200からのアドバタイズを受信するためのスキャン処理を実行する(ステップS13)。このスキャン処理において、マスター100は、ROM104に記録されている1つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズをスキャンする。
そして、マスター100は、スレーブ200からアドバタイズを受信すると、そのアドバタイズを送信したスレーブ200に接続要求(Connection Request)を送信する(ステップS14)。その結果、マスター100及びスレーブ200にて接続処理が行われ、接続が確立する(ステップS15)。
マスター100とスレーブ200との間での接続が確立後、マスター100とスレーブ200は、データの送受信を行う(ステップS16)。データの送受信は、マスター100からスレーブ200へデータ要求(Data Request)を送信し、スレーブ200がデータ応答(Data Response)をマスター100へ返すことにより行われる。
マスター100とスレーブ200との間で、データの送受信が終了すると、マスター100とスレーブ200は、切断動作処理を実行し(ステップS17)、接続が終了する(ステップS18)。
次に、本実施の形態1に係るマスター100の動作について、図6を参照して説明する。図6は、本実施の形態に係るマスター100の制御部102が実行するマスター側スキャン処理の一例を示すフローチャートである。なお、このマスター側スキャン処理は、ROM104内に予め記憶されているプログラムを読み出して実行する制御部102によって行われる。また、ROM104には、予め、データ取得用アプリケーションが実行されている際にスレーブ200との接続に利用するチャネルとして、インデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルが記録されているものとする。
マスター100の制御部102は、例えば、接続指示取得部151が、マスター100において実行されているアプリケーションからスレーブ200への接続指示を取得したことを契機として、図6に示すマスター側スキャン処理を開始する。
まず、周波数帯域決定部152は、取得した接続指示が、データ取得用アプリケーションからの接続指示か否かを判定する(ステップ101)。
周波数帯域決定部152は、取得した接続指示が、データ取得用アプリケーションからの接続指示であると判定した場合(ステップS101;Yes)、ROM104に記録されているインデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルを、今回のスキャンに利用するチャネルとして決定する(ステップS102)。
周波数帯域決定部152は、取得した接続指示が、データ取得用アプリケーションからの接続指示でないと判定した場合(ステップS101;No)、3つのアドバタイズ用チャネル全てを、今回のスキャンに利用するチャネルとして決定する(ステップS103)。
次に、接続確立部153は、ステップS102またはS103において決定されたチャネルで、スレーブ200のスキャンを開始する(ステップS104)。そして、本処理を終了する。
マスター側スキャン処理の後、接続確立部153は、スレーブ200から送信されたアドバタイズを受信するまでスキャンを継続する。そして、スレーブ200から送信されたアドバタイズを受信すると、接続確立部153は、そのスレーブ200との間で接続を確立する。その後、データ通信部154により、マスター100と、接続が確立したスレーブ200との間でのデータの送受信が行われる。
次に、本実施の形態1に係るスレーブ200の動作について、図7を参照して説明する。図7は、本実施の形態に係るスレーブ200の制御部202が実行するスレーブ側アドバタイズ処理の一例を示すフローチャートである。なお、このスレーブ側アドバタイズ処理は、ROM204内に予め記憶されているプログラムを読み出して実行する制御部202によって行われる。また、ROM204には、予め、データ取得用アプリケーションを実行するマスター100へのアドバタイズの送信に利用するチャネルとして、インデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルが記録されているものとする。また、データ取得用アプリケーションを実行するマスター100とは、特定のマスター100だけではなく、データ取得用アプリケーションを用いる全てのマスター100としてもよい。
スレーブ200の制御部202は、例えば、接続指示取得部251が現在時刻が所定の時刻になった旨を接続指示として取得したことを契機として、図7に示すスレーブ側スキャン処理を開始する。
まず、周波数帯域決定部252は、取得した接続指示が、データ取得用アプリケーションを実行するマスター100との接続指示か否かを判定する(ステップS201)。
周波数帯域決定部252は、取得した接続指示が、データ取得用アプリケーションを実行するマスター100との接続指示であると判定した場合(ステップS201;Yes)、ROM204に記録されているインデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルを、今回のアドバタイズに利用するチャネルとして決定する(ステップS202)。
周波数帯域決定部252は、取得した接続指示が、データ取得用アプリケーションを実行しているマスター100との接続指示でないと判定した場合(ステップS201;No)、3つのアドバタイズ用チャネル全てを、今回のスキャンに利用するチャネルとして決定する(ステップS203)。
次に、アドバタイズ送信部253は、ステップS202またはS203において決定されたチャネルで、マスター100へのアドバタイズの送信を開始する(ステップS204)。そして、本処理を終了する。
スレーブ側アドバタイズ処理の後、接続確立部254は、マスター100から送信された接続要求を受信するまでアドバタイズを継続する。そして、マスター100から送信された接続要求を受信すると、接続確立部254は、そのマスター100との間で接続を確立する。その後、データ通信部255により、スレーブ200と、接続が確立したマスター100との間でのデータの送受信が行われる。
以上説明したように、上記実施の形態1に係るマスター100では、予め、所定のアプリケーションが実行されている際にスレーブ200との接続に利用するチャネルとして、1つのアドバタイズ用チャネルが設定されている。従って、その所定のアプリケーションが実行されている際にスレーブ200との接続を確立する場合には設定された1つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを送信することにより、常に3つのアドバタイズ用チャネル全てをスキャンする場合よりも、スレーブ200のアドバタイズをスキャンする際の消費電力を抑えることができる。
また、上記実施の形態1に係るスレーブ200では、予め、所定のアプリケーションを実行するマスター100と接続を確立する際に利用するチャネルとして、1つのアドバタイズ用チャネルが設定されている。従って、その所定のアプリケーションを実行するマスター100と接続を確立する際には設定された1つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを送信することにより、常に3つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを送信する場合よりも、消費電力を抑えることができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、スレーブ200は、取得した接続指示が、所定のアプリケーションを実行しているマスター100との接続指示か否かに基づいて、アドバタイズに利用するチャネルを決定する。しかし、アドバタイズに利用するチャネルの決定方法はこれに限られない。本変形例では、アドバタイズに利用するチャネルの決定方法の別の一例として、マスター100とスレーブ200との通信を行う時間帯に基づいて、アドバタイズに利用するチャネルを決定する例について説明する。なお、以下の説明において、上記の実施の形態と同様の構成については、同様の符号を用い、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態2に係るスレーブ200の周波数帯域決定部252によるチャネルの決定方法について説明する。本実施の形態2において、周波数帯域決定部252は、接続指示取得部251が接続指示を取得した時刻が、所定の通信時間帯か否かを判定する。所定の通信時間帯は、スレーブ200が、1つのチャネルを利用してアドバタイズを行う時間帯であって、例えば、22時から5時までの深夜帯が設定される。このような深夜帯では、通信が混雑しないと予想され、1つのチャネルでアドバタイズを送信してもマスター100において受信が困難な状況になりにくいからである。接続指示取得部251が接続指示を取得した時刻が、所定の通信時間帯である場合、周波数帯域決定部252は、ROM204に記録された1つのアドバタイズ用チャネルを、アドバタイズに用いるチャネルとして決定する。また、接続指示取得部251が接続指示を取得した時刻が、所定の通信時間帯でない場合、周波数帯域決定部252は、3つのアドバタイズ用チャネルを、アドバタイズに用いるチャネルとして決定する。
また、本実施の形態2に係るマスター100の周波数帯域決定部152は、3つのアドバタイズ用チャネル全てをスキャンに用いるチャネルとして決定する。この構成は、従来のマスターの動作と同様である。
次に、本実施の形態2に係るスレーブ200の動作について、図8を参照して説明する。図8は、本実施の形態2に係るスレーブ200の制御部202が実行するスレーブ側アドバタイズ処理の一例を示すフローチャートである。なお、このスレーブ側アドバタイズ処理は、ROM204内に予め記憶されているプログラムを読み出して実行する制御部202によって行われる。また、ROM204には、予め、深夜帯(22時から5時まで)においてマスター100へのアドバタイズの送信に利用するチャネルとして、インデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルが記録されているものとする。
スレーブ200の制御部202は、例えば、接続指示取得部251が現在時刻が所定の時刻になった旨を接続指示として取得したことを契機として、図8に示すスレーブ側スキャン処理を開始する。
まず、周波数帯域決定部252は、接続指示を取得した時刻が、深夜帯か否かを判定する(ステップS301)。
周波数帯域決定部252は、接続指示を取得した時刻が、深夜帯であると判定した場合(ステップS301;Yes)、ROM204に記録されているインデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルを、今回のアドバタイズに利用するチャネルとして決定する(ステップS302)。
周波数帯域決定部252は、接続指示を取得した時刻が、深夜帯でないと判定した場合(ステップS301;No)、3つのアドバタイズ用チャネル全てを、今回のスキャンに利用するチャネルとして決定する(ステップS303)。
次に、アドバタイズ送信部253は、ステップS302またはS303において決定されたチャネルで、マスター100へのアドバタイズの送信を開始する(ステップS304)。そして、本処理を終了する。
以上説明した本実施の形態2の構成において、スレーブ200では、予め、所定の通信時間帯においてマスター100と接続を確立する際に利用するチャネルとして、1つのアドバタイズ用チャネルが設定されている。従って、その所定の通信時間帯においては設定された1つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを送信することにより、常に3つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを送信する場合よりも、消費電力を抑えることができる。
また、所定の通信時間帯として、通信が混雑しない時間帯を選択することにより、マスター100は、1つのアドバタイズ用チャネルにおいてアドバタイズが送信されていても、精度良くそのアドバタイズを受信することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、実施の形態1及び2に記載したアドバタイズに利用するチャネルの決定方法とは別の一例として、マスター100とスレーブ200との間の無線通信環境に基づいて、アドバタイズに利用するチャネルを決定する例について説明する。なお、以下の説明において、上記の実施の形態と同様の構成については、同様の符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図9は、本実施の形態3に係るスレーブ200の構成例を概略的に示すブロック図である。図9に示すように、制御部202は、図4に示す実施の形態1と比較して、さらに装置数決定部256として機能する。
装置数決定部256は、他のスレーブ200から受信したアドバタイズに基づいて、自身の周囲に位置する他のスレーブ200の数を決定する。例えば、装置数決定部256は、自身をマスターとして動作させることにより、周囲のスレーブ200からアドバタイズを受信する。なお、Bluetooth(登録商標)4.1の仕様では、スレーブ200がマスター100として機能することが可能である。すなわち、スレーブ200は、他のスレーブ200に対してマスターとして動作し、他のスレーブ200からのアドバタイズをスキャンすることができる。
次に、本実施の形態3に係るスレーブ200の周波数帯域決定部252によるチャネルの決定方法について説明する。本実施の形態3に係る周波数帯域決定部252は、装置数決定部256により決定されたスレーブ200の数に基づいて、アドバタイズに用いるチャネルを決定する。周波数帯域決定部252は、決定されたスレーブ200の数が、所定の閾値以下である場合、ROM204に記録された1つのアドバタイズ用チャネルを、アドバタイズに用いるチャネルとして決定する。また、決定されたスレーブ200の数が、所定の閾値以下でない場合、周波数帯域決定部252は、3つのアドバタイズ用チャネルを、アドバタイズに用いるチャネルとして決定する。
また、本実施の形態3に係るマスター100の周波数帯域決定部152は、アドバタイズ用チャネル全てをスキャンに用いるチャネルとして決定する。この構成は、従来のマスターの動作と同様である。
次に、本実施の形態3に係るスレーブ200の動作について、図10を参照して説明する。図10は、本実施の形態に係るスレーブ200の制御部202が実行するスレーブ側アドバタイズ処理の一例を示すフローチャートである。なお、このスレーブ側アドバタイズ処理は、ROM204内に予め記憶されているプログラムを読み出して実行する制御部202によって行われる。また、ROM204には、周囲のスレーブ200の数が所定の閾値以下の場合においてマスター100へのアドバタイズの送信に利用するチャネルとして、インデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルが記録されているものとする。
スレーブ200の制御部202は、例えば、接続指示取得部251が現在時刻が所定の時刻になった旨を接続指示として取得したことを契機として、図10に示すスレーブ側スキャン処理を開始する。
まず、装置数決定部256は、マスターとして動作することにより、周囲のスレーブ200からアドバタイズを受信し、周囲に位置するスレーブ200の数を決定する(ステップS401)。
次に、周波数帯域決定部252は、ステップS401において決定された周囲のスレーブの数が、所定の閾値以下か否かを判定する(ステップS402)。
周波数帯域決定部252は、周囲のスレーブの数が、所定の閾値以下であると判定した場合(ステップS402;Yes)、ROM204に記録されているインデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルを、今回のアドバタイズに利用するチャネルとして決定する(ステップS403)。
周波数帯域決定部252は、周囲のスレーブの数が、所定の閾値以下でないと判定した場合(ステップS402;No)、3つのアドバタイズ用チャネル全てを、今回のスキャンに利用するチャネルとして決定する(ステップS404)。
次に、アドバタイズ送信部253は、ステップS403またはS404において決定されたチャネルで、マスター100へのアドバタイズの送信を開始する(ステップS405)。そして、本処理を終了する。
以上説明した本実施の形態3の構成において、スレーブ200では、予め、周囲に位置するスレーブ200の数が所定の閾値以下である状況においてマスター100と接続を確立する際に利用するチャネルとして、1つのアドバタイズ用チャネルが設定されている。従って、周囲に位置するスレーブ200の数が所定の閾値以下である状況においては設定された1つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを送信することにより、常に3つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを送信する場合よりも、消費電力を抑えることができる。
また、スレーブ200が1つのアドバタイズ用チャネルを利用してアドバタイズを送信するのは、周囲に位置するスレーブ200の数が所定の閾値以下の場合、すなわち、マスター100とスレーブ200との無線通信環境が混雑しない状況である。従って、マスター100は、1つのアドバタイズ用チャネルにおいてアドバタイズが送信されていても、精度良くそのアドバタイズを受信することができる。
(変形例)
なお、上記の実施の形態において説明されたアドバタイズ用チャネルの決定方法を組み合わせて、アドバタイズ用チャネルが決定されてもよい。例えば、実施の形態2において説明した時間帯に応じてアドバタイズ用チャネルを決定する方法と、実施の形態3において説明した周囲のスレーブ200の数に応じてアドバタイズ用チャネルを決定する方法とを組み合わせて、実施されてもよい。本変形例において、時間帯と周囲のスレーブの数に基づいて、アドバタイズ用チャネルを決定する例について説明する。
図11に、本変形例に係るスレーブ200の制御部202が実行するスレーブ側アドバタイズ処理のフローチャートの一例を示す。なお、このスレーブ側アドバタイズ処理は、ROM204内に予め記憶されているプログラムを読み出して実行する制御部202によって行われる。また、ROM204には、接続指示の取得時刻が深夜帯であって、かつ周囲のスレーブ200の数が所定の閾値以下の場合においてマスター100へのアドバタイズの送信に利用するチャネルとして、インデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルが記録されているものとする。
スレーブ200の制御部202は、例えば、接続指示取得部251が現在時刻が所定の時刻になった旨を接続指示として取得したことを契機として、図11に示すスレーブ側スキャン処理を開始する。
まず、スレーブ200は、ステップS501〜S502において、図10に示すスレーブ側アドバタイズ処理のステップS401〜S402と同様の処理を実行する。
周囲のスレーブの数が、所定の閾値以下であると判定した場合(ステップS502;Yes)、周波数帯域決定部252は、deviceFlagに“1”を設定する(ステップS503)。
周囲のスレーブの数が、所定の閾値以下でない、すなわち、スレーブ数閾値よりも多いと判定した場合(ステップS502;No)、周波数帯域決定部252は、deviceFlagに“0”を設定する(ステップS504)。
次に、周波数帯域決定部252は、接続指示を取得した時刻が、深夜帯か否かを判定する(ステップS505)。
接続指示を取得した時刻が、深夜帯であると判定した場合(ステップS505;Yes)、周波数帯域決定部252は、timeFlagに“1”を設定する(ステップS506)。
接続指示を取得した時刻が、深夜帯でないと判定した場合(ステップS505;No)、周波数帯域決定部252は、timeFlagに“0”を設定する(ステップS507)。
次に、周波数帯域決定部252は、timeFlagとdeviceFlagの論理積(timeFlag && deviceFlag)であるchannelFlagを算出する(ステップS508)。なお、本フローでは、channelFlagは、timeFlagとdeviceFlagとの論理積として算出されているが、timeFlagとdeviceFlagとの論理和(timeFlag || deviceFlag)として算出されてもよい。
次に、周波数帯域決定部252は、channelFlagが、“1”か否かを判定する(ステップS509)。
channelFlagが、“1”であると判定した場合(ステップS509;Yes)、周波数帯域決定部252は、ROM204に記録されているインデックスが“37”である1つのアドバタイズ用チャネルを、今回のアドバタイズに利用するチャネルとして決定する(ステップS510)。
channelFlagが、“1”でない、すなわち、channelFlagが、“0”であると判定した場合(ステップS509;No)、周波数帯域決定部252は、3つのアドバタイズ用チャネル全てを、今回のアドバタイズに利用するチャネルとして決定する(ステップS511)。
次に、アドバタイズ送信部253は、ステップS510またはステップS511において決定されたチャネルで、マスター100へのアドバタイズの送信を開始する(ステップS512)。そして、本処理を終了する。
以上説明した変形例の構成において、スレーブ200は、接続指示を取得した時刻が、所定の時間帯であり、かつ周囲のスレーブの数が所定の閾値以下である場合、予め規定された1つのチャネルを利用してアドバタイズを送信する。従って、常に3つのチャネルを利用してアドバタイズを行う場合と比較して、省電力を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は上記の実施の形態及び変形例によって限定されるものではない。
例えば、アドバタイズ用チャネルの決定方法は、上記の実施の形態1乃至3及び変形例において説明した方法に限られない。例えば、マスター100及びスレーブ200は、上記の実施の形態1乃至3及び変形例において説明した条件及びこれら以外の無線通信に関する条件のうち、少なくとも1つの条件を満たす場合に、予め規定された1つのチャネルを利用してアドバタイズのスキャンまたは送信を実行するように構成されてもよい。
また、スレーブ200が複数のマスター100と無線通信を行う場合、スレーブ200には、無線通信を行うマスター100毎に、無線通信に関する所定の条件を満たす場合に利用するアドバタイズ用チャネルが設定されていてもよい。例えば、実施の形態1において、スレーブ200が、アプリケーションAが実行されるマスター100Aと、アプリケーションBが実行されるマスター100Bと、無線通信を行う場合、スレーブ200のROM204には、アプリケーションA、Bそれぞれについて、利用するアドバタイズ用チャネルが記録されていてもよい。従って、スレーブ200は、無線通信を試みるマスターに応じて、無線通信に関する所定の条件を満たす場合に利用するアドバタイズ用チャネルを変更することができる。
また、上記の実施の形態1乃至3及び変形例では、スマートフォンをマスター100としたが、マスター100となる無線通信装置はスマートフォンに限られない。例えば、BLEに基づく無線通信が可能な腕時計などをマスター100とし、メール受信機能を有するスマートフォンや携帯電話などをスレーブ200としてもよい。
上記実施の形態1乃至3及び変形例では、図1に示すように無線通信システム1を、1つのマスター100と、3つのスレーブ200とで構成した。しかし、無線通信システム1を、1つ又は複数のマスター100と、1つ又は複数のスレーブ200とで構成してもよい。
また、上記の実施の形態1乃至3及び変形例に係るマスター100では、周波数帯域決定部152は、図2に示す3個のアドバタイズ用チャネルのうちからの1個のチャネルを決定する。しかし、周波数帯域決定部152が決定するチャネルの個数は1個に限られず、例えば、2個のチャネルを決定してもよい。すなわち、周波数帯域決定部152は、図2に示す3個のアドバタイズ用チャネルのうちからの3個よりも少ない数のチャネルを決定すればよい。これにより、常に3つのチャネルでスキャンを実行する場合よりも、消費電力を抑えることができる。
また、上記の実施の形態1乃至3及び変形例に係るスレーブ200においても、周波数帯域決定部252が決定するチャネルの個数は1個に限られず、例えば、2個のチャネルを決定してもよい。これにより、常に3つのチャネルでアドバタイズを送信する場合よりも、消費電力を抑えることができる。
また、本発明に係るマスター100及びスレーブ200は、専用の装置によらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、マスター100の機能及びスレーブ200の機能を実現してもよい。マスター100の機能及びスレーブ200の機能を実現するためのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカード、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、HDD(Hard Disk Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
第1無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記第1無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記2)
前記所定の条件は、前記第1無線通信装置が、前記無線通信装置との無線通信を必要とする所定のアプリケーションを実行することを含む、
ことを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記所定の条件は、前記識別情報送信部が前記識別情報を送信すべき時刻が、所定の時間帯内であることを含む、
ことを特徴とする付記1または2に記載の無線通信装置。
(付記4)
第2無線通信装置から受信した識別情報に基づいて、前記無線通信装置の周囲に位置する前記第2無線通信装置の数を決定する装置数決定部をさらに備え、
前記所定の条件は、前記装置数決定部により決定された数が、所定の閾値以下であることを含む、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記5)
前記識別情報送信部により送信された識別情報を受信した前記第1無線通信装置との接続を確立する接続確立部をさらに備える、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記6)
他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記他の無線通信装置との接続を確立する接続確立部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記7)
第1無線通信装置と、当該第1無線通信装置と無線通信を行う第2無線通信装置と、から構成される無線通信システムであって、
前記第1無線通信装置は、
前記第2無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記第1無線通信装置と前記第2無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する第1周波数帯域決定部と、
前記第1周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第2無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、を備え、
前記第2無線通信装置は、
前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、前記M個の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する第2周波数帯域決定部と、
前記第2周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記第1無線通信装置との接続を確立する接続確立部と、を備える、
ことを特徴とする無線通信システム。
(付記8)
他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置が実行する無線通信方法であって、
前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定ステップと、
前記周波数帯域決定ステップにおいて決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信ステップと、
を含むことを特徴とする無線通信方法。
(付記9)
他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置が実行する無線通信方法であって、
前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定ステップと、
前記周波数帯域決定ステップにおいて決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記他の無線通信装置との接続を確立する接続確立ステップと、
を含むこと特徴とする無線通信方法。
(付記10)
無線通信装置と無線通信を行うコンピュータを、
前記無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記コンピュータとの間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定手段、
前記周波数帯域決定手段により決定された周波数帯域で、前記無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
(付記11)
無線通信装置と無線通信を行うコンピュータを、
前記無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記コンピュータとの間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定手段、
前記周波数帯域決定手段により決定された周波数帯域で、前記無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記無線通信装置との接続を確立する接続確立手段、
として機能させること特徴とするプログラム。
(付記12)
マスターとBluetooth(登録商標) low energyに基づく無線通信を行うスレーブであって、
前記マスターと接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記スレーブと前記マスターとの間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、3個の周波数帯域のうちからM個(Mは3よりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記3個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記マスターにアドバタイズを送信するアドバタイズ送信部と、
を備えるスレーブ。
(付記13)
スレーブとBluetooth(登録商標) low energyに基づく無線通信を行うマスターであって、
前記スレーブと接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記スレーブと前記マスターとの間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、3個の周波数帯域のうちからM個(Mは3よりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記3個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記スレーブから送信されたアドバタイズを受信し、前記スレーブとの接続を確立する接続確立部と、
を備えること特徴とするマスター。
1…無線通信システム、100…マスター、102…制御部、104…ROM、106…RAM、110…無線通信処理部、112…アンテナ、124…スピーカ、126…ドライバ、128…表示部、130…タッチパネル、151…接続指示取得部、152…周波数帯域決定部、153…接続確立部、154…データ通信部、200(200a〜200c)…スレーブ、202…制御部、204…ROM、206…RAM、210…無線通信処理部、212…アンテナ、220…操作部、226…ドライバ、228…表示部、251…接続指示取得部、252…周波数帯域決定部、253…アドバタイズ送信部、254…接続確立部、255…データ通信部、256…装置数決定部

Claims (12)

  1. 第1無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記第1無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
    前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、
    を備え
    前記所定の条件は、前記第1無線通信装置が、前記無線通信装置との無線通信を必要とする所定のアプリケーションを実行することを含む、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 第1無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記第1無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
    前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、
    を備え、
    前記所定の条件は、前記識別情報送信部が前記識別情報を送信すべき時刻が、所定の時間帯内であることを含む、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 第1無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記第1無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
    前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、
    を備え、
    第2無線通信装置から受信した識別情報に基づいて、前記無線通信装置の周囲に位置する前記第2無線通信装置の数を決定する装置数決定部をさらに備え、
    前記所定の条件は、前記装置数決定部により決定された数が、所定の閾値以下であることを含む、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 前記識別情報送信部により送信された識別情報を受信した前記第1無線通信装置との接続を確立する接続確立部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定部と、
    前記周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記他の無線通信装置との接続を確立する接続確立部と、
    を備え
    前記所定の条件は、前記無線通信装置が、前記他の無線通信装置との無線通信を必要とする所定のアプリケーションを実行することを含む、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  6. 第1無線通信装置と、当該第1無線通信装置と無線通信を行う第2無線通信装置と、から構成される無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置は、
    前記第2無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記第1無線通信装置と前記第2無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する第1周波数帯域決定部と、
    前記第1周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第2無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、を備え、
    前記第2無線通信装置は、
    前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、前記M個の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する第2周波数帯域決定部と、
    前記第2周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記第1無線通信装置との接続を確立する接続確立部と、を備え
    前記所定の条件は、前記第2無線通信装置が、前記第1無線通信装置との無線通信を必要とする所定のアプリケーションを実行することを含む、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 第1無線通信装置と、当該第1無線通信装置と無線通信を行う第2無線通信装置と、から構成される無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置は、
    前記第2無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記第1無線通信装置と前記第2無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する第1周波数帯域決定部と、
    前記第1周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第2無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、を備え、
    前記第2無線通信装置は、
    前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、前記M個の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する第2周波数帯域決定部と、
    前記第2周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記第1無線通信装置との接続を確立する接続確立部と、を備え、
    前記所定の条件は、前記識別情報送信部が前記識別情報を送信すべき時刻が、所定の時間帯内であることを含む、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. 第1無線通信装置と、当該第1無線通信装置と無線通信を行う第2無線通信装置と、から構成される無線通信システムであって、
    前記第1無線通信装置は、
    前記第2無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記第1無線通信装置と前記第2無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する第1周波数帯域決定部と、
    前記第1周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第2無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信部と、
    第3無線通信装置から受信した識別情報に基づいて、前記第1無線通信装置の周囲に位置する前記第3無線通信装置の数を決定する装置数決定部と、を備え、
    前記第2無線通信装置は、
    前記第1無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、前記M個の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する第2周波数帯域決定部と、
    前記第2周波数帯域決定部により決定された周波数帯域で、前記第1無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記第1無線通信装置との接続を確立する接続確立部と、を備え、
    前記所定の条件は、前記装置数決定部により決定された数が、所定の閾値以下であることを含む、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  9. 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置が実行する無線通信方法であって、
    前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定ステップと、
    前記周波数帯域決定ステップにおいて決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信ステップと、
    を含み、
    前記所定の条件は、前記他の無線通信装置が、前記無線通信装置との無線通信を必要とする所定のアプリケーションを実行することを含む、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  10. 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置が実行する無線通信方法であって、
    前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定ステップと、
    前記周波数帯域決定ステップにおいて決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信ステップと、
    を含み、
    前記所定の条件は、前記識別情報送信ステップにおいて前記識別情報を送信すべき時刻が、所定の時間帯内であることを含む、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  11. 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置が実行する無線通信方法であって、
    前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定ステップと、
    前記周波数帯域決定ステップにおいて決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置に識別情報を送信する識別情報送信ステップと、
    を含み、
    第2無線通信装置から受信した識別情報に基づいて、前記無線通信装置の周囲に位置する前記第2無線通信装置の数を決定する装置数決定ステップをさらに含み、
    前記所定の条件は、前記装置数決定ステップにおいて決定された数が、所定の閾値以下であることを含む、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  12. 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置が実行する無線通信方法であって、
    前記他の無線通信装置と接続を確立しようとする際に利用する周波数帯域として、前記無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の無線通信に関する少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合、予め定められたN個(Nは2以上で通信可能な周波数帯域数未満の自然数)の周波数帯域のうちからM個(MはNよりも小さい自然数)の周波数帯域を決定し、前記少なくとも1つの所定の条件が満たされない場合、前記N個の周波数帯域を決定する周波数帯域決定ステップと、
    前記周波数帯域決定ステップにおいて決定された周波数帯域で、前記他の無線通信装置から送信された識別情報を受信し、前記他の無線通信装置との接続を確立する接続確立ステップと、
    を含み、
    前記所定の条件は、前記無線通信装置が、前記他の無線通信装置との無線通信を必要とする所定のアプリケーションを実行することを含む、
    こと特徴とする無線通信方法。
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