JP6626773B2 - ドアミラー - Google Patents

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Description

本発明は、ドアミラーに関するものである。
従来から、車両の車体側方に設けられるドアミラーは、車体に固定されたミラーベースに取り付けられる。ドアミラーは、ミラーを備えたミラーハウジングが、車両の運転者が後方を視認できる使用位置と、駐車時等にミラーハウジングを車体後方側に傾倒するように格納した格納位置と、の間で可倒できるよう設けられている場合が多い。さらに、例えば車両を後退させているときにミラーを障害物等に衝突させてしまった場合に、その衝撃を緩和するため、ミラーハウジングを車体前方側に傾倒させるよう、前可倒位置にも可倒できるようにしたものもある。
このような可倒式のドアミラーは、ミラーハウジングを支持するブラケットが、使用位置、格納位置、前可倒位置のそれぞれで姿勢を維持できるよう、セットプレート(回転フレーム)及び固定支軸を介してミラーベースに回動可能に連結されている。
セットプレートには、周方向において、使用位置、格納位置、及び前可倒位置のそれぞれに対応した部位に凹部が形成されている。固定支軸には、セットプレートに対向する面に、この凹部に嵌め合う凸部が設けられている。
ここで、使用位置、格納位置、前可倒位置のそれぞれで、凹部の深さを異ならせることで、それぞれの位置におけるミラーハウジングの姿勢の維持強度を異ならせることができる。つまり、凹部には、深さが互いに異なる複数種のものがある。
セットプレートは、中心部に固定支軸が挿入される挿入孔を有し、その径方向外側に、上記した凹部を備えている。ここで、限られた大きさの範囲内で複数種の凹部を形成するため、凹部を径方向内側と径方向外側とに二重に形成している(例えば、特許文献1参照)。
さらに、セットプレートには、ミラーベースに対するブラケットの回動範囲を規制するため、周方向に連続する溝が形成され、固定支軸側に設けられた突起が溝内に挿入されている。この溝は、凹部のさらに径方向外側に形成されている。
特開2007−160948号公報
ところで、上記したようなセットプレートの挿入孔には、例えばドアミラーのミラー本体の角度を調整するモータを駆動するため、配線ハーネスが挿通されている。ドアミラーの高機能化にともない、配線ハーネスを構成する配線の本数が増えて太径化すると、挿入孔を大径化する必要がある。この挿入孔の大径化にともない、上記凹部や溝を径方向に多重に形成するスペースを確保しようとすると、セットプレートも大径化してしまう。
しかしながら、設置スペース等の問題から、セットプレートの大径化を実現出来るとは限らない。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、セットプレートの大径化を抑えつつ、可倒式のドアミラーとしての所要の機能を実現することのできるドアミラーを提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明のドアミラーは、ミラーを収納するミラーハウジングと、前記ミラーハウジングを支持するブラケットと、車両に固定されるステーと、前記ステーに固定され、前記ブラケットを前記車両の前後方向に回動可能に支持する支軸、及び配線が挿通される配線挿通孔を有したセットプレートと、を備え、前記セットプレートは、前記支軸及び前記配線挿通孔の径方向外側に形成され、前記ミラーハウジングを、前記支軸回りの回動方向における第一の位置と第二の位置とにそれぞれ位置拘束するための第一被係合部及び第二被係合部を有した第一位置拘束部と、前記第一位置拘束部に対して前記支軸の径方向で異なる位置に形成され、前記ミラーハウジングを前記回動方向における第三の位置に位置拘束するための第三被係合部、及び前記ミラーハウジングの前記回動方向への回動角度を規制する回動規制部を有した第二位置拘束部と、を備え、前記ブラケットは、前記第一位置拘束部の前記第一被係合部及び前記第二被係合部に選択的に係合する第一係合部と、前記第一係合部に対して前記径方向で異なる位置に形成され、前記第三被係合部に係合する第二係合部と、前記回動規制部に突き当たるストッパー部材と、を備え、前記第二位置拘束部は、周方向に一定長連続して形成され、前記第二係合部が前記第二位置拘束部と前記支軸の軸方向で互いに対向している状態では、前記第一被係合部及び前記第二被係合部と前記第一係合部とが前記軸方向に互いに離間することを特徴とする。
このような構成によれば、第一係合部を第一被係合部及び第二被係合部に選択的に係合させることで、ミラーハウジングを、第一の位置、第二の位置に位置拘束することができる。また、第二係合部が第三被係合部に係合することで、ミラーハウジングを第三の位置に位置拘束することができる。さらに、第二位置拘束部に形成された回動規制部にストッパー部材が突き当たることによって、ミラーハウジングの回動角度が規制される。
また、第一位置拘束部と第二位置拘束部とを径方向で異なる位置に形成すればよいので、配線挿通孔が大径化したとしても、セットプレートが大径化するのを抑えることができる。
また、第一の位置及び第二の位置から第三の位置に移行するときには、第二係合部が第二位置拘束部と支軸の軸方向で互いに対向することで、第一被係合部及び第二被係合部と第一係合部とが互いに係合することなく、互いに離間する。したがって、第一の位置及び第二の位置から第三の位置への移行動作をスムーズに行うことができる。
また、本発明は、前記ステーには、前記支軸回りの周方向複数個所に、前記ステーに対する前記セットプレートの周方向位置を位置決めする位置決め部が形成され、前記セットプレートには、前記支軸回りの周方向複数個所に、前記位置決め部に係合する被位置決め部が形成され、周方向複数個所において互いに係合する位置決め部と前記被位置決め部のうち、一個所の前記位置決め部と前記被位置決め部との前記周方向におけるクリアランスが、他の個所の前記位置決め部と前記被位置決め部とのクリアランスよりも小さく設定されていてもよい。
このような構成によれば、複数個所全ての位置決め部と被位置決め部とのクリアランスが大きいと、ステーとセットプレートとの間に、周方向のガタが生じる。また、複数個所全ての位置決め部と被位置決め部とのクリアランスを小さくしてしまうと、ステーの位置決め部とセットプレートの被位置決め部とを噛み合わせるのが困難となる。
これに対し、一個所のみにおいて、位置決め部と被位置決め部とのクリアランスを小さくすれば、ステーの位置決め部とセットプレートの被位置決め部とを噛み合わせを容易に行いつつ、ステーとセットプレートとの位置決め精度を高めることができる。
また、本発明は、一個所の前記位置決め部と前記被位置決め部とが、他の個所の前記位置決め部と前記被位置決め部と形状が異なるようにしてもよい。
このような構成によれば、他の個所とは形状が異なる一個所の位置決め部と被位置決め部とを組み合わせることで、ステーに対するセットプレートの周方向における取付方向を容易に合わせることができる。
また、一個所の前記位置決め部と前記被位置決め部とが、略矩形状であるしてもよい。
このような構成によれば、位置決め部と被位置決め部とを円形とした場合に比較すると、位置決め部と被位置決め部を矩形状とすることで、位置決め部と被位置決め部とが点接触ではなく直線的に接触するため、位置決め部と被位置決め部との位置決めを安定的に行うことができる。
本発明によれば、セットプレートの大径化を抑えつつ、可倒式のドアミラーとしての所要の機能を実現することが可能となる。
本発明の実施形態におけるドアミラーを進行方向の後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるドアミラーの内部構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるステーの斜視図である。 本発明の実施形態におけるドアミラーの取付面を、取付面に直交する方向から見た図である。 本発明の実施形態におけるセットプレートを斜め下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるセットプレートを斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるブラケットの軸部を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態における使用位置でのセットプレートとブラケットとの係合状態を示す図である。 発明の実施形態における格納位置でのセットプレートとブラケットとの係合状態を示す図である。 発明の実施形態における前可倒位置でのセットプレートとブラケットとの係合状態を示す図である。
次に、本発明の実施形態に係るドアミラーについて、図面を参照して説明をする。
(ドアミラー)
図1は、本発明の実施形態におけるドアミラーを進行方向の後方から見た斜視図である。図2は、ドアミラーの内部構造を示す斜視図である。
尚、以下の説明において、説明を簡単にするために、車両の進行方向前方を単に前方、進行方向後方を単に後方、運転席側からみて車幅方向右方を単に右方、運転席側からみて車幅方向左方を単に左方、車両の鉛直方向上下を単に上方、及び下方などとして説明する場合がある。
図1に示すように、本実施形態のドアミラー1は、車体(図示無し)の左右両側面にそれぞれ取り付けられている。これらドアミラー1は、左右対称の構成であるため、以下の説明では車体の左側に設けられたドアミラー1のみについて説明し、右側に設けられたドアミラー1についての説明は省略する。
ドアミラー1は、例えば不透明の樹脂等からなり、ミラー13を備えたミラー本体3と、車体の側面に固定され、ミラー本体3を支持するミラーベース4と、を備えている。
ミラー本体3は、後方に向けて開放された箱型のミラーハウジング11と、ミラーハウジング11の後方開口部12を覆うように嵌め込まれ、後方を確認するためのミラー13と、を備えている。
ミラーハウジング11の内部には、ミラーハウジング11及びミラー13を保持するブラケット6(図2参照)が設けられている。
図2に示すように、ブラケット6は、ミラーベース4に回動可能に支持される軸部21と、軸部21から延出する支持アーム部22とを一体に備える。
軸部21は、略円柱状で、後述するセットプレート40の支軸42、及び配線ハーネス100が挿通される挿通孔21hが貫通形成されている。
支持アーム部22は、板状のプレート部22pと、プレート部22pの適宜個所に形成された補強リブ22qとが一体に形成されている。支持アーム部22の一面側には、ミラー13(図1参照)を保持するとともに、ミラー13の角度を調整する調整機構50が設けられている。
また、軸部21及び支持アーム部22には、外方に向けて延び、ミラーハウジング11が固定される固定部23が形成されている。
ミラーベース4は、車両のドアに固定されるステー30と、ブラケット6とステー30との間に設けられ、ブラケット6を可倒可能に支持するセットプレート40と、これらステー30及びセットプレート40を覆うカバー7(図1参照)と、を備えている。
図3は、ドアミラーを構成するステーの斜視図である。図4は、ドアミラーの取付面を、取付面に直交する方向から見た図である。
図3、図4に示すように、ステー30は、車両のドア(図示無し)にボルトや係合爪等によって固定される。ステー30には、配線ハーネス100(図2参照)を挿通させる挿通孔30hが形成されている。
また、ステー30においてセットプレート40に対向する側には、取付面31が形成されている。この取付面31には、挿通孔30hの径方向外側に、周方向に間隔をあけて、例えば3個所に、位置決め凹部(位置決め部)32A,32B,32Cが形成されている。
ここで、位置決め凹部32A,32B,32Cのうち、二つの位置決め凹部32A,32Bは、取付面31に対向する側から見たときに、円形状をなしている。これに対し、位置決め凹部32A,32B,32Cのうちの残る一つの位置決め凹部32Cは、取付面31に対向する側から見たときに、位置決め凹部32A,32Bよりも大きな矩形状をなしている。
これら位置決め凹部32A,32B,32Cの底面には、ボルト挿通孔32hがそれぞれ形成されている。
図5は、ドアミラーを構成するセットプレートを斜め下方から見た斜視図である。図6は、セットプレートを斜め上方から見た斜視図である。
図5、図6に示すように、セットプレート40は、円盤状のベース部41と、ベース部41の一面側から直交して突出する支軸42と、を一体に備える。また、セットプレート40には、ベース部41および支軸42を貫通し、配線ハーネス100(図2参照)を挿通させる挿通孔(配線挿通孔)40hが形成されている。
図5に示すように、ベース部41の他面側には、挿通孔40hの径方向外側に、周方向に間隔をあけて、例えば3個所に、位置決めボス(被位置決め部)43A,43B,43Cが下方に向かって突出して形成されている。ここで、位置決めボス43A,43B,43Cのうち、二つの位置決めボス43A,43Bは、円柱状をなしている。これに対し、位置決めボス43A,43B,43Cのうちの残る一つの位置決めボス43Cは、位置決めボス43Cよりも大きな角柱状をなしている。
位置決めボス43A,43B,43Cには、雌ネジ孔43hがそれぞれ形成されている。
セットプレート40は、位置決めボス43A,43B,43Cを、図3に示したステー30の位置決め凹部32A,32B,32Cに挿入し、各ボルト挿通孔32hに挿通させたボルト(図示無し)を雌ネジ孔43hに螺着させることで、ステー30に固定されている。
ここで、位置決め凹部32A,32B及び位置決めボス43A,43Bが円形であるのに対し、位置決め凹部32C及び位置決めボス43Cが略矩形状であるので、ステー30に対するセットプレート40の周方向における取付方向を誤ることがない。
図6に示すように、セットプレート40において、ベース部41の中央部には、支軸42が、ブラケット6側に向かって突出するよう設けられている。
ベース部41は、その一面側に、支軸42の径方向外側に設けられ、周方向に連続する位置拘束部材(第一位置拘束部)45と、位置拘束部材45のさらに径方向外側に設けられた外周突起(第二位置拘束部)46と、を備える。
位置拘束部材45は、ベース部41においてブラケット6の軸部21に対向するベース面41fに、支軸42の径方向外側に沿って周方向に連続するよう形成されている。
位置拘束部材45の上面45tには、周方向に間隔を空けて、それぞれ下方に窪む第一凹部(第一被係合部)47Aと第二凹部(第二被係合部)47Bとが形成されている。この実施形態において、第一凹部47Aと第二凹部47Bとは、位置拘束部材45の周方向に等間隔に例えば三組が設けられている。
第一凹部47A、第二凹部47Bは、それぞれ下方に向かって周方向長さが漸次縮小する逆台形状に形成されている。また、第一凹部47Aと第二凹部47Bとは、位置拘束部材45の上面45tからの深さが互いに異なり、第一凹部47Aは、第二凹部47Bよりも深さが大きく設定されている。
外周突起46は、ベース部41のベース面41fの外周部から上方に突出して形成されている。この外周突起46は、ベース部41の周方向の一部に所定角度範囲だけ連続して形成されている。外周突起46は、支軸42の中心軸に直交する面内に位置する上面46tと、支軸42の中心軸に平行な面内に位置する側端面(回動規制部)46sと、を備えている。外周突起46は、位置拘束部材45の上面45tよりも高く設定されている。
この外周突起46の上面46tには、周方向において所定の位置に下方に窪む第三凹部(第三被係合部)48が形成されている。第三凹部48は、下方に向かって周方向長さが漸次縮小する逆台形状に形成されている。
図7は、ブラケットの軸部を斜め下方から見た斜視図である。
図7に示すように、ブラケット6の軸部21において、セットプレート40に対向する端部21sには、挿通孔21hの径方向外側に形成された噛合部24と、噛合部24のさらに径方向外側に設けられた係合爪(第二係合部)25及びストッパー突起(ストッパー部材)26とを備えている。
噛合部24は、挿通孔21hの中心軸に直交する対向面27と、対向面27に周方向に等間隔に形成された凸部(第一係合部)28と、を備えている。これら凸部28は、位置拘束部材45の第一凹部47A又は第二凹部47Bに選択的に係合する。凸部28は、それぞれ対向面27から離間するにしたがって周方向長さが漸次小さくなる台形状に形成されている。このような凸部28は、この実施形態において、例えば三組が設けられている。
噛合部24の径方向外側には、対向面27に対し上方(セットプレート40から離間する側)にオフセットした位置に、周方向に連続するサブ対向面29が形成されている。
係合爪25及びストッパー突起26は、サブ対向面29から、下方(セットプレート40に接近する側)に突出して形成されている。
係合爪25は、サブ対向面29から離間するにしたがって、周方向長さが漸次小さくなる台形状に形成されている。
ストッパー突起26は、挿通孔21hの中心軸に直交するよう形成された下端面26bと、挿通孔21hに平行な側端面26cと、を備えている。
ブラケット6は、セットプレート40の支軸42が軸部21の挿通孔21hに挿入されることにより、車両のドアにステー30を介して固定されたセットプレート40の支軸42回りに回動可能に支持される。また、ブラケット6の軸部21は、セットプレート40の支軸42との間に設けられたコイルスプリング等の付勢部材(図示無し)によってセットプレート40側に付勢されている。
このようなブラケット6は、噛合部24、係合爪25及びストッパー突起26と、セットプレート40の位置拘束部材45及び外周突起46との噛合により、ミラーハウジング11の姿勢を、使用位置と、格納位置と、前可倒位置との間で切り換え可能となっている。
ここで、使用位置とは、ドアミラー1が、ミラーハウジング11が車幅方向の外側に向かうに従い後方に向けて傾斜し、車両の運転者がミラー13によって後方を視認できる状態の位置である。格納位置は、ドアミラー1が、駐車時等にミラーハウジング11を車体側面に沿うよう、使用位置から車体後方側に傾倒した状態の位置である。前可倒位置は、例えば車両を後退させているときにドアミラー1を障害物等に衝突させてしまった場合に、その衝撃を緩和するため、使用位置からミラーハウジング11が前方に傾倒した状態の位置である。
図8は、使用位置におけるセットプレートとブラケットとの係合状態を示す図である。
同図に示すように、使用位置では、セットプレート40の位置拘束部材45に形成された第一凹部47Aに、ブラケット6の軸部21に形成された凸部28が係合することで、ミラーハウジング11の姿勢が維持されている。ここで、凸部28及び第一凹部47Aは、それぞれ周方向3個所に設けられており、ミラーハウジング11の姿勢を維持する拘束力が確実に発揮される。
使用位置から格納位置や前可倒位置に移行するには、ミラーハウジング11を外力によって支軸42回りに回動させる。すると、それぞれ台形状の凸部28と第一凹部47Aとが、周方向両側の傾斜面28s、47s同士が摺動することで、セットプレート40に対し、ミラーハウジング11が周方向に移動しつつ、セットプレート40から離間する上方に変位する。そして、凸部28の下端面28tが位置拘束部材45の上面45tに突き当たりながら、ミラーハウジング11が周方向に移動する。
図9は、格納位置におけるセットプレートとブラケットとの係合状態を示す図である。
同図に示すように、格納位置では、セットプレート40の位置拘束部材45に形成された第二凹部47Bに、ブラケット6の軸部21に形成された凸部28が係合することで、ミラーハウジング11の姿勢が維持されている。
ここで、第二凹部47Bは、第一凹部47Aよりも浅く形成されている。また、凸部28は、位置拘束部材45に形成された第二凹部47Bから僅かに浮き上がった状態になる。このため、格納位置におけるミラーハウジング11の姿勢を維持する拘束力は、使用位置における拘束力よりも弱く、より軽い力でミラーハウジング11を回動させることができる。
図10は、前可倒位置におけるセットプレートとブラケットとの係合状態を示す図である。
また、同図に示すように、前可倒位置では、セットプレート40に形成された外周突起46の側端面46sにブラケット6の軸部21に形成されたストッパー突起26が周方向から突き当たることで、ミラーハウジング11の前方への回動角度が規制される。この状態で、外周突起46に形成された第三凹部48に、軸部21に形成された係合爪25が係合することで、ミラーハウジング11の姿勢が維持される。
ここで、第三凹部48は、第一凹部47A、第二凹部47Bよりも浅く形成されている。また、使用位置から前倒し位置に移行する際には、外周突起46の上面46t上に係合爪25が乗り上げ、ミラーハウジング11は、使用位置や格納位置に対し、持ち上がった状態となる。つまり、係合爪25は、外周突起46に形成された第三凹部48から浮き上がった状態になる。このため、前倒し位置におけるミラーハウジング11の姿勢を維持する拘束力は、使用位置及び格納位置における拘束力よりも弱い。
(効果)
このように、本実施形態では、ドアミラー1は、ミラー13を収納するミラーハウジング11と、ミラーハウジング11を支持するブラケット6と、車両に固定されるステー30と、ステー30に固定され、ブラケット6を車両の前後方向に回動可能に支持する支軸42、及び配線が挿通される挿通孔40hを有したセットプレート40と、を備える。セットプレート40は、支軸42及び挿通孔40hの径方向外側に形成され、ミラーハウジング11を、支軸42回りの回動方向における使用位置と格納位置とにそれぞれ位置拘束するための第一凹部47A及び第二凹部47Bを有した位置拘束部材45と、位置拘束部材45に対し、支軸42の径方向で異なる位置に形成され、ミラーハウジング11を回動方向における前可倒位置に位置拘束するための第三凹部48、及びミラーハウジング11の回動方向への回動角度を規制する側端面46sを有した外周突起46と、を備える。ブラケット6は、位置拘束部材45の第一凹部47A及び第二凹部47Bに選択的に係合する凸部28と、凸部28に対して径方向で異なる位置に形成され、第三凹部48に係合する係合爪25と、側端面46sに突き当たるストッパー突起26と、を備える。
このような構成によれば、凸部28を、第一凹部47A及び第二凹部47Bに選択的に係合させることで、ミラーハウジング11を使用位置、格納位置に位置拘束することができる。また、係合爪25が第三凹部48に係合することで、ミラーハウジング11を前可倒位置に位置拘束することができる。また、ストッパー突起26と外周突起46とが周方向で突き当たることで、ミラーハウジング11の前可倒方向への回動角度が規制される。
また、位置拘束部材45と外周突起46とを径方向で異なる位置に形成すればよいので、挿通孔40hが大径化したとしても、セットプレート40が大径化するのを抑えることができる。
このようにして、セットプレート40の大径化を抑えつつ、可倒式のドアミラー1としての所要の機能を実現することが可能となる。
さらに、第一凹部47A,第二凹部47Bは、第三凹部48よりも深く形成されている。さらに、第一凹部47A、第二凹部47B、凸部28は、周方向複数個所(この実施形態では3個所)に設けられているため、ミラーハウジング11を使用位置と格納位置とに確実に拘束できる。
これに対し、第三凹部48は、第一凹部47A、第二凹部47Bよりも浅く形成され、さらに、第三凹部48及び係合爪25は、周方向一個所のみに設けられている。さらに、係合爪25は、外周突起46に形成された第三凹部48から浮き上がった状態になる。このため、ミラーハウジング11は、前可倒位置における位置拘束力を、使用位置や格納位置に比較し、大幅に低減することができる。
また、ドアミラー1は、外周突起46が、周方向に一定長連続して形成され、係合爪25が外周突起46と支軸42の軸方向で互いに対向している状態では、第一凹部47A及び第二凹部47Bと凸部28とが軸方向に互いに離間する。
このような構成によれば、使用位置及び格納位置から前可倒位置に移行するときには、係合爪25が外周突起46と支軸42の軸方向で互いに対向することで、第一凹部47A及び第二凹部47Bと凸部28とが互いに係合することなく離間する。したがって、使用位置及び格納位置から前可倒位置への移行動作をスムーズに行うことができる。
また、ドアミラー1は、ステー30とセットプレート40との連結部分において、周方向複数個所において互いに係合する位置決め凹部32A,32B,32Cと位置決めボス43A,43B,43Cのうち、一個所の位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cとの周方向におけるクリアランスが、他の個所の位置決め凹部32A,32Bと位置決めボス43A,43Bとのクリアランスよりも小さい。
このような構成によれば、複数個所の位置決め凹部32A,32B,32Cと位置決めボス43A,43B,43Cとのクリアランスが大きいと、ステー30とセットプレート40との間に、周方向のガタが生じる。また、複数個所全ての位置決め凹部32A,32B,32Cと位置決めボス43A,43B,43Cとのクリアランスを小さくしてしまうと、ステー30の位置決め凹部32A,32B,32Cとセットプレート40の位置決めボス43A,43B,43Cとを噛み合わせるのが困難となり、組立性が低下してしまう。
これに対し、一個所のみにおいて、位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cとのクリアランスを小さくすれば、ステー30の位置決め凹部32A,32B,32Cとセットプレート40の位置決めボス43A,43B,43Cとを噛み合わせを容易に行いつつ、ステー30とセットプレート40との位置決め精度を高めることができる。
また、ドアミラー1は、一個所の位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cとが、他の個所の位置決め凹部32A,32Bと位置決めボス43A,43Bと形状が異なる。
このような構成によれば、他の個所とは形状が異なる一個所の位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cとを組み合わせることで、ステー30とセットプレート40との周方向の向きを容易に合わせることができる。
さらに、一個所の位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cとが、略矩形状である。
このような構成によれば、位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cとを円形とした場合に比較すると、位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cを矩形状とすることで、位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cとが点接触ではなく直線的に接触するため、位置決め凹部32Cと位置決めボス43Cとの位置決めを安定的に行うことができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述の各実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上記実施形態において、セットプレート40側に、第一凹部47A、第二凹部47B、第三凹部48を形成し、ブラケット6側に凸部28、係合爪25を設けたが、セットプレート40側に凸部を形成し、ブラケット6側に凹部を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、支軸42の径方向外側に位置拘束部材45を設け、外周突起46を位置拘束部材45のさらに径方向外側に形成したが、外周突起46を位置拘束部材45の内周側に形成してもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1…ドアミラー、6…ブラケット、11…ミラーハウジング、13…ミラー、25…係合爪(第二係合部)、26…ストッパー突起(ストッパー部材)、28…凸部(第一係合部)32A,32B,32C…位置決め凹部(位置決め部)、40…セットプレート、40h…挿通孔(配線挿通孔)、42…支軸、43A,43B,43C…位置決めボス(被位置決め部)、45…位置拘束部材(第一位置拘束部)、46…外周突起(第二位置拘束部)、46s…側端面(回動規制部)、47A…第一凹部(第一被係合部)、47B…第二凹部(第二被係合部)、48…第三凹部(第三被係合部)、100…配線ハーネス

Claims (4)

  1. ミラーを収納するミラーハウジングと、
    前記ミラーハウジングを支持するブラケットと、
    車両に固定されるステーと、
    前記ステーに固定され、前記ブラケットを前記車両の前後方向に回動可能に支持する支軸、及び配線が挿通される配線挿通孔を有したセットプレートと、を備え、
    前記セットプレートは、
    前記支軸及び前記配線挿通孔の径方向外側に形成され、前記ミラーハウジングを、前記支軸回りの回動方向における第一の位置と第二の位置とにそれぞれ位置拘束するための第一被係合部及び第二被係合部を有した第一位置拘束部と、
    前記第一位置拘束部に対して前記支軸の径方向で異なる位置に形成され、前記ミラーハウジングを前記回動方向における第三の位置に位置拘束するための第三被係合部、及び前記ミラーハウジングの前記回動方向への回動角度を規制する回動規制部を有した第二位置拘束部と、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記第一位置拘束部の前記第一被係合部及び前記第二被係合部に選択的に係合する第一係合部と、
    前記第一係合部に対して前記径方向で異なる位置に形成され、前記第三被係合部に係合する第二係合部と、
    前記回動規制部に突き当たるストッパー部材と、
    を備え
    前記第二位置拘束部は、周方向に一定長連続して形成され、前記第二係合部が前記第二位置拘束部と前記支軸の軸方向で互いに対向している状態では、前記第一被係合部及び前記第二被係合部と前記第一係合部とが前記軸方向に互いに離間することを特徴とするドアミラー。
  2. 前記ステーには、前記支軸回りの周方向複数個所に、前記ステーに対する前記セットプレートの周方向位置を位置決めする位置決め部が形成され、
    前記セットプレートには、前記支軸回りの周方向複数個所に、前記位置決め部に係合する被位置決め部が形成され、
    周方向複数個所において互いに係合する位置決め部と前記被位置決め部のうち、一個所の前記位置決め部と前記被位置決め部との前記周方向におけるクリアランスが、他の個所の前記位置決め部と前記被位置決め部とのクリアランスよりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1記載のドアミラー。
  3. 一個所の前記位置決め部と前記被位置決め部とが、他の個所の前記位置決め部と前記被位置決め部と形状が異なる請求項に記載のドアミラー。
  4. 一個所の前記位置決め部と前記被位置決め部とが、略矩形状であることを特徴とする請求項に記載のドアミラー。
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