JP6625362B2 - 防火戸 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に設置される防火戸に関する。
従来から、商業施設および病院等の建物に設置される防火戸が知られている。その一例である特許文献1に記載の防火戸は、間口に取り付けられる縦枠、間口に対して固定される固定壁、および、固定壁に沿って移動するドアを備える。固定壁は、耐熱ガラス、および、耐熱ガラスの上部、下部、ならびに、一対の側部を支持している枠体を備える。
特開平8−284544号公報
特許文献1の防火戸は、耐熱ガラスの四方が枠体により支持されているため、耐熱ガラスの露出面積が少なく、美観が高められにくい。
本発明の目的は、美観が高められる防火戸を提供することである。
(1)本発明の一形態に従う防火戸は、間口に対して固定される固定壁を含む防火戸であって、前記固定壁は、耐熱ガラス、前記耐熱ガラスの一方の側部を支持し、間口に取り付けられる縦枠、前記耐熱ガラスの他方の側部を支持する中方立、および、前記耐熱ガラスの下部を支持する巾木を備える。
この防火戸によれば、耐熱ガラスの上部が枠体により支持されておらず、また、縦枠が耐熱ガラスの一方の側部を支持する役割を兼ねているため、従来の防火戸と比較して耐熱ガラスの露出面積が大きくなる。このため、防火戸の美観が高められる。
(2)上記防火戸に従属する一形態によれば、前記固定壁の上方に配置されている無目を備え、前記中方立は、前記防火戸の高さ方向に延び、前記中方立の端部および前記耐熱ガラスの上部と、前記無目の底壁との間に間隔が形成されている。
この防火戸によれば、中方立の端部および耐熱ガラスの上部と、無目の底壁との間に間隔が形成されているため、防火戸が設置されている建物内で火災が発生した場合、中方立および耐熱ガラスが防火戸の高さ方向に熱膨張しても、無目の底壁まで伸長できる。このため、耐熱ガラスが中方立により支持されている状態が維持されやすい。
(3)上記防火戸に従属する一形態によれば、前記中方立は、中空の形状であり、前記中方立の内部に配置され、前記中方立のうちの少なくとも火炎にさらされる部分に芯材を備える。
この防火戸によれば、中方立のうちの少なくとも火炎にさらされる部分に芯材を備えるため、中方立のうちの火炎にさらされる部分の温度が上昇しにくい。このため、中方立のうちの火炎にさらされる部分と他の部分との温度差が大きくなりにくい。これにより、中方立が熱膨張したとき、防火戸の高さ方向において、中方立の部位ごとの延び量の差が大きくなりにくく中方立が防火戸の高さ方向に沿って熱膨張しやすい。このため、中方立が耐熱ガラスを支持している状態が維持されやすく、中方立から耐熱ガラスが外れにくい。
(4)上記防火戸に従属する一形態によれば、前記防火戸は、前記固定壁に沿って移動するドアを備え、前記中方立は、前記ドアと面する第1の壁、および、前記防火戸の前後方向において空間を介して前記第1の壁と対向する第2の壁を備え、前記芯材は、前記第2の壁の内面と接触している。
第1の壁は、ドアと面しているため、火炎にさらされにくい。一方、第2の壁は、防火戸により区画される室外空間または室内空間に面する壁であるため、防火戸が設置されている建物で火災が発生したときに火炎にさらされやすい部分となる。
この防火戸によれば、中方立のうちの火炎にさらされやすい部分である第2の壁の内面に芯材が接触しているため、第2の壁の温度が上昇しにくい。このため、中方立のうちの第2の壁とその他の部分との温度差が大きくなりにくい。このため、中方立が防火戸の高さ方向に沿って熱膨張しやすい。
(5)上記防火戸に従属する一形態によれば、前記中方立は、前記防火戸の前後方向に延び、前記第1の壁と前記第2の壁とを繋ぐ第3の壁を備え、前記芯材は、前記第3の壁の内面に接触している部分をさらに備える。
この防火戸によれば、芯材が、火炎にさらされやすい第3の壁の内面に接触しているため、第3の壁の温度が上昇しにくい。このため、火炎にさらされやすい第2の壁および第3の壁とその他の部分との温度差が大きくなりにくく、中方立が防火戸の高さ方向に沿って熱膨張しやすい。なお、防火戸の前後方向は、建物内において防火戸により区画される室内外の方向である。
(6)上記防火戸に従属する一形態によれば、前記芯材の前記第2の壁の内面に接触している部分、および、前記芯材の前記第3の壁の内面に接触している部分の少なくとも一方は、前記防火戸の高さ方向に延びる形状である。
この防火戸によれば、中方立の内部のより広い範囲に芯材が配置されるため、中方立の部位ごとの温度の偏りが大きくなりにくい。このため、中方立がより防火戸の高さ方向に沿って熱膨張しやすい。
(7)上記防火戸に従属する一形態によれば、前記無目の前記底壁に取り付けられたブラケットを備え、前記ブラケットは、前記防火戸の高さ方向に延びる長孔が形成され、前記中方立の端部は、前記長孔に挿入されたボルトを介して前記ブラケットと繋がり、前記ボルトは、前記長孔の上端と間隔をあけて配置されている。
この防火戸によれば、中方立の端部は、長孔に挿入されたボルトを介してブラケットと繋がっているため、長孔に沿った方向、すなわち、防火戸の高さ方向に沿った方向に中方立が熱膨張しやすい。このため、中方立から耐熱ガラスがより外れにくい。
(8)上記防火戸に従属する一形態によれば、前記無目は、前記底壁から前記防火戸の高さ方向の下方に突出し、前記無目を構成する部材の位置決めをするガイド板を備え、前記ガイド板は、前記中方立と面する位置に切り欠きが形成されている。
この防火戸によれば、無目のガイド板に切り欠きが形成されているため、中方立が防火戸の高さ方向に沿って熱膨張したときに、中方立と無目のガイド板とが接触して中方立が変形することが抑制される。このため、中方立から耐熱ガラスがより外れにくい。
(9)上記防火戸に従属する一形態によれば、前記耐熱ガラスは、低膨張防火ガラスである。
耐熱ガラスのうちの中方立に支持されている側部は、火炎に直接的にさらされにくいため、火炎に直接的にさらされた部分よりも温度が上昇しにくく、熱膨張しにくい。このため、耐熱ガラスのうちの火炎にさらされた部分と中方立に支持されている側部との間に熱応力が生じるおそれがある。
この防火戸によれば、耐熱ガラスとして低膨張防火ガラスが用いられているため、熱膨張率を小さくできる。このため、耐熱ガラスに温度差が生じても熱応力を小さくでき、耐熱ガラスの耐久性が高められる。
本発明にかかる防火戸によれば、美観が高められる。
実施形態の防火戸の外観の正面図。 図1のD2−D2線に沿う断面図。 図1の中方立および無目の背面側の分解斜視図。 図1の中方立および無目の背面側の斜視図。
(実施形態)
図1に示されるように、引き分け式の防火戸1は、建物内に形成された間口300の長手方向において対向して配置された一対の縦枠2、および、一対の縦枠2の上方に配置され、一対の縦枠2により固定支持されている無目100を備える。防火戸1は、さらに、2つの固定壁10と、2つの固定壁10が並べられている方向に沿って移動する2つの引戸80を備える。無目100には、引戸80を移動させる駆動部90が収容されており、駆動部90が引戸80を駆動方向ZBに移動させることにより、2つの引戸80が2つの固定壁10の間の出入口を開閉する。なお、防火戸1は、1つの固定壁10、および、駆動部90により駆動される1つの引戸80を備える片引き式であってもよい。また、引戸80は、ドアの一例であり、防火戸1は、引戸80に代えて、駆動部90により駆動される開戸、または、駆動部90により駆動される折戸を備えていてもよい。
縦枠2は、鉄またはステンレスにより形成され、防火戸1の高さ方向ZAに延びている。固定壁10は、防火戸1の高さ方向ZAに延びる中方立20、および、中方立20と縦枠2との間に配置され、引戸80の駆動方向ZBに延びる巾木60を備える。縦枠2は、耐熱ガラス70の一方の側部を支持している。中方立20は、耐熱ガラス70の他方の側部を支持している。巾木60は、耐熱ガラス70の下部を支持している。耐熱ガラス70としては、例えば、ホウケイ酸硝子を熱処理することにより耐熱性が高められた低膨張防火ガラスが用いられている。
引戸80は、鉄またはステンレスにより形成された矩形状の枠体81、および、枠体81により支持されている耐熱ガラス82を備える。引戸80は、戸車を有するドアハンガ210,220を介して無目100内に配置された走行レール(図示略)に吊り下げられ、駆動方向ZBにスライド自在に支持されている。耐熱ガラス82としては、例えば、ホウケイ酸硝子を熱処理することにより耐熱性が高められた低膨張防火ガラスが用いられている。
駆動部90は、電気モータ91、電気モータ91の出力軸と減速機(図示略)を介して連結されている駆動スプロケット92、引戸80の駆動方向ZBにおいて駆動スプロケット92と間隔をあけて配置されている従動スプロケット93、ならびに、駆動スプロケット92と従動スプロケット93とに巻き掛けられているチェーン94を有する。チェーン94は、互いに移動方向が異なる第1の部分94Aおよび第2の部分94Bを有する。第1の部分94Aと2つの引戸80のうちの一方の枠体81とは、第1のドアハンガ210を介して接続されている。第2の部分94Bと2つの引戸80のうちの他方の枠体81とは、第2のドアハンガ220を介して接続されている。電気モータ91の駆動力がチェーン94を介してドアハンガ210,220に伝達されることにより、引戸80が開閉する。なお、無目100内には、駆動部90の他に、防火戸1が設置されている建物内で火災が発生したことが検出されたときに、引戸80を閉じ方向に移動させるための自動閉鎖装置(図示略)が配置されている。
図3に示されるように、中方立20は、防火戸1の高さ方向ZAに延び、中空の形状である本体部30、本体部30の内部に配置されている芯材40、および、本体部30の外周面に取り付けられている煙返し50を備える。なお、図3においては、耐熱ガラス70の図示を省略し、無目100のうちの一部を図示している。
図2に示されるように、本体部30は、引戸80と面する第1の壁31、および、防火戸1の前後方向ZCにおいて空間および芯材40を介して第1の壁31と対向する第2の壁32を備える。本体部30は、さらに、防火戸1の前後方向ZCに延び、第1の壁31と第2の壁32とを繋ぐ第3の壁33、および、引戸80を支持している第4の壁34を備える。なお、防火戸1の前後方向ZCは、建物内において防火戸1により区画される室内外の方向である。また、図2においては、引戸80の一部を二点鎖線で模式的に示している。
第1の壁31は、2枚の板状の部材が重ね合わせられることにより形成されている。
第2の壁32は、2枚の板状の部材が重ね合わせられることにより形成されている。第2の壁32は、防火戸1が設置される建物内において、防火戸1により区画される室外空間または室内空間に面する壁である。このため、第2の壁32は、防火戸1が設置されている建物で火災が発生したときに火炎にさらされやすい部分である。
第3の壁33は、3枚の板状の部材が重ね合わせられることにより形成されている。第3の壁33は、ボルト230が挿入される孔33Aが形成されている。第3の壁33は、防火戸1が設置される建物内において、防火戸1により区画される室外空間または室内空間に面する壁である。このため、第3の壁33は、防火戸1が設置されている建物で火災が発生したときに火炎にさらされやすい部分である。
第4の壁34は、複数の板状の部材が重ね合わせられることにより形成されている。第4の壁34には、第3の壁33に向けて凹む凹部34Aが形成されている。凹部34Aには、耐熱ガラス70の一方の側部を挟み込む一対のバックアップ材35、および、凹部34Aと耐熱ガラス70との隙間をシールする難燃性の一対のシール材36が配置されている。
芯材40は、比熱が高い材料により形成されている。芯材40の材料の好ましい一例は、鉄である。芯材40は、第2の壁32の内面に接触している第1の部分41、および、第3の壁33の内面に接触している第2の部分42を含む。第1の部分41と第2の部分42とは、一体的に形成されている。
図3に示されるように、第1の部分41は、防火戸1の高さ方向ZAに延びる形状である。防火戸1の高さ方向ZAにおける第1の部分41の寸法は、防火戸1の高さ方向ZAにおける第2の壁32の寸法と実質的に等しい。第1の部分41は、第2の壁32の内面に溶接されている。
第2の部分42は、防火戸1の高さ方向ZAに延びる形状である。防火戸1の高さ方向ZAにおける第2の部分42の寸法は、防火戸1の高さ方向ZAにおける第3の壁33の寸法と実質的に等しい。防火戸1の高さ方向ZAにおける第2の部分42の寸法は、防火戸1の高さ方向ZAにおける第1の部分41の寸法と実質的に等しい。第2の部分42は、第3の壁33の内面に溶接されている。第2の部分42は、ボルト230が螺合される雌ねじ42Aが形成されている。
図3または図4に示されるように、無目100は、駆動部90(図1参照)を収容しているメインケース110、および、無目100の底壁111から防火戸1の高さ方向ZAの下方に突出しているガイド板120を備える。
メインケース110は、鉄により形成されている。メインケース110の底壁111には、ボルト140が挿入される2つの孔111Aが形成されている。メインケース110は、ブラケット130を介して、中方立20と繋がっている。
ガイド板120は、鉄により形成されている。ガイド板120は、例えば、無目100の底壁111に取り付けられるカバー部材等の無目100を構成する部材の位置決めのために形成されている。ガイド板120は、引戸80の駆動方向ZBに延びる形状であり、中方立20と面する位置に切り欠き121が形成されている。
ブラケット130は、中方立20の第3の壁33に取り付けられている中方立取付部131、および、メインケース110の底壁111に取り付けられているケース取付部132を備える。中方立取付部131とケース取付部132とは、例えば鉄により一体的に形成されている。
中方立取付部131は、防火戸1の高さ方向ZAに延びる形状の長孔131Aが形成されている。図2に示されるように、長孔131A、および、第3の壁33に形成されている孔33Aに挿入されたボルト230が、芯材40の第2の部分42に形成されている雌ねじ42Aと螺合することにより、中方立20に対してブラケット130が固定される。図4に示されるように、ボルト230は、長孔131Aの上端と間隔をあけて配置されている。本実施形態では、ボルト230は長孔131Aの下端と接触している。
図3に示されるように、ケース取付部132は、ボルト140が挿入される2つの孔132Aが形成されている。2つの孔132A、および、メインケース110の底壁111の孔111Aに挿入されたボルト140がメインケース110内に配置された芯材150に形成されている雌ねじ(図示略)と螺合することによりブラケット130と無目100とが固定される。
図2を参照して、防火戸1の作用および効果について説明する。
本実施形態では、防火戸1が設置されている建物内において防火戸1により区画される空間のうち、第2の壁32および第3の壁33が面する空間で火災が発生した場合、すなわち、中方立20の温度がより上昇しやすい場合を例に説明する。
第1の壁31は、わずかな隙間を介して引戸80と面しているため、火災が発生したときに火炎にさらされにくい。また、第4の壁34は、耐熱ガラス70を支持しているため、火炎にさらされにくい。一方、第2の壁32および第3の壁33は、防火戸1により区画される室外空間または室内空間に面する壁であるため、火災が発生したときに火炎にさらされやすい。
防火戸1は、中方立20のうちの少なくとも火炎にさらされる部分である、第2の壁32および第3の壁33に芯材40を備えるため、第2の壁32および第3の壁33の温度が上昇しにくい。このため、中方立20のうちの第2の壁32および第3の壁33と他の部分との温度差が大きくなりにくい。これにより、中方立20が熱膨張したとき、防火戸1の高さ方向ZAにおける中方立20の部位ごとの延び量の差が大きくなりにくく、中方立20が防火戸1の高さ方向ZAに沿って熱膨張しやすい。このため、中方立20が耐熱ガラス70を支持している状態が維持されやすく、中方立20から耐熱ガラス70が外れにくい。
本実施形態の防火戸1は、さらに以下の効果を奏する。
(1)耐熱ガラス70の上部が枠体により支持されておらず、また、縦枠2が耐熱ガラス70の一方の側部を支持する役割を兼ねているため、従来の防火戸と比較して耐熱ガラス70の露出面積が大きくなる。このため、防火戸1の美観が高められる。
(2)中方立20の端部および耐熱ガラス70の上部と、無目100の底壁111との間に間隔が形成されているため、防火戸1が設置されている建物内で火災が発生した場合、中方立20および耐熱ガラス70が防火戸1の高さ方向ZAに熱膨張しても、無目100の底壁111と接触しにくい。このため、耐熱ガラス70が中方立20により支持されている状態が維持されやすい。
(3)芯材40の第1の部分41、および、芯材40の第2の部分42が、防火戸1の高さ方向ZAに延びる形状であるため、中方立20の内部のより広い範囲に芯材40が配置される。このため、中方立20の部位ごとの温度の偏りが大きくなりにくく、中方立20がより防火戸1の高さ方向ZAに沿って熱膨張しやすい。
(4)中方立20の端部は、長孔131Aに挿入されたボルト230を介してブラケット130と繋がっているため、長孔131Aに沿った方向、すなわち、防火戸1の高さ方向ZAに沿った方向に中方立20が熱膨張しやすい。このため、中方立20から耐熱ガラス70がより外れにくい。
(5)無目100のガイド板120に切り欠き121が形成されているため、中方立20が防火戸1の高さ方向ZAに沿って熱膨張したときに、中方立20と無目100のガイド板120とが接触して中方立20が変形することが抑制される。このため、中方立20から耐熱ガラス70がより外れにくい。
(6)耐熱ガラス70のうちの中方立20に支持されている側部は、火炎に直接的にさらされにくいため、火炎に直接的にさらされた部分よりも温度が上昇しにくく、熱膨張しにくい。このため、耐熱ガラス70のうちの火炎にさらされた部分と中方立20に支持されている側部との間に熱応力が生じるおそれがある。防火戸1は、耐熱ガラス70として低膨張防火ガラスが用いられているため、熱膨張率を小さくできる。このため、耐熱ガラス70に温度差が生じても熱応力を小さくでき、耐熱ガラス70の耐久性が高められる。
(変形例)
上記実施形態に関する説明は、本発明に従う防火戸が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う防火戸は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
(変形例1)
上記実施形態において、芯材40の形状および寸法を、例えば以下の(a)〜(i)のようにしてもよい。
(a)第1の部分41または第2の部分42を省略してもよい。
(b)第1の部分41と第2の部分42とを別体により形成してもよい。
(c)第1の部分41および第2の部分42の少なくとも一方を、鉄以外の材料により形成してもよい。
(d)第1の部分41と第2の壁32とを1つ、または、複数のボルトにより固定してもよい。
(e)第2の部分42と第3の壁33とを1つ、または、複数のボルトにより固定してもよい。
(f)防火戸1の高さ方向ZAにおける第1の部分41の寸法を、防火戸1の高さ方向ZAにおける第2の壁32の寸法よりも短い寸法、または、防火戸1の高さ方向ZAにおける第2の壁32の寸法よりも長い寸法にしてもよい。
(g)防火戸1の高さ方向ZAにおける第2の部分42の寸法を、防火戸1の高さ方向ZAにおける第3の壁33の寸法よりも短い寸法、または、防火戸1の高さ方向ZAにおける第3の壁33の寸法よりも長い寸法にしてもよい。
(h)中方立20の形状に応じて、中方立20のうちの火炎にさらされやすい部分は変化する。このため、中方立20の内部において芯材40が配置される箇所は、中方立20の形状に応じて任意に変更可能である。
(i)芯材40は、例えば、無目100に支持されていてもよい。すなわち、芯材40は、中方立20に直接的に取り付けられていなくてもよく、中方立20のうちの火炎にさらされやすい部分と接触していればよい。
(変形例2)
上記実施形態において、固定壁10および無目100の構成を、例えば以下の(a)または(b)のようにしてもよい。
(a)無目100のガイド板120の切り欠き121を省略してもよい。
(b)長孔131Aの上端と下端との間にボルト230が配置されていてもよい。すなわち、ボルト230は、長孔131Aの上端と間隔をあけて配置されていればよい。
1 :防火戸
2 :縦枠
10 :固定壁
20 :中方立
31 :第1の壁
32 :第2の壁
33 :第3の壁
40 :芯材
60 :巾木
70 :耐熱ガラス
80 :引戸
100 :無目
111 :底壁
120 :ガイド板
121 :切り欠き
130 :ブラケット
131A:長孔
230 :ボルト
300 :間口

Claims (5)

  1. 間口に対して固定される固定壁と、
    前記固定壁に沿って移動するドア
    前記固定壁に設けられた耐熱ガラスと、
    前記耐熱ガラスの一方の側部を支持して間口に取り付けられる縦枠と、
    前記耐熱ガラスの他方の側部を支持する中方立と、
    前記耐熱ガラスの下部を支持する巾木と、
    前記間口の上方に配置されている無目と、を含む防火戸であって、
    前記中方立は、前記防火戸の高さ方向に延びる中空の形状であり、前記中方立の端部と前記無目の底壁との間に間隔が形成され、
    さらに、記中方立は、前記ドアと面する第1の壁と、前記防火戸の前後方向において空間を介して前記第1の壁と対向する第2の壁と、前記防火戸の前後方向に延びて前記第1の壁と前記第2の壁とを繋ぐ第3の壁と、前記中方立の内部に配置される芯材とを備え、
    記芯材は、前記中方立の前記第2の壁の内面、および、前記中方立の前記第3の壁の内面の少なくともいずれか一方に接触して配置されている
    防火戸。
  2. 前記芯材の前記第2の壁の内面に接触している部分、および、前記芯材の前記第3の壁の内面に接触している部分の少なくとも一方は、前記防火戸の高さ方向に延びる形状である
    請求項1に記載の防火戸。
  3. 前記無目の前記底壁に取り付けられたブラケットを備え、
    前記ブラケットは、前記防火戸の高さ方向に延びる長孔が形成され、
    前記中方立の端部は、前記長孔に挿入されたボルトを介して前記ブラケットと繋がり、
    前記ボルトは、前記長孔の上端と間隔をあけて配置されている
    請求項1または2に記載の防火戸。
  4. 前記無目は、前記底壁から前記防火戸の高さ方向の下方に突出し、前記無目を構成する部材の位置決めをするガイド板を備え、
    前記ガイド板は、前記中方立と面する位置に切り欠きが形成されている
    請求項3に記載の防火戸。
  5. 前記耐熱ガラスは、低膨張防火ガラスである
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の防火戸。
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