JP5174580B2 - 移動局及び移動通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動局及び移動通信方法に関する。
複数のセルを具備する移動通信システムでは、移動局UE(User Equipment:ユーザ装置)は、1つのセルから他のセルに移動するときに、セルを切り替えて通信を継続するように構成されている。かかるセルの切り替えを「ハンドオーバ」という。
一般的に、移動通信システムでは、移動局UEが、隣接セルに移動し、かかる移動局UEにおいて、隣接セルからの信号の受信電力が、サービングセル(Serving Cell)からの信号の受信電力よりも強くなった場合に、当該移動局UEは、隣接セルにハンドオーバを行うように構成されている。
なお、上述の隣接セルからの信号の受信電力又はサービングセルからの信号の受信電力は、例えば、隣接セル又はサービングセルから送信される下りリンクの参照信号(Reference Signal)の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)である(RSRPの定義については、非特許文献2を参照のこと)。
図11及び図12を参照して、かかるハンドオーバ手順の一例について、具体的に説明する。
図11に示すように、ステップS1において、移動局UEは、隣接セルからの信号の受信電力を測定する。
ステップS2において、移動局UEは、隣接セルからの信号の受信電力が、以下の(式1)を満たすか否かについて判定する。
隣接セルからの信号の受信電力 + ヒステリシス > サービングセルからの信号の受信電力 … (式1)
かかる(式1)が満たされていると判定された場合、ステップS2において、移動局UEは、上述の測定結果を報告するためのイベントA3を、ネットワークに対して通知する。
具体的には、移動局UEは、図12に示すように、サービングセル(セルA)及び監視対象である周辺セル(セルB)からの信号の受信電力を測定し、予め通知されている「ヒステリシス[dB]」及び「TTT(Time To Trigger)[ms]」を用いて、上述の測定結果を通知するか否かについて判定する。
つまり、図12において、所定期間「TTT」以上、セルBからの信号の受信電力(無線品質)が、「ヒステリシス」以上、セルAからの信号の受信電力(無線品質)よりも上回っている状態が継続している場合、移動局UEは、上述の測定結果(Measurement Report)を通知するべきであると判定する。
ここで、上述の「TTT」や「ヒステリシス」は、上述の判定の誤りを防ぐための保護機能として定義される。例えば、「TTT」により、瞬時の測定結果ではなく、所定期間の測定結果に基づいて、測定結果を通知するべきか否かの判定が行われるため、上述の判定の誤りを防ぐことが可能となる。
なお、上述の「TTT」の値を小さくしすぎると、上述の判定の誤りを防ぐという効果が小さくなるが、測定結果を通知すると判定するまでの遅延を小さくすることが可能となる。
一方で、かかる「TTT」の値を大きくしすぎると、上述の判定の誤りを防ぐ効果は大きくなるが、逆に、測定結果を通知すると判定するまでに遅延が生じることになる。
言い換えれば、上述の「TTT」の値には、上述の判定の誤りを防ぐという効果及び測定結果を通知し、その結果、起こり得るハンドオーバにおける遅延の両方を考慮した最適値が設定される。
ここで、信号の受信電力(無線品質)Fとしては、以下の(式2)及び(式3)によって算出された値が用いられるものとする。具体的には、移動局UEにおいて、上位レイヤが、物理レイヤによる測定値に対して、(式2)に示すフィルタリング処理(L3 Filtering)を行うように構成されている。
= (1−a)・Fn−1 + a・M … (式2)
a = 1/2(k/4) … (式3)
なお、(式3)における「k」の値は、「ヒステリシス」や「TTT」と同様に、無線基地局から移動局UEに対して事前に通知されているものとする。また、「ヒステリシス」は、セル境界でサービングセルから隣接セルへのハンドオーバが頻繁に生じないために設けられる値であり、正の値でもよく、負の値でもよい。
また、ステップS3において、ネットワークは、イベントA3の通知を受信すると、かかる移動局UEが、受信したイベントA3に係るセルに対してハンドオーバすべきであることを決定する。
また、LTE(Long Term Evolution)方式の移動通信システムでは、間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)制御が適用されている。
かかる間欠受信制御は、無線基地局eNBと移動局UEとが接続中であり、かつ、通信すべきデータが存在しない場合に適用され、間欠受信状態にある移動局UEは、周期的に、すなわち、間欠的に、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を介して送信される下り制御信号を受信するように構成されている。
かかる場合、移動局UEは、全てのタイミングではなく、間欠的に、物理下りリンク制御チャネルPDCCHを介して送信される下り制御信号を受信すればよいため、バッテリーの消費電力を低減することが可能となる。
より具体的には、移動局UEは、図13に示すように、DRX周期(図13の例では、1280ms)毎に設定される受信区間(図13の例では、5ms)においてのみ、物理下りリンク制御チャネルPDCCHを介して送信される下り制御信号を受信し、それ以外の区間においては送受信機をOFFとするように構成されている。その結果、移動局UEにおいて、バッテリーの消費電力を低減することが可能となる。
なお、上述したように、LTE方式の移動通信システムでは、通信すべきデータが存在するか否かに基づいて、各移動局UEの状態を、間欠受信状態とすべきか或いは非間欠受信状態とすべきかについて制御するため、各移動局UEが間欠受信状態であるか否かに関わらず、上述したハンドオーバは行われるように構成されている。
3GPP TS36.300 V8.5.0 3GPP TS36.214、V8.3.0
上述したように、LTE方式の移動通信システムにおいては、無線基地局eNBと移動局UEとが接続中である場合に、間欠受信制御が適用される。すなわち、各移動局UEの状態として、通信すべきデータの有無に応じて、間欠受信状態及び非間欠受信状態の2種類の状態が存在する。
ここで、間欠受信状態である移動局UEは、間欠受信制御によるバッテリーセービング効果を維持するため、一般に、間欠受信制御における受信区間においてのみ、周辺セルの測定を行うように構成されている。
例えば、非間欠受信状態の移動局UEが、40msごとに周辺セルの測定を行うように構成されている場合、最適な「TTT」の値は、「640ms」であるものとする。
しかしながら、「DRX周期」として「1280ms」が設定されている場合には、間欠受信状態の移動局UEは、1280msごとに周辺セルの測定を行うように構成されているため、上述の「640ms」という「TTT」の値は意味を持たない値となる。
すなわち、移動局UEが間欠受信状態である場合には、上述の判定の誤りを防ぐという効果及び測定結果を通知する判定、つまりはハンドオーバにおける遅延の両方を考慮した「TTT」の値に基づくハンドオーバを行うことが困難となる。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、間欠受信制御が適用されている場合に、周辺セルの測定及びハンドオーバを適切に行うことを可能とする移動局及び移動通信方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、無線基地局と通信する移動局であって、前記無線基地局から、判定用パラメータを取得するように構成されているパラメータ取得部と、前記移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定するように構成されている測定部と、前記移動局が、前記測定部による測定結果、及び、前記パラメータ取得部によって取得された前記判定用パラメータに基づいて、前記測定結果を通知すべきか否かについて判定するように構成されている判定部と、前記判定部によって前記測定結果を送信すべきであると判定された場合、該測定結果を前記無線基地局に対して通知するように構成されている通知部とを具備し、前記移動局が、間欠受信状態である場合、前記測定部は、所定条件が満たされている場合には、受信区間が終了した後も、前記測定を継続し、前記判定部によって前記測定結果を送信すべきであると判定される前に、該所定条件が満たされなくなった場合には、該測定を停止するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第1の特徴において、前記判定部は、所定期間以上継続して前記所定条件が満たされている場合に、前記測定結果を通知すべきであると判定するように構成されており、前記判定用パラメータには、前記所定期間を示す第1パラメータが含まれていてもよい。
本発明の第1の特徴において、前記判定部は、所定期間以上継続して前記所定条件が満たされている場合に、前記測定結果を通知すべきであると判定するように構成されており、前記判定用パラメータには、前記所定条件を規定する第2パラメータが含まれていてもよい。
本発明の第2の特徴は、無線基地局と移動局との間で通信する移動通信方法であって、前記無線基地局が、前記移動局に対して、判定用パラメータを通知する工程Aと、前記移動局が、該移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定する工程Bと、前記移動局が、前記測定結果、及び、取得された前記判定用パラメータに基づいて、前記測定結果を通知すべきか否かについて判定する工程Cと、前記移動局が、前記測定結果を送信すべきであると判定された場合、該測定結果を前記無線基地局に対して通知する工程Dと、前記無線基地局が、前記移動局によって通知された該移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定結果に基づいて、該移動局がハンドオーバすべきであるか否かについて判定する工程Eとを有し、前記工程Bにおいて、前記移動局は、間欠受信状態である場合、所定条件が満たされている場合には、受信区間が終了した後も、前記測定を継続し、前記測定結果を送信すべきであると判定される前に、該所定条件が満たされなくなった場合には、該測定を停止することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、無線基地局と通信する移動局であって、前記無線基地局から、判定用パラメータを取得するように構成されているパラメータ取得部と、前記移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定するように構成されている測定部と、前記移動局が、前記測定部による測定結果、及び、前記パラメータ取得部によって取得された前記判定用パラメータに基づいて、前記測定結果を通知すべきか否かについて判定するように構成されている判定部と、前記判定部によって前記測定結果を送信すべきであると判定された場合、該測定結果を前記無線基地局に対して通知するように構成されている通知部とを具備し、前記移動局が、間欠受信状態である場合、前記判定部は、間欠受信周期及び前記判定用パラメータに基づいて算出される数の連続する受信区間において、前記所定条件が満たされている場合に、前記測定結果を通知すべきであると判定するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、無線基地局と移動局との間で通信する移動通信方法であって、前記無線基地局が、前記移動局に対して、判定用パラメータを通知する工程Aと、前記移動局が、該移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定する工程Bと、前記移動局が、前記測定結果、及び、取得された前記判定用パラメータに基づいて、前記測定結果を通知すべきか否かについて判定する工程Cと、前記移動局が、前記測定結果を送信すべきであると判定された場合、該測定結果を前記無線基地局に対して通知する工程Dと、前記無線基地局が、前記移動局によって通知された該移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定結果に基づいて、該移動局がハンドオーバすべきであるか否かについて判定する工程Eとを有し、前記工程Cにおいて、前記移動局は、間欠受信状態である場合、間欠受信周期及び前記判定用パラメータに基づいて算出される数の連続する受信区間において、前記所定条件が満たされている場合に、前記測定結果を通知すべきであると判定することを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、間欠受信制御が適用されている場合に、周辺セルの測定及びハンドオーバを適切に行うことを可能とする移動局及び移動通信方法を提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムである。かかる移動通信システムでは、無線アクセス方式として、下りリンクについては「OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式」が適用され、上りリンクについては「SC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式」が適用されることが検討されている。
OFDM方式は、特定の周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯域上にデータを載せて伝送を行う方式である。かかるOFDM方式によれば、サブキャリアを周波数軸上で一部重なりあいながらも互いに干渉することなく密に並べることで、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を上げることができる。
また、SC-FDMA方式は、特定の周波数帯域を分割し、複数の移動局UEの間で異なる周波数帯域を用いて伝送することで、複数の移動局UEの間における干渉を低減することができる伝送方式である。SC-FDMA方式によれば、送信電力の変動が小さくなる特徴を有することから、移動局UEの低消費電力化及び広いカバレッジを実現することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBが、物理下り制御チャネルPDCCHを介して下り制御信号を送信し、物理下り共有データチャネルPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を介して下りデータ信号を送信するように構成されている。
一方、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEは、物理上り共有データチャネルPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を介して上りデータ信号を送信するように構成されている。
図2に示すように、移動局UEは、状態管理部11と、パラメータ取得部12と、測定部13と、判定部14と、通知部15とを具備している。
状態管理部11は、移動局UEが間欠受信状態であるか否かについて管理するように構成されている。
パラメータ取得部12は、無線基地局eNBから、判定用パラメータを取得するように構成されている。ここで、判定用パラメータは、測定部13による測定結果について通知すべきか否かについて判定する際に、判定部14によって使用されるパラメータである。
測定部13は、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定するように構成されている。
例えば、測定部13は、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質として、移動局UEのサービングセル及び周辺セルからの信号(例えば、参照信号(RS:Reference Signal)等)の受信電力を測定するように構成されていてもよい。なお、かかる参照信号の受信電力は、「RSRP(Reference Signal Received Power)」と呼ばれてもよい。
また、測定部13は、上述の(式2)及び(式3)によって算出された値を、移動局UEのサービングセル及び周辺セルからの信号の受信電力Fの測定値としてもよい。例えば、物理レイヤにおける測定間隔は、200msである。
ここで、移動局UEが、間欠受信状態である場合、測定部13は、所定条件が満たされている場合(判定部14によって所定条件が満たされていると通知された場合)には、受信区間が終了した後も、上述の測定を継続するように構成されていてもよい。
また、測定部13は、所定条件が満たされている場合(判定部14によって所定条件が満たされていると通知された場合)に、受信区間が終了した後も、上述の測定を継続し、判定部14によって測定結果を送信すべきであると判定される前に(すなわち、所定期間が経過する前に)、所定条件が満たされなくなった場合(判定部14によって所定条件が満たされていないと通知された場合)には、かかる測定を停止するように構成されていてもよい。
また、図3に示すように、測定部13は、上述の測定を継続する際は、間欠受信状態における受信区間においてのみ測定を実施し、また、測定結果を通知すべきか否かについて判定するタイミングにおいては、受信区間に関わらず測定を実施するように構成されていてもよい。
また、図4に示すように、測定部13は、上述の測定を継続する際は、非間欠受信状態の場合と同様に、測定を実施するように構成されていてもよい。
判定部14は、上述の測定部13による測定結果を通知すべきか否かについて、すなわち、上述の測定部13による測定結果を含む測定報告(Measurement Report)を送信するか否かについて判定するように構成されている。
例えば、判定部14は、所定期間以上継続して所定条件が満たされている場合に、上述の測定結果を通知すべきであると判定するように構成されていてもよい。ここで、判定部14は、かかる所定条件を、上述の(式1)の条件としてもよい。
また、移動局UEが、測定部13によって測定されたサービングセル及び周辺セルにおける無線品質(測定部13による測定結果)、及び、パラメータ取得部12によって取得された判定用パラメータに基づいて、測定部13による測定結果を通知すべきか否かについて判定するように構成されている。
さらに、判定部14は、測定部13による測定結果に基づいて、所定条件を満たしているか否かについて、測定部13に通知するように構成されていてもよい。
なお、上述の判定用パラメータには、上述の所定期間を示す第1パラメータ(「TTT」)や、上述の所定条件を規定する第2パラメータ(「ヒステリシス」や「k(フィルタ係数)」)等が含まれている。
ここで、上述の判定用パラメータの第1パラメータや第2パラメータ(「TTT」や「ヒステリシス」や「k(フィルタ係数)」)の一例を示す。
Figure 0005174580
かかる例からも分かるように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEは、間欠受信状態であっても、所定条件が満たされている場合には、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定を継続し、所定条件が満たされていない場合や、所定期間経過前に所定条件が満たさなくなった場合には、かかる測定を停止するように構成されている。
例えば、かかる判定用パラメータの第1パラメータ(「TTT」)の値を「640[ms]」に設定し、「DRX周期」を「1280[ms]」に設定した場合について、間欠受信状態である移動局UEが、所定条件が満たされている場合に、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定を継続することの効果について説明する。
移動局UEが間欠受信状態である場合には、移動局UEが非間欠受信状態である場合と比べて、間欠受信制御の受信区間でのみ測定を実施するため、上述の無線品質の測定頻度が少なくなり、その分、測定報告を送信するか否かについての判定に必要な十分なサンプル数を得るために、上述の判定に要する時間が長くなる。
したがって、上述したように、移動局UEが、間欠受信状態である場合であっても、ある受信区間において、所定条件が満たされている場合には、第1パラメータの値(640[ms])の間は、上述の測定を継続することで、適切な判定を行うことが可能となる。
また、移動局UEは、所定条件が満たされている場合のみ、第1パラメータの値(640[ms])の間、上述の測定を継続することにより、消費電力の増加を最低限に抑えることが可能となる。
なお、所定条件が満たされているか否かについての判定は、判定用パラメータに基づいて行われてもよいし、別のパラメータに基づいて行われてもよい。
すなわち、間欠受信状態用パラメータにおけるヒステリシスの値は、非間欠受信状態用パラメータにおけるヒステリシスの値よりも小さくなるように構成されていてもよい。或いは、間欠受信状態用パラメータにおけるフィルタ係数の値は、非間欠受信状態用パラメータにおけるフィルタ係数の値よりも小さくなるように構成されていてもよい。
なお、上述した間欠受信状態用パラメータにおける第1パラメータ及び非間欠受信状態用パラメータにおける第1パラメータの大小関係は、一例であり、逆であってもよいし、両者が、同じ値であってもよい。
また、上述した間欠受信状態用パラメータにおける第2パラメータと非間欠受信状態用パラメータにおける第2パラメータの大小関係は、一例であり、逆であってもよいし、両者が、同じ値であってもよい。
例えば、間欠受信状態用パラメータにおけるヒステリシス(3dB)は、非間欠受信状態用パラメータにおけるヒステリシス(3dB)と同じ値になるように構成されてもよい。
或いは、間欠受信状態用パラメータにおけるフィルタ係数(4)は、非間欠受信状態用パラメータにおけるフィルタ係数(8)よりも小さくなるように構成されてもよい。
間欠受信状態においては、非間欠受信状態に比べて測定頻度が少なくなるため、前記フィルタ係数に基づいた平均化が過剰になる場合がある。この場合、間欠受信状態用パラメータにおけるフィルタ係数(4)を、非間欠受信状態用パラメータにおけるフィルタ係数(8)よりも小さくすることにより、1回の測定における平均化の影響を低減することにより、間欠受信状態において、より適切な測定を行うことが可能となる。
ここで、移動局UEが、間欠受信状態である場合に、判定部14は、測定部13によって測定されたサービングセル及び周辺セルにおける無線品質、及び、パラメータ取得部12によって取得された判定用パラメータに基づいて、上述の測定結果を通知すべきか否かについて判定するように構成されている。
一方、移動局UEが、間欠受信状態でない場合も、判定部14は、測定部13によって測定されたサービングセル及び周辺セルにおける無線品質、及び、パラメータ取得部12によって取得された判定用パラメータに基づいて、上述の測定結果を通知すべきか否かについて判定するように構成されている。
通知部15は、判定部14によって測定結果を送信すべきであると判定された場合、かかる測定結果を無線基地局eNBに対して通知するように構成されている。
具体的には、通知部15は、物理上り共有チャネルPUSCHを介して、かかる測定結果を無線基地局eNBに対して通知するように構成されている。かかる測定結果は、「Measurement Report」と呼ばれてもよい。
図5に示すように、無線基地局eNBは、パラメータ通知部21と、判定部22とを具備している。
パラメータ通知部21は、移動局UEに対して、上述の判定用パラメータを通知するように構成されている。
具体的には、パラメータ通知部21は、物理下り共有チャネルPDSCHを介して、移動局UEに対して、上述の判定用パラメータを通知するように構成されている。
なお、上述の判定用パラメータは、報知情報として移動局UEに対して通知されてもよいし、個別の制御情報である「RRC Message」として、移動局UEに対して通知されてもよい。
判定部22は、移動局UEによって通知された当該移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定結果に基づいて、当該移動局UEがハンドオーバすべきであるか否かについて判定するように構成されている。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について、具体的には、本発明の第1の実施形態に係る移動局UEが上述の測定結果を通知する動作について説明する。
図6に示すように、ステップS101において、移動局UEは、間欠受信状態であるか否かについて判定する。
間欠受信状態であると判定された場合、ステップS102において、移動局UEは、サービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する。
ステップS103において、移動局UEは、判定用パラメータ(第2パラメータ)及び測定したサービングセル及び周辺セルの無線品質に基づいて、所定条件が満たされているか否かについて判定する。
所定条件が満たされていると判定された場合、移動局UEは、上述の測定を継続する。
ステップS105において、移動局UEは、判定用パラメータ(第1パラメータ「TTT」)を用いて、上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきか否かについて判定する。
例えば、移動局UEは、「0.64[s]」の間、継続して、下記(式4)乃至(式6)が満たされていると判定する場合、上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきであると判定する。
隣接セルからの信号の受信電力F + 3[dB] > サービングセルからの信号の受信電力 … (式4)
= (1−a)・Fn−1 + a・M … (式5)
a = 1/2 … (式6)
ここで、判定用パラメータ(第1パラメータ及び第2パラメータ)の値は、表1に記載されている値であるものとする。
間欠受信状態でないと判定された場合、ステップS107において、移動局UEは、サービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する。
ステップS108において、移動局UEは、判定用パラメータ(第1パラメータ及び第2パラメータ)及び測定したサービングセル及び周辺セルの無線品質に基づいて、上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきか否かについて判定する。
例えば、移動局UEは、「0.64[s]」の間、継続して、下記(式7)乃至(式9)が満たされていると判定する場合、上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきであると判定する。
隣接セルからの信号の受信電力F + 3[dB] > サービングセルからの信号の受信電力 … (式7)
= (1−a)・Fn−1 + a・M … (式8)
a = 1/2 … (式9)
ここで、判定用パラメータ(第1パラメータ及び第2パラメータ)の値は、表1に記載されている値であるものとする。
なお、上述した第1の実施形態においては、間欠受信状態及び非間欠受信状態の2種類の状態が存在したが、代わりに、長間欠受信状態、短間欠受信状態及び非間欠受信状態の3種類の状態が存在する場合にも、本発明に係る移動局、及び移動通信方法は適用されることができる。
例えば、長間欠受信状態、短間欠受信状態及び非間欠受信状態の3種類の状態が存在する場合には、移動局UEが長間欠受信状態である場合にのみ、本発明が適用され、移動局UEは、短間欠受信状態である場合には、従来技術と同様に、受信区間においてのみ上述の測定を行ってもよい。
また、上述した第1の実施形態においては、サービングセル及び周辺セルにおける無線品質として、参照信号の受信電力(RSRP)が用いられたが、代わりに、RSRQやRS-SIRやCQIが用いられてもよい。或いは、サービングセル及び周辺セルにおける無線品質として、RSRPやRSRQやRS-SIRやCQIの少なくとも1つが用いられてもよい。
なお、RSRQ(Reference Signal Received QualityPower)とは、下りリンクの参照信号の受信電力を、下りリンクのRSSI(Received Signal Strength Indicator)で割った値である。
ここで、RSSIとは、移動局において観測されるトータルの受信レベルであり、熱雑音や他セルからの干渉電力や自セルからの希望信号の電力等の全てを含んだ受信レベルのことである(RSRQの定義については、3GPP TS36.214、V8.3.0を参照のこと)。
また、RS-SIRとは、下りリンクの参照信号のSIR(Signal-to-Interference Ratio)である。
また、CQI(Channel Quality Indicator)とは、下りリンクの無線品質情報である(CQIの定義については、3GPP TS36.213、V8.3.0を参照のこと)。
また、上述した第1の実施形態においては、移動局UEは、「TTT」、「ヒステリシス」及び「フィルタ係数」を用いて、上述の測定を継続するか否かについての判定を行っているが、代わりに、「TTT」、「ヒステリシス」及び「フィルタ係数」の一部を用いて、かかる判定を行ってもよい。
例えば、移動局UEは、「TTT」、「ヒステリシス」及び「フィルタ係数」のうち、「TTT」及び「フィルタ係数」のみを用いて、上述の判定を行ってもよい。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEが、間欠受信状態である場合であっても、所定条件が満たされている場合には、測定部13が、受信区間が終了した後も、判定用パラメータを用いて、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定を継続することができ、また、所定条件を満たさなくなった場合には、かかる測定を停止し、移動局UEは、間欠受信状態に戻るため、移動局UEが、適切なタイミングでネットワークに対して測定結果を報告し、通信断を起こすことなく通信を継続することができ、ネットワークにおける負荷や移動局UEの消費電流の抑制、更にはユーザ利便性を向上することができる。
(本発明の変更例1に係る移動通信システムの構成)
本変更例1に係る移動通信システムの構成は、測定部13及び判定部14を除いて、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムと同一であるため、測定部13及び判定部14のみに関してのみ説明を行い、それ以外の説明は省略する。
測定部13は、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定するように構成されている。
例えば、測定部13は、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質として、移動局UEのサービングセル及び周辺セルからの信号(例えば、参照信号(RS:Reference Signal)等)の受信電力を測定するように構成されていてもよい。なお、かかる参照信号の受信電力は、「RSRP(Reference Signal Received Power)」と呼ばれてもよい。
また、測定部13は、上述の(式2)及び(式3)によって算出された値を、移動局UEのサービングセル及び周辺セルからの信号の受信電力Fの測定値としてもよい。例えば、物理レイヤにおける測定間隔は、200msである。
ここで、移動局UEが、間欠受信状態である場合、測定部13は、かかる間欠受信状態における受信区間においてのみ、上述の測定を行うように構成されていてもよい。
判定部14は、上述の測定部13による測定結果を通知すべきか否かについて、すなわち、上述の測定部13による測定結果を含む測定報告(Measurement Report)を送信するか否かについて判定するように構成されている。
例えば、判定部14は、所定期間以上継続して所定条件が満たされている場合に、上述の測定結果を通知すべきであると判定するように構成されていてもよい。ここで、判定部14は、かかる所定条件を、上述の(式1)の条件としてもよい。
また、移動局UEが、間欠受信状態である場合に、判定部14は、かかる間欠受信状態における「DRX周期」、及び、パラメータ取得部12によって取得された判定用パラメータに基づいて、測定部13による測定結果を通知すべきか否かについて判定するように構成されている。
例えば、判定部14は、「DRX周期」、上述の所定期間を示す第1パラメータ(「TTT」)及び所定条件を規定する第2パラメータ(「ヒステリシス」)に基づいて、図7に示すように、測定部13による測定結果が所定条件を満たしてから、所定期間(「TTT」)が経過する前の最後の受信区間(つまり、かかる受信区間の次の受信区間は、所定期間(「TTT」)が経過した後である)までの間、前記所定条件を満たすという状態が継続するか否かに基づいて、測定結果を通知するか否かを判定するように構成されていてもよい。
すなわち、図7においては、間欠受信状態の受信区間R1における測定結果が、判定用パラメータ(第2パラメータ「ヒステリシス」)を用いて、所定条件を満たしていると判定された時点から「TTT」経過する前の最後の受信区間R4までの間、前記所定条件を満たし続けるか否かに基づいて、無線基地局eNBに対して測定結果を通知すべきか否かについて判定される。
言い換えれば、判定部14は、N個の連続する受信区間において、所定条件が満たされている場合に、測定結果を通知すると判定し、上記以外の場合に、測定結果を通知しないと判定してもよい。
ここで、「N」は、以下のように算出されてもよい。
N=floor(TTT/DRX周期)
なお、floor(x)は、「x」を「x」以下の整数値に丸め込む関数である。
より具体的には、「TTT」の値が「640ms」であり、「DRX周期」が「150ms」である場合に、判定部14は、「floor(640/150)=4」に基づいて、4個の連続する受信区間において、所定条件が満たされている場合に、測定結果を通知すると判定し、上記以外の場合に、測定結果を通知しないと判定してもよい。
なお判定部14において、上述した判定が行われている間、測定部13においては、上述したように、間欠受信制御の受信区間においてのみ測定が実施される。
なお、上述の判定用パラメータには、上述の所定期間を示す第1パラメータ(「TTT」)や、上述の所定条件を規定する第2パラメータ(「ヒステリシス」や「k(フィルタ係数)」)等が含まれている。
ここで、上述の判定用パラメータの第1パラメータや第2パラメータ(「TTT」や「ヒステリシス」や「k(フィルタ係数)」)の一例を示す。
Figure 0005174580
かかる例からも分かるように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEは、間欠受信状態において、受信区間においてのみ測定を実施する場合でも、測定結果に基づいて所定条件が満たされるか否かについて判定し、遅滞なく(ここでは、所定期間を示す第1パラメータ(「TTT」)以内に)、かかる測定結果を含む測定報告を送信するか否かについて判定するように構成されている。
(本発明の変更例1に係る移動通信システムの動作)
図8を参照して、本変更例1に係る移動通信システムの動作について、具体的には、本変更例1に係る移動局UEが、上述の測定結果を通知するか否かを判定する動作について説明する。
図8に示すように、ステップS801において、移動局UEは、間欠受信状態であるか否かについて判定する。
間欠受信状態であると判定された場合(ステップS801:YES)、ステップS802において、移動局UEは、サービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する。
ステップS803において、移動局UEは、DRX周期及び判定用パラメータ(第1パラメータ及び第2パラメータ)及び測定したサービングセル及び周辺セルの無線品質に基づいて、連続するN個の受信区間において、所定条件が満たされているか否かについて判定する。ここで、「N」の値は、以下のように算出される。
N=floor(TTT/DRX周期)
例えば、移動局UEは、前記N個の受信区間の間、継続して、下記(式4)乃至(式6)が満たされていると判定する場合、上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきであると判定する。
隣接セルからの信号の受信電力F + 3[dB] > サービングセルからの信号の受信電力 … (式4)
= (1−a)・Fn−1 + a・M … (式5)
a = 1/2 … (式6)
ここで、判定用パラメータ(第1パラメータ及び第2パラメータ)の値は、表1に記載されている値であるものとする。
そして、連続するN個の受信区間において、所定条件が満たされていると判定された場合(ステップS803:YES)、ステップS804において、移動局UEは、前記測定結果を無線基地局eNBに対して通知すると決定し、前記測定結果を無線基地局eNBに対して通知する。
一方、連続するN個の受信区間において、所定条件が満たされていると判定されなかった場合(ステップS803:NO)、ステップS805において、移動局UEは、前記測定結果を無線基地局eNBに対して通知しないと判定し、前記測定結果を無線基地局eNBに対して通知しない。
間欠受信状態でないと判定された場合(ステップS801:NO)、ステップS806において、移動局UEは、サービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する。
ステップS807において、移動局UEは、判定用パラメータ(第1パラメータ及び第2パラメータ)及び測定したサービングセル及び周辺セルの無線品質に基づいて、上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきか否かについて判定する。
例えば、移動局UEは、「0.64[s]」の間、継続して、下記(式7)乃至(式9)が満たされていると判定する場合、上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきであると判定する。
隣接セルからの信号の受信電力F + 3[dB] > サービングセルからの信号の受信電力 … (式7)
= (1−a)・Fn−1 + a・M … (式8)
a = 1/2 … (式9)
ここで、判定用パラメータ(第1パラメータ及び第2パラメータ)の値は、表1に記載されている値であるものとする。
上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきであると判定された場合(ステップS807:YES)、ステップS808において、移動局UEは、前記測定結果を無線基地局eNBに対して通知する。
一方、上述の測定結果について無線基地局eNBに対して通知すべきであると判定されなかった場合(ステップS807:NO)、ステップS809において、移動局UEは、前記測定結果を無線基地局eNBに対して通知しない。
(本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEが、間欠受信状態である場合であり、受信期間においてのみ測定を実施する場合であっても、測定結果に基づいて所定条件が満たされるか否かについて判定し、遅滞なく、かかる測定結果を含む測定報告を送信するか否かについて判定することができ、移動局UEが、適切なタイミングでネットワークに対して測定結果を報告し、通信断を起こすことなく通信を継続することができ、ネットワークにおける負荷や移動局UEの消費電流の抑制、更にはユーザ利便性を向上することができる。
(本発明の変更例2に係る移動通信システム)
本変更例2に係る移動通信システムは、判定部14による「N」の算出方法を除いて、上述の本変更例1に係る移動通信システムと同一であるため、それ以外についての説明は省略する。
本変更例2に係る移動通信システムでは、判定部14は、以下のように「N」を算出するように構成されている。
N=ceiling(TTT/DRX周期)
なお、ceiling(x)は、「x」を「x」以上の整数値に丸め込む関数である。
ここで、図9に示すように、判定部14は、「N=ceiling(TTT/DRX周期)」に基づいて、N個の連続する受信区間(例えば、R1乃至R5)において、所定条件が満たされている場合に、測定結果を通知すると判定し、上記以外の場合に、測定結果を通知しないと判定してもよい。
例えば、「TTT」の値が「640ms」であり、「DRX周期」が「150ms」である場合に、判定部14は、「ceiling(640/150)=5」に基づいて、5個の連続する受信区間において、所定条件が満たされている場合に、測定結果を通知すると判定し、上記以外の場合に、測定結果を通知しないと判定してもよい。
(本発明の変更例3に係る移動通信システム)
本変更例3に係る移動通信システムは、判定部14による「N」の算出方法を除いて、上述の本変更例1に係る移動通信システムと同一であるため、それ以外についての説明は省略する。
本変更例3に係る移動通信システムでは、判定部14は、以下のように「N」を算出するように構成されている。
N=round(TTT/DRX周期)
なお、round(x)は、「x」を四捨五入し、整数値に丸め込む関数である。
ここで、図10に示すように、判定部14は、「N=round(TTT/DRX周期)」に基づいて、N個の連続する受信区間(例えば、R1乃至R4(又は、R5))において、所定条件が満たされている場合に、測定結果を通知すると判定し、上記以外の場合に、測定結果を通知しないと判定してもよい。
例えば、「TTT」の値が「640ms」であり、「DRX周期」が「150ms」である場合に、判定部14は、「round(640/150)=4」に基づいて、4個の連続する受信区間において、所定条件が満たされている場合に、測定結果を通知すると判定し、上記以外の場合に、測定結果を通知しないと判定してもよい。
(変更例4)
なお、上述の移動局UEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UE内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UE内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局の動作を示すフローチャートである。 本発明の変更例1に係る移動局の動作を説明するための図である。 本発明の変更例1に係る移動局の動作を示すフローチャートである。 本発明の変更例2に係る移動局の動作を説明するための図である。 本発明の変更例3に係る移動局の動作を説明するための図である。 一般的なハンドオーバの動作を示すフローチャートである。 一般的な測定報告の通知方法について説明するための図である。 一般的な間欠受信状態の移動局の動作を説明するための図である。
符号の説明
UE…移動局
11…状態管理部
12…パラメータ取得部
13…測定部
14、22…判定部
15…通知部
eNB…無線基地局
21…パラメータ通知部

Claims (6)

  1. 無線基地局と通信する移動局であって、
    前記無線基地局から、判定用パラメータを取得するように構成されているパラメータ取得部と、
    前記移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定するように構成されている測定部と、
    前記移動局が、前記測定部による測定結果、及び、前記パラメータ取得部によって取得された前記判定用パラメータに基づいて、前記測定結果を通知すべきか否かについて判定するように構成されている判定部と、
    前記判定部によって前記測定結果を送信すべきであると判定された場合、該測定結果を前記無線基地局に対して通知するように構成されている通知部とを具備し、
    前記移動局が、間欠受信状態である場合、前記測定部は、所定条件が満たされている場合には、受信区間が終了した後も、前記測定を継続し、前記判定部によって前記測定結果を送信すべきであると判定される前に、該所定条件が満たされなくなった場合には、該測定を停止するように構成されていることを特徴とする移動局。
  2. 前記判定部は、所定期間以上継続して前記所定条件が満たされている場合に、前記測定結果を通知すべきであると判定するように構成されており、
    前記判定用パラメータには、前記所定期間を示す第1パラメータが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  3. 前記判定部は、所定期間以上継続して前記所定条件が満たされている場合に、前記測定結果を通知すべきであると判定するように構成されており、
    前記判定用パラメータには、前記所定条件を規定する第2パラメータが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  4. 無線基地局と移動局との間で通信する移動通信方法であって、
    前記無線基地局が、前記移動局に対して、判定用パラメータを通知する工程Aと、
    前記移動局が、該移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定する工程Bと、
    前記移動局が、前記測定結果、及び、取得された前記判定用パラメータに基づいて、前記測定結果を通知すべきか否かについて判定する工程Cと、
    前記移動局が、前記測定結果を送信すべきであると判定された場合、該測定結果を前記無線基地局に対して通知する工程Dと、
    前記無線基地局が、前記移動局によって通知された該移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定結果に基づいて、該移動局がハンドオーバすべきであるか否かについて判定する工程Eとを有し、
    前記工程Bにおいて、前記移動局は、間欠受信状態である場合、所定条件が満たされている場合には、受信区間が終了した後も、前記測定を継続し、前記測定結果を送信すべきであると判定される前に、該所定条件が満たされなくなった場合には、該測定を停止することを特徴とする移動通信方法。
  5. 無線基地局と通信する移動局であって、
    前記無線基地局から、判定用パラメータを取得するように構成されているパラメータ取得部と、
    前記移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定するように構成されている測定部と、
    前記移動局が、前記測定部による測定結果、及び、前記パラメータ取得部によって取得された前記判定用パラメータに基づいて、前記測定結果を通知すべきか否かについて判定するように構成されている判定部と、
    前記判定部によって前記測定結果を送信すべきであると判定された場合、該測定結果を前記無線基地局に対して通知するように構成されている通知部とを具備し、
    前記移動局が、間欠受信状態である場合、前記判定部は、間欠受信周期及び前記判定用パラメータに基づいて算出される数の連続する受信区間において、定条件が満たされている場合に、前記測定結果を通知すべきであると判定するように構成されていることを特徴とする移動局。
  6. 無線基地局と移動局との間で通信する移動通信方法であって、
    前記無線基地局が、前記移動局に対して、判定用パラメータを通知する工程Aと、
    前記移動局が、該移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質を測定する工程Bと、
    前記移動局が、前記測定結果、及び、取得された前記判定用パラメータに基づいて、前記測定結果を通知すべきか否かについて判定する工程Cと、
    前記移動局が、前記測定結果を送信すべきであると判定された場合、該測定結果を前記無線基地局に対して通知する工程Dと、
    前記無線基地局が、前記移動局によって通知された該移動局のサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定結果に基づいて、該移動局がハンドオーバすべきであるか否かについて判定する工程Eとを有し、
    前記工程Cにおいて、前記移動局は、間欠受信状態である場合、間欠受信周期及び前記判定用パラメータに基づいて算出される数の連続する受信区間において、定条件が満たされている場合に、前記測定結果を通知すべきであると判定することを特徴とする移動通信方法。
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