JP6627416B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフクラブヘッドに関する。詳細には、異種材料が組み合わされたゴルフクラブヘッドに関する。
反発係数及びヘッド体積はルールによって規制されている。また、スイングバランスの観点から、ヘッド重量には制約がある。これらの規制及び制約は、高性能なヘッドの設計を難しくしている。
上述の規制及び制約を克服すべく、異種材料が組み合わされたゴルフクラブヘッドが知られている。異種材料の組み合わせは、ヘッドの設計自由度を高めうる。例えば、比重の異なる材料の組み合わせは、重心位置の設計自由度を高めうる。
特許第3885023号公報は、ヘッド本体のクラウン部に孔部を設け、この孔部をヘッド本体とは異なる材料のカバー材で閉塞したヘッドを開示する。このカバー材の比重は、ヘッド本体の比重よりも小さい。具体的には、ヘッド本体の比重が、カバー材の比重の1.3倍以上とされている。このヘッドでは、上記クラウン部の周縁にフランジが形成され、上記カバー材の周縁部が2層に分割され、この2層に分割された部分で上記フランジが挟み込まれている。
特許第3885023号公報
異種材料を組み合わせる場合、それらの材料同士の接合が必要である。クラブヘッドの用途に鑑みれば、この接合には高い耐久性が要求される。耐久性の観点から、上述の従来技術では、カバー材の周縁部が2層に分割され、この2層でヘッド本体のフランジが挟み込まれている。
この従来技術の接合構造では、2層のカバー材とヘッド本体のフランジとが重なっている。この構造では、接合部分の重量が大きい。接合部分における大きな重量は、低比重なカバー材による重量低減効果を減殺する。
本発明の目的は、異種材料が組み合わされており、且つ接合部分が軽量とされうるゴルフクラブヘッドの提供にある。
本発明に係る好ましいゴルフクラブヘッドは、クラウン、ソール及びフェースを備えている。クラウンの少なくとも一部及び/又はソールの少なくとも一部が、クラッド材によって形成されている。上記クラッド材の周囲に接する隣接部と上記クラッド材とが接合されている。上記クラッド材が第1層と第2層とを有している。上記第1層は最外層である。上記第1層は、上記隣接部に溶接されている。上記第2層は、上記隣接部に対して溶接親和性を有さない。
好ましくは、上記ヘッドは、中空部を更に備えている。好ましくは、上記第2層が上記中空部に面している。
好ましくは、上記第1層の厚みが、上記第2層の厚みよりも小さい。
好ましくは、クラウンの少なくとも一部が、クラッド材によって形成されている。好ましくは、上記第2層の比重は、上記第1層の比重よりも小さい。
好ましくは、上記第1層の厚みが0.1mm以上0.45mm以下である。好ましくは、上記第2層の厚みが0.35mm以上0.7mm以下である。
好ましくは、上記第1層の厚みが0.1mm以上0.3mm以下である。好ましくは、上記第2層の厚みが0.4mm以上0.6mm以下である。
好ましくは、上記クラッド材の厚みが0.7mm以下である。
好ましくは、上記クラッド材の比重が2以上3.5以下である。
好ましくは、上記第1層の比重が3.5以上5.0以下である。好ましくは、上記第2層の比重が1.6以上3.5未満である。
好ましくは、上記第2層がアルミニウム系合金又はマグネシウム系合金である。
好ましくは、上記ソールの少なくとも一部が、上記クラッド材によって形成されている。好ましくは、上記第2層の比重は、上記第1層の比重よりも大きい。
好ましくは、上記第1層がチタン系合金又は純チタンである。好ましくは、上記隣接部がチタン系合金である。
異種材料が組み合わされており、且つ接合部分が軽量であるゴルフクラブヘッドが得られうる。
図1は、第1実施形態に係るヘッドの斜視図である。 図2は、図1のヘッドの平面図である。 図3は、図1のヘッドのヘッド本体の平面図である。 図4は、図2のF4−F4線に沿った断面図である。 図5は、第2実施形態に係るヘッドの断面図である。 図6は、第3実施形態に係るヘッドの断面図である。 図7は、第4実施形態に係るヘッドの断面図である。 図8は、第5実施形態に係るヘッドの斜視図である。 図9は、図8のヘッドの分解斜視図である。 図10(a)は、2層構造のクラッド材の一例を示す断面図であり、図10(b)は、2層構造のクラッド材の他の例を示す断面図であり、図10(c)は、3層構造のクラッド材の一例を示す断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の第1実施形態に係るヘッド2の斜視図である。図2は、ヘッド2の平面図である。ヘッド2は、ウッド型ヘッドである。ヘッド2は、フェース4、クラウン6、ソール8及びホーゼル10を有する。ホーゼル10は、シャフト孔12を有している。ヘッド2の内部は空洞である。即ち、ヘッド2は中空部を有する。更にヘッド2は、スカート14を有する。
ヘッド2は、複数の部材を接合することによって形成されている。本実施形態のヘッド2では、ヘッド本体h1に、クラウン部材c1が接合されている。
図3は、ヘッド本体h1をクラウン側から見た平面図である。図3は、ヘッド本体h1単独の図である。ヘッド本体h1は、フェース4の全体を含む。ヘッド本体h1は、ソール8の全体を含む。ヘッド本体h1は、スカート14の全体を含む。ヘッド本体h1は、クラウン6の一部を含む。
ヘッド本体h1は、その全体が一体成形されていてもよい。ヘッド本体h1は複数の部材が接合されることによって形成されていてもよい。
ヘッド本体h1は、クラウン開口cp1を有している。図3では、クラウン部材c1が除かれているため、ソール8の内面8mが見えている。ヘッド2では、クラウン開口cp1がクラウン部材c1によって塞がれている。よってヘッド2では、ソール8の内面8mは視認されない。
図3が示すように、ヘッド本体h1は、クラウン開口cp1の周囲に、受け部cp2を有している。受け部cp2は、クラウン部材c1の内面に当接している。ヘッド2において、受け部cp2は視認されない。
図4は、図2のF4−F4線に沿った断面図である。受け部cp2は、クラウン部材c1の周縁部を内側から支持している。受け部cp2は、クラウン部材c1の周縁部と重なっている。受け部cp2の段差の高さは、クラウン部材c1の厚みに等しい。よって、ヘッド2の外面において、クラウン部材c1とヘッド本体h1との境界k1に段差は無い。なお後述の通り、受け部cp2は、無くても良い。
クラウン部材c1は、クラウン6の一部を構成している。クラウン部材c1は、クラウン6の大部分を形成している。クラウン部材c1は、クラウン6の面積の50%以上を占めている。クラウン部材c1が、クラウン6の面積の60%以上を占めていてもよい。クラウン部材c1が、クラウン6の面積の70%以上を占めていてもよい。クラウン部材c1が、クラウン6の面積の80%以上を占めていてもよい。クラウン部材c1が、クラウン6の全体を構成していてもよい。
クラウン部材c1とヘッド本体h1との接合方法は、溶接である。すなわち、クラウン部材c1はヘッド本体h1に溶接されている。クラウン部材c1の外層は、ヘッド本体h1に溶接されている。クラウン部材c1とヘッド本体h1との接合に、接着剤は用いられていない。
ヘッド2では、クラウン部材c1が、クラッド材である。結果として、ヘッド2では、クラウン6の一部がクラッド材によって形成されている。クラッド材は、クラウン6の全体を形成していてもよい。クラッド材は、ソール8の少なくとも一部を形成していてもよい。クラッド材は、ソール8の全体を形成していてもよい。クラッド材は、クラウン6の一部及びソール8の一部を形成していてもよい。この場合例えば、クラッド材は、クラウン6の後部からスカート14の後部を経由してソール8の後部に至る部分を有していても良い。
クラッド材とは、2種類以上の金属が重なって接合された金属板である。接合に接着剤等は用いられず、2種類以上の金属が直接接合されている。このクラッド材では、2種類以上の金属が、圧延、爆発圧着等の方法で接合される。異種金属同士の境界面ではクラッド状態が形成されており、このクラッド状態が、当該境界面の接合強度を高めている。
図4の拡大部は、クラッド材であるクラウン部材c1の拡大断面図である。このクラッド材は、2層構造である。第1層s1は、外層である。第1層s1は、最外層である。第1層s1は、ヘッド2(クラウン6)の外面を構成している。第2層s2は、内層である。第2層s2は、最内層である。第2層s2は、第1層s1の内側に位置している。第2層s2は、第1層s1に接している。第2層s2は、ヘッド2(クラウン6)の内面を構成している。第2層s2は、中空部に面している。
クラッド材c1とヘッド本体h1との接合部分に関して、本願では、隣接部との文言が用いられる。この隣接部とは、クラッド材と溶接されている部分を意味する。換言すれば、隣接部とは、溶接の際に溶けた部分を意味する。断面を観察することで、隣接部か否かが判断されうる。隣接部は、ヘッド本体h1の一部である。本実施形態では、隣接部の材質は、ヘッド本体h1全体の材質に等しい。
クラッド材c1の周囲に接する隣接部が、クラッド材c1に接合されている。この接合は、溶接である。ただし、隣接部に溶接されているのは、第1層s1のみである。第2層s2は、隣接部に溶接されていない。この「溶接されていない」場合には、不十分な溶接(例えば、脆弱な金属間化合物が生成される場合)が含まれる。後述の通り、第2層s2は隣接部に対して溶接親和性を有さないので、隣接部と第2層s2とが溶接されたとしても、不十分な溶接となる。
第1層s1は、隣接部に対して、溶接親和性を有する。よって第1層s1は隣接部に溶接される。一方、第2層s2は、隣接部に対して溶接親和性を有さない。
溶接親和性とは、本願で独自に定義される用語であり、溶接性の指標となる。溶接親和性の判断では、互いに溶接される両部材の材質が比較される。主成分が共通である場合、両部材は互いに溶接親和性を有すると定義される。ただし、主成分とは、50質量%以上の成分を意味する。一方、共通する主成分が無い場合、両部材は互いに溶接親和性を有さないと定義される。もちろん、この主成分は金属である。
第2層s2に溶接親和性が不要であるから、第2層s2の材質の選択自由度は高い。よって例えば、第2層s2として、比重の低い材質を選択することができる。第1層s1よりも低比重の第2層s2は、クラッド材の軽量化に寄与する。
第2層s2の選択自由度が高まることで、様々な特性をクラッド材に導入することができる。例えば、第2層s2に加工性に優れた材質が選択された場合、クラッド材の加工性が改善しうる。例えば、第2層s2に高比重の材質が選択された場合、クラッド材の比重を高めることができる。
上述の通り、ヘッド2は、中空部を有している(図4参照)。第2層s2は、この中空部に面している。溶接の際、第1層s1と隣接部との境界が加熱される。この熱により、第1層s1と隣接部との溶接が達成される。一方、この熱は、第2層s2に伝達される。第2層s2は、隣接部との溶接親和性を有さないので、第2層s2の加熱されなくてもよい。上述の通り、第2層s2と隣接部との溶接は、不十分だからである。しかし、第2層s2への熱の伝達は不可避である。第1層s1と第2層s2との境界面にも熱が伝達される。
クラッド材では、第1層s1と第2層s2とが冶金的に接合しており、境界面においてクラッド状態が形成されている。このクラッド状態により、第1層s1と第2層s2とが強固に接合されている。第1層s1と第2層s2との境界面が加熱されると、このクラッド状態が変化する場合がある。この変化が、第1層s1と第2層s2との接合強度を低下させる場合がある。層間の接合強度が低下すると、クラッド材c1の強度が低下しうる。
ヘッド2では、第2層s2が中空部に面している。第2層s2は、この中空部によって空冷される。この空冷に起因して、第1層s1と第2層s2との境界面の温度上昇が抑制される。結果として、クラッド状態の変化が抑制され、クラッド材c1の強度が高いまま維持できる。このように、中空部に面する第2層s2は、空冷効果によって、溶接の接合強度を高める。
第2層s2が中空部に面している。第2層s2と隣接部との間の不完全な溶接部分は外部に露出せず、外部から見えない。よって、ヘッド2の外観性が向上しうる。
接合方法が接着ではなく溶接であるため、受け部cp2の幅は小さくて済む。受け部cp2は、溶接の際の位置決めのために設けられているに過ぎない。受け部cp2とクラッド材c1との重なり幅は、例えば4mm以下、更には3mm以下、更には2mm以下、更には1mm以下とすることができる。受け部cp2の幅が小さいヘッド2では、接合部の重量が抑制されている。なお後述の通り、受け部cp2は無くても良い。換言すれば、受け部cp2とクラッド材c1との重なり幅は、0mmであってもよい。
図5は、第2実施形態に係るヘッド20の断面図である。前述したヘッド2と異なり、ヘッド20のヘッド本体h2は、受け部cp2を有さない。ヘッド20とヘッド2との相違は、この受け部cp2の有無のみである。クラッド材c1と隣接部(ヘッド本体h2)とは、突き合わせ状態で接合されている。このように、クラッド材の溶接が可能であるため、受け部cp2が省略されうる。
図6は、第3実施形態に係るヘッド30の断面図である。ヘッド30は、ウッド型ヘッドである。ヘッド30は、フェース32、クラウン34、ソール36及びホーゼルを有する。ヘッド30の内部は空洞である。即ち、ヘッド30は中空部を有する。更にヘッド30は、スカート38を有する。
ヘッド30は、複数の部材を接合することによって形成されている。本実施形態のヘッド30では、ヘッド本体h3に、ソール部材c3が接合されている。ヘッド30の外面において、ソール部材c3とヘッド本体h3との境界k1に段差は無い。
ヘッド本体h3は、フェース32の全体を含む。ヘッド本体h3は、ソール36の一部を含む。ヘッド本体h3は、スカート38の全体を含む。ヘッド本体h3は、クラウン34の全体を含む。
ヘッド本体h3は、ソール開口cp3を有している。このソール開口cp3は、ソール部材c3によって塞がれている。
ソール部材c3は、ソール36の一部を構成している。ソール部材c3は、ソール36の大部分を形成している。ソール部材c3は、ソール36の面積の50%以上を占めている。ソール部材c3が、ソール36の全体を構成していてもよい。
ヘッド30では、ソール部材c3が、クラッド材である。ヘッド30では、ソール36の一部がクラッド材によって形成されている。
図6の拡大部は、クラッド材であるソール部材c3の拡大断面図である。このクラッド材は、2層構造である。第1層s1は、外層である。第1層s1は、最外層である。第1層s1は、ヘッド30(ソール36)の外面を構成している。第2層s2は、第1層s1の内側に位置している。第2層s2は、第1層s1に接している。第2層s2は、内層である。第2層s2は、最内層である。第2層s2は、ヘッド30(ソール36)の内面を構成している。第2層s2は、中空部に面している。
ヘッド本体h3は、隣接部を含む。この隣接部とは、クラッド材c3と溶接されている部分を意味する。隣接部は、ヘッド本体h3の一部である。本実施形態では、隣接部の材質は、ヘッド本体h3全体の材質に等しい。
この隣接部が、クラッド材c3に接合されている。この接合は、溶接である。ただし、隣接部に溶接されているのは、第1層s1のみである。第1層s1は、隣接部に対して、溶接親和性を有する。よって第1層s1は隣接部に溶接される。一方、第2層s2は、隣接部に対して溶接親和性を有さない。
このように、ヘッド30では、ソール36の少なくとも一部が、クラッド材c3によって形成されている。このクラッド材c3では、第2層s2の比重が、第1層s1の比重よりも大きくされてもよい。この場合、ヘッド30の低重心化が可能となる。このクラッド材c3では、例えば、第1層s1の材質がチタン系合金とされ、第2層s2の材質がステンレス鋼とされる。この場合、同重量のチタン系合金と比較して厚みが抑制され、低重心化が促進される。
このヘッド30でも、第2層s2は中空部に面している。この中空部の空冷効果に起因して、クラッド材の強度を高く維持できる。
図7は、第4実施形態に係るヘッド40の断面図である。ヘッド40は、ウッド型ヘッドである。ヘッド40は、フェース42、クラウン44、ソール46及びホーゼルを有する。ヘッド40の内部は空洞である。即ち、ヘッド40は中空部を有する。更にヘッド40は、スカート48を有する。
ヘッド40は、複数の部材を接合することによって形成されている。本実施形態のヘッド40では、ヘッド本体h4に、バック部材c4が接合されている。ヘッド40の外面において、バック部材c4とヘッド本体h4との境界k1に段差は無い。
ヘッド本体h4は、フェース42の全体を含む。ヘッド本体h4は、ソール46の一部を含む。ヘッド本体h4は、スカート48の一部を含む。ヘッド本体h4は、クラウン44の一部を含む。
ヘッド本体h4は、そのバック側に開口を有している。この開口は、クラウン44のバック側からソール46のバック側にまで及んでいる。この開口が、バック部材c4で塞がれている。
バック部材c4は、ソール46の一部を構成している。バック部材c4は、ソール46の一部を構成している。バック部材c4は、スカート48の一部を構成している。
ヘッド40では、バック部材c4が、クラッド材である。ヘッド40では、クラウン44の一部、ソール46の一部、及び、スカート48の一部が、クラッド材によって形成されている。クラッド材の比重が小さい場合、バック部材c4は軽い。軽いバック部材c4は、ヘッドの重心を前方(フェース寄り)に位置させるのに寄与する。クラッド材の比重が大きい場合、バック部材c4は重い。重いバック部材c4は、ヘッドの重心を後方に位置させるのに寄与する。
図8は、第5実施形態に係るヘッド50の斜視図である。図9は、このヘッド50の分解斜視図である。
ヘッド50は、4ピース構造である。ヘッド50は、フェース部材52、クラウン部材54、ソール部材56及びホーゼル部材58を有する。ヘッド50では、これら4つの部材52、54、56及び58が接合されている。
これら4つの部材のうち少なくとも1つが、クラッド材とされうる。例えば、クラウン部材54がクラッド材であってもよい。例えば、ソール部材56がクラッド材であってもよい。例えば、クラウン部材54及びソール部材56がクラッド材であってもよい。クラッド材は複数層構造を有する。このクラッド材の第1層の材質はチタン合金であり、この第1層が最外層とされる。そして、クラッド材でない部材の材質はチタン合金とされうる。この場合、クラッド材からなる部材と他の部材とは溶接されうる。ヘッド50において、全ての部材間の接合が、溶接とされうる。クラッド材と他の部材との溶接は、突き合わせ溶接である。突き合わせ溶接であるから、接合部分の重量が抑制されている。接着ではなく溶接であるから、ヘッド50は耐久性に優れる。
図10(a)は、上述した2層構造のクラッド材の断面図である。図10(b)は、第2層s2の側面がエッジ層s11で覆われた形態を示す。エッジ層s11の材質は、第1層s1と同じである。エッジ層s11は、第1層s1と繋がっている。エッジ層s11は、第1層s1の端部から、第2層s2の側面を覆うように延びている。第1層s1と同様に、エッジ層s11は、隣接部に対して、溶接親和性を有する。よってエッジ層s11は隣接部に溶接される。エッジ層s11により、溶接親和性を有する部分の接触面積が拡大しうる。よって、溶接強度が向上しうる。エッジ層s11の形成方法は限定されず、溶接、蒸着、溶射、肉盛り等が挙げられる。
クラッド材の層数は限定されない。例えば、クラッド材は3層であってもよい。
図10(c)は、3層構造のクラッド材の一例を示す断面図である。図10(c)のクラッド材は、第1層s1、第2層s2及び第3層s3を有する。第2層s2は、第1層s1と第3層s3との間に位置する。第2層s2は、第1層s1と第3層s3とで挟まれている。第3層s3の材質は、第1層s1の材質と同じとされてもよい。第1層s1及び第3層s3が隣接部に対して溶接親和性を有し、第2層s2は隣接部に対して溶接親和性を有さなくてもよい。
[クラッド材における第1層s1(外層)]
この第1層s1は、外層(最外層)である。この第1層s1は、ヘッド外面を構成する。この第1層s1(外層)の材質として、例えば、鉄系合金、チタン系合金、純チタン、アルミニウム系合金、純アルミニウム、マグネシウム系合金、純マグネシウム、銅系合金、純ニッケル、ニッケル系合金及び亜鉛系合金が挙げられる。
なお、鉄系合金とは鉄を主成分とする合金を意味し、この点は他の合金も同様である。主成分とは、50質量%以上の成分を意味する。
鉄系合金として、例えば、鋼及び鋳鉄が挙げられる。鋼としては、例えば、炭素鋼、高張力鋼、工具鋼、炭素工具鋼、合金工具鋼、高速度鋼、刃物鋼、鋳鋼、ステンレス鋼、電磁鋼、ケイ素鋼、KS鋼、MK鋼、マルエージング鋼、クルップ鋼、クロム鋼、ニッケルクロム鋼、バナジウム鋼、クロムモリブデン鋼、マンガン鋼、マンガンモリブデン鋼及び安来鋼が挙げられる。炭素鋼として、例えばS25Cが挙げられる。ステンレス鋼として、例えばSUS304及びSUS430が挙げられる。
チタン系合金として、αチタン、αβチタン及びβチタンが 挙げられる。αチタンとして、例えば、Ti−5Al−2.5Sn、Ti−8Al−1V−1Moが挙げられる。αβチタンとして、例えば、Ti−6Al−4V、Ti−6Al−2Sn−4Zr−6Mo、Ti−4.5Al−3V−2Fe−2Mo及びTi−6Al−6V−2Snが挙げられる。βチタンとして、例えばTi−15V−3Cr−3Sn−3Al、Ti−20V−4Al−1Sn、Ti−22V−4Al、Ti−15Mo−2.7Nb−3Al−0.2Si及びTi−16V−4Sn−3Al−3Nbが挙げられる。
純チタンとして、工業用純チタンが例示される。この工業用純チタンとして、日本工業規格で規定される1種純チタン、2種純チタン、3種純チタン及び4種純チタンが例示される。
アルミニウム系合金として、例えば、国際アルミニウム合金名における4桁の数字で、2000番台、3000番台、4000番台、5000番台、6000番台、7000番台及び8000番台が挙げられる。なお1000番台は、純アルミニウムである。このうち2000番台は、Al−Cu系合金であり、ジュラルミン(2017)及び超ジュラルミン(2024)を含む。3000番台はAl−Mn系合金である。4000番台はAl−Si系合金である。5000番台はAl−Mg系合金である。6000番台はAl−Mg−Si系合金である。7000番台はAl−Zn−Mg系合金及びAl−Zn−Mg−Cu系合金あり、強度に優れる。7000番台は、超々ジュラルミン(7075)及び7N01を含む。
マグネシウム系合金として、例えば、AZ31、AM60、AZ61、AZ80及びAZ91が挙げられる。これらの称呼は、ASTMで定められている。
銅系合金として、例えば、黄銅、青銅、白銅、赤銅、洋白、丹銅、クロム銅、ベリリウム銅、アルミニウム青銅及びリン青銅が挙げられる。
ヘッドの強度と軽量性とを考慮すると、ヘッド本体の材質はチタン系合金であるのが好ましい。よって、ヘッド本体の一部である隣接部の材質はチタン合金であるのが好ましい。この隣接部との溶接強度を高める観点から、クラッド材の第1層はチタン系合金であるのが好ましい。
[クラッド材における第2層s2(内層)]
クラッド材の第2層s2は、第1層s1の内側に位置する。第2層s2の材質として、例えば、鉄系合金、チタン系合金、純チタン、アルミニウム系合金、純アルミニウム、マグネシウム系合金、銅系合金、純ニッケル、ニッケル系合金及び亜鉛系合金が挙げられる。第1層s1に用いられ得る材質の全てが、第2層s2にも用いられ得る。各合金の例示は、前述の通りである。
第2層s2の材質は、第1層s1の材質とは相違する。この「相違」に関して、本願では、全ての成分の比率が同一でない限り、材質が互いに相違すると見なされる。全ての成分の比率が同一である場合に限り、材質が「同じ」と見なされる。
クラッド材の軽量化の観点から、第2層s2は、アルミニウム系合金又はマグネシウム系合金であるのが好ましく、マグネシウム系合金であるのがより好ましい。軽量性と強度とのバランスの観点からは、アルミニウム系合金がより好ましい。
この第2層s2は、上記第1層s1の内側に位置する。この第2層s2は、上記第1層s1に接している。クラッド材が2層である場合、好ましくは、上記第2層s2がヘッドの中空部に面する。
図10(c)で示したように、クラッド材は、3層であってもよい。このクラッド材は、最外層、中間層及び最内層を有する。最外層は、ヘッド表面を構成する。中間層は、最外層と最内層との間に位置する。好ましくは、最内層は、ヘッドの中空部に面する。最外層は第1層s1であり、その材質については上述の通りである。中間層は第2層s2であり、その材質については上述の通りである。最内層は第3層s3であり、その材質は、例えば、第1層s1と同じとすることができる。
クラッド材は、4層以上であってもよい。このクラッド材の最外層は第1層であり、その材質については上述の通りである。このクラッド材の最内層の材質は、第1層と同じとすることができる。
3層以上のクラッド材において、互いに隣接する層同士の間で、材質は互いに異なる。3層以上のクラッド材において、互いに隣接しない層同士の間では、材質は互いに同一であってもよいし、互いに相違していてもよい。
[第1層の厚みT1]
図6において両矢印T1で示されるのは、第1層s1の厚みである。溶接強度の観点から、第1層s1の厚みT1は、0.1mm以上が好ましく、0.12mm以上がより好ましく、0.15mm以上がより好ましい。クラッド材の軽量化の観点から、厚みT1は、0.45mm以下が好ましく、0.4mm以下が好ましく、0.38mm以下がより好ましく、0.35mm以下がより好ましい。特に、クラッド材がクラウンを構成している場合に、これらの数値範囲が好ましい。
[第2層の厚みT2]
図6において両矢印T2で示されるのは、第2層s2の厚みである。第2層s2の割合を増やすことで、第2層s2の特性に基づく効果が一層高まる。この観点から、第2層s2の厚みT2は、0.35mm以上が好ましく、0.4mm以上が好ましく、0.42mm以上がより好ましく、0.45mm以上がより好ましい。クラッド材の厚みTcを好ましい値とする観点から、厚みT2は、0.7mm以下が好ましく、0.6mm以下が好ましく、0.58mm以下がより好ましく、0.55mm以下がより好ましい。特に、クラッド材がクラウンを構成している場合に、これらの数値範囲が好ましい。
第2層s2の特性を生かす観点から、T1/T2は、1以下が好ましく、1未満がより好ましく、1/2以下がより好ましく、1/3以下がより好ましい。溶接強度を考慮すると、T1/T2は、1/4以上が好ましい。
上述の通り、第2層s2の材質の自由度は高い。よって、第2層s2の特性に基づく効果は、多様である。この効果を高める観点から、第2層s2の厚みT2が、第1層s1の厚みT1よりも大きいのが好ましい。換言すれば、厚みT1が厚みT2よりも小さいのが好ましい。
[クラッド材の厚みTc]
軽量化の観点から、クラッド材の厚みTcは、0.8mm以下が好ましく、0.78mm以下がより好ましく、0.75mm以下がより好ましい。強度の観点から、厚みTcは、0.5mm以上が好ましく、0.52mm以上がより好ましく、0.55mm以上がより好ましい。特に、クラッド材がクラウンを構成している場合に、これらの数値範囲が好ましい。
クラッド材の優れた特性の一例は、低比重である。この低比重は、クラッド材の軽量化に寄与する。軽いクラッド材は、ヘッド重心の設計自由度を高める。この観点から、第2層s2の比重が、第1層s1の比重よりも小さくされてもよい。第2層s2の材質の選択自由度は高いので、第2層s2の比重の自由度も高い。低比重の第2層s2により、クラッド材が軽量化される。加えて、第1層s1の存在に起因して、溶接親和性が確保される。例えば、クラウンの少なくとも一部が軽いクラッド材によって形成されれば、ヘッドの重心を低くすることが可能となる。例えば、図7の実施形態のバック部材c4が軽くされれば、ヘッド重心を前方に位置させることができる。
例えば第1層s1がチタン系合金の場合、クラッド材の軽量化を考慮すると、クラッド材の比重は、4.0以下が好ましく、3.5以下が好ましく、3.3以下がより好ましく、3.1以下がより好ましく、3.0以下がより好ましく、3.0未満がより好ましく、2.9以下がより好ましく、2.8以下がより好ましい。第1層の材質を考慮すると、クラッド材の比重は、2.0以上であってもよい。
溶接親和性を考慮すると、第1層s1の比重は、3.5以上が好ましく、3.7以上がより好ましく、3.9以上がより好ましい。軽量化の観点から、第1層s1の比重は、5.0以下が好ましい。
軽量化の観点から、第2層s2の比重は、3.5未満が好ましく、3.3以下がより好ましく、3.1以下がより好ましく、2.9以下がより好ましく、2.7以下がより好ましく、2.5以下がより好ましく、2.3以下がより好ましく、2.1以下がより好ましく、1.9以下がより好ましい。第2層s2の比重は、1.6以上であってもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
チタン合金(Ti−6Al−4V)で、クラウン及びフェースの開口を有する鋳造部材を得た。また、チタン合金(Ti−15V−3Cr−3Sn−3Al)の圧延材をプレスすることで、フェースプレートを得た。上記鋳造部材と上記フェースプレートとを溶接で接合して、図3に示されるヘッド本体を得た。
別途、純アルミニウム(JIS A1100)部材と純チタン(JIS第1種)部材とを重ねて、冷間圧延した。冷間圧延であるから、界面での金属間化合物の生成は抑制される。また、接合強度を高めるため、圧延後に安定化処理を行った。この安定化処理は、200℃で3時間実施された。このようにして、両金属が圧着されたクラッド材を得た。このクラッド材において、アルミニウム層の厚みは0.4mmであり、チタン合金層の厚みは0.2mmであった。
このクラッド材を所定の形状にカットし、クラウンの三次元形状を付加するためのプレス加工を施して、実施例1に係るクラウン部材を得た。このクラウン部材を、上記ヘッド本体に溶接した。クラウン部材は、第1層s1(外層)が純チタン層とされ、第2層s2(内面)はアルミニウム層とされた。アルミニウム層は、ヘッドの中空部に面していた。ヘッド外面側からレーザーを照射することで、チタン合金のヘッド本体と、クラウン部材の第1層s1(純チタン層)とが溶接された。溶接部分の断面を顕微鏡で観察したところ、溶接状態が良好であることが確認された。また、第2層s2とヘッド本体との溶接は不十分であることが確認された。加熱が第1層s1と第2層s2との境界に与える影響が懸念されたが、この影響はほとんど見られなかった。これは、第2層s2(アルミニウム層)が中空部に面しており、この中空部により空冷効果が生じているためと考えられる。
[実施例2]
実施例1で得られたヘッド本体を用いた。別途、純チタン(JIS第1種)と、圧延処理されたマグネシウム合金(AZ61)とが用意された。これら純チタンとマグネシウム合金とを重ねて、加熱しながら圧延した。圧延温度は300℃とされた。また、接合強度を高めるため、圧延後に拡散焼鈍を行った。この拡散焼鈍は、アルゴン雰囲気下で、300℃で600秒間実施された。このようにして、両金属が圧着されたクラッド材を得た。このクラッド材において、マグネシウム合金層の厚みは0.375mmであり、チタン層の厚みは0.125mmであった。
このクラッド材を所定の形状にカットし、クラウンの三次元形状を付加するためのプレス加工を施して、実施例2に係るクラウン部材を得た。このクラウン部材を、上記ヘッド本体に溶接した。クラウン部材は、第1層s1(外層)が純チタン層とされ、第2層s2(内面)はマグネシウム層とされた。マグネシウム層は、ヘッドの中空部に面していた。ヘッド外面側からレーザーを照射することで、チタン合金のヘッド本体と、クラウン部材の第1層s1(純チタン層)とが溶接された。溶接部分の断面を顕微鏡で観察したところ、溶接状態が良好であることが確認された。また、第2層s2とヘッド本体との溶接は不十分であることが確認された。第1層s1と第2層s2との境界への悪影響はほとんど見られなかった。
以上に示されたように、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、あらゆるゴルフクラブヘッドに適用されうる。
2・・・ヘッド
4・・・フェース
6・・・クラウン
8・・・ソール
10・・・ホーゼル
12・・・シャフト孔
14・・・スカート
c1・・・クラウン部材(クラッド材)
c3・・・ソール部材(クラッド材)
c4・・・バック部材(クラッド材)
k1・・・クラッド材と隣接部との境界(クラッド材とヘッド本体との境界)
cp2・・・受け部

Claims (14)

  1. クラウン、ソール及びフェースを備えており、
    クラウンの少なくとも一部及び/又はソールの少なくとも一部が、クラッド材によって形成されており、
    上記クラッド材の周囲に接する隣接部と上記クラッド材とが接合されており、
    上記クラッド材が第1層と第2層とを有しており、上記第1層が最外層であり、上記第2層が上記第1層に接しており、
    上記第1層が、上記隣接部に溶接されており、
    上記第2層が、上記隣接部に対して溶接親和性を有さないゴルフクラブヘッド。
    ただし、溶接親和性を有さないとは、共通する主成分が無いことを意味し、この主成分とは50質量%以上の成分を意味する。
  2. 中空部を更に備えており、
    上記第2層が上記中空部に面している請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 上記第1層の厚みが、上記第2層の厚みよりも小さい請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 上記クラウンの少なくとも一部が、上記クラッド材によって形成されており、
    上記第2層の比重が、上記第1層の比重よりも小さい請求項1から3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 上記第1層の厚みが0.1mm以上0.45mm以下であり、
    上記第2層の厚みが0.35mm以上0.7mm以下である請求項1から4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 上記第1層の厚みが0.1mm以上0.4mm以下であり、
    上記第2層の厚みが0.4mm以上0.6mm以下である請求項1から5のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 上記クラッド材の厚みが0.8mm以下である請求項1から6のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 上記クラッド材の比重が2以上4以下である請求項1から7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 上記第1層の比重が3.5以上5.0以下であり、
    上記第2層の比重が1.6以上3.5未満である請求項1から8のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 上記第2層が純アルミニウム、アルミニウム系合金又はマグネシウム系合金である請求項1から9のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 上記ソールの少なくとも一部が、上記クラッド材によって形成されており、
    上記第2層の比重が、上記第1層の比重よりも大きい請求項1から7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  12. 上記第1層がチタン系合金又は純チタンであり、上記隣接部がチタン系合金である請求項1から11のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  13. クラウン、ソール及びフェースを備えており、
    上記クラウンの少なくとも一部が、クラッド材によって形成されており、
    上記クラッド材の周囲に接する隣接部と上記クラッド材とが接合されており、
    上記クラッド材が第1層と第2層とを有しており、上記第1層が最外層であり、
    上記第2層の比重が、上記第1層の比重よりも小さく、
    上記第1層が、上記隣接部に溶接されており、
    上記第2層が、上記隣接部に対して溶接親和性を有さないゴルフクラブヘッド。
    ただし、溶接親和性を有さないとは、共通する主成分が無いことを意味し、この主成分とは50質量%以上の成分を意味する。
  14. クラウン、ソール及びフェースを備えており、
    クラウンの少なくとも一部及び/又はソールの少なくとも一部が、クラッド材によって形成されており、
    上記クラッド材の周囲に接する隣接部と上記クラッド材とが接合されており、
    上記クラッド材が第1層と第2層とを有しており、上記第1層が最外層であり、
    上記第1層の比重が3.5以上5.0以下であり、
    上記第2層の比重が1.6以上3.5未満であり、
    上記第1層が、上記隣接部に溶接されており、
    上記第2層が、上記隣接部に対して溶接親和性を有さないゴルフクラブヘッド。
    ただし、溶接親和性を有さないとは、共通する主成分が無いことを意味し、この主成分とは50質量%以上の成分を意味する。
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