JP6624293B2 - 鉄道車両用台車、及びその台車を備えた鉄道車両 - Google Patents

鉄道車両用台車、及びその台車を備えた鉄道車両 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両用台車(以下、単に「台車」ともいう)に関し、特に、前後の輪軸の自己操舵が可能な台車、及びその台車と車体とを備えた鉄道車両に関する。
鉄道車両は、車体と台車から構成され、レール上を走行する。鉄道車両が曲線路を通過する際、車輪がレールを左右方向に押す力、いわゆる横圧が発生する。特に、軌道がねじれた区間、例えば曲線路の入口及び出口の緩和曲線区間では、輪軸が軌道に追従しにくいため、横圧が大きくなる。横圧が大きいと脱線の危険性が高まる。そのため、横圧を低く抑えることが望ましい。また、車輪がレールを鉛直方向に押す力、いわゆる輪重に関し、特に出口緩和曲線区間では、外軌側の車輪における輪重が小さくなる。輪重が極端に小さくなると脱線の危険性が高まる。そのため、軌道に追従して左右の輪重のバランスを保つことが望ましい。
曲線路で横圧を低減し、輪重の変動を抑制する技術として、例えば国際公開WO2016/017103号パンフレット(特許文献1)は、曲線路のレールの曲率に応じて前後の輪軸が自己操舵する台車(以下、「操舵台車」ともいう)を開示する。特許文献1に開示された操舵台車の台車枠は、弾性要素を介して互いに結合された2つの枠体から構成される。2つの枠体のうちの第1枠体は、右側の側ばり及び第1横ばりを含む。第2枠体は、左側の側ばり及び第2横ばりを含む。
ボルスタ付きの操舵台車の場合、鉄道車両が曲線路を走行する際、ボルスタ(車体)と2つの枠体(台車枠)との間に相対的なヨーイング変位(上下方向軸回りの回転)が発生する。このヨーイング変位により、2つの枠体の相対的な前後運動が生じ、これに連動して前後の輪軸の自己操舵が可能になる。これにより、曲線路での横圧が低減される。また、緩和曲線区間では、前側の輪軸と後側の輪軸との間に相対的なローリング変位(前後方向軸回りの回転)が発生する。このローリング変位は、2つの枠体(台車枠)の相対的なピッチング方向の回転運動(左右方向軸回りの回転)によって許容される。これにより、緩和曲線区間での輪重の変動が抑制される。
ここで、特許文献1に開示されたボルスタ付きの操舵台車の場合、ボルスタは、左右に一対の側受けによって支持されている。更に、ボルスタと2つの枠体それぞれとを接続するために、ボルスタは、左右に一対の心皿によっても支持されている。このような構成では、2つの側受け及び2つの心皿が車体からの荷重を受け止める。そのため、曲線路通過時、台車枠(2つの枠体)に対するボルスタの回転抵抗が大きい。これにより、特に、鉄道車両が出口緩和曲線区間から直線区間に至る過程において、輪軸が正規の姿勢に戻り難い。その結果、輪軸が軌道の中央位置からずれ、輪重のアンバランスが生じる。更に、先行する輪軸が内軌側を向いた状態でレールと接触し、横圧が発生する。
国際公開WO2016/017103号パンフレット
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものである。本発明の一つの目的は、曲線路での横圧を十分に低減できると同時に、輪重の変動を十分に抑制できる、自己操舵が可能な鉄道車両用台車及び鉄道車両を提供することである。
本発明の実施形態による鉄道車両用台車は、前後に輪軸を備え、輪軸の自己操舵が可能な台車である。台車は、右側の側ばり及びこの右側の側ばりと一体の第1横ばりを含む第1枠体と、左側の側ばり及びこの左側の側ばりと一体の第2横ばりを含む第2枠体と、各輪軸の左右の端部にそれぞれ取り付けられた軸箱と、各軸箱をそれぞれ弾性的に支持する軸箱支持装置と、第1横ばり又は第2横ばりの上方に配置されたボルスタと、を備える。
第1枠体と第2枠体は、互いを支持し、かつ前後方向のスライドを可能とする。右前側の軸箱支持装置は、右前側の軸箱を第1枠体の側ばりの前端部によって支持するとともに、その右前側の軸箱が第2枠体に結合される。左前側の軸箱支持装置は、左前側の軸箱を第2枠体の側ばりの前端部によって支持するとともに、その左前側の軸箱が第1枠体に結合される。右後側の軸箱支持装置は、右後側の軸箱を第1枠体の側ばりの後端部によって支持するとともに、その右後側の軸箱が第1枠体に結合される。左後側の軸箱支持装置は、左後側の軸箱を第2枠体の側ばりの後端部によって支持するとともに、その左後側の軸箱が第2枠体に結合される。
更に台車は、第1横ばり又は第2横ばりの上面に設けられて、ボルスタの中心部を支持する心受けと、心受けの右側に配置されて、第1横ばりとボルスタとを接続する第1接続部と、心受けの左側に配置されて、第2横ばりとボルスタとを接続する第2接続部と、を備える。第1接続部は、第1横ばり及びボルスタのうちの一方から上下方向に突出する第1軸部と、第1横ばり及びボルスタのうちの他方に設けられて第1軸部の先端部を収容する第1穴部と、を含む。第2接続部は、第2横ばり及びボルスタのうちの一方から上下方向に突出する第2軸部と、第2横ばり及びボルスタのうちの他方に設けられて第2軸部の先端部を収容する第2穴部と、を含む。
本発明の実施形態による鉄道車両は、上記の台車と、車体と、ボルスタ上に配置され車体を支持する左右に一対の空気ばねと、を備える。
本発明の鉄道車両用台車及び鉄道車両は、自己操舵が可能であり、曲線路での横圧を十分に低減できると同時に、輪重の変動を十分に抑制できる。
図1は、本発明の実施形態による台車を備えた鉄道車両の一例を模式的に示す上面図である。 図2は、図1に示す鉄道車両に用いられる台車枠の具体例を示す上面図である。 図3Aは、図1に示す台車の右側面図である。 図3Bは、図1に示す台車の左側面図である。 図4は、図1に示す鉄道車両を前面側から見た断面図である。 図5Aは、本実施形態の鉄道車両が左旋回の曲線路を走行する際の状況を模式的に示す上面図である。 図5Bは、本実施形態の鉄道車両が右旋回の曲線路を走行する際の状況を模式的に示す上面図である。 図6は、曲線路での横圧の変動を示す図である。 図7は、曲線路での輪軸の左右方向の変位を示す図である。
上記の課題を解決するため、本発明者らは、5つの区間(入口直線区間、入口緩和曲線区間、定常曲線区間、出口緩和曲線区間及び出口直線区間)からなる曲線路を鉄道車両が走行することを想定した数値解析を行い、鋭意検討を重ねた。その結果、下記の知見を得た。
(a)特許文献1に開示される従来の操舵台車では、車体からの荷重を受け止めるボルスタが左右に一対の側受けによって支持されている。つまり、2つの枠体からなる台車枠(第1枠体及び第2枠体)に対し、ボルスタがヨーイングの回転中心から離れた位置で支持されている。そのため、従来の車両が曲線路を通過するとき、台車枠に対するボルスタの回転抵抗が大きくなる。したがって、ボルスタの回転抵抗を低減するには、ボルスタがヨーイングの回転中心の位置で支持されていればよい。ヨーイングの回転中心の位置は、ボルスタの左右方向の中心部(すなわち台車枠の中央部)に相当する。
(b)従来の操舵台車では、ボルスタのヨーイングに伴う2つの枠体の相対的な前後運動によって操舵機能を発現するために、ボルスタが2つの枠体それぞれと心皿によって連結されている。心皿は、ボルスタと枠体との相対的な変位を柔軟に許容できない。そのため、従来の車両が出口緩和曲線区間から直線区間に至る過程において、2つの枠体の相対的な前後運動が拘束される。その結果、輪軸が正規の姿勢に戻り難い。したがって、2つの枠体の相対的な前後運動を円滑にするには、ボルスタと枠体との相対的な変位を柔軟に許容できればよい。つまり、ボルスタと2つの枠体それぞれとの連結状態を緩和すればよい。
本発明は上記の知見に基づいて完成されたものである。
本発明の実施形態による鉄道車両用台車は、前後に輪軸を備え、輪軸の自己操舵が可能な台車である。台車は、第1枠体と、第2枠体と、4つの軸箱と、4つの軸箱支持装置と、ボルスタと、を備える。第1枠体は、右側の側ばり及びこの右側の側ばりと一体の第1横ばりを含む。第2枠体は、左側の側ばり及びこの左側の側ばりと一体の第2横ばりを含む。軸箱は、各輪軸の左右の端部にそれぞれ取り付けられる。軸箱支持装置は、各軸箱をそれぞれ弾性的に支持する。ボルスタは、第1横ばり又は第2横ばりの上方に配置される。
第1枠体と第2枠体は、互いを支持し、かつ前後方向のスライドを可能とする。右前側の軸箱支持装置は、右前側の軸箱を第1枠体の側ばりの前端部によって支持するとともに、その右前側の軸箱が第2枠体に結合される。左前側の軸箱支持装置は、左前側の軸箱を第2枠体の側ばりの前端部によって支持するとともに、その左前側の軸箱が第1枠体に結合される。右後側の軸箱支持装置は、右後側の軸箱を第1枠体の側ばりの後端部によって支持するとともに、その右後側の軸箱が第1枠体に結合される。左後側の軸箱支持装置は、左後側の軸箱を第2枠体の側ばりの後端部によって支持するとともに、その左後側の軸箱が第2枠体に結合される。
更に台車は、心受けと、第1接続部と、第2接続部と、を備える。心受けは、第1横ばり又は第2横ばりの上面に設けられて、ボルスタの中心部を支持する。第1接続部は、心受けの右側に配置されて、第1横ばりとボルスタとを接続する。第2接続部は、心受けの左側に配置されて、第2横ばりとボルスタとを接続する。第1接続部は、第1軸部と、第1穴部と、を含む。第1軸部は、第1横ばり及びボルスタのうちの一方から上下方向に突出する。第1穴部は、第1横ばり及びボルスタのうちの他方に設けられて第1軸部の先端部を収容する。第2接続部は、第2軸部と、第2穴部と、を含む。第2軸部は、第2横ばり及びボルスタのうちの一方から上下方向に突出する。第2穴部は、第2横ばり及びボルスタのうちの他方に設けられて第2軸部の先端部を収容する。
典型的な例では、軸箱支持装置は、軸箱から前後方向に沿って延び出すリンクを有する。第1横ばりは、第2枠体の側ばりの前端部に向けて延び出す第1延出部を有する。第2横ばりは、第1枠体の側ばりの前端部に向けて延び出す第2延出部を有する。この場合、右前側の軸箱支持装置は、右前側の軸箱を第1枠体の側ばりの前端部によって支持するとともに、その右前側の軸箱から延び出すリンクが第2枠体の第2延出部に結合される。左前側の軸箱支持装置は、左前側の軸箱を第2枠体の側ばりの前端部によって支持するとともに、その左前側の軸箱から延び出すリンクが第1枠体の第1延出部に結合される。右後側の軸箱支持装置は、右後側の軸箱を第1枠体の側ばりの後端部によって支持するとともに、その右後側の軸箱から延び出すリンクが第1枠体の側ばりに結合される。左後側の軸箱支持装置は、左後側の軸箱を第2枠体の側ばりの後端部によって支持するとともに、その左後側の軸箱から延び出すリンクが第2枠体の側ばりに結合される。
典型的な例として、第1枠体の第1横ばりと第2枠体の第2横ばりは、互いに非接触の状態で上下に重なる。ただし、第1横ばりと第2横ばりはどちらが上であっても構わない。また、第1横ばりと第2横ばりは前後に配置されていてもよい。
典型的な例として、第1横ばりの先端部が、第2枠体の側ばりに形成された開口に挿入されている。第2横ばりの先端部が、第1枠体の側ばりに形成された開口に挿入されている。これにより、第1枠体と第2枠体は、互いを前後方向にスライド可能に支え合うことができる。ただし、第1横ばりの先端部が第2枠体の側ばりの上に載せられ、第2横ばりの先端部が第1枠体の側ばりの上に載せられることによって、第1枠体と第2枠体が支え合ってもよい。
本発明の実施形態による鉄道車両は、上記の台車と、車体と、ボルスタ上に配置され車体を支持する左右に一対の空気ばねと、を備える。
本実施形態の台車及びその台車を備えた車両によれば、車両が曲線路を走行する際、曲線路に従ってボルスタ(車体)と台車枠(第1枠体及び第2枠体)との間に相対的なヨーイング変位が発生する。これにより、第1枠体と第2枠体の相対的な前後運動が生じ、これに連動して前後の輪軸の自己操舵が可能になる。しかも、ボルスタが心受けによって1点で支持されているため、ボルスタは、台車枠に対し、円滑にヨーイング方向に回転する。したがって、曲線路での横圧を十分に低減できる。
また、台車枠(第1枠体及び第2枠体)に対し、各軸箱が、それぞれに対応する軸箱支持装置によって弾性的に支持されている。更に、第1枠体と第2枠体が、相対的にピッチング方向の回転を許容されている。そのため、緩和曲線区間では、軌道のねじれに伴って発生する前側の輪軸と後側の輪軸の相対的なローリング変位を許容することが可能になる。したがって、緩和曲線区間での輪重の変動を抑制できる。特に、鉄道車両が出口緩和曲線区間から直線区間に至る過程では、第1接続部及び第2接続部によるボルスタと台車枠との接続が柔軟であるため、ボルスタが第1枠体と第2枠体の相対的な前後運動を拘束しない。そのため、前側の輪軸と後側の輪軸が正規の姿勢に円滑に戻る。したがって、緩和曲線区間での横圧の発生及び輪重の変動を十分に抑制できる。
上記の台車は、第1軸部の先端部と第1穴部との隙間に第1弾性部材を備え、第2軸部の先端部と第2穴部との隙間に第2弾性部材を備えることが好ましい。この場合、横圧の発生及び輪重の変動を更に十分に抑制できる。典型的な例では、第1弾性部材が第1ゴムブッシュであり、第2弾性部材が第2ゴムブッシュである。
上記の台車は、第1枠体の側ばり及び第2枠体の側ばりのそれぞれの上面に、ボルスタの左右の端部と隙間を空けて対向する側受けを備えることが好ましい。この場合、ボルスタが心受けを中心にローリング方向に回転したとき、ボルスタの回転を制限することができる。
上記の台車は、下記の構成を採用してもよい。上記の台車は、各輪軸の左右の各車輪にそれぞれ対応する踏面ブレーキ装置と、各輪軸をそれぞれ駆動させる主電動機及び歯車装置と、を備える。左前側及び右後側の各踏面ブレーキ装置は、第1横ばりによって保持され、右前側及び左後側の各踏面ブレーキ装置は、第2横ばりによって保持される。前後の各主電動機及び各歯車装置は、第1横ばり及び第2横ばりのうちの一方によって保持される。この場合、上記の台車を駆動台車として利用することができる。
以下に、本発明の鉄道車両用台車及び鉄道車両について、その実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態による台車を備えた鉄道車両の一例を模式的に示す上面図である。図2は、図1に示す鉄道車両に用いられる台車枠の具体例を示す上面図である。図3Aは、図1に示す台車の右側面図であり、図3Bは、その台車の左側面図である。図4は、図1に示す鉄道車両を前面側から見た断面図である。
図1〜図4に示す鉄道車両は、車体50と台車との間にボルスタ56を有するボルスタ付きの台車を用いた車両である。車両は、車体50の前後に台車を1台ずつ備える。
図1及び図2を参照し、本実施形態の台車は、台車枠として、互いに別個独立した第1枠体10と第2枠体20とを備える。台車枠は、第1枠体10と第2枠体20を組み合わせてなる。図1では、第1枠体10と第2枠体20の構成の理解を容易にするため、第1枠体10の構成要素は太い実線で示し、第2枠体20の構成要素は太い点線で示す。
第1枠体10は、右側の側ばり11と第1横ばり12とを含む。右側の側ばり11と第1横ばり12は、溶接によって強固に接合され一体化されている。一方、第2枠体20は、左側の側ばり21と第2横ばり22とを含む。左側の側ばり21と第2横ばり22は、溶接によって強固に接合され一体化されている。
第1枠体10の第1横ばり12は、第2枠体20の側ばり21の前端部21aに向けて延び出す第1延出部13を備える(図1及び図3B参照)。第1延出部13は、第2枠体20の側ばり21の下に回り込み、その側ばり21の前端部21aの後方に配置される。すなわち、右側の側ばり11と一体の第1横ばり12から延び出す第1延出部13は、その反対側の左側の側ばり21の位置まで達する。一方、第2枠体20の第2横ばり22は、第1枠体10の側ばり11の前端部11aに向けて延び出す第2延出部23を備える(図1及び図3A参照)。第2延出部23は、第1枠体10の側ばり11の下に回り込み、その側ばり11の前端部11aの後方に配置される。すなわち、左側の側ばり21と一体の第2横ばり22から延び出す第2延出部23は、その反対側の右側の側ばり11の位置まで達する。
第1枠体10と第2枠体20は、互いを支持し、かつ前後方向のスライドを可能とする。具体的には、図1〜図4を参照し、第1枠体10の第1横ばり12と第2枠体20の第2横ばり22は、互いに非接触の状態で上下に重なる。図2には、第2横ばり22の上に第1横ばり12が配置された態様を示す。
図3Bを参照し、第2枠体20の側ばり21(左側の側ばり21)の前後方向の中央部には、左右方向に貫通する開口21cが設けられている。その開口21cに、第1枠体10の第1横ばり12の先端部が挿入されている。開口21cには、金属製の擦り板37が設けられている。擦り板37の上に第1横ばり12の先端部が載っている。図3Aを参照し、第1枠体10の側ばり11(右側の側ばり11)の前後方向の中央部には、左右方向に貫通する開口11cが設けられている。その開口11cに、第2枠体20の第2横ばり22の先端部が挿入されている。開口11cには、金属製の擦り板37が設けられている。擦り板37の上に第2横ばり22の先端部が載っている。このようにして、第1枠体10と第2枠体20は左右の2点で支え合い、互いの前後方向のスライド移動を許容される。更に、第1枠体10と第2枠体20は、その2つの支点を結ぶ軸を中心にピッチング方向の回転を許容される。図1には、第1枠体10と第2枠体20とが支え合う点を丸印で示す。
このような第1枠体10及び第2枠体20を組み合わせて成る台車枠は、前後にそれぞれ輪軸31A及び31Bを備える。各輪軸31A及び31Bは、それぞれ左右に車輪32A、32B、32C及び32Dを備える。また、各輪軸31A及び31Bの左右の両端部には、それぞれ軸箱33A、33B、33C及び33Dが取り付けられる。台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)に対し、各軸箱33A、33B、33C及び33Dは、それぞれに対応する軸箱支持装置によって弾性的に支持される。
各軸箱支持装置は、汎用品である。図1、図3A及び図3Bを参照し、各軸箱支持装置は、それぞれに対応する軸箱33A、33B、33C及び33Dから前後方向に沿って延び出すリンク34A、34B、34C及び34Dを有する。図3A及び図3Bに示す軸箱支持装置は、いわゆるモノリンク式の軸箱支持装置である。モノリンク式とは、両端部にゴムブッシュを挿入した1本のリンクによって軸箱と台車枠を結合する形式である。
右前側の軸箱支持装置は、特に図3Aを参照し、右前側の軸箱33Aを第1枠体10の側ばり11の前端部11aによって支持する。その軸箱33Aとその側ばり11の前端部11aとの間には、コイルスプリング35が配置される。コイルスプリング35に加え、又はコイルスプリング35に代えて、積層ゴムが配置されてもよい。積層ゴムは、薄いゴムシートと鋼板を交互に積層したものである。その軸箱支持装置のリンク34Aは、前後の両端部にゴムブッシュ36a及び36bを有する。リンク34Aの前端部がゴムブッシュ36aを介して軸箱33Aに連結され、リンク34Aの後端部がゴムブッシュ36bを介して第2枠体20の第2延出部23に連結される。
一方、左前側の軸箱支持装置は、特に図3Bを参照し、左前側の軸箱33Bを第2枠体20の側ばり21の前端部21aによって支持する。その側ばり21の前端部21aによる軸箱33Bの支持構造は、上記した右前側の軸箱支持装置の場合と同様である。左前側の軸箱支持装置のリンク34Bは、前後の両端部にゴムブッシュ36a及び36bを有する。リンク34Bの前端部がゴムブッシュ36aを介して軸箱33Bに連結され、リンク34Bの後端部がゴムブッシュ36bを介して第1枠体10の第1延出部13に連結される。
また、右後側の軸箱支持装置は、特に図3Aを参照し、右後側の軸箱33Cを第1枠体10の側ばり11の後端部11bによって支持する。その側ばり11の後端部11bによる軸箱33Cの支持構造は、上記した右前側の軸箱支持装置の場合と同様である。ここで、第1枠体10の側ばり11の下面には、第1突起部15が設けられている。この第1突起部15は、その側ばり11の後端部11bの前方の位置から突出する。右後側の軸箱支持装置のリンク34Cは、前後の両端部にゴムブッシュ36a及び36bを有する。リンク34Cの後端部がゴムブッシュ36aを介して軸箱33Cに連結され、リンク34Cの前端部がゴムブッシュ36bを介して第1枠体10の第1突起部15に連結される。
一方、左後側の軸箱支持装置は、特に図3Bを参照し、左後側の軸箱33Dを第2枠体20の側ばり21の後端部21bによって支持する。その側ばり21の後端部21bによる軸箱33Dの支持構造は、上記した右前側の軸箱支持装置の場合と同様である。ここで、第2枠体20の側ばり21の下面には、第2突起部25が設けられている。この第2突起部25は、その側ばり21の後端部21bの前方の位置から突出する。左後側の軸箱支持装置のリンク34Dは、前後の両端部にゴムブッシュ36a及び36bを有する。リンク34Dの後端部がゴムブッシュ36aを介して軸箱33Dに連結され、リンク34Dの前端部がゴムブッシュ36bを介して第2枠体20の第2突起部25に連結される。
図1に示す台車の場合、上記の台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)は、各輪軸31A及び31Bの左右の各車輪32A、32B、32C及び32Dにそれぞれ対応する踏面ブレーキ装置40A、40B、40C及び40Dを備える。各踏面ブレーキ装置40A、40B、40C及び40Dは、それぞれに対応する車輪32A、32B、32C及び32Dの踏面に対向するブレーキシューを有する。
右前側の踏面ブレーキ装置40Aは、右前側の車輪32Aの直ぐ後方で、第2枠体20の第2横ばり22によって保持される。左前側の踏面ブレーキ装置40Bは、左前側の車輪32Bの直ぐ後方で、第1枠体10の第1横ばり12によって保持される。右後側の踏面ブレーキ装置40Cは、右後側の車輪32Cの直ぐ前方で、第1枠体10の第1横ばり12によって保持される。左後側の踏面ブレーキ装置40Dは、左後側の車輪32Dの直ぐ前方で、第2枠体20の第2横ばり22によって保持される。
実際には、右前側及び左後側の各踏面ブレーキ装置40A及び40Dは、それぞれ第2枠体20の第2横ばり22に形成されたブレーキ装置用座(図示省略)に固定される。左前側及び右後側の踏面ブレーキ装置40B及び40Cは、それぞれ第1枠体10の第1横ばり12に形成されたブレーキ装置用座(図示省略)に固定される。
図1に示す台車の場合、上記の台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)は、各輪軸31A及び31Bをそれぞれ駆動させるために、主電動機41A及び41B、歯車装置42A及び42B、並びに継手43A及び43Bを備える。これらの主電動機41A及び41B、歯車装置42A及び42B、並びに継手43A及び43Bは、いずれも汎用品である。歯車装置42A及び42Bは、輪軸31A及び31Bの車軸に嵌め込まれた大歯車と、この大歯車に噛み合う小歯車を有する。継手43A及び43Bは、歯車形継手又はたわみ板形継手であり、主電動機41A及び41Bの主軸と歯車装置42A及び42Bの小歯車軸とを接続し、主電動機41A及び41Bの主軸の回転トルクを歯車装置42A及び42Bの小歯車軸に伝達する。更に、継手43A及び43Bは、主電動機41A及び41Bの主軸と歯車装置42A及び42Bの小歯車軸との間の相対変位を吸収する。
前側の輪軸31Aには、左前側の車輪32Bに隣接して前側の歯車装置42Aが配置される。第1枠体10の第1横ばり12には、左前側の踏面ブレーキ装置40Bに隣接して吊り具44Aが設けられる。前側の歯車装置42Aは、その吊り具44Aによって吊り下げられ、揺動可能に保持される。後側の輪軸31Bには、右後側の車輪32Cに隣接して後側の歯車装置42Bが配置される。第1枠体10の第1横ばり12には、右後側の踏面ブレーキ装置40Cに隣接して吊り具44Bが設けられる。後側の歯車装置42Bは、その吊り具44Bによって吊り下げられ、揺動可能に保持される。
実際には、図2を参照し、前側の歯車装置42Aは、第1枠体10の第1横ばり12から前方に延び出す吊り具用座17aに吊り具44Aを介して取り付けられる。後側の歯車装置42Bは、第1枠体10の第1横ばり12から後方に延び出す吊り具用座17bに吊り具44Bを介して取り付けられる。
第1枠体10の第1横ばり12には、前側の吊り具44Aに隣接して主電動機41Aが保持され、後側の吊り具44Bに隣接して主電動機41Bが保持される。実際には、図2を参照し、前側の主電動機41Aは、第1枠体10の第1横ばり12から前方に延び出す主電動機用座16aに取り付けられる。後側の主電動機41Bは、第1枠体10の第1横ばり12から後方に延び出す主電動機用座16bに取り付けられる。
図1、図2及び図4を参照し、台車は、第1枠体10の第1横ばり12の上方にボルスタ56を備える。第1横ばり12の上面の左右方向の中央部に心受け30が配置される。ボルスタ56は、ボルスタ56の左右方向の中央部を心受け30によって支持される。心受け30は、円錐台状の台座30aと、この台座30aと対向する逆円錐台状の凸部30bとから構成される。台座30aは第1横ばり12の上面に固定され、凸部30bはボルスタ56の下面に固定される。凸部30bと台座30aは単に接触している。これにより、ボルスタ56は、台車枠(第1横ばり12)に対し、心受け30を中心にヨーイング方向の回転を許容される。更にボルスタ56は、台車枠(第1横ばり12)に対し、心受け30を中心にローリング方向の回転を許容される。
本実施形態の台車は、台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)とボルスタ56との間に、左右に一対の側受け57及び57を備える。側受け57及び57は、第1枠体10の側ばり11及び第2枠体20の側ばり21のそれぞれに配置される。側受け57は、角錐台状の台座57aと、これらの台座57aと対向する逆角錐台状の凸部57bとから構成される。台座57a及び57aは側ばり11及び21の上面に固定され、凸部57b及び57bはボルスタ56の下面に固定される。凸部57b及び57bと台座57a及び57aは接触していない。ただし、ボルスタ56が心受け30を中心にローリング方向に回転したとき、左右の側受け57及び57のうちの一方の側受け57の凸部57bと台座57aが接触し、それ以上のボルスタ56の回転を制限する。
図4を参照し、ボルスタ56の上面には、左右に一対の空気ばね51及び51が配置される。車体50は、それらの空気ばね51及び51によってボルスタ56に結合される。つまり、車体50とボルスタ56は、空気バネ51及び51を介して一体化される。
ここで、図1及び図4を参照し、ボルスタ56と台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)との間には、左右に一対の接続部52A及び52Bが配置される。2つの接続部52A及び52Bのうちの第1接続部52Aは、心受け30の右側に配置され、第1横ばり12とボルスタ56とを接続する。第2接続部52Bは、心受け30の左側に配置され、第2横ばり22とボルスタ56とを接続する。
具体的には、第1接続部52Aは、第1軸部53Aと、第1穴部54Aと、を含む。第1軸部53Aは、ボルスタ56の下面から下向きに突出する。第1穴部54Aは、第1横ばり12における第1軸部53Aの延長線上に形成されている。第1軸部53Aの先端部は、第1穴部54Aに収容される。本実施形態では、第1軸部53Aの先端部と第1穴部54Aとの間のドーナツ状の隙間に、リング状の第1ゴムブッシュ55Aが嵌め込まれている。つまり、ボルスタ56は、第1軸部53A及び第1ゴムブッシュ55Aを介して、第1横ばり12(第1枠体10)に接続される。
一方、第2接続部52Bは、第2軸部53Bと、第2穴部54Bと、を含む。第2軸部53Bは、ボルスタ56の下面から下向きに突出する。第2横ばり22は、第1横ばり12の上面まで延び出す第2突片部24を有する。第2穴部54Bは、その第2突片部24における第2軸部53Bの延長線上に形成されている。第2軸部53Bの先端部は、第2穴部54Bに収容される。本実施形態では、第2軸部53Bの先端部と第2穴部54Bとの間のドーナツ状の隙間に、リング状の第2ゴムブッシュ55Bが嵌め込まれている。つまり、ボルスタ56は、第2軸部53B及び第2ゴムブッシュ55Bを介して、第2横ばり22(第2枠体20)に接続される。
このような構成により、空気ばね51及び51を介し、ボルスタ56が車体50からの荷重を受け止める。更に、ボルスタ56を支持する心受け30がその荷重を受け止める。また、ボルスタ56(車体50)と台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)とを接続する第1接続部52A及び第2接続部52Bは、ボルスタ56と台車枠との相対的な変位を柔軟に許容する。
図5A及び図5Bは、図1〜図4に示す本実施形態の鉄道車両が曲線路を走行する際の状況を模式的に示す上面図である。これらの図のうち、図5Aは、左旋回の曲線路の場合を示し、図5Bは、右旋回の曲線路の場合を示す。図5A及び図5Bを参照し、本実施形態の車両が曲線路を走行する際の各構成要素の挙動は、下記のとおりである。
曲線路では、ボルスタ56(車体50)と台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)との間に相対的なヨーイング変位が発生する。例えば、左旋回の曲線路では、図5Aを参照し、ボルスタ56は、台車枠に対し、すなわち車両の進行方向に対し、右向きにヨーイングする様相になる。それとは逆に右旋回の曲線路では、図5Bを参照し、ボルスタ56は、台車枠に対し、左向きにヨーイングする様相になる。その際、ボルスタ56は、台車枠(第1横ばり12)に対し、心受け30を中心にヨーイングする。
先ず、図5Aを参照し、左旋回の曲線路の場合について説明する。上記のとおり、ボルスタ56は、心受け30の右側に配置された第1接続部52Aを介して第1枠体10(第1横ばり12)に接続され、心受け30の左側に配置された第2接続部52Bを介して第2枠体20(第2横ばり22)に接続されている。そのため、ボルスタ56が右向きにヨーイングすることにより、第1枠体10には右側の第1接続部52Aを通じて後方に向く力が作用し、第2枠体20には左側の第2接続部52Bを通じて前方に向く力が作用する。すなわち、第1枠体10と第2枠体20には、前後方向で互いに逆向きの力が作用する。
その際、上記のとおり、第1枠体10と第2枠体20は、互いを前後方向にスライド可能に支え合っている。そのため、第1枠体10と第2枠体20に個々に上記の力が作用することにより、第1枠体10は後方に移動し、第2枠体20は前方に移動する。要するに、第1枠体10と第2枠体20の相対的な前後運動が生じる。
これにより、第1枠体10の側ばり11の前後端部11a及び11bにそれぞれ弾性的に支持された軸箱33A及び33Cは、以下の挙動を取る。右前側の軸箱33Aは、第1枠体10に支持されるとともに、第1枠体10とは異なる第2枠体20の第2延出部23にリンク34Aを介して結合されている。そのため、右前側の軸箱33Aは、そのリンク34Aを通じ、第1枠体10の移動方向とは逆方向の前方に向く力を受け、前方に移動する。一方、右後側の軸箱33Cは、第1枠体10に支持されるとともに、同じ第1枠体10の第1突起部15にリンク34Cを介して結合されている。そのため、右後側の軸箱33Cは、第1枠体10と一緒に後方に移動する。
これに対し、第2枠体20の側ばり21の前後端部21a及び21bにそれぞれ弾性的に支持された軸箱33B及び33Dは、以下の挙動を取る。左前側の軸箱33Bは、第2枠体20に支持されるとともに、第2枠体20とは異なる第1枠体10の第1延出部13にリンク34Bを介して結合されている。そのため、左前側の軸箱33Bは、そのリンク34Bを通じ、第2枠体20の移動方向とは逆方向の後方に向く力を受け、後方に移動する。一方、左後側の軸箱33Dは、第2枠体20に支持されるとともに、同じ第2枠体20の第2突起部25にリンク34Dを介して結合されている。そのため、左後側の軸箱33Dは、第2枠体20と一緒に前方に移動する。
そうすると、右前側の軸箱33Aの前方への移動、及び左前側の軸箱33Bの後方への移動により、前側の輪軸31Aは、右側が前方に左側が後方に変位し、その軸が左旋回の曲線路の曲率中心に向くように自己操舵される。一方、右後側の軸箱33Cの後方への移動、及び左後側の軸箱33Dの前方への移動により、後側の輪軸31Bは、右側が後方に左側が前方に変位し、その軸が左旋回の曲線路の曲率中心に向くように自己操舵される。このように、左旋回の曲線路に従って車体50と台車との間に相対的なヨーイング変位が発生することにより、第1枠体10と第2枠体20の相対的な前後運動が生じ、これに連動して前後の輪軸31A及び31Bが自己操舵される。
このとき、前側の踏面ブレーキ装置40A及び40Bのうち、右前側の踏面ブレーキ装置40Aは、第2枠体20の第2横ばり22に保持されているので、第2枠体20と一緒に前方に移動する。左前側の踏面ブレーキ装置40Bは、第1枠体10の第1横ばり12に保持されているので、第1枠体10と一緒に後方に移動する。これに対し、上記のとおりに前側の輪軸31Aが変位することに伴い、右前側の車輪32Aは前方に移動し、左前側の車輪32Bは後方に移動する。ここで、右前側の踏面ブレーキ装置40Aの前方への移動量は、車輪32Aの前方への移動量とほぼ同じである。左前側の踏面ブレーキ装置40Bの後方への移動量は、車輪32Bの後方への移動量とほぼ同じである。これらのことから、前側の各車輪32A及び32Bと、それぞれに対応する踏面ブレーキ装置40A及び40Bと、の前後方向の距離は、操舵にかかわらず一定になる。
一方、後側の踏面ブレーキ装置40C及び40Dのうち、右後側の踏面ブレーキ装置40Cは、第1枠体10の第1横ばり12に保持されているので、第1枠体10と一緒に後方に移動する。左後側の踏面ブレーキ装置40Dは、第2枠体20の第2横ばり22に保持されているので、第2枠体20と一緒に前方に移動する。これに対し、上記のとおりに後側の輪軸31Bが変位することに伴い、右後側の車輪32Cは後方に移動し、左後側の車輪32Dは前方に移動する。ここで、右後側の踏面ブレーキ装置40Cの後方への移動量は、車輪32Cの後方への移動量とほぼ同じである。左後側の踏面ブレーキ装置40Dの前方への移動量は、車輪32Dの前方への移動量とほぼ同じである。これらのことから、後側の各車輪32C及び32Dと、それぞれに対応する踏面ブレーキ装置40C及び40Dと、の前後方向の距離は、操舵にかかわらず一定になる。
したがって、踏面ブレーキ装置40A、40B、40C及び40Dとして、汎用品を用いても、各車輪32A、32B、32C及び32Dと、それぞれに対応する踏面ブレーキ装置40A、40B、40C及び40Dと、の前後方向の距離は、操舵にかかわらず一定になることから、十分にブレーキ性能を常時維持することができる。
また、前後の主電動機41A及び41Bは、第1枠体10の第1横ばり12に保持されているので、第1枠体10と一緒に後方に移動する。これに対し、前側の歯車装置42Aは、左前側の車輪32Bに隣接した位置で前側の輪軸31Aに取り付けられている。後側の歯車装置42Bは、右後側の車輪32Cに隣接した位置で後側の輪軸31Bに取り付けられている。このため、上記のとおりに前後の各輪軸31A及び31Bが変位することに伴い、前後の各歯車装置42A及び42Bは後方に移動する。ここで、前後の各主電動機41A及び41Bの後方への移動量は、前後の各歯車装置42A及び42Bの後方への移動量と多少異なるが、それらを接続する前後の各継手(歯車形継手又はたわみ板形継手)43A及び43Bがその移動量の差を許容する。したがって、主電動機41A及び41B、歯車装置42A及び42B、並びに継手43A及び43Bとして、汎用品を用いても、各歯車装置42A及び42Bと、それぞれに対応する継手43A及び43Bと、の前後方向の距離は、操舵にかかわらず一定になることから、各輪軸31A及び31Bの円滑な駆動を常時維持することができる。
次に、図5Bを参照し、右旋回の曲線路の場合について説明する。右旋回の曲線路では、ボルスタ56は、台車に対し、上記した左旋回の曲線路の場合とは逆に、左向きにヨーイングする様相になる。ボルスタ56が左向きにヨーイングすることにより、上記した左旋回の曲線路の場合とは逆に、第1枠体10には右側の第1接続部52Aにより前方に向く力が作用し、第2枠体20には左側の第2接続部52Bにより後方に向く力が作用する。そのため、第1枠体10と第2枠体20に生じる相対的な前後運動は、上記した左旋回の曲線路の場合とは逆になる。これにより、各構成要素の挙動は、上記した左旋回の曲線路の場合とは左右で逆になるだけである。
以上のとおり、本実施形態によれば、鉄道車両が曲線路を走行する際、曲線路に従ってボルスタ56(車体50)と台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)との間に相対的なヨーイング変位が発生する。これにより、第1枠体10と第2枠体20の相対的な前後運動が生じ、これに連動して前後の輪軸31A及び31Bの自己操舵が可能になる。しかも、ボルスタ56が心受け30によって1点で支持されているため、ボルスタ56は、台車枠(第1横ばり12)に対し、円滑にヨーイング方向に回転する。したがって、曲線路での横圧を十分に低減できる。
また、第1枠体10及び第2枠体20に対し、各軸箱33A、33B、33C及び33Dが、それぞれに対応する軸箱支持装置によって弾性的に支持されている。更に、第1枠体10と第2枠体20が、2つの支点を結ぶ軸を中心に、相対的にピッチング方向の回転を許容されている。そのため、緩和曲線区間では、軌道のねじれに伴って発生する前側の輪軸31Aと後側の輪軸31Bの相対的なローリング変位を許容することが可能になる。したがって、緩和曲線区間での輪重の変動を抑制できる。特に、鉄道車両が出口緩和曲線区間から直線区間に至る過程では、第1接続部52A及び第2接続部52Bによるボルスタ56(車体50)と台車枠(第1枠体10及び第2枠体20)との接続が柔軟であるため、ボルスタ56が第1枠体10と第2枠体20の相対的な前後運動を拘束しない。そのため、前側の輪軸31Aと後側の輪軸31Bが正規の姿勢に円滑に戻る。したがって、緩和曲線区間での横圧の発生及び輪重の変動を十分に抑制できる。
その他、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、軸箱支持装置としてモノリンク式の軸箱支持装置を採用しているが、いわゆる軸はり式の軸箱支持装置、又は支持板(片板ばね)式の軸箱支持装置を採用することもできる。軸はり式とは、軸箱と一体となって前後方向に延びる腕の先端部にゴムブッシュを挿入し、この腕を台車枠に結合する形式である。軸はり式を採用する場合、軸箱から延びる腕が上記の実施形態でいう軸箱支持装置のリンクに相当する。片板ばね式とは、前後方向に延びる平行な2枚の板ばねによって軸箱と台車枠を結合する形式である。片板ばね式を採用する場合、軸箱から延びる板ばねが上記の実施形態でいう軸箱支持装置のリンクに相当する。
本発明による効果を確認するため、数値シミュレーション解析を実施した。具体的には、1台の車体と2台の操舵台車を備えた車両のモデルを種々作製し、このモデルを用いて曲線路を走行する状況を数値解析により模擬した。曲線路として、5つの区間(A:入口直線区間、B:入口緩和曲線区間、C:定常曲線区間、D:出口緩和曲線区間、及びE:出口直線区間)からなる曲線路を採用した。定常曲線区間Cの曲率半径は200m(曲率:0.005)とした。モデルの主要な諸条件は下記表1のとおりである。
Figure 0006624293
実施例のモデルは、本実施形態の条件を全て満たすものであった。従来例のモデルは、特許文献1の台車と同様に、ボルスタの支持が側受けによるものであり、ボルスタと台車枠の接続が心皿によるものであった。比較例1のモデルは、ボルスタと台車枠の接続が実施例と同じく軸部と穴部(ゴムブッシュを含む)によるものであったが、ボルスタの支持が従来例と同じく側受けによるものであった。比較例2のモデルは、ボルスタの支持が実施例と同じく心受けによるものであったが、ボルスタと台車枠の接続が従来例と同じく心皿によるものであった。
各モデルについて、横圧の変動を評価するため、前側の輪軸の外軌側の車輪に作用する横圧を調査した。更に、輪重の変動を評価するため、前側の輪軸の左右方向の変位を調査した。
図6は、曲線路での横圧の変動を示す図である。図7は、曲線路での輪軸の左右方向の変位を示す図である。図6を参照し、比較例1では、従来例と比較して、出口緩和曲線区間(図6中の区間D)における横圧が低減された。しかし、図7を参照し、輪軸の左右方向の変位が出口直線区間(図6中の区間E)で軌道中心に戻らなかった。
図6を参照し、比較例2では、従来例と比較して、出口緩和曲線区間(図6中の区間D)における横圧があまり低減されなかった。ただし、図7を参照し、輪軸の左右方向の変位が出口直線区間(図6中の区間E)で軌道中心に戻った。
図6を参照し、実施例では、出口緩和曲線区間(図6中の区間D)における横圧が著しく低減された。更に、図7を参照し、輪軸の左右方向の変位が出口直線区間(図6中の区間E)で軌道中心に戻った。したがって、本実施形態の台車及び車両は、特に出口緩和曲線区間での横圧の低減に優れ、曲線路通過後の輪軸の軌道中心からのズレを抑制できることが明らかになった。
本発明は、ボルスタを有するあらゆる鉄道車両に利用することができ、特に、曲線路の多い地下鉄等の鉄道車両に有効に利用できる。
10 第1枠体
11 右側の側ばり
11a 前端部
11b 後端部
11c 開口
12 第1横ばり
13 第1延出部
15 第1突起部
16a、16b 主電動機用座
17a、17b 吊り具用座
20 第2枠体
21 左側の側ばり
21a 前端部
21b 後端部
21c 開口
22 第2横ばり
23 第2延出部
24 第2突片部
25 第2突起部
30 心受け
30a 台座
30b 凸部
31A、31B 輪軸
32A、32B、32C、32D 車輪
33A、33B、33C、33D 軸箱
34A、34B、34C、34D 軸箱のリンク
35 コイルスプリング
36a、36b 軸箱支持装置のゴムブッシュ
37 擦り板
40A、40B、40C、40D 踏面ブレーキ装置
41A、41B 主電動機
42A、42B 歯車装置
43A、43B 継手
44A、44B 吊り具
50 車体
51 空気ばね
52A 第1接続部
52B 第2接続部
53A 第1軸部
53B 第2軸部
54A 第1穴部
54B 第2穴部
55A 第1ゴムブッシュ
55B 第2ゴムブッシュ
56 ボルスタ
57 側受け
57a 台座
57b 凸部

Claims (7)

  1. 前後に輪軸を備え、前記輪軸の自己操舵が可能な鉄道車両用台車であって、
    前記台車は、
    右側の側ばり及びこの右側の側ばりと一体の第1横ばりを含む第1枠体と、
    左側の側ばり及びこの左側の側ばりと一体の第2横ばりを含む第2枠体と、
    前記各輪軸の左右の端部にそれぞれ取り付けられた軸箱と、
    前記各軸箱をそれぞれ弾性的に支持する軸箱支持装置と、
    前記第1横ばり又は前記第2横ばりの上方に配置されたボルスタと、を備え、
    前記第1枠体と前記第2枠体は、互いを支持し、かつ前後方向のスライドを可能とし、
    右前側の前記軸箱支持装置は、右前側の前記軸箱を前記第1枠体の前記側ばりの前端部によって支持するとともに、その右前側の前記軸箱が前記第2枠体に結合され、
    左前側の前記軸箱支持装置は、左前側の前記軸箱を前記第2枠体の前記側ばりの前端部によって支持するとともに、その左前側の前記軸箱が前記第1枠体に結合され、
    右後側の前記軸箱支持装置は、右後側の前記軸箱を前記第1枠体の前記側ばりの後端部によって支持するとともに、その右後側の前記軸箱が前記第1枠体に結合され、
    左後側の前記軸箱支持装置は、左後側の前記軸箱を前記第2枠体の前記側ばりの後端部によって支持するとともに、その左後側の前記軸箱が前記第2枠体に結合されており、
    前記台車は、
    前記第1横ばり又は前記第2横ばりの上面に固定された台座と、この台座と対向するように前記ボルスタの下面に固定された凸部と、から構成されて、前記ボルスタの中心部を支持する心受けと、
    前記心受けの右側に配置されて、前記第1横ばりと前記ボルスタとを接続する第1接続部と、
    前記心受けの左側に配置されて、前記第2横ばりと前記ボルスタとを接続する第2接続部と、を備え、
    前記第1接続部は、前記第1横ばり及び前記ボルスタのうちの一方から上下方向に突出する第1軸部と、前記第1横ばり及び前記ボルスタのうちの他方に設けられて前記第1軸部の先端部を収容する第1穴部と、を含み、
    前記第2接続部は、前記第2横ばり及び前記ボルスタのうちの一方から上下方向に突出する第2軸部と、前記第2横ばり及び前記ボルスタのうちの他方に設けられて前記第2軸部の先端部を収容する第2穴部と、を含む、鉄道車両用台車。
  2. 請求項1に記載の台車であって、
    前記軸箱支持装置は、前記軸箱から前後方向に沿って延び出すリンクを有し、前記第1横ばりは、前記第2枠体の前記側ばりの前端部に向けて延び出す第1延出部を有し、前記第2横ばりは、前記第1枠体の前記側ばりの前端部に向けて延び出す第2延出部を有しており、
    右前側の前記軸箱と前記第2枠体との結合が、その右前側の前記軸箱から延び出す前記リンクと前記第2横ばりの前記第2延出部との結合によってなされ、
    左前側の前記軸箱と前記第1枠体との結合が、その左前側の前記軸箱から延び出す前記リンクと前記第1横ばりの前記第1延出部との結合によってなされ、
    右後側の前記軸箱と前記第1枠体との結合が、その右後側の前記軸箱から延び出す前記リンクと前記第1枠体の前記側ばりとの結合によってなされ、
    左後側の前記軸箱と前記第2枠体との結合が、その左後側の前記軸箱から延び出す前記リンクと前記第2枠体の前記側ばりとの結合によってなされる、鉄道車両用台車。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の台車であって、
    前記第1軸部の前記先端部と前記第1穴部との隙間に第1弾性部材を備え、
    前記第2軸部の前記先端部と前記第2穴部との隙間に第2弾性部材を備える、鉄道車両用台車。
  4. 請求項3に記載の台車であって、
    前記第1弾性部材が第1ゴムブッシュであり、前記第2弾性部材が第2ゴムブッシュである、鉄道車両用台車。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の台車であって、
    前記第1枠体の前記側ばり及び前記第2枠体の前記側ばりのそれぞれの上面に、前記ボルスタの左右の端部と隙間を空けて対向する側受けを備える、鉄道車両用台車。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の台車であって、
    前記各輪軸の左右の各車輪にそれぞれ対応する踏面ブレーキ装置と、
    前記各輪軸をそれぞれ駆動させる主電動機及び歯車装置と、を備え、
    左前側及び右後側の前記各踏面ブレーキ装置は、前記第1横ばりによって保持され、
    右前側及び左後側の前記各踏面ブレーキ装置は、前記第2横ばりによって保持され、
    前後の前記各主電動機及び前記各歯車装置は、前記第1横ばり及び前記第2横ばりのうちの一方によって保持される、鉄道車両用台車。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の台車と、車体と、前記ボルスタ上に配置され前記車体を支持する左右に一対の空気ばねと、を備えた鉄道車両。
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