以下、適宜図面を参照しながら、本発明に係る監視システム及び監視方法を具体的に開示した実施形態(以下、本実施形態という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、本発明に係る監視システムの一例として、監視カメラシステムを例示して説明する。本実施形態のセンサーライトは、例えばユーザの自宅の敷地内(例えば屋内や、庭等の敷地内の屋外も含む)に設置される監視カメラシステムに適用されるものとして説明する。但し、本実施形態のセンサーライトは、ユーザの自宅の敷地内の防犯用途に限定されず、店舗、工場、オフィス等の事業所のうちいずれかにおける防犯用途として使用されてもよいことは言うまでもない。また、本実施形態のセンサーライトは、防犯目的として使用されず、設置場所を行き来する人に対する使い勝手を向上するために使用されるものであっても構わない。
なお、本発明は、監視システムに限定されず、監視システムにおける監視方法として表現することも可能であり、また監視システムの一例としての監視カメラシステムに含まれるセンサーライトの装置カテゴリとして規定することもできる。
図1は、本実施形態のセンサーライト90が組み込まれた監視カメラシステム5のシステム構成の一例を示す図である。監視カメラシステム5は、例えば宅内8に設置されており、固定電話機の親機10、2台の子機20A,20B、2台のカメラ30(例えば屋内カメラ30A,監視カメラ30B)、各種のセンサ40(例えば人感センサ40A,40B,煙センサ40C,開閉センサ40D)、スマートプラグ80、センサーライト90、スマートフォン50及び無線ルータ60から構成される。なお、この監視カメラシステム5の構成は一例であり、種々の態様に変更可能である。
親機10は、監視カメラシステム5における各種の機器との通信に関するゲートウェイとしての役割を有する。つまり、親機10は、監視カメラシステム5の全体の動作を制御する制御装置であり、例えばDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)の無線通信方式を用いて、子機、カメラ、センサ等と通信可能に接続される。また、親機10は、無線LANを用いた無線ルータ60を介してインターネット65(ネットワーク)に接続される。また、親機10は、有線で固定電話網85に接続され、子機20A,20Bと他の固定電話機800との間で通話を可能とするための仲介処理を行う。また、親機10は、他の固定電話機800との間で直接に通話を行ってもよい。また、親機10は、差込口10aに挿入された子機20Aを充電する機能を有する。
子機20A,20Bは、DECTの通信方式で親機10と接続され、親機10と通話可能である。特に、2台の子機20A,20Bを区別する必要が無い場合、子機20と総称する。
各種のセンサ40(例えば人感センサ40A,40B,煙センサ40C,開閉センサ40D)は、DECTの通信方式で親機10と接続される。ここでは、センサとして、窓の開閉を検出する開閉センサ40D、煙を感知する煙センサ40C、及び赤外線によって人物を感知する人感センサ40A、40Bが用いられる。特に、これらのセンサの種類を区別する必要が無い場合、センサ40と総称する。また、後述するように、カメラ30に内蔵された赤外線センサ313(図4参照)も、人感センサとして用いられる。
2台のカメラ(例えば屋内カメラ30A,監視カメラ30B)は、通話機能を有し、DECTの通信方式で親機10と接続されて、子機20A,20Bとの間で通話が可能である。ここでは、カメラとして、屋外を撮像する監視カメラ30B、及び宅内8を撮像する屋内カメラ30Aが用いられる。特に、カメラの種類を区別する必要が無い場合、カメラ30と総称する。
スマートプラグ80は、DECTを用いた無線通信機能を有し、DECTの無線通信方式で親機10と接続される。スマートプラグ80は、親機10から送信される指示に従い、スマートプラグ80自身に接続された各種の電気機器(例えばエアーコンディショナ、照明器具、カメラ30、センサ40)に電力を供給する商用交流電源又は直流電源の通電又は遮断を切り替える。スマートプラグ80の詳細については後述する。
センサーライト90は、監視エリア(例えば宅内の庭、玄関)に居る人物の動きを検知し、夜間等で周囲が暗いと、点灯して監視エリアの周囲を照明する。なお、センサーライト90の輝度は、監視エリアを明るく照明できる程度に高くてもよいし、警告灯として使える程度に低くてもよい。センサーライト90は、DECTを用いた無線通信機能を有し、DECTの無線通信方式を用いて親機10と接続される。センサーライト90は、親機10を介してスマートフォン50からセンサーライト90の動作条件(以下、「シナリオ」ともいう)を任意に設定可能である。センサーライト90の詳細については後述する。
携帯電話端末としてのスマートフォン50は、無線LANを用いた無線ルータ60を介して親機10と接続され、3G(第3世代)や4G(第4世代)等の各種の通信方式を用いた携帯電話網75を介して、他の携帯電話機70や不図示の他のスマートフォン等と接続される。
図2は、本実施形態の監視カメラシステム5における親機10の内部構成の一例を示すブロック図である。親機10は、制御部109と、記憶部103と、操作部105と、表示部106とを含む構成である。親機10は、各種の入力操作を受け付け、また、表示部106に画像等の情報を表示する。制御部109は、呼制御部110及び音声ストリーム処理部112を内蔵し、通話の呼制御や音声データの処理等を行う。なお、表示部106は、タッチパネルを用いて構成されてもよい。このタッチパネルに対応する表示部106は、ユーザの操作を受け付けて制御部109に出力するとともに、制御部109から渡された表示データ(例えば後述するスマートコントロール設定画面GMのデータ)を表示する。
また、親機10は、画像メモリ制御部115と、画像メモリ116とを有し、カメラ30で撮像されかつカメラ30から転送された画像データ等を受信して画像メモリ116に記憶する。
また、親機10は、無線LAN制御部121と、無線LAN通信I/F部122とを有し、無線LANで接続された無線ルータ60を介してスマートフォン50、カメラ30等と画像データ及び音声データを送受信する。
また、親機10は、DECTプロトコル制御部108と、DECT無線I/F部107とを有し、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)の無線通信方式を用いて、子機20、センサ40、カメラ30、スマートプラグ80及びセンサーライト90との間でそれぞれ無線接続、無線通信を行う。
また、親機10は、音声バス117と、音声入出力制御部104と、スピーカ129と、マイク128とを有し、外部に対して音声の入出力を行う。
また、親機10は、固定電話回線I/F部101を有し、固定電話網85に接続された外部の固定電話機800と通話可能である。なお、上述したように、親機10は、固定電話網85に接続された外部の固定電話機800と子機20A,20Bとの間で通話が可能となるように通話時における音声データの各種処理を制御してもよい。
また、親機10は、子機/携帯端末充電部126を有し、差込口10aに挿入された子機20或いはスマートフォン50を充電する。
また、親機10は、USB通信I/F部127を有し、USB(Universal Serial Bus)規格のインタフェースを有する機器やメモリ等とデータを送受信する。
また、親機10は、各種のセンサ40(例えば人感センサ40A,40B,煙センサ40C,開閉センサ40D)と複数のカメラ30をそれぞれ関連付けて記憶部103に書き込んで登録する。例えば人感センサ40Bと監視カメラ30Bとは、屋外の近接した場所に設置されているので、関連付けて登録される。また、監視カメラ30Bは、後述するように、人感センサである赤外線センサ313(図4参照)を一体として内蔵するので、赤外線センサ313とも関連付けて登録される。また、人感センサ40Aと、煙センサ40Cと開閉センサ40Dとは、いずれも宅内8に設置されているので、屋内カメラ30Aとそれぞれ関連付けて登録される。
図3は、本実施形態の監視カメラシステム5における子機20の内部構成の一例を示すブロック図である。子機20は、制御部247と、記憶部242と、操作部244と、表示部245とを含む構成である。子機20は、各種の入力操作を受け付け、表示部245に画像等の情報を表示する。
また、子機20は、DECTプロトコル制御部249と、DECT無線I/F部248とを有し、DECTの無線通信方式を用いて親機10、センサ40及びカメラ30との間でそれぞれの無線接続、無線通信を行う。
また、子機20は、音声バス255と、音声入出力制御部243と、スピーカ252と、マイク251とを有し、外部(例えば外部の固定電話機800)に対して音声の入出力を行って通話する。
図4は、本実施形態の監視カメラシステム5におけるカメラ30の内部構成の一例を示すブロック図である。カメラ30の一例としての屋内カメラ30A及び監視カメラ30Bは、いずれもほぼ同じ仕様を有する。カメラ30は、制御部309と、記憶部303と、操作部305とを含む構成である。カメラ30は、撮像に関する動作を行うとともに、入力操作を受け付ける。
また、カメラ30は、DECTプロトコル制御部317と、DECT無線I/F部318とを有し、DECTの無線通信方式を用いて親機10との間で無線接続、無線通信を行う。
また、カメラ30は、無線LAN制御部321と、無線LAN通信I/F部322とを有し、無線LANで接続された無線ルータ60を介して親機10、スマートフォン50等と画像データ及び音声データを送受信する。
また、カメラ30は、音声バス307と、音声入出力制御部304と、スピーカ329と、マイク328とを有し、外部(例えば子機20A,20B)に対して音声の入出力を行って通話する。
また、カメラ30は、撮像部312と、画像メモリ制御部316と、画像メモリ315とを有し、撮像部312で撮像された画像データを画像メモリ315に記憶する。撮像部312は、レンズ及び撮像素子(例えばCCD(Charged Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ)を有する。
カメラ30は、人感センサとして、PIR(Passive Infra Red)センサである赤外線センサ(集電センサ)313を一体に内蔵する。赤外線センサ313は、人(人物)が発する熱(赤外線)の変化を検出して人の存在を感知する。カメラ30は、例えば商用交流電源又は直流電源により構成される電源部314を有する。
図5は、本実施形態の監視カメラシステム5におけるセンサ40の内部構成の一例を示すブロック図である。センサ40は、制御部447と、記憶部442と、表示ランプ445とを含む構成である。センサ40は、対象(例えば侵入者。以下同様。)を検出した場合に、表示ランプ445を点灯する等、所定の検出動作を行う。
また、センサ40は、DECTプロトコル制御部449と、DECT無線I/F部448とを有し、DECTの無線通信方式を用いて親機10と無線接続、無線通信を行い、対象を検出すると、センサ検出情報を親機10に送る。
センサ部453は、センサ40の種類によって異なる。例えば人感センサ40A,40Bの場合、センサ部453は、赤外線の変化によって人を感知するPIRセンサである。窓等の開閉を検出する開閉センサ40Dの場合、センサ部453は、開閉によってオン/オフに切り替わるリードスイッチである。煙センサ40Cの場合、センサ部453は、発光した光が煙によって遮光されることで煙を感知する発光・受光部である。
充電池450は、充電可能な電池であり、センサ40の各部に必要な電力を供給する。
図6は、本実施形態の監視カメラシステム5におけるスマートフォン50の内部構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン50は、制御部506と、記憶部504と、表示/操作部(タッチパネル)503とを含む構成である。スマートフォン50は、各種の入力操作を受け付け、タッチパネル503に画像等の情報を表示する。制御部506は、後述するように、カメラ30の機能やセンサーライト90の設定情報やシナリオを設定可能な監視機能制御部514を内蔵する。タッチパネル503は、表示部及び操作部が一体化された表示入力部であり、画面に画像やアイコン等の情報を表示したり、センサーライト90の設定情報の生成画面(不図示)やシナリオの設定画面(例えば図13参照)を表示したりするとともに、使用者による画面へタップ操作(又はタッチ操作)を受け付ける。
また、スマートフォン50は、3G/4Gプロトコル制御部502と、3G/4G無線I/F部501とを有し、3G(第3世代)や4G(第4世代)の無線通信方式を用いて、携帯電話網75に接続された携帯電話機70や他のスマートフォンと無線接続、無線通信を行う。
また、スマートフォン50は、音声バス515と、音声入出力制御部505と、スピーカ513と、マイク512とを有し、外部に対して音声の入出力を行う。
また、スマートフォン50は、無線LAN制御部507と、無線LAN通信I/F部508とを有し、無線LANで接続された無線ルータ60を介して親機10、カメラ30等と画像データ及び音声データを送受信する。また、スマートフォン50は、スマートフォン50を操作するユーザの入力操作があると、その操作による信号を、無線ルータ60を介して親機10に送信し、さらに親機10を介して、センサーライト90、スマートプラグ80等の設定情報を新規に作成したり、その設定情報を任意に変更したりすることが可能である。
また、スマートフォン50は、USB通信I/F部511を有し、USB(Universal Serial Bus)規格のインタフェースを有する機器やメモリ等とデータを送受信する。
図7は、本実施形態の監視カメラシステム5におけるスマートプラグ80の内部構成の一例を示すブロック図である。スマートプラグ80は、制御部847、記憶部842、及び表示ランプを備えた表示部845を有する。記憶部842には、スマートプラグ80が親機10との間でDECTを用いた無線通信を行うことで設定又は変更が可能なON/OFF条件に関するスケジュール設定情報が登録される。
また、スマートプラグ80は、DECTプロトコル制御部849、及びDECT無線I/F部848を有し、DECTの無線通信方式を用いて親機10と無線通信による接続を行い、この無線通信による接続を介して送信される信号(つまり、親機10からの切替制御信号)に従って、個々のスマートプラグ80に接続される各電気機器(例えばエアーコンディショナ、照明器具、カメラ30、センサ40)へ商用交流電源又は直流電源の供給又は遮断を切り替える。
また、スマートプラグ80は、スイッチ部850を有する。スイッチ部850は、例えば宅内8の配電盤(不図示)から接続された宅内8の各種の位置(例えばダイニングルーム、リビングルーム、ベッドルーム等の位置)に表出されたコンセント端子(不図示)に接続されるプラグ端子851と電気機器に接続されるコンセント端子852との間で、電源としての電力の供給線の接続又は遮断を行う。スイッチ部850は、例えばソレノイドコイル853によって駆動され、ソレノイドコイル853に交流電源からの駆動電流を流すことによってスイッチ部850を閉結し、プラグ端子851とコンセント端子852との間を導通させる。また、スイッチ部854は、制御部847の制御によってソレノイドコイル853に流す駆動電流をON/OFFさせる。
プラグ端子851とスイッチ部850との間には電流検出素子855が設けられ、プラグ端子851とコンセント端子852の間で電流が流れると、電流検出素子855が検知し、検知信号を制御部847へ送る。制御部847は、例えば操作部841からの入力操作があると、電流検出素子855からの検知信号を受けた場合に電気機器への電力を供給している量(電力供給量)を表示部845に表示する。
制御部847は、例えばユーザの操作に基づくスマートフォン50からの指示により親機10からスマートプラグ80の動作モードの指示信号がDECT無線I/F部848において受信された場合には、プラグ端子851とコンセント端子852との間を導通させるための切替制御信号をスイッチ部854に出力する。これにより、プラグ端子851とコンセント端子852との間が導通する。一方、制御部847は、例えばユーザの操作に基づくスマートフォン50からの指示により親機10からスマートプラグ80の動作停止モードの指示信号がDECT無線I/F部848において受信された場合には、プラグ端子851とコンセント端子852との間を非導通させるための切替制御信号をスイッチ部854に出力する。これにより、プラグ端子851とコンセント端子852との間が非導通となる。
また、制御部847は、記憶部842に記憶されているスケジュール設定情報を参照し、スケジュール設定情報に含まれる動作モードの時間になると、プラグ端子851とコンセント端子852との間を導通させるための切替制御信号をスイッチ部854に出力する。これにより、プラグ端子851とコンセント端子852との間が導通する。なお、動作モードの時間中では、例えばユーザの操作に基づくスマートフォン50からの指示により親機10から送信された動作停止モードの指示信号がDECT無線I/F部848において受信されない限り、プラグ端子851とコンセント端子852との間の導通状態は維持される。
一方、制御部847は、記憶部842に記憶されているスケジュール設定情報を参照し、スケジュール設定情報に含まれる動作停止モードの時間になると、プラグ端子851とコンセント端子852との間を非導通させるための切替制御信号をスイッチ部854に出力する。これにより、プラグ端子851とコンセント端子852との間が非導通となる。なお、動作停止モードの時間中では、例えばユーザの操作に基づくスマートフォン50からの指示により親機10から送信された動作モードの指示信号がDECT無線I/F部848において受信されない限り、プラグ端子851とコンセント端子852との間の非導通状態は維持される。
図8は、本実施形態の監視カメラシステム5におけるセンサーライト90の内部構成の一例を示すブロック図である。センサーライト90は、プロセッサ901と、DECT無線I/F部902と、DECTプロトコル処理部903と、メモリ904と、照度センサ905と、動作センサ906と、ライト907と、電池908とを含む構成である。
プロセッサ901は、DECT無線I/F部902及びDECTプロトコル処理部903を介して、DECTの無線通信方式を用いて親機10との間で無線接続、無線通信を行う。センサーライト90は、親機10との間で無線通信を行うことで、各種のセンサ40、スマートフォン50、スマートプラグ80等の機器と接続可能である。
また、プロセッサ901は、点灯時間計測タイマ901z、消灯遅延時間計測タイマ901y及び点灯継続時間計測タイマ901xを内蔵する。
点灯時間計測タイマ901zは、ライト907の点灯時間を計測する。以下、点灯時間の計測値の符号として「Ta」を用い、点灯時間の設定値の符号として「Tam」を用いる。
消灯遅延時間計測タイマ901yは、消灯遅延時間を計測する。消灯遅延時間は、動作センサ906によって移動体(例えば人物)の動きが検知されなくなってからライト907を消灯させるまでの移動体の非検知状態の継続時間を示す。以下、消灯遅延時間の計測値の符号として「Td」を用い、消灯遅延時間の設定値の符号として「Tdm」を用いる。
点灯継続時間計測タイマ901xは、ライト907が点灯し始めてから点灯を継続している時間を示す点灯継続時間を計測する。点灯継続時間には、上限値が設けられている。この上限値は、センサーライト90がバッテリ駆動であることに鑑みて、ライト907が連続して点灯することが可能な点灯時間の最大値である。ライト907は、この上限値まで点灯した場合には、プロセッサ901により強制的に消灯させられることになる。以下、点灯継続時間の計測値の符号として「Tc」を用い、点灯継続時間の設定値(つまり、上述した上限値)の符号として「Tcm」を用いる。なお、点灯時間計測タイマ901zにより計測された点灯時間を点灯継続時間として用いることもでき、この場合には、点灯継続時間計測タイマ901xはセンサーライト90から省かれてもよい。
プロセッサ901は、点灯継続時間計測タイマ901xによって計測されるライト907の点灯継続時間の計測値Tcが、メモリ904に記憶された点灯継続時間の設定値(つまり、上述した上限値)Tcmを超えると、消灯遅延時間の計測値Tdの状況に拘わらず、ライト907を強制的に消灯させる。
また、プロセッサ901は、後述するように、消灯遅延時間計測タイマ901yによって計測される消灯遅延時間の計測値Tdと、メモリ904に記憶された消灯遅延時間の設定値Tdmとを比較し、この比較結果に応じて、ライト907の点灯/消灯を制御する。
プロセッサ901は、ライト907が消灯中に人感を検知した場合には、ライト907の点灯時間の計測を開始するとともに、ライト907の点灯を開始する。
プロセッサ901は、ライト907の点灯中に、消灯遅延時間の計測値Tdが消灯遅延時間の設定値Tdmを超え、かつ、ライト907の点灯時間の計測値Taがライト907の点灯時間の設定値Tamを超えたと判定した場合に、ライト907を消灯する。例えばライト907の点灯時間の設定値Tamが30秒、消灯遅延時間の設定値Tdmが5秒、ライト907の点灯時間の計測値Taが25秒の時点で人感が検知されなくなった場合を考える。この場合、人感が検知されなくなってから5秒間人感の非検知状態が継続すれば、消灯遅延時間の計測値Tdが消灯遅延時間の設定値Tdm(5秒)に達し、かつライト907の点灯時間の計測値Taがライト907の点灯時間の設定値Tam(30秒)に達するので、ライト907は消灯する。この例では、ライト907は計30秒点灯していたことになる。
また、プロセッサ901は、センサーライト90が電池駆動であるため、親機10との間ではDECTの無線通信方式を用いて通信可能ではあるが、親機10との間で無線通信を行う必要がある時(例えば人感検知時や親機10との間の定期通信時)を除けば、通信をスリープモード(つまり、通信を行っていないモード)に設定している。これにより、センサーライト90は、親機10との間で常時通信モードに設定する必要が無いので、消費電力の増大を抑制することが可能である。
本実施形態では、消灯遅延時間の設定値Tdmは、例えば2通りの方法で設定可能である。第1の設定方法では、プロセッサ901は、消灯遅延時間テーブル170(図11参照)を予めメモリ904に記憶しておき、この消灯遅延時間テーブル170を参照し、ライト907の点灯時間の設定値Tamに対応する消灯遅延時間の設定値Tdmを読み出して取得する。
また、第2の設定方法では、プロセッサ901は、ライト907の点灯時間を計測し、この計測値Taの所定割合(例えば点灯時間の計測値Taの10%)を計算し、この計算した値を消灯遅延時間の設定値Tdmとして設定する。なお、この所定割合は、10%に限らず、5%,20%等、任意の値に設定可能である。
また、消灯遅延時間の設定値Tdmは、スマートフォン50を操作するユーザの設定入力により、親機10を介してセンサーライト90に設定されてもよい。例えばスマートフォン50を操作するユーザの設定操作により入力された消灯遅延時間の設定値Tdmの情報がスマートフォン50から親機10に対して送信されると、消灯遅延時間の設定値Tdmの情報が親機10において受信される。その後、親機10は、センサーライト90に消灯遅延時間の設定値Tdmの情報を送信する。センサーライト90は、消灯遅延時間の設定値Tdmの情報を受信すると、メモリ904に書き込むことで設定を完了することができる。
また、例えばライト907の点灯時間の設定値Tamが20秒であったが点灯していた点灯時間の計測値Taが70秒を経過した時に、ようやく人物の動きが検知されなくなり、その後消灯遅延時間の間に非検知状態が継続した場合を想定する。この場合、第1の設定方法では、消灯遅延時間テーブル170を参照すると、消灯遅延時間の設定値Tdmは5秒である。一方、第2の設定方法では、人物の動きが検知されなくなるまでの点灯時間の計測値Taの10%として、消灯遅延時間の設定値Tdmは7秒である。従って、第1の設定方法ではライト907は合計75秒間点灯し、一方、第2の設定方法ではライト907は合計77秒間点灯する。つまり、第1の設定方法で消灯遅延時間の設定値Tdmが設定される場合、第2の設定方法で設定される場合に比べて、ライト907が点灯する時間は2秒縮まり、バッテリ駆動のセンサーライト90にとっては消費電力が低減する点で好ましい。一方で、第2の設定方法で設定される場合には、第1の設定方法で設定される場合に比べて2秒間長くライト907が点灯するので、人物の動きが検知されなくなったとしてもライト907の点灯時間を一定程度確保する観点ではより好ましいといえる。
また、例えばライト907の点灯時間の設定値Tamが20秒であったが点灯していた点灯時間の計測値Taが20秒を経過した時に、ようやく人の動きが検知されなくなり、その後消灯遅延時間の間に非検知状態が継続した場合を想定する。この場合、第1の設定方法では、消灯遅延時間テーブル170を参照すると、消灯遅延時間の設定値Tdmは5秒である。一方、第2の設定方法では、点灯時間の計測値Taの10%として、消灯遅延時間の設定値Tdmは2秒である。従って、第1の設定方法ではライト907は合計25秒間点灯し、一方、第2の設定方法ではライト907は合計22秒間点灯する。つまり、第1の設定方法と第2の設定方法のいずれで消灯遅延時間の設定値Tdmを設定すれば良いかは、人の動きが検知されなくなった時点までのライト907の点灯時間の計測値Taの長短に依存する。なお、第1の設定方法と第2の設定方法とのうちいずれかの設定方法により、消灯遅延時間の設定値Tdmが設定される。
消灯遅延時間を設定する方法として、第1の設定方法/第2の設定方法は、センサーライト90に内蔵された操作スイッチ(図示せず)、或いは親機10を介してスマートフォン50によって選択可能である。
ライト907は、例えば光源である白色LEDと、この白色LEDから投射される光を前方に反射するリフレクタとで構成される。なお、光源としては、白色LEDに限らず、白色以外のカラーLED、白熱灯、蛍光灯、ハロゲンランプ、キセノンランプ等であってもよい。本実施形態では、消費電力が少なく、かつ、自然光に近い白色LEDを用いる。
メモリ904は、プロセッサ901が実行する制御プログラムや各種データを記憶する。各種データには、後述する設定情報テーブル160、消灯遅延時間テーブル170等が含まれる。
センサの一例としての照度センサ905は、周囲の明るさを感知するものであり、人間の眼が感じる光の波長に近い波長の領域の光を感知する、つまり人間の眼に近い分光感度特性を有するフォトダイオードである。なお、照度センサ905には、イメージセンサを用いてもよく、この場合、イメージセンサの各画素の輝度値から照度を得るとともに、全画素の輝度値から画像を取得することも可能である。
センサの一例としての動作センサ906は、LED及びフォトダイオードを有し、監視エリアに向けてLEDから近赤外光を照射し、フォトダイオードでその反射光を受光し、反射光の変化に基づき、人物の動きを検知する。なお、ここでは、移動体の一例として、人物の動きを検知していたが、人物に限らず、犬、猫等の動物や、小型若しくは大型の車両やロボット等の構造物の動きを検知してもよい。また、ここでは、近赤外光を照射したが、可視光、紫外光等を照射し、その反射光の変化から、移動体の動きを検知してもよい。また、光を照射する代わりに、超音波を照射し、その反射波から移動体の動きを検知してもよい。また、動作センサ906は、移動体の動きを検知していたが、動きが極端に小さいと予想される移動体の場合には、移動体が動かなくてもその存在を検知できるものであってもよい。例えば動作センサ906として、人体が発する赤外光を感知する、人感センサとして、PIR(Passive Infra Red)センサである赤外線センサ(焦電センサ)を用いてもよい。集電センサを用いた場合、LEDのように発光しないので、省電力化が図られる。
電池908は、センサーライト90の電源として用いられる、例えば4本の単1乾電池である。なお、電池としては、マンガン乾電池、アルカリ乾電池等の一次電池だけでなく、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオン電池、鉛バッテリ等の充電可能な二次電池を用いてもよい。また、本実施形態では、センサーライト90の電源として、電池を用いたが、電池の代わりに、商用交流電源に接続され、商用交流を変換して所定の電圧を出力する電源装置を内蔵してもよい。
図9は、本実施形態のセンサーライト90の外観の一例を示す斜視図である。センサーライト90は、ライト本体91と、連結部92と、台座93とを有する。ライト本体91は、図8に示す各部の電子部品が実装された基板を内蔵する。ライト本体91の前面には、監視エリアに向けて照射可能なライト907が配置される。また、ライト本体91の前面には、照度センサ905及び動作センサ906が配置されている。
台座93は、連結部92を介してライト本体91を支持する矩形板である。矩形板は、4つの角部が丸い形状(R形状)を有する。台座93の四隅には、ねじが挿通される孔93zがそれぞれ穿設されている。
連結部92は、ライト本体91と台座93とを連結し、台座93に対してライト本体91の向きを手動で段階的に調整可能なヒンジ機構を有する。台座93を任意の角度を有する面(例えば、水平な面、垂直な面、傾斜した面)を持つ部材に取り付けても、ヒンジ機構を調節することで、ライト本体91の前面を監視エリアの所望の方向に向けることができる。本実施形態では、センサーライト90は、家の外壁150に取り付けられる。この取り付けでは、台座93に設けられた4ヶ所の孔93zにねじ94を通して締め付けることで、センサーライト90の台座93は外壁150に固定される。取り付け後、ライト907が監視エリア(例えば、玄関前、庭、ガレージ等)を照明できるように、連結部92を手動で動かし、ライト本体91の向きを調節する。なお、センサーライトの取付場所は、宅外である家の外壁に限らず、ベランダ、門、支柱等であってもよいし、宅内の物置等であってもよい。
上記構成を有する監視カメラシステム5におけるセンサーライト90の動作について説明する。
始めに、センサーライト90の動作に必要なデータとして、メモリ904に記憶されている設定情報テーブル160及び消灯遅延時間テーブル170について説明する。
図10は、本実施形態のセンサーライト90における設定情報テーブル160の登録内容の一例を示す図である。設定情報テーブル160は、例えば製造時等において、センサーライト90のメモリ904に予め記憶されている。なお、設定情報テーブル160の登録内容は、センサーライト90に搭載された操作スイッチ(不図示)により変更されてもよいし、ユーザのスマートフォン50の操作によって親機10を介して書き換えられてもよい。
設定情報テーブル160には、「ライト点灯時間」、「ライト点灯パターン」、「ライト点灯輝度」、「照度センサ感度」、及び「動作センサ感度」の各項目が登録されている。「ライト点灯時間」の項目には、動作センサ906で人物等の動きを検知した時、ライト907を点灯する時間、つまり点灯時間の設定値Tamが設定されている。この設定範囲は例えば0秒〜3分であり、点灯時間の設定値Tamの初期値は「20秒」である。
「ライト点灯パターン」の項目には、ライト907を点灯する場合の光り方として、「点灯」又は「点滅」が設定されている。初期値は「点灯」に設定される。「ライト点灯輝度」の項目には、ライト907を点灯する場合の明るさが設定されている。この設定範囲は例えば100〜300ルーメンである。初期値は「300ルーメン」である。
「照度センサ感度」の項目には、昼間等の明るい時に、動作センサ906が人の動きを検知しても、光らないようにするための照度センサ905の感度が設定されている。この設定範囲には、「明るい」(「普通」と比べて、少し明るくても、点灯を始める)、「普通」(薄暗い時から、点灯を始める)、「暗い」(「普通」と比べて、少し暗くなってから、点灯を始める)の3段階の設定が含まれる。初期値は「普通」である。
「動作センサ感度」の項目には、動作センサの検知感度が設定されている。この設定範囲には、「高」(「中」と比べて、少しの動作でも反応しやすくなる)、「中」(適度な反応)、「低」(「中」と比べて、反応しにくくなる)、「極低」(「中」と比べて、さらに反応しにくくなる)の4段階の設定が含まれる。初期値は「中」である。
「点灯継続時間」の項目には、センサーライト90が連続して点灯した後に強制的に消灯されるまでの時間の上限値が設定されている。この設定範囲には、例えば5分〜30分の設定可能な時間が含まれる。初期値は「15分」である。
なお、設定情報テーブル160に登録される項目としては、これら6つの項目に限定されず、他の項目、例えば天候(雨天は常に消灯)に応じた設定変更、一日当たりの点灯回数の制限値、点滅時の点滅周期、点灯時の輝度変化パターン等が含まれてもよい。
図11は、本実施形態のセンサーライト90における消灯遅延時間テーブル170の登録内容の一例を示す図である。消灯遅延時間テーブル170は、センサーライト90のメモリ904に予め記憶されている。なお、消灯遅延時間テーブル170の登録内容は、センサーライト90に搭載された操作スイッチ(不図示)により変更されてもよいし、ユーザのスマートフォン50の操作によって親機10を介して書き換えられてもよい。
消灯遅延時間テーブル170には、ユーザにより設定されたライト907の点灯時間の設定値Tamに対応する消灯遅延時間の設定値Tdmが登録されている。具体的には、点灯時間の設定値Tamが1分未満である場合、消灯遅延時間の設定値Tdmは5秒である。また、点灯時間の設定値Tamが1分以上である場合、消灯遅延時間の設定値Tdmは10秒である。これらの値は一例であり、任意の値に設定可能である。
さらに、監視カメラシステム5を構成する各機器の動作条件(つまり、後述するシナリオ)が設定されたスマートコントロール設定テーブル180について説明する。スマートコントロール設定テーブル180は、例えば親機10の記憶部103に記憶されている。スマートコントロール設定テーブル180の初期値の登録は、例えば製造時やメンテナンス時に行われる。また、スマートコントロール設定テーブル180の登録内容は、ユーザがスマートフォン50を操作してシナリオを親機10に登録することで、任意の時に追加・更新・削除可能である。つまり、ユーザがスマートフォン50等の外部機器を操作してシナリオを作成すると、外部機器はシナリオのデータを親機10に送信する。親機10は、外部機器から送信されたシナリオのデータを受信して記憶部103に書き込んで登録する。また、ユーザが親機10の表示部106(例えばタッチパネル)を操作してシナリオを作成すると、親機10は、表示部106に入力されたシナリオのデータを記憶部103に書き込んで登録する。これにより、ユーザは、上述した製造時やメンテナンス時に限定されず、任意の時にスマートコントロール設定テーブル180の内容を追加・更新・削除が可能である。
図12は、スマートコントロール設定テーブル180の登録内容の一例を示す図である。スマートコントロール設定テーブル180には、シナリオ番号毎に、「起動トリガ」、「動作デバイス」、「動作内容」、「動作開始条件」及び「動作内容(詳細)」の各項目が登録されている。ここで、シナリオとは、起動トリガの処理があった時に動作開始条件が満たされていると、動作デバイスが動作内容(具体的には、「動作内容(詳細)」により示される処理)を実行する、一連の処理(スマートコントロール)の設定内容を表す。
シナリオ番号1には、窓に取り付けられている開閉センサ40Dが開いた時、動作開始条件(警戒モード:外出警戒又は在宅警戒、動作時間帯:終日、繰り返し:毎日)を満たしている場合、カメラ30(例えば屋内カメラ30A)が撮像した映像を3分間録画するというシナリオが登録されている。つまり、このシナリオでは、外出時の警戒中や在宅時の警戒中に窓が開いたら、例えば泥棒が侵入したとして、窓を撮像範囲として含むように配置されたカメラ30(例えば屋内カメラ30A)で撮像を開始し、さらに撮像した映像を3分間録画も行うという、処理内容が示されている。これにより、警戒モード中に窓が開いたときの証拠映像を残すことが可能となる。
シナリオ番号2には、センサーライト90の動作センサ906が人の動き(つまり、人感)を検知した時に、動作条件(警戒モード:全モード、動作時間帯:22:00〜翌6:00、繰り返し:月〜金)を満たしている場合、スマートプラグ80がスイッチ部850を閉結してコンセント端子852に接続される電気機器の電源を10分間ONにするというシナリオが登録されている。つまり、このシナリオでは、センサーライト90が夜間に人の動きを検知すると、電気機器(例えばスタンドライト)が接続されたスマートプラグ80を10分間ONにする、という処理内容が示されている。これにより、夜間でも人がいるように見せかけることができる。
シナリオ番号3には、屋外に設置された監視カメラ30Bの赤外線センサ313が人感を検知した時に、動作条件(警戒モード:全モード、動作時間帯:22:00〜翌6:00、繰り返し:毎日)を満たしている場合、センサーライト90が、10秒間にわたって、300ルーメンの輝度でライトONの点滅動作を行う。つまり、このシナリオでは、監視カメラ30Bが夜間に人の動き(人感)を検知すると、センサーライト90が10秒間、300ルーメンの輝度で点滅する、という処理内容が示されている。これにより、夜間に屋外の監視カメラ30Bの人感の検知範囲にいる人等を威嚇することができる。
なお、これらのシナリオは、一例であり、任意のシナリオが登録されてもよいことは言うまでもない。例えば、ユーザがスマートフォン50を操作することで、日時、天候、曜日等を指定してセンサーライト90を点灯或いは消灯するシナリオを、スマートコントロール設定テーブル180に登録してもよい。これにより、親機10は、シナリオが満たされた場合に、センサーライト90に点灯指示或いは消灯指示を行うことができる。
図13は、スマートフォン50に表示されるスマートコントロール設定画面GMの一例を示す図である。このスマートコントロール設定画面GMには、センサーライト90を点灯するためのシナリオの設定項目が表示されている。
起動トリガ(Triggered by)の項目m1には、例えば玄関前に設置された監視カメラ(Entrance: Camera 1. Motion)が人感を検知した時が設定されている。
動作内容(Light On with)の項目m2には、例えば玄関前に設置されたセンサーライト(Entrance Motion Light 1)を点灯させる動作が設定されている。
動作内容(詳細)の1つとして、LEDの点灯の仕方(LED Light)の項目m3には、例えば点灯時間(Lighting Duration)の入力項目m31、明るさ(Brightness)の入力項目m32、及びパターン(Lighting Pattern)の項目m33が設定可能である。ここでは、点灯時間が10秒、明るさが300ルーメン、パターンが点滅(Flashing)に設定されている。
また、動作開始条件の1つとして、繰り返し(Repeat)の項目m4が設定可能である。ここでは、曜日(Days)の入力項目m41には、毎日(Everyday)が設定されている。
また、動作開始条件の1つとして、シナリオが動作するARMモード(Arm Mode)の項目m5が設定可能である。ARMモードは、在宅警戒モード(At Home Mode)の項目m51、外出警戒モード(Away Mode)の項目m52、及び警戒解除モード(Disarm Mode)の項目m53のそれぞれにチェックマークが付されることで設定される。全ての項目m51,m51,m53にチェックマークが付された場合、全モードが設定される。ここでは、全モードが設定されている。
なお、ARMモードは、監視カメラシステム5における親機10の動作状態を示すものであり、3つのモードからユーザにより1つのモードが選択されて設定される。
在宅警戒モード(At Home Mode)中では、居住者であるユーザが在宅中でも、例えば窓が開いた場合には、親機10は警報音を出力するとともに、そのユーザが所持するスマートフォン50に異常が発生した旨を通知する。
外出警戒モード(Away Mode)中では、居住者であるユーザが外出中に、例えば窓が開いた場合には、親機10は警報音を出力するとともに、そのユーザが所持するスマートフォン50に異常が発生した旨を通知する。
警戒解除モード(Disarm Mode)中では、居住者であるユーザが在宅中でも外出中でも、例えば窓が開いた場合に、親機10は警報音を出力せず、そのユーザが所持するスマートフォン50にも異常が発生した旨を通知しない。
また、スマートコントロール設定画面GMには、OKボタンm6及びCancelボタンm7が設けられている。スマートコントロール設定画面GMにおける設定項目で、親機10の記憶部103に記憶されているスマートコントロール設定テーブル180を更新又は新規に追加する場合、ユーザはOKボタンm6を押下する。一方、更新しない場合又は新規に追加しない場合には、ユーザはCancelボタンm7を押下する。
図14は、本実施形態のセンサーライト90におけるライト消灯中の動作手順の一例を説明するフローチャートである。この動作は、ライト907が消灯中、センサーライト90のプロセッサ901によって繰り返し実行される。
図14において、プロセッサ901は、親機10から点灯指示があったか否かを判定する(S1)。点灯指示が無いと判定された場合(S1、NO)、プロセッサ901は、動作センサ906によって人の動きが検知されたか否かを判定する(S2)。人の動きが検知されないと判定された場合(S2、NO)、プロセッサ901の処理はステップS1に戻る。
一方、人の動きが検知されたと判定された場合(S2、YES)、プロセッサ901は、周囲が設定値より明るいか否か、つまり、照度センサ905によって検知される照度が設定情報テーブル160の設定値(例えば「明るい」、「普通」、「暗い」のうち「普通」)より高いか否かを判定する(S3)。周囲が設定値より明るいと判定された場合(S3、YES)、センサーライト90は点灯する必要が無いため、プロセッサ901の処理はステップS1に戻る。
一方、周囲が設定値より暗いと判定された場合(S3、NO)、センサーライト90は点灯する必要があるため、プロセッサ901は、ライト907を点灯する(S4)。さらに、プロセッサ901は、ライト907の点灯と略同時に点灯時間計測タイマ901zにより、点灯時間の計測を開始する(S5)。さらに、プロセッサ901は、ライト907の点灯と略同時に点灯継続時間計測タイマ901xにより、点灯継続時間の計測を開始する(S6)。この後、プロセッサ901は、消灯中の処理を終了し、点灯中の処理に移行する。
一方、ステップS1で親機10から点灯指示があった場合(S1、YES)、プロセッサ901は、ステップS3と同様、周囲が設定値より明るいか否かを判定する(S7)。周囲が設定値より明るいと判定された場合(S7、YES)、センサーライト90は点灯する必要が無いため、プロセッサ901の処理はステップS1に戻る。
一方、周囲が設定値より暗い場合(S7、NO)、プロセッサ901は、ライト907を点灯する(S8)。さらに、プロセッサ901は、ライト907の点灯は親機10からの点灯指示に基づく旨の情報を保持するために、点灯指示フラグFtをオンにする(S9)。この後、プロセッサ901の処理はステップS6に進み、前述した点灯継続時間の計測が開始される。その後、プロセッサ901は、消灯中の処理を終了し、点灯中の処理に移行する。
図15は、本実施形態のセンサーライトにおけるライト点灯中の動作手順の一例を示すフローチャートである。図16は、図15に続くライト点灯中の動作手順の一例を説明するフローチャートである。図17は、図15及び図16に続くライト点灯中の動作手順の一例を説明するフローチャートである。この動作は、ライト907が点灯中、センサーライト90のプロセッサ901によって繰り返し実行される。
図15において、プロセッサ901は、点灯継続時間計測タイマ901xによって計測される点灯継続時間の計測値Tcが予め設定された点灯継続時間の設定値Tcm以上であるか否かを判定する(S11)。点灯継続時間の計測値Tcが点灯継続時間の設定値Tcm以上であると判定された場合(S11、YES)、プロセッサ901は、点灯指示フラグFtをオフに設定する(S12)。
なお、ライト907の点灯開始時から点灯継続時間の計測値Tcが点灯継続時間の設定値Tcmに達するまでの間に、ライト907が親機10からの点灯指示に基づいて点灯したことがある場合には、ステップS12において点灯指示フラグFtをオフにすることで、点灯指示フラグFtはオンからオフに変化する。しかし、ライト907の点灯開始時から点灯継続時間の計測値Tcが点灯継続時間の設定値Tcmに達するまでの間に、ライト907が動作センサ906における人の動き検知のみに基づいて点灯したことがある場合には、もともと点灯指示フラグFtはオフのままであるので、ステップS12の処理は省略される。
プロセッサ901は、消灯遅延時間計測タイマ901yによる消灯遅延時間の計測値Tdの計測を停止し、消灯遅延時間計測タイマ901yの計測値を値0にリセットする(S13)。なお、親機10からの点灯指示のみにより点灯していた場合には、消灯遅延時間計測タイマ901yによる計測は行われていないので、ステップS13の処理は省略される。
プロセッサ901は、動作センサ906による人の動き検知に基づいて点灯時間を計測している場合、点灯時間計測タイマ901zによる点灯時間の計測値Taの計測を停止し、点灯時間計測タイマ901zの計測値を値0にリセットする(S14)。なお、親機10からの点灯指示のみにより点灯していた場合には、ステップS14の処理は省略される。
プロセッサ901は、ライト907を消灯する(S15)。プロセッサ901は、点灯継続時間計測タイマ901xによる点灯継続時間の計測を停止し、点灯継続時間の計測値Tcを値0にリセットする(S16)。この後、プロセッサ901はライト907の点灯中における動作を終了する。
一方、点灯継続時間の計測値Tcが点灯継続時間の設定値Tcm未満である場合(S11、NO)、例えば点灯継続時間の計測値Tcが15分未満である場合、プロセッサ901は、ライト907の点灯中、親機10からの指示を受信したか否かを判定する(S17)。親機10からの指示は、例えばユーザがスマートフォン50を操作することに基づいて行われるか、又はスマートコントロール設定テーブル180に登録されたシナリオが満たされた場合に行われる。
親機10からの指示が消灯指示である場合(S17、消灯指示あり)、プロセッサ901は、親機10からの点灯指示フラグFtをオフに設定する(S18)。
一方、親機10からの指示が点灯指示である場合(S17、点灯指示あり)、プロセッサ901は、親機10からの点灯指示フラグFtをオンに設定する(S19)。
また、親機10からの指示がなかった場合(S17、何もなし)、プロセッサ901の処理はステップS20に進む。
図16において、プロセッサ901は、消灯遅延時間計測タイマ901yがスタート済であるか否か(つまり、消灯遅延時間を計測しているか否か)を判定する(S20)。消灯遅延時間の計測がスタート済でない場合としては、例えば前回のステップS20の処理時点から今回のステップS20の処理時点までの間に人がずっと居る(つまり、検知され続けている)場合と、人がずっと居ない(検知されていない)が親機10から点灯指示があった場合との2つが考えられる。
消灯遅延時間の計測がスタート済でない場合(S20、NO)、プロセッサ901は、現在動作センサ906によって人が検知されているか否かを判定する(S21)。人が検知されている場合(S21、YES)、つまり、センサーライト90の検知範囲に人が居る場合、プロセッサ901は、動作検知による点灯時間計測タイマ901zの計測が開始しているか否かを判定する(S22)。人の動作検知によってライト907の点灯時間の計測が開始している場合(S22、YES)、動作センサ906が人を検知しているので、プロセッサ901の処理はステップS11に戻る。
一方、人の動作検知によってライト907の点灯時間の計測が開始していない場合(S22、NO)、ステップS21において人の動きが検知されているので、プロセッサ901は、人の動作検知による点灯時間計測タイマ901zによる計測を開始する(S23)。この後、プロセッサ901の処理はステップS11に戻る。
また、ステップS21で人が検知されていない場合(S21、NO)、つまり、センサーライト90の検知範囲に人が居ない場合、プロセッサ901は、動作検知による点灯時間計測タイマ901zの計測が開始しているか否かを判定する(S24)。
ステップS24の処理時点までに点灯時間計測タイマ901zによる計測が開始していた場合(S24、YES)、人の動作検知状態が非検知状態に変化した(つまり、人が居なくなった)ので、プロセッサ901は、消灯遅延時間計測タイマ901yによる計測を開始する(S25)。プロセッサ901は、ライト907の点灯時間の計測値Taに対応した消灯遅延時間の設定値Tdmを計算する(S26)。ステップS26における消灯遅延時間の設定値Tdmは、前述した2通りの方法(つまり、第1の設定方法、第2の設定方法)により取得される。この後、プロセッサ901の処理はステップS11に戻る。
一方、ステップS24の処理時点までに動作検知による点灯時間計測タイマ901zの計測が開始していない場合(S24、NO)、プロセッサ901は、親機10からの指示による点灯指示フラグFtがオフであるか否かを判定する(S27)。親機10からの指示による点灯指示フラグFtがオフではないと判定された場合には(S27、NO)、親機10から消灯指示が送信された訳では無いので、センサーライト90の点灯を継続する必要があるため、プロセッサ901の処理はステップS11に戻る。
親機10からの指示による点灯指示フラグFtがオフである場合(S27、YES)、プロセッサ901は、ライト907を消灯する(S28)。消灯後、プロセッサ901は、点灯継続時間計測タイマ901xの計測を停止し、その計測値を値0にリセットする(S29)。この後、プロセッサ901はライト907の点灯中における動作を終了する。このように、センサーライト90が人を検知しておらず、かつ、親機10から消灯指示があった場合には、センサーライト90は消灯する。
図17において、ステップS20で消灯遅延時間計測タイマ901yがスタート済である場合(S20、YES)、センサーライト90の検知範囲において人が居た状態から人が居なくなったことになる。この場合、プロセッサ901は、動作センサ906によって人の動きが再び検知されたか否かを判定する(S30)。
ステップS30で人の動きの非検知が続いている場合(S30、NO)、プロセッサ901は、消灯遅延時間計測タイマ901yによって計測される消灯遅延時間の計測値Tdが消灯遅延時間の設定値Tdm以上であるか否かを判定する(S31)。消灯遅延時間の計測値Tdが消灯遅延時間の設定値Tdm未満である場合(S31、NO)、プロセッサ901の処理はステップS11に戻る。
一方、消灯遅延時間の計測値Tdが消灯遅延時間の設定値Tdm以上である場合(S31、YES)、プロセッサ901は、人の動作検知に基づいて点灯時間計測タイマ901zによって計測された点灯時間の計測値Taが、設定情報テーブル160に登録されている点灯時間の設定値Tam以上であるか否かを判定する(S32)。点灯時間の計測値Taが点灯時間の設定値Tam未満である場合(S32、NO)、プロセッサ901の処理はステップS11に戻る。
一方、点灯時間の計測値Taが点灯時間の設定値Tam以上である場合(S32、YES)、プロセッサ901は、点灯時間計測タイマ901zの計測を停止し、その計測値を値0にリセットする(S33)。さらに、プロセッサ901は、消灯遅延時間計測タイマ901yの計測を停止し、その計測値を値0にリセットする(S34)。そして、人の動きが検知されなくなったとして、プロセッサ901の処理はステップS27の処理に進む。ステップS27以降の処理では、上述したように、センサーライト90が人を検知しておらず、かつ親機10から消灯指示があった場合に、センサーライト90は消灯する。
また、ステップS30で動作センサ906によって人の動きが再び検知された場合(S30、YES)、センサーライト90が点灯を継続するために、プロセッサ901は、消灯遅延時間計測タイマ901yの計測を停止し、その計測値を値0にリセットする(S35)。この後、プロセッサ901の処理はステップS11に戻る。
以上により、本実施形態の監視カメラシステム5では、親機10は、センサーライト90を含む、監視カメラシステム5を構成する各機器と無線通信可能に接続されており、各機器に対して、スマートコントロール設定テーブル180に設定された動作を行うことができる。親機10は、例えばセンサーライト90における点灯の動作及び消灯の動作条件を記憶部103に記憶する。点灯の動作条件又は消灯の動作条件は、例えばスマートコントロール設定テーブル180に登録されたシナリオが満たされた場合や、ユーザがスマートフォン50を点灯或いは消灯する操作を直接に行った場合等が挙げられる。親機10は、点灯の動作条件が満たされた場合にセンサーライト90に点灯指示を送信する。また、親機10は、消灯の動作条件が満たされた場合にセンサーライト90に消灯指示を送信する。センサーライト90は、親機10から点灯指示を受信した場合又は移動体(例えば人物)を検知している場合に点灯する。一方、センサーライト90は、親機10から消灯指示を受信し、かつ人を検知しなくなってから一定時間の間に人の非検知状態が継続した場合に消灯する。
このように、本実施形態の監視カメラシステム5では、センサーライト90は、人の動きを検知した場合や、点灯の動作条件が満たされたとして親機10から送信された点灯指示を受信した場合に、すぐに点灯するので、センサーライト90の検知範囲(例えばセンサーライト90の付近)を通過するユーザの利便性を向上できる。
また、監視カメラシステム5では、センサーライト90による人の動作非検知が開始して一定時間の間その非検知状態が継続し、かつ親機10からの消灯指示があった場合に、センサーライト90が消灯する。これにより、監視カメラシステム5によれば、センサーライト90の検知範囲を通過するユーザがいなくなったらすぐに消去する訳では無いため、ユーザの利便性を向上できる。また、監視カメラシステム5では、親機10は、ユーザの意図に沿うように、センサーライト90の消灯時期を柔軟に可変することができる。例えば、ユーザは、親機10に対し、スマートフォン50を操作することで直接に消灯指示を行うこともできるし、或いは消灯するためのシナリオを登録することで、センサーライトの消灯時期を柔軟に可変することができる。
また、センサーライト90は、点灯に応じて点灯時間計測タイマ901zにより点灯時間を計測し、その後、移動体が検知されなくなった場合に消灯遅延時間計測タイマ901yにより消灯遅延時間の計測を開始するとともに、消灯遅延時間の設定値Tdmを取得する。センサーライト90は、消灯遅延時間の計測値Tdが消灯遅延時間の設定値Tdmを超え、かつ、点灯時間の計測値Taが点灯時間の設定値Tamを超えた場合に消灯する。これにより、センサーライト90は、ある程度の期間においてライト907を点灯することと、消費電力の増大を抑制してできるだけ早くライト907を消灯することとを両立することができる。また、センサーライト90は、設定された点灯時間が経過した時、人の動きが検知されなくなっても、すぐさま消灯してしまうことを防止することができる。
また、センサーライト90における点灯又は消灯の条件を表すシナリオがスマートフォン50等の電子機器の操作又は親機10の表示部106への操作により生成されると、親機10は、シナリオのデータをメモリとしての記憶部103に記憶する。親機10は、消灯の動作条件を表すシナリオが満たされた場合に、センサーライト90に消灯指示を送信する。これにより、ユーザはスマートフォン50等の電子機器を操作してシナリオを生成することができ、センサーライト90の消灯時期を任意に設定できる。
また、センサーライト90は、点灯時間の計測値Taが点灯時間の設定値Tamよりも十分に長い点灯継続時間の設定値Tcmを超えた場合、強制的に消灯する。つまり、センサーライト90は、親機10からの消灯指示の受信と、ライト907の点灯中に人感非検知が消灯遅延時間の設定値Tdm以上かつ点灯時間の計測値Taが点灯時間の設定値Tam以上とがともに満たされなくても、点灯継続時間の設定値Tcmを超える程に十分に長く点灯した場合には、強制的に消灯する。これにより、センサーライト90がバッテリ駆動である場合、人が検知され続けることによる、センサーライト90の長時間点灯を回避することができ、センサーライト90における電池の消費の増大が抑えられる。
以上、図面を参照しながら実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上述した本実施形態では、ユーザは、親機10に接続されるスマートフォン50からシナリオの設定・解除を行っていたが、親機10に接続されるPC(不図示)等の電子機器にインストールされたブラウザソフトウェアに対する操作からその設定・解除を行ってもよい。
また、本発明は、上述した本実施形態のセンサーライト90の機能を実現するためのプログラムを、ネットワーク或いは各種記憶媒体を介してセンサーライト90に供給し、このセンサーライト90内のプロセッサ901が読み出して実行するプログラムも適用範囲である。